>> HOME 富士経済 GROUP 第09112号 PRESS RELEASE 株式会社 富士キメラ総研 2009年12月21日 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町 2-5 F・Kビル TEL.03-3664-5839 FAX.03-3661-1414 URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ URL:http://www.fcr.co.jp/ 広報部 03-3664-5697 CVT、AMT/DCTからHEV/EVなど次世代車部品まで 世界の自動車用電装システム・電子部品市場を調査 ―2020年予測― ●車載電装市場 24兆8,016億円(08年比82%増)エコ対策システム普及、EVの普及により ●AMT/DCT 2,510万基、3兆4,387億円(08年比4.3倍)燃費改善対策として欧米で急増 ●アイドリングストップシステム 1,491万個、1,817億円(08年比5.1倍)エコ対策として急増 ●電気自動車市場 167万台(09年比1,665倍)支援策やインフラ整備、各種技術の開発により ※DCT=2系統クラッチ式変速機 AMT=自動制御式手動変速機 CVT=無段変速機 マーケティング&コンサルテーションの(株)富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中一 志 03-3664-5841)は、08年の世界同時不況で大打撃を受けて1年経過した世界の自動車の電装システムや部品 さらに次世代自動車市場を調査した。今回は燃費改善/エコ対策システムと次世代自動車とその関連部材分野で拡 大するパワートレイン系の車載電装化の世界市場の動向を捉えるとともに、20年までの予測を行った。その報告 を「車載電装デバイス&コンポーネンツ Select2010 <下巻:燃費向上/エコ対策/次世代自動車関連 部品編>」にまとめた。 対象は、燃費改善/エコ対策システム10品目、燃費改善/エコ対策デバイス13品目、次世代自動車関連部品 13品目、それに次世代自動車8タイプである。 リーマンショックから 1 年、世界的不況は底を脱しつつあり、国内の自動車産業も回復基調にある。11月の 新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月比18.3%増の43万6,531台で3カ月連続して前年を超えほぼ0 7年11月(約45万台)の水準まで回復した。 この数字を押し上げているのは国内の乗用車販売7ヶ月連続1位(09年11月時点)の「プリウス」に象徴さ れるハイブリッド自動車(以下HEV)の好調である。HEVやEVにふんだんに使われるカーエレクトロニクス 技術には「電動化」と「電子制御化」という二つの方策がある。 「電動化」はHEVやEVのようにモータを動力 とする車両に転換を図るに際して特に環境対策の観点から採用される。 「電子制御化」は各種の制御を電子化して 緻密な制御や複数制御の連携を図る綜合システムを構築し易くする。 <調査結果の概要> 世界の主要車載電装システム44品目の市場(次世代自動車関連部品13品目を含む)は、10月と今回の2回 に分けて公表した調査分野を合わせると、20年には24兆8,016億円(08年比82%増)と予測される。 09年は前年を11%下回るが、10年には、13兆1,570億円、15年には、20兆6,450億円と年平均 9%で伸び、以後リチウムイオン電池の導入が牽引役になり更に拡大すると予測する。 世界の自動車生産(乗用車、トラック、バスを含む)は、09年も世界経済危機の影響を受けて前年15%下 回り、5,900万台まで落ち込むと見込むが、20年はBRICsが需要を伸ばして、9,717万台(08年比 39.7%増)になると予測する。世界全体ではHEVやEVなどの次世代自動車の投入と小型車クラスの低価格 車の普及がしばらく続くと考える。 分野別車載電装部品の世界市場推移(メーカー出荷額ベース) 2008年 2009年見込 分 野 燃費改善/エコ対策システム 燃費改善/エコ対策デバイス 次世代自動車関連 2兆4,452億円 1兆7,906億円 1,713億円 2兆5,064億円 1兆5,272億円 2,430億円 2020年予測 6兆6,930億円 2兆6,485億円 4兆4,755億円 08年比 273.7% 147.9% 2612.7% 09年、システム分野はAMT/DCT、アイドリンブストップが伸びて他システムのマイナスを補い2兆5, 046億円と前年を2.5%を超える見込みであるが、 主要デバイス分野ではアイドリングストップ用ポンプを除き >> HOME 高圧インジェクタやターボチャージャが前年を割り、1兆5,272億円(08年比85%)に縮む見込である。 EU(08年比92%)と北米(08年比90%)が落ち込むためである。しかし20年には、次世代自動車関連 部材分野が08年から26倍拡大の4兆5,000億円近くに、 システム分野が08年から2.7倍に拡大して6兆 7,000億円に達すると予測する。DCTやCVTなどの燃費改善システムや、次世代自動車関連部材開発が要 因である。 (1)次世代自動車(HEV、EV、FCV) 次世代自動車市場は、20年には885万台(08年比12倍)と予測する。その時点で最も多く生産が予測さ れるのは、15年にはストロングタイプHEVを凌いでいるマイルドタイプHEV(262万台)である。 ストロングタイプは、トヨタがHEVシステムの軸として投入を進め、海外ではGMが既に商品化、ダイムラー とBMWそれにVWが10,11年にかけて参入する。 マイルドタイプは、本田が採用しており、比較的低コストで燃費改善が可能である。日産は「フーガハイブリッ ド」で商品化し、GMも投入を予定している。 プラブインタイプ(PHEV)はトヨタが11年に発売を発表したが、モータ走行を主とするためシステムコス トが高く電池の課題をクリアする15年以降に普及が見えてくると考える。 (20年予測65万台) マイクロタイプは、主に欧州メーカーが開発、ホンダも国内に低コスト、低燃費、排ガス低減のために簡易型シ ステムとして導入を検討している。 EVは20年で167万台レベルである。 11年頃から航続距離を延長するための発電用小型モータを持つレン ジエクステンダータイプEVが立ち上がりGM「Volt」に採用されて、EV普及の新テクノロジーとなる。1 5年以降リチウムイオン電池の普及と共に純粋EVに代わると予測する。 EVは欧州でインフラ整備が加速してお り、フランスでは20年に5,000ヶ所の充電スタンドを設置する方針である。FCVはリチウムイオン電池の エネルギー密度改善の切り札とされたが、コストや耐久性の課題解決が難しく再びEVが見直されている。 (2)主な分野別市場 ●燃費改善/エコ対策システム(パワートレイン系システム11品目) 08年 2兆4,452億円 20年予測 6兆6,930億円(08年比273.7%) 08年2兆4,452億円の市場は、15年5兆7,286億円、20年には6兆6,930億円と3倍近く拡大 と推定する。この分野最大規模の生産拡大が予測されるのは、電子制御トランスミッションシステムのAMT/D CT(3兆4,387億円/08年比426%)とCVT(1兆6,478億円/08年比192%)である。燃料過 給システムは、環境規制の強化により需要が増加し順調に市場を拡大して来た。欧州を中心にディーゼルエンジン への装着率が高いためである。このシステムは環境性能に優れると認知され10年以降拡大に転じ、EVが本格的 普及を開始する20年頃までは、右肩上がりで成長すると予測する。08年から20年に向けて5.1倍に成長を 予測するアイドリングストップシステムはHEVに標準採用されると予測されるシステムである。 ●燃費改善/エコ対策デバイス(対象15品目) 08年 1兆7,906億円 20年予測 2兆6,485億円(08年比147.9%) 09年は前年比85%の1兆5,272億円になる見込である。15年、20年はそれぞれ08年比29%、4 8%の伸びになると推定される。 このうち、最も規模が大きい品目は、08年5,300億円で、20年8,329億円に拡大する高圧インジェク タである。直噴ガソリンエンジンや、コモンレール式ディーゼルエンジンに採用される。同じくターボチャージャ も20年に3,577億円と08年比25%の伸びを示す。環境エンジン向けに需要先をシフトして長期的に成長 が予測される。エンジンの効率追求の有効手段として今後増加が予測される。A/Fセンサに移行する欧米市場と BRICsでのガス濃度センサ(酸素)の需要により2つのガス濃度センサも20年に向けて伸びが予測される。 ●次世代自動車関連(対象13品目) 08年 1,713億円 20年予測 4兆4,755億円(08年比2612.7%) 20年に全世界で885万台と予測する次世代自動車に搭載する主要部品規模は、4兆4755億円に達する。 09年も前年比42%伸びて2,430億円になる見込である。15年、20年はそれぞれ08年比12倍、26 倍になると推定される。電気自動車のエンジンとトランスミッションに相当する駆動用モータは、インバータで回 転数を制御して走行速度をコントロールする。1台に1基が一般的であるがメーカー、車種コンセプトにより搭載 台数は変わる。20年は857万台搭載され、3,547億円の市場に拡大すると予測する。HEVモータ用イン バータモジュールは、08年には108万個であったが、20年には11倍の1,200万個、2,132億円に拡 大する。 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected]) >> HOME <注目される市場> ●アイドリングストップシステム 08年 144万個、359億円 20年予測1,491万個、1,817億円(08年比506.1%) このシステムは、HEVには標準的に採用され、エンジンコントロールECU、スタータ兼オルタネータ、専用 バッテリで構成される燃費改善システムである。信号待ちなどの一時停止、又は停止前の低速走行を感知しシステ ムが自動でエンジンを停止。クラッチ操作やブレーキ操作によって瞬時に再始動する。エンジン制御の高度化によ りシステムの使い勝手が向上し、追加コストがさほど必要ないシステムであることに加えて、各国の環境規制の強 化、エコ自動車への優遇政策などが後押しする形で、09年も各地域で市場は急拡大している。このシステムは追 加コストを低く抑えることが出来、都市部では燃費向上の手段として費用対効果が大きい。環境規制が厳しくなる 中で、多くの地域で広く普及して行くと予測される。 ●CVT(連続可変トランスミッション) 08年 595万基、8,568億円 20年予測 1,540万基、1兆6,478億円(08年比192.3%) CVTは自動変速機(AT)のように流体トルクコンバーターを使わないため、動力伝達効率に優れ燃費向上に つながる。09年は、国内でのCVT搭載車種増加のプラス要因はあったものの、世界市場の自動車生産台数の減 少による影響を受け、前年比99.2%の590万基になる見込である。FordやGMグループではCVTを搭 載しない動きがあり、順調に推移していた市場も08年にはその影響を受けてマイナスとなり、09年も搭載車種 は増えているもののマイナス成長となると見られる。10年以降は、自動車生産台数も拡大しこのシステムの搭載 車種も増加するのでプラス成長に転じると予測される。 欧州ではMTから電子制御トランスミッションにシフトし たが、メーカーの開発状況からDCTにシフトして行くと考えられる。CVTの今後の市場を引っ張るのはBRI Csであり、20年には他地域よりも販売数量が上回ると予測される。 ●AMT/DCT(自動制御式マニュアルトランスミッション、デュアルクラッチトランスミッション) 08年 561万基、8,078億円 20年予測 2,510万基、3兆4,387億円(08年比425.7%) DCTは奇数段のギアにつながる入力軸と偶数段のギアにつながる入力軸に分けられ、 2組のクラッチがつなが る構造になっている。 1つのクラッチが繋がっている時にもう一方のクラッチにつながる入力軸のギアをあらかじ め噛み合わせてクラッチの入れ替えだけで変速可能な仕組みである。09年は、欧州のDCTの採用拡大が牽引し て、前年比119.8%の672万基になる見込である。DCTの市場は BorgWarner が開発し Volkswagen グルー プにライセンスされている「DSG(Direct-Shift Gearbox)」から立ち上がり、Volkswagen、Audi 車の搭載がメイン であるが、Ford、Volvo、Chrysler などがDCT搭載車をラインアップし始めている。AMT(自動制御式マニュ アルトランスミッション)は、国内で大型トラックやバスに採用されており、いすゞ自動車の「スムーサーG」な どがこれに当たる。 以上 <調査対象>次世代自動車 8タイプ システム・デバイス 36品目 燃費改善/エコ対策システム 10品目 燃費改善/エコ対策デバイス 13品目 次世代自動車関連部品 13 品目次世代自動車 8タイプ <調査方法> (株)富士キメラ総研専門調査員による調査対象・関連企業に対してのヒアリング取材及び社内デ ータベースの活用による調査・分析 <調査期間> 2009年9月∼11月 資料タイトル: 「車載電装デバイス&コンポーネンツ Select2010 <下巻:燃費向上/エコ対策/次世代自動車関連部品編>」 体 裁 :A4判 299頁 価 格 : 95,000円(税込み99,750円) CD-ROM付価格 105,000円(税込み110,250円) 調査・編集 :株式会社 富士キメラ総研 研究開発本部 第一研究開発部門 TEL:03-3664-5815 FAX:03-3661-5134 発 行 所 :株式会社 富士キメラ総研 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 F・Kビル TEL03-3664-5839(代) FAX 03-3661-1414 e-mail:[email protected] この情報はホームページでもご覧いただけます。 URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ URL:http://www.fcr.co.jp/ 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected])
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