PCA インド・ウィークリー 8月6日号を発行しました。 (PDF)

PCA インド ウィークリー
ウィ クリ
2009年8月6日号
今週のインド動向
経済
2008年度は12.6%増
インドの1人あたり国民所得、2
産業
売、33.4%増と好調
マルチ・スズキの7月新車販売
政治
接対話の重要性を強調
シン首相、パキスタンとの直接
社会
リ・デヴィさんが死去
元ジャイプル王妃のガーヤトリ
株式
ュー(7/27∼7/31)
インド株式ウイークリー・レビュ
※重要度に応じて以下の通りに分類して
ております。
最重要
重要
普通
今週のコラム――現代イン
ンド事情 “インドNOW!”
第229
229回
回
話題を呼ぶリアリテ
ティ番組(2)
隔週インド講座――インドをもっとよく知ろう
第114
114回
回
酒とインド人(1)
●インド株式市場関連月次データ
タ
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネ
ネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の無断転載
載を禁じます。
RR99MK090805(02)
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、インドの政治、経
経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・ビジネス・
センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の依頼をうけた執筆者等
等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に基づく開示資料では
ありません。当資料は、特定のファンドへの投資勧誘を目的としたものではあ
ありません。当資料は信頼できると判断される材料を使い、十分な注意を
払って作成しておりますが、当社および株式会社インド・ビジネス・センターは
は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、
掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい
いただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、
当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
1
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
経済
インドの11人あたり国民所得、
インドの
2008年度
2008
年度
度は12.6
度は
12.6%増
%増
インドの1人あたり国民所得が7月28日、国会
会上院で報告され、2008年度は3万7,490ルピーと、前年
度の3万3,283ルピーから 12.6%増加したことが
がわかりました。2005年度の2万6,003ルピーに比べると、
4割以上増加した計算です。PTI通信が同日付
付けで報じています。
中央統計局(CSO)が今回発表した1人あたり
り国民所得は、生産活動を通じて生まれた年間総所得
を全国民数で割った金額。一方、要素費用表示(注)による実質国民総生産(GDP)成長率は、2007年
度の9%から2008年度は6.7%に低下しました。また、産業別のGDP成長率をみると、農業・林業・漁業
低下しています。
は2007年度の4.9%から2008年度は1.6%に低
(注)要素費用表示とは、生産のために必要と
とされる労働や資本などの生産要素に対して支払われた
費用(賃金、利潤など)により評価する方法
産業
マルチ・スズキの7月新車販
マルチ・スズキの7
販売 33.4%増と好調
販売、33.4
販売、
33 4%増と好調
4%増と好調
スズキの子会社でインドの乗用車最大手であ
あるマルチ・スズキ・インディアは8月1日、7月の新車販
売実績を発表。国内販売が前年同月比 27.6%
%増の6万7,528台と2ケタ増を回復した上に、輸出が同
87.3%増の1万546台と、4月から続く高い伸び
びを維持したことから、総販売台数は同33.4%増と、今年
度最も高い伸びを記録しました。
前月の1桁増から51.5%増へV字回復を果たしたことや、
国内販売増加率の2ケタ回復は、セダンが前
コンパクトカ の伸びが前月の20%台から 388.3%増へ加速したことが貢献したもの。一方、輸出の好
コンパクトカーの伸びが前月の20%台から
8 3%増へ加速したことが貢献したもの
方 輸出の好
調は、今年1月に輸出を開始したコンパクトカー
ー「Aスター」などの欧州向け輸出が貢献したものとみら
れます。「Aスター」の累計輸出台数は7月中に
に5万台を突破しています。
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
2
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
政治
シン首相、パキスタンとの直接
接対話の重要性を強調
マンモハン・シン首相は7月29日、国会下院での印パ
マンモハン シン首相は7月29日 国会下院での印パ
パ共同声明に関する討議で 「インドは 共同声明でパキスタンに
パ共同声明に関する討議で、「インドは、共同声明でパキスタンに
テロ対策を求める姿勢を弱めた訳ではないが、対話へ
への余地を残した」と述べ、パキスタンとの関係を閉ざさず、平和
共存していくための努力を行うことが重要だとの見解
解を示しました。
シン首相は、今月16日にエジプトで行われたパキス
スタン首相との会談で、「テロ対策と包括的対話を結びつけて考え
るべきではない」との一文を含む共同声明を発表。イ
イスラム過激派対策は、昨年11月のムンバイ・テロ事件以降、停止
されている包括的対話の再開の条件でしたが、その条
条件を緩めたと国内で批判されていました。
29日の下院で、シン首相は45分間というこれまでに
になく長いスピーチで、共同声明について説明。16日の会談以来、
インドのメディアは最大与党・国民会議派や閣僚が共
共同声明の内容に満足していないと報じてきましたが、この日の国
会 首相は 閣僚や与党議員から完全な支持を受け
会で首相は、閣僚や与党議員から完全な支持を受け
け 野党と 論戦 臨 ま た
け、野党との論戦に臨みました。
首相は、南アジア地域の恒久的平和の実現にはパ
パキスタンと関わっていくことが必要だと強調、印パ関係を冷え込ま
せようとする「平和の敵」を非難しました。「戦争をした
たいのでない限り、対話が唯一の道だ」と述べ、「パキスタンを信頼
するが、テロ対策の約束が実行されているかは検証す
する」というスタンスでいくことを主張しました。
また、印パ対話への第三国の関与は、効果がないと
として否定。第三国を巻き込めば、長期間にわたり南アジア地域
がその影響を受けることになるとの見方を示しました。
今回、パキスタンは印パ会談の直前にムンバイ・テロ事件捜査の進展状況を伝える書類をインド側に提出しましたが、
パキスタン側の取組みに進歩が見られたため、共同声明で一歩踏み込んだ表現を用いたことも明らかにしました。しか
し、パキスタンの取組みは、包括的対話再開には不十
十分であり、今後のさらなる努力に期待したいと述べました。
社会
元ジャイプル王妃のガーヤトリ
元ジャイプル王妃のガ ヤトリ
リ・デヴィさんが死去
リ デヴィさんが死去
ラジャスタン州ジャイプルの元王妃(マハラニ)で、世
世界的に著名なガーヤトリ・デヴィさんが7月29日、ジャイプルの
病院で死去しました。90歳でした。ラジャスタン州のS.K.シン州知事やアショク・ゲロット州首相らが元マハラニの死に
哀悼の意を表しました。
クーチ・ビハール藩王国(現在の西ベンガル州)の王
王子(後のマハラジャ)の娘として何不自由なく育ったガーヤトリさ
んは、周囲の反対を押切って、ジャイプル藩王国(ラジ
ジャスタン州)のマハラジャで既に2人の王妃を持っていたサワ
イ マン シン2世の第3王妃となりました。
イ・マン・シン2世の第3王妃となりました
莫大な富を持つマハラジャの王妃として自家用ジェ
ェットで世界中を巡り、英国王室との親交も深めるなど、そのファッ
ションやライフスタイルが世界から注目されました。ヴ
ヴォーグ紙の「世界で最も美しい女性10人」の一人に選ばれたこ
ともあります。
1962、67、71年とスワタントラ党から国会下院議員と
として当選し、政界にも影響を及ぼしましたが、当時のインディラ・
ガンディー内閣の非常事態宣言が出されたあと、脱税
税で5ヵ月間に渡り投獄される経験をし、この後政治からは遠ざか
りました。
当資料は、インド国内外の情報を総合して掲載してお
おります。
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
3
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
インド株式ウイークリー・レビュー(7/277∼7/31)
株式会社インド・ビジネス・センター 代表取締役社長 島田 卓
SENSEXは
SENSEX
は15
15,,670台
670台、13
13ヵ月ぶりの高値
ヵ月ぶりの高値
値
SENSEX指数は、前週末(7月24日)の15,378.96か
から週末(7月31日)終値で15,670.31と291ポイント程上昇し、
週を終えた。前週に引続き、好調な企業決算と堅調な世界の株式市場の動向を受け、外国ファンド筋が市場
を牽引し、SENSEX指数は2008年6月以来、13ヵ月
月ぶりの高値に達した。部門別では、FMCG(日用消費財)セ
を牽引し SENSEX指数は2008年6月以来 13ヵ月
月ぶりの高値に達した 部門別では FMCG(日用消費財)セ
クターや、IT、不動産、自動車などが上昇した。
SENSEX指数推移
16,000
14,000
12,000
10,000
6
1
8
5
2
1
9
8
3
5
0
7
/4
7/
6/
6/
/1
/2
/1
/2
/1
/1
/2
/2
/2
/5
/
/
/
6
6
5
6
5
7
5
7
7
9
9
9
9
/
/
/
/
/
/
/
/
/
0
0
0
0
09
09
09
09
09
09
09
09
09
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
ボンベイ証券取引所 業種別指数の騰落率
6%
4%
2%
0%
銀
行
資
本
耐
財
久
消
費
財
石
油
・ガ
ス
ヘ
ル
ス
ケ
ア
金
属
動
車
自
IT
-2%
Nifty指数構成主要銘柄の騰落率
銘柄
産業
騰落率
リライアンス・インダストリーズ
石油化学
-3.0%
インフォシス・テクノロジーズ
情報技術
3.0%
0.5%
ラーセン・アンド・トゥブロ
エンジニ
アリング
R&D
ICICI銀行
金融
-1.2%
ITC
たばこ
7.3%
HDFC
住宅金融
5.1%
HDFC銀行
金融
3.4%
バルティ・エアテル
通信
-1.4%
インドステイト銀行
金融
6 7%
6.7%
インド石油天然ガス公社
石油開発
3.5%
出所:Bloomberg L.P.
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
4
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
年 月 日号
今週のコラム
第229回
現代インド事情
“イ
インドNow!”
ネルー大学日本語学科教授
プレム・モトワニ博士
話題を呼ぶリアリ
リティ番組(2)
前回、リアリティ番組の行きすぎた商業主
主義と、それをめぐって現在国内で行われている議論
について紹介した。国会での審議の後、あ
ある市民がその番組を放送するチャンネルを相手に
訴訟を起こそうとしたが、裁判官は「テレビ
ビ番組によって一国の文化が脅かされることはない。
その番組が問題だと思うのであれば、テレ
レビのスイッチを切りなさい」と言って訴えを退けた。こ
れ
れでテレビ番組をめぐる法律上の議論に終
ビ番組をめぐる法律
議論 終
終止符が打たれたと思う。しかし、前回も書いたよう
符が打たれた
う
前 も書 た う
に、最近、テレビ番組の内容が以前に比べ
べて大きく変わってきており、少し前までは個人的な
会話にも上らなかった話題が、今やごく普通にテレビで取上げられるようになったことは確かで
ある。
インドではケーブルテレビの市場規模が拡大している。放送局側は、視聴率を高めてできる
だけ多くのスポンサーを惹きつけるために
に手段を選ばない。そのため、ここ20年間でテレビドラ
マの題材がインドの叙事詩「ラ マ ヤナ」、「マハ
マの題材がインドの叙事詩「ラーマーヤナ
」 「マハーバーラタ」や
バ ラタ」や、「嫁と姑の関係」、「大家族
「嫁と姑の関係」 「大家族
における人間関係」などだったのに対し、今
今は「不倫関係」、「三角関係」、「同性愛」などになっ
てきている。それだけではなく、センセーシ
ションを巻き起こすために、リアリティ番組にわざと有
名な政治家のどら息子で麻薬常用で問題となっている人物や、某州の元副首相と不倫関係に
あった女性など、社会的に問題となっている人たちを招いている。
一方では、インドで多くの人がテレビを保
保有するようになったが、まだ大半の家庭では、一世
帯に一台しかなく、大家族の場合、3−4世
世代が揃ってテレビを見ることが一般的であるから、
今回 ような社会議論が起き
今回のような社会議論が起きている。
る
ィ番組に出演した女性で、酒乱の夫について「自分の
余談ではあるが、前回紹介したリアリティ
夫を殺してやりたいと思ったことがあるか?
?」という質問に対して「はい。」と答え、離婚になった
ということが報道されている。とにかく、メデ
ディアにおける上述のような傾向と社会全般の価値
観に大きな開きがあることは間違いない。
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
5
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
年 月 日号
隔週インド講座――インドをもっとよく知ろう
第114回
ネルー大学日本語学科教授
プレム・モトワニ博士
酒とインド人(1)
先月、グジャラート州で密造酒を飲んだ1130人が死亡し、数十人が入院する事件が発生し
た。グジャラート州はインドで唯一の禁酒州
州であるが、禁酒はまったく無意味なもので、か
えって密造酒を流行らせることになることは
は今回の件からも一目瞭然だ。しかし、政府当局
は取締りが不十分だとして、それを厳しくす
すると同時に、密造酒の取引をする人に死刑を宣
言 法律 改
言し、法律の改正の手続きを開始したので
続きを開始 た である。近年、インドのほかの州でも禁酒はなくなっ
ある 近年
ド
も禁
なくな
たが、酒税が異常なほど高く、結局密造酒
酒はインドのどの州でも問題となっており、毎年上
述のような事件がインド各地で起きる。被害
害者はたいてい醸造酒を買えない貧困者である。
インドでは政府の主な財源が間接税のた
ため、各州がさまざまな酒税、例えば、生産ライセ
ンスの競売手数料、輸出手数料(輸出と言
言っても、必ずしも海外ではなく、一つの州から他
の州へ持っていく場合も課せられる)、ライ
イセンス料、物品税、販売税、売上税を課している。
結果として、バ 、レストランやホテルで酒
結果として、バー、レストランやホテルで酒
酒を飲むと、価格が酒屋の5倍から10倍も高くなり、
貧困者だけではなく、普通のサラリーマンで
でさえ気軽に外で一杯とはできない状況である。
インドの憲法の第47条に「各州政府は健
健康を害する麻薬や酒類を制限・禁止せねばならな
い」と書いてある。従って、名目上各州政府
府は酒の生産と販売を制限する政策を採用してい
る。そのため、インドならではの「ドライ・デー」(給料日、祝祭日に酒の販売が禁止されてい
ること)が今でも続いているし、州内で生産
産した酒の一定量だけしかその州で販売できず、
残りをよその州や海外へ「輸出」しなければ
ばならないという妙な政策がどの州にもある。そし
て、同じ理由のため、政府の公式の晩餐会
由
政府
式 晩餐会
会
会で酒が一切出されないことになっている。自由化
が
されな
な
自由
政策が打出されてからやっと中央政府が最
最近、外国からのお客さんの接待のときに酒をだ
すようになったが、酒に関する政策が矛盾
盾だらけであることは上記のことから明らかである。
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
6
PCA インド ウィークリ
リー
2009年8月6日号
インド株式市場関連月次データ
2009年7月末現在
Senssex指数↓
25,000
20,000
,
15,000
10,000
5,000
0
2000/1
20
15
10
5
0
2000/1
3.3
3
2.7
2.4
2.1
1.8
2000/1
2001/1
2002/1
2003/1
2004 /1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
月間売買代金(ボンベイ証券取
取引所+ナショナル証券取引所 兆円)↓
取引所+ナショナル証券取引所、兆円)↓
2001/1
2002/1
2003/1
2004
4/1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
為替( ルピー・円)↓
ルピ 円)↓
2001/1
2002/1
2003/1
2004
4/1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
2008/1
2009/1
外国機関投資家
家動向(ネット、億円)↓
8,000
8
000
6,000
4,000
2,000
0
-2,000
-4,000
2000/1
2001/1
2002/1
2003/1
2004
4/1
2005/1
2006/1
2007/1
インド国内投信
信動向(ネット、億円)↓
2,000
1,000
0
-1,000
2000/1
2001/1
2002/1
2003/1
2004/
/1
2005/1
2006/1 2007/1
2008/1
2009/1
出所:Securities andd Exchange Board of India およびBloomberg L.P.のデータをもとに当社作成
製作・著作 ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社 www.PCAasset.co.jp
掲載記事の
の無断転載を禁じます。
〔当資料に関しご留意いただきたい事項〕
当資料は、ピーシーエー・アセット・マネジメント株式会社が、イン
当資料は
ピ シ エ アセ ト マネジメント株式会社が イン
ンドの政治 経済 文化等にかかる 般的な情報について株式会社インド
ンドの政治、経済、文化等にかかる一般的な情報について株式会社インド・
ビジネス・センターの分析・見解等をご紹介するとともに、同社の
の依頼をうけた執筆者等の意見等を掲載したものです。金融商品取引法に
基づく開示資料ではありません。当資料は、特定のファンドへの
の投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断さ
れる材料を使い、十分な注意を払って作成しておりますが、当社
社および株式会社インド・ビジネス・センターは、必ずしもその正確性、完全
性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につ
つきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであ
り、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用
用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
7