159号 - 横浜市社会福祉協議会

第 159 号
発行所・(福)横浜市社会福祉協議会
障害者支援センター
〒231 横浜市中区桜木町1丁目1番地
-8482 横浜市健康福祉総合センター9階
TEL045(681)1211・FAX045(680)1550
http://www.yokohamashakyo.jp/siencenter/
編集発行人・職務代理者 三橋 紀子
2012/5
災害シンポジウム
日から現在までの様子
を伺った。
■その日、それから
みのり会は、五つの
事業所を運営している
が、四事業所は津波に
より流失。利用者は、
いち早く避難して無事
だったが、当日休んで
いた利用者やご家族数
名が犠牲になった。震
災時、佐々木さんは職
員と同施設の直売所に
い た。
「揺れは何十分
にも感じられた」と当
日を振り返る。余震が
続く不安の中、近隣の
集会所で一晩を過ごし
た。それでも「職員が
一緒にいてくれたから
安心だった」と佐々木
さんは話す。しかし、
それからは、環境が変
わり大変だった。震災
前、佐々木さんは、母
親と二人暮らし。母は
幸い無事であったが、
家は津波の被害で全
壊。その後、妹宅へ一
時避難し、しばらくし
て仮設住宅での一人暮
らしを始めた。だが、
環境の変化に心労が重
なり、通所先を休むよ
うになった。その後、
仮設住宅で母親と二人
で暮らせる環境が整っ
たので、ようやく一緒
に暮らせることに。
■みのり園の状況
震災直後は、避難所
として開所し、三月二
十二日に再開。始めは
作業ではなく、地震の
事をあえて話し合っ
た。そのことを通して
自分の中に不安を抱え
込まずに「辛いのは自
分だけではない」とい
う気持ちを利用者、職
員が共有できたと佐々
木さんは言う。
■的確な判断と行動
職員の大山さんは、
「 震 災 を 体 験 し て、 そ
の場に応じた的確な判
断と行動が必要だと痛
感した。日頃の取り組
みはもちろん、職員も
被災者となるので、利
用者の支援に専念する
には、職員の家族の理
解がたいへん重要」と
貴重な体験を語ってく
ださった。
沼尾センター長の急逝
障害者支援センター長職務代理者
三橋紀子
去る四月二十八日、沼尾雅徳センター長
が心筋梗塞のため急逝されました(享年65
歳)。横浜市社会福祉協議会と旧在援協が
組織一体化した平成十六年以来、
新しい
「障
害者支援センター」を率いて、障害児・者
をめぐる様々な福祉の課題に取り組み、そ
の向上に尽力されました。訃報はあまりに
突然で、誰しも俄かには信じがたい思いで
した。本当に残念です。しかし時は一刻も
待ってはくれません。ご遺志を引き継ぎな
がら関係者一同しっかりと進んでいかねば
なりません。センター長のご冥福をお祈り
すると共に、ご厚誼いただきましたみなさ
まに、心から感謝を申し上げます。
―東日本大震災から考える―
平成二十四年三月、
ALLヨコハマ(※1)
主催で標記シンポジウ
ムを開催(参加:百十
七名、会場:健康福祉
総 合 セ ン タ ー)。 構 成
は二部。一部は被災地
報告を、二部では市内
障害団体等からの提案
があった。
一部 被災地報告
社会福祉法人みのり
会(宮城県)から、利
用者の佐々木洋子さん
と支援者の大山由美子
さ ん を 招 き、 イ ン タ
ビュアーの小長谷さん
(横浜障害児を守る連
絡協議会)を交え、当
震災当時を語る
佐々木さん(中央)と大山さん(左)
沼尾セン
ター長の急逝
の報に接し、
大きな驚きと
共にとても残
念でなりませ
ん。心より哀悼の意を
表します。思えば、沼
尾さんの就任は、旧在
援協と市社協の一体化
の議論のただ中であ
り、 障 害 者 支 援 セ ン
ターにとっても、私た
ちにとっても大変な時
期でした。現在も障害
者支援センターが当事
者や家族の立場に立ち
続けている事は、沼尾
センター長のお力が大
きかっただろうと思い
ます。その姿勢は、こ
れからも変わらないと
確信しています。一方
「障害者総合支援法案」
が国会を通過しようと
しています。私たちに
とって、厳しい時代の
幕開けでしょう。沼尾
さんの遺志をしっかり
と継ぎ、横浜の障害福
祉を充実させていかな
ければなりません。
(横浜市の障害者施策
を考える連絡会 渋谷
治巳)
【二 部 シ ン ポ ジ ウ ム
■透析患者への影響
川村祐史氏(横浜市身体
~こ の 取 り 組 み を 継 続
障害者団体連合会副理事
した い ~ 】
長・横浜市腎友会会長)
後 半 は 市 内 各 種 障 害
透析治療には大量の水
団体 な ど を 代 表 し て 七
(
一人当たり百二十~百
名が 災 害 対 策 の 現 状 と
五十リットル)と電気が
必要。震災時も治療を受
課題 を 報 告 し た ( 以 下
ける際、混乱した患者も
のとおり)。
いた。災害時に備え、透
シ ン ポ ジ ウ ム の コ ー
析施設に病院相互の情報
ディ ネ ー タ ー を 務 め た
収集・共有システムへの
中西 氏 ( 横 浜 知 的 障 害
参加を促している。
関連 施 設 協 議 会 会 長 )
■精神障害者への影響
増田忠仁氏(医療法人社
は「 被 災 地 支 援 を 継 続
団自立会さいとうクリ
する こ と 、 ま た 障 害 者
ニック精神保健福祉士)
や家 族 、 事 業 所 、 行 政
薬の確保はもちろんだ
が一 堂 に 会 し て 議 論 で
が、加えて発症する確率
きたことは大きな一
が高いPTSDやうつ症
歩。 こ の 取 り 組 み が 引
状への対応も必要。避難
所の往診システム、プラ
き継 が れ て い く こ と が
大切」と力強く語った。 イバシー確保のための往
診車両対策も重要。さら
に、多くの支援者を被災
地でコーディネートする
体制づくりが急務。
■地域作業所より
佐藤文明氏(横浜市障害
者地域作業所連絡会会長)
開所中、震災にあった
場合は、まずは帰宅しな
いという方針を市内で統
一しておくことが必要。
作業所等を閉所すること
はあっても、作業所の使
命から、期間は出来るだ
け短くする、あるいは開
所し、通所の判断は障害
者や家族がする事も重
要。また、グループホー
ムの支援も同時に配慮し
なければならない。
■障害児の家族より
上原ひさ乃氏(横浜障害
児を守る連絡協議会副会
長)
当会学校部会のアン
ケートでは、八割強の方
が地域の防災訓練に参加
する必要があるとしなが
らも、実際子どもを連れ
て参加している方は三割
弱であった。地域の方に
子どものことを理解して
もらえるか心配という声
もある。避難場所も、安
心できるスペースを確保
したり、避難システムも
特別避難場所へ避難する
には、一度は地域防災拠
点へ避難する現在のシス
テムの見直しが必要では
ないか。
■グループホームより
國 井 一 宏 氏( 横 浜 市 グ
ループホーム連絡会)
多くのGHは夜間、一
人 勤 務 で、「 災 害 弱 者 」
になる恐れがあり、地域
とのつながりが非常に重
要。
また、災害時に通所途
中等、一人で行動してい
る時の対策など個別の計
画を作成する必要がある。
■地域活動ホームより
阿部浩之氏(社会福祉法
人型障害者地域活動ホー
ム横浜地域サポート研究
会)
西区自立支援協議会の
防災部会では、地域の商
店等に災害時の一時避難
場所としての依頼を行っ
ている。活動ホームは、
区内障害者の情報をすべ
ては把握していないの
で、行政と情報を共有し、
障害者の必要に応じた支
援につなげる機能を検討
しなければならない。ま
た、在宅者や一般就労者
の安否確認の方法も考え
る必要がある。
■災害時要援護者支援の
取組み
藤川満氏(横浜市健康福
祉局福祉保健課担当係長)
現在「災害時要援護者
名簿」が作成されている。
実際に取り組まれている
のは約五割、把握する要
援護者数も半数を切って
いる。障害者団体などの
アンケートでは、七割以
上の方が「要援護者名簿
の作成の必要性」を挙げ
ているので、更なる取組
みを推進したい。
ALLヨコハマ構成団体(十
団体)
横浜市身体障害者団体連合
会、横浜市心身障害児者を守
る会連盟、横浜市精神障害者
家族連合会、横浜知的障害関
連施設協議会、横浜市精神障
害者地域生活支援連合会、社
会福祉法人型障害者地域活動
ホーム横浜地域サポート研究
会、横浜市障害者地域作業所
連絡会、横浜市障害者地域活
動 ホ ー ム 連 絡 会、 横 浜 市 グ
ループホーム連絡会、セイフ
ティーネットプロジェクト横
浜、 事 務 局 : セ イ フ テ ィ ー
ネットプロジェクト横浜・横
浜市社会福祉協議会障害者支
援センター
ALLヨコハマ「東日
本大震災障がい者支援
募金」を寄付
ALLヨコハマで
は、昨年九月より、被
美 登 里 氏 よ り、「 障 害
クト横浜の代表、内田
ティーネットプロジェ
マ事務局のセイフ
その募金を、五月十
八日㈮、ALLヨコハ
なった。
団体四十五団体)に
十一円
(個人二十一名、
百三十七万四千三百三
ただいたご寄付は、三
を募った。皆様よりい
月三十一日まで支援金
めに、平成二十四年三
る方たちを支援するた
皆さまより多くのご
寄付をいただき感謝申
ていた。
な一助となる」と話し
金も、被災地では大き
マからいただいた支援
続した支援が求められ
災地では、まだまだ継
両 団 体 と も に、
「震
災から一年経つが、被
DF)」へ寄付をした。
本障害フォーラム(J
害者福祉協会」と、「日
「財団法人日本知的障
連絡協議会」事務局の
災地で暮らす障害のあ
児・知的障害・発達障
し上げるとともに、二
ている。ALLヨコハ
害者関係団体災害対策
日本障害フォーラムへ寄付
(右が内田さん、左が日本障
害フォーラムの湯澤事務局長)
ただく。
い金として役立ててい
のための資金、お見舞
る事業所の復旧・復興
障害児者を支援してい
団体を通じ、被災地の
障害児・知的障害・発達障害者
関係団体災害対策連絡協議会事
務局
「日本知的障害者福祉協会」
へ寄付(左が内田さん、右が日
本知的障害者福祉協会の今井事
務局長)
2
№159
か
す
で
気
元
お
平成24年5月
シンポジウムの様子
500
法定移行支援事業
グループホーム助成事業
家庭援護事業
672,481
6,617
福祉団体活動支援事業
3,000
研修及び調査研究事業
1,557
啓発活動事業
2,859
り始めた。初めての作
デコに興味を持ち、作
流行り出したスイーツ
(※)」
。中学一年の時、
味 は「 ス イ ー ツ デ コ
子さん(十九歳)の趣
ゆめづくり三番館
(西区)に通う平本貴
平 本 さ ん。
「パソコン
販売を始めたばかりの
ん( 南 区 )
」で作品の
この五月から、母の
紹介で「こそあどぐる
ことが大変」と話す。
うちに、早く仕上げる
「クリームが乾かない
凸凹をつけたり、工夫
品は母の誕生日に贈っ
のデスクトップや外出
後見的支援事業
後見的支援制度の実
施区を今年度に四区増
やすことに対応し、あ
んしんマネジャーの確
保とこの制度の推進、
総合調整を図る。
また、
全市的な広報や啓発活
動を実施する。
た手鏡。この他、写真
用車いすのスイーツデ
販路拡大事業
50,636
後見的支援推進法人運営業務
153,854
横浜あゆみ荘事業
4,423,694
合 計
本を見ながら、クッ
キーやイチゴ等を軽量
粘土で作っていく。平
本さんは、本物
らしい質感を
※スイーツデコとは、
粘土等で形作ったス
イーツで、雑貨等の表
面を飾りつけること
て完成だ。平本さんは
クッキー等を飾りつけ
り、 そ の 上 に 作 っ た
飾りつける小物に、
シリコンクリームを絞
デコレーション作業
を凝らしている。
横浜あゆみ荘事業
立てやクリップ等を飾
8,146
障害児者とその家族
の研修・保養の場であ
り、利用拡大を図ると
ともに、自主企画事業
や研修事業を実施し、
障害児者の社会参加を
促進する。
4,000
地域作業所等賠償責任保険事業
スイーツづくり
コに挑戦してみたい」
ゆめづくり三番館
平本 貴子さん
りつけ、かわいらしい
セイフティーネットプロジェクト横浜 985
定は六十三団体。
476,710
障害者支援センター事業と予算
614
療育検診活動事業
と笑顔で話してくれた。
4,080
助成団体監査事業
人権擁護事業
地域活動ホーム事業
障害児者の人権が生
活の様々な場面で確立
していくよう、啓発活
動やモニター活動の充
実を図る。今年度から
B型グループホームの
モニター活動を他機関
と連携し実施する。
セイフティーネット
プロジェクト横浜
障害児者が地域で安
心して暮らせるセイフ
ティーネットの構築を
目的に関係団体が協働
して取り組み、地域生
活支援を推進する。
16,549
地域活動支援事業
作品を作ってきた。
2,950
人権擁護事業
2,839,665
地域活動支援センター作業所型助成事業
平 成 二 十 四 年 度 横 浜
市社 協 障 害 者 支 援 セ ン
ター の 予 算 総 額 は 約 四
十四 億 二 千 万 円 で 主 な
事業概要は次のとお
り。(詳細別表1)
105,071
地域作業所運営費等助成事業
地 域 訓 練 会 助 成 事 業
地域訓練会運営費助成事業
障 害 児 と 家 族 の 貴 重
な仲 間 作 り の 場 で あ る
地域 訓 練 会 に 活 動 資 金
を助 成 ・ 支 援 す る 。 助
成予 定 は 六 十 九 団 体 。
73,410
地域活動ホーム
助成事業
障害児者の地域活動
の拠点である機能強化
型活動ホーム二十二か
所、従来型活動ホーム
一か所に対し、その運
営費等を助成・支援す
る。
グループホーム
助成事業
障害者が地域で共同
して自立した生活を送
る場であるグループ
ホームの運営費等を助
成・支援する。助成予
予算額
(千円)
事業名
地 域 作 業 所 助 成 事 業
地域活動支援センター
作業所型助成事業
出すために、ア
クリル絵の具
で焼き色をつ
けたり、表面に
私のお気に入りの作品です!!
地 域 の 協 力 を 得 な が
ら、 軽 作 業 等 の 様 々 な
活動 を 通 じ て 、 障 害 者
の社 会 参 加 を 図 る 地 域
作業 所 に 対 し て 、 運 営
費等を助成・支援する。
助成 予 定 は 六 団 体 。
平成24年度
横浜市社協障害者支援センター主要事業予算
平成
24年度
地域活動支援セン
ター 作 業 所 型 に 対 し 、
運営 費 等 を 助 成 ・ 支 援
する 。 助 成 予 定 は 百 四
十一 団 体 。
別表1
平成24年5月
か
す
で
気
元
お
№159
3
この改正に伴い、新
たなサービスが創設さ
れたり支援の窓口が児
童相談所から区役所へ
移行することも検討さ
れているが、横浜市で
は混乱のないよう時間
をかけて調整をしてい
くとの話があった。
【横浜市独自の動き】
あんしん施策の「多
機能型拠点」
(図1参
照)の一館目が栄区に
二十四年十月に開所の
予定だ。今後は全六館
設置。二館目は二十五
年七月都筑区を予定。
また、新たに常時医療
ケアを要する方の介護
負担の軽減を目的とし
た医療機関での入院
「メディカルショート
ステイシステム事業」
が予算化される他、「医
療機器補助電源等購入
費助成事業」が新設。
停電時に備えた人工呼
吸器や吸引器のバッテ
リー等の購入助成が始
まる。
◆進路の動向
特別支援学校におい
ては、年々医療的ケア
を必要とする児童が増
加。卒業後の進路先に
ついての不安の声は大
きくなっている。背景
には、複数の事業所を
組み合わせて日中活動
を組み立てている卒業
生が増えている実態も
あ る。
「今回の法改正
で重心B等の事業がな
くなり、医療ケアの必
要な人や重い障害の方
が日中支援サービスを
使い難くなる状況はつ
くってはならない」と
進路担当の先生も強く
主張する。
◆これからが正念場
二十三年度から「介
護職員等によるたんの
吸引等の実施のための
研修」
(神奈川県委託
事業)
も始まっている。
様々な施策が動く中で
「医療ケアを伴う歩行
可能な重度障害の方等
が利用できるサービス
の不足」等の課題も解
決していく必要がある。
日浦座長は「懇談会
を始めた十五年前は関
係者が集まる必要性す
ら理解頂くのが難しい
時代だったがやっとこ
こまできた。これから
が正念場です」と語っ
た。
【診療所】
区役所・児童相談所と連携し、
生活全般の相談ができます。
医療の確保のため、診療所を
設けます。
【送 迎】
【往診・訪問看護・居宅介護事業】
通いやすい施設とするため、
自宅等からの送迎を行います。
外出の負担を軽くすることで、
在宅生活を支えます。
【短期入所・日中一時支援事業】
【地域交流】
家族の休息や緊急時のために、
一時的な利用ができます。
地域行事の参加やボランティア
講座を実子します。
【生活介護・児童デイサービス事業※】
日中、定期的に過ごせる場所を
つくります。
障害児地域訓練会ビーンズ
山中直子さん
ビーンズに関わる
きっかけは何ですか?
最初は青葉区の地域
訓練会で協力者をして
いました。青葉区の訓
練 会 に は 十 年 以 上、
ビーンズには五年以上
関わっています。若い
頃は「ボランティアは
自分と無縁の事」と
思っていましたが、た
またま時間の余裕があ
り始めました。また娘
の同級生のきょうだい
に発達障害のあるお子
さんがいて、身近に話
を聞いて感じ方が変わ
りました。
訓練会に関わって
良かったことは?
ビーンズのお母さん
たちは皆さん一生懸命
だと思います。少しの
間でもお母さんが息抜
きできれば、自由にな
れればよいという気持
ちでやっています。
子ども達の成長
に、 寄 り 添 っ て く だ
さっていますね。
入会して一年程たつ
と
(子ども達が)
変わっ
てきたと感じる事があ
ります。大変な時もあ
りますが、積み重ねて
来て良かったな、と思
える時は嬉しいですね。
ビーンズのお母さんよ
り「細かいところまで
見て下さり、その子に
合った声掛けをしてく
れるのですごいです。
子ども達も信頼してい
るのがわかります」
※ビーンズでは一緒に体
操・造形等の活動をする
子ども達(四歳~)を募
集しています。お問い合
わせは障害者支援セン
ター ☎〇四五(六八一)
一二一一まで。
ビーンズを支える
協力者のみなさん
(前列真中が山中さん)
重症心身障害児者の進路と
生活支援を考える懇談会
重心施策に様々な動き ・・・
・・・
【相談支援事業】
医 療 ・ 教 育 ・ 福 祉 関
係者が重症心身障害
( 以 下、 重 心 ) 児 者 の
地域 で の 暮 ら し へ の 支
援を 考 え る 懇 談 会 も 十
五回 目 。 今 年 も 日 浦 美
智 江 氏(〈 社 福 〉 十 愛
療育会会長)を座長に、
関係 者 二 十 七 人 が 三 時
間に わ た り 熱 心 な 情 報
や意見の交換を行った。
◆様 々 な 施 策 の 動 向
( 例「 重 度 重 複 障 害
児・者デイサービス
A(型・B型 」)→「生
活介護事業」
。重症
心身障害児者施設入
所→療養介護のサー
ビス)
国制度の改正他、横
浜市が独自に進める重
心関係施策がここ数年
大きく動いている。何
がどのように変わり、
それが横浜市の重心の
方千七十六人(児童相
談所把握数)の暮らし
にどのような影響があ
るのか。行政関係者よ
りそのポイントをお話
し頂いた。
【児童福祉法
改正】
今回の改正
により、これ
まで児童福祉
法を根拠とし
ていた重心児
(者)関係の
事業のうち、
十八歳以上の
方は自立支援
法の障害福祉
サービスを受
けることにな
る。
※ 生活介護・児童デイサービス事業は、選択できるものとします。
なお、児童デイサービス事業は 4 月より児童福祉法の改正により、
放課後等デイサービス事業・児童発達支援事業に移行予定です。
図 1 「多機能型拠点」で実施する事業(横浜市健康福祉局作成資料の抜粋)
4
№159
か
す
で
気
元
お
平成24年5月
シリーズ
もるためにサポーター
が定期的に訪問してい
るが、地域での見まも
りはとても大切。障害
者の希望に応じて地域
で見まもるあんしん
キーパーさんの登録を
進めている。しかし、
制度が始まったばかり
で、キーパーの登録に
もっと力をいれる必要
を感じている」とは担
当職員の酒井さんとあ
んしんマネジャーの内
~横浜市障害者後見的支援制度の取り組み~
今 回 は 「 栄 区 障 害 者
後 見 的 支 援 室 と ん
ぼ」(社福 訪問の家)
を紹 介 す る 。 こ の 四 月
にあ ん し ん サ ポ ー タ ー
から 担 当 職 員 に 異 動 し
た酒 井 さ ん と あ ん し ん
マネ ジ ャ ー の 内 野 さ ん
に地 域 の 協 力 に つ い て
伺っ た 。
■地 域 の 協 力 を 得 る た
めの 広 報 活 動
「障害者後見的支援
制度 で は 障 害 者 を 見 ま
とんぼのみなさんです 後列(左から)
事務担当職員 岡野さん、
同 二方さん、
サポーター 元田さん、同 深野さん、同 稲葉さん、
サポートセンター径 副所長 庄司さん
前列(左から)
サポーター 武中さん、マネジャー 内野さん、担当職員 酒井さん
平成24年5月
か
す
で
気
元
お
№159
5
野さん。
栄区では自立支援協
議会や区の社会福祉協
議会の力を借りながら
この制度の広報を行っ
ている。
■関係機関との連携
二十三年九月に区社
協主催の「福祉のつど
い」でこの制度の勉強
会が開かれた。
当事者、
障害者支援団体に加
え、多くのボランティ
アが集まってくれた。
また、地区社協合同の
研修会にも呼ばれた
り、本郷中央地区社協
の広報誌には紹介記事
も掲載された。上郷東
地区社協の会長さんも
「はじめは高齢の方の
係わりで、今はこども
の見まもりと安全が注
目されている。今後は
障害の分野も視野に入
れ、まさにそこも一緒
に考えていく必要があ
る」と語る。
■地域との連携
働いている親御さん
が、日中、障害のある
方がひとりで過ごすこ
とを心配し、区役所に
相談したところ、民生
委員さんを紹介された。
親御さんが不在の日中
に民生委員さんが何度
か自宅を訪れ、呼び鈴
を鳴らしたが、応答が
ない。人の気配はある
が、なかなか本人にお
会いできないでいた。
この方は、たまたまこ
の後見的支援制度に登
録されていた方で、サ
ポーターの定期訪問を
受けていた。ご本人や
ご家族の了解のうえ
で、内野さんが民生委
員さんに連絡し、将来
的には民生委員さんに
キーパーをお願いする
可能性があるとお伝え
している。この民生委
員さんは「障害のある
方と繋がるきっかけ
が、とんぼによって生
まれ、安心しました。」
と言う。
他の民生委員さんか
らも「気になる方が何
人かいらっしゃる。本
人の了解が得られれ
ば、とんぼに紹介した
い」という話もある。
■制度をよいものにす
るために
自立支援協議会のグ
ループ討議では「みな
でこの制度をいいもの
にするため、それぞれ
の立場で何ができるの
か。」 と い っ た 意 見 も
寄せられている。酒井
さんは「多くの方の協
力に励まされ、地域の
力を信じ、制度の充実
をめざして、今年はあ
ちこちに足を運びま
す。」 と 今 後 の 抱 負 を
語る。
制度を利用するには…
実施区に住む十八歳
以上の障害のある人
が、障害者後見的支援
運営法人に登録して利
用する。利用にあたっ
て費用はかからない。
「(社福)訪問の家 栄区障害者後見的
支援室 とんぼ」
の連絡先
住所:栄区桂町七一一
☎:〇四五(三九〇)
〇二〇一
薨:〇四五(八九二)
三九三三
窓口:月~金
八時三〇分~一七時
横浜市障害者
後見的支援制度
~チームでの支援〜
平成二十二年十月か
ら南・保土ケ谷・都筑・
栄の四区で始まった。
この制度は、あんし
んキーパー、あんしん
サポーター、あんしん
マネジャー、担当職員
がチームを組み、本人
や家族の思いに寄り添
いながら、将来の暮ら
しを一緒に考えていく
ものである。
〈役割〉
あんしんキーパー
身近なところで本人
を見まもる
あんしんサポーター
本人のところへ定期
訪問する
あんしんマネジャー
本人を見まもる体制
を作り、本人が願う
暮らしができている
か定期的に確認する
担当職員
あんしんキーパーを
開拓するなど、この
制度を地域に広めて
いく
所在地
(805)0776
だんだん(あいざわ作業所)
(301)6482
瀬谷区中屋敷1-14-7
(622)2122
保土ケ谷区和田2-11-13
中区本牧町2-357
地域作業所 第3ぶどうの樹
泉区和泉町5263-1
泉区和泉町4572(仮場所)
(801)2002
保土ケ谷区仏向町720-1
☎(744)8808
薨(336)3851
第二はまかぜ
(744)6331
第三ダンボ・ダンボのお店
ホップ ステップ ゆとり
(315)4545
地域活動支援センターあいの木きょうしん 南区共進町1-1三協ビル1階
西区浅間町1-7-6小金井第1ビル304 ・ 402
(620)5294
都筑区勝田町1087-1
(512)8881
栄区公田町1638-44
(435)4027
若葉台ぶんげいざ
旭区若葉台4-34-1
☎(744)7811
薨(744)7812
うぇるぷらんと
都筑区勝田南2-19-14(仮場所)
☎(620)6727
薨(620)6728
'98
地域活動支援センター「いなほ」 港南区港南中央通14-11
☎(374)4572
薨(374)4573
平成二十四年感謝の集い開催
すぷーん
グループホーム コホラ
小野田ジュン様、真木伊八郎様、福與
孝臣様、山中智子様、坂本志乃美様、
蛭川徳美様、増田チエミ様、堀畑由美
様、船瀬純子様、加藤みめ子様、鈴木
政子様、片野紀子様、山田奈々子様、
山田和美様、酒徳瑠美子様、山田成様、
西河アサ様、藤村実苗様、長島常夫様、
仙洞田稔様、八ッ橋和子様、北見善志
子様、大越博子様、小山綾子様、山越
春江様、三須時江様、サークルいろは
様、野田北子様、石塚由美様、 愛ネッ
トワーク様
ドリームワークス(リサイクルワークス) 泉区和泉町1005-4
平成二十四年感謝の集い受章者
(716)3714
樋口千恵様、小山広美様、佐野雅子
様、萩倉千鶴様、清水奈々子様、津国
礼子様、山田祥二郎様、大場信也様、
相馬智様、関未佳子様、沼澤勇太様、
岡田勝美様、若畑亜希子様、高畠誠様、
小林えみ子様、柿元雄輔様、阿部学様、
名称
☎090(2654)4080
薨(801)8667
(第1で対応)
第2つぼみの家
☎・薨
ウイングネクスト
所在地
●平成24年度4月 【新設】地域活動支援センター作業所型
名称
所在地
☎・薨
●平成23年度下半期 【新設】地域活動支援センター作業所型
☎・薨
●平成23年度 【移転】地域活動支援センター作業所型
名称
所在地
名称
HEARTMADE通信
大岡川桜まつり出張販売について
永年にわたり関係諸
団体への物心両面から
支援・協力をいただい
売。ハートメイドコー
平 成 二 十 四 年 四 月 七
日・ 八 日 の 二 日 間 「 第
ている方々へ感謝を表
ナーではクッキーや
二十回大岡川桜まつ
する当センター主催の
フィナンシェなど食べ
り」 が 開 催 さ れ た 。 桜
物のほか、布巾・ティッ 「 感 謝 の 集 い 」 が 平 成
の咲 き 始 め の 週 末 二 日
二十四年三月四日、横
シュケース・ビーズス
間、 お 天 気 に も 恵 ま れ
浜ラポールで開催され
トラップ・ねこのしお
多く の 人 や 家 族 連 れ で
た。
り・ヘアゴム・ヘアピ
賑わ っ た 。 桜 ま つ り で
ン・ブレスレット・リ
当日は、来賓・受章
は乗 船 大 会 や ス タ ン プ
者をはじめとして、約
ボンレイストラップ・
ラリ ー ・ ボ ー ト パ レ ー
二百名のご参加をいた
くるまのおもちゃなど
ドな ど イ ベ ン ト が 開 催
だき、五十団体・個人
を展示販売した。中で
され 、 屋 台 や 飲 食 コ ー
の方々へ感謝状と記念
もブレスレットやヘア
ナー も あ り 来 場 者 を 楽
品が贈呈された。
ゴム・ビーズストラッ
しま せ た 。
第二部では、アトラ
プなど雑貨小物が女性
や子供に人気であった。 クションとして「NP
桜 ま つ り の ハ ー ト メ
イド 販 売 は 桜 桟 橋 会 場
O法人地域活動支援セ
これからも地域の行
の福 祉 コ ー ナ ー に 設 け
ンターあいの木」によ
事や催しなどに積極的
ら れ、 磯 子 区 作 業 所
る マ リ ン バ 演 奏、
「わ
に参加し、多くの人に
「シャロームの家」と
いわいクラブ」による
ハートメイド商品を紹
一緒に自主製品を販
手 話 ダ ン ス、
「NPO
介していきたい。
法人地域作業所まって
る」の大和田広美さん
によるピアノ弾き語り
をご披露いただいた。
皆様のご協力のもと
に無事に執り行えたこ
とに感謝いたします。
南区南太田1-24-7
かすみ草
☎・薨
●平成23年度 【新設】運営委員会型グループホーム
6
№159
か
す
で
気
元
お
平成24年5月
お買い上げありがとうご
ざいました!
ショーが行われた大岡川
桜桟橋台船ステージ