artisoc2.0 描画ツール機能の仕様 2007/9/21 構造計画研究所 1.まえがき 道路やネットワークを構成する要素として、点情報を格納するためのポイントエージェ ントと、線情報を格納するリンクエージェントを定義し、これらを簡便に定義するための インタフェースが描画ツール機能である。 【ポイントエージェント】 マップ上に、任意の名前でポイントエージェントを定義する。 【リンクエージェント】 ポイントエージェント同士の接続情報を格納するために、リンクエージェントを定義す る。これにより、ポイントを接続しているリンクにも付加情報(道路の幅や傾斜など)を 持たせることができる。 リンクエージェントは Universe の直下に作成し、2 つのエージェント型変数(Begin_Agt と End_Agt)を持つ。リンクエージェントは接続の設定が行われるとき、起点と終点にな るポイントエージェントの UniqueID をエージェント型変数に格納する。 ポイントエージェント、リンクエージェントのエージェント名は任意で与えられる。 リンクエージェントに「Begin_Agt」「End_Agt」をエージェント型変数として定義 しない場合、次項の描画ツールで表示されない -1- 2.描画ツール ツリーでマップを右クリック、 「初期値設定」をクリックすると描画ツールが表示される。 【初期値設定画面】 空間の初期値設定で、ポイントエージェントやリンクエージェントの設定を GUI で行う ことが可能になる。 「ポイントエージェント・リンクタブ」画面 出力イメージ 初期値設定 ① ポイント・リンク 変数 ポイントエージェント ② ③ 空間:SPACE_1 ④ 10% 拡大率: レイヤ: 1 400% プロパティ Point_1 リンクエージェント プロパティ Link_1 設定方法: 未選択 ⑤ ポイントのみ ポイント間をリンク ポイントしつつリンク 表示リスト ☑ ☑ ⑥ Point_1 Point_2 ファイル入力 ファイル出力 背景画像 ID 表示 罫線表示 Point_3 ☑ ☑ ⑦ Link_1 Var_1 ⑨ ⑩ ⑦ X=4.56 |Y=4.64 |総エージェント数: ⑧ ⑥ 7|総リンクエージェント数 8 ⑥ ⑪ OK キャンセル ⑫ ①最大化ボタン。 ②タブを選択して、設定対象を切り替える。標準は「ポイント・リンク」 。 ③空間名の表示。 -2- ④表示するレイヤと拡大率を選択。レイヤはプルダウン、拡大率はスライドバー。 ⑤配置に関する設定(後に詳述) 。 ⑥GUI を行う画面。 ⑦ファイルの入出力、背景画像の設定を行う(後に詳述)。 ⑧GUI 画面に罫線、全エージェントの ID を表示。 ⑨GUI 画面に表示するエージェントのリスト。チェックの入ったものだけ GUI 画面に表示。 ⑩マウスカーソルの座標、配置中のエージェント(イメージでは Point_1)の総数、配置中 のリンクエージェント(イメージでは Link_1)の総数を表示。 ⑪OK ボタンを押すと、出力設定に反映される。 ⑫ウィンドウのサイズ変更が可能。GUI の画面も、それに合わせて拡大する。 配置の設定 ポイント・リンクのタブでは、ポイントエージェントの配置やリンクエージェントの接 続が行える。配置、接続の方法は、 「ポイントのみ」、「ポイント間をリンク」 、「ポイントし つつリンク」の 3 種類がある。配置設定の設定方法、各種使い方については以下に詳述す る。なお、ポイントエージェント、リンクエージェントの総数は、配置・接続に連動して 増加する。 配置設定の設定方法 ポイントエージェント プロパティ Point_1 ① ② リンクエージェント プロパティ Link_1 ③ ④ 設定方法: ポイント間をリンク トエージェントのマーカーの種類(●、■、×など)と 色を変更できる。左の図は、現在のマーカーと色。 ②配置を行うポイントエージェントの種類を変更する。 ③プロパティボタンを押すと、接続を行っているリンク エージェントの線の種類、矢印、色を変更できる。左の 図は、現在のリンクの状態。 未選択 ポイントのみ ①プロパティボタンを押すと、配置を行っているポイン ⑤ ④配置を行うリンクエージェントの種類を変更する。 ⑤設定方法の選択。 ポイントしつつリンク -3- 「未選択」 ポイントエージェント プロパティ 画面右上の拡大率バーで調整可能 Point_1 リンクエージェント ドラッグして地図をスラ プロパティ イドできる Link_1 設定方法: 未選択 ポイントのみ ポイント間をリンク 「未選択」を選択 ポイントしつつリンク 「ポイントのみ」 ポイントエージェント プロパティ 配置するポイントエージェントを選択 Point_1 リンクエージェント 左クリックで対象のエー プロパティ ジェントが配置される。 Link_1 右クリックで削除する。 設定方法: ポイントのみ ポイント間をリンク ポイントしつつリンク 「ポイントのみ」を選択 -4- 「ポイント間をリンク」 ポイントエージェント プロパティ Point_1 リンクエージェント プロパティ GUI 上での操作は、後述 Link_1 設定方法: ポイントのみ 接続するリンクエージェントを選択 ポイント間をリンク ポイントしつつリンク 「ポイント間をリンク」を選択 【GUI 上での接続操作】 リンクエージェントの接続 リンクエージェントの削除 1 回目の左クリックで、起点と なるエージェントを選択。起点 のエージェントは強調表示。 終点となるエージェントを左ク リックで選択すると、リンクエ ージェントが接続される。接続 後、終点のエージェントは起点 に自動設定される。 GUI のどこかで右クリッ クを行うと、起点となるエ ージェントの選択が解除 され、強調表示も消える。 更に、接続先のエージェントを 左クリックすると、リンクエー ジェントを接続できる。 右クリックすると、起点の設定 が解除される。 -5- 「ポイントしつつリンク」 ポイントエージェント プロパティ 配置するポイントエージェントを選択 Point_1 リンクエージェント プロパティ Link_1 GUI 上での操作は、後述 設定方法: ポイントのみ 接続するリンクエージェントを選択 ポイント間をリンク ポイントしつつリンク 「ポイントしつつリンク」を選択 -6- 1 回目の左クリックで、エー 右クリックを行 ジェントが配置される。 うと、リンクエ 2回目の左クリックで、エー ジェントが追加され、その間 はリンクエージェントで接 続される。 ージェントの自 動接続が解除さ れ、次のエージ ェントには接続 が行われない。 左クリックするたびに、エー ジェントとリンクが増える。 右クリックでエ ージェントを削 除できる。リン クエージェント エージェントを左クリックす が接続している ると、そこから自動接続を開 エージェントが 始できる。 削除されると、 接続されたリン 自動接続中にエージェントを クエージェント 選択すると、そのエージェン も削除される。 トにリンクエージェントが接 続される。自動接続はそこで 一度途切れることになる。 -7- ファイル入出力、背景画像設定 ファイル入出力 ファイル入出力のボタンを押すと、入出力の対象を求められる。設定対象を決 定した後、ファイルを選択して、入出力を行う。リンクエージェントのデータを 読み込んだ場合、リンクエージェントはそのとき配置対象であるポイントエージ ェントを接続する。 ファイルのフォーマットは次のように行う。 (例) Point,ポイントのエージェント型名,ID1,X 座標 1,Y 座標 1,レイヤ数 1 Point,ポイントのエージェント型名, ID2,X 座標 2,Y 座標 2,レイヤ数 2 … Link,リンクエージェント型名,IDn1,起点ポイントのエージェント型名,ID1, 終 点ポイントのエージェント型名,ID1 Link,リンクエージェント型名,IDn2,起点ポイントのエージェント型名,ID2, 終 点ポイントのエージェント型名,ID2 Variable,空間変数名,空間の幅,空間の高さ Layer,レイヤ番号 変数値 11, 変数値 12,..., 変数値 1x ・ ・ 変数値 y1, 変数値 y2,..., 変数値 yx Layer,レイヤ番号 変数値 11, 変数値 12,..., 変数値 1x ・ ・ 変数値 y1, 変数値 y2,..., 変数値 yx ・ ・ ・ ※ x --- 空間の幅 ※ y --- 空間の高さ -8- 「変数タブ」画面 出力イメージ 初期値設定 エージェント・リンク プロパティ 変数 ① 空間:SPACE_1 10% 拡大率: レイヤ: 1 400% Var_1 指定方法: ② クリック 矩形 直線 変化幅: 1 ③ 表示リスト ☑ ☑ Point_1 Point_2 Point_3 ☑ ☑ Link_1 ファイル入力 ファイル出力 背景画像 罫線表示 Var_1 ID 表示 X=4.56 |Y=4.64 OK キャンセル 機能はエージェント・リンクタブと大部分が同じなので、異なる機能の部分だけ記述する。 ①マーカーの種類、色を変更する。左の図は現在のマーカーの表示。 ②変数を入力する方法を選択する(後に詳述)。 ③入力時の変数の変化量を入力する。 -9- 変数入力の設定方法 変数は左クリックで変化幅分増加、右クリックで変化幅分減少。 ◇クリック ◇矩形 ◇直線 クリックしたセル 範囲指定した中に 直線を引き、直線が の値が変化する。 入るセルの値が変 含まれているセルの 化する。 値が変化する。 ファイルのフォーマット ファイルは変数の値を 2 次元マップのセルにあわせて入力したファイルを用いる。 0 0 1 5 0 2 3 6 2 2 3 4 1 2 2 3 - 10 -
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