Vol 36(平成26年3月号)

平成26年 3 月号 Vol.36
兵庫県男女共同参画推進本部
平成 26 年度兵庫県予算案
~男女共同 参 画社会づく りの推 進~
県では 2 月 18 日、平成 26 年度当初予算案を発表しました。一般会計は前年度当初比 79 億円減の 1 兆
9,502 億円となっています。
男女共同参画に関連する予算については、前年度より約 4 億円増加し、総額 148 億円で、現在開会中の
第 322 回定例県議会での議決を経て成立します。
<互いに支え合う家庭と地域づくり>
<女性たちのチャレンジ支援>
◆(拡)子育て応援テレビ番組「子育て情報ランド」
(15,265 千円)
◆(拡)女性の就業サポート事業(18,005 千円)
キャリアコンサルタントによる個別相談や職業紹介等
を県立男女共同参画センターの女性就業相談室で実施。
若者世代等を対象に、結婚し家庭を持つことの素晴らし
さや、妊娠・出産適齢期に関して啓発するテレビ番組を
制作・放送。
◆(拡)女性起業家支援事業
(20,630 千円)
有望なビジネスプランを有し、県内で起業を目指す女性
起業家に対し助成。
◆(新)男女共同参画の視点からの防災・復興フォーラム
(2,500 千円)
◆(新)育児・介護等離職者再就職準備支援事業
(10,000 千円)
阪神・淡路大震災から 20 年を機に、男女共同参画の視
点からの今後の復興支援、防災対策等について発信。
育児、介護等を理由とする離職者が、再就職に必要な知識
スキルを得るため受講した教育訓練の経費の一部を助成。
<仕事と生活の両立支援>
◆(拡)中小企業育児・介護等離職者雇用助成事業
(75,000 千円)
◆(拡)ひょうご仕事と生活センター事業(161,300 千円)
育児、介護等の理由により離職した者を雇用した事業主
に助成。
ひょうご仕事と生活センターにおいて、普及啓発・情報
発信、相談、研修企画・実施、実践支援事業を実施。
◆(拡)父親の子育てへの参画推進(3,627 千円)
◆(新)短期職場体験就業事業 (9,080 千円)
出産や育児等により離職し再就業に不安を持っている
女性などを対象に、実際の職場において就業体験を実施。
(問)県男女家庭課 078-362-3160
職域・地域で男性の家事・育児への参画を促進する講座
を開催し、子育てをしやすい家庭・地域づくりなどを推進。
<誰もが健やかに安心して暮らせる環境の整備>
<次世代への継承>
◆DV防止対策
◆地域女性団体による三世代交流体験事業(4,116 千円)
(6,108 千円)
地域女性団体による、親子と祖父母世代が参加できる季
節行事等三世代交流体験事業の実施を支援。
関係機関や民間支援団体との連携により、被害者の保護・
自立支援を強化。
お父さん応援フォーラム
2月 19 日、「男女共同参画社会づくり協定」と「子育て応援協定」合同締結式を県立男女共同参画セン
ターで開催しました。仕事と家庭の両立などを進めている企業と協定を結ぶ「男女共同参画社会づくり協定」
は、今回新たに 32 社と協定を結び、累計で 1040 社3団体となりました。
締結式はお父さん応援フォーラムのなかで行われ、冒頭に四海達也県こども局
長が「女性の社会進出や子どもを安心して生み育てられる社会をめざすには、男
性の育児参加が重要な鍵。男女がともに家庭生活へ参画することが求められてい
る」と話し、その後、各企業の代表者一人ひとりに協定書を手渡しました。
続いて、
「新しい時代の働き方」をテーマに神戸常盤大学准教授の小崎恭弘
(こざき やすひろ)さんによる講演を行い、
「男性自らが人生の主人公となり、育児を
したり、家族のことを考え、ワークライフ・バランスをとることが大切。父親の
育児は子どもや母親だけのためでなく、豊かな社会を実現する」と自身の経験を交えながら話し、参加者
は熱心に耳を傾けていました。
(問)県男女家庭課 078-362-3160・3169
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事業紹介・トピックス
平成 25 年度
ひょうご男女共同参画推進員全県大会
~グループ活動の実践と課題~
2 月 13 日に県立男女共同参画センターで「ひ
ょうご男女共同参画推進員全県大会」を開催しま
した。当日は、地域で男女共同参画の推進に取り
組む推進員と市町職員約 60 名が集まりました。
大会は午前と午後の二部構成で実施。午前のオ
ープニングセミナーでは、DV 被害者の支援活動
を熱心に続けている茂木美知子(もてき みちこ)さ
んが講演しました。茂木さんは「デート DV」を
テーマに、DV 家庭が子どもに及ぼす影響やデー
ト DV の現状についてわかりやすく解説。
「DV に
よる支配関係」を具体的に寸劇で表しながら「自
分の気持ちを大切にみつめ、パートナーと対等で自
立した関係を築く」ことの大切さを語りました。
2/13
午後は、各地域の推進員が今年度の活動内容や
成果を発表。続いて「行政との連携」「大学・企業
との連携」「グループ活動の活性化」の3つのテー
マで分科会を行い、日頃の活動における問題点や
課題、今後の取り組みについて熱く語り合いました。
分科会では「県と市の連携が必要」
「企業との繋が
りの場がほしい」といった、推進員活動をする上で
の行政への要望のほか、「地域間の交流」
「企業や大
学・学校へのアプロー
チ」について様々な提
案も多く上がり、白熱
した意見交換が行われ
ました。
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
産休育休ママの職場復帰応援講座
1/23~2/25
芦屋・神戸・明石 親子で学ぶ 防災・減災体験セミナーin 神戸
産休、育休から職場復帰する際に感じる不安や
悩みを解消するため、1月23日から2月25日に
かけて、芦屋・神戸・明石の3会場で3回シリー
ズの連続講座を開催し、延べ100名が参加しました。
「タイムマネジメント編」では、働く上で大切に
したいものは何かを見つめ直し、時間に振り回さ
れず、仕事と育児を両立させるための心得などに
ついて解説。
また「コミュニケーション編」では、仕事に戻れ
た喜び・感謝の思いを行動で表すことや、相手の
立場に立って物事を考えられる力の大切さを、
「印象アップ編」では、第一印象の重要性を学ぶと
ともに、好感を持たれるような発音・発声や自己
紹介の練習、自分に似合う色の自己診断などを行
いました。
受講生からは、
「いい人間関係を
築くために学ん
だことを実践し
たい」「いろんな
人の話が聞けて
勇気づけられた」
「頑張り過ぎないように、上手くバランスをとっ
ていきたい」といった声が聞かれました。
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
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県内32カ所で開催中の「防災・減災体験セミナー」。
1月25日に、西神南地域の井吹東ふれあいのまち
づくり協議会と共催で行い、親子を含む40名が学
びを深めました。
講師はNPO法人ファザーリングジャパン関西の
和田憲明(わだ のりあき)さん、木下栄一(きのした えいいち)
さんのお二人。木工模型の「かえるの家」を使って、
災害時の身の守り方や避難方法を説明しました。
続く「災害体験シミュレーション」では、レジ袋
や新聞紙など、身の回りにあるものを活用して防寒
着などの防災グッズを作成。さらに毛布と物干し竿
で即席タンカを作り、災害時での搬送体験も実際に
行いました。
この日は、「いぶきジュニアチーム」として様々な
活動に取り組んでいる子どもたちが多数参加。阪
神・淡路大震災を経験していない世代が、互いに協
力しながら体験プログラムを楽しく学ぶ姿が印象
的でした。
セミナー終了後、子どもたちからは「親や祖父母
から震災の体験を聞いていたので関心があった」
「今回、学んだことを活か
して、ひとりでも多くの
人の命を救いたいと思っ
た」といった前向きな感
想が聞かれました。
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
県内市町・地域・企業の取り組み
イーブン情報図書室だより
男女共同参画セミナー
『現場女子:輝く働き方を手に入れた 7 つの物語』
遠藤功著、日本経済新聞出版社、2012 年
本作に登場するのは、絶対に凍
らないアザラシのプールに流氷を
出現させた飼育員や、平均の4倍
以上を売り上げる新幹線のカリス
マ販売員など、現場で奮闘する7
人の女性。彼女たちの仕事ぶりは
ユニークでクリエイティブ。
「現場で活躍する女性が増えれば、女性活用は
広がる」という著者の考えに納得です。
講師
今、伝えたい 子育て
北播磨
2/1
森脇登志子さん (西脇市子育て学習センター両親教育指導員)
福西 浩司さん (加西市愛の光幼稚園保育士)
藤浦 福己さん (西脇市男の料理教室講師)
小学1年生から放課後や長期休
暇に利用できる「学童保育(学童
クラブ)」は、働く親の心強い味
方です。子どもたちの様子を知ら
せる「クラブ通信」は、親に安心
感を与えるだけでなく、子どもを
めぐる人々のネットワークづくりに役立って
います。ベテラン指導員が日々の出来事と通信
づくりの実践をまとめた一冊。
北播磨地域では 2 月 1 日、アスティアかさいに
おいてオープンセミナーを開催しました。
子育ての現場で活躍している 3 人の講師を迎
え、セミナー前半では、活動内容や育児に関わる
ようになったきっかけについてお話しいただきま
した。
後半の座談会では、講師の森脇さんが「子育て
を共有することにより、様々な体験や学びを通し
て人生が豊かになる。父親も是非育児参加を」と
強調。続いて、牧師から保育士に転身した福西さ
んが、自身も親になることにより「父親として、
夫としての役割を大切にしていきたいと思うよう
になった」と語りました。
また、料理教室で講師を務める藤浦さんは「男
性が料理をすると、女性も喜ぶ」と、男性への温
かいアドバイスを送りました。
参加者からは「幼児期に、男女共同参画の意識
をもって育てることが重要」
「子どもは、幼児期に
多くの人と関わることでコミュニケーション力が
磨かれ、心豊かに育つと思った」との感想が聞か
れました。
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
『子どもも親もつなぐ 学童保育クラブ通信』
河野伸枝著、高文研、2012年
男女共同参画セミナー
子どもをもつということ
神戸
2/1
近年、女性の活躍の場が広がり、多様な働き
方や生き方を選択できるようになるなか、自ら
の意思で人生を設計していくことが必要となっ
ています。そこで神戸地域では、「働くこと、
そして子どもをもつこと、育てること」を考える
セミナーを開催しました。
第一部では、助産師の赤松彰子(あかまつ あきこ)
さんが講演を行い、妊娠・出産の現状や自らの
思いを語っていただきました。続く第二部で
は、6つのテーマ(企業・フリーランス・シング
ル・里親・助け合い・からだのこと)にテーブル
を分け、「テーブルトーク」と題した意見交換を
実施。会場では活気あふれる議論が繰り広げら
れました。
参加者からは「現状や
制度を知り、様々な気づ
きがあった」「同じテーブ
ルに集った方々と一歩踏
み込んで語り合えたことで、新たな視点や課題
がみつかり、前向きになれた」との声をいただ
きました。企業の人事担当者にも興味を持って参
加いただくなど、意義のある事業となりました。
【代表者】代表者 大山 正【所在地】西脇市
【事業内容】医療業
【従業員数】375 人
【URL】http://www.seihoukai.com/ohyama/
大山病院は、西脇市において地域の皆様が安
心して過ごせるよう地域完結型医療、介護に取
り組んでいます。
地域の安全を守るためには、数多くの医療従
事者が働ける仕組みづくりが大切です。そのた
めに、
病院から徒歩 2 分の場所に 24 時間 365
日利用可能な保育園を開設しました。地域の方
の一般利用や学童保育も受け入れています。
また、パート看護師も積極的に採用しており、
家庭の都合などで勤務時間を変更せざるを得な
い場合、正看護師からパートへの移行やその逆
も柔軟に対応できるようになっています。医療
専門職の業務の負担を軽くし、患者に向き合え
る時間をつくるため、職種間の壁を取り除くこ
とで支え合う風土を作り、チーム医療の実践を
めざしています。
職員の満足度の高さ
が、患者の早期回復に
繋がると考えています。
(問)県立男女共同参画センター 078-360-8550
(問)県男女家庭課 078-362-3160
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参加者募集中の講座・お知らせ
★営業準備セミナー★
おうち起業 インターネット活用セミナー
★男性のための相談★
男性の心理カウンセラーが、電話で相談に応じます。
相談例 : 家庭や職場、恋人間の人間関係、
夫婦関係のなやみ、子育てや介護のなやみ
定年後の生き方、働き方についてのなやみ
◆対 象
男性のみ
◆相 談
電話相談
◆料 金 無料
◆相談員
男性臨床心理士
◆実 施 日 時
毎月原則第1・3火曜日 17:00~19:00
◆電 話 番 号
078-360-8553
※平成 26 年度も実施します。
在宅での起業の大きな課題は、いかに顧客を獲得す
るか。この講座では、顧客獲得に欠かせない手段であ
るインターネットツールについて学ぶとともに、どの
ように情報発信していくかを考えます。
◆日時・内容
※2 日間とも参加が必要です。
(1 回目)平成 26 年 3 月 12 日(水)13:30~15:30
『インターネットツールの特長を学ぼう』
ホームページ、ブログ、facebook など主なイ
ンターネットツールの特長を学び、顧客獲得に
向けた活用法を考えます。
(2 回目)平成 26 年 3 月 19 日(水)13:30~15:30
『情報発信の方法を考えよう』
★紙芝居・絵本の読み聞かせひろば★
インターネットを使って情報発信する方法を学
び、自らの商品やサービスをどのように発信す
るかを考えます。
紙芝居や絵本は、子どもたちに素敵な世界を広げてく
れます。大人になっても、紙芝居や絵本を読んでもらう
のは心地よいものです。
ママパパ、おばあちゃん、おじいちゃんもぜひご一緒に!
◆会 場 県立男女共同参画センター セミナー室
◆講 師 宇田 名保美 氏(中小企業診断士、一級販売士)
◆対 象 起業や在宅ワークを目指している、または
◆日 時 平成 26 年 3 月 26 日(水) 10:30~11:00
既に実施している県内在勤・在住の方
約 30 分の読み聞かせ会の後、12 時までは保育室で自由に遊べます。
◆定 員 20 名(先着順) ◆受講料 無料
◆会 場 県立男女共同参画センター 保育室
◆一 時 保 育 無料・要予約(1 歳半~就学前まで・定員 9 名)
申し込みは不要です。直接会場にお越しください。
◆申 込 方 法 所定の申込書に必要事項を記入の上、FAX・
※平成 26 年度も実施します。
郵送または持参でセンター宛
※講座の詳細は、下記までお問い合わせください。
兵庫県立男女共同参画センター・イーブンの相談窓口
種
類
女性のためのなやみの相談
(女性カウンセラー)
電 話 番 号
電話相談(直通)
078-360-8551
面接相談(要予約)
078-360-8554
法律相談(女性弁護士) 面接相談のみ ※なやみの相談(面接)後予約
男性のための相談(男性臨床心理士)
妊娠総合相談(助産師等)
女性のためのチャレンジ相談
(女性社会保険労務士等)
イーブン女性就業相談室
ハローワーク相談窓口
(学習や調べもの等で役立つ)
情報相談(情報アドバイザー)
実 施 日 時
9:30~12:00
月~土曜日
13:00~16:30
11:00~18:40
月~金曜日
土曜日
9:20~16:50
原則毎月第2火曜日
電話相談
078-360-8553
毎月第1・3火曜日
17:00~19:00
電話相談(直通)
078-360-1388
毎月第1・3土曜日
10:00~16:00
面接相談(要予約)
078-362-3250
電話相談・面接相談
(どちらも要予約)
078-360-8554
毎月第1~4木曜日
10:00~13:00
問い合わせ先
(電話相談不可)
078-360-8260
月~金曜日
9:00~17:00
電話相談(直通)
078-360-8557
月~土曜日
9:00~17:00
ひょうご男女共同参画ニュース
毎月第2土曜日・第4水曜日 14:00~17:00
平成26(2014)年3月号(Vol.36) ※毎月1日発行
【編集・発行】 兵庫県立男女共同参画センター・イーブン、兵庫県男女家庭課
【問い合わせ】 〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1-1-3 神戸クリスタルタワー7階 兵庫県立男女共同参画センター
TEL:078-360-8550 FAX:078-360-8558
HP:http://www.hyogo-even.jp/
【 開 館 時 間 】 月~金曜日 9:00~19:00/土曜日 9:00~17:00
【休 館 日 】 日曜日、祝日、国民の休日、年末年始 (12/28 ~1/4 )
このニュースは、関係機関・団体や希望者に配信させていただくとともに、男女共同参画推進員が
お配りさせていただいています。配信を希望される方は、上記にご連絡ください。
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