IT@Intel ホワイトペーパー インテル IT 部門 IT ベスト・プラクティス クラウド・コンピューティング / 従業員の生産性 2011 年 8 月 デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへの クライアント認識技術の応用 概要 テストの結果、 クライアント認識技術は、 ユーザーと IT 部門の双方に さまざまな利益をもたらすことが わかりました。 インテル IT 部門では、プライベート・クラウドの開発に関連して、端末機器の機能を利用する クライアント認識技術について検討しています。クライアント認識技術は、デスクトップ仮想化 や Web サービスなどの領域への応用が可能であり、生産性の向上とユーザー体験の向上を もたらします。 インテルの従業員は、ノートブック PC を主要 インテル社内で行ったテストの結果、ワーク なコンピューティング機器として使用し続ける ロード・シフティング、リバースシームレス、リッ 一方で、次々に登場する多種多様なコンパニ チ・インターネット・アプリケーション(RIA)な オン・デバイスも使用していますが、その機能 どのクライアント認識技術は、ユーザーと IT はそれぞれのデバイスごとに大きく異なります。 部門の双方にさまざまな利益をもたらすこと そのため、one-size-fits-all(すべてのデバイ がわかりました。 スに単独のサービスで対応する)方式のサー ビスを提供していたのでは、最適なユーザー 体験が得られないばかりでなく、インテルの知 的財産が危険にさらされるおそれもあります。 インテル IT 部門が構想しているプライベート・ クラウドは、デバイスの特性やユーザーの好 みを判断し、それに従ってサービスの内容を 調整できるクラウドです。クライアントを認識す • ユーザーの利点:クライアント認識型サー ビスは、GPS 受信機などのデバイスレベル の機能を利用することで、従来よりはるかに 豊かなユーザー体験を提供し、従業員の生 産性を向上させます。例えば、デバイス上に 地図を表示するだけでなく、会議室、プリン ター、またはシャトルバスの乗り場までの道 順を順を追って提供することが可能です。 るインテリジェントなクラウドは、次のような事 Chuck Brown インテル・アーキテクチャー・グループ エマージング・コンピューティング・ラボ ディレクター John Dunlop インテル IT 部門 エンタープライズ・アーキテクト Ryan Ettl インテル・アーキテクチャー・グループ システム・インテグレーション・エンジニア Tom Mant インテル IT 部門 テクノロジー・エバンジェリスト 項を判断できます。 • アプリケーションをローカルデバイス上で実 行する場合と、 リモートサーバー上で実行す る場合とでは、どちらが最適なユーザー体 験を提供できるか。 • 衛星測位システム(GPS)受信機や加速度 計など、デバイス上でどのようなネイティブ 機能が利用可能か。 • ユーザーの好みとデバイスのセキュリティー・ アクセス・レベルに合わせてサービスをカス タマイズするために、事前に定義されたユー ザー・プロファイルとデバイス・プロファイルを どのように適用するか。 • I T 部門の利点:インテル IT 部門が検討し ているクライアント認識技術の中には、サー バーおよびネットワーク・インフラストラク チャーの負荷を軽減することで、パフォー マンスに関連した問題解決に役立つものも あります。また、デバイスの機能に応じて異 なるレベルの機能を提供できる単独のサー ビスを公開した方が、各デバイスに対応す る個別のサービスを開発するよりもはるか に効率的であり、管理の手間やサポートの 費用も軽減されます。 インテル IT 部門では、インテル ® IT イノベー ション・センターを通じてこうしたテクノロジー の検証を継続的に行います。そして、現在およ び将来のクライアント認識技術をインテルのプ ライベート・クラウド・インフラストラクチャーへ と統合していく予定です。 IT@Intel ホワイトペーパー デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 背 景 目 次 概 要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 背 景. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 デスクトップの仮想化 . . . . . . . . . . . . 2 Web サービス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 新しいクライアント認識技術 . . . . . . . . . 3 ワークロード・シフティングによる、 クライアントを認識する サーバーホスト型デスクトップ 仮想化の機能強化 . . . . . . . . . . . . . . . 4 リッチ・インターネット・ アプリケーションによる アプリケーションの 応答性の向上 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 予想される利点 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 ユーザーの利点 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 IT 部門の利点 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 インテル I T 部門は、デバイス管理の強化を を提供しますが、そのためには、強力な機能 セットを備えたクライアント・デバイスが不可 欠です。一方、サーバーホスト型デスクトッ 通じて、生産性、モビリティー、セキュリティー プ仮想化の場合、データセンター内で演算 法について継続的に調査しています。クライ か持たないクライアント機器からでもアプリ を強化すると同時にコスト削減を進める方 アントを認識するデスクトップ仮想化と、プ 処理が行われるため、限られた機能セットし ケーションやデータにアクセスできます。しか ライベート・クラウドを使用して提供される し、グラフィックス処理や演算処理などの負 合わせは、こうした目標を達成するためのひ 低いクライアント機器ではユーザー体験の質 クライアント認識型 We b サービスとの組み 荷が大きいアプリケーションの場合、機能が とつの手法です。 が低下します。 インテルの従業員は、個人所有のスマート インテルの従業員に最適なユーザー体験を フォンやタブレットなど、より多くの補助的な 提供するために、インテル I T 部門は、サー デバイスと既 存のノートブック P C とを組み バーホスト型とクライアント・ホスト型の両方 合わせて使用することを望んでいます。そこ の機能を使用してデスクトップ・サービスを でインテル I T 部門は、各種の仮想化技術を 提供できるプライベート・クラウドを開発する 組み合わせることで、会社の I T 環境および など、有効なソリューションを検討していま アプリケーションを、個人所有の機器と会社 す。このようなクライアントを認識するクラウ 所有の機器の両方で動作するサービスとし ドは、集中的に実行されるサービスを提供す て提供するプライベート・クラウド機能の開発 るだけのサーバー中心型クラウドとは対照 とテストを行っています。これらの技術には、 的に、より多くのユースケースで最適なユー クライアント・ホスト型デスクトップ仮想化、 ザー体験を提供することができます。クライ サーバーホスト型デスクトップ仮想化、クライ アント・ホスト型デスクトップ仮 想 化とサー アント認識型の We b ベースサービスが含ま バーホスト型デスクトップ仮想化の両方を利 れます。 用するクライアント認識型クラウドが実現さ こうした 手 法 により、クラウド・コンピュー に応じたユーザー体験のレベルの調整が可 ティングの高い拡張性とともに、クライアント 能となります。 れれば、従業員が使用するクライアント機器 調査と暫定的な結果 . . . . . . . . . . . . . . . . 7 ワークロード・シフティング . . . . . . . 7 リッチ・インターネット・ アプリケーション. . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 機器の継続的な技術革新によってもたらさ れる最新のユーザー体験を提供することが 可能となります。 イメージ管理 イメージとプロファイルの集中的な管理は、 クライアント認識型デスクトップ仮想化に不 まとめ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 詳細情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 2 デスクトップの仮想化 インテル IT 部門では、利用可能な 2 種類の は、O S、アプリケーション、ユーザー設 定、 ユーザーデータなど、1 つ以 上 のコンポー デスクトップ仮想化ソリューションのうち、主 ネントで構成されます。仮想クライアント・イ にクライアント・ホスト型デスクトップ仮想化 メージの集中的な管理が可能になれば、I T を使用してユーザーにサービスを提供して 部門は運用管理とセキュリティー上の利点 います。例えば、インテルのソフトウェア開発 が得られるほか、増大するユーザーのニー を担当する委託業者に対しては、タイプ 2 ハ ズにも柔軟に対応できるようなります。 IT@Intel イパーバイザー技術を使用して、インテル I T IT@Intel は IT プ ロフェッショナ ル、マ ネージャー、エグゼクティブが、インテル IT 部門のスタッフや数多くの業界 IT リー ダーを通じ、今日の困難な IT 課題に対 して成果を発揮してきたツール、手法、 戦略、ベスト・プラクティスについて詳し く知るための情報源です。詳細について は、h t t p : // w w w . i n t e l . co . j p / j p / g o / itatintel/ を参照してください。あるいは 御社担当のインテル社員までお問い合 わせください。 サーバーホスト型デスクトップ仮想化の利用 www.intel.co.jp/jp/go/itatintel 可欠の要件です。仮想クライアント・イメージ 部門のソフトウェア環境を提供します。また、 Web サービス についても検討していますが、この技術によ インテル IT 部門では、インテルのプライベー り、簡単で集中的なイメージ管理の実現が ト・クラウドの開発にあたって、サービスにア 期待されます。 クセスするデバイスの種類、さらには各デバ イスの特性を判断できるようなサービスを構 ただし、多くのユースケースでは、クライアン 想しています。 ト・ホスト型デスクトップ仮想化とサーバー ホスト型デスクトップ仮 想 化のいずれも理 画面サイズ、主な入力手段、処理能力、メモ 想的なソリューションではありません。クライ リー容量などの特性や、パフォーマンス、セ アント・ホスト型デスクトップ仮想化は、ロー キュリティー、携帯性などの能力は、デバイ カル実行による高いパフォーマンスと柔軟性 スごとに大きく異なります。さらに、デバイス デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 IT@Intel ホワイトペーパー の特性の中には、ユーザーの現在位置など ライアント認識型 Web サービスは、デバイ クライアント認識型サービスの開発により、 の状況に依存する情報や、プロファイルで定 ス上で利用可能なネイティブ機能に基づ インテル IT 部門は、サービスにアクセスする 義されたユーザーの好みなど、デバイスの いて、追加のコードを実行できます。 種類とは無関係なものも含まれます。 各クライアント機器の機能や利用状況に応じ て、最適なユーザー体験を提供できます。 • 例えば最新のインテル ® Co re ™ v P ro ™ プ ロセッサー搭載の PC を使用する従業員は 3D グラフィックスを楽しめますが、タブレッ トユーザーはフラットな 2 D グラフィックス しか表示されないようにできます。 クライアントを認識するプライベート・クラウド は、デバイスの特性に応じてサービスを微調 整できます。インテルが行ったテストでは、デ バイスの特性と機能がユーザー体験に大き な影響を与えるという結果が出ています。1 • ユーザー・プロファイルで指定された好み の機能や、ユーザーの位置情報に基づい て、利用可能なプリンターの一覧を従業員 のデバイス上に表示できます。 • 同じデバイスでも、W i - F i * ネットワークに 接続しているときには、携帯データ通信の 弱い電波で接続しているときよりも機能が 高度化するなど、状況によって機能が変化 する場合があります。クライアント認識型 Web サービスは、接続のタイプを検出する ことで、利用可能な帯域幅とレイテンシー に合わせて調整されたコンテンツを配信で きます。 • クライアント認識型 Web サービスには、従 業員が会社の施設内にいるかどうかを検 出する機能を持たせることができます。従 業員が会社の施設内にいる場合は、We b サービスは機密データへのアクセスを許可 します。従業員が会社の施設の外にいる 場合は、より機密性の低いデータへのアク セスのみを許可します。 • デバイスが G P S 受信機、方位計、加速度 計などの高度な機能を備えている場合、ク 新しいクライアント認識技術 インテル I T 部門では、いくつかの最新クラ イアント認識技術をプライベート・クラウド へ導入する予定です。その結果、これまで 以上に効率的な方法でインテルの従業員に エンタープライズ・アプリケーションを提供 できるようになり、IT 効率の向上とユーザー 体験の最適化が可能になるでしょう。 こうしたクライアント認識技術の目標は、クラ イアント機器とサーバーとの間でコンピュー ティング能力をバランス良く配分することに あります。図 1 に示すように、クライアント認 識技術の使用により、集中的な多層型の仮 想イメージ管理が可能になります。また、デ バイスの種類と利用状況を考慮した上で、 ローカル実行とリモート実行のどちらが最適 であるかをインテリジェントに判断できます。 1 IT@Intel ホワイトペーパー『Cloud Computing: How Client Devices Affect the User Experience』およ び『クラウド・コンピューティングにはリッチ・クライアン ト PC』を参照してください。 クライアント認識型クラウド インテル® アーキテクチャーを採用した クライアント機器 ローカル 実行環境 ローカル・ クライアント OS インテル Web API ブラウザー・ランタイム・アプリケーション 手順 1 クライアントのサービス要求 手順 2 ユーザーデータおよび フォルダーのリダイレクション 手順 3 ユーザー・プロファイル ユーザー / アプリケーション・プロファイル、 クライアント機能、 利用状況に基づいて、 ローカルで実行するかリモートで実行するかを決定 ローカル実行 ストリーミング・アプリケーション 手順 4 ユーザー / アプリケーション・プロファイルに基づいて、 アプリケーションの実行に マルチメディア・リダイレクションまたはリバースシームレスを使用するかを決定 リモート実行 アプリケーション・プロファイル サーバーホスト型 実行環境 ローカル常駐アプリケーション リモート・ディスプレイ・クライアント 多層型の 仮想イメージ管理 クライアント機能の判定 ローカル実行 ローカル実行 プライベート・クラウドまたは ハイブリッド・クラウド ホステッド・アプリケーション ホステッド・アプリケーション ホステッド・アプリケーション 図 1. サーバーがクライアント側の要求を受信すると、クラウドサービスは、クライアント認識技術により、サーバー上で実行するべき処理とクライアント上で実行するべき処理 を決定します。 www.intel.co.jp/jp/go/itatintel 3 IT@Intel ホワイトペーパー デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 マルチメディア・リダイレクション ネットワークの検査 2 3 1 ワークロード・シフティングによる、 クライアントを認識するサーバーホスト型 デスクトップ仮想化の機能強化 可能な場合: 端末機器上で レンダリング サーバーの検査 必要な場合: データセンター内の サーバー側でレンダリング 図 2 . マルチメディア・リダイレクションは、クライアン ト機器を調べて、ローカルでイメージをレンダリング できるかどうかを判断します。ローカルでイメージを レンダリングできれば、アプリケーションのパフォー マンスは向上します。 リバースシームレス技術 サーバーホスト型デスクトップ仮想化にクラ これまでも、サーバーホスト型デスクトップ仮 イアント認識機能を追加することで、一部の 想 化のアプリケーション・パフォーマンスの ユースケースにおいては、デスクトップ・サー 低さに不満を持つ一部のエンドユーザーは、 ビス提供用の代替コンピューティング・モデ ビデオ・ストリーミング、ビデオ会議、Vo i c e ルとしての実用性が高まります。こうした追 over IP(VoIP)などのグラフィックス処理の 多いマルチメディア・アプリケーションは、自 身の P C 上でローカルに実行してきました。 しかし、この方法では、アプリケーションの応 答性は向上しますが、ローカルな P C デスク トップとサーバーホスト型仮想デスクトップ の間で切り替えが必要になるため、ユーザー 体験に不連続性が生じ、それがフラストレー ションや非効率の原因となっていました。 加機能には、ワークロードの一部をサーバー 端末の検査 の A P I コマンドセットによるサポートが必要 とされることが予想されます。 からクライアントに移動する手法や、イメージ 管理を強化する手法などがあります。 ワークロード・シフティング クラウドのワークロードでは、グラフィックス 処理や計算処理など、負荷が大きいワーク ロードをサーバーからクライアントにシフトす るアプローチが採用される傾向にあります。 最新世代のインテル ® プロセッサーを搭載し リバースシームレス技術は、サーバーホスト たノートブック P C など、高い処理能力を持 型の仮想デスクトップとローカルで実行され つインテリジェントなクライアントについては、 るアプリケーションに統一的なビューを提供 ワークロード・シフティングによるアプリケー することで、この問題に対処します。I T 部門 ション・パフォーマンスの向上、つまりはユー は、ユーザー・デバイス・プロファイルによっ ザー体験の向上が期待できます。 てアプリケーションを設定できます。このプ マルチメディア・リダイレクション リケーションを指定します。ユーザーがサー ロファイルは、ローカルで実行するべきアプ ビデオやオーディオなど、マルチメディア処 バーホスト型デスクトップからこれらのアプリ 理の多いワークロードでは、マルチメディア・ ケーションを起動すると、アプリケーションは リダイレクション(M M R)を使用して、アプリ クライアント PC から起動され、仮想ワークス ケーション・パフォーマンスの 向 上とネット ペース内に「シームレス」に表示されます。こ ワーク・トラフィックおよびサーバー負荷の軽 のとき、アプリケーションは仮想セッション内 減を実現できます。図 2 には、サーバー上で で動作しているように見えますが、実際には イメージをレンダリングしてクライアントに非 ローカルマシン上で動作しています。 圧縮イメージを送信する代わりに、サーバー 側で M M R を使用して、圧縮したデータを高 例えば、図 3 では、ユーザー・プロファイルに 性能クライアントに送信し、クライアント側で よって、テキストエディターはリモートで動作 イメージを高速にレンダリングするという仕 し、ビデオ会議アプリケーションはローカル 組みを示しています。 で動作するように指定されています。ビデオ コマンド・リモーティング るため、クライアント・システムの高い処理能 コマンド・リモーティングは、マルチメディア・ 力と機能を利用できます。また、アプリケー リダイレクションと同じように、コマンドをクラ ションのユーザー・インターフェイスは、仮想 イアントに送信し、クライアント上で実行させ デスクトップ・ウィンドウの枠を自由に超えら る機能です。コマンド・リモーティングを使用 れます。さらに、図 3 の写真編集アプリケー すると、アプリケーションのパフォーマンスは ションは仮想デスクトップから起動され、ユー さらに向上し、ネットワーク帯域幅の使用率 ザー・プロファイルに基づいてローカル・デス は抑えられます。例えば、マップ・オーバーレ クトップ上で動作します。したがって、このア イを使用するグラフィックス処理の多い We b プリケーションはビデオ会議アプリケーション ベース・アプリケーションの場合、特定のア と同じ方式で動作します。 プリケーション・プログラミング・インターフェ イス( API )コマンドをクライアント側で実行で 4 www.intel.co.jp/jp/go/itatintel 会議アプリケーションはローカルで実行され アプリケーション・コード・オフローディング きれば、パフォーマンスは大幅に改善されま ハイブリッド型エンタープライズ・アプリケー す。一般的なオフィス・アプリケーションにつ ションには、アプリケーション・サーバー、クラ いても、将来のバージョンでは、ますます多く イアント機器のどちらでも実行可能なコード デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 ローカルで実行されるアプリケーション 写真編集アプリケーション IT@Intel ホワイトペーパー Server-hosted Desktop ローカルまたは仮想デスクトップから起動される、 ユーザー所有のアプリケーション プロファイルによってクライアント側で実行され、 仮想デスクトップ内で表示されるように指定 ビデオ会議アプリケーション 仮想デスクトップから起動 プロファイルでローカル実行を指定 リモートで実行されるアプリケーション テキスト編集アプリケーション 仮想デスクトップから起動され、実行される ユーザーは、 ローカルで実行されるアプリケーションと一緒に、 中央のサーバーから提供される標準アプリケーションを シームレスに使用 図 3. リバースシームレス技術により、ユーザーはローカル・デスクトップと仮想セッション間を切り替える必要なく、ローカル・アプリケーションを起動し、アプリケーションと やり取りできます。 が含まれています。デバイスによっては、アプ れますが、必要に応じてユーザーごとに動的 ウェア情報を検出する、RIA の開発者が利用 リケーション・コード・オフローディングにより、 に再構成されます。 できる API への投資を続けています。アプリ 基づいて追加機能を提供し、ユーザー体験 これにより、例えば数千人のユーザーに対し きるため、機能レベルが最も低いクライアント を向上させることができます。 ても、コア OS の格納された単独のインスタン に合わせてアプリケーションを開発しなけれ スの使用が可能となり、各ユーザーの VM イ ばならないという制限は取り除かれます。 ローカルデバイスの機能または位置情報に ケーションは状況に応じてこの情報を利用で 例えば、ERP アプリケーションならば、従業員 メージ内にコピーを格納する必要はなくなり が生産フロア、倉庫、オフィスのどこにいるの ます。クライアントの識別が可能となること 現在でもすでに、このような情報を使用して かに応じて、 異なる機能セットを提供できます。 で、IT 部門では、事前に定義されたデバイス・ ユーザー体験とアプリケーションの実行方法 アプリケーション・コード・オフローディング プロファイルを使用して、特定の状況でイメー についてインテリジェントな判断を下せる製 の使用によって、アプリケーション開発者は、 ジのどの部分をクライアントに配信するかを 品は存在しています。例えば、従来は、従業 コードを一度作成するだけで、複数のプラット 決定できます。 員が教室で検定試験を受ける場合、講師は リッチ・インターネット・ アプリケーションによる アプリケーションの応答性の向上 の従業員のノートブック PC が電源に接続さ した。インテルの Web API を利用すること 法を使用するため、IT 部門が OS、アプリケー クラウド・アプリケーション開発者は、クラウド の電源接続を確認できるようになりました。 ション、ユーザーデータ、設定、プロファイル とクライアント機器の間で処理を分散してア 従業員がノートブック PC を電源に接続せず を含むユーザー・デスクトップ全体の単一の プリケーションの応答性を向上させる、リッ にテスト・アプリケーションを起動しようとし フォームに向けた実装が可能になります。 イメージ管理 サーバーホスト型デスクトップ仮想化の弱み の1つとして、イメージ管理にモノリシックな手 試験を始める前に教室内を一巡して、すべて れていることを確認しなければなりませんで で、Web アプリケーションがノートブック PC イメージを管理しなければならない点が挙げ チ・インターネット・アプリケーション(RIA) た場合、アプリケーションは「このアプリケー られます。この方法では、各クライアント・イ を提 供するための 手 段を探し求 めていま ションを起 動する前に、お使いのノートブッ メージが別々に格納されるため、データセン す。RIA では、アプリケーション・コードはク ク PC を電源に接続してください」といったエ ターのストレージコストが増加します。 ライアント機器にダウンロードされ、通常は ラーメッセージを表示できます。受講者がノー HTML5 をベースとする RIA ソフトウェア・フ レームワークを使用してクライアント上で実 行されます。今後、インテルの Web API など のメカニズムを使用してハードウェアの機能 を検出できる、クライアント認識型アプリケー ションの開発が進むと予想されます。 トブック PC を電源に接続し、 「再試行」をク クライアント認識技術は、各種のクライアン ト・プラットフォームへのデスクトップ・サー ビス配信をサポートする、多層型の仮想マ シン(VM)イメージ管理を可能にすることで、 サーバーホスト型デスクトップ仮想化におけ リックすると、Web アプリケーションはノート ブック PC が電源に接続されたことを検出し、 起動します。 るイメージ管理の効率を向上させます。この 手法では、コア OS、アプリケーション、ユー インテルは、プロセッサーのパフォーマンス、 ザーデータ、ユーザー設定およびプロファイ バッテリーの持続時間、ネットワーク帯域幅 ルはすべて分離され、互いに独立して管理さ など、クライアントからリアルタイムのハード www.intel.co.jp/jp/go/itatintel 5 IT@Intel ホワイトペーパー デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 R I A がユーザー体験とアプリケーション・パ インテル ® IT イノベーション・センター フォーマンスを向上させる他の具体例を以 インテル ® IT イノベーション・センター • Web サイトは、高速 Wi-Fi* ネットワークで 接続している顧客にはマルチメディア版を 配信し、携帯電話の弱い電波で接続して いる顧客には簡易版を配信できます。 は、人、アイデア、技術、可能性を結び 付けることで新しい構想を生み出し、 インテルの次世代の技術革新を促進 するための拠点です。イノベーション・ センターでは、インテル製品とプラッ トフォームの実践的なデモンストレー ションが行われ、社内のビジネスグ ループと外部の業界パートナーの共 同作業が促進されます。インテル ® IT イノベーション・センターは、世界各地 に 6 カ所設置されています。 そして、インテル IT 部門によるクライ アント認識技術の評価は、主に米国 下に示します。 • We b サイトは、ローカル機器にインストー ルされているグラフィックス・アプリケー ション、C P U のタイプと画 面サイズ、メモ リー空き容量に関する問い合わせを行うこ とができます。アプリケーションは、こうし た情報を使用して、高機能グラフィックス・ エディターを起 動するか、低 品 質 のグラ フィックスと少数の編集機能に対応した簡 易版アプリケーションを起動するかを判断 できます。 ノベーション・センターで行われてい ターには、タッチスクリーン・デジタル・ サイネージ、スマート TV、電子ホワイト ボード、ビデオ会議、インテル ® ワイヤ レス・ディスプレイなど、最新のコラボ レーション技術を備えた最先端のエグ ゼクティブ・ブリーフィング・センターが 併設されています。ショーケース・エリ アでは、新しいタブレットおよびスマー トフォン、ビデオ・ストリーミング・メディ ア、 コンテキスト認識型センサー、 ソリッ ドステート・ストレージ、車載インフォテ インメント・システム、 (仮想デスクトッ プ /OS/ アプリケーションのストリー ミングを含む)仮想化技術などに関連 する、最新のインテル・テクノロジーの デモンストレーションが行われます。 インテル ® IT イノベーション・センター は、業 界 他 社 の IT 部 門、コミュニ ティー、学会との共同作業を通じて、 対話が行われ、相互作用が生まれてく る場所です。イノベーション・センター は、イノベーション・ワークショップと技 術デモンストレーションの開催を通じ て、インテル・デベロッパー・フォーラム (IDF)やインテル・セールス & マーケ ティング会議(ISMC)などのインテル のテクノロジー・イベントと業界イベント を支えています。インテル ® IT イノベー ション・センターは、 「イノベーションを 行動に移す場所」 と呼ばれています。 6 www.intel.co.jp/jp/go/itatintel ワークロード・シフティングや RIA などのクラ イアント認識技術は、IT 部門に次のような利 カリフォルニア州にあるフォルサム・イ ます。フォルサム・イノベーション・セン IT 部門の利点 予想される利点 ワークロード・シフティングや RIA などの技 術を利用して、クライアントを認識するプライ ベート・クラウドが実現できれば、ユーザー と IT 部門の双方に利益がもたらされます。 ユーザーの利点 インテル IT 部門がプライベート・クラウドへ の採用を検討している各クライアント認識技 術は、クライアントの機能の検出と利用や、デ バイスと利用状況に合わせたサービスの調 益をもたらします。 • データセンター内の仮想マシン密度の向 上: クライアント認識技術は、グラフィック ス・レンダリングと演算処理をクライアント に分散することで、サーバー密度の向上を 可能にします。 • ネットワーク・トラフィックの削減: クライ アント認識技術はワークロードをクライアン トに移動するため、ネットワークとクラウド・ インフラストラクチャーにかかる負荷も軽 減されます。サードパーティー製リバース・ シームレス・ソリューションを導入すれば、 IT 管理者は、アプリケーションのネットワー ク負荷に基づいて、ローカルでの実 行と データセンター内での実行のどちらが効率 的であるかを判断できるようになります。 • セキュリティーの強化: サードパーティー 製リバース・シームレス・ソリューションを導 入すれば、重要なアプリケーションをデー タセンター内でホスティングすると同時に、 ユーザーにローカル・アプリケーションを自 由に実行させることができ、セキュリティー 層がさらに強化されます。IT 部門は、管理 コンソールからアクセス制御とアプリケー ションの実 行を行うことで、ローカルセッ ションとリモートセッション間でどのデータ の移動を許可し、どのデータの移動を許可 しないかを管理できます。 整により、インテルの従業員の生産性と効率 を高める可能性を秘めています。こうした技 術を導入することで、高い処理能力と大容量 メモリーを備えたクライアント機器において、 アプリケーションのパフォーマンスや応答性 はさらに向上します。優れたビデオ / オーディ オ品質やアプリケーションの応答性の高さに よって、より良いユーザー体験が実現され、 ユーザーの生産性は向上します。 さらに、ワークロード・シフティングや RIA な どの技術によってサーバー・ワークロードと ネットワーク使用率のバランスがとられること で、これまで以上に一貫性があり、予測可能 な体験がすべてのユーザーに提供されます。 • 効率的なイメージ管理: IT 部門は、増え 続けるエンドユーザー機器に比例して、同 様に増え続ける一連の運用環境、アプリ ケーション、プロファイル、データを管理し なければなりません。クライアント認識型の イメージ / プロファイル管理機能を使用す れば、IT 部門はこうした増大する複雑性を 的確に管理し、必要なサービスを迅速に導 入できます。イメージ管理は、あらゆるクラ イアント仮想化手法の基本的な要件です。 IT 管理者は、ユーザー機器と環境要因に 基づいて、増大する複雑性を的確に管理で きます。 デスクトップ仮想化およびクラウドサービスへのクライアント認識技術の応用 調査と暫定的な結果 また、ラボでは MMR のテストも行っていま インテル I T 部門では、I T 部門のラボでいく 行を高性能クライアントに振り分けることで、 す。MMR は、マルチメディア・コンテンツの実 つかの事前テストを行うとともに、概念実証 1 台のサーバーがサポートする仮想デスク IT@Intel ホワイトペーパー リッチ・インターネット・ アプリケーション この PoC では、パブリック・クラウド・サービス ( Po C )などの調査を実施しています。こう トップ数を増やします。このテストでは、MMR から提供される、エンタープライズ CRM アプ した事前調査の結果は有望です。インテル を有効にした場合、被測定ハイパーバイザー リケーションを実行しました。従来のクラウド IT 部門では、それらのクライアント認識技術 によってはサーバー使用率が 15 ∼ 40% 向 ベース・アプリケーションと、同じベンダーの と、インテルのプライベート・クラウドおよび 上することがわかりました。 の有用性の評価をさらに進める予定です。 リ バース シーム レ ス 技 術 に つ い て は、 デスクトップ・サービス配信に対する各技術 ワークロード・シフティング インテル IT 部門が現在実施している PoC で は、サーバー上でホスティングされる仮想デ スクトップに対するノートブック PC からのアク セスと、スマートフォンやタブレットなどの携 帯端末機器からのアクセスがテストされてい ます。この PoC では、サードパーティー製の ワークロード・シフティング・アプリケーション とコマンド・リモーティングを使用して、できる ノートブック PC とエン RIA の両方を使用して、 トリーレベ ル のデスクトップ PC の パフォー マンスを比較しました。いずれのテストでも、 インテル ® Core ™ vPro ™ プロセッサー搭 載 スクリプトシーケンスの実行速度は、エント PC 上でリバースシームレスを実 行した 場 合、仮想デスクトップ・インフラストラクチャー (VDI)の集中的な処理および管理のメリット と、 ローカル・クライアントの豊富なコンピュー ティング・リソースのメリットを融合できること が、HTML5 テストにより判明しています。図 4 に示すように、リバースシームレスは、クラ イアント機器上のイメージのレンダリング速 リーレベルのデスクトップ PC よりもノートブッ 度に大きな影響を与えます。2 限りローカルデバイスの機能を利用します。 ク PC の方が高速でした。RIA は最高のパ フォーマンスと最高のユーザー体験を提供 し、従来のクラウド・アプリケーションに比べ て約 2 分の 1 の時間でスクリプトシーケンス を実行しました。3 別の PoC では、会議室やプリンターの場所 などの GPS ベースの情報を、インテルの管 理対象でないスマートフォンに提供する方法 についてのテストが行われています。 この PoC は、まだ結果を公開できる段階で はありませんが、ユーザー体験、仮想マシン の密度、ネットワーク帯域幅の配分において 改善が見られることが予想されます。 2『Intel® Cloud Builders Guide to Cloud Design and Deployment on Intel® Platforms』を参 照し てください。 『Cloud Computing: 3 このテストの詳細については、 How Client Devices Affect the User Experience』 を参照してください。 HTML5 テスト 20 リバースシームレス無効 リバースシームレス有効 値が大きいほど高性能 フレーム / 秒 16 12 8 4 0 インテル® Core™ i5 vPro™ プロセッサー インテル® Core™ i7 vPro™ プロセッサー 図 4. リバースシームレス技術により、クライアント上でレンダリングされる 1 秒当たりのフレーム数が増加します。これにより、ユーザー体験と生産性が向上します。公開され ているベンチマークを使用してインテル社内で行ったテスト(2011 年 7 月)。 www.intel.co.jp/jp/go/itatintel 7 まとめ ピューティングの拡張性とクライアント機器 インテル IT 部門は、運用管理、モビリティー、 いきます。 のイノベーションの両方を積極的に活用して 略 語 セキュリティーを強化しつつ、従業員の生産 API アプリケーション・プログラミン グ・インターフェイス CHV クライアント・ホスト型デスク トップ仮想化 GPS 衛星測位システム インテル・デベロッパー・フォー ラム 性を高めるプライベート・クラウドの開発作業 をサポートするクライアント認識技術につい て検討しています。 詳細情報 ワークロード・シフティングや RIA などのクラ 本 資 料 に 関 連 する ホ ワイトペーパーは、 イアント認識技術は、クライアントの機能を利 http://www.intel.com/IT/(英語)または http://www.intel.co.jp/jp/go/itatintel/ でご覧いただけます。 IDF •『 C l o u d C o m p u t i n g : H o w C l i e n t Devices Affect the User Experience』 (英語) MMR マルチメディア・リダイレク ション PoC 概念実証 •『クラウド・コンピューティングには リッチ・ク ライアント PC』 RIA リッチ・インターネット・アプリ ケーション SHV サーバーホスト型デスクトップ 仮想化 VDI 仮想デスクトップ・インフラスト ラクチャー VoIP Voice over IP VM 仮想マシン 用して、従業員の生産性とユーザー体験の 向上を可能にします。デバイスのタイプ、ユー ISMC インテル・セールス & マーケ ティング会議 ザーの位置情報、ユーザーの好みなどの情 報を認識するプライベート・クラウドは、 スマー トフォンやタブレットなどのコンパニオン・デ バイスを使用する従業員に対して、ユーザー とデ バイスに合 わせて最 適に調 整され た サービスを提供できます。 同 時に、こうしたクライアント認 識 技 術は、 ユーザー体 験を低 下させることなく、仮 想 サーバーの拡張、ネットワーク・トラフィックの 削減、イメージ管理およびアプリケーション開 •『エンタープライズ・コンピューティングの 未来:コンピュート・コンティニュアムへの 対応』 発の効率化、サーバーホスト型デスクトップ 仮想化ソリューションのラインアップの拡大を します。 •『 P r e p a r i n g t h e E n t e r p r i s e f o r t h e Impact of Alternative Form Factors』 (英語) 可能にすることで、IT 部門にも利益をもたら インテル IT 部門は、進化を続けるクライアン インテル ® クラウド・ビルダーズ・プログラム ト認識技術に注目し、多様なクライアント機 については、http://www.intel.co.jp/jp/ 器への対応に備えることで、クラウド・コン go/cloudbuilders/ を参照してください。 インテル IT 部門のベスト・プラクティスの詳細については、 http://www.intel.co.jp/jp/go/itatintel/ を参照してください。 性能に関するテストや評価は、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、またはそれらを組み合わせて行ったものであり、このテストによるインテル製品の性能の概算の値を表しているものです。シ ステム・ハードウェア、ソフトウェアの設計、構成などの違いにより、実際の性能は掲載された性能テストや評価とは異なる場合があります。システムやコンポーネントの購入を検討される場合は、ほかの情 報も参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。インテル製品の性能評価についてさらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、http://www.intel.co.jp/jp/performance/ resources/benchmark_limitations.htm を参照していただくか、1-800-628-8686 または 1-916-356-3104(アメリカ合衆国)までご連絡ください。 この文書は情報提供のみを目的としています。この文書は現状のまま提供され、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、他者の権利の非侵害性、特定目的への適合性、また、あらゆ る提案書、仕様書、見本から生じる保証を含みますが、 これらに限定されるものではありません。インテルは、 この仕様の情報の使用に関して、特許、著作権、財産権の侵害を含む、いかなる責任も負いません。 また、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。 Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Intel vPro は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。 * その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。 インテル株式会社 〒 100-0005 東京都千代田区丸の内 3-1-1 http://www.intel.co.jp/ 2011 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。 ©2011 年 12 月 325585-001JA 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