建設技術審査証明事業(下水道技術) 真空揚砂装置 荏原環境エンジニアリング(株) 1.技術の概要 真空揚砂装置は,維持管理が容易であり,真空を 利用したプラグ流空気輸送により低動力で使用水量 の少ない揚砂装置である。 真空ポンプの吸引圧力により沈砂を含む水柱を形 成し,その水柱下部に空気を注入して水柱上部と下 部に圧力差を生じさせることで揚砂を行う。空気の 圧力差を推進力とするため使用水量が少なく,高揚 程でも低動力で揚砂が可能である。 2.適用範囲 下水処理施設の沈砂池において、 揚砂装置の新設, 増設,改築,更新,交換に適用する。 規 模:小~大規模施設 型 式:配管輸送式揚砂装置 揚砂管径:80A 揚 砂 量:0.6m3/hr (沈砂排出時間,雑時間含む) 3.開発目標と審査の結果 本技術の開発目標および審査の結果は,次に示す とおりである。 (1) 総合動力 11.6kW,揚程 15m,輸送距離(配管 総延長)25m の揚砂装置において揚砂を行い, 以下の条件を満足すると認められる。 ①揚砂量 0.6m3/hr 以上 ②使用水量 20ℓ/min 以下 (2) バケットコンベヤと比較して,作業環境の悪 い場所での維持管理項目が少ないと認められ る。 真空吸引 レシーバタンク 真空ポンプ 空気圧縮機 圧縮空気注入 プラグ形成 図-1 揚砂配管 輸送開始 プラグ上昇 プラグ輸送概念図 大気吸引弁 沈砂ホッパ 沈砂池 図-2 概略フローシート 写真-1 真空揚砂装置外 写真-1 真空揚砂装置外観 輸送 大気吸引
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