ノイエスだより ノ イ エ ス 朝 日︵ 朝 日 印 刷 工 業 株 式 会 社 ︶ 群馬県前橋市元総社町七三︲五 TEL 027・255・3434 FAX 027・255・3435 http://www.neues-asahi.jp し て 社 交 界 の 人 気 者 と な り、そ の 後、戦 時 の 日 本 で 戦 争 画を描いて日本美術界の重鎮に上りつめていきました。 藤 田 嗣 治 に 関 し て は、藤 田 本 人 が﹁腕 一 本﹂﹁随 筆 集 地 を 泳 ぐ﹂な ど の 本 を 書 い て い る の で 機 会 が あ っ た ら 図 書 館で借りて読んでみて下さい 。 所々に散りばめられたカッ ト の 線 が 美 し く 印 象 的 で す。ま た、東 京 国 立 近 代 美 術 館 に お い て 十 二 月 十 三 日 ま で﹁M O M A T コ レ ク シ ョ ン﹂ 群馬作家展 ︿企画﹀ 会期 十一月十四日︵ 土︶∼二十二日︵ 日︶ 午前十時∼午後五時 し か し、子 供 の 頃 か ら の 映 像 好 き は 変 わ る こ と な く 社 会 人 に な っ て も 会人になり少しの間は映画からは離れていました。 ン グ と オ リ ヴ ィ ア・ハ ッ セ ー の﹁ロ ミ オ と ジ ュ リ エ ッ ト﹂な ど ⋮。社 寿と厨子王丸﹂、舟木一夫、和泉雅子の﹁絶唱﹂、レナード・ホワイティ 将 シ リ ー ズ、﹁モ ス ラ 対 ゴ ジ ラ﹂な ど の 怪 獣 映 画。東 映 ア ニ メ 映 画﹁安 シ リ ー ズ、植 木 等、ク レ ー ジ ー キ ャ ッ ツ の 喜 劇 映 画、加 山 雄 三 の 若 大 い ま し た。特 殊 ホ ラ ー 映 画﹁マ タ ン ゴ﹂︵一 九 六 三︶や 森 繁 久 弥 の 社 長 当 時、桐 生 に は 映 画 館 が 五 館 あ り、小 学 校 の 頃 か ら 何 故 か よ く 行 っ て 何を見たかも記憶になく、たぶん記録映画のようなものだったのでしょう。 く れ、な お か つ 暗 闇 の 中 で 安 心 し て 身 を 任 せ ら れ る 場 を 話に流れる緊張感など観るものに想像の遊びを持たせて 小 栗 康 平 監 督 の 映 像 の 美 し さ、人 物 の 動 き や 空 気 感 や 会 藤田の心の動きが微妙に感じられました。 術 展 の 会 場 に 展 示 さ れ た﹁ア ッ ツ 島 玉 砕﹂。そ の 会 場 で の 一 転 し て 日 本 に 戻 り、戦 意 高 揚 の た め の 国 民 総 力 決 戦 美 いた藤田の実存が見えてきます。 そ し て、お 調 子 者 と い う フ ー フ ー と い う 愛 称 で 呼 ば れ て トと称した仮装舞踏会の雰囲気に誘い込んでくれます。 映 画 ﹁ F O U J I T A﹂ は 、 当 時 の パ リ で の 藤 田 の ア ト リ エ や、華 や か な モ ン パ ル ナ ス で 開 か れ た フ ジ タ ナ イ ﹁金 沢 で 友 禅 の 仕 事 を し て い ま す。﹂と い え ば﹁加 賀 友 禅 で す ね。﹂と よ く 言 わ れ ま す。私 自 身、加 賀 友 禅 と い う 会場 ノイエス朝日 スペース1・2 映画館に行ったり、ビデオ、DⅤDで見たり⋮と続いています。 体 感 さ せ て く れ ま す。是 非、十 一 月 十 四 日 か ら の 上 映 を 言 葉 を あ ま り 意 識 せ ず に 仕 事 を し て い ま す。私 は 加 賀 友 に藤田作品二十六点が展示されています。 日 本 映 画 の 名 作 と 言 わ れ る 作 品 と の 出 合 い は、当 時 は レ ン タ ル と い う 一度と言わず何度かご覧になっていただければと思います。 禅 と は 一 時 代 に 流 行 し た 様 式 と 考 え て お り ま す。現 代 に 映画というものを何歳の頃から見始めたのか記憶は定かでないもの の同世代の人々が経験している学校での集団での鑑賞会だったようで、 システムはなかったので見逃している作品の多いのも確かです。 前売券︵一四〇〇円︶も好評発売中です。 生きる作家である以上ファッションである着物は常に今 二〇一六年一月五日︵火︶∼十七日︵日︶ 四ツ井健︵友禅染︶×藍田愛郎︵江戸小紋︶ ﹁染・彩々展﹂ 今回は友禅染作家の四ツ井健氏より 伝統と創作について の時代に合ったものを創作していかなくてはいけないと 考えています。 日 本 人 は、さ ま ざ ま な 様 式 美 を こ れ ま で 多 く の 先 達 に よ っ て 創 作 さ れ て き ま し た。私 達 は そ れ も 勉 強 し な が ら 自 然 を 愛 し 勉 強 し、着 物 と い う 形 の 中 で 開 花 さ せ る 様 式 美を創作しなければならな いと考えます。 出来上がった着物は、女 性が着装することで完成し ます。彼女はその装いで、 何処で誰とどんな話をする のでしょう。 そんな素敵な空間づくり のお手伝いが出来ればと思 い日々仕事をしております。 四ツ井 健 〒 371-0846 群馬県前橋市元総社町 67 http://www.asahi-p.co.jp 展覧会予告 以前、映画監督のトークと作品の上映という企画に関わったことがあり、 お友達、ご家族で是非映画館に足をはこんで下さい。 ︵武藤︶ 目の前に映画監督が現れると特別な世界の人という感じで厳しい目つ ﹁FOUJITA﹂前売券 きと優しい目つきを両方とも恐れてしまう自分がいました。 同じ人間であるはずなのに何か見すかされているような錯覚に陥ります。 展覧会会期中にご来廊・お問合わせ下さい。 電話 027・255・3434︵ノイエス︶ 会場 ノイエス朝日 スペース1・2 会期 十一月五日︵ 木︶∼八日︵ 日︶ 午前十時∼午後六時 ︵最終日は午後四時半︶ パッチワーク教室作品展 第9回 キルトハウス ヒサ ノイエス朝日︿展覧会﹀のご案内 人 一 倍 好 奇 心 も 強 い の で 知 り た い 気 持 ち も あ る の で す が、近 寄 り 難 い 感じがずっとしていました。 一 九 八 七 年 に 出 版 さ れ た 小 栗 康 平 監 督 の﹁哀 切 と 痛 切﹂を 久 し ぶ り に開き再読してみました。﹁映画のあらゆるカットは暗闇に守られている﹂ ﹁映画は時間の再現という自己矛盾を拡大し続けてきた﹂﹁私は丸みをもっ て 滑 っ て い く 時 間 の ほ う が 好 き だ﹂﹁そ れ は 自 分 の 身 体 の 色﹂そ ん な フ レ ー ズ が し ば ら く 気 に な り 続 け て い ま す。考 え も し な か っ た 身 体 感 覚 の 言 葉 で す。自 分 の 生 き 方 さ え 現 実 と 非 現 実 の 間 を 行 き 来 す る よ う な 時 が あ り ま す。映 像 の 中 に 現 実 を 見 つ け、非 現 実 の 中 に 夢 を 追 い か け させてくれるような魅力にとりつかれてしまいます。 十一月十四日から小栗康平監督・脚本の﹁FOUJITA﹂が全国ロー ドショーになります。 藤 田 嗣 治 は、戦 前 よ り フ ラ ン ス の パ リ で 活 躍、﹁乳 白 色 の 肌﹂と 呼 ば れ た 裸 婦 は 当 時 の 西 洋 画 壇 で 絶 賛 を 浴 び、エ コ ー ル・ド・パ リ の 寵 児 に 友禅染帯「黒百合文様」 Vol.28 2015年 10 月 23 日
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