28H生徒質問紙調査結果

生徒質問紙調査結果
4月に実施された全国学力・学習状況調査における「生徒質問紙調査」の結果が届き、
校内で分析をしました。
本校生徒と全国の生徒とを比較してその回答について、5%以上の差異があった質問
について抜粋したものを以下に掲載いたします。
◇肯定的な回答が多かったもの(抜粋)
質
問
事
数字の単位は%
項
本校 全国 全 国 と
の差
A
自分には、よいところがあると思いますか
75.6 69.3
6.3
B
読書は好きですか
75.7 69.9
5.8
学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)、1日 22.0 13.6
当たりどれくらいの時間、読書をしますか(教科書、
参考書、漫画や雑誌を除く)
※1時間以上と回答した割合
7.4
C
D
国語の勉強は好きですか
68.3 59.8
8.5
E
国語の授業の内容はよくわかりますか
82.9 74.1
8.8
◆肯定的な回答が少なかったもの(抜粋)
質
問
事
項
数字の単位は%
本校 全国 全 国 と
の差
59.4 71.1
11.7
普段(月~金曜日)、1日当たりどのくらいの時間、 34.9 16.6
携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インタ
ーネットをしますか(携帯電話やスマートフォンを
使ってゲームをする時間は除く)
※3時間以上と回答した割合
18.3
G 普段(月~金曜日)、1日当たりどのくらいの時間、 31.7 18.9
テレビゲーム(コンピュータゲーム、携帯式のゲー
ム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含
む)をしますか
※3時間以上と回答した割合
15.5
H 普段(月~金曜日)、何時ころ寝ますか
※午前0時以降の割合
36.6 21.5
15.1
I
家で、学校の授業の復習をしていますか
42.3 51.0
8.7
J 家で、学校の授業の予習をしていますか
26.8 34.2
7.4
E
F
将来の夢や目標を持っていますか
-1-
回答結果から考えられること、学校としての取組等
①A、Eからの考察(自己肯定感)
質問A「自分にはよいところがあると思いますか」という問いに対して、今年度の
3年生の約76%の生徒が肯定的な回答しており、全国平均を6%以上上回っていま
す。自己肯定感を高める生徒の育成については、札幌市としても課題の一つとして挙
げていた項目であり、少しでも子どもが自己肯定感をもてるように、本校としても課
題意識をもって取り組んでいたところです。
その一方で質問E「将来の夢や目標を持っていますか」という問いに対しては、今
年度の3年生の約59%の生徒が肯定的な回答していますが、残念ながら全国平均を
約12%下回っています。言い換えると、10人中4人は、将来の夢や目標をはっき
りともっていないということになります。
⇒ 学校としては、生徒が自己肯定感をもてるように、学習面では、わかる授業、
楽しい授業の構築に努力してまいります。また、行事を大切にし、それぞれの生徒
の個性の伸長を目指していきたいと考えております。さらに、一人でも多くの生徒
が自分の将来の夢や目標をもてるように、キャリア教育の充実に、より一層努めて
まいります。ご家庭でも、お子様との会話の機会を増やしたり、大切にするなどし
ていただければと思います。
②B、C、D、Eからの考察(読書、国語の授業に関すること)
質問B読書が好きな本校3年生の生徒の割合が約76%で、全国平均を約6%上回
っています。また、質問C「学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)、1日当たり
どれくらいの時間、読書をしますか(教科書、参考書、漫画や雑誌を除く)」では1
時間以上と回答した割合が約22%で、全国平均を約7%上回っています。これは、
毎日の朝読書の習慣が定着したとともに、本を読む楽しさが分かってきたのではない
かと考えられます。そして、読書に関する関心の高さが、質問D「国語の勉強が好き
ですか」や質問E「国語の授業の内容はよくわかりますか」という問いに対しての肯
定的な回答につながっているのではないかと考えられます。
⇒ 学校としては、今後も朝読書を継続するとともに、併せて図書館の環境整備、
蔵書整理等、生徒が足を運びやすい図書館づくりに向けて努力していきたいと考え
ております。
③F、G、H、I、Jからの考察(情報機器の使用、学習習慣、生活リズム)
質問F普段(月~金曜日)、1日当たりどのくらいの時間、携帯電話やスマー
トフォンで通話やメール、インターネットをしますか(携帯電話やスマートフ
ォンを使ってゲームをする時間は除く)に3時間以上と回答した割合が約35
%で全国平均より約18%多いです。また、質問G 「普段(月~金曜日)、1 日当
たりどのくらいの時間、テレビゲームをしますか(コンピュータゲーム、携帯式のゲ
ーム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む)」という質問に対して3時間
以上と回答した生徒が約32%でこれも全国平均をおよそ19%ほど上回っています。
平日に学校で過ごす時間を除いて考えると、家で3時間以上という時間をゲームや情
報機器の利用に費やしていることになります。その結果が、次の質問H、I、Jにも
少なからず影響していると考察されます。
質問H普段(月~金曜日)
、何時ころ寝ますかという問いに、午前0時以降と
回答した割合が約37%あり、全国平均を約15%上回っています。また、質
問I家で、学校の授業の復習をしていますかという問いでは、肯定的な回答を
している生徒の割合が、約42%、質問J家で、予習をしていますかという問
いに対する肯定的な回答が約27%で、全国平均値よりも質問Iでは9%、質
問Jでは約7%ほど低くなっています。
⇒ 学校としては、パソコン、携帯電話やスマートフォンについて、正しい使い方
及びその危険性について学習する機会を設ける必要があると考えています。また、
夜遅くまで起きていることで睡眠不足や朝食をとらないで登校する心配も考えられ
ます。学校では、家庭学習習慣を身に付けられるように教科指導の場面や学活等で
も指導してまいります。ぜひご家庭でも情報機器の使用については、約束事などを
しっかりと決めて適切な使用となるようご指導ください。
-2-
-3-