タイムインターバルアナライザ TA520

タイムインターバルアナライザ・ユニバーサルカウンタ
TA520 タイムインターバルアナライザ・7043
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機 能
■ 測定モード
TA520はハードウエアヒストグラムモード
(H.H.モード)
とタイム
スタンプモード(T.S.モード)の2種類の測定モードがあります。
ハードウエアヒストグラムモードでは,ハードウエアでヒストグラ
ムを作成するため,最大109個の大容量データの統計演算を高速に実
行します。タイムスタンプモードでは,測定値と測定開始からの経
過時間を内部メモリに保存し,経過時間に対する周期のトレンド,
ヒストグラムや統計演算を行います。
TA520は内部に周期やパルス幅を測るカウンタ回路を複数搭載
し,これらを高速に切り替えることで,連続測定を実現していま
す。右図のように,25ps分解能のカウンタを最大43Mレートで切
替えて,内部メモリに格納します。演算器では内部メモリのデー
タより,標準偏差
(σ)
や平均値等の統計演算やヒストグラム等を
作成し,画面に表示します。
TA520 (7043)
約213×264×350mm 約9kg
25ps分解能
カウンタ
内部メモリ
★
安全規格 : EN61010-1
EMC規格 : EN55011-Group 1 Class A
EN61326 Industrial locations
EN61000-3-2
EN61000-3-3
演算器
25ps分解能
カウンタ
43MS/s高速切替による
連続測定
表示器
■測定ファンクション例
タイムインターバルアナライザTA520は,従来機TA320を更に
高速・大容量メモリにした,ハイエンドのタイムインターバルアナラ
イザです。測定分解能25ps,最高43MS/s,最大512kサンプルデータ
(タイムスタンプモード時)
のロングメモリを搭載し,数倍の性能を実
現致しました。また,内蔵プリンタや内蔵ハードディスク,符号間干
渉解析機能等,機能においても充実させております。高速化の進む光
ディスクのジッタ解析はもちろん,レーザープリンタ,通信等,幅広
い分野でご利用頂けます。
周期
クロック周期やモータエンコーダの
回転変動等の測定時に使用します。
パルス幅
特 長
●高速43MS/s連続測定
TA320の3倍のサンプルスピードを実現致しました。DVD-ROM/
R/RW/RAM,高密度MO等,次世代の各種大容量光ディスクの解析
にお使い頂けます。
●最大109サンプル大容量メモリ
タイムスタンプモード時512kサンプル,ハードウエアヒストグラム
モード時109サンプルの大容量メモリを搭載しています。書換型光
ディスクの符号間干渉解析,ポリゴンミラーの回転むら,レーザー
プリンタの画素毎の周期むら測定には,大容量メモリが非常に有効
です。
●スケール自動調整
(オートウィンドウ機能)
光ディスクのデータ信号やクロック信号を用いてスケールを自動調
整する機能
(オートウィンドウ機能)
を搭載しています。クロック周
波数が変動するCAV,ZCLV方式の光ディスクを測定する場合に,
本機能により常に最適のスケールで測定結果が表示されます。
●符号間干渉解析機能(オプション)
光ディスクの符号によるジッタへの影響を解析する符号間干渉解析
機能をオプションで搭載できます。
●10.2GB内蔵HDD & SCSIインタフェース
(オプション)
大容量のデータファイル,設定情報や画面イメージデータを10.2GB
内蔵ハードディスクに保存できます。内蔵ハードディスクのファイ
ルはSCSIインタフェースを介してPCから直接読めますので,データ
転送プログラム等の作成も不要です。
光ディスクにおいては,
Data to Clock
ジッタ測定に使用します。
A to Bタイムインターバル
A B
光ディスクにおいては,
Data to Clock
ジッタ測定に使用します。
タイムインターバルアナライザ・ユニバーサルカウンタ
TA520
■画面例
●スタティスティクス
(統計値)
表示
●ヒストグラム表示
測定値の揺らぎ(ジッタ)を,ヒストグラムより解析できます。光
ディスクのジッタ解析で,もっとも一般的な表示方法です。ハード
ウエアヒストグラムモードでは,パノラマ表示及びマルチウィンド
ウ機能等が,ヒストグラム表示で有効です。
●タイムバリエーション表示
(タイムスタンプモード時)
統計演算のデータを表示します。マルチウィンドウ機能使用時は,
全ウィンドウに対しての統計値を一覧表示できます。
■マルチウィンドウ機能及びオートウィンドウ機能
マルチウィンドウ機能は,あらかじめ最大16個までウィンドウを設
定することにより,各ウィンドウ毎のヒストグラムとその統計値を
算出することができます。また,各ウィンドウ毎の統計解析値
(平均
値,標準偏差σ等)
を一覧表示し,ピット長毎のトレンド解析もでき
ます。
CAVやZCLV方式等のクロックが変化する場合には,スケールを自
動調整する機能
(オートウィンドウ機能)
が有効です。オートスケー
ルは、データ信号のみを利用してスケールを推測する
“Estimated T”
方
式と,実測したクロック周期からスケール調整する
“Measured T”
方
式から選択できます。
経過時間に対する測定値のトレンドを表示・解析できます。モータ
等の回転むらや,PLLの周波数引き込みの挙動等の解析に有効です。
●リスト表示
■符号間干渉解析機能
(オプション)
3Tに挟まれるマークやスペース,14T直前・直後のマーク等,設定
した符号条件に該当するデータを抽出・解析する機能をオプション
にて搭載できます。全データと条件抽出したデータの分布や統計値
を同時に表示比較することができます。
DVD-R/RAMやMO等,書込み可能な光ディスクの記録特性評価に有
効です。
タイムスタンプモード時は,各測定値及び測定開始からの経過時間
を表示します。グラフが同時表示されますので,トレンドを見なが
ら細部のデータを確認できます。
ハードウエアヒストグラムモード時は,ヒストグラムの度数が数値
で表示されます。
タイムインターバルアナライザ・ユニバーサルカウンタ
TA520
■内蔵プリンタ
内蔵プリンタを標準装備しており,画面のハードコピーを110mm
サーマルプリンタに出力できます。
また,画面のハードコピーイメージは,BMP,PS,TIFの形式でフ
ロッピーディスクや内蔵ハードディスク,外部メディアに保存でき
ますので,ワープロ上で報告書などに画面イメージを貼り付けるこ
とができます。
(モノクロ,カラーを選択可)
■豊富な外部同期補助入力
TA520は,外部との同期を取るためのアーミング及び外部ゲート
機能を搭載しています。
外部アーミング
外部ゲート(外部アーミングとコネクタ共用)
インヒビット
また,ブロックサンプリング機能使用時には,内部メモリを最大100
ブロック
(タイムスタンプモード時)
に分割して,各ブロック及び全
ブロックの統計解析が可能です。
(ハードウエアヒストグラムモード
時は最大1000ブロックに分割し,全ブロックに対してのみ,ヒスト
グラムと統計解析値を表示。)
光ディスクにおいては,外部アーミング機能やインヒビット機能と
併用すれば,セクタのデータ部やヘッダ部のみの測定が可能となり
ます。
外部アーミング信号
(基準位置信号入力)
アーミングディレイ
(時間orパルス数で設定)
実際の測定エリア
(複数トラックの積算で演算可能)
■内蔵ハードディスク&SCSIインタフェース
(オプション)
10.2GBの内蔵ハードディスクおよびSCSIインタフェースをオプショ
ンにて搭載できます。
TA520では512kデータの大容量メモリを搭載しているため,フ
ロッピーディスクに入らない大容量データの保存に,内蔵ハード
ディスクは大変有効です。内蔵ハードディスクは,SCSIインタ
フェースを介してWindows95上にマウントできますので,PCから内
蔵ハードディスクに直接アクセスできます。また,SCSIインタ
フェースを介してMOやZip等の外部記録メディアに保存することも
可能です。
フロッピーディスクおよび内蔵ハードディスクは,測定データ以外に
も,設定情報,画面イメージ,統計解析結果などが保存可能です。
アーミングゲート期間
(時間orパルス数で設定)
測定禁止期間
(セクタのヘッダ部を測定禁止)
DVD−RAMデータ部測定例
■アプリケーション例
光ディスク データtoクロック ジッタ測定系
等価器
COMP
PLL
DATA
処理
DATA
CLOCK
DVDのメディア評価
DVDディスク検査装置 LM330A
DVD−RAM(2.6G,4.7G),RW,
Rディスク対応
撮影協力:(株)シバソク
タイムインターバルアナライザ・ユニバーサルカウンタ
TA520
仕 様
項 目
形名一覧表
本 体
仕 様
測定分解能
25ps
内部ジッタ 100psrms
サンプリングレート 43MS/s 連続
形 名
最大サンプルサイズ <タイムスタンプ(T.S.)モード>
512000
<ハードウエアヒストグラム(H.H.)モード>
109
ファンクション 周期
パルス幅
A-Bインターバル
周期
パルス幅
A-Bインターバル
測定範囲
ゲート
表示
統計値
仕様コード
周期,パルス幅 :8ns∼20ms
A-Bインターバル:0ns∼20ms
ヒストグラム
タイムバリエーション
リスト
スタティスティクス
-1
100∼120VAC
-M
UL,CSA規格(3P-2P変換アダプタ付き)
9
イベント :1∼10 (step=1)
タ イ ム :1µs∼ 10s(step=100ns)
外
部 :1µs ∼
ヒストグラム
リスト
スタティスティクス
最大値(MAX),最小値(MIN),平均値(AVE),標準偏差(σ) 最大値(MAX),最小値(MIN),平均値(AVE),標準偏差(σ)
P-P,
フラッタ(σ/AVE),
ジッタ(σ/T),
オフセットエラー P-P,
フラッタ
(σ/AVE),
ジッタ
(σ/T),
RF
MELE,
メジアン(中央値),
モード(最頻値)
単位:[sec]または[%];(Ch.B入力をクロックTとして測定が可能) 単位:[sec]または[%];(Ch.B入力をクロックTとして測定が可能)
品 名
形名
仕様コード
仕 様
販売単位
BNCケーブル
366924
−
BNC-BNC(1m)
1
BNCケーブル
366925
−
BNC-BNC(2m)
1
ラックマウント用キット
751533
ーE6
EIA単装用(TA520 1台)
1
ラックマウント用キット
751534
ーE6
EIA連装用(TA520 2台)
1
ラックマウント用キット
751533
ーJ6
JIS単装用(TA520 1台)
1
ラックマウント用キット
751534
ーJ6
JIS連装用(TA520 2台)
1
光ディスクジッタ解析ソフトウエア 704216
−
TA320,TA520用
1
光ディスク符号間干渉解析ソフトウエア 704222
−
TA320,TA520用
1
外形図
単位:mm
213
23
12
最長測定時間 320s(サンプリングインターバル=minのとき)
最大:3200s(H.H.モードまたは サンプリングインターバル ≠ minの時)
266
アーミング AUTO/外部(↑/↓)
ディレイ
(外部のみ) イベント :1∼106(step=1)
タ イ ム :1µs ∼1s(step=100ns)
測定更新レート 400ms
:AC/DC
周波数特性(-3dB) :200MHz
:50Ω/1MΩ
感 度:100mVp-p
固 定:
(ヒステリシス可変は不可)
入力範囲:-5V∼+5V
最大入力電圧 : 50Ω,5Vrms
1MΩ,40V(DC+ACpeak)
トリガレベル:MAN = -5V∼+5V(step=1mV)
:確度:設定値の1%+10mV
AUTO = 0%から100%(step = 1%)
:
(Single Auto/Repetitive Auto)
トリガレベルTTL,
TTL/10,
0V
その他機能 インヒビット入力(Hi/Lo)Zin=1MΩ,
FDD
GP-IB
内蔵HDD(10.2GB)+SCSI I/F(オプション)
一般仕様
定格電源電圧範囲:100VAC∼120VAC
定格電源周波数:50Hz∼60Hz
表示部:6.4型TFTカラーLCD(VGA)
フロッピーディスクドライブ:3.5型FDD MS-DOS640kB/720kB/1.2M/1.44MB
外形寸法:213(W)×264(H)×350(D)mm
質量:約9kg
20
インピーダンス
符号間干渉解析機能
/F1
サンプリング min または1µs ∼1s(step =1µs)
インターバル T.S.モードのみ
カップリング
内蔵HDD+SCSIインタフェース
/C8
アクセサリ
(別売)
周期,パルス幅 :8ns∼3.2μs
A-Bインターバル:0ns∼3.2μs
イベント :1∼ 512000(step=1)
タ イ ム :1µs ∼ 10s(step=100ns)
外 部 :1µs∼
電源電圧
電源コード
付加仕様
ブロックサンプリング 回数:2∼100回(step=1)ただし,最大サンプル数以内 回数:2∼1000回(step=1)ただし,最大サンプル数以内
休止時間:0s∼1s(step=1µs )
休止時間:0s∼1s(step=1µs )
1µs ∼1s(外部アーミングまたは外部ゲート)
1µs ∼1s(外部アーミングまたは外部ゲート)
入力仕様
記 事
タイムインターバルアナライザTA520
704310
327
28