会社案内 3Mジャパングループ 3Mのサイエンスで、 社会と暮らしを、もっと豊かに。 Making lives better, easier and more complete. 3Mのビジョン 3M Technology Advancing Every Company 3M Products Enhancing Every Home 3M Innovation Improving Every Life 3Mのテクノロジーはお客様のビジネスをさらに前へ進め、 3Mの製品は毎日の暮らしをより快適にし、 そして3Mのもたらすイノベーションは明日をもっと豊かにします。 1 Science...is just science. Until you make it improve the world. サイエンス�それは、無限の可能性を秘めた原石。 “ 何か ” に活かすことで、“ 何か ” を創り出し、“ 何か ” を変え、“ 何か ” を進化させます。 3Mの概要 1つのアイデアを、次のアイデアに。 一人ひとりのアイデアを結集して、世の中にないアイデアに。 1902 年、3Mのサイエンスカンパニーとしての歴史が始まりました。 3Mの歴史は約 1 世紀前の 1902 年、米国ミネソタ州で始まりました。設立の目的は、研磨ホイールに適したコランダ ム(鉱玉)を発掘することでした。しかし、採掘できたのは質の悪いやわらかい石であったため、サンドペーパーの製 造販売へ事業転換。1921 年に発売した世界初の耐水サンドペーパーは、水を使っても砥粒が取れないのが特長で、 作業中に粉じんが立たず、作業環境を大幅に改善する製品として大ヒットしました。この開発をきっかけに、研磨材 技術、接着・接合技術、コーティング技術がスタートしました。現在は約 9 万人の社員がサイエンスを活かし、1つ のアイデアを次のアイデアや用途に結びつけることで、5 万 5,000 もの多彩な製品・サービスを創出しています。 2015 年 売上高 303 億ドル 社員数 約 9 万人 3Mジャパングループの概要 1960 年代、高度成長期を支える数々の製品をお届けしてきた 3Mジャパングループは、日本発・グローバル市場に向けた 新たな価値の創造に挑戦し続けています。 スリーエム ジャパン(株)は 1960 年、3Mのアジア初の現地法人として創業しました。粘着テープや反射材、接着剤、 研磨材などの輸入販売を行い日本の高度成長に貢献するとともに、1961 年には相模原事業所を設立し、国内生産 を開始しました。1970 年にはスリーエム ジャパン プロダクツ(株)山形事業所(旧・山形スリーエム(株) )を設立し、 1975 年には日本発の水性接着剤を開発。社会問題となっていた公害や労働安全面から有機溶剤規制に対応した接 着剤として注目を集めました。以来、3Mジャパングループは日本発の製品を全世界に向けて供給し、現在は社員数 約 2,800 人、製品数約 3 万種類の規模に成長。グローバルの中核を担うとともに、進展著しいアジア市場全体を支 援する地域リーダーとしての役割も果たしています。 2015 年 売上高 2,841 億円 社員数 約 2,800 人 2 3Mのグローバルネットワーク 世界 70カ国でビジネスを展開しています。 19 20 1 25 26 28 29 2 39 30 21 24 27 31 32 33 41 40 22 23 34 35 36 43 45 37 38 42 44 46 48 47 3 4 7 5 6 10 49 8 12 11 9 50 51 52 13 14 15 53 17 16 18 3Mジャパングループ 会社一覧 3Mのグローバルネットワーク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 3 Canada United States Mexico Guatemala El Salvador Costa Rica Jamaica Dominican Republic Trinidad & Tobago Panama Colombia Venezuela Ecuador Peru Brazil Uruguay Chile Argentina Finland Norway Sweden Estonia Latvia Lithuania Ireland 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 UK Denmark Belgium Netherlands France Germany Switzerland Austria Czech Republic Poland Slovakia Hungary Romania Portugal Spain Italy Greece Ukraine Turkey Kazakhstan Israel Egypt Morocco Saudi Arabia 3M Gulf 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 Nigeria Kenya South Africa Russia India Pakistan Sri Lanka Thailand Vietnam Malaysia Indonesia Singapore China Korea Japan Hong Kong Taiwan Philippines Australia New Zealand 販売&マーケティング 製造拠点 研究開発拠点 スリーエム ジャパン ホールディングス合同会社 資本金 189 億 2,927 万 2,320 円 株主 3M 100% 代表取締役社長 デニース・ラザフォード 1 スリーエム ジャパン株式会社 創業 本社所在地 1960 年(昭和 35 年)2 月 23 日 〒141-8684 東京都品川区北品川 6-7-29 電話 03-6409-3800(代表) 代表取締役社長 デニース・ラザフォード 2 みなとみらい オフィス 営業拠点 3 札幌支店 4 仙台支店 5 東京支店 〒220-8684 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-6-2 みなとみらいグランドセントラルタワー 電話 045-680-2100(代表) 〒060-0051 北海道札幌市中央区南 1 条東 2 丁目 8-2 SRビル 電話 011-251-2711(代表) 〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町 1-6-9 マニュライフプレイス仙台 電話 022-214-1311(代表) 〒101-0065 東京都千代田区西神田 3-8-1 千代田ファーストビル東館 電話 03-5226-1500(代表) 54 3 17 63 56 66 55 57 59 58 64 16 65 4 67 18 68 5 6 60 61 12 62 13 11 9 10 19 8 1 15 20 14 2 21 22 7 69 70 6 7 8 9 東京 第二支店 横浜支店 〒220-8684 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-6-2 みなとみらいグランドセントラルタワー 電話 045-222-7522(代表) 浜松オフィス 〒430-7717 静岡県浜松市中区板屋町 111-2 浜松アクトタワー 電話 053-455-1861(代表) 名古屋支店 10 大阪支店 11 〒112-0012 東京都文京区大塚 2-9-3 住友不動産音羽ビル 電話 03-5226-1511(代表) 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦 2-9-29 ORE名古屋伏見ビル 電話 052-220-7001(代表) 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島 6-2-40 中之島インテスビル 電話 06-6447-3900(代表) 高松オフィス 〒760-0056 香川県高松市中新町 2-5 太陽生命高松中新町ビル 電話 087-863-1311(代表) 12 広島支店 13 福岡支店 〒730-0051 広島県広島市中区大手町 2-8-4 パークサイドビル 電話 082-247-2200(代表) 〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴 1-1-7 モルティ天神ビル 電話 092-733-2711(代表) 研究開発拠点 14 相模原事業所 〒252-5285 神奈川県相模原市中央区南橋本 3-8-8 電話 042-779-2111(代表) 15 スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 設立 社名変更 本社所在地 1970 年(昭和 45 年)3 月 24 日 2015 年(平成 27 年)6 月 1 日 〒141-8684 東京都品川区北品川 6-7-29 代表取締役社長 吉田 優 16 山形事業所 17 岩手事業所 18 茨城事業所 19 千葉事業所 〒999-3737 山形県東根市大字若木 5500 電話 0237-48-1211(代表) 〒024-0192 岩手県北上市北工業団地 3-17 電話 0197-66-4500(代表) 〒319-1725 茨城県北茨城市関本町富士ヶ丘 880-21 電話 0293-46-0901(代表) 20 スリーエム販売株式会社 設立 社名変更 所在地 1973 年(昭和 48 年)6 月 11 日 2015 年(平成 27 年)1 月 15 日 〒141-8684 東京都品川区北品川 6-7-29 電話 03-6409-3800(代表) 代表取締役社長 デニース・ラザフォード 21 スリーエム ヘルスケア販売株式会社 設立 社名変更 所在地 1992 年(平成 4 年)11 月 5 日 2013 年(平成 25 年)6 月 1 日 〒141-8684 東京都品川区北品川 6-7-29 電話 03-6409-3600(代表) 代表取締役社長 石川 憲一 22 スリーエム フェニックス株式会社 設立 所在地 1997 年(平成 9 年)10 月 16 日 〒252-5285 神奈川県相模原市中央区南橋本 3-8-8 電話 042-779-6175 代表取締役社長 昆 政彦 〒283-0052 千葉県東金市二之袋 719-3 電話 0475-54-1128(代表) 4 技術を追究するサイエンスカンパニーとして 「3Mにしかできないソリューション」の創出に 挑戦していきます。 14 7 5 15 13 5 11 9 3 10 1 8 16 2 3Mジャパングループを支えるマネジメント 12 17 4 6 ① デニース・ラザフォード 代表取締役社長 ② 昆 政彦 代表取締役副社長執行役員 財務、総務及び建築関連ビジネス担当 ③ 吉田 優 取締役 常務執行役員 製造及びサプライチェーン担当 ④ 石川 憲一 取締役 ヘルスケアカンパニープレジデント ⑤ 島田 正志 常務執行役員 チーフ・テクニカル・オフィサー ⑥ 伊藤 崇 常務執行役員 コンシューマー ビジネス担当 ⑦ 細井 一茂 常務執行役員 インダストリアル ビジネス担当 ⑧ 中平 優子 常務執行役員 セーフティ & グラフィックス ビジネス及び国土強靭化プロジェクト本部担当 ⑨ 山口 正宏 執行役員 インダストリアル ビジネス担当 ⑩ 石崎 宏幸 執行役員 エレクトロニクス & エネルギービジネス及びオートモーティブエレクトロニクス担当 ⑪ 尾入 茂人 執行役員 ディスプレイ ビジネス担当 ⑫ 小藤 智志 執行役員 ビジネス・サービス&ビジネストランス フォーメーション本部及び情報システム本部担当 ⑬ 大久保 孝俊 執行役員 コーポレート・プロセス・イノベーション及び品質保証担当 ⑭ 野川 真木子 執行役員 人事担当 ⑮ 松井 啓三 統轄部長 法務及び 知的財産担当 ⑯ 髙橋 英嗣 統轄部長 コーポレートストラテジー&マーケティング本部 ⑰ 浦田 信之 常勤監査役 2016年10月現在 アジアの重要拠点として、 日本発のイノベーションを世界へ 3Mジャパングループは、1960 年にアジア初の現地法人として設立以来、 境配慮に対応する省エネ分野のソリューション提案を強化するとともに、eコ マースなどの新たな購買形態や、自動車やエレクトロニクスなどのハイテクイ ンダストリー分野に注力し、日本のお客様に一層の付加価値を提供していき ます。 3Mのグローバルな研究開発体制や調達・生産ネットワークをバックボーンに、 3Mは、 「お客様の現場を見て」 「お客様の課題を見つけて」 「3Mの技術を組み また今日では、日本発の製品をグローバルやアジアに供給する、3Mにおけ クルを回し続けることで、ユニークで差別化された製品やサービスをお客様に 5つのメガトレンドにフォーカスし、 日本の成熟市場でも 成長を遂げる あらゆるステークホルダーと 信頼関係を築き、 持続的な成長を果たす 日本市場のトレンドに合う3M製品を日本のお客様にお届けしてきました。 るアジアの重要な拠点としての地位を築くに至っています。 3Mジャパングループはこれまで、日本の自動車、エレクトロニクス分野など の輸出産業を支える産業財ビジネスを強みとしてきました。近年ではこれに 加え、国内市場から生まれるヘルスケア、消費財、産業財への需要に対応す る内需型ビジネスを強化し、日本の輸出産業を支えるビジネスとのバランス を取ることで、景気の影響を受けにくい、持続的な成長を実現する事業体制 の構築に取り組んでいます。 合わせて」 「3Mにしかできないソリューションをご提供する」という独自のサイ お届けしていきます。 これからも3Mジャパングループが持続的に成長していくためには、強固なコ ンプライアンスやリスクマネジメントを基盤に、 ステークホルダーの皆様との対 話を通じて社会課題に着目し、事業活動のなかでその解決策を導き出していく ことが不可欠です。 こうしたプロセスによって新しい価値創造に挑みながら、お客様やお取引先、 社員、地域社会など多様なステークホルダーの皆様との信頼関係を一層強化 その一環として、3Mジャパングループは現在、国内市場を見据えた5つのメ していきます。独創的な技術と優秀な人財、優良な顧客基盤という財産を育 スケア分野、社会インフラの長寿命化が求められる建設・インフラ分野、環 信しています。 ガトレンドへの成長戦略を描いています。少子高齢化の加速を踏まえたヘル み、発展させてきた3Mジャパングループであれば、必ずや実現できるものと確 スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長 デニース・ラザフォード 6 3Mの強みのある11分野と5つの事業部門 広範な産業分野で、身近な暮らしの中で、サイエンスを活かした 5 万 5,000 にのぼる製品を、5 つの事業部門を通じてお客様に提案しています。 強みのある11 分野 エレクトロニクス 5つの事業部門 自動車関連 業務用 ソリューション 通信関連 コンシューマー 建設・建築 電力・電設・ エネルギー ヘルスケア 製造関連 セーフティ 交通関連 インダストリアル 作業現場を支えるテープや研磨材、不織布技術から生 まれたフィルター材、自動車の車室空間を自由に演出す るLED 光源専用の単芯光ファイバーなどを通して、産業 分野の発展に貢献しています。 エレクトロニクス & エネルギー 日々の暮らしに密着した電子・電気機器でも3Mの製品 は活躍しています。電力ケーブルや光ファイバーなど、 社会を支えるインフラ構築にも数多く採用されています。 セーフティ & グラフィックス 広告、自動車、建築物などを美しく彩るグラフィック製 品や内装仕上げ材、交通安全を支える反射シートや安 全衛生製品など、人々の暮らしを幅広く支えています。 コンシューマー 新しい便利さと豊かなコミュニケーションを支える文具・ オフィス用品をはじめ、清潔で快適な生活を支える家庭 用品を提供しています。 ヘルスケア 3Mのヘルスケア関連製品は、医療をはじめ看護、介護、 歯科などのメディカル分野や食品衛生の現場で高い評 価を獲得しており、健康な社会づくりに貢献しています。 事業部門を横断した取り組み 国土強靭化プロジェクト本部 “ 国土強靭化 ” をテーマに、事業部門の垣根を越えた取 り組みをリードする組織を設置し、社会インフラの維持管 理に寄与するさまざまなソリューションを提案しています。 7 主な該当分野 自動車関連 建設・建築 エレクトロニクス 製造関連 通信関連 建設・建築 エレクトロニクス 電力・電設・ エネルギー 自動車関連 業務用 ソリューション コンシューマー 建設・建築 セーフティ 交通関連 業務用 ソリューション コンシューマー 業務用 ソリューション ヘルスケア eコマースプロジェクト部 すべてのビジネスにおいてeコマースをお客様とのタッチポイン トの選択肢の1つに取り入れていくことをリードする組織を設置。 あらゆる“e” を活用して販売チャネルを多様化し、イノベーティ ブな販売活動を加速させています。 インダストリアル 時代のニーズを先取りした多彩な製品がさまざまな産業分野で活用されています。 テープ・接着剤 3M™ VHB™ アクリルフォーム 構造用接合テープ 研磨材 ビスボルト留めに代わる強い接着 力を備えながら、簡単な作業で美 しい仕上がりを実現できるテープで す。家電・精密機器の部材の接合 や住宅の壁材・床材・水回りなど の固定に使われています。 フッ素化学製品 3M™ ダイニオン™ フッ素ゴムコンパウンド 精密成型セラミック砥粒を使用した 研磨製品群です。高い研削力と長 寿命で生産性を改善します。金属 製品・一般機械の普通鋼・アルミ の溶接ビード除去や自動車部品の バリ取り、溶接ビードの研磨ができ ます。 フィルター材 耐 摩 耗 性や圧 縮の強さに優 れた フッ素ゴムコンパウンドです。熱に 強く成型性も高いことから、自動車 エンジン周りのシール部品をはじ め、建築用機械などに広く用いら れています。 自動車内外装関連 3M™ ライトストリング 柔軟性・耐熱性・光の均一性に優 れたアクリル樹脂製単芯光ファイ バーです。特殊な透明アクリル樹 脂が、LED の点光源を長く均一な 線状発光にします。自動車の天井 の間接照明やダッシュボード部の装 飾イルミネーションなど、車室空間 を自由に演出します。 3M™ キュービトロン™ Ⅱ研磨材 Betapure™ ポリプロピレン 不織布デプスフィルター カートリッジ SKYL/SKYB シリーズ(0.5μm ~ 10μm) 自社開発の極細繊維により、従来製 品より細かく空隙率の高いろ過層の 形成を実現。高い粒子除去性能と 高流量を両立させたフィルターです。 半導体などのCMPスラリー製造工 程における分級ろ過や、飲料、食品 原料における清澄ろ過に最適です。 オートアフター関連 3M™ マスキングテープ 車両塗装用のマスキングテープで す。はがしたときに糊残りしない特 性や、基材の柔軟性、重ね貼り性 能など、現場のさまざまなニーズ を反映した製品です。 8 3Mの強みのある11分野と5つの事業部門 エレクトロニクス&エネルギー 技術革新の波を捉え、新しい時代を支える製品を提供しています。 電気・電子製品 電力・通信製品 液晶ディスプレイ関連 3M™ ミニ・クランプコネクタ 3M™ Novec™ 高機能性液体 半導体製造装置や自動搬送装置な ど、各種製造装置内のセンサー線 や制御線を特殊な工具なしで接続 することができ、工数を削減します。 さまざまな工業用途に使われる不 燃性のフッ素系液体です。表面張 力が低く浸透性が高いことから、電 子機器の除塵洗浄や水きり乾燥に 使われるほか、電気絶縁性や熱安 定性にも優れ、超低温域での化学 合成反応、半導体製造機器の温調 媒体として使われています。 3M™ 常温収縮チューブ製品 3M™ 現場組立光コネクタ 電線の接続部やケーブルコネクタ の絶縁保護・防水用途に使われま す。作業時にコアを引き抜くだけで チューブが収縮するため、作業効 率の向上に貢献します。 光ファイバー同士を素早く正確に接 続するパーツです。特殊な工具や 高度なスキルを必要とせず、組み 立て施工が簡単に行えます。 3M™ 輝度上昇フィルム 薄膜を重ねることにより光の 「透過」 と「反射」を制御するフィルムです。 バックライトの明るさを有効に活用 し、テレビやパソコン、携帯電話など 液晶ディスプレイの輝度を高めます。 9 フッ素化学製品 建設・建築関連 3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム マルチレイヤー Nano80S ナノテクノロジーを駆使し、200 層 を超える膜を重ねることで、高い透 明度と圧倒的な遮熱効果を持つ窓 用フィルムです。万一の時に心強い ガラスの飛散防止効果や99% 以上 の UV カット効果も有しています。 セーフティ&グラフィックス 建築、サイン、ディスプレイから社会の安全まで幅広い分野で暮らしを支えています。 建設・建築関連 3M™ ダイノック™ フィルム グラフィック製品 木目、単色、抽象柄など設計者・ デザイナーを刺激する上質で豊富 なデザインを誇る建築内装仕上げ 材です。耐 久 性・施 工 性に優 れ、 不燃認定も取得しています。オフィ スや店舗、ホテルなどをより美しく 仕上げます。 広告をカラフルに彩るグラフィック 製品です。看板・ディスプレイから バス・鉄道車両・航空機に至るまで、 幅広い対象に貼ることができます。 セーフティ・セキュリティ関連 安全衛生製品 3M™ スコッチカル™ グラフィックフィルム 3M™ ダイヤモンドグレード™ DG3反射シート 3M™ パスポートリーダー 夜でも、遠くから明るく光って見える 道 路 標 識 を実 現するた めの 反 射 シートです。耐候性に優れ、文字が 見やすい状態を長期間維持します。 パスポート、eパスポート、ビザな どの ID 文 書 をスピーディ、簡 単、 正確に読み取り、認証を行うパス ポートリーダーです。 3M™ VFlex™ 防じんマスク 厚生労働省が定めた国家検定区分 に合格している、低価格な使い捨て 防じんマスクです。空気中の有害微 粒子を98%以上※ブロックします。 ※平均実測値 業務用クリーニング製品 3M™ ウエット ディスポーザブル モップ 飲食店などの床清掃が素早く衛生 的に行える、使い捨てタイプの水 拭き用フラットモップです。水や洗 剤が出る専用モップキットと併用す ることで、従来の糸モップを使った 床拭きの清掃時間をおよそ半分に 短縮します。 10 3Mの強みのある11分野と5つの事業部門 コンシューマー 暮らしに密着した製品群が便利で快適な毎日を支えています。 文具・オフィス用品 文具・オフィス用品 家庭用品 ポスト・イット ® 強粘着ふせん スコッチ ® メンディングテープ 従来のポスト・イット ® 通常粘着製 品に比べて、約 2 倍の粘着力を持 つ製品です。パソコンのモニター周 りなど、つきにくい場所にもしっか り貼れて、きれいにはがすことがで きます。 貼っても目立たない、高品質なテー プです。変質・変色しにくく、テー プの上から字を書くことができます。 2014 年度ロングライフデザイン賞 を受賞しました。 エーワン ラベルシール スコッチ・ブライト™ 抗菌ウレタンスポンジ 宛名用から表示用まで幅広く使える ラベルシールです。パソコンとプリ ンタで簡単に作成でき、豊富な品 揃えでオフィスからパーソナルまで 多様なニーズに対応します。 鍋・グリルのこげつき汚れもスッキ リ落とします。シンプルなデザイン は ス ポ ン ジ た わ し の 定 番 で す。 2012 年度ロングライフデザイン賞 を受賞しました。 スコッチガード™ 防水スプレー 速効性 スコッチ ® 超強力両面テープ プレミアゴールド [スーパー多用途 ] スプレーをしてたった 1 分※ 待つだ けで防水効果を発揮する速効性と 手軽さを兼ね備えた防水スプレー です。衣類や革靴などに幅広く使 用することが可能です。 ※1 分(スリーエム ジャパン調べ):スプレーす る対象物の素材や、条件によっては 1 分以上か かる場合があります。 11 家庭用品 軟質塩ビからプラスチックまであら ゆる素材の接着に対応します。産 業分野で培った3Mの高い接着・接 合技術を活用した両面テープです。 ヘルスケア 医療から食品関連まで幅広くカバーし、健康と安全への要請に応えています。 医療用製品 歯科用製品 3M™ やさしくはがせる シリコーンテープ 3M™ リットマン™ 聴診器 皮膚や体毛からやさしくはがせるシ リコーン粘着剤のテープです。患 者様のテープ剥離時の痛みを軽減 します。 患者様の心音をしっかりと聴くこと ができ、医師から看護師まで多くの 医療従事者が日常的に使用する聴 診器のスタンダード品です。1996 年に発売され、2012 年ロングライ フデザイン賞を受賞しました。 スコッチボンド™ 歯科用接着材 歯のエナメル質、象牙質から金属や ジルコニアまで、1 本で7つの症例 に使える歯科用接着材です。 食品・衛生関連製品 3M™ ペトリフィルム™ 培地 食品中に存在する細菌の数を測定 する乾式フィルム状のできあがり培 地です。シャーレを使った従来の培 養法と比べ検査時間を短縮し、食 の安全管理に貢献します。 矯正歯科用製品 歯科矯正用ブラケットシステム 矯正歯科医と患者様の快適性を求 めて開発された、セラミック素材の ブラケットです。目立ちにくい半透 明色で厚みの少ないデザインは、 お口の中の違和感を軽減します。 ドラッグデリバリーシステム 経肺吸収製剤 喘息用のエアゾール製剤です。3M 独自の製剤技術により薬剤の肺到 達率を高めます。世界初の定量噴 霧製剤の開発などで50 年の歴史を 持ち、経肺吸収技術分野をリードし ています。 12 事業部門を横断した取り組み 社会とお客様にさらなる価値を提供するために 3Mジャパングループ一体での取り組みを進めています。 “ 国土強靭化 ” をテーマに、事業部門の垣根を越えた取り組みをリードする組織を設置し、 社会インフラの維持管理に寄与するさまざまなソリューションを提案するほか、 “e” の活用などを通じて各事業部門の販売・マーケティングを支援する仕組みづくりにも注力しています。 メガトレンドに対応する専任組織 社会インフラの長寿命化ニーズに 幅広く貢献していくために 事業部門横断でソリューションを提案 3Mジャパングループでは、東日本大震災の発 水シート、道路の陥没箇所を修繕するまでの短 んできました。2011 年 7 月には、事業部門の の飛散防止や壁のひび割れ補修などに適した た め、東 北 プ ロ ジェクト部 を発 足。さらに 地域のお客様に対して提案しています。 生直後から事業部単位での復旧活動に取り組 垣根を越えた全社横断の活動へと発展させる 2013 年、国土強靱化プロジェクト本部へと名 期間の補強に使われる路面補修材、窓ガラス 窓用フィルムなどを、東北地方にとどまらず各 今後は、2020 年の東京オリンピック・パラリン 称を変更し、社会インフラの長寿命化という ピック開催に向けて、大都市では再開発の動き ました。そして、グループ内のみならず、自治 新たに造る時代から、補修や改修をして長く使 ニーズに応えていく組織へとステップアップさせ が加速し、ホテルの改修需要も高まっています。 体や国土交通省、道路事業会社、鉄道事業会 う時代へ�社会インフラの位置づけは確実に 携のもと、さらに幅広い活動へと取り組むよう 3Mジャパングループでは、幅広い領域の知見 これまでに、道路や橋梁の建設でコンクリート 会に貢献し続けていきます。 社、さらには多業種にわたる民間企業との連 になりました。 の耐久性の向上に必要な水分量を保持する保 ターゲット市場 ガス 空港 13 を蓄積しながら事業部門横断で取り組み、社 社会インフラ長寿命化に貢献するソリューション事例 道路 ・ 橋梁 インフラ (土木) 維持管理 電力 変わりました。このメガトレンドに対応すべく、 建設 ・ 建築 鉄道 トンネル 東北復興 3M™ コンクリート給水養生用 水搬送シート 1117 道路や橋梁の建設でコンクリートの耐久性の向上に必要 な水分量を保持する保水シート。東北地域の他、全国 で30 件以上の工事物件で採用を検討中 3M™ スコッチカル™ フィルム 3M™ VHB™ アクリルフォーム構造用接合テープ 東京メトロ様のトイレのリニューアルに際しての案内看 板の付け替え工事の工期短縮に貢献 3M™ ステイマーク™ 路面補修材 L715 道路の陥没箇所を修繕するまでの短期間の補強 3M™ スコッチティント™ ウィンドウフィルム 学校の改修で窓ガラスの飛散防止に貢献 チャネル拡充に向けた仕組みづくり あらゆる“e” を活用して お客様や特約店の皆様との接点を強化し 販売チャネルを多様化し、 ともに新たなビジネスを創出 購買形態が多様化するなか、スリーエム ジャ お客様視点で考え、3M がお客様にとってなく イノベーティブな販売活動を加速 パンは eコマースプロジェクト部を発足。すべ てのビジネスにおいてeコマースをお客様との タッチポイントの選択肢の 1つに取り入れ、販 てはならない存在になるために、企業のお客 様の会議室やイベントスペースで「出張展示 会」を開催しています。 「特約店見本市」の開催 特約店の皆様との関係を強化し、エンド ユーザーに購入いただくタッチポイントを 売モデルの多様化を進めています。 お客様に3Mの最新技術、サービスや幅広い より多く提供することを目的に、2016 年 各 種 販 促 プ ロ モ ー ショ ン とFacebookや とで、お客様との強固なパートナーシップを構 内で開催し、約 100 社・約 300 人にご参 連動させ、デジタルマーケティングに力を入れ いとしています。技術セミナー、技術交流会な ムページの充実、外部サイトからの誘導、外 また、特約店の皆様に対して3M製品を紹介す 外部の EC サイトを通して製品を販売するほか、 Twitterといったソーシャルメディアへの露出を ています。今後はこうした連動を拡大し、ホー 製品などトータルソリューションをご紹介するこ 築し、ともにビジネスを拡大していくことを狙 どもご提案しています。 2 月、初めての「特約店見本市」を当社 加いただきました。 「特約店見本市」は、日ごろ特約店の皆 様が取引していない製品を幅広く訴求し、 特約店の皆様が強みを活かせるような新 部ページへのリンクなど、あらゆる“e” を積極 る機会を設けるなど、チャネルパートナーの皆 しいビジネス創出の場にすることが目的 また、インターネットを活用したマーケティング 組みを強化しています。 拡大できるよう、Win-Win の関係に結び 的に活用していきます。 活動の一環として、自社で運営する3Mオンラ インストアを2008 年 11 月に開設。ホームケア・ 様と一緒に新たな市場を開拓していくため取り です。特約店と当社のビジネスがともに つけていきます。 ヘルスケア製品からメンテナンス品補修製品ま で、3Mの幅広い製品を扱っています。今後は、 オンラインストアを通じてさまざまなデータを収 集・分析し、マーケティング活動の充実につな げることで、イノベーティブな販売活動をさら に加速させていきます。 http://www.3monlinestore-pro.jp/ 14 3Mの価値創造モデル 社会を支える サイエンスカンパニー。 お客様の期待を超える、 サイエンスのちからを活かした技術と製品、 人的資本 人財 そしてソリューションを提供し続ける企業グループとして�。 知的資本 研究開発体制 3Mは、世界のお客様から「選ばれるサプライヤー」で あり続けるために、マーケティングから製品開発、生 産、供給のあらゆるプロセスで世界各地の事業拠点 や人財ネットワークなどの経営資源を活用しています。 そして、お客様の現場・現物・現実を踏まえて課題 を発見し、3Mならではの多彩な技術を組み合わせて オンリーワンのソリューションを創造するビジネスモデ ルを事業展開の中核に据え、 「ビジネス」 「暮らし」 「健 康」の領域に貢献しています。 これからも、3Mのビジョンに基づき、社会のあらゆる シーンを支え続けていきます。 製造資本 生産・品質管理体制 社会関係資本 グローバル ネットワーク 財務資本 自然資本 社会関係資本 CSR 活動 15 顧客視点 課題発見 お客様の現場、現物、 現実を見る ビジネス 潜在的なニーズまでを 見据えて お客様の課題を 正しく認識する お客様のビジネスをさらに前へ進める 3Mのテクノロジー。 技術の 組み合わせ 暮らし 3Mの 課題解決の流れ ソリューション 提案 テクノロジー プラットフォームを 活用する 3Mにしかできない ソリューションを 提案する 毎日の暮らしをより快適にする 3Mの製品。 対話 お客様のニーズ IoT 時代の 到来 購買形態の 多様化 明日をもっと豊かにする 3Mのイノベーション。 潜在的なニーズ・課題 環境配慮への 対応 社会のメガトレンド 健康 少子高齢化の 加速 社会インフラの 更新・長寿命化 16 3Mのソリューション事例 ビジネス・暮らし・健康を支える ソリューションを提供しています。 3Mはサイエンスのちからを活かして、幅広い領域のお客様の 業務効率や生産性、機能性向上に貢献しています。 また、快適・安心な生活空間の演出、楽しく便利な生活のアイデアの提供などを通じて 人々の暮らしをトータルにサポートするほか、医療や食に関する社会課題の解決に向けて、 人々の健康や安全・安心を守る各種製品・ソリューションをお届けしています。 ビジネス お客様のビジネスをさらに前へ進める 3Mのテクノロジー。 効率的な養生でコンクリートの強度を高め 橋やトンネルなど社会インフラの耐久性向上・長寿命化に貢献 3M™ コンクリート保水養生テープ 2227HP 3M™ コンクリート給水養生用 水搬送シート1117 社会課題 ● ● 東北復興 老朽インフラの更新 お客様の課題 コンクリートの性能を左右 する「養生工程」の生産性 向上および環境負荷の低減 3Mジャパングループのソリューション 高い湿潤状態を均一に保つことで強度 向上・ひび割れ低減・塩害耐性向上 を実現する養生テープやシートを開発 3M™ コンクリート保水養生テープ 2227HP 17 暮らし 毎日の暮らしをより快適にする 3Mの製品。 キッチン周りや調理用具の面倒な汚れを手軽に落とし 社会課題 家事の “ 時短化 ” をサポート ● スコッチ・ブライト™ 抗菌ウレタンスポンジたわしS スコッチ・ブライト™ スクラブウェットシート ● 単身世帯・共働き世帯の増加 育児・介護と仕事の両立 お客様の課題 食器洗いや掃除などの 家事のスピードアップ・ 手間の削減 3Mジャパングループのソリューション 「コゲつき」や「油汚れ」をスピーディ・ 手軽に落とせるキッチン用スポンジ、 お掃除シートを開発 スコッチ・ブライト™ 抗菌ウレタンスポンジたわしS 健康 スコッチ・ブライト™ スクラブウェットシート 明日をもっと豊かにする 3Mのイノベーション。 水のように肌になじむ粘着剤で お年寄りなどの脆弱な肌もやさしく守り痛みを軽減 3M™ やさしくはがせるシリコーンテープ 社会課題 ● ● 先進国を中心とする高齢化の進展 患者様の QOL 向上 お客様の課題 脆弱な肌の患者様に、剥離 刺激による痛み軽減 3Mジャパングループのソリューション 肌になじむシリコーン系粘着剤により はがす際に体毛が抜けにくく、痛みを 感じにくいテープを開発 3M™ やさしくはがせるシリコーンテープ 18 研究開発体制 46 の「テクノロジープラットフォーム」を活用して お客様のビジネスの成功を目指した研究開発を推進しています。 3Mは、46 のコア技術を活かし、 革新的な技術を独創的な方法で組み合わせる圧倒的な製品開発力を有しています。 これら技術基盤の広さと深さは他社を圧倒し、5 万 5,000 種類を超える製品となって 世界の多くの地域でさまざまな課題を解決しています。 研究開発体制 社員の自主性や創造性を支援 目標とする研究開発費比率 イノベーションの活性化に向けて イノベーションプログラムを整備 年間売上の 6% 研究開発は3Mの心臓部です。研究開発は、 3Mでは、技術者をはじめとする社員のアイデ ビジネス成長を加速させる「パイオニアファンド」 を生み出し、それが、3Mのビジネスの成長を を設けています。 研究開発に注力 お客様にご提供するユニークなソリューション アやビジネスプランを支援するさまざまな制度 後押ししてきました。すなわち3Mのビジネス それらを通じて社員の自主性や創造性が育ま を生み出すことそのものです。その成果として、 ついています。 プ、不織布マスク、フッ素材料といった独創的 社員の独創的なアイデアを資金補助する モデルとは、過去に存在しなかった新しい製品 46 の技術基盤を活用し、研磨材、感圧接着テー な製品を開発してきました。これらの製品は、 5つの事業部門(P7 参照)を通してさまざまな 市場へお届けしています。 れ、独創的かつ画期的なイノベーションに結び 「ジェネシスプログラム」 「ジェネシスプログラム」は、技術的なイノベー ションを促進し、3Mの成長を後押しすること 3Mはこうしたイノベーションをさらに活性化さ を目的に1984 年に設立されました。 間売上の6%を研究開発に投資することを目指し ないものの、将来性のある技術やアイデアに対 せていくため、研究開発の重要性を認識し、年 ます。また、3Mの売上高の3分の1は、過去5 年以内に開発された製品が生み出しています。 既存の事業部のビジネスプランにはあてはまら して、開発をスタートするために必要な予算が 付与されます。 全世界で年に2 回募集があり、組織横断的な チームでの応募が推奨されています。 ビジネス成長の加速および新たなビジネス機 会の追求に使われるスリーエム ジャパン(株) の社長直轄のファンド(資金)です。 ファンドを獲得したい事業部や担当者が手を挙 げ、その必要性や戦略、目指す成果を経営陣 の前で発表し、経営陣が支給の可否と規模を 決定。短期に結果を出せるものから数年にわ たるプロジェクトまで、年間 40 以上のプログラ ムに配分されます。 技術者たちが交流する「TIE(タイ)イベント」 世界各国で運営されている「テクニカルフォー ラム」は、技術者が集まる横断的な組織で、多 くの技術者に交流の場を提供し、技術者が専 門 外 の 技 術 に 触 れ ることによる 相 互 作 用 (Synergism) を促進しています。 日本では、技術者の研究成果を発表する、ポ スターセッション「TIE(Technical Information Exchange)-Japan」を開催しています。 19 テクノロジープラットフォーム 46 Ab 研磨材 Ad Fi 接着・接合 フィルム Am 医療データ マネジメント Fl 先端材料 Ce Md Nt セラミック ナノテクノロジー Ac 音響制御 Co Nw Mo 先端複合材料 不織布 成形加工 Do Po Mr 多孔質材料 高精細表面 ポリマーメルト プロセス Sm Pd Pp 歯科材料 歯科矯正用材料 Em 電子材料 スペシャリティ マテリアル 材料 Mf Fe Mi 微粒子 分散プロセス Pe Rp An 放射線処理 分析 フレキシブルな 加工と包装 プロセス設計と 管理 バイオ テクノロジー ろ過・分離・浄化 Pm Su As In Se Dd Im 検査と計測 センサー ドラッグ デリバリー Is We Di 促進耐候性 ディスプレイ 精密な 製造と加工 表面処理 Vp 蒸着 プロセス 「テクノロジープラットフォーム」を活用して 新たな技術基盤・技術・製品を創出 5 万 5,000 種類を超える3Mの製品群。その圧 倒的な製品開発力を支えているのが、 「テクノ ロジープラットフォーム」と呼ぶ、汎用性の高 い46 の技術基盤です。 アプリケーション ソフトウェア Fc Es エレクトロニクス & ソフトウェア システム デザイン Pr 機能 Lm Wo ライト マネジメント 創傷ケア アプリケーション 相模原事業所内 CTC は、お客様の技術的な課題を解決するア この技術基盤から道路標識用反射シートや3 次 その開発力のベースとなっている46のテクノロ に微細なプリズムを成形する技術や光をコント ンやデータ分析などを通じて、お客様と3M 上げるフィルムが実現。スマートデバイスなどの 画像技術 問題解決の可能性を開発する です。 ロールする技術を加えることで、液晶の輝度を Tt トラック& トレース 「カスタマーテクニカルセンター(CTC)」 造体を連続してつくる技術から発展した技術基 元の塗布研磨材が生まれたほか、フィルム表面 Op オプティカル コミュニケーション 12 万人以上 イデアを、お客様と当社の技術者がともに考え、 盤です。 Fs 微生物の 検出と制御 1998 年開設以来の カスタマーテクニカルセンター来場者数 例えば、 「高精細表面技術」は、OHP のフレネ ルレンズをつくる際、フィルム表面に微細な構 Bi メカニカル ファスナー フレキシブル エレクトロニクス 予測工学と モデリング 研究開発の基盤技術 性能向上に役立っています。 Ec エネルギー コンポーネント フッ素化学 導いていくことを目指すソリューションセンター CTCでは、3Mの5 万 5,000 種類に及ぶ製品と、 ジープラットフォームを展示。デモンストレーショ の研究チームはどのような課題解決の可能性 があるかをフェイス・トゥ・フェイスでディスカッ ションしながら、その方向性を検討しています。 20 生産・品質管理体制 世界中から信頼される“Made in Japan”のものづくり力を活かして お客様の期待に応える最高品質の製品を提供し続けます。 優れた品質管理能力が世界的な信頼を集めている日本は、グローバル3Mのなかでも、 特に重要な製造拠点の1つです。2015 年にはスリーエム ジャパン プロダクツ株式会社が発足し、 3Mジャパングループとして国内はもちろん、世界各地のお客様の期待に応え続けるために、 日本が誇るものづくり力を活かして、優れた QCD(品質・価格・納期)で製品を提供し続けています。 生産体制 拠点間のシナジーを活かして、 ものづくり力をさらに強化 国内 3つの製造拠点の統合により、2015 年に 山形事業所(旧・山形スリーエム株式会社) 岩手事業所(旧・岩手スリーエム株式会社) 3Mジャパングループはもちろん、グローバル です。グローバル3Mのなかでもトップクラス まな基材と粘着剤の組み合わせにより、衛生 つです。 る「スーパーハブ」と呼ばれる事業所の1つで を製造しています。さらに混合、充填などの製 電設工事用材料、衣料用断熱材、自動車用吸 剤、プライマー、フッ素ゴムなどの化学製品を 誕生したスリーエム ジャパン プロダクツ (株)は、 3Mにおいても重要な製造・技術開発拠点の1 45 年あまりの歴史を持つ国内最大の製造拠点 の製造品出荷金額を誇り、世界に十数カ所あ 2016 年には、プリンターラベルの製造を手掛 す。反射材や内外装用装飾フィルム、コネクタ、 日本企業は今、自動車やエレクトロニクス、ヘ 音断熱材、不織布研磨材、家庭用ナイロンた ける千葉事業所が発足しました。 ルスケアなど、世界市場で競争力を発揮できる 分野を中心に製品開発と生産体制を強化しつ つあります。 こうしたお客様の需要に応える高付加価値な製 わし、粘着テープや光学フィルムなど幅広い製 品を製造しています。また同時に、山形で生 産している一部の製品の研究開発拠点としても 活動しており、次代を見据えたイノベーション 粘着テープの製造拠点として設立され、さまざ 用から各種工業用まで幅広い粘着テープ製品 造プロセスおよび化学反応を利用して、接着 製造しています。今後も投資を継続して生産規 模を増強し、山形事業所と同じく「スーパーハ ブ」を目指します。 千葉事業所(旧・株式会社アクト) 品群を提供し、ともに成長を実現していくこと の創出に挑戦しています。 プリンターラベルに特化した製造拠点で2016 スリーエム ジャパン プロダクツ(株)は、この使 茨城事業所(旧・3M Purification 株式会社) に加わりました。OAラベル・カードおよび関 され、3Mの不織布技術を活かした精密ろ過用 場をリードしています。 が、3Mジャパングループの使命です。 命をものづくりの面から支えるべく、統合による スケールメリットを活かして、積極的な設備投 資による生産効率の向上や品質管理体制のさら なる強化を図るとともに、各拠点間の技術・ノ ウハウの共有や、シナジー効果の創出に向けた 液体フィルターに特化した製造拠点として設立 フィルターや、特定の対象物質を吸着できるフィ 年 5 月に、スリーエムジャパンプロダクツ(株) 連商品を製造し、日本の OAラベル・カード市 ルター製品などを製造。 積極的な人財交流を行っています。 岩手事業所 山形事業所 21 品質管理体制 製造技術開発 労働安全衛生 価値ある製品開発を牽引 安全で衛生的な生産環境づくりを推進 サプライチェーン全体で、 ものづくりの視点から 3Mジャパングループでは、お客様の期待に応 どれ だ け 優 れ たアイデア を持った 製 品 も、 安定供給という責任を果たし続けるためには、 ISO9001 の認証を取得するとともに、ヘルスケ として量産できなければ意味がありません。こ このため3Mでは、全世界共通の「安全衛生管 造技術部門は、製品ごとに最適な生産プロセ し続けています。この管理システムでは、米国 部門と連携し、精密塗工技術、不織布製造技 るように求めており、3Mジャパングループで もとに、製品の企画・設計段階からプロジェク の法令や業界基準を取り入 れた形で運用を ディに市場展開するため、ものづくりの面から ています。 確かな品質を追求 える製 品 を提 供し続 けるた めに、各 拠 点で QCD(品質・価格・納期)を兼ね備えた製品 ア製品の製造ラインでは ISO13485 の認証を取 うした考えのもと、3Mジャパングループの製 ステムを構築しています。また、品質とサービ スを構築・運用。また、研究開発部門や調達 得し、市場の要求に応える品質マネジメントシ スの継続的な改善に向けて、グローバル3Mの 共通ツール「Quality Playbook」を用いて、自 己診断から始まるPDCA サイクルを回し続けて 術、高精細表面技術などの幅広い生産技術を います。さらに、原料・部品などのサプライヤー トに参画しています。革新的な新製品をスピー ヤーへの期待」を配布し、定期的な評価を実 支えています。 に対しても、3Mの期待を明示した「サプライ 施しています。 世界共通の安全衛生管理システムのもと、 安全で衛生的な生産環境づくりが欠かせません。 理システム」を20 年以上にわたり構築・運用 および各国で適用される規制・規格を満足す も、このグローバル共通の管理システムと日本 行っており、安全で衛生的な生産環境を実現し 22 現場の課題に基づくソリューション提案 「期待され、信頼されるパートナー」を目指して お客様との対話を通じた価値の共創に取り組んでいます。 3Mは、お客様に最もふさわしい技術と製品、ソリューションを提供する「選ばれるサプライヤー」であるために、 お客様とのコミュニケーションを起点とした価値の共創� さまざまなコラボレーションを実現していく場の創出に努めています。 対話と共創の場 お客様が直面する課題と向かい合うことで、 お客様満足度の向上と 持続的な製品開発を推進 3Mは、お客様一人ひとりの異なるニーズに応 えていくために、お客様とのコミュニケーション の場の創出に注力しています。 例えば、本社エントランス付近の明るく開放的 なスペースに設けられた「3Mイノベーション・ ビジター・センター」では、3Mの製品・技術 や歴史などをわかりやすく展示し、幅広いお客 様に企業像をお伝えしています。 また、建 築 業 界のお客 様 に向 けて多 彩 なソ リューションを提案するための体感型ショー ルーム「Material Science & Design」、歯科医 療に携わる医療従事者の皆様とオーラル分野 の共創に取り組むための「3Mデンタル・エデュ ケーション・センター」も本社内に設置し、お 3Mの全体像を見える化した 「3Mイノベーション・ビジター・センター」 3Mを代表する研磨材や接着・接合技術など を実際に応用されている製品とともに展示する ほか、手に取って触れる製品を紹介する企画 展示もしています。3Mの創業時のストーリー や日本への進出について、また日本で高く評価 された製品開発ストーリーも紹介しています。 建築の可能性を広げる体験型ショールーム 「Material Science & Design」 建築業界のお客様に向けて、フィルムメーカー 初の体験型ショールーム「Material Science & Design(マテリアル・サイエンス・アンド・デ 客様に製品に触れていただきながら、コミュニ ザイン)」をオープンしました。ショールームで います。 ジなどを展示しています。さらに、研磨材や光 ケーションを深耕するための場として活用して 3Mは、社会のメガトレンドや潜在的なニーズ・ は、約 800 種の内装材製品や実際の施工イメー 学フィルムなど幅広い製品・技術を使って、新 課題も踏まえながら、お客様との対話を通じて たな表現方法を提案するスペースも設置。従 創出するとともに、多くのお客様に共通するニー にお応えしていきます。 テーマの策定につなげています。 オーラルケア分野の共創拠点 満足度向上を実現する新製品や新サービスを ズを見出し、持続的な製品開発や新たな研究 来にない斬新な切り口で、多様な建築ニーズ 「3Mデンタル・エデュケーション・センター」 歯科医療に携わる医療従事者にオーラルケア の最新情報を発信。また、歯科・矯正歯科用 製品をはじめ、デンタルチェアなど歯科診療・ 歯科技工設備を完備し、先端治療技術の習得 の場としてご活用いただいています。製品セミ ナーやトレーニング、講演会も開催しています。 23 お客様とのタッチポイントの最前線 お客様のご要望を 技術・製品の課題を解決する 3Mジャパングループでは、お客様の現場・現 革新的かつ先端の技術スキルを活用して、お 新たな提案につなげる活動を展開 物・現実を見ながら、お客様のご意見・ご要 専門スタッフがサポートサービスを提供 客様にサポートサービスを提供するスタッフが 望を収集して、きめ細かく対応する仕組みを構 「アプリケーション・ディベロップメント・エン 「アプリケーション・ディベロップメント・エン 主な役割は、新製品開発、製品改良、新アプ 築しています。 ジニア」です。 ジニア」は、3Mの革新的かつ先端の技術スキ リケーションの開拓であり、お客様に対して、 製品に関するソリューションをお客様に提供し リューションを提供します。こうした取り組みに 例えば、大手自動車メーカーや電機メーカー います。 ルを活用して、製品に関するサポートや技術・ ます。 に直接訪問し、お客様の課題を解決するため のプロジェクトを進めています。 また、最先端の研磨技術をお客様に提案する専 門チームとして、研磨アドバイザー集団「3M 製品に関するサポートや技術・製品に関するソ よって、お客様とのビジネスチャンスを広げて 社員の声 お客様にご満足いただける ソリューションを提供していきます。 自動車向け接合材料、接合方法の開発提案を 実際の製品を使ったデモンストレーションを通 問し、次世代の車を開発するお客様の課題を解 してお客様からいただいた声と技術・製品・ 市場の情報を融合させて新製品の開発や既存 製品の改善などにつなげていきます。 また、現場で役立つノウハウを提供することで、 お客様の満足度の向上を目指しています。 スリーエム ジャパン(株)の研磨材製品 事業部では、 「3M™ キュービトロン™Ⅱ 研磨材」をはじめとする最先端の研磨技 術をお客様に提案する専門チームとして、 2014 年に研磨アドバイザー集団「3M 研 援隊(けんえんたい)」を結成しました。 輸送機器製造、金属加工などの中小製 造現場を訪問し、実際の製品を使ったデ 研援隊(けんえんたい)」による中小製造業の サポートも行っています。 製造現場の研磨工程を支援する アドバイザー集団「3M研援隊」を結成 担当しています。大手自動車メーカーへ直接訪 決するためのプロジェクトを進めています。最 近では車の軽量化、燃費向上を目的に、3Mジャ パングループで開発した自動車外板パネルを補強 するための新しい材料を提案しています。お客様 との密な打ち合せを通して、自動車全体としての 性能を考慮した製品のみならず、製造現場に積 極的に足を運び、作業性まで考えた提案を行う モンストレーションを通じてお客様に性能 を実感していただくとともに、研磨工程 の改善を提案しています。 「3M 研援隊」は全国各地の新規のお客 様開拓に加え、すでに3M製品を使用さ れているお客様とのコミュニケーションを 深める目的で活動を展開しており、訪問 したお客様は 1 万社以上にのぼります。 中小製造業のものづくりを支え、競争力 強化をサポートする新たな取り組みとし て、これからも製造現場の課題に対して ソリューションをご提案していきます。 点を高く評価いただき採用にいたっています。 スリーエム ジャパン株式会社 自動車産業システム事業部/ 相模原事業所 刀 正行 24 人財 創造的な企業文化のもと、次代を担う人財を育成し、 新たなイノベーションの創出に努めています。 サイエンスで社会に貢献する3Mにとって最も重要な経営資源は、3Mのビジョンを共有し、 新たなイノベーションを創出する「人財」です。 そんな人財育成に向けて、3Mでは自主性を伸ばすための企業文化があります。 そして、自由闊達な組織風土を醸成する各種の制度を充実させています。 人財育成方針 挑戦し成果をあげた社員への表彰制度数 グローバルな成長戦略を体系化 20 制度 私たちがビジョンを達成する上で最も重要な資 人財育成プログラム 社員一人ひとりの成長と 源は、人財です。3Mは、社員一人ひとりにとっ て公正で働きがいのある職場をつくるために、 「個人の尊厳・価値を尊重する」 「社員一人ひと りの自発的行動を奨励する」 「各人を自己の可 3Mは、入社 3 年で自律した3Mジャパングルー プの社員へと成長できるよう、 「新入社員 3カ年 育成プログラム」を設けています。また、次代 進路を選択できる昇進制度「デュアルラダー」 3Mは、技術者にも経営陣同様の地位や報酬、 特典を与える昇進制度を設けた最初の企業の 1 つです。3Mの技術者には、 「デュアルラダー のグローバルリーダーの育成に向けて、3Mで (2つのはしご)」と呼ぶ制度があります。これは、 ムで構成された「ジャパンリーダーシップアカデ と「組織マネジメント職」のいずれかの進路を するように奨励し、リーダーシップの行動指針 トラクターとなり、業務に必要な専門知識およ は、専門家として研究開発の仕事を続けます。 進する」 「協働とチームワークを育む」 「優先事 などを整備しています。2014 年、相模原事業 能性に挑戦させる」 「機会を平等に与える」とい う人事の基本原則を明示しています。 そして、すべての社員がリーダーシップを発揮 として「勝ちにこだわる」 「イノベーションを推 項に集中し実行する」 「チームと自分を成長さ せる」 「誠実さと透明性をもって行動する」を挙 げています。 リーダーシップを発揮する上で必要なカリキュラ ミー」や、社内外のプロフェッショナルがインス びスキルについて習得する「職務別プログラム」 所内に、ラーニングセンターを設立。3Mジャ パングループの社員の育成をより加速します。 技術者のキャリアにおいて「研究開発専門職」 選択できる昇進制度です。 「研究開発専門職」 もう一つの「組織マネジメント職」は、経営全 体の視点を持ちつつ、自組織のパフォーマンス を最大限にしていきます。いずれの進路を選択 しても、昇進の機会があります。研究開発専 門職の最高位は「コーポレート サイエンティス ト」で、新技術開発や新製品開発における成果 に加え、メンター(指導者)としての役割も果 たしています。 25 企業文化の確立 脈々と受け継がれる「15%カルチャー」 社員の自主性を伸ばす 3Mでは、技術者が「将来のビジネスに役立 3Mでは、新たなイノベーションの創造には、 それよりむしろ重大な誤りは、マネジメントが えられた職務上のテーマとは別に、 「労働時間 ることが必要であり、失敗をおそれない積極的 事細かに仕事のやり方にまで指示を与えると できる」という不文律が脈々と受け継がれてお う考え方が根づいています。 く、誤りが犯されたときに破壊的に批判的で アイデアの創出につながっています。 中興の祖であるマックナイトの言葉です。 き続き成長していくためには、自主性を持って 者が基本的に正しいのなら、長期的に見てそ ある」。 つ」と考える研究テーマであれば、自分に与 の 15%を費やしてその研究に取り組むことが り、活発な技術者の交流活動を通じて新しい グロ ー バル3Mで は 2011 年より、15% カル チャーから生まれたビジネスのうち、今後の 成長への貢献が期待される技術や製品を表彰 する制 度「15% Culture Award」を実 施して 積極的な挑戦を奨励 そのプロセスのなかでいくつもの試行錯誤を経 なチャレンジこそが社員の自主性を伸ばすとい その象徴が、現在まで受け継がれている、3M 曰く、 「誤りは起きる。しかし、それを犯した の者が犯した誤りは、それほど重要ではない。 独裁的になり、責任を委譲した部下に対し、 ころにある。マネジメントに辛抱する能力がな あるならば、自主性が損なわれる。当社が引 いる者が社員として大勢いることが不可欠で います。 近年では3Mジャパングループから、網状の粘 着技術の開発が評価され、同技術の開発者が 表彰されました。 この技術は、スポーツ用のテー ピングや医療用のテープなどに幅広く採用さ れ、肌の蒸れを防ぐため、快適な着け心地を 実現。現在の医療用製品事業部の売上に大き く貢献しています。 26 CSR活動 持続的な企業価値の向上を目指すとともに サステナブルな社会の実現に貢献します。 3Mジャパングループは、企業市民として社会からの期待と要請に応えるため、 お客様、社員をはじめとするステークホルダーとの信頼関係づくりに努めながら、 環境に配慮した価値ある製品・サービスの提供や社会貢献活動に 積極的に取り組んでいます。 環境課題の解決に向けて 社会とともに 3Pプログラム 環境中期目標に基づき 「3Pプログラム」とは、貴重な資源を保護し、 2011 年1月、3Mジャパングループは、環境 社会が持続的に発展していくためには、地域 1975 年にグローバルの方針として設定された て、2015 年をゴールとする「環境中期目標」を 可欠です。 汚染が発生した後にそれを“ 排除する” のでは 体的な目標と年度ごとの目標数値を設定し、 (Pollution Prevention Pays) 発生源で公害を防止するという理念に基づき、 プログラムです。 なく、製造工程の改善や原材料の代替、研究 開発などにより、汚染を発生源で“ 予防する” という方針。汚染予防の思想と環境保護に対 「教育」 「環境」 「健康・福祉」 「地域活動」の 活動を推進 4分野に重点 負荷削減活動の継続とさらなる改善を目指し 策定しました。この中期目標のもと、3つの具 そこで3Mジャパングループは、 ①事業活動で 環境経営の実践と“ 持続可能な発展 ” に向けた 物質を扱う製造業として保全に努めるべき「環 活動を推進してきました。 2015 年度は、廃棄物発生量原単位 ※1 は年度 する社員の自覚を促進することを目的としてい 目標の数値をわずかに下回りました。一方、 汚染予防の投資の成果を金額ベースで評価す 有機化合物)原単位※3 は、いずれも年度目標 ます。 るといった「3Pプログラム」に取り組み、環境 保全のための投資は企業に利益をもたらすこ とを実証してきました。 使用エネルギー原単位※2 と排出 VOC(揮発性 を大幅に上回る結果となりました。 このたび、2025 年をゴールとする環境中期目 標を新たに設定しました。これからもゴール達 成に向けて挑戦していきます。 3Mジャパングループ 環境負荷削減活動の結果 ゴール 1 2 3 社会が豊かで健やかにあり続けることが必要不 培った技術・知識をもとにした「教育」、②化学 境」、③ヘルスケア事業と深くかかわる「健康・ 福祉」 、 ④地域に根ざした独自の「地域活動」の 4分野を重点領域として掲げ、それぞれにおいて 本業を活かした社会貢献活動を展開しています。 ネーミングライツ取得を通じた地域貢献 3Mジャパングループは、東北の主要営業拠点 として仙台支店を構えているほか、仙台港で製 品の輸出入をするなど、宮城県と深い関係に あります。そこで、宮城県における震災復興に 貢献するため、2013 年 6 月にネーミングライツ 2015 年度実績 廃棄物発生量原単位※1 を2010 年対比で10%減とする。 8 %減 使用エネルギー原単位※2 を2010 年対比で15%減とする。 22 %減 排出VOC (揮発性有機化合物)原単位※3 を2010 年対比と同等もしくはそれ以下とする。 31 %減 (命名権)を取得し、 「スリーエム仙台市科学館 (仙台市青葉区)」 「スリーエム仙台港パーク(仙 台市宮城野区) 」 「スリーエム湊浜海浜緑地(宮 城郡七ヶ浜町)」となりました。 ※1 単位生産高当たりの廃棄物発生量(kg/t- 製品) ※2 単位生産高当たりの使用エネルギー(GJ/t- 製品) ※3 単位生産高当たりの排出VOC (kg/t- 製品) 3Mジャパングループの CSR 活動に関する詳細な情報は「環境パフォーマンスデータ」ウェブサイトでご覧いただけます。 http://www.mmm.co.jp/sustainability/index.html 27 スリーエム仙台港パーク(仙台市宮城野区) 社員とともに 競争力の強化と 持続可能な成長のために取り組む 「ダイバーシティ&インクルージョン」 変化が激しい経営環境、市場の要求の多様化 子どもたちに科学の楽しさを伝える 夏休み子ども科学実験館 一人でも多くの子どもたちに科学の楽しさや不 思議さを知ってもらえるよう、1996 年にスター トした「3M ウィザード(魔法使い)プログラム 夏休み子ども科学実験館」は、3Mジャパング ループの本業を活かした社会貢献活動の代表 例です。 が進むなか、そのビジネスニーズに迅速に対 社員の声 子どもたちに科学を好きに なってもらいたいです。 相模原事業所で開催する夏休み子ども科学実 験館では、毎年新しいプログラムを取り入れて 応するためには、多様な経験と価値観を持つ 人財が必要です。 互いに信頼し合える職場環境で自由闊達な議 論から生み出される新しいアイデアや価値が、 私たちの企業競争力を継続的に高め、お客様 とともに成長していく原動力となります。 毎年、7月から8月にかけて近隣の小学生を招 います。今回は、 「風と空気の科学」 「光通信の を実施します。 に実験を進める「Wizard 大学院」では、高さ に関わる立場につき、その能力を最大限に発 技術者をはじめとするさまざまな職種の社員が る容器を、紙とテープだけでつくるという課題 くりを推進しています。 き、“ 見て、聞いて、やって楽しい” 科学実験 企画から参加児童の募集、当日の運営まで、 ボランティアで行っています。 科学」というテーマの実験を行いました。自由 3m から落下する卵を割ることなくキャッチでき に挑んでもらいました。 参加した子どもたちが楽しみながら、実験に夢 中になっている様子が印象的でした。これから も科学を好きになってもらえるよう、役に立っ ていければと思います。 スリーエム ジャパン株式会社 自動車産業システム事業部 デザイン技術部 大塚 薫 特に、経営の意思決定に新しい視点を採り入 れるために、より多くの女性社員が経営や事業 揮できるように人財育成の強化と職場の環境づ 社員の声 自己の可能性に挑戦できる 職場環境づくりを目指します。 異なる考え方や感性をぶつけ合い、イノベー ションを生み出していく。これが3Mの強みと なります。 3Mの「ダイバーシティ&インクルージョン」は、 お互いの個性や働き方を尊重し、自己の可能性 に挑戦できる職場環境の具現化を目指します。 スリーエム ジャパン株式会社 セーフティ & グラフィックスビジネス 及び国土強靭化プロジェクト本部担当 常務執行役員 中平 優子 28 3M・3Mジャパングループの歩み 3M開発 1921 3M™ ウェットオアドライ™ ポリッシングペーパー 1979 世界最初の耐水研磨材。 1925 3M™ シンサレート™ 吸音断熱材 スキーウェアなどの中綿 から最近では自動車の 3Mイノベーションの原点 スコッチ ® マスキングテープ 世界で大ヒット 1980 3M™ VHB™ 構造用接合テープ アクリル系のフォーム テープの最初の製品 基材と粘着剤による強力 スコッチ ® セロハンテープ 両面テープ 包装用から事務・家庭 用品へ進出するきっかけ 1980 となった製品 1967 ポスト・イット ノート ® 接着剤の研究のひらめき から生まれた文具が 吸音材としても活躍 300種類を超える粘着 1930 1980 3M™ 防じんマスク 3M™ スコッチキャスト™ キャスティングテープ 水につけると硬化し、 石こうに代わる 不織布の成形性とフィルター性を活用。 プラスチックギプス 労働安全衛生市場へ進出 3Mジャパングループ開発 1975 3M™ 水性接着剤ボンド7 世界に先駆けて住友ス リー エ ム(株) (現・ス リーエム ジャパン(株) ) が開発したイノベーティ ブな製品の第一号。 1986 無瞬断心線切替装置 電話やFAX などのデー タ通信を止めずに、ケー ブルの切り替えが可能な 接続装置を日本で開発 地球環境保全や労働安 全面への配慮から有機 溶剤の日本の規制に対 応した水性接着剤 1920 1930 1960 1970 1980 3Mジャパングループの沿革 1960 創業 1960 年に、アジア初の3M海外現地法人として日本ミネソタスリーエム株式会社を設立しました。 1961 年に、3M社と住友電気工業株式会社、日本電気株式会社の日米折半出資による住友ミネソタ株式会社を設立。 1962 年に、住友ミネソタが日本ミネソタスリーエムを吸収合併し、社名を住友スリーエム株式会社へ変更しました。 1961 相模原事業所(現・スリーエム ジャパン株式会社 相模原事業所)設立 カスタマーテクニカルセンターおよび各種研究施設で研究開発、製品改良に取り組んでいます。 1970 山形スリーエム株式会社(現・スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 山形事業所)設立 国内最大の製造拠点として3Mジャパングループはもとよりグローバルの「スーパーハブ」として、 海外の3M各社へも製品を供給。 高品質な製品は世界中のお客様に高く評価されています。 1976 スリーエム ヘルスケア株式会社(現・スリーエム ジャパン株式会社 ヘルスケアカンパニー)設立 医療用・歯科用製品などを幅広く供給。製品開発も実現し、 各産業で求められる安全衛生の分野にもユニークな製品とシステムを供給しています。 1983 住友スリーエム株式会社(現・スリーエム ジャパン株式会社)富士小山研究所設立 自動車・自動二輪車用の加飾フィルム製品の開発を行っています。 1986 岩手スリーエム株式会社(現・スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 岩手事業所)設立 日本の技術革新や高品質なニーズに対応した感圧粘着テープの製造拠点として設立。 現在もファスナー製品など製造品目の拡充を図っています。 29 サイエンスでお客様と未来をつなぐ──。 それが 100 年以上前から変わらない、私たちの想いです。 1992 3M™ 輝度上昇フィルム (Brightness Enhancement Film(BEF) ) 2007 フロンガス代替 。 3M™ 反射型偏光性フィルム (Dual Brightness Enhancement Film(DBEF) ) 糊残りなどテープの 2001 1998 3M™ スコッチカル™ Air Bubble Free Film 施工時に生じるフィルム の気泡を粘着剤の微細 しくは が せ る の で、 皮膚や体毛からやさ 患者様の痛みを軽減 3M™ トライザクト™ ダイヤモンドフィルム 2013 開発されたセラミックスなど かぶせ物(歯冠) 。診療日当 コネクタ用研磨フィルム 2007 3M™ 止水機能付外壁防水シート 吸水コーティングにより、 釘穴からの雨水浸入を 日に従来の治療費の半分以 下で治療を実現。奥歯など の虫歯を治療する際に使用 2014 防止する日本発の防水 3M™ VHB™ アクリルフォーム 構造用接合テープ Y-4180 最新の粘着剤技術により開 シート 発された、さまざまな素材 に高次元の接着力を発揮す な溝で逃がす日本発の る、多用途に対応が可能な 技術で施工性を改善 1998 3M™ ESPE™ クラウン製品 3M独自の技術により でできた弾力のある白い 技術による光ファイバー 15%カルチャー(P26参 用樹脂製面ファスナー 膜を200 枚以上重ねた 日本発の高精細表面 3M™ スーパー デュアルロック™ ファスナー された自動車部品接合 特 殊 な 皮 膚 用 シリ コーン粘着剤により、 兼ね備えている 向けに徹底的に改良 照)のもと、日本で開発 3M™ やさしくはがせる シリコーンテープ 50ミクロンという薄さ 建 築 向 け 遮 熱フィル 問題点を日本のお客様 1996 2011 ム。飛 散 防 止 機 能 も 液晶の輝度を向上 3M™ マスキングテープ 3M™ スコッチティント™ ウインドウフィルム マルチレイヤー Nanoシリーズ の中 に高 分 子 材 料の 多層フィルム技術による偏光機能により 1990 れる対象物がさらに拡大 粘着テープ オゾン層破壊や地球温暖化を防止 1996 貼れるフィルム。屋外で貼 性が高い光学用途向け 2009 3M™ スコッチカル™ ペイントフィルム 外壁の凹凸面にも美しく 使用した、非常に透明 液晶の輝度・視野角を向上 3M™ Novec™ ハイドロ フルオロエーテル(HFE) 2010 アクリル 系 粘 着 剤 を 高精細表面技術により 1996 3M™ 高透明性 接着剤転写テープ アクリルフォームテープ 3M™ 輝度上昇フィルム (Dual Brightness Enhancement Film-Diffuse(DBEF-D) ) 2015 3M™ コンクリート給水養生用 水搬送シート1117 コンクリートの床面養生に 使 用する日本 発の水 搬 送 液晶の大画面化に対応 してDBEFを日本で シート。シートの表面の微細 機能も付加 水を均一に搬送 な溝により動力を用いずに 改良し、同時に拡散 1990 2000 2010 2005 キュノ株式会社(現・スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 茨城事業所)が3Mジャパングループの一員に 日本におけるフィルターカートリッジ製品やフィルターハウジング製品の重要な製造拠点です。 2011 年に3M Purification(株)へ社名変更しました。 2010 エーワン株式会社(現・エーワン合同会社)が3Mジャパングループの一員に 日本のラベル市場をリードしてきたエーワンがグループに加入しました。 2014 スリーエム ジャパン株式会社へ社名変更 2015 スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社発足 山形スリーエム(株) 、岩手スリーエム(株) 、3M Purification(株)とスリーエム ヘルスケア(株)山形事 業所が事業を統合しました。 スリーエム ジャパン株式会社 ヘルスケアカンパニー発足 スリーエム ジャパン(株)とスリーエム ヘルスケア(株)が事業を統合し、カンパニー制を導入しました。 全世界で新しいブランドのプラットフォームを導入 「3M Science. Applied to Life.TM 」を3Mの新しいスローガンとして全世界に展開しました。 2016 スリーエム ジャパン プロダクツ株式会社 千葉事業所発足 エーワン製品の製造を手掛ける(株)アクトとスリーエム ジャパン プロダクツ(株)が事業を統合しました。 30 3M、ポスト・イット、Post-it、スコッチ・ブライト、Scotch-Brite、スコッチ、Scotch、ネクスケア、Nexcare、フィルタレット、Filtrete、コマンド、Command、ウェットオアドライ、シンサレート、VHB、スコッチキャスト、 デュアルロック、Novec、スコッチカル、スコッチティント、 トライザクト、 ESPE、キュービトロン、ダイニオン、Betapure、ダイヤモンドグレード、VFlex、セーフティ・ウォーク、ペトリフィルム、ダイノック、リットマン、 スコッチボンドは、3M社またはその関連会社の商標です。 2017年1月発行 カスタマーコールセンター 製品のお問い合わせはナビダイヤルで http://www.mmm.co.jp/ Please Recycle. Printed in Japan. © 3M 2016. All Rights Reserved. PRS-170-A(011704.5)IT 791171 0570-022-123 8:45~17:15 /月~金(土日祝年末年始は除く) 全国どこからでも市内料金でご利用いただけます
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