カトリン・インシュランスのコールスキップについて

2016年12月21日
受益者の皆様へ
パインブリッジ・インベストメンツ株式会社
カトリン・インシュランスのコールスキップについて
XLグループのカトリン・インシュランスが発行するハイブリッド証券の初回コール(繰上償還)日が2017年1月19日
となっていますが、コールを行う場合の通知期限とされている12月20日(現地)までに発行体からの通知がなかっ
たことから、今回のコールは見送られることが事実上決定いたしました。
このレポートでは、当該銘柄のコール見送りの背景についてお伝えすると同時に、その他のコール見送りが懸念
される類似保険銘柄についての現状と今後の方針についてお知らせいたします。
【コールが見送られた銘柄と価格推移】
《概要》
銘柄名
クーポン
発行日
7.249%
CATLIN INSURANCE CO LTD (初回コール償還日以降 2007年1月18日
初回コール償還日
次回コール償還日
償還日
2017年1月19日
2017年4月19日
(以降3ヵ月毎)
無期限
3ヵ月USLIBOR+2.975%)
《価格推移(2014年12月20日~2016年12月20日)》
(米国ドル)
110
105
100
95
90
85
80
75
70
65
14年12月
15年6月
15年12月
16年6月
16年12月
出所:ブルームバーグ
【コール見送りの背景】
調達コスト
発行体が経済合理性の観点を重視
商工業向けの保険や再保険などの引受業務を手がけるXLグループは、2014年12月に同業のカトリンとの合併を
発表して以来、合併のための負債増加が財務健全性に及ぼす悪影響などについて、市場参加者の懸念が広がっ
ていました。また合併完了後の業績も市場の期待を下回る内容が続いたことから、経営陣が短期的な経済合理性
を重視し当該銘柄のコールを見送るのではないかとの見方が広まっていました。足もとの業績は、経費率の低下
傾向が見られ、再保険事業の保険料収入も拡大するなど合併によるシナジー効果も現れ始め、今後の業績見通
しも良好であることから、同社に対する懸念は後退しつつあります。
しかし、市場における同社の資本調達コストは、スプレッド(オプション調整後)水準(下グラフ参照)を見ると、依然
として相対的に高止まりしています。当該銘柄は初回コール
《スプレッド(オプション調整後)の推移》
(%)
日以降のクーポンが固定金利から変動金利に変わることか 高 6
5
ら、現在の市場環境下では、発行体にとって金利支払負担が
実質的に低下します。そのため、経営陣は、当該銘柄をコー
4
ルして新規に借り換えを行うよりはコールを見送った方が資
3
本コスト負担の面から見て経済合理性が高いと判断したと考
2
えられます。一方で、当銘柄の価格は、2016年3月を底に上
XLグループ
1
昇基調が続いているように、コールスキップの懸念を織り込
保険ハイブリッド証券
みながら、適正な価格を模索する展開が継続中で、実際に、 低 0
12月20日(現地)にコール見送りが事実上決定しましたが、
15年12月
16年3月
16年6月
16年9月 16年12月
出所:ブルームバーグ(2015年12月31日~2016年12月20日)
価格への大きなインパクトは現時点までは確認できておりま
保険ハイブリッド証券はブルームバーグ・バークレイズ・グローバル
せん。
優先証券インデックス(保険セクター)
■本資料は、保険銘柄を組入れているグローバルハイブリッド証券ファンドシリーズ(3頁参照)の受益者の皆様へ各ファンドが組入れている保険銘柄の現状に
ついてお知らせするためにパインブリッジ・インベストメンツ株式会社が作成した資料であり、法令に基づく開示書類ではありません。運用状況の詳細を記載した
運用報告書を半年毎に販売会社を通じて受益者に交付しておりますので、お手元に届きましたらご一読ください。 ■当資料は、信頼できると考えられる情報に基
づいて作成しておりますが、情報の正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。当資料中の記載事項、数値、図表等は、当資料作成日時点
のものであり、将来の投資機会または運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
1/4
<ご参考>コール見送りが懸念される類似保険銘柄についての現状と今後の方針
コール見送りが懸念される以下の各銘柄についても、カトリン同様、足もとの価格は総じて回復基調にあります。
現在の価格水準からは、市場ではこれらの銘柄の初回コール見送りが織り込まれていると考えられ、その結
果として下値が限定的であると思われること、また引き続きクーポン収入が享受できることなどを踏まえ、原則
として保有を継続する方針です。一方で、市場環境や業績動向の変化に左右されやすい状況が続いているこ
となどから、当社では今後も各銘柄の動向を注視してまいります。
【銘柄概要と価格推移】
《概要》
銘柄名
クーポン
発行日
初回コール償還日
2007年3月15日
2017年4月15日
2007年3月13日
2017年4月20日
次回コール償還日
償還日
6.50%
①
XL GROUP PLC
②
LINCOLN NATIONAL
CORP
(初回コール償還日以降
3ヵ月USLIBOR+2.458%)
無期限
6.05%
(初回コール償還日以降
3ヵ月USLIBOR+2.04%)
③
6.60%
EVEREST REINSURANCE
(初回コール償還日以降
HLDG
3ヵ月USLIBOR+2.385%)
④
STANCORP FINANCIAL
GROUP
2067年4月20日
初回コール償還日
以降いつでも可能
2007年5月3日
2017年5月15日
2037年5月15日
2007年5月29日
2017年6月1日
2067年6月1日
6.90%
(初回コール償還日以降
3ヵ月USLIBOR+2.51%)
《価格推移(2014年12月20日~2016年12月20日)》
(①XL GROUP PLC)
(②LINCOLN NATIONAL CORP)
(米国ドル)
(米国ドル)
110
110
105
105
100
100
95
95
90
90
85
85
80
80
75
75
70
70
65
14年12月
15年6月
15年12月
16年6月
16年12月
65
14年12月
(③EVEREST REINSURANCE HLDG)
(米国ドル)
110
105
105
100
100
95
95
90
90
85
85
80
80
75
75
70
70
15年6月
15年12月
15年12月
16年6月
16年12月
16年6月
16年12月
(④STANCORP FINANCIAL GROUP)
(米国ドル)
110
65
14年12月
15年6月
16年6月
16年12月
65
14年12月
15年6月
15年12月
出所:ブルームバーグ
当コメントは、パインブリッジ・インベストメンツの運用関係者の作成したコメントを基に作成しています。
■本資料は、保険銘柄を組入れているグローバルハイブリッド証券ファンドシリーズ(3頁参照)の受益者の皆様へ各ファンドが組入れている保険銘柄の現状に
ついてお知らせするためにパインブリッジ・インベストメンツ株式会社が作成した資料であり、法令に基づく開示書類ではありません。運用状況の詳細を記載した
運用報告書を半年毎に販売会社を通じて受益者に交付しておりますので、お手元に届きましたらご一読ください。 ■当資料は、信頼できると考えられる情報に基
づいて作成しておりますが、情報の正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。当資料中の記載事項、数値、図表等は、当資料作成日時点
のものであり、将来の投資機会または運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
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<ご参考>各ファンドでの組入状況(2016年12月19日時点)
※1
※2
構成比率 (時価 )
基準価額
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-06
分配金込
基準価額
【XL GROUP】
CATLIN
XL GROUP
INSURANCE PLC
CO LTD
【ご参考】
LINCOLN
NATIONAL
CORP
EVEREST
STANCORP
REINSURAN FINANCIAL
GROUP
CE HLDG
(83.0)
(77.8)
(76.5)
(86.3)
(81.0)
9,316円
9,656円
-
10.1%
2.3%
-
1.2%
9,232円
9,525円
-
24.4%
-
-
0.9%
9,514円
9,853円
-
14.4%
-
-
-
9,558円
9,914円
-
9.2%
1.0%
-
1.1%
9,652円
9,954円
-
11.5%
-
-
-
9,425円
9,728円
-
7.7%
1.8%
-
-
9,453円
9,699円
-
7.8%
7.4%
2.0%
1.4%
9,496円
9,725円
-
16.5%
15.2%
3.8%
7.9%
9,635円
9,849円
-
9.4%
9.0%
3.2%
0.8%
9,327円
9,485円
8.4%
3.1%
5.6%
-
6.6%
9,758円
9,838円
9.4%
-
-
-
8.1%
9,769円
9,940円
-
7.2%
5.1%
-
2.9%
9,760円
9,861円
7.7%
-
4.3%
-
-
9,871円
10,031円
-
8.0%
-
-
-
愛称:グローバル・スピリット3アルファ
9,913円
10,130円
-
4.5%
-
-
-
グローバル銀行・保険ハイブリッド証券ファンド 2014-09
9,768円
10,087円
-
16.2%
12.3%
6.8%
-
9,602円
9,843円
4.1%
3.9%
-
-
-
9,533円
9,723円
-
6.8%
7.2%
-
6.3%
9,414円
9,585円
6.2%
2.3%
7.3%
5.6%
7.3%
9,633円
9,754円
8.0%
-
2.7%
3.8%
-
愛称:グッド・セブン・プラス 14-06
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-07
愛称:グッド・セブン・プラス 14-07
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-08
愛称:グッド・セブン・プラス 14-08
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-09
愛称:グッド・セブン・プラス 14-09
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-10
愛称:グッド・セブン・プラス 14-10
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-11
愛称:グッド・セブン・プラス 14-11
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-12
愛称:グッド・セブン・プラス 14-12
パインブリッジ金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-01
愛称:グッド・セブン・プラス 15-01
パインブリッジ・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド 2014-12
愛称:グッド・セブン・プラスⅡ
パインブリッジ・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-03
愛称:グッド・セブン・プラスⅢ
パインブリッジ・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-07
愛称:グッド・セブン・プラスⅣ
あしぎん世界金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-02
愛称:グローバル・スピリット
あしぎん世界金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-05
愛称:グローバル・スピリット2
あしぎん世界金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-08
愛称:グローバル・スピリット3
あしぎん世界金融機関ハイブリッド証券ファンド・アルファ 2015-08
パインブリッジ先進国金融機関ハイブリッド証券ファンド2015-04
愛称:ワールド・スター 15-04
パインブリッジ・ワールド金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-02
愛称:グッド・ワールド 15-02
パインブリッジ・ワールド金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-03
愛称:グッド・ワールド 15-03
パインブリッジ・ワールド金融機関ハイブリッド証券ファンド 2015-05
愛称:グッド・ワールド 15-05
*上記の「分配金込基準価額」は過去に支払った分配金を再投資したと仮定して計算していますので、実際の基準価額とは異なります。
なお、再投資する際に税金は考慮しておりません。
※1. 構成比率は、2016年12月19日時点の組入銘柄の時価総額に対する評価額を三菱東京UFJ銀行仲値を用いて計算しています。
(米国ドル117.63円、ユーロ123.01円、英国ポンド146.91円 )
※2. 時価とは、基準価額算出の際に使用する評価単価です。
■本資料は、保険銘柄を組入れているグローバルハイブリッド証券ファンドシリーズ(3頁参照)の受益者の皆様へ各ファンドが組入れている保険銘柄の現状に
ついてお知らせするためにパインブリッジ・インベストメンツ株式会社が作成した資料であり、法令に基づく開示書類ではありません。運用状況の詳細を記載した
運用報告書を半年毎に販売会社を通じて受益者に交付しておりますので、お手元に届きましたらご一読ください。 ■当資料は、信頼できると考えられる情報に基
づいて作成しておりますが、情報の正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。当資料中の記載事項、数値、図表等は、当資料作成日時点
のものであり、将来の投資機会または運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
3/4
リスクおよび留意点
当ファンドは、値動きのある有価証券等(外貨建て資産には為替変動リスクもあります。)を主要投資対象としますの
で、基準価額は変動します。したがって、当ファンドは預貯金とは異なり、元本が保証されているものではなく、基準
価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。これらの運用による損益はすべて受益者の皆
様に帰属します。当ファンドが有する主なリスク要因は、以下の通りです。
・価格変動リスク ・信用リスク ・流動性リスク ・為替変動リスク ・特定の業種への集中投資リスク ・ハイブリッド
証券固有の投資リスク
※ 収益分配金に関する留意点
収益分配金の水準は必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示唆するものではありません。また、収益分配金はファンド
の純資産から支払われますので、分配金の支払いは純資産総額の減少につながり、基準価額の下落要因となります。計算期
間中の運用収益を超えて分配を行った場合、当期決算日の基準価額は前期決算日と比べて下落することになります。
お客さまには以下の費用をご負担いただきます。
■購入時に直接ご負担いただく費用
購入時手数料:当ファンドは購入の申込みを終了していま
す。
■換金時に直接ご負担いただく費用
換金時手数料:かかりません。
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
監査報酬:運用管理費用の中に含まれています。
その他費用:有価証券売買時の売買委託手数料、資産を
海外で保管する場合の保管費用等(その他費用について
は、運用状況等により変動するものであり、事前に料率・上
限額等を示すことはできません。)
※費用等の合計額については、保有期間等に応じて異なりま
すので、表示することはできません。
※当ファンドシリーズは単位型となりますので、新規及び追加
のお買付けはできません。
投資信託に関する留意点
詳しくは、お申込みの際にお渡ししております投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をご覧ください。
投資信託は元本保証および利回り保証のいずれもありません。
投資した資産価値の減少を含むリスクは、投資信託をご購入のお客さまが負うことになります。
投資信託は預金ではありません。
投資信託は預金保険の対象ではありません。
証券会社以外でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。
※信託財産留保額、運用管理費用(信託報酬)、委託会社、その他関係法人については、お申込みの際にお渡ししております
投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をご覧ください。
お問い合わせは・・・パインブリッジ・インベストメンツ株式会社
http://www.pinebridge.co.jp/
TEL:03-5208-5858(9:00~17:00、土日・祝休日除く)
パインブリッジ・インベストメンツ株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第307号
加入協会 一般社団法人投資信託協会、
一般社団法人日本投資顧問業協会、
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
4/4
販売会社情報(銀行、証券会社別50音順)
金融商品取引業者名
登録番号
日本証券
業協会
一般社団法人
金融先物取引業
協会
○
株式会社足利銀行
登録金融機関
関東財務局長
(登金)第43号
○
株式会社岩手銀行
登録金融機関
東北財務局長
(登金)第3号
○
株式会社大分銀行
登録金融機関
九州財務局長
(登金)第1号
○
株式会社大垣共立銀行
登録金融機関
東海財務局長
(登金)第3号
○
おかやま信用金庫
登録金融機関
中国財務局長
(登金)第19号
○
株式会社香川銀行
登録金融機関
四国財務局長
(登金)第7号
○
株式会社熊本銀行
登録金融機関
九州財務局長
(登金)第6号
○
株式会社高知銀行
登録金融機関
四国財務局長
(登金)第8号
○
株式会社滋賀銀行
登録金融機関
近畿財務局長
(登金)第11号
○
株式会社親和銀行
登録金融機関
福岡財務支局長
(登金)第3号
○
株式会社千葉銀行
登録金融機関
関東財務局長
(登金)第39号
○
株式会社中京銀行
登録金融機関
東海財務局長
(登金)第17号
○
株式会社東京スター銀行
登録金融機関
関東財務局長
(登金)第579号
○
○
株式会社福岡銀行
登録金融機関
福岡財務支局長
(登金)第7号
○
○
株式会社宮崎銀行
登録金融機関
九州財務局長
(登金)第5号
○
株式会社武蔵野銀行
登録金融機関
関東財務局長
(登金)第38号
○
東海財務局長
(金商)第10号
○
静銀ティーエム証券株式会社 金融商品取引業者
中銀証券株式会社
金融商品取引業者
中国財務局長
(金商)第6号
○
八十二証券株式会社
金融商品取引業者
関東財務局長
(金商)第21号
○
百五証券株式会社
金融商品取引業者
東海財務局長
(金商)第134号
○
ふくおか証券株式会社
金融商品取引業者
福岡財務支局長
(金商)第5号
○
一般社団法人
日本投資顧問業
協会
○
○
○
○
5/4