排水管内視鏡調査報告書

排水管内視鏡調査報告書
○○ マン ショ ン
A
S
P
M
E
L
平成
年
株式 会社
月
三
日
央
SAN- OH CORPORATION
A
S
P
M
E
L
1. 調査対象 の概要及 び調査目 的
(1)
建物名称 :
○○ マンシ ョン
(2)
所 在 地 :
東京 都品川 区
(3)
築 年 数:
27年
(4)
調査期日 :
平成
(5)
調査件名 :
工業 用内視 鏡による 排水管管 内調査
(6)
調査個所 :
①
②
③
(7 )
調 査目 的:
当該 マン ショ ンは竣 工よ り27 年を 経過し てい るこ とから 、各 設備 の経年 劣化
につ いて留 意する必 要がある と考えら れる。
本 調査 では 排水 管設 備に つい て劣 化や 汚れ の度合 いな どを 観察 し、 問題 点が
あれ ばその 改善策を 立案する までを目 指してい る。
今回 の調査 により異 常個所の 有無とそ の場所特 定、管内の 状態の把 握を行い、
将来 の更新 計画など への判断 材料とす ることを 目的と した。
年
月
E
L
日
A
S
P
M
各排水 立管を最 上階掃除 口より2 階店舗天 井配管ま で内視鏡 調査
外部汚 水桝より 埋設共用 排水管管 内調査
外部汚 水桝又は 排水立管 掃除口よ り排水立 管内視 鏡調査
-1 -
2. 調査内容
(1 )
調 査方 法:
①
②
③
最上 階の メータ ボッ クス 内にあ る排 水立 管( 通気管 部分 )に 設置さ れて
いる掃 除口を 取り外 し、内 視鏡を投 入。2階 店舗の 天井裏 部分で横 引き配
管にな っている 部分まで を観察し た。
1階外 部桝廻 り埋設 排水管よ り内視 鏡を投入 し、排 水立管 が埋設管 に接続
されて いる部分 を観察し た。
1階外 部汚水 桝又は 外部露出 排水立 管掃除口 より内 視鏡投 入し、排 水立管
内部を 観察した 。
高 圧洗 浄実 施後 約11 ヶ月 とい うこ とで あっ たが 、汚 れの 度合い も含 めて 観察
する ため、 当社によ る高圧洗 浄は実施 せず内視 鏡調査 のみ行っ た。
(2)
使用機器 :
E
L
工業 用内視 鏡・・・ ・リジッ ト KD- 200P ミニ シースネイクカ ラー(全長 60m)
管路 調査機 ・・・・ ・リジッ ド 埋設 管路探査 器 ナヒ ゙トラック スコ ート
モニ ター及 び録画・ ・ソニー DCR-T RV300 ( デジタ ルテープ に録画)
デジ タルカ メラ・・ ・富士フ イルム DS-230H D (静 止画記録 )
モニ ター・ ・・・・ ・パナソ ニック TH-14ZV 20
ビデ オ編集 ・・・・ ・パソコ ンによる ノンリニ アビデ オ編集シ ステム
A
S
P
M
管路探 査機
( 工 業 用内 視 鏡に 内 蔵さ れ た発 信 機 に反
応す る専用受 信機)
異 常が あった 場合 、内視 鏡の カメラ に映
った 場所 を地 上から 特定 する ことが 出来
ます
工業用 内視鏡
-2 -
3. 調査結果
①
当初 、排水 管の 立管系 統は 全5系 統( 最上階 の部 屋番号 が10 01. 1002 .100 3.7 01.4 01号 室の系
統)で各 1本ずつ と思わ れていた が、現 場配管の 観察や 管理室保 管の図面 との比較 により、 5
系統の各 居室排 水管は トイレ排 水の汚 水管と、 台所・ 風呂・洗 面・洗 濯機か ら排水さ れる雑
排水管系 統の2本ず つ配管 されてい ることが 明らかに なった。
今回主に 撮影し たメー タボック ス内の 排水立管 は汚水 系統であ り、雑 排水立 管は室内 の隠蔽
パイプシ ャフト 内に配 管されて いて屋 上等にも 通気管 が開口し ていな いため 、撮影は 困難で
す。
①の調査 項目は、 報告書で は以下汚 水立管調 査とし て表記し ます。
汚水管の 立管及び 2階店舗 天井裏配 管は鋳鉄 管を使用 しており 、内部 も汚れが 少ない。
錆瘤も多 くなく、 配管材の 状態とし ても良好 な状態 を維持し ていると いえる。
2階 店舗 天井 裏配管 (横 引き 配管) の部 分に ついて は、 系統 によ っては 汚水 の滞 留が見 られ
た。100 1号室系 統の汚 水横引き 管にお いて、何 らかの 異物が管 底に存 在する ため洗浄 水が流
れきらず 溜まっ ている ものと思 われる 。異物の 状態に ついては 、滞留 水の水 中撮影と なって
しまい撮 影不能 のため 不明。但 し滞留 水中に汚 物がほ とんど残 ってお らず、 一定量以 上は滞
留し ない こ とか ら 完全 な閉 塞 では なく 管 底に ある 異 物が 流れ を 滞ら せて い るだ けと 思 われ
る。
上記の系 統も含 めて現 状の汚水 管は油 分のほと んど流 れない排 水管で あるこ と、また 上階よ
り多量の 洗浄水が 勢いよく 排水され ることを 勘案し て、ほとんど 問題はな いと判断 している。
通常汚水 系統の 単独排 水管は定 期高圧 洗浄の対 象にな らないが 、本物 件では メータボ ックス
内掃除口 より室内 配管とは 別途洗浄 している ため、 良好な状 態が保た れている 。
②
A
S
E
L
P
M
1階 外部 汚水 桝より 桝廻 り埋 設排水 管を 撮影 したと ころ 、各 汚水 立管及 び雑 排水 立管は 埋設
部で合 流し てい るの では なく 、1階 の地 上露 出配管 部分 で合 流し その後 埋設 配管 へと接 続さ
れている 。
埋設管部 分では 、主に 地盤沈下 に起因 する排水 管の勾 配不良・ たるみ ・亀裂 等は見ら れず、
年1回の高 圧洗浄の 直前で あるにも かかわら ず汚染度 も低く保 たれて いた。
③
最上 階よ り撮 影し た排水 立管 が単 独汚水 管と 判明 したた め、 1階 の露出 雑排 水立 管を下 から
上に向か って観察 した。
撮影でき た系統は 1001号室 (管理室 含む)系 統の雑 排水管で ある。
雑排水管 は台所 系統の 油分を含 んだ排 水が流れ るため 一般に管 壁に汚 れがつ きやすい が、こ
の系統は 10階ま で居室 があり、 同じ立 管を使用 してる 人数が多 いにも かかわ らず想定 より汚
れの度合 いは低か った。
2階 店舗 部分 を通過 する 横引 き管の 部分 でも 詰まり の傾 向も 無く 、配管 の腐 食度 も低い ため
今後も定 期的な高 圧洗浄を 実施すれ ば問題は 起こり にくいと 推測され る。
※ 詳細は次 頁以降の 写真(ビ デオより 静止画処 理した もの)及 び添付の ビデオを 参照。
-3 -
○○マ ンション
E
L
内視鏡 調査
最 上 階 メ ー タボ ッ ク ス 内 汚水 立
管へ内 視鏡投入
A
S
P
M
外 部 桝 廻 り 埋設 排 水 管 内 視鏡 調
査の様 子
パ イ プ カ メ ラ及 び モ ニ タ ー・ 録
画機・ 工具一式
-4 -
1003号 室メータ ボックス
1003号 室系統汚 水立管
調査
E
L
立 管 ( 通 気 管) 掃 除 口 取 り外 し
内視鏡 挿入
A
S
P
M
汚水 立管 内
異常な し
-5 -
掃 除口 より2 m地点
8階の汚 水管との 合流部分
閉 塞 す る よ うな 汚 れ や 局 所的 な
異物等 なし
E
L
掃除口 より9.5m
A
S
汚れ少 ない
P
M
掃除口 より20m
3階床付 近と思わ れる
配管屈 曲部異常 なし
-6 -
さらに屈曲部
ない
汚 れ の 付 着も 少
E
L
21.5m 地点 横 引き管
若 干 の 滞 留 水が あ る が 、 汚物 の
停滞が ないため 問題ない
A
S
P
M
24m地 点
2階 店舗天 井裏 配管部 分( 横引き
管)
管 底 に 若 干 の滞 留 水 と ト イレ ッ
トペー パーの残 渣あり
管
壁
排 水 管 の 管 底に は 汚 物 の 堆積 が
な い た め 、 勢い よ く 流 れ た汚 水
が 側 壁 に 引 っか か り や す い紙 な
ど を 残 し て 流れ た も の と 思わ れ
る
底
管
こ の よ う な 汚物 は 、 洗 浄 水が 多
量 に 流 れ て くる と 全 て 流 れて し
まうた め、心配 ありませ ん
-7 -
1 0 02 号 室メ ー タ ボッ ク ス 汚 水立
管 内 視鏡調査
上部通 気管部分
E
L
2m地点
A
S
P
M
汚水管 合流部
-8 -
異常なし
20.5m 屈曲部
汚れなし
E
L
2 1 m 汚 水 管 の内 壁 よ り 剥離 し
た赤錆
P
M
排 水 管 の 閉 塞の 原 因 と な るよ う
な物で はない
A
S
22m地 点
滞留水 なし
-9 -
横引 き管
22.5m 横引き管 屈曲部
異常な し
E
L
23m
る
壁 面 に 錆の 剥 離 が 見ら れ
P
M
配 管 や 排 水 の流 れ に 悪 影 響な し
A
S
23.5m 横引き部 分
- 10 -
滞留 なし
1 0 01 号 室メ ー タ ボッ ク ス 汚 水立
管
掃除口 より内視 鏡投入
E
L
汚水立 管内
A
S
汚 れ少ない
P
M
汚水管 合流部
- 11 -
異常なし
20m地 点屈曲部
E
L
屈曲部 異常なし
A
S
P
M
排水横 引き管部 分
滞留
横 引 き 部 分 に何 ら か の 固 形物 が
存在す る物と推 測される
汚 物 が 堆 積 して い な い た め、 閉
塞 し て い る わけ で は な く 高圧 洗
浄 で 除 去 で きる も の と 思 われ る
- 12 -
701 号室 メータ ボック ス汚 水立管
通気管 掃除口よ り内視鏡 投入
E
L
掃除口 より1m地 点( 通気 管部分)
A
S
P
M
3.5m
- 13 -
汚水管合 流部
立管内
E
L
19m地 点
A
S
異常な し
滞留 なし
P
M
20m横 引き管部 分
- 14 -
滞留 なし
401 号室 メータ ボック ス汚 水立管
掃除口 より内視 鏡投入
E
L
立管内
A
S
汚れほ とんどな い
P
M
4m屈曲 部
3階床部 分か
- 15 -
6m地点
2階店 舗内立管
過 去 に 切 断 ・清 掃 を 行 っ た個 所
既設汚 水立管: 鋳鉄管
E
L
部分的 に交換し た汚水立 管
材質は 排水用ラ イニング 鋼管
P
M
内部汚 れ付着な し
A
S
新設さ れた掃除 口内部
- 16 -
既 設 汚 水 管 (鋳 鉄 管 ) と の接 続
部
汚 水 管 の 肉 厚が 撮 影 で き てい ま
す
端 部 に も か かわ ら ず 、 腐 食が 見
られま せん
こ の 映 像 か ら、 全 体 的 に あま り
腐 食 し て い ない も の と 思 われ ま
す
E
L
8m地点
A
S
立管内
P
M
10.5m
- 17 -
屈曲部
異常な し
11.5m
異常な し
E
L
掃除口 と思われ る
A
S
P
M
12m
底 部 に 汚 水 の流 れ る 横 引 き管 が
確認さ れる
距 離 か ら 推 測し て 、 1 階 外部 配
管内と 思われる
- 18 -
汚 水 立 管 の 内視 鏡 を 挿 入 した 掃
除口は 、アルミ テープで 補修
E
L
1 階 外 部 桝 廻り 埋 設 排 水 管内 視
鏡撮影
P
M
受 水槽 手 前 の 最も 奥 の 桝 より 撮
影
A
S
2階店 舗グリス トラップ
№ 1 桝 よ り 立管 方 向 へ 内 視鏡 挿
入
- 19 -
№1桝 内
2階店 舗グリス トラップ 排水
立管系 統排水
E
L
立管系 統排水管 へ内視鏡 投入
A
S
P
M
埋設管 内
- 20 -
汚れ 少ない
埋設管 内3.5m
材質: 塩ビ管 異常なし
E
L
カメラ は上を向 いている 状態
A
S
P
M
掃除口 が確認で きる
上の映 像で確認 された掃 除口
立 管 が 4 本 、地 上 露 出 部 分で 合
流して 桝に流入 している
1 0 03 号 室系 統 汚水 立 管 及 び雑
排水立 管
1 0 02 号 室系 統 汚水 立 管 及 び雑
排水立 管
上 記 、 合 計 4本 が 接 続 さ れて い
る
- 21 -
掃除口 内部
汚 水 ・ 雑 排 水合 流 で あ る が、 付
着 物 が 比 較 的少 な く 良 好 な状 態
である
E
L
上 記 掃 除 口 部分 に 合 流 し てい る
立管( 4本の内 の2本)
A
S
P
M
立管が 建物から 出ている 部分
(2階 店舗天井 部分)
右(太 い配管):汚 水管
左(細 い配管):雑 排水管
共に鋳 鉄管
- 22 -
引 き 込 み 開 閉器 盤 前 の № 3桝 よ
り立管 系統に内 視鏡投入
E
L
引き込 み開閉器 盤横排水 立管
1001号 室系統の
汚水 立管(右 ・太)
雑 排水立 管(左・ 細)
A
S
P
M
直 上 が 管 理 室の た め 、 管 理室 系
統 排 水 管 も この 雑 排 水 立 管に 合
流して いる
同上 1001号室 雑排水 立管
掃除口 より内視 鏡投入
- 23 -
立管内 部
掃除 口付近
台 所 か ら の 油分 が 付 着 す るこ と
で 、 一 般 的 に汚 れ の 多 い 雑排 水
管 で あ る が 、こ の 立 管 は 汚れ も
多くな く良好な 状態
E
L
2.5m
A
S
1階天井 付近立管
P
M
3m
横引き 部分
管 理 室 系 統 (画 面 右 ) の 排水 管
が合流 している
左 側 奥 は1 0 01 号 室系 統 の 雑 排水
立管
- 24 -
管理室 系統
排 水管内部
合流部 分
画 面奥 は 手 洗 器排 水 管 の ため 上
流が細 くなって いる
E
L
前 述 の 合 流 部ま で 内 視 鏡 を戻 し
1 0 01 号 室系 統 の 雑排 水 立 管 方向
へ撮影
P
M
5m地点 横引き 管
若 干 の 滞 留 水が あ る が 、 汚れ の
付着は 少なく良 好な状態
A
S
同上
- 25 -
排水管内 壁
拡大
5m地点 より上流 へ
管底に は若干の 滞留水が ある
E
L
内視鏡 を手前に 戻してい る
4.5m地 点
A
S
P
M
屈曲 部
異常 なし
4m地点
鋳 鉄 管 の 内 壁か ら 剥 離 し た錆 が
あ る が 、 排 水の 妨 げ に は なっ て
いない
- 26 -
3.5m
異常なし
E
L
同上
A
S
P
M
引き込 み開閉器 盤横
1001号 室系統雑 排水立管
- 27 -
1階外 部露出排 水立管
エント ランス階 段下
701号室 系統 汚 水管
E
L
同上
701号室系 統
雑排水 管
P
M
汚水管
A
S
入 口 方 向 へ 露出 配 管 で 接 続さ れ
ている
- 28 -
階段下 露出排水 管
401号室 系統
汚水管
雑排水 管
(ガス 管)
(電気 設備マン ホール)
E
L
701号室 系統と4 01号室系 統の
汚 水 ・ 雑 排 水管 は 1 個 所 で埋 設
管に接 続
P
M
埋 設 配 管 を 通り 、 最 終 桝 (下 写
真)に 接続
A
S
最終桝 (入口ゴ ミ置き場 前)
701.40 1号室系統 排水管
- 29 -
最 終 桝 よ り 立管 方 向 に 内 視鏡 投
入
E
L
桝より 上流
2m
埋設管 ・塩ビ管 で配管
A
S
P
M
同上
埋設管壁 面
こ の 配 管 も 油分 を 多 く 含 む可 能
性 の あ る 雑 排水 が 流 れ て いる が
比較的 汚れが少 ない
- 30 -
桝より 4.5m
地 上鋳鉄管 部分
腐食少 なく良好 な状態
E
L
同上
A
S
底部拡大
異常な し
P
M
7.5m
701 号室 系統排 水管の 合流 部近く
こ の 系 統 も 良好 な 状 態 を 保っ て
いる
- 31 -
最 終 桝 よ り 下流 ・ 公 設 桝 へ内 視
鏡投入 (矢印方向 )
E
L
1m地点
排水が 滞りなく 流れてい る
A
S
P
M
屈曲部 異常なし
- 32 -
埋設管 異常なし
E
L
2m
公設桝 内部
P
M
敷 地 内 排 水 管等 に 異 常 あ りま せ
ん
A
S
- 33 -
4. 所見
今 回の調査 の結果、 全体的に 良好な状 態が保た れてい ることが 確認され ました。
・排 水立管に ついて:
排 水立管は 、各系 統毎に 2本ずつ 配管さ れており 、いず れも鋳鉄 管製で トイレ からの汚 水系統
と台 所・風呂 ・洗面所 ・洗濯機 排水が流 入する雑 排水系 統の2本 となって います。
汚 水立管は 各室の メータ ボックス 内奥に 配管され ていま すが、雑 排水立 管は室 内の隠蔽 パイプ
シャ フト内に 存在し ます。 そのため 容易に 観察する ことは 出来ませ んが、 今回の 調査で観 察した
配管 の状態か ら推測 すると 腐食の度 合いも 低く、定 期的な 高圧洗浄 が適切 に実施 されてい るため
汚れ の付着も 全体的に 少ないと 思われま す。
排 水立管の 高圧洗 浄は、 雑排水管 は台所 など室内 の排水 口から立 管まで 洗浄可 能であり 、また
汚水 管は最上 階の汚 水立管 に設置さ れた掃 除口より 洗浄可 能です。 従って 、便器 からの室 内汚水
管以 外の部分 は全て定 期洗浄可 能されて います。
E
L
・2 階店舗天 井裏横引 き管につ いて:
2 階部分の 横引き 排水管は 概ね良 好です が、100 1号室系 統の汚水 横引き 管のみ 何らかの 異物が
管底 にあるた め洗浄 水が滞 留してい ます。 しかしな がら汚 物は滞留 してお らず、 配管の腐 食もさ
ほど 見られな いことか ら問題は ないもの と思われ ます。
ま た1階か らの高 圧洗浄 の実施に より、 汚水管内 の停滞 物も除去 するこ とがで きるもの と考え
られ ます。
P
M
・1 階外部露 出排水管 について :
立 管から埋 設管( 汚水桝 )への接 続は、 一度1階 部分の 露出配管 となっ ていま す。従っ て何ら
かの 異常が生 じた場合 でも、容 易に修繕 工事を行 うこと が可能で す。
1 階露出立 管の掃 除口より 内部を 観察し た1001号 室雑排 水管につ いても 、比較 的汚れの 少ない
良好 な状態で あること が確認で きました 。
現 状の高圧 洗浄方 法によ りこの良 好な状 態を保つ ことが 可能です が、さ らに万 全を期す 場合は
1階 外部露出 排水立管 の各掃除 口より上 流方向へ 高圧洗 浄を実施 すると良 いと考え ます。
A
S
・桝 廻り埋設 排水管に ついて:
埋 設排水管 は塩ビ管 で配管さ れており 、たるみ や亀裂 等の異常 はありま せん。
汚 れの程度 も顕著で はなく、 毎年の定 期高圧洗 浄のみ で対応出 来ます。
今 後、桝内 部に亀 裂等の 異常が発 生した 場合は、 特殊な 速乾セメ ントな どの材 料を使用 して補
修を 実施する ことで将 来的にも 使用を続 けられる と考え ます。
敷 地内最終 桝より 、道路 の公設桝 に至る 排水管も 異常は ありませ ん。現 在詰ま りの兆候 もあり
ませ んが、今 後も定期 清掃の実 施により 良好な状 態を維 持するこ とが出来 ます。
以 上のよう に、特に 問題点は ありませ んでした 。
将 来的に問 題が発 生した 場合でも 、配管 経路がは っきり している ことや 建物の 基礎部分 を避け
て埋 設管と接 続して いるこ となど、 メンテ ナンス性 に優れ た状態に なって いるの で対応も 比較的
容易 になると 思われま す。
ま た配管そ のもの の異常 ではなく 、各家 庭から排 水され る異物等 により 排水管 が詰まる 例も他
の物 件では報 告され ていま す。今回 の調査 では確認 できま せんでし たが、 台所な どからの スポン
ジた わしを誤 って流 したり トイレか ら水溶 性でない 生理用 品等を排 水し、 結果的 に横引き 部分で
詰ま るような 事例も ありま すので、 今後も 各ご家庭 で注意 していた だけれ ば大き な問題は 発生し
ない であろう と思いま す。
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A
S
E
L
P
M
調査 会社: 株 式会社 三 央
東 京都江戸 川区北 小岩3-1- 24
TEL. 03 -3659-86 57
FAX. 03 -3659-86 62
調査 責任者: 中村
大
一級管工 事施工管 理技士
建築設備 診断技術 者(ビ ルディン グドクタ ー)
排水管清 掃作業監 督者
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