2016 年 3 月 15 日 「SF 大クロニクル」 (2016 年 2 月 1 日発売)に関する お詫びと訂正のお知らせ 「SF 大クロニクル」(ガイ・ヘイリー編)におきまして、誤りがございました。次のとお りに訂正させていただきます。 【訂正箇所】 P.50 「失われた世界」本文最終行が欠落(脱字)しておりました。 [誤] 教授に扮した。なお原作は男性しか出てこないが、翻案もの [正] 教授に扮した。なお原作は男性しか出てこないが、翻案もの の大部分は女性キャラクターをこしらえている。MJS 読者の皆様ならびに著者、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し 上 げます。 失われた世界 失われた世界 1912 the lost world 失われた世界 毒ガス帯 ロスト・ ワールド 霧の国 失われた世界 ロスト・ワール ド2/続・失わ れた世界 失われた世界 キング・オブ・ ロストワールド シャーロック・ホームズもので有名なサー・アーサー・コナ した世界へと探検に出るが、24時間後には人類が生き返る。 る。そんなドイルのキャラクターの中で、ホームズに次いでよ 編となる『霧の国』 (1926年)は、コナン・ドイルの新たな関 ン・ドイルだが、実は空想的な短編や小説も多数執筆してい く知られているのがジョージ・エドワード・チャレンジャー教 授だ。 「どなるように、 うなるように、とどろく声」で話す、 「アッ シリアの雄牛像を思わせる顔とあごひげ」の、頭脳明晰かつ 大仰な物言いの科学者は、長編3作と短編2作に登場する。 チャレンジャーものの第1作『失われた世界』 (教授の南米 への探検旅行を描く)は、現代の恐竜ものの原典であり、SF 小説、映画、およびコミックのあらゆるサブジャンルに影響を 及ぼしている。 アマゾンの秘境に前史の生態系が存在した証を発見した と確信したチャレンジャー教授は、野心あふれるジャーナリス トのエドワード・マローン(物語の語り手)、ハンターで冒険家 のジョン・ロクストン卿、学会での敵サマリー教授とともに旅 に出る。 しかし現地で雇った荷物持ちにだまされ、一行は秘境で立 エーテルの効果は一時的なものだったのだ。シリーズ最終長 心事であるスピリチュアリズムをテーマにしたもの。2つの短 編はそれぞれ、地球の中心へと掘削探検に向かう物語と、分 解機をめぐる物語となっている。 シリーズ続行中にハリウッドが『失われた世界』の可能性に 目をつけ、 1925年にウィリス・“オービー”・オブライエンのスト ップモーション・アニメーションを駆使し、 ウォーレス・ビアリ ー主演でサイレント映画を製作して、オーディエンスの度肝を 抜いた。オービーは後に、コナン・ドイル作品にインスピレー ションを得た『キング・コング』 (1933年)の特撮も担当してい る。 以後、 『失われた世界』は繰り返し映画やTV、 ラジオで翻 案化された。原作への忠実度や成功度はまちまちだ。1960 年のアーウィン・アレン監督『失われた世界』 (クロード・レイン ズ主演)は費用のかかるストップモーション・アニメーション ち往生してしまう。そこで彼らが遭遇したのは、多種多様な恐 の代わりに背びれを付けたトカゲを登場させ、珍妙な効果を 捕らわれの身となったものの、原始人によって無事助け出さ が、 『ウォーキング with ダイナソー』の特撮チームによるCGI 竜、前史の哺乳動物、鳥類だった。さらに野蛮な猿人による 上げた。1992年の低予算映画ではジョン・リス= デイヴィス れる。チャレンジャー教授と仲間たちは何とかして秘境から を駆使したBBCのミニシリーズではボブ・ホスキンスが、 それ てロンドンへと持ち帰るのだった。 トリック・バーギンやアーミン・シマーマン、ベイジル・ラスボー エーテルの雲に覆われるとの予測を立てた教授が3人の仲間 ング・オブ・ロストワールド』でブルース・ボックスライトナーが 逃れ、アマゾンで捕獲したプテロダクティルスを冒険の証とし 最初の続編となる『毒ガス帯』 (1913年)では、地球が有毒 を酸素ボンベが並ぶ密室に呼び集める。その後一行は荒廃 年表 小説 映画 ぞれチャレンジャー教授を演じている。教授役はほかにも、パ ン、 ビル・パターソンが演じてきた。2005年には三流映画『キ 教授に扮した。なお原作は男性しか出てこないが、翻案もの の大部分は女性キャラクターをこしらえている。MJS TVシリーズ 失われた世界 失われた世界 アーウィン・アレン アーサー・コナン・ドイル 毒ガス帯 ロスト・ワールド/失われた世界 アーサー・コナン・ドイル ティモシー・ボンド 失われた世界 ロスト・ワールド ハリー・O・ホイト スチュアート・オーム 霧の国 キング・オブ・ロストワールド アーサー・コナン・ドイル 1910 年 1920 年 50 SF大クロニクル 1930 年 1940 年 リー・スコット 1950 年 1960 年 1970 年 1980 年 1990 年 2000 年 2010 年
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