岡山大学 歯学部

岡山大学
2015
歯学部案内
Dental School
Okayama University
2015
ら
域社会
か
地
世界を俯瞰する
DENTAL SCHOOL
本当の意味で
医療を支えることのできる
歯科医や研究者に
目 次
岡山大学歯学部案内
学部長挨拶——————— 3
沿革—————————— 4
教育理念———————— 5
カリキュラム— —————— 6
海外での活動——————— 9
卒業後の進路
卒後臨床研修センター——— 10
大学院—————————— 11
研究室紹介——————— 13
窪 木 拓 男
岡山大学歯学部は、昭和 54 年に創設された、国立大学法人では最も新しい歯学部です。一方で、
その起源となる岡山大学医学部は、多数の関連病院を持ち、中四国随一の歴史と伝統を持つ本邦屈指
の医療拠点校です。このような環境は、歴史と伝統を重んじながら、新しい医療ニーズに積極的に対
応する柔軟性を岡山大学歯学部に与えました。
少子高齢化を中心にした社会構造の変化は、歯科医師に求める教育内容も大きく変化させました。
例えば、高齢者や有病者などの病態、精神心理学的・社会学的な問題の理解が不可欠となりました。
岡山大学歯学部は、医学部や岡山大学病院、そして大学院医歯薬学総合研究科との連携を密に、全
身疾患や精神心理学的・社会学的な教育を積極的に行っています。国際交流も盛んです。学部3年次
生に数ヵ月、海外の大学等に派遣する国際短期派遣制度(ODAPUS)があり、毎年 20 名弱の学生が
サークル紹介——————— 16
米国やカナダ、そしてアジア等の諸国に派遣されています。そして、歯科医として欠いてはならない臨床
岡山市内案内—————— 17
周術期管理や在宅・介護現場に通用する隣地実習を行っています。
わたしの岡大ライフ— ———— 18
キャンパス紹介— ————— 20
病院紹介———————— 22
2
2015
歯学部長
的な技術教育も精一杯行い、他大学では難しくなったマンツーマンの臨床実習体制をさらに充実させ、
この様な現場力を重視した教育方針が功を奏し、岡山大学歯学部の卒業生は、国際的な医療基準
に立脚した知識、技術と医療態度を身につけ、高い評価を得ています。 ぜひ、岡山大学歯学部で学び、
本当の意味で医療を支えることのできる現場力のある歯科医師や研究者になりませんか。
3
DENTAL SCHOOL
明日の医療における歯科医療を創出しよう!
2015
全身と心の健康に満ちた生活を支えるための口腔機能を追求する
歯科医師や研究者を育成します。
沿革
学部
昭和52年 4月
昭和54年10月
昭和55年 4月
昭和56年12月
昭和57年 4月
昭和59年 4月
昭和63年 4月
平成13年 4月
平成14年 4月
平成16年 4月
平成17年 4月
平成26年 8月
歯学部創設準備室設置
岡山大学歯学部設置
歯学部第一期生受入
歯学部校舎および附属病院棟新営工事竣工
歯学部専門課程の授業開始
18講座設置完了
大学院歯学研究科(博士課程)設置
大学院医歯学総合研究科を設置(平成15年4月 修士課程設置)
歯学部学士入学第1期生受入
国立大学法人岡山大学へ移行
大学院医歯薬学総合研究科を設置
国際バカロレア入試を開始
アドミッションポリシー
教育理念
口は、息をしたり、物を食べたり、会話をするなど人が生活していく上で必要なだけでなく、
日常生活において豊かな表情を演出する大切な器官です。また、最近では、物を咬むこと
が記憶や学習の効果を高めるなど口の機能が脳の働きに関わることが脚光をあびています。このように大切な口の健
康を管理するため、病気の治療や予防に関する研究や、口の科学研究をもとに得られた成果を全身の健康増進に発
展していくのが歯科医学です。
岡山大学歯学部は良き歯科医療人を育成し、歯科医学を研究、発展させることを目的とし、
「国民への高度な歯科
医療の提供」と共に「先端的な歯科医療の研究開発」を重視した人材育成を行っています。さらに、社会のニーズ
の多様化と国際化が急速に進む現在、総合的に適切な判断を行える学際的国際的な人材の育成につとめています。
1)総合大学の特性を生かし、幅広い教養および総合的判断能力を身に付けた豊かな人間性の育成
2)社会の要請ならびに科学の進歩に主体的に、独創的に対応し、高度な医療福祉の担い手となりうる歯科医師の
病院
昭和55年 4月
昭和57年 4月
平成 5年 4月
平成13年 4月
平成14年 2月
平成14年12月
平成15年 4月
平成15年10月
平成16年 4月
平成21年 4月
平成22年12月
平成25年 4月
育成
歯学部附属病院創設準備室設置
附属病院棟新営工事竣工、歯学部附属病院設置、診療開始
11 診療科となる
特殊歯科総合治療部および地域医療支援室を設置
口腔インプラント外来および顎関節症 ・ 口腔顔面痛み外来を設置
卒後臨床研修センターを設置
審美歯科外来を設置
歯学部附属病院と医学部附属病院を統合、医学部 ・ 歯学部附属病院を設置
国立大学法人岡山大学へ移行
医学部・歯学部附属病院が岡山大学病院に改称
スペシャルニーズ歯科センターと医療支援歯科治療部を設置
岡山大学病院が臨床研究中核病院に選定
3)歯科医学を基盤に多彩な場で活躍ができる知識と技能、さらに科学者としての学際性と国際性の育成
4)先端的な歯科医療の研究開発を担うための問題発見、問題解決の能力を身に付け、自ら生涯を通じて学ぶ精神
の育成
目 標
岡山大学における教育の目的は、専門的能力の育成と人格形成です。これは卒業後に社会
に出て活躍するための基盤となるものです。すなわち多様化、複雑化、情報化時代において、
社会に貢献できる能力を身に付けなければなりません。このためには高度な専門的知識だけでなく、論理的思考力、
独創的思考力、そして高い倫理観と教養を身に付ける必要があります。
歯学部では、高度な医療福祉の担い手となりうる歯科医師、先端的な歯科医療の研究開発を担う研究者など、歯
科医学を基盤に多彩な場で活躍できる人材を育成しています。教育課程は6年一貫教育となっており、歯科医療に必
要な臨床科目、その礎となる基礎科目など一般的な歯学教育を中心に、歯科医師に必要な知識と技術の習得を目指
します。
理想の
入学者像
歯科医学は総合的な学問で、岡山大学歯学部では、自然生命科学から工学的な分野、
さらには人文・社会科学的な分野まで幅広い領域の教育・研究が行われています。必ずし
も理科系の学生のみではなく、さまざまな学生が活躍できる学部です。
以上のような観点から、文系、理系を問わず、次のような学生を求めています。
・歯学教育を受けるに十分な基礎学力がある人
・他人を思いやる優しさと高い倫理観を持っている人
・何事にも意欲的に取り組むことができる人
・生命、健康科学に強い好奇心と探究心を持っている人
・歯科医師として国民の健康、福祉及び地域と国際医療に貢献したいという明瞭な目的意識を持っている人
※歯学部のアドミッション、ディプロマ、カリキュラムの各ポリシーは歯学部ホームページでご覧ください。
4
5
カリキュラム
DENTAL SCHOOL
世界に通じる全人的医療人を育成します。
2015
第107回(平成25年度)
歯科医師国家試験
合格率92.9%
全国平均73.3%
6 年次
5 年次
4 年次
3 年次
2 年次
専門歯学臨床予備実習
診療参加型臨床実習
細胞生物学
専門歯学基礎科目
講義・実習
対人コミュニケーショ
ン実習で得た知識や
スキルを活用して各症
例に沿った問題を発
見し、グループ 討 論
を行います。
研究室配属
英語
(歯学部)
専門歯学
臨床予備実習
実際の臨床の現場にて、教員の指
導のもとで臨床技能と態度を養い
ます。
専門歯学臨床講義
各研究分野において学生が自ら実験研
究に参画し、科学的視点を身につけます。
進級
判定
診療参加型
臨床実習
臨床事実に基づく歯科治
療についてグループ討論・
発 表を行い、患者さんに
とって最良の治療計画を
立てる基礎を熟考する態
度を身につけます。
教養教育科目
情報処理入門
岡山 大 学 医学部から
講師を招き、臨床医学
について学びます。
チュートリアル
)
ODAPUS
テーマに沿った話題について、グループ
ごとに討論、発表することで、自己学習
能力を習得します。
チュートリアル
研究室配属・
歯学国際交流演習(
(問題発見解決型学習法)
新入生が医療施設の見学や体験実習、
患者さんのエスコート実習を行い、医
療人としての自覚を持ちます。
海外の大学の聴講生として短期留学し、
広い視野を持つことを身につけます。
マネキンを患者と想定して様々な歯科
臨床技術を習得します。
卒業後の進路
臨床医学
講義
総合歯学演習
早期見学実習
チュートリアル
臨床実習を終え、こ
れまでの歯学教育内
容を整理し、歯科医
師国家試験のための
準備を行います。 ODAPUS
早期見学実習
歯科医療演習
実践歯科医療学
医療面接実習
医療法学・
社会福祉学
1 年次
10年平均87.1%
進級
判定
進級 全国
判定 共用試験
卒業
判定
国家
試験
※詳細および学士入学生についてはホームページを参照してください。http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent
6
7
海外での活動
歯学部学士教育課程の構築と
カリキュラム
独自の専門教育
■専門教育(=必須科目)
図1 早期見学実習
30 〜 40%
AFRICA
THE MIDDLE AND
NEAR EAST
ODAPUS
提携大学(H26 年度予定)
(多彩に活躍できる人材を送り出す)
・カリフォルニア大学 (USA)・中国医科大学(中国)
・大連医科大学(中国)
・
ハサヌディン大学(インドネシア)・サスカチュワン大学歯学部(カナダ)・
ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
・ハイフォン医科大学(ベトナム)
・
サウスウエスタン大学(フィリピン)・サンパウロ大学(ブラジル)・台北
医学大学(台湾)・サンアンドレアス大学(ボリビア)・高雄医学大学(台
湾)・フォーサイス研究所(アメリカ)・ペンシルベニア大学(アメリカ)・
南昌大学(中国)
・マヒドン大学(タイ)
・チャールズ・スタート大学(オー
ストラリア)・シンガポール大学(シンガポール)・香港大学(中国)
■独自のカリキュラム
1 早期見学実習 1年次(図1)
2 チュートリアル 1・3・5年次(図2・3)
3 自由研究演習(研究室配属)または
4 診療参加型実習 5・6年次(図4)
図3 チュートリアル発表会
図4 マンツーマン方式
利 点:高い国家試験合格率、高い大学院進学率、多彩な社会進出
欠 点:マンパワー不足、予算削減による制度的疲労
利点の強化
欠点の改善
継続的な改善へ
▼
次期中期目標
海外ボランティア
卒 業 生や大学スタッフは様々な医 療ボラ
「学士教育課程の構築」
効率的教育
(過不足の解消)
教員の再配置
(学部長裁量による効率化)
ODAPUS と は、Okayama university Dental school study Abroad
Program for Undergraduate Students の略称で、三年次生が、三
ヵ月程度、海外の大学に聴講生として参加できる短期留学制度
です。岡山大学に特有の制度で、派遣大学の世話教授等から受
講証明書を取得することで単位として認可される選択科目で
す。現在、カリフォルニア大学(USA)、サスカチュワン大学
(CANADA)など世界各国にあるいくつかの大学への短期留学が
可能です。
ティア活動に携わっています。このよう
な活動は講義等を通して紹介されます。
実際にベトナムでの歯科医療や口唇口蓋
裂治療支援、また、モンゴルでの歯科医
療ボランティアなどに学生が参加しています。
大阪大学歯学部昭和55年卒、岡山大学歯学部非常勤講師(1983~2013)
黒田 和博
(耕平)
神戸医療生協 生協なでしこ歯科
1991年から始まったモンゴルとの国際歯科医
療交流は、24年間継続して続けられていま
す。モンゴル国立医科大学と岡山大学歯学部
は1995年日本の大学としては初めて交流協定
を結びました。毎年9月の現地活動では、これまでも多くの学
生達が、両国の学生交流や、首都や郡部での歯科保健予防活
動に参加し貴重な体験を重ねています。ぜひご参加ください。
梅川 真由子 4年次生/岡山白陵高等学校卒
高津 里帆 4年次生/愛知県立横須賀高等学校卒
学部生による研究発表
王 碩 5年次生(中華人民共和国遼寧省実験高等学校卒)
研究室配属で得た研究を継続して、4年生の夏に第 19 回 SCRP 日
本代表選抜大会で発表し、優勝を獲得できました。
また、同年度 11 月にアメリカのニューオーリンズで行われた ADA
年度大会に招待され、日本代表として発表することができました。
研究で未知なる世界を探る楽しさを知り、世界中の研究者たちと交
流もでき、貴重な経験になりました。
角谷 宏一 5年次生(岡山県立岡山朝日高等学校卒)
口腔生化学分野の教室で、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、軟骨
から骨を形成する段階における特定の蛋白質の研究をさせていただきました。
約2年間の研究の成果をまとめ、昨年岡山で開催された歯科基礎医学会・学
術大会で発表し、学生賞を受賞しました。
これからの人生で役立つ沢山のものを研究を通して学ばせていただきました。
8
MIDDLE AND
SOUTH AMERICA
私は ODAPUS プログラムを利用してカナダの
サスカチュワン大学歯学部に留学しました。現
地の一年生のクラスに入り、講義や実習を受
けました。授業内容は日本と共通なこともあれ
ば日本で使われていない技術を使うこともあり
興味深かったです。現地の学生はとても勉強
熱心で良い刺激を受けました。遠い地ですが、
同じ歯学を志す仲間ができて嬉しかったです。
また、ホストファミリーは私に本当の娘のように
接して約三ヵ月の留学生活を温かくサポートし
てくれるだけでなく、カナダならではのスポー
ツ観戦やサンクスギビングデー、ハロウィンな
どのイベントを経験させてくれました。後輩の
皆さんにも是非このプログラムを通じて一生の
宝物になる体験をしてもらいたいです。
図2 少人数方式
カリキュラム・マップの
勉強会
OCEANIA
林 怜奈 4年次生/岡山県立岡山朝日高等学校
短期海外留学(ODAPUS)3年次
最近の
2015
NORTH AMERICA
ASIA/PACIFIC
EUROPE
▶モデル・コア・カリキュラム 60 〜 70%
▶独自のカリキュラム DENTAL SCHOOL
私たちは3回生の夏休みに、モンゴル歯科探検
隊に参加しました。幼稚園や障害施設に行って
検診の補助をしたり、人形劇やダンスを通して
歯磨きの大切さを伝えたりしました。またモンゴ
ル国内の観光もでき、とても楽しい経験ができ
たと共に、とても視野が広がりました。
日本を離れて海外医療ボランティア
をして、こんな小さな自分にも誰
かのためにできることはたくさ
んあるのだと知り、とても嬉し
く感じました!
9
DENTAL SCHOOL
卒業後の進路
研修医
センター
大学院
充実した歯科医師卒後臨床研修の提供
卒後臨床研修センター
歯科研修部門
2015
医・歯・薬の3学部が連携して次世代のヘルスサイエンスを開拓する
大学院医歯薬学総合研究科
大学院では、海外からの留学生、あらゆる学部の卒業生、社会人として活躍中の人々
が、今までの歯科医学の枠を超えた斬新な視点から日夜研究を進め、ヘルスサイエンス
の明日を導く旗手として世界中の注目を浴びています。
平成 18 年から歯科医師法が改正され、新たに歯科医師免許を取得した歯科医師は 1 年以上の臨床研修を
行うことが可能なプログラムを提供しています。
本院での研修の目標は、医療人である歯科医師にとって必要な態度、知識および技能を習得し、生涯研修の
第一歩とすることです。この目標を達成できるように、机やロッカー、パソコンを設置した研修歯科医室など充
多様化する社会の要請に応える工夫された課程
卒業
▶
在学中
受けることが義務化されました。これに対応して、岡山大学病院では、1年間の充実した歯科医師臨床研修を
実した研修ができる環境も提供するとともに、歯科臨床のみならず、セミナー、カンファレンスさらには救急救
命講習等を組み込んだ魅力的なカリキュラムとしています。また、研修歯科医が日々の診療を振り返ることによ
り多くの気付きが得られ、歯科医師としてのプロフェッショナリズムを学ぶ手助けになるように、パソコンを使っ
た独自の研修教育システムも活用しています。
初期研修医
(歯学系1年)
後期研修医
国家
試験
このような本院での卒後臨床研修は、社会から期待される歯科医師となるための礎として研修歯科医各自の
大学院博士課程
将来に向けて有効に役立ててもらえるものと確信しています。
(標準修業年限 4 年)
生体制御科学専攻
病態制御科学専攻
機能再生・再建科学専攻
社会環境生命科学専攻
多彩なコースワーク
卒後臨床研修センター歯科研修部門長
社 会 人
○研究者養成
・一般コース
○高度医療人養成
・臨床専門医コース
・がんプロフェッショナル
養成コース
ほか
授与される学位の種類
博士(歯学)
博士(医学)
博士(学術)
鳥井 康弘 教授
医療職 研究職 等
特色ある教育プロジェクト
◯大学院教育改革推進プログラム
「ART プログラムによる医学研究
者育成」
「医療系大学院高度臨床専門医
養成コース」
「ユニット教育による国際保健実
践の人材育成」
◯
がんプロフェッショナル養成プラン
「中国・四国広域がんプロ養成プ
ログラム」
大阪府立高津高等学校 昭和 50 年卒業
※学部・大学院連携制度
科目等履修制度 :学部在学中から大学院の科目を履修できる制度
DDS/PhDコース:研究指向の学部生が 4 年次または 5 年次を終了時点で学部を退学し、大学院に入学。
大学院修了後に学部に再入学する制度。
OB・OGは今…
菅原 康代 岡山大学病院矯正歯科
(兵庫県立姫路西高等学校卒業)
岡山大学への入学卒業、そして歯科医療人として
岡山大学卒業後、大学院博士課程へ進学し学位を取得しました。臨床系講座の大学院へ進
学しましたので、診療と研究との両立の大変さはありましたが、その分若いうちに臨床と基礎
の両面から歯科を見られるようになったことで、その後の歯科の世界が広がったように思いま
す。また、大学院修了後は矯正歯科の認定医を取得し、これまでの経験を生かしながら岡山
大学病院矯正歯科にて教育、臨床、研究と 3 本柱を元に勤務させていただいております。現
在、育児まっただ中で、毎日奮闘しておりますが、仕事を続けることができるのは家族の支え
と、講座をはじめとする岡山大学の諸先生方の支えがあってこそだと日々実感し、感謝してお
ります。岡山大学は歯学科の 6 年間はもとより、その後の大学院や、歯科医療人としての歩み
方などを自ら構築していく礎をも学ぶことができる大学であると思っています。
10
OB・OGは今…
江國 大輔 岡山大学病院 予防歯科 講師 (岡山県立岡山大安寺高等学校卒業)
若手トップリサーチャー研究奨励賞を受賞して
この度、歯学部初の岡山大学若手トップリサーチャー研究奨励賞(国際的に活躍できる 40 歳
以下の若手研究者の育成を図るため平成 19 年度に創設されたもの)を頂きました。大学院では、
医歯薬学総合研究科の利点を生かして、他分野との連携が活発に行われ、研究を通じて国際貢
献に寄与しています。私自身が賞を頂けたのは、歯学だけでなく、他分野の先生方との連携が
あってこそでした。EBM
(根拠に基づく医療)という言葉が使われはじめてしばらくたちますが、
歯学分野では分かっている根拠がまだまだ少ないように思います。歯科医療の発展に貢献して、
世界の人々を救う研究を行う若手研究者が、1 人でも増えることを願っています。
11
輩たち
活躍する先
生は、
学部の卒業
歯
学
大
山
岡
ています
野で活躍し
分
な
ま
ざ
さま
平成15年卒業 吉澤 さゆり
Research Assistant Professor
Department of Oral Biology
Center for Craniofacial Regeneration
School of Dental Medicine
University of Pittsburgh
Pennsylvania, USA
最先端の基礎研究をもとに歯科医療を発展させたいという思いから、
岡
山大学歯周病態学分野にて博士号を取得し、
その思いが確信へと変わ
りました。現在は、生体分解性の金属を用いた骨組織の再生など、頭蓋
口腔組織再生について幅広く研究しています。今後とも新たな治療法
の開発に貢献していきたいと思っています。
昭和63年卒業 植野 高章
大阪医科大学 医学部 口腔外科学教室 教授
超高齢社会を迎えた日本では、医学領域で咀嚼機
能の重要性が認識され歯科医学の重要性が高まって
います。大学では医学部学生に口腔病変の診断・治療法
や口腔環境と全身疾患との関係を教育しています。附属病院では、病
棟や外来で口腔外科治療全般を行っています。専門は顎顔面領域の
再建外科です。
平成8年卒業 平間 雅博
Case Western Reserve University,
Cleveland, Ohio, USA
School of Dental Medicine
Assistant Professor of Department of Pediatric
Dentistry and the Director of
Undergraduate Pediatric Dental Clinic
アメリカでは、華やかな生活の陰に、貧しい子供たちが歯
科治療を受けることが出来ずに、
虫歯のため、生活に支障をきたしたり、
時には命を落とすこともあります。
そういう子供たちを助けられるように、
歯学部の学生を教えながら、
いつか世界中の子供たちが、
虫歯で泣くこ
とがなくなるように勉強しています。
昭和63年卒業 高橋 慶壮
奥羽大学歯学部 歯科保存学講座
歯周病学分野 教授
歯周病学と歯内療法学が専門です。臨床では、歯
周組織再生療法および口腔インプラント治療を中心と
した包括的歯周治療を実践し、臨床家向けの書籍を執
筆しています。卒前教育では、
国家試験対策に加えて問題解決型思考
能力の育成を心がけています。
かい手
守る暖
見
を
ち
た
学生
心と身体の健康管理を
サポートします。
保健管理センター
快適な学生生活を
力強くバックアップします。
12
学務課教務グループ(歯学部担当)
平成元年卒業 舩橋 誠
北海道大学大学院歯学研究科
口腔機能学講座口腔生理学教室 教授
北海道大学にて歯科医学の教育と研究に従事して
います。
「 摂食行動の中枢機序」を研究テーマに、脳
の神経細胞の活動をリアルタイムに計測する実験や行
動実験を行っています。食べることを科学して「摂食と脳と心」の相互連
関について理解を深めることに貢献したいと思っています。
研究室
紹介
DENTAL SCHOOL
2015
平成9年卒業 高木 洋志
Coldwater Dental Office/Empress Walk Dental
Practice 開業医(カナダ、
オンタリオ州)
学生時代から北米での歯科医師免許取得を目標に
していました。卒後カナダの大学の歯学部(UWO)
に
入学し、
カナダ歯科医師免許を取得しました。現在はカナダ
オンタリオ州で開業医として臨床の日々を送っています。異国の地でも歯
科医師として仕事が出来ることに喜びを感じています。
平成8年卒業 恒石 美登里
日本歯科総合研究機構 主任研究員
日本歯科医師会内部に設置された研究機関で、常
勤研究員として仕事をしています。厚労省等で審議
されている医療政策や、
日本歯科医師会の政策決定
のための情報やデータ収集および分析を実施しています。
国民が健康な生活を確保できる、
歯科保健医療制度を確立するために
努力していきます。
平成元年卒業 富澤 一仁
熊本大学 大学院生命科学研究部
分子生理学分野 教授
岡山大学歯学部卒業後、医学部で研究・教育に携
わってきました。現在は、
アジア人種の体質にあった糖
尿病治療薬を開発しています。
岡山大学歯学部の教授を
はじめとする先生方は情熱があり、
暖かく指導していただけます。私も本
当に有意義な学生生活が送れました。皆さんも有意義な学生生活が送
れることを約束します。
昭和63年卒業 松香 芳三
徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
顎機能咬合再建学分野 教授
補綴(ほてつ)歯科学分野において、歯などの組織
欠損に対する再生・再建に関する教育・臨床・研究を行
っています。振り返ってみますと、岡山大学での学生時代
は楽しく有意義な時間を過ごすことができ、
岡山大学歯学部で学習した
ことが現在の生活の基礎になっています。皆様も素晴らしい学生時代を
過ごされることを期待しております。
案内
同窓会のご
歯学部同窓会長
千原 敏裕
昭和63年卒業
大学と同窓会は車
輪の両輪。連携と強調
を礎に活動しています。卒業生にとっ
て同窓会は〝ふるさと〟です。日本各
地の同窓会地区支部・県支部が同窓生
をサポートします。同窓会は在学生の
福利・厚生も支援しています。
口腔形態学
口腔機能解剖学
骨や歯をテーマに、それらの
形成機構や吸収機構を研究
脳研究から口腔科学に迫る
歯学部での教育は、肉眼解剖学の講義・実習
を分担担当すると共に、顕微鏡レベルで人体を構
成する細胞・組織・器官を学ぶ顕微解剖学の講義・
実習も担当しています。さらに、歯や歯周の発生
とミクロの構造について学びます。研究について
は、1)骨の形成、吸収機構をミクロのレベルで
調べる、2)骨形成に対する機械的な力と体内の
要因について調べる、3)骨形成を促す遺伝子を
細胞・組織に導入する方法を用いた、骨の再生の
教授
研究。これらの研究を行うにあたっては、光顕、 山本 敏男
新潟県立新発田高等学校
電顕を始め、免疫組織化学や分子生物学的方法を
昭和 44 年卒業
用いています。
口腔は摂食、呼吸、発声などのため、骨や筋
肉が組み合わさり、神経や血管がくまなくはりめ
ぐらされて繊細な感覚や運動をコントロールして
います。授業では、口腔やそれを支える全身の構
造を学びます。講義は 2 年生の秋からはじまり、
3 年生の冬には全身の構造を観察する実習があり
ます。研究面では、脳がどのように口腔の感覚情
報を処理するかを調べています。三叉神経痛など
原因がよくわからない痛みや、歯のかみ合わせが
悪いためにおこる顎関節障など、口腔の感覚を伝 杉本 朋貞 教授
える神経や脳の不調が起こるメカニズムを研究し 大阪府立住吉高等学校
昭和 45 年卒業
ています。
口腔生理学
口腔生化学
神経科学が解き明かす
口の働き
生命分子のネットワークを解明し
次世代の歯科医療に道を拓く
生理学は体の機能を解き明かす学問です。個々
の細胞から始まり、個体、ひいては社会的な行動
パターンも研究の対象です。とくに歯学部では、
全身の機能を理解した上で、様々な口の働きとそ
のメカニズムを勉強します。研究では、口の働き
を解明するために、脳の役割に着目しています。
口の感覚(味覚や痛み)
、唾液分泌、ひいては食
事や肥満の研究などです。これらの研究は、歯科
の臨床に携わる人達と共同で進めています。健康
松尾 龍二 教授
を保持し生活の質(QOL: Quality of Life)を増進
ラ・サ−ル高等学校
させることに役立っています。
昭和 46 年卒業
現代の生化学は、今や分子生物学、ゲノム学
にまで広がる広大無辺な学問です。当分野では皆
さんに生命の分子基盤とともに、歯科医療に特化
した生化学を学べる講義を提供します。また、能
動的学習プログラムである演習、先端技術である
DNA 診断、遺伝子操作が体験できる実習も用意
しています。研究面では世界有数の CCN ファミ
リー分子研究の拠点として、グローバルに共同研
究を続けています。この分子は様々な生体分子を
ネットワーク的に操り、組織再生、癌などの難病
に深く関わる重要分子で、再生医療への応用もい
ま期待されているところです。
久保田 聡 教授
ヴィアトール学園洛星
高等学校
昭和 55 年卒業
13
DENTAL SCHOOL
口腔病理学
口腔微生物学
細胞・組織・遺伝子からのアプローチ
病態メカニズムの解明を目指す
微生物と身体のせめぎ合いを
分子レベルから追及する
病理学とは病気の本態(原因・成り立ち・経過・
転帰)について探求する学問です。口腔病理学の
講義では身体に生じる様々な病的な変化や疾患に
ついて、口腔領域だけではなく全身疾患に関して
も学びます。実習では顕微鏡を用い病変の標本を
観察することにより、細胞・組織の変化を視覚的
にとらえ理解していきます。研究では、口腔腫瘍
や歯の再生に取り組んでいます。口腔腫瘍の研究
では、遺伝子レベルでの病態メカニズムの解明し
ています。歯の再生研究では、幹細胞を用い新た 長塚 仁 教授
な歯を再生させ健康に寄与することを目標として 開成学園高等学校
昭和 56 年卒業
います。
歯科薬理学
生体材料学
未来の歯科医療を見据え、
新しい材料、技術を創る
薬理学は、
生体と外来の化学物質(通常は薬物)
との関わりを分子から個体のレベルまで総合的に
検討することによって、薬物が生体機能に及ぼす
影響を明らかにし、薬物療法の基盤を確立すると
ともに、生体の未知なる機能を探究していく学問
領域です。当分野では、医療現場で自ら判断し、
質の高い、安心・安全な薬物治療を提供する能力
を持つ歯科医師育成を目指して教育にあたってい
ます。また、がん個別化医療の実現を目指した基
礎研究、ならびに歯科口腔領域における摂食や疼 小崎 健一 教授
痛などの様々な現象を調節する神経作用に関連し 東海高等学校
昭和 58 年卒業
た研究を進めています。
生体材料学分野では、歯科医療において重要
な役割を担う医用材料、医用技術の開発を行って
います。逆の観点でいうならば、新しい材料や技
術を開発することで、新しい歯科医療を創ること
ができます。近年、材料工学に機械工学、電子工学、
細胞生物学、分子生物学など様々な学問、知識を
組み合わせることが進んでいます。その結果、こ
れまでにない次世代の材料、技術の創出機運が高
まっています。一緒に新しい歯科医療を創り、世
界中の人々の幸せに貢献してみませんか?
歯科保存修復学
𠮷山 昌宏 教授
大阪府立茨木高等学校
昭和 51 年卒業
インプラント再生補綴学
我々の教室は、インプラント義歯学・クラウ
ンブリッジ学の講義、実習を担当しています。補
綴学は歯や口の中の組織の欠損で障害・喪失した
機能と形態の回復を目的としています。将来的に
はバイオエンジニアリングを駆使し、歯や口の組
織再生によって欠損を回復させる新たな手法が創
生されるでしょう。我々の教室でも再生歯の萠出
に成功しており、今後の発展が期待できます。一
方、顎関節症・口腔顔面痛や睡眠時無呼吸症候
群、高度インプラント治療や接着技法の臨床応用
といった先進的な治療法の開発にも精力的に取り
組んでいます。
14
松本 卓也 教授
高槻高等学校 平成元年卒業
岡山県立井原高等学校
昭和 55 年卒業
徳島県立城ノ内高等学校
昭和 58 年卒業
当教室は口腔外科(病態系)を担当する臨床
系分野です。口腔外科は抜歯やインプラント、顎
の骨折や変形、口腔粘膜疾患、口腔癌や顎骨腫瘍、
顎関節症など口腔顎顔面領域の病気の診断・治療
が専門です。多くの病気を扱いますが病因の理解
無くして診断・治療はもとより新医療は生まれま
せん。臨床教育では科学的根拠に基づく診断・治
療能力の習得を重視しています。臨床実習では外
来診療のみならず医科系と同じ施設で入院患者の
病棟実習や手術見学を行っており広い知識を習 佐々木 朗 教授
得できます。詳細は HP(http://okomfsweb.ccsv. 岡山県立
岡山大安寺高等学校
okayama-u.ac.jp/index.php)をご覧下さい。
昭和 50 年卒業
歯周病と歯内疾患(歯の周りの病気)は、バ
クテリアが多い口の中で起こる慢性の感染症と炎
症です。その病態と制御を研究して教育します。
全身の健康と関連が深く、歯周内科学とい
う考え方ができました。そして基礎学問を元に、
メタボリック症候群などに関して広く医学領域の
研究者とともに、教育と研究を行います。
病院や地方自治体での医科歯科連携医療に
展開しているので、SoLA(Soft-Landing Aging)
を目指す学際的で実践的な教育・研究・臨床を学 髙柴 正悟 教授
広島県立
べるのが特徴です。
福山誠之館高等学校 HP は、「岡山歯周病態学」で検索!
困っている人を救うのは医療人の醍醐味です。
一方、「いつまでも健康でいられる人」を一人で
も多く増やすことも医療人の責務です。それが予
防歯科です。
講義を通じて、環境問題、健康格差、医療経
済などの社会的問題を一緒に考えます。
臨床では、
歯科疾患の予防法を習得してもらいます。予防に
繋がる研究であれば、咬み合わせ、唾液、栄養な
ど多角的な視点から取り組んでいます。最も特徴
的なのは、
野外活動でしょう。保健所、
学校、
職場、 森田 学 教授
地域での集団健診や保健教育、そして大規模疫学 広島大学附属
福山高等学校
調査を通じて、社会全体の健康を追求します。
愛媛県立今治西高等学校
昭和 52 年卒業
小児歯科学分野では、成長発育に伴い変化す
る口腔内環境を健全な状態に保つための歯科疾患
の予防と治療についての知識と技術を学びます。
小児歯科におけるゴールは健全な永久歯列の
完成です。乳歯列から永久歯列へと長期間にわた
り、むし歯の治療、外傷歯への対応および歯並び
に関する咬合誘導を習得します。研究面では、む
し歯の原因菌に関する分子生物学的研究を中心に
行っています。特に口腔内バイオフィルム(デン
タルプラーク)の形成メカニズムの解明に取り組
んでいます。
仲野 道代 教授
山口県立宇部高等学校 昭和 61 年卒業
総合歯科学
支援を必要としている人たちに
安全・安心・快適な歯科医療を
岡山県立
岡山操山高等学校
昭和 51 年卒業
浅海 淳一 教授
子どもたちの健全な口腔内環境
作りを目指した小児歯科医療
歯科麻酔・特別支援歯学
皆木 省吾 教授
当教室は、 歯科放射線学の講義と実習を担当
しています。 診療にはまず診断が必要であり、 診
断の中で画像診断は非常に大きな比重を占めます
。 医用画像機器の種頬の豊富さと質の向上は目覚
しいものがあり、これらの機器を理解し、 活用で
きるよう指導します。 また、 審美性と機能性の保
全のために口腔癌の小線源放射線治療も行い、 口
腔癌の保存的治療を目指しています。
研究では、 病変内の経時的血行動態を把握で
きるダイナミック MRl によって、 口腔病変の非
観血的な質的診断能の向上を目指しています。 分
子イメージングおよび個人識別に関する研究も進
めています。
昭和 51 年卒業
超高齢社会です。高血圧、心疾患、糖尿病な
どの病気を持った患者様が増えてきました。この
ような患者様に安全、安心、快適な歯科治療を提
供すること、さらに、医療支援を必要としている
人たちが、その地域で十分な歯科治療を受けるこ
とができるような、成熟した地域医療システムを
構築することがますます重要になってきていま
す。
当分野は、歯科治療時の「安心」
・
「安全」
・
「快
適」を科学する歯科麻酔学と「スペシャルニーズ
歯科センター」と連携した特別支援歯学を専門と
する臨床歯学研究分野です。
奈良県立奈良高等学校
昭和 54 年卒業
小児歯科学
健康人を創造し、
健康社会を実現する
私たちの教室は、総入れ歯とか部分入れ歯といっ
た有床義歯の講義と実習を担当しています。
実際の治療は、一般的な入れ歯から、インプラ
ント、さらには摂食・嚥下障害、構音障害、顎顔
面補綴や顎関節の治療といった多岐にわたる治療
を行っています。そして、治療を通じて [ 楽しくお
いしく食べる ] を達成するために、入れ歯と脳機能
との関連、口腔軟組織や骨組織の生化学的研究と
バイオエンジニアリング、摂食・嚥下障害や構音
障害また顎関節症の治療に関する研究を行ってい
ます。
一度 HP を (http://www.cc.okayama-u.
ac.jp/~2hotetsu/index.html) をご覧ください。
飯田 征二 教授
画像診断 ・ 口腔癌保存治療を
テーマに歯科放射線の分野を切り開く
歯の周囲から口と全身の健康を考え、
生涯を支える医療人を育成!
昭和 55 年卒業
咀嚼や嚥下、呼吸などの生命を維持する上で
重要な機能を担う口腔は、歯を支える顎骨やその
周囲の筋肉、神経など様々な器官が調和して、こ
れら複雑な運動を行っています。そして、構成す
る各器官のそれぞれに多くの疾患(先天異常、発
育異常、腫瘍、炎症など)が存在します。口腔外
科学は、これら口腔に発生する様々な疾患の治療
を行う分野で、われわれ顎口腔再建外科学は、特
に、機能や形態の復元・再建に専門性を置いた臨
床分野です。こういった疾患は、すべて生命科学
を基礎とした知識をもとに診断・治療が行われま
すが、当教室ではそれら口腔に関わる科学(Oral
Science)を探求することを目標とし、これら科
学的見識を備えて、幅広く活動できる歯科医師を
育成することに力を注いでいます。
歯科放射線学
予防歯科学
[ 楽しくおいしく食べる ] を
ストラテジーに超高齢社会を迎え撃つ
窪木 拓男 教授
上岡 寛 教授
Save your Life, Keep your
Smile を目指した口腔外科医療
咬合・有床義歯補綴学
臨床事実に基づき、
分子生物学的手法を駆使して
新しい歯科補綴学を切り開く
審美、機能の改善を行い、患者さんの心理的
満足を得られること。そのために、皆さんには矯
正歯科学を学んで頂きます。矯正歯科では、かみ
合わせを気にされる患者さん、顎顔面に症状の現
れる先天疾患をもつ患者さん、手術が必要な顎変
形症の患者さんなどを対象に治療を行っていま
す。治療に際しては、チーム医療を積極的に取り
入れ、包括的なアプローチを行っています。ま
た、矯正用インプラントを用いた治療や骨延長術
などの最新の治療、さらに表から見えない矯正装
置等を使い患者さんの様々なニーズに応える治療
を行っています。
Oral Science の探求とそれに
基づいた口腔外科医療の実践
口腔顎顔面外科学
歯周病態学
接着、審美、再生歯学を
総合した歯科治療を目指す
顎口腔再建外科学
審美、機能の両面からみた
最新の歯科矯正学を学ぼう
我々は数多くの微生物を身に付けており、そ
れらは常在菌として我々の身体を守っています。
しかし、一部の微生物は病原体として我々に感染
症を引き起こします。口腔内における代表的な感
染症がう蝕や歯周病です。当分野では病原体とな
るウイルス、細菌や真菌などの微生物、病原体か
ら身を守る免疫システム、感染症が生じるメカニ
ズムに関する講義・実習を担当しています。研究
面では病原体の検出法や感染症の診断法の確立、
抗生物質の開発などの治療法の開発、ワクチンを 大原 直也 教授
始めとする予防法の開発を目指した幅広い研究を 大阪府立市岡高等学校
昭和 58 年卒業
行なっています。
薬の働きを科学し、未知なる
生体機能の解明と新薬創出を目指す
歯科保存修復学分野では、歯科保存修復学の
教育、臨床、研究を担当しています。
教育は、歯学部学生に歯科保存修復学の講
義と、最新のシミュレーションシステムを使用し
た実習を行い、臨床実習を担当しています。
臨床では、審美性修復材料によるう蝕治療
や知覚過敏の治療、さらには歯内治療などを行っ
ています。研究としては、象牙質や歯髄を再生さ
せる治療法を開発するとともに、歯に接着する審
美性修復材料を用いた新しいう蝕治療法の開発を
行っています。
歯科矯正学
2015
提供する歯科医療の質の向上を
常に目指す歯科医師の養成
宮脇 卓也 教授
兵庫県立小野高等学校
昭和 55 年卒業
当教室は、歯科医療に携わる際に必要な基本的
事項についての講義を歯学部学生に行っています。
また病院では、 歯科医師法で必修化された歯科医
師免許取得直後の歯科医師の臨床研修での教育を
担当し、医療人としてのプロフェッショナリズム
や基本的な診療技能、また生涯にわたって自ら学
び知識と技術を向上させていく能力が習得できる
よう指導しています。このような教育、臨床、ま
たそれらに関する研究の成果を通して、提供する
歯科医療の質の向上を常に目指す姿勢を学んでも
らい、明日を担う歯科医師を養成したいと考えて
います。
鳥井 康弘 教授
大阪府立高津高等学校
昭和 50 年卒業
15
サークル紹介
サッカー部
私達は歯学部
サッカー部です
。
現 在、プレー
ヤー、マネー
ジャー 合 わ せ
19 名で活動し
て
ています。 練
習は火曜日、
日、土曜日に
木曜
行っています。
日曜日には試
入ることもあり
合が
ます。 夏には
デ
ンタルと呼ば
る大会があり、
れ
全国の歯学部
が集まる大会で
るため一 年 間
あ
で 1 番 盛り上
がる大 会です
のデンタルに
。そ
向けて私達は
日
々練習をしてい
す。 サッカー
ま
を大 学から始
めるのは、
、
、という
方も全然大丈
夫です! プレ
ーヤーの半分
学からサッカー
は大
を始めています
。 でも、上手
人も、初心者
い
も関係なく楽し
く、時には厳し
練習をしていま
く
す。 サッカー部
に興味がある
はぜひ一度遊
方
びに来てくださ
い!
軽音楽部
こんにちは! 鹿田軽音
楽部です。
私たちは主にバンド活動を
していて、
ライブを
月一回くらいの頻度で行っ
ています。バンドのジ
ャンルは様々で、
みんなそれぞれが好き
な音 楽
を楽しく練習しています。
練習 時間はバンド単
位で決められるので、
自由な時 間を作りやす
く
有意義な学生生活を過
ごせます。
また、
鹿田軽音楽部は歯学部
、
医学部合同の
部活なので医学科、
保健学科の人とも仲良
くな
れて楽しいです! 音楽
好きな人、
楽器をやって
みたい人、
初心者でも大歓迎なの
で一緒に音楽
をしてみませんか?
岡山
案内
DENTAL SCHOOL
県北エリア
西の軽井沢と称される蒜山高原や、湯
原・湯郷などの温泉地など自然の魅力
がいっぱいの県北エリア。
県北の中心都市津山鶴山公園の桜や、
●岡山エリアマップ
弓道部
保険学科と共に医学
歯学部弓道部は医学科、
います。初心者の
動して
して活
部歯学部弓道部と
ることに不安が
を始め
く弓道
ら新し
入学か
方には
田弓道部で
ここ鹿
でも大丈夫!
あると思います。
二、
ので、
ている
を教え
初歩
道の
は親 切丁 寧に弓
ります。充
うにな
きるよ
とはで
りのこ
で一通
三ヶ月
是非道場
、
実したキャンパスライフを送りたい人は
。
迎です
も大歓
いつで
い。
に足を運んでくださ
最近では蒜山焼きそばや津山ホルモン
うどんなど全国でも人気のB級グルメ
も有名です。
バドミントン部
私たちバドミントン部は毎年夏に行われるデ
ンタルと呼ばれる大会に向けて、
日々練習に励
んでいます。大学から始めた部員がほとんどで
互いに教え合いながら和気あいあいと活動して
います。バドミントンは体育の授業や子供のこ
ろ公園で遊んでいたという方も多いのでは?
ぜひ一度見学に来てください「世界最速のスポ
ーツ」を肌で感じてみてください。
そのほかにも夏はバーベキューや花火、
冬は
スノーボードなどなど楽しいイベント盛りだくさ
んです一緒に楽しい思い出を作りましょう。
倉敷エリア
美観地区町並みは、古き情緒を今も色
気分も味わえます。
の象徴的な風景は風情があります。
JR岡山駅
山陽新幹線
柔道部
こんにちは。鹿
田柔道部です。
医学部の学科と
合同で、
も
鹿田キャンパス
内の道場にて
練習していま
す。柔 道という
と敷 居が高く感
じられるかもし
せんが、
れま
初 心 者が多く、
先 生や経 験 者
から教 わって
卒業までに黒帯
を取る部員がほ
とんどです。初
で入部し、
心者
卒業の時は弐段
までとった部員
もおり、
部員がマイペー
各
スながらも切 磋
琢 磨できる環 境
整っています。
が
柔道以外のスポ
ーツや、
旅行、
花見、
餅つきなどイ
ベントも盛りだ
くさん。他学科
の友達とも仲良
ります。充実し
くな
た大学生活を
送れること間違
です。入学した
い
な
し
際はぜひぜひ遊
びにきてくださ
い。
瀬戸中央自動車道
KAGAWA
岡山エリア
香川自動車道
岡山市は、日本三名園の一つである後楽園など豊か
な緑と文化が調和した生活しやすい都市空間が魅力で
至鳥取
岡山大学
津島地区
す。市内はほぼ平地であるため自転車での移動もラク
ラクです。また、マスカットや白桃などフルーツの産地
としても全国的に知られています。
「晴れの国おかやま」
と言われるほど晴れの日が多く、台風などの災害も少
至津山
カンコースタジアム
線
RT.53
至米子
至姫路
JR 山陽新幹線
ないとても暮らしやすい街です。
岡山
JR
津山
岡山県総合グラウンド
至東
JR 山陽本線/JR 赤穂線
剣道部
RT.180
済生会病院
To RT.2
夢二郷土美術館
至総社
吉
岡山駅西口
備
ママカリ
フォーラム
線
岡山駅東口
駅前
駅前バス
ステーション
JR
岡
JR
国際交流センター
山
駅
奉還町 商店街
JR 山陽本線/至倉敷
JR 伯備線/至総社
VIVRE
イトーヨーカドー
天神山文化プラザ
岡山県立美術館
オリエント美術館
西川
郵便局前
田町
天満屋
西大寺町
岡山市民病院
JR
至香川
中央
郵便局
▶広島から新幹線で約34分▶神戸から新幹線で約31分▶高松からJRで約1時間
岡山県庁
至備前
RT.2
小橋
中納言
大雲寺前
岡山市役所
清輝橋
岡山大学
鹿田地区
岡山駅まで JR 利用
岡山城
県庁前
山陽新聞 新西大寺町
水道局
交通アクセス
後楽園
岡山
シンフォニー
ホール
林原美術館
クレド ロフト
大供交差点
至倉敷
県立博物館
城下
柳川
表町商店街
私達 岡山 大学 歯学 部剣
道部は、
週三日医 学
科、
保健 学科 の学 生ととも
に活 動しています。
剣道部は、
鹿田キャンパスで医学
部と歯学部が
一緒に活 動している数
少ない部 活の 一つであ
り、
本学 の剣 道部と稽 古や
忘年 会をしたりしま
す。夏に開催されるオール
デンタルでは、
参加し
ているほぼ全ての国公
立大学と飲み会をしたり
するので多くの大 学の
剣道 部の 部員と仲 良く
なることができます。
このように、
様々な人 達と交流を深
められる
ことは剣道部の魅力の
一つだと思います。
現在 の部員の 約半 数は
大学に入ってから剣
道を始めた人なので、
今までに剣道の経験が
な
くても大歓迎です。
西 川 緑 道 公 園
16
山陽本線
山陽自動車道
などあたらしい魅力もいっぱいです。
大元駅
◆水泳部
◆卓球部
◆硬式庭球部
◆ピアノサークル SPF
◆ D.M.C
津山線
岡山自動車道
また、駅と直結したアウトレットモール
瀬戸大橋線
と考
「新しいことを始めたいな
ているあなた!」
考え
なと
たい
やり
、
「バスケ
女子部が一緒に練習
部と
男子
私達バスケ部は、
。毎年夏に開催さ
です
部活
いい
を行うとても仲の
いわば歯学部の全
う、
れる"ALL DENTAL"とい
でいます。
励ん
国大会に向けて日々練習に
新入 生歓 迎
ず!
あら
みに
ケの
バス
もちろん、
イベントを
どの
忘年会な
キャンプ、
白石島合宿、
会、
なで楽
みん
共に
ると
強め
チームの結束力を
行い、
す。
いま
げて
り上
しい部活を作
一
初心 者も大歓 迎! ぜひ
経験 者はもちろん、
ね☆
さい
度練習を見に来てくだ
本のエーゲ海と称される牛窓や、海水浴場な
ど穏やかな瀬戸内海でちょっとしたリゾート
伯備線
洋美術館「大原美術館」…そんな倉敷
ボウリング部
ル部
バスケットボー
えているあなた!」
いるの閑谷(しずたに)学校や千年の歴史
を持つ備前焼で有名な備前エリア。また、日
OKAYAMA
白壁の町、文化の町として有名な倉敷。
法界院駅
こんにちは! 歯学部ボウリング部です。私
たちは、
毎週 木、
土曜日 の週2回19:00~
活動しています。部員全員が仲良く練習してい
ます。大会もあり、
新歓キャンプや讃岐うどん
ツアー、
新年会やスキー合宿など、
ボウリング
以外のイベントも盛りだくさんです!
ボウリングはやったことはあっても、
プロボウ
ラーのように自分のボール(=マイボール)を
持っている人はまずいないので、
みんな同じ初
心者からスタートできます。走り込みも球拾い
もないので、
球技とか走るの苦手だけど運動
はしたい!ていう人にオススメ! 是非一度ボウ
リング部に遊びに来てくださいね!
我が国最初の庶民学校で、国宝指定されて
中国自動車道
倉敷川沿いの柳並木、日本初の私立西
年
私たち準硬式
という大会で毎
オールデンタル
年夏に行われる
います。
好成績を残して
学から野
部員の大半は大
すが、
部
そんな野球 で
みんな
練 習メニューも
者なので、
に工夫
球を始めた初 心
う
よ
る
き
よく練習で
少ない人数効率
なって
で考え、
と
丸
一
が
員
全
す。このように
花見
お
してやっていま
、
く
の 仲もよ
ため部 員同 士
す。
ま
取り組 んでいる
い
て
し
催
ベントを開
海水浴などのイ
女性誰
やBBQ、
、
者
心
初
は
方
る
興味のあ
こんな野球部に
ください!
是非遊びに来て
、
で
の
な
迎
歓
でも大
県南・備前エリア
米子自動車道
濃く受け継いでいます。白壁の屋敷、
球部 いですが毎
準硬式野
人数は少な
野球部は、
2015
歯学部
門田屋敷
東山
至西大寺
岡山駅から
・岡山駅東口バスターミナル
「6番乗り場」から
「2H」系統の岡電バスで
線)
「大学病院」
構内バス停下車
(地図内
・岡山駅東口バスターミナルから「12」
・
「22」
・
「52」
・
「62」
「92」系統
の岡電バスで「大学病院入口」下車
・岡山駅前(ドレミの街または高島屋入口)から循環バスで「大学病院入口」
下車
・岡山駅前タクシー乗り場からタクシーで約5〜 10 分
・岡山駅前から「清輝橋」行き路面電車で 12 分「清輝橋」下車、西へ徒
歩5〜 10 分
岡山空港から
至玉野
RT.30
・「岡山市内方面」行バスに乗車、「岡山駅」で下車、岡山駅からは上記
交通機関を利用
岡山まで山陽自動車道利用
・岡山 IC で降り岡山市内方面へ、または、早島 IC を降り岡山市内方面へ
17
DENTAL SCHOOL
わたしの岡大ライフ
Information of Campus Life
▶一度しかない時間を………歯学部1年次生(兵庫県出身)A 君の場合
▶充実した学生生活を………歯学部4年次生(岡山県出身)D さんの場合
トイレ
一年生の間は一般教養の授業がメインで、津
本棚
私は津島キャンパスの近くに住んでいます。
キッチン
ならない範囲で、貴重な大学生活を精一杯楽
しんで無駄にしないようにすることが大事だと
思います。
¥0
¥0
¥100,000
■支出の部
家賃
光熱費
通信費
通学時間/ 15 分(自転車) その他
収納
24:00
22:00
帰宅 自由
時間
部活
18:00
授業・学校
では、マネキンや歯の模型を使いながら行いま
すが、実際の患者さんに治療を行うつもりで取
■収入の部
り組むので、緊張感を持ちながらみんなで一生
風呂
本棚
[平 日]
¥50,000
¥10,000
¥10,000
¥30,000
ベランダ
所に通う、よく遊んだりなど勉学がおろそかに
テーブル
洗面
洗濯機
奨学金
バイト代
仕送り
床科目の授業、実習が増えてきます。特に実習
カーペット
靴箱
な時間も多いので、アルバイトをする、教習
■収入の部
4 年生は、3 年生までの基礎科目とは違い、臨
ベッド
島キャンパスに通うことが多いため、通学には
時間がかからず便利です。一年生の間は自由
テレビ
毎日忙しいですが、私も含めクラスメイトみんな
¥0
¥30,000
¥0
■支出の部
が勉強だけでなく、部活や旅行など充実した学
24:00
2:00
奨学金
バイト代
仕送り
懸命取り組んでいます。
[休 日]
食費
通信費
生生活を過ごしています。
睡眠
自由
時間
起床 7:00
起床
[平 日]
¥20,000
¥10,000
睡眠
9:00
部活
24:00
12:00
8:40
部活・バイト
勉強時間
12:00
起床
るべく有効に使うようにしています。講義は2
年生時よりも専門科目が増え、鹿田キャンパ
8:00
9:00
スで過ごす時間が増えます。たまにある空き
てています。実家生だからこそ出来る学生生
奨学金
バイト代
仕送り
活のスタイルがあるので、進級後のためにも
■支出の部
コマは図書館や自習室を利用して、勉強にあ
12:00
■収入の部
模索してみてはいかがでしょうか。
通学時間/1時間(自転車・電車)
家賃
光熱費
食費
通信費
¥0
¥50,000
¥30,000
¥50,000
¥7,000
¥30,000
¥10,000
クロゼット
机
の頃と大きく違うのは、後半の臨床実習に上が
3 年生は、本格的に専門科目が始まります。
また座学だけでなく、研究室配属・ODAP
玄関
(自炊・外食・勉強)
20:00
床実習では模型ではなく、実際に患者さんに
睡眠
18:00
大学
起床 7:00
9:00
通学時間/ 10 分(自転車)
■支出の部
ンをしながら一年間経過を追うことができるため、 家賃
¥59,000
¥8,000
¥25,000
¥10,000
になってしまいます。しかし、仲間とともに励まし合
自由
時間
うことでなんとか乗り越えることができました。
睡眠
遊ぶ
6 年間共に過ごしてきた仲間はこれからもかけがえ
起床
6:00
11:00
キッチン
玄関
テーブル
ベッド
テレビ
脱衣室
風呂
臨床実習が終わると、朝から晩まで勉強漬けの毎日
23:00
バイト
16:00
¥50,000
¥0
¥60,000
トイレ
授業・大学
へと突入していきます。臨床実習では患者さんを配
当され、自ら診療計画を立て先生方とディスカッショ
本棚
タンス
奨学金
バイト代
仕送り
光熱費
[休 日]
6:00
その後卒業試験をこなし、本格的に国家試験勉強
■収入の部
洗濯機
起床
12:00
18
な体験をすることができます。
12:00
治療内容や技術だけでなく、コミュニケーション能 食費
力やマネージメントについても学ぶことができます。 通信費
机
睡眠
18:00
テーブル
ベッド
21:00
自由時間
レッシャーを感じる日々ですが、とても有意義
起床
8:40
洗面所
通学時間/5分(徒歩)
キッチン
23:00
活を楽しみつつ、友達と協力しながら課題に
取り組み、充実した日々をおくっています。
風呂
[平 日]
将来のためにも時間を効率よく使い、大学生
触れることができる実習です。今までにないプ
睡眠
自由時間
(帰省・外出・勉強)
クローゼット
¥58,000
¥10,000
¥30,000
¥10,000
¥30,000
間に費やすこともできます。
9 月からは臨床実習がスタートします。この臨
ベランダ
んが、料理教室や資格を取ったりと趣味の時
夏休みです!
24:00
24:00
ことはあまりありません。9 月まで臨床実習があり、
ベランダ
人も多くいます。私は部活には入っていませ
テレビ
冷蔵庫
ことを学びつつ、部活やアルバイトをしている
家賃
光熱費
食費
通信費
その他
とです。そのため、日々の勉強も欠かすことが
6 年生はほかの学年と違い、座って講義を受ける
¥0
¥30,000
¥50,000
■支出の部
風呂
▶学生生活最後を………歯学部6年次生(愛媛県出身)F 君の場合
トイレ
ポートや試験勉強のために講義後図書館で過
ごす時間も多くなります。時間を効率よく使う
奨学金
バイト代
仕送り
洗濯機 クローゼット
US ( 短期留学 )・解剖実習なども行われ、レ
■収入の部
る前の CBT、OSCE という試験が 8 月にあるこ
[休 日]
12:00
▶専門科目開始………歯学部3年次生(和歌山県出身)C さんの場合
トイレ
できません。そしてこの試験が終わると待望の
[平 日]
自由時間
き座学と基礎実習の毎日です。しかし、4年生
玄関
¥10,000
¥10,000
¥0
授業・学校
起床
通学 7:00
12:00
ます。まず前半ですが、4 年生の頃に引き続
カーペット
洗面台
食費
交通費
その他
6:00
18:00
い時間帯にはアルバイトをしたり、時間をな
睡眠
洗濯機
■支出の部
¥0
¥20,000
¥0
睡眠
で、一時間弱程です。平日と休日の部活のな
テレビ
奨学金
バイト代
仕送り
19:00 バイト
8:30
5 年生での生活は、前半と後半で大きく異なり
棚
キッチン
ベッド
テーブル
■収入の部
起床
▶基礎実習から臨床実習へ………歯学部5年次生(広島県出身)E 君の場合
ベランダ
帰宅 勉強
自由
時間
7:00
8:40
9:00
僕は県内の実家生で、通学には自転車と電車
[休 日]
睡眠
起床
大学
▶勉強にスポーツに………歯学部2年次生(岡山県出身)B 君の場合
[平 日]
24:00
睡眠
18:30 帰宅
18:00
通学時間/ 20 分(自転車)
[休 日]
24:00
22:00
12:00
24:00
22:00
自由・
21:00
2015
[臨床実習]
24:00
20:00
自由時間
睡眠
のない存在となります。そういった仲間と過ごす日々
ディスカッション
ワーク
を大切にして学生生活を存分に満喫してください。
16:00
通学時間/5分(自転車)
洗面等 7:00
診療時間
8:10
12:00
[国試勉強]
23:00
1:00
帰宅後
自由時間
国試勉強
[休 日]
24:00
睡眠
睡眠
自由時間
洗面等 8:00
12:00
10:00
起床
9:00
12:00
19
キャンパス紹介2015
DENTAL SCHOOL
SHIKATA CAMPUS
一般教養棟
鹿田キャンパスは、
歯学部、
医学部および薬学部の一部からなる医療系キャンパスです。
明治 3 年 (1870) 岡山藩医学館に始まる歴史あるキャンパスで大正時代の赤れんがの
医学部正門など当時を思わせる建築物も多く点在しています。
医学部・歯学部の学生も
医学部記念会館
グラウンド
教養教育科目はここで受
講することになります。
岡山市中心部にあり、交通の便もよく周囲には大型スーパーや飲食店などもたくさん
記念会館には、食堂や大学
生協のコジカショップ、保健
学生支援センターや国際
あり生活しやすい立地です。
環境センター保健部門(鹿田
センターなどもこの建物
室)等が入っています。コジ
の中にあります。
鹿田キャンパス
カショップでは、医歯学系の
大学会館
専門書やパソコン用品もあり
ます。
喫茶コーナーやラウンジ、
カフェの他、課外活動施
設にはホールや各種集会
所があり、サークル活動
附属図書館鹿田分室
等に活用されています。
中央、鹿田分館合わせて 200
万冊を超える図書と 4 万種の
雑誌、様々な電子資料及び映
マスカットユニオン
像音響資料を所蔵。情報化、
国 際 化、生 涯 学 習に 対 応し
た開かれた大学図書館として
サービスを提供しています。
新装後はカフェテラスも設置
され、ますます利用しやすく
ピオーネユニオン
なりました。
ピーチユニオン
大学病院
時計台
津島地区にある福利厚生施
大学病院入口
設で、生協のレストランやカ
医学部正門
フェの他、コンビニやブック
ストアなどが入っています。
歯学部棟・外来診療棟
この建物では歯学部の授業が行われ
る他、岡山大学病院・歯科の外来診
歯学部・岡山大学病院正門
福居入口
療棟を兼ねており、1日平均 650 人
岡大西門
以上の患者さんが診療に訪れます。
赤煉瓦の医学部正門は、大正 11
年岡山医科大学が設立した頃の
もので、岡山藩医学館を起源と
する歴史を感じさせます。
患者様を含めて、とても
岡大入口
多くの人が出入りする門
です。構内へのバスも
国道
53号
通ります。
線
岡山大学筋
津島キャンパス
津島キャンパスは、JR岡山駅より北に約 2.5㎞、岡山市街地に総面積
635,308㎡の自然豊かな広大な敷地に、9学部と研究施設、附属図書館
中央館、テニスコート・野球場・陸上競技場等の体育施設、食堂・カフェ
テリア・コンビニ等の生協施設などが整備されています。
大学へのメインストリートの南北道路 ( 岡山大学筋 ) は、附属図書館の時
20
鹿田キャンパスは病院
地区のため、
キャンパス
敷 地 内は建 物 内 外を
問わず全面禁煙です。
TSUSHIMA CAMPUS
計台を正面に、左右のいちょうの大木が岡山大学へと誘ってくれます。
21
DENTAL SCHOOL
病院紹介
2015
高度な医療をやさしく提供し、優れた医療人を育てる
岡山大学病院(歯科)
岡山大学に歯学部が設立されたのは昭和 54 年と比較的最近ではありますが、診療を
行っている岡山大学病院は明治2年に開設された日本屈指の長い歴史を有する伝統ある
病院です。もともと岡山は蘭学医の緒方洪庵を輩出した地であり、近代の自然科学をリー
ドしてきた風土を有し、このような背景から岡山の人々の医療に対する関心や期待は高く、
その中で大学病院は育まれ長きにわたって多くの優秀な医療人を輩出されてきました。
現在、岡山大学病院は 900 床を超える病床を有する大きな病院で、臓器移植など先端
的な医療で有名な病院であり、最近では臨床研究中核病院に選定されるなど中四国地区
での先進的医療の臨床研究の要となっています。歯科系は 12 の主診療科、150 を超え
る歯科診療チェアーを有し、それぞれの診療科は専門性をもって治療や研究・教育を行
っています。一般の歯科医院でおこなわれる治療の先端的な取り組みだけではなく、全
身麻酔で大きな手術を必要する口腔や顎骨の疾患の治療を行っています。具体的には口
飯田 征二 教授
腔にできた腫瘍や先天性の疾患、顎の変形(受け口など)
、骨折などが挙げられ口腔の
みならず顎顔面まで治療範囲として診療を行っています。
このような規模の大きな病院の中で、歯学部5−6年生の臨床実習課程では白衣を着
て、日々病院スタッフの一員として実際の患者さんの診療に当たります。当然、様々な病
気に接する機会も多く、医科における歯科の、あるいは歯科における医科の重要性を理
江草 正彦 スペシャルニーズ歯科センター センター長・教授
(岡山県立岡山大安寺高等学校 昭和 56 年卒業)
解することができます。
地域の障害児者、高齢者の口腔の QOL 向上に貢献
みなさんがこの環境で勉学に励み、優れた医療人として岡山大学病院の持つ長い歴史
を継承して歯科医療をますます発展させてくれることを期待しています。
診療科案内
総合歯科
むし歯科
歯周科
クラウンブリッジ補綴科
咬合・義歯補綴科
口腔外科 ( 再建系 )
口腔外科 ( 病態系 )
歯科放射線・口腔診断科
歯科麻酔科
矯正歯科
予防歯科
小児歯科
スペシャルニーズ歯科センター
特別支援歯科部門
摂食・嚥下リハビリテーション部門
22
卒後臨床研修センター
(歯科研修部門)
口腔検査・診断センター
医療支援歯科治療部
高度医療支援歯科部門
周術期管理歯科部門
総合診断室 ( 予診室 )
歯科全身管理室
歯科地域医療支援室
専門外来
口腔インプラント外来
顎関節症・口腔顔面痛み外来
審美歯科外来
特殊義歯外来
スポーツ歯科外来
顎顔面補綴外来
口のかわき・味覚外来
歯科金属アレルギー外来
口臭外来
口腔がん
スペシャルニーズ歯科センターは身体的、精神的、心理的に種々の障害や疾
患のある歯科的に「スペシャルニーズのある人」に対してのキュア・ケア・リハ
ビリテーションを医療・保健・福祉などの他の領域とも連携して行っています。
また、地域で生活する乳幼児から高齢者まで多くの人達に対するシームレスケ
▲摂食・嚥下リハビリテーション
アの実現に向けたシステム作りの第一歩として、現在「地域連携クリニカルパス」
を開発しています。このように当センターは、歯科のみならず医療全般の領域
において、生活に密着した地域連携のフロントランナーをめざしています。
当センターには、特別支援歯科治療部門(障害児者歯科治療)と摂食・嚥
下リハビリテーション部門があります。特別支援歯科治療部門では、歯科麻
酔科との連携によって、中・四国地方では数少ない麻酔下での障害者の歯科
治療を行っています。また、自閉症関連では世界的に有名な TEACCH プロ
▲障害者の口腔支援サイト
グラムよる行動療法なども実践しています。一方、摂食・嚥下リハビリテーシ
ョン部門では医科からの紹介患者も多数で、医科歯科連携の要の一つになっています。家庭や学校で家
族や友達と一緒に食事を食べたい、自分の口から美味しさを味わいながら食べたいと摂食・嚥下機能に
障害のある誰もが望んでいます。当部門では障害のある人を中心にした口腔領域の医療・保健とその家
族を含めた食生活の支援も行っています。
曽我 賢彦 医療支援歯科治療部 副部長・准教授
(滋賀県立彦根東高等学校 平成 4 年卒業)
医療支援歯科治療部の紹介
歯科医師の専門性は、病院医療の意外なところで驚くほど役に立ちま
す。岡山大学病院では高度な医療が日々展開されています。その中には
口の中の適切な管理が不可欠なものも少なくありません。臓器移植医療
に伴う免疫抑制状態や、がん治療・とりわけ白血病等の血液悪性疾患、そして心臓血管外科の手
術などでは、口の中の感染対策や経口栄養摂取のサポートが極めて重要です。私たちは、本院で
行われる高度な医療を歯科の専門性からサポートする医科歯科連携の拠点として、歯科系の多くの
科の応援歯科医師や歯科衛生士等とともに活動を展開しています。広い見識をもった医療人を育成
するため、この医療連携の場を学生の間から積極的に知ってもらい、若い豊かな感性に何か良い影
響を与えることができればと考えています。
医療現場の一線で活躍する医師などのスタッフと歯科医師が協働する姿を目の当たりにし、歯科
医師が医療を構成する一員であることを身を持って感じることができると思います。楽しいですよ!
23
岡山大学歯学部
〒 700-8525 岡山市北区鹿田町 2-5-1
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科等
学務課教務グループ(歯学部担当)
TEL : 086-235-6627 FAX : 086-235-7564
URL : http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/
岡山大学歯学部広報委員会編集