夫婦共同扶養の場合における被扶養者の認定について (昭和六〇年六月

○夫婦共同扶養の場合における被扶養者の認定について
(昭 和 六 〇 年 六 月 一 三 日 )
(保 険 発 第 六 六 号 ・ 庁 保 険 発 第 二 二 号 )
(各 都 道 府 県 民 生 主 管 部 (局 )長 あ て 厚 生 省 保 険 局 保 険 ・ 国 民 健 康 保 険 ・ 社 会 保 険 庁 医
療保険部健康保険・船員保険課長連名通知)
標 記 に つ い て は 、今 般 、別 紙 の と お り 行 う こ と と し た の で 、左 記 事 項 に 留 意 の う え 、
その円滑な取扱いを図られたく、通知する。
こ れ に 伴 い 、昭 和 四 十 三 年 三 月 八 日 保 険 発 第 一 七 号・庁 保 険 発 第 一 号 通 知 は 廃 止 す
る。
な お 、こ の 件 に つ い て は 、各 種 共 済 組 合 法 所 管 省 を 含 め た 社 会 保 険 各 省 連 絡 協 議 会
において決定されたものであるので、念のため申し添える。
お っ て 、貴 管 下 健 康 保 険 組 合 並 び に 市 町 村 及 び 国 民 健 康 保 険 組 合 に 対 す る 周 知 方 に
つき、御配意願いたい。
記
1
夫婦共同扶養の場合において、適切かつ迅速な被扶養者の認定が行われるよう別
紙の取扱いが定められたものであること。
2
被扶養者の認定に関し、被用者保険の保険者間の協議が整わない場合には、速や
か な 解 決 を 図 る た め 、別 紙 の 2 に よ り 、都 道 府 県 民 生 主 管 部 (局 )保 険 主 管 課 (部 )長 (以
下 「 保 険 課 長 」 と い う 。 )に お い て 、 斡 旋 を 行 う も の で あ る こ と 。
3
夫婦の一方が国民健康保険の被保険者である場合における被扶養者の認定につい
て は 、 別 紙 の 1 の (1)な い し (3)及 び 3 に よ る も の で あ る こ と 。
な お 、被 用 者 保 険 に お い て 被 扶 養 者 と し て 認 定 さ れ な い 場 合 に は 、国 民 健 康 保 険 の
被保険者となるものであるが、この場合、被扶養者として認定されないことにつき
国民健康保険の保険者に疑義があり、当該被用者保険の保険者に異議を申し立てて
も、なお納得を得られないときは、保険課長に斡旋を求めて差し支えないこと。こ
の斡旋の申立ては、当該保険者の所在地の都道府県の国民健康保険主管課長を通じ
て、当該被用者保険の被保険者の勤務する事業所の所在地の都道府県の保険課長に
対 し 行 う も の と す る こ と 。保 険 課 長 は 、こ の 斡 旋 の 申 立 て を 受 け た と き は 、別 紙 の 2
に準じて、斡旋等を行うものであること。
〔別紙〕
夫婦共同扶養の場合における被扶養者の認定について
(昭 和 六 〇 年 六 月 一 二 日 )
(社 会 保 険 各 省 連 絡 協 議 会 )
夫 婦 が 共 同 し て 扶 養 し て い る 場 合 に お け る 被 扶 養 者 の 認 定 に 当 た つ て は 、左 記 要 領
を参考として、家計の実態、社会通念等を総合的に勘案して行うものとする。
記
1(1)被 扶 養 者 と す べ き 者 の 員 数 に か か わ ら ず 、年 間 収 入 (当 該 被 扶 養 者 届 が 提 出 さ れ た
日 の 属 す る 年 の 前 年 分 の 年 間 収 入 と す る 。 以 下 同 じ 。 )の 多 い 方 の 被 扶 養 者 と す る こ
とを原則とすること。
( 2)
夫婦双方の年間収入が同程度である場合は、被扶養者の地位の安定を図るため、
届出により、主として生計を維持する者の被扶養者とすること。
(3)
共 済 組 合 の 組 合 員 に 対 し て は 、そ の 者 が 主 た る 扶 養 者 で あ る 場 合 に 扶 養 手 当 等 の
支給が行われることとされているので、夫婦の双方又はいずれか一方が共済組合の
組合員であつて、その者に当該被扶養者に関し、扶養手当又はこれに相当する手当
の支給が行われている場合には、その支給を受けている者の被扶養者として差し支
えないこと。
(4)
前 記 (1)な い し (3)の 場 合 に お い て 、こ の 取 扱 い に つ き 、被 用 者 保 険 関 係 保 険 者 (共
済 組 合 を 含 む 。 以 下 同 じ 。 )に 異 議 が あ る と き は 、 と り あ え ず 年 間 収 入 の 多 い 方 の 被
扶養者とし、その後に関係保険者間における協議に基づき、いずれの者の被扶養者
とすべきか決定すること。
な お 、前 記 協 議 に よ つ て 行 わ れ た 被 扶 養 者 の 認 定 は 、将 来 に 向 か つ て の み 効 力 を 有
するものとすること。
2
被 扶 養 者 の 認 定 に 関 し 、関 係 保 険 者 間 に 意 見 の 相 違 が あ り 、1 の (4)の 協 議 が 整 わ な
い場合には、被保険者又は関係保険者の申立てにより、被保険者の勤務する事業所
の 所 在 地 の 都 道 府 県 の 保 険 課 長 (各 被 保 険 者 の 勤 務 す る 事 業 所 の 所 在 地 が 異 な る 都
道府県にある場合には、いずれか申立てを受けた保険課長とし、この場合には、他
の 都 道 府 県 の 保 険 課 長 に 連 絡 す る も の と す る 。 )が 関 係 保 険 者 の 意 見 を 聞 き 、 斡 旋 を
行うものとすること。
3
前記 1 の取扱基準は、今後の届出に基づいて認定を行う場合に適用すること。