TAP特派員レポート vol.32(PDF:105KB)

☆オーストラリア・パースにある ECU で留学生活を送る学生が現地生活をリポートします!
☆パースでの朝の過ごし方
今回はオーストラリアで過ごす私の朝のひとときを少しだけご紹介させていただきたい
と思います。留学期間の後半の新しい授業が始まり、私の日々の生活も大幅に変わりまし
た。特に、英語の講義を受けていた頃より午前中を自分の好きなことに充てられるように
なったことは自分の中に余裕を生み出し、何か新しいことを始めようという気を起こさせ
ました。私が色々思い巡らせている頃、友人が朝にランニングを始めたという話を聞きつ
けました。私は「これだ!」と思い次の日同行させてもらいました。
実は、自分の中で「朝ランキャンペーン」を開催し、1ヶ月間続けてみようと画策する
ことがあるのですが、毎度のこと途中で挫折してしまうのです。ですから朝の時間を長く
ゆったりと過ごせるようになった今、やるべきことは朝ランだ!とそう思ったのです。実
際、日本の生活スタイルでは朝をゆっくり過ごすことはそうそうできないですしね。
初日に走ってみて驚いたことは、何よりもまず、身体が想像以上に動かなくなっていた
ということ(最近あまり運動をしなくなったので当然なのですが)、そして友人について行
った公園(Yokine Regional Open Space というらしいです)の外周がオーストラリア規格
といいますか、とにかく想像を超えるほど大きかったことでした。ただ、友人が隣で走っ
ている手前、弱音を吐くのは嫌ですし、ずっと陸上をやってきた彼にペースを落とさせる
のは若干気が引けたわけです。そのため1回目はただ歯を食いしばって走りきりました。
しかしながら2、3日続けるうちに身体が徐々に動くようになり、目線は足元から周り
の景色へと向けられるようになって楽しむことができるようになりました。そうして好き
になった景色がいくつかあるので、これを読んでくださっている方にだけ2枚ほどお見せ
したいと思います。1枚目は、背の高い木の木陰に続く小道と、その脇にあるベンチの空
間が私のお気に入りスポットです(写真1参照)。ここはランニングコースのある一地点で
振り向かないと見られない1コマでして、私は最近このほんの一瞬の景色を目に焼き付け、
幸せな気持ちで帰途につくようになりました。2枚目も似たような景色ではありますが、
これまた私の好きな景色です(写真2参照)。
(写真1)
(写真2)
ランニングというよりはむしろ、静かに一人で散歩したくなるような道ですよね。朝の
冷たい空気(今オーストラリアは秋ですので朝晩はかなり冷えます)を胸いっぱい吸いな
がら少し暖かい木漏れ日を肌に感じて…こんな朝を迎えられたら心地よく新しい一日を迎
えられそうですね(笑)
Yokine Regional Open Space
帰途で見つけた小さな花
話が逸れましたが、ここを発つまでに残された1ヶ月間、朝のランニングが好きになっ
た私は、まだ模索中ではありますが午前の自分の時間をこうやって過ごしていくのがいい
のではと思っています。
特派員:大畑聖一郎(環境学部 環境創生学科)