ストレス耐性マメ科植物の作出 ストレス耐性マメ科植物の作出

食糧の増産・緑地化に役立つ
ストレス耐性マメ科植物の作出
農学部
応用生物科学科
准教授
東江
美加
研究シーズの概要
分子植物栄養学・植物生理学の領域から農耕不適地での増産、地球温暖化対策を目指し、形質
転換を伴う遺伝子組み換えでない突然変異体を用いた「ストレス耐性マメ科植物の作出」研究が
東江研究室の最近の取り組みです。
大気中の80%を占める窒素をタンパク質に通じるアンモニアに変換するその90%以上を
担っている根粒菌と宿主マメ科植物との共生に注目、研究シーズのキーワードにこの「共生」と
「ストレス」を据えているのが特徴で、植物の高温や乾燥、低温、病原菌といった各種植物のス
トレスのうち塩分と乾燥ストレスに対する耐性植物を見つけることを目的にしています。具体的
には、モデルマメ科ミヤコグサ植物突然変異体を用いて分子メカニズムの手法でストレス耐性の
スクリーニングを行い乾燥・塩害地域で窒素固定を維持する育種を行い、最終的にダイズの相同
遺伝子欠損変異体の作出を目指しています。
研究は今、まさに緒に
ついたばかりですが、農
①
②
③
耕が不適な乾燥地帯、高
塩濃度地帯または寒冷
地でダイズなどマメ科
植物の栽培が可能にな
るとすると、このような
地域が地球上の3分の
⑤
⑥
1を占めているだけに
食糧の増産、緑地化によ
る光合成での大気中の
④
二酸化炭素の浄化・温
暖化防止にも役立つも
のとして期待されてい
ダイズ、ミヤコグサの写真
ます。
①ダイズ ②ミヤコグサ花 ③ミヤコグサ根粒電子顕微鏡
④ダイズ根粒 ⑤ミヤコグサ莢 ⑥ミヤコグサ根粒横断面
「利用が見込まれる分野」
利用が見込まれる分野」
・農業、食品加工業、林業、環境関連分野、食料品製造業
研究者プロフィール
東江 美加 /
メールアドレス
所属学部・学科
所 属 専 攻
職
位
学
位
研究キーワード
アガリエ ミカ
[email protected]
農学部・応用生物科学科
生物資源利用学大講座(生物資源利用学)
准教授
農学博士
マメ科植物、共生窒素固定
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直通電話番号:087-864-2522
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