男性養護教諭に関する研究動向

男性養護教諭に関する研究動向
中村 千景
帝京短期大学生活科学科
A Review of Research on the male Yogo teacher
Chikage NAKAMURA
Department of Living Science, Teikyo Junior College
キーワード:男性養護教諭、養護教諭複数配置、課題
Key words:male Yogo teacher, Plural Yogo teacher in a school system, Problem
要 旨
全国には約4万人の養護教諭がいるが、そのほとんどが女性であり男性は0.12% しかいない。かつては看護婦
や保母と呼ばれ「女性の仕事」であった職種は、看護師や保育士と名称が変わり、今では男性も多く活躍されそ
の存在はジェンダーの壁が取り払われ広く社会に認識されている。しかし、男性養護教諭の存在は同じ状況にな
い。このことから、CiNii において「男性養護教諭」で検索された9件の論文を概観し、得られた知見を本コース
の男子学生の指導に役立て、さらには「男性養護教諭」が看護師や保育士のように広く認識されることを願い、
男性養護教諭の現状と課題を明らかにすることを本研究の目的とした。
結果、男性養護教諭の活躍が社会に広まり存在が認識されることで、より多くの男性養護教諭が生まれ、複雑
化した児童生徒の健康問題を解決していくためには、複数配置が広まり、男女両性の視点で保健室経営できるこ
とが有効であると考えられた。
登場したことがあるが、学生はこれまでの生活の中で
1.はじめに
男性養護教諭と関わることも、存在を知る機会もなく
帝京短期大学に勤務し始めて5年目を迎えた。入職
「養護教諭=女性」と認識していると考えられる。
し学生の前に初めて立った時、男子学生が在籍してい
平成24・25年度に筆者が担任をしている男子学生
たことに大変驚いた記憶がある。養護教諭養成を仕事
が、母校の小学校へ養護教諭免許取得のための必修科
としていながら恥ずかしい話であるが「養護教諭は女
目である養護教諭教育実習に出ることになった。事前
性の仕事」と勝手に思っていたのである。筆者が養護
の打ち合わせ、実習期間中等に実習校の校長先生とお
教諭を務めてきた群馬県では男性の養護教諭はおら
話しさせていただくと「男性の実習生を受け入れたこ
ず、長野県や新潟県での学生時代も養護教諭養成コー
とがないので、何をさせればよいでしょうか?」、「内
スには男子学生はいなかったため、存在を認識してい
科検診の時には保健室の実習ではなく授業見学をさせ
なかったのである。
ます」といったように、女子学生とは異なる対応をと
筆者が養護教諭コースに在籍する学生と、非常勤で
られることがあり、学校現場ではとまどいがあること
講義を行っている他大学の保健体育科教員養成コース
が分かった。
学生に調査をしている、「養護教諭のイメージ」にお
平成23年度から平成25年度の3年間に養護教諭
いては、「女性」
、「学校のお母さん」、「やさしいお姉
コースに入学した181名の学生の内、男子学生は10
さん」、「おばさん」といった記述がみられる。これら
名(5.5%)であり、中途退学した1名の学生を除き
の記述のジェンダーを入れ替えた「男性」、「学校のお
卒業時に養護教諭免許を取得した男子学生は9名の内
父さん」、「やさしいお兄さん」
、「おじさん」の記述
5名(55.6%)である。参考までに女子学生は、171
はみられない。これは、養護教諭を目指す男子学生で
名入学の内26名が中途退学したため145名が卒業と
あっても同様であった。平成22年6月に NHK「中学
なり、その内119名(82.1%)が免許取得をした。免
生日記」 のドラマに4回にわたって男性養護教諭が
許取得した男子学生5名の内1名は現役で東京都教員
1)
− 73 −
に養護教諭免許を取得した男子学生は 9 名の内 5 名
(55.6%)である。参考までに女子学生は、171 名入学の
内 26 名が中途退学したため 145 名が卒業となり、そ
の内 119 名(82.1%)が免許取得をした。免許取得した
男子学生 5 名の内 1 名は現役で東京都教員採用試験の
採用試験の一次合格を果たしたが正規採用には至ら
一次合格を果たしたが正規採用には至らず、卒業後か
ず、卒業後から現在まで特別支援学校において臨時採
ら現在まで特別支援学校において臨時採用の養護教諭
用の養護教諭として勤務をしている。
として勤務をしている。
平成23年11月に名古屋大学にて開催された「第58
2)
平成 23 年 11 月に名古屋大学にて開催された
「第 58
回日本学校保健学会」 において、男性養護教諭の
回日本学校保健学会」2)において、男性養護教諭のポ
ポスター発表があり、発表者の先生と連絡を取り合
スター発表があり、発表者の先生と連絡を取り合うき
うきっかけを作ることができたことから、「男性養護
っかけを作ることができたことから、
「男性養護教諭友
教諭友の会関東支部(平成22年結成)」の懇親会や、
の会関東支部(平成 22 年結成)」の懇親会や、毎年夏に
毎年夏に開催されている「男性養護教諭研修会(平
開催されている「男性養護教諭研修会(平成 22 年より
成22年より開催)
」に参加させていただいている。ま
開催)」に参加させていただいている。また、今年度開
た、今年度開催された「第6回男性養護教諭研修会」
催された「第 6 回男性養護教諭研修会」では分科会に
では分科会において講演させていただいた。この関わ
おいて講演させていただいた。この関わりの中から、
りの中から、彼等の熱心な取り組みを知ることがで
彼等の熱心な取り組みを知ることができ、そして「養
護教諭の執務を遂行していく上で性別の問題はない」
き、そして「養護教諭の執務を遂行していく上で性別
と語る真摯な姿をみることができた。彼等は男性養護
の問題はない」と語る真摯な姿をみることができた。
3)
教諭として通常の執務の様子が新聞3)4)5)に取り上げら
彼等は男性養護教諭として通常の執務の様子が新聞
4)5)
6)7)8)に掲載さ
れたり、養護教諭の専門誌「健康教室」
に取り上げられたり、養護教諭の専門誌「健康教
6)7)8)
れたりと、
活躍している。
「健康教室」に初めて男性養
に掲載されたりと、活躍している。
「健康
室」
9)であった。
護教諭が掲載されたのは
2004
年
教室」に初めて男性養護教諭が掲載されたのは2004
9) インターネット10)において「男性養護教諭」と検索
年 であった。
10)
すると、一番上に「男性でも養護教諭になることは可
インターネット において「男性養護教諭」と検
能ですか?」といった男子高校生の質問がみられた11)。
索すると、一番上に「男性でも養護教諭になること
高校生が進路選択をする際に「男性養護教諭」を目指
は可能ですか?」といった男子高校生の質問がみら
すことを考えていること、そして検索画面の一番上に
11)
れた 。高校生が進路選択をする際に「男性養護教
掲載されるということは閲覧数が多いことを示してい
諭」を目指すことを考えていること、そして検索画面
る。また、長野県庁ホームページにある「県民ホット
の一番上に掲載されるということは閲覧数が多いこと
ライン」12)において、
「他県では男性養護教諭の採用が
を示している。また、長野県庁ホームページにある
増えてきており、男女両方いた方がよいと思うが、長
12)
において、「他県では男性養
「県民ホットライン」
野県では男性養護教諭を積極的に採用する方向なのか」
護教諭の採用が増えてきており、男女両方いた方がよ
と教育委員会に対して質問がなされるなど、社会の認
いと思うが、長野県では男性養護教諭を積極的に採用
識が変化していると考えられる。
する方向なのか」と教育委員会に対して質問がなされ
るなど、社会の認識が変化していると考えられる。
2.目的
2.目 的
かつては看護婦や保母と呼ばれ「女性の仕事」であ
った職種は、看護師や保育士と名称が変わり、今では
男性も多く活躍されその存在はジェンダーの壁が取り
あった職種は、看護師や保育士と名称が変わり、今で
払われ広く社会に認識されている。男性養護教諭の存
は男性も多く活躍されその存在はジェンダーの壁が取
在は、先に述べたインターネット検索10)11)12)のように
り払われ広く社会に認識されている。男性養護教諭の
存在に対して好意的なものも見られるが、デメリット
10)11)12)
のよ
存在は、先に述べたインターネット検索
やリスクといった言葉もみられる10)11)12)。このことか
かつては看護婦や保母と呼ばれ「女性の仕事」で
て、さらには「男性養護教諭」が看護師や保育士のよ
うに広く認識されることを願い、男性養護教諭の現状
と課題を明らかにすることを本研究の目的とした。
3.研究方法
3.研究方法
国立情報学研究所学術情報ナビゲータ CiNii におい
国立情報学研究所学術情報ナビゲータCiNiiにおい
て、
「男性養護教諭」で検索(平成 27 年 6 月 3 日アク
セス)された9件の論文を概観し、研究動向から現状
セス)された 9 件の論文を概観し、研究動向から現状と
と課題を得る。課題の検出は、文章から短い文節を抽
課題を得る。課題の検出は、文章から短い文節を抽出
13)
出し KJ 13)
法 を利用し質的に分析する。
しKJ法 を利用し質的に分析する。
て、「男性養護教諭」で検索(平成27年6月3日アク
4.結 果
4.結果
(1)男性養護教諭の配置状況
ここで示す養護教諭の人数は、養護教諭及び養護助
(1)男性養護教諭の配置状況
教諭の本務者とする。
ここで示す養護教諭の人数は、養護教諭及び養護助
教諭の本務者とする。
文部科学省による「平成26年度学校基本統計調査報告
文部科学省による「平成
26 年度学校基本統計調査
から得られた学校(園)数と養護教諭数に対する
書」
14)
15)
報告書」14)から得られた学校(園)数と養護教諭数に
配置率を表1に示した。平成13年の教職員定数の改正
対する配置率を表 1 に示した。平成 13 年の教職員定
にともない、児童数が851人以上の小学校及び生徒数が
数の改正 にともない、児童数が 851 人以上の小学校
801人以上の中学校(中等教育学校の前期課程を含む)
15)
及び生徒数が 801 人以上の中学校(中等教育学校の前
に2人の養護教諭等を配置できるよう複数配置基準が引
期課程を含む)に 2 人の養護教諭等を配置できるよう
複数配置基準が引き下げられた。また、3 学級未満の
学校の前期課程を含む)と幼稚園・高等学校・特別支援
小中学校(中等教育学校の前期課程を含む)と幼稚園・
学校は、養護教諭等の配置に関して法律条文に掲載され
高等学校・特別支援学校は、養護教諭等の配置に関し
15)
ていない ため、学校数=養護教諭数ではないが、幼稚
て法律条文に掲載されていない15)ため、学校数=養護
園では養護教諭の配置がほとんどされていなく、特別支
教諭数ではないが、幼稚園では養護教諭の配置がほと
援学校では複数配置が進んでいることが分かる。
んどされていなく、特別支援学校では複数配置が進ん
でいることが分かる。
き下げられた。また、3学級未満の小中学校(中等教育
表1.学校数と養護教諭の配置率
表 1 学校数と養護教諭の配置率
中等教育 特別支援
学校
学校
4,963
51 1,096
6,505
77 1,828
1.31
1.51
1.67
幼稚園 小学校 中学校 高等学校
学校数 (園・校)
養護教諭数(人)
配置率 (倍)
12,905
427
0.03
20,852
21,770
1.04
10,557
10,597
1.00
養護教諭の配置状況と、養護教諭総数に対する男性
養護教諭の割合を表
2 に示した。全国には約 4 万人の
養護教諭の配置状況と、養護教諭総数に対する男性
養護教諭がいるが、そのほとんどが女性であり、男性
養護教諭の割合を表2に示した。全国には約4万人の
は 0.12%しかいない。校種別にみると特別支援学校と
養護教諭がいるが、そのほとんどが女性であり、男性
幼稚園に配置されている割合が高いことが分かる。中
は0.12% しかいない。校種別にみると特別支援学校と
等教育学校は学校数が少ないことも影響するが、男性
幼稚園に配置されている割合が高いことが分かる。中
養護教諭は配置されていない。
等教育学校は学校数が少ないことも影響するが、男性
養護教諭は配置されていない。
うに存在に対して好意的なものも見られるが、デメ
10)11)12)
リットやリスクといった言葉もみられる
。こ
のことから、得られた知見を本コースの男子学生の指
表2.養護教諭総数に対する男性養護教諭の割合
表 2 養護教諭総数に対する男性養護教諭の割合
育士のように広く認識されることを願い、男性養護教
諭の現状と課題を明らかにすることを本研究の目的と
した。
高等学 中等教 特別支
校 育学校 援学校
12 11
0 16
10,585 6,494 77 1,812
10,597 6,505 77 1,828
0.11 0.17 0.00 0.88
幼稚園 小学校 中学校
導に役立て、さらには「男性養護教諭」が看護師や保
男性養護教諭数(人)
女性養護教諭数(人)
養護教諭 合計(人)
男性の割合(%)
3
7
424 21,763
427 21,770
0.70 0.03
合計
49
41,155
41,204
0.12
平成 26 年度の男性養護教諭数14)を、都道府県ごと・
− 74 −校種別に表し、表 3 に示した。網掛けの部分は男性の
配置がない都道府県である。各校種の国立学校(園)
と、表 2 に示した通り中等教育学校には男性が配置さ
「男性
採用状況
タがない
事3)4)5)のタ
諭が増加
福島
茨城
栃木
埼玉
千葉
東京
16)は表
16)は表
採用状況
4 の通りである。特別支援学校のデー
採用状況
4 の通りである。特別支援学校のデー
高等学高等学
中等教中等教
特別支特別支
幼稚園
小学校
中学校
合計
幼稚園
小学校
中学校
合計
表 2 養護教諭総数に対する男性養護教諭の割合
「男性養護教諭友の会」が結成された平成 22 年の
タがないため不充分な表であるが、前述の新聞記
タがないため不充分な表であるが、前述の新聞記
校 校育学校育学校
援学校援学校
16)は表 4 の通りである。特別支援学校のデー
3)4)5)のタイトルにあるように
3)4)5)
採用状況
5 年の間に男性養護教
事
のタイトルにあるように
5 年の間に男性養護教
事
男性養護教諭数(人)
3
7
12
11
0
16
49
男性養護教諭数(人)
3
7 12 11高等学 中等教
0 16特別支 49
幼稚園 小学校 中学校
合計
タがないため不充分な表であるが、前述の新聞記
諭が増加していることが分かる。
女性養護教諭数(人)424 21,763
424 21,763
77援学校
1,812
女性養護教諭数(人)
10,585 10,585
6,494校 6,49477育学校1,812
41,155 41,155 諭が増加していることが分かる。
14)
4 22
平成
22 年度の男性養護教諭数
5 年の間に男性養護教
事3)4)5)のタイトルにあるように
養護教諭 合計(人) 427 21,770
427
77
表表4.平成22年度の男性養護教諭数
4 表
平成
年度の男性養護教諭数
養護教諭 合計(人)
10,597
6,505
41,204
男性養護教諭数(人)
3 21,770
7 10,597
12 6,505
11 77 1,828
0 1,828
16 41,204
49
を、都道府県ご
平成26年度の男性養護教諭数
男性の割合(%)
0.70
0.03
0.11
0.17
0.00
0.88
0.12
諭が増加していることが分かる。 単位:人
男性の割合(%)
女性養護教諭数(人)0.70 4240.0321,7630.1110,5850.17 6,4940.00 770.88 1,8120.1241,155
単位:人
と・校種別に表し、表3に示した。網掛けの部分は男
幼稚
小学
中学
高等
幼稚
小学
中学
高等
14)都道府県ごと・
14)を、
表
4
平成
22
年度の男性養護教諭数
合計
養護教諭 合計(人)
427
21,770
10,597
6,505
77
1,828
41,204
平成
26
年度の男性養護教諭数
を、
都道府県ごと・
合計
平成
26
年度の男性養護教諭数
性の配置がない都道府県である。各校種の国立学校
学校
園 園 校 校 校 校 学校
福島
1
1
男性の割合(%)
0.70
0.03
0.11
0.17
0.00
0.88
0.12
福島
1
1
校種別に表し、表
3 に示した。網掛けの部分は男性の
単位:人
校種別に表し、表
3 に示した。網掛けの部分は男性の
(園)と、表2に示した通り中等教育学校には男性が
平成 26 年度の男性養護教諭数14)を、都道府県ごと・
配置がない都道府県である。各校種の国立学校(園)
校種別に表し、表
3 に示した。網掛けの部分は男性の
と、表
2 に示した通り中等教育学校には男性が配置さ
と、表
2 に示した通り中等教育学校には男性が配置さ
い。私立小学校と私立特別支援学校には男性が配置さ
配置がない都道府県である。各校種の国立学校(園)
れていないため、表
3 には項目を立てていない。私立
れていないため、表
3 には項目を立てていない。私立
れていないが、他の校種に関しては公立・私立に関係
と、表
2 に示した通り中等教育学校には男性が配置さ
小学校と私立特別支援学校には男性が配置されていな
小学校と私立特別支援学校には男性が配置されていな
なく男性が配置されている。
れていないため、表
3 には項目を立てていない。私立
いが、他の校種に関しては公立・私立に関係なく男性
いが、他の校種に関しては公立・私立に関係なく男性
小学校と私立特別支援学校には男性が配置されていな
が配置されている。
が配置されている。
表3.平成26年度の男性養護教諭数
3 26
平成
26 年度の男性養護教諭数
いが、他の校種に関しては公立・私立に関係なく男性
表3 表
平成
年度の男性養護教諭数
単位:人
単位:人
が配置されている。
配置がない都道府県である。各校種の国立学校(園)
配置されていないため、表3には項目を立てていな
特別支援
特別支援
幼稚園
小学校
中学校
高等学校
幼稚園
中学校
高等学校
表小学校
3 平成
26
年度の男性養護教諭数
合計 合計
学校 学校
公立 公立
私立 私立
公立 公立
私立 私立
公立 公立
私立 私立
公立 公立
私立 私立
公立 私立
公立 私立
単位:人
北海道
1
1
北海道
1
特別支援1
幼稚園
小学校
中学校
高等学校
1
1 学校
1 合計1
青森 青森
岩手 岩手
公立 私立 公立 私立 公立 私立 公立 私立 公立 私立
宮城
1
宮城 北海道
1
1
1
11
秋田
秋田 青森
1
1
山形
山形 岩手
福島
1
福島 宮城
1
1
1
11
茨城
1
1
2
1
2
茨城 秋田
1
栃木
1
1
栃木 山形
1
1
群馬
群馬 福島
1
1
埼玉
1
埼玉 茨城
1
1
1
1
21
千葉
1
1
千葉 栃木
11
11
東京
1
1
2
6
東京 群馬
1
11
1
1
21
6
神奈川
1
1
神奈川
1
1
2
埼玉
1
12
新潟
1
新潟 千葉
1
1
1
11
富山
富山 東京
1
1
1
1
2
6
石川
石川 神奈川
1
1
2
福井
福井 新潟
1
1
山梨
山梨 富山
長野
長野 石川
岐阜
1
1
岐阜 福井
1
1
静岡
1
2
3
2
3
静岡 山梨
1
愛知
1
1
4
愛知 長野
1
2
12
4
三重 1
1
1
三重 岐阜
1
2
1
12
滋賀
1
滋賀 静岡
1
1
2
1
21
32
京都
1
京都 愛知
1
1
1
2
1
41
大阪
2
1
4
2
1
1
4
8
大阪 三重
1
11
28
兵庫
兵庫 滋賀
1
1
11
1
21
奈良
奈良 京都
1
1
和歌山
和歌山
大阪
2
1
1
4
8
鳥取
1
鳥取 兵庫
1
11
11
島根
1
1
島根 奈良
1
1
岡山
1
1
岡山 和歌山
1
1
広島
2
2
2
広島 鳥取
1
12
山口
1
山口 島根
1
1
1
11
徳島
徳島 岡山
1
1
香川
香川 広島
2
2
愛媛
愛媛 山口
1
1
高知
1
1
高知 徳島
1
1
福岡
1
1
福岡 香川
1
1
佐賀
佐賀 愛媛
長崎
長崎 高知
1
1
熊本
熊本 福岡
1
1
大分
1
1
大分 佐賀
1
1
宮崎
宮崎 長崎
鹿児島
鹿児島
熊本
沖縄
沖縄 大分
1
1
3
7
合計 3
12 12 11 11 16 16 49 49
7
合計
宮崎
鹿児島
沖縄
3
12
16
7
11
合計
49
「男性養護教諭友の会」が結成された平成22年の
16)
採用状況
3)4)5)
(2)研究動向からみる男性養護教諭の現状と課題
(2)研究動向からみる男性養護教諭の現状と課題
国立情報学研究所学術情報ナビゲータCiNiiにおい
国立情報学研究所学術情報ナビゲータCiNiiにおい
国立情報学研究所学術情報ナビゲータ
CiNii におい
17)-25)17)-25)
(2)研究動向からみる男性養護教諭の現状と課題
を
て、
「男性養護教諭」で検索された
9
件の論文
を17)-25)
て、
「男性養護教諭」で検索された
9
件の論文
て、「男性養護教諭」で検索された9件の論文
国立情報学研究所学術情報ナビゲータCiNiiにおい
表
5 に示した。
表 5を表5に示した。
に示した。
5 「男性養護教諭」で検索された論文一覧
て、
「男性養護教諭」で検索された
9 件の論文17)-25)を
表5 表
「男性養護教諭」で検索された論文一覧
No.5 に示した。
文献タイトル
No. 表
文献タイトル
著者名 著者名
雑誌名 雑誌名発行年 発行年
表5.「男性養護教諭」で検索された論文一覧
養護教諭複数配置と男性養護
大野泰子、永石喜代子、
養護教諭複数配置と男性養護
大野泰子、永石喜代子、
表 5 「男性養護教諭」で検索された論文一覧
鈴鹿短期大学紀
鈴鹿短期大学紀
米田綾夏、寺田圭吾、小
① 教諭:質問紙調査からの検討:
米田綾夏、寺田圭吾、小
2008 2008
① 教諭:質問紙調査からの検討:
要28,95-107
要28,95-107
No.
文献タイトル
著者名
雑誌名
発行年
第2報
林壽子
第2報
林壽子
養護教諭複数配置と男性養護 大野泰子、永石喜代子、
寺田圭吾、米田綾夏、永 鈴鹿短期大学紀
寺田圭吾、米田綾夏、永
① 教諭:質問紙調査からの検討:
米田綾夏、寺田圭吾、小
鈴鹿短期大学紀 2008
鈴鹿短期大学紀
要28,95-107
②第2報
保健管理センターのあり方石喜代子、大野泰子、小
2008
石喜代子、大野泰子、小
② 保健管理センターのあり方
林壽子
要28,149-1592008
要28,149-159
林壽子 林壽子
寺田圭吾、米田綾夏、永
鈴鹿短期大学紀
男性養護教諭に対する意識調
津村直子、冨野由紀子、
北海道教育大学 2008
男性養護教諭に対する意識調
津村直子、冨野由紀子、
北海道教育大学
② 保健管理センターのあり方
石喜代子、大野泰子、小
要28,149-159
③ 査:現職養護教諭、教育委員会
安西幸恵、川内あかり、
紀要、教育科学編
③ 査:現職養護教諭、教育委員会
2010 2010
安西幸恵、川内あかり、
紀要、教育科学編
林壽子
横堀良男、山田玲子
60(2),47-60
の意識 の意識
横堀良男、山田玲子
60(2),47-60
男性養護教諭に対する意識調 津村直子、冨野由紀子、 北海道教育大学
養護教諭とジェンダー(2):あるベ安西幸恵、川内あかり、 紀要、教育科学編 2010
養護教諭とジェンダー(2):あるベ
③ 査:現職養護教諭、教育委員会
鈴鹿短期大学紀
鈴鹿短期大学紀
④の意識
川又俊則
2011
テラン男性養護教諭のライフヒス
④ テラン男性養護教諭のライフヒス
川又俊則
横堀良男、山田玲子
60(2),47-60
要31,17-34 2011
要31,17-34
トリーを中心に
トリーを中心に
養護教諭とジェンダー(2):あるベ
鈴鹿短期大学紀
養護教諭の複数配置について 川又俊則
養護教諭の複数配置について
④ テラン男性養護教諭のライフヒス
日本教育保健学 2011
日本教育保健学
要31,17-34
⑤トリーを中心に
山梨八重子
の一考察:男性養護教諭を求め
⑤ の一考察:男性養護教諭を求め
山梨八重子
2011 2011
会年報(19),41-52
会年報(19),41-52
る男子の声が問いかけるもの
る男子の声が問いかけるもの
養護教諭の複数配置について
日本教育保健学
男性養護教諭に対する意識調
津村直子、冨野由紀子、
北海道教育大学 2011
男性養護教諭に対する意識調
津村直子、冨野由紀子、
北海道教育大学
⑤ の一考察:男性養護教諭を求め
山梨八重子
会年報(19),41-52
⑥
査:男性養護教諭勤務校の生
安西幸恵、川内あかり、
紀要、教育科学編
⑥ 査:男性養護教諭勤務校の生
2011 2011
安西幸恵、川内あかり、
紀要、教育科学編
る男子の声が問いかけるもの
徒の意識
横堀良男、山田玲子
61(2),145-155
徒の意識
横堀良男、山田玲子
61(2),145-155
男性養護教諭に対する意識調 津村直子、冨野由紀子、 北海道教育大学
男性養護教諭の出現が意味す 安西幸恵、川内あかり、 紀要、教育科学編 2011
男性養護教諭の出現が意味す
⑥ 査:男性養護教諭勤務校の生
女性学年報
女性学年報
⑦徒の意識
るもの:大阪の男性養護教諭へ
松下昌子
2012
⑦ るもの:大阪の男性養護教諭へ
松下昌子
横堀良男、山田玲子
61(2),145-155
(33),76-92 2012
(33),76-92
の聞き取りから
の聞き取りから
男性養護教諭の出現が意味す
女性学年報
日本医学看護学 2012
日本医学看護学
⑦ るもの:大阪の男性養護教諭へ
男性養護教諭に対する生徒の 松下昌子
男性養護教諭に対する生徒の
(33),76-92
⑧の聞き取りから
山邊穂嵩、飯野矢住代
教育学会誌 2013 2013
⑧
山邊穂嵩、飯野矢住代
教育学会誌
意識調査
意識調査
(22),56-60
(22),56-60
日本医学看護学
男性養護教諭に対する生徒の
日本養護教諭教 2013
ミニシンポジウム養護教諭をめぐ
日本養護教諭教
⑧ ミニシンポジウム養護教諭をめぐ山邊穂嵩、飯野矢住代
教育学会誌
⑨意識調査
る課題:男性養護教諭を通して
米野吉則、西浦裕子
育学会誌
⑨ る課題:男性養護教諭を通して
米野吉則、西浦裕子
育学会誌
2014 2014
(22),56-60
17(2),87-91
考える 考える
17(2),87-91
ミニシンポジウム養護教諭をめぐ
日本養護教諭教
⑨ る課題:男性養護教諭を通して 米野吉則、西浦裕子
育学会誌
2014
考える
17(2),87-91
は表4の通りである。特別支援学校の
データがないため不充分な表であるが、前述の新聞記
事
2 高等
2
茨城
茨城
2
2
幼稚 小学 中学
栃木
1 合計
1
栃木
1
1
園
校
校
学校
埼玉
1 1 11
埼玉
1
福島
1
千葉
1 1 21
千葉
1
茨城
2
東京
1
1
東京
1
1
2 12
栃木
1
神奈川
1
神奈川
1
1 11
埼玉
1
静岡
1
静岡
1
1 11
千葉
1
愛知
1 2 22
愛知
1 11
1
東京
1
京都
1 1 11 1
1 3 13
京都
1
神奈川
大阪
1
大阪
1
1 11
静岡
1
1 1
1 1 11 4 24
兵庫
兵庫
1 11 1
愛知
奈良
奈良
1 11
1 31
京都
1
1
1 1 11
島根
島根
1
大阪
1
広島
広島
1 11
1 41
兵庫
1
1
1
高知
高知
1 11
1 11
奈良
佐賀
佐賀
1 11 1 11
島根
大分
1 1 11
大分
1
広島
1
合計
3 6 16 8
8 9
9 26 26
合計
3
高知
1
佐賀
1
1
大分
1
1
合計
3
6
8
9
26
(2)研究動向からみる男性養護教諭の現状と課題
のタイトルにあるように5年の間に男性養護
教諭が増加していることが分かる。
9件の文献の内、⑦
であるが、他の8件
23)
は現職養護教諭によるもの
17)-22)24)25)
は大学に籍を置く研
究者によるものであった。研究の内容は、④
20)
につ
いては男性養護教諭のライフヒストリーを元にした
考察、⑨
− 75 −
25)
は学術集会シンポジウムのまとめであっ
9 件の文献の内、⑦23)は現職養護教諭によるもので
あるが、他の
8 件17)-22)24)25)
23)は大学に籍を置く研究者に
9 件の文献の内、⑦
は現職養護教諭によるもので
20)については男
よるものであった。研究の内容は、④
17)-22)24)25)
は大学に籍を置く研究者に
あるが、他の 8 件
25)
性養護教諭のライフヒストリーを元にした考察、⑨
20)については男
17)-19)21)-24)
よるものであった。研究の内容は、④
については調査研究で
た。この他の7件
は学術集会シンポジウムのまとめであった。この他の
性養護教諭のライフヒストリーを元にした考察、⑨25)
あったので、その内容等を表6に示した。
17)-19)21)-24)については調査研究であったので、その
7 件は学術集会シンポジウムのまとめであった。この他の
内容等を表
6 に示した。
については調査研究であったので、その
7 件17)-19)21)-24)
表6.男性養護教諭に関する文献の調査内容等
表 6 男性養護教諭に関する文献の調査内容等
内容等を表
6 に示した。
対象 表 6 男性養護教諭に関する文献の調査内容等
方法
内容
年
No.
対象 質問紙方法
内容
年
現職養護教諭
複数配置及び、男性養護教諭に関する意
①
2007
(三重県:686人)
調査
見
現職養護教諭 質問紙 複数配置及び、男性養護教諭に関する意
①
2007
(三重県:686人) 調査 見
大学の保健管理
質問紙 複数配置及び、センターに常駐する男性
② センター利用者
2007
大学の保健管理
調査質問紙
養護教諭に対する意識
複数配置及び、センターに常駐する男性
(278人)
2007
② センター利用者
調査 養護教諭に対する意識
(278人)
質問紙 志望動機、養護教諭として大切なこと、子
現職男性養護教
調査(郵
どもとの関わりで工夫していること、充実
志望動機、養護教諭として大切なこと、子2003
質問紙
諭(6人)
現職男性養護教
感・達成感等
送) 調査(郵
どもとの関わりで工夫していること、充実 2003
諭(6人)
感・達成感等
送)
教育委員会(13 質問紙
男性養護教諭の採用状況・採用に対する
調査(郵
2003
教育委員会(13
質問紙
③ 政令指定都市、
考え・採用基準・期待すること等
47都道府県)
送) 調査(郵 男性養護教諭の採用状況・採用に対する 2003
政令指定都市、
③
考え・採用基準・期待すること等
47都道府県) 送)
男性養護教諭との関わり、男性養護教諭
質問紙
の採用・必要性に対する考え、男性養護
現職女性養護教
男性養護教諭との関わり、男性養護教諭2004
調査(配
質問紙
教諭では難しい点、男性・女性の複数配
諭(670人)
現職女性養護教
の採用・必要性に対する考え、男性養護
票) 調査(配
2004
置に対する考え等
諭(670人)
教諭では難しい点、男性・女性の複数配
票)
置に対する考え等
質問紙
小学校5・6年生
12の対応場面を提示し養護教諭の性を選
調査(直
2010
⑤
質問紙
の男女(446人)
択、男女の複数配置に対する意識
12の対応場面を提示し養護教諭の性を選
小学校5・6年生
⑤
2010
接) 調査(直
択、男女の複数配置に対する意識
の男女(446人)
接)
男性養護教諭勤
男性養護教諭勤
務校(定時制課
望ましい養護教諭像、養護教諭に望む性
質問紙
務校(定時制課
望ましい養護教諭像、養護教諭に望む性
程)高校生60人、
別、男性養護教諭では困ること、男性(女
質問紙
⑥
調査(留
程)高校生60人、
別、男性養護教諭では困ること、男性(女2004
女性養護教諭勤
性)養護教諭でよかったこと、望ましい養
⑥
2004
調査(留
置法)
女性養護教諭勤
性)養護教諭でよかったこと、望ましい養
務校(定時制課
置法)護教諭の配置、男性養護教諭の将来
務校(定時制課
護教諭の配置、男性養護教諭の将来
程)高校生103人
程)高校生103人
志望動機、男女混合名簿・家庭科男女共
大阪府の現職男
志望動機、男女混合名簿・家庭科男女共2010
聞き取
修の体験、養成課程における問題点、勤
大阪府の現職男
2010
⑦ 性養護教諭全員
聞き取
修の体験、養成課程における問題点、勤/
り調査 務上の問題点、男性養護教諭同士のつな
⑦ 性養護教諭全員
/
(4人)
2011
り調査
務上の問題点、男性養護教諭同士のつな
がり、男性養護教諭像
(4人)
2011
がり、男性養護教諭像
質問紙 養護教諭に望む性別、望ましい養護教諭
質問紙
養護教諭に望む性別、望ましい養護教諭
中学生67人、高 調査(担
の配置、男性養護教諭の認知・望む年代・
⑧
2011
調査(担
中学生67人、高
の配置、男性養護教諭の認知・望む年代・
校生61人
任によ 必要性・困ること・増加希望の有無、保健
⑧
2011
校生61人 る) 任によ
必要性・困ること・増加希望の有無、保健
室での対応を希望する養護教諭の性別等
る)
室での対応を希望する養護教諭の性別等
No.
表 5・6 に示した①~⑨の文献17)-25)から、男性養護
教諭に関する「メリット」と「デメリット」と解釈さ
表 5・6 に示した①~⑨の文献17)-25)から、男性養護
れる文章を短い文節で抽出し、
KJ法13)を利用し質的に
教諭に関する「メリット」と「デメリット」と解釈さ
分析した。
れる文章を短い文節で抽出し、KJ法13)を利用し質的に
9件の文献から得られた記述内容は117件あり、
9
件の文献から得られた記述内容は 117 件あり、
「メ
分析した。
「メリット」と解釈される記述は73件(62.4%)
、「デ
リット」と解釈される記述は
73
件(62.4%)、「デメリ
9 件の文献から得られた記述内容は 117 件あり、
「メ
メリット」と解釈される記述は44件(37.6%)であっ
ット」と解釈される記述は
44 件(37.6%)であった。記
リット」と解釈される記述は
73 件(62.4%)、「デメリ
た。記述の差は「メリット」と捉えられるものの方が
述の差は「メリット」と捉えられるものの方が
1.66
ット」と解釈される記述は 44 件(37.6%)であった。記
1.66倍多い。それぞれの分析結果を表7・8に示す。
倍多い。それぞれの分析結果を表
7・8
に示す。
述の差は「メリット」と捉えられるものの方が 1.66
表 7 デメリットと解釈された記述内容(44
件)
倍多い。それぞれの分析結果を表
7・8 に示す。
コ サ 表7.デメリットと解釈された記述内容(44件)
表 7 デメリットと解釈された記述内容(44
件) 件 文
記述内容
ア ブ
数 献
コ サ
心配だから男性は拒否
1件①文
記述内容
ア
数 献
社 ブ
採用されない
1 ①
心配だから男性は拒否
1 ①
会
職務上のメリットが想像できないため理解されない
1 ①
の社
採用されない
1 ①
認会
社会的に認知されていない
1 1③①
識 の 職務上のメリットが想像できないため理解されない
保護者のニーズに関して難しい面がある
1 1③③
6 認
社会的に認知されていない
社
識
PTAの反発が心配
1 1④③
保護者のニーズに関して難しい面がある
会
6
1 1①④
の 社 養護教諭の仕事は母性で対応できる
PTAの反発が心配
会
認
母性の強い職種
1 1①①
養護教諭の仕事は母性で対応できる
識の
認
仕事の内容から女性に向いている
1 1③①
13
母性の強い職種
識
母
母性を必要とする女性特有の仕事であり男性には適性が
仕事の内容から女性に向いている
1 ③
13
性
1 ③
ない
7 母 母性を必要とする女性特有の仕事であり男性には適性が
性
1 ③
母性的なかかわりができるのか
1 ③
ない
7
母性的役割がある
1 1⑤③
母性的なかかわりができるのか
17)-25)
男性だと話しにくい
男性であることに抵抗感がある
男性であることに抵抗感がある
女性だと安心する
女
子
へ
の
対
応
配
慮
31
から、男性養
護教諭に関する「メリット」と「デメリット」と解釈
13)
される文章を短い文節で抽出し、KJ 法
1 1①⑨
男性だと戸惑う
男性だと話しにくい
性)であったらどうするかといった意識に関するもの
表5・6に示した①~⑨の文献
1 1⑨⑤
性的対応の配慮に問題
専門性を発揮できない
性的対応の配慮に問題
1 ①
性 健康診断やアセスメントにおける触診が性的な誤解を招く 1 ①
的
性 健康診断やアセスメントにおける触診が性的な誤解を招く 1 1①①
な セクハラにならないか心配
的
誤 セクハラの危険性
1 1③①
な セクハラにならないか心配
解誤
セクハラの危険性
わいせつ目的と思われないように説明が必要
1 1⑦③
6 解
1 ⑦
異性の児童生徒との密室の個別対応に注意し誤解のない
6 わいせつ目的と思われないように説明が必要
1 ⑨
ように対応
異性の児童生徒との密室の個別対応に注意し誤解のない
1 ⑨
ように対応
男性だと戸惑う
1 ②
表 6 の調査状況から、男性養護教諭や現職養護教諭
表 6 の調査状況から、男性養護教諭や現職養護教諭
だけでなく、
養護教諭が執務をする各学校の児童生徒、
表6の調査状況から、男性養護教諭や現職養護教諭
だけでなく、
養護教諭が執務をする各学校の児童生徒、
大学生にまで意識調査が行われている。また、先に述
大学生にまで意識調査が行われている。また、先に述
だけでなく、養護教諭が執務をする各学校の児童生
べた長野県での事例12)にもあるように、教育委員会へ
べた長野県での事例12)にもあるように、教育委員会へ
徒、大学生にまで意識調査が行われている。また、先
の調査も行われていた。調査内容は、複数配置に関わ
12)
の調査も行われていた。調査内容は、複数配置に関わ
にもあるように、教育委
に述べた長野県での事例
るものや困難感に関する内容が多く見られ、児童生徒
るものや困難感に関する内容が多く見られ、児童生徒
員会への調査も行われていた。調査内容は、複数配置
を対象とする調査には、養護教諭が男性(女性)であ
を対象とする調査には、養護教諭が男性(女性)であ
に関わるものや困難感に関する内容が多く見られ、児
ったらどうするかといった意識に関するものが多く見
ったらどうするかといった意識に関するものが多く見
童生徒を対象とする調査には、養護教諭が男性(女
られる。
られる。
が多く見られる。
専門性を発揮できない
母性的役割がある
を利用し質
的に分析した。
− 76 −
抵
女性だと安心する
抗抵
女性の方が楽に話せる
感 抗 女性の方が楽に話せる
手当ては女性がよい
女
11 感
子
手当ては女性がよい
男の先生はこわそう
11
へ
男の先生はこわそう
相談しづらい
の
対 安らぎを感じられない
相談しづらい
応
安らぎを感じられない
配 けがの時行きにくい
けがの時行きにくい
慮 女子への対応に課題が多いと思う
31
女子への対応に課題が多いと思う
スキンシップをとりにくいのではないか
スキンシップをとりにくいのではないか
女
お漏らしの始末はどうするのか
子女
へ 子 お漏らしの始末はどうするのか
のへ
女子への性指導が難しいのではないか
対 の 女子への性指導が難しいのではないか
初経指導
応 対 初経指導
初経・生理の相談ができない
9 応
9 初経・生理の相談ができない
生理の時困る
生理の時困る
女性特有の問題の相談
女性特有の問題の相談
健康診断や内科検診の時に困る
健
健康診断や内科検診の時に困る
心臓検診
康健
心臓検診
診康
モアレ検査
断 診 モアレ検査
5 断
触診はどうするのか
5 触診はどうするのか
1②②
⑥②
2
1 ③⑥
2
1 1⑥③
1 1⑧⑥
1 1⑧⑧
1 1⑧⑧
1 1⑧⑧
1 1⑧⑧
1 1⑧⑧
1 ⑧
1 ③
1 ③
1 ③
1 ③
③
2
⑦③
2
⑦
1 ③
1 ③
1 ④
1 ④
1 ①
1 ①
1 ⑥
1 ⑥
1 ⑥
1 ⑥
1 ③
1 ③
1 ⑦
1 ⑦
1 ⑦
1 ⑦
③
2 ③
2④
④
表 8 メリットと解釈された記述内容(73 件)
表8.メリットと解釈された記述内容(73件)
表 8 メリットと解釈された記述内容(73 件)
コ サ
件
記述内容
件 文数
コ サア ブ
記述内容
数 献
ア ブ
性別は関係ない
1
性別は関係ない
1⑥
性別は全く関係ない
1
性別は全く関係ない
1③
性 職業上の性差はない
1
性 職業上の性差はない
1①
差
差
性差は大きな問題ではない
1
で
1④
で 性差は大きな問題ではない
は 男女どちらでもよい
1
は 男女どちらでもよい
1⑦
な
性
どちらでもよい
1
な
い
性
どちらでもよい
1⑧
い差
1
8 男性養護教諭が認知されれば看護師のように増える
差
8に男性養護教諭が認知されれば看護師のように増える
1①
に
よ
よ
男女のメリットとデメリットを考えるとどちらの立場でも5050 1
る男女のメリットとデメリットを考えるとどちらの立場でも5050
1④
る
問
問
困 不都合に感じたことはない
1
題
1④
題 困 不都合に感じたことはない
の 難 困ることはない
1
難
の
感
1⑦
な困ることはない
な 感 3 トラブルはない
1
さ
1⑨
さ 3 トラブルはない
16
信頼できれば男女どちらでもよい
1
16
信頼できれば男女どちらでもよい
1⑥
人 子どもを思い寄り添う姿勢が同じであればメリットデメリット 1
人 子どもを思い寄り添う姿勢が同じであればメリットデメリット
1⑨
間 にとらわれることはない
にとらわれることはない
間
性 性差より人間性
1
性 性差より人間性
1①
5
5
性別ではなく人柄が重要
1
性別ではなく人柄が重要
1⑥
性別よりも人間性が問題
1
性別よりも人間性が問題
1⑥
男子への対応に有効
1
男子への対応に有効
1③
有 男子が保健室に来やすい
1
有 男子が保健室に来やすい
1⑦
用
男子が話しやすい
1
用
感
男子が話しやすい
1⑦
感
1
5 男性を求める児童生徒がいる
5 男性を求める児童生徒がいる
1③
男性の方が話しやすい
1
男性の方が話しやすい
1⑥
男性ならではの良好な指導対応が期待できる
1
男
1①
男 男性ならではの良好な指導対応が期待できる
子 思春期の男子に対応ができる
1
子 思春期の男子に対応ができる
1①
へ
へ
性の指導に有効
1
の
1③
の 性の指導に有効
性 男子への性教育
1
性 男子への性教育
1⑦
指
指
男性特有の悩みの時
1
導
1⑧
導 男性特有の悩みの時
6 男子の性の相談に来る保護者対応
1
6 男子の性の相談に来る保護者対応
1⑨
対応における父性のメリットがある
1
対応における父性のメリットがある
1①
父 父性が必要とされ求められている
1
父 父性が必要とされ求められている
1③
執 性
執 性
新たな父性をつくり上げる
1
務 4
1⑦
務 4 新たな父性をつくり上げる
上
一人親家庭で男性像のない子どもに補正できる
1
上
1⑦
の一人親家庭で男性像のない子どもに補正できる
の
男性だからできる役割がある
1
有男性だからできる役割がある
1①
有
用
職員の人間関係の架け橋となる
1
用
1③
性職員の人間関係の架け橋となる
女性養護教諭集団の中での男性の存在
1
性
29女性養護教諭集団の中での男性の存在
1③
29
存 資質向上のために男性は必要
1
存 資質向上のために男性は必要
1③
在
在
力仕事ができる
1
8
1⑦
8 力仕事ができる
運搬や力仕事
1
運搬や力仕事
1③
児童生徒の職業選択に性の枠を広げることができる
1
児童生徒の職業選択に性の枠を広げることができる
1⑤
新鮮
1
新鮮
1⑥
工夫をすれば問題が解決される
1
工夫をすれば問題が解決される
1①
女子に対しては踏み込めるラインがみえてくるのでうまく使
1
女子に対しては踏み込めるラインがみえてくるのでうまく使
執 いながら行っている
1④
執 いながら行っている
務
務
1
の 発育測定は着衣で行う工夫
1⑥
の 発育測定は着衣で行う工夫
工 触診の時は女性に代わる(同性の児童)
1
工 触診の時は女性に代わる(同性の児童)
1⑥
夫
夫
6 検診の記録は女性にお願いし男性は進行係りにすること
1
6 検診の記録は女性にお願いし男性は進行係りにすること
で解消される
1⑥
で解消される
内科検診の時は検査室に入らず調整役
1
内科検診の時は検査室に入らず調整役
1⑨
文
献
⑥
③
①
④
⑦
⑧
①
④
④
⑦
⑨
⑥
⑨
①
⑥
⑥
③
⑦
⑦
③
⑥
①
複
数
配
置
28
採用は複数配置や男子校で可能である
1
採用は複数配置や男子校で可能である
1①
複数配置になると留守にならない
1
複数配置になると留守にならない
1①
複数配置になると心に余裕ができる
1
複数配置になると心に余裕ができる
1①
1
複 多様な問題に複数で対応できる安心がある
1①
複 多様な問題に複数で対応できる安心がある
数 心強い
1
数 心強い
1⑧
配
配 置 相談目的に合う養護教諭を選択できる
1
1②
置 相談目的に合う養護教諭を選択できる
の 場合によって先生を選べる
1
の 場合によって先生を選べる
1⑥
よ
よ さ 相談者を児童生徒が選べる
1
1①
さ 相談者を児童生徒が選べる
12 様々な子に対応できる
1
12 様々な子に対応できる
1⑥
仕事が分担できる
1
仕事が分担できる
1⑥
子どもに指名されたら希望に沿う
1
子どもに指名されたら希望に沿う
1⑦
どんな状況でも対応できる
1
どんな状況でも対応できる
1⑧
男女の先生が保健室にいるとよい
1
男女の先生が保健室にいるとよい
1③
1
男 複数配置で効果がある
1⑤
男 複数配置で効果がある
女 両方に相談できる
1
女複両方に相談できる
1⑧
配
配数 置 異性の意見を聞く機会ができる
1
1②
置配異性の意見を聞く機会ができる
の 女性に聞くことができないことが聞ける
1
の置女性に聞くことができないことが聞ける
1⑥
よ
よ28 さ どちらもいた方が希望に応じて対応できる
1
1⑧
さ どちらもいた方が希望に応じて対応できる
8 性の特性を活かした役割分担ができる
1
8 性の特性を活かした役割分担ができる
1③
男女で仕事分担
1
男女で仕事分担
1⑧
発達途上の子どもの要求や要望に応えるために男女両方
1
発達途上の子どもの要求や要望に応えるために男女両方
両 必要
1⑤
両 必要
性
性 の 多様化する児童生徒のニーズに対して男女両方の視点を
1
の 多様化する児童生徒のニーズに対して男女両方の視点を
視 活かして対応する必要がある
1③
視 活かして対応する必要がある
点
点 4 両性の視点が必要
1
1⑨
4 両性の視点が必要
男性の視点も取り入れることが必要
1
男性の視点も取り入れることが必要
1③
①
③
⑦
⑧
⑨
①
同
性
へ
の
対
応
4
③
⑦
⑦
①
③
③
③
⑦
③
⑤
⑥
①
④
⑥
⑥
⑥
⑨
男女の養護教諭がいると男子女子両方に対応しやすい
同
男女の養護教諭がいると男子女子両方に対応しやすい
1
性
局部の視診や処置
へ
局部の視診や処置
1
の 同性養護教諭を求める(体の変化の相談、体重測定、内
同性養護教諭を求める(体の変化の相談、体重測定、内
対 科検診、友人の相談、気分が悪い時の対応、性の相談、
科検診、友人の相談、気分が悪い時の対応、性の相談、
1
応 体幹の触診)
体幹の触診)
4
同性に対応してもらえる
同性に対応してもらえる
1
③
③
⑤
⑥
①
①
①
①
⑧
②
⑥
①
⑥
⑥
⑦
⑧
③
⑤
⑧
②
⑥
⑧
③
⑧
⑤
③
⑨
③
1③
1③
1⑤
1⑥
ここでは、コアカテゴリーを【 】
、サブカテゴリー
ここでは、コアカテゴリーを【 】
、サブカテゴリー
を[ ]、記述内容を< >で示す。 】、サブカテゴリー
を[ ここでは、コアカテゴリーを【
]、記述内容を< >で示す。
7 のデメリットと解釈される記述内容からは、コ
を7表
[のデメリットと解釈される記述内容からは、コ
]、記述内容を<
>で示す。
表
アカテゴリーとして【社会の認識(13
件)】
、
【女子への
表7のデメリットと解釈される記述内容からは、コ
アカテゴリーとして【社会の認識(13
件)】
、
【女子への
対応配慮(31 件)】の 2 つにまとめられた。表 8 のメリ
対応配慮(31
件)】の 2 つにまとめられた。表 8 のメリ
アカテゴリーとして【社会の認識(13件)
】、【女子へ
ットと解釈される記述内容からは、
【性差による問題の
ットと解釈される記述内容からは、
【性差による問題の
の対応配慮(31件)】の2つにまとめられた。表8の
なさ(16 件)】
、
【執務上の有用性(29 件)】
、
【複数配置(28
なさ(16
件)】
、
【執務上の有用性(29
件)】
、
【複数配置(28
メリットと解釈される記述内容からは、
【性差による
件)】の 3 つにまとめられた。
件)】の
3
つにまとめられた。
問題のなさ(16件)】、
【執務上の有用性(29件)】、
【複
数配置(28件)】の3つにまとめられた。
5.考察
5.考察
5.考 察
男性養護教諭に対するデメリットと解釈される内容
男性養護教諭に対するデメリットと解釈される内容
から、
【社会の認識】が挙げられたが、表 8 の【性差
男性養護教諭に対するデメリットと解釈される内容
から、
【社会の認識】が挙げられたが、表 8 の【性差
による問題のなさ】に<男性養護教諭が認知されれば
から、
【社会の認識】が挙げられたが、表8の【性差
による問題のなさ】に<男性養護教諭が認知されれば
看護師のように増える>と記述があるように、今後増
による問題のなさ】に<男性養護教諭が認知されれば
看護師のように増える>と記述があるように、今後増
加することが期待できれば、<母性の強い職種>と言
看護師のように増える>と記述があるように、今後増
加することが期待できれば、<母性の強い職種>と言
うことも認識が変化し解決に結びつくのではないかと
加することが期待できれば、<母性の強い職種>と言
うことも認識が変化し解決に結びつくのではないかと
うことも認識が変化し解決に結びつくのではないかと
考えられる。【女子への対応配慮】に関しても、表8
の【執務上の有用性】にある [ 執務の工夫 ] にあるよ
− 77 −
うな対応ができれば解決に結びつくと考えられる。こ
8)高木洋子 , 市川恭平「健康診断のアイデア・ファ
のような心配や不安があるためか、表2に示した校種
イル―一歩進んでほら大丈夫!健康診断なんて
別の男性養護教諭の配置割合では、小学校が一番少な
こわくない!!」健康教室2月増刊号 東山書房
く、幼稚園・特別支援学校に多いことからも推測され
pp68-69 2014
る。【複数配置】においては、男女の養護教諭を配置
9)大西康司「やっぱり養護教諭が好き―養護教諭は
することでのよさが挙げられた。【性差による問題の
おもしろい仕事、挑戦できることにはどんどん取
なさ】にも<男女のメリットとデメリットを考えると
り組みたい」健康教室2月増刊号 p12東山書房
どちらの立場でも5050>とあり、両性で児童生徒に
対応することでのよさが記述に表れている。
2014
10)
http://search.yahoo.co.jp/search 2015/11/21
そして何よりも、【性差による問題のなさ】の [ 人
間性 ] にあるように、<性別よりも人間性>であると
アクセス
11)h t t p : / / d e t a i l . c h i e b u k u r o . y a h o o . c o . j p / q a /
考える。
question_detail/q14127903284 2015/11/21ア
クセス
12)http://www.pref.nagano.lg.jp/soumu/koho/
6.結 論
hotline/shosai/koukai/2014/10/2014000625.
男性養護教諭の研究動向から、男性養護教諭の現状
と課題を得ることができた。男性養護教諭の活躍が社
htm 2015/8/11アクセス
13)川喜田次郎「問題解決学 KJ 法ワークブック」講
会に広まり存在が認識されることで、より多くの男性
談社 1970
養護教諭が生まれる。複雑化した児童生徒の健康問題
14)
文 部 科 学 省「 平 成26年 度 学 校 基 本 調 査 報 告
を解決していくためには、複数配置が広まり、男女両
書( 初 等 中 等 教 育 機 関 専 修 学 校・ 各 種 学 校
性の視点で保健室経営できることが有効である。
編)」pp34-35,pp60-73,pp114-131,pp176-
得られた知見を本コースの男子学生の指導に役立
193,pp352-375,pp444-453,pp494-531 2014
て、さらに男性養護教諭が広く認識されるように「男
15)
「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数
性養護教諭友の会」の活動を支援していきたい。
の標準に関する法律 第8条第2項」必携学校小
六法 協同出版 p105 2011
16)
http://ecitizen.jp/Ssds/Indicators/E130201.E240201.
謝 辞
本研究を実施するにあたりご協力をいただきまし
E340201.E440201 2015/8/11アクセス
た、吉田聡先生をはじめ男性養護教諭友の会関東支部
17)大野泰子、永石喜代子、米田綾夏他「養護教諭複
の先生方、東山書房の山本敬一氏に、深く感謝いたし
数配置と男性養護教諭:質問紙調査からの検討:
ます。
第2報」鈴鹿短期大学紀要28,pp95-107 2008
18)寺田圭吾、米田綾夏、永石喜代子他「保健管理
引用・参考文献
センターのあり方」鈴鹿短期大学紀要28,pp149-
1)https://www.nhk.or.jp/nagoya/salad/old/
159 2008
h22/011/100607.html 2015/11/21アクセス
19)津村直子、冨野由紀子、安西幸恵他「男性養護
2)日本学校保健学会「第58回日本学校保健学会講
教諭に対する意識調査:現職養護教諭、教育委
演集 vol.53 Suppl. p196, p483 2011
員会の意識」北海道教育大学紀要教育科学編60
3) 読売新聞「男子の悩みまかせて…保健室の男先
生増えてます」2011/2/19
(2),pp47-60 2010
20)川又俊則「養護教諭とジェンダー(2):あるベ
4)神戸新聞「学校保健室に男性養護教諭、全国で採
テラン男性養護教諭のライフヒストリーを中心
用進む」2014/1/24
に」鈴鹿短期大学紀要31,pp17-34 2011
5)朝日新聞「保健室の先生、男性じわり増加、女性
21)山梨八重子「養護教諭の複数配置についての一考
教諭と役割分担」2014/12/11
察:男性養護教諭を求める男子の声が問いかける
6)吉田聡「養護教諭の研修ガイド、実践力を伸ばす
もの」日本教育保健学会年報(19),pp41-52 学び―男性養護教諭の研修会」健康教室10月臨
時増刊号 p94東山書房2012
2011
22)津村直子、冨野由紀子、安西幸恵他「男性養護
7)梅木陽平「健康診断のアイデア・ファイル―より
教諭に対する意識調査:男性養護教諭勤務校の生
よい健康診断になるように試行錯誤しています」
徒の意識」北海道教育大学紀要、教育科学編61
健康教室2月増刊号 東山書房 p52 2014
(2),pp145-155 2011
− 78 −
23)松下昌子「男性養護教諭の出現が意味するもの:
大阪の男性養護教諭への聞き取りから」女性学年
報(33),pp76-92 2012
24)山 邊 穂 嵩、 飯 野 矢 住 代「 男 性 養 護 教 諭 に 対 す
る生徒の意識調査」日本医学看護学教育学会誌
(22),pp56-60 2013
25)米野吉則、西浦裕子「ミニシンポジウム養護教諭
をめぐる課題:男性養護教諭を通して考える」日
本養護教諭教育学会誌17(2),pp87-91 2014
− 79 −