正しい行動を - 行為規範

レイノルズ・アメリカン社
正しい行動を - 行為規範
目次
1
13
22
38
48
56
行為規範について
正しい行動を...................................................................................................................................... 3
倫理的思考......................................................................................................................................... 4
行為規範は皆のために...................................................................................................................... 5
行動しよう.......................................................................................................................................... 6
行為規範違反を報告するには.......................................................................................................... 7
仕返しは許さない............................................................................................................................10
放棄と修正.......................................................................................................................................10
青少年の喫煙防止...........................................................................................................................11
職場での行動...................................................................................................................................12
Contents page
利益相反
贈り物................................................................................................................................................16
接待...................................................................................................................................................18
顧客および潜在的な顧客................................................................................................................19
個人的な金融利益...........................................................................................................................20
外部での雇用...................................................................................................................................21
社外の取締役または役員への就任................................................................................................21
会社の情報と資産
インサイダー取引および情報漏洩..................................................................................................24
取引停止期間...................................................................................................................................26
広報活動(投資家向け・メディア向け)...........................................................................................27
製品の完全性...................................................................................................................................27
機密情報...........................................................................................................................................28
会社の資金と財産............................................................................................................................30
記録管理...........................................................................................................................................31
記録と財務報告書の保全...............................................................................................................32
会社のIT資源の使用........................................................................................................................34
インターネット/会社のイントラネットの使用................................................................................35
電子通信...........................................................................................................................................36
事業の継続性...................................................................................................................................37
法令遵守
広告とマーケティング......................................................................................................................40
独占禁止法.......................................................................................................................................41
健康、安全および環境......................................................................................................................42
政府と弁護士による問い合わせ.....................................................................................................43
国際的な事業...................................................................................................................................44
海外汚職行為防止法 (FCPA).......................................................................................................45
反ボイコット法.................................................................................................................................46
輸出管理、特定の国家に対する米国の禁輸措置..........................................................................46
代理人と非従業員の使用................................................................................................................47
政治活動と寄付
会社による寄付................................................................................................................................50
個人的な寄付...................................................................................................................................51
公務員との関係................................................................................................................................51
最後に
行為規範について
正しい行動を
倫理的思考
行為規範は皆のために
行動しよう
行為規範違反を報告するには
仕返しは許さない
放棄と修正
青少年の喫煙防止
職場での行動
2
3
正しい行動を
私たちそれぞれは、業務の誠実な遂行のために、
レイノルズ・アメリカン社(RAI)
と子会
社を、責任を持って、正直にかつ倫理的な態度で代表する義務を負っています。
シンプ
ルに言えば、正しい行動をすることは私たちの全ての会社の安寧にとって不可欠であ
るといえるのです。
正しい倫理的な思考、会社の基準と法的責任についての確実な理解が、従業員一人ひ
とりに求められています。
この行為規範は、従業員の皆さんが直面する多くの重要な問題と決定に関する指針を
示しています。全ての状況に言及しているわけでも、私たちの全ての事業会社の経営方
針を含んでいるわけではありません。
この行為規範を読んで、指針に親しみ、
また、
あな
た自身の会社の方針についても必ず理解するようにしてください。
理解できない事項があれば、質問してください。
あなたの上司、人事部、RAIまたはあな
たの会社のゼネラル・カウンセルに連絡してください。
そして、
もし私たちの経営方法に
ついて何か懸念があれば、
あなたの懸念を直ちに報告してください。
私たちの品位と名声は、私たちの日々の行動により形成されるのです。行為規範の違反
は重大です。従業員は、毎年、行為規範を遵守していることを証明するよう求められて
います。
業務を倫理的、
合法的、
かつ責任を持った方法で遂行することは、
全ての従業員の職務
です。
あなたのなす全ての決定・全ての行動において私たちの高い水準を守ってくださ
い。
Daniel M. Delen
President and Chief Executive Officer
4
倫理的思考
難しい決定をなさなければならないとき、
以下の質問を自問し
てください。
それは合法ですか。
それは正しい行動ですか。
それは会社の方針に合致していますか。
それは行為規範に基づき許されることですか。
私にはそれをする権限がありますか。
私はメディアがこれを取り上げて欲しいと思うでしょうか。
もしこれらの質問の1つにでも
「いいえ」
と答えるのであれば、
その問題について、
あなたの上司、人事部、RAIまたはあなた
の会社のゼネラル・カウンセルと話し合ってください。
RAIの倫理・コンプライアンス部門には、
オンライン情報センターもあります。
(http://www.RAIethics.com)
5
行為規範は皆のために
RAIと子会社の役員、取締役および従業員は、
この行為規範
の指針に従わなければなりません。
行為規範内の
「私たち」、
「あなた」
という言葉は、役員、取締
役、従業員の全員を含みます。RAIと子会社は、行為規範にお
いては集合的に
「会社」
と呼ばれることがあります。
RAIの取締役会はこの行為規範を採択し、私たちの倫理的行
動と法令遵守へのコミットメントを表明しています。
6
行動しよう
RAIとあなたが勤務する会社の方針を読んで理解してくださ
い。会社中で、行為規範を遵守し、行為規範の遵守を徹底する
ために努力することで、私たちの品位と倫理的思考へのコミッ
トメントに共に参加してください。
あなたには以下の責任があります。
• 地域、州、及び国の法律、特に職務に関連した法律に従うこと
• あなたの会社と職務とに関連する方針について詳細を学ぶこと。多くの場合、RAIの事業会社
の方針は、法令遵守の範囲以上に及び、法令が要求する以上の制約を含んでいます。方針に
よっては会社間で異なる可能性があります。行為規範は追加的な指針、方針、
または手続のい
ずれかに取って代わるものではありません。
• 行為規範に含まれる要請を理解すること
• 行為規範について何か理解できないことがあったとき、
または難問に直面したときは助言を
求めること
• 行為規範について、
あなたの直属の上司、人事部、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウン
セルに質問すること
• 「行為規範違反を報告するには」
に示されている方法により、行為規範の実際の違反および
違反の疑いについて報告すること
• 倫理的な懸念を報告する様々な方法を知ること
• その問題を見届けることにより、確実にあなたの懸念が対処されるようにすること。
必要であれば、利用できる他の方法を用いて再び問題を報告すること
• 会社による潜在的な行為規範違反の調査に協力すること
• 毎年、あなたの行為規範の理解と遵守について証明すること
7
行為規範違反を報告するに
は
RAIは、法令、行為規範、
またはRAIと事業会社の方針に関す
る現実の違反、
または違反の疑いを報告するためのいくつか
の方法を用意しています。
あなたが最も利用しやすい方法で
報告してください。
多くの場合、
あなたの上司、人事部またはあなたの会社のゼネラル・カウンセルが違反
を素早く解決する手助けとなってくれるはずですが、
あなたは常に以下の方法を使うこ
とができます。
倫理・コンプライアンス部門
倫理・コンプライアンス部門は、RAIと事業会社がコーポレート・ガバナンス、法令遵守
およびRAIの行為規範の実施に関する効果的な方針と手続を確実に持つようにしてい
ます。倫理・コンプライアンス部門は、RAIと事業会社の代表により構成されています。
電話(1-800-887-1802)
により報告を受け、質問に対する回答を提供します。
8
「エシックスライン」−匿名の報告
「エシックスライン」
のホットラインは、独立した第三者である会社のスタッフが、1日
24時間、1週7日間、従業員からの行為規範違反の報告を受け付けています。
「エシック
スライン」
には、匿名で情報を報告することができます。
以下のような行為規範違反に関する懸念や苦情を報告するために、
「エシックスライ
ン」
を利用することができます。
• 窃盗、横領、
または詐欺の疑い
• 利益相反または独占禁止法に関する問題
• 安全性または製品テストの結果
• 会社による青少年の喫煙を減らす取り組みに関係する懸念
• 財務または監査に関する問題
「エシックスライン」
(1-800-500-0333(電話)
または1-800-500-0993(ファック
ス))
に連絡してください
(報告は匿名で行うことができます)。
または
「エシックスライン・ウェブサイト」(http://rai.myethicsline.com) に報告してくだ
さい。
9
監査および財務委員会
財務報告、会計または監査に関する事項についての苦情、懸念と管理については、RAI
の取締役会の監査および財務委員会の委員長に直接報告することができます。取締
役会の監査および財務委員会の委員長に文書を送付してください
(送付先:271022990ノースカロライナ州 ウィンストン−セイラム市 私書箱2990 RAI取締役会
宛)監査役会および財務委員会の財務・監査に関する苦情の処理方針と手続について
は、www.ReynoldsAmerican.comの
「Governance」
のセクションに記載されてい
ます。
雇用実務ホットラインと報告
雇用実務ホットラインは、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー(RJレイノルズ)、RAIおよ
びRJレイノルズ・グローバル・プロダクツ・インク
(GPI)
のウィンストン−セイラムで働く
従業員からの雇用関連の質問と懸念に対応している、社内スタッフによるホットライン
です。雇用実務ホットラインは、以下のような場合に利用してください。
• 会社の人事方針および実務における違反の可能性
• 潜在的な差別またはハラスメントの懸念
• 労働紛争
これらについては、1-877-723-2241に電話してください。
コンウッド・カンパニー・LLCとその関連会社(コンウッド)
の従業員、
サンタフェ・ナチ
ュラル・タバコ・カンパニー・インク
(サンタフェ)
の従業員、RJRT-プエルトリコの従業
員、
ウィンストン-セイラム以外の場所で勤務するGPIの従業員は、雇用関係の質問や
懸念がある場合は、
あなたの会社の人事部の代表に直接連絡を取ってください。
違反があることを知りながら報告をしないと行為規範違反となります。
このような行為は、
あなたが解雇
を含む懲罰処分を受ける結果をもたらす可能性があります。
意図的に虚偽の情報を報告することもあなたに懲罰処分をもたらす可能性があります。
10
仕返しは許さない
会社は、倫理に反するような行為や不正行為について責任を
持って報告した従業員に対して否定的な行動をとることを許
しません。調査を実施し、是正措置を採る場合には、会社は厳
格に守秘義務を守ります。情報は必要な場合にのみ開示され
ます。
Q.
私が不適切な業務上の慣行について正当な苦情を申し立てたところ、
同僚
A.
全ての従業員は、会社が仕返しを禁止する方針であることと行為規範の条
の1人が私に対して仕返しをするような場合はどうなりますか。
項を理解し、遵守しなければなりません。仕返しの申し立てが真実であると証明
された場合、懲罰処分を含む是正措置が迅速かつ適切にとられることになりま
す。管理職のみではなく、全ての従業員が仕返しを禁止されています。
放棄と修正
行為規範の条項は、
全ての取締役または執行役員に対して適
用されるに際して、
取締役会の監査および財務委員会、
または
RAIの取締役会の承認がある場合のみ、
放棄することができま
す。
この行為規範についての放棄は、
どのようなものであれ、
適
用される法規定の要件に従い、
適切に開示されなければなりま
せん。
行為規範の修正は、
監査および財務委員会の勧告に基づ
き、
RAIの取締役会によって承認されなければなりません。
11
青少年の喫煙防止
RAIと事業会社は、未成年者は決して喫煙してはならないとい
う信念に導かれています。私たちは、青少年の喫煙防止活動
を、
とりわけ私たち自身の社内において、
力を入れて支援して
います。
和解基本条約(”Master Settlement Agreement”)
は、私たちの事業会社のいくつ
かに対して、若年層の喫煙率を減少させる支援をする義務を課しています。私たちはこ
のゴールを目指して積極的に活動しており、従業員一人ひとりがこの取り組みを共有し
なければなりません。
各事業会社は、未成年者がたばこの広告とマーケティング活動にさらされることに制
限を課すための内部的な指針を有し、
それを実施しています。会社のいくつか、
とりわけ
RJレイノルズは、小売業者、親、学生及び青少年のリーダーを青少年の喫煙防止活動
において援助するための追加プログラムの支援をしています。
RJレイノルズの青少年喫煙防止プログラムについて詳しく知りたい場合、
ウェブサイト
(www.rightdecisionsrightnow.com) を参照してください。
RJRT-プエルトリコ、
コンウッドおよびサンタフェの青少年喫煙防止活動の情報につ
いては、RAIの
「2008年度企業の社会的責任に関する報告書(”2008 Corporate
Social Responsibility Report”)」
の
「青少年喫煙防止」
の欄を参照してください。
こ
の報告書はオンラインでも入手することができます(www.reynoldsamerican.com) 。
青少年の喫煙防止・減少について提案のある従業員は、
ぜひ自らの会社のゼネラル・カ
ウンセルに提案してください。
青少年喫煙防止に関する会社の指針・方針について何か質問があれば、
いつでもあな
たの上司、
人事部、
RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウンセルに相談してください。
12
職場での行動
私たちの行動が私たちの職場をつくります。尊敬の念と公正
さが、個々人の違いが尊重される包括的な職場環境を保証す
るために必要な基盤なのです。
従業員一人ひとりは、
お互いにとって最も能力を発揮できる職場環境を保つ責任があり
ます。
法的に保護された立場に基づく従業員や応募者に対する差別は許されません。
私
たち全員が、
それぞれの会社の積極的行動計画 (“Affirmative Action Plans”) に定め
られた目標の達成のために努力することが重要です。
私たちの職場環境は、
セクシャル・
ハラスメント、
その他の嫌がらせ、
暴力的行為または暴力の脅し、
薬物及びアルコールを
許容してはなりません。
私たちはまた、
政府と会社の健康と安全に関する全ての要請に
確実に応えなくてはなりません。
さらに、
私たちは業務に対して適用される環境法令に従
わなければなりません。
RAIと事業会社は、雇用問題に関する方針を策定しました。
あなたには自らの会社が策
定した全ての雇用に関する実務と方針を読み、理解し、遵守する責任があります。
The HubにアクセスできるRAIとRJレイノルズの従業員は、
オンラインで雇用に関
する実務と方針について知ることができます。
「HR Policies and Practices」
の中の
「MyHR Online」
をクリックしてください。
RAI、RJレイノルズおよびRJレイノルズ・グローバル・プロダクツ・インク
(GPI)
の財務
方針と手続は、The Hubのホームページで閲覧することができます。
サンタフェとコンウッドの雇用に関する実務、方針、
および財務方針と手続に関しては、
あなたがこれらの方針を入手したい会社の人事部またはゼネラル・カウンセルに相談
してください。
利益相反
贈り物
接待
顧客および潜在顧客
個人的な金融利益
外部での雇用
社外の取締役または役員への就任
14
利益相反
Q. もう少しお金を稼ぎたいので副業を持ちたいと考えています。許されますか?
A.
あなたの第一義的な責任は、本業の職務において効率よく成果を生むこと
にあります。例えば、残業や休日出勤があなたの職務上必要となる場合、
あなた
は副業がこれらの職務の妨げとならないようにしなければなりません。副業の
雇用主が会社の現在のまたは潜在的な競合他社や供給者、顧客となるような
場合、潜在的な利益相反状況にあるといえます。副業を始める前に、
このような
状況についてあなたの上司と話し合うべきです。
Q.
プロジェクト・マネージャーとして、様々なプロジェクトを完了するために、
私は外部のコンサルタントの雇用を担当しています。私のいとこは私が雇用を考
えているコンサルタントの下請業者です。彼は当該業務に関して十分な能力を有
しており、
自らの業務分野において非常に評判が高いです。私は彼を雇用するこ
とができますか?
A.
これはあなたにとって、血縁関係により利益相反となります。実際問題とし
ては、
この状況には2つの問題があります。第一に、他のコンサルタントが、血縁
関係のゆえに公平に取り扱われなかったとして苦情を訴える可能性があります。
第二に、
あなたのいとこの利益を害する可能性があるために、
あなたがプロジェ
クトの業務上の問題に対処することが難しくなります。
あなたのマネージャーと
そのような状況について相談し、
あなたは意思決定のプロセスから外れてくださ
い。
利益相反となるかどうかがわからない場合、
あなたの上司、人事部またはあなたの会社の
ゼネラル・カウンセルにその問題について相談してください。
15
利益相反について知ってお
くべき事柄
会社の利益と調和しない、
または調和しないように見られる
行為は、業務上も個人の生活上も回避してください。会社の
資源と影響の不正利用は禁じられています。問題となる行為
が行われなかった場合でも、利益相反の外見が存在すれば否
定的な影響を与えかねません。
潜在的な利益相反の例
• 従業員または従業員と近い関係にある人物が、会社と取引を行っている他社の利益を有して
いる場合
• 従業員が営利目的で会社と関係する個人的な取引を行っている場合
• 従業員が会社における自らの業務を通じてビジネスの機会を発見し、
そのような機会を自ら
追求または第三者に対して開示した場合
• 従業員または従業員と近い関係にある人物が、会社における地位の結果として、不適切かつ
個人的な利益を受取ること
• 従業員が、直接または間接に自らの上司の地位にある、
または自分が監督する人物とデート
すること、恋愛関係になること。
これは職場環境を乱し、潜在的な利益相反を作り出す可能性
があります。
• 従業員が外部の機関に雇用され、
または社外の組織の役員、取締役、
パートナーまたはコンサ
ルタントとなること
• 従業員がRAIと取引を行っている、
または行いたいと考えている個人または企業から贈り物、
心付け、
または接待を受けること
16
贈り物
顧客や競業他社は、彼らと関係する業務上の意思決定に影響
を及ぼすために贈り物を使います。贈り物は商品、製品、個人
的なサービス、
スポーツやその他のイベントのチケットを含み
ます。
すべきこと
私たちの会社と実際に業務を行っている、
または行いたいと考えているあらゆる個人ま
たは事業組織に対して、贈り物、心付け、
またはその他のあらゆる種類の個人的な利益
または有利な計らいを要求してはなりません。
相手から一方的に贈られる贈り物も、受け取るべきではありません。
送り主である人物または企業に対して、
あなたに特別な考慮をさせるような、
またはそ
れを義務付けることになるような金銭やあらゆる形態の贈り物を受取ってはいけませ
ん。
相手からの一方的な、金銭ではないわずかな価値の贈り物、
またはビジネス上の儀礼
は、市場の慣習に従ったもので、本質的に頻繁には起こらず、
かつ必要以上に多額・ぜ
いたくでない場合に限り、受取ることができます。
わずかな価値以上の贈り物は、受取ってもよいかどうかを決定するために、
あなたの直
接の上司に報告しなければなりません。場合によっては、
わずかな価値以上の贈答品
を返すことにより、
ビジネスに悪影響を及ぼすことになり得ます。
そのような状況におい
ては、従業員は贈り物を返さないことと、慈善団体への寄付または会社への譲渡につ
いて、
どのような取扱いが適切かを自らの上司に相談すべきです。贈り物の取り扱いは
書面で記録しなければなりません。
ビジネスリーダーが一方的な贈り物を従業員に渡すことが合法であり、
習慣的になさ
れている国もあります。
これらの贈り物はわずかな価値以上である場合があります。贈
り物を返すことが贈り物をした人物に対する侮辱となる可能性があります。関係する
企業の会長または社長のみが、
そのような贈り物を受取るかどうかを決定する権限を
有しています。贈り物を受取った従業員は、贈り物の所有権を会社に移転する、
または
会社に贈り物の相当額を支払うことを要請される場合があります。
17
注意すべきこと
「必要以上に多額」
または
「ぜいたく」
を、特定の金額をあげて定義することは困難で
す。
しかし、贈り物または心遣いは、公にされた場合に、従業員または会社に対して面倒
を引き起こすような額であるべきではないことを覚えておくことは、
だいたいの目安とし
て役に立つでしょう。
18
接待
顧客または競合他社は、
業務上の決定に対して自分たちに有
利な影響を与えるために接待をすることもあります。
接待は、
デ
ィナーパーティー、
観劇会、
スポーツイベントなどの活動によっ
てなされます。
すべきこと
私たちの会社が業務を行っているいかなる個人または企業に対しても、接待をうなが
したり、要求したりしてはいけません。
注意すべきこと
こちらから要求したのではない接待は、以下の条件を満たす場合にのみ受けてもよい
でしょう
• 頻繁になされるものでない場合
• 通常の業務過程において発生する場合
• 合理的なものであり、必要以上にぜいたくであったり多額であったりしない場合。接待の額
は、従業員が通常自らの業務または個人的な娯楽のために費やす額を超えるべきではありま
せん。
• 合理的、適切で、従業員、接待を行う者、
および現在の業務に適した状況でなされるものであ
る場合
• 従業員が、接待をする個人または会社に対して特別な配慮をするようそそのかされたり、特別
な配慮をする義務を感じたりしないような場合
19
顧客および潜在的な顧客
顧客および潜在的な顧客との全ての取引は公正で公明正大
なものであるべきです。会社は、製品およびサービスの品質に
よってビジネスを獲得、維持するものです。
倫理的な競争と反倫理的な競争、
および合法な行為と違法な行為の境界線は、
とりわ
け異なった地域の法律や慣習、
プラクティスが関わる場合や、会社が政府機関または
準政府機関(政府の独占企業、国有企業等)
と取引を行う可能性のある国際的な事業
活動においては、常に明確に定義付けられるわけではありません。
すべきこと
会社は違法、
反倫理的なリベート、
キックバック、
裏金、
またはその他の不適切な心付け
を顧客や顧客の代表者に対して行ってはなりません。
私たちが常に正しい側であるために、
以下を指針としてください。
• ・顧客および競合他社との関係を定める州法および連邦法の全てを知り、遵守するためにあ
らゆる努力を払うこと
• 政府との契約または準政府機関との契約および取引においては、公的機関との関係を規定す
る法規制を良く学ぶこと
• 市場における会社の通常かつ慣習的な販売努力に合致するような、名ばかりの価値しかない
品物を除いて、顧客、顧客の従業員、
またはその代表者に対して贈り物をしないこと。
この方針
に対する例外は、名ばかりの価値以上の贈り物を顧客、顧客の従業員、
またはその代表者に
贈る、
または交換するというビジネス上の慣例が、合法的で慣習にならった、適切であるとさ
れ得る国際貿易において見られる可能性があります。関連する企業の会長
20
または社長のみが、
そのような贈り物を贈ったり、受取ったり交換してもよいかどうか決定す
る権限を有します。
そのような交換において従業員が受取った贈り物は、
その取り扱いを決定
するために受取った従業員の上司に報告しなければなりません。
• いかなる顧客に対する接待も通常のビジネス上の慣習に合致しなければならず、合理的で、
必要以上にぜいたくであったり多額であったりしてはなりません。接待は妥当な額で、適切か
つ従業員、接待先および現在の業務に適した状況でなされなければなりません。
個人的な金融利益
あなた、
またはあなたと近い関係にある人物が、直接または間
接を問わず、会社の供給者、顧客、
ベンダー、地主または競合
他社に重要な利益を有している場合、利益相反となる可能性
があります。
「重要な金融利益」
とは、
ある人の純資産または収
入の重要な部分をなすもの、
または会社とのビジネス上の関
係が外部の企業のビジネスにおいて重要な部分をなす場合
をいいます。不適切な金融利益は会社との利益相反状態を創
出するまたは創出するように見えます。
あなたの会社の決定または行為に影響を及ぼす可能性のあ
る、
または及ぼすように見えるあらゆる社外の金融利益を回
避してください。
21
外部での雇用
社外での雇用は、
そのような活動があなたの業務遂行に否定
的な影響を与える場合やあなたの利益と会社の利益が調和
しない場合に、利益相反または利益相反のように見える状況
を生む可能性があります。
会社と業務を行っているまたは業務を行おうとしている社外
の組織では、就業またはサービスの提供をしないでください。
さらに、会社と競業する組織には就業しないで下さい。
社外の取締役または役員へ
の就任
他社の取締役または役員としての業務遂行は、潜在的な利益
相反状況を生むおそれがあります。
すべきこと
他社または非営利団体の取締役会の地位に就く前に、実際の利益相反または利益相
反の危険性を生む可能性がないかどうか徹底的に考慮してください。
もし疑いがある場合には、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウンセルまたは会社
秘書役に相談してください。
選任された役員は、RAIの社長および最高経営責任者が事前に書面により承認しない
限り、他の営利団体の取締役、
または役員に就任することはできません。
会社の情報と資産
インサイダー取引と情報漏洩
取引停止期間
広報活動(メディア向け、投資家向け)
製品の完全性
機密情報
会社の資金と財産
記録管理
記録と財務報告書の整合性
会社のIT資源の使用
インターネット/会社のイントラネットの使用
電子通信
事業の継続性
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会社の情報と資産
Q.
私の上司が、私にちょっとした個人的用事と、彼女の代わりに個人的な電
話をかけるように依頼しました。大したことではありませんが、私には昼休みに
すべき自分自身の用事があり、就業時間中にそうした電話をすることと彼女の用
事をすることに、
あまりいい気持ちはしませんでした。私が断った場合、上司との
関係に傷をつけかねません。私はどうすべきでしょうか?
A.
あなたの上司に対して彼女の個人的用事をしなくて済むように話をするこ
とが最も良い方法ですが、心配な場合、人事部に応援を頼むこともできます。
あ
なたの時間は会社の資源で財産であり、
あなたの上司の個人的な用事のための
ものではありません。
Q.
私は大学に通うため家を出ている息子と連絡を取るためインターネットを
使用しています。私は普段、個人的な電子メールを昼休みの時間にチェックして
います。
これは大丈夫でしょうか?
A.
会社の設備を用いたインターネットへのアクセスは通常「個人的な電子メ
ール」
のために用いられるべきではありません。
しかし、
私たちの会社は従業員の
バランスの良い生活を応援したいと考えています。従って、電話のように、場合に
よっては家族や友人と連絡を取り、計画を立てることが合理的なこともあるでし
ょう。
ただし、覚えていてください。会社の電子メールは個人用のものではありま
せん。
メッセージは他人から閲覧されることがあり、
また会社のサーバーに保管
されます。
会社の業務について家族や友人と話をするとき、
または他人が聞くことのできる公共の場所で話をすると
きには注意を払ってください。
24
インサイダー取引と情報漏洩
会社に就業中、
あなたはRAI、
その事業会社、
またはその他の
外部の会社に関する一般には知られていない重要事実や内部
情報に接していることに気がつくことがあるかもしれません。
重要事実とは、合理的な投資家が株式を購入、保有、
または売却するにあたり、重要
であると考えると思われる情報のことです。内部情報とは、
ある会社、
または事業活動
に関する一般的に公には知られていないあらゆる情報であり、
やはりその会社に投資
するにあたり投資家の決断に影響力を持つものと考えられるものです。
あなたに与えられた任務や、
あなたが目にする文書・メッセージや、漏れ聞こえた電話
やカフェテリアでの会話から、
このような情報はもたらされます。
こうした情報を株式
の購入または売却に利用することは、法が規制するインサイダー取引を構成する可
能性があり、解雇など会社による懲戒処分を受けるだけではなく、民事または刑事罰
に問われる可能性があります。
ある会社について公には知られていない重要事実をあ
なたが知っているとき、
その会社の株式を売買することは違法です。内部情報を、
あな
たが話した内容に基づいて金融取引を行うような人には誰にも -親戚、友人、
その
他の人など-渡してはなりません。
日本において、
インサイダー取引は金融商品取引法により禁じられています。米国法
と同様に、一般には知られていない重要事実または内部情報を知りながら、
いかなる
会社の株式を売却または購入することは金融商品取引法違反となり、刑事罰、行政
罰の対象となります。
役に立つヒント
• 公には知られていない重要事実をあなたが知っている場合、絶対にRAIやその他の会社の株
を購入または売却してはいけません。
• 内部情報を把握している場合、RAIを含むいかなる会社についても株式の相談やアドバイス
を誰に対しても行ってはいけません。
• 会社についての情報は機密扱いとし、会社の事業を行うのに必要でない限り、
いかなる情報
であっても社外の人や外部の事業者と共有してはいけません。
25
• 内部情報に基づく取引の制限には、
レイノルズ・アメリカン・キャピタル・投資プラン
(CIP)、
プ
エルトリコにおけるRJレイノルズ・タバコ従業員のための投資プラン
(SIP)、
または会社が発
行するストップオプションの実行を通じての株式の売却、
または購入が含まれます。
• 重要事実が完全に公に知られるようになった後、
あなたはRAIの株式を取引することができま
す。重要事実は、電信によるプレスリリースの配信、
または証券取引委員会への報告書の提出
から48時間を経過した後に、公に知られたものと考えることができます。
• あなたが公に知られていない重要事実に触れる機会がある場合、
いかなる取引の実行または
情報の共有を行う前に、
あなた自身の会社のゼネラル・カウンセルに相談してください。
26
取引停止期間
RAIの四半期決算の発表の直前の時期において、問題となる
可能性がある取引を回避するために、
レベル9以上の従業員
とその他のRAIの収益情報を入手できる従業員は、RAIの普
通株式を売却、購入することは禁じられます。
また、
この
「取引
停止期間」
の間は、
そうした株式のオプションを行使してもい
けません。取引停止期間は、暦年四半期における最終月の15
日に開始し、該当する四半期の収益情報が記載されたRAIの
パブリック・リリースが配信されてから48時間経過後に終了
します。
従業員が会社についての公に知られていない重要事実を保持しておらず、財政難に直
面していることが、
ゼネラル・カウンセル、
またはRAIの会社秘書役により認められたと
き、
またはその取引がゼネラル・カウンセル、
またはRAIの会社秘書役が既に承認済み
の株式取引プランに従って行われるときは、従業員
(執行役員を除く)
は取引停止期間
の制限から免除される可能性があります。
取引停止期間の免除について、
ゼネラル・カウンセルまたはRAIの会社秘書役は、RAI
の取締役会における監査および財務委員会の委員長に対する報告義務を負っていま
す。
取引停止期間は、CIPとSIPにおけるRAI普通株式基金(RAIコモン・ストック・ファンド)
にも適用されます。
そのため基金の対象となっている従業員が、取引停止期間中にCIP
やSIPにおいて再配分を行ったとき、RAI普通株式基金に投資された基金のパーセン
テージは、取引停止期間中は変更してはいけません。
あなたは、RAIの発行株式が関係するプットオプション、
コールオプション、空売り、
それ
らに類似した行為に関わってはいけません。
取引停止期間があるからといって、何の制限もなくRAIの普通株式の取引を行うことが
出来る機会が別に設定されているわけではありません。公に知られていない重要事実
に基づく取引の禁止という一般ルールは、
いつ、
どのようなときにおいても、全ての従業
員と取締役に適用されます。
27
広報活動(投資家向け・メデ
ィア向け)
会社や子会社に関する、公に知られていない重要事実の開示
を行うときは、財務、広報、法務、投資家向け広報担当などの
適切な会社上層部のメンバーにより協議され、承認を得なけ
ればなりません。関連する政府の法規則を遵守した上で、重
要事実が適切に開示されることを確保するために、重要事実
の開示に関わる全ての従業員は、公正な開示に適用される
RAIの経営方針やプラクティスに従って行動することが期待
されています。投資家からの問い合わせは、投資家向け広報
担当者に宛てられなくてはなりません。
さらに、
ニュースメディア業界から会社についての情報やある出来事に対する会社のス
タンスについての情報の依頼や問い合わせなどがあったときは、
あなたの会社の広報
部門に伝えてください。
製品の完全性
RAIの事業会社が製造販売する製品の質と完全性は、最も重
要です。RAIの各事業会社は、
それぞれ、製品の優秀さを促進
し、全製品の完全性を保障することを目的として策定された
数多くの品質保証方針と手続を確実に遵守しなくてはなりま
せん。
さらに、各事業会社は、製品への異物混入リスクを最小
限にするために、膨大な数の安全管理手順を実行しています。
28
あなたはいつでも製品の優秀さを促進し、製品の完全性を保障するための方針、手続、
またはその他の管理手順の全てを遵守することが期待されています。製品の完全性を
脅かすような活動または行為があることを知っている、
またはその疑いに合理的な理由
がある場合は、
そのような活動や行為について、
あなたの上司、会社のセキュリティ担
当の役員、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウンセルに速やかに報告を行う義務
があります。
「エシックスライン」(1-800-500-0333)に電話で、匿名による報告を行う
こともできます。
機密情報とプライバシーの
保護
あなたは、会社の機密情報を保護する責任を負っています。
こ
の責任は、就業中のみならず離職後も適用されます。
機密情報には下記を含みますが、
それらに限定されません。
• 製品の材料、仕様、
または製法
• 供給者または顧客のリスト
• 製造プロセスや、型やデザインなど、製造プロセスの一部分に使用される設備に関する情報
• 事業計画、業績、公表していない商品または商品についての調査、
マーケティング研究や計
画、価格設定方針や情報、営業プログラム、財務情報
• 株主情報
• 製品やサービスに関して公には知られていない情報
29
• 個人(従業員、消費者またはその他)
を特定するために使用されうるような、社会保障番号、金
融口座情報などの従業員記録または情報
• 組織に関する機密情報
あなたは、
あなたが管理している機密情報の全てについて、完全性を保つことを期待さ
れています。書面による許可を得ない限り、
またはあなたの業務上の責任を果たすのに
必要とされる場合でない限り、
どのような情報も開示してはいけません。
機密情報を公開してよいかどうか、
または公開するための条件について疑義がある場
合は、
あなたの上司、
またはRAIやあなたの会社のゼネラル・カウンセルに相談してくだ
さい。機密情報の紛失、盗難、漏洩があった場合、
あなたの上司、
またはRAIやあなたの
会社のゼネラル・カウンセルに報告してください。許可を受けていない人物が機密情報
を取得しようとする場合にも、報告してください。
30
会社の資金と財産
あなたは、会社の資金や財産を、損失、窃盗、
または不正使用
を防ぐための確立した手続に従って、護り、適切かつ効率よく
使用する責任を負っています。
あなたが管理する会社の資金
と収益、関連する記録については責任を持ってください。
あなたは、会社の資金や財産を、損失、窃盗、
または不正使用を防ぐための確立した手
続に従って、護り、適切かつ効率よく使用する責任を負っています。
あなたが管理する
会社の資金と収益、関連する記録については責任を持ってください。
31
記録管理
会社の企業活動の記録や文書を適切に取り扱うことは重要
です。会社の記録管理プログラムおよび方針は、国内、国外の
政府規制当局による保管義務要件を満たし、秩序のある効率
的なビジネスのために適切な記録が保管されることを確保す
るために策定されたものです。
また、文書保管ガイドラインは、訴訟における必要性に関連して、会社が文書の保管お
よび提出の法的義務に応えることができるように策定され、発表されたものです。
あなたは、会社の文書保管に関する指針のみならず、RAIおよび事業会社の経営方針
や実務に反映された会社の記録管理プログラムと方針に定められたその他の全ての
事項を遵守しなければなりません。
RAI、RJレイノルズ及びGPIの文書保管方針についての情報を入手するには、The
Hubのホームページ上にある
「Legal Materials」
をクリックしてください。
サンタフェとコンウッドの文書保管方針については、人事部またはあなたが文書保管
方針を知りたいと思う会社のゼネラル・カウンセルに相談してください。
32
記録と財務報告書の保全
会社の財務記録保管および報告システムの保全を常に尊重して
ください。
あなたは、
会社の全記録、
情報、
会計の正確性を確保
する責任を負っています。
会社の真正な事業結果および財務状
況の記録や報告を歪めることに用いられるような非公式の記録
管理、
秘密口座、
未記録の銀行口座、
不正資金、
偽造帳簿等の使
用は、
厳に禁じられています。
どのような理由があっても、会社の記録に虚偽または手を加えた記載を行ってはいけ
ませんし、会社を代理して行う支払いは、
その支払いに添付された書類に書かれた目
的以外に使用されることを意図、
または理解して承認や支払いを行ってはいけません。
偽造された記録、不正確な記録、
または不完全な記録の保存により、
その行為を行っ
た個人と会社の双方が民事または刑事罰に問われる可能性があります。
証券取引委員会に提出される、
または会社が準備する広報関係の書類における、財務
諸表、
報告書、
文書等について、
完全、
公正、
正確で時宜を得た、
理解可能な開示を行う
ことは、私たちの事業の成功にとっての本質的な要請であるばかりではなく、法律によ
って求められています。
そのような報告書や広報書類の準備、作成、準備の手伝いやそ
のような文書の承認を行う個人は全て、以下の指針を厳に遵守しなくてはなりません。
• そのような記録により提出される全ての会計記録または報告書は、
関連する法令と規則に従っ
て準備、
管理されなくてはなりません。
• 全ての記録および報告書は、
それらが関係する取引や出来事を公正かつ正確に反映しなけれ
ばなりません。
• 全ての記録および報告書は、
会社の資産、
負債、
収益および経費を公正かつ正確に反映しなけ
ればなりません。
33
• 全ての会社の会計記録は、
不正なまたは意図的に誤解を生むような記載を含んではなりません。
• いかなる取引も、
会計、
部門、
または会計期間について、
意図的に誤った分類をしてはいけません。
• 全ての取引は、
合理的な程度に詳細で正確な書類、
適切な会計期間における適切な口座により
裏づけられなくてはなりません。
• 会社の財務報告書の監査、
調査または審査や、
証券取引委員会に提出する文書または報告書
の準備に関連する社内または外部の監査人に対し、
虚偽のあるいは誤解を生むような発言を
行ったり、事実を隠匿したりしてはいけません。
• 会社の財務諸表の監査または調査に従事する社内または外部の監査人を強制したり、
操作し
たり、
誤った方向へ導いたり、
不正に影響するような行為に及んではいけません。
• どのような場合であっても会社の社内会計管理システムを遵守しなくてはなりません。
業務の一部として会社の資金を受領、使用、支払う者は、会社資金の適切な使用、記録
を確実にするために確立された手順に従うという特別な義務を負っています。
これらの
手続きは、会社の資産および従業員を守るために策定されています。
会社の会計、社内の会計管理または監査について、不正行為、違法行為、詐欺または乱
用が疑われる場合には、
あなたの会社の管理部門、人事部、会社のバイス・プレジデン
トおよび監査責任者、RAIまたはあなたの自身の会社のゼネラル・カウンセルに報告し
てください。
この問題を
(希望するならば、匿名により)
「エシックスライン」
(1-800-500-0333
)
に電話で報告することができます。RAIの取締役会の監査および財務委員会の委
員長(27102 ノースカロライナ州、
ウィンストン-セーラム市、私書箱2990)
に、
詳細なメモと関連する証拠書類を送付して、直接報告することもできます。監査およ
び財務委員会の会計及び監査に関するクレーム方針および手続については、www.
reynoldsamerican.comウェブサイトの
「Governance」
セクションで閲覧することが
できます。
34
会社のIT資源の使用
会社は、会社のIT資源が提供する情報とサービスが継続して
有効で、完全かつ機密性を保つことに依拠しています。会社の
IT資源には、情報、会社のネットワーク、
ソフトウェア、機械設
備、情報技術処理が行われる施設が含まれます。
あなたは、
自分が管理、使用する全てのコンピュータ、
システムおよび情報が不正アクセ
ス、改ざんまたは破壊から保護されることを確保する責任を負っています。
さらに、
あな
たは、LANアカウント
(ユーザーID)及び/またはコンピュータ・システムを使用すること
に起因する全ての活動に個人的に責任を負っています。
これには、
あなたが作成する、
またはインターネットを通じてダウンロードする全てのメッセージ
(電子メールを含む)
、
コマンド、
プログラム、
ソフトウェア、
またはファイルに対する責任を含みます。
もしもあ
なたが会社のネットワークを使用しているなら、
あなたは、
プログラム、
ファイル、
ソフト
ウェア、
または情報に関連する著作権、
ライセンスに関する法規則を遵守する責任を負
っています。
あなたは、
あなたの管理下にある保存された文書にも責任を負っています。
これには、
データ機密性、完全性、保管管理(訴訟対応文書保管措置(litigation hold)
や現行の
保護命令の遵守を含む)
およびアクセス認可を含みます。会社の機密情報は、
ファイル
にパスワードを設定し、
メッセージを暗号化するなどの保護をしないまま、電子メール
やインターネットを通じて送信してはいけません。
データの安全な送信を確認するため
に、
インフォメーション・セキュリティ担当者に相談することができます。
会社は、会社のネットワークを通じて作成、削除される、
または会社のネットワークを通
過するシステム、電子メール、
ファイルについて、
いつでも通告なしに監査およびモニタ
ーする権利を有しています。
コンピュータ、
ネットワーク、
またはインターネットのサイトについて、意図的にそのセキ
ュリティを回避する
(「ハッキング」)行為は、厳に禁じられています。何らかのセキュリテ
ィ上の違反を発見した場合、
インフォメーション・セキュリティの担当者に警告を与え
なくてはなりません。会社のネットワークからインターネットに接続する唯一の認めら
れた方法は、
ファイアウォールと会社によって提供されるサービスプロバイダを通じる
ことです。
35
インターネット/会社のイン
トラネットの使用
インターネットへの接続においては、
あなたは公共に対して会
社を代表するわけですから、適切な行動が求められます。
イン
ターネットの使用は、権利ではなく特権であり、従っていつで
も取り消される可能性があります。会社のインターネット/イ
ントラネットの設備のみならず、
その他の会社のIT資源につい
て、会社の事業目的に反するような目的または方法で使用す
ることは常に禁止されています。
不適切なインターネット使用例
不適切な使用例には、以下を含みますが、
これらに限られません。
• 会社機密情報の不正な開示
• 公の、
または個人的なメッセージにおいて、
口汚い、脅すような、
または攻撃的な言語を使用す
ること
• 青少年のたばこ使用に関して会社の方針と指針に反する行動
• 著作権により保護されている機密情報の不正な共有または配布
• チェーンメールおよびウィルス等、
ネットワークの混雑またはコンピュータ・システムに過負荷
をかけるような行為
• 他のインターネットユーザーの仕事を妨げるようなその他の行為
• 年齢、人種、宗教、障害、
出身国、性別、
または性的または人種差別的な攻撃などの違法な事
由に基づくハラスメントまたは差別を構成するようなメッセージ、素材、
またはイメージをダウ
ンロード、伝達、
または作成すること
• 会社のインターネットのリンクを介して個人の事業を運営すること
36
電子通信
電子メール
(Eメール)、
ボイスメールなどの電子通信および全
てのメッセージの内容は、非差別、非ハラスメント、機密情報
の保持などを含む会社の全ての方針と実務に則していなけれ
ばなりません。電子的なメッセージは、会社の事業目的に反し
た目的や方法で使用してはいけません。
電子通信システムに含まれる情報は、会社の資産です。会社は、
いつでも送受信された
すべての通信にアクセス、保持、
またはそれらを開示する権利があり、
あなたには会社
のシステムを使用して作成、受信または送信したものについての個人的なプライバシー
権を有せず、
またプライバシーを期待してはいけません。
電子的なメッセージを保存するには、莫大なコストが発生します。
そのため、
あなたに
は、法規制に基づく保管義務に基づくものを含め、会社の事業の遂行に必要なメッセ
ージのみを保存する義務があります。
37
事業の継続性
会社の事業継続計画は、全ての重要な業務の復旧、復元を規
定します。会社の事業継続計画および方針は、適正な計画の
確保を支援するために策定されています。
あなたの会社の事
業方針および実務に反映されている会社の手続きと方針と同
様に、
あなたの職務計画を実行する上でのあなたの役割を理
解してください。最終的な目的は、会社が従業員、重要な事業
の機能を保護し、顧客の期待に応えることを確保することにあ
ります。
法令遵守
広告とマーケティング
独占禁止法
健康、安全及び環境
政府と弁護士による問い合わせ
国際的な事業
海外汚職行為防止法(FCPA)
反ボイコット法
輸出管理、
特定の国に対する米国の禁輸措置
代理人、非従業員の使用
39
法令遵守
Q.
RAIのゼネラル・カウンセルが承認した後、
あなたは他国の市場に参入する
手助けをしてくれる代理人を雇用するとします。
その代理人は、
この契約を確実
にするためには数百ドル相当額を彼に渡さなくてはならない、
その金を
「しかる
べき役人があなたのことを高く評価するようにさせる」
ために使う、
と言います。
彼が言うには、
それがその国のビジネスのやり方だということです。
あなたは、
そ
の金銭を支払っても良いでしょうか?
A.
いいえ。
その代理人の依頼を伝えるために、
あなたの会社のゼネラル・カウ
ンセルに連絡を取ってください。売買の決断に不適切に影響を与えることを目的
として、外国の役人への金銭の支払いを行うこと
(または、支払の約束をするこ
と)
は、米国海外汚職行為禁止法およびその国の賄賂を禁ずる法律に抵触する
おそれがあります。
もしもあなたが倫理的、法的なジレンマを抱えているなら、
あなたの上司、人事部に連絡し、
あなたの会社
のゼネラル・カウンセルに連絡を取ってください。
40
広告とマーケティング
RAIの従業員は、
自らが勤務するRAIの事業会社の広告とマー
ケティングに関する方針と指針を遵守しなければなりません。
RJレイノルズとサンタフェの従業員は、米国の大手たばこ会社が1998年11月に署名
した和解基本条約の規定に従っています。和解基本条約は、
たばこ製品に関する広告、
販売促進活動、
またはマーケティングについて制約を課しており、全従業員は和解基
本条約の規定を守るという責任を負っています。
和解基本条約の全文と要点については、RJレイノルズのウェブサイト www.rjrt.com
の
「Values」
セクションにて閲覧できます。
和解基本条約の規定を遵守することに加え、前述の大手たばこ会社は、
自主的に参
加しているたばこ広告および販売促進活動に関する規約(”Cigarette Advertising
and Promotion Code”)
を引き続き遵守しています。
この自主的に参加しているたばこ広告および販売促進活動に関する条例についても、
RJ
レイノルズのウェブサイト www.rjrt.comの
「Values」
セクションにて閲覧できます。
コンウッドの従業員は、
「コンウッド・セールス・カンパニー・LLC タバコに関する
マーケティング方針および手続き(“Conwood Sales Company, LLC Tobacco
Marketing Policies and Procedures”」
と、
「和解基本条約:手巻きたばこ製品の販
売およびマーケティングに関する規制 (“MSA Restrictions Governing Sale and
Marketing of Roll Your Own Tobacco Products”)」
も遵守しなければなりませ
ん。
これらの文書については、全コンウッド従業員が入手することができます。
これらの
文書を希望する場合は、
コンウッドのゼネラル・カウンセルに連絡をしてください。
従業員はそれぞれ勤務する会社の広告とマーケティングに関連するその他の全ての方
針についても遵守しなくてはなりません。
2004年、
日本は、世界保健機関が採択したたばこ規制枠組条約(「本条約」)
に署名し
ました。署名国がたばこ製品の広告、
マーケティングに関する制限策を実施することを
義務付ける本条約は、2007年2月に発効しました。
たばこ製品に関する広告、
マーケティングは、主として、
日本の財務省が管轄するたば
こ事業法により規制されています。
この法律では、未成年者に対する広告や、過度の広
告は禁じられ、喫煙による健康への影響について明示すべきことが定められています。
41
さらに、財務省においては、規制行為および禁止行為を明らかにすることを目的とし
て、製造たばこに係る広告を行う際の指針(「本指針」)を公表しています。
たばこ事業法と本指針に加え、
日本たばこ協会は、製造たばこに係る広告、販売促進
活動及び包装に関する自主規準(「本自主基準」)を策定していますが、本自主基準
は、
たばこ製品に関する広告、販売促進活動についてのより明確な指針を提供すると
ともに、包装への注意文言の記載についてのマニュアルとなるものです。本自主基準
は、http://www.tioj.or.jp/work/f3_6.htmlにて閲覧することができます。
たばこ製品の広告および販売促進に特化した法律ではありませんが、不当景品類及び
不当表示等防止法(景品表示法)
は、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するよう
な広告と表示を禁じています。
独占禁止法
一般論として、独占禁止法は、企業に対して、常に積極的かつ
独立して競争すべきことを要請しています。
独占禁止法は、複雑であり難しい題材であり、
この行為規範は、独占禁止法上許容さ
れ、
または許容されない全ての行為または行為の限界を網羅するものではありません。
しかしながら、全ての従業員は、潜在的な独占禁止法上の問題を引き起こす状況の種
類について自覚しなければなりません。以下は、
あなたが基本的な独占禁止法の原則
を理解すること、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウンセルの助言を求めるべき
状況を理解することを助けることを目的とした、独占禁止法に関して基本的にすべきこ
と、
すべきでないことについての説明です。
独占禁止法に関して基本的にすべきこと、
すべきでないことにより、全ての潜在的な独
占禁止法上の問題を取り上げることはできません。
そのため、事業の状況または独占
禁止法に関する質問や懸念がある場合には、
いつでもRAIまたはあなたの会社のゼネ
ラル・カウンセルに相談してください。
独占禁止法に関して基本的にすべきこと、
すべきでないこと
• 価格、利益、費用、販売条件、生産、事業地域または顧客等の議題について、
あらゆる競争者と
の間でいかなる合意、
または議論でさえもしないこと。特定の買主または売主と取引をしない
こと、
または取引を制限することについて、
あらゆる競争者との間で、
いかなる種類の合意また
42
は議論もしないこと。競争者との合意の存在を示す、
または暗示する状況に関与しないこと。
新聞または業界紙の第1面に掲載された場合に不快感を覚えるようなことはしないこと。
• 競争者に関する競争上慎重に扱われるべき情報
(特に、
価格情報)
を、
競争者から直接に取得
しないこと。
• 競争者の同席する会合(事業者団体の会合を含む)
に参加する場合には、事前にRAIまたは
あなたの会社のゼネラル・カウンセルに相談すること。
• 価格、市場、顧客またはその他の競争上慎重に扱われるべき情報に関連する議題が議論され
る会合に、競争者と同席しないこと。競争者が参加する会合において、価格またはその他の上
記に記載された議題が議論される場合には、直ちに退席するとともに、他の出席者があなた
の退席を記憶するように、会合または議論からの離脱を十分に明確にすること。
出席していた
会合において上記のような議題が議論された場合には、直ちにRAIまたはあなたの会社のゼ
ネラル・カウンセルに連絡すること。
• 顧客の独立性を尊重すること。
あなたの会社のゼネラル・カウンセルの事前の承認なくして、
顧客による事業会社の製品の再販売について制限を課さないこと。
• あらゆる顧客との間で、
どのような価格、
条件で販売しているかについての情報を含め、
事業会
社とその他の顧客との間の取引に関する合意、
共通認識の形成、
または議論を行わないこと。
• あなたの会社のゼネラル・カウンセルの承認がある場合を除いて、
それぞれの顧客に対して、
異なる価格、値引き、
その他の販売条件、割当量またはプログラムを提供しないこと。
健康、安全および環境
会社は、健康、安全および環境に関する全ての関連法規を遵
守しており、従業員にも同じように遵守することを要請します。
RAIと事業会社は、会社の事業活動による環境への全般的な影響を減らし、省エネル
ギーと廃棄物管理を促進することを目指しています。
会社は、従業員が従業員の安全と健康を促進させ、従業員の一体性を受け入れながら
その多様性を拡大することについて率先して責任を負うことについて応援するととも
に、従業員が責任ある決断と行動を強化するための資源と機会を提供します。
43
環境維持と従業員の責任の率先に関してさらなる情報を求める従業員は、
これらに
ついての2つのセクションと、特に、
「RAIの企業の社会的責任(”RAI’s Corporate
Social Responsibility”)」
に関する報告書をwww.reynoldsamerican.comで閲覧
することが推奨されています。
政府と弁護士による問い合
わせ
会社は、時折政府機関や関係省庁、弁護士から問い合わせを
受けることがあります。
こうした問い合わせは、書簡、電話、
ま
たは訪問の形式をとる可能性があります。私たちは、全ての関
連法規を遵守し、連邦、州、
または地域の自治体からの合理的
な情報提供の要請に協力します。
しかし、
それを行うにあたっ
ては、会社と従業員の法的な権利が確保、保護されることが
重要です。
政府の関連機関、
局、関係省庁、
または第三者を代理する弁護士から情報を求められ
た場合、何らかの回答または承認を行う前に、
あなたの会社のゼネラル・カウンセルに
速やかに連絡してください。従業員は誰であっても、
あなたの会社のゼネラル・カウンセ
ルに相談することなしに、質問に答えたり、
インタビューを受けたり、会社の情報を提出
したり、政府の代表者と議論や会話をしたりしてはいけません。
44
国際的な事業
RAIは米国に拠点を置く企業ですが、
その事業会社は世界中
のあらゆる地域で事業活動を行っています。RAIの事業会社
は、
その国際的な事業を行う上で、独占禁止法、関税、反ボイ
コット、輸出管理、児童就労や強制労働、海外汚職行為を規
制する法を含む全ての関連法規を厳に遵守します。多くの国
家には、米国とは異なった法規制や、
ビジネス・プラクティス
があります。結論としては、多くの米国法が米国外でも適用さ
れますが、
それらは事業会社が事業活動を行う国の法律とは
異なり、抵触したりすることがあります。私たちの国毎の方針
や手続は、現地の法律を支持するように策定されています。
しかし、非米国法、米国法または私たちの会社の方針や手続
が互いに抵触することがあるかもしれません。
そのような場
合、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カウンセルに相談し
てください。
会社は、事業活動を行うあらゆる地域において、私たちの基本的価値観が守られ、私
たちが公正で誠実に事業を行うことを確保するようにグローバル・スタンダードを策
定しています。
これらのグローバル・スタンダード
(例えば、
この行為規範、会社の方針
と実務、健康および安全に関する指針、
およびその他の会社が定める方針および手
続など)
は、従業員が遵守する会社の特定の方針や手続を確立することを援助するべ
く策定されました。米国外の場所で、法律が存在しない、
または法律、慣習、
ビジネス・
プラクティスが会社の方針や手続よりもより緩やかな地域では、会社のより高い期待
値を私たちの行動を導く指針として使用します。
45
海外汚職行為防止法
(FCPA)
外国政府の役人、政党、
または候補者に対して、事業を取得、維持し、
または不適切な
利益を得る目的のために、直接的または間接的に金品または何らかの価値の支払いを
行う、
または支払の約束を行うことは、海外汚職行為防止法に違反するとともに米国
外の現地法に抵触するおそれがあります。
さらに、海外汚職行為防止法は会社が適切
な内部管理を行い、
その取引の全てについて正確な帳簿の作成、記録を行うことを要
請しています。
海外汚職行為防止法は、従業員と米国外の国において事業を促進するために会社が
雇用するコンサルタントにも適用されます。RAIの事業会社は、RAIのゼネラル・カウン
セルの事前承認を得ないで米国外の事業機会を促進する目的で国際コンサルタント
を雇用することはできません。
日本においては、不正競争防止法が、外国公務員への直接的または間接的な金銭の支
払いやその他の利益供与、
および金銭の支払いもしくは何らかの利益の提供の申込み
または約束を行うことを禁じています。
さらに、
日本の公務員に対する賄賂の供与、
申
込み、
またはその約束を行うことは、
日本の刑法に違反することになります。
46
反ボイコット法
会社は世界中で反ボイコット法の規定を遵守します。会社
の従業員と代理人は、法により、米国に
「友好的な」国におい
て、正式に許可されていないボイコットを支持、協力してはい
けません。米国においては、米国輸出管理法(”U.S. Export
Administration Act”)
により、米国企業が米国の方針に対
抗するような他国の方針の実施を援助しないこととされてい
ます。
会社は、
(会社が知るところとなった)
正式に許可されていない外国のボイコットを支持
するような要請についてのいかなる情報も米国政府に報告する義務を負っています。
正
式に許可されていないボイコットを支持する行動をとるように依頼された従業員は、
その
ような依頼についてRAIのゼネラル・カウンセルに報告をしてください。
輸出管理、
特定の国に対する
米国の禁輸措置
会社とその全従業員は、米国政府による禁輸措置を受けてい
る国、
または禁輸措置を受けている国の国民への輸出、取引
の開始を禁止され、
または厳しく制約されています。制約は、
制裁対象と関係のある、事実上世界の全ての国家に存在し
ている5000を超える企業と個人を含む特別指定国の国民(
「SDN」)
にも拡大されています。制約は、輸出、輸入、契約、金
融、支払、
サービス等の全ての取引に適用されます。
47
米国の禁輸措置は、
米国の対外政策の転換に対応して不定期に変更されます。
全ての輸
出について、
輸送と支払いに先立ち、
必要な輸出コンプライアンス・スクリーニング手続
を踏まなければなりません。
これらの法律の違反は、
あなたと会社を刑事訴追に追い込
むおそれがあります。
こうした法規制は複雑であり、
適用される国やSDNは変更される
可能性があることから、
RAIやあなたの会社のゼネラル・カウンセルに情報を求めてくだ
さい。
もしもあなたが海外汚職行為防止法、米国反ボイコット法、特定の国に対する米国禁
輸措置について質問がある、
またはあなたの職務がこれらの問題についてよく理解する
ことを必要とする場合、
あなたの直接の上司か、RAIまたはあなたの会社のゼネラル・カ
ウンセルに相談してください。
代理人と非従業員の使用
法の回避を目的として、代理人または非従業員を使用するこ
とはできません。従業員と監督者は、代理人またはその他の代
表者をこの行為規範に反する行為に従事させるために雇用し
てはいけません。米国外で代理人契約を締結する際には、RAI
のゼネラル・カウンセルによる事前の書面による承認が必要で
す。
政治活動と寄付
会社による寄付
個人的な寄付
公務員との関係
49
政治活動と寄付
Q.
私は会社における職掌上の立場で、地方選挙の候補者を推薦してほしいと
A.
会社は市民活動に参加することを希望する従業員を支持していますが、私
頼まれています。どうしたらいいでしょうか。
たちは常に個人の政治活動を職務上の立場と切り離さなければなりません。会
社は、決して特定の候補者を推薦しませんし、従業員である私たちが推薦を行う
ときは個人として行わなくてはならず、会社の名前は使用されてはいけません。
50
会社による寄付
連邦法と多くの州法は、
会社が資金、
サービス、
施設またはいか
なる価値あるものを、
候補者や政党に寄付することを禁じてい
ます。
また、
米国法は、
外国の政党、
役人、
候補者の行為や決断
に影響を及ぼすため、
またはそうした外国の候補者や政党が事
業を取得、
維持するために外国政府に自らの影響力を及ぼすこ
とを誘発するために、
同様の寄付を他国の政党、
役人または候
補者に行うことを禁じています。
いくつかの州法では、
会社が、
州または地方選挙の候補者、
または投票結果を支持、
または反
対するような選挙委員会に寄付することを認めています。
会社は、政治的な寄付が行われる前に遵守されるべき、特別な方針と手続を策定して
います。
これらの方針と手続に関する指針に従って、RAIの広報担当エグゼクティブ・バ
イス・プレジデントが承認依頼を作成しなければなりません。
連邦および州法のいくつかは、適格性を有する従業員と家族から自主的な政治献金を
受け取ることができる政治活動委員会(PACと呼ばれています)
の形成と管理のため
に、会社の資金を使用することを認めています。
そうした自主的な政治献金は、会社の
資金とは完全に別個の資金として計算されなくてはなりません。
いかなる会社の行動も、従業員がどの政治家にどれだけの額の個人的な献金を行うか
否かについて決定する権利を、直接的または間接的に侵害することは許されません。
自
主的な政治的活動のために個人の時間を提供することについても、
あなたの会社での
職務の妨げとならない限り同様のことが当てはまります。
日本における政党、政治家および政治団体に対する、法人および個人からの寄付は、政
治資金規制法により規制されています。本法のもと、主たる構成員が外国人または外
国法人である日本法人のうち上場会社であってその発行する株式が証券取引所に5年
以上継続して上場されている者からの寄附を除き、外国人、外国法人またはその主た
る構成員が外国人または外国法人である団体その他の組織による政治活動に関する
寄附は禁じられています。
51
個人的な寄付
あなたは自由に個人的な政治活動に参加することができま
す。政党政治活動に参加するときには、会社の代表としてでは
なく、個人としての資質で行動していることを明らかにしてくだ
さい。
そうした活動にはあなたのプライベートな時間に参加し
てください。
前述のとおり、
日本においては政治資金規正法により、外国人
は政治的な活動に関する寄附を行ってはいけないことを覚え
ておく必要があります。
公務員との関係
会社の事業会社の運営の性質上、様々な案件において、米国
や外国の公務員と接触を図ることが必要となります。
こうした
接触は、法規制に則って行われます。公務員と企業による取引
については、一般社会からの高い関心があります。定期的に公
務員と接触を行う従業員は、会社の名声と公務員との関係を
善良に保つ特別な責務を負っています。
公務員に接触する前に、RAIの広報担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントとゼネラ
ル・カウンセルとの調整を要する会社の方針と手続があることを覚えていてください。
多
くの政府関連団体には、正式に公開された行為規範と法規定があり、選任、任命され
た政府の役人やそのスタッフのみならず、政府調査員や政府の契約についての交渉・監
督を行うようなその他の政府従業員に対しても適用されます。
そうした団体の構成員
や従業員とやり取りをする者は、関連する法規則についてよく認識するべきです。
日本は、国家公務員倫理法を制定し、公務員が金銭、物品やその他の価値あるものを
法人または個人から受領することを禁じています。公務員は、個人的な関係を除き、
い
かなる形式のものであっても、利害関係者から金銭、物品または接待を受けることを禁
52
止されています。
さらに、公務員は、国家公務員倫理法および国家公務員倫理規程によ
り、5000円を越える価値のある物品や利益の提供を受けた場合に報告書を提出すべ
き義務を負っています。
あなたが公務員と接触するときには、一般的にどのような基準が適用
されるでしょうか。
• ロビー活動に関する法規則、情報公開法をよく理解し、
これらに従ってください。
• ロビー活動のようなある種の公務員との接触は、特別な記録の管理を要し、受領した政府機
関によって開示される可能性のある報告書を届け出る必要があります。職務上公務員との接
触が必要である従業員は、公務員と接触する前に、適用される記録の管理とその他の要件の
全てについて注意しなければなりません。
あなたが公務員との接触が必要となる可能性があ
ると感じる場合は、
まずRAIの広報担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントに連絡してくだ
さい。
• 直接、間接を問わず、法令を制定、廃止するため、
または法令に違反させるために、公務員に対
していかなる形式であっても金銭の支払いをしないでください。
• 法律、
または公務員の行為規範によって禁止されていない場合は、
法律上、
行為規範上のガイ
ドラインの範囲内で、公務員に対して贈り物を提供することができます。
ただし、
そのような贈
り物の収受は公かつ公明正大になされるべきであり、
その場にふさわしく、通常のビジネス・
プラクティスに沿っていなければなりません。
このような贈り物は、贈り物を受取る人に不正
な影響を及ぼす目的で贈ってはいけません。全ての贈り物は名ばかりの価値があるものか、穏
当な価値のものであるべきであり、価値に関する質問はRAIの広報担当エグゼクティブ・バイ
ス・プレジデントに照会してください。
どのような場合でも、贈り物をするかどうかについては、
事前にRAIの広報担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントから承認を受けなければなりま
せん。
このような贈り物は、会社名を明らかにし、贈ることが正当化される場面で渡されなくて
はなりません。
• 特別な儀式上の関係において、会社の上級取締役は公の場で名目以上の価値のある贈り物
を、公的な組織や公的団体に贈ることがあります。
こうした贈り物は、新しい施設の献納など、
特別な出来事や会社の歴史上の節目を記念するものでもあります。公務員を通じて渡される
わけですが、公務員が代表する公的な組織や団体に贈られるのであり、公務員個人に対して
贈られるわけではありません。
53
• 時宜に応じて、関連法規の許す範囲内で公務員を接待することができます。接待は、以下の条
件においてのみ行うことができます。
−− 公務員に不正な影響を与える目的ではない接待
−− 接待が公務員の要求によるものでない場合
−− 接待が通常の業務過程において発生した場合
−− 接待が状況を考慮した上で、
ぜいたくな出費や過剰な頻度で行われるものでない場合
−− 接待の設定や種類が合理的かつ適正で、私たち従業員、接待先、
当該事業活動に合致した
ものである場合
私たちが付き合う公務員のなかには、再選挙を目指す候補者もいるかもしれません。
そ
のような場合は、候補者との関係に適用される会社の基準も遵守されなければなりま
せん。
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国会議員、連邦政府関係者及び連邦公務員と取引をする従業員に対す
る特別な要求
贈り物
いくつかの限定的な例外を除いて、
米国議会の贈り物に関する規則とロビー活動開示
法(“Lobbying Disclosure Act”) は、
一般的にRAIのような連邦ロビイストの雇用主
が、
議員や議会の職員に対して贈り物をしたり、
旅行を提供することを禁じています。
さら
に、
RAIとRAIの社内連邦ロビイストは、
年2回、
米国議会の贈り物に関する規則に違反し
て、
贈り物、
旅行を提供していないことを証明しなければなりません。
これらの規制の結
果として、
いかなるRAIの取締役、
役員、
または代理人も、
議員、
議会職員又は連邦行政
府職員に対して、
広報担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントが事前に承認しなけれ
ば、
価値のある品物を提供することはできません。
全公務員に対し、
公的な行為の対価と
して、
又は公的な行為の結果として、
金銭、
物品、
又はサービスを提供することは、
厳に禁
じられています。
ロビー活動
連邦ロビー活動は厳しく規制されており、
その活動には、
立法、
規則、
規定、
プログラム、
方針、
指名権、
その他の行政上の行為に関して議員、
議会職員、
及び連邦行政府職員に
影響を与える試みを含みます。
連邦ロビー活動は、
電話、
電子メール、
手紙、
又は会議等
の形式で行われます。
RAIは、
一定のレベルの連邦ロビー活動に従事している従業員を
連邦ロビイストとして登録するよう義務付けられています。
さらに、
RAIは3ヵ月に一度ロ
ビー活動報告書を、
半年に一度支出と寄付に関する報告書および証明書を提出しなけ
ればなりません。
半年ごとに、
登録ロビイストは個別に個人的な連邦政府に対する寄付
についての報告をし、
同様に政治に関連する支出についても報告し、
贈り物に関する規
則についての証明書を作成しなければなりません。
適用される連邦ロビー活動に関する全ての法令遵守を確実に行うため、
従業員は、
連邦
ロビー活動を行う、
またはRAIを代理する社外ロビイストを雇用する前に、
政府渉外部門
と協議しなければなりません。
55
従業員は、
とりわけ以下の点におけるロビー活動開示法を遵守することにより、
RAIを支
援することを期待されています。
• ロビー活動への従事に費やされた時間について、適時かつ誠実な見積りを提供すること
• ロビー活動についてRAIが配布する質問書に対して、適時かつ誠実な回答を提供すること
• 議会の贈り物に関する規則に関してRAIが配布する社内証明書を、適時かつ正確に提出する
こと
• 登録連邦ロビイストであった場合、6ヶ月に一度の個人的なロビー活動情報開示法の証明と
報告書(様式LD-203)
の適時かつ正確な提出を行うこと
連邦政府当局者と相互に関係を有するまたは有する可能性のある従業員は、贈り物お
よび旅行に関する連邦上下院の規則を読み、
この規則を熟知していることを証明する
ものとします。
何か質問のある従業員は、RAIの広報担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントに連絡
してください。
最後に
57
最後に
RAIの行為規範は、RAIと事業会社の全ての従業員に対して、
不正行為を発見し、
その疑いがある場合には報告することを
要求しています。
これにより、RAIと事業会社の資産と名声は
守られるのです。
行為規範は包括的なものではありません。
もし疑問や懸念があれば、
あなたの会社の
管理部門、倫理及びコンプライアンス部門、人事部、法務部又はRAIの取締役会の監
査および財務委員会等に相談してください。
行為規範とRAIやあなたの勤務する事業会社のその他の方針を良く知ってください。
行為規範とその他の方針は、不正行為と違反の認識の助けとなるでしょう。
レイノルズ・アメリカン社
27101 ノースキャロライナ州 ウィンストン‐セイラム市
ノース・メイン・ストリート401番地
©2008 レイノルズ・アメリカン社