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平成26年度心のふれあいキャンプ「スマイル

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平成 26 年度
心のふれあいキャンプ推進事業
心のふれあいキャンプ
「スマイルキャンプ」報告書
大分県教育委員会
はじめに
大分県立社会教育総合センター
センター長 小池 昭太郎
現代社会はストレスの多い時代と言われますが、子どもたちもまた、日々、様々なストレスにさらされ
ています。そうしたストレス場面から回復する力として近年「レジリエンス」に注目が集まっています。
昨年度から実施している「心のふれあいキャンプ」では、発達障がいのある不登校傾向の子どもたち
※
の「レジリエンス 」と「コミュニケーション力」の向上を目標に、保護者や支援関係機関の専門家の方々
とともに、キャンプの自然体験活動の中で少しずつ成長する子どもたちの姿を見てきました。
今年度のキャンプの舞台となった香々地青少年の家は、2 0 年間にわたり不登校傾向の子どもたちに
様々な体験活動を提供してきました。そこで培った、課題を抱える子どもたちのための「心地よい居場所
づくり」の姿勢をベースに、自然体験活動を通して、発達障がいのある子どもたちが少しでもストレスから
立ち直り、人と関わることは悪くないと思えるような支援方法を探ってきました。
昨年度の「山型―秋・冬キャンプ」に対し、今年度は「海型―夏・秋キャンプ」でした。
香々地の海で、子どもたちは磯の岩場でヤドカリやカニやタコを探すことに熱中し、スタンドアップパド
ルボードの上に立って海上散歩を楽しみ、2 人組で竹の棒を何度も何度も回しながら大きなバームクーヘ
ンを焼き上げました。野外炊飯の作業中に見た、香々地の海に沈む見事な夕日や、すべてのプログラム
が終わった後に偶然見つけた小さなカブトガニなど、自然の中での様々な体験が、日常に戻った時の子
どもたちに何らかの変化を起こすきっかけになればと思います。
キャンプ中、子どもたちに関わった社会教育総合センター職員やメンタルフレンド大学生、専門家である
実行委員の方々、保護者等の大人の側にもたくさんの学びがありました。成果だけではなく、課題も含め
て、今後その学びを子どもたちのためにどう生かしていくかが重要だと考えています。
今年度のまとめであるこの報告書を御高覧のうえ、多くの方々から御意見をいただければ幸いです。
おわりに本事業の実施にあたり、多大な御協力を賜りました、実行委員会の皆様、関係者の皆様に厚く
御礼申し上げます。
平成 27 年 3 月
※「レジリエンス」…立ち直る力、自分と折り合う力とこの事業ではとらえる。
1
目
次
はじめに
1
平成 26 年度心のふれあいキャンプの概要
(1) 1 年目平成 25 年度「みんなのキャンプ」の成果と課題
(2) 平成 26 年度事業の流れ
(3) 平成 26 年度キャンプコンセプト
(4) 平成 26 年度プレキャンプとメインキャンプの概要
2
実行委員会の取り組みについて
3
「スマイルキャンプ」
(1) 事前研修
(2) プレキャンプ
(3) メインキャンプ
(4) キャンプ実施上の配慮事項について
4
メンタルフレンドを中心とした子ども支援について
大分大学教育福祉科学部 准教授
5
溝口 剛
参加者の様子
(1) 観察表から見える子どもの様子
(2) 参加者の感想(アンケートより一部抜粋)
(3) メンタルフレンド大学生の感想
6
心のふれあいキャンプを振り返って
大分県発達障がい者支援センターECOAL 副センター長
7
2 年目平成 26 年度「スマイルキャンプ」の成果と課題
8
資料
・「心のふれあいキャンプ」実行委員会設置要項
・平成 26 年度実行委員名簿
・平成 26 年度心のふれあいキャンプ推進事業実施要項
・視覚支援表示物の例 ほか
・参加者アンケート書式
2
田中 秀征
1. 心のふれあいキャンプの概要
(1) 1 年目 平成 25 年度「みんなのキャンプ」の成果と課題
1
伸ばしたい力について
①コミュニケーション力
※
・大学生のメンタルフレンド (以下MF )が子どもたちに寄り添い、その時々の子どもたちの感
情を理解し対応することで、コミュニケーションが図れた。子どもだけでなく大人側のコミュニケ
ーション力も伸びた。
・子どもたちがどんな動機で活動に「参加したか(参加しなかったか)」
(何が彼らを動かしたの
か? )を探り、どんな態度でどんな表情でどんな言葉で、子どもたちに「動機付け」していくか
を明らかにすることが今後の課題。
②レジリエンス
※
・キャンプルールの設定とシールポイント制 を取り入れ、活動への参加の度合いを自分で決め
※
る「チャレンジバイチョイス 」を念頭におくことで、子どもが自己選択できた。
・子どもが自ら「考え」
「選択」し、その決断を「尊重」され「自信」をもって行ったことで
「達成感」を感じる。その過程にMF が寄り添うことができた。
・選択肢の提示不足、ルールと子どもの様子(達成感と疲労感)などから、何をきっかけに
どこで折り合うのかはつかめなかった。
2
プログラムについて
・スケジュールを視覚化、活動説明を劇化、活動途中の様子を映像中継する等の工夫が効果を
上げた。
・
「活動」が続きすぎたので、
「静と動」のバランスをとる必要がある。
・子どもの個性(特性)を尊重しながら、みんなが居心地のよいキャンプ(社会・環境)を
作るのに子どもたち自身が挑戦していくことも必要なのではないか。
3
個人観察票について
・項目が多い、表記があいまいでMF が記入する際に判断に迷う。
・〇×の記入だけでなく、どうしてそうなったか前後の子どもの状況、原因、それに対する働き
かけ、やりとりの記録、気になる言動などの記録もあってよい。
4
キャンプの持ち方について
・
「ねらい」をもう少し絞り込む。
・参加児に目的意識を持たせる工夫を考える。
・MF の大学生が自然体験としてのいろいろな遊びを自ら体験し、子どもたちに提供できるよう
になる。
※「メンタルフレンド」…子ども1 人につき原則1 人がつく大学生
※「シールポイント制」…きまりが守れたり、児童のよさを見つけたりしたらシールを貼ることで、意欲を
高める。
※「チャレンジバイチョイス」……どこまでチャレンジするかを自分で決めること。
3
(2)平成26年度事業の流れ
実行委員会(企画・運営・検証)
事務局会議
事業概要・調査書など事前協議
第1回実行委員会
5月12日
キャンプ概要説明
参加者募集 6月
参加者決定
事前アンケート
事務局会議
参加者
事前協議
○今年度キャンプのねらいとプログラムについて
○効果の測定について
第1回実行委員会…概要説明・協議
○昨年度からのつながりと今年度事業概要
○事業効果について 等
事前準備
○参加者把握(事前調査票及び電話連絡)
○プログラム細案決定
○運営スタッフとの打ち合わせ
○保険契約
○物品調達・準備
応募・事前調査書記入
○チラシ・要項を見て応募
○参加者決定通知受領
○事前調査票
記入・返送
プログラム細案協議・活動リハ
事前研修会
①6/8 香々地青少年の家
②6/23 大分大学
メンタルフレンド大学生対象事前研修
①現地研修
②発達障がいに関する研修
参加準備
○プレキャンプ案内文受領
○メンタルフレンドよりの
招待状受領
○経過観察票
プレキャンプ実施
7/5(土)~7/6(日)1泊2日
第2回実行委員会
事務局会議
プレからメインへの検討事項協議
キャンプ実施・第2回実行委員会
○キャンプの運営
○活動指導・支援
○スタッフ・大学生への指導
○保護者個別相談への対応
プレキャンプ参加
等
事前協議
参加準備
○メインキャンプ案内文受領
○活動・支援内容の事前協議
○経過観察票
メインキャンプ実施
9/20(土)~9/21(日)1泊2日
第3回実行委員会
保護者相談会
11月16日(日)
社会教育総合センター
事務局会議
今年度のまとめに関する協議
第4回実行委員会
2月10日(火)
成果と課題
事務局会議
今年度報告書作成・配布
記入・返送
キャンプ実施・第3回実行委員会
○キャンプの運営
○活動指導・支援
○スタッフ・大学生への指導
○保護者個別相談への対応
等
保護者との懇談・個別相談
○参加者の感想やその後の様子の聞き取り
○スタッフ・実行委員(一部)・保護者でキャンプ
の意義について協議
○保護者個別相談(希望者)
記入・返送
メインキャンプ参加
事後アンケート記入
○キャンプ後アンケート
記入・返送
キャンプ終了後の集まり
○参加児のその後の様子につい
て事務局・実行委員との懇談
○キャンプに参加した感想
○個別相談
事前協議
○プログラムや経過観察票等のまとめに関する事
前協議
第4回実行委員会…今年度の事業総括
○今年度のまとめ
○2年間の成果と課題の検証
○次年度の事業と日程
等
報告書作成・配布
○今年度の事業報告書の作成と関係者へ配布
○HPへ公開
4
報告書の受け取り
(3)平成 26 年度キャンプコンセプト
※「フルバリューコントラクト」…お互いを最大限に尊重しあい、身体的にも感情的にも安全に配慮すると
いうこと。
5
(4)平成 26 年度プレキャンプとメインキャンプの概要
6
2. 実行委員会の取り組みについて
昨年度に引き続き、医療・臨床心理・発達支援・特別支援教育・野外教育を専門とする、実行委員 8
名により、実行委員会を編成した。
「互いに意見や知恵を出し合い、共に汗をかきながら協働して進めて
いきたい」という参画の願いに賛同し、設置要項の第2 条(P 28 参照)にあるとおり、
「計画」から「実
施」
、
「評価」
、
「普及・啓発」まで関わった。
今年度の取り組みの概要については、P 4「平成 26 年度事業の流れ」に整理した。
「計画」については、第1 回実行委員会で事務局が提案した内容に対する質疑応答の形で検討を行っ
た。前年度の成果と課題も踏まえ、今年度事業の方向性を確認する会となった。
キャンプ前には事前研修会を実施した。実行委員の中から2 名が講師として、子どもと直接関わるメン
タルフレンドを中心に据えた研修を行った。1 回目は現地見学を兼ねて香々地青少年の家で体験型研修、
2 回目は移動の負担を軽くするため大学へ訪問し講義型の研修とした。
「実施」について、キャンプ当日は、参加者が集まる前に第2 回、第3 回の実行委員会を行い、メン
タルフレンドやスタッフも一緒に参加して、子どもたちの現状や緊急時の連絡方法、プログラム実施上のポ
イントと関わり方などについて共通理解し、安全を第一に考えて子どもたちを迎えられるようにした。
活動中は、様子を見ながらの子どもへの声かけ、メンタルフレンドへのアドバイス、意欲喚起のために
率先してやってみせるなど、さりげなく自然に、しかも、適時・的確な対応が行われた。
また、保護者に対しても、最初にアイスブレイキングで緊張を緩め、希望者への個別相談対応、一緒に
作業を行いながら立ち話の中で、思いや日ごろの子どもの様子をきいていくなど、和やかな雰囲気の中で
関わりをもつことができた。キャンプをきっかけに、支援ネットワークがつながった例もあった。
「評価」については、第 4 回実行委員会で今年度事業の総括を行い、2 年間のまとめにあたる来年度
事業の方向性について確認した。
「普及・啓発」については、昨年度のキャンプに参加した保護者から聞いて今年度のキャンプに申し込
んだ参加者がいたことや、関係諸機関に配布したチラシを見て「今回はスケジュールが合わないが興味
がある」という電話の問い合わせなどがあった。
全体を通して実行委員会では、実行委員それぞれの専門分野の知識や情報をいかしながら、常に「子
どものために」という基本姿勢が貫かれ、忌憚のない充実した話し合いが行われた。また、実行委員、
事務局員、メンタルフレンド、看護師、ボランティア等、スタッフとして参加した者全員が、発達障がいの
ある子どもの理解や対応について考察を深め、協働的に話し合いや実際の支援に参加することができた。
7
3. 「スマイルキャンプ」
(1) 事前研修
①現地研修(6 月 8 日 香々地青少年の家)
【参加者】
・メンタルフレンド大学生 15 名
(大分大学教育福祉科学部
人間福祉科学課程 心理健康福祉コース 3 年生)
・実行委員 2 名 大分大学教育福祉科学部 准教授 溝口 剛氏
指導:玉川大学学術研究所 心の教育実践センター 助教 村井伸二氏
・事務局員 8 名
【研修プログラム】
時刻
10:00
活動内容
場所
集合 日程説明・自己紹介
キャンプ場
担当者
事務局
マリンセンター
10:15
実習1
①アイスブレイキング
マリンセンター2 階
講師 村井伸二
(屋内)
助言 溝口 剛
↓
キャンプ場(屋外)
②グループワーク
キャンプ場を歩いて回って「どんな場所
か」実際のキャンプではどんな危険要素
が考えられるか」を観察し紙に書いて発
表
12:00
昼食・休憩
本館 食堂
13:00
実習2
別館 会議室
①自然体験に関するアンケート記入
事務局
②個人観察票の記入の仕方説明
講師 村井伸二
③グループワーク
助言 溝口 剛
チームチャレンジ
15:30
閉会 解散
②講義「発達障がいについての基礎知識と対応」(6 月 23 日 大分大学)
【参加者】
・メンタルフレンド大学生 15 名
・実行委員 2 名 大分大学教育福祉科学部
准教授 溝口 剛氏
講師:大分県発達障がい者支援センターECOAL 副センター長 田中秀征氏
・事務局員 4 名
8
(2) プレキャンプ
【実施日・場所】平成 26 年 7 月 5 日(土)~平成 26 年 7 月 6 日(日) 1 泊2 日
大分県立社会教育総合センター香々地青少年の家
【参加者】小学生9 名 家族 10 名 ボランティア 1 名
【スタッフ】実行委員 6 名 メンタルフレンド大学生 14 名
9
事務局員 9 名 看護師 1 名
【プレキャンプの様子】
プレキャンプのねらいは、
「人への信頼感を高める」
。主に子どもにマンツーマンで付くメンタルフレ
ンド(以下MF )との信頼関係構築を目指し「安心と協同」というテーマを意識したプログラムにした。
初日、受付を済ませた参加者は、MF と出会い、一緒に自分のバンガローに表札を貼りに行った後、
受付前の芝生広場で集合の時間までボールやフリスビーといった遊具を使って遊んだ。
出会いのつどいは、キャンプ場のマリンセンター2 階(フローリングの大きめの部屋)で行った。話
が聞こえる範囲で床の好きな場所にMF や家族と一緒に座って始めたが、初対面の人が多い緊張感も
あってか、落ち着かず部屋の隅にあった太い鉄骨の梁に登る子がいて、担当のMF はそばについて
下りるように声を掛けたり落ちないように気を配ったりした。アイスブレイキングとしてMF と一緒にでき
る簡単なゲームを行った。
「海のステージ」は、海の中でいかだやパドルボードに乗ってみる活動で、それぞれの子どもが海
に入ることにどのくらい抵抗感があるのか心配していたが、実際には、海岸から見学する子はなく、全
員が海に入った。遠浅の海だが、安全のために水着の上からライフジャケットを着用した。また、おま
けで用意していたドラム缶風呂が予想以上に好評で、気持ちよさそうに温まる姿が見られた。
「カレーの王様ステージ」は、カレーを作る調理活動である。昨年は体育館でカセットコンロを使っ
て行ったが、今年は野外炊飯場で行った。1 人ずつ野菜を洗う場所・切る場所とビニールテープで区
切り、材料と用具も個別にボウルにセッティングし、作業の方法も写真入りのカードを用意する等、構
※
造化 を試みた。活動の最初に全員を集めて簡単に説明をしたが、「グルメ大王」
(出来上がったカレ
ーを味見する役のスタッフ)がかぶる金紙の王冠に強く引き付けられて話がきけない子がいた。集中
を阻害する余計な刺激になってしまったようだった。グループで誰がどの具材を切るか話し合って分担
した後、炊飯場に移動して野菜を切った。この場面では、構造化や視覚支援が手がかりになって、自
主的に作業が進んだ。今回、火熾しはスタッフが行ったが、薪で熾す火に興味をもって進んで火の番
をする子もいた。野菜を鍋に入れると、煮えるまでの時間ができてしまい、炊飯場を離れてしまう子が
いたので、この間に何をすればいいのか設定し明確に伝える必要があると感じた。ただ、作業場所を
離れた子も付き添うMF の声かけで戻ってきた。
夕食を食べた後は、本館へ歩いて上がり入浴し、その後休憩時間をとった。
「のんびりタイム」という夜の活動は、マリンセンターの2 階に用意した複数の遊び道具の中から
好きなものを選び、同じ遊びを選んだ子ども同士が緩やかにつながることを期待したが、半数以上の
子がやわらかいボールやフリスビーをMF と投げたり蹴ったりする比較的激しい遊びを選んだ。何人
かは、床に座って行う動きの少ないカードを使ったゲームや工作を選んだので、あらかじめ準備してお
いたアコーデオンカーテンやパーテーション、ブルーシート等を利用して「動チーム」と「静チーム」
のテリトリーを分けた。遊びに参加せず自分のバンガローで休憩することを申し出た子もいた。この間、
保護者は別の場所で談話や個別相談を行った。
2 日目は、朝から雨が降り始め、マリンセンターの下で「年輪づくりのステージ」
(ドラム缶コンロで
竹棒を芯にしてバームクーヘンづくり)を行った。竹棒を両側から持つ役とおたまで生地を流しかける
役の2 ~3 人グループを子どもたちが相談して決め、根気強く竹棒に生地をかけては炙り、かけては
炙りの作業を繰り返した。1 回1 回をしっかり焼かないと、後で竹棒から生地が剥がれ落ちる危険性
があったので、活動指導者に焼き加減を見てもらうための「○○さん見てください! 」カードを用意し
た。カードを上手に使い、焼き加減を見てもらいながら進めるグループと、独自のペースをつかみ、
10
アドバイスなしでも確実に太く焼き上げていくグループ等、各々が各々の方法でバームクーヘンの「年
輪」を焼き重ねていった。企画の段階では、単調な作業に飽きてしまわないかと心配した活動だった
が、雨がカーテンのように活動範囲を限定し、丹精こめればこめた分、大きくなるバームクーヘンに
子どもたちは集中した。予定していた時間をオーバーしても、ボウルに残った生地が全部なくなるま
で焼きあげた子どもたちは、達成感にあふれ、笑顔でグループごとに記念写真を撮った。
プレキャンプ実施前に、事前調査票から心配していた子どもたちの課題はほとんど顕在化しなかっ
た。プレキャンプで見えた子どもの様子とプログラムの改善点をメインキャンプのプログラム細案づくり
につなげた。
※「構造化」…時間と空間の意味を、視覚的に理解可能な形で伝えていくための合理的配慮。
11
(3) メインキャンプ
【実施日・場所】平成 26 年 7 月 5 日(土)~平成 26 年 7 月 6 日(日) 1 泊2 日
大分県立社会教育総合センター香々地青少年の家
【参加者】小学生9 名 家族 11 名 ボランティア 4 名
【スタッフ】実行委員 6 名 メンタルフレンド大学生 14 名
12
事務局員 9 名 看護師 1 名
【メインキャンプの様子】
メインキャンプのねらいは、
「自分や他者、環境との折り合いをつける方法を考える」
。プログラムの
中にグループでの活動や協力する場面を増やし、自分と他者との関係の中で折り合いをつけながら活
動に参加していくことを目指し、
「挑戦」というテーマを意識したプログラムにした。
プレキャンプで活動の初めと終わりがあいまいだったという反省点を改善するために、今回のメイン
キャンプでは、活動の最初に必ず集まるベースとなる場所をマリンセンターの下にし、集合の合図をベ
ルにした。出会いのつどいも、イスと机を用意しグループごとにMF と着席してから始めた。保護者や
家族もすぐそばのイスに座っていたので、グループに居づらい子も保護者の横で話を聞くことができ
た。出会いのつどいでは、前もって考えておいたこのキャンプの名前案の中から、これがいいと思うも
の3 つに投票しみんなで「スマイルキャンプ」という名称を決めた。
「海のステージ2 」
(磯の生き物観察)は、再会したMF とのアイスブレイキングも兼ねており、潮
の引いた岩場で、やどかりやカニ、小エビ、小魚等、見つけた生き物を各自、洗面器に入れて観察し
た。それぞれの子どものペースにMF がゆっくりと付き合うことで、プレキャンプで築いた信頼感を取り
戻すのも早かったようだ。何を探すか、集めるかは子どもによって異なり、そこに個性がかいま見え、
他児が何をつかまえたかのぞきに行ったり、生き物がどこにいたかを尋ねたりと、自然な形でコミュニ
ケーションが生まれていた。
1 時間と比較的長くとった自由時間中は、プレキャンプの時同様、サッカーを始めた子に他の子が
何人か参加し、そこにある物をゴールに見立てて試合形式で遊び始めた。誰が声をかけるわけでもな
いが、来る者は拒まず自然に小グループの遊びが始まる。一緒に遊ぶMF が媒介になり「やりたいこ
とをする者が集まる」ことで、集団遊びに発展する様子が見られた。バンガローに戻って、MF との
会話を楽しんだり、家族のそばで休憩したりする子もいた。
「何をしても自由」と言われると、何をし
ていいかわからず不安になる子もいるが、このキャンプ中の自由時間は、したいことを自分から始めた
子の姿がモデルになる様子が見られた。メインキャンプでは、MF がポケットに入れたミニスケジュー
ル等も活用しながら次の活動について見通しをもてるよう声かけをした。
「食欲の秋ステージ」
(豚汁と月見団子づくり)は、プレキャンプでも行った「野菜を切る」という
作業を入れた。前回同様、個別の調理スペースを示し、具材の切り方を説明する写真入りカードを準
備した。作業の流れは、前回よりもシンプルに箇条書きで示した。このような方法で作業のやり方は伝
わりやすくなるが「そもそもなぜ自分たちで調理しなければいけないのか? 」という動機づけの部分
では課題が残った。前回、包丁を使ったことがなく、野菜を切らなかった子は、みんなとは別の場所
で野菜を切った。また、月見団子づくりは1 人がする作業(粉をこねる・茹でる)とみんなでできる作
業(丸める・味付けをする)が交じっており、グループで協力して進めなければならない。したい作
業が重なった場合は、順番を決めたり守ったりする必要もでてくる。味付け用の材料は、様々な選択
や工夫ができるように、あんこ、チョコレート、練乳、青のり、ジャム等、多数準備した。ここでは、自
分のしたい作業を他児に譲る姿や、他の子がしない作業を余分に引き受ける姿、自分の分だけでなく
保護者やMF の分も考えて作る姿等が見られた。おまけのレシピで準備していたみたらしのタレづくり
に挑戦する子もいた。その反面、団子づくりの作業分担はグループで公平に分担するというよりも、自
分のしたい作業の申告とその調整といった感じになり、引き受けた作業が多い子と少ない子が出た。
調理の途中、香々地の海に沈む見事な夕日に見とれる場面もあり、出来上がった豚汁や月見団子を
堤防に座って食べる参加者もいた。
13
夜は「動」から「静」へ流れを作ることを意識して、夕食後にペットボトルランタンを組み立て闇の
中でろうそくの灯りを楽しんだ。片付けを済ませた後に入浴、各自のバンガローへ戻って就寝となった。
2 日目は、プレキャンプでも楽しんだいかだとパドルサーフィンを使った「海のステージ3 」だった。
今回は浮島に取り残されたMF リーダーをグループで救出するというストーリーを設定した。安全面を
重視して浅めの海で活動したが、子どもたちの「力の伸び」や海活動に対する「意欲」が、想定して
いた以上に大きく、活動がそれに追いついていなかった。もっと海活動の選択肢がほしいという意見も
あった。別れのつどいでは、MF が自分の担当した子どもの「いいなと思うところ」を発表し、参加
者全員で温かい気持ちを共有した。すべての活動が終了し、昼のお弁当を食べた後、潮の引いた砂
浜で穴を掘る子、それを手伝う子、磯の生き物を探す子等、緩やかに自分のしたいことを始めた子ど
もたちの姿には、余韻や名残惜しさを感じた。大人たちが、急かすことなく見守り、MF も一緒に遊ん
でいるうちに、スタッフの1 人が小さなカブトガニを見つけた。集まって興味深そうにカブトガニを観察
した後、そっと海へ放し、参加者も香々地の海を後にした。
14
(4) キャンプ実施上の配慮事項について
○調理活動の構造化
・炊飯場を個別作業ができるようにビニールテープで区切り、ボウルの中に道具を1 人分ずつ
セッティングした。
・調理の順番は、シンプルに箇条書きで示した。
・材料の切り方については、個別に提示できるように、写真入りのカードを準備した。
15
○調理活動の構造化
・材料の切り方については、個別に提示できるように、写真入りのカードを準備した。
・順番や手順を視覚的に提示できるよう常に
A 4 白紙とペンを利用できるよう準備した。
○活動の見通しをもたせる支援
・次の活動の「活動名」
「集合時間」
「集合場所」を大判スケッチブックで表示する。
・活動範囲図を模造紙で表示。
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○活動の見通しをもたせる支援
・ポケットに入るミニスケジュールをMF が携帯する。
〇次の活動準備ミニカード
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○意欲喚起に関わる支援
【他者意識について】
・MF と子どもとのペア活動が基本だが、小集団でお互いの行動を意識するように(あの人が~し
ているからこうしてみよう等)バームクーヘンづくりの2 人組や調理活動のグループ活動等を取り
入れた。
・アイス交換会など、他者に声をかけて自分の要望を伝える(自分のアイスと相手のアイスを交換し
てもらう)場面を作った。
【自己選択・自己決定について】
・各活動について「どこからどこまで、どのような参加の仕方をするのか」については、チャレンジ
バイチョイスの方針でMF と相談しながら子ども自身が決めた。
○その他
・キャンプ中の実行委員会にはMF も参加し、参加者やプログラム等について共通理解を図った。
また、夜のスタッフ会議では、翌日の日程等、連絡事項を全体で確認した後、グループに分かれ
てMF を中心に話し合いをもち翌日の対応に役立てた。
・保護者に対しては、プレキャンプの初日に簡単なゲームでアイスブレイキングを行い、希望者には
実行委員が対応して個別相談会をもった。キャンプ中は、立ち話の中で保護者やスタッフ、実行
委員の交流が見られたが、宿泊場所の関係でじっくり話のできる談話会がもてなかったので、後
日、保護者相談会を社会教育総合センターで行った。
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4. 子ども支援の中核にあるもの
ーメンタルフレンドを中心とした支援についてー
実行委員 大分大学教育福祉科学部 准教授 溝口 剛
大分におけるふれあいキャンプ(ふれキャン)の歴史は古い。手もとにある過去の報告書をみると,香々
地青少年の家ではすでに平成 6 年度(1994 年度)から国の青少年野外教室モデル事業の指定を受け,
当時増え始めていた不登校児童生徒に焦点を合わせた全国でも「珍しい試み」としてこのキャンプを始め
たことが分かる。以来,事業名称を変えながらも活動は継続し,今年で 21 年目を迎えた。私が参加し始
めたのは平成 20 年度(2008 年度)からなので,今年で 7 年目となる。当時の新聞記事には「心に傷を
負い,学校と距離を置く子どもをありのままに受け入れるキャンプ」として紹介され,「競争原理が強まる
社会のあおりを受け,不登校の子に限らず,押しつぶされそうな不安や緊張を抱えた子は少なくない」
「子
どもの心を温め,エネルギーを蓄える場が,社会にもっとあってもいい」とまとめられている(西日本新聞,
2007 年 12 月 2 日朝刊)
。
昔からこのキャンプに参加する子どもたちの中には,人と話をするのが苦手だったり,集団活動から外
れがちだったり,1 人で部屋にこもりがちだったりする子が少なからずいた。近年の診断基準に照らし合わ
せれば,
“発達障害”とみなされる子どもたちも多く含まれていたに違いない。
平成 25 年度から始まった「発達障害のある子どもたちのモデルキャンプ」事業は,従来のキャンプで
培われたホスピタリティやノウハウを継承しつつ,“発達障害”を抱える子どもたちに焦点を当て,その活
動プログラムを開発することを目的として実施された。事業 2 年目にあたる今年度は,キャンプのねらいを
「自分や他者,環境との折り合いをつける方法を考える」=[挑戦]と定めたが,振り返ってみれば本事業
はわれわれスタッフにとっても“挑戦”の連続であった。これまでのふれあいキャンプと違って,参加する
子どもたちの姿がはっきりと見えない中で,新たに組織された実行委員の先生方とともに試行錯誤を繰り
返した。現代的な野外教育の手法,アドベンチャー教育から“チャレンジ・バイ・チョイス”の理念が取
り入れられ,さらには発達障害の子どもたちに対する実に細やかな“合理的配慮事項”が随所に散りばめ
られた。そして私は,参加児童とともに本事業のもう片方の主役を担う“メンタルフレンド”の指導を担当
した。
そもそも,ふれあいキャンプの大きな特徴は,この“メンタルフレンド”と呼ばれる大学生がマンツー
マンで子どもを担当し,活動を共にするところにある。
“チャレンジ・バイ・チョイス”の理念も“合理的配
※
慮事項” も,直接児童と関わるメンタルフレンド一人ひとりがそれらの考えを十分に理解し,咀嚼し,体
に馴染ませておかなければ具現化されない。そのためには事前研修が何より重要である。今年度は,通
常の大学での事前指導に加えて,村井伸二先生(玉川大学)による研修会,田中秀征先生(大分県発
達障がい者支援センターECOAL)による研修会が実施された。いずれも大変興味深い研修会だった。村
井先生は実際に身体を動かすワークを多く取り入れながら,どのような働きかけが人の信頼を呼び起こす
のか,実にユーモアたっぷりに学生たちに伝えてくださった。田中先生は,もともと持っている子どもたち
の特性(個性)と,それらが“生活障害”として浮かび上がってくる環境条件との関係を,豊富な具体
例とともに率直な語り口調でお示しくださった。そして最後に私からは,子どもと活動を共にするにあたっ
て,以下の3 点を学生たちに伝えた。
①子どもにあなたの“関心”を向け続けること
②子どもと共にあなたがふれキャンを“楽しむ”こと
19
③スタッフと密に“情報交換”を行うこと
このような準備をもって,当日のキャンプに臨んだことを明記しておくことは重要であろう。キャンプ当日,
学生たちは持ち前の優しい心遣いと学生らしい活発さを発揮し,存分に活躍してくれた。具体的な関わり
の様子は,学生自身による報告をご参照いただきたい。傍から見れば,ただ子どもたちと遊んでいるだけ
に過ぎないこのふれキャンでの活動において,彼らも陰では子どもとの関わりに不安を抱え,時に悩みな
がら,試行錯誤を繰り返していた。そもそも人との関わりにおいて,マニュアルや正解はない。どのように
関わればよいかということは,全て互いの歴史と関係性の文脈,そして目的によって無数の選択肢の中か
ら選び取られるしかないのである。そして,子どもたちは判断の猶予を与えてはくれない。子どもと対面し
たその瞬間に,関わりの在りようはほぼ自動的に選択される。その選択に影響を与えるのは,事前にどれ
だけの準備をしてきたか,すなわち「子どもを理解する“視点”をどのように形成してきたか」ということ
にかかっているといっても過言ではない。それまでに,参加する子どもの立場に立ってどれだけ思いを巡
らし,理解を深めてきたかということが,その瞬間のわれわれの言動を決定するのである。もちろん,準
備してきたことの全てが活かされるわけでもなく,予想外のハプニングが起こるのもまた人間関係の常で
はあるが。それでも「子ども理解の“視点”の獲得」を,支援の中核に刻んでおくことの重要性は強調
されるべきであろう。
振り返ってみれば,この事業そのものが,われわれ大人たちに対して新しい「子ども理解の“視点”
の獲得」を促すために実施されたといってもよいのかもしれない。事前の実行委員会で繰り返し指摘され
たのは,
「それが“子どもにとって”どのような意味があるのか」「それは“子どもの側”からみた時に,
どうなのか」ということであった。そしてこれらの問題意識は,キャンプ実施中も,またキャンプ終了後に
成果と課題を検討する際にも,大切なキーワードとなっているのである。
子どもの成長を願う際に,欠かしてはならぬ視点が2 つある。一つは社会や大人の側から子どもを眺め,
あるべき姿に子どもたちを導く,という教育的視点である。これが世代間の伝達を生み,文化を継承させ,
必然的に生じる世代間葛藤を乗り越える形で社会はより成熟の方向へと向かってゆくのだろう。もう一つは
子どもの側から大人や社会を眺め,われわれ大人や社会が変容することによって,今ある社会をより成熟
させていく,という方向性である。このような意味で本事業は,これまでの教育の在り方をいま一度見直し,
補完するもう一つのまなざしを生み出すことに貢献したといえるのではないだろうか。
すでに 20 余年の歴史をもつふれあいキャンプであるが,学校教育の場だけでは完結し得ない子ども支
援を補完する,という貴重な役割を担いながら,今後も新たな視点を生み出す可能性を内包している。子
どもたちの健やかな成長を具現化する貴重な場として今後もさらに継続発展するよう,関係の皆様方のご
理解とご協力をお願いする次第である。
※「合理的配慮」…発達障がいのある子どもが他の子と平等に教育を受けるために、①必要かつ適当な変更
や調整を行うこと。②その子どもの状況に応じて個別に必要とされるもの。③体制面や財政面で過度の負担
をかけないもの。という3 つの条件の範囲で行う配慮のこと。
20
5. 参加者の様子
(1) 観察表から見える子どもの様子
キャンプ中の子どもの様子について、メンタルフレンド(MF )が自分の担当した子どもについて、
次の 12 項目について、
「個人観察票」に活動後、振り返りながら記入した。その他、気づいたこと
を記入できるよう自由記述欄も設けた。
育む感性や力
観察項目◎(よく見られた2 点)○(見られた1 点)
△(あまり見られなかった0 点)で集計
自
己
を
見
つ
め
る
他
者
と
関
わ
る
【プレよりメインで数値が上がった子の数↓】
1
時間を守る
3 人
2
情緒が安定している
5 人
3
気分の切り替えができた
2 人
4
予定された活動に進んで参加する
6人
5
自分の役割を果たす
8人
わ M
る F
や
職
員
と
関
6
誰かに関心を向けている
5 人
7
自分から関わろうとしている
5 人
8
うまくいかない時にも場面や相手を変えて再チャレンジしようとして
他
関 児
わ と
る
10 誰かに関心をむけている
2 人
11 自分から関わろうとしている
2 人
12 相手の気持ちや状態を考えた関わり方になっている
1 人
レ
ジ
リ
エ
ン
ス
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
力
※参加児9 人
9
いる
2 人
自分のしてほしいことを適切な言葉やマナーで頼む
1 人
【グラフの見方】・横軸の 1~12 は観察項目。縦軸は上に行くほど数値は高い。
・折れ線が途切れた部分は記入がなかったもの(活動に参加しなかった場合を含む)
・
「プレ」=プレキャンプ(点線)
1
2
3
4
5
6
7
A児 プレ
1
2
3
4
5
6
C児 プレ
8
9
10
11
12
「メイン」=メインキャンプ(実線)
1
2
3
4
A児 メイン
7
8
9
10
5
6
7
B児 プレ
11
1
12
2
3
4
5
6
D児 プレ
C児 メイン
21
8
9
10
11
12
11
12
B児 メイン
7
8
9
10
D児 メイン
1
2
3
4
5
6
7
E児 プレ
1
2
3
4
5
6
2
3
4
5
6
I児 プレ
9
10
11
1
12
2
3
4
7
8
9
10
11
12
1
2
G児 メイン
7
8
9
10
5
6
7
F児 プレ
E児 メイン
G児 プレ
1
8
3
4
5
6
H児 プレ
11
8
9
10
11
12
11
12
F児 メイン
7
8
9
10
H児 メイン
12
I児 メイン
まず、参加児全体を見ると、12 の観察項目のうち、プレキャンプよりもメインキャンプの方で最もよく見
られるようになったのは、
「5 自分の役割を果たす」姿、次は「4 予定された活動に進んで参加する」姿
だった。
「5 自分の役割を果たす」場面として設定したのは、プレキャンプの「カレー作り」と「バームクーヘ
ン作り」メインキャンプの「豚汁・月見団子づくり」の3 つの調理活動だった。これらの活動においては、
グループで役割分担を決め、個別に調理場所や道具・材料を分けて配置した。手順や方法については、
全体で簡単に説明した後、MF やスタッフが子どもの状況に応じてカードで提示したり紙に書いて示したり
した。
「どこで」
「何を使って」
「どんな作業を」
「どのようにすればよいか」が明確になることで、子どもは
自分の役割を意識して作業に取り組みやすかったと思われる。
「4 予定された活動に進んで参加する」姿がメインキャンプの方でよく見られたのは、初対面だったM
F とプレキャンプを通じてつくり上げた信頼関係のもとにメインキャンプでの活動ができたためではないだ
22
ろうか。また、
「2 情緒が安定している」
「6(MF や職員の)誰かに関心を向けている」
「7(MF や職員
に)自分から関わろうとしている」の3 つも伸びている。他者との関わりという点においては、まず大人と
の関係ができてから発展していくのではないかと考えられる。
以下、参加児、個人についてプレキャンプからメインキャンプへの変容を見る。
A 児は、
「1 時間を守る」
「6(MF や職員の)誰かに関心を向けている」の2 つが伸びている。
「最初
のうちはMF との話に区切りがつくと家族の方へ戻っていく」様子が見られ、他者との関係・距離感への
敏感さを感じた。折り合いをつけるのにかなり無理をしているようだった。
B 児は、
「3 気分の切り替えができた」
「5 自分の役割を果たす」「6(MF や職員の)誰かに関心を向
けている」
「7(MF や職員に)自分から関わろうとしている」
「8(MF や職員を相手に)うまくいかない
時にも場面や相手を変えて再チャレンジしようとしている」の5 つが大幅に伸びている。プレキャンプの時
よりも「人への言動が増えた」
「やりたいことがあったら無言で直行していたのが、~がしたいと表明して
から行くようになった」
「職員や他のMF にも自分から話しかけたり、いろいろな物を見せにいったりした」
と担当のMF は感じている。また、くじを引いて決めたバンガローをかえて欲しいとスタッフに申し出て、
空いている別のバンガローを一緒に見に行き納得した上で引っ越しをする場面もあった。他者との関係に
おいて、まずは、大人との関係から少しずつ築いていったように思う。
C 児は、
「1 時間を守る」
「2 情緒が安定している」
「4 予定された活動に進んで参加する」
「5 自分の役
割を果たす」の数値が高くレジリエンス面でキャンプに比較的うまく適応できたようだ。担当のMF との相
性が良く、事前に心配されていた過敏さや不安感がほとんど表面化しなかった。コミュニケーションの面
では、
「何か言いたそうにしていることがあるがなかなか話しかけられないようだ」とMF は感じていた。
D 児は、
「2 情緒が安定している」
「4 予定された活動に進んで参加する」「5 自分の役割を果たす」の
3 つが伸びている。また、6~12 のコミュニケーション面の項目が比較的安定している。以前、担当だっ
たMF がこのキャンプにも参加しており、プレキャンプでは新しい担当MF よりも馴染みのMF と関わる場
面が多く見られた。また、プレキャンプで同じグループの他児とトラブルを乗り越えて親しくなり、交流が
始まったようだが、メインキャンプの前にまた関係が気まずくなっていた。メインキャンプでは再会した他児
に自分から声をかけて少しずつ関係を修復し、馴染みのMF だけでなく新しい担当MF や他の子どもたち
とも関わるようになっていったようだ。
E 児は、12 項目中 10 項目が伸びている。次々と興味が移り最初のうちは単独やきょうだいでの行動が
多かったが、だんだんMF との行動が増えていった。メインキャンプでは「MF やスタッフとよく会話して
いた」
「磯で誰かが何かを見つけると、興味津々でそこへ行き見せてもらっては自分も頑張ろうとする姿が
見られた」
「磯の生き物を通して短い会話ができるようになった」
「(プレキャンプでは包丁で指を切ってし
まったが、そのことを口にしながらも)じゃがいもの皮むきがとても丁寧で少しでも皮が残っているとやり
直していた」など、活動への意欲や他者との関わりの様子が見えた。
F 児は、
「2 情緒が安定している」が特に伸びている。活動の場から離れることが多かったが、付き添
ったMF に自分からいろいろな話をし、プレキャンプよりもメインキャンプの方が「言葉で他者と会話して
いた」
「大人に対して自分から積極的に話しかける姿が見られた」
「活動に参加しなくても1 度は皆がいる
場所に戻った」ようだ。また、MF に慣れるに従ってきょうだいと一緒の行動が減った。
G 児は、
「5 自分の役割を果たす」の伸びが大きく、
「4 予定された活動に進んで参加する」
「10(他児)
の誰かに関心を向けている」の2 つもやや伸びている。プレキャンプの時から「ほめるよりも感謝を伝え
る方が嬉しそうだった」様子が見られ、
「調理活動で自分のしたい作業を他児に譲る」
「遊びに入れてと
23
他児に言われていいよと受け入れる」場面もあったようだ。すべての活動に積極的に参加し、気に入らな
いことがあっても自分の気持ちをMF につぶやき自分で折り合いをつける姿が見られた。
H 児は、
「6(MF や職員の)誰かに関心を向けている」「7(MF や職員に)自分から関わろうとして
いる」
「8(MF や職員を相手に)うまくいかない時にも場面や相手を変えて再チャレンジしようとしている」
が伸びている。初対面からMF に進んで話しかけ、積極的に関わり、メインキャンプでは、
「直接自分に
対応してくれた大人(スタッフ)に対して関心をもつ」様子も見られた。この子もやはり、まず大人との関
係ができてから他者とのコミュニケーションが発展していくのではないかと考えられる。
I 児については、メインキャンプの個人観察票の記入が少なかったため、あまり変容をつかめないが、
「5 自分の役割を果たす」は大きく伸びている。
「自分で遊びを発見し楽しむ」様子が見られ、活動を十
分楽しんだ後は次へのつながりがスムーズだったようである。プレキャンプよりもメインキャンプでの方が
「その後の行動に移るまでの時間が短く、切り替えが早かった」とMF は感じている。
また、活動ごとで見ると下のグラフのように、全体的に海活動と調理活動での数値が高い傾向にあった。
24
(2) 参加者の感想(アンケートより一部抜粋)
① 2 回のキャンプを終えて、心に残っていること
(児童)
・パドルサーフィンをしたこと。
・1 番目は料理を作ったこと。2 番目はサッカーをしたこと。3 番目は海遊び
・メンタルフレンドさんと部屋で遊んだこと。やどかりをいっぱいとったこと。
(保護者)
・だんだんと子どもに笑顔が見られたこと。やる気が見られたこと。
・海の夕日を見ながら堤防でカレーを食べたこと。お行儀が悪いけど子どもに戻ったみたいでわく
わくした。
・子どもがメンタルフレンドのお兄ちゃんとサッカーをしていたこと。2 年ぶりのサッカーだった。
小4 の時から校庭に出られなくなったので、サッカー等人数が必要な遊びをしていなかった。
・別れのつどいのメンタルフレンドの発表で、ありのままの子どもを誉めてくれた。がんばっている
ことや認められることとは違い、メンタルフレンドから伝えられ、気づき、再確認することで、今の
自分をますます好きになってくれる。スタッフ、メンタルフレンド、みんなで子ども一人ひとりのこと
を共有できるとても素敵な時間だと思った。
②
自分自身について発見したこと(保護者)
・1 年前と比べて少し余裕がでてきた。子どもに起きたことを受け入れ、気長に見守ろうという気
持ちになったと思う。
・自分自身もキャンプ経験が少なく、何をしたらいいかわからなかった。これからは家族でキャン
プもいいなぁと思った。
・最近疲れていて、あまり生活を楽しめてなかったし、子どもともきちんと向き合えてなかった?
③ キャンプに参加する前後で感じた子どもの変化(保護者)
・将来何をしたいか、何になりたいか等、先のことは考えたくないとずっと言っていたが、料理を
したこと野菜を切ったことで「農家になりたい」
「野菜を育てるのが楽しそう」と言ったことは大きな
変化だと思う。
・大きな変化はないが、
「未知のこと=怖い」から「未知のこと=怖いけど楽しいことが待ってい
る」に気づいたようだ。
・1 学期は学校にほぼ行けなかったが、2 学期は3 分の1 くらい行けている。1 0 月に学校行
事で行く自然の家の宿泊体験学習に参加できたのも、このキャンプの経験があったからだと思う。
④ その他
(児童)
・1 泊2 日じゃ物足りない。
・海の時間がもっと長いとよかった。
・きつかった。
・メンタルフレンドさんがいるからいい。いないとつまらない。
25
(保護者)
・このようなキャンプで子どもの世界が広がってくれたら嬉しい。子どもは「別れのつどい」の後
で大人が見つけたカブトガニに感動していた。
・このようなキャンプはとても必要だと思う。小学生だけでなく、中学生になってもこのようなキャ
ンプに参加したい。メンタルフレンドの存在がとてもいいと思う。
・専門的な視点からの支援をしていただいて、いつも感謝しています。必ずキャンプの目標、ねら
いがあるのがすごいと思う。
・費用が安くてとても助かっている。そのおかげで参加しやすい。活動時の写真がとてもよかった。
・たくさんの先生方やスタッフの皆さんに出会えたことが私(保護者)の心の財産になりました。
(3) メンタルフレンド大学生の感想
平成 26 年度 心のふれあいキャンプでメンタルフレンドを担当して
大分大学教育福祉科学部 心理分野3年
このキャンプで私が担当した児童は、じっとして人の話を聞くことが苦手で、興味の向くことがあれば我
慢できずに夢中になってしまうという特徴がみられた。担当児が恥ずかしがり屋ということもあり、最初は
十分なコミュニケーションがとれず、私もありきたりな声かけしかできなかったが、活発なこの子の行く
先々について行き、一緒に体を動かして遊ぶなど、行動を共にすることで子どものとる行動の意味を思考・
理解することができるようになり、声かけの幅を広げることができた。その結果、担当児も「MF がそばに
居る」ということを受け入れてくれ、徐々に私の声かけに応じてくるようになった。
メインキャンプの際には、食事を作る活動の途中に前の活動で捕まえたカニが気になって見に行くことが
あったが、洗面器を網で覆うなどカニが逃げないように工夫をして作業に戻ることができたという場面があ
った。このキャンプの目標の一つである自分のしたいこと・興味のあることと、活動に参加することに「上
手に折り合いをつける」というのができていると感じる場面だった。また、課題であったきょうだいとの関
わり方において「物理的な距離をとって過ごしてみる」という目標を心がけたことで、トラブルを避けるこ
とができたことに加え、今まで関わらなかった他児との関係を作ることができた。
このキャンプを通して、場を共有することで信頼関係を築いていくことの大切さと、子どもの特性を理解
して環境を調節してあげることの大切さを学ぶことができた。担当児においても、「いろんなことに興味が
向く」という日常生活では落ち着きのない多動な傾向は、見方を変えれば「どんなことでも自分で遊びを
発見し、楽しむことができる」という良い面になる。発達障がいによる困難さを抱えていても、それを問題
として表出させないような環境を作っていくために私には何ができるかを考えていきたいと思った。
大分大学教育福祉科学部 心理分野3年
私が担当した児童は最初、メンタルフレンドと一緒にいるよりは母親といることが多く、何度か「メンタ
ル(フレンド)はいらない」と言うことがあった。そのため、私は拒否されることが怖くて、あまり干渉し
ないようにしようと思っていた。そこで、先生方に助言をいただき、無理には関わらないけど見守っている
26
ことが伝わればと思い、表情を見ながら関わることにした。担当児はよく大人の表情を見ていて、周りの
空気を敏感に感じて動く子どもであった。
私も最初は不安と緊張でいっぱいで、お互いぎこちなかったが、一緒に活動をしているうちに自然と距
離を縮めることができ、楽しんでくれたように思う。メインキャンプの最後には 2 人でゆったりとした時間を
過ごし、優しく穏やかな表情で好きな人の話をしてくれるまでになった。
また、私はメンタルフレンドとしてちゃんとしなければと意気込んでいたが、私が頼りなく失敗するたび
に子どもに助けられることが多かった。そのたびに心から「ありがとう」と言うと、担当児は頼られて嬉し
そうであった。また、最初のころは他児にあまり興味がなく、何でも 1 人でできるという感じだった。しか
し、キャンプで得意なことに関してアドバイスをすることで他児と遊ぶようになり、最後には他児のすごいと
ころについて私に話してくれるようになった。
このキャンプを通して、子どもの安全に配慮し、子どもの気持ちを尊重しながらも、メンタルフレンドが
心から楽しみ、子どもと同じ目線で一緒に活動することが大切なのだと感じた。子どもたちは大人が思っ
ているより、大人の表情や雰囲気に敏感で、こちら側の緊張が伝わってしまうので、私たちが楽しむことで
子どもたちも安心して過ごせるのだと思う。子どもたちがストレスを抱えないように環境を整え、その子なり
の安心できる空間を大切にし、焦らずにゆっくりと信頼関係を築いていきたいと思う。
27
6. 心のふれあいキャンプを振り返って
実行委員
大分県発達障がい者支援センターECOAL 副センター長
田中 秀征
このキャンプの企画段階にて、発達障がいの子(不登校傾向)だけを対象としたキャンプというお話を
頂いた際、若干不安がありました。と言うのも、発達障がいの子たちは、集団で何かをする際に、
①周囲の理解
②環境的(合理的)配慮
③どういった子を組ませるか(集めるか)
ということを考えなければいけませんが、さらに「不登校の」というところも踏まえると、そもそも集団とし
て成立するのか、参加できるのか、といった問題も出てくるため、かなりハードルが高そうだなあと感じた
からです。
しかし、取り組みとしては非常に興味深いものでしたし、せっかくやるのであれば楽しいキャンプになる
ようにしなければと思い、参加させていただきました。特に私は、日頃から、発達障がいの子どもたちに
接していることから、発達障がいならではの部分をいかに抑えていけるかが肝心だと思い、そこをお伝え
していくことを意識しながら関わらせていただきました。
このキャンプは、いろいろな方々のご理解とご協力をいただき、結果的に大成功に終わったと思ってい
ます。それは、子どもたちのために実りのある楽しいキャンプを経験させようというスタッフの意気込みと、
実行委員会における真剣な議論の上に成り立っていたと考えています。
私は、これまでのキャンプやイベントなどの企画・参加に関わった経験の中で、成功の鍵は事前の話し
合いと準備だと考えています。今回のキャンプにおいても、事前研修やグループ分け、メンタルフレンドと
のマッチング、活動内容、そこでの配慮事項、構造化、万が一のパターンなど、各分野のスペシャリスト
が各々の知識と経験から多角的に話し合い、可能な限りの対策を立てて臨めた時点で、成功は約束され
ていましたし、その結果、話し合ったことが杞憂とも感じられるほどスムーズにいったと思います。しかし、
事前にそこまで話し合って対策を立てていたからこそ、スタッフは安心して取り組むことができ、その安心
感が子どもたちを不安にさせることなく、スムーズに活動が進むことに繋がったのだと私は思っています。
心のふれあいキャンプにおいて、発達障がいの子どもたちを対象とするにあたり、療育的な立場から、
事前にメンタルフレンドやスタッフに対して事前研修を行いました。その中で、特にお願いしたのは、「受
容」と「強制しない」ということでした。私たちにとっては、意味やねらいがあるものですし、こちらが企
画したものに参加するのですから、子どもたちには当然やってもらわないといけないこともあります。しかし、
そこを無理やり「やらせる」のでは、発達障がいへの理解ある対応とは言えないと思い、「やらせる」の
ではなく、
「やってもらう」姿勢でお願いしていくこと、そして子どもたちの話はちゃんと一度は受け入れて
あげましょう、ということを強くお願いしました。また、
「参加しない」という主張に対しても否定をしないよ
うお願いしました。スタッフもメンタルフレンドのみなさんにも、この点をきちんと理解していただいたので、
強制的に何かをさせるようなことはありませんでした。どんな話もきちんと一度受け止めてもらえる安心感
がしっかりとあったので、メンタルフレンドと子どもたちもすぐに打ち解けられたのではないかと思います。
また、メンタルフレンドと子どもの相性や、子どもたちにとっていかに理解しやすく、取り組みやすくする
かについても、かなり時間を割いて話し合いました。そして、拠点となる場所を作り、スケジュールなどを
視覚化し、調理の際の道具や場所をわかりやすくするために構造化するなど、子どもたちの不安を取り除
き、取り組みやすい環境を用意できたことで、安心感・安全感が確保された。これも、このキャンプの成
功の大きな要因となったのではないかと思います。
私は、自分自身が子どもの頃からキャンプやスキーなどに行っていたこともあり、そういった自然の中で
28
学ぶ活動がとても好きです。基本的に、自然というのは、私たちにいろいろなものを教えてくれると思って
います。それは時に人が教えられないものであり、自然の中だからこそ学べるものがたくさんある、それ
を子どもたちにも知ってもらいたいなあと個人的に思っていました。
このキャンプでも、こちらのねらいはともかく、子どもたちが、「キャンプって楽しい。また行きたい! 」
と思うことが何よりの成功だと思いながら、関わらせていただきました。しかし、発達障がいの子どもたち
は、ただ楽しめと言っても楽しみ方がわからなかったり、どこに楽しさを感じればいいのかわからなかった
りします。ですから私は、日頃、発達障がいの子どもたちと関わっていく上で、自分が子どもたちにとって
のモデルであると思って関わります。自分が楽しんでいる姿を見せることで、子どもたちも楽しむことがで
きる、自分が悪いところを見せていけば、子どもたちも悪いところを真似していく、そう考えています。
「キ
ャンプは楽しい」ものだと思ってもらうためにも、まず自分が楽しむべきだと考え、率先してそりを滑り、
かまくらを作り、魚を捕まえ、カヌーに乗りました。子どもたちもそれを見て参加し、自分なりに楽しもうと
していたのではないかと思います。スタッフも、それを温かく見守り、時には一緒に乗っていただけたのは
とてもありがたかったです。
発達障がいの子どもたちは、なかなか同年代の子とすぐに仲良くはなれませんし、不安が強いため、
なかなか新しいことにチャレンジできず、
「集団は良いもの」という経験を積み上げにくい特性があります。
このキャンプにおいても、事前からの話し合いや研修、当日のスタッフやメンタルフレンドの動き、対応、
そして「自然」というすべてが揃ってはじめて子どもたちにとって「楽しい」キャンプになったのだと思い
ます。つまり、子どもたちに楽しいキャンプを経験してもらうには、それだけの準備と、心構えが必要なの
だということを改めて感じました。
このキャンプを通して、いろいろな方々とお会いでき、いろいろなことを話し合い、共有し、子どもたち
と一緒に楽しいキャンプができたことは、私にとってもいい経験・いい学びとなりました。こういった取り組
みが行われていくことで、発達障がいのある子どもたちにとって、もっといろいろな経験のできる場が広が
っていくといいと思いますし、そこに参加できたらと思います。
バームクーヘン
29
7. 2 年目 平成 26 年度「スマイルキャンプ」の成果と課題
1 安心と協同について
日常を離れて自然の中で過ごすキャンプにおいて、子どもたちの「安心」をどう作ればよいか。
それは、キャンプ当日よりずっと前から始まっている。チラシを見たり、知り合いに聞いたりして問い
合わせて来る方は、いろいろなためらいを抱えている。参加申し込みをした後も家族総がかりで子ども
の身体的・心理的準備が必要になってくる。初めての参加であれば尚のこと、
「キャンプ中、辛くなっ
たら途中でも帰れる」という保証がないと参加できない子もいる。参加者には、事前調査票を書いて返
送してもらうが、健康状態はもちろん特性や要望等に関しても記入する欄を設け、電話での追加聞き取
りも行い、質問や心配な点についてはできる限り把握して対応を考えた。
事前調査を踏まえて、担当メンタルフレンド(以下MF )やグループ編成について実行委員と相談し
ながら決めると、MF の顔写真入りの手紙で「会えるのを楽しみにしています」と子どもへメッセージを
伝えた。プログラムの流れをすごろく風にしたプリントや宿泊するバンガローの内観・外観の写真等を
添えた案内文も、初めての場所をイメージする手がかりになるよう郵送した。
キャンプ当日、保護者と一緒に到着した子どもたちは、初めて担当のMF と出会う。MF は子どもに
合わせてボールで遊んだり砂浜に下りて行ったりする。この緩やかなスタートが大切で、車から下りて
来ない子がいた場合も、挨拶と自己紹介をしたらMF は近くにいるようにする。キャンプへの入り方は子
どもによってそれぞれで、その流れの方向やスピードにMF は寄り添い、スタッフは見守りながら待つ。
コミュニケーションのとり方もそれぞれである。MF に対して最初から積極的に話をする子もいれば、
声かけに答える形の子、返事や反応はないが相手が何を言うのか気にしている子等、会話の内容だけ
ではなく、表情や行動から気持ちを推測することが重要である。また、好きな物やこと、人などが心の
支えになっている場合もある。家から持ってきたゲーム機や保護者の携帯、お気に入りのキャラクター、
サッカーをすること、一緒に来た家族。子どもにとってのそれらの意味を汲み、尊重することは大切で、
コミュニケーションの媒介としても役立つ。
子どもたちがキャンプに来た目的は楽しむためであり、子どもが楽しいと感じなければ意味がない。
一人ひとりの楽しみを保証するために、このキャンプの場合、不安への対応、参加の仕方を自分で決め
ること、オプションを選べること等を考えた。
不安への対応と言っても、日常生活の中で子どもが苦手としている不安要素を取り除くという意味で
はない。また、活動がうまく進むように大人側の不安要素を取り除くという意味でもない。一人ひとりの
子どもがその子なりに活動を楽しめるように、不安を乗り越える手助けをする。例えば、これから何が
始まるのか、見通しをもてない不安を解消するために構造化や視覚支援を積極的に取り入れた。活動
の途中でも作業手順や順番を整理し、わかりやすくするには、話して説明するだけでなく書いて提示す
る、やってみせる等の方法が有効である。
参加の仕方はMF と一緒に子どもが自分で決めた。調理活動一つをとってみても、皆とは別の場所
でMF と野菜を切った子、バンガローでMF とおしゃべりを楽しんでから団子づくりに戻ってきた子、薪
で熾した火の番をした子、卵の白身と黄身をきれいに分けたがった子等、子どもによっていろいろな参
加の仕方があった。活動の中で自分なりの楽しみ方を探す子どもたちの気持ち、何を誰とどこでしてみ
たいという気持ちをMF は受け止めてくれた。しかし、そうは言っても、役割分担のある活動は、個人
が分担を果たさなければグループとしてのゴールにたどり着かない。調理活動ならば料理が完成しな
いのである。子どもたちは活動の場所をいったん離れても戻ってきたし、やり手のない分担を進んで引
き受けてくれる子もいて、
それほど困った事態にはならず、少しの補助でおいしい夕食ができあがった。
30
個人観察票の「自分の役割を果たす」が良かったのは、彼らが協力してくれた証拠であろう。
活動を集団で楽しむために、主な流れの中にオプションを準備した。オプションは、活動にバリエー
ションを与え、受け入れ度をアップする。最初から示すものは、ある程度選択肢があった方がやりやす
い子のために役立つし、個性を生かす場面も創出する。また、明示しなくても準備し変更の余地を考え
ておくことは、
「○○はしたくない」と言う場合の代案となる。これらの場面には、自分で選んで決める
こと、選んだことをMF やスタッフに伝えること、
「こうできないか」と交渉すること、折り合いをつけるこ
と、といったコミュニケーションやレジリエンスの力を育てるきっかけがいくつも含まれている。
「協同」は、まずその時その場を一緒に共有する「共同」から始まる。
「集合」も「整列し静かに話
を聞く態勢をつくる」ではなく、
「目に見える範囲にいる」という状態からである。そもそも、なぜ「集
合」しなければならないのか。伝達が目的なら別の方法がある。集まることが苦手な子どもたちには、
「~したいから集まる」という動機づけが必要で、
「遊び」の要素を取り入れるのも一つの方法である。
共同から協同への発展、つまり集団として何かを協力して行うためには、MF やスタッフ等大人との
関係づくりからスタートする。子どもの感情の動きや欲求から発する言葉(たとえそれがマイナスイメー
ジの言葉であっても)を受け止め、
「やってみたいと思うこと」はできるように検討し、できなくても代案
を一緒に考える。そこにいる大人のことを、働きかけてみる価値があり、意思疎通ができる相手だと感
じて初めて、子どもたちは自分から関わろうとし、要望を伝え、一緒に楽しみたいといろいろなものを見
せてくれるようになる。信頼できる大人としっかり遊び、その大人を媒介にして新しい人間関係や子ども
同士の関係が広がっていく。キャンプ中の様子で言えば、顔なじみのMF を媒介に活動を楽しみ新し
いMF ともうまく付き合えるようになった例、MF とスタッフと子どもが一緒になって自由時間のサッカー
を楽しみ「いつもは蹴るだけだけど、初めて試合ができた」と言った子どもの例、イライラをMF に表
明することで実行に移さず、次第に皆が集まる方に意識を向けて他者への発信が増えていった子どもの
例等がある。
子ども同士の関わりは、活動外の時間に見えることが多かった。磯で生き物を探しながら、砂浜で穴
を掘りながら、MF とゲームの話をしていたら等、好きなことをしている時に近くにいた子と始まったコミ
ュニケーションからつながりがうまれていく。人間関係では、近づき方と同時に距離のとり方の問題もあ
るが、その時その場での子どもの気持ちにMF が寄り添い、時にはクッションになり、時には仲介役に
なった。
このキャンプにおいて「集団」や「グループ」は、まず「個人」の安心をしっかり下支えするもので
なくてはならない。その上で、
「あの人がやっていることを自分もやってみたい」と意欲ややる気を個人
に吹き込むような働きが表れるのである。
2
挑戦について
プレキャンプでの「安心と協同」を土台に、メインキャンプでねらった「挑戦」については2 つの意
味がある。1 つは、自然や活動に対する「挑戦」であり、もう1 つは、子どもが抱える個々の課題に
対する「挑戦」である。どちらも、子どもが普段よりも力を出す必要がある点では共通している。9 人
の内4 人が宿泊型のキャンプは初めてだったことや、感覚的に過敏な特性をもつ子どもにとっては日常
生活よりも五感への刺激が大きい点等、子どもたちは確かに普段以上の力を出していただろう。しかし、
「挑戦」というテーマに今回のキャンプはまだまだ手が届いていなかった。
その理由としてはまず、活動の幅が狭かった点である。海の活動を例にとるならば、活動の場とした
海は浅く一番小さな子どもでも余裕で足がつき、あらかじめ決められた内容以外の選択肢がなかった。
MF やスタッフは一緒に活動するのではなく見守りに回った。子どもたちは海の活動が大好きで、用意
31
されたものを楽しみながらも物足りなさを感じていたようだ。子どもの伸びに場の設定や活動内容が追
いついていなかったのである。安全を最優先させた結果なのだが、安心して挑戦させられるような工夫
を「時間」
「場所」
「道具」の面からも考えて組み立てなければならない。
もう一つの理由としては、子どもたち一人ひとりの「挑戦」が何か、スタッフがその成長を見て取る
ための視点が明確ではなかった点である。子どもたちが「自分なりにどこまでがんばろうとしているの
か」、折り合いをつけなければならない場面で「自分なりにどうしてみたのか」をそばにいる者が気づ
き、うまくフィードバックすることで、子どもの達成感や自己肯定感につなげていく。また、それには子
どもたちに「どう挑戦させていくか」
「どういうふうに選択させていくか」というスタッフ側の研修や準備も
必要になってくる。自然の中の体験を通して、いつもはできないことができてしまった新しい自分を発見
し、自分自身の可能性に気づくことは大きな成長である。
3
プログラムについて
プログラムの骨組みとしては、昨年度の反省をもとに今年度は、午前一つ午後一つの活動にし
夜はできるだけ軽い活動で「動」から「静」への流れを心がけた。また、自由時間はゆったりと
1 時間取った。
その上で、プレキャンプは子どもとMF との信頼関係を築くことを第一に考え、MF と2 人組で活動に
参加することを基本とした。また、日常の快適な生活から離れ、子どもたちが屋外生活にどの程度適応
できるのかを見るために、海活動・野外炊飯・バンガロー泊というキャンプ場を中心としたプログラム
を組んだ。調理活動を中心に構造化の導入を試み、海への抵抗感が強い場合やカレーが苦手な場合
に備えて選択肢を準備し、コミュニケーション場面を生むためのミニ活動としてアイス交換会を行った。
メインキャンプでは、プレキャンプと同じ活動を基本としながら、グループでの取り組みを増やした。
海をもっと楽しむために加えた磯の生き物観察は、2 ヵ月半ぶりに再会するMF とのアイスブレイキング
も兼ねた。プレキャンプで子どもたちに好評だったドラム缶風呂はメインキャンプにも残し、夜の暗さの
中でろうそくの灯りを味わいながら1 日を振り返るためにペットボトルランタンも取り入れた。
意図して長く取った自由時間中、子どもたちは自分の体調に合わせて休養をとったり、MF とサッカ
ーやおしゃべりをしたりして過ごした。ずっと一緒にいたMF は、子どもたちが自分で自分のペースをコ
ントロールできるようになってきたと感じていた。自由時間に限らず、このキャンプでは「隙間の効用」
という面があった。食堂での朝食、
「出会いのつどい」が始まる前や「別れのつどい」が終わった後の
遊び等、活動外のところで子ども同士の関係が生まれ、折り合いをつける場面が見られたのである。
子どもたちの間に何が始まり、誰に関わっていこうとしているかをスタッフが見て取り、そこにコミュニ
ケーションや社会性の向上につながる「種」を拾いたい。その上で、何と意図してどう声をかけるか、
大人がどう動いて見せるか、その結果子どもはどう反応したのか? 例えば、大人から遊び始めそこに子
どもたちが加わることでつながりを作っていくこともできる。
意欲を高めるという点では、子どもが活動内容に
ついて自分たちで決める部分があってもよかったと
いう指摘があった。
3 年目にあたる来年度は、2 年間のキャンプで
得た知見をもとに、発達障がいのある不登校傾向
の子どもにとって、自然体験活動はどのような意味
があるのか、企画・運営にあたりどのような視点や
工夫、配慮が必要かをまとめていく予定である。
32
資
料
「心のふれあいキャンプ」実行委員会設置要項
(設置目的)
第1 条 「心のふれあいキャンプ」において実施する、発達障がいにより不登校傾向に
ある子どものためのキャンプを円滑に実施するため、実行委員会(以下、「委員会」と
いう)を設置する。
(任務)
第2 条 委員会は、前条の目的を達成するため、次のことを行う。
1
事業の全体計画策定
2 事業の実施
3 事業の評価
4 普及啓発
5 その他事業の推進に資すること
(組織)
第3 条 委員会は、別表1 に掲げる者をもって組織する。
(任期)
第4 条 委員の任期は、平成2 6 年5 月1 2 日から平成2 7 年3 月3 1 日までとする。
(会議)
第5 条 委員会の会議は、委員長が招集し、議長となる。
2 委員会の開催は、必要に応じて適宜行う。
(事務局)
第6 条 委員会の事務を処理するため、大分県立社会教育総合センター内に事務局を
別表2 のとおり設置する。
(その他)
第7 条 この要項に定めるもののほか、委員会の運営に関する必要事項については、
委員会において協議し決定する。
(附則)
この要項は、平成2 6 年5 月1 2 日から施行する。
33
別表1「心のふれあいキャンプ」実行委員名簿(敬称略
氏 名
越智
芳子
佐藤
晋治
所
属
五十音順)
役 職
社会福祉法人別府発達医療センター内
備
考
園長補佐
児童発達支援センターひばり園
大分大学教育福祉科学部
准教授
実行委員長
臨床心理士
心理分野
スーパーバイザー
田中
秀征
土﨑
谷夫
舟越
宣之
三ヶ田 智弘
溝口
剛
村井
伸二
別表2
大分県発達障がい者支援センター
副センター長
E C OAL
学校法人稲葉学園
竹田南高等学校
学校長
大分県教育庁 特別支援教育課
指導主事
大分こども療育センター
所長
医療分野
医師
スーパーバイザー
大分大学教育福祉科学部
准教授
臨床心理士
玉川大学学術研究所
助教
自然体験活動
心の教育実践センター
スーパーバイザー
事務局員
所
大分県立社会教育総合センター
属
氏
センター長
名
小池 昭太郎
大分県立社会教育総合センター 研修企画課 職員
後藤 裕之、吉田 知子
奥田 聡、吉高 憲一郎
大分県立社会教育総合センター 香々地青少年の家職員
34
後藤 瑞隆、秋月 真由美
平成26年度心のふれあいキャンプ推進事業実施要項
1
趣
旨
不登校傾向で発達障がいのある児童を対象に、様々な場面設定、様々な体験活動によ
る成功体験を積み重ねながら、参加者相互の信頼関係をつくることによって、参加者のコミ
ュニケーション力やレジリエンス(立ち直る力)の伸長を図る。
2
主 催 大分県教育委員会
3
期 日 プレキャンプ
4
平成 26 年 7 月 5 日(土) ~7 月 6 日(日)1 泊 2 日(香々地青少年の家)
メインキャンプ
平成 26 年 9 月 20 日(土)~9 月 21 日(日)1 泊 2 日(香々地青少年の家)
再会のつどい
平成 26 年 12 月の予定(大分県立社会教育総合センター)半日程度
会 場 大分県立社会教育総合センター香々地青少年の家
豊後高田市香々地 5151
電話 0978- 54- 2096 F A X
0978- 54- 2152
大分県立社会教育総合センター
別府市大字野口原 3030- 1
電話 0977- 22- 7763 F A X
5
0977- 26- 4564
対 象 不登校傾向で発達障がいのある小学校4 ~6 年生 10 名及びその保護者
ただし、集団生活や野外活動を行うので、以下の事柄をできることが必要
(1)プレキャンプ、メインキャンプ両方に参加できること
(2)自分一人でトイレや着替え、食事ができること
6
指導者 医師、臨床心理士、体験活動指導者、発達障がい者の支援に関わっている専門職員等
7
日 程(主な予定内容)
< プレキャンプ(1 泊2 日)>
1 日目 アイスブレイク、海遊び、野外炊飯、選択遊び、保護者交流会等
2 日目 バームクーヘン作り等
< メインキャンプ(1 泊2 日)>
1 日目 アイスブレイク、野外炊飯、焚き火、保護者個別相談会等
2 日目 カヌー等
< 再会の集い(半日 会場:社会教育総合センター)>
8
9
参加費
プレキャンプ
一人
2,500 円程度 保護者 3,500 円程度
メインキャンプ
一人
2,500 円程度 保護者 3,500 円程度
申込み
(1 )申込方法 別紙チラシに記載した申込書を利用して、電話、F A X のいずれかで申し込む
(2 )申込先
大分県立社会教育総合センター
TEL
0977- 22- 7763 F A X
0977- 26- 4564
(3 )申込期間 平成 26 年 6 月 15 日(日)17 時
(4 )定員
小学4 ~6 年生 10 名とその保護者
35
応募者多数の際には抽選とする
視覚支援表示物の例
○野外炊飯場の構造化(個人別作業スペースに区切る)
○順番や手順を書いて示すための用紙
36
○参加カード(一部)
37
○「キャンプの名前」投票用紙
38
キャンプ後参加者アンケート(保護者用
表面)
メインキャンプ後アンケート(保護者用)
NO 1
このアンケートは、キャンプ後のお子さんの様子や保護者の方のお気持ちを知ることによって、このキャンプの意義をさぐり、今後にいかす
ためのものです。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
学年
子どもさんの名前
1 9月20日~21日のメインキャンプについて、以下の項目について、お気づきになったことをご記入ください。
①プログラムについて(内容、時間、場所など)
②安全面について
③宿泊(バンガロー)や食事について
④メンタルフレンド大学生やスタッフについて
⑤9月のキャンプ終了後、お子さんが話したことで印象に残っていることがありますか。
2 7月のプレキャンプと9月のメインキャンプの2回を通じて感じたことをご記入ください。
①2回のキャンプを終えて、あなたが今でも心に残っていることは何ですか。
②あなた自身について発見したことがありますか。
③お子さんについてあなたが発見したことがありますか。
④キャンプに参加する前後や、キャンプの最中に、あなたはどんな気持ちでしたか。
(キャンプ前)
(キャンプ中)
(キャンプ後)
*裏面もご記入お願いします。
39
キャンプ後参加者アンケート(保護者用
裏面)
No 2
⑤キャンプから帰っても、今後あなたが大切にしたいことはありますか。それは、どんなことですか。
⑥山や海でのキャンプで、あなたがやってみたいこと、お子さんに経験させたいことがありますか。それはどんなことですか。
⑦今回の心のふれあいキャンプに参加する前と後でとで、あなた自身の野外活動やキャンプに対するイメージの変化はありますか。
⑧7月、9月のキャンプに参加する前後で、お子さんの様子に変化はありますか。
3 今回のようなキャンプについて、その他、ご意見、ご要望があればお書きください。
4 その他
※
ご記入いただいた個人情報は、適切に管理し、この事業に関する事務のみに使用し、法令等に定める場合を除いて第3者に開示することはあ
りません。
事業中に撮影した写真や制作物、参加カード等を本事業に関する報告書や広報等に使用することがあります。プレキャンプとメインキャンプで
撮影した写真を入れたCD-ROMを同封しておりますのでご確認ください。
※ 不都合な場合は、このアンケートの「4その他」の欄に御記入の上、お知らせください。
(例)・顔をぼかし処理してからなら使用してよいです。・横顔、斜め後ろからや後ろ姿の写真だけなら使用してもよいです。
・DVDーRWにあった写真の□□□番と□□□番は使用しないでください。
※ キャンプのねらい
様々な場面設定、様々な体験活動による成功体験を積み重ねがら、参加者やスタッフ同士が信頼する・信頼されるような関係をつくることに
よって、参加者のコミュニケーション力やレジリエンス(立ち直る力、自分と折り合う力)を伸ばすことです。
必要事項をご記入の上、 10月20(月)までに 同封の返信用封筒にて郵送してください。
40
キャンプ後参加者アンケート(子ども用)
41
執筆協力
□大分大学教育福祉科学部准教授
溝口 剛
□大分県発達障がい者支援センターE C O A L 副センター長
田中秀征
□大分大学教育福祉科学部人間福祉科学課程心理健康福祉コース心理分野大学生
※各記述内容については、無断転載禁止
【事 務 局】
□大分県立社会教育総合センター 研修企画課
後藤 裕之
研修企画課長
吉田 知子
主任社会教育主事
奥田 聡
社会教育主事
吉高 憲一郎 社会教育主事
□大分県立社会教育総合センター 香々地青少年の家
後藤 瑞隆
所長
秋月 真由美 主任社会教育主事
大分県立社会教育総合センターホームページ(http://kyouiku.oita-ed.jp/lldc/index.html)にて、報告書
(PDF 版)の全文を掲載しています。
平成 26 年度心のふれあいキャンプ推進事業
心のふれあいキャンプ「スマイルキャンプ」報告書
平成 27 年 3 月
編集
大分県立社会教育総合センター
〒874- 0903 大分県別府市野口原 3030- 1
TEL
0977- 22- 7763 F A X
42
0977- 26- 4564
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