粉体供給装置及び粉体供給方法

日本原子力研究開発機構保有特許
D2634[B65G-NENRYO]
粉体供給装置及び粉体供給方法(特許第3069328号)
発明の効果
粉体受取設備(混合容器)内の圧力を、あらかじめ計算
により求めておいた所定の真空度に達するまで真空吸引
しておいてから、、粉体貯蔵ホッパ内の粉体を粉体受取設
備(混合容器)に落下させる。
粉体の投入時に粉体受取設備から気体が流れ出ること
を確実に防止することが可能となり、粉体受取設備内の
浮遊粉体が気流に乗って外部に飛散するのを効率よく防
止できる。
本特許の活用用途
真空吸引
空気
粉体
微粉体を取り扱う産業は最近一層に
増えており、そこでは常に粉体を移動す
るプロセスが必須であるが、そこでは本
発明が大いに役立つ可能性があり、下記
業種で有効な技術である。
・消防研究分野
・農事試験場
・化学消防資材製造業 ・半導体製造業
・放射性物質取扱業
・薬剤製造業
・食品製造業
・窯業
・核燃料製造業
・化学工業
・原子力発電再処理プラント
・セラミックス材料等焼結炉
・炭素クラスター製造業
A.切換機構
1. 粉体
2.粉体受取設備(混合容器)
3.粉体受入口
4.粉体供給設備
4a.粉体供給設備の一部を構成する粉体貯蔵ホッパ
4b.粉体供給バルブ
5.粉体供給口(粉体排出口) 6.接続用通路部材(接続シュート)
7.真空吸引ライン
8.気固分離手段(バグフィルタ付きサイクロン)
9.真空吸引手段(排気ブロワ)
11.受入口開閉弁
12.供給口開閉弁
13.吸引ライン開閉弁
14.フィルタ
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【図1】本願発明の一実施形態にかかる粉体供給装置を示す図
粉体の飛散を生じずに、粉体受取設備に
粉体を供給することが可能な粉体供給装置
技術的特長
更に詳しくは、次のような特許内容、特長を有しています。
D2634[B65G-NENRYO]
特 許 内 容
従来の問題点
粉体供給設備から粉体受取設備へ粉体を投入するとき、供給された粉体と同じ体積の気体(空気)が外部に流出
し、その気流に乗って粉体受取設備内の浮遊粉体が外部に流出し、粉体が飛散するという問題点があった。
本特許の具体的内容
【図1】に示すように、粉体1が供給されるべき粉体受取設備(混合容器)2の粉体受入口3と、粉体供給設備4の
一部を構成する粉体貯蔵ホッパ4aの粉体供給口(粉体排出口)5を接続する筒状の接続用通路部材(接続シュー
ト)6と、接続シュート6に接続された真空吸引ライン7と、真空吸引ライン7に配設された気固分離手段(バグフィルタ
付きサイクロン)8と、バグフィルタ付きサイクロン8及び真空吸引ライン7を経て混合容器2内の気体(空気)を真空
吸引する真空吸引手段(排気ブロワ)9を備えている。
まず、粉体貯蔵ホッパ4aの供給口開閉弁12を閉じ、混合容器2の受入口開閉弁11及び吸引ライン開閉弁13を
開いて、排気ブロワ9により、フィルタ14、バグフィルタ付きサイクロン8、真空吸引ライン7を経て混合容器2内の気
体を所定の真空度に達するまで真空吸引する。それから、粉体供給設備4の粉体供給バルブ4bを開いて、所定量
の粉体1を粉体貯蔵ホッパ4aに供給する。次いで、真空吸引ライン7の開閉弁13を閉じ、粉体貯蔵ホッパ4aの供
給口開閉弁12を開いて、粉体貯蔵ホッパ4a内の粉体1を接続シュート6を経て混合容器2に落下させる。