2015年5月号 - 同志社大学附属 同志社国際学院 Doshisha

The Learner
Doshisha International Academy, Elementary School
April 24, 2015
Volume 47
4 月 7 日に行った始業式では、1 学年ずつ進級
したみなさんにお話し、続く 8 日の入学式で 60
名の新 1 年生のみなさんをお迎えした際にも、
ほぼ同じ主旨のお話をしました。それは、1 年
生から 6 年生の全てのお子さんが、これからの
1 年間を楽しむことをお願いしました。お友達
と一緒に楽しく遊び、仲良くなることに留まら
ず、一所懸命に学ぶ、一所懸命にスポーツをす
る、一所懸命に楽器の練習をするといったこと
を通して、1 年間やり通す喜び、少しでも前に
進んだ喜びを、1 年後にしっかりと感じて欲し
いという願いです。
途中には、苦しいこともあるかも知れません
が、必ず喜びが待っていることを信じて、苦し
いこと、辛いことも楽しんで欲しいということ
です。お子さん一人ひとりが自らの成長を実感
し、そのことによって更なる成長を自ら目指す
ことが、真に自立した人となる道筋と考えてい
ます。
同時に、全てのお子さんが自ら楽しむだけで
はなく、お友達が楽しく学校生活を送るのを助
けるようにして下さいともお願いしました。一
緒に学んだり、遊んだりする時にお互い励まし
合うのも大切ですが、お友達が嫌がるようなこ
とはしない、言わないことも同じように大切と
お話させていただきました。一緒に楽しく過ご
せる時間を、みんなで一所懸命に作り出すよう
に、進んで努力して欲しいと願っております。
そうしたお子さんたちの頑張りを、教員一同
でしっかりと見守ってまいります。そして、そ
の様子を神様が見守っていて下さるのですから、
保護者のみなさまも安心をして、お子さんたち
が毎日楽しく DIA に通うのを、促し、励まして
いただきたいと思います。
こうしたことは、「同志社の教育理念」に沿う
ことであり、国際主義と併せて、私達が常日頃
から大切にしていることです。また同時に、私
たちが推進している PYP 教育における長期的な
展望や共通目標を示している「国際バカロレア
の学習者像」とも、相互に重なり合う理念であ
ると考えます。保護者のみなさまにも、こうし
た点をご理解いただき、ラーニング・コミュニ
ティーの一員として、一層のご支援をいただけ
ることをお願いしたいと思っております。
昨年 10 月から校長補佐としてみなさんとご一
緒しただけで、まだまだ新米の校長ですが、一
人ひとりのお子さんの人生が豊かになるように、
また世界的な視野で活躍できる人としての資質
を磨いていただける環境を整えることが、一番
の使命と考えております。一人ひとりのお子さ
んが、「良心」に満ちて、それぞれ個性を持った
輝きを放つお手伝いをすることと、思っており
ます。DIA をそうした学びに相応しいところに
したいと切に願い、日々前進して参りたいと思
います。
校長
同志社国際学院初等部
横田 健司
Doshisha International Academy Elementary School
7-31-1 Kizugawadai, Kizugawa City 619-0225
〒619-0225 木津川市木津川台 7-31-1
http://www.dia.doshisha.ac.jp/
イースターは、一度十字架上で死なれたイエス・キリストが、再びよみがえられたことを記念し祝うお祭
りで、日本語では復活祭といいます。降誕祭(クリスマス)
、聖霊降臨祭(ペンテコステ)と並んで、キリスト
教三大祭の一つで、昔からキリスト教諸国では大切に祝われてきました。復活祭には、華やかに彩られたイー
スター・エッグという卵が登場します。
「なぜイースターに綺麗なエッグを作るのか、知ってる?」と子供たち
に聞いたところ、どの学年、クラスからも「卵から生まれる新しい生命が、イエス様の復活を表わしてい
る!」という模範解答が。すばらしい!!実はイースター・エッグの歴史は古く、その起源には様々ないわれ
があります。授業では、その伝説の一つを、子供たちに紹介しました。
昔、ドイツのある村では、飢饉のため材料が手に入らず、せっかくのイースターなのに御馳走が作れない年
がありました。子供の親たちは何とかして子供たちの喜ぶ顔が見たいと思い、知恵を絞ったところ、ある一人
の母親が、いいことを思いつきました。このアイデアは親たちの間で次々と耳打ちされ、皆、にっこりと頷き
ました。さて、イースターの朝がやって来ました。いつものように教会で礼拝を済ませたあと、親たちに誘わ
れて森を散歩した子供たちは、たちまち歓声をあげました。今までに見たこともないような、色とりどりの綺
麗な卵が、あちらこちらで見つかったからです。この卵はいったい、どこからやって来たのだろう、と不思議
がっていると、ふいに草むらからウサギが飛び出しました。そこで子供たちは、あのウサギが特別にイースタ
ーの卵を運んでくれたのだ、と考えたのです。もちろん、これらの綺麗な卵は、親たちが子供らには内緒で、
一生懸命に染め上げたものでした。この風習はやがて各地に広まり、ヨーロッパ全体、世界にまで広まってい
ったといいます。
(「世界イースター童話集・イースターの卵のはじまり」 上沢謙二 編・ヨルダン社 1965 より要約)
クリスマス・プレゼントもそうですが、イースター・エッグも、もともとは親たちの、子供たちに対する愛
の一杯詰まった贈り物だったのです。
Christian Education Committee
お知らせ
Mom’s in Prayer…ママ達のお祈り会です。毎月第三木曜日(休みの月は第二)
、AM10:00‐11:00、Parent’s Room にて。次回は 5 月 21 日
(木)です。どなたでも歓迎します。
New Staff at DIA!
みなさん、初めまして。チャプレンの石川眞弓(いしかわまゆみ)と申します。1,3,5,6
年の初等部宗教科の担当です。私はもともと教会の牧師でしたが、その後ドイツのミュン
ヘンに 5 年間、イギリスのケンブリッジに 1 年間住む機会がありました。実は、日常会話
はまだドイツ語の方が楽です。ドイツでは州教会立の多教派(カトリック・プロテスタン
ト・正教会を問わない)学生寮に住み、毎朝学生主体の礼拝を守っていました。寮生全体
のうち半分は現地人学生、あとの半分は世界中から集まって来た留学生とその家族です。
ここでの暮らしは私にとって、世界を知る小さな窓口となりました。帰国後は専ら教会学
校を中心に活動し、また中高の聖書科教師としても 6 年間教壇に立ちました。私のささや
かな人生経験からお子達に伝えていきたいのは、我々人間が神の創られた地球上の家族で
あって、互いに愛し合うことを神が望んでおられる、ということです。毎朝の礼拝や授業
を通して、そのことを感じ取ってもらえたらと思います。
はじめまして、西村孝次(にしむらこうじ)と申します。この三月までマレーシアの
ジョホール日本人学校に勤めていました。この度ご縁がありまして、四月より DIA に来
させていただくことになりました。私と同じ!?ピカピカの新入生を担任させてもらって
います。何もかも新しいことばかりなので、子どもたちと同じ、ドキドキ・ワクワクの
とても新鮮な気持ちで毎日を過ごしています。私が DIA に来て何より驚いたことは、子
どもたちが話す英語の発音の良さです。三年間の海外生活で、少しは英語が話せるよう
になったかなと思っていましたら、とんだ思いかぶりでした。一年生でも私よりはるか
に発音が上手な子どもたちを前に多少の戸惑いを感じつつも、これもまたいい機会と考
えて、子どもたちと一緒に英語も勉強したいと思っています。「自分のことも、友だちの
ことも大切にする、心優しくがんばり屋の子ども」を育てたいと思います。どうぞよろ
しくお願いします。
「Shotobu PYP planning
初等部の PYP プランニング」
今年度もよろしくお願いします。学校より配布しました 2015 年度の年間スケジュールにありますよう
に、今年度からまた、各ユニットの開始前に「PYP プラン」があります。開校初年度からいらっしゃる方は
ご記憶されているかもしれませんが、この日は、お子様は午前授業で帰宅します。お子様が帰宅された後、
全教員でユニットの計画に関わるミーティングをしています。これは、IB の学校になるための要件書とも言
える「プログラム基準と実践要綱(2011)」の「基準 B2: リソースと支援」にある「4. 学校は教師が協同設計
と振り返りに専念できる時間を提供している。」という実践を満たすために、今年度から再び実施したもの
です。この実践は、もちろんユニットを事前にしっかり準備することだけではなく、専科を含めてすべての
授業担当者や他の教員が関わることで、PYP で求められる教科横断的な学びを実現することを目的としてい
ます。(「基準 A 3e. 学校は教科の域を超えた学習に意欲的に取り組んでいる。」:上述の文書から)
今学期は、4 月 8 日の入学式の日の午後に、第一回のプランニングを行いました。Art, Music, PE の教員
はもちろんのこと、English (1-2 年)、HFL、宗教の担当も参加して、6 つのユニットのどこでコラボレーシ
ョンできるのか話し合い、今年度の POI (Programme of inquiry)を作成しました。各学年の POI は、それ
ぞれの学年のコミュニケーションで配布させて頂いています。その中に、”Transdisciplinary links”と書か
れた欄がありますが、そのユニットでコラボレーションをする教科名が書かれています。これまでに比べ
て、様々な教科と UOI とのコラボレーションを計画しています。ご家庭とのコラボレーションとして、現在
行われている Unit のセントラルアイディアについて話し合う機会をお持ち頂ければ幸いです。次回の PYP
プランニングは、5 月 27 日水曜日に行われます。PYP の実践へのご理解とご協力の程、どうぞよろしくお
願いします。
New Staff at DIA!
初めまして。新しくスクールカウンセラー(日本語&英語)として DIA&DISK スタッフの一
員となりました、李承喜(いすんひ/Sue Lee)と申します。芸術的な造りの建物にまだ慣れず、う
ろうろしていることがありますが、迷路だと思い楽しんでいます。カウンセリングルームにいる
と、どこからか鶯の鳴き声が聞こえてきて「時間を知らせてくれる放送なのかも知れない」と真
剣に思いました。
(本物であることが判明。
)建物や自然だけではなく、DIA&DISK の素敵なとこ
ろをどんどん探していきたいと思っています。“希望は失望に終わることがありません”ローマ 5
章 5 節 小学生のころにもらった栞に書いてあった聖書の言葉です。奇しくも始業式でチャプレ
ンが同じ個所からメッセージをされ、新しいスタートを前に気持ちが引き締まりました。まだま
だ手さぐり状態ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは!初めまして。今井このみと申します。今年度、朝の礼拝のお話と 2, 4 年の
Religion Class を担当させていただくことになりました。子ども達がどのように物事を捉えたり考
えたりするのか、とても楽しみです。同志社国際学院初等部で子ども達が、のびのびと学び遊び
ながら大きく成長されているように、私自身も共に成長していきたいと考えています。日本キリ
スト教団の牧師でもある私は、イエス様のような「どんな人をも愛を持って大切にする」人であ
りたいと常日頃から願っています。イエス・キリストは、自ら町や村へ出かけていき人々の声を
聞いて回ったことが聖書に書かれています。その姿に倣って、子ども達の目線と声を大切にした
いと思います。子ども達一人ひとりの声を聞くためにも、まずは子ども達と信頼関係を築かなけ
れば!そして、この小学校で子ども達がたくさんの愛を浴びながら学校生活を送れるよう精いっ
ぱいお手伝いさせていただきます。宜しくお願いします。
5月の主な行事・予定
新年度が始まってもう 3 週間、DIA Library にもたくさんの新 1
年生が来てくれて、楽しそうに本を見ています。そろそろ初めての
本を借りておうちにもって帰っている人も多いのではないでしょう
か。いっぱい読んで、想像の世界を楽しみ、また、いろいろなこと
に興味を持ってほしいと思います。
さて、DIA Library には、たくさんの本とともに、何種類かの雑誌
も置いていますが、4 月号はどの雑誌も「春」の内容が多く、新年度
のスタートにぴったりです。「月刊かがくのとも」は『ポットくんと
イチゴぐみ』(真木文絵 文/石倉ヒロユキ 絵)というお話です。こ
れはかわいいポットくん(植木鉢)が主人公のシリーズの最新作で
すが、とてもかわいらしいストーリーの中で、わかりやすく自然の
仕組みを教えてくれる優れた絵本です。今回の作品では、春らしく
イチゴの成長がテーマになっています。
新しい命が育まれる春、自分の生命の歴史を考えてみるのも一興
です。「たくさんのふしぎ」の『いのちのひろがり』(中村桂子 文/
松岡達英 絵)は大人でも十分読み応えのある内容です。私は小学校
に入学したての頃、すべての命の始まりはどうなっていたのかとて
も不思議でした。当時の担任の先生に質問をしたところ、この本に
書いてあるように、初めは海の中に誕生した原始生物からだんだん
と進化していったということを教えてもらったように記憶していま
す。この本は、地球の歴史から生きものの誕生、そして現在まで、
命はずっと続いているということをきちんと説明してくれていて、
自分たちすべての生きものの存在の意味や命の神秘に思いを馳せる
ことができます。
一方「こどものとも」の『まゆとかっぱ』
(富安陽子 文/降矢なな
絵)は、空想の物語です。春、あたたかくなるとアウトドアの遊び
が楽しいですね。でもまさか、山の中の池でこんなおかしな生き物
同士が相撲をとっているのを見ることはないと思いますが。これは
以前このコーナーでもご紹介したものすごい力持ちの少女(実はや
まんばの娘)まゆが、今度は巨大な河童と相撲をとる豪快な話で
す。このように雑誌ではシリーズものの最新作をまっ先に読めるこ
とがよくあります。
ご紹介した 3 種類の雑誌のほかにも、時事問題を取り上げてわか
りやすく解説する「ニュースがわかる」、化石や新幹線、タイムマシ
ンなど、毎回興味深い特集がある「子どもの科学」、凝ったおりがみ
の作り方の載っている「おりがみ」、ムーミンやピーターラビットな
ど、大人にも人気のキャラクターを扱っていて人気の「MOE」な
ど、月刊誌はたくさんあり、バックナンバーを貸し出ししています。
「TIME」や「National Geographic」など英語の雑誌もあります。
ぜひ雑誌も読んでみてください。
School Library 福本 牧
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
Fri
Sat
Sun
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
16
Sat
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
Sun
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
Sat
Sun
憲法記念日
みどりの日
こどもの日
振替休日
Swimming (AMG5/PMG6)
避難訓練
G4 全同志社小学生
リトリートキャンプ(OP)
G2 校外学習(山田川周辺/AM)
尿・寄生虫卵検診(再)
歯科検診 G4G5G6
土曜参観・全体コミュニケーションタイム・き
ずな会総会・きずな会総会
代休
G1 校外学習(山田川駅/PM)
クラスマザー&ファーザー全体会(PM)
G6 修学旅行説明会(PM)
G2
宿泊学習
第 1 回学校説明会(AM)
健康診断 午前授業 (PYP プランニング)
Swimming (AMG6/PMG5)
眼科検診
6 月の主な行事・予定
6/2~6/5
6/2
6/8~6/12
6/11
6/16
6/17
6/18
6/20
6/23
6/24
6/25
6/27
6/2~6/5 G4 宿泊学習
内科検診(G1・G2)
カンファレンス
Swimming(PMG2)
内科検診(G3・G5)
花の日礼拝
G5 進学説明会、Swimming(PMG1)
(第 2 回学校説明会)
内科検診(G4・G6)
午前授業(同志社研修)
Swimming(AMG1/PMG2)
(私小連音楽会)
5 月の PYP Attitude
Empathy / 共感