2017 年(平成 29 年) 段ボールの需要予測

平成 28 年 12 月 8 日
2017 年(平成 29 年)
段ボールの需要予測
全国段ボール工業組合連合会
2017 年(暦年)段ボール需要予測 14,100 百万㎡
前年比 101.0%
2016 年の国内経済は、7-9 月速報値で前期比実質 GDP 成長率が年率 2.2%増となり、
3 四半期連続のプラス成長を確保し、緩やかな回復基調を維持している。民間調査機関
による直近の予測では 2016 年度実質 GDP 伸長率は概ね 1%程度となっている。
2016 年の段ボール需要は堅調なペースで推移し、1-10 月累計で前年比 101.5%となり、
1-12 月累計では、2015 年 12 月に全段連が公表した予測前年比 101.2%を上回り、2007
年の過去最高生産量 139 億 6,600 万㎡に迫る 139 億 5,700 万㎡(前年比 101.6%)程度
となる見込みである。
2017 年度の国内経済は、トランプ大統領による影響が不透明な部分はあるが、引き続
き緩やかな回復基調が続くと予想されており、民間調査機関による実質 GDP 成長率予
測は概ねプラス 1%程度となっている。
このような段ボール需要動向、経済見通しを考慮して 2017 年(暦年)の段ボール需
要を 14,100 百万㎡(前年比 101.0%)と予測した。
期間別内訳は、1‐3 月 100.7%、4‐9 月 101.0%、10‐12 月 101.4%と予測した。
主な需要部門別動向としては、「加工食品用」(構成比 41%)は節約志向による中食の
増、消費単位の細分化、訪日外国人による需要等、段ボール需要にとってのプラス要因
が見込まれ、1%強の伸びと予測。
「その他」(構成比 17%)分野は紙おむつ、高齢者向け衛生用品、ペット関連商品等
やインバウンド需要にも期待が持て、1%程度前年を上回ると予測。
「青果物用」
(構成比 11%)は生産者の高齢化、農業人口減少により生産量の伸びは期
待できないが、農産物の輸出増等もあり、前年並みと予測。
「電気器具・機械器具用」(構成比 8%)は自動車、家電等国内生産量の伸びが期待で
きない分野であるが、買い替え需要、インバウンド需要等に期待し、前年並みと予測。
「通販・宅配・引越し用」(構成比 5%)は引き続きネット販売を中心に好調で、5%
以上増えると予測。
以上
1
段ボール生産量推移
前年比(%)
生産量(百万㎡)
15000
110.0
101.6 101.8
14500
14000
13500
96.4
98.9
100.5 101.3
100.1
103.5
101.0 100.7
101.2
97.1
生産量
前年比
13966
13863
93.1
13729
13567
13561
13459
13393
13333
13313
13218
13015
100.6
101.0
101.3
101.4
101.6
100.8
13957
13737
13630
13459
13275
13141
13062
13000
101.0
100.0
14100
90.0
80.0
70.0
12626
12500
60.0
12000
50.0
2