櫻木 達夫 様 - 神奈川トヨタ自動車株式会社

EXECUTIVE INTERVIEW:
エグゼクティブ
インタビュー
NO.
26
このコーナーは神奈川トヨタのお客様である経営者
の方にお話を伺うコーナーです。
株式会社オクツ薬局 薬剤師・ケアマネージャー
櫻木 達夫
様
昭和45年に保険薬局としてスタートしたオクツ薬局。
それから40年あまり、地域に密着する薬局として
愛され続け、現在は小田原に6店、箱根湯本に2店、
計8店舗を展開しています。創業者で薬剤師、
そしてケアマネージャーの側面もあわせもつ、
櫻木達夫氏にお話を伺いました。
■ 様々な情報を管理・伝達できる
「かかりつけ薬局」に
―開業してから40年以上ですね。
「 薬 の 処 方 は 医 師 が 行 い、 処 方 箋 に
基づいて薬局が薬を出す」という医薬
分業制度が行き渡る前に開業しました。
できるかだけではなく、介護の側面からも
ですから、もっともっと頼られる存在に
捉えていく視点が必要だと思いました。
ならないといけませんね。
̶薬剤師とケアマネージャー、両方の
̶ 薬の飲み合わせによっては危険な
視点があることで、何か見えてくること
ものもある、などの問題もあるようですが。
まさに、そこを管理していくのが薬剤師
はありますか?
例えば介護の分野で、多くの高齢者が
じょくそう
の仕事です。「おくすり手帳」で個人の
現在は保険調剤を中心に、20名ほどで
悩 ん で い る 排 泄 や 褥 瘡 の 問 題。 現 状、
薬歴を把握し、余計に薬を使い過ぎて
やっています。その間、二人の娘も大きく
西洋薬を使っていることが多いのですが、
いないか、適切であるか等をチェック
なり、ともに薬剤師となりました。
漢方薬をお勧めしたい場合もあります。
します。内科や整形外科、歯科など複数の
西洋薬は不都合な要素を排除するという
̶ご自身は、薬剤師としてだけではなく、
ものですが、漢方は「補う」もの。年を
ケアマネージャーの資格も持っているの
経ると失うものを「補う」という考え方は、
ですね。
高齢者に合っていると思います。ケア
国の方針として、これからもっと在宅
マネージャーとしてお年寄りに寄り添った
で介護や医療を行う方向になっています。
視点をもちつつ、薬剤師として、医師と
将来的に、今まで以上にお年寄りとおつき
一緒になって患者さんに合った処方が
あいしながら介護を考えていこうという
できる状態になればいいと考え、
「任せて
こ と で、 医 師、 看 護 師、 介 護 事 業 者、
ください」と胸を張って言えるよう頑張って
そして薬剤師と、多職種が連携し、力を
いる最中です。定期的に勉強会へ出席して
合 わ せ て 関 係 を 築 い て い る 最 中 で す。
知識を更新しています。もともと伝統的
こういう流れの中、薬剤師として何が
に薬屋というのは、漢方薬は得意分野
オクツ薬局の「おくすり手帳」は薬の服用歴欄の他、読み物ページ
が非常に充実しています。基本的な飲み方や使用法が、豊富な
イラストとともにわかりやすく説明されています。イラストは
娘さんが担当したとのこと。
薬のことなら何でも解決できる
心強い存在でいたい
医師にかかっても決まった薬局、つまり
そのお手伝いとしての薬歴管理だけで
生んだりしています。こういったことを
「かかりつけ薬局」があれば統一管理が
はない「おくすり手帳」を考えています。
防ぐため、話しやすい雰囲気づくりや、
なされて安心です。薬剤師は薬の専門家
昔は医師に全てお任せ、という考え方
医師にかかる以前の健康相談をします。
として、皆様の相談に乗り、丁寧に説明
でしたが、今は治す手助けをするという
患者さんの情報を幅広く医師に伝えて、
していかなければなりません。
患者さん主体の医療に移行しています。
より良い医療につなげていくことが薬剤師
そのために患者さんは、使っている薬の
の重要な仕事だと思っています。
̶ 処方箋で大量の薬を処方されるの
知識を持つ、効いた・効かないなど使用
には理由があるとか?
評価を医師に伝える、薬歴をチェック
̶ 病気を治すこと以外でも、私たち
処方薬というのは作用の仕方が限定的
す る、 と い う3つ の 事 項 を 行 う こ と が
を取り巻く環境についても深く関わって
な為、多岐にわたる症状に対応しようと
必要です。私たち薬剤師は、患者さんと
いるとか?
すると、どうしても種類が増えてしまう
医師との関わりをよくするための架け橋的
のです。市販薬は広範囲の症状に効く
存在だと思っています。高齢の方ほど、
まして、勉強に適した明るさ、プール
よう、複数の作用を組み合わせて作られて
昔の習慣があるせいか医師に任せきり
の水や給食室の衛生管理などを行います。
いますが、処方薬は患者さん個人の症状
だったり、飲んでいないのに飲んだと
疫病防止のための害獣害虫の駆除などは、
に合わせて作用する内容を決めていく、
いう報告をしてカルテと症状の差異を
実は薬局の得意技。昔のようにいろいろ
例えば学校薬剤師という分野があり
いわばオーダーメイド。さらに現在は
ご相談していただければ、お役に立てる
薬の種類が飛躍的に増えています。昔は
のではと思っています。また、禁煙など
使用量を増やすだけで対応したところを、
悪い生活習慣の改善などもご協力できます。
作用の異なる薬を使うようになったりと
少し前までは、医師にかかる以前に薬局へ
取り扱いが複雑化しました。複数の医師
さまざまな相談が持ちかけられていたもの
にかかっている場合、同じ成分の薬が
です。皆さんが薬局に来やすい環境を作り
重なっている場合もあります。重複や
つつ、日々進化していく情報をしっかり
不都合な飲み合わせの防止等、総合的に
自分のものとして薬のことを何でも解決
判断するために「おくすり手帳」と専門の
できる心強い存在でいたいと思っています。
アドバイスが必要なのです。こういった
素朴な疑問を、わかりやすく説明できる
<インタビューを終えて>
薬剤師でありたいものですね。
オクツ薬局 本部
■ 患者さんと医師との架け橋的な
存在に
̶ オクツ薬局の「おくすり手帳」は
飲み方、使用法にはじまり、薬の評価
の仕方など、非常に丁寧に説明されて
いますね。
病気を治すのは患者さん自身なので、
〒250-0004 神奈川県小田原市浜町1-14-3
TEL:0465-24-2622
http://homepage3.nifty.com/okutsu-p/
扇 町 TEL:0465-35-9401
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[さくらぎ薬局]
湯 本 TEL:0460-85-5225
駅 前 TEL:0460-85-8200
店頭や店内に飾られているのは、奥様の
実家に眠っていたという大正∼昭和初期の
小田原近辺の写真。写真集としてまとめられる
ほどの量を誇る写真コレクションは、コミュニ
ケーションの一環としても機能しているの
だとか。古い写真を通して話が広がり、売る
だ け・ 買 う だ け の 味 気 な い 関 係 で は な く、
より生活に寄り添った相談が交わされる間柄に。
そんな古風で素敵な習慣が今もしっかり
根づいているのは、城下町・小田原という
土地柄だからでしょうか。