妊娠母豚の好きな場所を探る - グローバルピッグファーム

妊娠母豚の好きな場所を探る
~グループ管理のための一情報~
妊娠母豚が一番心地良く寝る場所はどこか。グループ管理に関する研究の一つとしてカナダのプレー
リースワインセンターである実験が行われました。図 1 のようにI型、およびT型のフリーアクセス空間を設
置し、ストール(周囲にある出入り自由のストール)と広い空間がこのようなレイアウトで与えられた時、その
中のどこを母豚が選んだのかなどを調べました。I型ペンの場合、両側に 16 個ずつのストールが配置され、
その間にちょうどI型になった空間があります。どちらのレイアウトも全面スノコです。豚は 25 頭ずつ 8 つの
グループに分けられ、飼養面積が一定になるようにフリースペースとストールを母豚数に合わせて解放し、
余分なストールは入れないようにロックします。2~4 か所にカメラを設置し母豚の行動を記録しました。
その結果、ペンの形によって好まれる場所が違うこと、また最も元気で体がしっかりしている経産豚の 3
~4 産くらいを中心に広い空間を好んだことが分かりました。すなわち若齢老齢の母豚はどちらかというと
ストールを選んだのです。T型ペンの場合、最も好む場所は 5、6、8、9 の場所で、いずれもスペースは単
に広ければよいのではなく、壁などに寄りかかれる場所を好むことも確認されました。
研究者らは「多くの母豚が自由空間を利用してさまざまな場所で寝るのはわかったが、期待して結果と
は違っていました。母豚間の優劣で上位のものや体格が大きなものはストールよりも広い空間を選んだの
は、ストールが狭いなどの構造上の問題があるかもしれないことも課題として分かりました。
母豚間の社会的な行動は今まで以上に注目されているトピックスであり、最も快適でケンカが少ない設
備空間の提案がより重要となるだろうと研究者らは期待しています。
(National Hog Farmer,Aug.2010 を参考)
図1
実験に使ったI型、T型フリーアクセス空間の図
I型は3m×10.5mのフリーアクセス空間が両側16ずつのストールに挟まれている。
T型はI型に加えて更に3.6m×7.0m広くなった形になっている。
各空間(1~3、1~9)はそのロケーションを示し、好まれた場所が○で囲んである。
それ以外の各空間の周囲の状況は不明である。
3m
1
10m
7m
6
5
2
3
3m×10.5m
(10×35フィート)
7
4
3
10m
2
1
3m
8
9
3.6m
図2 フリーエリアに滞在する各種産歴母豚の平均時間
60
I型ペン
50
滞
在
時
間
割
合
(
%
)
T型ペン
40
30
20
10
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
産歴
図3 I 型ペンテストでの好きな場所での時間割合(%)
10
9
8
時 7
6
間 5
(
% 4
3
)
2
1
0
エリア1
エリア2
エリア3
エリア4
I 型スペースの中の場所
図4 T型ペンテストでの好きな場所での時間割合(%)
6
5
時 4
間 3
(
%
) 2
1
0
エリア1 エリア2 エリア3 エリア4 エリア5 エリア6 エリア7 エリア8 エリア9 ウォーキン
グ
T型スペースの中の場所
2010 年 11 月 グローバルピッグファーム㈱