No. 158 May 2014 第 37 回卒業証書・学位記授与式 第 43 回入学宣誓式 新入学生インタビュー ■学事 新任教授紹介 定年退職にあたって ■学生の頁 受賞のよろこび 益谷秀次賞ほか ■国際交流 医学生米国研修状況視察 ■学術 総合医学研究所平成25年度研究セミナー ■病院 第 32 回北陸腎移植連絡協議会 小児からの脳死下臓器提供シミュレーション 臨床研修修了証交付式 ■金沢医科大学氷見市民病院 患者の権利と個人情報保護に関する研修会 ■能登北部地域医療研究所 4 年間を振り返って ■管理・運営 役員・評議員・顧問の選任 理事長、副理事長、常務理事、病院長ほか 選任 ■同窓会・後援会 金沢医科大学後援協力会総会 第 2 回金沢医科大学看護同窓会総会 「世界の凧の祭典 2014 」 金沢医科大学報 158 号/2014.5 金沢医科大学 第 37 回 卒業証書・学位記授与式 平成 26 年 3 月 1 日(土) 金沢市文化ホール 第 37 回卒業証書・学位記授与式が、平成 26 年 3 月 1 学業が特に優秀な卒業生に贈られる益谷秀次賞(副 日(土)午前 10 時から金沢市文化ホールにおいて行われ 賞:懐中時計)は医学部の鷲見弘文君、看護学部益谷秀 た。 次賞(副賞:懐中時計)は看護学部の上 夏生さんに、北 はじめに医学部卒業生 104 名の氏名が読み上げられ、 辰同窓会会長賞(副賞:置き時計)は医学部の古賀貴博 医学部卒業生総代の鷲見弘文君に卒業証書・学位記が 君、看護同窓会会長賞(副賞:置き時計)は看護学部の 授与された。続いて看護学部卒業生 57 名の氏名が読み 佐野実緒さんに授与された。また、特に顕著な評価を得 上げられ、看護学部卒業生総代の上 夏生さんに卒業証 た卒業生に贈られる金沢医大後援会橘会会長賞(副賞: 書・学位記が授与された。 琥珀万年筆)は医学部の藤本健士郎君、古屋貴宏君に、 引き続き、勝田省吾学長から式辞、竹越 襄理事長か 金沢医科大学看護学部後援会さくら会会長賞(副賞:輪 ら告辞が述べられ、来賓の小倉 勤北陸大学学長、川口 島塗花器)は看護学部の坂本詩帆さん、佐竹茜音さんに 、近藤邦夫石川県 克則内灘町長(代理 上出孝之副町長) 授与された。 医師会会長、吉野幸枝石川県看護協会会長(代理 辻口 最後に、医学部卒業生を代表して清水 陽君、看護学 徹子常任理事)から、卒業生に祝辞とはなむけの言葉が 部卒業生を代表して上 夏生さんが答辞を述べ、式を終 贈られた。 了した。 2 (医学部庶務課 出雲淳子記) 金沢医科大学報 158 号/2014.5 式 辞 学 長 勝 田 省 吾 本日ここに、第 37 回金沢医科大学卒業証書・学位記授与式を挙行するにあたり、栄え ある卒業の日を迎えられた皆さんに本学教職員を代表して心よりお慶びとお祝いを申し上 げます。これまでの皆さんの永きにわたるご努力に深い敬意を表します。そして、皆さん が学業にいそしんできた間、しっかりと皆さんを支え、今日のこの晴れの日を共に迎えら れたご両親をはじめご家族の皆様に心よりお祝いを申し上げます。また、お忙しい中を本 学卒業式にご臨席を賜りましたご来賓、関係者各位に厚く御礼申し上げます。 現在、日本の医療は医師・看護師不足や地域医療の再生を含む多くの課題を抱えており、 本日、本学より医学部卒業生 104 名、並びに看護学部卒業生 57 名、合わせて 161 名の若い 将来性豊かな人材を社会に送り出すことは、我が国のこれからの医療にとって、明るい希 望となるものと確信しております。 本学の医学部卒業生は本年度をもちまして、3,712 名に上り、医学・医療界で活躍し、社会的に高い評価を受け ております。看護学部卒業生はその前身である看護専門学校の卒業生を合わせると 2,149 名に上り、本学病院をは じめ全国各地で活躍しております。本学は一昨年創立 40 周年を迎え、次の 50 周年に向かって歩み始めておりますが、 これまでにも増して厳しくその真価が問われることになります。大学がどのような大学であるかは、卒業生によっ て決まります。皆さんはこのことをよく心に刻み、本学卒業生として自信と誇りをもって行動し、社会の期待に応 えるよう心から念願してやみません。 さて、医学部の卒業生の皆さん、これからは医師という人の生命を預かる大変重要で責任の重い、厳しい職業に 挑戦していくわけでありますが、現在の段階では基本的な医学知識と技術の一部を修得したに過ぎません。医学・ 医療の進歩は日進月歩で常に進化し続けており、最先端の遺伝子治療、分子標的治療、ロボット手術、再生医療な ど、さまざまな医療の分野で、これまで想像もできなかったことが現実のものとなっております。特に iPS 細胞は、 これまでの生物学の常識を変えただけでなく、組織や臓器を作り出して移植する再生医療や難病の解明、新しい医 薬品の開発など、今後の医療の姿を大きく変えるものと期待されております。従って、自分の将来を医療の中に置 く皆さんは 「 学ぶ心 」 を失わず、常に自分の専門的能力の向上を目指して生涯学び続けなければなりません。一方、 医学・医療が急速に進歩し医療技術が高度化し、あまりにも専門分化した医療に走りすぎますと、医師の目は患者 という「人」よりも病む臓器に向いてしまい、医療の原点である医師と患者さんの関係が軽視されることになりかね ません。本学の建学の理念である「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」は、医学・医療が大きく発展した現在、 そして将来においてますます重要になると思われ、良医であることこそが医師の原点であると確信しております。 医学部卒業生総代 鷲見弘文君 看護学部卒業生総代 上 夏生さん 3 金沢医科大学報 158 号/2014.5 卒業生諸君は、これから地域医療から最先端医療まで医療の最前線で仕事をしていくわけでありますが、これから の医療で最も重要なのは、患者さん一人ひとりの希望、ニーズ、そして患者さんの人格を尊重し、患者さんの満足 する医療を提供することであります。 “病気を診ずに病人を診よ”という言葉がありますが、病気の治療においては、 医学的な視点ばかりでなく、患者さんの個性や家庭的・社会的、精神的背景など患者さんが抱えているあらゆる要 素を十分に理解した上で「医の心」を大切に一人ひとりに“あたたかい全人的医療”の実践を心がけねばなりません。 アメリカ医学の祖であるオスラー博士の言葉、 「医学・医療は患者とともに始まり、患者とともに在り、患者ととも に終わる」を肝に銘じてほしいと思います。 看護学部の卒業生の皆さん、皆さんは本学看護学部の第 4 期生です。新しい看護学部の歴史は、皆さん卒業生に よって創られます。創成期の看護学部卒業生として使命感と気概をもって看護の道を進まれることを希望いたしま す。臨床の場で、時間の大半を患者さんと共に過ごすのは看護師であり、患者さんの状態が変化する最初の兆候を 見つけるのも看護師です。看護師は時間や知識・技術を患者さんにつぎ込むことによって、その生命を守っている のです。これから臨床の場で看護の技と感性を磨き、手と、目と、耳と、言葉と心を総動員して患者さんに接し、 看護の喜びや感動を全身で体験してください。 医療福祉ジャーナリストの早野真佐子さんは、看護の仕事の重要性、魅力、真髄を、藍染めの織物の横糸に重ね 合わせ、美しい言葉で語っておられます。少し紹介させていただきます。 「看護は横糸。医師、薬剤師、栄養士、リ ハビリ療法士その他の医療専門職は縦糸。太く長く伸びるいく筋もの縦糸、看護はそのすべてをつなぐ横糸。一筋 ひとすじの縦糸の色合いや役割をよくわかって、つないでいくのは横糸。横糸がなければ縦糸同志がしっかりと結 びつくことはない。縦に伸びるいく筋もの糸を横糸がたしかにつないで、医療は初めて病む心身をぴったりと包む 癒しの布となる。命をまもるつよい、しなやかな横糸」。心のどこかに残しておいていただければ嬉しく思います。 最後に、卒業生の皆さん、皆さんは患者さん一人ひとりの一度しかない人生に関わることになるのです。医師・ 看護師という職業を大いに誇りとし、同時に人ひとりのかけがえのない生命を扱わせていただいているという、謙 虚な心を持つことが大切であります。これまで培ってきた能力、責任感と倫理観をもって、何よりも患者さんへの 思いやりと敬意をもって医療を実践していってください。この卒業という人生の節目に際し、これまで温かく導い てくださった方々に心から感謝し、一人の人間として、また、医療人として、どのように生きるべきか深く考え、 新たな出発の決意と、より高い志と目標をもって、各自の人生を歩んでいただきたいと願うものです。 皆さん一人ひとりの明るい未来が限りなく開けていくことを心から期待して、私の式辞といたします。 皆さん、卒業、本当におめでとう。 医学部卒業生 4 看護学部卒業生 金沢医科大学報 158 号/2014.5 告 辞 理事長 竹 本日、めでたく卒業された 皆様に心よりお祝い申し上げ ます。皆さんは、医学部が 37 回 目 で、 看 護 学 部 が 4 回 目 の 卒業生であります。看護学校 か ら で は 38 回 目 と な り ま す。 医学部は 3,712 名、看護学部は 看護学校と看護専門学校を合 わせて 2,149 名の卒業生を送り 出しました。 熱き心を持って入学してか ら 6 年と 4 年は、長いようで終わってみれば短い年月で あったと思いますが、多くの思い出とともに巣立ってい く諸君の輝かしい未来を期待しております。 今まで諸君を支えてくださったご両親はじめご家族の 方々に感謝の念を忘れずに、そのご恩に報いてください。 大学からも長きにわたりご支援いただきましたご親族の 方々に厚く御礼申し上げます。また、本日ご多忙の中、 卒業生の晴れの舞台にご臨席賜りましたご来賓の皆様に 感謝申し上げます。 さて、卒業生の諸君は今までは学生という立場で社会 から大きな庇護を受けてきましたが、今後は一社会人と して責任ある行動をとらなければなりません。医師・看 護師という医療人は社会から尊敬され、頼りにされます。 この重い責任ある仕事は、つらく険しいと思ってくださ い。しかし反面、仕事に生きがいがあります。病める人 を癒すという尊い仕事です。医療の原点は、この病める ものへの惻隠の情、すなわちいたわりの心です。これが いわゆる「医は仁」といわれる医療人の持つべき心です。 諸君が臨床の場に出るとほとんど無力です。学生時代 の実習とまるで様相を異にします。現場の厳しさに自信 を失いショックを受けることも多々あるでしょう。しか し諸君には強い味方がいます。それは先輩医師、先輩看 護師です。先輩には多くの知識と経験があります。指導 医になればなおさらです。諸君は先輩医師や熟練看護師 に全てを学び、いろいろ修得せねばなりません。変なプ ライドや自信は医療を行う上で必要ありません。分から ないことは恥ずかしがらずに先輩の皆さんに教えてもら うことです。医療の現場では教科書は役に立ちません。 実地での厳しい修練あるのみです。なお新人看護師さん には厚労省から研修ガイドラインが出ていますので基本 は理解できるでしょうが、応用は現場です。 最初の 2 年間は歯を食いしばって研修してください。3 年目、4 年目になると少し前が見えてきます。明るい日 差しがさします。それから落ち着いて臨床に励み、研究 越 襄 心を養うことになるでしょう。 少し脅かしましたが、おおよそこのような生活が待って おります。けれども諸君はまだ若くエネルギーが余ってい るでしょうから余暇を楽しむ時間もつくってリフレッシュ してください。 話は変わりますが、ご存じのとおり東日本大震災の傷 跡が未だに癒えません。不都合な生活を余儀なくされて いる人々が何万人とおられます。これらの方々を思いや り、機会があれば手助けできるような心構えだけは持つ ように日々精進してください。大災害への対応も常に頭 に入れて行動してください。このように社会の出来事に 関心を持つことも医療人として大切なことです。 一方、医療研究の分野では山中伸弥教授の iPS 細胞の 成果が医療の将来を明るくするものと期待されておりま す。今後 10 年も経てば、再生医療が進んで健康寿命が 延び、さらなる超高齢社会が訪れます。大学もこの方面 の研究に取り掛かり、将来に向けての最善の方策を採り たいと思っております。諸君もこの現実を踏まえて高齢 者の医療はどうあるべきかを考えながら診療してくださ い。 以上の社会一般や最新の情報を得るには新聞や雑誌の 活字を読み、幅広い教養を身につけなければなりません。 朝の 15 分、20 分でいいから新聞を読んでください。医 師は国士といわれます。士は武士の士です。国士とはそ の国を支える優秀なる人物ということです。皆さんも国 士に恥じない医療人になってください。 さて、本学は一昨年、創学 40 周年を迎えました。今ま でご苦労いただきました教職員の皆さんや卒業生の皆さ ん、さらに本学に関係ある諸氏に感謝するとともに次の 50 周年に向けて努力したいと思います。国の医療行政の 厳しさ、少子高齢社会の到来などの社会情勢に加えて財 政的な面も含め多難な時代が訪れると思いますが、卒業 生はじめ大学関係者のご支援を得て乗り切りたいと思っ ております。諸君の先輩方は国内外に活躍し、また、地 域医療の柱として活躍しておられます。母校の医局に残 り多くの業績を挙げ、教授・准教授がたくさん輩出して います。また理事・評議員の役員としても大学に大いに 貢献しておられます。このような卒業生の母校に対する 思いが母校の将来にとって最も大切です。私学は卒業生 の肩に掛かっております。このことを忘れずに大成した 暁には、精神的・経済的にバックアップしてください。 最後になりますが、卒業生諸君におかれましては日々 研鑽を積み、良き医療人として活躍し、良医・良看護師 を目指して大成していただくよう念願いたします。 諸君の健闘をお祈りし、告辞といたします。 5 金沢医科大学報 158 号/2014.5 く生きるための力を身につけることが強く望まれます。 祝 辞 医療人は、医療を介して常に人の命と向き合い、絶 えず「生と死」の問題を自問自答する職業であります。 北陸大学学長 小倉 勤 従って、本日卒業を迎える皆様方は、長い年月をかけ それぞれの専門分野はもとより、厳しい実務訓練の中 で「命」とは何かを極めた方々であります。現実の医療 卒業生の皆様、本日はご卒業 現場は、絶えず「生と死」に向き合った緊張感、緊迫感、 おめでとうございます。心より 責任感が伴います。甘えは決して許されません。学生 お祝いを申し上げます。また、 生活の中での学びと医療現場で遭遇する現実は大きく この日を心待ちにしておられた 異なると思います。単なる知識は、医療現場では全く ご父母の皆様にも心よりお喜び 通用しないことが多くありますが、患者様に直接触れ 申し上げます。 ることにより得られる知恵により、多くの問題点が解 今日のこの素晴らしい日を心 決されると信じています。皆様が金沢医科大学で修得 に刻み、医療人としての第一歩 した専門知識や技能は、今後の医療人としての人間力 を踏み出す記念の日になるよう を発揮する上で貴重な資産であることは変わりません。 願っています。また、皆様のご成長を絶えず温かくご 実社会では、突然起こる出来事に臨機応変に対応す 支援いただきました、ご父母、ご家族の皆様、学長を ることのできる能力は活用されねば全く意味を持ちま はじめ教職員の皆様、ご友人に対し深い感謝の心を持 せん。 「命の尊さ」を学んだ皆様の使命は非常に重いも ち、未来の素晴らしい人生のスタートを切っていただ のがあります。医療の現場での医師、看護師の果たす きたいと思います。 役割と責務はますます大きくなっています。卒業する 北陸大学は金沢医科大学と平成 12 年 6 月に姉妹校提 にあたり、もう一度「命の尊さ」について皆様お一人お 携を結び、薬学部実務実習の拠点病院として、また、 ひとりが真摯に問いただしていただきたいと思います。 薬学部生に対し解剖見学実習にご協力いただくなど、 生命の畏敬の念を忘れず、医療の担い手としての研鑽 薬学部生に医学、看護、薬学分野での実践教育を、強 を一層重ねるとともに、患者様の気持ちを十分に汲み取 い協力関係のもと実施してまいりました。現在の医療 れる豊かな人間性を兼ね備えた素晴らしい医師、看護師 法では、医師、薬剤師および看護師が医療人であり、 として、病気に苦しむ多くの人々を救っていただきたい それぞれの専門分野をもとにした患者様の健康を守る と思います。是非とも優れた医療のプロフェッショナル チーム医療が最も重要であります。一方、健康を守る を目指して、困難に直面しても決して悲観せず、志を失 医療では、医師や看護師不足、医療費、高齢化とそれ うことなく精進されることを切に望みます。確固とした に伴う介護などが社会問題となっています。また、人 志を貫けば道は自ずと拓けるという言葉を信じて頑張っ 間が生命の尊厳に対する畏敬の念を軽視する人間力不 てください。 足も多く報道されています。このような時代こそ、医 療人は物事の本質を正しく見極める力、人として正し 皆様の健康と実りある人生のスタートを心からお祈 りし、祝辞とさせていただきます。 ます。 祝 辞 この希望に満ちた門出を祝し、内灘町民を代表いた しまして一言お祝いを申し上げます。 内灘町副町長 上出 孝之 (内灘町長 川口克則殿代理) さて、貴大学は、社会ニーズに応えることができる『人 間性豊かな良き医師・看護師の育成』を教育の最重要課 題として位置づけられ、昭和 47 年の開学以降に巣立っ た 5,800 名を超える卒業生が、全国各地の地域医療の担 本日、第 37 回金沢医科大学卒業証書・学位記授与式 を迎えられた皆様、ご卒業おめでとうございます。 あわせて、今日まで導いてこられた先生方、皆様を 支えてこられた保護者の皆様に心からお慶び申し上げ 6 い手および看護師として懸命に奔走されており、先端 医療や高度の医学研究、医学教育分野に、また安全・ 安心な看護の実現のために大いにご活躍されておりま す。 金沢医科大学報 158 号/2014.5 また、充実した在学期間を、人生の宝として胸に刻み、 現在の日本の医療は、医師・ 縁あってこの地に学ぶことになった皆様方には、どう 看護師の不足や医療費、高齢化 とそれに伴う介護などが社会問 かこの町内灘に愛着を持っていただき、本町を「第二の 題となっていると聞いておりま ふるさと」として、いつまでも親しみを感じていただけ す。 れば幸いでございます。 本日、卒業を迎える医学部・ 結びに、大きな夢と希望を抱いてそれぞれの大海原 看護学部の皆様におかれまして へ船出される皆様の前途に、豊かな実りと、ますます は、今日まで培われた教養、知 多くの喜びが訪れますことを心からご祈念申し上げ、 識を糧に、この名声ある母校の お祝いの言葉といたします。 名を、一層高めていただき「社会に貢献する」という建 学の精神を胸に、医の道・看護の道を極められ、将来 性豊かな皆様が、日本の未来にとって大いなる希望の 星となられることを念願いたすものであります。 ていることに対し、改めて心から感謝を申し上げます。 祝 辞 石川県医師会会長 近藤 我が国の医療を取り巻く環境は、国の財政偏重の医 療費削減を目的とする医療制度改革や過度の市場原理 邦夫 の導入などによって、地域における医師や看護師不足 を招くなど、多くの課題を抱えております。また、少子・ 高齢化が進展する中で、誰もがどこでも安心して質の 本日ここに、金沢医科大学第 高い医療が等しく受けられるよう、確かな知識と技術 37 回卒業証書・学位記授与式が に基づいた高いレベルの実践能力を有する医療人への 挙行されるにあたり、石川県医 ニーズがますます高まってきております。そうした中、 師会を代表いたしまして、一言、 これからの医療を支える医療人として、また、患者の お祝いを申し上げます。 立場に立って「患者の心も診ることのできる」医療人と 只今、晴れて卒業の栄誉を受 して、さらには地域における保健・医療・福祉を担う けられました医学部 104 名、看 有能な人材として、皆さんに対する期待は極めて大き 護学部 57 名の皆さん、ご卒業お いものがあります。 めでとうございます。皆さんは、 人の命や心を救うという仕事の尊さや充実感は、何 今、卒業証書を手にされ、明日からの新たな出発に向け、 物にも代え難いものであります。皆様が、この金沢医 希望で胸が一杯のことと存じます。また、今日の晴れ 科大学で学ばれた知識や技術を遺憾なく発揮され、抱 姿を一日千秋の思いで待ち望んでこられましたご家族 いておられる理想を忘れることなく、医療はもとより の皆様方には、お慶びもひとしおのことと心よりお祝 介護や健康づくりなど、地域医療をしっかりと支える いを申し上げます。 専門職としてご活躍されますことを切に願っておりま 本日卒業される皆さんは、入学以来、不断の努力 す。 をもって勉学に勤しみ、医学に必要な幅広い知識や技 最後になりましたが、今日までご指導にあたられた 術の習得はもとより、生命の尊重と豊かな人間性を育 諸先生方並びに関係機関、関係施設の皆様方のご尽力 み、自分の考えを持った行動力ある医療人を目指して とご苦労に対しまして深く敬意を表しますとともに、 こられたことと思います。金沢医科大学では、そうし 卒業生の皆様のご健勝とご多幸、そして輝かしい未来 た医療人として、これまでに 3,700 名を超える医師と、 を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたし 2,100 名を超える看護師の皆さんを育成され、世に送り ます。 出してこられました。そうした方々が、石川県のみな らず、日本全国津々浦々、また、国際的にも様々な分 野でご活躍されておられること、また、金沢医科大学 を通じて高度な医療と心温まる看護にご尽力いただい 7 金沢医科大学報 158 号/2014.5 され、患者さんの早期回復へと繋がるのです。 祝 辞 石川県看護協会常任理事 辻口 ナイチンゲールは『看護覚え書き』の書物の中に…看 護師とは…「三重の関心」を持つことが重要であると、 徹子 (石川県看護協会会長 吉野幸枝殿代理) 後世の我々に書き残してくれました。第一の関心(知的 な関心) 、第二の関心(心のこもった関心) 、第三の関心 (実践的・技術的な関心)です。たとえ一言声をかける 時も、目を合わせて会釈する時も、あらゆる場面におい 卒業生の皆様、ご卒業おめで て、 「三重の関心」を常に心がけて患者さんに接すると、 とうございます。石川県看護協 大切な情報は皆さんのもとへ飛び込んでくるでしょう。 会会員 9,700 余名を代表しまし 私にも看護学生の時代があり、ナイチンゲールの「三重 て、心からお祝い申し上げます。 の関心」を学びました。臨床現場では、看護することの ま た、 今 日 ま で 見 守 り 支 え て 喜びを与えられ、この言葉の奥深さに幾度も助けられ、 こられましたご両親ご家族の皆 今も大事な宝物です。 様、そして、あたたかく熱心に 皆さんは、大きな夢と少しの不安をお持ちかもしれ ご指導にあたられました教職員 ません。そんな皆さんを石川県看護協会はいろいろな の皆様に深く敬意を表しお慶び 側面からサポートいたします。継続教育研修として新 を申し上げます。 さて皆さんはこれまで、長い学生生活の中で看護実 人から管理者まで、より質の高い看護実践を支援する ために様々な研修を計画・実施しています。さらに、 践に必要な専門的知識・技術を学び、さらに、厳しく・ 認定看護師・認定看護管理者の教育も行っていますの 楽しい臨地実習においては、全身で学び続けてこられ で、将来に向けてキャリアを積み重ねていくことを期 たことを、いよいよ社会の中で発揮する時がきました。 待しています。また、働きやすい職場環境支援事業や 看護は、すべての人を対象に人生のあらゆるステージ 地域ケアサービスの実施等多くの事業を行っています。 にかかわっていますので、看護職の活動の場もさまざ 皆さんがこれから就職され、仕事を続けていくに際 まです。いつでも、どこでも、だれにでも、社会の期 してそれぞれに困難なことがあるかもしれません。し 待や人々のニーズに応える質の高い看護を提供してい かしあなたの周りには、専門職や人生のいろいろな先 くことが、私たち看護職の使命です。 輩方が大きな愛情で支えてくださいます。もちろん看 看護協会は、保健師・助産師・看護師・准看護師の 資格を持つ個人が自主的に加入し運営する看護職能団 体です。47 都道府県看護協会と日本看護協会とが連携 して活動する全国組織で、現在約 68 万人の看護職が加 入しています。地域や病院で働き、県民や患者さんの 常に近くにいる看護職の立場から、健康で安心できる 暮らし、安全で安心な医療・看護の実現のために保健 医療福祉制度の改革への政策提言や専門職としての資 質の向上事業など、様々な取組みを実施しています。 さて、日本の保健医療福祉の展望を考えるとき、2025 年の超高齢社会を見据えることが重要であり、国もそ の方向で多くの施策を遂行していきます。この 4 月か ら、医療機関の機能分化と在宅医療の推進が強化され、 急性期後の医療依存度の高い患者さんに対し、退院後 の在宅復帰を見据え、他職種と協働・連携するチーム 医療がさらに重要となります。臨床における看護では、 24 時間患者さんの傍にいる皆さんには、診療の補助や 療養上の生活支援などあらゆる業務を担うことができ るため、チーム医療のキーパーソンとなる役割があり ます。つまり、看護職の得た患者さんの大切な情報は、 医師や薬剤師、理学療法士や栄養士等の専門職と共有 8 護協会も全力でサポートいたします。専門職として凛 とした態度で、一歩ずつ踏み出してください。 最後に、皆さんの今後のご健勝とご活躍を祈念しま してお祝いの言葉にさせていただきます。 金沢医科大学報 158 号/2014.5 答 辞 しみず よう 医学部卒業生代表 清水 陽 本日、金沢医科大学第 37 回卒業証書・学位記授与式に 諸先生方、ご来賓の皆様並びにご父兄の皆様のご臨席を 賜りましたことは、私達卒業生にとりましてこのうえな い喜びでございます。卒業生を代表して深く御礼申し上 げます。また、只今、学長先生並びに理事長先生からご 懇篤なる式辞、告辞をまたご来賓の方々からの祝辞をい ただき、卒業生一同心より感謝申し上げます。 6 年前、医学の道を志し、これから進む新しい道への 期待と不安に胸を膨らませながら入学宣誓式に臨んだこ とを昨日のことのように思い出しています。6 年間の学 校生活の中で、私達は、医学はもちろんのこと、クラブ 活動、友人との交流などを通じ、さまざまな経験を積む ことができ、大変有意義な学生生活を送ることができま した。私達をご指導してくださいました先生方や、常に 陰で支えてくれていた家族、本当に多くの皆様に支えら れ、本日ここに無事卒業の日を迎えることができました ことを深く感謝いたします。 答 辞 か み なつき 看護学部卒業生代表 上 夏生 木々の芽もふくらみ、春の息吹 が感じられる今日の良き日、私た ち 4 期生 57 名は卒業の日を迎える ことができました。本日は私たち のために、このような盛大な式典 を挙行していただき、卒業生一同、 心より感謝申し上げます。 思いおこせば4年前の春、私た ちはここにいる仲間と出会い、看 護の道へ進む喜びと、大学生活へ の期待と不安を胸に、本学に入学しました。人間性を豊か にする幅広い教養、医学、看護の基礎を学びました。初め ての専門用語や慣れない技術に戸惑いながらも、部活動や イベントに、あっという間に時間が過ぎていきました。 3 年生からは、毎日の実習がはじまりました。時に、 患者様とのコミュニケーションで反応の意図が分からな いことや、看護の方向性が見出せず悩むこともありまし た。そのようなときに先生方は、私たちの思いも大事に しながら、患者様の生活や思いを知ることの重要性、個 別性のある看護を計画する上での様々な糸口を指し示し てくださいました。 助産学実習では、10 例の産婦さんの分娩介助に関わら せていただきました。自分の判断が安全なお産・安心な お産につながるという責任をもって取り組みました。分 娩の経過や今後の進行状況を判断するにあたり、客観的 な情報と、実際に陣痛の状態を触診し、強度を感じたり、 私達がこれから進もうとする医 療の現場では近年、地方での医師 不足が深刻な問題になっており、 地域医療では、高齢化が進み総合 医が必要とされています。医学は 日々の進歩が目覚ましく、患者様 一人ひとりにあった最良の医療を 提供していく必要があります。そ のためには、常に新しい情報に目 を通し、生涯、一生懸命勉強を続 け、金沢医科大学の建学の精神に従う良医を目指します。 本日の卒業式に参列している仲間たちは、みな互いに 切磋琢磨してきた信頼できる最高の仲間です。今後は、 各自それぞれの道を進むことになりますが、本学で培っ た貴重な経験を糧とし、立派な良医となるよう研鑽を積 んでいくとともに、これからも同級生の絆を大切にして いきたいと思います。 最後に、母校のますますの繁栄と、本日ご臨席賜りま した皆様のご健勝、ならびに在校生の皆様の一層のご健 闘をお祈りいたしまして、答辞の言葉とさせていただき ます。 訴えを聞いたりと、目の前の産婦さんから見て・聴い て・感じて得た情報をもとにアセスメントしました。分 娩までの長く辛い時間、腰をさすったり、思いを聞いた りしながら側に寄り添うことで、小さな変化にも気づき、 ニーズに合った看護を行うことができました。自分の 手で抱いた赤ちゃんの重み、 「泣いてくれてありがとう」 と、胸が熱くなりました。出産を終えたあと、産婦さん は、笑顔で子どもを抱きながら「ずっと側にいてくれて、 ありがとう」という言葉をかけてくださいました。傍ら に寄り添うことで産婦さんの力を引き出すことができた のだと分かり、新たな命が生まれる瞬間に立ち会えたこ と、ご本人、ご家族と喜びを分かち合えたことに無上の 幸せを感じ、命と向き合う有益な経験をさせていただい たのだと実感できました。臨床実習では多くの方と関わ り、患者様を通して学ばせていただいたことは、私たち にとって貴重な財産であり、今後、看護の道を進む私た ち一人ひとりの原動力になると思います。 今、この場に立つことができたのも、私たちのことを 一心に考え、温かく、そして時に厳しくご指導くださっ た諸先生方、看護師長さんをはじめ、多くの実習関係の 皆様、どんな時も見守ってくれた家族のおかげだと心か ら感謝しています。 本学での 4 年間で得た多くの学びや、大切な仲間を糧 に、本学の卒業生としての誇りを持ち、私たちは、これ からも、人の苦悩や喜びを感じとれる感性を持ち続けた いと思います。そして患者様に寄り添える看護職者とし て、看護・助産における専門性をさらに高め、精進して いく所存です。 最後になりましたが、本日ご臨席くださいました皆様 のご多幸と、母校の益々の発展、そして在校生の活躍を 願って、答辞と致します。 9 金沢医科大学報 158 号/2014.5 金沢医科大学 第 43 回 入 学宣誓式 医学部新入生 105 名、看護学部新入生 80 名を迎える 平成 26 年 4 月 8 日(火) 金沢市文化ホール 平成26年4月8日(火)午前10時から金沢市文化ホール において、第43回入学宣誓式が挙行された。 多数の父母、教職員に迎えられた医学部新入生 105 医学部宗平悠暉君と看護学部萬砂麻実さんが新入生代 表として入学宣誓を行った。 宣誓式終了後、同ホール大集会室で、医学部、看護 名および看護学部新入生 80 名の計 185 名に対して、勝 学部の新入生および父母ならびに学長、学部長をはじ 田省吾学長の式辞、竹越 襄理事長の告辞があり、近 めとする教職員が参加して昼食会が催された。厳かに 藤邦夫石川県医師会会長(代理:菊地 勤理事)、吉野幸 執り行われた宣誓式とは打って変わって、和やかな雰 枝石川県看護協会会長、川口克則内灘町長(代理:上 囲気の中で交流が図られた。 出孝之副町長)から祝辞が述べられた。これを受けて、 学長式辞 10 (医学部庶務課 川上英悟記) 入学宣誓(医学部 宗平悠暉君と看護学部 萬砂麻実さん) 金沢医科大学報 158 号/2014.5 式 辞 学 長 勝 田 省 吾 本日、ここに多数のご来賓の方々のご臨席を賜わり、金沢医科大学第 43 回入学宣誓式を挙行できますことは、本学 にとって大きな喜びとするところであります。新入生の皆さんは人間の尊い命を守るという崇高な使命感を持って医 学・看護学の道を志し、入学試験の難関を見事に突破され、この素晴らしい日を迎えられました。本学の教職員を代 表して新入生の皆さんに、お祝いを申し上げると共に皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、皆さんを今日ま で育んでこられたご両親、ご家族の方々に心よりお祝いを申し上げます。 皆さんが入学されたこの金沢医科大学は一昨年創立 40 周年を迎えましたが、医学部卒業生は 3,712 名に上り、医学・ 医療界で活躍し、社会的に高い評価を受けておられます。 看護学部はその前身である看護専門学校の卒業生を合わせると 2,149 名に上り、本学病院をはじめ全国各地で活躍し ておられます。皆さんは今日から、本学を巣立った多くの先輩達に負けず、また、先輩達が築いた伝統を守って精進 しなければなりません。自分たち一人ひとりの努力に大学の発展があることを自覚し、高い志を持って学業に励まれ ることを期待して止みません。 さて、皆さんは多くの人生の選択肢の中から、敢えて人の健康と生命を守り、社会的にも責任の重い医学・医療の 道を選ばれました。医師・看護師は人間の生命の誕生、生、死に関わる聖職であり、生命への畏敬を医療の原点として、 その使命を果たさなければなりません。人、一人ひとりのかけがえのない生命を扱わさせていただくためには、よほ どの勉強が必要です。これからは生涯にわたる長いながい勉学の毎日が待ち受けていることを自覚し、皆さんが歩む 道は決して易しいものではないことを認識しなければなりません。これまでの受験勉強では知識の詰め込みを主体と した、どちらかというと受動的な学習であったかと思います。しかし、大学における教育は高等学校までの教育とは 根本的に異なり、学生自らが明確な目的意識を持ち、常に主体性を持って学ぶことに重点がおかれています。この自 学自習の基本となるものはいうまでもなく「考える」という行為であり、皆さんはできるだけ早く考える習慣、すなわ ち、自己の思考過程を作り上げる努力をしなければなりません。生涯を通して「何を、どのように学び続けるか」を最 初に学ぶのが大学であり、その意味で大学の教育は生涯学習の原点であります。 金沢医科大学は開学以来、建学の精神にある「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」を教育の基本とし、優れた教 員を確保し、また、良き医師・看護師の育成のために、常に新しい時代に合った良質の学習環境を整備して参りました。 私達は本学における教育が皆さんにとって魅力的なものとなるよう最大限の努力をします。皆さんが本学の教育を信 じ、積極的・意欲的に勉学に取り組み一人ひとりに潜在する素質を最大限に発現させ、自己の成長に努めてくれるこ とを強く期待します。 皆さんもご承知のように、最近の医学研究や医療技術の進歩には目覚しいものがあり、遺伝子治療、分子標的治療、 再生医療はこれまで治療困難とされてきた多くの病気の治療を可能にし、病気で苦しんでおられる患者さんにとって 大きな福音をもたらしているのは明らかであります。一方、医学・医療が急速に進歩し、医療技術が高度化し、あま りにも専門化した医療に走りすぎますと、医療の原点である医師と患者さんの関係が軽視され、病人の全体像が見失 “医師は病気を診るだけでなく病人を診なさい”という言葉がありますが、患者さんは われることになりかねません。 病人である前に一人の人間であり、一人ひとりが異なった人生を持っておられ、一人ひとりが違った人間であること を十分理解しなければなりません。医学・医療が進めば進むほど、医の原点である患者さん中心の医療、すなわち、 患者さん一人ひとりに“温かい全人的医療”を実践することが大切であります。看護も人間と人間が心と身体を使って 向き合う仕事で、信頼関係が全ての基本になります。看護師も日々進歩する医療の中で、患者さんを自分と同じ人間 として感じることのできる豊かな感性といたわりの心を持つことによって、 “看護”を遣り遂げなければなりません。 これからの医療を担っていくことになる皆さんは、細分化し専門化された最先端医学を含む医学あるいは看護学、 そして医療全般にわたる幅広い知識と技術を学び、修得することが求められます。一方で、豊かな人間性、すなわち、 幅広い教養と患者さんを思いやる深い人間愛や倫理観、生命の尊厳についての強い認識も身につけなければなりませ 、 「医の術」 、 「医の心」そして、 「看護の知・技・心」を備えた多くの人間性豊かな良き 「医の学」 ん。本学はこれからも、 医療人の育成に力を注いでいきたいと考えております。 皆さんが学生生活をおくられる内灘は、雄大な日本海に臨み、遥かに霊峰白山や立山連峰を仰ぎ見ることができる など、自然環境に恵まれております。また、金沢は天下の書府として知られ、江戸時代から医学教育の歴史と伝統を 持つ地であり、皆さんが医学・看護学の勉学に励むには最高の地であると思います。皆さんがこれから、多くの人生 の師、良き友にめぐり合い、共に学び、友情を育み、希望、夢に向かって一歩一歩着実に前進されることを期待して おります。皆さんの大きな成長を心から願って、私の式辞といたします。 皆さん、入学、本当におめでとう。 11 金沢医科大学報 158 号/2014.5 告 辞 理事長 竹 越 襄 本日、栄えある入学式を迎えられた皆様に、心より 医学部の学生は卒業後、研修期間が義務付けられて お祝い申し上げます。また、これまで大事に育ててこ います。看護学生は卒業後、やはり病院での修練が待 られましたご父兄の皆様のご苦労に対し、深く感謝の っています。いずれにせよ卒業後は母校に残り、腕を 意を表します。さらに、お忙しい中、式典にご臨席賜 磨いてください。医師は研修後、または研修中に大学 りましたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。 院に入学し、研究の道を選ぶこともできますし、専門 医学部および看護学部に入学された諸君、今日の入 医を目指すこともできます。医師は生涯教育、すなわ 学式は諸君の人生の中でも最も輝かしい舞台の一つで ち日進月歩の医学に遅れをとらないように一生勉強が あります。良医と、良き看護師を目指してのスタート 必要です。このように医師の使命は病める人への新し 台に立ったのであります。今後、6 年と 4 年の学習の期 い診断と治療を提供することにあります。 間が待っています。苦しいことや楽しいことがあるで しょうが、それが学生生活です。人生の一部です。勉 一方、看護師の道は現場で厳しい仕事の毎日ですが、 やはり元気になった患者さんを笑顔で送り出すのが最 学は辛いものですが、一つひとつ学んで身に付けるこ 大の喜びです。最近は認定看護師や専門看護師などへ とに充実感があります。仲間と一緒に頑張りましょう。 の道もあり、さらに、現在準備中の本学大学院での看 さて、本学は昭和 47 年(西暦 1972 年)に開学し、今 護学研究の道もあります。このように、医師・看護師 年で 42 年目を迎えます。新設の大学でしたので多くの ともに幾つかのハードルの高い進路がありますので、 苦労がありましたが、先人のお陰で無事今日を迎える 是非挑戦してください。 ことができました。その間、卒業生並びに父兄の方々、 話は変わりますが、近年、日本のみならず世界中で、 また大学関係者の皆さんに多大なご支援をいただきま 地震や風水害をはじめとした自然災害が多発しておりま したこと、あらためて感謝申し上げます。 す。犠牲者やけが人が多く、また住居を失った人も多数 開学以来、医学部卒業生は 3,712 名、看護師は 2,149 見られます。このような大災害にあたって諸君はどうす 名を送り出しました。皆さんは良医として、また、優 べきか、何をするべきかを問わなければなりません。学 秀で優しい看護師として全国で活躍しています。もち 生であっても医療を学ぶ一員としてボランティア活動や ろん、本学の基礎・臨床部門に奉職され、教授・准教 DMAT や JMAT への参加も可能です。このように災害 授として大学を支えてくださっている先輩もたくさん の現地で自分のできる範囲のことを先輩医師の指導のも おられます。さらに理事・評議員として経営に参加し とで行うことも大切です。 ていただいている卒業生もいらっしゃいます。もちろ さて、諸君の勉学には父兄や大学や国の多大な支援 ん、他の大学・病院・開業など医師・看護師として活 があります。その援助に感謝しながら、卒業後はその 躍されている先輩方も多くいます。それぞれ進むべき 恩に報いてください。特に女子学生は将来、結婚・出 道は違っても金沢医科大学出身の医師として、また看 産・育児と、妻として、また母として多くの苦労と努 護師として誇りを持って頑張っています。ご存じのよ 力が強いられますが、医師、または看護師として、生 うに我が金沢医科大学の建学の精神は良医を育てるこ 涯その天職を忘れることなく初心を貫いてください。 とであります。そのため、知識と技術を身に付け、社 若い諸君ですから大いに青春を謳歌して、部活動や 会に貢献しなければなりません。医師・看護師を問わ 趣味を楽しんでください。まずは先輩にいろいろ教え ず医療人は「惻隠の情」 、すなわち弱者・病者に対する てもらって交友関係を大事にすることです。特に大事 優しさや、いたわりの心を持たなければなりません。 なのは目上の人に対する礼儀作法です。部活ではこの それがいわゆる「医は仁術」の「仁」です。 今、ここ北陸の地は桜花爛漫の時節です。桜は冬の 厳しい寒さを耐えてこそ美しい花を咲かせると言われ 点、厳しく教えられ、今まで経験したことのない規律 の厳格さを味わうでしょうが、将来、社会人になった 時に役に立ちます。 ています。人も同じです。若いときに厳しい修練に耐 以上、多少堅い話も述べましたが、諸君のバックに えてこそ明るい未来が訪れます。これからの 6 年と 4 年 はいつも教職員の温かい眼差しがあることを忘れずに 間は辛いことが多い道のりですが、花咲く未来を夢見 大学生活を送ってください。健闘を祈ります。 て頑張ってください。 12 金沢医科大学報 158 号/2014.5 さて、我が国の医療を取り巻く環境は、国の財政偏 祝 辞 重の医療費削減を目的とした医療制度改革や、過度の 市場原理の導入などによって、地域における医師、看 石川県医師会理事 菊池 勤 (石川県医師会会長 近藤邦夫殿代理) 護師不足を招くなど、多くの課題を抱えているところ であります。 また、少子・高齢化が進展する中にあって、誰もが どこでも安心して質の高い医療や看護が等しく受けら 本日ここに、金沢医科大学第 れるよう、確実な知識と技術に基づいた高いレベルの 43 回入学宣誓式が挙行される 実践能力を有する優秀な医療人へのニーズがますます にあたり、石川県医師会を代表 高まってきております。 そうした中、これからの医療や看護を支える専門職 いたしまして、一言、お祝を申 として、また、地域における保健・医療・福祉を担う し上げます。 人材として、皆様方に対する期待は極めて大きいもの 本 日、 晴 れ て 入 学 の 日 を 迎 があります。 えられました医学部医学科 105 名、看護学部看護学科 80 名の 本日、入学された皆様には、是非とも将来の日本の 皆様には心よりお祝いを申し上 医療や石川の地域医療をしっかりと支えられる優れた げます。ご入学、誠におめでとうございます。 専門職を目指し、不断の努力をもって勉学に勤しみ、 皆様が医師と看護師を志し、金沢医科大学に入学さ 医学に必要な幅広い知識や技術の修得はもとより、生 れましたことを大変うれしくもあり、また、頼もしく 命の尊重と豊かな人間性を育み、自分の考えを持った 思っております。 行動力ある医療人となられることを心から願っており また、金沢医科大学におかれましては、これまでも 数多くの医師や看護師を育成され、世に送り出してこ ます。 最後に、新入生の皆様が希望と意欲に満ちた今日の られました。そうした方々が、県内はもとより全国各 感激を忘れることなく日々研鑽を積まれますよう、ま 地において、さらには、国際的にも様々な分野でご活 た、先生方やご家族の皆様には特段のご指導を賜りま 躍されておられること、また、大学病院等において高 すようお願い申し上げますとともに、関係各位のご健 度な医療と心温まる看護にご尽力いただいていること 勝とご多幸を心から祈念申し上げまして、お祝の言葉 に対し、改めて心から感謝申し上げます。 といたします。 さて、医療の現場は日進月歩で、あまりにも多い情 祝 辞 石川県看護協会会長 吉野 報量に戸惑い、溺れそうになっているのが本音かもし れません。そんな中、国は 2025 年の超高齢社会を見据 幸枝 え、多くの施策を展開しており、その一つに“地域包括 ケアシステム”の推進があります。これは、病院とは 病気が完全に治るまで入院するところではなく、重要 入学生の皆さんおめでとうご ざいます。 な治療が終われば、その人が住んでいた地域に戻って いただく。そして地域において継続医療や看護、介護、 皆さん方は将来、医療の分野 福祉・保健など多くの職種が連携しながら、その方の で活躍することを願いつつこの 自立に向けて、地域で患者さんを包み込むような取り 道を選択され、見事に合格し入 組みです。 学されました。9,700 余名の看 そこで、病院の看護師は、急性期医療における看護 護協会員を代表し、改めて新入 実践力は勿論ですが、退院する患者さんの生活の場や 生の皆さんに心から祝福を申し 生活する地域をよく知り他職種と連携を取りながら、 上げます。また、今日まで終始 退院への支援・地域へ継続する力も求められます。 励まし、見守ってこられたご家族の皆様方にも心から 皆さんはこれから専門職として多くのことを、長い お喜び申し上げます。 13 金沢医科大学報 158 号/2014.5 時間をかけて学校生活や臨地実習など様々な体験を通 ム医療の一員として連携を取りながら活躍するために、 して、命の重み、看護の知識・技術等を学ぶことでし 自分が人間として成長しながら、患者さんを取り巻く ょう。時に先が見えず不安になることがあるかもしれ 多くの職種の方々の役割を理解し、相手を尊重できる ませんが、自分の力を信じ、仲間と支え合いながら「千 医療従事者に育ってくださることを願っています。 里の道も一歩から」の気持ちで、この素晴らしい看護職 に誇りを持ち、着実に一歩一歩進んでください。 女性登山家の田部井淳子さんが、ある書物の中で人 間に必要なものは“自然と読書”、楽しむのは“自然と 最後に、将来に向けて多くの職業分野がある中で、 この素晴らしい医療・看護の分野を選択してくださっ たことを嬉しく、心強く感じると同時に、皆さんの今 後のますますのご活躍をお祈りいたします。 食”、大切なものは“出会い”と述べていました。チー すことのできる、風光明媚な光あふれる町です。 祝 辞 縁あって内灘の地に学ぶことになった皆様方には、 どうか本町に愛着を持っていただき、 「第二のふるさ 内灘町副町長 上出 孝之 (内灘町長 川口克則殿代理) と」として、学生生活を送っていただきたいと思います。 さらに、是非内灘町に住民登録をしていただき、文 字通り町民の一人として、地域に根ざした学生生活を 送っていただきたいと、切に願っております。 本日、第 43 回金沢医科大学入学宣誓式を迎えられた 結びになりますが、皆様方には、この名声ある母校 皆様、ご入学おめでとうございます。あわせて、これ の名を一層高めるべく、 「社会に貢献する」という建学 まで皆様を支えてこられ、晴れて今日の日を迎えられ の精神を胸に、医の道を極めていただくようお願いし、 た保護者の皆様に、心からお慶びを申し上げます。 皆さんの前途が実り多いものでありますように、心か 希望に満ちた入学を祝し、内灘町民を代表いたしま して一言お祝いを申し上げます。 金沢医科大学は、昭和 47 年、日本海側では唯一の私 立医科大学として、内灘町に産声を上げ、一昨年、開 学 40 周年の記念すべき節目を迎えられました。 内灘町も、一昨年、町制 50 周年の節目を迎えており、 まさに町と金沢医科大学とは、歩みを共に発展してき たと言っても過言ではありません。 この 40 数年の間に、大学を巣立って行かれた多くの 先輩達は、全国各地の地域医療の貴重な担い手として、 また、先端医療や高度の医学研究、医学教育といった 分野で、素晴らしいご活躍をされております。 内灘町では、平成 18 年に、貴大学と「地域包括連携 協力に関する協定」を締結しており、協定に基づき、町 の保健医療や子育て施策などに多大なるご協力をいた だいているところです。これまでの双方の密接な関係 が、地域に根ざした大学としての活力をもたらし、ま た先端医療が充実した町として、多くの住民を呼び入 れる魅力となっていることは、言を俟たないところで す。今後も町と大学の発展のために一層の連携を深め ていきたいと考えており、あらためましてご協力をお 願い申し上げます。 内灘は、四季折々に豊かな表情を見せる河北潟を眼 下に臨み、西には日本海、東には遠く白山連峰を見渡 14 ら祈念し、お祝いの言葉といたします。 本日はおめでとうございます。 金沢医科大学報 158 号/2014.5 学 事 第 108 回 医師国家試験の結果発表 新卒者合格率 過去最高の 95.2% 第 108 回医師国家試験は、平成 26 年 2 月 8 日(土)から 10 日(月)の 3 日間にわたって実施され、その結果が 3 月 18 日(火)に公表された。新卒者の合格率は 95.2%(99/104 名)、既卒者の合格率は 69.0%(20/29 名)であり、全体で 89.5%(119/133 名)であった。今回の医師国家試験では、全国の合格率は 90.6%(7,820/8,632 名)と、前回(第 107 回) と比べ、受験者数の増加があったものの、大きく変わらない結果であったが、本学新卒者の合格率は国公立・私立 80 校中 40 位、既卒を含めた総合では 58 位であり、合格者数は 119 名と全国 1 位であった。低迷した前回に比べて大 きく飛躍したが、更なる向上のためにも結果の内容について詳細に検討し、平成 26 年度の対策にも万全を期したい と考えている。教員・関係各位の皆様には本学の教育に、より一層携わっていただくようお願い申し上げたい。 (医学部長 横山 仁記) 第 103 回 看護師・第 97 回 助産師・第 100 回 保健師国家試験の結果発表 看護師、助産師、保健師合格率 100% 第 103 回看護師国家試験(2 月 16 日実施)、第 97 回助産師国家試験(2 月 13 日実施)、第 100 回保健師国家試験(2 月 14 日実施)の合格者発表が 3 月 25 日(火)に行われた。 看護学部第 4 期卒業生が受験し、看護師国家試験 55 名、助産師国家試験 9 名、保健師国家試験 50 名の受験者全員 が合格した。合格率の全国平均は看護師 89.8%(新卒者 95.2%)、助産師 96.9%(新卒者 97.6%)、保健師 86.5%(新 卒者 88.8%)であった。 第 29 回 博士学位記授与式 平成 26 年 3 月 27 日(木)午前 10 時から、本部棟 2 階会 議室 1 において、第 29 回博士学位記授与式が行われた。 勝田省吾学長から、博士(医学)の学位取得者として (看護学部事務課 岡本真一記) 認定された課程博士 13 名に対し、学位記が授与された。 勝田学長から「本学で優れた情熱ある指導者の下で研鑽 を積み、研究生活から得た高い志を今後の人生に活か し、夢や希望が実現することを願う」との式辞が述べら れた。 特に優れた学位論文を作成した業績を称える学長賞 には、前期(9 月)修了生の垣内 無一君(臨床神経学)が選考さ れたが、勤務の都合により欠席 のため、代理出席された研究指 導教授の松井 真教授に賞状と 副賞の置時計が授与された。 今年度は前期修了生が 4 名と なり、また、授与式終了後に 1 名の学位授与が決定したため、 合計 18 名が博士(医学)の学位 取得者として認定された。 (教学課大学院担当 杉原一良記) 〈88頁に関連資料掲載〉 第 29 回金沢医科大学博士学位記授与式 15 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 平成 26 年度 医学部学年暦(教務日程) 【第 1 学年】 前期授業 4 月 14 日(月) ∼ 7 月 5 日(土) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 30 日(火) [ 医療福祉体験実習 5 月 12 日(月) ∼ 5 月 16 日(金)] 後期授業 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 20 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 2 月 14 日(土) 【第 2 学年】 前期授業 4 月 7 日(月) ∼ 7 月 5 日(土) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 30 日(火) [ 看護体験実習 8 月 18 日(月) ∼ 8 月 22 日(金)] 後期授業 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 20 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 2 月 14 日(土) 【第 3 学年】 前期授業 4 月 7 日(月) ∼ 7 月 5 日(土) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 30 日(火) 後期授業 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 20 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 2 月 14 日(土) 【第 4 学年】 前期授業 4 月 7 日(月) ∼ 7 月 5 日(土) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 30 日(火) 後期授業 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 20 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 2 月 14 日(土) ※第 1∼4 学年の試験は試験期間を特に定めず行う。 【第 5 学年】 前期授業 4 月 7 日(月) ∼ 8 月 2 日(土) 8 月 22 日(金) ∼ 9 月 30 日(火) 後期授業 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 27 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 3 月 19 日(木) 【第 6 学年】 前期授業 4 月 7 日(月) ∼ 7 月 5 日(土) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 30 日(火) 後期授業 10 月 1 日(火) ∼ 12 月 20 日(土) 1 月 5 日(月) ∼ 1 月 17 日(土) 入学宣誓式 4 月 8 日(火) オリエンテーション【第 1 学年】 4 月 9 日(水) ∼ 4 月 12 日(土) 【第 2∼4 学年】 4 月 7 日(月) 【第 5 学年】 4 月 4 日(金) 【第 6 学年】 4 月 4 日(金) 特別休業日 【第 2∼6 学年】 5 月 7 日(水) ∼ 5 月 10 日(土) 定期健康診断 4 月 28 日(月)、4 月 30 日(水)∼ 5 月 2 日(金) 開学記念日 6 月 1 日(日)、6 月 2 日(月)「特別休業日」 (振替) 夏季休暇 【第 1∼4 学年】 7 月 7 日(月) ∼ 8 月 16 日(土) 【第 5 学年】 8 月 4 日(月) ∼ 8 月 21 日(木) 【第 6 学年】 7 月 7 日(月) ∼ 8 月 16 日(土) 父母面談 【第 1∼6 学年】 7 月中旬(金沢医大後援会橘会総会終了後) 【第 1∼4 学年】 11 月中旬 【第 5∼6 学年】 12 月中旬 学園祭 9 月 27 日(土) ∼ 9 月 29 日(月)「特別休業日」 解剖体合同追悼慰霊祭 10 月 11 日(土) 冬季休暇 【第 1∼4 学年】 12 月 22 日(月) ∼ 1 月 3 日(土) 【第 5 学年】 12 月 28 日(日) ∼ 1 月 3 日(土) 【第 6 学年】 12 月 22 日(月) ∼ 1 月 3 日(土) 卒業証書・学位記授与式 3 月 7 日(土) 標準試験等 【第 3 学年】 標準試験 2 月 12 日(木) 【第 4 学年】 CBT 1 月 31 日(土) OSCE 2 月 7 日(土) 【第 5 学年】 第 1 回標準 8 月 22 日(金) 第 2 回標準 2 月 19 日(木) ∼ 2 月 20 日(金) 【第 6 学年】 OSCE 4 月 5 日(土) 第 1 回標準 9 月 24 日(水) ∼ 9 月 26 日(金) 第 2 回標準 11 月 19 日(水) ∼ 11 月 21 日(金) ※この学年暦は、必要に応じて一部変更することがある。 (教学課) 16 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 平成 26 年度 看護学部学年暦(教務日程) 【第 1 学年】 前期授業 [ 基礎看護学実習Ⅰ前半 [ 基礎看護学実習Ⅰ後半 試験期間 後期授業 試験期間 【第 2 学年】 前期授業 試験期間 後期授業 【第 3 学年】 試験期間 前期授業 後期授業 試験期間 【第 4 学年】 前期授業 [ 統合看護実習 試験期間 後期授業 試験期間 入学宣誓式 ガイダンス 【第 1 学年】 【第 2・3・4 学年】 履修登録受付 【第 1 学年】前期 【第 2 学年】前期 【第 3・4 学年】前期 【第 1 ∼ 4 学年】後期 定期健康診断 学外研修 【第 1 学年】 4 月 11 日(金) ∼ 7 月 11 日(金) 8 月 19 日(火) ∼ 9 月 16 日(火) 5 月 29 日(木)、30 日(金)] 6 月 3 日(火) ∼ 6 月 5 日(木)] 9 月 17 日(水) ∼ 9 月 30 日(火) 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 22 日(月) 1 月 9 日(金) ∼ 2 月 5 日(木) 2 月 6 日(金) ∼ 2 月 14 日(土) 4 月 7 日(月) ∼ 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 17 日(水) ∼ 10 月 1 日(水) ∼ 1 月 13 日(火) ∼ 2 月 7 日(土) ∼ 7月 9月 9月 12 月 2月 2月 9 日(水) 16 日(火) 30 日(火) 22 日(月) 6 日(金) 19 日(木) 4月 9月 10 月 1月 2月 8月 9月 12 月 2月 2月 8 日(金) 30 日(火) 19 日(金) 6 日(金) 21 日(土) 7 日(月) ∼ 8 日(月) ∼ 1 日(水) ∼ 5 日(月) ∼ 9 日(月) ∼ 4 月 7 日(月) ∼ 6 月 19 日(木) 6 月 30 日(月) ∼ 8 月 8 日(金) 8 月 18 日(月) ∼ 9 月 26 日(金) 4 月 15 日(火)、21 日(木)、5 月 13 日(火)∼ 5 月 22 日(木)] 6 月 20 日(金) ∼ 6 月 28 日(土) 10 月 1 日(水) ∼ 12 月 18 日(木) 1 月 13 日(火) ∼ 1 月 20 日(火) 4 月 8 日(火) 4 月 9 日(水)、10 日(木) 4 月 4 日(金) 4月 4月 4月 10 月 9 日(水) ∼ 4 月 11 日(金) 7 日(月)、 8 日(火) 4 日(金)、 5 日(土) 1 日(水)、 2 日(木) 4 月 28 日(月) ∼ 5月 2 日(金) 5 月 15 日(木)、16 日(金) 開学記念日 6 月 2 日(月) 「特別休業日」 夏季休暇 【第 1 学年】 【第 2 学年】 【第 3 学年】 【第 4 学年】 7 月 12 日(土) ∼ 8 月 18 日(月) 7 月 10 日(木) ∼ 8 月 16 日(土) 8 月 11 日(月) ∼ 9 月 6 日(土) 8 月 9 日(土) ∼ 8 月 16 日(土) 学園祭 9 月 27 日(土) ∼ 9 月 29 日(月) 「特別休業日」 解剖体合同追悼慰霊祭 10 月 11 日(土) 冬季休暇 12 月 24 日(水) ∼ 1 月 8 日(木) 12 月 24 日(水) ∼ 1 月 9 日(金) 12 月 22 日(月) ∼ 1 月 3 日(土) 12 月 22 日(月) ∼ 1 月 9 日(金) 【第1学年】 【第2学年】 【第3学年】 【第4学年】 卒業証書・学位記授与式 3 月 7 日(土) 助産師選択コース試験 【第2学年】 保健師選択コース試験 【第2学年】 標準試験 【第2学年】 【第4学年】 3 月 9 日(月) 3 月 13 日(金) 2 月 20 日(金) 12 月 19 日(金) ※この学年暦は、必要に応じて一部変更することがある。 17 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 医学部 平成 26 年度 入学試験の結果 看護学部 平成 26 年度 入学試験の結果 志願者総数 3,264 名から 志願者総数 219 名から 新入生 105 名を選考 新入生 80 名を選考 平成 26 年度の医学部入学試験は、これまでに特別推薦 平成 26 年度の看護学部入学試験は、これまでに編入学 入学試験(AO 入試)、推薦入学試験および一般入学試験 試験(3 年次編入)、推薦入学試験および一般入学試験が が順に実施され、4 月時点での新入学者数は 105 名であっ 実施され、4 月時点での新入学者数は 80 名であった。 た。なお、9 月には編入学試験(第 1 学年次後期編入)で 5 名が入学予定である。 ◇特別推薦入学試験 アドミッション・オフィス(AO )が定めた 4 項目の出願 要件にしたがって、志願者の学習意欲、金沢医科大学を ◇編入学試験 本学の編入学試験は、看護師免許または看護師国家試 験受験資格保有者を対象として、平成 21 年度より新たに 実施されている。募集人員約 10 名に対して 2 名が出願し た。 志望する確固たる動機や地域・国際医療へ貢献する意志 平成 25 年 9 月 7 日(土)に英文読解、小論文および面接 などを評価の対象とした入試である。募集人員約 10 名に 試験が実施され、9 月 11 日(水)2 名が合格し、2 名が入学 対し、205 名が出願した。提出書類による 1 次選考を合格 した。編入学試験合格者は、3 年次編入となる。 した 50 名が基礎学力と面接による 2 次試験へと進み、平 成 25 年 10 月 24 日(木)に 14 名が合格し、13 名が入学した。 ◇推薦入学試験(公募制、指定校・指定地域制) ◇推薦入学試験 看護学を学ぶ上で必要な基礎学力や学習意欲、また協 調性、豊かな人間性などを持ち高等学校長の推薦を受け しっかりとした基礎学力を有し、将来医師となるにふ た志願者を対象としている。募集人員約 20 名に対して 31 さわしい人間性や学習意欲などの面で高等学校長の推薦 名が出願した。平成 25 年 11 月 17 日(日)に基礎学力テス を受けた志願者を対象としている。平成 22 年度からは新 ト、小論文および面接試験が実施され、11 月 22 日(金)に たに指定地域(氷見市)推薦入試(氷見市長推薦)を導入 20 名が合格し、入学した。 し、指定校・指定地域推薦入試で約 5 名の募集枠を設けた。 公募制では募集人員約 20 名に対して 109 名、指定校・ 指定地域制では約 5 名に対して 11 名が出願した。平成 25 年 11 月 16 日(土)に基礎学力テスト、小論文および面接 試験が行われ、11 月 21 日(木)に公募制 21 名、指定校・ 指定地域制 6 名の計 27 名が合格し、入学した。 ◇一般入学試験 募集人員 50 名に対して 186 名(3.7 倍)の出願があり、 約 7 割が北陸 3 県出身で石川県出身は 88 名であった。平 成 26 年 2 月 12 日( 水 )に 学 科 試 験( 英 語・ 数 学・ 理 科 選 択)および面接試験が実施され、2 月 18 日(火)に合格者 91 名が発表され、最終的に 58 名が入学した。 ◇一般入学試験 (入学センター事務課 吉川大貴記) 募集人員約 70 名に対して 2,939 名が出願した。1 次学力 選考は本学のほか、東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、 福岡の全国 7 会場で実施された。平成 26 年 1 月 23 日(木) に 2,821 名(40.3 倍)が受験した。558 名が 2 次選考に残り、 小論文および面接試験を経て、平成 26 年 2 月 6 日(木)に 大学院医学研究科 平成 26 年度 選抜試験の結果 合格者 108 名が発表され、最終的に 65 名が入学した。 ◇編入学試験(第 1 学年次後期編入) 大学院医学研究科では、社会人の就学に配慮した昼夜 開講制を導入し、平成 25 年度から初期臨床研修 2 年目で 文系、理系を問わず、4 年制大学を卒業もしくは卒業見 大学院入学を可能としている。第 1 次(平成 25 年 10 月 31 込みの者および 4 年制大学に 2 年以上在学し、62 単位以上 、合わせて 2 回の選抜試 日) 、第 2 次(平成 26 年 3 月 7 日) 修得または修得見込みの者を対象とした入試である。募 験を実施し、平成 26 年度大学院医学研究科の新入生は 31 集人員は約 5 名である。平成 26 年度入試は 8 月 31 日(日) 名となった。 に行われ、合格者は 9 月 4 日(木)に発表予定である。 (入学センター事務課 吉川大貴記) 18 (教学課大学院担当 長田昌代記) 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 「入試説明会」・「オープンキャンパス」〈予告〉 ◆平成 27 年度 医学部「入試説明会」 平成 27 年度医学部入学試験の説明会が、下記のとおり受験生や保護者等を対象として開催されます。 金 沢 大 阪 福 岡 名古屋 札 幌 東 京 7 月 29 日(火)17:00∼ 7 月 29 日(火)17:00∼ 7 月30 日(水)17:00∼ 7 月30 日(水)17:00∼ 7 月 31 日(木)17:00∼ 8 月 1 日(金)18:30∼ ホテル金沢 金沢市堀川新町 1-1 TEL 076-223-1111 大阪ガーデンパレス 大阪市淀川区西宮原 1-3-35 TEL 06-6396-6211 福岡ガーデンパレス 福岡市中央区天神 4-8-15 TEL 092-713-1112 名古屋ガーデンパレス 名古屋市中区錦 3-11-13 TEL 052-957-1022 ポールスター札幌 札幌市中央区北 4 条西 6 丁目 TEL 011-241-9111 東京ガーデンパレス 東京都文京区湯島 1-7-5 TEL 03-3813-6211 内容: ①大学概要説明 ②入試説明 ③入試結果分析 ④個別相談 ⑤大学紹介ビデオ放映 ⑥入試要項・大学案内・入試問題集の配布 ◆平成 26 年度 医学部・看護学部「オープンキャンパス」 本学進学希望者や保護者等を対象として、学内施設見学や模擬講義、模擬実習等を通して本学を理解し、 医学・看護学への志望意志をより強固なものにしてもらうことを目的とした、平成 26 年度の金沢医科大学 オープンキャンパスが下記のとおり実施されます。 〔医学部〕 第1回 第2回 第3回 7 月 21 日(月;祝)10:00 ∼ 15:00 8 月 12 日(火) 10:00 ∼ 15:00 8 月 24 日(日) 10:00 ∼ 15:00 内容: ①キャンパスツアー ②模擬講義 ③入試説明 ④個別相談 ⑤在学生との懇談会 ⑥入試要項・学部案内・入試問題集の配布 〔看護学部〕 第1回 第2回 第3回 第4回 5 月 24 日(土) 7 月 20 日(日) 8 月 23 日(土) 9 月 27 日(土) 13:00 ∼ 16:00 内容: ①キャンパスツアー ②模擬講義 10:00 ∼ 15:30 ③入試説明 ④模擬実習 10:00 ∼ 15:30 ⑤在学生との懇談会 13:00 ∼ 15:00(予定) ⑥入試要項・学部案内・入試問題集の配布 * 医学部のオープンキャンパスでは大学∼金沢駅西口 間の送迎バスを運行いたします。 往き:金沢駅西口発 9 時 15 分 15 時 00 分 帰り:大学発 * 看護学部の第 1 ∼ 3 回のオープンキャンパスでは大 学∼金沢駅西口間の送迎バスを運行いたします。第 4 回のオープンキャンパスは学園祭同日開催のため、 内容および時間は右記にお問い合わせください。ま た、送迎バスは運行いたしません。 往き:金沢駅西口発 12 時 15 分 16 時 00 分 帰り:大学発 第 2、3 回 往き:金沢駅西口発 9 時 15 分 15 時 30 分 帰り:大学発 第1回 * 参加希望者はTEL、FAX、Eメールにて入学センター までご連絡ください。 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学 1 − 1 金沢医科大学入学センター TEL: 076-286-2211(代表) (内線 2532∼2534 ) 076-218-8063(直通) FAX: 076-286-6279 E メール:[email protected] 19 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 医学部 平成 26 年度 第 1 学年オリエンテーション 第 1 学年オリエンテーションは、4 月 8 日(火)入学宣 誓式後のオリエンテーションガイダンスを皮切りに、4 月 12 日(土)まで実施された。 9 日(水)は本学において、英語のプレースメント試 験後、横山 仁医学部長が本学の「教育方針」について説 明を行った。午後からは、北村 修生活支援室室長が学 ワークショップ 「医学生として生きる」 生を側面からサポートする「学生支援体制」について説 明を行い、学生保健室の北川純子看護師、堀井康平カ プに別れ、選択した課題について討論が夜遅くまで続 ウンセラーが学生保健室について紹介を行った。続い いた。 て石川県津幡警察署生活安全係長の米倉 徹氏が 「 犯罪 11 日(金)午前の全体発表では、各グループから趣向 被害に遭わないため 」 と題して、携帯電話の請求詐欺 をこらした発表が行われ、質問や意見交換も活発に交 などに対する注意を促した。最後に米倉秀人第 1 学年 わされた。昼食のバーベキューでは、ゲームなどで大 主任から選択履修や「学則」および「教務に関する規程」 いに盛り上がり親睦が深められた。午後からは、羽咋 の説明が行われた後、教科書の販売が行われた。 10 日(木)午前には本学で携帯ネット・電子掲示板の 市洞谷山永光寺において「参禅会」が行われ、座禅を体 験し心身を清めた。 説明、図書館案内、教具の販売が行われ、午後からは「い 第 1 学期の授業は 14 日(月)からスタートした。新入 こいの村能登半島」 (志賀町)へ移動して、1 泊 2 日の宿 生たちは、オリエンテーションを通して友人の輪が広 泊研修が行われた。宿泊研修では「医学生として生きる」 がり、安心して大学生活を踏み出すことができたよう をテーマにワークショップを行った。6∼7 名のグルー である。 看護学部 平成 26 年度 新入学生オリエンテーション (教学課 山本拓也記) (木)には防災・避難訓練、津幡警察署の講師による護 身術の実技指導を含めた防犯講習会が開催された。オ リエンテーション終了後には、看護学部 3 号棟ラウン ジにおいて、学生主催の新入生歓迎会が開かれ、教員 の紹介やゲーム等で楽しいひとときを過ごした。 平成 26 年 4 月 8 日(火)金沢市文化ホールにおいて医 なお、今年度の学外宿泊研修は 5 月 15 日(木)から 16 学部と合同で挙行された入学宣誓式に引き続き、新入 日(金)にかけて、羽咋市の休暇村能登千里浜で開催す 生とご父兄合同のオリエンテーションが、同会場にて る予定である。 開催された。篠原治道看護学部長の挨拶のあと、坂井 恵子教務委員長が「教育課程等」について、甲野裕之学 生部副部長が学生部の「学生支援体制」について、駒井 敬吾さくら会会長が「保護者会の役割と支援体制」につ いて説明し、新入生のクラス担任教員の紹介が行われ た。オリエンテーションの後は立食形式での昼食会が 開催され、学生・保護者と教員、事務職員が参加して 交流が図られた。 引 き続き、9 日(水)、10 日(木)の 2 日間にわたり、 学内の講義室にて教育理念、教育課程、履修科目の登 録などについての「履修ガイダンス」や学生部からの 「学生支援体制」の説明が行われた。またガイダンスの 一環として、9 日(水)には 2 年生が新入生に学内施設 を案内する学内オリエンテーリングが行われた。10 日 20 護身術の実技指導 (看護学部事務課 本田はるか記) 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 平成 24 年度 優良教員表彰 平成 24 年度優良教員 〈教育活動部門 8 名〉 中川 淳 糖尿病・内分泌内科学准教授 土島 睦 肝胆膵内科臨床准教授 平成 24 年度優良教員表彰式が平成 26 年 1 月 14 日(火)午後 3 東 伸明 解剖学Ⅰ准教授 東海林博樹 一般教育機構准教授 時 30 分から本部棟会議室において行われた。 竹田 浩一 一般教育機構准教授 優良教員賞の受賞者一人ひとりが勝田省吾学長から表彰状 津田 龍佑 一般教育機構講師 を手渡され、本学を担う人材として、さらなる活躍を期待し 早稲田智夫 産科婦人科学講師 ている旨の激励を受けた。 (医学部庶務課 塚田夏生記) 山谷 秀喜 腎臓内科学学内講師 〈研究活動部門 6 名〉 中村 幸志 公衆衛生学准教授 水野 史朗 呼吸器内科学准教授 正木 康史 血液免疫内科学臨床准教授 福島 俊洋 血液免疫内科学准教授 石垣 靖人 総合医学研究所准教授 有川 智博 一般教育機構講師 〈診療活動部門 6 名〉 土島 睦 肝胆膵内科臨床准教授 佐藤 勝明 病理学Ⅱ准教授 木南 伸一 一般・消化器外科学准教授 中川 研 呼吸器内科学助教 白神 俊祐 脳神経外科学助教 柴田 伸亮 眼科学助教 (職名は平成 24 年度時点のもの) 優良教員表彰式にて で説明できることが重要で 看護学部 第6回 あるとされた。看護技術は、 臨地実習施設会議 臨地実習において患者に繰 り返し適用することにより 体得できるものであり、そ 平成 26 年 3 月 7 日(金)午後 1 時から年度末恒例の「看 のため臨地実習の過程を大 護学部臨地実習施設会議」が学内外の実習施設関係者を 切にしなければならないこ 招いて開催された。 となどを分かりやすく解説 された。参加者からは「と 本会議は今年も二部構成で行われた。第 1 部は教育 講演および全体会議を病院本館 4 階 C41 講義室で、第 2 田島桂子先生 てもわかりやすかった。学 部は各科目群の分科会を新館 12 階大会議室などの 3 会 生指導のみでなく継続教育 場で開催した。出席者は 20 の外部実習施設施設から 23 の導入にも役立つ内容だった」、 「実習における技術指 名、本学病院の臨床講師 68 名、看護学部教員 26 名の合 導を大切にしたいと感じた」と好評であった。 計 117 名であった。 第 1 部では、篠原治道学部長の挨拶の後、田島桂子 先生(元広島県立保健福祉大学副学長)による「臨地実 習における教育目標と評価のあり方−看護実践能力に 講演に引き続き、本看護学部の実習に係る報告とし て落合富美江教務委員長をはじめ、各実習責任者が今 年度の実習総括について説明を行った。 第 2 部では、看護学専門領域ごとにグループに分か 焦点を当てて−」と題した教育講演が行われた。今回の れて、実習指導者と担当教員が今年度の実習を振り返 教育講演は、本学部が開設から 7 年を経たこともあり、 った。次年度のよりよい実習に向けて意見交換を行い、 臨地実習指導の原点に立ち返るという目的のもと開催 共通理解を深めることができ有意義な会議となった。 された。先生は、看護基礎教育において、看護の概念 (看護学部 平山惠美子記) を抽象的な理解にとどめず具体的な実践内容との関係 21 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 新任教授紹介 医学部 くらた 医学部 やすたか かねうじ あゆみ 倉田 康孝 特任教授 兼氏 歩 臨床教授 生理学Ⅱ 整形外科学 平成 26 年 4 月 1 日付けで医学部・生理学Ⅱの特任教 授を拝命いたしました。 平成 26 年 4 月 1 日付けで整形外科学臨床教授を拝命 いたしました。私は平成 11 年 4 月に金沢医科大学整形 私は昭和 59 年に鳥取大学医学部を卒業、同大大学院 外科学に松本忠美主任教授とともに赴任し、以後、15 で学位を取得した後、同大第一内科学講座にて医療業 年間にわたり股関節を中心とした関節疾患の臨床、教 務の傍ら心筋電気生理学を研究、米国ノースウェスタ 育、研究に携わって参りました。 ン大学医学部留学を経て、平成 6 年 4 月本学生理学Ⅱ講 座に赴任いたしました。 本学赴任後は、一貫して心臓電気生理学・不整脈学 臨床では多くの股関節疾患の手術をさせていただき、 現在、当科の年間人工股関節置換術数は中部、甲信越 地方で最も多い症例数になりました。 の基礎研究を行っており、諸物質の心筋イオンチャネ 基礎的な研究としては人工股関節インプラントのバ ル電流修飾作用のパッチクランプ法による解析、心筋 イオメカニクスや特発性大腿骨頭壊死症の病態解明を 細胞の数理モデル化とコンピュータ・シミュレーショ 行って参りました。形態解析に基づいた日本人に適合 ンによる心臓自動能発生機序・ヒト心室筋由来バイオ するセメントレス人工股関節ステムの開発に携わり、 ペースメーカー機能強化方法の解析などを手掛けて参 実際に 5 年前から臨床で使用しています。また、大学 りました。今後は、胚性幹細胞由来心筋細胞の電気生 院生の学位実験としてセメント固定式人工股関節の長 理学的特性の解析と数理モデル化によるバイオペース 期耐用性に関する研究を石川県工業試験場や金沢工業 メーカー開発、心筋イオンチャネル蛋白発現制御機構 大学のご協力のもと行っております。更に、国の難病 の解明などを進めていきたいと考えております。 指定疾患である特発性大腿骨頭壊死症において、厚労 教育面では、第 2 学年の呼吸器系・心臓血管系ユニ 省研究班の研究協力員として活動させていただいてお ットの講義・実習を中心に、第 3 学年の講義(不整脈の り、病態解明のための動物実験において成果が出てい 病態生理)、第 4 学年の CBT 演習、国家試験対策委員な ます。これらの研究を今後も発展させ、多くの患者さ ど幅広く担当させていただいております。今後、講義 んの福音となることを願っております。超高齢化社会 や個別学習指導のさらなる充実を目指し、学部学生の に突入した日本において関節疾患が増加することは間 学習意欲を高める工夫をしていきたいと存じます。 違いありません。そのような患者さんのために、学生 微力ではありますが、本学の発展に寄与できますよ はもとより若手医師の臨床教育や研究遂行に微力です う、教育・研究に全力で取り組んで参る所存です。今 が尽力したいと存じます。今後とも何卒よろしくお願 後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げま す。 【略歴】 1984 年 3 月 1988 年 3 月 1988 年 4 月 1992 年 5 月 1994 年 4 月 1995 年 4 月 2004 年 5 月 2014 年 4 月 22 い申し上げます。 【略歴】 鳥取大学医学部医学科卒業 鳥取大学大学院医学研究科 博士課程・生理学専 攻修了 鳥取大学医学部附属病院第一内科医員 米国ノースウエスタン大学医学部薬理学 Research Associate 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ助手 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ講師 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ助教授 (2007 年より准教授) 金沢医科大学医学部生理学Ⅱ特任教授 1991 年 1991 年 1998 年 1999 年 2001 年 3月 4月 1月 4月 4月 金沢大学医学部卒業 金沢大学医学部整形外科学入局 金沢大学医学部整形外科学助手 金沢医科大学整形外科学助手 米国Thomas Jefferson University, Rothman Institute 留学 2003 年 4 月 金沢医科大学整形外科学講師 2009 年 10 月 金沢医科大学整形外科学准教授 2014 年 4 月 金沢医科大学整形外科学臨床教授 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 新任教授紹介 看護学部 やなぎはら 看護学部 まちこ ひらまつ ともこ 柳原 真知子 教授 平松 知子 教授 母性看護学・助産学 老年看護学 平成 26 年 4 月 1 日付けで看護学部教授を拝命いたし ました。これまで助産師養成の大学院設立に関わり、 平成 26 年 4 月 1 日付けで看護学部教授(老年看護学) を拝命いたしました。 日本初の専門職大学院の天使大学大学院の設立、そし 私は、病院で看護師として実践を積んだ後、金沢大 てアカデミック大学院の日本赤十字北海道看護大学大 学で学部教育と研究に携わってまいりました。さらに、 学院助産学専攻の開設と修士課程の研究に携わってき 大学院ができてからは、博士課程の教育・研究にも関 ました。学部教育でもゼミナールで、ピアエジュケー わり、老年看護領域の実践に繋がる研究を継続してき ションによる中学校・高校での性教育出前授業を地域 ました。 の保健師、養護教諭の連携により学生を指導してきま した。 現代の日本は、老年人口が 24%を超えています。加 齢変化に加えて複数の疾患とともに生きている高齢者 地域貢献では北海道委託事業で助産師外来を担う臨 の生活場所・生活の自立度は多様です。個々の高齢者 床助産師養成の研修および外務省の委託事業で北方四 が、最期の時までその人らしい生活を送れるよう、生 島のロシア人看護師・助産師の研修の企画・運営をし 命と生活の尊厳・安寧に貢献する看護が求められてい て参りました。 ます。多職種と協働して高齢者の持てる力を最大に活 研究は、助産師の歴史に関する研究、助産師に対す 用した支援を行うために、老年期を生きるということ る女性の認知、性教育に関する研究を行ってきました に関心をもち、高い倫理観と人間関係を育む力、確か が、これからの研究課題として、具体的には女性の冷 な知識と技術、科学的根拠に基づく判断力を育成でき え症、乳児が表出する Cue(サイン)と愛着との関連な るよう、学生の皆さんとともに歩みたいと願っていま ど、広くは女性の身体ケアのエビデンスを明らかにす す。 る研究、マタニティサイクル期にある女性の心理につ いても明らかにしてゆきたいと考えております。 取り組んできた主な研究テーマは、在宅高齢者の健 康支援(身体機能に対するセルフケア能力向上等)と、 本学では、学生たちの学びの質を高めることのでき 施設高齢者の QOL 改善(看護師の実践能力向上、転倒 る教育方法の開発に努め、またこの地域の助産師の皆 予防等)です。今後も高齢者とその家族、諸先生、実践 様が専門的能力を発揮できるサポートを行っていきた いと考えています。実現に向け微力ながら努力して参 りたいと思っております。 石川県ははじめてであり、諸先生、病院スタッフの 皆様、大学各分野の皆様にお世話になります。よろし くご指導いただければと思います。 【略歴】 1981 年 1982 年 1982 年 1995 年 1996 年 1999 年 2000 年 2004 年 2007 年 3月 3月 4月 7月 4月 4月 4月 4月 3月 神奈川県立看護教育大学校附属看護専門学校卒業 東京都立公衆衛生看護専門学校助産学科卒業 東京都立母子保健院助産師 東京都立梅が丘病院主任 神奈川県立衛生短期大学講師 東北大学医療技術短期大学助産学助教授 山梨大学看護学科助教授 天使大学大学院専門職大学院教授 青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻博士 課程満期退学 2008 年 4 月 日本赤十字北海道看護大学教授 2014 年 4 月 金沢医科大学看護学部教授(母性看護学・助産学) 現場の皆様とともに、継続したいと考えております。 微力ながら、老年看護学の教育・研究および地域貢 献に尽力する所存でございます。諸先生、病院スタッ フの皆様、事務の皆様、大学各分野の皆様にはさまざ まにお世話になります。ご指導ご鞭撻を賜りますよう お願い申し上げます。 【略歴】 1984 年 1984 年 1990 年 1993 年 2001 年 2011 年 3月 4月 4月 3月 8月 3月 金沢大学医療技術短期大学部卒業 金沢大学医学部附属病院看護師 金沢大学医療技術短期大学部助手 佛教大学社会学部社会福祉学科卒業 金沢大学医学部保健学科講師 金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻(博士 後期課程)修了 2011 年 10 月 金沢大学医薬保健研究域保健学系准教授 2014 年 4 月 金沢医科大学看護学部教授(老年看護学) 23 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 新任教授紹介 金沢医科大学病院 金沢医科大学氷見市民病院 ふるた むらかみ のぞむ ひさかず 古田 壽一 臨床教授 村上 望 臨床教授 健康管理センター 一般・消化器外科 平成 26 年 4 月 1 日付けで金沢医科大学病院健康管理 センターの臨床教授に採用されました。 私は昭和 55 年に金沢大学医学部を卒業し、同大学 の神経精神医学教室(山口成良教授)に大学院生とし て入局しました。睡眠の臨床研究グループに入り、抗 平成 26 年 4 月 1 日付けで金沢医科大学氷見市民病院 一般消化器外科臨床教授を拝命いたしました。本学卒 業後約 30 年を経て、この度母校へ戻ることができたこ とを心から感謝申し上げます。 消化器外科医としては、今日まで主に上部消化管の うつ薬の睡眠、特にレム睡眠に及ぼす影響について研 中でも胃外科を中心に携わってまいりました。北陸の 究し学位を取得しました。その後、同グループで睡眠 急性期病院である厚生連高岡病院、石川県立中央病院、 時無呼吸症候群を含めた高齢者の睡眠障害、アルツハ 富山県済生会高岡病院に勤務して、その地域における イマー型認知症の睡眠ならびにコリン系賦活薬による 外科医療を経験してまいりました。石川県立中央病院 効果などについて研究を行いました。また、長寿科学 では約 12 年にわたり、低侵襲外科治療として腹腔鏡外 振興財団の助成で、平成 10 年 8 月から翌年 3 月までア 科を学び臨床応用を推進し、また同じ時期から、当時 ルバート・アインシュタイン医科大学のモンテフィ は主にがん患者さんの終末期における緩和ケアについ オレ医療センターの睡眠覚醒障害センター(Michael て、病院緩和ケアチームから活動をはじめました。前 Thorpy 所長)に留学し、ナルコレプシーや睡眠時無呼 任の富山県済生会高岡病院においては、患者さん、ご 吸症候群の加齢による病態の変化について研究を行い 家族のニーズはもとより現状の医療情勢を鑑みて、在 ました。平成 13 年 4 月に国立療養所(現独立行政法人 宅緩和ケアの領域では在宅緩和ケア地域連携パスとい 国立病院機構)北陸病院に院長として転出しましたが、 った情報共有ツールを高岡医療圏において試験運用を 北陸病院でも睡眠障害外来を開設し、厚生労働省の精 行い推進し、一定の結果を得ることもできました。 神神経科学研究委託費による睡眠障害の研究班にも引 き続き分担研究者として加わっておりました。 このたび健康管理センターの臨床教授として採用さ れましたので、センターにおいてメンタル面の健康管 理に関した仕事ができればと思っております。また、 採用にあたりご推薦いただいた栂博久教授の睡眠医学 センターと心身医学科の外来で診療を行います。ご指 導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 【略歴】 1980 年 1985 年 1986 年 1993 年 3月 3月 7月 4月 2000 年 1 月 2001 年 4 月 2013 年 4 月 2014 年 4 月 24 金沢大学医学部卒業 金沢大学大学院医学研究科修了 金沢大学医学部附属病院神経科精神科助手 金沢大学医学部附属病院神経科精神科講師 (1998∼1999 年米国アルバート・アインシュタ イン医科大学留学) 金沢大学医学部神経精神医学講座助教授 国立療養所(現独立行政法人国立病院機構)北陸 病院院長 富山県心の健康センター所長 金沢医科大学病院健康管理センター臨床教授 これらの経験を踏まえて、外科領域では患者さんへ の優しい治療としての低侵襲手術を、そして癌の早期 診断から在宅療養までも念頭においた緩和ケアを基本 理念とし、臨床そして本学の建学の精神である良医の 育成に微力ではありますが尽力する所存であります。 どうかご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願 い申し上げます。 【略歴】 1985 年 3 月 金沢医科大学医学部卒業 1985 年 4 月 金沢大学第一外科入局 1986 年 1 月 石川県立中央病院、富山赤十字病院、疋島病院 にて医員として研修 1990 年 3 月 金沢大学大学院(第 1 病理学)修了、医学博士 1990 年 5 月 厚生連高岡病院医員 1999 年 4 月 厚生連高岡病院外科部長代理 2001 年 10 月 石川県立中央病院一般消化器外科医長 2002 年 4 月 石川県立中央病院診療部長 2007 年 4 月 富山県済生会高岡病院外科部長 2008 年 4 月 富山県済生会高岡病院診療部長 2014 年 4 月 金沢医科大学氷見市民病院一般・消化器外科臨 床教授 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 新任教授紹介 総合医学研究所 FDD-MB センター いしがき やすひと たかばやし 石垣 靖人 教授 はるお 高林 晴夫 特任教授 生命科学研究領域 平成 26 年 4 月 1 日付けで生命科学研究領域教授を拝 平成 26 年 3 月 15 日付けで FDD-MB センター特任教 命致しました。 授を拝命いたしました。 昭和 51 年 3 月金沢大学医学部医学科を卒業後、金沢 私は平成 17 年 4 月に金沢大学自然科学研究科から、 医科大学産科婦人科学教室(桑原惣隆教授)に入局し、 放射線取扱主任者を兼ねて講師として本学に赴任しま これまで富山県立中央病院、公立能登総合病院等で臨 した。RI センターと研究機器の管理運営を手がけると 床経験を積んできました。 ともに、自身の研究を続けることができました。私自 その間、周産期医学を中心として研究活動し、昭和 身は基礎の研究者ですが、本学においては臨床の先生 62 年に学位を取得しました。さらに臨床遺伝学にも関 との距離が近く、疾患についていろいろと教わること 心を深め、昭和 63 年チューリッヒ大学医学部 Curtius ができて、非常に幸運だったと思っています。 教授のもとに留学し、GC-MS による研究に従事する機 もともとは DNA 修復をテーマに研究していました 会を得ました。 が、米国留学を機会に遺伝子の発現に関するメカニズ 平成 3 年からは母体血中胎児由来細胞を回収する独 ムに取りつかれてしまい、DNA よりも RNA に重点を 自手法を開発し、single cell から胎児 DNA 情報が分析 おいた研究を行ってきました。そのきっかけとなった 可能であることを示し、平成 9 年の国際産婦人科学会 のは、ヒトの遺伝疾患における原因遺伝子の解析でし では「FDD-MB/ 金沢医大方式」が最優秀賞に選出され た。紫外線感受性疾患や早老症のナンセンス変異遺伝 ました。 平成 20 年、文部科学省ほくりく健康創造クラスター 子は、mRNA がほとんど分解されて消失しています。 この不思議な事実が、私を RNA の研究に向かわせ、米 (5 年間)に採択され、FDD-MB プロジェクトがスター トし、同時に開設された FDD-MB センターは 6 年目を 国留学に駆り立てるきっかけとなりました。本学に赴 迎え、R & D、知的財産、学際連携、海外展開、国際会 任してから様々な研究テーマに取り組みましたが、上 議開催等すでに多くの成果が得られております。今後 記の突然変異を持つ遺伝子の発現制御から展開した は① FDD-MB システム ② FDD-MB ビジネス ③ Single RNA 結合因子の解析を中心テーマとして研究を進めて Cell テクノロジーの展開、追究を優先課題として取組 います。今後は、一見バラバラに進めてきた実験手法 んでゆく予定です。 や研究成果を収束させていき、新しいコンセプトの研 FDD-MB センターを基軸として国内外の多くの同志 究領域を構築できるように尽力していきたいと考えて とともに FDD-MB の基本理念・基本構想を共有し、all います。 Japan 体制で日本発・世界初の FDD-MB システムを発 今後とも皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようお願 展させ、グローバルに FDD-MB サービスを展開する仕 い申し上げます。 組みを戦略的に構築し、国益を損なうことなく社会的・ 国際的使命を果たしてゆきたいと思います。関係各位 【略歴】 の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう謹んでお願い 1991 年 3 月 金沢大学大学院薬学研究科修了 1996 年 4 月 金沢大学薬学部助手 申しあげます。 1999 年 8 月 2002 年 1 月 2005 年 4 月 2010 年 11 月 2011 年 4 月 2014 年 4 月 米国ラズウェルパークがん研究所博士研究員 金沢大学自然科学研究科助手 金沢医科大学総合医学研究所講師 東京大学農学研究科非常勤講師 金沢医科大学総合医学研究所准教授 金沢医科大学総合医学研究所教授 【略歴】 1976 年 3 月 金沢大学医学部医学科卒業 1976 年 4 月 金沢医科大学産科婦人科学教室入局 1988 年 4 月 スイス・チューリッヒ大学医学部 Kinderspital Zürich 留学 1992 年 11 月 金沢医科大学産科婦人科学教室 助教授 1999 年 4 月 金沢医科大学総合医学研究所 助教授 2005 年 10 月 中国・瀋陽医科大学 客員教授 2008 年 9 月 金沢医科大学 FDD-MB センター センター長 2014 年 3 月 金沢医科大学 FDD-MB センター 特任教授 25 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 長い間のご活躍ありがとうございました 定年退職にあたって 医学部 総合医学研究所 中川 秀昭 竹上 勉 公衆衛生学 生命科学研究領域 昭和 50 年に本学公衆衛生学教室に就職して以来、 本学に着任したのは 1986 年 1 月初旬でした。その 39 年間にわたり、医学教育や疫学研究、公衆衛生 時の冬の雷には大変驚かされ強烈な印象となりまし 活動に従事して参りました。創立して間もない公衆 た。しかし、白山を中心として自然豊かなこの地が 衛生学教室で、少ないスタッフの一人として、加藤 気に入り、今日まで 28 年間も住むことになりました。 孝初代教授、河野俊一 2 代目教授の下で教室作りに 当初の研究課題には日本脳炎ウイルス(JEV )の増 参加でき、時には困難に直面したこともありました 殖・複製についての分子生物学的解析を掲げていま が、比較的順風に終えることができたと、お世話に なった先生方に感謝しています。 公衆衛生学教室では、元金沢大学教授の重松逸造 先生からの環境省委託研究の流れを受け継いで、イ タイイタイ病や慢性カドミウム中毒の環境疫学研 究が実施されており、主に梯川や神通川カドミウム 汚染地域住民の予後調査の仕事をすることができま した。ただし、最初の実験室はウイルス研究のでき る状況からほど遠く、実験器具もほとんどありませ んでしたが、小さいながらも自分の実験室が持てた ことは喜びでもあり、少しづつ実験器具を揃え、ウ イルス RNA 合成、遺伝子解析の研究を進めることが できました。それには、本学に設置されていた超遠 心機等の共同利用研究機器を使用できたことで大い に助けられたことは今でも強く記憶に残っています。 した。もう一方の教室の柱である循環器疾患の疫学 当時の記憶は後年、本学の機器管理運営委員会の 研究は、脳血管疾患の地域登録を核とした小矢部 委員長(13 年間)として機器管理と円滑な運用に努め 研究や退職後の追跡を行うことで特異的な YKK 研 たことにつながります。分子生物学的研究には大型 究を行うことができました。さらに、INTERSALT の研究機器が不可欠ですが、ただ置いてあるのでは (塩と高血圧に関する国際共同研究)や INTERMAP なく、それらを多くの研究者が効率よく利用するこ (栄養摂取と高血圧に関する国際共同研究)に参加 とにより多くの成果が上がると思います。その観点 し、栄養疫学研究の道を開くことができました。こ から、現在、総合医学研究所に設置されている優れ れらの研究では大きな成果を上げることができたの た研究機器がさらに活用されることを期待しており でないかと考えていますが、これは良きスタッフに ます。 恵まれたからと思っています。 医学部教育にはあまり貢献することはできません でしたが、長年大学院教育に携わらせていただき、 改組された大学院の新たな道筋を作ることができた のでないかと思っています。 最後に、金沢医科大学のさらなる発展を期待して おります。今まで先生方からお寄せいただいたご厚 情に感謝申し上げます。 小生の研究はその後、C 型肝炎ウイルスによる肝 発がんの機構解析、新たな JEV 石川株の分離等と発 展しました( 『退職記念誌;研究の歩み』 ) 。また教育 の面でも「医学英語」、 「遺伝と代謝」等で任務を果た せたと思っております。医学を目指す若者たちとの 話、交流には楽しいものがあります。それらは講義 だけでなく、サークル活動を通して、少しでも彼ら の励みとなっておれば幸いに思います。また多くの 方々との温かいつながりは今日まで来られたことの 最大の要因です。感謝してやみません。 金沢医科大学がさらに発展し、医学を中心として 社会に貢献する多くの若者たちを育てる源になって いくことを祈っております。 26 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 平成 25 年度 医学部定年退任教授最終講義 平成 26 年 1 月 18 日(土)午後 1 時から病院本館 C41 講 義室において、中川秀昭教授(公衆衛生学)の最終講義 が栂 博久副学長(呼吸器内科学教授)を座長として行わ れた。勝田省吾学長をはじめ教員、大学院生、学部学生、 学外の関係の方々が多数出席し、永年に亘る研究に関 する講演を熱心に聴講した。中川教授の教育、研究と 地域および産業医学に関連したご報告は示唆に富むも のであり、感銘深いものであった。 (医学部長 横山 仁記) 中川 秀昭 教授 公衆衛生学 「疫学研究 40 年」 中川秀昭教授は昭和50年金沢大学医学部をご卒業さ 界のトップジャーナルに発表された。国際共同研究の れ、金沢医科大学公衆衛生学教室に助手として入局され、 INTERSALTでは、Na(食塩)摂取と高血圧との関係を 平成7年には公衆衛生学教授(講座主任)に就任された。 明らかにするとともに、Na摂取量の精密な推定法を開 平成23年には大学院研究科長の要職につかれ、研究は言 発され、尿中Na量測定の重要性を示された。さらに、 うに及ばず、学生、大学院生の教育に力を注がれるとと INTERMAPではこの方法を世界各国に適用され、Na、 もに、大学運営面にも尽力された。 脂肪、コレステロール、リノール酸摂取量、肥満度と高 「疫学研究40年」と題された退職記念講演では、先生の 血圧との関係を明らかにされた。職域コホート研究では、 長年にわたる多方面の疫学研究の足取りが示された。ま 昭和55年から富山のYKKで職員8,000名の健康管理を続 ず、黒部川第4発電所のダム建設をはじめとするトンネ けて来られ、糖尿病、高血圧などの生活習慣病と食事内容、 ル工事に関わる珪肺の疫学的研究の結果を示され、当時 勤務形態との関連について、新たな結果を示された。また、 の労働環境や珪肺の実態を明らかにされた。昭和52年か 1970年代から行われていた石川県、富山県におけるカド ら14年にわたって行われた富山県小矢部市でのコホート ミウム汚染による健康被害の調査を引き継がれ、腎障害、 研究では、脳梗塞のリスクファクターとして血圧、HDL 骨障害、生命予後についての研究結果を示された。 コレステロールの重要性を示された。特発性心筋症の全 国疫学研究では、環境要因との関連、予後について、世 約100名の聴衆は中川教授の圧倒的な研究業績に触れ、 本学における先生の足跡の大きさに感動を覚えた。先生 の長年にわたる本学への貢献に感謝申し上 げるとともに、今後もますますご活躍され ることを祈念いたします。 (呼吸器内科学 栂 博久記) 中川秀昭教授の最終講義 27 学生の頁 金沢医科大学報 158 号/2014.5 新入学生インタビュー なかじま けんと 中嶋 謙斗 てらにし 医学部 ( 千葉県出身 ) 良医になるために きらら 寺西 希良来 看護学部 ( 石川県出身 ) 命の誕生を見て 私は幼い頃から研究医である祖 私は小学 4 年生のとき妹が生ま 父の背中を見て育ちました。日々 れる場に立ち会いました。産まれ 医学の広大なフィールドで学び続 てすぐの妹は頭に白い膜をかぶっ ける祖父に憧れ、私も同じ研究医 ていてまるで宇宙人のようで、驚 としての一歩を踏み出すべく、医 きと同時に妹が生まれてきたとい 学部入学を決意しました。数ある医学部の中でも、学 う喜びや感動がありました。今では、私の夢は助産 校と学生が密接に関わり合い、充実した勉強への支援 師になり多くの人の出産に立ち会い、たくさんの家 が受けられる金沢医科大学に入学して、本当に良かっ 族を笑顔にすることです。 たと実感しています。 入学式やオリエンテーションでは、看護学部の厳 現在受けている講義はグループ学習が中心です。学 しさを聞きました。1 年生からびっしり詰まったカ 生が自ら考え、手を動かし、医師としての基礎中の基 リキュラムや 2 週間続くテストのことを知り焦るな 礎から意欲的に学べています。私はここで学ぶ能動的 か、やさしい先生方や先輩方がいたり、友達との仲 な姿勢を今後も活かし、たゆまぬ研鑽を積み、金沢医 が深まったりして、人とのつながりを大切にし看護 科大学の名に恥じぬ良医となるべく邁進する所存で 学を学んでいきたいと思います。 す。 いいづか おおたに あい 飯塚 愛 医学部(山梨県出身) 女性医師を目指して やすゆき 大谷 泰之 看護学部(石川県出身) 無力な自分を変えるため 私の母は開業医として地域医療 小学生の頃、友人が足を骨折し を担っています。幼い頃から、子 ました。僕は見ているだけで何も 育てと仕事を両立させ、どちらに してあげることができませんでし も力を尽くす母の姿を見てきまし た。その時ちょうど通りかかった た。私はそんな母を誇りに思い、 看護師の方に僕たちは助けられま 自分も医師を目指すことを決意しました。女性医師 した。その看護師の方が状況を理解し直ぐに応急手 の数はまだまだ多くはありません。女性にしかでき 当てをしてくださったおかげで、友人は入院しまも ないことを実践し、地域に根付き、患者さん一人ひ なく歩けるようになるまでに回復しました。当時、 とりを継続的に診ることのできる医師が求められて 見ているだけで何もすることができなかった自分が います。本学は女子学生の数が多く、女性としての 悔しく、僕も姉と同じく医療、看護の道に進み、何 将来を共に考えられるたくさんの仲間と学ぶことが かをすることができる自分になることに決めました。 できます。また特に地域医療についての教育は、私 将来何もできず悔しい思いをしないためにも、本 が将来地元で医療を実践する上で大きな糧となると 学では、自分の持てる能力のすべてを捧げて勉学に 思います。ここで出会えた大切な仲間と共に、患者 励みたいと思っています。 さんに必要とされる良医を目指していきたいと思っ ています。 28 学 学事 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 受賞の喜び 益谷秀次賞 す み 医学部卒業生 ひろふみ 鷲見 弘文 今回このような栄誉ある賞をいただき大変光栄に思います。受賞できたのも熱心にご指導・ ご支援くださった先生方、いつも支えてくれた家族、一緒に切磋琢磨し勉学に励んだ友人、そ して先輩、後輩の存在があったからこそであります。改めて厚く御礼申し上げます。 卒業を終え、今、6 年間の学生生活を振り返ると長いようで短く、人生の中でとても充実し た期間を過したと思います。医学の道に踏み出した不安と期待の日々からはじまり、西医体に 向けての厳しい柔道の練習、実際の医療現場での緊張感ある実習、重圧のかかる国家試験など 様々のことがあり、楽しいことも辛いことも経験しました。その中で、何事も挑戦し努力し続 けることで、小さなことでも何かを得ることができると学び、6 年前の自分より成長できたの ではないかと思っております。 私は 4 月から地元である岐阜で研修します。金沢医科大学の建学の精神である良医になれる よう、これからもより一層精進し、社会に貢献していきたいと思います。 看護学部益谷秀次賞 か み 看護学部卒業生 なつき 上 夏生 今回、このような名誉ある賞をいただき、大変嬉しく思います。この賞を受賞できたのも、 熱心に指導してくださった先生方、いつも見守ってくれた家族、4 年間という時を共にし、ど んな時も支えてくれた仲間たち、本当に多くの方々の支えがあったからこそと思います。お世 話になった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。 思い起こせば、本学で過ごした 4 年間は長いようで短く、とても濃い時間でした。入学当初 は、初めて地元・親元を離れ、新しい環境での生活、講義での慣れない専門用語や技術練習に 戸惑い、あっという間に過ぎていきました。臨床実習がはじまると、看護の方向性が分からず、 悩むこともありました。しかし、実習メンバーと相談したり、教え合ったりと互いに支え合い、 患者様からの「ありがとう」という優しさに溢れた言葉が励みとなり、乗り越えることができた のだと思います。 これからは、お世話になった方々への感謝の気持ち、看護の道を目指した初心を忘れず、患 者様の側に寄り添える看護職者になれるよう日々努力していきたいと思います。 北辰同窓会会長賞 こ が 医学部卒業生 たかひろ 古賀 貴博 今回このような栄誉のある賞をいただき、誠に嬉しく思います。この賞をいただけたのは熱 心にご指導くださった先生方、いつも見守り応援してくれた家族、先輩方、後輩、そして 6 年 間ともに過ごし、ともに学んできた同級生など、数え切れないほどの多くの支えがあったおか げだと思っております。 6 年間という数字だけを見るととても長く感じますが、実際はこの大学での 6 年間はとても 短く感じました。私は石川県出身であり、この金沢医科大学病院で生まれ、子供のときから医 師という職業に憧れを持っておりました。自分が生まれた場所で、しかもこのような恵まれた 環境で医学を学べたことは、私にとって非常に喜ばしいことです。もちろん楽しいことだけで はなく辛いことも多々ありましたが、その都度、友人とともに乗り越えてきました。この大学 で知り合った友人は一生の宝だと思います。4 月からは県内の病院で研修をすることとなりま したが、今後はこの大学で学んだことを忘れず、この栄誉ある賞に恥じないような良医になれ るように、日々精進していく所存であります。 最後にこれまで支えてくださった多くの方々に感謝を申し上げますとともに、母校の今後の繁栄と皆様方のご多幸 を心よりお祈り申し上げます。 29 学生の頁 金沢医科大学報 158 号/2014.5 橘会会長賞 ふるや 医学部卒業生 たかひろ 古屋 貴宏 橘会会長賞という大変栄誉ある賞をいただき、驚きとともに嬉しく思っております。このよ うな賞を受賞できたのは、自分だけの力ではなくご指導くださった先生方、何不自由なく学生 生活をさせてくれた家族、そして 6 年間辛い時でも励まし支え合ってきた仲間のおかげである と思います。 私は、医師国家試験に対して意識を持ちはじめたのは 5 年生の時です。先生方や先輩からの グループ学習の推奨もあり、仲間に誘われて勉強会に参加したのがきっかけです。それまでの 自分は闇雲に勉強するだけで、わからないことは後回しにしていました。この勉強会で、仲間 の解説を聞き、自分が仲間に解説することを何度も繰り返しながら、確かな知識を身につけら れるようになりました。勉強会に参加して感じたことは、一人で勉強するだけでは到底得られ ない理解がそこでは得られ、自分が壁にぶつかったとき仲間の存在ほど心強いものはないとい うことでした。 これから先みんなそれぞれの道を歩み、多くのことを経験すると思います。当然様々な困難にも遭遇すると思いま すが、その都度、この仲間たちとがんばった経験を活かしていきたいと思います。最後になりましたが、これからは 金沢医科大学卒業生としての誇りを持ち、この名誉ある賞に恥じないように、良医になるべく日々精進して参りたい と思います。 橘会会長賞 ふじもと 医学部卒業生 けんしろう 藤本 健士郎 この度、後援会橘会会長賞という栄誉ある賞をいただき、身に余る光栄と存じます。私は第 1 学年よりこの学年の代表者として、学友会の名のもとに公式行事・課外活動を問わず、様々な 催し事のお手伝いをさせていただきました。このような清々しい気持ちで卒業の日を迎えられ たのも、他の 4 名の学友会メンバーひいては学年全体からの大きな支援があったお陰だと思っ ております。さらに、学生として、国家試験対策のため奔走してくれた国試対策委員長、副委 員長、他のメンバー、皆に大きな感謝と敬意を表したいと思います。 臨床現場においてチーム医療や多職種連携の重要性が叫ばれるように、医師の力だけでは良 質な医療は提供できません。 「皆に助けられる」ことを身を持って学べたこの 6 年間の経験は、 必ずや今後医師としてキャリアを積む上で大きな助けになることと確信しております。母校と この栄えある賞に恥じぬよう、今後も誇りを持って日々精進して参ります。 看護同窓会会長賞 さ の 看護学部卒業生 看護同窓会会長賞という栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っております。このような賞 を受賞できたのも、4 年間指導し支えてくださった先生方、臨床で親身になり指導してくださ った病棟スタッフの皆様、相談に乗ってくださった先輩方、そして共に努力し支え合った友人 達、後ろからそっと見守ってくれていた家族、多くの皆さまの支えがあったからこそだと実感 しています。 4 年間を振り返ってみると、決して楽しいことばかりではなく、辛いことや苦しいことも多 くありました。しかし、どんなことも患者さんからの 「 ありがとう 」 という言葉や笑顔に救われ、 ここまで乗り越えてくることができました。これからもこのことを忘れず、どんな時でも、患 者さんのことを第一に考えられる看護職者であり続けたいと思います。 4 年間の学生生活でお世話になった多くの方々に、この場をお借りして心から感謝申し上げ ます。そして、この賞をいただいたことと、金沢医科大学看護学部卒業生としての誇りを持ち、 日々精進していきたいと思います。 30 み お 佐野 実緒 学 学事 事 さくら会会長賞 金沢医科大学報 158 号/2014.5 さたけ 看護学部卒業生 あかね 佐竹 茜音 さくら会会長賞という栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思います。このような賞を受賞で きたのも、4 年間親身になって指導してくださった先生方をはじめとし、関係者の皆様方、先 輩方、共に励まし支えあった仲間たち、温かく見守ってくれた家族等、多くの方々の支えがあ ったからこそだと思っております。 私は、1 年生の後期から学年の代議員を務めました。失敗しながら、先生方や先輩方に厳しく も愛情を持って指導していただき、当初は不安でいっぱいでしたが、少しずつ、自分の言動、行 動に責任を持つことができるようになりました。企画を実施することの難しさ、コミュニケーシ ョンのとりかた、本当に色々なことを経験し、学ぶことができました。大変なこともありました が、それ以上に、多くの喜びや、やりがいを感じました。この 4 年間を振り返ると達成感でいっ ぱいです。勉強との両立にも苦労しましたが、いかに時間をうまく使うかを考え、行動した 4 年 間であったとも思います。 支えてくださった人たちへの感謝と敬意を忘れず、やりがいのある仕事をさせていただいた こと、この賞をいただいたこと、金沢医科大学看護学部を卒業したことに誇りを持ち、日々精進していきたいと思います。 さくら会会長賞 さかもと 看護学部卒業生 し ほ 坂本 詩穂 さくら会会長賞という栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思います。このような賞を受賞で きたのも 4 年間、時には厳しく、優しく指導してくださった先生方をはじめ、関係者の皆様方、 先輩方、共に学び支えあった友人達、いつもそばで見守り応援し続けてくれた家族等、多くの 方々の支えがあったからこそだと思っております。臨床実習等で戸惑い、悩む私を指導してく ださった病棟スタッフの皆様、未熟な私を受け入れて様々な事を学ばせていただいた患者様に も感謝しております。 私は 4 年間学年代表を務めましたが、リーダシップもなく、正直なところ自信がありません 「何か手伝えること でした。しかし、私を代表として認め、指導・協力してくださった先生方、 あったら言ってね」、 「いつもありがとう」と声をかけ、支えてくれた友人達のおかげで、学校 祭等の恒例行事から謝恩会と、様々な企画を実行し成功させることができました。代表をした ことで大変なこともありましたが、様々な先生方と接する機会をいただき、多くのことを学び、 1 人の人間として成長できたこと、多くの仲間に支えられたおかげで、少しずつ自信が持てる ようになったこと、本当に感謝しております。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。そして、この 4 年間 で得ることができた様々なことを今後の糧にし、さらに精進していきたいと思います。有難うございました。 学長賞 かいと 大学院修了生 むいち 垣内 無一 この度は学長賞という大変名誉ある賞をいただくこととなり、心より感謝とお礼を申し上げ ます。 今回私は社会人大学院生という立場での学位授与であったので少し時間がかかった気が致しま すが、日々の研究がそのまま仕事に反映し、また仕事をすることが研究に刺激を与えてくれると いう新鮮な気持ちを感じながら、論文を書き上げました。 神経内科専門医を取得してからは家の事情もあり地元に戻ることを決めていた私でしたが、 経験を積むに従い、臨床医学というものが様々な実験研究や臨床研究に裏打ちされているとい うことを実感するようになり、次第に一介の臨床医として医学を研究する力を養ってみたいと 思うようになりました。これが遅ればせながら大学院の道を選択しようと思うに至った大きな 理由でした。結果的には先生方に多くの指導を受けながら、想像以上のことを学ぶことができ たと喜んでおります。 改めて私を導いてくださった教授・諸先生方をはじめとして職場のスタッフや家族の理解に 感謝を申し上げ、母校より評価いただいたこの名誉を励みとして、今後も変わらず研鑽と努力を重ねていかなければ と銘じております。ありがとうございました。 31 学生の頁 金沢医科大学報 158 号/2014.5 第 37 回 金沢医科大学医学部卒業記念パーティー 卒業式当日午後 6 時からホテル日航金沢において金沢医科大学医学部卒業記念パーティーが行われた。 第 6 学年生が選ぶ The Teacher/Staff of the Year 例年卒業記念パーティーでは、The Teacher/Staff of the Year として、6 年間の学生生活で特にお世話になった先 生や職員の方々を選び、表彰させていただいております。今年の The Teacher of the Year には、国家試験対策委員 長を務めてくださりながら、公私共に、学生からの様々な相談に親身に乗ってくださった小児科学の犀川 太教授、 難解な解剖学を楽しくなじみやすい学問になるよう、丁寧な講義をしてくださった解剖学Ⅰの東 伸明特任教授のお 二人、さらに特別賞として私たちの学生生活を温かく見守ってくださり、特に国家試験対策には労を惜しまず音頭 を取ってくださった勝田省吾学長を選ばせていただきました。また、The Staff of the Year には、第 6 学年のお母 さんのような存在として私たちの生活面を全般的にサポートしてくださった、教学課の安田裕美子主任を選ばさせ ていただきました。当日第 37 回金沢医科大学医学部卒業記念パーティーに出席してくださった 3 人の方々には、花 束と記念品が贈呈されました。 私たち卒業生が国家試験を駆け抜けることができたのも、ひとえに大学の諸先生方、関係者の皆様のおかげです。 この場をお借りして厚く御礼申し上げます。 (卒業生代表 藤本健士郎記) The Teacher of the Year に選出されて 小児科学教授 犀川 太 国家試験を控えた皆さんの最後の一年間は、学年 主任として学生の国試対策委員会に伴走してきまし ご 卒 業 お め で と う ご ざ い ま す。 た。皆さんには「70-70-80 のライン」を呼びかけまし 当日は卒業記念パーティーに出 た。 「いかなる模試、標準試験でも越えなければなら 席することができませんでした ない不動のラインと考えよう。そうすれば結果はつ ので、この場を借りてお祝いと いてくる」。そして、皆さんの努力は見事に結実しま お礼を申し上げます。今年いた した。合格本当におめでとう。 だいた賞には特別な想いがあり、 「卒業」とは「もはや学生ではない」というプロ意識 そして、大変光栄に思います。あり を持つことです。4 月からは医師として高い志で歩 がとうございました。 き出すことを祈念いたします。Bon voyage! 32 学 学事 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 The Teacher of the Year に選出されて 解剖学Ⅰ特任教授 東 伸明 に医師として、人として大きく飛躍しなければなりま せん。皆さんの人生ですからそれぞれの生き方があっ て良いのですが、皆さんを待ち受けている社会では、 ご卒業おめでとうございます。卒 業生の皆様からこのような素晴ら 学生時代とは異なり、すべてのことに正答と誤答が用 しい賞をいただき大変光栄に思 意されている訳ではありません。何よりも自立するこ います。この場をお借りして厚 とが大切で、目標を定め、目前の問題に優先順位を付 くお礼申し上げます。 け、一つひとつ解決しながら蓄積し、20 代、30 代をが むしゃらに走り抜けなければなりません。そうでなけ いよいよ、皆さんは、医師とし てのスタートです。若いときの一年、 れば実りある 40 歳代など決してやって来ないのです。 一年は、還暦過ぎの私の一年とは違い、自分への大切 卒業という一つの節目に自分の将来について少し考え な投資時期でもあるのです。この時期に手を抜くこと るのも大切なように思います。 は、将来、必ず後悔をすることになります。これから の研修を通じ、臨床医として多くのことを学び、さら 最後になりましたが、卒業生の皆様の益々のご発展 を祈念して感謝の言葉と致します。 The Teacher of the Year に選出されて 学長 勝田 省吾 員で「ゴール目指してガンバロー」と誓ったこと、国 試初日の2月8日の朝、元気に出発していった姿、3日 卒業式・卒業記念パーティーが行 目の2月10日の夕方、国試を終え、力を出しきったと われた3月1日は教師冥利に尽き いう表情で帰ってきた姿など忘れられません。 る一日になりました。卒業生一 卒業記念パーティーで The Teacher of the Year に 人ひとりに卒業証書を手渡しな 選出され、とても驚きました。大変光栄に思いまし がら、これまでの1年間の様々な たが、同時に学長がこの賞を受けて良いものか戸惑 出来事が思い浮かんできました。 いもありました。しかし、卒業生の皆さんが選んで 4月6日のオリエンテーションで、 「医 くれた気持ちを尊重し、本学の教員を代表して有難 師国家試験という試合に臨む金沢医科大学チーム、皆 くいただくことにしました。今まで経験したことの で力を合わせて全員国試に合格しよう」 、 「やればでき ない感動を覚えた卒業記念パーティーでした。卒業 る、必ずできる」と激励したこと、スチューデント・ 生の皆さんに心からお礼申し上げます。本当にあり ドクター医局で真剣に勉強している姿、卒業予定者全 がとう。 The Staff of the Year に選出されて 教学課主任 安田 裕美子 さになるの?それとも、甘やかしになるの?と常に 意識して、厳しいことを言ってきたようにも思いま 卒業生の皆さま、ご卒業おめで す。しかし、皆さんは私が厳しいことを言っても 「 自 とうございます。また、このよ 分のことを思って言っている 」 と理解してくれ、国家 うな素敵な賞をいただきまして 試験当日まで一緒にがんばってきましたね。 ありがとうございました。 これからは、それぞれの道を歩んで行かれるわけ 今、第 108 回医師国家試験の結 ですが、この金沢医科大学の「良医を育てる」という 果を聞いてこの原稿を書いていま 建学の精神の言葉のとおり、この先どのような道に す。皆さん本当にお疲れさまでした。 進まれても学生時代のように素直で、相手を思いや 思い返せば、昨年の 6 月より医師国家試験を控える る心を持ち続け、自分に誇りを持ち、知識と経験を 皆さんのそばで、私にできる精一杯の応対をしてき 積み重ねた良医となってご活躍されますよう心より ました。日々の会話の中では、これは意見なの?そ お祈りいたしまして、お礼の言葉とさせていただき れとも、わがまま?を判断して、また、これは優し ます。 33 学生の頁 金沢医科大学報 158 号/2014.5 2014 年 春期医学部海外医学研修報告 2014 年 3 月、医学部 5 年生(現 6 年生)が春休みを利用して、米国およびドイツで海外医学研修を行った。髙波志乃 さん、張田葉月さんがマクデブルク大学(ドイツ・ザクセン - アンハルト州)で 2 週間、小西健太君、多賀香織さんが バーモント大学(米国・バーモント州)で 2 週間、岡本美穂さん、藤井 愛さん、石倉友希菜さんがマーサ大学(米国・ ジョージア州)での 2 週間の研修を終了した。参加者は、日本と米国・ドイツの医療で同じもの、異なるものを発見し、 医師となって活躍することへのモチベーションを大いに高めて帰学した。 (国際交流センター長 赤井卓也記) マクデブルク大学 /2014 年 3 月 9 日∼ 3 月 23 日 マクデブルク大学での貴重な体験 はりた はつき 張田 葉月(医学部第 6 学年) 談して自ら考える様子は、とても刺激的だった。また、 各病棟が異なる色合いの壁紙やデコレーションされて いる様子、スタッフで毎日お茶の時間を設けているこ となど、楽しくなるような発見も多くあった。 会議や問診などはすべてドイツ語で行われるため、 理解することができず大変なこともあったが、時間の 許す限り英語で説明を加えてくださったため、なんと か付いていくことができたと思う。医学用語は英語と 共通のものも多く、英語を勉強することの重要性も改 めて感じ、世界とのつながり、最先端の知識を得るた めには必須の事項であると再認識した。当然のことだ が、言葉の壁があっても、根本的な医学の知識は共通 であるということも同時に感じ、そのような学問を専 門に勉強できることを誇りに思う。 この 2 週間の経験を活かし、医学を学べることの幸 せを忘れず、広い視野を持った医師を目指し、残りの 学生生活を大切に過ごしていきたいと思う。 春休みの 2 週間を利用し、ドイツのマクデブルク大 学での研修プログラムに参加した。ヨーロッパにおけ る医療の実際に関わるまたとない機会を与えていただ き、貴重な体験をすることができた。マクデブルクは 大変きれいで、自然があふれる気持ちのいい街だった。 ドイツ語を勉強したことがこれまでなかったので、現 地での生活に不安を感じていたが、温かい人々と街の 雰囲気に助けられ、問題なく研修期間を終えることが でき感謝している。 最初の 1 週間は腎臓内科、残りの 1 週間は内分泌内科 で、病棟業務に立ち会ったり、透析の様子 や生検、エコーなどの検査の見学、新規入 院患者の問診などを行った。5 年生の 1 年 間に自分が見てきた日本の病院とは異なる ことが多々あり、すべてのことが新鮮で、 あっという間に時間が過ぎていった。一番 驚いたのは、ドイツでは学生でも低学年か ら病棟業務に関わることができ、日本の学 生よりももっと多くのことを任せられ、各 自が責任を持って患者さんと接している点 である。新規の入院患者さんの問診をすべ 腎臓内科教授の Dr. Martin と て自分で取り、治療方針などを指導医と相 筆者(右) バーモント大学 /2014 年 3 月 9 日∼ 3 月 25 日 バーモント大学 2014 年 3 月 こにし けんた 小西 健太(医学部第 6 学年) これから人生において多くの選択をしていくことに なると思う。アメリカの医療を学生のときに体感し学 34 脳神経外科病棟で朝回診前、左から髙波志乃さん、 Schreiber 教授、Dimitrios Karagiannis 医師 ぶことで、医療に対する新たな視点を得てこれからの 人生に少しでも役立てることができるチャンスがあれ ば、是非チャレンジしたいと思っていた。バーモント 大学の研修では医療以外のアメリカについても知る機 会が多いと聞いていたので、自分と違う多くの価値観 に触れる機会を持ちたかった。 バーモント大学の附属病院である Fletcher Allen で、 病理学教授の木田正俊先生が様々な診療科での実習を 組んでくださった。参加者は本学、鳥取大学、川崎医 学 学事 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 科大学からの計 6 人。研修は、個別で毎日異なる診療 科で指導を受けるものだった。 ① アメリカの医療現場を体験 外来では、患者のいる診察室に医師が訪れる。診察 の間、医師は一切カルテを書かずに患者に向き合い、 診察後に別室で問診内容を録音し、カルテを書く専門 家が実際に書くという流れである患者中心の医療を身 を以て体感できた。また救急車に乗るのは救急救命士 でなくボランティアの学生で、これには本当に驚いた。 現地の医学生と接する機会が多く、その都度彼らの意 欲とスキルの高さに驚かされた。 ② アメリカ人と話す機会や文化に触れる機会が多くあ ったこと 休日や空き時間に様々な場所へ連れて行ってもらい、 ホームパーティーにも参加させてもらった。医学だけ でなく総合的に海外を知る機会となった。 ③ 新しい日本の友と過ごした素晴らしい時間 もし他大学からの仲間がいなかったら今感じている 程の充実感を得ることはできなかっただろう。本当に 素晴らしい仲間に出会えた。彼らと過ごせた日々を幸 せに思う。 視点を世界に向けることで、日本で実践されている マーサ大学 /2014 年 3 月 16 日∼ 3 月 30 日 マーサ大学医学研修を終えて いしくら ゆきな 石倉 友希菜(医学部第 6 学年) 私が金沢医科大学を選んだ大きな理由の一つとして この海外研修が挙げられる。入学時からぜひ参加した いと思い続けた海外研修に参加できる期待と喜び、し かし語学力に自信のない私がアメリカでしかも病院研 修なんてできるのだろうかという一抹の不安を胸に、 病院のエントランスをくぐった。 しかし、いざ実習が始まってみれば毎日が刺激と発 見に満ちていて、時間が飛ぶように過ぎていった。ア メリカでは医学生も医療チームの一員であるという意 識が、自他ともに強いことにまず驚かされた。外来患 者の問診と身体診察は学生に任されており、上級医に 鑑別診断や治療方針も含めプレゼンし、上級医と議論 しながら検査や治療方針を決め、チェックを受ければ 学生のカルテがそのまま採用される。学生が密接に治 療に関わっており、かなり実践的な医学教育が行われ ていると感じた。また上級医もここは教育病院だから いつでも質問や議論は歓迎だと言っており、指導医と しての自覚も明確に持っている印象を受けた。 アメリカでは個人によって加入している保険が違う ため、保険毎に薬や検査を選ぶ必要がある。煩雑に感 病理学 Debra G.B. Leonard 教授と木田正俊教授より、修了証明書 の授与、左から筆者、多賀香織さん、他大学の学生たち ことが医療の全てではないということが分かった。他 国の医療も知り、自分なりに医療を考えるきっかけと なった。日本とアメリカの医療は共通点もあったが、 相違点も多くあった。自分の力で人生を切り開いてき た木田先生やアメリカで活躍している日本人の方との 交流により、将来の可能性の大きさを知った。前例の 有無に関わらず自分の本当にやりたい道に進みたいと 思った。 じないのか尋ねると「選択権があることには代えがた い。日本人は保険を選べず、保険料も天引きされるこ とに誰も異議を唱えないとは驚きだ」との返答が返って きた。個人が確立されているアメリカらしい考え方だ と、目から鱗が落ちる思いがした。 このように医学的な側面はもちろんのこと、文化的 な側面でも多くのことを学び、とても充実した 2 週間 を過ごすことができた。アメリカの医学生と将来につ いて熱く語り合ったことや、上級医とディスカッショ ンしたことは一生忘れられない貴重な体験だった。今 回の体験を糧とし金沢医科大学のポリシーである良医 になるべく努力しようとの思いを強くした。 マーサ大学の学生たちと。左から筆者、藤井愛さん、スチューデ ントコーディネーターの Lisa さん、スチューデントプレジデント Spencer K. Hutto さん、岡村美穂さん 35 学生の頁 金沢医科大学報 158 号/2014.5 マクデブルク大学からの交換留学報告(期間:2013 年 12 月 9 日∼ 2014 年 3 月 28 日) ドイツのマクデブルク大学医学部 6 年生のトビアス・レーマン君が、本学での研修を終了した。大学病院や地域医 療見学をとおして、母国と日本における医療制度と医療サービスの相違を知り、本学学生と交流し積極的に意見交 換を行った。他国の文化やシステムを知ることの重要性についてインパクトのあるメッセージを発信してくれた。 (国際交流センター長 赤井卓也記) 〈Report 〉 Tobias Lehmann Until my 4th academic year, I hadn't thought seriously about a possible stay abroad during my study. This changed when Mrs. Sasaki-Sellmer, told me about the exchange programs and the cooperation between Kanazawa Medical University and my university. The same evening I met Bea, who happened to be in preparation for her study abroad. In addition, many other of my fellow students reported only good experiences with exchange programs from all over the world. When I was 16 years old, I started practicing Aikido and since then, I`ve been very enthusiastic about the Japanese culture. So I've always wanted to visit Japan to experience the culture, improve my Aikido skills and of course to enjoy the famous Japanese food. In my 5th academic year, I trained at the Department of General Surgery at my university hospital in Magdeburg and I wasn't very excited about the work as a surgeon or the working atmosphere. However, at that time Bea reported me how much it would please her to be in Uchinada and recommended to do an exchange, too. Therefore I submitted my application. Beside my special interest in Japan, I also wanted to experience a non-European healthcare system and do some advertising for Germany and Magdeburg. In my opinion, every student should think about going abroad or at least leave his university/med. school for a short stay at another hospital, to gain more experience. During my stay at KMU, I spent time at three different departments, each for five weeks, of surgery. Each has its advantages and disadvantages, but overall I liked working in all of them. After a very good start at the Department of 穴水総合病院能登北部地域医療研究所にて。左から他大学医学生、 筆者、中橋 毅所長、濱中 豊副所長 36 Neurosurgery with great introduction by Dr. Akai, I transferred to the Depatment of Cardiovascular Surgery. Here also, I saw and participated in many exciting and educational operations, but unfortunately the doctors didn't have much time, so I used to do self-studying and working on my doctoral thesis. The time at the Department of Plastic and Reconstructive 穴水総合病院での訪問診療の研修 Surgery was the best, mainly because of the many English-speaking residents and short operations, so that there was enough time for explanations. At this department, I was also taught to sew and allowed to present patients during the daily morning conference. In principle, I've discovered many similarities between the German and Japanese health care system and medicine, which might be attributed to a strong American influence and the high technological standard in both systems. Anyhow I found the working atmosphere much more polite and sometimes even more relaxed compared to the situation in Germany. However one reason for that could be, that Japanese people tend to spend more time at work and might feel more committed to their fellow workers. I was deeply impressed by the fact, that doctors earn much less money in Japan compared to Germany and that they aren't allowed to go home after being on night duty. In any case, I plan to come back to Japan, maybe for a holiday with my family/friends or to do an internship in anesthesia. Until then, I have set myself the goal to improve my English skills (especially my medical English) and if I'll have enough time, to learn more kanji and Japanese vocabulary. First of all, after my return to Germany, I'll do a lot more advertising and recommending study abroad programs to my fellow students and tell them about my wonderful time in Uchinada. I regret a little bit, that my study will come to an end this October and that I'll have to start working afterwards, so that I probably won't have enough time in the near future to return to Japan for a longer period of time. 学 学事 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 マーサ大学からの交換留学報告(期間:2014 年 4 月 7 日∼ 4 月 17 日) 2014 年 4 月 7 日から 17 日の 11 日間、姉妹校のマーサ大学医学部 4 年生のクリスティーナ・ジャヤクマールさん、ケ イトリン・ジョーンズさん、フォレスト・パワーズ君が、選択科目、国際保健学の履修のため、本学にて研修を行 った。 (国際交流センター長 赤井卓也記) 〈Report 〉 Forrest Powers I have been interested in Japan and Japanese culture since I was middle school. I have always wanted to go to but never had the opportunity. I was very excited to take the opportunity to come to Japan when offered through exchange between Mercer and Kanazawa Medical University. I came to learn about how medicine is practiced in Japan and about Japanese culture. I really hoped that it would give me a broader perspective on different ways to practice medicine and how medical school is organized in different countries. This program offered me a great prospective on how medicine is practiced in Japan. I rotated through many different areas of medicine in this program. This allowed me to see a great diversity of patients. Internal medicine specialties were very interesting to see. They were very similar to the United States. Then I was also able to see surgery subspecialties. This was a big change from the United States. In the United States, surgeons seem only to want to perform surgery. They have little interest in treating any other aspects of the patients. In Japan, surgeons treat the whole patient. This includes being the primary treatment provider in cancer patients through the prescription of chemotherapy. I also was given the opportunity to visit two rural communities, Himi and Anamizu. At these rural locations, I was able to participate in home visits. These visits were of particular interest. In the United States, I have never seen doctors visit the homes of patients before. It was a great honor to be welcomed into the homes of these patients. Then クリニカル・シミュレーション・センターにて研修。左からクリス ティーナ・ジャヤクマールさん、筆者、医学教育学堀 有行教授 I was able to see the doctors and nurses efficiently treat patients in their own homes! The experience has shown me another way that medicine can be practiced. In the United States, there is much concerned about government influence in the medical system. I saw in Japan that the government having greater influence in healthcare does not mean that care becomes so rationed that the elderly are denied services. In fact, the elderly in Japan are treated very well and given the same life sustaining treatments in Japan as in the United States. I saw a patient that had been fed through a PEG tube for over 10 years. This patient was not having rationed care. I also was deeply impressed by the surgeons in Japan. I like how the surgeons and all the internal medicine doctors here believe in taking ownership of their patients. The surgeon would treat a patient for cancer and then provide the chemotherapy for the cancer. This is because in Japanese culture, the doctor has ownership of the patient. This program has first of all given me a great appreciation and love of Japanese culture. Second of all, it has inspired me to study medicine in other countries. By studying how medicine and public health is in other countries, I can bring the best practices back to the United States. I can also report on how their healthcare system works. This gives me insight into how to better shape the US healthcare second. I also hope to take the Japanese system of doctors taking ownership of their patients seriously and always treat my patients to the best of my abilities. 氷見市民病院へき地巡回診療での研修。ケイトリン・ジョーンズさん 37 学生の頁 看護学部 平成 25 年度 学長・教員と学生との懇談会 並びに教育講演会 看護学部では、毎年後期試験終了後に、学生と学長、 看護学部長、学生部副部長および看護学部教員とで懇 談会を開催している。今回は平成 26 年 2 月 18 日(火)午 後 3 時から、看護学部 2、3 号棟学生ラウンジにおいて 行われた。この懇談会は、看護学部の学生が日頃から 大学に対して抱いている要望や意見を聞き、学部運営 に反映させることを目的としている。 懇談会に先立ち、看護職者を目指す自覚を高めるこ とを目的とした教育講演が実施された。今回は本学病 院の中井有里精神看護専門看護師を招き、学生、教職 員約 170 名の参加のもと行われた。中井看護師は自身 の経験をもとに、身体科の看護に精神看護の知識や技 体験報告 「いしかわ国連スタディビジット プログラム」に参加して やまもと みょんふぃ 山本 明希(医学部第 4 学年) 「常に相手の立場で物事を考えること」 。これは、国 連 NY 本部で高須幸雄事務次長(行政管理担当)からい ただいたお言葉である。今回、10 日間にわたるこの研 修プログラムの中で、数々の教えをいただいたが、そ の中でも一番心に残っている言葉である。常に自分の 意見を持ち、発言することはもちろんのこと、解決の 難しい国際問題に取り組んでいる時も、相互理解を深 め、相手の立場に立って考えることがとても大切であ るとお話ししてくださった。基本的なことではあるが、 実際に行うことは、どのような分野に身をおいても重 要であり、医療に携わる者としても、心がけるべきこ とであると改めて心に刻んだ。 私が本プログラムについて知ったのは、学生ラウン ジに貼ってあった 1 枚のポスターだった。以前より、 WHO の活動に興味を持っていたこともあり、国連の活 動への理解を深め、医師として必要な多様なアプロー チの仕方やコミュニケーション能力、先進諸国からの 考え方だけでなく、マイノリティや発展途上国をも見 据えた世界基準の幅広い視野での考え方や教養を身に つけたいと、このプログラムへの参加を決意した。 石川県が、国際社会で活躍する人材の育成の一環とし て行う本プログラムは、石川県内高等教育機関在籍また は石川県出身の学生 5 名を国連本部へ派遣し、国連職員 38 金沢医科大学報 158 号/2014.5 術を適用し、患者さんやその家族、医療スタッフと連 携をとりながらケアを提供するという“つなげる”役割 を持つリエゾンナースの実践について、事例を提示し ながら分かりやすく解説し、学生は真剣な眼差しで聞 き入った。 懇談会では、はじめに勝田省吾学長から「毎年学生さ んとの懇談会を大変楽しみにしています。大学として は、勉強しやすく楽しい学生生活を送ることができる よう、忌憚のない意見、要望を期待しています。皆さ んから提出された意見は真摯に検討し、可能なものか ら実行していきたいと思います」との挨拶があった。学 生からは、授業や試験に関する質問や、駐車場や学習 スペースの確保、B 棟の空調管理や傘立ての設置、女 子ロッカーの混雑への対処等の要望が出され、教員側 が現状を説明し対応を回答した。 最後に、看護学部 1 号棟ラウンジに移動し、学生と 教員との懇親会が行われた。 (看護学部事務課 本田はるか記) から直接、国連の組織や活 動、国連を取り巻く世界情 勢等について研修を受ける 機会を提供するものである。 今 年 は NY の 国 連 本 部 の み ならず、JETRO、コロンビ ア大学、ワシントン D.C. の 世界銀行や IMF、米州開発 銀行、世界トップクラスの シンクタンク、日本大使館 などで、合計 26 の講義に参 JETRO での研修にて発言する 加するという研修の機会を 筆者 いただいた。テーマも多岐 にわたり、経済、貿易、国際政治、開発支援、国際協力 などは大学ではなかなか学び得ない分野であり、毎日が 学びと気づきの連続であった。 研修を通して、世界の動いている仕組みや現状への 見識を広め、世界における日本の役割について学ぶこ とで、日本国内の現状についても、より興味関心を持 つようになった。また、国際保健や医療体制、TPP に 関する問題をはじめ様々な分野に関して、自分の意見 を述べ、質問する場を与えていただいた。これらの経 験を通し、これからも専門性を極めると共に様々なこ とへの探究心を忘れず、人に“伝えられる”話し方を磨 いていきたいと強く感じた。 今回このような貴重な機会を与えてくださった石川 県の皆様と金沢医科大学に心より感謝申し上げます。 今後も学びと出会いを大切に、 「常に相手の立場で物事 を考えること」を心に刻み、一人でも多くの方の笑顔と 健康につながるよう勉学に励み、人間性を高めるよう 精進していきたいと思います。 学 事 国際交流 赤井卓也国際交流センター長 医学生米国研修状況視察 金沢医科大学報 158 号/2014.5 International Exchange 内容の情報交換からはじめ、研究面での交流に発展さ せようということになった。 マーサ大学には、メーコン、サバナ、コロンバスの 3 カ所に医学部があり、今回訪れたのは大学本部がある メーコンキャンパスであった。ここに本学学生 2 名が研 バーモント大学、マーサ大学での本学 5 年生の臨床 修していた。学生の受け入れは国際交流課の Bina 先生 研修状況を確認すること、両校の医学部長に挨拶し今 が担当されており、学生個々の午前、午後の研修診療科、 後の交流の方向性を確認することを目的に両校を訪れ 昼食、夕食まで、詳細なスケジュールが立てられていた。 た。3 月 17、18 日は、バーモント大学(バーモント州) 、 学生は、米国医学生やレジデントに質問し奮闘してい 19、20 日はマーサ大学(ジョージア州)を訪問した。 バーモント大学では、病理学教室の木田正俊教授が 運営している International Exchange Program のなか た。マーサ大学では、Bina 医学部長に挨拶し、医学部長、 国際交流課長とともに大学本部で Underwood 学長に面 談し、本学学生の受け入れに感謝を申し上げた。 で本学学生を受け入れていただいている。期間中、本 両大学とも地域の中核病院として充実した医療活動 学学生 2 名のほかに、鳥取大学と川崎医科大学からそ とレジデント・学生教育を行っていた。本学学生は、 れぞれ 2 名の計 6 名が研修していた。各学生は、米国医 モチベーションが高く勤勉な米国医学生から刺激を受 学生からだけでなく、日本の他大学学生からも良い刺 け、今後の自分の過ごし方を考えているようであった。 激を受けているようであった。滞在中に、木田教授と また、本学学生が現地でどのように研修し、生活して ともに病理学主任教授の Leonard 先生に面談し、本学 いるかという理解が深まった。 学生およびレジデント受け入れに感謝を申し上げた。 (国際交流センター長 赤井卓也記) 翌日は、Morin 医学部長に面談し、双方の大学の研究 バーモント大学 Morin 医学部長(左)と医学部長室にて Kaleidoscope International researchers and graduate students have the opportunity to meet one Friday a month from 17:30 to 18:30 to enjoy a cup of tea while casually discussing in English a variety of topics. Staff and students also welcome. 毎月 1 回の外国人研究者や留学生を中心とした集 いです。本学英語講師とともに金曜日の午後 5 時 30 分から 1 時間、様々なトピックについて、お茶を飲 みながら気軽に英語で話し合っています。 マーサ大学本部前にて。Bina 医学部長(右から 2 人目)と本学からの留学生 The weather is warming up and so are the conversations! We finished last year with some resolutions, and began the new year with some social topics. 第 51 回 2014 年 1 月 24 日(金)17:30∼18:30 読み物:Unusual New Year's resolutions 第 52 回 2014 年 2 月 21 日(金)17:30∼18:30 読み物:More foreigners working in Japan 第 53 回 2014 年 3 月 28 日(金)17:30∼18:30 読み物:The top 10 words to describe Japanese people (一般教育機構 Craig Woods 記) 39 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 国際交流 International Exchange 国際交流イベント 学長と外国人留学生・研究員との 昼食会 日時: 平成 26 年 2 月 18 日(火)正午 場所: 病院新館 12 階大会議室 国際交流センターでは、本学に在籍する外国人留学 生や研究員が学長と身近に接する機会として、学長と の食事会を年 1 回開催している。4 回目となる今年は、 「学長との昼食会」として、病院新館 12 階大会議室にて 学長との会話を楽しむ留学生 行った。中国、台湾、インド、ドイツ等からの研究員、 大学院生、交換留学生の 22 名、本学の指導教授、国際 などについて、報告していた。また、昼食会の途中、 交流センター運営会議委員、国際交流センターの教職 留学生や研究員は 1 分間のプレゼンテーションを行い、 員 19 名、計 41 名が参加した。 各自特徴あるスライドを作成し、母国の紹介や日本で 勝田省吾学長の挨拶、赤井卓也国際交流センター長 による乾杯の発声のあと、留学生は日頃、直接お話し の経験などについて発表し、和やかな雰囲気の昼食会 となった。(国際交流センター事務課 前垣内紀三子記) する機会の少ない勝田学長に研究内容や修了後の計画 留学生情報(2014.1 ∼ 2014.4) 1.留学生の往来 2014 年 1 月 8 日 1 月 14 日 1 月 16 日 1 月 19 日 1 月 28 日 1 月 29 日 3 月 14 日 3 月 17 日 3 月 27 日 3 月 31 日 4月 1日 4月 4日 40 中国医科大学附属盛京病院精神科の主治医師である何 強氏が、総合内科学において、姉妹校プロ ジェクト研究員として研究を開始した。 中国医科大学附属第四病院血液内科学医師である孫 玲玲氏が、生理学Ⅱにおいて、姉妹校プロジ ェクト研究員として 1 年の研究を修了し、研究証明書を授与された。 中国・華中科技大学同済医学院附属協和病院一般外科の准教授である師 暁明氏が、地域医療学に おいて、姉妹校プロジェクト研究員として研究を開始した。 中国医科大学附属第一病院リウマチ免疫学医師である劉 旭東氏が、血液免疫内科学において、姉 妹校プロジェクト研究員として 1 年 3 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 中国・華中科技大学同済医学院附属同済病院の講師である周 敏氏が、呼吸器内科学において、短 期研究員として研究を開始した。 ベトナム軍医大学の医師である Phan Van Manh 氏が、公衆衛生学において、短期研究員として研 究を開始した。 Phan Van Manh 氏が、2 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 周 敏氏が、2 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 ベトナム軍医大学出身である Nguyen Thi Nguyet Anh 氏が、大学院医学研究科において博士(医 学)の学位を取得した。 中国・華北水利水電学院附属病院出身である韓 佳氏が、腫瘍内科学において、短期研究員として 9 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 中国・華中科技大学同済医学院附属同済病院の医師である高 䕯芬氏が、血液免疫内科学において、 短期研究員として 5 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 中国・華中科技大学同済医学院附属協和病院の医師である李 金朋氏が、小児外科学において、短 期研究員として 5 カ月の研究を修了し、研究証明書を授与された。 中国医科大学附属盛京病院眼科医師である徐 曉鶴氏が姉妹校大学院生として、華北水利水電学院 附属病院の韓 佳氏、華中科技大学同済医学院附属同済病院の高 䕯芬氏、華中科技大学同済医学院 附属協和病院の李 金朋氏の 3 名が大学院生として入学した。 ウズベキスタン保健省肝胆外科センターの上級研究員である Seyilkhon Matmuratov 氏が、腫瘍内 科学において、短期研究員として研究を開始した。 学 事 金沢医科大学報 158 号/2014.5 国際交流 International Exchange 2.留学生の紹介 <姉妹校プロジェクト研究員> フゥ キアン シュアイ シャオミン 何 強 師 暁明 中国医科大学附属盛京病院主治医師/ 所属は総合内科学 研究内容は「慢性疲労症候群における中 枢神経系の病態分析」 中国・華中科技大学同済医学院附属協 和病院准教授/所属は地域医療学 研究内容は「生活習慣病に対する、カロ リー制限、運動療法の効果と脳由来神経 栄養因子(BDNF )と Sirtuin 遺伝子発現」 <短期研究員> チョウ ミン ファン ヴァン マイン 周 敏 Phan Van Manh 中国・華中科技大学同済医学院附属同 済病院主治医師/所属は呼吸器内科学 研究内容は「リソフォスファチジルコリ ン・アシル基転移酵素 1 はラットにおける オレイン酸肺障害を軽減する」 ベトナム軍医大学医師/所属は公衆衛 生学 研究内容は「ダイオキシンの胎児脳発達 に与える影響」 セイルクホン マツムラートフ Seyilkhon Matmuratov ウズベキスタン保健省肝胆外科センター 上級研究員/所属は腫瘍内科学 研究内容は「膵発癌におけるスフィンゴ 脂質の役割」 <姉妹校大学院生> シュ シャオフ 徐 曉鶴 中国医科大学/主科目は腫瘍病理学(病 理学Ⅰ) <大学院生> ハン ジア ガオ ロンフェン 韓 佳 高 䕯芬 中国・華北水利水電学院附属病院/主 科目は腫瘍内科学 中国・華中科技大学同済医学院附属同 済病院/主科目は血液免疫制御学(血液・ 免疫内科学) リ ジンポン 李 金朋 中国・華中科技大学同済医学院附属協 和病院/主科目は臓器機能再建学(小児外 科学) 41 金沢医科大学報 158 号/2014.5 学 術 総合医学研究所 平成 25 年度 研究セミナー 日時:平成 26 年 2 月 7 日(金)午後 1 時 場所:基礎研究棟 2 階会議室 平成 25 年度総合医学研究所研究セミナーが、平成 26 年 2 月 7 日(金)午後 1 時から、基礎研究棟 2 階会議室に おいて開催された。参加人数は、89 名(教職員 66 名、 学生 2 名、事務職員 20 名、学外者 1 名)であった。 中川秀昭総合医学研究所長の挨拶に続いて、研究所 員による研究成果発表が、分野単位で行われた。座長 は、各領域長・センター長が務めた。発表は、生命科 学研究領域、先端医療研究領域、プロジェクト研究セ ンター・共同利用センターの順で行われた。計 21 演題 の研究テーマは、基礎から臨床応用まで幅広く、発表 者は各々の 1 年間の成果を披露し、活発な議論が展開 された。中でもバイオインフォマティクスの手法を用 退職者記念講演:竹上 勉教授 いた 2 演題が出席者の関心を引いていた。 竹上 勉教授退職記念講演 究や管理業務から得られた“人とのつながり”を、様々 研究成果発表に引き続き、退職者記念講演が開催さ なエピソードを交え紹介した。会場は立ち見が出るほ れた。中川所長が座長を務め、 「ウイルス研究と共に 38 どで、講演が終わると竹上教授へ惜しみない拍手が送 年」の演題で、竹上分子腫瘍研究分野教授による最終講 られた。最後に、竹上教授へ感謝の気持ちを込めて花 演が行われた。講演では、 「ウイルス出会い前」の名古 束が贈呈された。 屋大学大学院時代からはじまり、 「ウイルス出会い後」 研究セミナーは友杉直久副所長の挨拶をもって盛会 の 38 年間にわたる研究史をふりかえった。 “偶然”ウイ のうちに終了した。 ルス研究に出会ったこと、そのおかげで、 “偶然”学生 (総合医学研究所遺伝子改変動物研究分野 田崎隆史記) 時代に興味を持っていたがん研究に携わったこと、研 退職者記念講演を終えて 42 セミナー風景 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 〔研究セミナープログラム〕 ♢研究所員及び寄附研究部・特別研究部 研究発表 13:00∼18:35 1. 石川県内でのコガタアカイエカ発生状況 村上 学 講師(分子腫瘍研究分野) 2. 抗 NMDA 受容体抗体の至適検出法の確立と抗体検出の意義 田中 惠子 特任教授(分子腫瘍研究分野) 3. 日本脳炎ウイルス感染におけるスフィンゴミエリンの役割 谷口 真 助教(細胞医学研究分野) 4. 4 倍体 XP 細胞の樹立と UV 感受性 宮越 稔 講師(細胞医学研究分野) 5. Rho スイッチのモデル解析から示唆される RhoGDI の positive regulator としての役割 太田 隆英 准教授(腫瘍生物研究分野) 6. ヒト腫瘍組織における RNA 結合因子の発現解析 中村 有香 研究員(遺伝子機能研究分野) 7. RNA 結合因子を標的とした創薬開発の試み 石垣 靖人 准 教授(遺伝子機能研究分野) 8. 日本脳炎ウイルス複製に及ぼす Bafilomycin A1 の作用 田崎 隆史 准教授(遺伝子改変動物(蛋白質制御)研究分野) 9. Tabebuia avellanedae 由来化合物の同定 10. ヒト血清中の M2 およびβ 1 受容体由来ペプチドの検出 辰野 貴則 研究員(加齢制御研究分野) 村野 秀和 助手(加齢制御研究分野) 11. エキソソームを介した膵癌の新しい病態 島崎 猛夫 講師(加齢制御研究分野) 12. Overcome of resistance to anti-cancer agent by sphingolipid regulation in leukemia cells 岡崎 俊朗 特任教授(加齢制御研究分野) 13. 治療ターゲット分子と創薬研究の展開 友杉 直久 教授(加齢制御研究分野) 14. 心血管イベントの発症・進展因子としての toxic AGEs(TAGE ) 竹内 正義 教授(糖化制御研究分野) 15. ラット初代培養心筋細胞へのグリセルアルデヒドの影響 上田 忠司 助教(糖化制御研究分野) 16. ヒト膵管癌培養細胞へのグリセルアルデヒドの影響 髙田 尊信 助教(糖化制御研究分野) 17. X 染色体と常染色体の転座が認められた 2 症例について 尾崎 守 助教(遺伝子疾患研究分野) 18. 遺伝医療の一般診療化と遺伝子検査のピットフォール 新井田 要 准教授(遺伝子疾患研究分野) 19. 同定依頼菌株からみた Trichophyton mentagrophytes について 安澤 数史 助教(寄附研究部(皮膚真菌学)) 20. ミリ波電波 30 分ばく露による水晶体障害の可能性 21. 好酸球における SLPI の制御機構の解明 小島 正美 教授(特別研究部(環境原性)) 中 村 晃 教授(動物管理室) ♢竹上 勉教授退職記念講演 17:30 ∼ 18:30 ウイルス研究と共に 38 年 竹上 勉 教授(分子腫瘍研究分野) 43 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 産学官連携 中部先端医療開発円環コンソーシアム コンソーシアム理事会にて支援課題として採択されれ ば、同センターから、先端医療に係る臨床試験、特許、 薬事に関する支援を受けることができる。特に同セン ターは遺伝子治療製剤、細胞医療用マテリアル、再生 医療用マテリアルの調整が可能な「バイオマテリアル調 平成 26 年 1 月 30 日(木) 、本学の中部先端医療開発円 整ユニット」を有しており、支援課題については同ユニ 環コンソーシアムへの加盟が承認された。同コンソー ットの利用も可能である。また、研究費の面では、適宜、 「中部地域の大学が協働して社会のニーズに シアムは、 競争的資金の獲得に向けた支援も受けられる。さらに、 応えた新たな医療技術や医療機器を迅速に開発し、い 今後はコンソーシアム加盟大学が利用できる臨床試験 ち早く患者に提供する。もって我が国のみならず人類 病棟が必要になるとのことから、現在、病棟の新設が の健康と平和に貢献すること」を目的に、平成 24 年 4 月、 検討されている。 愛知医科大学、金沢大学、岐阜大学、名古屋市立大学、 名古屋大学、藤田保健衛生大学、三重大学の 7 大学が 協定を結んで発足した。現在は国立長寿医療研究セン ター、国立病院機構名古屋医療センター、浜松医科大学、 富山大学および本学が加わった 12 機関による組織とな っている。同コンソーシアムにおける重要事項は、各 機関の代表(理事)により構成される理事会にて審議、 決定される。理事長は同コンソーシアムの事務局を務 める名古屋大学の松尾清一副総長(産学連携推進本部 長)、本学からの理事は松本忠美病院長である。 名古屋大学は平成 22 年に附属病院内に「先端医療・ 臨床研究支援センター」を設立、平成 24 年には文部科 名古屋大学医学部附属病院 先端医療・臨床研究支援センター 「名古屋大学の先端・先進医療開発 2014 」より引用 学省「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」および 厚生労働省「臨床研究中核病院整備事業」に採択され、 本学では現在 3 つの研究課題がコンソーシアムの支 シーズ発掘から保険診療に至るまでのプロセスについ 援課題となっている。応募は随時可能であり、関心の て一貫した支援を行うための体制整備を進めている。 ある研究者は研究推進センターに問い合わせいただき コンソーシアム加盟大学の研究開発課題については、 たい。 受 賞 はつさか なつこ 初坂奈津子 助教(眼科学) International Conference on the Lens Alvira Reddy Travel Award 受賞 (研究推進センター 畔原宏明記) ばくと比較したも のです。頭頂部の 被ばく量は正午前 後 が 最 も 大 き く、 冬は夏の 10 分の 1 程度になるのに対 し、眼部は朝から 夕方までほぼ一様 2014 年 1 月 19 日から 24 日まで Hawaii Kailua-Kona であり、冬でも夏 にて開催された International Conference on the Lens の 50%程度の UV において、Alvira Reddy Travel Award をいただきま を浴びていること した。本学会は 2 年に 1 度開催される白内障関連の国 を明らかにしました。日常的に使用されている UV 際学会で、世界中の水晶体関連の研究者が参加する学 インデックスは眼部被ばくの指標としては適切では 会です。本学からは 5 名が出席し、私は「Correlation なく、眼部被ばくの新指標となる眼部 UV インデッ of UV exposure dose between top of head and eye 」に クスの作成を目指して研究を継続したいと思います。 ついて発表しました。白内障の原因の 1 つである眼部 なお次回の本学会は 2015 年 12 月にハワイで本学眼科 紫外線(UV )被ばくを、UV-B センサを組み込んだ東 学教室が主催することが決まっています。 洋人マネキン型 UV 計測機で計測し、頭頂部の UV 被 44 (初坂奈津子記) 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 第5回 金沢医科大学・金沢工業大学 医工連携フォーラム 日時:平成 26 年 3 月 8 日(土)午後 2 時 場所:病院本館 4 階 C41 講義室 本学および金沢工業大学は「医工連携による教育研究 協力協定」に基づき、医工連携による共同研究を積極的 に推進している。これらの研究成果を双方の大学で確 秋田利明教授による研究成果報告 認し、さらに企業との産学連携プロジェクトへの展開 を図るとの趣旨にて、第 5 回医工連携フォーラムが本 金沢工業大学の学生による、医工連携に関する 9 題の 学主催(金沢工業大学共催)により開催された。両大学 ポスター発表が行われた。 の教職員および学生のほか、企業・団体からも参加が 加藤伸郎研究推進センター長からの閉会挨拶では、 あり、本学の関係者 27 名を含め、総勢 88 名の参加を得 医工連携の研究成果について、県内外の支援団体を中 た。 心とした産業界とのネットワークを活用し、産学連携 フォーラムは本学の勝田省吾学長および金沢工業大 による医療機器開発に繋げることへの期待が述べられ 学の石川憲一学長の挨拶ではじまり、公益財団法人医 た。産学連携のマッチング行事は今後も予定されてお 療機器センター上級研究員の鳥井賢治先生から「医療機 り、医工連携のさらなる展開が期待される。 器の研究開発と薬事規制・実用化施策について」と題す (研究推進センター 畔原宏明記) る基調講演が行われた。さらに 4 題の研究成果報告が 行われ、それぞれ活発な質疑応答がなされていた。また、 七尾高校スーパーサイエンスハイスクール 金沢医科大学プログラム 高校生のための医学の魅力講座 認知症マウス:遺伝子から行動まで 平成 26 年 2 月 21 日(金)、スーパーサイエンスハイス クール指定校である石川県立七尾高等学校理数科 2 年 「高校生のための医学の魅力講座(金 生 36 名を対象に、 沢医科大学プログラム)」を基礎系 4 講座(解剖学Ⅰ、生 化学Ⅰ・Ⅱ、生理学Ⅰ)および一般教育機構(生物学) 八田稔久教授から説明を受ける高校生 の教員の協力を得て開講した。本講座は高校生を対象 に研究を通して医療の実情に触れ、科学への関心を培 では、病因物質のアミロイド蛋白質が大量に作られる ってもらうことを目的に実施している。 ことと記憶力の低下との関連性を導きだすことができ 今回「認知症マウス:遺伝子から行動まで」をテーマ とし、アルツハイマー病モデルのトランスジェニック マウスで先端研究を体験した。参加者たちは、開講挨拶、 た。発表後の質疑応答では、教員・生徒による活発な 意見交換が行われた。 「身近な病気をテーマに実験が 参加した生徒からは、 オリエンテーションの後、4 つのグループに分かれて実 、 「将来医療に携わりた でき、有意義な経験となった」 験を行い、グループごとに実験結果を整理し考察を加 いという意識が高まった」などの感想が聞かれた。 えて発表した。アルツハイマー病患者と同じ遺伝子が (医学部庶務課 塚田夏生記) 組み込まれたトランスジェニックマウスを用いた実験 45 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 大学院医学研究セミナー 病理からみた糸球体腎炎における 糸球体内の免疫反応と微小血管障害 脳神経系の形成制御メカニズムの 解析とその医学的応用 講 師 講 師 日 時 場 所 担 当 清水 章先生(日本医科大学医学部解析 人体病理学教授) 平成 25 年 12 月 6 日(金)18:00∼19:30 病院本館 4 階 C41 講義室 腎機能治療学 横山 仁教授 【講師紹介】 日 時 場 所 担 当 河崎洋志先生(金沢大学医薬保健研究域 医学系脳細胞遺伝子学教授) 平成 25 年 12 月 10 日(火)18:00∼19:30 病院本館 4 階 C41 講義室 生理機能制御学 加藤伸郎教授 【講師紹介】 1985 年 に 金 沢 医 科 大 学 を 卒 業 後、 1990 年京都大学医学部卒業、神経内科研修・大学院・ 1993 年医学博士取得。日本医科大学 米国留学を経て、2004 年東京大学大学院准教授、2013 病 理 学 第 一 助 手、Harvard Medical 年より現職。 School 留学、日本医科大学病理学第一 講師・助教授・准教授を経て、2013 年 6 月より現職。 【主な研究分野】 脳の発達に関する形態学的および分子生物学的研究。 【セミナーの内容】 脳の神経回路網構成において、遺伝的と後天的要因 【主な研究分野】 人体病理学、実験病理学、とくに腎臓病を専門とし、 がそれぞれどの程度支配的であるかという問いかけは、 ヒト病理材料および遺伝子改変動物等を用いて、腎炎、 Nature-Nurture 問題と呼ばれている。河崎教授はこ 移植腎障害などの各種腎臓病の病態解析を行っている。 の問題に取り組む場として体性感覚皮質におけるバレ 【セミナーの内容】 ル構造を採用し、周産期の仔マウスを用いて解剖学的 最初に腎における血管構造の特徴を示し、実験腎炎 解析を行った。マウスの発達において出生日と受精日 として Thy1.1 腎炎および STZ 誘導糖尿病性腎症モデ の相対的関係を人工的早産によって操作し、バレル形 ルを用いた血管内皮増殖因子(VEGF )の糸球体係蹄内 成は出生日に依存するとの発見がなされた経緯が語ら 皮細胞修復における役割を示した。また、糸球体腎炎 れた。一方、バレル構造はマウス髭の抜去によって可 の治療と関連してレニン・アンジオテンシン系抑制薬 塑的変化を受けるが、この変化を起こすためには抜去 およびスタチンによる内皮細胞修復と炎症性マクロフ を臨界期と呼ばれる特定の生後期日内に行わなければ ァージを介する修復の分子メカニズム、およびモデル ならない。臨界期の開始と終了の期日は、出生後では 動物とヒト疾患との比較が述べられた。さらに、最新 なく受精後の日数によって規定されていること、すな の話題としての異種間臓器移植における超急性拒絶の わち出生日に依存しないことが見い出された。次いで、 機序とその克服が取り上げられた。 出生をバレル形成へと結びつける媒体を探索し、それ がセロトニンであると同定した実験について説明があ 【セミナーの成果】 腎糸球体係蹄内皮細胞障害と炎症性マクロファージ った。最後に、系統発生においてマウスとサルの中間 を切り口に実験および人体病理学を網羅した最新で膨 に位置するとみなせる実験動物としてフェレットが紹 大な研究成果が話され、医学研究の重要性と研究の醍 介され、この実験動物へ胎生期に遺伝子導入する手法 醐味を基礎系のみならず臨床系の大学院生にも理解さ れたものと考えられる。 (腎臓内科学 横山 仁記) が話された。 【セミナーの成果】 体性感覚皮質への感覚入力に関し、構成の基本原則 や形態学的研究手法の基本を学ぶことができた。また セロトニンの神経系発達におけるユニークな役割がよ く理解できた。諸分野の大学院生に有意義な内容であ った。 46 (生理学Ⅰ 加藤伸郎記) 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 大学院医学研究セミナー がん治療の新展開: 動脈塞栓術の果たす役割 胃がん手術と 世界無形文化遺産となった和食 講 師 講 師 日 時 場 所 担 当 堀 信一先生(ゲートタワーIGTクリニック 院長) 平成 25 年 12 月 13 日(金)18:00∼19:30 病院新館 12 階特別会議室 放射線診断治療学 利波久雄教授 【講師紹介】 1975 年徳島大学医学部卒業。1980 年より大阪大学医学部放射線科、ベル ン大学医学部放射線科を経て、2002 年ゲートタワーIGT クリニックを開 院。 【主な研究分野】 血管塞栓用球状塞栓物質(マイクロ スフィア)の研究。 【セミナーの内容】 化学動脈塞栓術は、肝細胞癌などの栄養血管が豊富 な腫瘍に対する有効な治療法である。しかし、従来の 塞栓物質は抗癌剤との親和性や粒子径において問題が あった。マイクロスフィアは親水性ポリマーを原料と して開発された永久塞栓物質で、抗癌剤との親和性が 高く、また粒子径も細かく血管選択性に優れる。マイ クロスフィアは本邦で開発された後、欧米で高い評価 を受け、2014 年 2 月より本邦でも使用が認可された。 マイクロスフィアを用いた化学動脈塞栓術は肝細胞癌 のみならず、子宮癌や膀胱癌でも有効性が示されてい る。さらに肺癌やリンパ節転移、乳癌皮膚転移など化 学動脈塞栓術の有効性に乏しい症例に対してもマイク ロスフィアの効果が報告されている。このようにマイ クロスフィアの臨床導入により化学動脈塞栓術の治療 効果改善と適応拡大が期待され、今後のがん治療にお いて有効な治療選択肢になりえる可能性を秘めている。 【セミナーの成果】 マイクロスフィアの有効性を示した研究データや症 例が多数紹介され、活発な質疑応答もなされた。マイ クロスフィアを用いた動脈塞栓術の有効性と将来性を 認識できた非常に有意義なセミナーであった。 (放射線医学 的場宗孝記) 日 時 場 所 担 当 笹子三津留先生(兵庫医科大学上部消化管 外科主任教授) 平成 26 年 1 月 10 日(木)18:00∼19:30 病院新館 12 階大会議室 消化器外科治療学 小坂健夫教授 【講師紹介】 1976 年東京大学医学部卒業、1984 年医学博士号(東京大学)取得、1984 年フランス政府給費留学でパリ大学 へ 留 学、1985 年 東 大 第 2 外 科 講 座 助 手、1987 年国立がんセンター中央病 、1989 年オラ 院外科(2006 年副院長) ンダ・ライデン大学外科(Boerhaave 教授)招聘教授、2007 年兵庫医科大学 特命教授(外科担当) 、2008 年同大学 外科学講座主任教授(上部消化管外科)、1997 年∼2007 年 WHO 胃がん研究協力センター所長を併任。 【主な研究分野】 消化器外科、腫瘍外科、特に胃癌の外科。 【セミナーの内容】 本セミナーは第 71 回がん診療連携拠点病院研修会を 兼ねて開催された。はじめに和食を世界無形文化遺産 として納得させるために重要であったプロセスが紹介 され、先生の造詣の深さに驚かされた。次いで、胃癌 手術の領域におけるエビデンスが世界で初めて形成さ れていく過程をお話しいただいた。そこにはリンパ節 郭清、手術アプローチあるいは合併切除、そして術後 補助と進行再発の化学療法が含まれる。 まず、請われてオランダで行った胃癌の「1 群」対「2 群」リンパ節郭清の RCT(無作為化比較対照試験)の経 験を語っていただいた。手術の RCT にはピットフォー ルがあること、例えば feasibility study が必要な場合が あること、慣れた手術や期待する術式が有利になりやす いことなどを指摘された。また、広く海外に認められ 受け入れられるための戦略、そしてその成果を、詳細 にかつ科学的にご説明いただいた。その際、scientific honesty が極めて重要であり、手術では論理(science ) だけではなく、技術(art )を実際に見せること、特にそ の地の患者で手術を行ってみせることの重要性を解説 された。また、今後の世界、特に東アジアでの医学研究 の趨勢を展望され、若い大学院生に向け、海外との交 流を積極的に行うよう、そしてそのためには手術、医学、 そして語学の勉強の必要性を強く訴えられた。先生の 医学医療に関する深いご理解と胃癌克服への強い熱意 が感じられ、大変すばらしいご講演であった。 【セミナーの成果】 参加した大学院生、医師(消化器外科、乳腺外科、腫 瘍内科、リハビリテーション科など) 、さらに、おもに 外科病棟・外来でチーム医療に参加している看護師、薬 剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなど 50 名を超す大学、 病院スタッフは、すばらしい内容に強い感銘を受けてい たようであった。 (一般・消化器外科学 小坂健夫記) 47 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 大学院医学研究セミナー 鉄代謝と貧血 抗リン脂質抗体とその作用メカニ ズム 講 師 講 師 日 時 場 所 担 当 川端 浩先生(京都大学大学院医学研究 科内科学講座血液・腫瘍内科学講師) 平成 26 年 1 月 24 日(金)17:30∼19:00 病院本館 4 階 C42 講義室 血液免疫制御学 正木康史准教授 【講師紹介】 1988 年京都大学医学部卒業。1996 日 時 場 所 担 当 山本樹生先生(日本大学医学部産婦人科 系産婦人科学分野教授) 平成 26 年 1 月 31 日(金)18:00∼19:30 病院本館 4 階 C41 講義室 生殖周産期医学 牧野田 知教授 【講師紹介】 1977 年日本大学医学部卒業。1981 年日本大学大学院 年医学博士取得後、2000 年までロサ 医学研究科外科系産婦人科学専攻。日本産科婦人科学 ンゼルスのシーダス・サイナイ・メデ 会専門医、母体・胎児専門医暫定指導医、2000 年産婦 ィカルセンターに留学、遺伝性ヘモク 人科学系産婦人科学分野主任教授。専門分野は周産期・ ロマトーシスの責任分子の一つである 出生前診断、不育症。 トランスフェリン受容体 2 をクローニ ングした。最近は、本学友杉直久教授と共同で、ヘプ シジンの鉄代謝における重要な役割を Blood 誌に発表 され、鉄欠乏性疾患あるいは鉄過剰症の病態解明に貢 献された。2000 年本学血液免疫内科講師、2005 年 8 月 京都大学医学研究科血液・腫瘍内科助手、2008 年同助 教、2010 年同講師。現在、厚生労働科研難治性疾患克 服研究事業・特発性造血障害に関する調査研究班の「再 生不良性貧血 / 骨髄異形成症候群の前方視的症例登録・ セントラルレビュー・追跡調査研究」の事務局長。 究。 【セミナーの内容】 抗リン脂質抗体は産婦人科学分野では不育症と密接 に関係している。その中でも特に抗β 2-glycoprotein I (GPI )抗体は血栓を生じさせ胎盤機能を障害する以外 に、抗β 2-GPI 抗体が絨毛よりの胎盤成長因子(PIGF ) 産生を抑制し胎児発育を障害する。抗β 2-GPI 抗体陽 性例では、血管内皮細胞の活性化をもたらすことが知 られており、レセプターの詳細は不明であるが、抗β 【主な研究分野】 血液・腫瘍内科学、特に鉄代謝異常症、骨髄異形成 2-GPI 抗体が血管内皮細胞に結合し、様々な作用が発 現すると考えられ、3 つのメカニズムがある。1 つは血 症候群(MDS )。 管内皮細胞の陰性荷電部とβ 2-GPI の結合、2 つめは 【セミナーの内容】 今回のセミナーでは、赤血球の役割から造血機構に ついての導入に始まり、トランスフェリンとヘプシジ ンの鉄代謝における役割について話された。その後、 鉄欠乏性貧血、腎不全などにより慢性貧血、輸血によ る鉄過剰症のそれぞれの病態について解説された。鉄 を橋渡しとして基礎から臨床疾患へと実に幅広い興味 深い講義であった。学術的にも、ストーリーも大変興 味深いセミナーであった。 【セミナーの成果】 理解の難しい鉄代謝と貧血、鉄過剰症などについて 分かりやすく講義していただき、今後の診療および研 究の助けになるセミナーであった。 (血液免疫内科学 正木康史記) 48 【主な研究分野】 妊娠高血圧症候群における免疫学的変化に関する研 AnnexinII に結合したβ 2-GPI の結合である。3 つめは toll-like receptor(TLR )を介した作用で、TLR の発現 が亢進し、炎症反応が促進され、そのために妊娠の維 持に障害が加わり、不育症の病態が形成される。 【セミナーの成果】 抗β 2-GPI 抗体陽性の妊娠高血圧症候群では血栓症 も流早産も高率に合併するなど、今後の臨床にも役立 つ有意義なセミナーであった。 (産科婦人科学 藤田智子記) 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 大学院医学研究セミナー 研究倫理指針:改正のポイント 講 師 日 時 場 所 担 当 川村 孝先生(京都大学大学院医学研究 科社会健康医学系専攻健康要因学講座予 防医療学教授・健康科学センター長) 平成 26 年 2 月 14 日(金)17:30∼19:00 病院本館 4 階 C41 講義室 健康増進予防医学 中川秀昭教授 第 7 回大学院医学研究科教育懇談会 医師・研究者のための戦略的思考法:英語 プレゼンテーションと英語ライティングの重要 性とその勉強法・トレーニング法について 講師: 島岡 要先生(三重大学大学院医学系研究科分子 病態学教授、三重大学災害救急医療高度教育研 究センター長) 日時: 平成 26 年 2 月 14 日(金)午後 6 時 場所: 病院新館 12 階大会議室 【講師紹介】 1980 年名古屋大学医学部卒。1993 年同大学大学院医学研究科予防医学講 座助教授。1999 年京都大学保健管理 センター教授。2011 年同センター長。 【主な研究分野】 公衆衛生学・健康科学、疫学・予防 医学、臨床疫学、医療社会学。 【セミナーの内容】 本セミナーは第 5 回治験・臨床研究の倫理に関する 「疫学研究に関する倫理 教育研修会と共催で行われた。 指針」と「臨床研究に関する倫理指針」は、統合するた めの見直しが進められている。今回の倫理指針統合に よる改正は、実施しようとする研究がどちらの指針に 適用するかが不明確、研究の種類によっては適用でき る指針がない等の問題点を整理し、基本的な方向性を 示すものとされた。まず倫理指針の適用範囲を「医科 学・臨床医学・公衆衛生学の領域のヒトを対象とした 研究」とし、ゲノム研究に関しては、ゲノム指針の両者 に準拠するとした。個別項目として、救急現場でのイ ンフォームド・コンセント、未成年者のインフォーム ド・アセント、ブロード・コンセント(包括同意)につ いて、具体的に記載されることとなっている。個人情 報の取扱いでは、死者への尊厳や遺族への感情にも配 慮した内容となっている。また、昨今の臨床研究の不 祥事を受け、臨床研究の質を担保し、実施状況および データを検証できるよう倫理審査委員会の仕組みや試 料・情報の提供および保存に関する内容が明文化され た。 (なお、研修会の内容は、本学ホームページ「ライブ・ VOD 」で公開されているので、治験・臨床研究に携わ る方はぜひご覧いただきたい。) 【セミナーの成果】 まず最初に、なぜ研究倫理が必要なのかを事例をも って解説され、次いで新しく制定される倫理指針の内 容と重点をわかりやすく説明された。「 ディオバン 」 な どの多くの倫理問題が噴出している現在、倫理の動向 を踏まえた講義は的を射たものであり、大変有意義な セミナーであった。参加者とも活発な討論が行われた。 (公衆衛生学 中川秀昭記) 〔講師紹介〕 1989年大阪大学医学部を卒業、麻酔科研修後、1993年 同大学集中治療部医員、微生物病研究所研究員を経て、 麻酔集中治療助手。1998年米国ハーバード大学病理学・ 血液学研究所ポスドク、2000年同大学麻酔学・ 免疫病研 究所の講師、2003年同大学助教授、2008年同大学・分子 医学部門の准教授、2011年三重大学大学院医学系・分子 病態学教授、2013年同大学災害救急医療・高度教育研究 センター長併任。 〔講演内容〕 はじめに、研究者に必要な英語力は英会話より、英 文の読み書きが重要であることを説明された。英文論 文作成は研究費獲得のためのリサーチ・プロポーザル を書くことと同じであり、米国では研究を始める前に 必ず書くという。それはタイトル、仮説と目的、背景 と動機、研究戦略と方法、予想される結果、引用文献 からなり、それぞれのポイントを説明された。タイト ルと研究の内容は途中で変更してよいこと、初志貫徹 でなくてよいことを説明された。さらに仮説を検証す ることが目的となること、研究の背景を漏斗の口にた とえ、はじめは対象として多くの人を想定し、順次、 論文課題へと絞り込みをすること、また予想結果では、 バックアップ・プランも考えておくことなどを説かれ た。ご講演内容は具体的で大学院生の指導に役立つも のであり、出席者から多くの質問もあり、有意義なも のであった。 (生理学Ⅱ 芝本利重記) 教育懇談会 49 学 術 金沢医科大学報 158 号/2014.5 北陸がんプロ FD 講演会 北陸がんプロ FD 講演会は、がん医療に携わる教員の資質向上や能力開発を目的として、最新のがん医療専門家 を招聘し講演会を開催している。 腫瘍病理学セミナー Unraveling the contribution of the ELMO/DOCK180/Rac pathway to development and cancer 講師:Jean-Francois CÔTÉ 先生(Institut de Recherches Cliniques de Montréal(IRCM ), Canada ) 日時:平成 26 年 1 月 16 日(木)午後 5 時/場所:病院新館 12 階特別会議室 らかではなかった。乳腺細胞特異的に ERBB2 受容体 【講師紹介】 2001年カナダ・マギル大学にて博士 を発現させ、同時に DOCK180 を欠損させるマウスを 学位取得、2007年アメリカ・Sanford- 作製することで、DOCK180 は乳癌の発生には関与し Burnham Medical Research Institute ないが、肺転移上皮組織構造を維持することを見出し にてポストドクトラルフェローを経 た。更に臨床検体の解析から ERBB2 発現乳癌の患者 て、2005年より現職(ユニット長) 。 のうち、DOCK180 を発現する例は予後が悪いことも 【講演の内容】 DOCK180 は低分子量 G 蛋白質 Rac の活性化因子で 証明した。スクリーニングや筋融合などの系を用いて 細胞内信号伝達経路の分子機構を確実に証明すること あり、細胞運動やアポトーシス細胞の貪食に関与する の重要性がよくわかる、大変有益なセミナーであった。 ことが知られているが、がんとの直接的な関わりは明 (病理学Ⅰ 清川悦子記) H25 年度 北陸がんプロ・キャンサーボード症例検討会 開催一覧 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. 術前由来浸潤癌の合併が診断困難であった IPMN の 1例 症例提示:甲斐田大資 一般・消化器外科学助教 【第 122 回】 北陸がんプロ・キャンサーボード症例検討会は、がん 医療の各専門家がテレビ会議システムを使用して、提示 された症例に対して最善の治療方法を討議している。 (平成 25 年 4 月∼平成 26 年 3 月) 【第 110 回】 日時:平成 25 年 4 月 22 日(月)午後 6 時 30 分 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. ALK 融合遺伝子陽性肺癌の 1 例 症例提示:中川 研 呼吸器内科学助教 2. MRI 拡散強調画像が診断に有用であった空洞形成肺 癌の 1 例 症例提示:本野 望 呼吸器外科学助教 【第 114 回】 日時:平成 25 年 6 月 25 日(火)午後 6 時 30 分 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. 治療に難渋している陰茎癌の 1 例 症例提示:菅 幸大 泌尿器科学助教 2. 結節性硬化症に合併した子宮 perivascular epithelioid cell tumor (PEComa) の 1 例 症例提示:山口直孝 産科婦人科学助教 【第 118 回】 日時:平成 25 年 8 月 21 日(水)午後 6 時 30 分 50 日時:平成 25 年 10 月 29 日(火)午後 6 時 30 分 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. 非浸潤性乳管癌の 1 例 症例提示:野口美樹 一般・消化器外科学内講師 2. Nipple sparing mastectomy を行った LCIS の 1 例 症例提示:大野由夏子 一般・消化器外科学助教 【第 125 回】 日時:平成 25 年 12 月 5 日(木)午後 6 時 30 分 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. 頭蓋骨に発生した骨肉腫の 1 例 症例提示:笹川泰生 脳神経外科学助教 2. 甲状腺乳頭癌未分化転化に対して外科的切除を行っ た 1 症例 症例提示:堤内俊喜 頭頸部外科学助教 【第 130 回】 日時:平成 26 年 2 月 19 日(水)午後 6 時 30 分 場所:基礎研究棟 3 階大学院セミナー室 検討症例 1. 高度なリンパ節転移を伴った食道神経内分泌細胞癌 の 1 例−治療法を巡って 症例提示:木南伸一 一般・消化器外科学准教授 2. イレウスを来した S 状結腸癌の 1 例−ステントの是 非について、術後補助化学療法について 症例提示者:大西敏雄 一般・消化器外科学助教 金沢医科大学報 158 号/2014.5 病 院 第 32 回北陸腎移植連絡協議会 不全患者に対する腎移植医療の確保と推進を図ること を目的として毎年開催されている。 本学病院は昭和 59 年に北陸三県の組織適合性検査を 日時: 平成 26 年 3 月 29 日(土)午後 2 時 実施する北陸腎移植 HLA 検査センターを設置し、北陸 場所: ANA クラウンプラザホテル金沢 の中心的役割を担う移植施設として、現在までに生体 主催: 金沢医科大学病院北陸腎移植HLA検査センター 腎移植 244 例、死体腎移植 62 例(平成 26 年 3 月末現在) の合計 306 例の腎移植を行ってきた。 協議会では、鈴木孝治北陸腎移植 HLA 検査センター 所長(本学泌尿器科学教授)の進行のもと、 「平成 25 年 度の献腎移植の現状と問題点」について、医師、検査技 師、行政機関、臓器移植推進財団の事務局および移植 コーディネーター、日本臓器移植ネットワーク中日本 支部の移植コーディネーターがそれぞれの立場から報 告した。 「腎移植の話題 先行的献腎移植登録とド 協議会の後、 ナーの安全性評価」と題して、名古屋第二赤十字病院副 両角國男先生による特別講演 院長・第一腎臓内科部長の両角國男先生による特別講演 が開催された。両角先生は先行的献腎移植登録の現状と 平成 26 年 3 月 29 日(土)午後 2 時から、第 32 回北陸腎 今後の課題について分かりやすく解説され、ドナーの意 移植連絡協議会が ANA クラウンプラザホテル金沢にお 志を実現するためには、腎臓が機能するかどうかの摘出 いて、79 名(院外 66 名、院内 13 名)の出席のもと開催 医の適確な判断や患者さんの病態が変化した際の専門医 された。 へのコンサルティングが重要であること等を話された。 この協議会は、北陸三県の行政機関、医師会、医療 (病院管理課 尾蔵鮎美記) 機関、臓器移植推進財団等が、十分な連携と調整を行い、 東海北陸地方との緊密な連携を維持すること、慢性腎 小児からの脳死下臓器提供 シミュレーション 日時: 平成 26 年 2 月 5 日(水)午後 3 時から 場所: 病院本館 4 階 C41 講義室 主催: 臓器移植委員会、脳死判定委員会、児童虐待防 止委員会 共催: 公益社団法人日本臓器移植ネットワーク中日本 支部、公益財団法人石川県臓器移植推進財団 ロールプレイング方式のシミュレーション 平成 26 年 2 月 5 日(水)午後 3 時から、小児からの脳 例経験して以来、4 年が経過している。その間、平成 死下臓器提供シミュレーションが病院本館 4 階 C41 講 22 年 7 月 17 日に改正臓器移植法が施行され、15 歳未満 義室において、139 名(院外 22 名、院内 117 名)の出席 の方からの脳死下での臓器提供が可能となった。富山 のもと行われた。 大学附属病院では、平成 24 年 6 月に脳死と判定された 6 本学病院では、平成 22 年 1 月に脳死下臓器提供を 1 歳未満の男児から国内初の臓器提供が行われた。本学 51 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 病院においても、いつでも発生し得る小児からの臓器 また、法的脳死判定の場面は事前に脳死判定医、検 提供に備えて準備をしておくことは重要であることか 査技師等が集い、ビデオ撮影・編集を行い、当日放映 ら、小児からの脳死下臓器提供シミュレーション実施 した。 のためのワーキンググループを発足し、これまでの半 シミュレーション実施後は反省会を開催し、意見交 年間、院内移植コーディネーターを中心にシナリオ作 換が行われた。参加者からは「言葉一つひとつが吟味さ 成等の準備を進めてきた。 「臓器移植に至る れており、具体的で参考になった」、 シミュレーションは、滑り台の上から転落した患児 までに多くの機関が関わっていることが分かり、大変 が救急車で搬送され、緊急手術施行後、集中治療セン さをシミュレーションを通して感じた」等の感想が寄せ ターへ入室となり、臓器提供の可能性を考えた主治医 られた。また、主治医を含め関係者の負担軽減につい が院内移植コーディネーターへポテンシャルドナー発 ても考えていく必要がある等の課題が挙げられ、今後 生の連絡をする場面からはじまった。ロールプレイン も病院全体が一丸となって臓器移植医療について考え、 グ方式で医師、看護師等がドラマ形式で熱演し、小児 推進していくこととなった。(病院管理課 尾蔵鮎美記) からの臓器提供で必要不可欠な虐待の有無確認や患者 家族の精神的負担を考慮しながらの臓器提供の説明等 を重点的にシミュレーションした。 患者の権利・臨床倫理に関する職員研修会 患者の権利、臨床倫理、個人情報保護 −「癒し・癒される」関係から− 講師: 堀 有行教授(医学教育学) 日時: 平成 26 年 2 月 19 日(水)午後 5 時 30 分 場所: 病院本館 4 階 C41、42 講義室 患者の権利・臨床倫理検討委員会では、患者の権利 の尊重および医療者の臨床倫理に基づく医療活動を実 践し、患者との信頼関係を確保しながら患者中心の安 全で質の高い医療を提供することを目的に、職員研修 会を実施している。今年度は医師、看護師、医療技術員、 事務職員、委託職員等計 243 名が参加した。 研修会では、森本茂人委員長(患者の権利・臨床倫理 検討委員会)が座長を務め、医学教育学の堀 有行教授 による『患者の権利、臨床倫理、個人情報保護−「癒し・ 癒される」関係から−』と題した講演が行われた。 堀教授が効果的なビデオ教材を用いたことから、臨 床における倫理や、患者とどのように信頼関係を築 くかについて理解しやすい研修会となった。ビデオ 教 材「 い の ち は 誰 の も の か Dax's case:Who should decide? 」では、重度の火傷を負った患者が辛い火傷の 治療を受けるよりも死を望んでいるという事例であっ たが、堀先生は、医療者としてこういった場合におい て患者とどう向き合うべきか明確な答えは出ないとし たうえで、臨床倫理を見直すためのケーススタディと して参加者に紹介した。 52 研修会の風景 また、堀教授は“癒やされた”と患者に感じてもらう ためには、職員の配慮や思いやりなどの「気づき」を「行 動」に移すことが重要であると話された。例えば、待ち 時間が長い患者への声かけ、インフォームドコンセン トの徹底、患者の視点に立った対診等を心がけること が患者と医療者との信頼関係の構築に繋がると説明し た。 本研修会の講義やビデオ教材を通じて、参加者が臨 床倫理や患者との信頼関係の築き方について再確認す る良い機会となった。 (病院管理課 表 治久記) 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 第 72 回がん診療連携拠点病院研修会 第 4 回緩和ケアオープンセミナー 医療におけるスピリチュアリティ 測定できないものは存在しないという思い込みからき ている。EBM(薬の有効率など)が全てか?という問 いかけから先生の講演ははじまった。 スピリチュアルという言葉は、宗教的な言葉のよう で日本人には馴染みがないが、WHO 憲章における健康 の定義にも出てくる言葉である。Health is a dynamic 講師: 市江雅芳先生(東北大学大学院医学系研究科音楽 音響医学分野教授) state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or 日時: 平成 26 年 2 月 21 日(金)午後 6 時 infirmity(1998 年修正案). Subtle Energy というエネル 場所: 病院新館 12 階大会議室 ギー療法の話では、イギリス全土の医療施設におけるが ん治療での補完代替医療の実際を紹介された。 Subtle 緩和医療に関わる中 energy は、誰でも身体からも出ているものである。参 で、我々は死を迎える 加者全員での実践講習では家庭用アルミホイルを用い 患者に対してどう対応 て実験が行われたが、アルミホイルで遮断できるという したらよいか日々悩む 経験を一同が体験した。Human energy field :オーラ、 ことが多い。患者の心 チャクラ、ペンデュラム(ダウジング)とは人の身体(自 について特別な教育は 分の掌、他人の掌、他人の頭など)のエネルギーを感じ 受けておらず、現場で ることで、情報(外の音、身体の認識など)をキャッチ は従来の医学では対応 する練習やスマホ、コンセントなどからのエネルギー できない、また理解で をキャッチする練習で体得できるもので、今まで感じ きない現象を経験する。 なかったのは、脳は、身体の一部の情報しか顕在化で そこで今回、市江雅芳 きないためであると説明された。つまり機械で測定で 先生に「医療における 市江雅芳先生による講演 きなくても、皮膚感覚で感じることができることがあ スピリチュアリティ」 り、それを客観的に評価できないか現在工学部の研究 と題して講演をしていただいた。 者と共同研究中とのことであった。患者の死後も遺族 緩和医療において、日々患者さんの死と向き合う度 に、唯物論的に精神や心は脳が生み出すものであり、 の心を癒すことの大切さも合わせて学ぶことができた。 (リハビリテーション医学 影近謙治記) 死は全てが無に帰すと思ってきた医療者は多い。しか しこれは日本の古典的科学(医学)教育の弊害として、 のリハビリテーションについ 第 12 回能登地区がん診療連携協議会 て、中木哲也主任(リハビリ 第 73 回がん診療連携拠点病院研修会 センター理学療法士)が報告 がん体験を語る:健康と病いの 語りデータベースについて し、がん患者に対する就労相 談について、瀧本淳子課長(地 域 医 療 連 携 部 )が 説 明 し た。 最後に石川県がん診療に携わ 講師: 佐藤(佐久間)りか先生(NPO 法人健康と病い る医師に対する緩和ケア研修 の語りディペックス・ジャパン事務局長) 日時: 平成 26 年 3 月 8 日(土)午後 3 時 場所: ホテル金沢 会の次回日程について、土田 佐藤(佐久間)りか氏 英昭教授(麻酔科・緩和ケア チーム)が説明した。 引き続き同会場で第 73 回がん診療連携拠点病院研修 第 12 回能登地区がん診療連携協議会では、最初に町 会が行われた。講師は「NPO 法人健康と病いの語り デ 立富来病院内科医長の野口 晃先生から「当院における ィペックス・ジャパン」事務局長の佐藤(佐久間)りか氏 がん医療への取り組みと今後の地域連携」と題して動画 で、 「がん体験を語る:健康と病いの語りデータベース を含めた病院紹介がなされた。本学病院からは、がん (DIPEx )について」と題したご講演であった。DIPEx こう 53 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 Japan(http://www.dipex-j.org/ )は 患 者 さ ん の 語 り を 動画で閲覧できるもので、英国 Oxford 大学の DIPEx (Database of Individual Patient Experience )が モ デ ルであると紹介された。その目的は患者さんに病気と 向き合うための情報と心の支えを提供し、家族や職場 の人々に「病を患う」とはどういうことかを提示するこ とにある。また、全人的医療・患者の立場に立ったケ アを醸成するような医学教育に応用し、 「患者体験学」 を確立することも重要な目的である。 「乳がんの語り」、 「前立腺がんの語り」からスタートし、 「大腸がん検診の 語り」も公開予定である。他には「認知症の語り」が公 協議会 開され、 「臨床試験・治験の語り」が進行中で、いずれ も科研費基盤 B で遂行されている。DIPEx で患者さん をチェックしていることと、分類・編成して検索しや の声を聞くことで、不安が解消され、また共感や連帯 すいようにまとめられている点である。余命告知に関 が生まれる。DIPEx は病いについて「語り直す」ことの する語りをもとに、何のための余命告知か、告知する 触媒となる。DIPEx には「ウェブ拍手」ツール(いわゆ 側と受ける側の間にコンセンサスが必要であることを、 る「いいね」 )として「語ってくれてありがとう」ボタン 佐藤(佐久間)氏は英語論文としてまとめている(Sato と「あなたの一言」アンケートがある。通常のブログと RS, et al. Chronic Illness 2012; 8(3 ): 225-236 )。 (集学的がん治療センター 元雄良治記) の違いは、DIPEx は専門アドバイザリー委員会が内容 フトが必要と考えられた。佐 第 74 回がん診療連携拠点病院研修会 藤先生自身が胃癌の化学療法 がん医療における薬物治療の位置 づけ−理想のがん医療を目指して− というご専門領域を越えて、 がん医療の本質に迫る方向性 (ベクトル)を示されている点 「がんが撲 が印象的であった。 あつし 講師: 佐藤 温先生(弘前大学大学院医学研究科腫瘍 滅されても死は減らない」と 内科学講座教授) 「人間は いう根本的な言葉は、 日時: 平成 26 年 3 月 14 日(金)午後 6 時 場所: 病院新館 12 階特別会議室 必ず死ぬ」という現実を想起 させ、医療は「患者さんが生 佐藤 温教授 きることのお手伝いをする」 弘前大学腫瘍内科学教授の佐藤 温先生は 1988 年に ということを、谷川俊太郎の「生きる」という一連の詩 琉球大学医学部を卒業され、昭和大学附属豊洲病院消 を通して説明された。佐藤先生の母校である琉球大学 化器科助教授、昭和大学病院腫瘍内科准教授を経て、 がある沖縄の言葉「命どぅ宝(命こそ宝)」を引用され、 2012 年に現職に就任された。講演では、がん医療にお スピリチュアルペインとは何かを聴衆に問われた。例 ける薬物療法の位置づけについて、その基礎からわか に挙げられたのは、料理人としての自信をなくした患 りやすく解説され、まず聴衆にマイクを向けて、双方 「理 者さんが、生きがいをなくしたという痛みであった。 向性のコミュニケーションの場を形成された。とくに 想のがん医療」とは何かを問われて、講演が終了した。 「がん医療とは何か」を問う時間を講演の最初と最後に 参加者には深い感動とともに、がん医療の本質を考え 約 1 分間考える時間を取られた。一人の進行胃癌の男性 患者さんとの交流と実際の患者さんの声をカルテの記 載から克明に再現されたことは、まさに臨床の醍醐味 であった。すべての患者さんはそれまでの人生を背負 っており、臨床医は患者さんの人生の大きな物語のご く一部を共有しているに過ぎない。 「がん」に目を向け た医療から「苦痛」に目を向けた医療へとパラダイムシ 54 る時間がもたらされた。 (集学的がん治療センター 元雄良治記) 金沢医科大学報 158 号/2014.5 る。また、職員の間でも同 平成 25 年度 接遇研修セミナー 様に言葉はコミュニケーシ 言葉のチカラ ョンの一手段として重要で あると強調された。 −患者さんとの絆・スタッフ同士の絆を 深める− 講 演 の 最 後 に 先 生 は「 光 の言葉」と「闇の言葉」をか け続けたそれぞれの水の氷 講師: 横田幸子氏(フリーキャスター) 日時: 平成 26 年 3 月 13 日(木)午後 5 時 30 分 場所: 病院本館 4 階 C41、C42 講義室 結結晶の写真を提示された。 「光の言葉」をかけ続けたき れいな六角形の結晶を見た 参加者は言葉の大切さを感 横田幸子氏 病院医療サービス向上委員会主催による平成 25 年度 接遇研修セミナーが、医師・看護師・コメディカル・ 事務職員等、計 358 名の出席のもと開催された。 今回のセミナーは元テレビ金沢のアナウンサーで、 じ取ったはずである。 「言葉の大切さを改めて感 講演後のアンケートでは、 じた」 、 「自分の心を変えると周りが変わるということ を学んだ」 、 「笑顔で優しく温かい言葉が自然に掛けら 現在フリーキャスターとしてご活躍中の横田幸子氏を れるようになりたい」など、参加者は改めて『言葉のチ 『言葉のチカラ−患者さんとの絆・スタッ 講師に招き、 カラ』の大きさを認識したように思われる。 フ同士の絆を深める−』をテーマに行われた。 横田氏は『言葉のチカラ』について、人が温かく励ま 病院医療サービス向上委員会では、職員の接遇技術 向上にとどまらず、患者満足度および職員の満足度を される言葉を「光の言葉」、逆に傷付ける言葉を「闇の 高めるための意識向上を目指し、さまざまな視点から 言葉」と表現し、言葉の持つ力をご自身の経験を交えな 研修会を実施している。今後も職員のスキルアップの がら分かりやすく解説した。病院においては、患者サ 一助になるようなセミナーを開催したい。 ービスの基本である言葉遣いは患者さんとの信頼関係 (医事課診療支援担当 古府美知子記) を築き、維持させ発展させる上で最も重要なことであ 平成 25 年度 第2回安全管理体制確保のための職員 研修会 免疫抑制・化学療法施行患者における B 型肝炎ウィルス再活性化に関して 講師: 土島 睦臨床准教授(肝胆膵内科) 我妻孝則看護師(看護部主任) 日時: 平成 26 年 2 月 6 日(水)午後 5 時 30 分 場所: 病院本館 C41 講義室、C42 講義室 病院職員を対象とした、本年度 2 回目の医療安全職 員研修会が開催された。 この研修会は特定機能病院として、安全管理のた 土島 睦臨床准教授 我妻孝則看護師 の紹介があった。 最初に、土島 睦臨床准教授(肝胆膵内科)が、 「B 型肝 炎ウィルス再活性化の基礎知識と予防策」と題して講演 めの基本的な考え方や具体的な方策の周知徹底を目的 を行った。土島先生は、B 型肝炎ウィルス(HBV )の発 として、年 2 回以上の開催が義務付けられている研修 見から種類、感染経路、再活性化のしくみ等をわかり 会で、今回は、ライブ中継、ビデオ・オンデマンド、 やすく説明した。また、HBV キャリアへの抗がん剤・ DVD での視聴を含め、約 1,470 名が参加した。 ステロイド剤投与が劇症肝炎を引き起こした 3 症例に 講演に先立ち、川上重彦病院長から開会の挨拶があ ついてグラフを用いて解説し、免疫抑制・化学療法を り、続いて、小坂健夫副院長(医療安全部長)から講師 行う全ての患者に、HBs 抗原・抗体、HBc 抗体の測定 55 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 をし、陽性の場合は専門医に必ず相談することが大切 べ、従来の多職種参加型チーム医療から多職種連携型へ であると述べた。 の変更が必要であると強調した。 次に、我妻孝則主任看護師(がん看護専門看護師)が 「多職種で行う安全な抗がん剤投与」と題して講演を行 最後に、小坂副院長が今回の講演内容をぜひ業務に 役立てていただきたいと依頼し講演会が終了した。 (医療安全課 岡山 均記) った。我妻看護師は、がん化学療法で起こるインシデン トで、血管外漏出と暴露の予防と対応について、チーム 医療を中心とした安全管理体制の確立が大切であると述 院内感染防止に関する教育講演会 感染対策を見直す 講師: 藤田直久先生(京都府立医科大学感染制御検査 医学教授) 日時: 平成 26 年 2 月 28 日(金)午後 5 時 30 分 場所: 病院本館 4 階 C41、C42 講義室 院内感染防止に関する教育講演が、本学病院の医師、 藤田直久先生による講演 看護師、医療技術者、事務職員等、院外からの参加者 とライブ・VOD で視聴した人を含め計 594 名の参加を 得て開催された。 今回は、より高いレベルの感染対策を目指す中でも、 なデータを交えて解説された。単に方法を説明するだ けでなく、それぞれを行うべき具体的なタイミングや、 やはり重要となる基本的な感染防止策について、現場 手洗い後の乾燥の重要性など、普段気が付きにくいポ での実践を強く意識した内容でご講演いただいた。 イントも解説いただいたことで、聴講した職員の感染 「予防」と「治 藤田先生は冒頭で、感染制御の二本柱、 対策への理解がさらに深まった。明日からの実践につ 療」について、それぞれの意義とともに、 「治療」におけ ながる講演内容であり、非常に有意義な講習会となっ る適切な診断および初期治療の重要性について解説さ た。 れた。また、メインとなる「予防」については、その基 この講演会は、医療法で年 2 回開催するよう規定さ 本となる標準予防策について、病原体の侵入経路など れている全職員対象の院内感染対策研修であり、当日 に立ち戻って、分かりやすくご説明いただいた。その 会場で聴講できなかった職員もイントラネットやビデ 上で、手指衛生の手技や、手袋やマスク、プラスチッ オ・オン・デマンド、DVD 貸出などにより受講するこ クエプロンなど、個人防護具の装脱着について科学的 とが義務付けられている。 (感染制御室 野田洋子記) 56 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 研修医の頁 平成 25 年度 臨床研修修了証交付式 ター部長、望月 隆臨床研修プログラム責任者他が出席 して行われた。 今年度の研修修了者は医科 35 名、歯科 2 名の合計 37 名で、川上病院長から研修修了者全員に修了証が授与 された。最後に、修了者全員で記念撮影が行われた。 平成 25 年度の臨床研修医および歯科研修医の臨床研 なお、医科修了者 35 名のうち 32 名が引き続き本学病 修修了証交付式が、平成 26 年 3 月 20 日(金)午後 3 時よ 院および金沢医科大学氷見市民病院において後期研修 り病院新館 12 階大会議室において、川上重彦病院長、 (大学院進学を含む)を行うことになっている。 森本茂人臨床研修管理委員長、宮澤克人臨床研修セン (臨床研修センター事務課 中川喜雄記) 平成 26 年度 臨床研修医ワークショップ テーマ: 医療面接技法 平成 26 年度採用の研修医を対象としたワークショッ プが、4 月 5 日(土) ・6 日(日)、いこいの村能登半島(志 「医療面接技法」をテーマに 賀町)において実施された。 研修医 42 名中(内 1 名歯科研修医)41 名が参加した。ま ず、金沢医科大学名誉教授津川龍三先生を講師に迎え、 「人間として、医師として」というテーマで講演をして いただいた。先生は医師としての仕事の進め方、外来 のあり方、問診の要領、患者さんとの会話など人間と グループ討議 して医師としての心構え等を長い臨床経験を交えてお 話しされ、研修医にとって大変奥深い講演であった。 引き続き、参加者が 5 グループに分かれて模擬患者 夕食を兼ねた懇親会では、今年度採用の研修医から 自己紹介と研修を進めていく上での今後の抱負等が述 に対する医療面接を行い、グループ討議により医療面 べられ、懇親会の進行役として参加した 2 年目研修医 接技法上の問題点を整理して問題解決の方策を考え、 や参加者と会話がはずみ、有意義なひとときとなった。 結果を発表した。その後の全体討議を通じて医療面接 (臨床研修センター事務課 中川喜雄記) 技法に関する問題点が掘り下げられ、臨床への理解が 深められた。 57 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 研修医の頁 臨床研修医のための CPC Clinico-pathological Conference 第 58 回、第 59 回臨床病理検討会(CPC )が病院本館 4 階 C42 講義室において行われた。 第 58 回 CPC 平成 26 年 1 月 15 日(水) 17:30 影検査を施行するも冠動脈に器質的狭窄は認めず、心 筋生検でも心筋症、心筋炎を示唆する所見はみられな 【症例 1 】 食道癌に対する放射線照射後、難治性の血性胸水 貯留を来した 1 例 主治医 臨床提示 小島好司 吉岡万里奈 司会 画像解説 病理提示 近沢逸平 高橋知子 島田圭司 上田善道 (症例の概要) 呼吸器内科学助教 臨床研修センター研修医 泌尿器科学講師 放射線科学助教 臨床研修センター研修医 病理学Ⅱ教授 70 歳代男性。慢性閉塞性肺疾患に対して定期受診し かった。利尿剤を投与するも効果なく、肺うっ血がさ らに増悪したため、気管内挿管・人工呼吸器管理とな った。その後 39 度台の発熱、CK の上昇がみられたため、 悪性症候群が疑われ、ダントロレンの投与が開始され た。CK は改善傾向であったが解熱せず、ダントロレン を増量するも効果はなかった。徐々に心不全が増悪し、 無尿、血圧低下、心室細動が出現し、永眠された。複 雑な病態が絡み合う難解例で、総合討論では、悪性症 候群の診断基準に関して、心筋・横紋筋の組織所見に 関して論議がなされた。 ていた。1 年前、胸部中部食道癌に対して放射線療法、 化学療法が施行された。経過観察中、食欲低下、体重 減少、微熱、労作時呼吸困難の増強、喀痰がみられる ようになった。胸部 X-P にて左胸腔に大量の胸水がみ られたため入院となった。胸水抜去術、胸腔鏡検査が 施行されたが、第 9 病日より血圧低下、貧血が進行し 脱水状態となった。意識レベルが低下し、心肺停止状 態となり、永眠された。 総合討論では、胸水の原因について論議がなされた。 剖検にて左肺に肺癌が確認され、大量の血性胸水の原 因は肺癌に伴う癌性胸膜炎であることが明らかとなっ た。また、食道癌は治療によって完全に消失していた。 【症例 2 】 悪性症候群が疑われ、急性心不全にて死亡した 1 例 主治医 臨床提示 司会者 画像解説 病理提示 若狭 稔 坂入慧一郎 近沢逸平 高橋知子 谷村直紀 木下英理子 (症例の概要) 循環器内科学助教 第 59 回 CPC 平成 26 年 3 月 19 日(水) 17:30 【症例 1 】 意識消失を来した大量飲酒者の 1 例 主治医 臨床研修センター研修医 泌尿器科学講師 放射線科学助教 臨床研修センター研修医 臨床病理学助教 20 歳代男性。2 年前、統合失調症と診断された超肥 満患者で、薬剤服用歴、喫煙歴、飲酒歴がある。1 カ 臨床提示 司会者 画像解説 病理提示 角田真弘 尾崎一晶 西木一哲 肝胆膵内科医員 長内和弘 高橋知子 高垣雄太 清川悦子 呼吸器内科学特任教授 肝胆膵内科助教 臨床研修センター研修医 放射線科学助教 臨床研修センター研修医 病理学Ⅰ教授 (症例の概要) 60 歳代男性。アルコール性肝硬変、肝細胞癌加療後、 月前より呼吸困難となった。歩行も自宅内のみになり、 外来通院を自己中断していた。一週間前より感冒様症 外出はしていなかった。呼吸困難の精査目的に、本学 状が出現した。玄関先で倒れているところを家族が発 病院に紹介受診となった。心エコーで左室の著明な拡 見し、救急外来に搬送された。発熱および呼吸困難が 張を認め、全周性に壁運動が低下していた。冠動脈造 あり、肺炎を契機とした敗血症性ショックと考えられ、 58 病 院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 研修医の頁 抗菌薬とγ- グロブリン製剤が投与されたが、酸素化不 巣は縮小したが、リンパ節腫大、脳転移、骨転移が認 良、CO2 貯留、下顎様呼吸あり、人工呼吸による呼吸 められるようになり、ADL が著しく低下した。2 カ月後、 管理が開始された。血圧低下、脈拍触知不能となり、 突然、前胸部痛が出現し、意識消失、心停止状態とな 永眠された。総合討論では肺の画像所見の解釈、好中 った。心臓マッサージを施行するも効果なく、永眠さ 球減少の原因に関し意見交換がなされた。肺炎を契機 れた。総合討論では、前胸部痛の原因について意見交 に敗血症性ショック、DIC、肺胞内出血を来したと考 換がなされた。陳旧性心筋梗塞に加え、多数の心臓内 えられた。 腫瘍塞栓が致死性不整脈を誘発したと考えられた。 【症例 2 】 突然死した肺癌の 1 例 主治医 臨床提示 司会者 画像解説 病理提示 小島好司 内田信彰 長内和弘 高橋知子 木下香織 中田聡子 (症例の概要) 呼吸器内科学助教 臨床研修センター研修医 呼吸器内科学特任教授 放射線科学助教 臨床研修センター研修医 臨床病理学助教 〈予 告〉 第 60 回 臨床研修医のための CPC 日 時: 平成 26 年 5 月 21 日(水) 17 時 30 分から 場 所: 病院本館 4 階 C42 講義室 心筋梗塞、冠動脈硬化症の既往がある、60 歳代、男 性。右肺門部の異常陰影、胸・縦隔リンパ節腫大、右 研修医には出席が義務づけられていますが、それ以 下葉結節影を認め、本学病院に紹介された。腺癌と診 外の先生方、学生にも広く開かれていますので、ふる 断され、全身化学療法、放射線療法が行われた。原発 ってご出席ください。 《本学スタッフ新刊著書》 Gerard J. Tortora, Bryan Derrickson 著 佐伯由香、細谷安彦、高橋研一、桑木共之 編訳 トートラ人体解剖生理学(原書 9 版) (臨床病理学 黒瀬 望記) 基本を理解できるように構成されている。さらに身体 の正常な機能と、その異常に伴って出現する症状や疾 患との関連性を主眼に、基礎医学知識である解剖と生 理学の知識を統合。最新の臨床医学情報も盛り込んだ 上に、エレガントでわかりやすいイラストレーション を多用して丁寧に解説する。 各章ごとに「学習目標」 ・「チェックポイント」で完 石橋隆治 分担翻訳 (第 15 章 心臓血管系 : 心臓:403-425 頁) 「クリティカルシンキングの応用」 全な理解をはかり、 ではその章で学んだ概念を日常的あるいは臨床的な場 面に応用し、解剖生理と臨床的な知識との関連をより 丸善 B5 判、712 頁 定価(本体 6,900 円+税) 2014 年 1 月 31 日発行 理解しやすくするように工夫している。 ISBN978-4-621-08768-8 を重ねるたびに新鮮で豊富となる内容は医学生が CBT 米国の看護大学やコメディカル養成施設で使うため の教科書として書かれたものの日本語訳であるが、版 の前に知識のまとめとして読むのにも適している。 「トートラ 人体の構造と機能」のコンサイス版。組 米国では最も広く使われている解剖生理学の教科書 織学・発生学から臨床応用まで、新しい時代のスタン (原書 8 であり、前の版の「トートラ人体解剖生理学」 ダード教科書として好評を得た解剖生理学テキストの 版、2011 年)と、原本である「トートラ人体の構造と 最新改訂版。ヒトの身体についてこれまで一度も勉強 機能 第 4 版」 (原書 13 版、2012 年)はどちらも日本国 したことがない読者を対象にしている。学生がホメオ 内の看護大学や専門学校などで広く使われている。 スタシス(恒常性)に重点を置きながら構造と機能の (看護学部 石橋隆治記) 59 金沢医科大学氷見市民病院 金沢医科大学報 158 号/2014.5 髙島茂樹氷見市民病院病院長 第 61 回富山新聞文化賞受賞 富山新聞社では毎年、文化・芸能・スポーツの各分 野で輝かしい業績をあげられた個人、団体を顕彰して おり、今回、当院の髙島茂樹最高経営責任者(CEO ) が平成 26 年 3 月 11 日(火)富山市内の ANA クラウンプ ラザホテルにおいて「第 61 回富山新聞文化賞」を受賞 された。 この受賞は、髙島茂樹先生が平成 20 年に苦境にあ った氷見市民病院の公設民営化により開設した金沢医 髙澤 基富山新聞社社長から賞状を受け取る髙島茂樹病院長 (提供:富山新聞社) 科大学氷見市民病院の初代病院長に就任され「患者中 心の医療」の実現に努められたことや、平成 23 年 9 月 に完成した新病院を基盤として、氷見市民病院を地域 の中核病院として再生させたことが高く評価されたも のである。 開設当初は医師や看護師等の医療スタッフの充実に 苦慮されたが、当時 28 人だった常勤医師は現在 48 人 昨年 6 月には最高経営責任者に就任され、医療と経 営のトップとして病院経営に従事される。 贈呈式終了後、同ホテルにおいて受賞者並びに富山 新聞社や受賞者の関係者が多数出席され、受賞記念祝 賀会が盛大に執り行われた。 (金沢医科大学氷見市民病院総務課 上端雅則記) に、158 人だった看護師は 231 人に増員された。また、 経営面でも開設 3 年目には黒字経営となる功績を残さ れた。 講演会は堀 有行教授によ 患者の権利と個人情報保護に 関する研修会 り「患者の権利・臨床倫理・ 説明と同意・個人情報保護」 をテーマに行われた。先生 が製作した患者さんとの接 講師: 堀 有行先生(金沢医科大学医学教育学教授) し方に関するビデオや緩和 日時: 平成 26 年 2 月 28 日(金)午後 5 時 30 分 ケア研修会の教材を題材に、 場所: 金沢医科大学氷見市民病院 6 階多目的ホール 事故・過誤は「小さな行き違 いや不信感の積み重なり」が 患者の権利と個人情報保護に関する研修会が、平成 26 年 2 月 28 日(金)午後 5 時 30 分から金沢医科大学氷 堀 有行教授 原因であるなど、具体的事 例をとりあげ非常に分かり 見市民病院 6 階多目的ホールにおいて、当院の医師、 やすく解説した。医療者と患者さんとの認識の違いが 看護師、医療技術者、事務職員等計 106 名の出席のも あるために医療者側への不信感が生まれる。これは医 と開催された。 療者側が患者さんへの説明を充分に行わないことが主 講演会に先立ち、泉 洋一副院長から「当院の臨床に な理由であり、患者さんの話に十分耳を傾け、インフ おける倫理方針には、患者さんの人権を守るためにイ ォームドコンセントに留意して気持ちを癒すことから ンフォームドコンセントなどの説明義務や法令遵守と 信頼関係を構築することが大切であると強調した。 共に守秘義務が定められており、本年 9 月の病院機能 評価受審に向けて当院の個人情報保護に関する規程の 周知と患者さん中心の医療の実践が望まれる」と挨拶 があった。 60 (金沢医科大学氷見市民病院企画課 宮井公一記) 金沢医科大学氷見市民病院 病 院 平成 25 年度 初期臨床研修医修了証授与式 金沢医科大学報 158 号/2014.5 前にまず社会人としてどうあるべきかを考え、患者さ んから真に尊敬される良医になってもらいたい」との 励ましの言葉があり、また、齋藤臨床研修委員長から 「高齢化率が 30%を超え、へき地問題を抱えるこの地 で地域医療の中核となる本院で初期臨床研修を行った 平成 26 年 3 月 19 日(水)午前 9 時から、病院 6 階多目 経験を活かし、さらに自ら勉学に励み、患者さんに還 的ホールにおいて、平成 25 年度金沢医科大学氷見市 元する姿勢で取り組んでもらいたい」との言葉が贈ら 民病院初期臨床研修医修了証授与式が執り行われた。 れた。 授与式では、髙島茂樹病院長、齋藤人志副院長(臨 なお、当院では、平成 20 年度から初期臨床研修を 床研修委員長)をはじめとする各役職者並びに医師、 行い、平成 25 年度末で延べ 13 名が初期臨床研修を修 看護師、事務職員他 30 名余が列席し、髙島病院長か 了した。また、今回修了した研修医のうち 2 名は、引 ら 2 年間の初期臨床研修を終えた 3 名の研修医に修了 き続き当院で後期臨床研修を行うこととなっている。 証が授与された。 (金沢医科大学氷見市民病院人事課 笠間孝一記) 修了証授与に際して、髙島病院長から「医師である 61 能登北部地域医療研究所 能登北部地域医療研究所 4 年間を振り返って 能登北部地域医療研究所所長 中 橋 毅 平成 22 年、石川県は地域医療再生計画に基づき金 沢医科大学に寄附講座「総合医療学」を開設し、その 活動拠点として公立穴水総合病院内に能登北部地域医 療研究所が設置されました。研究所は、能登北部の地 域医療の再生のために診療、教育、研究を柱とする社 会貢献を理念として歩みはじめました。当初は何を行 うにも手探りの状況でしたが、大学や県の皆様のご支 援と地域の多くの方々に温かく迎えていただいたおか げで、4 年間を歩み続けることができたと感謝してお ります。その概要は「能登北部地域医療研究所 4 年間 のあゆみ」にまとめましたので、是非ご高覧いただけ ましたら幸いです。 能登北部はご存じの通り、日本の将来の少子高齢社 会が既にはじまっている地域であり、在宅医療、高齢 者診療、救急医療、介護予防活動などが特に求められ ています。研究所の主な仕事は、これらの分野におけ る活動を、医学教育や医療人育成の仕組みとリンクさ せながら、活性化させることであったと思います。在 宅医療、地域包括ケア、病院総合医療、救急医療など が組み込まれた初期臨床研修の 1 カ月地域医療研修プ ログラム、そして将来の総合診療専門医育成プログラ ムとなる日本プライマリ・ケア連合学会の専門医育成 あなみず地域医療塾 2013 にて 62 金沢医科大学報 158 号/2014.5 プログラム等もいち早 く 整 備 し た こ と で、 毎 年 20 名程の初期臨床研 修 医 が、 全 国 か ら 穴 水 を訪れるようになりま し た。 さ ら に、 こ の よ うなプログラムを軸に 若い人材が能登北部で 活 躍 す る こ と で、 能 登 の医療全体が明るく活 性化されていくような 能登北部地域医療研究所 4 年間のあゆみ発行 気がしています。 ま た、 平 成 25 年 度 か らは穴水町が「健康長寿のまちづくりプロジェクト」 を掲げ、町の予算を充てて、町民全員の健康づくりに 本格的に取り組みはじめました。研究所もこの活動に 深くかかわっており、地域住民の健康の維持・増進の お手伝いをしています。このことは、医療機関が地域 と一体となって地域住民の健康を守る仕組みを築くも のであり、これからの地域医療の一つのモデルとなる ものと期待しています。平成 25 年夏には、このプロ 「地域の医師を地域が育てる」 ジェクトの一環として、 を標語とした「あなみず地域医療塾」を、町と共同で 開催いたしました。教育機関が地域と一体となって、 地域の医療を守る仕組みまで築けるようになってきた 予感がしています。 ※「能登北部地域医療研究所4年間のあゆみ」は、http:// www.kanazawa-med.ac.jp/ccm/letter/index.htmlか ら も ご 覧 いただけます。 金沢医科大学報 158 号/2014.5 管理・運営 新役員・評議員・顧問の選任 役員の任期満了に伴い、第 15 期役員改選が行われ、 平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)およ 平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)および び評議員会(第 119 回)において、新評議員が選任され、 、平成 26 年 4 月 1 日(火)開催の理 評議員会(第 119 回) 下記のとおりとなった 。 任期は、平成 26 年 4 月 1 日から 事会(第 225 回)および評議員会(第 120 回)において、 平成 29 年 3 月 31 日までである。 理事長以下、役員の新体制は下記のとおりとなった。 また、今期から、理事機能の強化の一環として、担 当理事制を導入した。任期は、平成 26 年 4 月 1 日から 平成 29 年 3 月 31 日までである(ただし学長、病院長は それぞれの任期による) 。 理事長 副理事長 〃 常務理事 学 長 病院長 〃 理 事 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 監 事 〃 竹越 襄 髙島 茂樹(総括・理事長代理者) (新任) 中農 理博(総務・経営管理担当) 木村 晴夫(事務局担当) (新任) 勝田 省吾(大学統括) 松本 忠美(病院担当) (新任) 齋藤 人志(氷見市民病院担当) (新任) 川上 重彦(情報担当) 飯塚 秀明(教育・国試担当) 栂 博久(研究・学事総務担当) 宮村 栄一(渉外担当) 神田 享勉(地域医療連携担当) 坂本 滋(同窓会担当) 大野木辰也(財務担当) 久藤 豊治 飛田 秀一 大島 譲二 伊藤 順 角田 弘一 吉田 勝明 大田 修 米沢 寛 (選任条項別 50 音順) 〔評議員〕 竹越 襄 勝田 省吾 松本 忠美 齋藤 人志 飯塚 秀明 川上 重彦 久藤 豊治 髙島 茂樹 飛田 秀一 中農 理博 宮村 栄一 石田 豊司(新任) 大野木辰也 小島ひとみ(新任) 才田 悦子(新任) 島 智一 堤 幹宏(新任) 栂 博久 中橋 毅(新任) 森 豊茂 森本 茂人 山下 和夫(新任) 横山 仁 伊藤 順 伊藤 透 大島 譲二 角田 弘一 神田 享勉 坂本 滋 吉田 勝明 大山 充徳(新任) 川口 克則 木村 晴夫 小泉 泰之 小平 俊行 近藤 邦夫 篠原 治道 鈴木 宗幸 中川 秀昭 飛田 明 姫野 洋一 松本 浩平 本川祐治郎 八木 茂夫 八木 孝男 平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の理事会(第 223 回)にお いて、顧問 3 名が選任された。任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までである。 顧 問 森 喜朗 〃 小田島粛夫 〃 山下 公一(資料編纂担当) (新任) 〃 伊藤 博※ ※伊藤顧問の任期は、平成 25 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで 63 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 理事長に 竹越 襄 理事長(再任) 副理事長に 髙島茂樹理事(再任)、中農理博理事(新任) 常務理事に 木村晴夫理事(新任) 平成 26 年 4 月 1 日(火)開催の第 225 回理事会において役員の改選が行われ、理事長に竹越 襄理事、副理事長に髙 島茂樹理事、中農理博理事、常務理事に木村晴夫理事が選任された。 任期は、それぞれ平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までである。 副理事長 たか し ま しげき 髙島 茂樹 4月 4月 4月 4月 4月 9月 4月 4月 4月 6月 3月 5月 5月 9月 4月 4月 金沢大学医学部医学科卒業 金沢大学医学部第二外科教室入局 医学博士(金沢大学医学部) 金沢医科大学一般・消化器外科学助教授 金沢医科大学総合医学研究所教授(がん研究部門) 金沢医科大学一般・消化器外科学教授 第 33 回日本腹部救急医学会会長、第 32 回日本胆道外科研究会 当番会長、第 31 回日本外科系連合学会学術集会会長、第 43 回 中部外科学会総会会長、日本外科学会(特別会員)、日本消化 器外科学会(特別会員) 、日本癌治療学会(特別会員)、日本大 腸肛門病学会(特別会員) 、日本臨床外科医学会(特別会員) 、 日本腹部救急医学会(名誉会員) 、日本外科系連合学会(評議員) 就任の挨拶 副理事長 髙島 引き続き、副理事長をおおせつかり光栄に存じま す。一昨年開学 40 周年を迎え、その記念行事の一環 として大学のハード、ソフトの両面から着実に整備 が進んでいるのは周知のところですが、変化する医 療情勢の中で、昨今の大学を取り巻く環境は、学事・ 病院のいずれの面においても課題は山積しており、 非常に厳しいものがあります。 そんな中で大学の姿、形をどう構築していくか、 また職員の到達目標をどう設定し、明確にしていく 副理事長 なかの みちひろ 中農 理博 【略 歴】 1970 年 3 月 1979 年 1 月 64 学校法人金沢医科大学評議員 金沢医科大学病院副院長 石川県医師会副会長 学校法人金沢医科大学理事 金沢医科大学病院病院長 金沢医科大学副学長 金沢医科大学名誉教授 金沢医科大学氷見市民病院病院長 学校法人金沢医科大学副理事長 金沢医科大学氷見市民病院最高経営責任者 【主な学会活動】 【略 歴】 1968 年 1969 年 1976 年 1984 年 1990 年 1992 年 1998 年 1998 年 2002 年 2005 年 2005 年 2005 年 2008 年 2008 年 2011 年 2013 年 立命館大学産業社会学部卒業 金沢医科大学病院事務部医事課長 茂樹 かが極めて重要となります。 同時に卒業生 3,712 名を輩出し、全国津々浦々で 活躍されている北辰同窓会の先生方と大学との緊密 な関係を維持していくことも重要であります。竹越 襄理事長の強いリーダシップのもと、微力でありま すが大学発展のため尽力していきたいと思います。 今後とも皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ ます。 1981 年 1986 年 1987 年 1991 年 1994 年 2004 年 2005 年 2007 年 2008 年 2009 年 2009 年 2009 年 2014 年 4月 10 月 4月 8月 6月 1月 3月 4月 9月 4月 6月 10 月 4月 金沢医科大学病院事務部職員課長 金沢医科大学病院事務部長 学校法人金沢医科大学評議員 金沢医科大学医学部学事部長 金沢医科大学病院事務部長 金沢医科大学理事長室部長 金沢医科大学病院機能評価受審推進室室長 金沢医科大学病院長室長 金沢医科大学事務局局次長(兼)総務部長 学校法人金沢医科大学理事 学校法人金沢医科大学常務理事(2014 年 3 月迄) 金沢医科大学事務局長(2012 年 5 月迄) 学校法人金沢医科大学副理事長 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 就任の挨拶 副理事長 中農 このたび、第 225 回理事会におきまして副理事長 を拝命いたしました。担当は総務・経営管理です。 本学は今、創立 40 年の節目を超え、次の 50 年に 向けて新たな転換期に入っておりますが、少子高齢 化をはじめとして社会や経済の状況が大きく変化し ております。特に医療・福祉の分野では、社会保障 制度や医療提供体制の抜本的改革が行われ、その財 源確保のため消費税を含む税制改革や急性期から慢 性期まで、どのステージでも在宅復帰に向かう仕組 みを導入した診療報酬の改定がなされました。ここ 数年、全収入の 7 割強を担う医療収入が低迷する中 で、病院はさらに厳しい経営環境を迎え、医療提供 体制の新たな展開が必要となっております。 本学の使命は「次世代の有為な若者を育成して社 会に貢献し、社会に対して最新かつ高度の医療を提 供する」という重要な公益性をもつ事業を展開・運 理博 営していくことにあります。しかし、その財政基盤 は、国家の後ろ盾がある国公立と違い、学納金や公 的補助金の他は、医療収入と寄付金を自助努力で確 保・調達して運営財源に当てなければならない民間 企業であり、このことを全教職員が強く認識してい く必要があります。経営基盤の安定なくして、教育、 診療、研究の 3 本柱の改善・充実は求めるべくもあ りません。 制度改革への的確な対応、医療収入・寄付金など 運営資金の安定的な確保、さらに教育・研究部門の 管理運営における多面的な問題への対応などについ て、経営トップが広い見地から的確な意思決定と戦 略目標が達成できるように、微力ながら鋭意取り組 んでいく所存です。 全学の皆様のご支援とご協力をお願いいたしま す。 【略 歴】 常務理事 きむ ら はるお 木村 晴夫 (事務局長) 就任の挨拶 平成 26 年 4 月 1 日付で常務理事を拝命いたしまし た。これまで約 2 年間事務局長を担当し、事務部門 の責任者として大学運営に携わってまいりました。 さて、昨今の大学を取り巻く改革の波は大きく、国 公私立を問わず大胆な改革が求められております。 特に、大学のガバナンス改革については、本年 2 月 の中央教育審議会大学分科会のまとめで、実態とし て改革がそれほど進展していない現状から、大学の 内部規則に優先する国の法令による制度改正を行う 必要があると示されました。今後、こうした国の制 度改正を受け、大学は責任と権限の明確化、審議手 続きの簡素化、意思決定過程の確立を早急に図るこ とが必要となってまいります。 このように、大学の組織運営体制は大きく変わろ うとしておりますが、改革の実現には大学トップの 強いリーダーシップが不可欠であることは勿論のこ 1974 年 1974 年 1989 年 2000 年 2005 年 2008 年 2009 年 2010 年 2012 年 2014 年 3月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 5月 6月 4月 金沢経済大学経済学部卒業 金沢医科大学入職 金沢医科大学病院事務部医事業務課長 金沢医科大学大学事務部副部長 学校法人金沢医科大学評議員 金沢医科大学氷見市民病院副院長(2011年12月迄) 学校法人金沢医科大学理事 金沢医科大学事務局局次長 金沢医科大学事務局長 学校法人金沢医科大学常務理事(兼)事務局長 常務理事 木村 晴夫 と、それを支える事務組織の機能が重要となります。 今年度の本学の重点事業の一つである「新しい人事 制度づくり」の取り組みは、まさにこうした大学改革 を含めた本学の将来に十分対応できる人材を育成す るという目的があります。現在、業務推進室を中心 に各事務課から選抜されたメンバーによるプロジェ クトチームの活動で具体的な進展を見せております。 その一つは、新しい人事制度の目的として「金沢医 科大学の職員像」が示されたことです。イントラネ ットに掲載されていますので是非ご覧いただきたい と思います。この職員像を目指して研修制度や人事 評価の在り方、人事異動の基本方針などの制度づく りに進む予定です。現在は事務職員が対象ですが将 来的には他の職種にも反映したいと考えております。 今後とも、皆様方のご協力とご鞭撻を賜りますよ うお願い申し上げます。 65 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 病院長に 松本忠美 教授(新任) 副院長に 北山道彦臨床教授(新任)、才田悦子部長(新任)、山下和夫事務長(新任)、小坂健夫教授(再任)、 森本茂人教授(再任)、四方裕夫臨床教授(再任)、古家大祐教授(再任) 病院長補佐に 堤 幹宏特任教授(新任)、堀 有行教授(再任)、大森政幸副部長(再任)、大野木辰也局次長(再任) 平成26年3月20日開催の第223回理事会において、松本忠美副理事長(整形外科学教授)が第10代金沢医科大学病院 長として選任された。 副院長には循環器内科学 北山道彦臨床教授(医事担当) 、看護部 才田悦子看護部長(看護・業務改善担当) 、病院事務 部 山下和夫事務長(病院事務担当)が新たに任命され、小坂健夫教授(診療・医療安全担当) 、森本茂人教授(総務・臨 床教育担当) 、四方裕夫臨床教授(危機管理・医療情報担当) 、古家大祐教授(地域医療連携担当)が再任された。病院長 および副院長の任期は、平成26年4月1日から平成29年3月31日までである。 病院長補佐には肝胆膵内科 堤 幹宏特任教授(地域医療連携・学生教育担当)が新たに任命され、医療情報部長の堀 有行 部長(電子カルテシステム担当) 、医療技術部の大森政幸副部長(医療機器安全管理担当) 、事務局の大野木辰也局次長 (病院科別収支担当)が再任された。病院長補佐の任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間である。 病院長 まつもと ただみ 松本 忠美 (整形外科学教授) 1984 年 8 月 1988 年 4 月 1990 年 4 月 1999 年 4 月 2003 年 11 月 2005 年 4 月 2008 年 4 月 2008 年 6 月 2014 年 4 月 金沢大学医学部附属病院助手(整形外科学) 金沢大学医学部附属病院講師(整形外科学) 金沢大学医学部助教授(整形外科学) 金沢医科大学教授(整形外科学) 金沢医科大学病院副院長(2008 年 3 月まで) 学校法人金沢医科大学評議員 学校法人金沢医科大学理事 学校法人金沢医科大学副理事長 金沢医科大学病院病院長 【主な学会活動】 【略 歴】 1976 年 3 月 1983 年 3 月 1983 年 8 月 金沢大学医学部卒業 金沢大学大学院医学研究科、医学博士 米国ミネソタ大学 Research Fellow(ロータリー 財団奨学生) 就任の挨拶 このたび、平成 26 年 4 月 1 日付で病院長という大 役を仰せつかりました。 皆さんもご存じの通り、最近、国の医療政策が大 変厳しくなりました。例えば、平成 26 年度の診療報 酬改定に係る消費税増税の件では、病院にとっては 実質的なマイナス改定でございました。 また、急性期医療の 7 対 1 入院基本料というもの がありますが、この基準を達成するためには「重症 度、医療・看護必要度」15%以上を達成する必要が あります。本学病院においてこの基準をクリアする ことは大変な努力が必要であると思われます。 そして、特定機能病院の要件である紹介率・逆紹 介率の問題など、金沢医科大学病院にとっては大変 な難問が山積しております。 さらに、大学の創立40周年記念事業の一環として、 今年の秋に医学教育棟が竣工し、病院本館の診療機能 等が移転します。例えば、外来部門、リハビリテーシ ョンセンター、中央臨床検査部、病院病理部、臨床研 66 日本整形外科学会理事(2 年間)、日本股関節学会代議員・理事 日本人工関節学会理事(2012 年 3 月まで)、日本人工関節学会監 事(2012 年 3 月∼)、中部日本整形外科災害外科学会評議員、日 本リウマチ・関節外科学会評議員、日本リウマチ学会会員、日 本リハビリテーション医学会会員 病院長 松本 忠美 修センター、病院事務部門、臨床講義室などが医学教 育棟に移転し、今から約3年後に中央診療棟が完成す るまでは仮の住まいで業務を行わなければなりませ ん。 このように、多くの問題を抱え、大学病院にとっ て非常に重大な時期ではありますが、大変な時期で あればあるほど、我々は医療人としての原点の考え に戻り、患者さんに対して親切に医療を行い、質の 高い技術を以って患者を治療し、社会に帰さなけれ ばなりません。また、こういう時にこそ我々は全力 を揚げて患者さんの命を救うことに徹しなければな らないと考えております。 今後、私は 7 名の優秀な副院長、4 名の病院長補佐 の助けを得まして、金沢医科大学病院が迎えるであ ろう大きな波を何とか乗り越えていきたいと思いま す。どうか関係各位の皆様の温かいご支援、ご協力 をいただきまして、患者さんより信頼される金沢医 科大学病院となるよう努力していきたいと思います。 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 【略 歴】 副院長 きたやま みちひこ 北山 道彦 (循環器内科学臨床教授) 1981 年 3 月 1983 年 4 月 1985 年 4 月 1999 年 9 月 2005 年 11 月 2011 年 4 月 2014 年 4 月 金沢医科大学卒業 金沢医科大学病院研修医 金沢医科大学循環器内科学助手 金沢医科大学循環器内科学講師 金沢医科大学循環器内科学助教授 金沢医科大学循環器内科学臨床教授 金沢医科大学病院副院長 【主な学会活動】 、 日本心血管インターベンション治療学会(評議員、指導医) 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会、日本老年医学会、 日本冠疾患学会 副院長 さい だ えつこ 才田 悦子 (看護部長) 2月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 3月 2010 年 4 月 2014 年 4 月 2014 年 4 月 【略 歴】 1976 年 3 月 1976 年 4 月 1978 年 10 月 1981 年 1992 年 1997 年 1998 年 2000 年 2003 年 2006 年 2010 年 広島大学医学部附属看護学校卒業 広島大学医学部付属病院看護師 青年海外協力隊参加マラウィ国聖ガブリエル病 院看護師 青年海外協力隊事務局診療室看護師 金沢医科大学病院看護師 筑波記念病院看護師 筑波記念病院主任看護師 金沢医科大学病院看護師 金沢医科大学病院主任看護師 金沢医科大学病院看護師長 石川県立看護大学博士前期課程修了 看護学修士(コミュニティケア分野) 金沢医科大学病院看護副部長 金沢医科大学病院看護部長 金沢医科大学病院副院長 【主な学会活動】 日本看護学会、日本家族看護学会、日本地域看護学会、日本 臨床看護マネジメント学会、国際看護研究会 【略 歴】 副院長 やました かずお 山下 和夫 (病院事務部事務長) 病院長補佐 つつみ みきひろ 堤 幹宏 (肝胆膵内科特任教授) 1978 年 3 月 1978 年 4 月 1982 年 4 月 1988 年 12 月 1993 年 4 月 2002 年 5 月 2009 年 6 月 2010 年 4 月 2014 年 4 月 2014 年 4 月 2014 年 4 月 金沢大学工学部卒業 金沢医科大学病院中央臨床検査部 金沢医科大学病院中央臨床検査部主任 臨床工学技士資格取得 情報システム課課長代理 医療情報課課長 病院事務部副部長 病院事務部部長(併)統合情報管理部長 病院事務部事務長 学校法人金沢医科大学評議員 金沢医科大学病院副院長 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 4月 2月 1月 1月 2009 年 2010 年 2013 年 2014 年 4月 4月 4月 4月 金沢医科大学消化器内科講師 金沢医科大学消化器内科助教授 金沢医科大学医学情報学助教授併任 奈良県立医科大学先端医学研究機構医療情報学 分野教授 金沢医科大学消化器機能治療学特任教授 金沢医科大学病院肝胆膵内科特任教授 金沢医科大学病院消化器センター長 金沢医科大学病院病院長補佐 【主な学会活動】 【略 歴】 1980 年 3 月 1982 年 4 月 1987 年 4 月 金沢医科大学医学部卒業 金沢医科大学消化器内科助手 米国 Mount Sinai 医科大学アルコールリサーチ センター研究員 日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定医、評議員、日本 消化器内視鏡学会認定医、指導医、日本肝臓学会認定医、指 導医、評議員、日本アルコール医学会評議員、理事、米国ア ルコール医学会会員、米国肝臓学会会員 67 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 金沢医科大学氷見市民病院長に 齋藤人志 臨床教授(新任) 副院長に 坂本 滋特任教授(新任)、小平俊行部長(再任)、小島ひとみ看護部長(再任) 金沢医科大学氷見市民病院長の任期満了に伴い、平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の 223 回理事会において、一般消化 器外科齋藤人志臨床教授が氷見市民病院長に選任された。 副院長には胸部心臓血管外科 坂本 滋特任教授が新たに任命され、小平俊行事務部長、小島ひとみ看護部長が再任 された。 病院長の任期は、平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までである。また、副院長の任期は坂本特任教授は平 成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで、小平事務部長および小島看護部長は平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までである。 金沢医科大学氷見市民病院長 さいとう ひとし 齋藤 人志 (一般・消化器外科臨床教授) 【略 歴】 1980 年 1982 年 1983 年 1992 年 2000 年 2005 年 3月 4月 8月 4月 4月 6月 2008 年 4 月 金沢医科大学医学部卒業 金沢医科大学病院助手(第 2 外科) 金沢医科大学一般・消化器外科学助手 金沢医科大学一般・消化器外科学講師 金沢医科大学一般・消化器外科学助教授 金沢医科大学消化器外科治療学(消化器外科学) 臨床教授 金沢医科大学氷見市民病院一般・消化器外科科 長 就任の挨拶 このたび、髙島茂樹前病院長の任期満了に伴い、 平成 26 年 4 月 1 日付けで金沢医科大学氷見市民病院 の病院長を拝命いたしました。もとより、浅学非才 ですが、竹越 襄理事長、髙島副理事長(氷見市民病 院 CEO )をはじめ、学内・学外の皆様方のご指導・ ご協力を得て、金沢医科大学氷見市民病院のさらな る発展と氷見市並びに周辺地域における地域医療の 向上に鋭意努力していきたいと考えております。 金沢医科大学氷見市民病院は、氷見市からの要請 により、平成 20 年 4 月 1 日から病院事業指定管理者 として病院の管理運営を担当して、本年 4 月で 7 年 目に入りました。私は、平成 20 年 4 月に髙島前病院 長とともに、金沢医科大学病院から、副院長、一般 消化器外科科長・教授として着任し、微力ながら診 療を通して氷見市民病院の診療体制の充実に努力し てまいりました。平成 23 年 5 月に新病院が当地鞍川 に移転完成し、同年 9 月から診療を開始いたしまし たが、新病院の完成により地域における中核病院と 68 2008 年 2008 年 2009 年 2010 年 4月 4月 4月 1月 2010 年 7 月 2014 年 4 月 金沢医科大学氷見市民病院副院長(2014年3月まで) 金沢医科大学氷見市民病院臨床研修センター部長 学校法人金沢医科大学評議員 金沢医科大学氷見市民病院一般・消化器外科臨 床教授 金沢医科大学氷見市民病院診療部長 金沢医科大学氷見市民病院病院長 【主な学会活動】 日本外科学会(認定医、専門医、指導医)、日本消化器外科学 会(認定医) 、日本消化器病学会(認定医、専門医、北陸支部評 議員) 、外科周術期感染管理(認定医、指導医) 、日本肝胆膵外 科学会(評議員)、日本腹部救急医学会(評議員、編集委員)、 日本外科系連合学会(評議委員)、日本外科感染症学会(評議委 員) 、日本臨床外科学会(北陸支部評議員) 、エンドトキシン血 症救命治療研究会、日本癌治療学会、日本救急医学会、日本 消化器内視鏡学会、日本膵臓学会、日本胆道学会、日本感染 症学会、日本胃癌学会、日本乳癌学会、日本胆道外科研究会、 日本膵切研究会、北陸外科学会、エンドトキシン血症救命治 療研究会 金沢医科大学氷見市民病院長 齋藤 人志 して、また、金沢医科大学の分院として病院機能を 提供できるよう整備されてきました。さらに、平 成 25 年 12 月には、大学附属病院としての教育研修 機能の整備充実を主な目的とした教育研修棟が完成 し、医師の個室研究室や医局の整備、職員図書室、 カンファレンス室の整備がされたほか、氷見市医師 会の事務局にも入居いただき地域医療連携の一層の 推進を図ろうと思っております。医師数は平成 20 年スタート当初の 28 人から 48 人に、職員数も約 300 人から 455 人に増加しております。患者数、診療実 績も順調に増加しておりますが、これも髙島前病院 長をはじめ職員が一丸となって病院運営に取り組ん でこられた成果であると思われます。私の今後の病 院運営としては、これまでの髙島前病院長が築かれ た病院運営方針、診療体制等を踏襲しながら、患者 さんが当院の診療を受けて良かったと思える病院に するため、①地域中核病院と大学附属病院の機能を 併せ持つ病院にする、②氷見市並びに周辺地域との 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 地域医療連携と広域診療体制の確立、③病院職員の 縦・横のスムーズな連絡・連携が取れるチーム医療 の充実、④職員が金沢医科大学氷見市民病院の職員 であることに誇りが持てる病院にすることを目標と したいと考えております。また将来計画としては、 がんセンターの建設、PET-CT の導入などに取り組 副院長 さかもと しげる 坂本 滋 (胸部心臓血管外科特任教授) 3月 4月 4月 4月 5月 1月 1995 年 2002 年 2005 年 2008 年 2009 年 2010 年 5月 7月 2月 2月 4月 4月 2011 年 4 月 2011 年 4 月 2014 年 4 月 金沢医科大学心血管外科学助教授 金沢医科大学北辰同窓会会長 金沢医科大学心血管外科学臨床教授 長野赤十字病院心臓外科部長 金沢医科大学氷見市民病院心臓血管外科特任教授 金沢医科大学氷見市民病院院長補佐(2014 年 3 月 まで) 学校法人金沢医科大学評議員 学校法人金沢医科大学理事 金沢医科大学氷見市民病院副院長 【主な学会活動】 【略 歴】 1978 年 1978 年 1980 年 1987 年 1991 年 1994 年 みたいと考えております。まだまだ、取り組むべき 課題は多くありますが、職員の英知を結集して一つ ひとつ取り組んでいきたいと考えておりますので、 皆さま方のさらなるご支援ご協力をお願いいたした く思っております。 金沢医科大学医学部卒業 金沢医科大学心血管外科学研修医 金沢医科大学心血管外科学助手 金沢医科大学心血管外科学講師 金沢循環器病院副院長 金沢医科大学心血管外科学講師 、日本胸部外科学会(認定医、 日本外科学会(専門医、指導医) 指導医) 、日本心臓血管外科学会(専門医)、日本脈管学会(専 門医) 、日本循環器学会(専門医) 、日本冠動脈外科学会、日本 血管外科学会、日本静脈学会、日本臨床外科学会、日本不整 脈学会、日本人工臓器学会 【略 歴】 副院長 こひら としゆき 小平 俊行 (事務部長) 副院長 こじ ま 小島 ひとみ (看護部長) 3月 4月 5月 6月 4月 4月 4月 9月 1月 日本大学法学部法律学科卒業 学校法人東京歯科大学勤務 学校法人金沢医科大学勤務 金沢医科大学病院職員課長 金沢医科大学広報室長 金沢医科大学病院事務部副部長 金沢医科大学病院医事部門部長 金沢医科大学事務局局次長 金沢医科大学氷見市民病院副院長・事務部長 1978 年 1981 年 1996 年 2001 年 2004 年 2008 年 2009 年 2011 年 2012 年 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 富山赤十字病院看護婦 氷見市民病院看護婦 氷見市民病院看護主任 氷見市民病院看護婦長代理及び看護師長代理 氷見市民病院看護師長 金沢医科大学氷見市民病院看護師長 金沢医科大学氷見市民病院看護副部長 金沢医科大学氷見市民病院看護師長 金沢医科大学氷見市民病院教育研修職員支援室 副室長 金沢医科大学氷見市民病院副院長看護部長 学校法人金沢医科大学評議員 2013 年 4 月 2014 年 4 月 【略 歴】 1978 年 3 月 2010 年 3 月 1971 年 1971 年 1974 年 1982 年 1996 年 2000 年 2008 年 2009 年 2012 年 富山赤十字看護専門学校卒業 産業能率大学情報マネジメント学部現代マネジ メント学科卒業 【主な学会活動】 日本消化器内視鏡技師会、日本看護協会 69 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 平成 26 年度 新入職員辞令交付式 平成 26 年 4 月 1 日(火)午前 10 時から、新入職員辞令 交付式が本部棟 4 階講堂において行われ、新入職員 118 名( 臨 床研修医 38 名、事務職員 6 名、技術職員 18 名、 看護職員 55 名、技能職員 1 名)の代表の佐竹茜音さんに、 竹越 襄理事長から採用辞令が交付された。続いて「社 会人として行動の一つひとつに責任を持つとともに、 新入職員を代表してして辞令を受ける佐竹茜音さん 仕事で分からないことについては、積極的に配属先の 先輩方に教えてもらい仕事に邁進してほしい」との訓 示があり、最後に新入職員を代表して西道昌貴さんが、 平成 26 年度 病院新入職員オリエンテーション 松本忠美病院長による挨拶 平成 26 年度病院新入職員オリエンテーションが平成 26 年 4 月 1 日(火)、2 日(水)の 2 日間にわたって、本部 棟 3 階講義室および病院本館 4 階 C41 講義室において、 下記のとおり実施された。 今年度の参加者は、臨床研修医 38 名、看護師・助産 師 54 名、薬剤師 5 名、臨床検査技師 1 名、放射線技師 1 名、臨床工学技士 3 名、理学療法士 4 名、作業療法士 2 名、 言語聴覚士 1 名、歯科技工士 1 名、管理栄養士 1 名、調 理師 1 名、調理補助員 1 名、看護補助員 2 名に加え事務 職員 6 名、技術員 1 名の計 122 名であった。 (病院職員課 葛城顕証記) 「本学の発展のため一致協力して職務に精励します」と 力強く宣誓を行った。 〈プログラム〉 4 月 1 日(火) 8:45 ∼ 9:40 採用時提出書類の説明 人事課 10:00 ∼ 10:30 辞令交付式 人事課 10:30 ∼ 10:50 就業規則の説明 人事課 11:05 ∼ 11:25 福利厚生制度の説明 人事課 11:25 ∼ 11:45 「陽だまりルーム」の紹介 精神神経科 11:45 ∼ 12:15 提出書類の説明・日程連絡 病院職員課 13:00 ∼ 13:20 病院長挨拶 病院長 13:20 ∼ 13:40 診療業務の留意事項と安全管理体制 副院長 13:40 ∼ 14:00 大学の概要と組織 事務局局長 14:00 ∼ 14:20 病院の概要 病院事務部事務長 14:30 ∼ 14:50 病院の諸規程、職員駐車場使用、 大学敷地内の喫煙 病院管理課 14:50 ∼ 15:05 病院の受診システムについて(Ⅰ) 医事課(診療支援担当) 15:05 ∼ 15:25 病院の受診システムについて(Ⅱ)情報管理課 15:25 ∼ 16:25 給与振込銀行について 各金融機関 16:25 ∼ 17:00 事務手続き(ユニフォーム貸与、更衣室案内) 病院職員課 4 月 2 日(水) 8:45 ∼ 9:25 9:25 ∼ 9:55 9:55 ∼ 10:05 10:15 ∼ 10:45 10:45 ∼ 11:45 11:45 ∼ 12:15 13:00 ∼ 13:30 13:30 ∼ 14:00 14:00 ∼ 15:40 15:50 ∼ 17:00 70 (人事課 加藤勝人記) 院内感染防止策 臨床感染症学 院内暴力について 医療安全部医療安全管理室 病院における患者医療サービス 病院医療サービス向上委員会 病院における個人情報保護法 病院事務部 写真撮影 出版メディア業務課 採用時提出書類の回収及び質疑応答 人事課・病院職員課 火災等の災害予防について 内灘町消防署予防課 院内防災設備について 設備課 院内防災設備の現場確認(院内見学) 病院職員課 消火器取扱訓練 設備課 銀行関係書類回収 各金融機関 手洗い講習 感染制御室 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 金沢医科大学氷見市民病院 平成 26 年度 新入職員入職式 平成 26 年 4 月 1 日(火)午後 1 時 30 分から、病院多目 的ホールにおいて、本年 4 月 1 日付で採用された新入職 員入職式が行われた。 入職式は、棚瀬佳明副市長(本川祐治郎氷見市長代 理)が来賓として出席され、髙島茂樹最高経営責任者 (CEO )並びに齋藤人志病院長をはじめ多数の病院幹部 職員が列席した。 宣誓を行う中西啓祐さん はじめに、新入職員一人ひとりの氏名が読み上げら れ、髙島 CEO から、新入職員を代表した看護師 谷口 に努め、職務に精励することを誓います」と力強く宣誓 見束さんに採用辞令が交付された。髙島 CEO による期 を行った。 待と励ましの言葉と、齋藤病院長から、新たに仲間と なお、今年度の入職者は、医師 5 名、初期臨床研修 なった新入職員に対する歓迎と激励を込めた訓辞が述 医 1 名、看護師 14 名、理学療法士 8 名、作業療法士 1 名、 べられた。 臨床検査技師 2 名、事務員(嘱託)1 名、看護補助員 1 名 その後、新入職員を代表して理学療法士 中西啓祐君 が「金沢医科大学氷見市民病院の一員として、自己研鑚 の 33 名である。 (金沢医科大学氷見市民病院人事課 笠間孝一記) 金沢医科大学 第 1 回 SD 講演会 講師: 米澤愼二氏(愛媛大学 教育学生支援部長) 日時: 平成 26 年 3 月 7 日(金)午後 4 時 場所: 本部棟 3 階 A31 講義室 事務職員を対象とした第 1 回 SD(スタッフ・ディベロ ップメント)講演会が、平成 26 年 3 月 7 日(金) 、本部棟 3 講演会風景 階 A31 講義室において開催された。講師には、愛媛大学 教育学生支援部長の米澤愼二氏を迎え、 「体系的な SD 研 また、能力開発の 3 類型として、 「自己啓発」、 「職場 修の導入を目指して− SPOD における取組−」と題して 内教育」 、 「職場外教育」があり、最も重要なのは自己啓 講演が行われた。 発であるとの説明や、FD および SD の分野で先進的な 本学では、昨年 10 月に、職員の能力開発への支援等 を全学的に行うため「新人事制度プラン検討チーム」が 設置され、人事制度全般の見直しを進めている。今回 取組を行っている SPOD(四国地区大学教職員能力開発 ネットワーク)の事例などが紹介された。 参加者からは、 「ワークをとおして本学の良さをあら の SD 講演会は、その取り組みの導入として開催された ためて認識できた」 、 「2 時間があっという間だった」等 ものである。 の感想が寄せられ、満足度は約 9 割にも上った。 「金沢医科大学のよいところは?」 、 「それ 講演では、 新人事制度プラン検討チームでは、今回の講演会を を実現するためには?」、 「各部署で求める能力は?」な キックオフとして、職員一人ひとりが力を発揮できる どについて、各自がワークシートに書き出し、隣の人 人事制度の構築に取り組んでいく計画である。 と共有するなどミニワークが多く取り入れられ、理解 (業務推進室 福井加奈子記) を深めた。 71 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 への機能移転事業や機器備品整備及び電子カルテシス 学校法人金沢医科大学 テム更新整備等の政策予算を計上しました。また、金 平成 26 年度予算 沢医科大学氷見市民病院についても、収益向上のため の必要な予算措置を講じました。 1.消費収支予算の概要(表1) 平成 26 年 3 月 20 日(木)開催の第 119 回評議員会及び 第 224 回理事会において、学校法人金沢医科大学の平 (1 )収入面では、学生生徒等納付金に平成 25 年度予算 に比べ(以下、前年比という)1 億 3 千 2 百万円増の 50 億 成 26 年度収支予算案が承認されました。 平成 26 年度は、診療報酬・薬価の引き下げ改定及び 7 千 5 百万円を計上しました。 消費税率の引き上げなどにより、収入の減及び支出の 寄付金は、特別寄付金、教育振興資金寄付金、学術 増による大幅な収支悪化が懸念されます。また、医学 振興基金寄付金ほかで 5 億 6 千万円を計上、補助金は 14 部の定員増による競争環境の激化、国の病院急性期病 億円を計上しました。 医療収入は、前年比 5 億 3 千 3 百万円増となる 198 億 床の削減政策など経営を取り巻く環境は一層厳しくな 円を計上しました。入院収入は、延入院患者数は横ば ってきております。 いながらも手術件数の増加による入院単価増を見込み、 このような経営環境の中、本年秋には医学教育棟建 設工事が竣工し、その後、病院本館の機能移転と解体 稼動病床数を 788 床、病床利用率を 83.5%、診療単価を を行います。 61,800 円と算定して、148 億 4 千万円を計上しました。 教育部門では、受験生の確保や医師国家試験の合格 また、外来収入では、化学療法の注射料や画像検査の 者数及び合格率の向上につながる教育環境を整備し、 増加で単価の上昇を見込み、診療単価 15,000 円、一日 また、今秋竣工する医学教育棟の教育用機器備品や無 平均患者数を 1,137 人として 49 億 6 千万円を計上しまし 線 LAN の整備など移転事業に係る予算を計上しまし た。 以 上 に よ る、 帰 属 収 入 の 合 計 は、 前 年 比 1 億 4 千 7 た。さらに、研究部門では、大学院の充実と特色ある 百万円減の 276 億 1 千 5 百万円を計上しました。 独創的な研究を推進するための予算を盛り込みました。 病院部門では、医師及び看護師の定着を目的とした (2 )支出面では、人件費総額で前年比 1 億 1 千 5 百万円 施策を継続し、新たに薬剤師の確保を目指した事業を の増となる 131 億 1 千 5 百万円を計上しました。事務職 展開します。患者サービスの向上を目的とする事業、 員、技術職員、臨時職員及び医員などを増員し、帰属 地域連携強化事業、患者確保対策事業、医療の高度化 収入に対する人件費比率は、47.5%となる見込みです。 を目的とする事業などの予算を盛り込み、医学教育棟 教育研究経費には、医学部及び看護学部の国家試験 uJwv ?< 77$ADS '*+ S KS N8P9 5N8QU 0 : T mL 3M(BuHv &\`!^.V[, uIv &\a!].][, mR SU _YZa_ [cZ _`Z [Y^ZZ \aZ Z \`Z [cYbZZ `Z \aY`[_ !1 []\ c eV[ZZ eV\]] eV]Z eV^_b Z _]] Z eV[^a ?< M )G=@FM :FM C6FM 4UA SA% M /SEU dV\YZZZ Z 3MmRL \_Y`[_ eV[^a u2vdnLB-#mtqsrgentqsrp>iojh fff!1n &\_!"Blm1Okjh 72 3M(mRL W(UX 3M(U (mR Wx;v SU []Y[[_ [Y`c` cY]`^ `[_ \YaZZ [Z _Z !1 [[_ `` [_a [ Z _ Z \aY__Z WV`_X ]^^ We^c[X eV[Yc]_ eV^c[ 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 対策及び教育内容の充実を図り、また、科学研究費等 施設関係支出には、医学教育棟建設工事費、病院本 の外部資金獲得を目的とした研究助成事業、産学官連 館解体工事費、立体駐車場建設工事費、中央監視装置 携事業及び特別研究推進事業など研究活動の一層の推 リモートステーション更新費、病院施設改修費ほかで、 進を図るため、16 億 9 千 6 百万円を計上しました。 合計 34 億 1 千 2 百万円を計上しました。 医療経費には、総額 93 億 6 千 4 百万円を計上しまし また、設備関係支出には、教育実習用機器整備、共同 た。薬品費等医療直接材料費の医療収入に対する割合 利用研究機器整備、医学図書整備、電子カルテ・オーダ を 34.4%で計上し、医療収益の向上を図るものとして リングシステム更新費及び医療機器更新などで、合計 15 います。また、その他の医療経費には、経常的経費の 億 3 千 8 百万円を計上しました。 ほか医学教育棟移転事業、臨床研修事業、地域がん診 療拠点機能強化事業、看護師・薬剤師・医療技術職員 確保対策事業などの費用を盛り込みました。医療経費 の医療収入に占める割合は 47.3%となる見込みです。 以上による消費支出の部合計は、前年比 3 億 4 千 4 (3 )以上の資金収支計算の結果、平成 26 年度末の次年 度繰越支払資金は、51 億 3 千 7 百万円となる見込みです。 3.金沢医科大学氷見市民病院運営事業予算の 概要(表3) (1 )前年度に教育研修棟が完成して医師の受け入れ態 百万円増の 275 億 5 千万円となる見込みです。 (3 )この結果、帰属収入の合計 276 億 1 千 5 百万円から、 勢が整い、26 年度は医師の増員、臨床研修医の確保、 消費支出の部合計 275 億 5 千万円を差引いた平成 26 年 看護師及び薬剤師等医療スタッフの確保を目指します。 度の帰属収支差額は、6 千 5 百万円の収入超過となる見 また、回復期リハビリテーション病床の拡大、外来診 込みです。 察室の効率的な活用と外来拡張計画の策定、人間ドッ ク受診者の増加策、地域連携パスの拡大など診療体制 2.資金収支予算の概要(表2) の整備を図って、収益の増加を見込みます。 (1 )収入面では、事業の円滑な遂行を図るため、金融 また、臨床研修プログラムの充実や金沢医科大学医 機関からの短期借入金 15 億円、学校債収入として 3 億 学部生の臨床実習の受け入れなど教育研修病院として 円を計上しました。 の機能を整備し、専門・認定看護師の養成や人事考課 (2 )支出面では、借入金等返済支出に、短期借入金返 済分 15 億円と学校債の償還分 4 億円を合わせて 19 億円 を計上しました。 wHyx 制度の導入などスタッフの質の向上を図ります。 (2 )収入面では、医業収益及び医業外収益で 58 億 6 千 5 百万円を計上しました。入院収益は、一日平均患者数 NT&@wFx#]a_.X\, wGx#]b^.^\, oS =: TW 1 =: 55!?BT `Z[b` \^] M& $(* \d[ d 'E;>CM& T ``[ fX\[[ 8CM& IT \Z_[[ fX]^^ A4CM& N6R7 ]b[ fX^[ T?"& / ]a[ [ T?Q3& 8 \dZc[[ `^^ +KU & V a[ [ KU & T? \Zc[[ _[[ N6R7& T ]Za[^ a[ loo& loo aZ]ca cc` M NTL) eX`Zd_] \[b NT&L) DO&%NT `Z[_\ fXdb^ 0DO&%NT NToSJ ^bZ^d^ bd[ NT&oSJ w2xepJ@- ovsuthfpvsutr<jqki ggg1p#]`@no1Pmki &oS Yz9x TW \^Z\\` \Zada dZ^a_ a\` \[ \Zd[[ ^Z_\] \Z`^c [ ^Z]`a `[ eX]Zb[[ `Z\^b ^bZ^d^ 1 \\` aa \`b \ ` _[[ \Z_[] ]ac fX\Za[[ fX\_d [ ]d da bd[ 73 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 を 206 人、 診 療 単 価 を 48,000 円 と し て 算 定 し、36 億 9 た。材料費は薬品費や医療材料費、給食材料費等で 16 百万円を計上しました。また、外来収益は、診療単価 億 3 千 2 百万円を計上し、その他の経費として、光熱水 を 12,120 円、一日平均患者数を 530 人と見込み、18 億 費 1 億 4 千 5 百万円、管理経費 1 億 2 千 9 百万円を含む 9 6 千 9 百万円を計上しました。医業外収益は氷見市から 億 6 千 5 百万円を計上しました。 の交付金ほかで 3 億 6 千 5 百万円を計上しました。 (3 )支出面では、医業費用で 58 億 4 千 1 百万円を計上し (4 )以上による平成 26 年度末の経常利益は、2 千 4 百万 円となる見込みです。 (財務部長) ました。給与費は、常勤医師を 45 名体制とし、7 対 1 看 護体制の維持を図って 30 億 5 千 5 百万円を計上しまし ?'.&7%*@=$/ R4SGKI!BF R5SGLH!HF R6TSOOOOOOOOOOOOOOOOCU+S Q> Q> .?A .$, JDJEE $<) OR@,S HDKEN OR"<S OR#,S FDMKN OR2<S OR9$,S M ORPQQ1<S OR::),S FI OR0(3;?S $, HKJ $<) Q>8 Q>8 JDMKJ 1, CU+S ?A JDMIF FDKHG HDEJJ NKJ FMN E JDMIF GI 《本学スタッフ新刊著書》 栂 博久、櫻井 滋 監修 髙橋昌克 編集 睡眠障害 知る診る治す 株式会社メジカルビュー社 B5 判、216 頁 定価(本体 4,500 円+税) 2014 年 3 月 3 日発行 ISBN978-4-7583-0377-4 睡眠障害には、不眠症、睡眠時無呼吸症候群(SAS )、 (特発性過眠症)、概日リズム障害、む ナルコレプシー ずむず脚症候群、夢遊病などがある。睡眠障害の基本 的な問題は、夜ぐっすり眠れない、日中眠くて仕事な どに支障がある、ということである。中でも SAS は 熟睡が妨げられるために日中過度の眠気が起こり、居 眠り運転による交通事故が社会的な問題となってい 分担執筆: 栂 博久(睡眠呼吸障害の歩みと疫学:90-91 頁)、 る。また、中高生ではインターネットの過度な依存の 藤本由貴・高原 豊(上気道抵抗症候群:109-111 頁)、 ため夜遅くまで起きていて、朝起きられないという概 小島好司(睡眠障害の検査基準:112-115 頁)、 髙橋昌克(簡易型睡眠検査:116-119 頁、一般内科で行う 日リズム障害が問題となっている。最近、厚労省もこ SAS スクリーニング:120 頁、SAS の病診連携:121 頁)、 の睡眠障害の頻度が非常に高いこと、社会生活に支障 齋藤雅俊(SAS の治療の流れ:135-139 頁)、 を来していることを指摘しており、早急な対策が必要 三輪高喜(耳鼻咽喉科的治療:162-163 頁)、 (呼吸器内科学 栂 博久記) 伊藤 透・北方秀一・川浦 健(SAS 患者に多い逆流性食道 であると思われる。 〈77 頁に関連記事掲載〉 炎:175-177 頁) 74 管理・運営 金沢医科大学前理事長 山下公一先生を激励する会 −旭日中綬章受章記念− 日時: 平成 26 年 2 月 1 日(土)正午 場所: ホテル日航金沢 山下公一先生は、大学教育の発展と多数の有為な人 材を育成された功績が認められ、平成 25 年秋の叙勲で 旭日中綬章受章の栄誉に浴された。受章後の 12 月 8 日 にご令室の美里様が逝去されたため、祝賀会を「激励す る会」として本学主催(発起人代表竹越 襄理事長)によ り開催した。 学内外から出席した本学関係者約 80 名が山下先生を 励ますとともに、医学および医学教育における功績を 旭日中綬章の勲章と賞状 金沢医科大学元学長 山本 達先生 春の叙勲で瑞宝中綬章を受章 昭和の日の 4 月 29 日、平成 26 年春の叙勲の受章者が発表され、 山本 達先生が医学教育・研究の 発展に尽力され、多くの良医を 育成した功績により、瑞宝中綬 章受章の栄誉に浴された。 山本先生は昭和 13 年生まれ、 金沢医科大学名誉教授、医学博 士。金沢大学医学部卒業、金沢 大学大学院医学研究科修了後、ニューヨーク州立大学 医学部放射線科、ハーバード大学医学部放射線科に研 究医として留学され、その後金沢大学医学部講師、同 助教授を経て昭和 53 年 5 月に本学の医学部放射線医学 金沢医科大学報 158 号/2014.5 称えた。 発起人代表の竹越理事長は、 「受章は、山下先生並び にご家族の皆様はもちろんのこと、金沢医科大学にとっ ても大変名誉なことであります。願わくば、この場に奥 様がご一緒ならば、喜びも大きかったはずですが、誠に 残念の極みです。これからも山下先生には、これまでの ご経験を活かし、後輩の育成指導とともに、本学に対し ても大所高所からのご指導を賜りたい」と挨拶した。 続いて、森 喜朗本学顧問および古川 仭金沢大学副学 長から挨拶がなされ、山下先生から謝辞が述べられた。 三輪高喜耳鼻咽喉科学教授の発声で乾杯したあと、 友田幸一関西医科大学副学長、勝田省吾学長および 川上重彦病院長が激励の言葉を贈った。辻 裕之頭頸 部外科学教授が中締めの挨拶を行い、午後 3 時に盛会 裡に閉会した。 なお、山下先生には、本年 3 月をもって理事を退任さ れ、4 月以降は本学顧問に就かれた。 (総務課 長井竜洋記) 右から森 喜朗顧問、三輪高喜教授、山下先生ご子息(後)、山下先生 教授に就任。以来 29 年間に亘り本学の教育・研究・臨 床に力を注ぎ、学生や医師の育成に努められた。この 間、平成 6 年 11 月から副院長、平成 11 年 9 月から副学 長、平成 16 年 4 月から総合医学研究所長を歴任され、 平成 16 年 9 月から第 9 代学長として医学教育の発展に 多大な貢献をされた。 本学在任時は医学情報センター長として、全国に先 駆けて電子カルテシステムの開発・導入・運用を行い、 IT 革命を実行されるとともに、経営の効率化と業務の 改善に寄与された。また、大学の管理運営面において、 教員の業績評価システムを構築・導入し、教員評価制 度の礎を築くなど、数多くの業績を残された。 専門の放射線医学領域では、超伝導 MRI( 核磁気共 鳴撮影) 、FDG-PET(陽電子放射断層撮影)などの先端 医療機器による臨床応用を行い、放射線医学の発展に 大きく貢献した。 この受章はご本人はもとより本学にとってこの上な い喜びであり、名誉とするところである。 (人事課 加藤勝人記) 75 管理・運営 金沢医科大学報 158 号/2014.5 謹んでご逝去をお悔やみ申し上げます 元 副理事長 奥名 洋明 氏 ご逝去 本学の元副理事長 奥名洋明氏には病気療養中のところ、去る 3 月 23 日に逝去されまし た。享年 88 歳でした。 先生は昭和 59 年 5 月、石川県教育長から、開学間もない創設期の本学に理事としてご就 任され、以来 29 年間の長きに亘って常務理事、副理事長、非常勤理事として法人・大学・ 病院の各部門の組織規程や人事給与制度等の基盤の整備・充実に尽力されました。また、 大学の経営管理の要となる事務職員の指導・育成にも力を注がれました。 前任の石川県教育委員会ご在職中は、教職員課長、教育次長、教育長を歴任されて、教 育行政や学校運営、教職員の処遇などの総務・人事分野に幾多の功績を残されましたが、 本学でもそのご経験と博識を遺憾なく発揮されて今日の大学組織全体の基盤を築き上げられたと言っても過 言ではありません。 また、大学の関係団体で疾病予防と健康保持の啓蒙活動を行う「財団法人橘勝会」 (平成 24 年より公益財団法 人橘勝会・すこやか健康応援団)理事長や退職された職員と現職員で結成された「北斗会」の会長を努められ、 大学の医学・医療情報の学外への PR や大学を支援する組織の活動に一役も二役も貢献していただきました。 碁は師範級の腕前で、つねに「泰然自若」の姿勢を手本としてご指導いただきました。これまでに先生から 学んだ多くの教えを本学の将来を背負っていく後輩達に伝えていくことが残された私たちの役割だと思って います。 奥名先生、長い間ご指導ありがとうございました。 心からご冥福をお祈りいたします。 (副理事長 中農理博記) 看護学部教授(併任整形外科学) 岡田 正人 教授 ご逝去 看護学部の岡田正人教授は平成 25 年 12 月 18 日(水)に急逝されました。12 月 15 日の朝、 悲報が飛び込んできた時、ただただ茫然とするばかりでした。享年 63 歳でした。 岡田先生は日頃より酒もタバコもたしなまず、日曜日には散歩するなど健康的な生活を 送っておられましたが、突然、脳幹出血で亡くなられました。人生というのはなんと残酷 なのでしょう。我々整形外科医局にとって岡田先生がおられなくなるということは、なん と口惜しいことでしょう。 先生は、地元内灘町の出身で、昭和 53 年、金沢医科大学を卒業され、同大整形外科学教 室に入局されました。その後、昭和 63 年に整形外科学講師、平成 13 年助教授に就任され ました。平成 18 年からは、金沢医科大学看護学部教授(整形外科学併任)になられました。診療においては外 傷学を専門とし、多くの骨折などの患者を治療し、特に手の外科、足の外科分野においては素晴らしい手術 をされ、患者さんからは大変感謝されておりました。外来での診療においては、誠実で真面目な患者さん思 いの診療をされ、多くの医局員の手本になっていただきました。教育の面では、学生に対して優しく丁寧な 指導をされ、多くの医学生、看護学生から大変慕われておりました。そして、多くの医師、看護師を育てられ、 金沢医科大学卒業の第一期生として金沢医科大学の発展に尽くされました。 岡田先生、長い間御苦労さまでした。 心からご冥福をお祈り申し上げます。 76 (整形外科学 松本忠美記) 金沢医科大学報 158 号/2014.5 随想・報告 随 想 「睡眠障害 知る診る治す」の出版にこぎつけて 金沢医科大学呼吸器内科学・地域医療学講師 釜石のぞみ病院医師・釜石市健康福祉部地域医療担当部長 髙橋 昌克 睡眠は人生において大変大切です。 くの患者に取り組んでいかなければならないと思いま この言葉を聞いた人は、何を当たり前のことを書く す。 と思うでしょう。私は平成 18 年 11 月より岩手県釜石市 この本は、患者と睡眠専門医の橋渡しとなるべき医 の市民病院統廃合を助けるため、金沢医科大学より派 師、歯科医、さらには睡眠に関心のある医療従事者に 遣され、釜石のぞみ病院に出向しています。 読んでいただくための本です。 平成 23 年 3 月 11 日に東日本大震災が起こりました。 この本の制作にあたっては、栂 博久教授(呼吸器内 私は金沢で開催される研究会への参加のため大宮にお 科学)、私と同窓・同門で岩手医科大学睡眠医療学科准 り難を逃れましたが、帰宅難民となりました。そのた 教授の櫻井 滋先生に監修をしていただきました。栂先 め 3 月 13 日に金沢に向かい、医薬品を集め 3 月 15 日に 生の金沢医科大学睡眠グループと櫻井先生の岩手医科 釜石に入りました。釜石は津波の被害で混乱の中にあ 大学グループの協力に感謝します。また櫻井先生の協 りました。医薬品を入れた段ボール箱を病院に運ぶの 力で秋田大学精神科の先生方をはじめとした、第一線で も、停電で暗がりの中を恐る恐る病院スッタフと手渡 活躍中の専門家に執筆していただきました。さらに分担 しリレーを行いました。避難所となっていた病院の中 執筆者には本学三輪高喜教授(耳鼻咽喉科学) 、伊藤 透 は、被災されている人がザコ寝をしていました。子供 教授(消化器内視鏡学) 、卒業生の大久保信二先生、高島 とお婆さんやお爺さんの寝顔は感動と安らぎを与えま 雅之先生がいます。 す。寝ている時のみ震災の体験、恐怖から解放され、 この本は多くの金沢医科大学の関係者・卒業生の力 束の間の安心を得られます。余震が続き、寒いうえに、 で出版することができました。睡眠医療を初めて学ぶ 足りない食料・水、トイレにも事欠く日々でした。避 本としてお薦めします。 難しているとき多くの人にとって、 「いっぱい眠ること 〈74 頁に関連記事掲載〉 が贅沢」でした。 その震災から 3 年余がたちました。 被災者の多くは満足とは程遠いにせよ、仮設住宅に 住み、生きる糧、寒さをしのぐ衣類が最低限あります。 しかし将来の不安や悲しい体験により、不眠症をはじ めとした「睡眠障害」や「うつ」を訴える人が多くなりま した。高齢者から若い大人、思春期の子たちも訴える ようになりました。あの時は「眠ることが贅沢」であっ たのに、眠れない人が増えています。しかし睡眠専門 医だけでなく精神科医や掛かりつけ医の連携がなけれ ば対応できません。私はこの経験から睡眠がいかに大 事なものであるかと同時に、大きな悩みとなることを 知りました。 いかなる人間も眠らない人はいません。睡眠医療は 専門医だけで負えるものではありません。地域の患者 と密接な関係を持った掛かりつけ医・歯科医が睡眠障 害に関心を持ち、専門医と連携をとり、睡眠で悩む多 77 金沢医科大学報 158 号/2014.5 資 料 理事会 第 223 回 平成 26 年 3 月 20 日(木) 〈議案〉 1 金沢医科大学病院長の選任について 2 金沢医科大学氷見市民病院長の選任について 3 次期役員(理事・監事)の選任について 4 次期評議員の選任及び推薦について 5 顧問の委嘱について 6 金沢医科大学学則の一部改正について 第 224 回 平成 26 年 3 月 20 日(木) 〈議案〉 1 平成 25 年度補正予算案について 2 平成 26 年度事業計画案について 3 平成 26 年度予算案について 4 金沢医科大学大学院看護学研究科の設置及び開設認可申 請書について 5 金沢医科大学大学院看護学研究科設置認可申請に伴う寄 附行為の変更について 6 金沢医科大学大学院看護学研究科設置認可申請に伴う大 学院学則の改正について 7 学校法人金沢医科大学職員就業規則の一部改正について 8 学校法人金沢医科大学職員給与規則の一部改正について 〈報告事項〉 1 創立 40 周年記念事業募金募集期間の延長及び受付金額に ついて 第 225 回 平成 26 年 4 月 1 日(火) 〈議案〉 1 理事長の選任について 2 副理事長、常務理事の選任について 評議員会 第 119 回 平成 26 年 3 月 20 日(木) 〈議案〉 1 平成 25 年度補正予算案について 2 平成 26 年度事業計画案について 3 平成 26 年度予算案について 4 金沢医科大学大学院看護学研究科の設置及び開設認可申 請書について 5 金沢医科大学大学院看護学研究科設置認可申請に伴う寄 附行為の変更について 6 次期評議員の選任について 7 次期監事の選任について 〈報告事項〉 1 創立 40 周年記念事業募金募集期間の延長及び受付金額に ついて 2 第 108 回医師国家試験の結果について 第 120 回 平成 26 年 4 月 1 日(火) 〈議案〉 1 次期理事の選任について 〈報告事項〉 1 平成 26 年 2 月実施の医師国家試験および看護学部関係 (看護師、保健師、助産師)の各国家試験の結果について 規程の改正・制定 学校法人金沢医科大学職員就業規則 学校法人金沢医科大学職員給与規則 学校法人金沢医科大学臨時職員給与規程 78 (H26.4.1 改正) (H26.4.1 改正) (H26.4.1 改正) 金沢医科大学学則 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学特定職員規程 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学医学部教務に関する規程 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学看護学部教務に関する規程 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学病院指導医規程 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学病院臨床研修医規程 (H26.4.1 改正) 金沢医科大学看護学部補佐に関する規程 (H26.4.1 制定) 金沢医科大学アナトミーセンターに関する規程(H26.4.1 制定) 医学部教授会 第 930 回(定例・拡大) 平成 25 年 12 月 12 日(木) 人事関連等議題 1 第 928 回及び第 929 回議事録確認について 2 その他 〈報告事項〉 1 教員採用について 2 辞職について 3 姉妹校プロジェクト研究員の受入について 4 姉妹校プロジェクト研究員および外国人短期研究員の研 究期間の延長について 5 短期研究員の受入について 6 短期研究員の研究期間変更について 7 その他 教学関連等議題 1 平成 25 年度第 4 学年共用試験 OSCE 実施要領(案)につ いて 2 平成 26 年度カリキュラム(案)について 3 本学提携海外大学及び本学未提携海外大学での臨床実習 に係る単位認定について 4 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度公募制及び指定校・指定地域推薦入学手続き について 2 平成 26 年度一般入学試験実施に係る試験監督員の協力に ついて 3 第 6 学年第 2 回標準試験結果について 4 華中科技大学同済医学院における第 4 回日中学術講演会 について 5 マクデブルク大学交換留学生の受入について 6 第 5 学年春期海外医学研修参加者について 7 その他 第 931 回(定例・拡大) 平成 26 年 1 月 9 日(木) 人事関連等議題 1 第 930 回議事録確認について 2 「金沢医科大学学則」の一部改正について 3 「金沢医科大学医学部教務に関する規程」の一部改正につ いて 4 その他 〈報告事項〉 1 特任教授について 2 准教授について 3 臨床准教授について 4 辞職について 5 休職について 6 休職期間短縮について 7 非常勤講師派遣について 8 その他 教学関連議題 1 平成 26 年度学年暦(教務日程) (案)について 2 平成 26 年度各学年進級(卒業)判定基準(案)について 3 平成 26 年度第 1∼4 学年 PBL(案)について 4 平成 26 年度第 6 学年 Advanced OSCE 実施要領(案)につ いて 5 平成 26 年度ユニット責任者について 6 休学願提出学生の取り扱いについて 資 料 7 学生の懲戒について 8 その他 〈報告事項〉 1 金沢医科大学海外医学研修について 2 能登北部地域医療研究所における関西医科大学及び東海 大学医学部の地域医療実習学生の受入れについて 3 平成 26 年度第 3 学年「白衣・聴診器授与」について 4 中部先端医療開発円環コンソーシアムへの加盟について 5 平成 24 年度優良教員の表彰について 6 その他 第 932 回(臨時・拡大) 平成 26 年 1 月 16 日(木) 人事関連等議題 1 公衆衛生学教授選考委員会委員の選任について 2 その他 〈報告事項〉 1 その他 教学関連議題 1 平成 25 年度第 6 学年卒業判定について 2 平成 25 年度第 6 学年履修科目成績について 3 益谷秀次賞、北辰同窓会会長賞及び橘会会長賞候補者の 推薦について 4 平成 25 年度第 1∼5 学年成績審査委員会委員について 5 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度一般入学試験出願状況について 2 その他 第 933 回(臨時・拡大) 平成 26 年 1 月 28 日(火) 教学関連議題 1 平成26年度一般入学試験第1次試験合格者の決定について 2 その他 〈報告事項〉 1 その他 第 934 回(臨時・拡大) 平成 26 年 2 月 6 日(木) 教学関連議題 1 平成26年度一般入学試験第2次試験合格者の決定について 2 平成26年度金沢医科大学特別奨学金貸与者の決定について 3 学生の懲戒について 4 その他 〈報告事項〉 1 その他 第 935 回(定例・拡大) 平成 26 年 2 月 13 日(木) 人事関連等議題 1 第 930 回、第 931 回、第 932 回及び第 933 回議事録確認に ついて 2 その他 〈報告事項〉 1 臨床教授について 2 辞職について 3 短期研究員の受入について 4 その他 教学関連議題 1 入学試験面接評価結果の取り扱いについて 2 平成 26 年度第 1 学年「医療福祉体験実習」 (案)について 3 平成 26 年度第 2 学年「看護体験実習」 (案)について 4 平成 26 年度第 3 学年「救急車同乗体験実習」 (案)について 5 平成 26 年度第 6 学年 Advanced OSCE 再試験について 6 平成 26 年度第 5・6 学年標準試験の疑義回答・成績通知 について 7 その他 〈報告事項〉 1 平成 25 年度出張オープンキャンパス(大学コンソーシア ム石川)について 2 平成 26 年度いしかわシティカレッジに対する本学提供科 目について 3 平成 26 年度第 1∼6 学年オリエンテーションについて 4 2014 年度共用試験CBT本試験結果について 5 中部先端医療開発円環コンソーシアムへの加盟について 6 華中科技大学同済医学院との第 5 回日中学術講演会発表 者の募集について 7 その他 第 936 回(臨時・拡大) 平成 26 年 2 月 20 日(木) 教学関連議題 金沢医科大学報 158 号/2014.5 1 平成 25 年度第 1∼4 学年第 1 回進級判定について 2 その他 〈報告事項〉 1 その他 第 937 回(臨時・拡大) 平成 26 年 2 月 27 日(木) 人事関連等議題 1 第 934 回及び第 935 回議事録確認について 2 その他 〈報告事項〉 1 特任教授について 2 准教授について 3 教員採用について 4 特定教員採用について 5 外国人教員等任用について 6 昇任について 7 辞職について 8 出向について 9 客員教授委嘱について 10 非常勤講師委嘱について 11 協力研究員委嘱について 12 非常勤講師派遣について 13 その他 教学関連議題 1 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度一般入学試験繰り上げ合格者について 2 その他 第 938 回(定例・拡大) 平成 26 年 3 月 13 日(木) 人事関連等議題 1 第 936 回議事録確認について 2 名誉教授候補者の選考について 3 その他 〈報告事項〉 1 臨床教授について 2 教員採用について 3 研究医採用について 4 研究員採用について 5 医学部学内講師委嘱について 6 辞職について 7 出向について 8 出向期間延長について 9 客員教授委嘱について 10 非常勤講師委嘱について 11 休職について 12 休職期間延長について 13 勤務先移動について 14 非常勤講師派遣について 15 短期研修員の受入れについて 16 その他 教学関連議題 1 平成26年度編入学試験(第1学年次後期編入)実施について 2 平成 26 年度第 6 学年「集中講義」 (案)について 3 退学・復学願提出学生の取り扱いについて 4 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度各学年基幹講義室について 2 華中科技大学同済医学院との第 5 回日中学術講演会の開 催期日の変更について 3 マーサ大学交換留学生の受入協力依頼について 4 その他 第 939 回(臨時・拡大) 平成 26 年 3 月 20 日(木) 人事関連等議題 1 講座主任教授の解雇について 2 その他 教学関連議題 1 平成 25 年度第 1∼5 学年進級判定について 2 その他 〈報告事項〉 1 第 108 回医師国家試験結果の概要について 2 その他 第 940 回(臨時・拡大) 平成 26 年 3 月 27 日(木) 人事関連等議題 79 資 料 1 第 937 回及び第 938 回議事録確認について 2 平成 26 年度各種委員会委員について 3 名誉教授の選考について 4 その他 〈報告事項〉 1 臨床教授について 2 教員採用について 3 研究医採用について 4 研究医採用取下げについて 5 昇任について 6 医学部学内講師委嘱について 7 定年退職について 8 辞職について 9 出向について 10 出向取下げについて 11 客員教授委嘱について 12 非常勤講師委嘱について 13 非常勤講師委嘱取下げについて 14 臨床教授(学外)委嘱について 15 協力研究員委嘱について 16 移籍について 17 勤務先移動について 18 非常勤講師派遣について 19 兼担について 20 その他 教学関連議題 1 「金沢医大後援会橘会賞」候補者の推薦について 2 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度一般入学試験繰り上げ合格者について 2 その他 看護学部教授会 第 135 回(定例) 平成 25 年 12 月 16 日(月) 議題 1 前回(第 133・134 回)議事録確認について 2 平成26年度編入学生既修得単位認定項目等について 3 金沢医科大学看護学部助産師・保健師選択履修者選考委 員会規程について 〈報告事項〉 1 人事関係について 2 教務委員会からの報告 3 看護学部学生部連絡会からの報告 4 国家試験対策委員会からの報告 5 統合看護実習運営委員会からの報告について 6 平成 26 年度推薦入学試験結果について 7 その他 第 136 回(定例) 平成 26 年 1 月 20 日(月) 議題 1 平成 25 年度前期授業科目の単位認定について 2 その他 〈報告事項〉 1 人事関係について 2 教務委員会からの報告 3 看護学部学生部連絡会からの報告 4 国家試験対策委員会からの報告 5 看護研究委員会からの報告について 6 札幌市立大学 OSCE 見学報告について 7 日本私立看護系大学協会研修会参加報告について 8 平成 26 年度一般入学試験出願状況について 9 その他 第 137 回(臨時) 平成 26 年 2 月 3 日(月) 議題 1 平成 25 年度第 4 学年後期授業科目の単位認定及び卒業判 定について 2 平成 25 年度看護学部益谷秀次賞、看護同窓会長賞、看護 学部後援会さくら会長賞候補者等について 3 その他 80 金沢医科大学報 158 号/2014.5 第 138 回(定例) 平成 26 年 2 月 17 日(月) 議題 1 前回(第 136・137 回)議事録確認について 2 看護学部教務に関する規程の一部改正について 3 その他 〈報告事項〉 1 人事関係について 2 看護学部学生部連絡会からの報告 3 教務委員会からの報告 4 国家試験対策委員会からの報告 5 統合看護実習運営委員会からの報告について 6 平成 26 年度看護学部委員会等の名簿(案)について 7 その他 第 139 回(臨時) 平成 26 年 2 月 18 日(火) 1 平成 26 年度看護学部一般入学試験合格者の判定について 2 その他 第 140 回(臨時) 平成 26 年 3 月 13 日(木) 1 平成 25 年度前期未確定、後期授業科目の単位認定並びに 進級判定について 2 金沢医科大学大学院看護学研究科設置計画の概要(案)に ついて 3 その他 第 141 回(定例) 平成 26 年 3 月 19 日(水) 1 前回(第 138・139 回)議事録確認について 2 平成 26 年度助産師選択コース選考試験合格者の判定につ いて 3 平成 27 年度看護学部編入学試験に日程等ついて 4 その他 〈報告事項〉 1 医学部国家試験結果について 2 人事関係について 3 教務委員会からの報告 4 看護学部学生部連絡会からの報告 5 平成 26 年度看護研究の学生配置について 6 平成 26 年度一般入学試験手続状況について 7 平成 26 年度看護学部委員会等の名簿(案)について 8 平成 26 年度学生ガイダンス日程について 9 ハマナスの会規約の改定について 10 その他 第 142 回(臨時) 平成 26 年 3 月 20 日(木) 1 平成 26 年度保健師選択コース選考試験合格者の判定につ いて 2 その他 第 143 回(臨時) 平成 26 年 4 月 3 日(木) 1 退学願提出学生の取り扱いについて 2 平成 26 年度第 3 学年編入学生の既修得単位の認定につい て 3 その他 大学院医学研究科教授会 第 433 回 平成 25 年 12 月 12 日(木) 〈議題〉 1 前回(第 432 回)の議事録確認について 2 学位論文本審査委員の選出について 3 その他 第 434 回 平成 26 年 1 月 9 日(木) 〈議題〉 1 前々回(第 432 回)及び前回(第 433 回)の議事録確認につ いて 2 学位論文本審査委員の選出について 3 その他 〈報告事項〉 1 第 7 回大学院教育懇談会(FD )の開催について 2 平成 26 年度大学院第 2 次募集について 3 その他 第 435 回 平成 26 年 2 月 13 日(木) 資 料 〈議題〉 1 前回(第 434 回)議事録確認について 2 金沢医科大学大学院学則の一部改正案について 3 学位論文本審査委員の選出について 4 その他 〈報告事項〉 1 大学院担当教員について 2 大学院における部門間の研究連携支援について 3 第 7 回大学院教育懇談会(FD )の開催について 4 その他 第 436 回 平成 26 年 2 月 27 日(木) 〈議題〉 1 前回(第 435 回)議事録確認について 2 学位論文本審査委員の選出について 3 学位授与の可否決定について 4 その他 〈報告事項〉 1 平成 25 年度金沢医科大学学長賞について 2 その他 第 437 回 平成 26 年 3 月 13 日(木) 〈議題〉 1 前回(第 436 回)議事録確認について 2 平成 26 年度大学院第 2 次募集選抜試験合否判定について 3 学位論文本審査委員の選出について 4 学位授与の可否決定について 5 平成 25 年度金沢医科大学学長賞について 6 在学期間延長願提出学生の取扱いについて 7 退学願提出学生の取扱いについて 8 復学願提出学生の取扱いについて 9 休学願提出学生の取扱いについて 10 学外研究許可願提出学生(期間延長)の取扱いについて 11 特別研究学生の受入延長について 12 専修生継続願提出学生の取扱いについて 13 その他 〈報告事項〉 1 第 29 回博士学位記授与式の挙行について 2 その他 金沢医科大学報 158 号/2014.5 2 3 教員人事について その他 第 290 回 平成 26 年 2 月 20 日(木) 審議事項 1 前回(第 289 回)議事録確認について 2 教員人事について 3 寄附研究部、特別研究部について 4 その他 〈報告事項〉 1 客員教授・非常勤講師・協力研究員委嘱等について 2 非常勤講師派遣について 3 平成 25 年度研究セミナーの開催結果について 4 その他 第 291 回 平成 26 年 3 月 20 日(木) 審議事項 1 前回(第 290 回)議事録確認について 2 教員人事について 3 総合医学研究所関連委員会の委員選考について 4 オープンラボ使用申請について 5 先制分子食料科学研究部の新設について 6 その他 〈報告事項〉 1 非常勤講師派遣について 2 施設・機器使用申請(学内者)について 3 その他 第 292 回 平成 26 年 3 月 27 日(木) 審議事項 1 名誉教授について 第 438 回 平成 26 年 3 月 27 日(木) 〈議題〉 1 前回(第 437 回)議事録確認について 2 学位授与の可否決定について 3 その他 〈報告事項〉 1 平成 26 年度非常勤講師及び科目担当教員の委嘱について 2 その他 総合医学研究所教授会 第 288 回 平成 25 年 12 月 19 日(木) 審議事項 1 前回(第 287 回)議事録確認について 2 平成 26 年度予算申請(案)について 3 教授選考について 4 その他 〈報告事項〉 1 教員採用(研究員、特定職員)等について 2 客員教授、非常勤講師、協力研究員等について 3 学外研修について 4 外国出張について 5 施設・機器使用許可申請(学内者)について 6 その他 第 289 回 平成 26 年 1 月 16 日(木) 審議事項 1 前回(第 288 回)議事録確認について 2 平成 26 年度研究費の配分方法について 3 その他 〈報告事項〉 1 平成 25 年度研究セミナーについて 81 資 料 金沢医科大学報 158 号/2014.5 入谷 敦 平成25年度 学位取得者及び学位論文 取得者氏名/専門科目/学位番号/取得年月日/学位論文 垣内 無一 臨床神経学/甲第 437 号/平成 25 年 9 月 30 日 Relevance of Distinct Monocyte Subsets to Clinical Course of Ischemic Stroke Patients 虚血性脳卒中 患者の臨床経過における単球亜分画の関連 , PLoS One Vol.8, No.8, 2013 豊田 一郎 放射線診断治療学/甲第 438 号/平成 25 年 9 月 30 日 MRI Reveals Edema in Larynx(But Not in Brain ) During Anaphylactic Hypotension in Anesthetized Rats 麻酔下ラットにおけるアナフィラキシー低 血圧時の脳と喉頭の MRI 所見 , Allergy, Asthma & Immunology Research Vol.5, No.6, 2013 青木 洋文 循環制御学/甲第 439 号/平成 25 年 9 月 30 日 Myocardial sympathetic innervation, function, and oxidative metabolism in non-infarcted myocardium in patients with prior myocardial infarction 心筋 梗塞患者における非梗塞心筋部位での交感神経機能, 心機能,酸素代謝の関連について , Annals of Nuclear Medicine Vol.27, No.6, 2013 齊藤 竜平 循環制御学/甲第 440 号/平成 25 年 9 月 30 日 Nutri-pharmacogenomics of warfarin anticoagulation therapy: VKORC1 genotype-dependent influence of dietary vitamin K intake ワ ル フ ァ リ ン 抗 凝 固 療 法 の 栄 養 薬 理 遺 伝 学:VKORC1 遺 伝 子 型 に 基 づ い た経口ビタミン K 摂取の影響について , Journal of Thrombosis and Thrombolysis, 2014 Nguyen Thi Nguyet Anh 健康増進予防医学/甲第 441 号/平成 26 年 3 月 27 日 Maternal risk factors associated with increased dioxin concentrations in breast milk in a hot spot of dioxin contamination in Vietnam ベ ト ナ ム の 高 度 ダ イ オ キシン汚染地域における母乳中ダイオキシン濃度上 昇に関連する母親のリスク要因について , Journal of Exposure Science and Environmental Epidemiology, 2014 野村 友映 消化器機能治療学/甲第 442 号/平成 26 年 3 月 27 日 Influence of HRH2 promoter polymorphism on aberrant DNA methylation of DAPK and CDH1 in the gastric epithelium HRH2 プロモーターの多型 が胃粘膜の DAPK と CDH1 の異常メチル化に及ぼす 影響 , BMC Gastroenterology Vol.13, No.1, 2013 山田 英登 消化器機能治療学/甲第 443 号/平成 26 年 3 月 27 日 Effects of -1018G>A Polymorphism of HRH2 ( rs2607474 )on the Severity of Gastric Mucosal Atrophy 胃粘膜萎縮の程度に対するHRH2-1018G>A (rs2607474)遺伝子多型の影響 , Journal of Gastrointestinal and Liver Diseases Vol.21, No.2, 2012 88 高齢医学/甲第 444 号/平成 26 年 3 月 27 日 Association between blood pressure and disabilityfree survival among community-dwelling elderly patients receiving antihypertensive treatment 降 圧薬治療中の地域在住高齢者における高血圧到達値 と自立生活維持との関連 , Hypertension Research, 2014 田辺 寛 循環制御学/甲第 445 号/平成 26 年 3 月 27 日 Increased levels of the oxidative stress marker, nitrotyrosine in patients with provocation testinduced coronary vasospasm アセチルコリン負荷 試験により冠攣縮が誘発した患者において,酸化ス トレスマーカーであるニトロチロシンが上昇する , Journal of Cardiology, 2014 三田 哲大 視覚機能病態学/甲第 446 号/平成 26 年 3 月 27 日 Change in retinal image contrast with age in eyes with transparent lenses 透明水晶体眼における網 膜像コントラストの加齢変化 , Journal of Cataract Refractive Surgery Vol.38, No.10, 2012 川邊 真道 顎口腔機能病態学/甲第 447 号/平成 26 年 3 月 27 日 Influences of multiple tooth-loss on signal travel in the insular cortex of rats 多数歯牙喪失がラット島 皮質におけるシグナル伝播に及ぼす影響 , European Journal of Oral Sciences, 2014 永井 貴子 内分泌代謝制御学/甲第 448 号/平成 26 年 3 月 27 日 N-acetyl-seryl-aspartyl-lysyl-proline Inhibits Diabetes-Associated Kidney Fibrosis and EndothelialMesenchymal Transition N-acetyl-seryl-aspartyllysyl-proline は糖尿病に関連した腎線維化と内皮−間 葉系分化を抑制する , BioMed Research International Vol.2014, 2014 田中 良 先進呼吸器外科学/甲第 449 号/平成 26 年 3 月 27 日 慢性閉塞性肺疾患における Receptor for Advanced Glycation End Products 蛋白の発現 , 金沢医科大学 雑誌 第 39 巻第 1 号 , 2014 嶋田 貴充 精神神経科学/甲第 450 号/平成 26 年 3 月 27 日 統合失調症患者における MRI と NIRS による脳形態 と脳機能の研究 , 金沢医科大学雑誌 第 39 巻第 1 号 , 2014 上野 正克 先進呼吸器外科学/甲第 451 号/平成 26 年 3 月 27 日 原発性肺癌における RAGE およびその関連因子の発 現 , 金沢医科大学雑誌 第 39 巻第 1 号 , 2014 木原 弘晶 精神神経科学/甲第 452 号/平成 26 年 3 月 27 日 Near-infrared spectroscopy を用いた双極性障害の家 族集積性の研究 , 金沢医科大学雑誌 第 39 巻第 1 号 , 2014 水野 宅郎 総合内科学(地域医療学)/甲第 453 号/平成 26 年 3 月 27 日 資 料 金沢医科大学報 158 号/2014.5 Effects of Vaccination and the New Neuraminidase Inhibitor, Laninamivir, on Influenza Infection イ ンフルエンザ感染症におけるワクチンと新しいノイ ラミニダーゼ阻害剤 ; ラニナミビルの有効性の検討 , PLoS One Vol.9, No.4, 2014 丸銭 笑子 健康増進予防医学/甲第 454 号/平成 26 年 3 月 27 日 Mortality and causes of deaths of inhabitants with renal dysfunction induced by cadmium exposure of the polluted Jinzu River basin, Toyama, Japan; a 26-year follow-up 神通川流域のカドミウム汚染地 域における腎尿細管障害を伴う住民の死亡率と死亡 原 因 に 関 す る 調 査 , Environmental Health Vol.13, No.1, 2014 平成 25 年度 教育職員国際学会(海外開催)発表一覧(下半期) (医学部) 氏名・職名所属 開催国 期間 学術集会名・発表演題名 アメリカ H25.10.1 ∼ H25.10.6 IDWeek 2013 「Multicenter survey of the antibiotic susceptibility of anaerobic gram-negative bacilli in Japan. 」 馬場尚志 アメリカ (臨床感染症学准教授) H25.10.1 ∼ H25.10.6 IDWeek 2013 「Possible spreading of exfoliative toxin a-positive methicillinresistant staphylococcus aureus(MRSA )in Japan as the dominant clone of community-associated MRSA among children. 」 飯沼由嗣 (臨床感染症学教授) 牧野田 知 (産科婦人科学教授) オーストラリア H25.10.4 ∼ アメリカ H25.10.18 早稲田智夫 (産科婦人科学講師) オーストラリア H25.10.4 ∼ H25.10.8 佐々木 洋 (眼科学教授) オランダ H25.10.4 ∼ H25.10.10 XXXI ESCRS Annual Congress in Amsterdam 「Relationship between size of area opaque by retrodots and higher-order aberration 」 土谷武嗣 アメリカ (循環器内科学臨床准教授) H25.10.7 ∼ H25.10.11 VIVA 2013(Vascular Interventional Advances ) 「EVT strategy for BK lesion in Japan 」 薄田勝男 ギリシャ (呼吸器外科学臨床教授) H25.10.8 ∼ H25.10.14 18th World Congress on Advances in Oncology 「Advantages of diffusion-weighted imaging over positron emission tomography-computed tomography in assessment of hilar and mediastinal lymph node in lung cancer」 福井清数 (整形外科学講師) H25.10.8 ∼ H25.10.14 INTERNATIONL SOCIETY FOR HIP ARTHROSCOPY 「Arthroscopic treatment for cam type impingements 」 古家大祐 韓国 (糖尿病・内分泌内科学教授) H25.10.10 ∼ H25.10.13 The 12th Japan-Korea Diabetic Nephropathy Seminar 「Linagliptin-mediated DPP-4 inhibition ameliorates kidney fibrosis in streptozocin-induced diabetic mice by inhibiting endothelial-to-mesenchymal transition in a therapeutic regimen 」 乙田敏城 韓国 (糖尿病・内分泌内科学助教) H25.10.10 ∼ H25.10.13 The 12th Japan-Korea Diabetic Nephropathy Seminar 「Proteasome dysfunction links obesity and endoplasmic reticulum stress leading to insulin resistance in the liver」 利國信行 (消化器内科学講師) H25.10.11 ∼ H25.10.18 UEG Week Berlin 2013 「Serum endocan as a novel prognostic biomarker in hepatocellular carcinoma patients 」 北田宗弘 韓国 (糖尿病・内分泌内科学講師) H25.10.13 ∼ H25.10.13 The 12th Japan-Korea Diabetic Nephropathy Seminar 「Linagliptin-mediated DPP-4 inhibition ameliorates kidney fibrosis in streptozocin-induced diabetic mice by inhibiting endothelial-to-mesenchymal transition in a therapeutic regimen 」 鈴鹿有子 アメリカ (耳鼻咽喉科学特任教授) H25.10.16 ∼ H25.10.19 The 30th Congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter 「The present status and support system for women doctors in Japan 」 福井清数 (整形外科学講師) アメリカ H25.10.17 ∼ H25.10.22 INTERNATIONAL SOCIETY FOR TECHNOLOGY IN ARTHROPLASTY 「Does rotational acetabular osteotomy affect subsequent total hip arthroplasty? 」 兼氏 歩 (整形外科学准教授) イタリア H25.10.18 ∼ H25.10.22 Developing meeting of new hip implant 「Development of a new stem with internal honeycomb structure 」 笹川寿之 タイ (産科婦人科学准教授) H25.10.18 ∼ H25.10.25 The 23rd Asian & Oceanic Congress of Obstetrics & Gynaecology 「A novel ablation therapy using a liquid phenol for cervical intraepithelial neoplasia(CIN )」 牧野田 知 (産科婦人科学教授) タイ H25.10.19 ∼ H25.10.23 The 23rd Asian & Oceanic Congress of Obstetrics & Gynaecology 「Efficacy and safety of long-term dienogesto therapy for endometriosis」 髙木弘明 (産科婦人科学講師) タイ H25.10.19 ∼ H25.10.24 同上 古家大祐 中国 (糖尿病・内分泌内科学教授) H25.11.4 ∼ H25.11.8 Joint Scientific Meeting 2013 between HUST-TMC and KMU 「SIRT1 as a therapeutic target for type 2 diabetes 」 小林淳二 (総合内科学教授) 中国 H25.11.4 ∼ H25.11.8 Joint Scientific Meeting 2013 between HUST-TMC and KMU 「Recent topics in familial hypercholesterolemia 」 水野史朗 (呼吸器内科学准教授) キルギス共和国 H25.11.5 ∼ H25.11.10 Hypoxic pulmonary Hypertensions and Problems of Mountain Medicine 「Gene polymorphisms of p53 at codon 72 and MDM2 SNP309 regulates lung cell proliferation during hypoxia.」 ドイツ ドイツ ISUOG2013/ASRM2013 「Myometrial blood flow analysis in pregnant women with FGR, G-CSF prevents LUF caused by clomiphene 」 23th World Congress on Ultrasound in Obstetrics and Gynecology 「Myometrial blood flow analysis in pregnant women with FGR 」 89 資 料 氏名・職名所属 金沢医科大学報 158 号/2014.5 開催国 期間 学術集会名・発表演題名 金﨑啓造 アメリカ (糖尿病・内分泌内科学講師) H25.11.5 ∼ H25.11.11 ASN2013 「Linagliptin-mediated DPP-4 inhibition ameliorates kidney fibrosis streptozotocin-induced diabetic mice by inhibiting endothelial-to-mesenchymal transition 」 横山 仁 (腎臓内科学教授) アメリカ H25.11.6 ∼ H25.11.11 The Annual of American Society of Nephrology 「Circulating soluble urokinase receptor levels in primary nephrotic syndrome predict the response to therapy 」 藤本圭司 (腎臓内科学助教) アメリカ H25.11.6 ∼ H25.11.11 同上 西澤 誠 韓国 (糖尿病・内分泌内科学准教授) H25.11.6 ∼ H25.11.9 2013 International Conference on Diabetes and Metabolism & 5th Asian Association for the Study of Diabetes 「Hepatic vagal signal generated by GLP-1 in the portal vein dose not play a major role in the suppressive effect on food intake in rats」 加藤伸郎 (生理学Ⅰ教授) アメリカ H25.11.8 ∼ H25.11.15 Neuroscience 2013 「Involvement of homerla in resilience to chronic mild stress. 」 山本 亮 (生理学Ⅰ助教) アメリカ H25.11.8 ∼ H25.11.15 Neuroscience 2013 「Serotonergic modulation on resting membrane potential of lateral amygdala neuron. 」 益岡尚由 (薬理学講師) アメリカ H25.11.8 ∼ H25.11.15 Society for Neuroscience 「Modulation of TRPV1 and voltage-gated calcium channels by peripheral metabotropic glutamate receptors type 5 contributes to heat hyper and hypoalgesia in mice. 」 塚田剛史 (脳神経外科学助教) アメリカ H25.11.10 ∼ H25.11.14 Neuroscience 2013 「Maternal immune activation impairs the maternal-fetal leukemia inhibitory factor signal relay and reduces neural stem/progenitor cell proliferation」 佐々木 洋 (眼科学教授) アメリカ H25.11.15 ∼ H25.11.21 American Academy of Ophthalmology 「Retrodots-opaque-area and visual function」 堤 幹宏 インド (肝胆膵内科特任教授) H25.11.15 ∼ H25.11.21 8th International Symposium on Alcoholic Liver and Pancreatic Diseases and Cirrhosis 「Carbohydrate-deficient transferrin as a useful biomarker for differentiating nonalcoholic steatohepatitis from alcoholic hepatitis 」 Joseph George (肝胆膵内科講師) インド H25.11.15 ∼ H25.11.21 同上 久保江理 (眼科学特任教授) アメリカ H25.11.16 ∼ H25.11.21 American Academy of Ophthalmology 「Retrodots-opaque-area and visual function」 古家大祐 オーストラリア H25.11.30 ∼ (糖尿病・内分泌内科学教授) H25.12.7 IDF2013 「Diabetic nephropathy:from basic to clinical 」 佐久間 勉 (呼吸器外科学教授) アメリカ H26.1.5 ∼ H26.1.9 Research Conference in CVRI,UCSF 「Alveolar fluid clearance in the human lung」 町田雄一郎 (呼吸器外科学助教) アメリカ H26.1.5 ∼ H26.1.9 同上 久保江理 (眼科学特任教授) アメリカ H26.1.17 ∼ H26.1.25 International Conference on the Lens 「Propolis:Inhibition of sugar cataract in galactose-fed rats and induction of anti-oxidant protein,peroxiredoxin 6 」 初坂奈津子 (眼科学助教) アメリカ H26.1.17 ∼ H26.1.25 International Conference on the Lens 「Correlation of UV exposure dose between top of head and eye 」 兼氏 歩 (整形外科学准教授) アメリカ H26.1.18 ∼ H26.1.25 Orthopaedic Today 2014 Hawaii,Asia Pacific poster contest 「Minimum tenyear results of a cementless anatomic total hip femoral component with circumferential porous coating for hips with developmental dysplasia 」 佐々木 洋 (眼科学教授) アメリカ H26.1.19 ∼ H26.1.26 International Conference on the Lens 「Lens damage induced dy 40 GHz millimeter wave 」 水野史朗 オランダ (呼吸器内科学准教授) H26.1.26 ∼ H26.2.1 Joint Symposium ECCPS/PVRI 2014 「Gene polymorphisms of p53 and MDM2 regulate emphysematous changes in COPD patients and cigarette smoke induced lung cell proliferation and apoptosis 」 伊藤 透 ロシア (消化器内視鏡学教授) H26.2.10 ∼ H26.2.16 The 16th Japan-Russia Endoscopy Symposium/ESD Workshop 「Surgical and oncological evidence of effectiveness,completeness and radical curability of EMR and ESD for early gastric cancer. 」 元雄良治 (腫瘍内科学教授) H26.2.15 ∼ H26.2.17 AKIM 2014 Workshop on Integrative Medicine 「Clinical use of Kampo in cancer treatment in Japan,integrative cancer medicine in Japan 」 梅原久範 アメリカ (血液免疫内科学教授) H26.2.16 ∼ H26.2.20 International of IgG4-RD 「Treatment of IgG4-RD 」 兼氏 歩 (整形外科学准教授) アメリカ H26.3.10 ∼ H26.3.16 American Academy of Orthopaedic Surgeons 「Joint preservation rate at 25 years after rotational acetabular osteotomy for developmental hip dysplasia 」 長澤晋哉 アメリカ (健康管理センター助教) H26.3.17 ∼ H26.3.24 AHA EPI/NPAM 2014 「Relation ship of plasma symmetrical dimethylarginine to carotid intima-media thickness ingenro Japanese population the ERA-JUMP and SESSA」 90 韓国 資 料 金沢医科大学報 158 号/2014.5 (看護学部) 氏名・職名所属 開催国 期間 学術集会名・発表演題名 長谷川雅美 (看護学部教授) オーストリア H25.10.25∼ WPA 2013 VIENA 「An intervention for depression suicidal behavior patients H25.10.30 with emotion modulation therapy 」 寺井孝弘 (看護学部助教) 韓国 H25.10.17∼ H25.10.19 前田修子 (看護学部教授) 韓国 H25.10.17∼ 9th International Nursing Conference 2013 & 3rd World Academy of Nursing Science H25.10.19 「Evaluation of a long-term indwelling bladder-catheter management training program for visiting nurses 」 中井寿雄 (看護学部助教) 韓国 H25.10.17∼ H25.10.19 岩谷久美子 (看護学部講師) 韓国 H25.10.15∼ 9th International Nursing Conference 2013 & 3rd World Academy of Nursing Science H25.10.20 「Literature review based on factors for choosing a place to give birth 」 藤井亮太 (看護学部准教授) アメリカ H25.10.12∼ H25.10.18 Annual Meeting of the International Federation of Fertility Societies 2013 「G-CSF prevents luteinized unruptured follicle(LUF )caused by clomiphene treatment 」 岩井邦充 (看護学部教授) アメリカ H25.11.16∼ H25.11.23 American Heart Association Scientific sessions 2013 「CTCF and HMGA1 opposite directionally regulate the gene expression of micro RNAs at scaffold/matrixattachment regions in the arterial smooth muscle cell 」 岩谷久美子 (看護学部講師) フィリピン H26.2.18∼ H26.2.23 East Asian Forum of Nursing Scholars 17th International Conference 「Public health nurses' and midwives' perceived reasons for mothers, who have ablebodied children under 4 months of age, facing“difficulty of raising children ”」 9th International Nursing Conference 2013 & 3rd World Academy of Nursing Science 「The learning of nursing students who attended clinical practice at a child care support center 」 9th International Nursing Conference 2013 & 3rd World Academy of Nursing Science 「Recognition of disaster preparedness of the people Who need continuing health care at home-focused on recognition of non-human and human environment−」 (総合医学研究所) 氏名・職名所属 開催国 期間 学術集会名・発表演題名 高林晴夫 中国 (先端医療研究領域/ 単一細胞研究分野准教授) H25.11.4∼ H25.11.10 9th International Forum on Post-Genome Technologies(9'IFPT ) 「The single cell technology in FDD-MB system 」 小島正美 アメリカ (プロジェクト研究センター/ 環境原性視覚病態研究部教授) H25.11.13∼ H25.11.17 GLORE;Global Coordination of Research and Health Policy of RF Electromagnetic Fields 「MMW ocular exposure 」 竹上 勉 アメリカ (生命科学研究領域/ 分子腫瘍研究分野教授) H25.11.19∼ H25.11.24 3rd World Congress on Virology 「Pathogenicity of Japanese Encephalitis Virus(JEV) Newly Isolated in Ishikawa/Japan, and Analysis of Gene Expression in JEVinfected Cells 」 竹上 勉 韓国 (生命科学研究領域/ 分子腫瘍研究分野教授) H25.12.10∼ H25.12.12 Seminar in Korea 「Pathogenicity of Japanese Encephalitis Virus(JEV) and Analysis of Gene Expression in JEV-infected Cells 」 上田忠司 アメリカ (先端医療研究領域/ 糖化制御研究分野助教) H25.12.13∼ H25.12.19 2013ASCB(American Society for Cell Biology)Annual Meeting 「Lipid droplets are derived from mitochondria in cultured cardiomyocyte 」 谷口 真 アメリカ (生命科学研究領域/ 細胞医学研究分野助教) H26.1.11∼ H26.1.19 Gordon Research Conference -Glycolipid & Sphingolipid Biology- 「Lysosomal ceramide generated by acid sphingomyelinase triggers cathepsin B-mediated apoptosis in IL-2-deprived natural Killer cells 」 高林 晴夫 インドネシア (先端医療研究領域/ 単一細胞研究分野准教授) H26.1.17∼ H26.1.23 Jakarta International Obstetrics and Gynecology meeting 「Prenatal Diagnosis using Fetal cell 」 佐々木 洋 アメリカ (プロジェクト研究センター/ 環境原性視覚病態研究部教授) H26.1.19∼ H26.1.25 International Conference on the Lens 「Comparison of ocular UV exposure by facial contour 」 小島正美 アメリカ (プロジェクト研究センター/ 環境原性視覚病態研究部教授) H26.1.19∼ H26.1.25 International Conference on the Lens 「Lens damage induced by 40 GHz millimeter wave 」 91 金沢医科大学報 158 号/2014.5 同窓会・後援会 金沢医科大学後援協力会 幹事会、総会及び懇親会 平 成 26 年 3 月 10 日( 月 ) 午後 4 時から、金沢ニュー グランドホテルにおいて、 第 45 回金沢医科大学後援協 力会幹事会、午後 4 時 40 分 懇親会 から平成 26 年金沢医科大学 後援協力会総会及び講演会 業募金に協力をいただいた会員各社に謝辞が述べられ が開催された。最初に幹事 た後、中農理博常務理事から金沢医科大学創立 40 周年 会で議案が審議された後、 記念事業の事業報告および「金沢医科大学グランドデザ 総会に諮ることとした。 インプロジェクト第 1 次 5ヶ年計画」について説明がな 総会では 229 社の会員が ツエーゲン代表取締役 西川圭史氏 された。午後 5 時 30 分から株式会社ツエーゲン代表取 出席し、冒頭に冨木隆夫会 締役ゼネラルマネージャーの西川圭史先生を迎え、 「ス 長が昨年 1 年間の大学の活動状況等について報告した。 ポーツで石川を元気に!− J リーグのある街をめざし その後議案の審議が進められ、議案(1 )平成 25 年事業 て−」と題した講演会が行われ、大学職員も含め 240 名 報告・収支決算報告、議案(2 )平成 26 年事業計画(案) ・ を超える出席者が耳を傾けた。 収支予算(案)について原案どおり承認された。議案(3 ) 午後 6 時 40 分から懇親会が開催された。冨木会長の その他(報告事項)では、冨木議長から、一昨年の金沢 開会の挨拶の後、来賓を代表し、竹越理事長、勝田省 医科大学創立 40 周年にあたり、創立 40 周年記念事業募 吾学長から挨拶があり、川上重彦病院長の乾杯の発声 金に協力をいただいた会員各社に対して謝辞が述べら で、和やかに懇親会の宴が開始された。会場は、昨年 れた。また、平成 25 年から現在までの入退会社につい 同様多くの参加者で賑わい、午後 8 時、折本健次幹事 て配布資料にて報告した。 の挨拶で閉会となった。 総会終了後、講演会に先立ち、学校法人金沢医科大 学の竹越 襄理事長から金沢医科大学創立 40 周年記念事 総会 92 (教育研究事業支援課 森川仁八記) 【同窓会・後援会】 金沢医科大学報 158 号/2014.5 テーションなどの活躍が増えている。これらの活動に 第 2 回金沢医科大学 は同職種をはじめとした交流・情報交換がきわめて重 看護同窓会総会 要で、名称をそのままにした同窓会名も会員の皆様に は分かりやすいのかもしれない。今後も同窓会がこの ような交流に一役買えればと思っている。 第 2 回金沢医科大学看護同窓 また、総会後には本学の長谷川雅美教授(精神看護学) 会 総 会 が、 平 成 26 年 3 月 15 日 による「臨床看護師のメンタルヘルス」をテーマとした (土)に看護専門学校および学 講演会が行われた。参加者からは「管理者としての関わ 部卒業生合わせ約 50 名が出席 り方など、今後現場で生かすことができる有意義な情 し、本学看護学部棟第 1 講義室 報を得ることができた」などの感想が寄せられた。 で開催された。 今回の総会で、会長をはじめとする役員・学年幹事 看護同窓会は、看護学部第 1 の変更が行われた。会員の皆様により情報が伝わるよ 期生が卒業に合わせ平成 23 年 2 う、本学で仕事をしている方々に各学年幹事として協 力していただいた。看護同窓会がさらに発展するよう、 月に設立された。現在の会員は 学 部 4 期 生 57 名 を 加 え 計 2,149 名である。 船本昌枝看護同窓会新会 長による挨拶 総会では 1 )役員・学年幹事の選任、2 )会計報告、3 ) 同窓会の名称についての 3 つの議案が審議された。3 ) の同窓会の名称については、設立当時に、適当な時期 に決定するとして、会員の方々に名称を募集した結果 約 12 の候補があがったが、当分このままの名称で活動 していくことになった。 会則には、会員相互の親睦と会員の資質向上を図る とともに、母校の発展に寄与することを謳っている。 同窓会のホームページ立ち上げ、40 周年記念誌の作成 などの活動を行いながら看護学部生の応援を続けてい る。看護の分野では、専門看護師や認定看護師などの 今後ともご指導、ご協力を賜りますようよろしくお願 (看護同窓会会長 船本昌枝記) いしたい。 〈新役員一覧〉 会 長 副会長 〃 〃 書 記 〃 会 計 〃 会計監査 〃 船本 昌枝 北川奈美江 村田 好生 亀田 莉衣 田村 香奈 小林 麻美 松平 篤士 国枝 憶人 直井千津子 酒井 真葵 専門性をもった看護師が活躍し、地域では訪問看護ス 長谷川雅美教授による講演 懇親会の様子 93 金沢医科大学報 158 号/2014.5 募 金 金沢医科大学学術振興基金募金 金沢医科大学学術振興基金募集趣意書 本学は、日本海側では初めての私立医科大学として、昭和 47 年に設立され、倫理に徹した人間性豊かな良医を育成する こと、医学の深奥をきわめ優れた医療技術を開拓すること、人類社会の医療と福祉に貢献することを建学の精神として掲 げて着実に歩み続けてまいりました。 大学、特に医科大学は国の内外を問わず日進月歩の医学・医療をリードする大切な役割を担っていることは皆様充分に ご承知のことであります。本学でも最高の教育・研究設備に加えて、先進医療機器の充実に意を尽くすとともに、基礎・ 臨床医学講座並びに総合医学研究所の各部門において、医学の進歩に貢献できる人材の育成と研究の推進に日夜努力いた しております。 教育面では、教育スタッフとしてすぐれた人材を配し、学生の教育に専念しており、昭和 53 年に第 1 回の卒業生が誕生 して以来、数多くの医師を世に送り出し、それぞれ国内国外の医学・医療の最先端で活躍しております。 研究面では、平成元年に従来の人類遺伝学研究所、熱帯医学研究所及び共同研究室を母体とし、難病治療など医療の先 端的な分野の開拓を目的とした総合医学研究所を設置し、臓器置換・難治疾患・癌・人類遺伝学・熱帯医学・基礎医学・ 共同研究の各部門を中心にプロジェクト研究の推進を図っております。また、国際舞台においても躍進を続けており、欧 米の一流大学や研究所との研究員の交流、海外からの研究員・留学生の受け入れなどを通じて国際レベルの学術環境の整 備にも意を尽くしております。 診療面では、金沢医科大学病院は日本海側随一の規模を誇るまでに成長し、最新の医療機器を整備し、医学教育のみな らず、文字どおり地域医療の基幹病院として順調に発展し、地域社会の要請に応えるべく最新レベルの医療サービスを提 供することにも十分な配慮をしてまいりました。 また、国際医療協力隊の派遣、世界各地域の種々の難病に対する国際医療協力に早くから取り組み、わが国の医科大学 の中ではトップクラスの実績を持っております。 しかしながら、この様な積極的な教育、学術及び医療活動を維持継続していくためには巨額の資金が必要で、学納金、 国庫補助金、附属病院の医療収入などの収入だけでは健全な経営は不可能であり、教育、研究、診療活動を萎縮させる恐 れがあります。 このために、本学では文部科学省の許可を得て学術振興基金の募集を行っており、広く本学教職員、卒業生、学生の父 兄をはじめ、民間企業、篤志家の多くの皆様のご支援をお願い申し上げる次第であります。 日進月歩の医学の進歩に即応した最新の教育、研究及び診療環境を維持するにとどまらず、未来に向けてさらなる貢献 と飛躍を目指して、全学を挙げて努力いたし、社会的使命を果たし得たいと念願しております。 本趣旨にご理解、ご賛同を頂き、ご協力を賜りますれば誠に幸甚に存じます。 学校法人金沢医科大学 理事長 竹 越 襄 募集要項 学術振興基金は次の要領で広く一般の方々からご協力をお願いしております。 人のご寄付)」による所得税、法人税の優遇措置を 1. 目 的: 金沢医科大学の教育・研究の振興と医療 の充実のため活用させていただきます。 受けることが出来ます。 2. 目標額: 10 億円 5. 応募方法: 寄付申込書等を本学教育研究事業支援 3. 募集先: 在学生、同窓生及びその父兄、教職員、 課あてにご請求ください。折り返し、手続方法、税 一般有志者並びに医学研究機関及び医療関係企業・ 務に関することなどについてご説明いたします。 団体等 TEL 076-286-2211 内線 2721 ∼ 2726 FAX 076-286-8214 4. 学術振興基金へのご寄付は、「特定公益増進法人寄 付金(個人のご寄付)」及び「受配者指定寄付金(法 金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金寄付者ご芳名(過去 1 年間の分、敬称略) 鈴木 比佐(大阪府) 宮下 裕至(石川県) 畑澤 幸雄(兵庫県) 木下 繁(大阪府) 織田 正道(佐賀県) 谷村 幸三(大阪府) 谷村 曜子(大阪府) 西垣内一哉(山口県) 黒澤 明充(山形県) 山下 公一(石川県) 小倉 憲一(富山県) 竹中 康雄(広島県) 丸文通商株式会社金沢支店(石川県) 医療法人 仁医会 釜石のぞみ病院(岩手県) 94 内田 武(埼玉県) 募 金 金沢医科大学報 158 号/2014.5 金沢医科大学創立 40 周年記念事業募金終了のお礼 金沢医科大学創立 40 周年記念事業を推進するにあたり、平成 22 年 11 月 1 日から関係各位に 募集をお願いして参りました募金は、平成 26 年 3 月 31 日をもちまして終了いたしました。 本募金には下記のとおり本学教職員の皆様をはじめ、金沢医科大学北辰同窓会、金沢医大 後援会橘会、金沢医科大学北斗会、金沢医科大学後援協力会の会員の皆様、関連の医療施設、 メーカー、その他多くの方から多大なるご協力をいただき、応募金額は 7 億 7 千万円余りにの ぼりました。ご協力誠にありがとうございました。 皆様のご支援により、新アナトミーセンター(平成 23 年 2 月 25 日竣工)、レジデントハウス(平 成 24 年 10 月 31 日竣工)の建設及び金沢医科大学氷見市民病院整備事業も無事完了し、平成 24 年 10 月 27 日には盛大に金沢医科大学創立 40 周年記念式典を挙行することが出来ました。また、 「金沢医科大学四十 同時に進めておりました創立 40 周年記念映像「良医への Career path 」及び、 年史」を発行することができ、さらに創立 40 周年記念植樹として「高峰さくら」の里帰り協賛事 業も完了することが出来ました。 現在建設中の医学教育棟は、平成 26 年 10 月の竣工を予定しており、今後さらに、金沢医科 大学グランドデザインプロジェクト第 2 次 5 カ年計画(2015-2019 )として、中央診療棟(平成 29 、立体駐車場整備(平成 26 年 10 月竣工予定)、医学部・看護学部棟、動物実験棟、 年 1 月竣工予定) クラブハウス等の建設を予定しております。 ここにご報告申し上げ、謹んでお礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援をよろ しくお願いいたします。 学校法人 金沢医科大学 理事長 竹 越 襄 金沢医科大学 学 長 勝 田 省 吾 創立 40 周年記念事業募金応募状況 (平成 26 年 3 月 31 日現在) 役員・評議員・学内教職員 489 件 103,450,000 円 北辰同窓会 237 件 111,206,000 円 橘会、父兄関係 188 件 135,250,000 円 後援協力会、関連病院、その他企業 353 件 413,370,000 円 19 件 3,820,000 円 5件 4,110,000 円 18 件 1,250,000 円 1,309 件 772,456,000 円 北斗会(退職職員) 看護学部同窓会 看護学部さくら会 合 計 95 金沢医科大学報 158 号/2014.5 募 金 創立 40 周年記念事業募金寄付者ご芳名(敬称略) (掲載の承諾を得た方のみ) 竹越 襄(石川県) 松本 忠美(石川県) 栂 博久(石川県) 角田 弘一(石川県) 山下 公一(石川県) 相引 眞幸(愛媛県) 浅野 定弘(滋賀県) 畔原 宏明(石川県) 荒木きみ枝(石川県) 池田 崇之(石川県) 池渕 公博(石川県) 石川 勲(石川県) 石橋 隆治(石川県) 井田ミサ子(石川県) 伊藤 透(石川県) 今田 直孝(富山県) 岩井 邦充(石川県) 岩淵 邦芳(石川県) 植田 俊郎(岩手県) 魚谷 儀一(石川県) 浦田 哲郎(富山県) 及川陽三郎(石川県) 大久保優子(石川県) 大戸 和雄(石川県) 岡田 均(石川県) 岡宗眞一郎(三重県) 奥田 鉄人(石川県) 長田ひろみ(石川県) 海道 俊克(石川県) 影近 謙治(石川県) 片山 壽夫(富山県) 金﨑めぐみ(石川県) 鎌仲 久恵(富山県) 川嶋 政広(石川県) 神林 敦彦(岩手県) 岸本 一夫(兵庫県) 北川 純子(石川県) 北村 優子(石川県) 木下 英理(石川県) 木村 洋輔(石川県) 久能 正之(福岡県) 熊井 惠美(北海道) 小池 美江(埼玉県) 河野 美幸(石川県) 小瀬戸佐知代(鹿児島県) 小林 敏美(長野県) 小堀三栄子(石川県) 小柳久美子(東京都) 斉藤 克子(埼玉県) 酒井 博史(石川県) 坂田 慎一(富山県) 鷺谷 昌夫(埼玉県) 佐藤 勝明(石川県) 寒川 英明(奈良県) 四方 裕夫(石川県) 柴垣 芳明(富山県) 澁谷 良穂(石川県) 島田 長樹(新潟県) 東海林博樹(石川県) 白濱 芳男(大阪府) 杉森 端三(石川県) 96 髙島 茂樹(石川県) 齋藤 人志(石川県) 神田 享勉(富山県) 吉田 勝明(神奈川県) 大田 修(石川県) 青野 允(北海道) 朝日 俊明(石川県) 安土 幸恵(富山県) 有沢 晴美(富山県) 池田 法子(石川県) 生駒 尚秀(石川県) 石倉 直敬(石川県) 石橋 庸司(福岡県) 市岡 弘光(千葉県) 伊藤 智彦(石川県) 今村 秀嗣(宮城県) 岩崎 高明(東京都) 岩堀 博敏(福井県) 上田 正博(石川県) 薄田 勝男(石川県) 浦野 豊(長野県) 王 璐(石川県) 大笹 清則(富山県) 大橋 力(石川県) 岡田 正人(石川県) 岡村 基弘(京都府) 奥野 亜津(石川県) 小田 公子(大阪府) 各務 義朗(岐阜県) 葛西 款(宮城県) 加藤 勝人(石川県) 金山登喜夫(石川県) 上出比呂美(石川県) 川田 啓太(石川県) 菊地 勤(石川県) 岸本トキ子(石川県) 北川 秀機(富山県) 北村 佳子(石川県) 木下 幸子(石川県) 久司 一葉(石川県) 久保 江理(石川県) 熊谷 俊一(青森県) 小泉 尚子(福井県) 神戸 晃男(石川県) 後藤 知子(石川県) 小林 誠(石川県) 小堀 泰史(石川県) 小山 吉昭(富山県) 斉藤久美子(石川県) 酒井龍太郎(石川県) 坂田 真一(石川県) 笹川 寿之(石川県) 佐藤 宏和(石川県) 澤田 律子(富山県) 地崎赴美子(富山県) 柴田 崇志(富山県) 島 智一(石川県) 清水 豊(石川県) 定舎 良一(石川県) 新谷 博明(石川県) 杉森 哲也(石川県) 中農 理博(石川県) 宮村 栄一(石川県) 坂本 滋(石川県) 伊藤 博(石川県) 大野木辰也(石川県) 青山 隆彦(福井県) 麻本 匡浩(石川県) 雨池ゆかり(富山県) 有原 徹(静岡県) 池田 昌弘(石川県) 井駒由利子(石川県) 石﨑 宏(石川県) 泉 晴美(富山県) 市堰 徹(石川県) 伊藤 信彦(岩手県) 今村 理子(宮城県) 岩城 雅恵(富山県) 岩脇 理佳(長野県) 上田 善道(石川県) 宇納 英幸(石川県) 江尻 直樹(石川県) 大家 英治(石川県) 大澤 学(石川県) 大山 充徳(群馬県) 緒方 章雄(兵庫県) 岡村 靖久(京都府) 奥村 信一(石川県) 小野木 豊(石川県) 加賀谷文秋(秋田県) 笠間 孝一(石川県) 門平 充弘(石川県) 兼氏 歩(石川県) 亀井 淳平(石川県) 河西 研一(静岡県) 菊池 哲(静岡県) 喜多 栄子(富山県) 北川 陽子(石川県) 北森久美子(石川県) 木村 敦子(栃木県) 清川 悦子(石川県) 久保 恭介(石川県) 黒澤 明充(山形県) 小泉 雅紀(奈良県) 小坂 健夫(石川県) 小西 啓子(富山県) 小林美奈子(三重県) 小室 明人(石川県) 紺田 篤史(石川県) 佐伯 牧彦(新潟県) 坂尾 光一(石川県) 坂野 邦雄(石川県) 笹川 眞人(新潟県) 佐藤 博之(福井県) 三治 秀哉(石川県) 品川 秋則(福井県) 柴田 晴通(静岡県) 島崎 猛夫(石川県) 清水由美子(石川県) 庄野紀代美(石川県) 新冨 芳治(鹿児島県) 鈴鹿 有子(石川県) 木村 晴夫(石川県) 川上 重彦(石川県) 大島 譲二(埼玉県) 奥名 洋明(石川県) 相川 広一(石川県) 赤尾 浩慶(石川県) 東間ひとみ(石川県) 網 典子(富山県) 伊川 廣道(石川県) 池田 行雄(石川県) 石井 正憲(北海道) 石田 豊司(石川県) 出雲 栄(石川県) 一ノ谷雄基(石川県) 稲場 京子(富山県) 今村由衣子(石川県) 岩田 嘉文(富山県) 上繁 宣雄(奈良県) 上野 一夫(富山県) 宇納 由樹(石川県) 衛藤 眞理(大分県) 大井手弘純(東京都) 太田 淳(石川県) 岡崎 恵子(石川県) 緒方 盛道(福岡県) 岡本 真一(石川県) 奥谷 正人(愛知県) 御舘 將夫(石川県) 角田 直美(富山県) 梶川 昌幸(富山県) 加富 喜芳(石川県) 金子 尚仁(山形県) 川合 洋子(富山県) 川原 範夫(石川県) 菊池 博幸(宮城県) 北 久直(石川県) 北田 宗弘(石川県) 木南 義男(石川県) 木村 透(栃木県) 日下 一也(石川県) 久保 由紀(石川県) 黒瀬 望(石川県) 小泉 由美(石川県) 小島 好司(石川県) 小林 勝雄(新潟県) 小平 俊行(石川県) 小森 明彦(滋賀県) 紺家千津子(石川県) 竿下 純子(富山県) 坂口 治(長野県) 坂元 仁志(石川県) 佐竹 歌子(大阪府) 真田 洋子(石川県) 塩谷 隆策(石川県) 篠田 謙一(東京都) 芝本 利重(石川県) 島崎 千秋(富山県) 清水 廉平(石川県) 庄野 浩史(石川県) 新村 康二(石川県) 鈴木 淳宙(千葉県) 勝田 省吾(石川県) 飯塚 秀明(石川県) 伊藤 順(石川県) 小田島粛夫(石川県) あいはら友子(東京都) 朝倉 善史(石川県) 東野 順子(富山県) 荒井 俊夫(神奈川県) 池上 顕弘(富山県) 池永 健(長崎県) 石垣 靖人(石川県) 石田 徳人(神奈川県) 出雲 淳子(石川県) 伊藤澄美子(富山県) 今泉 範子(石川県) 今村 吉克(石川県) 岩坪 明美(富山県) 上田 忠司(石川県) 植村 功(東京都) 浦島左千夫(石川県) 及川 卓(石川県) 大窪 美貴(石川県) 太田 絹子(富山県) 岡田 一雄(東京都) 岡野喜久一(山口県) 奥田 隆彦(大阪府) 小倉 克彦(北海道) 恩道 正博(石川県) 角野 守(石川県) 梶波 康二(石川県) 金﨑 啓造(石川県) 加納 千春(富山県) 川﨑 康弘(石川県) 上端 雅則(石川県) 岸邊 美幸(石川県) 北岡 和代(石川県) 北村 修(石川県) 木ノ内ちか子(石川県) 木村 正子(新潟県) 久野 成人(京都府) 熊井 則夫(宮城県) 鍬先 清一(長崎県) 甲野 裕之(石川県) 小島ひとみ(富山県) 小林 淳二(石川県) 小堀 勝(石川県) 古家 大祐(滋賀県) 最勝寺正智(長崎県) 坂井 恵子(石川県) 坂口友紀子(石川県) 佐川 元保(石川県) 佐竹 史子(大阪府) 佐野 泰彦(石川県) 志賀 英明(石川県) 篠原 治道(富山県) 柴山 卓也(石川県) 島田 賢一(石川県) 正 健一郎(兵庫県) 白川 尚哉(富山県) 杉原 一良(石川県) 鈴木 孝治(石川県) 募 金 金沢医科大学報 158 号/2014.5 ( 鈴木 比佐(大阪府) 曽根 崇史(富山県) 高瀬 悦子(富山県) 髙橋 詠二(石川県) 田川 俊範(石川県) 武市 敏明(石川県) 竹田 浩一(石川県) 武部瑠里子(石川県) 田中 一美(石川県) 谷口 真(石川県) 谷本 至(石川県) 知久田 博(石川県) 土田 英昭(石川県) 椿原 澄朗(富山県) 鶴見 隆史(東京都) 寺中 信夫(石川県) 土岐 宗利(群馬県) 外山 宏(愛知県) 長岡加代子(石川県) 中川 秀昭(石川県) 中島 素子(石川県) 中谷 渉(石川県) 中村 晃(石川県) 中村ひろみ(石川県) 中谷 一也(富山県) 奈良崎友子(石川県) 西川 正(石川県) 西部 泰弘(石川県) 野澤 幸雄(石川県) 長谷川雅美(石川県) 羽根 淳治(東京都) 林 哲朗(石川県) 原島 完司(石川県) 東野 治仁(青森県) 氷見 祐二(石川県) 平山惠美子(石川県) 福井 清数(石川県) 福山 智基(福井県) 藤井 衛之(石川県) 舟坂 雅春(富山県) 堀 愉(石川県) 本多 隆文(石川県) 前田 俊彦(石川県) 正来 宏美(石川県) 升谷 一宏(石川県) 松木 伸夫(富山県) 松田 博男(石川県) 松本 順治(石川県) 水株 正紀(石川県) 道上 紀子(石川県) 南野 桂三(大阪府) 宮下 裕至(石川県) 宮村 利雄(石川県) 向 義博(富山県) 村上 美江(石川県) 元雄 良治(石川県) 森 真澄(富山県) 森田 礼時(石川県) 八木 茂夫(石川県) 矢地 弘子(富山県) 薮越 公司(石川県) 山下 和夫(石川県) 山田 聖(兵庫県) 山本 千勢(石川県) 由利 健久(石川県) 吉竹 佳の(石川県) 米倉 秀人(石川県) 砂谷 優実(富山県) 台蔵 晴久(石川県) 高田 尊信(石川県) 高橋まゆ美(石川県) 滝口 智夫(石川県) 竹内 洋子(石川県) 武田 純爾(大阪府) 田代 秋一(富山県) 田中 惠子(石川県) 谷口 充(石川県) 玉井 学(福井県) 津川 龍三(石川県) 土原 一真(石川県) 津幡 裕美(石川県) 出村 昇(石川県) 土井 悠人(富山県) 徳田 治樹(石川県) 中居 文子(石川県) 中川 淳(石川県) 中川 博幾(福井県) 中新 茂(石川県) 中野 正幸(群馬県) 中村 和子(石川県) 中村真寿美(石川県) 中山 治樹(京都府) 西 朝子(富山県) 西川美香子(石川県) 西前 忠英(大阪府) 橋本 外次(石川県) 畑島 淳(富山県) 浜江紀美代(石川県) 林 廣之(三重県) 原田 英也(青森県) 東山 卓嗣(石川県) 姫野 洋一(富山県) 広瀬 了(石川県) 福島 俊洋(福井県) 藤井 宏真(奈良県) 藤岡 隆庸(栃木県) 古居 滋(石川県) 堀井 勲(富山県) 前 邦博(富山県) 前野 聡子(石川県) 真柴 智(石川県) 町野 千秋(東京都) 松下外志雄(石川県) 松能 好子(石川県) 松本裕三郎(熊本県) 水谷 謙二(静岡県) 道渕 範子(富山県) 宮井 公一(富山県) 宮下 理恵(富山県) 宮本加代子(石川県) 村井 幸美(石川県) 村木 靖(石川県) 森 茂樹(石川県) 森河 裕子(石川県) 森永 哲文(広島県) 八木 孝男(石川県) 柳田 善為(石川県) 山上 洋治(岡山県) 山下 敏彦(北海道) 山中 啓義(北海道) 山本美喜枝(石川県) 横山 仁(石川県) 吉冨 泰央(石川県) 米田 正明(石川県) 昔農 好子(石川県) 髙木 俊宏(石川県) 高田 智子(石川県) 髙橋 基浩(石川県) 瀧本 淳子(石川県) 竹上 勉(石川県) 竹中 愛美(石川県) 多田 博行(長野県) 田中 達朗(石川県) 谷口 芳子(静岡県) 玉川 泰浩(奈良県) 辻村亜希子(石川県) 土屋 英治(愛知県) 坪内 譲(石川県) 寺井 明夫(石川県) 堂前 正秀(石川県) 利波 久雄(石川県) 長井富美子(富山県) 中川 和美(石川県) 中川美枝子(石川県) 中田 興満(石川県) 中野万里子(石川県) 中村 喜亮(富山県) 中村 光宏(石川県) 長山 豊(石川県) 西尾 明子(石川県) 西木 哲也(石川県) 西村 憲司(石川県) 橋本 典子(富山県) 鉢嶺 将明(大阪府) 浜崎 孝子(石川県) 原 淳子(群馬県) 比嘉 昌文(沖縄県) 疋島 寛(石川県) 平岡 久樹(東京都) 廣瀬 信雄(石川県) 福田 昭宏(石川県) 藤井 寛三(山口県) 藤田 知三(福井県) 古府 伸也(石川県) 堀江 朗(東京都) 万江真一郎(熊本県) 前畑 勝次(石川県) 間嶋めぐ美(石川県) 松井 真(石川県) 松田 健志(石川県) 松葉慎太郎(石川県) 丸岡 秀裕(東京都) 水野 宅郎(富山県) 湊 宏(石川県) 宮内 博史(高知県) 宮永 亨(富山県) 宮本 文夫(石川県) 村上 望(富山県) 村下 智子(石川県) 森 豊茂(石川県) 森田 展代(富山県) 森本 亜弓(富山県) 安田裕美子(石川県) 柳川 尚樹(富山県) 山口 克宏(宮城県) 山下 昌信(石川県) 山野 清一(石川県) 山元 康徳(石川県) 吉江 忠正(長野県) 吉野 和美(北海道) 和田 正美(石川県) 瀬戸 恵美(富山県) 高木 雅美(富山県) 高田 昌美(石川県) 高橋 喜統(石川県) 田口 久雄(石川県) 武田 和也(石川県) 竹中美千穂(石川県) 立花 修(石川県) 田中 恭武(福岡県) 谷畑 祐子(富山県) 唐 尚子(北海道) 辻本 幹夫(石川県) 堤 幹宏(石川県) 坪本他喜子(富山県) 寺島賢二郎(山形県) 百成智津枝(石川県) 富岳 亮(埼玉県) 中泉 裕子(石川県) 中川 邦子(石川県) 中川 喜雄(石川県) 永田 勝宏(石川県) 中林 秀信(富山県) 中村 常之(石川県) 中村 充代(石川県) 那須 義功(香川県) 西尾 浩次(石川県) 西澤 誠(石川県) 西本 雅彦(京都府) 橋本 光正(石川県) 八田 稔久(石川県) 浜崎 優子(石川県) 原 靖(埼玉県) 東 妙美(石川県) 疋田 勉(石川県) 平口 哲夫(石川県) 廣村健太郎(石川県) 福田 正道(石川県) 藤井 正則(富山県) 藤田美紀子(石川県) 古本 郁美(石川県) 堀越健太郎(群馬県) 前岡 勇人(石川県) 牧野田 知(石川県) 舛井 昭秀(石川県) 松井 優子(石川県) 松田 知之(石川県) 松原 純一(岐阜県) 丸山 晃弘(石川県) 溝口 義人(福岡県) 南 暢彦(石川県) 宮澤 克人(石川県) 宮東 剛文(石川県) 三輪 高喜(石川県) 村上 英徳(石川県) 村田大一郎(静岡県) 森 秀男(石川県) 森田 博之(埼玉県) 森本 茂人(石川県) 安原 真理(石川県) 柳澤 衛(京都府) 山口 昌夫(石川県) 山下 美里(石川県) 山之内菊香(富山県) 湯浅 幸吉(石川県) 吉田 和幸(石川県) 吉野 健一(石川県) 渡辺いつ子(富山県) 曽根 純之(秋田県) 髙﨑 正輝(石川県) 髙田 稔(石川県) 高林 晴夫(石川県) 田口 真源(岐阜県) 武田 久美(石川県) 武部 秀人(石川県) 立原 弘章(千葉県) 谷内 正人(石川県) 谷原 清美(石川県) 丹野 治郎(宮城県) 津田 志朗(石川県) 堤 理華(石川県) 津本 明信(石川県) 寺田 為義(富山県) 百成 富男(石川県) 友田 幸一(大阪府) 長江 康(埼玉県) 中川 東夫(石川県) 中澤 益枝(石川県) 中田 千鶴(富山県) 中平 雄二(大阪府) 中村 利美(石川県) 中村 行男(福井県) 辺本智恵美(石川県) 西尾 眞友(石川県) 西部 明子(石川県) 丹羽 修(石川県) 長谷川泰介(石川県) 花田 一美(福岡県) 林 圭(富山県) 原澤 博文(三重県) 東 伸明(石川県) 肥後 重子(鹿児島県) 平場 吉治(石川県) 黄 正寿(石川県) 福村 敦(石川県) 藤井 道孝(山梨県) 舟木 洋(石川県) 堀 有行(石川県) 本田 俊幸(石川県) 前田 修子(富山県) 政氏 藤玄(石川県) 舛井 美紀(石川県) 松岡 初文(三重県) 松田 久夫(石川県) 松本 織絵(石川県) 三浦 智子(石川県) 三谷 真弓(石川県) 南 英樹(石川県) 宮下あき子(石川県) 宮東 利恵(石川県) 向 千春(富山県) 村上 学(石川県) 村山 智子(石川県) 森 秀胤(神奈川県) 森田 實(石川県) 諸江 律子(石川県) 安原 稔(石川県) 柳田 隆(石川県) 山崎 軍治(石川県) 山瀬 真琴(石川県) 山本 健司(石川県) 尤 高峰(石川県) 吉田 純子(石川県) 吉野多美子(石川県) 渡邉 直人(石川県) 97 金沢医科大学報 158 号/2014.5 募 金 渡邉 将隆(新潟県) 渡辺 祐介(愛知県) 〈法 人〉 ㈱アートフード(石川県) 赤門ウイレックス㈱(愛知県) 旭化成ファーマ㈱医薬京都支店(京都府) アステラス製薬㈱(東京都) アルフレッサファーマ㈱(大阪府) 石井電機商会(石川県) ㈱石川コンピュータ・センター(石川県) ㈱井上誠昌堂(富山県) 医療法人社団 宮﨑耳鼻咽喉科医院(石川県) 医療法人 かぶとやま会 久留米リハビリテーション病院(福岡県) 医療法人 沢村内科(大阪府) 医療法人 土佐楠目会(高知県) 医療法人 原外科医院(福岡県) 医療法人 芳泉会(福井県) 医療法人 明峰会(福井県) 医療法人悠々会内田クリニック(埼玉県) 医療法人 岩﨑内科診療所(埼玉県) 医療法人 厚生会 福井厚生病院(福井県) 医療法人社団 秋山クリニック(石川県) 医療法人社団 映寿会(石川県) 医療法人社団 加藤クリニック(石川県) 医療法人社団 くすのきこどもクリニック(北海道) 医療法人社団 中央会 金沢有松病院(石川県) 医療法人社団 東野会東野病院(石川県) 医療法人社団 ふらの西病院(北海道) 医療法人社団 三浦内科医院(新潟県) 医療法人社団 藤聖会 八尾総合病院(富山県) 医療法人社団 いずみ会北星病院(北海道) 医療法人社団 皆成会(群馬県) 医療法人社団 恵仁会(静岡県) 医療法人社団 さくら会(石川県) 医療法人社団 翠明会 藤田医院(広島県) 医療法人社団 柏方会(大分県) 医療法人社団 福永医院(北海道) 医療法人社団 楽山会(富山県) 医療法人 真和会 若松医院(滋賀県) 医療法人てちがわら内科(福島県) 医療法人 明峰会(福井県) ㈱岩野商会(長野県) ㈱うつのみや(石川県) 栄研化学㈱(東京都) ㈱ S & S エンジニアリング(東京都) エルメッドエーザイ㈱(東京都) ㈲大徳不動産(石川県) 小野薬品工業㈱(大阪府) ㈱加越ボイラーサービスセンター(石川県) 科研製薬㈱ 大阪支店(大阪府) ㈱金沢ニューグランドホテル(石川県) 金沢医科大学後援協力会(石川県) 金沢医科大学北斗会(石川県) 金沢中央農業協同組合(石川県) ㈱金子生花店(石川県) ㈱カワサキマシンシステムズ(大阪府) 岸建販㈱(石川県) キッセイ薬品工業㈱京都支店(京都府) 杏林製薬㈱(東京都) 協和発酵キリン㈱ 京滋北陸支店(大阪府) ㈱きんでん(大阪府) グラクソ・スミスクライン㈱(東京都) ㈱クリーンテックサービス(石川県) 興能信用金庫(石川県) 公立宇出津総合病院(石川県) 興和㈱(東京都) 国民健康保険 志雄病院(石川県) ㈱西大(石川県) 98 ㈱アイビックス北陸(石川県) ㈲アカシア商会(石川県) ㈱アクト(石川県) 旭化成ファーマ㈱(東京都) ㈱朝日商会(石川県) あすか製薬㈱(東京都) アストラゼネカ㈱(大阪府) ㈱アドマック(石川県) 粟津歯科医院 久保伸一郎(石川県) ㈱イーピーミント(東京都) 石川日野自動車㈱(石川県) ㈶石川県予防医学協会(石川県) 石川トヨタ自動車㈱(石川県) 伊丹産業㈱(兵庫県) 医療法人 恵徳会 小田代病院(鹿児島県) 医療法人 手島会 手島病院(大阪府) 医療法人 霞水会 土浦厚生病院(茨城県) 医療法人 太白会 シーサイド病院(山口県) 医療法人 川上医院(福井県) 医療法人財団 五省会(富山県) 医療法人 白百合会 武生記念病院(福井県) 医療法人 道坤会(青森県) 医療法人 敬仁会 函館おしま病院(北海道) 医療法人 林病院(福井県) 医療法人 福仁会(福井県) 医療法人 古野整形外科麻酔科クリニック(福岡県) 医療法人 松髙眼科医院(長野県) 医療法人 睦会ムツミ病院(京都府) 医療法人 山鹿慈恵会(熊本県) 医療法人 悠久会 大牟田共立病院(福岡県) 医療法人 玲心会(鹿児島県) 医療法人 案浦クリニック(福岡県) 医療法人 小川医院(山形県) 医療法人 健身会(埼玉県) 医療法人 三軒医院(大阪府) 医療法人社団 和楽仁(石川県) 医療法人社団 広栄会 厚木循環器・内科クリニック(神奈川県) 医療法人社団 上田医院(島根県) 医療法人社団 沖野会(石川県) 医療法人社団 勝木会 やわたメディカルセンター(石川県) 医療法人社団 喜生会 木戸クリニック(富山県) 医療法人社団 金原皮膚科医院(石川県) 医療法人社団 志貴野会(富山県) 医療法人社団 親和会 山田温泉病院(富山県) 医療法人社団 ときわ会 常願寺病院(富山県) 医療法人社団 博洋会(石川県) 医療法人社団 福間産婦人科クリニック(静岡県) 医療法人社団 ふたば(群馬県) 医療法人社団 裕祐会 丸岡耳鼻咽喉科(東京都) 医療法人社団 三秋整形外科医院(石川県) 医療法人社団 持木会(石川県) 医療法人社団 安田内科病院(石川県) 医療法人社団 ヤベツ会 なかでクリニック(石川県) 医療法人社団 浅ノ川総合病院(石川県) 医療法人社団 小川医院(石川県) 医療法人社団 小田眼科医院(宮城県) 医療法人社団 一弘会 土原医院(石川県) 医療法人社団 光仁会 木島病院(石川県) 医療法人社団 高信会(宮崎県) 医療法人社団 近藤クリニック(石川県) 医療法人社団 三治整形外科クリニック(石川県) 医療法人社団 白枝医院(兵庫県) 医療法人社団 正啓会成和病院(富山県) 医療法人社団 清尚会三上外科整形外科(北海道) 医療法人社団 博朋会神経科精神科ひらかわクリニック(東京都) 医療法人社団 白銀会林病院(石川県) 医療法人社団 三医会三輪病院(富山県) 医療法人社団 らいふクリニック(石川県) 医療法人社団 和敬会(富山県) 医療法人 新緑会(沖縄県) 医療法人太白会シーサイド病院(山口県) 医療法人 坪川医院(福井県) 医療法人 中村眼科(長野県) 医療法人 波々伯部(福井県) 医療法人 メディトラストやの医院(福岡県) 医療法人 祐愛会(佐賀県) ㈲インターニクス北陸(石川県) ㈲ウエダ企画(石川県) 宇野酸素㈱(福井県) ㈱浦建築研究所(石川県) エーザイ㈱(東京都) ㈱エスアールエル(東京都) エスエス製薬㈱(東京都) ㈱エネサーブ北陸(福井県) 大塚製薬㈱(東京都) ㈱大塚製薬工場(徳島県) ㈲大山商店(石川県) ㈱岡村製作所 北陸支店(石川県) 温泉リハビリテーションいま泉病院(富山県) 加越建設㈱(石川県) 化研生薬㈱(東京都) 科研製薬㈱(東京都) ㈱片岡(石川県) カナカン㈱(石川県) 金沢医科大学看護学部後援会さくら会(石川県)金沢医科大学看護同窓会(石川県) 金沢医科大学北辰同窓会(石川県) 金沢医大後援会橘会(石川県) 金沢社会保険病院(石川県) 金沢市清掃㈱(石川県) 金沢西病院(石川県) ㈱金沢丸善(石川県) 川口青木うぶかた皮フ科クリニック 熊谷聖代(埼玉県) 河北郡衛生㈱(石川県) 環境開発㈱(石川県) 環境サービス㈱(愛知県) 北川瀝青工業㈱(石川県) ㈲北商事(石川県) キッセイ薬品工業㈱東京本社(東京都) ㈱紀伊國屋書店(東京都) 杏林製薬㈱京滋北陸支店(京都府) 協和発酵キリン㈱(東京都) ㈱キリン堂(大阪府) ㈱金太(石川県) クックランチサービス(石川県) ㈱熊谷組北陸支店(石川県) クラシエ製薬㈱(東京都) クラフト㈱(東京都) クリタ・ケミカル北陸㈱(富山県) 兼六建設㈱(石川県) ㈱光洋(神奈川県) 公立穴水総合病院(石川県) 公立羽咋病院(石川県) 公立松任石川中央病院診療部(石川県) 興和創薬㈱ 営業本部(東京都) ㈱コーシン(石川県) コマニー㈱(石川県) 越屋メディカルケア㈱(石川県) 財団医療法人 中村病院(福井県) ㈱坂田亀巣堂(石川県) 募 金 佐藤製薬㈱(東京都) サノフィ㈱(東京都) 三幸電設㈱(石川県) ㈱三和化学研究所(愛知県) シダックスフードサービス㈱(東京都) ㈱ジャパンビバレッジセントラル 金沢支店(石川県) ㈱人材派遣北陸(石川県) ㈱セーフティ (石川県) ㈱双建(石川県) ダートコーヒー㈱(石川県) 第一電機工業㈱(石川県) 大生食品工業㈱(石川県) ㈱大和(石川県) 県北医療センター 高萩協同病院(茨城県) 武田薬品工業㈱ 金沢営業所(石川県) 大学警備㈱(石川県) ㈲茶谷造園(石川県) 中部ペプシコーラ販売㈱(愛知県) ㈱辻さく(石川県) 帝人ファーマ㈱(東京都) テンプスタッフフォーラム㈱(新潟県) 東和薬品㈱(大阪府) ㈱トーショー(東京都) 冨木医療器㈱(石川県) 鳥居薬品㈱(東京都) 長島耳鼻咽喉科医院(静岡県) ㈱中村ポンプ(石川県) ㈱ニチイ学館 金沢支店(石川県) ニプロファーマ㈱(大阪府) 日本ケミファ㈱(東京都) 日本臓器製薬㈱(大阪府) 日本ベーリンガーインゲルハイム㈱(東京都) ノバルティスファーマ㈱(東京都) ㈱パースジャパン(東京都) ㈱ 英商会(石川県) ㈱半田(石川県) ファイザー㈱(東京都) 福井順化商事㈱(福井県) 富士ゼロックス北陸㈱(石川県) 富士フイルムリ RI ファーマ㈱(東京都) 扶桑薬品工業㈱ 大阪支店金沢分室(石川県) ㈱米心石川(石川県) ㈱北栄(石川県) 北辰同窓会群馬県支部(群馬県) ㈱北陸綜合防災センター(石川県) ㈱北陸電機商会(富山県) ㈱北陸ワキタ(石川県) ホテル金沢㈱(石川県) 前田印刷㈱(石川県) ㈱マルシン(石川県) 丸文通商㈱(石川県) 三島石油㈱(石川県) 三谷商事㈱(福井県) 三菱電機プラントエンジニアリング㈱ 北陸支社(富山県) 都商事㈱(石川県) ㈱村井(石川県) Meiji Seika ファルマ㈱(東京都) ㈱メディセオ(東京都) ㈱ヤギコーポレーション(石川県) ㈲えがわ(石川県) ヨシダ印刷㈱(石川県) リコージャパン㈱中部営業本部石川支社(石川県) ㈱ローランド金沢(石川県) 金沢医科大学報 158 号/2014.5 ㈱佐波(石川県) ㈱サニーサイド(石川県) 沢井製薬㈱(大阪府) 三協ラボサービス㈱北陸営業所(富山県) 参天製薬㈱(大阪府) ㈱サンレー(石川県) シーメンス・ジャパン㈱(石川県) 塩野義製薬㈱(大阪府) 耳鼻咽喉科なかいずみクリニック 中泉 俊彦(石川県) 社会保険 高岡病院(富山県) 城西運輸機工㈱(石川県) シンコール㈱(石川県) 鈴木建設㈱(石川県) ㈱スズケン(石川県) ゼリア新薬工業㈱(東京都) セントラルメディカル㈱(石川県) ㈱園田装飾工業(石川県) ㈱損害保険ジャパン(石川県) 第一三共㈱(東京都) 第一三共㈱北陸支店(石川県) ㈱大学タクシー(石川県) 大正製薬㈱(東京都) 大日本住友製薬㈱(大阪府) 大鵬薬品工業㈱(東京都) 大和電建㈱(福井県) 高桑美術印刷㈱(石川県) 武田バイオ開発センター㈱(東京都) 武田薬品工業㈱(東京都) ㈱ダスキンヘルスケア北陸(石川県) ㈱ダスキン北陸(石川県) 田辺三菱製薬㈱(大阪府) たんぽぽ薬局㈱(岐阜県) 中外製薬㈱(東京都) 中外製薬㈱ 京都支店(京都府) 町立富来病院(石川県) ㈱ツーテック(石川県) ㈱ツムラ(東京都) 帝人在宅医療㈱(東京都) 帝人ファーマ㈱京都支店(京都府) テルモ㈱(東京都) ㈱東芝北陸支社(富山県) 東レ・メディカル㈱名古屋支店(愛知県) トーアエイヨー㈱(東京都) ㈱トーケン(石川県) 特定医療法人扇翔会(石川県) 特別養護老人ホーム夕陽ケ丘苑(石川県) 富山化学工業㈱(東京都) 富山県済生会高岡病院(富山県) 中佐商店㈱(石川県) ㈱中島建築事務所(石川県) 中橋タイル㈱(石川県) 中林食料品店 中林 逸子(石川県) 成和フード㈱(石川県) ㈱にしき堂(石川県) 日栄商事㈱(石川県) 日機装㈱メディカル事業本部(東京都) 日本海ビューティ㈱(石川県) 日本化薬㈱(東京都) 日本新薬㈱(京都府) 日本製薬㈱(東京都) 日本たばこ産業㈱(東京都) 日本通運㈱金沢支店(石川県) 日本メジフィジックス㈱(東京都) 能登印刷㈱(石川県) ノボノルディスクファーマ㈱(東京都) 野村證券㈱金沢支店(石川県) バイエル薬品㈱(大阪府) ㈲ 八田物産(石川県) 浜本造園(石川県) ㈱林寺メディノール(石川県) PFU 西日本㈱(大阪府) ㈱ビー・エム・エル(東京都) ㈱福井銀行(福井県) 福井県済生会病院(福井県) フクダ電子㈱(東京都) ふじさわ眼科小児科クリニック 藤澤来人(石川県) 富士通㈱北陸支社(石川県) フジテック㈱ 中部支社 名古屋支店(愛知県) 双葉タイヤ㈱(石川県) 扶桑薬品工業㈱(大阪府) ブリストル・マイヤーズ㈱(東京都) ㈱フレット(石川県) ホーチキ㈱金沢営業所(石川県) ㈱ホギメディカル(東京都) ㈱ホクコク地水(石川県) 北信テレネックス㈱(石川県) ㈱北陸銀行(富山県) 北陸コカ・コーラボトリング㈱(富山県) 北陸中日新聞 内灘専売所 欠新聞店(石川県) 北陸通信工業㈱(石川県) 国家公務員共済組合連合会 北陸病院(石川県) 北陸リネックス㈱(石川県) ㈱北國銀行(石川県) 北國新聞内灘中央販売㈱(石川県) ㈱本田商会(石川県) マイラン製薬㈱(東京都) 松村物産㈱(石川県) 丸石製薬㈱(大阪府) 丸善㈱ 金沢支店(石川県) ㈱マルナカストア(石川県) マルホ㈱(大阪府) 丸和電業㈱(石川県) ㈱みずほ銀行金沢支店(石川県) 三谷産業イー・シー㈱(石川県) 三菱電機㈱北陸支社(石川県) 三菱電機ビルテクノサ−ビス㈱北陸支社(石川県) ミトロンベイクボングー (石川県) ㈱ミノファーゲン製薬(東京都) 宮武食品(石川県) 向病院 向 歩(石川県) 村中医療器㈱(大阪府) 名工建設㈱ 北陸支店(石川県) 明祥㈱(石川県) ㈱金沢名鉄丸越百貨店(石川県) ㈱モスホテル日航金沢(石川県) 持田製薬㈱(東京都) ㈱ヤクルト本社(東京都) ㈱山武 ビルシステムカンパニー 北陸支店(石川県) ㈲菊亭(石川県) ㈲丸一冷菓(石川県) ヨシダ宣伝㈱(石川県) 米沢電気工事㈱(石川県) 菱機工業㈱(石川県) ロート製薬㈱(大阪府) YKK AP ㈱(石川県) わかもと製薬㈱(東京都) 99 金沢医科大学報 158 号/2014.5 学報 158 号 総目次 第 37 回卒業証書・学位記授与式 …………………………………2 患者の権利・臨床倫理に関する職員研修会…………………… 52 第 43 回入学宣誓式 ……………………………………………… 10 第 72 回がん診療連携拠点病院研修会 第 4 回緩和ケアオープン ■学事 セミナー ………………………………………………………… 53 第 108 回医師国家試験の結果発表 ……………………………… 15 第 12 回能登地区がん診療連携協議会 第 73 回がん診療連携拠点 第 103 回看護師、第 97 回助産師、第 100 回保健師国家試験の結果発表 15 病院研修会 ……………………………………………………… 53 第 29 回博士学位記授与式 ……………………………………… 15 第 74 回がん診療連携拠点病院研修会 ………………………… 54 平成 26 年度学年暦(教務日程) ………………………………… 16 平成 25 年度接遇研修セミナー ………………………………… 55 医学部・看護学部 平成 26 年度入学試験の結果 ……………… 18 平成 25 年度第 2 回安全管理体制のための職員研修会………… 55 大学院医学研究科 平成 26 年度入学試験の結果 ……………… 18 院内感染防止に関する教育講演会……………………………… 56 「入試説明会」 ・ 「オープンキャンパス」 〈予告〉 ……………… 19 □研修医の頁 医学部 平成 26 年度第 1 学年オリエンテーション …………… 20 平成 25 年度臨床研修修了証交付式 ……………………………… 57 看護学部 平成 26 年度新入学生オリエンテーション ………… 20 平成 26 年度臨床研修医ワークショップ………………………… 57 平成 24 年度優良教員表彰 ……………………………………… 21 臨床研修医のための CPC(臨床病理検討会) ………………… 58 看護学部 第 6 回臨地実習施設会議 …………………………… 21 ■金沢医科大学氷見市民病院 新任教授紹介(倉田、兼氏、柳原、平松、古田、村上、石垣、高林) 22 髙島茂樹氷見市民病院病院長 第 61 回富山新聞文化賞受賞 … 60 定年退職にあたって(中川、竹上) …………………………… 26 患者の権利と個人情報保護に関する研修会…………………… 60 平成 25 年度 医学部定年退任教授最終講義(中川)…………… 27 平成 25 年度 初期臨床研修医修了証授与式 …………………… 61 ■能登北部地域医療研究所 □学生の頁 新入学生インタビュー…………………………………………… 28 能登北部地域医療研究所 4 年間を振り返って ………………… 62 受賞の喜び(益谷秀次賞、北辰同窓会会長賞ほか) ………… 29 ■管理・運営 第 37 回金沢医科大学医学部卒業記念パーティー …………… 32 新役員・評議員・顧問の選任 …………………………………… 63 第 6 学年生が選ぶ The Teacher/Staff of the Year …………… 32 理事長、副理事長、常務理事、病院長・副院長・病院長補佐、 2014 年春期 医学部海外医学研修報告 ………………………… 34 氷見市民病院長・副院長の選任 ……………………………… 64 マクデブルク大学からの交換留学報告………………………… 36 平成 26 年度 新入職員辞令交付式 ……………………………… 70 マーサ大学からの交換留学報告………………………………… 37 平成 26 年度 病院新入職員オリエンテーション ……………… 70 看護学部 学長・教員と学生との懇談会並びに教育講演会 … 38 金沢医科大学氷見市民病院 平成 26 年度新入職員入職式 …… 71 体験報告:「いしかわ国連スタディビジットプログラム」に参加して … 38 第 1 回 SD 講演会 ………………………………………………… 71 ■国際交流 学校法人金沢医科大学平成 26 年度予算 ……………………… 72 医学生米国研修状況視察………………………………………… 39 山下公一先生を激励する会−旭日中綬章受賞記念−………… 75 Kaleidoscope …………………………………………………… 39 山本 達先生 春の叙勲で瑞宝中綬章を受章 …………………… 75 学長と外国人留学生・研究員との昼食会……………………… 40 訃報(奥名、岡田) ……………………………………………… 76 留学生情報………………………………………………………… 40 ■随想・報告 ■学術 「睡眠障害 知る診る治す」の出版にこぎつけて(髙橋)……… 77 総合医学研究所 平成 25 年度研究セミナー …………………… 42 ■資料 産学官連携:中部先端医療開発円環コンソーシアム………… 44 理事会、評議員会、規程の改正・制定………………………… 78 教授会……………………………………………………………… 78 初坂奈津子助教 International Conference on the Lens Alvira Reddy Travel Award 受賞 …………………………… 44 人事………………………………………………………………… 82 第 5 回医工連携フォーラム ……………………………………… 45 平成 25 年度学位取得者及び学位論文 ………………………… 88 高校生のための医学の魅力講座………………………………… 45 平成 25 年度教育職員国際学会(海外開催)発表一覧(下半期) 89 大学院医学研究セミナー………………………………………… 46 ■同窓会・後援会 第 7 回大学院医学研究科教育懇談会 …………………………… 49 金沢医科大学後援協力会 幹事会総会及び懇親会 …………… 92 北陸がんプロ FD 講演会 ………………………………………… 50 第 2 回金沢医科大学看護同窓会総会 …………………………… 93 平成25年度 北陸がんプロ・キャンサーボード症例検討会開催一覧 … 50 ■本学スタッフ・本学卒業生の新刊著書 ■病院 「トートラ人体解剖生理学」 (石橋)59、 「睡眠障害 知る診る治す」 (栂) 74 第 32 回北陸腎移植連絡協議会 ………………………………… 51 □金沢医科大学教育振興基金・金沢医科大学学術振興基金募金 94 小児からの脳死下臓器提供シミュレーション………………… 51 □金沢医科大学創立40周年記念事業募金修了のお礼・寄付者芳名 95 金沢医科大学報 158 号 表紙写真 「世界の凧の祭典2014」 平成 26 年 5 月 1 日発行 中谷 渉 内灘町恒例の「世界の凧の祭典」が 26 回を数え、今 年は 4 月 27 日の日曜日に内灘ビーチで開催された。国 内外から約 1,600 名のエントリーがあり、凧愛好家た ちがスポーツカイトや自慢の大凧を操って技を競い 合った。 大きな動物や魚など多彩な凧が大空を彩っていた。 灘の空凧うち合ひて端午なり 和田祥子 (わだ・しょうこ:1925 年生まれ。百合山羽公に師事。句集に「葦 笛」、 「燈心草」ほか。海坂(ウナサカ)俳句会に所属。) 発行者 学校法人金沢医科大学理事長 竹 越 襄 監 修 金沢医科大学顧問 山下 公一 編 集 金沢医科大学概要・学報編集委員会 委 員 長 米倉秀人 副委員長 原 亮 岩淵邦芳 委 員 利波久雄 川﨑康弘 元雄良治 北村 修 八田稔久 上田善道 甲野裕之 坂井恵子 竹内正義 竹田浩一 木村晴夫 森 茂樹 笠間孝一 丹羽 修 坂野邦雄 宮下あき子 上田正博 上端雅則 廣瀬信雄 岡山 均 坂口友紀子 中谷 渉 相野田紀子 事務局 丸谷 良 中川美枝子 中嶋秀夫 辻本幹夫 佐野友美 発行所 金沢医科大学出版局 〒 920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1 TEL 076−218−8069 FAX 076−286−0224 E-mail:[email protected] 金沢医科大学報 HP サイト http://www.kanazawa-med.ac.jp/~press/gakuho/ 100 印刷 能登印刷株式会社
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