シンガポール駐在員のためのバックオフィス業務 固定資産管理 事務所管理と連携して固定資産管理を行う必要があります。シンガポール は国際会計基準を採用しておりますので、それに従った資産計上と費用計上 になります。この点、日本の親会社とすり合わせておきましょう。 固定資産または費用に計上されたもので、税務上の優遇措置を受ける可能 性のあるものもありますので、情報の整理が必要です。会計記録がうまく使 えるならそれをベースにし、そうでない場合は、エクセルなどで固定資産の 購入が分割で行われるものも含めて全体と詳細がそれぞれわかるような書類 を作っておくと便利です。当然証憑の管理、事務所や店舗の改修などは契約 書の整備も重要です。 固定資産については台帳をそろえ、現物にタグをつけることはシンガポー ルでも基本的に同じです。 固定資産の資産評価については日本及びシンガポール共に減損処理の要否 の検討が必要になりますので、当初事業計画と実際の状況下での減価償却を 通じた資金回収スケジュールのずれの有無がポイントとなりますので、減価 償却方法の選択や耐用年数の決定について記録しておくことが後々の事務の 効率化に生きてきます。 固定資産管理のコツ 1 資産計上と費用計上について日本とシンガポールの違いを日本本社と共 有する。 2 固定資産または費用計上されたものは優遇税制を受けるかもしれないの で、情報を整理しておく。 3 固定資産台帳をつけ、現物にタグをつける。 4 減損処理検討に備えて、採用した減価償却方法と耐用年数についての情 報を整理しておく。 本文書は最新の関連法規等に基づいて記載されておりますが、概要を示して いるもので、具体的問題解決には本文の内容にかかわらず専門家のアドバイ スを受けることをお勧めします。 2015 年 8 月末作成 Copyright@2015 J-DESK PREMIUM PTE LTD. All Rights Reserved.
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