北海道で働く公衆衛生医師の募集

北海道で働く公衆衛生医師の募集
保健・医療・福祉行政の第一線で働いてみませんか?
医師としての高度な知識・技術そして経験を生かせる職場です。
北
海
道
北海道保健所長会
北海道保健福祉部からのメッセージ(保健福祉部 荒田 吉彦技監)
公衆衛生医師は、行政における医師としての役割を持つとともに、地域全体を診て地域
の持つ様々な資源がよりよく機能するように地域の調整をして人々の健康を守る活動にも
従事しています。公衆衛生医師には、医療・医学の知識や経験などの専門性が求められ、
災害、食中毒、新型インフルエンザや結核などへの対応、健康づくり、地域医療や救急医
療の確保、ドクターヘリの導入など、多岐にわたる課題に取り組んでいます。また、制度
の見直しの検討や、新たな制度の導入や創設などにも参画します。北海道は、社会のため
に働きたい、地域医療の課題に取り組みたい、道民の健康に寄与したい熱意のある方を求
めています。お気軽にご連絡下さい。
公衆衛生医師の業務
 道立保健所での業務
道内には 26 の道立保健所があり、医師 22 名(H25.4 現在)が地域における公衆衛生の第一線業務を
担っています。
道立保健所における医師の主な役割
(1) (保健所長として)権限行使に際した、組織のトップとしての意思決定
(2) 事業の企画立案、実施、進行管理と評価
(3) 市町村、医療機関、医師(会)など地元の関係機関・団体等との折衝や調整
(4) 結核検診、HIV 検査など

※乳幼児健診は行っていません。
本庁(北海道庁)での業務
北海道庁では保健福祉部を中心に医師6名(H25.4 現在)が配置され、北海道の保健・医療・福祉施策
の推進に重要な役割を果たしています。
本庁(北海道庁)における医師の主な役割
(1) 北海道の政策・事業の企画立案等(例:医師確保対策、救急医療対策、感染症対策等)
(2) 道議会、市町村(会)
、医師(会)
、医育大学など道レベルの関係機関・団体等との折衝や調整
先輩の公衆衛生医師からのメッセージ
北海道名寄保健所
北海道保健福祉部医療政策局
(上川総合振興局 名寄地域保健室)
所長
大原 宰
学生時代には公衆衛生への進路を強
く考えていたわけではありませんでし
たが、大学卒業後の臨床を通じて医療制度や地域での
医療・介護の連携等の仕組みづくりに関心をもち行政
の世界に入りました。
保健所の業務は、結核などの感染症から精神疾患、
難病対策、健康危機管理等と幅広い分野をカバーして
おり当初は戸惑うことも多かったのですが、国立保健
医療科学院への派遣など研修体制も整っており、必要
な知識や技術を習得していくことができました。
また、自治体や病院など多様な関係者との関わりが
多く、臨床とは違う視点で地域の健康課題に関わる仕
事ができます。二次医療圏の各種計画や、自治体病院
等広域化・連携構想行動計画、がん在宅医療・緩和ケ
ア推進事業などに携りましたが、地域の関係者と協働
して地域全体が動いていくことに非常にやりがいを感
じています。北海道の地域医療を行政の面から支える
公衆衛生医師として、ぜひ一緒に仕事をしましょう。
医療参事 石井安彦
「行政で働く医師」について皆さんはど
んなイメージを持っていますか?「行政で
働くイメージなんてわかない」という人が
多いのではないでしょうか。私もそうでした。
大学を卒業して 5 年間は泌尿器科の臨床医として、道内
各地で勤務していました。臨床医の仕事はとてもやりがい
のあるものでしたが、日々、患者さんに接する中で、医療制
度や社会の仕組みにも興味が湧き、行政医を志しました。
行政医としては、まず厚生労働省の医系技官として 8 年
間勤務し、障害者福祉、健康づくり、労働安全衛生、診療報
酬改定、医師確保関係などの分野を担当しました。国の仕
事はとても面白いものでしたが、もう少し現場との距離が
近いところで仕事をしたくて北海道に移りました。
道庁勤務はまだ 1 年目ですが、自分が必要とされている
職場で、自分のやりたい仕事を、素晴らしい仲間とできる
環境で快適に仕事をしています。
行政の仕事に興味を持った方、まずは一度道庁に来てみ
ませんか?
北海道立心身障害者総合相談所
所長
廣田洋子
都内の大学の医学部卒業と同時に公衆
衛生修学生(奨学金貸与)であった友人
の誘いで東京都衛生局に入り、平成 3
年に北海道に移住しました(5カ所の道立保健所に勤
務)
。
東京での保健所勤務は最初港区の六本木・赤坂と大
都会で、その後下町の葛飾区に移りましたが、東京と
北海道では気候ばかりでなく地域の産業、人々の暮ら
し方、医療資源にも違いがあり、それらが健康観、受
診行動、健康状態にまで影響していました。
しかし、一方で自治体は違っても「住民の命や暮ら
しを守る」という理念に基づく「保健所」という公衆
衛生機関の基本は全国共通です。この共通性(公衆衛
生マインド)から、全国の保健所での職種を超えた情
報交換やネットワークづくりが盛んに行われ、公衆衛
生の専門性を更に高める努力がなされています。
「地域」
「社会」という切り口から人間を見る訳で
すが、人間が好きだからこそ公衆衛生が続けて来られ
た、と思います。皆様もいかがですか?
北海道江差保健所
(檜山振興局 保健環境部)
所長 原田智史
私は卒後すぐに道庁に入庁後、道庁と
道内各地の保健所に勤務し、現在に至って
います。道庁勤務の際には、医療計画をはじめ各種施策の
企画立案など、医師としての専門的な視点を生かし、全道
的視野に立った仕事を行ってきました。自身が立案に携わ
った計画等が動き出し、世の中に広く浸透していく様子を
見届けることができるのは、道庁勤務ならではの醍醐味だ
と密かに思っています。
保健所勤務の際には、市町村が行う計画立案等に対する
専門的支援、結核・感染症対策、精神・難病患者支援の実践
やその体制づくりなど保健所管内での公衆衛生の向上のた
め幅広い仕事に携わっています。保健所は現場の第一線で
あり、食中毒の発生や感染症の集団発生等、管内で公衆衛
生を脅かす事態が発生した場合には、休日夜間を問わず迅
速な対応が求められますが、このような事態に、普段から
備えておくこと(健康危機管理)が保健所の重要な仕事に
なっています。
医師会や医育大学、市町村など関係者の理解と協力を得
て地域住民の健康な生活を確保する公衆衛生医師としての
仕事は、他に代えがたいものだと考えています。
公衆衛生医師(保健所医師)募集案内〈勤務条件等〉(北海道職員の場合)
給与
給与及び初任給調整手当の額はおおむね以下の通りです(月額、ただし勤務地により変動します)
。
・大学新卒者
給与 227,716 円+初任給調整手当 410,900 円 = 638,616 円
・卒後 5 年程度経過者
給与 288,837 円+初任給調整手当 410,900 円 = 699,737 円
このほか、扶養、地域、住居、通勤、管理職、寒冷地などの諸手当制度があります。期末・勤勉手当
は 6 月・12 月の年 2 回支給されます。
勤務時間、休日、休暇等
原則として勤務時間は週 38 時間 45 分、午前 8 時 45 分から午後 5 時 30 分まで。土・日・祝日及
び年末年始(12/29~1/3)は閉庁日(休日)です。このほか年次有給休暇(年間 20 日)
、夏期
(3 日)・冬期(2 日)休暇及び慶弔休暇等の制度があります。
ただし公衆衛生医として、災害などの健康危機事例や感染症・食中毒等の発生時には夜間・休日の出
勤もあり、対応が求められます。
福利厚生
住宅については、他の道職員と同じく公宅(有料)か、民間の賃貸住宅等に入居することになりま
す。
健康保険・年金などその他の福利厚生についても、他の道職員と全く同じに扱われます。
研修
公衆衛生行政について必要な知識や情報が十分に習得できる体制となっています。
北海道では毎年健康危機管理などに関する研修を実施している他、新たな事業などの際には具体的な連
絡会議、TV会議などにより情報提供が行われています。
派遣研修についてですが、採用後早期に、結核予防会結核研究所の「医師・対策コース」(5日間)を
受講し、保健所医師として必要な胸部レントゲン読影に関する技能を習得します。
また、国立保健医療科学院の「保健福祉行政管理分野」分割前期(15 週間)
を受講し、公衆衛生、保健福祉医療分野におけるリーダーとなるために必
要な基礎的知識を習得します。なお、この研修は地域保健法施行令に基づ
く保健所長の認定要件となるものです。
その他、計画的に下記の研修などへ派遣されています。
日本公衆衛生学会、北海道公衆衛生学会へは希望調整の上、出張にて参加
が可能です。
修
主な派遣研修
国立保健医療科学院
「エイズ対策研修」「健康危機管理研修」
国立精神・神経医療研究センター
「精神保健指導課程研修」
結核研究所
「結核対策総合コース」
全国保健所長会
「保健所長会研修会」
連絡・問い合わせ先
北海道の公衆衛生医師募集につきましては、下記までお問い合わせください。
〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目
北海道保健福祉部総務課 総括グループ
電話:011-204-5240(グループ直通)
e-mail:[email protected]
*ホームページ:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/sum/hc-dr.htm
北海道内の保健所設置市の医師の募集
北海道の中核市・政令市などでも医師を募集しています。道立保健所とは業務内容や
勤務条件が異なりますので、詳細は下記にお問い合わせください。
札幌市 連絡先 札幌市保健所
電話011-622-5151
旭川市 連絡先
旭川市保健所保健総務課
電話0166-25-6354
函館市 連絡先
市立函館保健所地域保健課
電話0138-32-1512
小樽市 連絡先
小樽市保健所総務課
電話0134-22-3117
(平成 25 年 4 月現在、上記4市では公衆衛生医師の募集を行っていません。
)