6月号 - 郡上市教育委員会

白小だより
郡上市立白鳥小学校通信
平成 27 年度6月号
「あ・ま・そう」で心を一つに !
今年の白鳥小学校は,いろいろな「指定事業」をいただいています。主な三つを紹介します。
① 小学校からの教科専門性向
②人権推進校【郡上人権擁護委
③学校図書館教育推進事業
上新システム開発事業【岐阜県
員協議会】
【美濃地区教育推進協議会】
教育委員会】
*今年1年間。大和南小から受
*H27~28 の2年間。白鳥地
*H26~27 の2年間。白鳥中
け継いだ「人権ひまわり」の
域の小中7校が図書館教育
と連携して,学力の向上に取
種を育てるとともに,人権の
に取り組みます。図書館が
り組みます。算数を中心とし
大切さを学びます。育てたひ
「心のオアシス」や「学習・
て,学習の「まとめ」をきち
まわりの種は,高鷲北小に引
情報センター」となるよう,
んと書くことや家庭学習な
き渡します。3年生が中心と
読み聞かせや図書館の環境
どに取り組んでいます。
なって取り組みます。
作りに取り組んでいます。
さて,5月 30 日の運動会の閉会式で,代表のSさんが「これからも,
『あ・ま・そう』で心を一つに
してがんばりましょう。
」と語りました。
「あ・ま・そう」とは,白鳥小で大事にしたい「あいさつ・ま
とめ・そうじ」のことです。4月号のこの通信では,
「『あ・ま・そう』は魔法の言葉」と書き,5月号
では「応援リーダーは魔法使い?」と書きました。生活の基本となる「あ・ま・そう」を大事にすれば,
他のこともがんばれるようになる,という意味です。
「6月号は何を書こうか?」と悩んでいたところ,
S さんのこの言葉に出会いました。これまで私は,一人一人に「あ・ま・そう」を大事にしてほしいと
いう思いでいました。でも,Sさんの言うように,「みんなの心と心をつなぐ」という方向もあるのだ
ということを教えてもらいました。
そういえば,開会式で H さんは,
「組み立て体操の全員ピラミッドでは,たった一人でも気持ちが乱
れているとくずれてしまいます。
」と言っていました。気持ちがつながっていたからこそ,誰もが感動
する,あんなにすてきな全員ピラミッドが完成したのですね。それは,各自がそれぞれにがんばってい
たように見える運動会の係の仕事でも,きっと同じだったのだと思います。一人一人の係の仕事はちが
うけれど,
「心を一つ」にしてがんばっていたのではないでしょうか。それは「あ・ま・そう」も同じ
だと気づきました。「あ」も「ま」も「そう」も個人で取り組むことですが,心を一つにして取り組む
『あ・ま・そう』をめざしてこそ,運動会のすばらしい成果が生かせるのだとわかりました。
上の三つの指定の取り組みでも,「あ・ま・そう」が活躍できそうです。①では,授業や生活の「ま
とめ」を大事にしてお互いに学び合いましょう。②では,
「あ・ま・そう」のいろいろな場面で,
「にこ
にこ言葉」をたくさんかけ合い,はげまし合いましょう。③
では,読書で心を豊かにして,
「あ・ま・そう」でがんばって
いる人の気持ちを考えられるようにしましょう。
「心と心をつなぐ『あ・ま・そう』
」
,
「心を一つにして取り組
む『あ・ま・そう』
」をめざすことが,運動会のすばらしい成
果を今後に生かすことになりそうです。運動会を通して,子
どもたちからとても大事なことを教えてもらいました。そし
て,そうすることが,白鳥小が指定を受けている①~③を達
成することにもつながる,ということを教えてもらいました。
運動会*参観ありがとうございました
黙々と用意し,片付けてくれた器具係の子たち
何度も白線を引き直してくれたライン係の子たち
どの競技もどの演技もよくがんばっていましたが,中でも6年生の組み立て体操
は見ていて涙が出そうになりました。最上級生としてのプライドと責任感が伝わって
くる,すばらしい演技でした。また,係の動きもすばらしかったですね。誰かにほめ
られるわけでもないのに,がんばっても点数が入るわけでもないのに,どうしてあん
なに一生懸命,係の仕事ができたのでしょうか。
児童の皆さんは,「グッド・ルーザー(良き敗者)」という言葉を知っていますか。
精一杯戦っても負けることはあります。負けたときその人がどうするか,それでその人の本当のねうち
が決まるのではないでしょうか。たった4点差で負けた赤団でした。応援でも白団に負けていました。
それでも白団の優勝に拍手をする姿がありました。まさに「グッド・ルーザー(良き敗者)」です。こ
れからの生活の中でも,負けることはいくらでもあります。そのときこそ,その人の本当のねうちが試
されるのだと思います。校舎3階の図工室のろうかにも,すてきなグッド・ルーザーの掲示があります。