第 1 回美術館(市民ギャラリー)整備検討部会 会議録

第 1 回美術館(市民ギャラリー)整備検討部会 会議録
1
日
時
平成24年6月5日
午後7時 ~ 午後9時30分
2
場
所
市役所3階 301会議室
3
出席委員
山田修市委員、青野博委員、青山なるみ委員、青山まり子委員、
植松伸之委員、大越松峰委員、下河辺信行委員、制野和博委員、
元木正史委員、渡辺幸子委員
(欠席
事 務 局
以上10名
庄司陽子委員)
プロジェクト推進課長、生涯学習課長補佐、プロジェクト推進課主査、
生涯学習課係長、プロジェクト推進課主事
4
会 議 録
(1)
開会
(2)
部会長あいさつ
皆さんこんばんは。先日の第1回市民検討委員会以来ということで、早速、今日から美術
館(市民ギャラリー)整備検討部会を行いたいと思います。検討項目が分かれて用意されて
いますが、すべて美術館(市民ギャラリー)に関連するものなので、項目にこだわらず話を
していいと思います。まずは皆さんの思いを一人一人お伺いして、どのようなことをお考え
になっているかをお聞きしたいと思います。そこで、良い方向に検討できればと思います。
よろしくお願いします。
(3)
第1回東根市公益文化施設整備市民検討委員会会議録について
第1回市民検討委員会の会議録について内容に不備、誤りの確認を行い、指摘の箇
所については訂正することとした。
東根市芸文協団体名簿と収蔵品リストの資料、委員より要望があったPFIの事例
資料、委員より提出された資料について説明を行う。
(4)
議
部 会 長
事
まず、皆さんのご意見をお聞きして、徐々にまとめていきたいと思います。結果と
して、最初の意見から変わられても構わないと思います。皆さんがどういった施設
を考えているのか、要点をお聞きして全体的なイメージからお伺いしたいと思いま
す。また、図書館との関係もありますので、図書館部会から出た意見とも擦り合わ
せていくことになると思います。
それと今日、私から帯広市民ギャラリーの資料をお配りしました。今回の美術館(市
民ギャラリー)の規模は、東根市からの原案では約1,000㎡、お配りした帯広
市民ギャラリーが713.8㎡ということなので、同じくらいの規模でイメージし
易いかなと思いました。
では委員の皆さんから順番にご意見をお伺いしたいと思います。
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委
員
私の考えなのですが、一つは著名な方の作品を展示できるような専門的な空調や照
明を備えたスペースと、市民ギャラリーとして市民の方が誰でも使えるようなスペ
ースとを分けるべきかなと思います。著名な方の作品というと、貸出を行う際に受
け入れる側の設備に対する規制があるかと思います。そういったことをクリアでき
るような専門的展示スペースと、市民の水彩画をやられている方や油絵をやられて
いる方、陶芸をやられている方などが気軽に展示できるスペースと二つに分けたほ
うがいいのではないかと思います。
他に は、 外国 の美 術館 のよ うに 美術 館内 でも 学生 や市 民の 方が 模写 を行 える など
様々な体験ができたり、静かな音楽を聞きながら鑑賞できるようにするなど、市民
ギャラリーは特に東根らしいスペースにして欲しいと思います。
あと、美術館の運営ノウハウは現在の東根市には無いと思います。学芸員を一人置
いても美術館の運営は大変だと思いますので、例えば運営会社とタイアップなりを
していくべきかなと思います。建物は作ったけど中は空っぽだったではもったいな
いので、しっかりとした運営ができるようにして欲しいと思います。
委
員
常設展示室を作るのであれば、作品を長く置く点から作品の保護に重点を置き、静
かな鑑賞スペ-スにしたほうがいいのかなと思います。また、作品は多く展示せず、
規模は大きくなくてもいいのかなと思います。
市民 ギャ ラリ ー は可 動 式パ ネル を使 っ て間 仕 切り でき る形 が いい の かな と思 いま
す。展示も自由にできますし、作品の大小で制限を与えないような自由な展示スペ
ースがいいのかなと思います。市民ギャラリーのほうは、例えば照明は自然光を使
うなど、エコのことを考えていいのかなと思います。
あと、市民の方が参加するイベントやワークショップの開催ができるような場所、
子どもたちが集まれるような工作室をぜひ作って欲しいと思います。
市民の心が動く美術館(市民ギャラリー)であって欲しいと思います。
部 会 長
鶴岡アートフォーラムだとキッズアトリエがありますね。
委
市民が作品を展示する場所や物を作る場所、常設展示する場所は必要かと思います。
員
ですが、常設展示をするのであれば、目玉となる企画展を学芸員の方に企画してい
ただく必要があると思います。いつ行っても同じ作品しか展示されているのでは面
白くないと思いますので、企画展をできるような美術館(市民ギャラリー)にして
欲しいと思います。
また、金沢21世紀美術館では市民ギャラリーが通り抜けできるようになっており、
誰でも自由に入れるというところに惹かれまして、東根市も市民ギャラリーの部分
が通り抜けできるように、例えば、中高一貫校で生徒が市民ギャラリーを通って通
学するような感じにして欲しいなと思います。美術館に作品を見に行くという感覚
よりも、もっと気軽に目にするような市民ギャラリーでもいいのかなと思います。
それからもう一つ、東根市にはお雛様や五月人形など歴史があるものがたくさん存
在します。今は東の杜で展示していますが、古いものを展示することは非常に大変
な作業です。ですが、東根にある歴史あるものをこのまま埋もらさせてはいけない
と思いますので、美術館(市民ギャラリー)に寄贈していただいて、3月や5月の
企画展に展示していただくなど、古いものを残していく収蔵庫と管理される方を美
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術館(市民ギャラリー)に準備できないかと思います。
若い人たちが発表していく市民ギャラリーも必要ですが、東根に昔からあるものも
考えて欲しいと思います。
部 会 長
金沢21世紀美術館はトイレにも展示品があるなど、なかなか面白い美術館です。
ユニークな話題を集める美術館(市民ギャラリー)ということも必要なのかなと思
います。
委
員
親の立場から美術館(市民ギャラリー)の展示にお願いしたいのは、地区の小中学
生の絵画や書道を飾ることで、美術に興味がある人だけが訪れる美術館(市民ギャ
ラリー)ではなく、子どもたちの作品を親が見に来て、市民同士が触れ合える美術
館(市民ギャラリー)になればいいかなと思います。
常設展示に関しても、常に同じ作品が飾ってあるのだけではなく、テーマを持って
見た事も無いような様々な作品を展示し、見る目を養うようにして欲しいと思いま
す。
部 会 長
先ほどから常設展示の作品を変えたほうがいいという話がありますが、そうなると
収蔵庫が必要になってきます。収蔵庫にも当然、空調や湿度を管理することが必要
になってきます。
委
員
常設展示は同じものが一年間飾ってあるのではなく、期間ごとに展示する作品を変
えていかなければならないと思います。その場合、展示する作品を美術館(市民ギ
ャラリー)で提供しなければならないと思います。事務局から提供ありました「東
根市芸術文化収蔵品リスト」の資料を見ると、この作品数で常設展示を行うことは
難しいと思いますので、そこも考えていかなければならないと思います。
市民ギャラリーのほうは、例えば、資料にもある東根市芸術文化協議会加盟団体や
子どもたちが利用できるような企画をしてもらえればいいのかなと思います。
部 会 長
市民ギャラリーの展示スペースが1,000㎡というのは広いんですよね。なので、
団体ごとに分けて利用しても半分ぐらい空いてしまうのではないかと思います。
委
員
子どもたちが、作ってくれたことを感謝するような美術館(市民ギャラリー)であ
ればいいと思います。あとは、世田谷美術館のようなレストランがあるような美術
館がいいのではないかと思います。ただ、今は世の中が右肩下がりなので予算的に
難しいのかもしれませんが、レストランを通して食育を行うのも一つのテーマかと
思います。
部 会 長
世田谷美術館や国立近代美術館はレストランが有名です。ちょっと値段は高いので
すが、レストランを目的に来館する人もいます。レストランの併設は全国の美術館
にも広がってきています。図書館の話になりますが、東京都武蔵野市の武蔵境駅前
にある武蔵野プレイスでは、入口にカフェがあり、入るとすぐコーヒーの匂いがす
るんですよ。見ることや食べることなど、いろんな感覚に出会える場の提供が全国
的に広がってきていると思います。
委
員
北側に中高一貫校があり、東根市の中心部なので、いろんな人が集まってくる所だ
と思います。なので、周りの景色や施設の外観を含めて、行ってみたいなという景
観と、もの静かな雰囲気があってもいいのかなと思います。景観と雰囲気に展示物
がマッチしたものになればいいなと思います。
3/10
今現在、絵の展示物は昔の蔵を改良した東の杜資料館に展示しているのですが、見
に来る人が結構います。というのは、東の杜資料館と周りの古い民家との街並みが
いいんですよね。ですから新しい美術館(市民ギャラリー)にもそんな街並みの雰
囲気を残して欲しいと思います。
委
員
全体的なイメージは、年数が経てば木々が茂り、明るい日光が入り、外と中と一体
的な美術館(市民ギャラリー)ができればいいのかなと思います。また、作品を展
示して見るだけではなく、子どもや市民が楽しめ、自由に行き来することが可能に
なればいいのかなと思います。
展示スペースに関しては、東根で長く親しまれ、ずっとフルに稼動できるようにす
るためには、高額な作品が常設展示することも難しいので、今ある作品を展示しつ
つ市民ギャラリーの要素を強く出していくほうが良いのかなと思います。そのため、
自由に空間を仕切れる展示スペースにする必要があるのかと思います。また、美術
館(市民ギャラリー)で楽しめるための工夫として、ワークショップを開けるよう
に水が使えることや、工作が行えるような美術館(市民ギャラリー)にしてもいい
かなと思います。
展示したものを鑑賞するだけのような従来の美術館ではなく、親しみやすい美術館
(市民ギャラリー)というイメージを持っています。
委
員
皆さんの意見が全部いいなと思って聞かせていただきました。つい先日、ある美術
館に行ったのですが、階段が多くスロープが少ないので、階段の昇り降りが辛そう
な方がたくさんいらっしゃいました。身体障がい者やお年寄りに優しいつくりにし
て欲しいと感じました。あとは、いろんな美術館を見ると、美術館の建物自身が作
品となっているようですが、それも疑問に思います。先ほどお話しにありました、
東の杜資料館の雰囲気が私も好きなので、東の杜資料館のような間口の広い誰でも
入れるそんな感じの東根らしい建物がいいと思います。
入るとすぐにコーヒーの匂いがしたり、レストランにクラシック音楽が流れていた
りする美術館(市民ギャラリー)だともっといいと思いました。
部 会 長
私が考えたのは、中高一貫校との連携についてです。つまり、教育の現場とどのよ
うにつながるかが大事なことで、大概の美術館は未就学児や小学生は来るが中高生
はほとんど来ない状況です。中高生が来ない理由には、難しい問題があると思いま
す。資料にある神奈川県立近代美術館葉山に勤めていた学芸員が東北芸術工科大学
にいるので話を聞いてみたのですが、学芸員がワークショップを開催すると小学生
は来るが中高生は来ない。中高生が来るようにすることが、これからの課題である
とのことでした。一番大事なのは近くにある中高一貫校の生徒を取り込むことかな、
と個人的に思っています。この一貫校の生徒を取り込むために、私が考えているこ
とを話したいと思います。宮城県に感覚ミュージアムという所があります。この感
覚ミュージアムは、建物の隣が幼稚園で、音や光など五感をテーマとしたミュージ
アムです。この感覚ミュージアム内に「1000の小箱」という展示スペースがあ
ります。この展示は、1,000個の引き出しの中に子どもから大人まで募集した
作品を入れて、引き出しを開けて鑑賞するというものです。これになぞらえて、例
えば、規模を小さくしてアクリルの引き出しを作り、中高生が授業で描いた作品を
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箱庭のようにして入れていくと中高生やその親が鑑賞し親しむことができる。さら
に、これからはデジタルの時代でしょうから、引き出しの中に映像やイヤホン使っ
て見聞きできるようにしておけば、中高生が来るようになるのかなと思います。
あと、市民ギャラリーに関しては私も意見が変わらなくて、可動壁があり様々な団
体が利用できればいいと思います。常設展はいつも同じ作品だと問題なのであれば、
収蔵庫が必要になります。収蔵庫があれば、常設展に変わる企画展を年に何回か行
うことが可能になると思います。美術館(市民ギャラリー)のシチュエーションも
非常に大事だと思うのですが、自然光を取り入れると展示品にかなり制限がかかる
ことになります。実際に、ある美術館は自然光が入るので写真は展示できないなど
制限がかかっています。また、鶴岡アートフォーラムでは、建物の中に建物がある
ような造りになっています。自然光での展示を行いたいのであれば、外側の回廊と
なっている展示スペースで展示をし、写真など自然光が入らない展示を行うのであ
れば、内側の展示スペースと分けています。絵画や書道の展示であれば自然光が入
る展示スペースでもよいのですが、写真の展示や現代作家の光を使った作品の展示
も考えれば、自然光を塞ぐことを考えなければなりません。どんな作品にも対応で
きるギャラリーを作るのでは、あらゆる機能を付ける必要があるので、全部の展示
スペースを同じように使うのではなく、展示スペースごとに方向性を出していく必
要があると思います。
バリアフリーに関しての意見がありました。これからの時代を考えれば、バリアフ
リーが当たり前として考えていくことになると思います。
美術館(市民ギャラリー)の中と外を一体化していくという意見がありましたが、
中と外と図書館とどういう風に組み合わせていくかの問題にもなると思います。
あとは、教育とどう近づけていくかが問題になると思います。隣の中高一貫校の生
徒が来るような施設にする必要があると思います。中高一貫校との連携については、
どのようにお考えでしょうか。
委
員
市内にも中学校が5校あるのですが、美術は必修科目です。しかし、部活動になる
と男子生徒は運動部が中心で女子が文化系に偏る傾向があります。美術部でも休み
の日も活動はしますが、美術館などを見学することはほとんどありません。逆に課
外活動の時間でなく、教育活動そのものに取り入れるぐらいでないと、中高生は来
ないのかなと思います。部会長の意見にあった、子どもたちの作品の展示はいい考
えだと思います。学校の美術室に展示してあるのと美術館に展示しているのでは意
味合いが異なると思いますので。例えば、中学3年生は美術の授業で自画像を描い
ています。自分が描いた自画像を各中学校が美術館(市民ギャラリー)に持ち寄っ
て学習の延長として並べて鑑賞する。市民の方も自由に鑑賞できるようにするなど、
美術の授業に組み入れるような仕掛けにしないと難しいと思います。
部 会 長
未就学児、小学生、中学生ぐらいだと絵画コンクールをすれば絵画の作品が集まる
のですが、子どもが作った造形物や楽しそうな展示物も子どもたちは作っていると
思います。小学校では環境芸術をやっていると思いますので、子どもが作った立体
物とかも展示できるスペースがあればいいと思います。触って面白い、見て面白い、
家族で見て話題になるものがあったほうがいいと思います。
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教育との関係ということで意見はございませんか。
委
員
小学生の娘が通っている学校の体育館に、卒業生が作成した100号が3枚ほどの
大きな卒業制作があります。こういった作品は在校生だと見るのですが、他校の児
童は見る機会が無いので、卒業制作を展示してもらい、他地区の市民や児童、生徒
から見てもらうのもいいのかなと思います。この学校はこういう作品があるんだよ、
と見せてあげる一つの手段になるのかなと思います。
委
員
先ほどの部会長の話を聞いて思いついたのですが、他人から見るとガラクタかもし
れないが、家族にとっては宝物といった物があると思います。なので、「ウチの家
宝展」みたいな企画があってもいいのかなと思います。例えば、子どもが小学生の
時に描いたお母さんの絵やおじいちゃんの写真、その家庭で昔からある物の展示と
か。団体だけでなく、家族や個人で使えるスペースがあっても楽しいのかなと思い
ます。
委
員
企画が必要になってくると思います。美術館(市民ギャラリー)に市内の小中学生
を無料招待して作品に親しむ企画、学校ごとに展示スペースを開放する企画、ワー
クショップや体験型の展示をする企画、年に一回ぐらいは著名な作家と触れ合える
企画があれば行きたい気持ちにもなりますし、本物の作品に子どもが触れる機会が
できると思います。体験できるスペースと展示できるスペースが市民ギャラリーに
あり、期間ごとに学校に開放すれば、展示しながらいろんな方に触れ合えることが
可能になると思います。
あと、私も足が悪いので、駐車場から美術館(市民ギャラリー)への移動距離も切
実な問題です。今回の公益文化施設の近くに、足が不自由な方への駐車スペースが
欲しいです。
委
員
小学生と高校生の子どもがいるのですが、小学校では図工の時間で絵画や立体アー
トや版画をしたりするので、小学生の作品は集まり易いと思います。中学校では美
術の時間で何の作品を作ったかが記憶に無いのですが、文化祭では大きな壁画やコ
ラージュやちぎり絵など作品はあります。ただ、作品はあるけれども、作品が大き
いので飾る場所が体育館の上にしかないのはもったいないと思います。部活動など
で他校の体育館に行くと、素晴しい作品が展示されていますが、その体育館へ行っ
た人しか見られないので、たくさんの人の目に触れる機会があればいいと思います。
部 会 長
大きな展示作品とは別に個人的な作品ですと、学生はビデオで撮影したものなどを
使ったデジタルな作品がありますので、ジャンルを広げた展示を考えていかないと
次の世代の展示は難しくなってくると思います。先日、鶴岡アートフォーラムでは
光を使った企画展を開催し、多くの家族連れが来館していました。遊び感覚で子ど
もと大人が関われる企画展で、学芸員の方が考えた企画展でした。美術館(市民ギ
ャラリー)部会では学芸員の配置についても話が出てくると思います。また、鶴岡
アートフォーラムには収蔵庫もあります。学芸員や収蔵庫も含めて考えると、ラン
ニングコストが掛かるので運営上の問題が出てくるかもしれませんが、今回はまず
予算の面は省いて話をしていただければと思います。
委
員
やはりワークショップは流行っていると思います。この間も山形で展覧会を開催し
たのですが、ワークショップに30~40組の親子が参加しました。参加した親子
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の作品を、展覧会の開催中に展示しました。ワークショップを盛り込んでいければ
多くの人が興味を持ってくれて、また違った形になるのかなと思います。
部 会 長
ワー クショ ップ や工 作室な どで何 かを 作る 場の提 供をす るこ と、 図書館 と美術 館
(市民ギャラリー)との間に楽しいスペースの提供とか、いろいろな物が組み合わ
さって魅力的な空間ができるといいのではと思います。ですが、中高生が来るのは
難しいんですよね。未就学児や小学生だと親御さんと一緒に来るのですが、美術を
盛んにするためにも、中高生をいかに来館させるかが大きな意味を示すのではと思
います。
委
員
毎年、大ケヤキの写生大会をしているのですが、小学生だけでなく中学生の参加者
も来ていると思います。作品は大けやきラ・ラ・ラ通り(旧本町通り)に展示して
します。あと大ケヤキ絵画書道展は、未就学児、小学生、中学生が出品しています。
大ケヤキ絵画書道展は観客動員がすごく多いので、子どもへの影響も大きいかと思
います。今回の美術館(市民ギャラリー)も、子どもを取り込んでの展示が必要と
思います。
市内 の中 学校 には 専門 の指 導が でき る美 術教 師が いな いと ころ も出 てき てし まい
ました。私は中学生の頃に美術の先生から絵をほめられたことで、絵が好きになり
ました。先生から褒められることによって、子どもたちは絵を好きになると思いま
す。いろんな絵を描いて、いろんな人に見せて、褒められると底辺が広がると思い
ます。
委
員
東北芸術工科大学に行ってみると、映像や音楽とかの作品があるのですが、ああい
った作品だと高校生が興味を持つと思います。
部 会 長
映像や音楽も含め、様々なジャンルと触れられようにしたほうが面白いのではと思
います。高校生自身が作品を作らなくとも、作品に触れることで鑑賞教育になると
思います。様々な作品に触れて、自分はこの作品が好きだと興味を持ち始めるきっ
かけとなることが大事だと思いますし、そのきっかけとなる仕掛けがあったほうが
いいのではと思います。中学生までだと絵画や書道だけでも美術館(市民ギャラリ
ー)に足を運ばせることができるかもしれませんが、高校生になると絵画や書道だ
けでなく、新しいジャンルが入ってこないと足を運ばせることが難しい状態になる
と思います。高校生でも映像を作っている人がいると思いますし、新しいメディア
があるわけですから、コンピュータで映像作品を鑑賞して、その映像作品に関して
話をしていくといった、美術館(市民ギャラリー)や図書館の中で、学校や家庭と
いった普段と違うコミュニティの輪を考えていった方が面白いのではと思います。
様々な方が出入りできる、休んでいける、ちょっと寄って行こうという気持ちにな
るような美術館(市民ギャラリー)ができれば面白いと思います。
今の美術は、音や映像など様々なものを取り込んでいます。現代アートの3分の2
以上は映像です。現代アートの良し悪しの問題ではなく、若者は敏感なので面白け
れば見ると思います。ただ、迷惑にならないようイヤホンをつけるとか、大型ビジ
ョンでなくても見られるようにすればいいと思います。現代アートを展示するにし
ても、いつも同じては駄目だと思います。そういった現代アート作品も用意して、
常設展も取り入れていくのもいいと思います。
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か ん だ に っ しょう び じ ゅ つ か ん
この間、北海道鹿追町の神田 日 勝 美術館 で展覧会を行いました。この神田日勝美
術館は立派な建物なのですが、半分は常設展、もう半分は企画展をしているので、
運用の仕方でいろんな企画ができると思います。ルーブル美術館や東京のギャラリ
ーでは音楽会を行うところもありますので、軽い音楽会なんかは常設展があっても
可能だと思います。いろんな企画は可能だと思うので、いかに楽しさを演出するか
が大事だと思います。皆さんの話を聞くと、日常からちょっと離れることができる、
落ち着くことができる、親子で楽しめることができる、といったイメージされてい
るので、そのイメージを持った美術館(市民ギャラリー)ができればいいのかなと
思います。必要な部屋はワークショップなどの作業やイベントなどができる、展示
とは別なスペースでしょうか。
先ほど、少し話しが出ましたが、バリアフリーについての考えはどうでしょうか。
車椅子の対応や館内の動線、駐車場からエントランスへの入館までの過程といった
ところはどのようにお考えでしょうか。
委
員
昔、ある美術館に行ったときに感じたのは、2階に上がるときには、緩やかなスロ
ープやエレベーターが付いていると移動し易いかなと思いました。
部 会 長
例えば、身体障がい者用の駐車スペースを予約制にして、入口から入るとすぐにエ
レベーターで乗れるようにするとか。設備から運用に絡めていければといいのでは
と思います。
委
員
母が車椅子なのですが、車椅子の方が1人でも来られるように屋根付きの駐車場が
欲しいです。
委
員
スロ ープや エレ ベー ターの ほかに も手 すり は付け ていた だけ るよ うにし て欲し い
ですね。
部 会 長
スロープや手すりは設計やスペースの問題にもなってくるかと思います。あとは、
運用 面で 曜日 や 時間 帯 によ って 車椅 子 の方 に 対し ては 車椅 子 を押 し てく れる 人が
いるなどの差を作るのも検討していいのではと思います。
委
員
どんな人でも行ける配慮は当然として、健常者よりもハンディキャップを抱えてい
る人を優先するようなアプローチが必要だと思います。
部 会 長
先ほど私が話をした、北海道鹿追町の美術館はアプローチがきれいなんですよ。エ
ントランスを見ても芝生があって非常に雰囲気がいいところで、建物の形はみんな
が集う街のシンボルとしての雰囲気があったほうがいいと思います。公益文化施設
が街の中心部にあるということを考えれば、街のイメージが学校に近い、教育と近
いという特色になると思います。
あとは、市民ギャラリーはパネルが動かせて多面的に利用できるイメージでしょう
か。大きな作品は飾れたほうがいいと思いますが、大きな作品の展示にはかなり厚
みのあるパネルが必要となってきます。パネルの収納スペースも必要となってきま
すのでパネルの強度を考えなければなりません。
常設展示室は皆さんあったほうがいいということでしょうか。
委
員
子どもたちが本物の作品と触れ合えるように、2年に1度ぐらいのペースで作品を
借りてきて展示できるような場所は必要かと考えていました。そのため、空調や照
明や湿度を考えなければいけないと思います。
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部 会 長
常設展示となると収蔵庫、展示する照明などの条件、学芸員などが必要になってき
ます。子どもたちに本物を見せたいとのことですが、埼玉県立近代美術館のように、
収蔵庫が少なく作品の多くを外に貸し出ししている例もありますので、例えば山形
美術館と話をすれば貸し出しを受けることは可能だと思います。
本物を見せるということで、常設展示を利用するとういう考えでよろしいですね。
委
員
そうですね。
委
員
常設展示専用でなく、常設展示にも市民ギャラリーにも利用できるような展示スペ
ースにしたほうがいいかと思います。先ほど部会長からにもあった、市民ギャラリ
ーは外との一体感を持った明るいイメージ、常設展示は照明を落とすこともできて
空調も利いているイメージをしたうえで、常設展示スペースは企画展にも利用でき
るスペースにするなど、常設展専用に絞らないほうが、見るほうも飽きずに美術館
(市民ギャラリー)全体を活用できると思います。
部 会 長
例えば、市民ギャラリーを大きいものと小さいものとを分けて、団体が常設スペー
スと市民ギャラリースペースを全部使う、小ギャラリーのみを使うなど、展示の使
用パターンを複数にして、展示にメリハリをつけると使い勝手がいいのではと思い
ます。
必要な部屋という視点ではどうでしょうか。
委
員
カフェやレストランとは別に、途中で子どもが飽きだしたときに、親子で寛げたり、
絵本読んだりできて、子どもたちがクールダウンできるスペースがあればいいのか
なと思います。
委
員
パソコンのソフトで初音ミクというものがあります。パソコンで音楽を作って、仮
想の 女の 子 がパ ソコ ン 上で あら ゆる 音 階の 声 を出 して 歌を 歌 って し まう とい うも
のです。それが中高生に新しい音楽として普及しています。パソコンは中高生には
必須の状況です。中高生たちが盛り上がり、それが作品につながっていく形で使え
るデジタルルームがあればいいなと思います。部会長が先ほどおっしゃった、映像
が出て、それが音楽とつながってとなれば中高生たちは興味を示すと思います。デ
ジタルに対する感覚が、全然違うなと最近すごく感じるものですから。中高生が来
る一つの目玉になるのかなと思います。
部 会 長
パソコンなどの機械がどんどん新しくなっていきますので、美術館という形でデジ
タル をや って い くこ と を考 える と機 材 をど こ まで 新し くし て いく か 考え る必 要が
あります。パソコンはすぐに最新機種が出てきますので。全ての機材を準備して、
提供するとお金の問題や運用の問題があるので、デジタル作品を見られるスペース、
デジタル作品が持ち込まれても楽しむことができるような、多目的スペースとの位
置付けで考えてもいいのではと思います。
公益文化施設の周辺は公園になるのでしょうか。
事 務 局
公益文化施設の周辺は都市公園を7,300㎡確保することになります。残りの部
分で建物部分、駐車場、緑地となりますので、全体的には、緑の中に建物があるこ
とになると思います。
また、図書館部会からは、野外の発表スペース、テラス、図書館と美術館(市民ギ
ャラリー)の間に中庭などの意見がありました。
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部 会 長
野外の展示も考えられるのではと思いますが、意見はありますか。
委
子どもたちはトリックアートが大好きなので、建物の中から外を見た時に、見る方
員
向で見え方が変わるものがあると面白いと思います。
委
員
東根市では Look for 伝承文化というイベントを通して、市内各地に残っている伝
承文化を子どもたちが継承しています。現在の発表の場はタントクルセンターです
が、以前は市民の広場や白水川の河川敷の舞台でかがり火を焚いてやっていました。
野外でやれるスペースがあればいいと思います。あと、東根市では能をやったこと
がないので、能や音楽会なんかも発表できるスペースがあればいいのかなと思いま
す。
部 会 長
そういった発表のスペースがあると、屋根が付いてないといけないでしょうね。ま
た、見る側の立場もあると思います。東北芸術工科大学にも能舞台があるのですが、
10月にやれば見る側は毛布をかぶらなければならないほど寒いですし、風があれ
ば焚き火の火の粉が飛んでしまい、大変なことになったりします。また、冬は雪が
降るので使用できませんし、メンテナンスの問題もあるので難しいところですが、
外の展示も面白いですし、あればいいですよね。イベントができる広い場所を確保
するという提案になると思います。
委
員
公園にはシンボルがあったほうがいいと思います。東根市にはニュートンのリンゴ
の木とメンデルのブドウの木があります。今は、タントクルセンターの西側に植え
てあるのですが、せっかくですから、公園の中にシンボルとしてあれば、夢があっ
ていいのかなと思います。
部 会 長
木にも寿命があるので、枯れた後も考えたほうがいいと思います。例えば、今タン
トクルセンターに植えてある木の子孫を植樹するということであれば、東根市が大
きくなっていくイメージと重なるのではと思います。
委
員
日本一の大ケヤキの折れてしまった部分を、公益文化施設に飾ることはできないの
でしょうか。
事 務 局
大ケヤキの折れてしまった部分ですが、きらやか銀行の跡地にオブジェとして展示
されることが決まっているようです。
委
員
日本 一であ る大 ケヤ キの折 れてし まっ た部 分を公 益文化 施設 に残 すこと はでき な
いのであれば、なにかシンボルのような物を公益文化施設に置いて欲しいなと思い
ます。
部 会 長
様々な意見を挙げていただき、皆さんありがとうございます。いろんな方が集える
スペースになればいいということで、皆さんの意見をお伺いしました。今回は、
「施
設設備について」を提案いただいたので、次回の「機能及びサービスに関すること」
につなげていきたいと思います。アイディアがあればどんどん出していただき、い
い美術館(市民ギャラリー)になればと思います。
(5)
そ の 他
次回の美術館(市民ギャラリー)整備検討部会の日程の確認を行う。
(6)
閉 会
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