骨材の粗粒率 粗粒率(finess modulus)は,骨材の大きさや粒度分布の概要を表す 手段の1つである。骨材のふるい分け試験の結果から粗粒率を求める計算 方法を,下表に示す。なお,ふるい分け試験では,30,25,15mmなどのふる いも用いるが,粗粒率の計算には使わない。また,40mmよりも大きい骨材 を使う場合には,80mmのふるいも用いる。 粗粒率の値は,骨材粒径の平均的な値がふるい目寸法の小さいふるいか ら数えて何番目のふるいのふるい目寸法で代表されるかを示しており,一 般には,最大寸法25mmの粗骨材で6.6∼7.0(0.15ふるいから数えて6.6∼7.0 番目のふるいのふるい目寸法,すなわち,骨材粒径の平均値は5∼10mm), 細骨材で2.4∼3.0(同様に2.4∼3.0番目のふるいのふるい目寸法,すなわち, 骨材粒径の平均値は0.3∼0.6mm)である。この値が小さいものほど平均的 な骨材粒径が小さい。 浮粒率は,構造用軽量粗骨材中の水に浮くような軽い粒の割合を示すも ので,このような軽い粒子は,コンクリート中で上層に集中して均一に分 布せず,コンクリートの強度や耐久性を低下させるおそれがあるので注意 が必要である。 粗粒率の求め方 ふるいの寸法 (mm) 40 20 10 5 2.5 1.2 0.6 0.3 0.15 計 粗 粒 率 細 骨 材 粗 骨 材 通 過 率 (%) 累加残留率 (%) 通 過 率 (%) 累加残留率 (%) 100 75 35 5 2 1 0 0 0 0 25 65 95 98 99 100 100 100 − − 100 95 90 70 45 20 6 − − 0 5 10 30 55 80 94 682 6.82 274 2.74
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