技術センターは、進化し続けています！ 技術部 技術センター Tokyo Power Technology Ltd. Engineering Department . Ⅰ．沿 革 ■ 技術センターの沿革 ・ 昭和５１年 ４月＜検査＞ 東京電力㈱の要請に基づき旧東電工業㈱火力工事部に検査課発足 ・ 昭和５４年 ７月＜溶接＞ 溶接士育成及び直営施工を目指し、千葉県袖ケ浦市に溶接工場設立 ・ 昭和５８年 １月＜溶接＞ 通産省(現 経済産業省)より溶接に関する認定工場取得 ・ 昭和６２年 ７月＜検査＞ 火力工事部検査課より検査センターに組織名称変更、業務・技術・検査の３課体制 ・ 昭和６３年 ９月＜検査＞ 本社より川崎市幸区柳町に検査センターを移転 ・ 平成 ６年 ７月＜溶接＞ 溶接工場、千葉県富津市に移転、工場内でのプレハブ工事が可能となる。 ・ 平成 ７年及び１２年＜溶接＞ 三菱重工業㈱(長崎・高砂製作所)より溶接に関する品質認定取得、プレハブ工事の本格化 ・ 平成１１年及び１２年＜溶接・検査＞ 溶接工場及び検査センター ＩＳＯ９００１取得 ・ 平成１２年以降＜溶接＞ 電気事業法改正により溶接事業者検査の直接施工、工場内による配管・機器類の製作を実施 ・ 平成１８年 ７月＜材料＞ 東京電力㈱技術開発研究所内に旧東電環境エンジアリング㈱原子力事業部材料技術Ｇの発足 ・ 平成２５年 ７月＜溶接・検査・材料＞ 東京電力㈱グループ会社３社統合により東京パワーテクノロジー㈱の発足 ・ 平成２６年 ４月＜溶接・検査・材料＞ 社内組織改編【溶接・検査・材料統合】に伴い技術部 技術センター発足 ・ 平成２６年１２月＜溶接・検査・材料＞ 技術センター 統合版 品質マニュアル制定、運用開始 Ⅱ．組 織 体 制 Ⅲ営 業 内 容 ■ 富津事務所 ・ 原子力関係 溶接検査対象工事の直接施工及び溶接事業者検査の実施 ・ 火力関係 火力発電所における定検時の溶接工事（溶接検査対象工事を含む） ・ 民間関係 三菱等メーカーからの工場プレハブ工事及び民間発電所における溶接検査対象工事の受注 ■ 川崎事務所 ・ タービン設備 本体、補機各部（MT,PT,UT,RT/熱交管器ET,UT） ・ ボイラ設備 本体、補機各部（MT,PT,UT,RT,ﾛﾎﾞｯﾄによる煙突筒身肉厚測定） ・ 発電機（電気関連）設備 回転子各部UT･水素クーラET･ｹｰｼﾝｸﾞPT,MT ・ 燃料タンク、その他設備 開放点検一般、ﾛﾎﾞｯﾄによる側板・底板厚さ測定 ・ 材料等の余寿命評価、分析調査、試験研究等 ・ 東京電力㈱研究設備機器運転・保守等委託業務 赤外線ｻｰﾓｸﾞﾗﾌｨｰ,金属組織観察(SEM、ﾃﾞｼﾞﾀﾙﾏｲｸﾛｽｺｰﾌﾟ)、余寿命評価 ■ 技術センターの特徴 ・ 専門技術者による高度な直営作業、施工管理の実施 ・ メーカー比べて溶接、検査費用が低コスト ・ 溶接→検査→補修の一貫施工が可能 ・ 緊急時の即応体制充実、的確な傾向管理、設備診断の実施 ・ 独立部署による溶接、検査のため、信頼性が高い ・ 品質マネジメントシステムに則った高品質な溶接工事、検査工事の施工 ・ 広範囲な電力設備（原子力、火力、水力、配電、送変電）の材料分析調査を実施 ・ 業務の効率化（溶接、検査、材料 三者一体による相乗効果） 材料 【材料】ＳＥＭによる金属組織観察 ・材料の劣化調査 ・損傷評価 ・水、大気等の腐 検査 ・検査工事の直接施工 ・工事管理と余寿命評価 ・設備診断業務 【検査】発電機ﾛｰﾀ超音波検査 溶接 ・溶接事業者検査対 象工事の直接施工 【溶接】管寄せスタブ管溶接モックアップ 溶 接 技術部 技術センター（富津事務所）は「電気事業法に係る発電所の高温・高圧の配管溶接工事」 から｢一般工事」まで高い技術力と品質管理によりお客様のニーズにお答えしております。 電気事業法に関わる溶接施工 技術センター(富津)では、一般配管から難度の高い厚肉配管まで、多種の溶接施工法を保有 しており、電気事業法に基づく溶接事業者検査の実施などの法令で定められた溶接工事を優れた 品質で提供しています。さらに長年火力･原子力発電所設備のメンテナンスで培ってきた技術は、 一般のお客さまの溶接ニーズにも対応しており、溶接のスペシャリストとしての確かなスキルで お応えします。又、工場設備を活かした配管プレハブ製作ににも対応しています。 適切なカリキュラムに沿った 計画的な教育･訓練の実施 ・電気事業法の溶接訓練及び受験 ・JIS、ボイラ溶接士の資格取得訓練 ボイラチューブ溶接訓練 溶接の品質システム 技術センター(富津)は、火力・原子力発電プラント設備などの配管加工品の設計、開発、製造 （発電所構内での溶接工事を含む）を対象とした「ＩＳＯ９００１」及び民間製品認証（火力） を取得しており、溶接安全管理審査をスムーズに受けることができるなど、信頼の品質でお客 さまのニーズにお応えします。 火力・原子力発電所における 溶接事業者検査の対応を含めた 各種溶接工事に対応 高圧給水加熱器取替工事 高圧給水配管溶接 検 査 技術センター(川崎事務所)では、各種検査の専門部署として火力・原子力発電所での豊かな 経験を基に最新のテクノロジーを積極的に導入しながら、常に検査方法を改善し、プラントの 設備保全に協力しています。 フェイズドアレイ法 超音波探傷試験状況 探傷表示画面(各種断面画像) デジタル放射線画像システム 搭載車両内における画像解析状況 配管内面透過画像 . 材 料 技術センター材料グループでは、東京電力㈱技術開発センターの研究・調査を受託・助成するこ とを通して、発電・送電・変電・配電などの各種電力機器部材の劣化診断に係る技術を維持・向上 させるとともに、電力の安定供給・保全費削減等に寄与しています。また、ラボでの各種材料試験 により、発電プラントの安全・安定運転に貢献しています。さらにフィールドにおいて大気腐食環 境の測定も行っています。 金属材料等の損傷原因調査 試験片の損傷部をデジタルマイクロスコープ・光学 顕微鏡・走査型電子顕微鏡により詳細に観察します。 また、エネルギー分散型 X 線分析装置による元素 分析、イオンクロマトグラフィーによる試験片表面 付着物のイオン種成分分析を行い、損傷原因を推定 します。その他、硬さ計・引張試験装置・クリープ 試験装置等により、試験片強度確認等を行います。 走査型電子顕微鏡による詳細観察の様子 原子力プラント環境を模擬した材料試験 オートクレーブ（内部を高温高圧に調整可能な試 験装置）を用いて原子炉水を模擬した環境の中、実 際のプラント構造物と同じ材質の試験片で様々な試 験を実施。材料の腐食挙動や、応力腐食割れの感受 性、き裂進展挙動のデータを採取し評価しています。 オートクレーブ試験作業の様子 大気腐食環境測定 ② ① 海塩粒子や酸性雨などによる大気環境 の変化が電力設備材料の腐食に及ぼす影 響を調査するため、ＡＣＭ（大気腐食モ ニター）センサによる長期間のフィール ド試験を行っています。 ①ＡＣＭセンサを②ロガーに 接続し、腐食電流値を記録 ＡＣＭセンサ設置場所 一例：送電鉄塔の塔脚 Ⅳ．技術開発品 ●技術開発品 ・多目的鋼板厚さ測定ロボットシステム（特許出願） ・鋼板厚さ測定ロボットシステム ・配管内面減肉スキャンシステム ・検査記録作成支援システム ・フェイズドアレイ法ＵＴ自動探傷システム（特許取得） ・TOFD法ＵＴ複合型超音波探触子（特許出願） ・狭隘部用 磁粉探傷試験磁化装置（特許出願中） Ⅴ．保有資格（平成２６年１０月 １日現在登録者） ■ 非破壊検査資格 ＮＤＩ ﾚﾍﾞﾙⅢ ﾚﾍﾞﾙⅡ ＲＴ 13 15 ＵＴ 19 9 8 22 ＭＴ 21 20 ＰＴ 10 13 ＥＴ 2 ＳＭ 3 ＴＴ 計 71 84 ※非破壊検査総合管理技術者 ■ 設備診断関連資格 ﾚﾍﾞﾙⅠ 3 3 ■ 溶接資格 溶接資格名 溶接資格種類 人数 電気事業法、 TW-3ｒ R-1 ﾃｨｸﾞ溶接 原子炉規制法溶接資格 AW-4ｒ F-4 ｱｰｸ溶接 (原)0 TW-3ｒ R-5 ｽﾃﾝﾚｽﾃｨｸﾞ溶接(電)3 (原)3 ＪＩＳ溶接士 16 T-1F・P 15 TN-F・P 1 C-2F・P 11 C-3F・P 1 SA-2F・P 1 SA-3F・P ボイラ溶接士 2 特別厚板溶接 5 普通薄板溶接 (電)18 6 12 1 第一種放射線取扱主任者 1 第二種放射線取扱主任者 1 圧力設備診断技術者レベル１ 1 Ｘ線作業主任者 15 技能士1級機械保全(設備診断作業) 3 技能士2級機械保全(設備診断作業) 9 技能士1級金属材料試験(組織試験作業) 4 技能士2級金属材料試験(組織試験作業) 6 技能士2級金属材料試験(機械試験作業) 1 機械状態監視診断技術者(振動) 7 機械状態監視診断技術者(ﾄﾗｲﾎﾞﾛｼﾞｰ)Ⅱ 3 機械状態監視診断技術者(ﾄﾗｲﾎﾞﾛｼﾞｰ)Ⅰ 4 ASNT SNT-TC-1A ｻｰﾓｸﾞﾗﾌｧｰ･ﾚﾍﾞﾙ２ 3 ｺﾝｸﾘｰﾄ構造物の配筋探査技術者 1 ＷＥＳ 8103 (特級・1級・２級) 40 (原)13 (電)15 ■ 電気事業法溶接施工法（溶接施工可能範囲） ・ 手溶接：64種 15種 P-１(炭素鋼)+P-１(炭素鋼) 100mm以下 P-１(炭素鋼)+P-３～P-5-2(各種低合金鋼) 55mm以下 13種 P-3～P-5-2+P-3～P-5-2(各種低低合金鋼の組合せ) 100mm以下 ・ ・ 29種 4種 3種 3種 2種 1種 1種 合計：71種類 P-8(ｽﾃﾝﾚｽ鋼)+P-8(ｽﾃﾝﾚｽ鋼) 22mm以下 P-1(炭素鋼)+P-8(ｽﾃﾝﾚｽ鋼) 異材施工法 22mm以下 半自動溶接：3種 P-1(炭素鋼)+P-1(炭素鋼) 46mm以下 自動溶接：4種 P-1(炭素鋼)+P-1(炭素鋼) 80mm以下 P-3(0.5ﾓﾘﾌﾞﾃﾞﾝ鋼)+P-3(0.5ﾓﾘﾌﾞﾃﾞﾝ鋼) 25mm以下 P-5-1(2.25ｸﾛﾑ鋼)+P-5-1(2.25ｸﾛﾑ鋼) 25mm以下 Ⅵ．製造設備・検査機器一覧表 富津事務所（溶接） 川崎事務所（検査） 機器名称 パイプ自動切断装置 １台 外径 ４Ｂ ～ ２４Ｂ 多目的鋼板厚さ測定ロボット 最大加工長さ ５.５ｍ 鋼板厚さ測定ロボット 自 （パイプコースター） 動 材厚 ５ｍｍ～３０ｍｍ 配管内面減肉スキャンシステム 化 赤外線サーモグラフィー 装 置 多機能超音波探傷器（TOFD法､ﾌｪｲｽﾞﾄﾞｱﾚｲ法） フェイズドアレイ超音波探傷装置 溶 ティグ自動溶接機 ５台 ２５０Ａ 外径φ５０ｍｍ 超音波探傷器 接 アーク溶接機（交流､直流） ４９台 ３００Ａ，４００Ａ 超音波厚さ計 設 備 ティグ溶接機 ５４台 ３００Ａ 工業用内視鏡 （ マグ半自動溶接機 １１台 ３５０Ａ 多重周波数渦流探傷器 ３台 最大溶断材厚 ４０ｍｍ ポータブル渦流探傷器 可 プラズマ溶断設備 搬 溶接棒乾燥器 １２台 ５０Ｋg ４００℃ 極間型磁粉探傷器 式） 抵抗加熱式焼鈍装置 １式 ２４ＫＶＡ × ３台 磁粉探傷器（SA-30） ＮＣフェーシングマシン １台 外径 １1/2 Ｂ ～ ２２Ｂ 金属顕微鏡 （開先加工機） 材厚 ３．７ｍｍ～７０ｍｍ 走査型電子顕微鏡 旋盤 １台 ＮＣ デジタルマイクロスコープ フェライトスコープ 工 フライス盤 １台 ＮＣ 最大加工重量 ５００Ｋｇ 膜厚計 作 機 直立ボール盤 １台 穴開け能力 ４０ｍｍ き裂深度測定器 械 ラジアルボール盤 １台 ＰＨ１，３００ 携帯用硬さ計 バンドソー ２台 切断能力６００ｍｍ 超音波硬さ計 開先加工機（可搬式） ９台 外径 １Ｂ ～ ２４Ｂ 振動計 種別 名 称 数量 仕 様 万能材料試験機 簡易曲げ試験機 シャルピー衝撃試験機 試 ビッカース硬度計 験 エコーチップ硬度計（可搬式） 検 超音波探傷器（可搬式） 査 設 磁粉探傷装置（可搬式） 備 ファイバースコープ（可搬式） １台 ３００ＫＮ １台 １００ＫＮ １台 秤量３０Kg・ｍ，最大持上角度１４２゜ １台 ５～５０Ｋｇｆ １台 １台 １ＭＨｚ～１０ＭＨｚ ２台 ３０００ＡＴ，７００ＡＴ １台 有効長２，７００ｍｍ ビデオアナライザー（可搬式） １台 有効長６，０００ｍｍ メタスコープ（可搬式） １台 その他 天井クレーン ４台 ４.８ｔ・１台，１０ｔ・３台／揚程８ｍ 数量 1セット 1セット 1セット 2セット 1セット 1セット 10台 43台 5セット 2セット 1台 44台 1台 2台 1セット 1台 1台 4台 1台 4台 1台 2台 工場内プレハブ工事（代表例） ◆東京電力㈱柏崎刈羽原子力発電所向け配管 ・ＡＭ対策設備設置工事プレハブ状況 ・同様工事を福島第二原子力発電所で実施 原子力関係の溶接検査対象工事は9件実施 ◆東京電力㈱富津火力発電所向けモックアップ ・ＨＲＳＧ低圧節炭器管寄せスタブ管取替 のモックアップ実施状況 ８Ｂの管寄せに４８本のスタブ管取付け 溶接を行い、現地溶接施工要領の確立 現地据付工事（代表例） ◆富津火力発電所低圧蒸発器修理工事 ・低圧蒸発器Ｕベント管自動溶接 １号系列の７軸すべての低圧蒸発器の Ｕベント管についてすべて取替完了 取替本数：４８０４本（９６０８箇所） ◆大井火力発電所給水ﾎﾟﾝﾌﾟ吐出配管修理工事 ・給水ポンプ吐出配管溶接状況 施工配管 ＳＴＰＴ４８０φ508.0×ｔ64 （平成２２年１１月溶接施工） 火力関係の溶接検査対象工事は236件実施 （昭和５８年以降） ◆発電所ボイラー設備建設工事 ・主蒸気配管、ﾎﾞｲﾗｰ給水配管他164箇所 メーカー受注溶接検査対象工事は11件実施 ・王子板紙日光工場発電所 バイオマスボイラ建設工事 ・横浜市金沢工場発電所 金沢工場焼却炉築造工事 技術センター 富津事務所、工場棟 至木更津駅 ＪＲ青堀駅 至木更津 ＪＲ内房線 国道１６号 至館山駅 至富津岬 イオンモール富津 太平工業 県道９０号 至木更津 東港金属 日本ドラム 技術センター富津事務所 荏原製作所 至富津岬 日本ハイボルテージ ケーブル 富津事務所 案内図 交通：ＪＲ青堀駅よりタクシー７分 富津火力 発電所 技術センター 川崎事務所 本社 〒135-0061 東京都江東区豊洲５－５－１３ 豊洲アーバンポイントビル TEL：03-6372-4800 技術部 技術センター 富津事務所 〒2９３-001１ 千葉県富津市新富７２ー６ TEL：0439-88-1355 FAX：0439-88-1357 技術部 技術センター 川崎事務所 〒212-0015 神奈川県川崎市幸区柳町８３－１ TEL：044-541-7820 川崎事務所 案内図
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