ラジオCM素材取り扱い要領(2005年改訂版)

ラジオCM素材取り扱い要領(2005年改訂版)
1 搬入CM素材
<CM音声メディアについて>
搬入していただくCM音声メディアは、3.5インチMOディスク(以下、MOディスク)
のみとし、移行期間においては6mmオープンリールテープ(以下、6mmテープ)も可
とします。
CD、DVD、DAT、MD、カセットテープ、ICメモリ及びその他のメディアでの搬入
は操作機器上、また音質や保存の面からお受けすることができません。
MOディスク及び6mmテープに関する技術情報は、NAB技術規準を参照してくださ
い。
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2 CM素材の搬入締切日
CM素材の搬入締切り日時は各局によって異なりますので、あらかじめ調べて、必ず守
ってください(特に支社・支局に搬入する場合は期日、時間にご注意ください)。また、
祝日等がある場合はその分搬入が早まりますので、局に確認してください。
なお、年末年始、ゴールデンウィーク等、祝日が続く場合は別に定めます。
3 CM音声メディアに関する留意点
(1)MOディスク・6mmテープ共通事項
① CMの長さ(秒数)は、必ず「規定の秒数内」に収めてください。
② CMは適正なレベル(音量)で録音してください。
③ クレジットは、CM音声メディア、CM内容原稿、ラジオCM連絡表(以下、連絡表)
を通して統一してください。表現がまちまちになって事故になった例があります。
④ CM音声メディアは必ず複製されたものを搬入してください。マザーをそのまま搬
入することは消去事故や紛失の恐れになります。
⑤ CM内容原稿、ラジオCM音声メディア素材明細表(以下、素材明細表)は、録音
CMのチェックに必要なので、必ずCM音声メディアに紙面にて添付してください。
⑥ CM音声メディアの外箱には、「広告主名」「広告会社名」「素材内容」と各メディア
に応じた技術情報等、必要事項を必ず明記してください。
[※MOディスクについては(2)⑮、6mmテープについては(3)⑤を参照]
⑦ 1つのCM音声メディアには、複数の素材を収録することができます。その際には、
全ての素材が同一の広告主でなければなりません。
(2)MOディスクについて
① MOディスクは、Windowsフォーマット済みのものを使用してください。フォー
マットされていないものを使用する場合や、MOディスクを再使用する場合は、
FAT16ファイルシステム形式でフォーマットしたものを使用してください。
② MOディスクの容量については、230MB・640MB・1.3GBのいずれかの容量の
ものを使用してください。
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③ 音声ファイルのファイルフォーマット形式はBWF-Jとし、これにCM固有の情報を
付加したBWF-J(CM拡張仕様版)をラジオCMの音声素材として取り扱います。
④ 音声ファイルは全てルートディレクトリに収録し、その他のフォルダ等を作成して
収録しないでください。また、MOディスク内には、原則として使用する音声ファ
イル以外は収録しないでください。
ルートディレクトリ:音声ファイルを収録
⑤ 音声ファイル名は、32文字以下の、半角英数字及び一部記号(ハイフン“-”、アン
ダーバー“_”)のみを使用し、拡張子は「.wav」としてください。その他の文字は
原則として使用しないでください。
⑥ 音声フォーマットはリニアPCM、チャンネル数は2、量子化レベルは16ビット、
サンプリング周波数は48kHzとしてください。
⑦ 基準量子化レベルは-20dBFSです。
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⑧ 音声ファイルには「レベル規正用信号(1kHz)」を10秒録音し、次いでクレジッ
ト、本編の順に収録してください。
<※録音開始部の音声ファイルの構成については、NAB技術規準と異なっているため、ご注意ください。>
⑨ BC ラベルについては、CM本編開始位置にはBC STANDBYを、CM本編終了位
置にはBC ENDを書き込んでください。BC START、BC STOPは任意とします。
⑩ 1つのMOディスクには複数の音声ファイルを収録することができますが、1つの音
声ファイルには1つの本編のみの収録とし、2つ以上の本編を連続して収録しない
でください。
⑪ 音声ファイル内には別途CM情報記述用ソフトウェア等を使用し、以下の項目につ
いては必ず記入するようにしてください。記入ができない場合は以下の情報を記し
た紙面を添付してください。
・ 広告主名/素材名称/素材規定秒数/素材記号
・ 広告会社名/制作会社名/録音スタジオ名及び各連絡先
・ CM制作日/CM有効期限
・ 録音機器(PC上で制作の場合はソフトウェア名)
⑫ 音声ファイル内にはCM内容原稿のファイル(pdf形式)を添付してください。添付
できない場合は別途紙面にてCM内容原稿を添付してください。
⑬ 1つのMOディスクに対して、複数の音声ファイルを収録する場合は、各音声ファ
イルと素材名が関連付けられた素材明細表を紙面にて添付してください。また、再
生機での確認上、ファイル名の冒頭の6文字で各々の素材が判別できるようにして
ください。
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⑭ MOディスク本体には、「RCM」のロゴ、広告主名、CMタイトル、MOディスク識
別用の一意の番号を記入したラベルを貼り付けてください。
⑮ MOディスクを収納する外箱には、「RCM」のロゴ、広告主名、広告会社名、CM
タイトル、録音年月日、録音機器、MOディスクと同一の識別番号を記入したもの
を添付してください。
(3)6mmテープについて
原則として6mmテープは、MOディスクへの移行期間において、やむを得ない場合の
みに使用してください。
① 6mmテープの録音スピードは19cm/secまたは38cm/secとし、5号以上のオ
ープンリールでリールいっぱいに巻いたものを使用してください。リールの芯に少
しだけ巻いたテープは、回転不良の原因になります。
② 6mmテープの中には、原則として使用するCMのみ入れてください。
③ 6mmテープには角度規正用信号(10kHz)とレベル規正用信号(1kHz)をそれ
ぞれ10秒ずつ録音し、次いでクレジット、本編の順に収録してください。
④ 複数素材を収録する場合には、規正用信号の前に制作会社名・録音日・広告主名の
クレジットを、各本編の前に商品名・素材内容・秒数等のクレジットを収録してく
ださい。
⑤ 6mmテープの表紙帯には、広告主名・広告会社名・放送期間・秒数・素材内容・
素材記号・テープスピード・ステレオ/モノラル等、必要事項を必ず明記してくだ
さい。
⑥ CM内容原稿および素材明細表は、録音CMのチェックに必要なので、必ず6mmテ
ープに添付してください。
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4 連絡・搬入
搬入されたCM素材は、考査及び内容チェックの時間が必要です。これにより開始日を
遅らさざるを得ないことのないように早めに搬入願います。
(1)連絡表・素材明細表
① CMの放送指示は、日本民間放送連盟と日本広告業協会が共同で作成した統一様式
で行ってください。コンピュータ等で独自のシステムを運用している場合は、この
統一様式に準じた内容でお願いします。
【連絡表】
・番 組 …………ラジオ番組CM連絡表
・ナイター ………ラジオナイターCM連絡表
・スポット ………ラジオスポットCMスケジュール表
【素材明細表】
・ラジオCM音声メディア素材明細表
② 記載事項は誤解の生じないよう明確に記入してください。
③ CM音声メディア、連絡表、素材明細表は全て統一したクレジット、素材記号を使
用してください。
④ 連絡表は必ずCM音声メディア(およびCM内容原稿)と同時に搬入願います。
⑤ スポットCMスケジュール表は、契約毎に発行してください。
⑥ 同じCMを長期にわたり連続使用する場合も、連絡表を搬入してください。
(2)訂正変更
① 連絡表を訂正・変更する場合は、必ず電話連絡の上、書類を搬入してください。そ
の際、変更点は誤解の生じないように明記してください。
② 緊急措置としてファックスまたは電子メールを使用することがありますが、必ず電
話で送信・着信の確認をお願いします。その際も、後便で正規の連絡表を搬入願い
ます。
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5 放送終了後のCM素材の取り扱い
① 放送終了後のCM素材は、放送中のCM素材と混在していますと事故につながりま
す。また、放送局内の保存スペースも限られておりますので、管理上速やかに返
却・消去・廃棄処理します。
② 近日中に再使用が決まっている場合は、保存期間を明記の上「要保存」の赤判を押
す等して保存希望の旨指示してください。
③ 返却希望のCM素材は、同じく「要返却」を明記してください。
④ 特に指示のないCM素材は、速やかに消去、廃棄処理します。
⑤ 放送中のCM素材の返却はお受けできません。また、④の処理を行った後の保証は
致しかねます。このため、マザーを搬入することのないようにお願いします。
⑥ 返却素材は来社の際にお引取りください。
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