福島大学 総合情報処理センター 福島大学 総合情報処理センター 広報

ISSN 1348-9984
福島大学
総合情報処理センター
広報
第
9
号
Fukushima
University
Information
Network
Center
2012年 2月
福島大学総合情報処理センター
目 次
携帯端末と外国出張、
そして災害対策
情報化統括責任者(CIO)
副学長(研究担当)
高橋 隆行 ……
1
私のセンター利用授業20年小史
総合情報処理センター長
阿部 成治 ……
3
仮想サーバとクラウドサービスを活用した新しい演習室クライアントシステム
総合情報処理センター
本田 修啓 ……
総合情報処理センター
本田 修啓 …… 16
マッキントッシュ教室(IPC3)
の利用とファイルの共有 共生システム理工学類
篠田 伸夫 …… 26
スマートフォンの活用について
8
総合情報処理センター運営報告(平成22年度) ………………………………………………… 33
1.利用状況報告 ………………………………………………………………………………… 33
2.講習会等実施報告 …………………………………………………………………………… 38
3.諸会議及び研修等参加記録 ………………………………………………………………… 38
4.総合情報処理センター施設見学者 ………………………………………………………… 41
5.
センター発行物 ……………………………………………………………………………… 41
福島大学情報処理センター広報・総合情報処理センター広報執筆者リスト …………………… 42
平成23年度センター運営組織 …………………………………………………………………… 46
投稿のしおり ………………………………………………………………………………………… 47
2012−02
携帯端末と外国出張、そして災害対策
(1)
携帯端末と外国出張、そして災害対策
情報化統括責任者(CIO)副学長(研究担当) 高橋 隆行
携帯端末が大きく変化している。何を隠そう小職も、この6月にAndroid OSのスマートフォンを手に入
れた。火付け役は、2007年に発売されたiPhoneであることは万人の認めるところであろうが、振り返って
みれば、電子手帳やPalmデバイス、Zaurusなど、いわゆる携帯情報端末(一般にはPDAと略されている)は
iPhoneよりはるか昔からさまざまなものが開発され使用されていた。小職は、かつてこれら3つ全てのデバ
イスのユーザであった経験があるが、結局、ユーザとして長続きはしなかった。その理由は、一言でいうと
“思ったよりも便利にはならなかった”ということである。これらの内、もっとも初期に発売されたのは電子
手帳で、これは電卓からの派生品であった。ちなみに、電子手帳というのはカシオ計算機(当時)の登録商標
ということであるらしいので、この分野のパイオニアは日本なのかも知れない。さらにいうと、PDAとい
う名称を初めて用いたのは、米国アップル社である。同社が1993年に発売したNewton Message Padの呼
称として用いたのがはじまりで、その開発には日本のシャープがパートナーとして参画していた。
当時から、これらPDAの利便性を増すためには通信機能が重要で、携帯電話との融合が必須であるとの
発言が各所から出ていた。それに呼応するかのように、SONYのCLIEもシャープのZaurusも、無線LAN
機能を標準搭載したり、カードを装着することで携帯やPHS回線を利用したデータ通信が可能なようにし
ていた。しかしこれらの製品は結局センセーションを巻き起こすことなく、CLIEは2005年に、Zaurusは
2006年に新製品開発を終了した。iPhoneはこの直後に出てきたものということになる。つまり、CLIEに
してもZaurusにしても、使用しているハードウェア技術の視点から見れば、iPhoneと大きな差は無かった
(つまりやろうと思えば実現できなかったわけではない)のであり、SONYやシャープの技術者が地団駄を踏
んだであろうことは想像に難くない。しかしながら、やはりタッチペンは使いにくく指での操作はスマート
で便利であるし、2本の指で任意の場所を拡大縮小できるインタフェースは間違いなく画期的である。
いわゆるガラケーをスマートフォンに持ち替えて、最も便利に変わったことをひとつ挙げよといわれた
ら、小職は躊躇なくGPSと地図機能(Google Map)の連携を挙げるであろう。これにより、外国出張中の行
動様式が劇的に変化した。先日、中国に出張した際のことであるが、街中の移動でバスを大きな不安なく利
用できたのである。中国の地方都市のバス車内では、英語のアナウンスが流れることはまずない。これまで
は、まずバス路線の載っている地図を手に入れ、降車すべき停留所の目印もしくは発音を頭に入れ、場合に
よっては途中の停留所の数をカウントしながら乗らなければならなかった。しかし、スマートフォンに持ち
替えてからは、地図上にリアルタイムで表示される現在位置を見ながら、降りるべき場所を的確に判断でき
るし、仮に乗るべき路線を間違っても、すぐに気づくことができる。またわざと遠回りをするような悪質な
タクシー運転手に、即座にクレームを言うこともできる。その後ドイツでも、トラムなどを自在に利用でき
るようになっただけでなく、現在地の近所にどのような店や施設があるか、あたかもそこの住人であるかの
ごとく知ることができた。したがって、小職の最近の外国出張では、目的国に到着して最初にすることは、
(2) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
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データ定額オプションのあるプリペイドSIMを購入することである。
さて、3月11日に発生した東日本大震災は、東北地域を中心に未曾有の被害を与えた。未だに行方不明の
方も数千人の単位でおられるし、津波に襲われた地域や放射能で汚染された地域の復興は長い道のりになる
と予想される。本学でも、震災直後からその対応に追われた。とりわけ、総合情報処理センターとしては、
危機時の対応としてネットワーク機能の復旧と維持が最も重要な任務であった。幸いにして、本学は停電に
も遭わず、またネットワーク機能は基本的に失われなかったため大きな騒ぎにはならなかったが、DNSサー
バのトラブルでメール機能が一時的に不調になるなどの障害が生じた。災害時の情報提供ならびに情報収集
に関しても、多くの教訓を得た。本学では情報提供は基本的にWEBで行ったが、携帯端末でも見やすいよ
うに画像を抜き、テキストだけを用いたものに急遽差し替えた。また、時々刻々変化する状況に学生が何
を考えどういった要望があるのかを調査するために、twitterを活用した。具体的には、学生の書き込みを
ウォッチする職員を1名配置し、吸い上げた情報を定期的に報告してもらった。
そして、最も重要だが困難であったものが安否確認である。特に、沿岸地域は基地局等の通信設備が津波
で破壊されるなどし、連絡の取りようがない状態がしばらく続いた。テレビテロップを利用して連絡を呼び
かけるなどして、全構成員の無事が確認されたのは震災発生から12日後の3月23日であった。現在の携帯
端末の無線通信は、局所的に行っている。そのため、今回の災害のようにエリアを担当する基地局が被害に
遭うと全く機能しなくなってしまう。それ以外にも、発信数が急激に増大して通話が著しく困難になるとい
う問題もある。今回の津波では、小職の周りだけを見ても、もし通話ができていれば命を落とさずに済んだ
であろうという事例がいくつかあった。全体数としては相当な数になるのではないかと残念でならない。
携帯端末は普段は便利なツールで十分であるが、今回の災害を振り返って考えるとき、危機対策用の重要
なデバイスとして位置付けて開発を進めることも必要ではないかと感じる。
2012−02
私のセンター利用授業20年小史
(3)
私のセンター利用授業20年小史
総合情報処理センター長 阿 部 成 治
大学で担当している授業の内容は、科学技術の発展によって変化していくが、変わるのはごく一部で、大
部分は安定しているのが普通である。しかし、情報処理機器を置くセンターで行う授業の内容は、近年、大
きく変化してきた。私は、福島大学に赴任して3年目に当たる1990年度から、センターを利用した情報処
理関係の授業を行ってきた。当初は「家庭情報処理」という科目名だったが、大学改組の機会に「生活情報処
理」に変更し、さらに教育学部が人間発達文化学類になった後は「情報専門リテラシー」に変わった。前者の
2つは高等学校家庭科の免許対応科目として設置していたものだが、
「情報専門リテラシー」は学類の必修科
目をクラス毎に行っているもので、位置づけも異なる。
授業の科目名変更はそれほど困難ではなかったが、
「授業内容」には頭を痛めることもあった。内容の変更
は、社会におけるコンピュータの普及と役割の変化を反映している面が大きく、私が担当してきた授業を振
り返ると、情報社会の進展が垣間見える。そこで、前任校で情報処理の授業を担当していた1980年代から、
経過を辿っていきたい。
1.プログラム言語「フォートラン」
福島大学に赴任前の1980年代に、私は工業高等専門学校の建築学科でフォートランの授業を担当してい
た。日本の科学技術を担うために設置された高専には小型の汎用機が導入されており、それを研究に活用し
ていたからである。当時のコンピュータは「電子計算機」で、プログラム言語はフォートランが中心だった。
これに対応して全学科でフォートラン教育を実施していたが、パンチ入力で授業を行うにはパンチ機が少な
過ぎるので、マークシート方式であった。
当時は、NECのPC-8000シリーズを契機として、パソコンが社会に登場し始めた時期であった。建築学
科でも、若い教員のパソコン使用に刺激され、数社のパソコンを購入して比較してみた。使用してみると、
BASIC言語は文法がフォートランと類似している上、修得がより容易に感じられた。そこで、マークシー
トで汎用機を使用するより、クラス人数だけパソコンを揃え、BASICを学ぶ方が有効ではないかと、他の
学科に呼びかけてみた。
「学校ではしっかりした言語を教えるべきである」という反対で、BASIC教育は実現できなかったが、パ
ソコンを使用し、CP/M上で走るフォートランで授業を行う妥協案がまとまった。クラスで1台の汎用機を
共同で使用していた時は、順番待ちのため、作成したプログラムの結果が出るまで数十分かかっていた。一
方、パソコンはすぐに結果が出るので、授業能率が大いに向上した。ただ、教える方は多忙となり、40人
のクラスを1人で教えるのは無謀な試みだと感じるようになった。プログラミングがよくわかっている生徒
の協力で、何とか授業を進めていたのが実態である。
(4) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
2.BASICと表計算ソフト
福島大学教育学部のカリキュラムは、教育職員免許法の基準に強く影響される。免許法の基準はたびた
び改定され、高等学校の家庭科免許に
「情報処理」が必要になったので、どう対処するのがいいか考えた。学
生の卒業後を考えると、是非パソコンに触れる授業を行いたいと考え、情報処理センターを訪問して相談
したところ、演習室
(現在のIPC1)にNECのPC-9800シリーズが並び、ソフトはBASICに加え、一太郎と
Lotus1-2-3が入っていることを知った。当時は一太郎もLotus1-2-3も1本の定価が98,000円と高価なソフ
トだったので、さすがは大学だと思った記憶がある。そこで、
「家庭情報処理」
という科目を立てることとした。
当時の教育学部では、パソコンにさわらないまま卒業する学生が多い一方、教師として授業にパソコンを
どう活用するかが議論となっていた。教育学部の教員が協力してパソコンを扱う授業を設置したところ、受
講希望者が100名を超えてセンター演習室に入りきらず、抽選を行ったという噂が聞こえてきた。家庭科の
免許取得のために設置する科目が抽選になり、免許を取得できなくなる学生が出ると困るので、
「家庭情報処
理」は家庭科免許取得を目ざす学生に限って受講可能とした。毎年20名前後が受講し、提出課題と期末試験
で評価を行った。
当時は、
「 パソコンはBASIC」という時代だった。そこで、
表 1 1992 年度の授業概要
当初の授業内容は、BASICがほぼ6 〜7割で、残りはLotus
回
を扱った(表1)。1時間目はパソコンの電源の入れ方とキー
パソコンの使用法、タイピング練習、
1
ダイレクトとプログラムモード
ボードの説明から入り、プログラムとその走らせ方まで扱っ
2 フロッピィの扱い、プログラム入出力
た。そして、プログラミングの便利さが感じられるようにな
3 数字と文字、定数と変数、PRINT文
ることを目ざし、GOTO文、IF文、FOR 〜NEXT文と進んだ。
4 INPUT文、GOTO文とIF文
BASICにはダイレクトモードがあるので、フォートランと
比較して学習当初のハードルが低く、教えやすかった。授業
内容
5 マウスによる描画等(中学校課程)
6 課題①
7 マウスによる描画等(小学校課程)
を受けた学生のなかに、卒業後にBASICの知識を活用した
8 FOR 〜NEXT文、課題②
者が何人いるかは不明だが、フローチャートは授業案を考え
9 Lotusの操作とコマンドメニュー
る際などに役立っているに違いない。
10 Lotusによる家計簿作成
Lotusを扱ったのは、当時の家庭科におけるパソコン利用
に応じる面があった。学生にもワープロ専用機が普及し始め
た時代で、卒論作成で表計算ソフトを利用する可能性があっ
11 Lotusによるグラフや並べ替え
12 Lotusによる栄養計算
注)5・7回は教育実習で半数ずつ不在
た。当時はまだエクセルはほとんど使用されず、最も普及していたのがLotus1-2-3であった。そこで、基
本的な操作に続き、家計簿と献立の栄養計算を教材に、表計算を行った。その後、1995年春の機器更新で
センターからPC-9800シリーズが姿を消し、OSがウィンドウズ3.1となり、ソフトもエクセルとワードに
変化した。そこで、1995年度から、Lotusに代え、エクセルで表計算の授業を行った。
3.ホームページとエクセル
理工系学部の設置を目ざしていた福島大学では、その準備として、教育学部に教員免許を義務付けない「新
課程」を設置した。新課程には「情報科学教育コース」があり、そのカリキュラムで、2年生以上で受講でき
る情報関連科目として「家庭情報処理」が位置づけられることになった。そこで、新課程の学生が授業を受け
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私のセンター利用授業20年小史
(5)
る1996年度から授業内容を変更した。情報コースではプログラミング言語はCを基本とし、BASICは扱わ
ないということだったので、BASICで頑張る方法もあったかもしれない。しかし、
「もうBASICを教える時
代ではない」と考えた。
当時、私もウィンドウズパソコンを入手し、研究室でインターネットに接続して、メールに加え、ネット
スケープでホームページを利用し始めていた。その結果、パソコンが、
「電子計算機」から「コミュニケーショ
ンの手段」へと変化し、パソコン利用法が大きく変わったのである。情報科学教育コースの教員に聞いたと
ころ、授業でホームページ作成を扱う予定はないということだったので、BASICに代え、ホームページ作
成を扱うことにした。授業に先立ち、私も学部のサーバを利用して研究室のホームページを作成し、1996
年9月に公開した。
表2がこの時期の授業内容である。それまで行っていた
表 2 1996 ~ 99 年度の授業概要
期末試験は廃止し、エクセルによる表の作成(自由課題)、
回
メール、そしてホームページ作成の3課題で評価を行った。
1 ウィンドウズの説明、ペイントで描画
当初はホームページをアップするにはftpやTelnetの使用が
必要で、学生も少し手間取っていた。その後、情報処理セン
内容
2 タイピング練習、エクセルの説明
3 エクセルの基本的な操作法
4 エクセルによる家計簿作成
ターではエクスプローラで簡単にアップできるように改善さ
5 エクセルによる栄養計算、自由課題①
れ、ホームページの内容面に力を入れることができるように
6 メールの使用法②、自由課題①
なった。
7 ネットスケープの利用、html文書
ホームページの作成は、普通のエディタで行うこととし、
ホームページ作成のソフト等を使用することは禁止した。情
報科学教育コースではプログラミング作成で使い慣れたエ
ディタを使用するケースが多かったが、エディタという言葉
を聞いたことがない家庭科の学生には、メモ帳を使用しても
8 ホームページの作成技術
9 ホームページのコンテンツ
10 ホームページのアップ
11 ホームページ課題の個別指導③
12
〃
注)丸数字は課題番号を示す(次表も同じ)
らった。もちろん、情報科学教育コースと家庭科の学生では、パソコンへの習熟度が大きく異なる。そこで、
エクセルもホームページも課題の自由度を大きくし、学生の状況に応じた内容を扱えるようにした。
その後も授業内容の変化は続いた。パソコンの普及に対応し、大学の共通教育で情報処理が必修となり、
ワードやエクセルを学ぶようになった際は、
「この授業でエクセルを扱えなくなるかもしれない」と心配した
が、そうならずに済んだ。担当教員によって内容が少しずつ異なるようだが、学生の話では、共通教育では
タイピングやワードに重点が置かれ、エクセルを自由に使用する課題はないということだった。ただ、タイ
ピングやネットスケープの利用法、メールの使用法を扱う必要はなくなった。そこで、2000年度からこれ
らを省き、その分でエクセルとホームページの内容を充実させた。科目の名称を「家庭情報処理」から
「生活
情報処理」に変更したのもこの時期で、大学改組で、この授業を受ける可能性のある情報科学教育コースの
定員が増加し、家庭科より情報コースが中心になったことに配慮したものである。
そうする間も、社会におけるパソコンの使用状況は変化し続け、ホームページを作成するソフトが普及し、
ワープロで作成した文書をそのままホームページとして保存することも簡単になった。これらと比較し、エ
ディタでタグを考えながら作成すると非常に軽いホームページができ、タグを理解する意味もある。ただ、ホー
ムページにあまり時間をかける必要はないと考えた。そこで、それまで5:5だったホームページ作成とエクセ
(6) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
ルの比率を、ホームページ3、エクセル7の割合に変更した。
表 3 2003 ~ 06 年度の授業概要
さらに2003年度からは、エクセルとホームページの順番を変
回
更し、まずホームページを軽く扱い、その後にエクセルを扱っ
1 ペイントで描画
て、授業の中心がエクセルにあることを明確にした。提出す
る課題も、ホームページ2、エクセル6の計8課題で、エクセ
内容
2 ホームページとタグ
3 ホームページのアップ①
4 ホームページ作成の個別指導②
ルでは検索と照合、およびデータベース機能まで扱った。
5 エクセルの基本的な操作法
こうして2006年度の授業でホームページを扱っていた際
6 エクセルによる家計簿の作成③
に、意外なことを知った。それは、学生の間でブログの作成
7 エクセルによる成績表の作成④
が広がっている、という話しである。調べてみたところ、ブ
ログに凝っている学生は、ホームページ作成にも力を入れる
傾向が認められた。学生は、大学で教えられなくても、ブロ
グを使用し、自力でコミュニケーションを行っているわけで
8 エクセルにおける各種関数⑤
9 エクセル自由課題⑥
10 〃
11 エクセルによる検索と照合⑦
12 エクセルによるデータベース入門⑧
ある。こうして、
「ホームページ作成を授業で扱う意味がある
のだろうか」と考えざるを得なくなった。
ちょうど翌年の2007年から、生活情報処理に代え、新しい人間発達文化学類に入学し、社会科と家庭科の関
連科目を学ぶ学生で構成される
「地域生活文化クラス」
で、必修の
「情報専門リテラシー」
を担当することになって
いた。そこで、ホームページ作成の時間を、インターネットによる情報収集とその加工にあてることにした。
4.エクセルとインターネット
2007年度からスタートした「情報専門リテラシー」で最も困った点は、
「必修」であるにもかかわらず、最
も多くの学生が教育実習に出かける3年生前期に置かれていることである。しかも、実習は一斉に行われる
わけではなく、附属中学校、附属小学校に加え、母校実習と、日程が微妙にずれる。そこで、
「教育実習のた
め、さみだれ式に4週間の期間不在となる学生がそれほど不利にならないようにするには、どういう方法が
あるのか」と、試行錯誤することになった。
それまで、12月末の授業2回と冬休み期間を利用して、
「エクセル自由課題」という、データを自由に選ん
で表と図を作成する課題を行っていた(表3)
。エクセルを先に扱うと、この自由課題がほぼ教育実習の時期
になるので、4回の授業をあててゆっくり行い、教育実習による遅れを取り戻し易くした。もうひとつの対
策は、教育実習に行く学生は、自由課題に代えて「教育実習先のパソコン活用状況」という課題を選択できる
ことである。前者の対策は、一定の効果を発揮した。一方、後者の代替課題は、選択する学生が少ない上に、
多忙な教育実習中に調べるために内容の薄いレポートが大半だったので、数年で止めた。代わりに2011年
度に実施してみたのが、
「教育実習で多数の学生が不在の時に、評価対象としない軽めの教材を扱う」方法で
ある。2011年度は「ペイントで描絵」と「パワーポイントの練習」をこの時期に扱い、効果を確認できたので、
2012年度はもう1週分を追加したいと考えている。なお、
「エクセル自由課題」に時間をかけた影響で、エク
セルで検索と照合、およびデータベース機能を扱うことができなくなり、エクセルの提出課題数が2つ減っ
た。この両方を復活させるのは困難だが、2012年度にはどちらか一方は実施したいと考えている。
ホームページ作成に代えて導入したインターネットによる資料収集と加工は、各市町村議会の会議録か、
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私のセンター利用授業20年小史
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統計局が提供している国勢調査等のデータを選択する形で行った。とくに社会科関係の学生は、市町村議会
の議論に興味を引かれるはずである。実施してみると、国勢調査等を選ぶ学生は少数で、家庭科を含め、大
半の学生が市町村議会を選択した。そこで、2011年度から、エクセル自由課題で国勢調査等のデータを使
用することにして、全員がインターネット上の「統計局データ」と「市町村議会会議録」に触れるようにした。
エクセル自由課題では何のデータを扱うかを決めるのに時間がかかる学生がいたので、その時間を短縮する
効果もあったが、課題の自由度は幾分狭くなった。いずれにせよ、ネットを活用して情報を集め、それを加
工することは、今後の情報社会において重要な能力になるであろう。
5.あとがき
この20年を振り返ると、センターを利用した私の授業が大きく変化してきたことがわかる。
「表計算ソフ
ト」が柱の1つとなっている点は変わらないが、もう1本の柱が、当初の「BASIC」から、
「ホームページ作成」
を経て、
「インターネットによる資料収集と加工」へと変化した。これは、社会におけるコンピュータの役割
が変化してきたことを反映しているものだが、短い期間に授業内容の柱が2回も変わることは、他の授業で
は考えられないことである。
定年が近づき、私の「センター利用授業」は終わりが近づいてきた。しかし、この情報処理センターを使用
する授業は、今後も変化し続け、発展していくことと思う。総合情報処理センター長として今後の展開に期
待し、小史を閉じたい。
(8) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
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仮想サーバとクラウドサービスを活用した
新しい演習室クライアントシステム
総合情報処理センター 本 田 修 啓
1. はじめに
演習室システムは、数百台のクライアントPCへの効率的なセキュリティ更新対応や、追加ソフトウェア
導入を迅速かつ効率的に行う必要がある。またサーバにおいては、講義実習時に集中する大量の負荷に対応
できる必要がある。これらは一般のコンピュータシステムとは異なった特徴であり、大学の情報処理セン
ターの演習室システム構築固有の難しさであろう。
今回の更新では、クライアントPCではネットブート型シンクライアント化による迅速性の確保と、作業負
担の軽減を目指し、サーバにおいては仮想化サーバ技術およびクラウドサービスを活用することで、集中的な
負荷に対応可能なサーバシステムを、実サーバ台数を圧縮しコスト削減を図りつつ実現することを目指した。
2. システム設計の基本方針
2.1 ユーザフレンドリーなクライアントPC
最新のクライアントOS(Windows7、MacOS X Snow Lion)
を採用し、画面アスペスト比16:9の液
晶ワイドスクリーン型を採用した。加えてディスプレイ一体型とし、作業スペースを最大限確保する。
2.2 高セキュリティ
セキュリティ更新を迅速な適用を可能とするネットブート型シンクライアント端末とする。セキュリ
ティソフトを導入し、マルウェア感染を抑制する。
2.3 運用負担の軽減
メールシステムはインターネットクラウドサービスを利用することとし、メールサーバ廃止等で管理
するサーバ台数を削減する。ネットブート型シンクライアント採用により、セキュリティ更新作業負担
の軽減を行う。
2.4 省エネルギー
仮想サーバ方式を採用し、実サーバの台数を最小限に抑えることで空調に要する電力も含め省電力を
はかる。
2.5 レンタルサーバ化による可用性向上
www情報発信サーバについては、クラウド型仮想専用レンタルサーバとし、本総合情報処理センター
のメンテナンス作業時あるいは停電時サービス継続性を確保する。
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仮想サーバとクラウドサービスを活用した新しい演習室クライアントシステム
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3. システム構成
3.1全体構成
全体のシステム構成を図2に示す。本センター設備に加え附属学校コンピュータ設備も仕様に加え
一括調達を行った。
3.2 クライアントPC
図1 クライアントPC
ク ラ イ ア ン トPCはWindows7ク ラ イ ア ン ト396台、
Macintoshクライアント60台である。
Windows7 PCはCoreboot
(NTTデ ー タ 製 )に よ る
ネットブート型シンクライアント
(iSCSIブート)であり、
Macintosh PCはXserveによるネットブート
(Apple社製)
を採用した。両者アスペクト比16:9のワイドスクリーン
を採用した液晶ディスプレイ一体型PCである。
(図1)
3.3 ネットワーク構成
ネットワークは、サーバを置くサーバ室とクライアントPCを設置する各演習室間を 10G Ethernet
で接続し、各演習室ではクライアントPCをGigabit Ethernet (1G)でスター型に接続している。ス
イッチはCISCO社のCatalystスイッチを採用した。
ただし、付属学校については、WAN(100M)経由で接続している。
ネットワーク論理構成は、運用系と管理監視系に分け独立して設計した。
運用系ネットワーク論理構成図を図3に示す。
図2 教育・研究用電子計算機システム全体構成
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2012−02
クライアントIPネットワークを演習室毎に分けず、全体として1つのIPネットワークとして設計した。
また、ネットブートシステムの高速性確保を優先し、ネットブートサーバ、NASサーバおよびiSCSIス
トレージをクライアントと同じIPネットワークに配置している。
また、サーバ用IPネットワークはセキュリティを考慮し、機能ごとに3つに分離した構成としている。
冗長性確保および負荷分散のため、複数台のサーバを負荷分散装置で負荷分散する構成としている。
サーバは演習室クライアント以外の学内システムにサービスを提供するため、負荷分散装置は、演習室
側とインターネット側に配置する構成としている。この目的ではCISCO社のACEの仮想デバイス機能
が有効であった。
管理監視系ネットワークは、安全にssh、VMware、VNC等のリモートメンテナンスおよびSNMP監
視を行うためのネットワークである。各サーバは原則として、運用用と管理監視用のネットワークイン
タフェースを持つ。
図3 運用系ネットワーク論理構成
3.4 サーバ構成
実サーバ9台で構成している(表1、図4)。
5台のPCサーバではVMware環境を導入し21台の仮想サーバを運用している。
(表2)
表1 実サーバ一覧表
サーバ機種名
台数
用途
Mac Xserve
4台
Macintosh netbootサーバ他
Dell PowerEdge R410
5台
VMware vSphere
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仮想サーバとクラウドサービスを活用した新しい演習室クライアントシステム
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表2 VMware仮想サーバ一覧表
VMware仮想サーバ
台数
用途
OS等
Corebootサーバ
1台
Windows 7ネットブート
Linux, Coreboot
Active Directory認証サーバ
4台
Windows 7認証
Windows Server 2008
LDAP認証サーバ
2台
Linux, Macintosh認証
Linux, OpenLDAP
総合認証管理サーバ
1台
Unicorn ID manager
Linux, Unicorn ID manager
WWW代理サーバ
2台
WWW Proxy
Linux, Squid, DrWed AV
ファイルサーバ(NAS)
4台
ユーザファイル保存
Linux, samba
学生実習用WWWサーバ
1台
WWW情報発信
Linux, apache
学生実習用Linuxサーバ
5台
Linux実習用
Linux
システム運用監視サーバ
1台
運用監視(Zabbix)
Linux, Zabicom
図4 サーバ設置状況
3.4.1 Mac X serve (4台)
3台をMacintoshネットブートサーバ、1台をネットブート管理サーバとして構築している。こ
れらについては仮想化されていない。
3.4.2 Windows7ネットブートサーバ(Coreboot)
Windows7 PCがネットブートするための情報を提供するサーバである。OSイメージそのもの
は、iSCSIストレージから直接転送されるので、このサーバがクライアントPCに転送するデータ
量は小さい。付属学校クライアントPCへのネットブート情報提供も行っている。VMwareに構成
された仮想サーバである。
3.4.3 Active Directory認証サーバ(4台)
Windows7 PCのドメイン認証、ユーザ認証を行う認証サーバである。DNSサーバ機能も担っている。
3.4.4 LDAP認証サーバ(2台)
学生実習用WWWサーバ、学生実習用Linuxサーバのユーザ認証およびMacintosh PCのユーザ
認証を行うサーバである。
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3.4.5 統合認証管理サーバ(1台)
OSStech社製Unicorn ID Manager により、管理者によるActive Directoryサーバ、LDAPサー
バ、およびGoogleAppsにユーザアカウントおよびパスワードの同時登録、同時変更、同時削除が
行えるほか、学生ユーザ自身によるパスワード変更機能を有している。
付加機能として、学生ユーザ向けにパスワードリマインダー用質問と解答情報登録機能、パス
ワード初期化機能、Windowsプロファイル初期化する機能を提供しており、教員ユーザ向けに、
臨時アカウント発行機能を提供している。
3.4.6 ファイルサーバ(4台)
iSCSIストレージをマウントし、sambaによりWindws7PCユーザへファイル保存用領域を提供
し、NFSによりMacintosh PCおよび学生実習用Linuxサーバ、WWWサーバへファイル保存領域
を提供している。
提供領域は、Windows7用2GByte、Macintosh用2GByte、Linux用2GByteを上限としている。
各OS用の領域は重複させていない。
3.4.7 WWW代理サーバ(2台)
Squidによる代理サーバ機能を提供している。
マルウェア検出遮断ソフトウェアを有しており、Squidと連携して動作する。Windows7 PC
およびMacintosh PCはこのサーバを利用して、安全なインターネット利用が行える。このサーバ
はDNSキャッシュサーバ機能も有している。
3.5 メールシステム(Google Apps)
GoogleAppsを採用し、ipc.fukushima-u.ac.jp ドメインで利用できるよう構成した。ユーザ名、パ
スワードについては、Unicorn ID Manager により、Windows Active Directory およびLDAPサーバ
と同時登録・修正・削除する方法で同期が取られる。
ユーザ認証は本学のSSO認証サーバに問い合わせるのではなく、
GoogleAppsに保存された情報で行われる。
Webmailとしての利用だけでなく、pop3、imapでの利用も可能となっている。
3.6 学生実習用Linuxサーバ
Linux実習については、5台の学生実習用LinuxサーバをVMware仮想サーバとして用意し、PC端末
からVNCクライアントソフトあるいはsshクライアントを利用し、GUIあるいはCUIで利用できる環境
を提供している。
負荷分散装置経由でこのサーバにアクセスするため、1台のサーバに見えるため、学生は5台の実サー
バを意識することなくサービスを利用することができる。
管理面においては、1台にセキュリティ更新を実施することで、他の4台にも更新が行われるよう工
夫されており、運用負担が軽減される。
2012−02
仮想サーバとクラウドサービスを活用した新しい演習室クライアントシステム
(13)
3.7 WWWサーバ
WWWサーバについては、これまでの1台のサーバを総合情報処理センターの情報を発信するサーバ
と学生実習用のサーバに分離し、総合情報処理センター情報発信サーバはレンタルサーバを利用し、学
生実習用WWWサーバのみ、VMware仮想サーバとして本センターで運用することとした。WWWサー
バソフトとしてApacheを利用し、NetCommons、GeeklogのCMSを導入した。
総合情報処理センターWWWサーバについては、仮想専用サーバ方式のレンタルサーバとして実現
し、全学DNSサーバとしても活用している。
4. ネットワークストレージサービス
クラウドサービスとして個人向けネットワークストレージサービスが提供されており、1-2GByteの容量
を無料で提供しているサービスも多い。
学生用に提供しているファイルサーバの保存領域は2GByteであるが、保存領域が不足することも想定し、
クライアントPCには、ネットワークストレージ用クライアントソフトを導入した。
学生が個人としてネットワークストレージサービスに利用登録を行うことで、クライアントPCからこの
サービスが利用可能となり、容量不足の解決の他、自宅のパソコンとのデータ交換や、異なるOSとのデー
タ交換に有効に利用できると考えている。
5. 運用管理支援システム
ネットワーク機器とサーバを同一のユーザインタフェースで監視するため、ZABBIXの商用版である
ZABICOM監視サーバをVMware仮想サーバとして構築した。ZABICOMにより、ネットワーク流量の他、
サーバについてはCPU負荷、ディスクおよびメモリ利用状況把握が容易であり、設定値を超えた場合、メー
ルで管理担当に通知することが可能である。
図5 ZABICOMによるネットワーク流量監視
(14) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
Windows7 PC利用については、
Corebootサーバログにログオン、ログアウト時刻情報が記録されるので、
この情報を利用することで、PC利用状況を容易に把握することができる。
図6 Windows7 PC利用状況
6. 運用状況と評価
6.1 東日本大震災の影響
3月の運用開始後4 ヶ月経過したが、3月11日に東日本大震災が発生した。サーバへの影響は幸いな
ことにほとんどなかったが、クライアントPCの机からの落下による破損が多発した。ディスプレイ一
体型のPCは重心が高いせいか、地震の際、机から落下しやすいようである。クライアント修理に2 ヶ
月以上の時間が必要であった。
6.2 ネットブート性能
Windows7、Macintoshとも電源投入後90秒程度起動し、起動失敗はほとんどなく快適である。
附属学校クライアントは、本センターに設置されたCorebootサーバからWAN(100M)経由で起動用
情報を得て現地設置のiSCSIストレージから直接OSイメージをダウンロードして起動するが、特に問
題は発生していない。
6.3 ファイルサーバ性能
ファイルサーバについては若干の機能不足があり、ログオン時の遅延等が発生している。割り当て資
源の見直し等で改善される見込みである。
6.4 省エネルギー
仮想サーバ化およびクラウドサービス活用の目的の一つは、実サーバ削減による省エネルギー効果である。
講義開始後の5月および6月の本センターの使用電力については約3割の省エネルギーが達成できている。
2012−02
仮想サーバとクラウドサービスを活用した新しい演習室クライアントシステム
(15)
表3 電力使用量(単位 kWh)
年度
3月
4月
5月
6月
2010年
38,220
43,590
31,710
40,190
2011年
25,180
22,890
23,860
26,870
6.5 セキュリティ更新作業
Windows7 PCについてはマイクロソフト社からの月例セキュリティ更新提供にあわせ実施している。
前システムのマルチキャストによるディスクイメージ配信作業は、ほぼ1週間の作業期間を要したが、
ほぼ1日の作業に短縮されている。
7. おわりに
本センターは、技術職員が配置されておらず、専任教員1名と業務委託職員および本来技術が専門でない
少数の事務職員とで協力しシステムの運用を行っている。そのような事情から、サーバ数を削減、運用負担
の軽減による管理負担の軽減は、セキュリティ対策に手を抜けない状況をも考慮して必要なことであった。
そのような事情から、メールシステムのクラウド化が必要であったし、認証においては運用負担が大きい、
SSO認証サーバの構築・運用を回避し、認証情報はクラウド側にも置く方式をとった。
3月に大震災に見舞われたが、本センターが停電等で停止した場合でもメールが利用でき、情報発信が行
える必要性を痛感したが、今回紹介したシステムは、この意味でも有効であると感じた。
8. 謝辞
新システムの基本仕様を策定するにあたり、見学の機会を提供いただき、また貴重なご意見をいただいた、
群馬大学総合情報メディアセンターの皆様、学習院大学計算機センターの皆様に感謝いたします。
情報システムは生き物であり、日常のメインテナンスやユーザサポートがあってはじめて性能を維持でき
る。日々ご努力下さっている総合情報処理センター事務室スタッフに深く感謝する。
9. 参考文献
[1]http://www.coreboot.jp/ Corebootホームページ
[2]http://www.osstech.co.jp/product/unicorn Unicorn ID managerホームページ
[3]http://www.zabbix.jp/ ZABBIX-JPホームページ
(16) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
スマートフォンの活用について
総合情報処理センター 本 田 修 啓
1. はじめに
iPhoneおよびAndriod等のいわゆるスマートフォンの普及が急速に進んでいる。これらにおいては、携
帯電話機能に加え、高解像度ディスプレイを指で自在に操作可能なユーザインタフェースにより快適なイン
ターネット利用が可能である。パソコン用コンテンツがストレスなく利用できるほか、スマートフォンに最
適化されたコンテンツ提供も増えている。
大学教員はノート型パソコンを出張先等に持ち歩くことが多い。プレゼンテーションツールとしてあるい
は電子メール利用やスケジュール確認がその目的である。しかしながらノート型パソコンを持ち歩くこと
は、盗難をはじめセキュリティ面で大きなリスクを伴うことも忘れてはならない。
2010年11月にiPhone4を入手し利用を通して評価を行っている。本報告ではiPhone4を利用したパソコンとの
連携機能、出張先での利用、本学ネットワーク資源利用を紹介し、今後のスマートフォンの可能性について考察する。
2. スマートフォンとは
スマートフォンという言葉が一般的に使用されるようになったのは、2007年にアップル社から発売さ
れたiPhoneの商業的な成功後であろう。物理的な押しボタンを全廃し、高精度ディスプレイに表示され
るソフトキーを指で操作するインタフェースが採用されている。利用する電話、ブラウザ、メーラ、その他
のアプリケーションに適したソフトキー配置が可能で、2本の指を使用し、自在に画面の拡大・縮小、スク
ロールが行え、PC用コンテンツもストレスなくブラウズできる特徴がある。
一方Google社から同様のユーザインタフェースを持つAndriod OSが開発され、このOSを搭載した携帯電話が複数
のベンダから多数発売されている。これらiPhoneおよびAndroid携帯電話をスマートフォンと総称することが多い。
3. 主な機能と職場パソコンとの連携
3.1 スケジューラ
Outlookを利用しPCでスケジュール管理を行っている。スケジュールを
iPhoneのスケジューラと同期できれば、予定を二重に入力する手間が省け
便利である。iPhoneではiTunesを利用してスケジュール同期を行うことが
できる。この方法はiPhoneとPCのUSB端子を専用ケーブルで接続する必
要があるが、充電をかねて行えるので負担は少ない。
航空機移動中は利用できないが、出張先、宿泊先、交通移動中で場所を
選ばすスケジュールを確認、新たな予定を追加し、それが職場のパソコン
にも反映されるのは便利である。
図1 iPhone用スケジュール
管理ソフト
「さいすけ」
2012−02
スマートフォンの活用について
(17)
Googleカレンダーと同期を行う機能も用意されており、Googleカレンダーでスケジュール管理を
行っている、あるいはPCのスケジューラがGoogleカレンダーと同期機能を持っている場合は、有線接
続を行わなくともGoogleカレンダーを仲介としPCのスケジューラと同期が行えるようだが、こちらは
試していない。図1に「さいすけ」の週表示画面を示した。
3.2 ファイル共有
図2 エクスプローラによるiPhoneフォルダ操作
OSやiTunes機能を利用し、PCとiPhoneの有線での
ファイル交換や同期が可能である。ただし、iPhoneの
ファイル保存領域はPCと比較し小さく、必要なファイ
ルを意識して転送する必要がある。iTunes対象外となる
一般ファイル共有機能の利用感はUSBメモリに近く、特
に使いやすいとはいえない。
(図2)
インターネットクラウドサービスであるネットスト
レージのいくつかは、iPhone用アプリケーションを無償で提供している。ネットストレージを利用する
ことで、PCとiPhoneのファイル共有がストレスなく行える。またiPhoneのファイル保存領域を消費せず、
必要な時必要なファイルを取り出せるメリットがある。アプリケーションを導入し、利用してみたネット
ストレージをいくつか紹介する。小容量なら無償で利用できるサービスもあり、学生でも利用しやすい。
⑴ Dropbox
図3 dropbox
図4 Quanp for iPhone
iPhone用アプリケーションが提供されてい
る。無償で2GBの容量を利用できる。パソコン
用アプリケーションはWindows,Macintoshの
他Linux
(Ubuntu,Debian,Fedora)
でも利用す
ることができるので、これらとフォルダ、ファイ
ルの共有が可能となる。IPCパソコンにもイン
ストールされている。
(図3)
⑵ Quanp
iPhone用アプリケーションが提供されている。無償で1GBの容量を利用できる。パソコン用ア
プリケーションは、WindowsおよびMacintosh で利用できる。Linuxからもブラウザ経由で利用
できる。IPCパソコンにもインストールされている。
(図4)
⑶ Zumodrive
iPhone用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン が 提 供 さ れ て い る。 無 償 で1 〜2GBの 容 量 を 利 用 で き る。
Windows,Macintoshの他、Linux(Ubuntu, Fedra, RedHat, CentOS)用アプリケーションも
提供されており、IPCパソコンの他、Linux演習用サーバでも利用できる。
(図5)
(18) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
⑷ Skydrive
2012−02
図5 Zumodrive
図6 Live Messenger
iPhone用 に 専 用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン は
提 供 さ れ て い な い が、Windows Live
MessengerのSkydrive利用機能を利用して
25GBの容量を無償で利用することができ
る。パソコンからもブラウザを利用して利
用が可能である。
(図6)
3.3 ノート共有(Evernote)
図7 Evernote for iPhone
調査や研究ではノートを作りながら進めることも多い。ノートには新聞のス
クラップや、書籍のコピーを貼り付けることも多いし、講演や講義を聴きなが
らメモを取ることも多い。EvernoteはPCやスマートフォンでこれらのことを
行うサービスで、ノートにはメモ入力の他、ブラウザの情報を貼付けたり、写
真やマルチメディア情報を添付することができる。出張移動時の列車中やホテ
ル等で思いついたアイデアを書留め、あとで職場のパソコンでメモを整理する
ことが可能である。情報はノートという単位で管理され、タグ付けによりあと
で利用しやすいように整理することができる便利なクラウドサービスである。
Evernoteでは、簡単にPCとスマートフォンの間で情報共有が行える。
フォルダ構造を意識しないですむので、クラウドストレージより楽に情報共有が行える。図7にiPhone
用Evernoteアプリ「Fastever」、図8にWindows7用でノート共有している例を示した。
図 8 Windows用Evernoteクライアント(ノートが同期されている)
3.4 ブラウザ
標準ブラウザとしてSafariが利用できる。他にいくつかのブラウザも利用することができる。画面の
拡大が自在に行えるので、スマートフォン用のコンテンツだけでなく、一般のパソコン用コンテンツ閲
2012−02
スマートフォンの活用について
(19)
覧も比較的快適である。ただし、Flashに対応していないため、Flashコンテンツは表示されない。図9に
iPhone標準ブラウザであるSafari利用例を、図10に無料で利用できるiLunascapeのブラウズ例を示す。
図9 標準ブラウザSafariによるブラウズ
3.5 電子メール利用
図10 iLunascapeによるブラウズ
図11 iPhone標準メーラ
図12 SafariでIPCWebmail
iPhoneを契約すると、電話会社ド
メインのアドレスが付与され、iOS附
属標準メーラで利用することができ
る。学内メールサーバに到着するメー
ルも、転送機能を起用すれば、この
メーラで読むことができる。
(図11)
IPCメールサーバは、GoogleApps
を 使 用 し たWebmailで あ る が、 ス
マートフォン用インタフェースが
用 意 さ れ て お り、Safari等 を 利 用
して快適に利用することができる。
(図12)
他の学類メールサーバでもwebブラウザによる利用が行える場合、iPhoneブラウザを利用して、直
接利用が可能である。
(20) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
3.6 携帯電話用コンテンツ閲覧
図13 KeitaiEmuによる携帯
携帯電話ブラウザをエミュレートするブラウザをiTunesから導入するこ 電話コンテンツ閲覧
とで、一部制限はあるものの携帯電話向けコンテンツの閲覧が可能となる。
(図13)
スマートフォン向けコンテンツ対応CMSも増えており、スマートフォン
向けコンテンツの増加が見込まれるので、今後は携帯向けコンテンツを閲
覧する必要は減少すると予想される。
ただ、iPhone4はFelica機能を有しておらず、モバイルSUICA等のサー
ビス(新幹線指定席予約等)が利用できないという課題がある。
(Androidで
は対応している製品もある)また、月額課金が必要な携帯サイトも閲覧でき
ない。
3.7 PDF閲覧ツールと電子ブック
予稿や会議資料のPDF配布が増えている。iPhone用PDF閲覧ツールを利用すれば、指操作により快
適に表示拡大や閲覧場所移動が行える。学会、研究会で、スマートフォンを使用して予稿を閲覧してい
る例も多く見かけるようになった。別売されている補助バッテリーを活用すれば、AC電源がない会場
での長時間の講演でも、バッテリー切れを気にせず閲覧できるのがありがたい。
3.8 VPN接続を利用した学内資源の利用
本学には学内IP限定で閲覧が行えるグループウェアや掲示板等のネットワーク資源が運用されている。
出張先等からこれらを利用したい場合を想定し、総合情報処理センターでは、VPNアクセスポイントを設
置運用している。このiPhoneのVPNアプリケーションを使って学内にVPNすることができる。
(図14)
Androidについても対応するVPNソフトが提供されている。
図14 CISCO AnyConnect によるFAINS VPN利用例
2012−02
スマートフォンの活用について
(21)
4. ネットワーク接続
4.1 一般状況
iPhoneのネットワーク接続は、電話回線としてはソフトバンク W-CDMA(3G)を利用する。ネッ
ト利用については無線LAN(以下Wi-Fiと記述する)接続も利用することができる。W-CDMAデータ通
信 が 最 大384Kbpsで あ る の に 対 し、Wi-FiはIEEE802.11b(11Mbps)、IEEE802.11g(54Mbps)、
IEEE802.11n(600Mbps)であり、高速な通信をおこなえるので、より快適に利用できる。ソフトバ
ンクWi-Fiスポットについては簡単な設定で利用することができる。その他のアクセスポイント(自営含
む)については、最初の接続で手動設定が必要だが、以降は自動接続設定が可能である。
4.2 学内状況
図15 FAINSアクセスポイントの利用(SmartSignOn for FEREC)
学内では、3G回線が比較的良好な電波状態
で利用できるが、FAINS無線アクセスポイン
トを利用することでより快適にネット利用が
行える。FAINS無線アクセスポイント利用に
は認証が必要となるが、手続きを簡単に行う
ためのアプリケーションがiPhone用および
Android用に無償で提供されている。
(図15)
FAINS無線アクセスポイントを利用する
ためにはIPC利用アカウントが必要で、あら
かじめ取得しておく必要がある。
4.3 出張先、ホテル等の状況(国内)
図16 客室でのインターネット利用情報(楽天トラベル)
学会、研究会等では、会場にWi-Fi
アクセスポイントが用意されること
が 多 い。 こ の 場 合SSIDと 接 続 パ ス
ワードが印刷物等で参加者に公開さ
れることが多い。配布されたSSID等
を入力することで会場Wi-Fiの利用が可能となる。ホテル等の宿泊施設でも有線LANあるいはWi-Fiが
利用の提供が増えた。インターネット予約サイトではホテルが客室でインターネット接続利用の可否を
確認できるので、ホテル予約時に確認すると安心できる。
(図16)
現在はほとんどのホテルで提供している状況となっているようである。
有線インターネット接続の場合、iPhoneは直接利用できないので、小型Wi-Fiアクセスポイントを持
参すると便利である。有線LAN接続が行えるノート型パソコンを持参するのであれば、USB接続型の
Wi-Fiアダプタも非常に安価に販売されている。
(22) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
5. ネットワーク接続(海外)
2012−02
図 17 海外3Gローミング接続(Swisscom)
5.1 データローミング(3G,GSM)
携帯電話3Gデータ通信ローミング
サービスを利用することで、国内と同じくメール、ブラウザ、その他のアプリケーションを利用するこ
とができる。ソフトバンクは「海外パケットし放題」という名称で定額サービスを行っており、上限のな
いパケット従量課金(数10万円にも上ることもあるらしい)を心配せずネットワークを利用することが
できる。利用感は国内とほぼ同じで、海外にいることを忘れるほどである。
「パケットし放題」はすべてのキャリアに対応していないので、
「ネットワーク選択」で手動接続にして
おき、対応キャリアを選択し接続後「データローミング」をオンにする配慮が必要である。
ヨーロッパでは、都市部では3G回線が利用できるが、地方部ではGSM回線しか利用できない場合も
ある。この場合は電子メール以外の利用は困難である。GSM回線であっても通話品質には問題はない。
5.2 Wi-Fiの利用
図18 Wi-Fi利用支援ソフト例
図19 有料Wi-Fi購入例
Wi-Fiアクセスポイントは、空港
やホテル等に設置されている。ただ
し、アクセスポイント利用は、有料
でクレジットカード決済が必要なこ
とが多い。出張先ではメールチェッ
クが主な利用、3Gデータローミン
グが利用できる場合、Wi-Fiを使う
SSID、パスワード入力が必要である
ことが多い。日本のWi-Fiサービス
やISPアカウントで簡単にローミン
グ利用を行うための支援アプリケー
ションが用意されているので、それ
図20 海外ホテル予約サイト(Booking.com)
を利用するのが簡単である。利用支
援ソフト例を図18に、有料サービス
購入確認例を図19に示す。
ホ テ ル で も、 日 本 同 様 イ ン タ ー
ネット接続が提供されることが一般
的となっている。ただし有料である
ことが多く、無料で提供される場合、部屋によって電波状態が悪かったり、つながっても高速通信が行
えなかったりすることも多く、3G接続の方がかえって快適ということも多いので注意を要する。
主要な海外ホテル予約サイトでは、インターネット接続環境の提供の有無が確認できる。
(図20)
2012−02
スマートフォンの活用について
5.3 海外で便利に利用できるアプリケーション
(23)
図21 マップの利用例
5.3.1 マップ
市街地を歩くとき、mapを利用して自分の位置を確認し、目
的地に行くためにどの道を行けば良いか確認できるのは便利で
ある。検索機能を利用し、歩行経路や現在地周辺のホテルやレ
ストランを検索することもできる。
(図21)
必要な地図データはネットワークで順次ダウンロードするこ
とになるので、3Gローミングは必須である。
5.3.2 050plus
050PlusはiPhoneのインターネット接続機能を利用した、
インターネット電話アプリケーションであり、050で始まる日
本の電話番号が割り当てられ、発信だけでなく受信も行える。
日本への通話を発信する場合、海外での利用でも料金は変わらず格安に通話が行える。携帯電話
ローミング機能で受信した場合、受信側にも課金が発生するが、050Plusで受信した場合、課金が
発生しない。Wi-Fi接続で広帯域が利用できる場合通話品質は非常に良いが、3G回線でも比較的快
適に通話できる。
5.3.3 Skype
SkypeはiPhoneのインターネット接続機能を利用した、インターネット電話アプリケーション
であり、Skype利用者間無料で通話が可能である。通話クレジットを購入することで、一般の電話
に発信する(Skype out)ことができる。滞在国の一般電話あるいは携帯電話に格安に通話すること
ができる。滞在が長期にわたるのであれば、滞在国の電話番号をSkype用に取得することも可能で、
取得すると電話受信が行えるほか、通話先への発信番号通知も可能となる。
6. セキュリティ
iPhoneに限らず、ノート型パソコン等情
報端末を出張先等に持参することには、
「盗
難」
「紛失」
等の情報流出事故の大きなリスク
がある。これはUSBメモリ等についても同
様である。iPhone4には、紛失や盗難に備
え、以下のような機能が備えられている。
⑴ 自動ロック機能と暗証番号による
ロック解除機能
一定時間が経過すると利用
図22 iPhoneの場所を探す (iCloud)
(24) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
ロックが設定され、自分だけが知っている暗証番号を入力しな
2012−02
図23 紛失時のリモート操作
いと利用できない。
⑵ SIMへのパスコード設定
3G回線に接続利用するために必要なSIMをロックする機能で
あり、電源投入時に、暗証番号を入力できなければ3G回線が利
用できない。オンラインストレージを利用している場合は必須
である。
⑶ ネットワークを利用した利用ロックと内容消去
アップル社のiPhone用クラウドサービスであるiCloudでは、紛失時の対応として、iPhoneの位
置情報、音を出す指示、リモートロック指示、リモートワイプ指示を提供している。この機能を利
用すれば、iPhone紛失あるいは盗難時、存在場所を確認し、音を出して位置確認、操作不能指示(リ
モートロック)そしてデータ削除(リモートワイプ)を行うことができる。
盗難紛失時の対応としては現時点ではとりあえず十分であろう。
ネットストレージを安全に利用するためには、TrueCrypt等暗号化ツールの併用が必須であるが、残念
なことに、iPhoneではファイルあるいはフォルダの暗号化・復号を行うためのWindows等のPCと共用で
きるアプリケーションが現時点では存在しないことが残念である。また、スマートフォンは入出力インタ
フェースこそ異なるもののパーソナルコンピュータと同様の機能を持っており、マルウェア感染の危険が今
後出てくることが予想される。パソコン同様のマルウェア対策が今後必要になる可能性は高そうである。
7. まとめ
iPhone等のスマートフォンは非常に操作性が良く、メールの閲覧やWeb利用ならパソコンを出張先に持
参する必要性はないと感じるほどである。iPhoneと利用感を共通するiPad等の出現と発展は、従来のキー
ボードとマウスを入力デバイスとするパーソナルコンピュータから、新しい情報端末への「革命」ともいえる
変化の始まりなのかもしれない。
8. 参考URL等
・http://www.saysoftware.net/saisuke_i/SaiSukeTop_J.html (さいすけ for iPhone)
・http://www.dropbox.com/ (DropBox)
・http://www.quanp.com/ (リコー Quanp)
・http://www.zumodrive.com/ (Zumodrive)
・http://windowslive.jp.msn.com/skydrive.htm (Microsoft SkyDrive)
・http://www.evernote.com/about/intl/jp/ (Evernote)
・http://itunes.apple.com/jp/app/fastever/id364580273?mt=8 (Fastever)
2012−02
スマートフォンの活用について
(25)
・http://www.apple.com/jp/safari/ (Safari)
・http://www.lunascape.jp/%E8%A3%BD%E5%93%81%E4%B8%80%E8%A6%A7/iLunascape.aspx
(iLunescape)
・http://itunes.apple.com/jp/app/keitaiemu/id308003826?mt=8 (KeitaiEmu)
・http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/sec/asmc/iphoug/iphone-ugac-ios4.2-J.pdf
(CISCO AnyConnect)
・http://mb.softbank.jp/mb/iphone/service/wi-fi/ (ソフトバンクWi-Fiスポット)
・http://www.smartsignon.jp/ (SmartSignOn for FEREC)
・http://travel.rakuten.co.jp/(国内ホテル予約サイト 楽天トラベル)
・http://mb.softbank.jp/mb/international/roaming/area_price/packet/ (ソフトバンク海外パケットし放題)
・http://www.hotspot.ne.jp/support/pdf/iPass_iphoneipod.pdf
(海外ローミングiPassConnectインストール&接続マニュアル iPhone,iPod touch,iPad編)
・http://www.booking.com/ (海外ホテル予約サイト booking.com)
・http://050plus.com/pc/index.html (050plus)
・http://www.skype.com/intl/ja/get-skype/on-your-mobile/download/iphone-for-skype/
(skype for iPhone)
(26) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
マッキントッシュ教室(IPC3)の利用と
ファイルの共有
共生システム理工学類 篠 田 伸 夫
今年度から総合情報処理センター(以下センターと略記)
教室は新システムに移行しました。利用できるオ
ペレーティングシステムの環境は、Windows7、Mac OS X 10.6、Redhat Linux
(VNC経由)
の3種類です。
昨年度までは独立してブート可能なLinuxもありましたが、VNC経由で同じ環境が利用できるので、今回の
システムからは外されています。ちなみに、理工学類のコンピュータ実習室も、総合情報処理センターに協
力いただいて同じシステムで運用されていますが、CentOS Linuxも独立してブート可能になっています。
センター2階のIPC3教室は、他の全ての教室と異なり、アップル社のiMacが設置されています。iMac
ではWindows7ではなく、Mac OS 10.6というオペレーティングシステムが動作しています。使い方は
Windowsとは若干異なりますが、マウスやウィンドウの操作については相違はそれほどありません。ログ
インのためのユーザ名やパスワードも、センター共通ですので、まだ使っていない方も触れてみてください。
iPhoneやiPad、iPod、Macbook Air等を自らデザインし販売しているアップル社の製品ですので、特にマ
ルチメディアの編集等ではWindowsとはまた異なったセンスを楽しめると思います。更に、オペレーティ
ングシステムの核となっている部分は、Windowsとは異なり、本格的なunixシステムですので、理工系の
研究でよく使われているXWindowベースのunixシステムの勉強にも使えます。
本稿では最初にIPC3で使える主なアプリケーションを紹介します。次に、センターの利用で知っている
と便利なファイル(主にテキストファイルやOffice系のファイル)を共有する方法について、注意点とともに
紹介します。最近では、スマートフォンも含めた異なったオペレーティングシステム間や、他のユーザ、自
宅のパソコンで同じファイルを共有したい、と考える人も多くなってきています。一言で「共有」と言っても
いろいろな目的と方法が必要になってきているのです。
1. IPC3で使えるアプリケーション
最近は、Windows用、Mac OS X用の両方が存在するアプリケーションも多くなっています。センター
の新システムでは、このようなアプリケーションは両方のシステムにインストールしています。iWork '09
は、Microsoft Office系のアプリケーションで、Officeで作成したファイルを読んだり、Office用に書き
出したりすることができます。ただし、レイアウトが崩れたりする場合もありますので、最終的にはどちら
か一方で編集することをおすすめします。Mac OS Xで作成する場合は、iWorkを使用した方が美しく編集
することができます。Mac OS X用のMicrosoft Office 2011という製品もありますが、IPC3には導入さ
れていません。
その他IPC3教室はプログラミングを学習するための環境も充実させています。興味のある人は、ぜひ自
習等に役立ててください。
2012−02
マッキントッシュ教室(IPC3)の利用とファイルの共有
(27)
表1 IPC3で利用できる主なアプリケーション
アプリケーション名
説明
Window 版有
Office 系ソフト
iWork '09 / Keynote
Office(PowerPoint)対応ソフト
×
iWork '09 / Numbers
Office(Excel)対応ソフト
×
iWork '09 / Pages
Office(Word)対応ソフト
×
OpenOffice.org
Office 互換ソフト
○
インターネット系ソフト
Safari
Safari Web ブラウザ
○
Firefox
Firefox Web ブラウザ
○
Google Chrome
Chrome Web ブラウザ
○
iWeb
ウェブページ作成ソフト
×
Mail
電子メールクライアント
△
Fetch
ファイル転送 sftp クライアント
△
Google Earth
世界地図表示
○
iChat
ビデオ / 文字チャットソフト
×
汎用画像表示ソフト
△
マルチメディア系ソフト
Preview
Adobe Reader
pdf ファイル表示ソフト
○
QuickTime Player
QuickTime 表示ソフト
○
iMovie
ムービー編集ソフト
×
iPhoto
写真整理
×
iTunes
iTunes
○
ImageJ
画像編集ソフト
○
Google SketchUp 8
3 次元スケッチソフト
○
Audacity
音響編集ソフト
○
GarageBand
音楽編集ソフト
×
Photo Booth
証明写真作成 * 風 * ソフト
×
プログラミング・シミュレーション・統計処理
Xcode
gcc, Objective-C 等の開発環境
×
mi2.1
プログラミング用テキストエディタ
×
Emacs
emacs テキストエディタ
○
java
javac 等の java 開発環境
○
PLT Scheme v4.2.5
Scheme 言語処理系
○
Squeak4
Squeak 言語処理環境
○
Scratch 1.4
Scratch 言語処理環境
○
Mathematica Player
Mathematica note 表示ソフト
○
scilab-5.3.0
scilab シミュレーションソフト
○
Processing
Processing 言語処理環境
○
HexEditor
16 進バイナリエディタ
×
R
統計処理ソフト R
○
計算機
多機能計算機
×
ユーティリティ
Chicken of the VNC
VNC ビュワー(RedHat Linux)
△
辞書
国語・英和・和英辞典
×
SnapNDrag
画面スナップソフト
△
Sophos Anti-Virus
ウィルス対策ソフト
○
StuffIt Expander
圧縮ファイル伸張ソフト
○
TextEdit
テキスト編集ソフト
△
TrueCrypt
暗号化ソフト
○
(28) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
なお、表には含めませんでしたが、
[アプリケーション]−[ユーティリティ]の中にあるGrapherは、式を
入力するだけで3次元までのグラフを表示してくれるアプリケーションです。
図1 Grapherの表示例
2. IPC3と他環境のファイル共有
センターの3つのオペレーティングシステム環境は、独立して動作しているので、ある環境で作成・保存
したファイルを別の環境で読めるようにするためには、工夫する必要があります。また、以下の方法を使う
ことで、自宅のパソコンなどでも共有できるようになります。
2.1 外部記憶装置(USBメモリ)を使っての共有
最も手軽な方法はUSBメモリ等外部ディスクを使うことです。センターのパソコンでは、側面か背
面にUSBコネクタがあります。iMacではキーボードの側面にもあります。そこにUSBメモリを差し込
んでコピーすることができます(ただし、古いタイプのUSBメモリはより多くの電力を必要とするので、
本体の背面に挿さなければならない場合もあります)。長所は、手軽にファイルを持ち運べること、短
所は、遠方の他人と共有するには向いていないことです。また、セキュリティ面での注意として、重要
なファイルを入れている場合は紛失に十分注意する必要がある他、ウィルスの感染にも注意が必要で
す。センターの環境はセキュリティレベルを高めて構成していますので、まずウィルスに感染すること
はありませんが、あまり管理されていないパソコンにつないだときは、ウィルス感染していないか、こ
まめにチェックしましょう。センターのパソコンでもUSBメモリのウィルスチェックをすることがで
きます。IPC3のSophos AntiVirusではWindowsに感染するウィルスの検出・駆除にも対応しています。
2.2 ウェブメールを使っての共有
センターのウェブメールを使うと、メールの添付ファイルとしてブラウザ経由で共有することがで
きます。たとえば、自分宛にメールしておけば、どの環境からでもウェブメールを開くことで、添付
ファイルをダウンロードできます。Linux環境でウェブメールを起動し、ファイルを添付しておけば、
2012−02
マッキントッシュ教室(IPC3)の利用とファイルの共有
(29)
Windows7環境で読み込み直すこともできます。もちろん自宅のパソコンでも、他の人に送りたい場合
でも利用可能です。
このように、広い利用範囲はあるのですが、欠点もあります。一つは、メールを保存する容量に制限
があると言うことです。センターでは、各オペレーティングシステムごとに保存する容量が制限されて
いますが、写真や音楽ファイル等は容量が多いので大量の保存には向いていません。また、メール配送
システムは、添付ファイルの容量制限をしているところが多く、添付ファイルの容量に対して厳しい宛
先では、1MB程度の添付ファイルしか送れないところもあります。大抵の場合、送れないとその旨の
エラーメールが戻ってきますので、よく注意しておきましょう。
2.3 Skydriveの利用
最近の共有方法としてインターネットの「クラウド」サービスを利用した方法が注目されています。容
量制限はありますが、無料のファイル共有サービスが競い合っています。それぞれ、利用目的によって
長所・短所はあるのですが、本稿では、Office系のファイルを共有できるほか、Office製品がなくて
もブラウザで編集できるサービスのあるマイクロソフトのSkydriveを紹介します。Skydriveでは無料
で25GBまでのファイルを保存することができます。
a) Windows Live IDの取得とSkydriveへのサインイン
Skydriveを使うには、Windows Live IDを取得する必要があります。
ブラウザでhttp://windowslive.jp.msn.com/skydrive.htmを表示すると「今すぐ使ってみる」とい
うボタンが現れます。クリックすると「サインイン」のページになります。Hotmail、Xbox Live等
のIDをすでに取得している場合は、IDとパスワードを入力します。どちらも持っていない場合は
新規に取得する必要があるので、
「サインアップ」ボタンをクリックします(図2)。
図2 Windows Live ID の取得(1)
hotmailのメールアドレスを取得する画面になりますが、すでに持っているメールアドレスを使
いたい場合は、
「既にお持ちのメールアドレスを使用する」というリンクをクリックします。
(30) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
図3 Windows Live IDの取得(2)
必要事項の記入後ボタンをクリックすると、登録アドレス宛にメールを送るページになりますの
で、送信後、メールソフト等で確認メール本文内のリンクをクリックします。
リンク先のブラウザからWindows Liveへログインします。
図4 Skydrive初期画面
b) Windows上のエクセルファイルをSkydriveに保存する
エクセルのファイルをSkydriveに保存するには、
[ファイル]−[保存と送信]−[Webに保存]を選
択し、Windows Live IDでサインインします。
2012−02
マッキントッシュ教室(IPC3)の利用とファイルの共有
(31)
図5 エクセル2010からの保存
サインイン後は、保存先のフォルダを指定して保存できます。ここでは「ドキュメント」フォルダ
に保存してみましょう。ネットワークの状態によっては、保存用のウィンドウが出るまで1 〜2分
程度かかる場合があります。
保存されているか、IPC3のSafariブラウザで見てみましょう。https://login.live.com/を開き、
サインインします。保存後は、Windowsのエクセルを終了しておきましょう。
図6 Skydriveに保存された
c)Webアプリケーションのエクセルで編集する
保存したファイル名をクリックすると、ブックが表示されます。この画面では編集はできません。
図7 ブックの表示
「ブラウザで編集」をクリックすると、Webアプリケーション版のエクセルが開き、編集すること
ができます。
(32) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
図8 ブラウザ上で編集
ブラウザ版のエクセルでは、書類は自動的に保存されます。
[ファイル]−[閉じる]でSkydriveに
戻ります。また、図7の状態で、
[Excelで開く]をクリックすると、パソコンにエクセルがインストー
ルされている場合は、起動して、Skydriveに保存したファイルを開くことができます(Windows
Liveへのサインインは必要)。また、
[共有]−[権限]で他の人が保存したファイルを見たり編集した
りすることができるようになります(メールを出す際に、迷惑メール防止の手続きが必要な場合が
あります)。相手は、ブックを閲覧することはできますが、編集するにはWindows Liveにサイン
インする必要があるようです。
以上のように、Skydriveでは、Officeで作成された書類についてのサポートが他のクラウド系
サービスより充実しています。興味のある人はお試しください。
2012−02
総合情報処理センター運営報告
(33)
総合情報処理センター運営報告(平成22年度)
1. 利用状況報告
総合情報処理センターの月別入退館者数
(平成22年4月〜平成23年3月)
(単位:人)
年 月
平成22年 4月
利 用 者 数
(08:30 〜21:10)
9,681
年 月
平成22年 4月
利 用 者 数
(17:00 〜21:10)
1,052
5
10,229
5
1,188
6
11,702
6
1,615
7
13,168
7
1,744
8
4,935
8
579
9
2,273
9
276
10
9,969
10
1,002
11
11,285
11
1,173
12
8,646
12
1,114
平成23年 1月
1,523
平成23年 1月
11,096
2
1,095
2
122
3
1,314
3
250
合 計
95,393
合 計
11,638
前年度利用者数
12,332
前年度利用者数
105,384
(34) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
平成22年度(前期)総合情報処理センター利用計画書
月
8:40
1
火
水
木
【共通】情報処理Ⅰ⑤
(二見) 96名
IPC1
IPC2
【人文】日本語学演習Ⅰ
(半沢) 10名
IPC2
IPC3
IPC3
【共通】情報処理Ⅰ②
IPC4
(本田) 100名
【共通】英語B
(吉高) 60名
【共通】情報処理Ⅰ⑥
(本田) 100名
【人文】コンピュータ
(栗原) 25名
【共通】英語B
IPC5
(朝賀) 45名
10:10 マルチメディア室
10:20
【理工】経営工学概論
IPC1
(薫) 96名
【共通】情報処理Ⅰ③
(非・河野) 96名
【共通】情報処理Ⅰ⑦
(非・安達) 96名
【理工】仮想生産システム
(横山) 22名
【理工】認知科学概論
(篠田) 30名
IPC3
【共通】情報処理Ⅰ⑧
(非・木谷) 100名
【人文】情報専門リテラシーD
IPC5
(昼田) 15名
【共通】英語B
(佐々木) 45名
【共通】英語B
(滝沢) 45名
【理工】プログラミングⅠ
(中村) 40名
IPC2
IPC3
【理工】経営情報システム
IPC4
(薫) 100名
【理工】環境解析演習
(塘) 50名
【理工】プログラミングⅠ
(三浦) 90名
IPC5
【理工】ヴァーチャル実験
(三浦) 20名
【共通】スペイン語中級B
(非・須田) 50名
自
習
時
間
【理工】演習Ⅱ・卒業研究Ⅰ
(横山) 5名
IPC1
【行政】社会と文化専攻入門
(安田) 3名
IPC2
【経済】専門演習
(佐藤) 20名
【理工】ヴァーチャル実験
(三浦) 20名
IPC4
【人文】情報専門リテラシーC
(阿部) 35名
IPC5
マルチメディア室
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC1
【理工】社会システムモデリング演習
(中山・笠井他) 10名
IPC2
IPC3
IPC3
【理工】
プログラミング演習Ⅱ
(中村) 30名
IPC4
IPC5
マルチメディア室
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC1
IPC2
IPC3
IPC4
IPC5
19:30 マルチメディア室
19:40
IPC1
7
【理工】デジタル信号処理
(田中) 70名
IPC3
IPC4
6
IPC5
【人文】教材開発研究
(鈴木) 40名
IPC2
IPC5
17:50 マルチメディア室
18:00
IPC1
IPC4
マルチメディア室
IPC4
5
【共通】英語A
(福冨) 60名
IPC3
16:10 マルチメディア室
16:20
IPC1
IPC5
IPC1
【理工】演習Ⅱ
(中山) 6名
IPC3
IPC5
IPC4
マルチメディア室
14:30 マルチメディア室
14:40
IPC1
4
IPC1
IPC3
【共通】情報処理Ⅰ④
(非・木谷) 100名
IPC2
IPC5
IPC2
【理工】情報ネットワーク論
(篠田) 6名
【共通】英語A
IPC4
(朝賀) 60名
【理工】演習Ⅱ・卒業研究Ⅰ
IPC2
(横山) 5名
IPC4
マルチメディア室
11:50 マルチメディア室
13:00
【共通】英語A
IPC1
(飯嶋) 60名
3
【共通】英語A
(衛藤) 60名
【理工】ロジスティックシステム
(星野) 30名
IPC2
2
金
【共通】情報処理Ⅰ①
IPC1
(篠田) 96名
IPC2
IPC3
【理工】数理情報科学
(中村・中山・横山) 40名
IPC4
IPC5
マルチメディア室
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC1
IPC2
IPC3
IPC2
IPC3
【共通】情報処理Ⅰ
(中山) 100名
IPC4
IPC5
21:10 マルチメディア室
IPC4
IPC5
マルチメディア室
IPC1 1F パソコン96台(Windows) 定員96名/間仕切り使用 定員48名×2教室
IPC2 2F パソコン22台(Windows) 定員22名
IPC3 2F パソコン56台(Mac)
定員56名
IPC4 2F パソコン100台(Windows)定員100名/間仕切り使用 定員50名×2教室
IPC5 3F パソコン45台(Windows) 定員45名
2012−02
総合情報処理センター運営報告
(35)
平成22年度(後期)総合情報処理センター利用計画書
月
8:40
【共通】情報処理Ⅳ
(横山) 96名
木
【共通】英語B
(吉高) 60名
金
IPC1
IPC2
【人文】日本語学演習Ⅱ
(半澤) 10名
IPC2
IPC3
【人文】情報専門リテラシーC
(島津・新井) 25名
【共通】英語B
IPC4
(朝賀) 60名
【理工】プログラミングⅡ
(三浦) 90名
【理工】プログラミング基礎
(中村・篠田) 150名
IPC5
【理工】プログラミングⅡ
(中村) 40名
【理工】プログラミング基礎
(中村・篠田) 150名
10:10 マルチメディア室
10:20
IPC1
【共通】情報処理Ⅲ
(本田) 100名
IPC3
【共通】英語A
(衛藤) 60名
IPC5
【共通】英語B
(佐々木) 60名
【共通】英語B
(滝沢) 60名
【経済】産業連関論特殊研究
(佐藤) 2名
【経済】経済統計論
(中村) 15名
IPC3
【理工】ネットワークシステム特論Ⅱ
(篠田) 4名
【共通】英語A
IPC4
(朝賀) 60名
【共通】情報処理Ⅱ①
(非・木谷) 100名
IPC3
【理工】
ソフトウェア設計開発論 【共通】情報処理Ⅱ②
(神長) 60名
(非・木谷) 100名
IPC1
【理工】演習Ⅰ
(中山) 10名
IPC3
【理工】情報社会と情報セキュリティ
(篠田) 20名
IPC2
【理工】演習Ⅰ
(篠田) 5名
【人文】地域言語特論演習
(半沢) 3名
マルチメディア室
自
習
時
間
【理工】演習Ⅰ・卒業研究Ⅱ
(横山) 10名
【経済】統計情報の処理A
(河原) 90名
【経済】専門演習
(沼田) 12名
【行政】社会と文化専攻入門
(安田) 3名
IPC3
IPC3
【経済】専門演習
IPC4
(井上) 20名
【理工】
データベースシステム
(中村) 80名
【経済】統計情報の処理B
(熊本) 90名
IPC5
【人文】情報専門リテラシーA
(半沢) 30名
【人文】情報専門リテラシーC 【人文】情報専門リテラシーE
(住吉) 40名
(原野)
17:50 マルチメディア室
18:00
IPC1
IPC2
IPC3
IPC4
IPC5
19:30 マルチメディア室
19:40
IPC1
IPC4
IPC5
IPC1
【理工】教養演習Ⅱ
(横尾) 20名
IPC2
【人文】情報専門リテラシーB 【理工】創造工房ゼミ
IPC3
(朝賀) 36名
(篠田) 2名
IPC5
【人文】心理学入門
(高谷)
マルチメディア室
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC2
IPC4
IPC1
IPC2
【人文】情報専門リテラシーB
(松下) 12名
16:10 マルチメディア室
16:20
IPC1
5
IPC4
IPC5
14:30 マルチメディア室
14:40
IPC1
4
IPC3
【共通】英語A
(福冨) 60名
IPC4
IPC2
IPC4
IPC5
マルチメディア室
【理工】演習Ⅰ・卒業研究Ⅱ
IPC2
(横山) 10名
IPC5
IPC1
IPC2
IPC5
11:50 マルチメディア室
13:00
【共通】英語A
IPC1
(霧島) 60名
3
IPC4
マルチメディア室
IPC2
2
水
【経済】統計情報の処理C
【人文】情報専門リテラシーA・B (井上) 90名
(杉浦) 40名
IPC1
1
火
IPC3
【理工】意思決定論
(中山) 40名
IPC4
【人文】情報専門リテラシーA
(森本) 30名
【理工】感性工学
(永幡) 30名
IPC5
マルチメディア室
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC1
IPC2
IPC3
IPC4
IPC5
マルチメディア室
6
21:00 ま で 夜 間 開 放
IPC2
IPC3
IPC4
IPC5
21:10 マルチメディア室
IPC1
IPC2
IPC3
IPC4
IPC5
マルチメディア室
7
IPC1 1F パソコン96台(Windows) 定員96名/間仕切り使用 定員48名×2教室
IPC2 2F パソコン22台(Windows) 定員22名
IPC3 2F パソコン56台(Mac)
定員56名
IPC4 2F パソコン100台(Windows)定員100名/間仕切り使用 定員50名×2教室
IPC5 3F パソコン45台(Windows) 定員45名
(36) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
集中講義
科 目 名
情
報
教
育
学
ド イ ツ 語 中 級
仮 想 生 産 シ ス テム
日 本 語 教 材 論
ス ポ ー ツ 文 化 論I
工 業 科 教 育 法
情 報 授 業 研 究
学 類 等
利 用 日
受講者数
担 当 教 員
共生システム理工
8/6 〜8/8
5
(非)栗 田 るみ子
30
グンスケフォンケルン,マルティーナ
経 済 経 営 8/6,7,9〜11,20,21,23〜25
共生システム理工
8/9
36
横 山 雅 夫
人間発達文化学類
8/10,11
23
(非)山 下 暁 美
行 政 政 策
8/19
47
(非)坂 上 康 博
共生システム理工
9/7 〜10
5
(非)河 合 康 則
共生システム理工
9/21 〜9/23
5
(非)栗 田 るみ子
利用演習室
IPC5
IPC5
IPC1
IPC4左
IPC4
IPC2
IPC2
一般利用科目等
科 目 名
保
育
実
習
Ⅰ
専
門
実
習
English Presentations
英語コミュニケーションA
演
習
Ⅰ ・
Ⅱ
上
級
英
語
専
門
演
習
英
語 B Ⅱ 2 1
地 域 政 策 科 学 入 門
演 習 Ⅰ・ Ⅱ・ Ⅲ・ Ⅳ
総
合
演
習
教 養 演 習 101
基
礎
演
習
教
養
演
習
教
養
演
習
Ⅰ
環 境 管 理 演 習
教 養 演 習 Ⅰ D
社会・文化専攻入門科目CⅠ
環 境 管 理 解 析 演 習
外 国 史 史 料 講 読
専
門
演
習
基
礎
演
習
基
礎
演
習
教
養
演
習
Ⅱ
英語コミュニケーションB
演
習
卒
業
研
究
英語コミュニケーションC
専
門
演
習
基
礎
演
習
教
養
演
習
Ⅱ
教
養
演
習
Ⅱ
演
習
生産システム最適化特論Ⅱ
英 語 科 教 育 学 Ⅱ
演
習
専
門
演
習
専
門
演
習
基
礎
演
習 C
ド イ ツ 語 初 級
ロジスティックシステム特論
ド イ ツ 語 中 級
演
習
学 類 等
利 用 日
受講者数
人 間 発 達
4/16,19
40
経 済 経 営
4/19,26,5/10,17
18
行 政 政 策
4/22
10
行 政 政 策
4/23
8
行 政 政 策
4/23
27
行 政 政 策
4/26
5
経 済 経 営 5/14,6/4,11,25,7/2
9
人 間 発 達
5/14
22
行 政 政 策
5/18,7/6
20
行 政 政 策
5/18
19
人 間 発 達
5/20
20
経 済 経 営
5/27
19
人 間 発 達 6/3,10,7/1,15,22
11
行 政 政 策
6/3
25
共生システム理工
6/14,21
21
共生システム理工
6/22
10
人 間 発 達
7/1,15,22
26
行 政 政 策
7/8,15,22,29
3
共生システム理工
7/13
10
人 間 発 達
7/21
4
経 済 経 営
7/23
10
人 間 発 達
10/8
20
現 代 教 養
10/14,21
22
経 済 経 営 10/14,21,12/2,9,1/6
13
行 政 政 策
10/15
6
経 済 経 営
10/15
15
共生システム理工
10/15
50
行 政 政 策
10/18
6
経 済 経 営
10/22,11/5
14
人 間 発 達
10/25
55
共生システム理工
11/2
21
共生システム理工
11/9
21
行 政 政 策
11/9
20
共生システム理工
11/16,30,1/25
11
人 間 発 達
11/17,24
40
経 済 経 営
11/19
23
経 済 経 営
11/19
20
経 済 経 営
12/3
30
人 間 発 達
12/6
20
経 済 経 営
12/8,9
40
共生システム理工 12/8,15,1/5,12,19
15
経 済 経 営
12/9
20
経 済 経 営
12/10,1/7
25
利用演習室
IPC5
IPC4
IPC4右
IPC2
IPC5
IPC2
IPC2
IPC2
IPC2
IPC1
IPC5
IPC5
IPC2
IPC5
IPC2
IPC2
IPC5
IPC5
IPC2
IPC5
IPC2
IPC2
IPC2
IPC2
IPC2
IPC2
IPC3
IPC2
IPC2
IPC1
IPC2
IPC2
IPC1
IPC2
IPC5
IPC2
IPC1
IPC5
IPC2
IPC5
IPC2
IPC5
IPC5
担 当 教 員
原 野 明 子
林
正
真 歩 仁 し ょ う ん
真 歩 仁 し ょ う ん
中 川 伸 二
真 歩 仁 し ょ う ん
中 村 陽 人
滝 沢 雄 一
久 我 和 巳
西 崎 伸 子
阿 部 成 治
林
正
滝 沢 雄 一
功 刀 俊 洋
川 越 清 樹
川 越 清 樹
鶴 巻 正 子
安
田 尚
川 越 清 樹
浅 岡 善 治
清 水 修 二
工 藤 孝 幾
加 藤 眞 義
中 村 陽 人
真 歩 仁 し ょ う ん
清 水 修 二
中 村 勝 一
真 歩 仁 し ょ う ん
中 村 陽 人
飯 嶋 良 太
川 越 清 樹
難 波 謙 二
西 崎 伸 子
横 山 雅 夫
佐 久 間 康 之
清 水 修 二
小 山 良 太
小 山 良 太
住 吉 チ カ
Gunske von Kolln
星 野 珙 二
Gunske von Kolln
阿 部 高 樹
2012−02
科 目 名
臨床幼児教育研究Ⅰ
教
養
演
習
Ⅱ
専
門
演
習
専
門
演
習
創
造
工
房
ダ
ン
ス
基
礎
演
習
情 報 専 門 リ テ ラ シ ーB
(37)
総合情報処理センター運営報告
学 類 等
人 間 発 達
共生システム理工
経 済 経 営
経 済 経 営
共生システム理工
人 間 発 達
現 代 教 養
人 間 発 達
利 用 日
12/16
12/21
1/7,21
1/11,21,28
1/11
1/20
1/20
1/25
受講者数
52
21
14
33
3
36
11
1
担 当 教 員
原 野 明 子
難 波 謙 二
中 村 陽 人
小 山 良 太
永 幡 幸 司
鈴 木 裕 美 子
森
本 明
飯 嶋 良 太
利用演習室
IPC1
IPC4
IPC2
IPC1左
IPC4
IPC5
IPC2
IPC5
(38) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
2. 平成22年度講習会等実施報告
2010年度ネットワーク利用者ガイダンス
日 時:平成22年4月6日(火)〜9日(金)、12日(月)、13日(火)、20日(火)、21日(水)、26日(月)、
5月12日(水)、24日(月)、7月13日(火)
【延べ25回】
場 所:総合情報処理センター IPC1・2・4・5
学校図書館司書教諭講習
日 時:平成22年8月10日(水)
場 所:総合情報処理センター IPC1
3. 諸会議及び研修等参加記録
日本UNIXユーザ会勉強会
日 時:平成22年4月15日(木)
場 所:バリュー貸会議室新橋(東京都港区)
出席者:本田修啓 副センター長
TOPIC(東北学術研究インターネットコミニティ)総会
日 時:平成22年4月22日(木)
場 所:仙台国際センター(仙台市青葉区)
出席者:阿部成治 センター長
TOPIC総会及び研修会参加
日 時:平成22年4月22日(木)〜23日(金)
場 所:仙台国際センター(仙台市青葉区)
出席者:佐藤和弘 学術情報課副課長(情報基盤担当)
オープンソースカンファレンス2010 Sendai
日 時:平成22年5月22日(土)
場 所:東北電子専門学校(仙台市青葉区)
出席者:本田修啓 副センター長
2012−02
総合情報処理センター運営報告
INTEROP TOKYO 2010
日 時:平成22年6月9日(水)
場 所:幕張メッセ(千葉県千葉市)
出席者:本田修啓 副センター長
第7回国立大学法人情報系センター協議会総会
日 時:平成22年7月15日(木)
場 所:東京海洋大学品川キャンパス(東京都港区)
出席者:阿部成治 センター長
高橋喜一 学術情報課長
佐藤和弘 学術情報課副課長(情報基盤担当)
岩手大学情報化推進セミナー
日 時:平成22年9月8日(水)
場 所:岩手大学情報メディアセンター(岩手県盛岡市)
出席者:東海林 宏 学術情報課主事(情報基盤担当)
第5回情報系センター研究交流・連絡会及び第14回学術情報処理研究集会
日 時:平成22年9月9日(木)〜11日(土)
場 所:和歌山ビッグ愛(和歌山県和歌山市)
出席者:本田修啓 副センター長
第22回情報処理センター等担当者技術研究会
日 時:平成22年9月16日(木)〜17日(金)
場 所:名古屋工業大学(愛知県名古屋市)
出席者:東海林 宏 学術情報課主事(情報基盤担当)
平成22年度TOPICネットワーク担当職員研修会
日 時:平成22年9月27日(月)
場 所:かんぽの宿一関(岩手県一関市)
出席者:東海林 宏 学術情報課主事(情報基盤担当)
第5回国立大学法人情報系センター長会議
日 時:平成22年10月22日(金)〜23日(土)
場 所:ホテル日航奈良(奈良県奈良市)
出席者:阿部成治 センター長
(39)
(40) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
平成22年度国立大学法人等情報化発表会
日 時:平成22年10月28日(木)〜29日(金)
場 所:大阪大学コンベンションセンター(大阪府吹田市)
出席者:佐藤和弘 学術情報課副課長(情報基盤担当)
矢内祐紀 学術情報課主査(情報基盤担当)
学術情報基盤オープンフォーラム2010
日 時:平成22年11月10日(水)
場 所:学術情報センター(東京都千代田区)
出席者:佐藤和弘 学術情報課副課長(情報基盤担当)
Internet Week2010
日 時:平成22年11月25日(木)〜26日(金)
場 所:富士ソフトアキバプラザ(東京都千代田区)
出席者:本田修啓 副センター長
平成22年度情報教育研究集会
日 時:平成22年12月10日(金)〜11日(土)
場 所:京都テルサ(京都府京都市)
出席者:本田修啓 副センター長
平成22年度情報セキュリティセミナー
日 時:平成23年2月4日(金)
場 所:文部科学省(東京都千代田区)
出席者:高橋喜一 学術情報課長
東海林 宏 学術情報課主事(情報基盤担当)
2012−02
2012−02
総合情報処理センター運営報告
(41)
4. 総合情報処理センター 施設見学者
平成22年5月11日(火)
福島県南相馬市立原町第一中学校
51名
6月18日(金)
宮城県仙台向山高等学校
34名
6月29日(火)
茨城県立下館第一高等学校
42名
7月 1 日(木)
福島県郡山市立郡山第二中学校
7月 2 日(金)
栃木県立黒磯高等学校
78名
7月14日(水)
福島県二本松市立二本松第二中学校
16名
7月16日(金)
ベトナム フォンドン大学研修生他
6名
9月 1 日(水)
福島県立小野高等学校
32名
9月 1 日(水)
福島県郡山市立日和田中学校
15名
9月 2 日(木)
福島県川俣町立川俣中学校
40名
9月17日(金)
福島県立光南高等学校
24名
11月30日(火)
福島県立福島南高等学校
8名
165名
5. 総合情報処理センター発行物
福島大学総合情報処理センター広報 第8号
2011.3発行
(42) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
福島大学情報処理センター広報 執筆者リスト
号 数
学 部 等
氏 名
創刊号 学
長 篠笥 憲爾
1991.11 センター長 早坂 明夫
済 美馬武千代
H3.11 経
教
育 渡辺 明
経
済 星野 珙二
行 政 社 会 中山 明
行 政 社 会 佐藤 秀子
2
センター長 鈴木 浩
1992.12 経
済 ル イ ス H
済 竹内 恵行
H4.12 経
教
育 小沢 喜仁
教
育 中村 泰久
行 政 社 会 中山 明
行 政 社 会 米丸 恒治
3
センター長 鈴木 浩
1994.1 行 政 社 会 横山 雅夫
教
育 渡辺 明
H6.1
経
済 星野 珙二
経
済 高田橋範充
教
育 森田 道雄
経
済 美馬武千代
4
センター長 菊池 壮蔵
1994.11 行 政 社 会 横山 雅夫
H6.11 行 政 社 会 中山 明
教
育 木村 吉幸
経
済 貴田岡 信
教
育 佐藤 理
教
育 黒須 充
経
済 片岡 孝夫
5
センター長 菊池 壮蔵
1995.9 教
育 木村 吉幸
経
済 佐藤 寿博
H7.9
行 政 社 会 村山 武彦
教
育 福田 一彦
行 政 社 会 高橋 準
経
済 山川 充夫
教
育 飯嶋 良太
6
センター長 中村 泰久
1996.9 教
育 飯嶋 良太
経
済 中村 英樹
H8.9
行 政 社 会 高橋 準
教
育 木村 吉幸
経
済 山口 隆英
行 政 社 会 中山 明
7
センター長 中村 泰久
1997.9 教
育 神長 裕明
経
済 吉高神 明
H9.9
経済研究科卒 木谷 徳智
行 政 社 会 横山 雅夫
行 政 社 会 福島 雄一
教育
(附中)大越 一也
教育
(附養)関 博人
論 題
広報の創刊に寄せて
情報処理センターの運営について
夜間主ゼミの思い出
MV40000−私の使い方
センター今昔
情報処理への提言:分業体制
情報処理センター所感
情報処理と情報交流
エキスパート・システムの概念
SASによる統計教育実践記ー総括と問題提起ー
学内ネットワーク私の使い方 ーネットワークはあなたの情報環境を変える!−
MV/40000 私の使い方−食連星系の光度曲線解析−
ハイダーによる心理構造上の安定性を決定するアルゴリズムの数値実験について
法律学の研究教育上におけるデータベースの利用について
情報ネットワークの形成に向けて
数理計画法のソフトウエアLINDOを用いた意思決定
コンピュータ、雲を掴む
電子計算機の発明者は誰か
メディアの現代
私の文科系パソコン利用法
我がゼミ生のつぶやき
ネットワーク時代の情報処理センター
非線型計画法とGINOを用いた最適化
インターネットについて
インターネットを利用した電子メールについて
私がパソコンにはじめて触れてからのこと
子供の感性と情報化社会
遥かなる卒論への道
経済学教育におけるコンピュータ実習
ネットワーク時代の「情報処理」
インターネットへのTCP/IP接続
コンピュータで「考」える
震災研究に伴うインターネットの利用ー極めて実戦的な利用の試みー
在外研究とコンピュータ(帝国への逆襲)
教育・研究と商用ネットワーク利用
毎日Macと向き合っています
学術交流のために(電子メールの可能性)
本学にもネットワーク時代がやって来た ーとまどいを越えてみんなで足を踏み出せばー
学術交流のために その2
統計用ソフトウエアについて
Unixサーバを“作る”
インターネット・サーフィン入門ーNetscape Navigatorの使用法ー
パーソナル・コンピュータに追われる
福島大学FAQの紹介から ー演習室IPC3の使用法ー
変わるものと変わらぬものと
1時間でつくるはじめてのWebページ
「GIEプロジェクト」「
: グローバル教育」、
「情報教育」
「英語教育」の発展的融合を求めて
最適な在庫管理方法を見つけるシミュレーション
情報暗号化の原理
「インターネットと保険業」
ATMネットワークシステムの利活用状況と展望 ー附属学校園における現状と課題ー
附属養護学校におけるコンピュータ活用の現状と課題
2012−02
号 数
福島大学情報処理センター広報・総合情報処理センター広報執筆者リスト
学 部 等
氏 名
8
センター長 横山 雅夫
1998.9 教
育 篠田 伸夫
育 冨田 祐一
H10.9 教
行 政 社 会 高橋 準
行 政 社 会 佐藤 達哉
経
済 董 彦文
経
済 東田 啓作
9
センター長 横山 雅夫
1999.9 教
育 渡辺 明
H11.9 行 政 社 会 下山 憲治
行 政 社 会 永幡 幸司
教 育 学 部4年 藤岡 岳之
経
済 大野 正智
経
済 石田 葉月
10
センター長 鈴木 康彦
2001.2 経
済 熊沢 透
済 井上 淳
H13.2 経
教
育 森本 明
庶 務 課 古川 由照
行 政 社 会 佐藤 達哉
教
育 篠田 伸夫
行 政 社 会 永幡 幸司
教育学部研究科 藤岡 岳之
11
センター長 鈴木 康彦
2002.3 教
育 黒沢 高秀
H14.3 庶 務 課 古川 由照
IPC STARS 齋藤 秀和
行 政 社 会 永幡 幸司
附属図書館 南 俊二
神戸学院大学 大山 弘
加藤 恒
IPC STARS
斎藤 泰弘
12
センター長 佐藤 理
2003.1 教
育 高谷理恵子
H15.1 行 政 社 会 中山 明
経
済 藤本 勝成
教
育 澁澤 尚
経済学部3年 鈴木 豊
行 政 社 会 佐々木康文
教
育 篠田 伸夫
論 題
コンピュータの進化と情報教育
「日本の大学・短大・高専等へのリンク」の構築と利用動向
英語教育学におけるコンピュータを用いた統計処理教育
やさしいメーリングリストのつくりかた
ポジティブなプライドのためのネットワーク社会心理学演習におけるメール使用の意義
最近の開発ツールと情報教育
パーソナルコンピュータの恩恵
未成熟なコンピュータ・ネットワークと社会
地球シミュレータ
インターネットと法律・行政情報
PC-UNIXのディスクトップ環境 ー古いマシンに愛の手をー
コンピュータと私、そして、経済学
パソコンの普及と環境問題
インターネット・セキュリティとネチケット
Macintoshと僕
モニタから漏洩する電磁波と眼の疲労の関係について
コンピュータで変わる? 幾何の証明の学習と指導
事務情報化とグループウェア
メール使用の社会心理学的考察 ウィルスメール・チェーンメールについて
WWW(World Wide Web)と電子メールを利用したシラバス自動更新システムの構築
まわりに迷惑をかけないサーバの最低限の設定
研究室からリモートで情報処理センターを利用する
セキュリティポリシーの策定について
ネットワークを利用して地方大学とともに生き延びよう
教職員専用の電子掲示板「職員専用総合案内」開設の経緯と内容の紹介
無線LANの概要と利用方法
Windows環境からのSSHの利用の仕方
ネットワーク時代の図書館サービス
不正アクセス禁止法について
IPC STARS に寄せられるFAQ
総合情報処理センターとして新たな歩みへ
Macintosh環境におけるSSHの利用について ファイル圧縮アルゴリズムの紹介
プロバイダー経由で大学の電子メールアドレスを使うには −携帯SMTPサーバRadishの紹介ー
漢文学における情報発信の意義と課題
フリーオフィスの動向とOpenOffice.orgの利用について
20年前のパソコンと私
エンドユーザ・セキュリティ
福島大学総合情報処理センター広報 執筆者リスト
号 数
学 部 等
創刊号 学
長
2004.3 センター長
涯 学 習 教 育
H16.3 生
研 究 セ ン タ ー
教
育
教 務 課
教
育
行政社会
経
済
庶 務 課
総合情報処理センター
氏 名
(43)
論 題
臼井 嘉一 〈新生福島大学〉と総合情報処理センターの役割
佐藤 理 サイバースペースの中で
木暮 照正 生涯学習におけるe-Learning:学習効果の視点を中心に
篠田 伸夫 専門教育用Mac OS X教室の構築と運用
山崎 裕 教務情報システム〈universal passportシステム〉について
高谷理恵子 プレゼンテーション記録CDを作成しよう!
横山 雅夫 LINGOを用いた線形計画問題ならびに整数計画問題の解き方
藤本 勝成 Microsoft PowerPointできれいな数式を −TexPointの紹介−
庭田 昌紀 センターの35年
本田 修啓 SNMPを利用した学内ネットワーク監視システム
(44) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
号 数
学 部 等
氏 名
2012−02
論 題
2
センター長 兼田 繁 独法化と全学再編のなかの総合情報処理センター
2004.12 総合情報処理センター 本田 修啓 VPNサービスを利用したインターネット接続回線の増強と
H16.12 総 務 課 庭田 昌紀 冗長化の試み
人間発達文化 西内 裕一 シティズンシップ教育と情報メディアリテラシー
経 済 経 営 菊池 壮蔵 情報外論
総 務 課 庭田 昌紀 全学再編後の事務用ネットワーク整備
教育学研究科 加藤 恒 福島大学におけるe-Learningの取り組みについて
人間発達文化 飯嶋 良太 キーボード再考−タイピングが苦手な人のヒント集−
行 政 政 策 荒木田 岳 「史料の電子化」をめぐって
経 済 経 営 林 修 「@MOUR.COM」雑考
総合情報処理センター 本田 修啓 南イタリア・カラブリア地方宿泊施設におけるモバイルインターネット利用環境
3
副学長・附属図書館長 北村 寧 電子図書館化と「学術機関リポジトリ」構想
2005.12 センター長 兼田 繁 情報処理センターを利用する情報教育について
ウィルス、SPAM検出機能を持つメール中継システムの構築と運用
H17.12
総合情報処理
本田 修啓 SAMBAファイルサーバ情報を用いた教育用パソコン利用状況モニタリングシステムの構築と運用
セ ン タ ー
Bフレッツグループアクセスによる遠隔事業所ネットワーク接続の構築と運用
人間発達文化 岩崎 紀子 大学における講義型授業というプロブレマティーク −授業改革に乗り出した授業者たちの足あとをたどって−
テレビドラマに見るインターネットのイメージ
行 政 政 策 照沼かほる
−「恋におちたら〜僕の成功の秘密〜」と「電車男」の場合−
経 済 経 営 上野山達哉 授業におけるコンピュータの使用
情報化統括責任者・
小沢 喜仁 新たな学術情報基盤の構築をめざして
4
副 学 長
2006.12 センター長 佐藤 寿博 センターの近況報告
メール中継システムの改良とユーザーが簡単にできる迷惑メール(spam)対策
H18.12 総合情報処理
本田 修啓
セ ン タ ー
総合情報処理センターパソコン設備の利用状況について
人間発達文化 霜鳥 慶邦 授業における携帯電話の活用の一例 ―教養演習でのメーリングリスト活動の試み―
行 政 政 策 髙橋 準 電子ネットワークの利活用による講義支援
井上 健
経済経営
回帰分析のシミュレーションの実習 − Excelを用いた場合 −
中村 勝克
共生システム理工 篠田 伸夫 ログから探るssh辞書攻撃の動向
総 務 課 長谷川秀輝 MTSU滞在記 MTSUにおけるe-learningについて
情報化統括責任者・
小沢 喜仁 学術情報基盤の整備の重要性について
5
副 学 長
2007.12 センター長 佐藤 寿博 センターの近況報告:その後
複数OSに対応したクライアントPC利用状況監視システムの構築と運用
H19.12 総合情報処理
本田 修啓
セ ン タ ー
Windowsプロファイル自動修復システムの構築と運用
人間発達文化 浅岡 善治 「温故知新」と技術革新
行 政 政 策 高橋 準 デジタルアーカイブの展開
経 済 経 営 飯田 史彦 「コンビニエンスストア経営のビジネスゲームを用いたシミュレーション学習」
共生システム理工 篠田 伸夫 ログから探る日本語spamメールの動向
情報化統括責任者・
6
星野 珙二 コンピュータと世代
副 学 長
2008.12 センター長 高橋 隆行 センターの近況報告と雑感
インターネット環境に配慮した迷惑メール対策システム運用
H20.12 総合情報処理
本田 修啓
セ ン タ ー
演習室システム運用状況 − セキュリティ関係を中心に
人間発達文化 杉浦 弘一 福島大学eラーニング・システム『e-Friend』について
行 政 政 策 西﨑 伸子 フィールドワークとインターネット
経 済 経 営 衣川 修平 会計学は学問か
共生システム理工 篠田 伸夫 ゼミで使える簡易インタラクティブ・ホワイトボードの紹介
2012−02
号 数
7
福島大学情報処理センター広報・総合情報処理センター広報執筆者リスト
学 部 等
氏 名
論 題
情報化統括責任者・
星野 珙二 ロングテイル効果を支える情報技術
副 学 長
2009.12 セ ン タ ー 長 高 橋 隆 行 センターの近況と雑感
H21.12 総合情報処理センター 本 田 修 啓 オープンソースを活用したGUI管理可能なDNSシステム
学長 行政政策学類 今 野 順 夫
「学長ブログ」の意義と課題
行 政 政 策 高 橋 準
人間発達文化 森 田 道 雄 「eフレンド」
(LMS)の活用のために -その意義と実践例-
8
情報化統括責任者
高橋 隆行 ラジオ少年と技術者教育
副 学 長
2011.03 セ ン タ ー 長 阿 部 成 治 センターの近況 -システム更新とネットワークを中心に-
H23.03 総合情報処理センター 本 田 修 啓 教育研究用電子計算機システム利用状況
経 済 経 営 菊 池 壯 藏 「部分と全体」または「システム」という考え方
(45)
(46) 福島大学総合情報処理センター広報第9号
2012−02
平成23年度センター運営組織 平成23年12月1日現在
総合情報処理センター組織図
情報メディア委員会
総合情報処理センター運営委員会
情 報 化 推 進 部
情報教育利用推進部
広 報 編 集 部
学 長
センター長
事 務 局
学術情報課
情報メディア委員会
氏 名
備考
研 究 担 当 副 学 長 高 橋 隆 行 委員長
人 間 発 達 文 化 学 類 鈴 木 庸 裕
澁 澤 尚
行 政 政 策 学 類 兼 田 繁
田 村 奈保子
経 済 経 営 学 類 櫻 田 涼 子
菊 池 壮 蔵
共生システム理工学類 中 山 明
永 幡 幸 司
総合情報処理センター長 阿 部 成 治
総合情報処理センター副センター長 本 田 修 啓
学 術 情 報 課 長 髙 橋 喜 一
学 術 情 報 課 副 課 長 對 馬 庸 二
学 術 情 報 課 副 課 長 氏 家 秀 昭
副センター長(専任教員)
総合情報処理センター運営委員会
氏 名
備考
総合情報処理センター長 阿 部 成 治 委員長
副 セ ン タ ー 長 本 田 修 啓
人 間 発 達 文 化 学 類 澁 澤 尚
鈴 木 庸 裕
行 政 政 策 学 類 福 島 雄 一
田 村 奈保子
経 済 経 営 学 類 櫻 田 涼 子
菊 池 壮 蔵
共生システム理工学類 中 山 明
永 幡 幸 司
教
務
担
当 垣 見 隆 禎
共 通 教 育 担 当 相 原 義 弘
学 術 情 報 課 長 高 橋 喜 一
学 術 情 報 課 副 課 長 氏 家 秀 昭
2012−02
福島大学総合情報処理センター広報投稿のしおり
(47)
福島大学総合情報処理センター広報投稿のしおり
本誌では、本学の教職員及び学生の皆様からの原稿を募集します。以下の投稿規程に基づいて投稿して下
さい。なお、本誌の内容は、総合情報処理センター長より教職員に執筆を依頼する原稿と教職員及び学生の
皆様からの公募による原稿から構成されます。
投
稿
規
程
⑴原稿の内容
① コンピューターを利用して行った研究・開発の紹介
② プログラムの実例と解説
③ 総合情報処理センターを経由して行う諸ネットワークの利用の紹介
④ その他、コンピューターに関することで、センター広報に掲載するにふさわしい原稿
⑵掲載の可否
掲載可否については総合情報処理センター運営委員会において決定させて頂きます。
⑶原稿の書式
① 原稿はA4サイズの用紙に、横書き、1行の文字数44文字、1ページの行数36行で、プリンター
にて印刷したものを提出して下さい。また、文面は常体(「である」調)で書いて下さい。
② 1ページ目は、上から7行分を表題と所属・氏名の記載に当て、本文は8行目から書いて下さい。
③ 原稿は刷り上がりで8ページ以内に収まるようにして下さい。
④ 原稿を提出する際には、印刷したものに加え、原稿の内容をWordの文書ファイルまたはテキ
ストファイルにして、保存データを電子メール等で提出して下さい。
⑤ 図のある原稿をテキストファイルで提出する場合には、図を本文とは別の用紙として添付し、
印刷時における刷り上がりのサイズを示す縮尺を各図に指定するとともに、図の挿入場所を本
文中に指定して下さい。なお、図はそのまま写真製版に用います。
⑥ 特殊な文字(ギリシャ文字など)や上付き/下付きなどの間違われやすい文字や記号部分につい
ては、分かりやすく指定して下さい。
⑷原稿の提出先
学術情報課 情報基盤担当(総合情報処理センター1階事務室)に提出して下さい。
データ提出先メールアドレス:[email protected]
⑸発 行
広報の発行は年1回(12月の予定)で、総合情報処理センターのホームページにPDF形式で公開しま
す。冊子体の印刷は行いません。
⑹校 正
著者による校正を依頼します。
福島大学総合情報処理センター広報 第9号
平成24年2月発行
編集・発行 福島大学総合情報処理センター
〒960−1296 福島市金谷川1番地
Tel 024−548−8018(ダイヤルイン)
Fax 024−549−5850
http://www.ipc.fukushima-u.ac.jp/
http://www.ipc.fukushima-u.ac.jp/