措置内容[191KB pdfファイル]

監査公表第9号
地方自治法第199条第12項の規定に基づき、監査結果報告に対する措置
を講じた旨の通知があったので、次のとおり公表します。
平成25年2月13日
新城市監査委員
安 達 橘 恭
新城市監査委員
丸 山 隆 弘
監査結果の措置対象
財政援助団体
新城市国際交流協会、団体の所管課
財政援助団体
新城市体育協会
企画課
講じた措置等の内容
【新城市国際交流協会】
監査結果報告年月日
平成24年10月26日
監査結果に対する措置通知年月日
平成25年
1月17日
《指摘事項1》
翻訳料や語学講座の報酬の支払いについては、所得税法第204条第1項
第1号の適用を受け、源泉徴収が必要であると思われる。税務署に相談の上
手続きされたい。
《是正措置内容》
これまでは、支払いの相手方が「源泉徴収なしの収入」として確定申告を
し、総合的に所得税計算をしていたため、過去については適正に処理されて
いたが、新城税務署に相談したところ、事業所は事前に源泉徴収すべきであ
るので、今後きちんと適正な率を源泉徴収するようにすればよいとのことで
あった。指摘後は適正な率で源泉徴収した上で本人に支払うよう変更してお
り、支払いの相手方にも年の途中で仕組みが変更する旨を伝えた。
《指摘事項2》
補助金申請手続きの実績報告について、実際に提出された実績報告書と国
際交流協会に保管されていた提出前の実績報告書の内容とが相違していた。
提出前に訂正があったものを差し替えていなかったとの理由であったが、正
確な文書処理をされたい。
《是正措置内容》
単純なミスがなくなるよう、事務処理を徹底します。
《指摘事項3》
支出関係の書類で、支出の根拠となる証票類や内容明細がわかるものが添
付されていないものが見られた。個々の支出内容の適否について容易に検証
できるような支出の記載と証票類の整備をされたい。
《是正措置内容》
今後は、支出の根拠となる証票類添付や、摘要欄の明記を徹底する。
《意見1》
常勤職員を1名雇用しているが、その処遇や身分の取り扱いについては採
用時の承諾書による条件のみで定めている。継続的な雇用については、その
処遇や身分、勤務条件等を会則や内規等で明文化することが望ましいと考え
る。
《措置内容》
「新城市国際交流協会事務職員の任用の手続及び報酬その他の勤務条件に
関する要領」を作成する。今後は、この要領に基づき、適正な処理を施すよ
うにする。
《意見2》
国際交流協会の組織については、設立当初は法人化する計画であったが、
現在は法人化の検討がなされていない。今後国際交流協会がその役割を積極
的に果たし、益々充実、発展していくためには、自主自立していく事が必要
であり、法人化することが望ましいと考える。今後の組織運営や協会のあり
方について、NPO法人化等を視野に検討をしていただきたい。
《措置内容》
設立当初は、法人化を計画し基金を積み立てていたが、基金の低利息化な
どにより、やむを得ず法人化を目指すことは取りやめ、基金を取り崩すこと
によって、協会の運営費に充て、粛々と国際交流の役割を果たしてきた。
時代の変遷により、国際交流協会の役割は、日本を出て、他国を知り、交
流を深めるきっかけ作りの時代から、市民主体の草の根交流「世界新城アラ
イアンス会議」の発展的継続に移っている。また、若者が世界に目を向けな
がら、新城への郷土愛を育む場の提供にも取り組んでいきたいと考えている。
協会として実施してきた業務の中でも、在住外国人対策など、市役所業務と
して実施すべきであると考えられるもの数多くあるため、今後は市と協働す
るところ、切り離すところを明確にして、事業を実施していく。
【新城市国際交流協会所管課
企画課】
監査結果報告年月日
平成24年10月26日
監査結果に対する措置通知年月日
平成25年
1月17日
《指摘事項1》
補助金を交付する立場の企画部長が、国際交流協会の事務局長と会計を兼
務している。補助金を出しその使途をチェックする立場の者と、補助金を受
けそれを使う側の立場の者が同一人であって はならないのは当然のことで
あり、補助団体をチェックできる組織体制の整備が必要である。
《是正措置内容》
平成25年度からは、事務局長として企画課職員ではない者を置くことと
し、補助団体をチェックできる組織体制を整備していきます。
《指摘事項2》
国際交流協会には明文化された事務局規定がないにもかかわらず、企画部
長をはじめとして多くの企画課職員が、国際交流協会事務局職員として実際
の事務処理に携わっている。相当程度の公共性があり、職務との関連性が強
い団体の事務であっても、職員が従事するには職務専念義務の免除を受ける
必要がある。
行政目的を達成するための市の本来業務の一つとして、団体の支援を行う
ことは可能と考えられるが、その際には市の行うべき業務と団体の業務との
仕分けを明確にした上で支援することが必要である。また団体が自立した運
営をしていくためには、人的支援がいいのか、財政的支援がいいのかを充分
検討することも必要である。
《是正措置内容》
企画課の事務分掌における「国際交流に関すること」として実施すべき事
業と、国際交流協会主体の事業が混在していたため、平成25年度からは、
市役所業務としてやるべき事業は、一般会計に計上し実施することにより、
市と協会との業務の仕分けを明確にしていく。
また、国際交流協会から支援依頼があった事業に関しては、人的支援を行
っていくこととする。
《意見》
企画課の事務室内に国際交流協会事務局が設置されているが、職員の配置
や文書類の保管について企画課との明確な仕切りがされていない。団体の独
立性、自主性を確保するためにも、ハード面での仕切りも明確にするよう検
討されたい。
《措置内容》
企画課事務室内に、新城市国際交流協会の看板を設置し、来客にも一目で
わかるように改善した。文書類の保管場所については、課内では明確に分け
ていたが、外部者でも一目でわかるようにレイアウトを変更するなど施した。
講じた措置等の内容
【新城市体育協会】
監査結果報告年月日
平成24年10月26日
監査結果に対する措置通知年月日
平成24年11月17日
《意見1》
支出関係の書類で、印鑑漏れや数字の誤記等が散見されたので、支出事務
には正確を期されたい。
《措置内容》
指摘された支出関係書類の印鑑漏れや数字の誤記については、正確を期す
ために、再度注意深く見直しをしたり、協会内での監査の折に見落としや誤
りがないように念を入れて点検をしたりして、正確を期す。
《意見2》
役員等報酬の支出について、支出根拠となる内規と会則に整合性がない部
分が見られたので、現状に合うよう会則を整備されたい。
《措置内容》
役員等報酬の支出根拠となる内規と会則の整合性については、次のように
改める。
現行
第 13 条 役員は無給とする。
2 役員(会長、副会長、理事長、副理事長、理事、監事)には費用弁償す
ることができる。
3 前 2 項に関し必要な事項は、理事会の議決を経て、理事長が決定する。
改正(案)
第 13 条 役員(会長、副会長、理事長、副理事長、監事)には費用弁償す
ることができる。
2 前項に関し必要な事項は、理事会の議決を経て、理事長が決定する。