Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 01 ■モデリングの準備 顔の正面、側面の画像を用意する。NURBSのプレーンを作成して前面図、側面図になるように配置する。 このプレーンにテクスチャを割り当てる。画像とオブジェクトの縦横比率に注意する。Photoshopで正方形になるように 編集すると比率を気にしなくてもいい。 ディスプレイレイヤからレイヤを作成して、前面、側面のオブジェクトを登録する。R(リファレンス)に設定すると、 間違って編集することがなくなる。 ポリゴンの球体から作り始めるが、まずはポリゴン数を少なくする、入力ノードで、「軸の分割数」「高さの分割数」を 設定する。 左右対称にモデリングするために、特殊な複製オプションで、 インスタンスコピーを実行する。その前にトランスフォームの フリーズを実行する。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 02 ■カメラの設定 目、鼻、口のおおまかな形ができてきたら、正しいプロポーションで見るためにカメラの焦点距離の設定を行う。 焦点距離の値が高くなると望遠レンズになり、画角が狭くなり、パースがゆるくなる。100~150mmに設定する。 焦点距離 35mm 焦点距離 100mm ■スムーズプロキシ 最終的にはスムーズを実行して、滑らかな形状にする。そのためにスムーズプロキシを実行して、スムーズされた状態を 見ながら、モデリングすることができる。 スムージングメッシュ プロキシメッシュ スムーズプロキシを実行すると、スムージングメッシュが 作成され、プロキシメッシュとグループ化される。 スムーズメッシュを削除して、またスムーズプロキシを 実行する場合は、グループを解除すること。 またスムージングメッシュはダミーで、本体はプロキシ メッシュなので、削除しないようにする。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 03 ■結合・マージ モデリングの最終段階になったら、スムースメッシュは削除して、プロキシメッシュ(本体)をミラーコピーする。 (特殊な複製オプションのジオメトリタイプは、コピーに設定) 結合したオブジェクトを選択して、マージを実行する。これで重なっている頂点がマージされる。マージされているか 必ず確認する。メッシュ>ジオメトリのミラーでは、ミラーコピー+結合+マージを同時に行うことができるが、頂点数が 多くなるとマージが失敗することがある。 ■スムーズ モデリングが完成したら、ヒストリを削除する。そしてスムージングを実行する。 スムースを実行したあとでは、入力ノードの「分割数」を0に設定すれば、スムース前に戻ることができる。 モデリングを修正した場合は、またヒストリを削除してから、スムースを実行する。分割数1~の状態で、ヒストリを 削除しないように注意する。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 04 ■便利な機能 ●ワイヤーフレームつきシェード/X線 ワイヤーフレームつきシェード ワイヤーフレームつきシェード+X線 ●ディスプレイ>ポリゴン 境界エッジをオン バックフェースカリングはポリゴンの裏側の表示/非表示 フェース法線はポリゴンの法線方向(表・裏)を表示する 境界エッジはマージされていない頂点を発見するのに便利 ●全画面表示(Ctrlキー+スペースキー) ●頂点を揃える(移動ツールオプション) Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 01 ■頭の作成 ポリゴンモデリングは基本的には、「分割して変形」の繰り返しである。ただし初心者には、どこを分割していいのか、 またどんなふうに変形すればいいのか分からないので難しい。ここでは、とりあえず基本的な分割を行ってから変形する 方法を説明する。 [メッシュ]>[ポリゴン作成ツール]を選択して、左周りのクリックして、最後に[Enterキー]を押して、フェースを作成する。 頂点を移動して、形を整える。この段階では鼻などは気にせずに、おでこ、眉間、顎などのポイントを押さえる。 作成したフェースを選択して、[メッシュの編集]>[押し出しを選択する。目元ぐらいまで押し出して、縮小する。 もう一度押し出しを実行してさらに縮小する。 最初に作成したフェースを削除する。[メッシュの編集]>[フェースのカットツール]を選択して、鼻と目の境目を縦に分割 する。[ポリゴンのスプリットツール]や[エッジループの挿入ツール]でも同じように、分割することができる。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 02 [メッシュの編集]>[ポリゴンのスプリットツール]を選択して、目の中心、目元の下を分割する。 頂点を移動して、目のくぼみを作成する。 [メッシュの編集]>[フェースの一体性の維持]がオンになっているのを確認する。4つのフェースを選択して、 [メッシュの編集]>[押し出し]を実行する。グローバルのマニュピレータで中央に縮小する。 [押し出し]を繰り返して、四角ポリゴンで網状にしていく。大まかな形に、頂点を移動する。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 03 次に口の周りを分割する。 上唇の上面・正面・下面、下唇の上面・正面・下面を分割する。唇の付け根が1頂点に集中しないように分割を行う。 さらに目元、顎から延長するように分割する。 目元と同じように、四角ポリゴンで網状になるように分割していく。上唇と下唇のポイントが並ぶように頂点を移動する。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 04 さらに分割して、黄色部分が上唇(上面)と下唇(下面)になり、赤色部分が上唇(正面・下面)と下唇(上面・正面)に なるように網状に分割する。緑色の部分は口の中になる。 次に鼻を立ち上げるために、鼻の横を縦に分割する、眉間から下のフェースを選択して、[押し出し]を実行する。 グローバルのマニュピレータで垂直に押し出す。 左右の境目にもフェースが作成されているので、そのフェースを削除する。そして、まずは大まかに鼻の形を整える。 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 05 分割はここまでにして、頂点、エッジを選択して、形を整える。いきなり丸くすることはできないので、だんだんと角を 取っていくようにモデリングを行う。重要なのは、カメラを頻繁に動かすことである。まずは、目元の窪みを作成する。 眉間を基準にして、頂点を後に移動しながら、眼球を包み込む丸みを作っていく。眼球が入るフェースを削除する。 同じように口の周りのモデリングを行う。口の中のフェース(緑色部分)を選択して、[押し出し]を実行する。 3回ほど繰り返して、口の中を袋状にしておく。口を開かない場合は、目と同じようにフェースを削除しても構わない。 鼻と同じように、左右の境目のフェースを削除する。 Study Maya ポリゴンモデリング 小鼻の作成するために分割を行う。分割したフェースを選択して、[押し出し]を実行する。 小鼻と頬のくっきりしたラインを出すためにフェースをめり込ませる。 耳を作成するために横のフェースを選択して、[押し出し]を実行する。耳の大きさと形を整える。 顔の作成 06 Study Maya ポリゴンモデリング 顔の作成 07 耳の形のフェースを選択して、[押し出し]を実行する。回転ツールでフェースを傾ける。 上と下の耳の付け根部分を分割する。その間のエッジを選択して、[メッシュの編集]>[エッジ/頂点の削除]を実行する。 エッジを削除する場合、[Deleteキー]を使用すると、頂点は残るので注意する。 上下の耳の付け根部分に2本のエッジを追加する。
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