PS2PCB 取扱説明書 Ver1.21 2016.7.23 目次 はじめに 取り扱い注意点 機能紹介 コネクタ、端子説明 接続方法 コントローラー設定 STARTボタンとSELECTボタンについて ボタン配置設定について 連射速度切り替えについて リビジョン表記について ジョイスティック方向設定 サポート等について 付録(コネクタピンアサイン) 3 3 5 5 8 9 11 12 15 16 16 17 18 19,20ページに操作方法をまとめて いますので、切り取って簡易マニュアルとして ご使用ください 2 はじめに PS2PCBをお買い上げいただきありがとうございました。 本基板は、プレイステーションやプレイステーション2用のコントロー ラーにて基板を遊ぶために制作したものです。もはやプレステやプレ ステ2もレトロゲームに分類されそうなこの頃、使い道のなくなったコ ントローラーの再生手段として活用ください。 せっかく変換するのですからと、ボタンの並び替えや同時押し、連射 などの機能を盛り込んでいったところこのような形になりました。 この基板が皆様の基板ライフのお助けになれば幸いです。 取り扱い注意点 • コントローラの抜き差しはコネクタをしっかり持って行ってください。 無理な力がかかると破損する恐れがあります。 • コントローラの接続は電源を切った状態で行ってください。 誤動作の原因となる可能性があります。 • 基板がむき出しになっています。通電中にドライバーなどの金属製 の工具をあてたり、半田くずなどでのショートには十分にお気をつ けください • また、本基板のご利用につきましては、ゲーム基板に関して十分な 知識を持った方の取り扱いをお願いします。本基板を使用してほか の機材に損害が発生した場合も責任は負いかねます。 3 機能紹介 PS2PCBには下記の機能があります • プレイステーション用コントローラをAV7000などのコントロールパネ ルに接続して各種ゲーム基板を操作する機能 • ボタン配置の変換機能(入力側、出力側) • 連射機能(同期連射も可能) • 連射速度切り替え機能 • レバー方向切り替え機能 4 コネクタ、端子説明 PS2PCBの基板上にあるコネクタや端子は下記の表の番号に記載された 機能を持ちます。次ページ以降に詳しく記載します。 9 1 3 8 2 6 5 4 7 番号 名称 説明 1 プレステパッド接続コネクタ1 プレイヤー1用のプレステパッドを接続します 2 プレステパッド接続コネクタ2 プレイヤー2用のプレステパッドを接続します 3 信号出力コネクタ1 AV7000などのコントロールBoXの1P側に接続します 4 信号出力コネクタ2 AV7000などのコントロールBoXの2P側に接続します 5 プレイヤー1ボタン設定表示LED プレイヤー1のボタン配置情報を表示します 6 プレイヤー2ボタン設定表示LED プレイヤー2のボタン配置情報を表示します 7 接続コントローラー設定スイッチ 接続するプレステパッドの種類を設定します 8 JTAGコネクタ メインチップの回路を書き換える際に使用します 9 同期入力および拡張用コネクタ 同期信号を入出力します。ほかの端子は未使用です 5 コネクタ説明(2) プレステパッド接続コネクタ1、2 プレイステーション、もしくはプレイステーション2の専用コント ローラを接続してください。方向キーと各種ボタンの情報のみ 使用します。アナログスティックの情報は読み取ることはできま せん。 また、本来は7.6Vである振動装置の電源には5Vを供給してい ます。振動装置は動かしていないため通常は問題ありません が、この電力を使うコントローラにて不具合が起こる可能性が あります。具体的には液晶画面を備えたコマンド登録式のパッ ドで液晶が見えないという報告があります。 信号出力コネクタ1、2 AV7000付属のケーブルでAV7000に接続します。2P用のケーブ ルについては基板取り扱い店にて追加購入をお願いします。 なお、コネクタを取り外すと2.54mmピッチの出力コネクタがあり ます。自作コントロールパネルに組み込んだりする場合はこち らの方が便利です。ピンアサインは文末の付録をご覧ください。 ボタン設定表示LED プレイヤー1,2それぞれのボタン配列を表示します。 また、連射速度切り替え時は2桁表示にて連射速度を表示、ま た、プレステコントローラーのSELECTとSTARTボタンを同時に押 すことで、現在の回路バージョンを表示します。 数字の右下のドットについては、同期信号を検出しているとき に点灯します。 ボタン設定の説明については12ページにて説明します。 6 コネクタ説明(3) 接続コントローラー設定スイッチ このスイッチで接続するプレステコントローラーのタイプを設定 し、ボタン配列を変更します。スイッチ番後の1から4がプレイ ヤー1のコントローラー、5から8でプレイヤー2のコントロー ラーを設定します。 設定については9ページ以降をご覧ください。 JTAG端子 本基板のメインチップの回路構成を変更する際に使用します。 通常のゲームプレイ時に使用することはありません。 同期入力および拡張用コネクタ 6pinにゲーム基板のSYNC信号を接続することで、同期連射を 行うことができるようになります。信号を接続していない場合は、 チップ内部でおおよその速度を設定して動作します。 そのほかのピンは拡張用になります。何も接続しないでくださ い。 7 接続方法 • 基板やコントローラーの接続は電源を切って行ってください。 • 下図のように、信号出力コネクタとAV7000を接続し、プレステコント ローラーをコネクタにつなげます。 • 同期連射を使う場合は、RGBケーブルかハーネスから同期信号を 引き出して接続してください。 Sync信号を接続 プレイヤー1の プレステコントローラーの コネクタを接続 AV7000 1P側のケーブルを 接続 プレイヤー2の プレステコントローラーの コネクタを接続 AV7000 2P側のケーブルを 接続 接続例 8 コントローラー設定 • プレイステーションのコントローラはジョイスティックタイプでも何種 類かの配列があります。かのリアルアーケードプロでさえ無印と2で 配列が異なることもあり、まずはコントローラーのボタン配列を設定 しておく必要があります。 • 6ページの写真で7にあたるディップスイッチを使用します。 • なお、本書ではプレステコントローラーの並び替え後のボタン配列 を、横4個、縦2列の8ボタンの並びを標準とし、それぞれA,B,C,Dと X,Y,Z,Wと呼ぶことにします。 • たとえば例としてリアルアーケードプロ2のボタン配列を下記に示し ます。 • ディップスイッチは1から8の8個のスイッチがあります。これを2分 割し、1-4をプレイヤー1のコントローラ設定、5-8をプレイヤー2 のコントローラー設定に使用します。上側にスライドさせるとONにな ります。次のページにスイッチの設定と対応するコントローラの種類 を説明しています。 ON 1 2 3 4 5 6 7 8 プレイヤー1 プレイヤー2 9 接続コントローラー設定 OFF,OFF,OFF,OFF リアルアーケードプロ2 標準パッド OFF,ON,OFF,OFF PS用セガサターンパッド OFF,OFF,ON,OFF 鉄拳等、ナムコ系 ON,OFF,OFF,OFF 初代リアルアーケードプロ ON,ON,OFF,OFF アルカナハート、Fate等コラボ系 ON,OFF,ON,OFF PS用NEOGEOスティック D,Wボタンがありません 10 STARTボタンとSELECTボタンについて • STARTボタンはそのまま各プレイヤーのSTARTボタンとなります。もち ろん基板で遊ぶには先にクレジット投入するか、フリープレイ設定 が必要となります。 • 通常クレジット入力はSELECTボタンで行います。コインエラー回避の ため、SELECTボタンを放した一瞬だけ機能します。Iocheck等で動作 確認する際はご注意ください • SELECTボタンを押しながらレバー操作を行うことで、機能の切り替え が可能です。 SELECTを押しながらレバーを上下 ボタンの配列を切り替えます SELECT SELECTを押しながらレバーを左右 SELECT 連射速度を切り替えます SELECTとSTARTの同時押し SELECT START 内部回路のバージョンをLEDに表示し ます。 SELECTとSTARTを押しつつレバー操作 SELECT START レバー向きを画面に合わせて調整し ます。レバーを入れた方向が上にな るように入れ替わります。 11 基板側のボタンについて • PS2PCBでは、ボタンの配列をリアルタイムに変更できます。 • ボタンの配列変更はSELECTボタンを押しながらレバーを上下にいれ ます。 • それにより、操作したプレイヤー側のLED表示が上下します。 • LEDの番号に応じて、次ページ以降で紹介するボタンの配列に切り 替わります • ゲーム基板側のボタンは1~6と数字で定義します。 • ストII等の6ボタン格闘ゲームでパンチボタンを1~3、キックボタン を4~6とします。 • 数字を+で複数記載してる場合は同時押しになります。 • 下記の表では、上側の4つのボタンがパンチボタンとパンチ同時押 し、下側の4つのボタンがキックボタンとキック同時押しに割り振ら れていることを示しています。 • 番号に応じたボタンの配列は固定されています。 変更はできません 標準 配列 A B C D 1 2 3 1+2+3 X Y Z W 4 5 6 4+5+6 SELECT 12 ボタン並び MODE 0 MODE 1 MODE 2 MODE 3 MODE 4 MODE 5 A B C D 1 2 3 1+2+3 X Y Z W 4 5 6 4+5+6 A B C D 4 5 6 4+5+6 X Y Z W 1 2 3 1+2+3 A B C D 1 2 3 4 X Y Z W 1連射 2連射 3連射 4連射 A B C D 1 2 1連射 2連射 X Y Z W 3 4 3連射 4連射 A B C D 1 2 1+2 1+3 X Y Z W 3 4 3+4 2+4 A B C D 1 2 1+2 未使用 X Y Z W 1連射 2連射 1+2 未使用 連射 標準配列。3ボタン、2列 配列で、右端がそれぞれ ザンギボタン、バイソンボ タンとなります。 標準配列の上下を入替え たもの。セガサターンパッ ドは下側がメインの ボタンなので6ボタン格闘 ゲームなどをする場合は 入れ替えて使います 標準の連射配列。下の段 が上の段のボタンの連射 ボタンになります。 また、NEOGEOのソフトで ボタンが横に4つ並んでい るゲームを違和感なく遊 べます 2ボタンゲーム用連射配列。 ボタン1がショットで、ボタ ン2がボンバーなどのゲー ムにて、3ボタン目を連射 にすることで、CAVE系の連 射付きボムゲーのような 遊び方ができます、 NEOGEO格闘系配列A。ボ タン配列が小パンチ、大パ ンチ、小キック、大キック となるゲーム用。 2ボタン系同時押し配列。2 ボタン操作、かつ同時押し が必要なゲームで使用。 奇々怪界など。 13 ボタン並び MODE 6 MODE 7 A B C D 1 3 1+3 1+2 X Y Z W 2 4 2+4 3+4 A B C D 1 2 1連射 未使用 倍速 X Y Z W 1連射 2連射 1連射 未使用 NEOGEO格闘系配列B。ボ タン配列が小パンチ、小 キック、大パンチ、大キッ クとなるゲーム用。 ほぼイメージファイト専用 配列。Cボタンが倍速と なっていますが、正確には その他の連射が設定連射 速度の2分の1となります。 反転 MODE 8 MODE 9 MODE A MODE B A B C D 1 2 3 1+2+3 X Y Z W 4 未使用 5 未使用 A B C D 1 2 4 未使用 X Y Z W 3 5 未使用 未使用 A B C D 1P‐1 1P‐2 1P‐3 1P‐4 X Y Z W 2P‐1 2P‐2 2P‐3 2P‐4 A B C D 1 2 3 4 X Y Z W 2+3 3+4 1+2+3 2+3+4 JAMMA5ボタン特殊配列。 下段の真ん中が空いてい る配列。 アルカナハート2など。 JAMMA5ボタン特殊配列。 ボタン3と4がスワップ。 エスプガルーダで入れ替 えコマンドの入力を忘れた 場合などに使えます。 クイズゲーム用配列。上 段が1Pのボタン1~4(正 確にはJレバーの上下左右 になります) 下段が2Pのボタン1~4。 またSTARTボタンが1P2P同 時押しになります。 NEOGEO特殊配列。ほぼ サムスピ零SP向けです。 MODE C,D,Fは未定義で 14 MODE 0と同じです 連射速度切り替え • SELECTボタンを押しながらレバーを左右に入れると、連射速度の整 が出来ます。 • 設定をしているプレイヤー側のドットが点滅します。5回点滅すると 確定します。 • 連射速度は秒間30→20→15→12回の順に変動します。デフォルト は30回となります。 • 点滅中に4回レバーを入れて一周させるとモードの表示に戻ります。 モード表示のドットが点灯してない場合はチップ内で連射速度を決 めるため、おおよその速度になります。 SELECT 30連射 20連射 15連射 12連射 15 リビジョン表記について • SELECTボタンとSTARTボタン両方を押すとLEDに現在の基板のバー ジョンNoを表示します。 • 現在の最新バージョンはU4です。 SELECT START レバー向き切り替え機能について • リビジョン表示中にレバーを上下左右いずれかの方向に入れること で、以降その向きが上になるようにレバーの向きが変更されます。 • たとえば、下記のような縦画面のゲームを横画面のモニタに映す時 に、SELECT+START+レバー右と入力すると、レバー向きと自機の動 きが一致するようになります。 画面で上に なる向き SELECT START 16 サポート等について • 初期不良と思わしき誤動作、またボタンの配列を変えてほしい、な どのご要望がありましたら、下記メールアドレスまでご連絡ください。 [email protected] • また、将来のバージョンアップにつきましては下記のWEBページを 見ていただき、ユーザー様ご自身での対応も可能です(要ALTERA 社製ダウンロードケーブルもしくは互換品) http://www3.big.or.jp/~fujikko/kiban/ps2pcb.html 17 付録:各コネクタの端子割り当て 1. 1 2. 1 ・・・ 8 1 4. ・ ・ ・ ・ ・ 8 12 4. 2. 1 ・・・ 10 3. 3. 1.Sync入出力、拡張コネクタ PIN 1 2 3 4 5 6 7 8 機能 +5V open Sync出力 open oepn Sync入力 open GND 2.プレステパッド接続コネクタ PIN 1 2 3 4 5 6 7 8 機能 DAT CMD +5V GND +3.3V SEL CLK ACK 3.7セグLED接続コネクタ(同時使用はできません。利用時はLEDを取り外してください) PIN 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 機能 GND F G E D GND D.P. C B A 4.ボタン信号出力コネクタ (DIN13コネクタを使わない場合、電源供給が別途必要です) PIN 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 機能 上 下 左 右 1 2 3 4 5 6 START CREDIT AV7000接続用DIN13ピンコネクタ配列 4 8 12 3 2 7 6 11 10 13 1 5 9 PIN 機能 1 下 2 右 3 ボタン2 4 ボタン3 5 上 6 左 7 ボタン1 8 ボタン4 9 START 10 クレジット 11 ボタン6 12 ボタン5 13 +5V 周辺 GND 18 PS2PCB特殊操作 SELECTを押しながらレバーを上下 ボタンの配列を切り替えます SELECT SELECTを押しながらレバーを左右 SELECT 連射速度を切り替えます SELECTとSTARTの同時押し SELECT START 内部回路のバージョンをLEDに表示し ます。 SELECTとSTARTを押しつつレバー操作 SELECT START レバー向きを画面に合わせて調整し ます。レバーを入れた方向が上にな るように入れ替わります。 PS2PCBボタン並び一覧 配列説明 MODE 番号 A B C D X Y Z W MODE 0 1 2 3 1+2+3 4 5 6 4+5+6 4 5 6 4+5+6 1 2 3 1+2+3 1 2 3 4 1連 2連 3連 4連 1 2 1連 2連 3 4 3連 4連 1 2 1+2 1+3 3 4 3+4 2+4 1 2 1+2 ‐ 1連 2連 1+2連 ‐ 1 3 1+3 1+2 2 3 2+4 3+4 1 2 1倍連 ‐ 1連 2連 1裏連 ‐ 1 2 3 1+2+3 4 ‐ 5 ‐ 1 2 4 ‐ エスプガルーダ 3 5 P1‐1 P1‐2 P1‐3 P1‐4 クイズゲーム P2‐1 P2‐2 P2‐3 P2‐4 1 2 3 4 2+3 3+4 1+2+3 2+3+4 MODE 1 MODE 2 MODE 3 MODE 4 MODE 5 MODE 6 MODE 7 MODE 8 MODE 9 MODE A MODE B 標準配列 上下入れ替え 4ボタン連射標準 2ボタン連射標準 NEOGEO格闘A 2ボタン同時押し NEOGEO格闘B 特殊連射構成 アルカナハート サムスピ零SP
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