地域 PR プログラム概要

Program No.15L184
プログラム申請機関
天草更紗染元 野のや
プログラム実施期間
2015 年 11 月 26 日~29 日
プログラムの目的
天草・南蛮文化を中心とした地域資源の商品開発海外販路開拓
地域 PR
天草は九州西部に位置し、美しく青い海に浮かぶたくさんの島々から成り立っています。海に囲まれていることから、季
節を問わず野生のイルカウォッチングが体験でき、サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツに適したスポットが多
数あります。また、新鮮な魚介類を使った美味しい料理がいつでもどこでも楽しめ、天草大王をはじめとするブランド鶏
や豚、新鮮で豊富なフルーツや野菜が数多く作られ、天草島内のみならず全国各地、そして海外へと届けられていま
す。
それから、かつて西洋人がキリスト教や南蛮文化をもたらした土地として有名で、その歴史を伝える多数の建造物や文
化が現在も残っています。近年では、市や地元企業を中心として南蛮文化やキリシタンの歴史の復興や見直し、保護、
伝承などを積極的に行い、新たな地域資源の発掘へと繋げる活動が活発化しています。
プログラム概要
キリスト教、西洋文化、南蛮文化が今も生きている天草では、「仏教」「神道」「キリスト教」が融和し、ひとつの文
化として残っており、その代表的なものとして「天草八十八ヵ所霊場巡り」がある。それぞれの宗教が共存していると
ころは世界でも類を見ず、価値ある場所だといえる。現在、世界を見渡すと、宗教が原因でテロや戦争が多発し、弱
い立場の人々が辛い日々を送っている。その昔、同じように宗教弾圧等で苦しんだ天草だが、ここでは密かに生活
の中でそれぞれが共存し、南蛮文化を継続してきた。そのような特別な場所「天草」は、今だからこそ世界へ向け
て、文化の受け入れや平和の大切さをメッセージとして発信することができ、体感して頂ける場所である。
天草市世界遺産推進室では「天草の崎津集落を世界遺産へ!」とスローガンを掲げ、熊本県・長崎県の関係市
概要
町と共に、2016年の世界遺産登録を目指しており、今後、天草への外国人観光客の増加が予想される。このような
歴史のある天草は、天草更紗をはじめ、南蛮文化の影響を受けた「ひと」「もの」「こと」がたくさんある。
現在、南蛮文化に関心を持っている企業や商店を中心に勉強会を行なっており、今後は外国人観光客に天草の
メッセージを伝え、母国でも天草について語って頂けるような商品を開発していきたいと考えている。そのために、
外国人の目線で、手に取って愛用してもらえる商品の開発や、現地で共感してもらえるような情報発信の方法をア
ドバイス頂ければと考える。
企業が持つそれぞれの資源や素材を生かした魅力的な商品を世界へ向けて効果的に発信することで注目を集め、産業
と天草のイメージ(歴史や文化、自然環境など)が一体となり、天草のブランド化に繋がることを目標とする。
地域資源
①
天草更紗、天草陶磁器
②
和・洋菓子
③
いちじく・晩柑・オリーブ
④
天草に残る南蛮文化
1
外国人観光客向けのお土産やサービスの向上、売上を伸ばす足掛かりを作り、市内の産業振興へと繋げ、さらに
期待成果
海外人材との強力なコネクションを築くことで、現地における認知度向上や販路開拓に繋げたい。
歴史的背景により、ポルトガル・スペイン・イタリアを中心に、フランス
招へい海外
人材
国/地域
近隣アジア(香港・台湾・韓国)へのビジネス展開を希望する企業もあるため、それらの地域からも
数名招聘を希望する。
専門分野
職種
アパレル、染織、陶磁器、食品加工、製菓
日程表
月日
曜日
午 前
午 後
・コレジオ館
・HIDA によるオリエンテーション
11/26
木
・埼津天主堂、埼津集落
・共通事前研修「天草文化、天草の
・交流会(天草の地域資源・食材等
地域資源」
11/27
金
11/28
土
11/29
日
宿泊先
天草市
を使用)
・企業訪問「えすぽると」南蛮菓子
・企業訪問「野のや」天草更紗
・イルカウォッチング
・佐伊津神社(茶道体験)
・大江天主堂
・企業訪問「UET ファーム」オリーブ
・ロザリオ館
園
・南蛮文化ゆかりの地訪問
総括、意見交換会
・キリシタン館
天草市
天草市
天草市
地域資源
① 天草更紗、天草陶磁器
西洋人によってもたらされた南蛮文化の一つである更紗。中でも天草更紗の柄は、天草が辿ってきた歴史や、文化を内に秘めており、どこ
か異国情緒を漂わせ、数ある更紗においても独自性の高いものといえます。天草の更紗はオラショ(ラテン語で祈りの意)の更紗ともいわれ、
かつて宗教弾圧によって追放された信徒たちが故郷への望郷の念を、更紗の柄にのせたといわれています。
一度途絶えてしまった天草更紗を、現染元の中村いすずが復興に着手し、2002 年に「平成の天草更紗」として再び復興を遂げました。古
来の更紗の良さを残しつつ、現代に合わせたスタイルを取り入れた商品作りを行っています。
写真左:平成天草更紗柄 写真中央:染めの様子 写真中央:唐草模様のトートバッグ(http://www.sarasa-nonoya.com/)
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②
和・洋菓子
安土桃山時代に季節風に乗って漂着した南蛮船が、珍しい果実・お菓子を日本に伝えました。イソッ
プ製菓のあか巻(写真左)は、この南蛮渡来のロールケーキとあんこを、熊本県産小麦粉(シロガネ)
100%使用のスポンジケーキと、北海道産小豆 100%使用の自家製あんで作られた天草の伝統郷土菓
子です。南蛮羊羮(写真中)は、こうした天草島の歴史とロマンに満ちた伝説を後世に伝える銘菓の
一つで、平成 14 年に発売から 50 年を記念し、天草の特産品である『デコポン果汁』と白いんげん豆を
贅沢に使用し、復元しました。 ほのかに香るデコポン独特のやわらかく高貴な香りを味わえます。
写真下:あか巻、写真上:天草南蛮羊羹 (引用 http://isoppu.co.jp/menu.html)
エスポルトでは、1591 年、天正遣欧少年使節団を引率したポルトガル人神父、ディオゴ・メスキータによって日本で初めて天草にもたらされたと
いわれる果実「イチジク」を使用した菓子をはじめとし、ポルトガルの菓子エッグタルトやパオンデローなどをモチーフにした創作菓子を中心とした製
品の製造販売を行っています。
四朗の初恋(写真左)は、天草で育った南蛮柿(イチジク)をふんだんに使用し、天草四郎と恋人路香(みちか)さんとの、“初恋の味”を餅菓子
で表現した、日本でも珍しいイチジクのお菓子です。その他イチジクを使用した商品として、ジャム(写真中央)やサブレを販売しています。
写真左:四郎の初恋、写真中央:四郎の初恋ジャム、写真右:チーズスコット (引用 http://amaame.com/)
③
いちじく・晩柑・オリーブ
無花果(写真左)は 1591 年、天正遣欧少年使節団を引率したディオゴ・デ・メスキータ神父がポルトガルから日本(天草)に苗木を持ち帰
ったといわれ、“南蛮柿”と呼ばれました。天草では、現在も地元農園にてイチジク栽培が行われており、エスポルトではそこで採取されたイチ
ジクを使用した菓子作りを行っています。あまくさ晩柑は、品種名を
河内晩柑といい、熊本県の中でも生産量の約 90%は、この温暖な
天草で生産されています。果汁が多くジューシーで、味は濃くサッパ
リとした風味が特徴です。食の天草 にじは、農家で栽培された晩
柑の規格外品を利用し、付加価値をつけて商品開発を行う取り
組みを行っており、ポン酢やつゆ、みそ、酢、ソース、リキュール、菓
子等として商品化し、販売を行なっています。
写真左:エスポルト契約農家のいちじく、写真右:晩柑ぽんず(食の天草にじ) (引用 http://amaame.com/、http://amakusa-niji.com/syouhin.html)
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天草では、オリーブの島づくりという取り組みが始まり、小豆島に次ぐ産地として売り出しています。天草産オリーブは本年度国際的な品評会で
日本一を獲得しています。UET ファームは広い土地に約 2400 本のオリーブの木を植え、そこから採れる 100%ピュアなオリーブオイルづくりを目指し
ています。
④
天草南蛮文化に関係した場所
1566 年頃、当時天草を支配した天草5人衆、その中の1人天草氏(天草鎮尚-あまくさしげひさ-)が、ポルトガル人宣教師ルイス・デ・アル
メイダを招いたのがキリスト教・天草伝来のはじまりとされています。また宣教師ザビエルとともに日本に来た宣教師トルレスもこれに合わせ天
草へ来ることになります。その後、キリスト教「繁栄」の後、17 世紀の禁教令と「弾圧」、ひそかに信仰を続けた「潜伏」期を経て、19 世紀の
開国に伴いキリスト教解禁へと続きました。禁教令が出されていた時代に、「仏教」「神道」「キリスト教」それぞれが共存し、融合してきた文
化があり、現在「天草八十八ヵ所霊場巡り」として残っています。そして、天草の遺構、特に崎津集落(写真中央)は潜伏期の重要な
遺構で、世界遺産登録を目指しています。
写真左上:千人塚、写真中央上:崎津天主堂と集落、写真右上:大江天主堂、写真左下:正覚寺(南蛮寺跡)、写真中央下:明徳寺
引用(http://www.t-island.jp/)
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