30巻 1号 平成 10年 6月 東 京 大 学 大学院理学系研究科・理学部 表 紙 の 説 明 高 等 植 物 にお け るM期 特 異 的 な遺 伝 子発 現 の 制 御 機 構 細胞周期 の進行 の過程 で、時期特異的に発現す る遺 伝子 の存在 が知 られてい る。 この周期依存的 な 遺伝子発 現 とい う現 象 は、真核生物 を通 じて普遍的 に認 め られてお り、 この ような遺伝子発現が秩序 だった細胞周期 の進行 に重 要な役割 を果 た してい ると考 えられてい る。高等動物 では、細胞周期 の G l期 か らS期 にか けて発現す る DNAポ リメラーゼな どの一群 の S期 遺伝子が E2Fと 呼 ばれ る共通の 転写因子 によって制御 されてい る ことが知 られてい る。高等植物 にお いて も最近、E2Fホ モログの存 在 が示 されてお り、 Gl期 か らS期 にかけて起 こる遺伝子発現 には、 おそ らく、動物 と植物 との間で 共通 の制御機構 があるのではないか と考 えられる。一 方 で、細胞周期 のより遅 い時期、M期 の遺伝子 発現 に関 しては、高等植物 においては無論、酵母や高等動物 において も、 その制御機構 の詳細 は明 ら かにされていなか った。 タバ コ培養細胞 では、 B型 サイク リンがM期 特異的 に発現す る ことが 明 らか ● にされていたが、 この遺伝子 のプロモー ターの詳細 な解析 により、 9塩基 か らなる配列 が、M期 特異 的 な転写 の促進 に必要 かつ十分 で ある ことが明 らか になった。 この塩基配列 phase‐ specific acuvator)に (MSAエ レメン ト、M 類似す る配列 は、様 々な植物種 の B型 サイク リンや、サイク リン以外 の M期 特異的 な遺伝子 のプロモー ター領域 にも繰 り返 し存在 してお り、 これ ら一群 の遺伝子 のM期 特異 的な転写 に働 いてい る と考 えられ る。表紙 の写真 は MSAエ レメン トを 3回 タ ンデムにつないだ人工 プロモーター とホタルのル シフェラーゼ遺伝子 を融合 し、タバ コ培養細胞 に導入 した ものである。 ヘ キス トによって染色 した像 と、 ルシフェ リンを加 えたあ との発光像 を重ね合 わせてある。写真下部 の M期 後期 にある細胞 だけが特異的 に発光 している様子が分 かる。 伊 藤 正 樹 (生 物科学専攻) [email protected]‐ tokyo.ac』 p ● 奨著難 華彗群華 素壺11華華 騨 :霧彗11群 1書 111欄 :目 難‖雌器 縦織:轟 彗翻構難:難 1:薔 彙 次【彗1轟 華 :妻 表紙 [高 等植物 におけるM期 特異的な遺伝子発現の制御機構] 表紙 の説明 …………………………………………………………・………………………伊藤 正樹 …… 2 《 新任教官紹介》 着任 に あた って ………………………… …………… …… …… …………………………………近藤 着任 にあた って ……………………………………・…… ……・……………… … ………・樽茶 進化 とい う視点 ……………………… … ……,… … ………………… ………… ………… ¨………野中 着任 にあたって ……………………………………・…… …… ………… …………………岩森 マサキ、 クマ にあた る ……………………………… ……………………………………舘野 研究紹介》 《 ・……… …… …………………… ……………・一 井 高速 キ ャ ンパ スネ ッ トワ‐ クの運用技術 ・ 信吾 …… 9 磁気 トラップされたボース・ アイ ンシュタイ ン凝縮 体 の崩壊 …………………………・和達 三樹 …… 波長可変サ ブ10フ ェム ト秒光 パ ルスの発生 ……………… …… …… ………… ……… ……・小林 孝嘉 … … 11 12 13 14 15 高速 で回転する金星 の大気 …… ……… ……………………………………………………・松 田 佳久 …… 「分子 の指紋 Jを 求 めて ………………………………………………………………… …・漬口 宏夫 …… 細胞 内共生細菌 のゲノムサ イズ … ……… … …………… ……………ウベ ール シ ャル ル・ 石川 統 …… 西太平洋島弧 (西 ル ソン弧、東北 日本 一伊豆 弧 )後 期新生代 中性∼ 珪長質火成岩の微斑晶アパ タイ トの S03含 有 量 の系統的変化 … ……今井 16 As.S系 硫 塩新 鉱物 MaFumO■ e(丸 茂鉱 )に 関連 して …… …… ………………………・小澤 17 マ メ科 ヌス ビ トハ ギ属の分布 と系統分類 … ……………… ………………… ……… …………・梶田 18 イオ ンビーム貯蔵 リングにおける高感度電流測定 …… ……………… … ……………………田辺 19 マゼ ラ ン雲球状星団における赤外線星 の発見 ……………………………………………・田辺 20 Pb― 留学生か ら》 《 雑談 ……………… …………………………………………… ………………………………… ……………李 紅軍 ……… 22 《その他》 停年退官教官を囲んでの記念撮影 ……………………………………………………………………………・ 23 理学系研究科 。理学部 1号 館西棟竣工式を挙行 ………………………… … …………・…………… … ¨…… 24 植物園で学生・ 教職員の交歓会が開かれ る・=… …………………………………・ ………………………・ 25 =・ 理学系研究科長 (理 学部長)と 理学部職員組合 との交渉 …………………………………………………・ 26 人事異動報告 … …………………… ………… ……………………………………………… ………… ………………… 28 博士 (理 学)学 位授与者 ,・ …………………………………………………………………………………・… -3- 31 着任 にあたって 近 藤 寛 (化 学専攻 ) [email protected]― tokyo.ac.jp をカバ ー して い ます。研究所 には、理学、工 学 を初 め薬 学、農学 な ど様 々なバ ックグラ ン ドを持 つた400名 近 い 研究者がお り、提案 された研究 テーマ に応募す る形でグ ループ を作 って研究 して い ます。私 自身 が主 に携わって いた研究分野 は表面化学で、高分解能電子 エネル ギー損 失分光や光電子分光な どの電子分光法や走査型 トンネル 顕微鏡、表面回折手法な どを多角的 に用 いて、団体表面 でのみ形成 され る新 しい物質相 の探索 とその形成 のア ト 3月 16日 付 けで工業技術院か ら化学専攻 に転任 して ま い りました。化学教室 の修 士課 程 を卒業 して以来、本郷 ムプロセスの解明 を目指 して研究 して きました。表面 は、 低次元系の物理やメゾス コ ピ ック系の物理 な どとも関連 に通 うのは 8年 ぶ りで、キャ ンパス を歩 く学生 さんたち の姿 が音 に比 べ てファッシ ョナブルになった ことに少々 して、多 くの興味深 い物理現象 を発現 しうる場 で ある と ともに、物質合成のための特異 な反応場 を提供す るもの 驚 きつつ、昔 とち ょっ と変わ った本郷周辺の景色 を楽 し く眺めなが ら通勤 してい ます。人 の服装や景色 は幾分変 として、化学の立場か らも非常 に興味深 い研究対象だ と 思 い ます。今後 も、 これ までやって きた表面化学の研究 わった ものの、建 物 に一歩入れば、実験 ノー トを手 に廊 を 自分 な りの切 り口で発展 させて、研究 の柱 の一つ にで きればいい な と思 っています。 下 を足早 に歩 く学生 さん とすれ違 った り、何 かを熱心 に 議論 しなが ら歩 く人たちを見か けた りして、 自分 が学生 だった ころ と変 わ らぬ雰囲気 を感 じた りします。 私 は学生時代、化学教室 の黒 田晴雄先生の研究室でお 世話 にな り、当時研究室の助手だった小杉信博先生 (現 話 は変わ りますが、昨年、 つ くばでた また まアメ リカ 人の文科系の大 学教師 と知 り合 い にな りました。彼 とサ イ エ ンスって何 だ ろう とい う話 にな り、「サイエ ンス の 基盤 は faithだ (こ こで は “信念 "と で も訳 した らよい 分子科学研究所教授 )の 指導の もとで、 X線 吸収分光法 で しょうか)」 とい う彼 の意 見 に考 えさせ られた ことが の基礎的な研究 に従事 してい ました。先生方 に研究 の楽 あ りました。人間の合理的思考の一つの表現 であ るはず のサイエ ンスが 、実 は直感 な どを初 め とす る科学者 の個 しさを教 えて いただ き、充実 した気持 ちで研究 に取 り組 む ことがで きました。 その ころか ら、大学 の外 の研究 グ ループの所 へ 出入 りす る事 の多 かった私 は、修 士課程修 了後 は、大学 とは違 う組織で、それ まで とは違 うことを 人的なイ ンス ピレーシ ョン (場 合 によっては勝手 な思 い こみ)に よって導かれ る ことが多 い ことを少 々皮肉 って 2年 の時 に公務員試験 を受 け、 つ くばにある工 業技術院 彼 は言 った ようです。 しか し、 自分 な りの scientificな 信念 を持 って研究 にチャ レンジしなければなかなか本当 に新 しい ものは出て こない ことも事実だ と思 い ます。理 所轄の物質工学工業技術研究所 (当 時 は化学技術研究所 ) に研究員 として就職 し、今年 3月 まで約 8年 の間 お世話 学部 に籍 を置 くことになった ことを一つの契機 として、 自分 に とって信念 を持 って情熱 を傾 けられ る研究 は何 な になることにな りました。 のか、 もう一度見 つめ直 した いと思 ってい ます。 また、 この少 々 くどい名前 の研究所 は、必ず しも名前 の とお り工 業技術直結 の材料研究 を行 っているわけではな く、 若 い人達が大勢 い る雰 囲気 の 中で常 に研究心 を活性化 し 合 えることを期待 して い ます。 どうぞよろし くお願 いい その研究 テーマ は基礎化学か ら応用化学 まで幅広 い分野 た します。 やってみた い と思 うようにな りました。 そうして、修士 -4- 新任教官紹介 着任 にあたって 樽 茶 清 悟 (物 理学専攻 ) [email protected]‐ tokyo.ac.jp 長 く企 業 の研究所 に居 た こともあって私 は物性研究 に 加 えてデバ イ ス研究 にも少なか らず関わ って きました。 “デバ イス"は 物理 には馴染 みそうもな い言葉 ですが、 私 は “物理 を検証、或 い は創造 してい くための人工 的な 場 "と 考 えて い ます。半導体 の分野 では、 エ ピタキ シ ャ ル結晶成長技術 の進歩 によ り、極 めて高品質 で原子の精 度 で制御 された材料 や構造 が作 られ、 また LSI技 術 の 卒業後 20年 を経 て本郷 に戻 って きましたが、環境 の違 い │こ 慣れない 日々 を送 ってい ます。 私 は昭和 53年 に日本 電信電話 公社の基礎研究所 (現 在 の NTT基 礎研究所 ) に入所 し、半導体材料 の物性 を中心 に研究 をしてきまし た。当時 は光通信 の幕開け とも呼 べ る時期で、私 は光物 性 に関心 があったので、光通信 のための半導体材料、デ バ イスの基礎研究 を志 して就職 しました。丁度 その頃、 進歩 によ り、数原子の精度で加 工 された微細構造 がで き るようになって い ます。 これ らの技術革新 の恩恵 を受 け て数多 くの物理的発見がな されて きました。 “メソス コ ピ ックス構造 の物理 "は その産物 として、物性研究 と技 術 開発 が車 の両輪 の ような形 で発展 して きた分野 とい え ます。電子系を ド・ プ ロイ波長 と同程度 の寸法 の微小空 間 に閉 じ込めることで、電子 の波 としての性質 を反映 し た様 々な量子現象が観測 されて きました。例 えば、ヘ テ ロ構造 を利用 して、電子の波長程度以下 に閉 じ込めた二 精 度 よ く作 られた半導体 ヘ テ ロ構造 や超格子 が研究 の檜 舞台 に華 々 しく登場す るようにな りました。世界の至 る 所 で量子丼戸 を利用 した半導体 レー ザーや変調 ドープヘ 次元系、或 い は、超格子 の中 の ミニバ ン ド、 また、微細 加 工 技術 を駆使 して、一 次元、零茨元系な ど、新 しい電 テ ロ構造 (二 次元電子 ガス系)の 電界効果 トランジスタ の開発研究が進 め られ、 その結果 として、 よ り高品質 で 子の場 を自在 に作 り出す ことがで きます。私 はこれ まで 大学教育には無縁で したが、今回の大学へ の転身 にあたっ 高精度 に制御 された低次元構造半導体 が実現 され るよう にな りました。 この流れ に乗 るような形で、私 は半導体 ては、創意工 夫 によって、 ときには意図せ ず して、誰 も 作 った ことのない量子空間 をつ くり出 し、世界 で初 めて の低次元物性 の研究 に参加 し、量子 丼戸 中の二 次元励起 子の物性や レー ザを含 めた光 デバ イス応用の研究 を行 い の現象を発見す ることの感 動 を (大 小の差 はあるにせ よ) 若 い人たちに体 験 して欲 しい と思 い ます。 それ こそが、 ました。 その後、約 12年 前、 ドイツのマ ックスプランク 固体研究所 に客員研究員 として滞在 したのを契機 として、 専門家 として成長 して い くためのイ ンセ ンティブ となる もので、大学 での人材 の育成 には欠かせない要素だ と思 い ます。固体物理 は物理学 の魅力 を凝縮 した分野であ り、 現在 の専門 である低次元系の電子輸送の研究 を始 めまし た。 この年 の同研究所 は、 フ ォン・ ク リッツィング教授 が量子 ホール効果 の発見 でノーベ ル賞 に輝 いた ことで賑 その担 い手 となる人材 を世界 に輩出すべ き場 所 として大 は大 きい と思います。私 が、設備、予算 学 の果たす役害」 わって い ました。 この ことは、私 が電子物性 を手 掛 ける ようになった一 因 で もあるように思 い ます。一年半後、 等 の研究環境では申 し分 のないNTTの 研究所 を離れて、 本学 に足 を踏 み入れ る決心 をしたのは、その役割 の一端 日本 に帰 ってか ら、研究対象 は二 次元か ら一次元 、零次 元 へ と進み、最近 では、量子 ドッ トの人工 原子や量子細 を担 いた い とい う希望 を抱 いた ことが理 由の一つです。 線 の朝永 ―ラ ッティンジ ャー液体等、電子相関 で支配 さ れ る電子輸送 の研究 をすすめてい ます。 -5- 同時 に、 この ことは私 自身 に とって も、大学 での生活 を 送 るうえで新鮮 な刺激 とな るもの と期待 して い ます。 新任教官紹介 進化 とい う視点 野 中 勝 (生 物科学事吹) [email protected].‐ tokyo.aC」 p しめられた疑問 (あ るい は非難 )は 、 「そんな研究 をして、病気が治 りますか ?」 でぁ りました6医 学部 で 問題 にされているのは、 ほぼ10o%機 能 であ り、進化的 な視点は もとより、時 には構造面での裏付 けさえあまり 重要視 されていない傾 向があ ります。 い くらこち らが 「 ヒトだけを相手 にしていては見えないことが、進化 と い う視点 を入れる と見 えて くる こともあ りますよ」 と力 RIlら 私 は1977年 に理学部動物学教室 (当 時)の 博士課程 を 修 了してお りますので、古巣 と呼 ぶのが誠 に似 つかわし い外観 をした (失 礼 !)理 学部 2号 館 に戻 ってまい りま したのは21年 振 りという ことにな ります。その間、金沢 大学 がん研究所、名古屋市立大学医学部 に勤務 し、更 に 留学先 も米国フシントン大学医学部 と、医学色の強 い環 境 で研究生活 を送ってきた身 には、久しぶ りに味わ う理 学部 の雰囲気 はただただ懐 か しく思 えます。同 じ生命科 学に携わっていて も、理学部 と医学部ではその姿勢がまつ た く異な りますが、 この ことに関す る私 の経験 を少し述 べ させて頂 きます。 理 学部 で教育 を受け、研究生活 をスター トした私 は 「生命現象の解明 には、 それに関わる物質 についての構 造、機能、進化 と三拍子揃っての理解 が必須である」 と いう言葉 を、ごく自然 に受 けとめ、何の違和感 も覚 えま せん。 ところが医学部 で は、当然 のことなが らヒ トを研 究対象 とすることが大前提 となつてお り、進化などと言つ ても殆 どの人 は耳を貸 してはくれません。生体防御機構 の進化を解明すべ くカエル(メ ダカ、ヤツメウナギ、 ホ ヤ等 のおよそ医学部 にはふさわ しくない動物 を材料 にし てきた私 に対 して、医学部の、特 に臨床系の先生方の口 か ら発せ られた、あるいは言葉 には出さず視線をもって -6- 説 してみても、所詮変人のたわごと位に片づけられてし まい、善 くも悪 しくも病気 と取 り組 む ところが医学部で あることを再認識 させ られた ものです。 翻 って、 この度所属することにな りました所 は、生物 科学専攻 の進化多様性生物学大講座 と、大講座名 からし て"進 化"の 文字 が含 まれてお り、 どうや らこれまで医 学部 で多少なりとも後 ろめたさを感 じなが ら行 ってきた 研究 を、堂々 と胸 を張ってや ることの出‐ 来 る場所の様で す。 これは実に不思議な感覚 で、研究 に対す る価値観が か くも多様 で良い ものか と疑間 にさえ思えますが、未だ 理解 されていない 自然現象 に対する知的好奇心 こそを最 優先する理学部的価値観 には、 どっぶ りと浸かっていた い限 りない心地 よさを覚 えます。ただ、 ここで 自戒する ことは知的好奇心は時に極めて個人的なものになってし まう危険性 があることで、 これは進化的な研究の場合に は特 に注意 しなければならない点の ように思 えます。研 究 を始める動機が個人的な好奇心に基づ くことはとて も 大切な ことだ と思いますが、その成果 に関 してはあくま で も普遍的 に理解 される ことを目指 して努力 して行かね ばならないと考 えます。多様 な価値観 によって動 いてい る研究機関 に身 をおいてきた経験 を生かすべ く、進化 と 言 う視点の重要性 をより多 くの人 に理解 してもらえるよ うな研究ができた らと思っています。 新任教官紹介 着任 にあたって 岩 森 光 (地 質学専攻) [email protected]― tokyo.acip そ一 時間 に仲間 との会話や情報収集・ 雑務・ 学生指導 を 凝縮 し、残 りの時間は自宅 で研究 に没頭す る人 もい る。 見 てい る と、予算や学科の運営方針 に関わる重要案件 も、 教授同士 あるい は教授 と学科 に一人 ない し二人 い る事務 官 との電話一 本 で済む ことが多 い ようである。 昼食 のため 自宅や カレ ッジに帰 る人、机 の中か らパ ン とチーズ とリンゴを取 り出 してか じる人、庭 に毛 布 を広 張 り出 した樹木 の根 をよけなが ら緑 の覆 う小径 を自転 車 で抜 けると、池のある小 さな広場 に出 る。左手 の木立 の中 は、一面 ガラス張 りの天文学科の平 屋 の研究棟、 そ の向か いの放牧地 では、朝 日を浴びなが ら牛がゆった り と尾 を振 っている。右手 に海 洋探査 グループの比較的新 しい二 階建 ての研究棟 を見 なが ら、正面 の “オール ドハ ウス"の ロー タ リーにす べ りこみ、 さ らに “バ ックハ ウ ス"の 方 におれて 自転車 を停 める。バ ックハ ウスは もと 馬小屋で、現在 は 自作 の微小領域質量分析計 が設置 され ている。玄関へ の門 を くぐると芝の絨毯 とそれを縁取 る げてラ ンチボ ックスを開 く人、少 しはなれた所 にある別 の研 究所 の食堂 まで足 をのばす人、な ど、昼休 みは思 い 思 いのスタイル で過 ごす。 日差 しが少 し橙 に染 まり始 め る頃、午後 のお茶 の時間 となる。外来 の研究者の講演 が ある時には、そのままセ ミナー とな り、その後 はパ ブに 集 まることもしばしばである。サイエ ンスの続 きや世間 話 しを肴 に、ゆるゆるながなが とビール (だ け)を 空 け てい く。十時 をまわ ってパ ブを出 る頃 には、 それで もま だ薄明 か りが残 っている。学部学生 も大学院生 もグラ ン トを得てアルバ イ ト抜 きで勉 強 。研究 をおこなってお り、 このよ うな「課外授業」 に参加 す るもの も多 い。 花壇 が広 が る。森 の奥か らは時 々 リスが遊 びにや って く る。 この国 の初夏 の緑 の美 しさは比 類 がない。 以上 は、サイエ ンスの分野 で新 しい研究 を数多 く生み 出 して きた ヨーロ ッパ の大学 での話 しである。 ゆった り 朝 は九時前 に始 まる。一番 で届 けられた郵便が仕分 け られ、遠 くでキーボー ドを打 つ音 が 聞 こえ始 める。十 一 時少 し前 になるとカ ップ とソーサー を満載 した ワゴンが とした生活や研究体制 の中 に、一 見 それ とは分 か らない 徹底 した個人主義 と効率化 の術 が織 り込 まれて い るよう に感 じられ る。 この例 に見 られるようなゆった りとした カチャカチャと音 をたてなが らゆす られて い く。 お茶 の 時間は どの学科 。研究所 。グループで もほぼ同じであ り、 環境 の構築 は日本 では望 む ことので きない もの、 と諦 め てはい ないであろうか。大幅 に改善す るためには、 さま 初 めて人 を尋ね る時 に も、 この時間 に 目的 のテ ィールー ムにゆけばその人 を探 しだす ことがで き、か つ上ヒ較的気 ざまな階層での改革 が必要 となるで あろう。 で きること か ら少 しずつで も改善 を図 るとす るな らば、 それ はまず 軽 に話 しが切 り出せ る、 とい う仕組 みになって い る。学 生 と先生 の対話・ 指導 の一部 もここで行 なわれる。大学 院生 に対す る正式 な講義 とい うものはほ とん どな く、 こ の時の会 話 が彼 らに とって重 要 な指針の一部 となる。理 自分 自身 の意識 を新たにす ること、 か も知れない。大都 会 に暮 らし、大 きな組織 の一 員 となった今、 その ことを ことさら強 く感 ぜ ず にはい られな い。 どのような発想 や スタイルをもって教育 。研究 を楽 しむ ことができるのか、 論系の教授の中には、 この時間 と引 き続 く昼 までのお よ い ろい ろと試 してみたい と考 えて い る。 -7- 新任教官紹介 マサキ、クマにあたる 舘 野 正 樹 (附 属植物園 日光分 園) stateno(Dhongo.ecc.u‐ tokyo.ac.jp て きました。 そして気 がついた ときには10mほ ど下の石 にぶつか ってやっ と止 まってお り、走 り去 る彼 のお尻 が 尾根の向 こうに見 えました。 まず落 ち着かな くては と思 い、腰 を下 ろしてあた りを 見回 しました。斜面 には財布 な どが散舌Lし てお り、上の 方では妻が固 まって しまってい ました。 それか ら怪我 の程度 を確認 し、血 が 出 ているのは右腕 だけだ とわか ると、何 か笑 いが こみ上 げてきました。長 昨年 の 2月 か ら東大 の併任 になって いたため、私 の研 究 については既 に理学部広報 に載せていただいてい ます。 そこで今度 は最近私 が フィール ドワークの最中 に経験 し た ことを紹介 した い と思 い ます。 今年 の 5月 13日 の ことです。私 は例年 にな く早 い季節 の進行 に焦 って い ました。 とにか く、遅れ気味だつた 日 光 での調査 を挽回 しなければな りません。 まず 中禅寺湖 東岸 の森林 で ウラジ ロモ ミとい う針葉樹 の稚樹 の生 長 を 計測 しようと、た また ま仕事 が休 みだった妻 と二人で出 か けました。 ブナな どの落葉樹 の林床 で昨年発芽 したウ ラジロモ ミの実生や、既 にかな り大 き くなったウラジ ロ モ ミを見 つ け、計測 に使 える調査地 を選定す るために、 斜面 を横切 ってい ました。 かみ、右手 で クマ の脇 をす くうようにした ときにクマ の 左手が私の右腕 にかかった とい う ことです。そのあ とは、 クマ の寄 りに私 の うっちゃ りとい うかん じで、斜面 を落 ちて いったそ うです。) 荷物 をまとめて下山 し、 といつて もす ぐに観光地 の ど 真 ん 中 に出 て しまったので すが、観光客 に無用な心配 を させない ように、 こそ こそ と帰 ってきました。病院 に着 く頃にはクマ との相撲 も笑 い話 になって しまってお り、 山好 きの外科の先生が傷 を縫 い なが ら「貴重 な体験 をし 「何 これ、 クマ の糞 にして はべ ちゃべ ちゃしてないよ ね。 」 「 まさか人 間様 の じゃあな いだ ろうな。 で も、紙 が落 ちてないか ら動物 のだ よ。」 ましたね。」 とうらや ましがって くれたので した。 私 の場合、学部時代 にワンダーフ ォーゲル部 で 山 に登 りはじめてか ら通 算 で1000日 近 くは山に入 ってい るはず です。それで も、クマ に出会 ったのは今 回が 2回 目です。 陸上生態系 では植物 が動物 に食われない ように進化 して 「便秘 のクマがいるん じゃあないの。」 そして二人 とも大声 で笑 って 4、 5m歩 いた ときで し た。斜面 の上部 か ら真 っ黒 い固 まりが走 って くるのを見 つ けたのは。 クマ だ とわ か った瞬 間、声 で威 嚇 したのですが、彼 (た 袖 シ ャツのおかげでクマのツメは筋肉 まで届 いていなかっ たのです。 (あ とか ら相撲好 きの妻 に聞 いた ところでは、 最初 にクマ の右張 り手 が空 を切 り、 それを私 が左 手 でつ ぶんね)は そのまままっす ぐに私 めがけて飛 びつい -8- きました。 (野 生 の植物 は硬 か った り、毒 を持 っていた り、渋 かった りします よね。)で すか ら、動物 の数 はも ともとそれほ ど多 くはな く、なかなか 出会 えないのが普 通な のです。 お医者 さんの い うとお り、そして私のよう な生態学 の研究者 か ら見 て も、 これは貴重 な経験 だった と言 えるで しょう。 ● 高速 キ ャ ンパ ス ネ ッ トワー クの運用技術 一 井 信 吾 微 理科学研究科) [email protected]‐ tOky。・ ac.jp 大学 においてキャンパ スネットワー クは教育・ 研究・ 事務 の遂行 に不可欠なイ ンフラス トラクチャとなってい るが、技術の発展及 び需要 の増加・ 多様化 があまりに急 速であることな どのため、その設計及 び運用手法は必ず しも確立 してい るとは言えない。東京大学は性格の異な 得 を目指す研究 を行 っている。1997-1998年 にかけて、 キャ ンパ ス間接続上 の VPト ンネ リングを含む PNNI ネットワー クを構成す ると共 に、多岐 に渡 る機器 の構成 情報 データベースを作成 した。ATMネ ットワークは構 成情報が複雑 で、入カ ミス等が大 きな トラブルに結 びつ る複数 の大規模キャンパス を有 し、ネッ トワー クの利用 も活発であることか ら、設計・ 運用技術 の開発・ テス ト 環境 としてきわめて興味深 い対象である 近年、高速 LANに ついて は Gigabit Ethernetの 利 用が立ち上が り始 め、イ ンターネットバ ックボーンの開 発では IP Over SONETや IP over Glassと いった技 術が注 目の課題 となってきているが、現時点 においてネッ トワークを動 か してい く立場か らは ATMが 一つの現 くので、その管理は非常 に重要である。 しかし、分散管 理が原則 の LANの 立場から見 ると、現在の ATMネ ッ トワークは トラブルシューティング機能が低 く、 より機 動的で適切なネットワーク管理技術 を開発 しなければな らないことが明 らかになってきている。 実的な解である。ATMは QOS(Quality of Ser宙 cё )保 証│の 仕組 を持 つことか ら、将来のネットワークのある種 のモデル と見ることもできる。 このような観点か ら、大 型計算機 センター他 と協力 してキャンパ ス間接続 を含む ATMキ ャンパスネッ トワークを構築 し、運用技術 の獲 この ATMネ ッ トワークのアプ リケー ションとして、 従来 のテ レビ会議 を超 えた臨場感 ある遠隔講義・ 会議 を 可能 にす るた め複 数画面 を同時 に MPEG2エ ンコー ド し ATMで マル チキ ャステ ィ ングす る装置 を数理 科学 研究科 に導入 し、実用 になるネ ッ トワー ク化研究・ 教育 環境 を目指す と同時 に、ネ ッ トワー ク運用 に与 える影響 を調査 して い る。 アル タイム MPEG2エ ンコー ダシステム 上か ら 2, ているのが 1ボ ー ドMPEG2エ ンコー ダ、その下 にあるのが ATM NIC. atm‐ mpg3.ipg:リ : -9- 3, 4ス 回ッ トに入 つ 研究紹介 atm‐ mpg4.ipg:MPEG2デ コー ダシステム :3チ ャネル同時 に受信 できる。 ● atm‐ mpg21pg:MPEG2デ コー ダシステム :内 1チ ヤネル を表示 したもの。 -10- 研究紹介 磁気 トラ ップ されたボース 0ア イ ンシュタイ ン凝縮体 の崩壊 禾口 達 三 樹 (物 理学専攻) wadati@mOnet,phys.s.u‐ tokyo.ac.jp アイ ンシュ タイ ン (A.Eimtein,18791955)と い う 名前 に接す る度 に感動 を覚 えるのは私 だけで あろうか。 のグループ は7 Li原 子系、MITグ ループは23 Na原 子系 を使 って BE凝 縮 を実現 した。これ らの成功 は、レーザー 今世紀 の物理学 においては、 2つ の革命 が起 きた。量子 力学 の誕生 と相対論の発見 であ る。アイ ンシュタイ ンは、 特殊・ 一般相対性理論 をほ とん ど独 自に作 り上 げた。一 冷却、蒸発冷却、磁気 トラップ等 の原子・ 分子物理学 に おける新技術 の開発 の賜物 である。 方、彼 は量子 力学 を完成 した もの とは見 なさなかったた め、特 に"コ ペ ンハ ー ゲ ン解釈 "に 対 して色々な批判 を に基本的な問題 は残 されていないよ うに も思 える。 しか 行 った ことで も知 られてい る。アイ ンシュタイ ンの業績 は相対論 自体以外 にも、書 き出せ ばきりがない程 ある。 光電効果、 ブラウン運動、粘度式、放射放出・ 吸収の確 率係数、宇宙模型、重力波等 々で あ り、理学系研究科 の 多 くの方々がそれ らの恩恵 に浴 して い ると思 う。 これか ら紹介す る私達 の研究テーマで あるボース・ アイ ンシュ タイ ン (以 下 BEと 略す)凝 縮 は、 もちろん彼 の業績 の 1つ である。 そして、興 味深 い ことに、量子論 について である。 どの ように BE統 計 が 導入 され、アイ ンシュタ イ ン 自身 が BE凝 縮 を どの よ うに考 えて い た か は、 A.Pais i Subtle is the Lord,The Science and the Life of Alb∝ t Einstein,Clarendon Press,OxfoFd, 1982(日 本 語訳、 A.パ イ ス著、西島和彦監訳、神 は老檜 にして 。 BE凝 縮 は相 互作用のな い系で も起 きるので、理論的 し、私達 は次の ような状況 に注 目 した。今考 えて い る系 は極低温 (106∼ 107K)な ので低 エ ネ ル ギ ー散乱 が重 要であ り、 2体 相互作用の強 さは S波 散舌し 長 aに よって 7 Liで は S波 散乱長 が 負 であ り、実効 特徴 づ けられ る。 い るとみなせ る。 この ような には をして 的 引力相互作用 系は、 どのような時間発展 を示すであろうか。系 を記述 す る波動関数 の時間発展 は、磁気 トラップによる調和 ポ テ ンシ ャル項 とデルタ関数 (強 さは aに 比例す る)型 の 自己相互作用項 を含むシュレデ ィンガー方程式 で記述 で きることが知 られて い る。 この方程式 は、 グ ロス・ ピタ エ フスキー (GP)方 程式 とよばれ る。 GP方 程式 は、 非線形波動論 (ソ リ トン理論 )で よ く研究 されている非 線形 シュレデ ィンガー方程式 と全 く同 じものである。実 験 と同 じ条件、す なわち、系 は 3次 元であ り引力相互作 (a<o)で あるとす る と、粒子数が ある値 Nc以 上 では BE凝 縮体 は不安定 にな り、有限時間で波動関数 は ・ 。― アイ ンシュタイ ンの人 と学 問 ―、産業図書 )、 に 多 くの逸話 を含 めて、興味深 く述 べ られて い る。一 流の 用 高 エ ネル ギー理論物理学者 によって書かれた教養書であ り、 ぜひ一読 をお勧 めした い。 特異性 を もつ ようになる。私達 は、 BE凝 縮体 が示す こ の不安定現象 を BE凝 縮体 の崩壊 (Collapse)と 名 づ け BE凝 縮 は、 1925年 、BE統 計 か らの 自然 な帰結 の一 つ として、アイ ンシュタイ ンによ りその存在 を予言 され た。 ライス大 学 の実験 で は Ncは 約 103個 で あ り、理論 た。「ボース粒子 は 1つ の状態 に何個 で も入 りうる」 と い う、純粋 に量 子統計 の効 果 であ り、相互作用のない系 で も この現 象 は起 きる。 F。 ロ ン ドンは、 1938年 4 He における λ転移 を BE凝 縮 して とらえ、 この興味 ある現 象 を"再 発見 "し た。 しか し、4He原 子間の相互作用 は 小 さい とは言 えず、 λ点 の沢l定 温度 2.18Kと 理想 ボース 気体 を仮定す る理論値 3.14Kと には無視 で きない差 があ る。半導体 中 の励起子 (エ キシ トン)系 にお い て も BE 凝縮 が起 きて い ると考 えられてはい るが 、 よりはっき り と BE凝 縮 の存在 を示 したのが、アルカ リ金属蒸気 を用 いた一連 の実験 である。 1995年 の夏、 コロ ラ ド大学 のグループは87 Rb原 子系 を BE凝 縮 させ る ことに成功 した。続 いて、 ライス大学 -11- 値 もほぼ同 じであることを示 した。 さらに、特異点近 く で波動関数 がみたす ス ケー リング則 を予言す ることがで きる。 磁気 トラ ップされた BE凝 縮体 は、実験的 に も理論的 に も多 くの興味深 い研究課題 を提供 して くれ る。量子干 渉、非線形波動伝播、巨視的量子 トンネ リング、多成分 系 での BE凝 縮等 の研究 が進 んでいる。原子の種類 を選 べ ること、 印力日 磁場 の強 さを変 えられ る こと、等 によっ て、多彩 な物理系 を設定で きるのが大 きな魅力 である。 今世紀 もあと数 年 を残すだけとなった。この時期 になっ て、 ボース 。アイ ンシュタイ ン凝縮 が再 び脚光 を浴び、 爆発的 に研究 が進 展 して い るのは、歴史 の不思議 な巡 り 合わ せ としか思 えな い。 また は、 「神 は老 檜 に してJで あろうか。 研究紹介 波長可変 10フ ェム ト秒光 パ ルスの発生 小 林 孝 嘉 (物 理学専 攻 ) [email protected]‐ tokyO.ac.jp BBO結 晶や フ リンジ分解 自己相 関計 の ビーム スプ リッ 凝縮系の位相緩和や化学反応 な どの過程 は、数 フェム ト秒 か ら数十 フェム ト秒 とい う非常 に早 い時間領域 にお ける現象である。 これ らの過程 を追跡す るには10フ ェム ト秒 を下 回るような極超短光 パ ルスが必要 であ り、 しか ター、 さらには空気 とい った分散媒質 によ り出力光の位 相 は著 しく歪 め られて い る。出力 を回析格子・ プ リズム 圧縮器 で分散補償す る事 で、最短 6.lfs、 550∼ 700nmに わた り波長可変 に 8お 以下 のパル ス を得 ることがで き も波長可変性 を有 してい る ことが望 ましい。近年 の短 パ ルス化 の傾向 は再 び急激 に進む気配 であ り、 10年 にわたっ て世界最短記録 であった 6 fsと い うパル ス幅 が昨年 4.5 fsパ ルス発生 に よ り破 られた。 しか しこの方法 は従来 の伝統的手法 である自色連続光発生 ―圧縮法 を用 い てお 用 いて、4.9お までの圧 縮 に成功 した (図 :フ リンジ分 解 自己相 関波形 )。 これ は可視域 で は世界最短 のパ ルス り、波長 可変性 が 無 くしか も800nmと 近赤 外 に限 られ しか もその第 二 高調波 は発 生 して も400nmと い う近紫 幅 で ある。 この時アイ ドラー光 は特異 な振 る舞 い を示す。群速度 外光 の一 点 に限 られ るとい う欠点がある。我々 は非平行 光 パ ラメ トリック増幅 (OPA)と い う新 しい手法 を用 いて初めて波長可変なサブ10fsパ ルスの発生に成功 した。 整合 とは周波数下方変換 におけるアク ロマ ティック位 相 た。波長 可変 なサ ブ10お パ ル スの発生 は、 これが初 め ての ことで あ る。更 に回析格子のかわ りにチ ャープ鏡 を 整合 と等価 であ り、広帯域 な信号光 と位相整合す るため にアイ ドラー光 は大 きな角分散 をもって扇状 に射出する。 OPAに おいて信号光 と励起光 を非平行 に位相整合 さ これ を円筒鏡か らなる望遠鏡及 び回析格子 で補償 してや ることで、色分散のない広帯域近赤外 ビームが得 られる。 せ ると、 ある非平行角で信号光 とアイ ドラー光 の群速度 不整合 が消失 し、平行 配置 に比 べ て一 桁 も大 きな変換バ ン ド幅 を有す ることがで きる。チタ ンサ フ ァイア再生増 こち らも0.9∼ 1.3μ mに わた り波長可変であ り、 BBO よ り非位相整合第二 高調波光 が 同軸 に射出 して い るので 幅器 の出力 の第 二高調波光 を励起光 に、 自色光 を信号光 として BaB204結 晶中でタイプ 1の 非平行 OPAを 行 い、 アライメ ン トは容易である。信号光 の正チャープの結果 2000cm lに も及ぶ広 帯域 な信号光増幅 がで きた。 自色 アイ ドラー光 は負チャープ とな り、正 分散 プ リズム圧縮 器 に よ り圧縮 す る と最短 8.4お もの極超短光 パ ルスが得 光 のチ ャープによ り、励起光 とのタイ ミングをず らすだ けで結晶角 を変 える ことな く550nmか ら700nmま で連 られた。電場振動 にして 2周 期 とい う極限的なパ ルスで あ り、 また lμ m帯 におけるサブ10亀 パル スの発生 も、 続的 に広帯域信号光 を発 生す ることがで きる。 ここで励 起光はプ リズム を通 してパル ス面傾角の補償 をしてお り、 信号光 は傾角0° で射 出 し断面 によるパル ス幅伸延効果 世界 で初 めての報告 である。 この研究 は、当研究室 の大学院学生 の 自川君の忍耐強 い実験 と坂根君の理論解析 によ る。 を取 り除 いてい る。 しか しその広 いスペ ク トルによ り、 ● (4.9fs) 6 4 2 ゝ一覇 ⊆Φ一C一OO翌 一 ﹂OZ O F一 …¨……………Sech2_fit ‐ 15 … 10 ‐ 5 ● 0 Delay(fS) 5 フ リンジ分解 自己相 関波形 -12- 10 15 研究紹介 する金星の大気 高速で回転‐ 松 田 佳 久 (地 球惑星物理学専攻) matsuda(Dgeoph,s.u― tOky。 .acjp 地球 が 1日 に 1回 転 して い るのに対 して、金星 の自転 は 自転周 期 が243(地 球 )日 と大変遅 い。 大気 の な い水 い ることになる。探査衛星 の実測 によると、地面付近 で は風 は弱 く、6o∼ 70kmの 高 さで約100n1/sの ピー クに達 星 は別 とすると、火星、木星、土星 な ど全 て、 自転周期 は地球 と同程度 か、それ よ りも短 い。 つま り、 これ らの する。他 の惑星 と同様 に、金星大気 も (絶対系に対 して) 高速で回転 している訳 だが、固体部分が低速回転 しかし ていないのに もかかわ らず、高速回転が維持 されている 惑星の大気 は地面 に対 して 特 に運動 をして い な くて も、 絶対系に対 して高速 で回転 してい る訳である。地球の対 流圏では、偏西風 と言われ る西風 (地球の回転 と同方向) が 卓越 して い るが、 その平均 風速 は30m/s程 度 で、地 球 の回転速度 (赤道 で460m/s)の 1割 程度 に過 ぎな い。 低速 回転 の金星では、高速回転の惑星 とかなり異 なっ た人気の運動 が予想 されていた。第 1近 似 として、大変 遅 い 自転 を無視すると、昼側で空気が暖 められて上 昇 し、 夜側 で空気 が冷や されて下降す る夜昼間対流が予想 され る。 金星 を紫外線 で観測 す ると、図 のような惑星規模 の雲 の模様 が 見 える。 1960年 代 にその動 きか ら、 100m/sに 達す る全球的な風 の存在が推定 された。金星 の固体部分 の 回転速 度 は、 (赤 道 で)1.5m/S‐ 位 なので、固体部 分 の60倍 の速 さで大気 が (団 体部分 と同方 向に)回 転 して のが特異 な点である。固体部分 の回転 の速度 にかかわ ら ず、惑星大気は (絶対系 に対 して)高 速回転 しな くては ならない とい う法則で もあるのだろうか。 この金星大気 の高速回転 を生成す るメカニズムについ て、私 も含めて、長年にわたる多 くの人の研究があるが、 未だによく分 かつていない。その理 由 として、金星大気、 特 に下層 (45km以 下)の 観測 が非常 に少 ないことが考 え られる。 これは、金星下層大気が45h∼ 70kmに 存在す る 厚 い雲 によって覆 われ、又、高温 高圧 (地 表面 で約電0 K、 92気 圧)で 持続的な直接測定 も困難なためで ある。 今後の観測が期待 されるところである。 この金星大気の 興味 のある方 は、最近、 「遊星人J(日 高速回転 について― 1998年 No 2予 定)に 解説 を執筆 したの 本惑星科学会誌、 で参照 していただきたい。 紫外線で見た金星雲層 (高 度65km位 ) ―-13-一 研究紹介 「分子の指紋」を求めて 漬 口 宏 夫 (化 学専攻) [email protected]‐ tokyo.acip 「分子 の指紋」 分子 の振動 に由来す る振動 スペ ク トル は と呼 ばれ るように、分子 とそれ を とりま く環境 の個性 を 反映 して極 めて多様 な形態 を示す。振動スペ ク トル に現 われるバ ン ドのピー ク位置 は分子振動の振動数に対応 し、 重 な りあった複雑 な「指紋 Jか らどの ようにして個人個人 の「指紋」の情報 を取 り出す か、 その方法論 (ハ ー ドとソ 結合 の強 さや分子の幾何学的構造 に関す る情報 を与 える。 バ ン ド幅 は振動 の位相緩和時間に対応 し、分子 が環境 と 現在、上記 の 目的 を達成 す るた めに偏光分解 CARS 分光 と電場変調赤外分光の 2種 の新 しい振動分光 を試み どのよ うに相互作 用 して い るかを解明す る鍵 となる。 ている。 いずれ もようや くデー タが出始 めた段 階 である が、 かな り有望 で あるとの感触 を持 っている。 筆者 は今 か ら約 30年 前、当時 「振動 スペ ク トルの鬼」 と謳われた故島内武彦先生 (理 学部名誉教授 )の 門 をた た き、爾来振動 スペ ク トルの魅力 に とりつかれて今 日に フ ト)の 開発 は、分子分光学、 物理化学の最重要課題 の一 つで あると筆者 は考 えて い る。 至 っている。島内先生 は基準振動解析 による振動 スペ ク ● トルの理論的解 析 の基 礎 を築かれた方である。筆者 は不 肖の弟子 であ り、理論的解析 よ りも実験 を好 み、 とくに 新 しい振動分光 の手法 を開発す る ことに興味 を持 った。 幸 いレーザ ー、光 エ レク トロニ クス、 コンピュー ター の 技術革新 の大波 に乗 ることがで き、 これまでにい くつか の新 しい振動分光手法の開発 に関与す ることがで きた。 1990年 か ら1997年 にかけて在籍 した神奈川科学技術 アカ デ ミーで は、「極 限分子計測 プ ロ ジェク ト」 を担 当 し、 十数人 の同志達 とともに、 フー リエ変換限界 の ピコ秒時 間 ラマ ン分光装置、 ス トリークカメラを用いた ピコ秒 2 次 元 マ ル チ プ レ ク ス CARS(Coherent Anti― Stokes Raman Scattering)分 光装置、分散型 ナ ノ秒時間分解 赤外分光装置 などを製作 し、装置開発の醍醐味 をたっぶ りと味 う ことがで きた。 これ らの一連 の開発 によ り、 ピ コ秒やナ ノ秒 の寿命 しか持たない化学反応中間体 の「指 紋」 を採取す ることが可能 となった。 東大 に戻 ってか ら取 り組 んでいる新 しい振動分光 は、 ● すでにやや言 い古 された 言葉 を使 うと、「複雑系 を分解 して観 る振動分光」 とい うことになる。複雑系の例 とし て液体 もし くは溶液 を考 えてみよう。化学以外の専門の 方 々は、液体や溶液 は均 一 な「単純系」 であると思われ │ 1000 │ 1200 ! 1400 │ 1600 │ Wavenumber/cm‐ │ 1800 2000 1 るか もしれな いが、 それは大 きな誤 解 である。液体、溶 液中の分子 はさまざまな異なる環境下 におかれていて、 同種 の分子 であって も異 なる物理的、化学的性質 を持 っ ている。 したが って、例 えば溶 液中 の化学反応 を正 し く 理解 しようとす ると、 それ らの異な る環境が、 それぞれ どのように反応 に関わ っているのかを調 べ る必 要 がある。 ある反応 は、ある特定 の環境下でのみ進行 してい るのか もしれない。 しか し、現在我 々 はそれ を分離 して観測す る術 を持たない。 もし、異 なる環境下 に置 かれた同種 の 分子 を選別 し、 それぞれの振動 スペ ク トル を分離 して観 測する手法が開発 されれば、液体、溶液の構造研究にとっ て大 きな福音 となる。同様 の ことは、 い ま一つの複雑系 の例 で ある生体高分子の構造解析 に もよ くあてはまる。 ―-14- 2次 元 マル チ プ レス ク法 によ り得 られ た β―力 ロテ ンの ピコ レ 秒時 間分解 CARSス ペ ク トリ 研究紹介 細胞内共生細菌 のゲ ノムサイズ ウベ ール・ シ ャルル 石 川 統 (生 物科学専攻) [email protected]‐ tokyoiac.ip ミ トコン ドリアや葉緑体 (色 素体 )の 進化的起源 を細 胞内共生細菌 に求 めるのは、現代細胞生物学のパ ラダイ ムで ある。 その もっ とも重 要 な根拠 は、 これ ら細胞小器 官 が核 とは月」に固有 の DNAを もってい ることである。 しか し、そのゲノムはあま りにも小 さ く、 そこに含 まれ るのはご く少数の遺伝子 にす ぎな い。 リン・ マー グ リス の説明 によれば、 これは長 い細胞 内共生 の時間経過 の中 で、細菌の もともともって いた遺 伝子 の多 くが失われ る か、核ゲ ノムヘ譲 り渡 されたか らである。これについて、 最近 われわれは、確 かに細胞 内共生 が細菌 のゲノムサイ ズの縮小 をもた らして い るとい える十分 な証拠 を得た。 昆虫のアブラムシ (ア リマ キ)類 は、菌細胞 とよばれ ものである ことを示す強 い証拠 が あ り、実際、 これ まで に解析 された数十種類 の遺伝子 の構造 か らみて も、 ブフ ネラは大腸菌 とご く近 い系統関係 にあることに疑 いの余 地 はない。 とこらが、最近、詳イ 田なパ ルスフ ィー ル ド電 気泳動法 によってブフネラのゲ ノムを解析 した ところ、 そのサイズ は大 腸菌 の約 1/7(657kb)し かない ことが 明 らか となった。 ブフネラ と大腸 菌 の祖先 が共通 で ある とすれば、 2億 年 にわた る細胞 内共生 がブフネラにゲノ ム DNAの 6/7を 失わせたとの解釈が可能である。 ミト コン ドリアの共生の歴史 は、ブフネラのそれより少なく とも 5倍 以上長 い。 この間 にさらに多 くのゲノム DNA を失ったであろうことは十分想像 で きる。 ブフネラ と大 る特殊 な細胞 の中 に多数 の共生細菌 (ブ フネラ)を 抱 え てい る。 ブフネラは約 2億 年 にわた り、アブラム シの親 の菌細胞か ら子のそれへ と伝 えられて きた細菌 で あ り、 腸菌 のゲノム を比較 して気 づ くもう 1つ の著 しい差違は、 前者 にお け る極 端 な A/T塩 基 の蓄積 で あ る。 これが もはや菌細胞 の外 では増殖す ることがで きな くなって い る。一方、アブラムシの方 もブフネラを失 うと子孫 を残 小の一 因 となっているとみて よいであろう。 せな くなる。 これは 1つ には、 ブフネラが この昆虫の窒 素代謝 に深 く関わって い るか らである。 ところで、 ブフ ネラには昆虫 に元 来常在す る腸 内細菌 が特殊 に分化 した ○ -15- DNA分 子 の物理的安定性 を低下 させ、 ゲノムサイズ縮 現在 のわれわれの興味 の焦点 は、共生 によってブフネ ラが どのような遺伝子や DNAを 失 ってきたかで ある。 ゲノム全塩基配列の解析 によって、 1年 後 にはこの答 も 得 られてい るであろう。 研究紹介 西太平洋島弧 (西 ル ソン弧、 東北 日本 一伊豆弧)後 期新生代中性∼ 珪長質火成岩 の微 斑 晶 アパ タイ トの S03含 有量 の 系統的変化 今 井 亮 (地 質学専攻 ) [email protected]― tokyO.ac.jp 斑岩銅鉱床 は、比較的酸化的な磁鉄鉱系列の中性 (安 山岩/閃 緑岩質 )∼ 珪長質 (流 紋岩 /花 間岩質 )含 水 マ グマ か ら分離 した熱水 によって金属の濃集が引 き起 こさ れて生 じる鉱床 で あ る。一般 に低 品位 であ る (<1% Cu)が 大規模 (鉱 量数億 トン∼ 100億 トン)で 、地球上 における最 も重要な、今 日の人類 の文 明 に とって必要不 可欠な銅 の資源 である。多 くの斑岩銅鉱床が、環太平洋 地域の プレー ト収東境界 にそった火成活動 に伴われ て生 成 して い る。西太平 洋島弧 において もフィリピン∼パ プ アニ ュー ギニ ア∼ ソロモ ンにいた る後期新生代の島弧 に お ける含水火成活動 に伴われ て数多 く生成 して い るが、 (無 意根、幌別、八幡平、安達太良、草津 自根、御飯岳、 四阿 山)、 お よびグ リー ンタフ地域 中新世 (15Maよ り 若 い)の 浅所貫入花間岩類 (仁 別、黒崎森、佐久)に つ いて検討 したが、微斑晶アパ タイ トに含有 され る硫責 は 一般 に S03と して 0.On%以 下 であった。東北 日本弧で は例 外的 に、 ニ セ コで微斑晶 アパ タイ トに S03と して 0.n%の 硫黄 を含有 して い る。一方、伊豆弧 (丹 沢、川 子平、新島、神津 島)の 中性 ∼珪長質火成岩 の微斑晶ア パ タイ トは S03と して n%の 硫黄 を含 有 して い る こ 0・ これ まで 日本か らは見 つか ってお らず、鉱床学 における の知床硫 黄山、南九州 ―琉球弧の菱刈、霧島、加久藤 な どにおいて も中性 ∼ 珪長質火成岩の微斑晶アパ タイ トは 最大 の問題 の一 つ となっている。斑岩銅鉱床 を伴 ってい S03と して 0.n%の 硫黄 を含有 していることが 明 らかに る火成活動の特徴 を明 らかにす るために、斑岩銅鉱床 を 伴 つている火成弧 としてフ ィリピン西 ル ソン弧 と、 日本 なって きた。 アパ タイ トは角 閃石 あるい は輝石 な ど他 の斑 晶鉱物中 列島各弧 の火成岩 とを比 較対照 しなが ら研究 を進 めてい るが、各島弧 の 中性 ∼珪 長質火成岩の微斑晶アパ タイ ト に包有物 として多 く産 し、 リキダス相 として晶出 してい ると考 えられ る。 一般 に、アパ タイ ト中の硫 黄含有量 は の S03含 有量 に系統的な差異 があることが明 らかになっ 他 の斑 晶鉱物 中 の包有物 で高 く、石基 のアパ タイ トでは 硫黄含有量 が低 いが、 これは、脱ガスによる酸化硫黄種 て きた。 フ ィリピン西 ル ソン弧 では、 マニ ラ海溝 における南 シ ナ海 の東 向 き沈 み込 み に伴 う火成活動 に伴 われ Lobo‐ Boneng(生 成 年代 は 10.5± 0.4Ma)、 SantO Nino(9.5 ± 0.3Ma)、 SantO Tomas II(1.5 ± 0.4Ma)、 Black MOuntain(2.1± 01A/1a)、 Dizon(2.5 ± 0.2ⅣIa)、 Ta ysan(73± 0.2Ma)各 鉱床 をはじめ多 くの斑岩銅鉱床 が生成 してい る。 これ ら西 ル ソン弧 で斑 岩銅鉱床 を生成 した 中性 ∼珪長質浅所貫入類 は、岩石学的 に検討 した結 果 による と H20に (ほ ぼ)飽 和 して いた ことと、高 い 酸化状態 で あった ことで特徴 づ けられ る。微斑晶アパ タ イ トは S03と して On%の 硫 黄 を含有 してお り、高酸 化 マ グマ 中で硫黄 は酸化硫黄種 が卓越 して溶存 して いた と考 え られ る。 同様 の特徴 は 15Maの 花 商岩質深成複 合岩体 か ら、 1991年 に噴火 した PinatubO火 山デイサイ トまで、西 ル ソン弧 の合水中性 ∼ 珪長質 マ グマ に共通 に み られ る (Maは 100万 年前 を表わす)。 東北 日本弧 における磁 鉄鉱系列 の中性∼ 珪長質含水 マ グマ として、火山 フロン トの含水珪長質火山 (恵 山、恐 山、七時雨、安達 )、 マ グマ か らの揮発性成分 の発散物 の多 い火 山 で あ る脊稜 の硫黄鉱床 を伴 う安 山岩質火 山 -16- ● とが 明 らかにな つた。 また現在 は予察的なが ら、千島弧 の活動度 の低下 を反映 して い る。斑晶中の包 有物 アパ タ イ トの硫黄含有量の差異 は、 マ グマ の分化以前の酸化状 態、おそ らくはマ グマ発生 の場 に関与す る流体 相 の酸化 硫黄種 の活動度 を敏感 に示 しているもの と考 えられ、各 島弧 において1000万 年程度 のタイムスケールで系統的な ものである。沈み込 んだ海洋底 スラブの脱水 によって生 じた流体 が 島弧 におけるマ グマ発生 の場 に関与 してい る と考 えられて い る。島弧 の 中性∼ 珪長質火成岩 に含 まれ る硫 黄 は同位体比 か らみる と、 マ ン トルに存在す る硫黄 に比 べ て重 い34sに 富 んでお り、島弧 ―海溝系 において 沈み込んだ海洋底 スラブに起源が求 め られてい るが、 も とは と言 えば海 洋底 が生成 された中央海嶺 (あ るい は背 弧海盆 )拡 大軸 にお い て発達 した熱水 系 によるもので あ る。各 島弧 の中性 ∼珪 長質火成岩の微斑晶アパ タイ トの S03含 有量 に認 め られた系統 的 な差異 は、沈 み込 んだ 海洋底 の熱水変質 の程度の差 によるものか、あ るいは、 島弧 ―海滞系 において沈み込 んだ海洋底 スラブの脱水 ま たはマ グマ発生 の場 において硫酸根 の分別 を起 こす よう な相 の存在 によるものであろ うと考 えて い る。 ● 研究紹介 Pb… As¨ S系 硫塩新鉱物 Marumoite(丸茂鉱 )に 関連 して ′ Jヽ 澤 徹 (鉱 物学専攻 ) ozawa@n■ in.s.u― tokyo.ac.jp 本稿 の執筆 を依頼 されてか ら数 日して、われわれの新 鉱物 申請承認、 との手紙 を国際鉱物学連 合 (IMA)の 新 基本 的 に は厚 さが 約 12.6Aと 9.8Å の 2種 の構 造 単位 (化 学組成 も異なる)力 ` 種 々の規則配列 をす る。 ポ リタ 鉱物・ 鉱物名委員会 (CNMMN)委 員長 か ら受 け取 った ので、紹介 させていただ くことに した。鉱 物種 は現在 3, イ プは鉱物 に も多 いが それ とは異な り、組成 も (勿 論結 晶構造 も)配 列 の違 い と共 にそれぞれ異 なるので、それ 700程 と聞 くが、鉱物通 によると、 この 内 日本人が記載 ぞれが別鉱物種 となっている。 4× 12.6+2× 9.8≒ 70 Åの相 が結晶構造解析 されて い る最長 の周期 であるが、 した もの は100種 に達 しな いので はな いか、 との こと。 申請者 に命名権が与 えられているが名前 も審査の対象で、 新種 とは認 めるが名前 は駄 目 とい う こともある。審査中 も審査後 も審査 の 内容 は Conidentialだ そ うで詳細 は 窺 い知れな い。人名、産地名 に因 む命名 が多 い。二名法 の分野 では同 じ人名 が多数 の種 につ い て い るが、鉱物 で この鉱 物 と言われ るものを練 回折等 で観察 してみる と 間違 い (不 規則配列 )が 多 い。 われわれ は この 丸茂鉱 (6× 12.6+4× 9.8≒ 115Å 相 )と 138Å 周期 を報告 し ているので あるが、間違わずに この ような長周期 が生 成 は一度だけである。 しか し次のような場合 もある。教室 の伊藤貞市先生 に因 む Itoiteが あるが、 ご子息の伊藤順 す る自然環境 は非 常 に限定 され る。 硫化、あるい は広 くカル コゲ ン化合物 については近 年 熱伝材料等 へ の応用の期待 か ら欧米 で競 って研究 され、 unitoiteと なって い る。 また著名 な鉱 物収集家 博士 は 」 桜井欽 一博 士 は Sakuraliteと Kinichiliteの 2種 の鉱物 結晶化学 が熱心 に論 じられて い る。た とえば、 この分野 の若手第 一人者 ミシガ ン大学 Kanatzidis研 究室 よ り多 に名 を残 してい る。鉱物 に既 に名前 がついている伊藤 さ ん、加藤 さん、鈴木 さん、竹 内 さん、武田さん、渡辺 さ くの報告が ある。 また IMAで 進 め られ てい る「 (現 在 の化学組成 を最 も重視す る方式、 とは異なる)鉱 物 の新 んにもまだ まだ命名 のチ ャ ンスあ り、である。 たな系統化」にとって複雑な硫塩鉱物の存在 は一番 のネッ クである。硫塩鉱物 の結晶化 学 は今後 も重要 な研究対象 本 題 の 丸 茂 鉱、Pb30(Tl,Ag)As41S92に つ い て で、 Pb‐ (Tl,Ag)― As― S系 硫塩 の 中で、Pb2As2S5か ら PbAs2 になろう。 S4(P)の 間 に Rathite groupと い う一群 の鉱物 があ り、 115 A pHAsr W ¨ ヽ 一 ,P,tilIⅢ 11■ │.゛ l・ ll「 11:11■ や ヽ ⅢⅢⅢⅢ ⅢⅢ 図 l Marumole(丸 茂 鉱 )、 Pb30(TI,Ag)As41S92の 真。 鉱 物 で はポ リタイ プ な どを [100]Precession写 除 けば、 100A以 上 の長 周期 規則配 列 を持 つ例 は少 な い よ うである。 a8.368, b l15 8, c7903A,β 9o ll° , P21 図 2 透過 電 子 顕微 鏡 (教 室 の電 子 線分 析 実験 室 の 」EM‐ 2010)に よる像 。 Simulajon像 を挿 入。 S(厚 さ98A)と R(厚 さ126Å )の 規 則配列 を示 す。 -17- 研究紹介 マメ科 ヌスビ トハギ属の分布 と系統分類 梶 田 忠 (附 属植物園) [email protected]― utac」 p マ メ科ヌス ビ トハ ギ属 はアジア と中南米 の熱帯・ 亜 熱 帯域 を中心 に分布す る属 で、約 300種 が知 られて い ます。 日本では林縁な どに普通 に見 られ るヌスビ トハ ギが最 も るもの、水 に浮 いて海流散布す るものな ど様 々です。今 後 はよ り詳細 な系統解析 を行 う ことで、 これ らの果実形 態 と散布様式の進化 について も議論で きると考 えてい ま 一般的で、果実 にか ぎ毛が多 く衣服 などに くっつ くこと す。 からt「 くっつきむし」 などと呼ばれています。同じグ ループ (ヌ スビトハギ連)に 含 まれるものにはハギ属が あり、 こちらにはかぎ毛がありません。 また、アジアの固有種 であるヌス ビ トハ ギの種 内分類 群 について も同様 の研究 を行 ってい ます。ヌス ビ トハ ギ には、茎 へ の葉 のつき方、小葉の形、葉の毛の状態等 に 多様 な変異が存在 し、種 内の亜種・ 変種 として 5種 内分 私 が現在最 も興味 を持 ってい るのは、 ヌス ビ トハ ギ属 の分布 パ ター ンの形成過程 です。 ヌス ビ トハ ギ属 はアジ ア とアメ リカに隔離分布 してお り、ハ ギ属 も同様 の分布 類群が認識 されてい ます (ヌ ス ビ トハ ギ、ヤブハ ギ、 マ ルバ ヌス ビ トハ ギ、ケヤブハ ギ、 セ チ ェネ ンセ の 5つ )。 域 を持 って い ます。葉 緑体 DNAの rbcL遺 伝子 の塩基 配列 を用 い て系統解析 を行 った ところ、ハ ギ属 はアジア 分布域 はネパ ールか ら日本 にかけてのアジア域 に集中 し て い ます。 これ ら種 内分類群 の系統関係 を葉緑体 DNA とアメ リカで地域 ごとにまとまる 2つ のグループをつ く りました。 しか し、ヌス ビ トハ ギ属 では 2つ の地域 の間 の制 限酵素 断片長 多型 や matK遺 伝子 の塩 基配列 を用 いて調 べ た ところ、形態 による分類 とは一致 しない 3つ で複数回 の移動 が あった ことを考 えない と説明 で きない ような関係 が得 られ ました。 おそ らくヌス ビ トハ ギ属 の のグルー プの存 在 が 明 らか にな りました。核 の rDNA 果実が主 に動物 を利用 して分布 を広 げる ことが、長距離 の移動 を可能 にしたので しょう。 ヌスビ トハ ギ属の果実 にはかぎ毛 を用 いて動物散布 をす るものだけでな く、単 プ間 の交配 によって葉緑体 DNAが 移動 した らしい こと がわかってきました。現在 はこれ らの変異 を集団 レベル で解析す る ことで、 ヌス ビ トハ ギの種 分化 の過程 を明 ら 純 に裂開す るものや、薄 い膜 質 の果皮 を持ち風散布 をす かに しようとしています。 ● の ITS領 域 を用 いた系統樹 とあわせて考 えると、グルー ● -18- 研究紹介 イオ ンビーム貯蔵 リングにおける高感度電流測定 田 辺 徹 美 (原 子核科学研究センター) [email protected] 近年クーラー リング (ビ ーム冷却装置を備えた貯蔵 リ ング)を 用いた原子物理の研究が盛んになってきている。 これ らの リングでは、分子イオ ンや負イオ ンなどビーム 強度の弱い特殊 な ビームが研究対象 となりつつある。貯 蔵 リングで行われる原子衝突実験 で反応断面積 を求める ためには、周回 ビーム をさえぎらずにその電流を測 らな けれ ばならない。 しかし、現在得 られる最高感度 の電流 計 で も数 μA以 下 の周回直流 ビーム電流を測定すること はできない。 そこで、周回電流 によってつ くられる微少 磁場 を SQUID(超 伝導量子干渉装置)を 用 いて検出 し 電流値 を決定す る装置を開発 した。SQUIDは 生体磁気 などの微少磁場の測定 に用 い られ、その感度 は nAオ ー ダーのイオ ン電流を測定するのに十分である。装置は磁 気 センサー、検出 コイル、SQUID、 磁気遮蔽等 か らな り、 これ ら全体 が低温維持装置の中に収納 されている。 この装置 を ビーム貯蔵 リングに適用する場合 には多 くの 問題を解決する必要がある。すなわち、加速器周辺 では 各種電磁石を用 いるために、イオ ン電流によって作 られ る磁界 よりはるかに強 いバ ックグラウン ドが ある。装置 はこれらの磁界の影響を受けにくい場所に設置されるが、 104T程 度 のバ ックグラウン ドは避 けられない。一 方、 O V ・m た とえば101■ Aの 電流 によって生 じる測定領域 での磁場 は1014Tで ぁる。磁気遮薇は超伝導体 のマイスナー効果 を応用 して行われ、 ビーム電流― のつ くる磁場成分以外 の については る 成分 強 く減衰す 特殊 な構造 が とられる。 ま た、電磁波 も大 きなバ ックグラウン ドになるので遮薇 が 必要である。貯蔵 リングの ビームパ イプは内径約20cmで 、 10 1l Torr台 の超高真空であ。装置に ビーム通過 のため の径 を確保すると共 に リングの真空 に影響 を与 えない構 造 にしなければならない。 さ らに、加速器周辺では数十 台のロータ リーポンプや分子ポンプが回転 し振動 レベル は高い。SQUIDは 機械的 な振動 に敏感 に反応するので、 リングの ビームパ イプ との結合部 および床か らの振動を 遮断 しなければならない。装置は以上の問題点に対す る 図 に示す。なお、 この装置は、貯蔵 リングに限 らず一般 にビーム を遮 らずにその電流を測定 したい場合 に応用で きる。装置 はすでにクーラー リング TARN Ⅱに設置を 完了 し、間 もな くlmeVの 極低温電子 ビーム発生装置 と組 み合わせて、電子・ 分子イオ ン衝突の精密研究 を行 う予定である。 -19- 0耐 ・ 対策を考慮 して作 られた。写真 は装置の外形で、センサー は この中 に収 められている。装置単体の試験では数 nA から数 μAに 至る広 い範囲の微少電流を測定できること がわかった。20nAの パ ルス型模擬電流 に対する応答 を 研究紹介 マゼ ラ ン雲球状 星 団 にお け る赤外線星 の発見 田 辺 俊 彦 (天 文学教育研究センター) [email protected]‐ tokyo ac.jp 7-8太 陽 質 量 以 下 の星 は、 漸 近 巨星 分 枝 マ ゼラン雲で は球状星団 の数が多 く、寿命 の短 い恒星進 (Asymptotic Giant Branch,以 下 AGB)と 呼 ばれ る 質量が く赤 い巨星 の時代 を経て白色矮星 へ と進化 しその一 明 る。 化末期 を研究す るのに適 して い る。 こるよ うにマゼ ラン 雲中の球状星団 は、星 の進化研究 に とって理想 的 なまさ 生 を終 る。 ところで観測 され る白色矮星の質量分 布 は、 に uniqueな 天体である。 0.6太 陽質量 のあた りに集 中 してお り、従 つて 中小質量 我 々の観測 は、南 アフ リカ天文台か らの近赤 外観 演Jと 赤外 スペ ース天文 台 (ISO)に よる中間赤外観測 か らな 星 は進化 の途 中でその質量 のかな りを失 う ことになる。 この質量放 出の大部分が起 こるのが AGB段 階 で あると 考 えられて い る。中小質量星 は銀河 の 中で圧倒的多数 を 占め るので、AGB星 による質量放 出 は、大質量星末期 に起 こる超新星爆発 による質量放 出 に比 べ地味で はある が、恒星進化のみな らず宇宙 における物質進化 を規定す る重要な因子 である。 質量放 出が起 こると放 出ガス 中 に固体微粒子 (ダ ス ト) が形成 され、 それ らが星 を包み込 んで波長 の短 い光 をよ る。 これ ら観測の結果、 まず近赤外線観測 で幾 つか の 中 間年齢 (年 齢 1 2Gyr、 星 の質量 にして1.52太 陽質量 ) の球状星団 に今 までの可視光 による観測 では知 られてい なかった赤 い「近赤外線星」 を発見 し、 ついで 中間赤外 観測 で近赤外線で も見 えな いよ うな「中間赤外線星」 を 発 見 した。 一 例 として 図 に小 マ ゼ ラ ン雲 の球 状 星 団 NGC 419を 示す。 その絶対光度及び他 の幾 つか の事実 り多 く吸収、散乱す る。一 方、ダス ト自身 は吸収 した星 の光 を近 。中間赤外域 で熱輻射 として放 出す る。 このた か らそれ らは AGB期 にある こと力 」り、 これ らの赤外 '半 線星 は まさに我 々が 予想 した質量 放 出が非常 に大 き く AGB期 末期 のいわゆる superwind期 にある星 と考 えら め質量 放 出 を起 こしてい る AGB星 は可視光 では見 えな れ る。銀河系内 にはもちろん多 くの赤外線星が存在す る くな り、赤外線 で明 る く輝 き始 める。従 って、星 か らの が、年齢、質量、絶対光度等の判 った質量放出の非常 に 質量放 出 を研究す るには赤外線 による観測 が不可欠 であ る。 大 きい AGB星 が見 つかったのは初 めてであ り、星 の進 化理論 を直接検証す る ことがで きるとい う意味で重要で ある。 これ ら赤外線星 の発見 は、理論 が予測す るように 我 々 は恒星進化終末期、特 に AGB段 階 における星 の 進化及び質量放 出現象 を研究 す る 目的で、約 20個 の様 々 な年齢 の大小 マゼ ラン雲球状星団を赤外線 で系統的に観 測 して きた。 10万 か ら100万 の星 を含 む球状星 団 は昔か ら星 の進 化 を研究す る上で大 変都合 の良 い天体 である。 │ 中小質量星 が AGB期 において thermal pulseを 繰 り返 し 早 期 M型 か ら晩 期 M型 、 炭 素 星 へ、 さ ら に su― pemrind期 へ と進 化す るとい う直接の証拠 を与 えるもの で ある。 また この ような星が複数見つかつた ことで ある その理由は、 1.星 団 に族す る星 はほぼ同時に生 まれて お り、誕生時の化学組成 が等 し く推定可能 である、 2. 程度統計的な議論 が 可能 にな り、例 えば、 この ような質 量 の星 で は AGB期 が 約100万 年続 くと考 え られて い る 星 団の年齢 が 推定 で きるので、AGB星 の年齢が判 る、 3.主 系列 を離れた星 の もともとの質量が判 る、 4.星 が、 その中で superwind期 はだ い た い10万 年程度 と見 積 もられ る。今後 モ デル計算 によって星 の質量 の関数 と 団 に属す る星 は等距離 と見 なせ、 またその距離 が推定 で き、星の絶対光度 が半」る、 とい う ことにある。単独 に存 しての質量放出量 を AGBに 沿 って決定 し、質量放出の メカニ ズムに迫 りた い。 在す る星では、 これ らを推定す る ことは非常 に難 しい。 しか しなが ら良 く知 られてい るように、我々の銀河系 に属す る球状星団 は、宇宙 の年齢 を決定す るのに使われ るように、皆非常 に古 い ものばか りである。この ことは、 質量の大 きい星 は既 に進化 して しまって我々の視界 か ら 消 え去 ってお り、 これ らの球 状星団 の観測 か ら直接 に得 られる知 識 は、小質量星 の進 化 とい う ことを意味す る。 他方我々の銀河系 とは対照的に、大小 マゼラン雲 には様 々 な年齢 の球状星 団が存在す ることが判 つて きた。即 ちマ ゼラン雲の球状星団は、様々な質量の星の進化 を我々に /JNし て くれてい る ことになる。さらに我 々の銀河系 には、 せいぜい数百の球状星団しか見 つか っていないのに対 し、 ―-20-― │ 研究紹介 図 1.小 マ ゼ ラ ン雲 の 球 状 星 団 N C C 419の 可視 光 (実 際 には波 長 0.7μ m)像 。上 が 北、左 が東 。東西 方向 の視 野 の大 きさは約 25'。 周 辺 の星が 見 える よ う に 抑 えた「露 出」 とな つている。 図 2.同 近 赤外線 (波 長 2.2μ m)像 。 この 図 にみ られ る 星 は全 て ACB星 。 中 心 よ り南 西 約 30〃 の と こ ろ (2つ 並 んだ星 の上 )に 近 赤外線星が見 える。 図 3,同 中間赤外線 (波 長6.75μ m)像 。 この図で近赤外線星 は、2番 目に明 るい星。 中心付近 にさらに明るい中間赤外線星が見える。 ―-21- 留学 生 か ら 談 李 紅 軍 (化 学専攻 博 士課程 3年 (先 端科学技術研究 セ ンー ター 中国) 秋元研究室 ) 私 は三年前、 中国 の南京 か ら来 日し、東京大学大学院 理学系研究 科博 士課 程 へ入学 しま した。三 年の間、得 る 国際会議参加 のチ ャ ンス もいただ き、 自信 をもって有名 な先生方 とデ ィスカ ッシ ョンをす る機会 も得 ました。私 ものも沢 山あ りましたが、 い ろい ろな面 で感 じることも 多 く、心情 は複雑 です。 どのよ うに紙面の上で表現 した らよいか、わ か りませんが、私 の感 じるところを少 しば は、 この ようなお もしろい研究 がで きて、非 常 に うれ し く思 って い ます。社会生活 の上だけでな く、研究 におい て も多 くの ことが収得 できました。 か り書 きた い と思い ます。 私 は結婚 のため、 日本 へ参 りました。 (妻 は日本人 で す。)南 京 は歴史 の上で、 日本 との悲惨 な過去が あ りま した。 しか し、 それは歴史の一部 の ことで あって、 自分 分の将来 について真剣 に考 えていかなければな りません。 私 が今研究 している地球の大気環境 を考 えると非常 に心 自身 は科学研究者 として、 日本 で勉強 がで きることをう れ し く思 い、一 生懸命勉強 し、 よい研究成果 をあげ られ 配 なのですが 、私が生活 して い る現実社会 の環境 の方が もっ と劣悪 なのか もしれ ません。例 えば、世界 中で行わ るように努力す る ことを決意 しました。そんな状況の中、 研究室 の歓迎会 での ことが、 い まで も忘れ られ ませ ん。 れて い る様 々 な研究 が 中国人 に対 して、 まだ開放的 でな い ように思われ ます。 また 日本経済 の不景気や中日関係 私 の経歴 を自己紹介 した時、 ある学 生が “南京"の こと を知 らなか ったのです。私 は歴史 上の 日本 に関す る悲惨 も国交以来最低点 を脱 したばか りで、将来 どの ようにな るか誰 もわか りませ ん…… な話 な どした くあ りませんで したか ら、 どう説明 した ら いいかわか らな くな りました。東京大 学 の学生 とは、 日 今、私 が留学 生 として、日本 に対 して何がい えるでしょ うか ?私 は日本 は非常 に複雑 な社会 だ と思います。その 本人学生 の中 の精鋭 だ と私 は思 ってい ましたか ら、 これ が 日本国の精鋭か と思 うと、 日本の将来 に失望 を感 じま 中で 国際交流室 の皆様 は日本 の社会 の中 のわずか少数 で すが 、 日本の将来 のため、世界 の平和 のために貢献 して した。私 自身 の将来、 さらに私 の次の世代 の将来 にも不 安 を感 じました。 い ると思 い ます。交流室 の皆様 は、留学生 たちの心 にあ たたか さを与 えて くれて い ます。私 はここで 国際交流 の 学生 として、勉学 に励 む ことは最 も大切 な ことで すか ら、私 の不安 はさてお き、一生懸命勉強す ることにしま 熱心 な先生たち に心か ら敬意 を表 します。同時 に、私 も 私 の勉強 を一生懸命助 けて くれ る妻 に対 して、心 か ら敬 した。 しか し、 日本 の勉強方法、研究方法な どは中国 と 大 き く違 って い ます。私 は留学生 として、 い ろい ろな困 意 を送 りた い と思 い ます。 おか げで、私 は、世 の中 の愛 と暖 か さを感 じて、将来の社会 にす こし希望 を感 じまし 難 にぶつか った時、 チ ュー ター、指導教 官、国際交流室 の先生方の暖か い応援 をいただ きました。同時 に、わた しは昔 の 自分 自身 に勝 ち、どん どん独立性 を増す とい う、 順調 にい けば、数 ヶ月後、私 は学位 をいただ くことが で きます。 しか し、私 はこれか ら現実社会 に直面 し、 自 た。 これか らも、 まず、すべ て 自分 の ことは 自分 自身 で 努力 し、 また 同時 に皆 さまの御助力 もお願 い致 した い と 思 い ます。 自由社 会の生活 に欠かせ ない重要 な ことを知 りました。 一 昔前の中国では個人 に十分 な自由がなかったため、独 立性が欠落 してい ました。私 は日本 へ来 る前、南京大学 色 々 を書 いて きましたが、これは、私 の “ 雑談 "で す。 で五年間の職経験 があり、中国の社会環境 に慣れてしまっ ていたか ら、この新 しい 日本の社会環境 になれ るように、 一生 懸命努 力 をしました。 これ も私 の人生の一大収獲 で あ り、私 の今後 の人生 に非常 に有益であると思 い ます。 もし、他 の 中国留学生 が私 と同 じ問題 を抱 えて いた ら、 私 が助言 で きることは「すべ て 自分 の ことは 自分 で努力 しよう」 とい う ことで す。 私 の場合、妻 がいつ も神社 で私 のために祈 って くれた おか げか もしれ ませんが、運 が非常 によかつた といえま す。私の研究 は地球表面 の大気中 に 自然発生す るハ ログ ン化 合物 の動態解明 に関す る研 究 で す。 これ らは地球生 命 に大切 なオ ゾ ンに重大 な影響力 をもっています。私の 研究 は非常 に1日 調 です。非常 によい研究 デー タ も出て、 ―-22-一 学会後 の 国連 見学 11 ● 停年退官教官を国んでの記念撮影 平成 10年 3月 に退官 され る辻 隆教授 (天 文学教育研 究 センター)、 岡崎廉治教授 (化 学専攻)、 齋藤太郎教授 (化 学専攻)、 新井良一教授 (生 物科学専攻)を 国 み理 学部新 1号 館正面玄関にお いて理学系研究科・ 理学部教 授会構成員 と恒例 の記念撮影 を行 い ました。 東京大学理学部教授会 1998年 3,16 於・理学部新 1号 館前 一-23-― そ の 他 理学系研究科・ 理学部 1号 館西棟竣 工 式 を挙行 建物 の分散及び老朽化 を解消 し、教育研究環境の改善 を目指す第一歩 として今年の 2月 に完成 した 1号 館西棟 の竣工式典及 び竣工祝賀会が 4月 23日 (木 )午 後 4時 か ら 同棟 ピロティーにおいて行われ、学内外 の多数の関係者 が出席 した。式典 は壽榮松理学系研究科長の式辞、蓮貴 総長の挨拶 に続 き、元総長有馬理化学研究所理事長か ら 祝辞が述べ られた後、上村施設部長の工事概要報告が行 われ、引 き続 き、工事 にたずさわった関係者 にそれぞれ 感謝状が贈 られた。式典 に続 いた施設見学では、出席者 は研究を紹介 したパネルの前での教官の説明に聞 き入 り、 また窓か らの周辺の景観 を楽 しまれた。祝賀会 は 5時 過 ぎか ら山上会館 で行われ、小間評議員の挨拶、小林副学 長の発声による乾杯で祝宴が始 まり、遠藤大臣官房審議 官、早野文教施設部計画課長、藤田日本学士院長、青柳 副学長か ら祝辞が述 べ られ、和 やかな歓談の後、黒岩評 議員の謝辞 で締 め くくられ、午後 7時 前終 了した。 C) C, ―-24- そ の 他 植物園 で学 生・ 教職員 の交歓会 が 開 かれ る 初夏 の恒例行事 となっている学生 と教職員の交歓会が 5月 11日 (月 )小 石川の附属植物園にお いて開催 された。 り名誉教授 も多数出席 され、各 々飲 み物 な どを手 に語 り 合 い、芝生 には くつ ろい だ懇親 の輪 がい くつ も広が り、 当日は、あい に くの小雨模様 ではあったが、園内 にはお よそ500人 程 の学生・ 教職員が集 まった。 この時 ばか りは日頃の忙 しさを忘れて新緑 を満喫 して、 傘 をさしなが らではあったが、和気謁 々 とした楽 しい交 壽榮松研 究 科長、長 田植物 園長 の挨 拶 のあ と、黒岩評 歓 の一 時 を過 ごした。 議員 の発声 で交歓会 が 開始 された。教 官・ 学生 はもとよ ● ―-25-一 そ の 他 理 学系研究科長 (理 学部長 )と 理 学部職員組合 との交渉 1998年 2月 23日 、 3月 23日 、 4月 20日 お よび 5月 25日 に壽榮松研究科長、小林事務長 と理 学部職員組合 (理職 ) いか に一体化 して い るかを訴 えるすべ を考 える必要が あ る、 との見通 しを述 べ た。 との間で定例研究科長交渉が行 なわれた。主 な内容 は以 下の通 りである。 技術職員 2月 の交渉で理職 は、平成 10年 度昇格推薦 について、 基準 を満た して いれば全員推薦 。上 申す ることを確認 し 1.昇 級・ 昇格 た。 また定 年 2年 前 で 4級 の職員 の 5級 昇格 を実現す る 事務職員 この間 の交渉 で理職 は、前事務長 か らの引継事項 で も よ う、 3月 の交渉で も要望 した。 4月 の交渉で理職 は、 4月 1日 付発令 の技術専門官 。技術専門職 の人数 を聞 い ある定年 2年 前の事務主任の 4月 1日 付 6級 昇格 を継続 的 に要求 して きた。 5月 の交渉 で は事前 に改 めて要望書 を提出し、4月 1日 付実現 を確実 にするよう強 く訴 えた。 2月 の交渉で は、掛員 の掛主任 へ の推薦、 4級 事務室 た。事務長 は専門官 で 10名 、専門職 で26名 と回答 し、技 術専門官 については新 し く 6級 に昇格 した人 も含 め全員 がなった と述 べ た。 主任の専門職 への振替 を要求 し、組織化 の状況 も尋ねた。 2.技 術職員問題 科長 は、組織化 とは別 に個人 の待遇改善 は今 まで通 りに 行 う、組織化 は全 学 の事務 一元化 もあ り、今 の ところ見 2月 の交渉で理職 は、現行 の技術職員組織 は職 の制度 と矛盾 があるので、技術委員会 と技術部 か らなる専門委 通 しは立たな い と述 べ た。 4月 の交渉 で理職 は、 4月 1 日付で理学部 に専門職員 が全 くつか なかった件 を厳 し く 指摘 した。 5月 の交渉で事務長 は、本部 ヒア リングで 5 員会 を発足す るよう、1月 に引 き続 いて要請 した。科長 は、基本的 には今 の組織名 の ままで、組織 としては残 り、 官職名 については全学的 に考 える、 と答 えた。理職 は、 掛編成 の組織化 を要求 し、専門職員 へ の振替 も含 めて話 した、 と述 べ た。 職務 としては並列で仕事 をしてお り、組織 も専 門職 とし ての位置 づ け としてスタ ッフ制 に変 えて欲 しい、 と要望 図書職員 2月 の交渉で理職 は、平成 10年 度昇格推薦 について、 基準 を満た して いれば全員推薦・ 上 申す る ことを確認 し した。科長 は、業務的 にはその通 りだが、全面的な組織 変更 は考 えた方がいい、検討す るのは構わない、と答 えた。 6級 昇格 について、理職 が従来 の理 学部 の取 り組 みを い 聞 た ところ、事務長 は、 4∼ 6級 では推薦文 は付 けず 勤勉手 当支給問題 3月 の交渉で理職 は、 3月 10日 の部局長会議 で説明 さ れた勤勉 手 当支給方法 の変更 内容 と実 際 の運用 について 聞 いた。科長 は、人事院勧告だか らや らざるを得 ない こ に、基準 を満た して いれば年齢順 で上 申 して い ると回答 した。理職 は、図書 の 6級 要求 は文人 給 115号 の うち、 と、東大 の内規案 について説明 があった こと、を述 べ た。 理 職 は、「勤務評定 は大 学 にな じまず、勤勉手 当を期末 特定 の学問分野 に精通 している専門性 が ある ことに該当 す ること、組織化 が未定 である以上 、現状 では掛長以外 はヤメ六 しかないため、 ス タ ッフ制での処遇改善 を理 学 手当 に入れ ることが基本要求 である。 これ までの一律支 給 が崩 されて差別支給 になるのは合意 で きない。職員 の た。 部 として考 えて欲 しい と訴 えた。科長 および事務長 は、 学歴 =職 の専門性 ではない と判断 して、様式 にない推薦 書 はつ けず に上 申 した、 と答 えた。 これに対 し理職 は、 3。 納得 できる基準 の明確化 と情報公開 を。」 と主張 した。 3月 24日 の東職 と総務部長 との協議 を受 け、 4月 の交 渉 で理職 は、以下の内容が確認事項 であることを伝 えた。 「 ほ とん どの職員 が 『成績優秀』な職員 であるが、財源 ラインで上がってい く人だ けが優遇 され 、上級試験合格 か ら各期 2∼ 3割 の配分 となる。 この 2∼ 3割 とい う こ 者 で もライ ンに乗 らなければヤメ六ではあまりに低す ぎ る処遇であ り、文人給 115号 がある以上、それにのっ とっ て上 申すべ きだ と強 く主張 した。 これに対 し科長 は、状 とは、 おお よそ 4回 に 1回 の計算 となる。部局長及び事 務長 には、 この 4回 の 中で特定 の人 に偏 らない公平 な選 考 を行 う ことをお願 いす る。東職 は、『順番 。ロー テ ー 況 はわかった、 と述 べ た。 シ ョン』 と理 解す る。」 これ に対 し科長 は、運用 につ い ては微妙な問題 であ り、あ くまで東大の内規が共通事項 、 勤務評定 は公 平・ 公正 にや る、 と述 べた。理職 は、職 員 さらに 5月 の交渉 で理職 は、具体 的な資料 も示 し、他 職種や国立大学の中で も特 に東大 の図書職員の待遇の悪 さを訴 え、 高位号俸 に留 まってい る実態 を説明 した。 そ して、色 々な機会 で現状 を訴 えて処遇改善 の努力 をして 欲 しい と主張 した。科長 は、図書職員全体 の レベル ア ッ プのために専門職員要求 をしようとす るな ら組織 の改編 は必要 で、 そのためには理学部 の分散 して い る図書室 が 0 は業務増量 で労働過多であ り、異動 もある ことか ら評価 は難 しく、支給方法 が 明 らか にな らな い と職場 では不信 感 も生 まれ る、 と訴 えた。科長 は、理 学部 が東大全体 と 大 き く違 うルールでや ることは難 しく、他部局 と同様 な 方法 にな らざるを得 ない と答 えた。 ―-26-― 0) そ の 他 5月 の交渉で理職が具体的な支給方法 を聞 いた ところ 科長 は、教官 については教育負担の大 きい人 につけたい、 職員 は全学的な方式 に従 う、 と答 えた。 今回 は中央事務 か らの削減 と決 まった と述 べ た。 また 4 月の交渉で事務長は、定員削減 3名 分の供出先が決 まり、 新研究科 へ も中央事務 か ら 1名 出 した と回答 した。理職 4.事 務―元化 。組織化 が今後 の定員削減 へ の対応 を聞 いた ところ科長 は、人事 委員会で 1年 かけてユニ ッ ト数 の変更 な どを検討 し、過 2月 の交渉で理職 は、事務 一元化 の現状 について尋ね た。 科長 は、「平成 11年 度 の概算要求 として 出す予定。 員の ところか ら削減 せ ざるを得ない、 と答 えた。 1つ は合同事務部だが実態が不明。 もう 1つ は特定事務 6.柏 問題 の本部集中化 であるが、事務軽減 になるか は難 しい とこ ろ。」 と述 べ た。理職 は、「現場 にい る職員の削減 を 目的 2月 の交渉 で理職 は、新研究科 の内容 について尋ねた。 科長 は、平成 10年 度 で教官 10名 が付 き、内 3名 が純増、 とす るような強 引 な事務 一元化 は職場 を混乱 させ る。現 場 の教職員の意見 も汲 み上 げるべ きだ。」 と要求 した。 平成 11年 度 は振 替 だろうと回答 した。 また理 学部 か らは 関連 して理職 は、理学部教室系事務 の組織化 の現状 につ いて聞 いた。科長 は、全学的な事務 一元化 の行方 を見極 最終的に21名 分 の教官 ポス トを新研究科 に振 り替 え、事 務官 について も定数 を出す予定 とも述 べた。 3月 の交渉で進 展状況 を聞 いた ところ科長 は、平成 10 めてか らだ と回答 した。 また図書 については全学的 に合 年度 で 1名 の事務官 を出 し、平成 11年 度 はさらに増 える 同事務部 に入 らず別途検討す ることになってお り、具体 見込 みであると答 えた。 また技術職員 については議論 に なって いな い とも述 べ た。 的 な議論 は無 い と述 べた。 3月 の交渉で理職 は、 その後 の動 きと本部 か ら出され た部局 ごとの削減数の理論値 について尋ねた。事務長 は、 7.教 員任期制 10の 合同事務部 を作 ること、特定業務 の一元化 について 2月 の交渉で任期制導入 の意向を尋ねた ところ、科長 は、理学部で も新研究科 で も導入の動 きや希望 は無 い と は施 設関連 を除 いた 6つ の業務 をで きるところか ら概算 要求す る予定、 と回答 した。 これに対 して理職 は、削減 数 の決 め方 は機械的 で、一元化が簡素化 に結びつ くかは 疑間である こと、施設関連 は本部集中化 で対応出来 るの か、な どを指摘 した。 これに対 して科長 は、問題 は確 か にあ り、施設関連 については部局 に残す よう本部 にも要 回答 した。 また、法案成立以前 に理 学部 として流動性 の 調査 を行 い、任期制導入 の必要 は無 い と判断 してお り、 希望 があれば検討す るが一律 に導入す ると弊害が多 い と 考 える、 とも述 べ た。 望 してい る、 と答 えた。 また教室事務 を統廃合す るな ど の件 について科長 は、 そこまで細 かい点 は言われ てお ら ず、強制 的 に無 くせ とい うことで はない と述 べ た。 8。 書記局引越 2月 の交渉 で、 かねてか ら要求 している理職書記局 の 引越先 について科長 は、「建物小委員会で検討中である。 4月 の交渉で理職 が、平成 11年 度 の概算要求 は特定業 旧 1号 館 の 2、 3階 は新研究科で使 う予定であ り、 4階 を考 えて い る。」 と答 えた。 また理 学部 の体養室 につい 務 の集中化 のみか と聞 いた ところ科長 は、集中化 と合同 事務部の 2つ で、 で きるところか ら要求 してい くと回答 て も移転先 は未定 であると答 えた。理職 は、書記局 は今 した。 また、理学部で も遺伝子・ 素粒子・ 環境安全 との までの 2倍 の面積 にするのが以 前 か らの約束 であること、 合同事務部 へ の作業 を始 める必要 が あ り、大 きな問題 が なければその方向でや る、 と述 べ た。理職 は、集中化 し 休養室 は職員 の厚生施設 として大切である こと、 な どを 主張 した。 た人 員 は本部 に吸い上 げか確認 した ところ、科長 は、形 の上ではそ うだ と答 えた。 これ に対 し理職 は、書類 な ど 9。 の簡素化 をもっと進めるべ きで、結局 は本部集中で現場 を軽視 して い る一元化 は問題であると批判 した。 また科 1号 館 と 3号 館 の一部 が無人状態 であ り、安全管理 な ど 長は、教室系事務の組織化について は、そ こまで手が 回 っ てお らず 、具体的な計画 は無 い ことも述 べ た。 この件 に の徹底 を要望 した。 これに対 し事務長 は、用度掛 に確認 し、施設掛 に見回 りを指示す る、 と答 えた。 ' 関 して 5月 の交渉 で事務長 は、本部人事課 との ヒア リン グで、従来か ら理 学部 が要望 して い る事務 と図書 の 5掛 4月 の交渉で理職 は、 ここ数年作業着・ 白衣の支給 が 無 いこ とを指摘 した。これに対 し5月 の交渉 で事務長 は、 今年度 には希望 をとると答 えた。 編成 での組織化 を説明 して きた 、 と述 べた。 定員削減 2月 の交渉で理職が、今年度 (97年 度 )3名 の第 9次 定員削減 はどうす るのか尋ねた ところ事務長 は、 これか 5。 その他 3月 の交渉で理職 は、新 1号 館 へ の引越終了 によ り旧 5月 の交渉で理職 は、給与の全額振込が急遠決定 され て事務 で も混乱 して い る実状 を伝 え、理学部 で行 ってい る第 2振 込先 の扱 い も尋 ねた。 これ に対 し事務長 は、 「今後 は第 2振 込先 へ の入金 は無 くなる。 口座 は個人で ら検討す ると回答 した。理職 は、教室系 か らはもう定員 管理す るしかな い。事務連絡会では周知 のための文書 を 削減 はやめて欲 しい と主張 した。3月 の交渉で事務長 は、 用意す る。」 と回答 した。 ―-27-― そ の1他 人事異動報 告 薇 怖 層 化1 学 1 青 戦 数.奨 名1 烏 科 ″ 型 0は ふ題 岡 崎 廉 警 ‐ ′ 齋 醸 夫 節 〕 IF農 ‐一 ‐ 新 ・ 爽 丈研 ″ 誰 隆 地 惑 ガ 小 ‖l莉 1肱 勉 趣 Л 大 1樹 化 學 ′ │〃 璽 ‐ 隋 鉱‐ 物 解 ガ 1 蒙 管 原 正 襲‐ 〃 ″ 夢 ガ 昇 ‐溝 菫 麟 格 物 肇 教 授 生 科 」 大文研 ″ 1茶 ″ :惰 僑 野 申 勝 中 田 好 ‐ 榊 山 算 地 欄 │》 精 森、 あ 加 舘 斯 正 脚 ″ 4L 撃 {l:1サ tl :::::) 晴 紙 10.4■ 9 ″ 島 海 光 訟 押 欄 鎌 岳 彦 嶋 青 木 霧 麦 13.4‐ 16 ″ '1畠 1農 官 職 氏 幸 │ 1自 … 擁 痢 ″ 勒 物 スイス ″ 理 修 鰤 学 理‐ 畿 嚢 ' 77 J 物 化 . ∬ ″ ″ 積物博 壁 科‐ 議 捜 地 質 .ガ I 奏歯:躍 壽礫期 、 鋒轍ガJ隋〃″ が 平 p P 辞 職 堀 ψ 雹覇 &壺笙 lα l.4‐ 篤 貯 年 凛 麟 勝 鉾 │ :鋼 岬 瘍轡待喘円日日 昇 性 』 ,5,16 勁教授より 筑瀧大学顧教彗より より 者 瀞尾りに等場審撃曖鶏よ│り ' ″ 〃 :動 醸睦凱姜り ″ の . 所 属1 1動 学 化 手 .新 名 井 則 義 10:3=31 停 年 理 化 学 力 林 臨 尋 ″ 稲 薬 一 昇 10‐ 情 報│ 理 │ ル 西 躙 物 料 一菫 化 理 学 化 生 一 物 一 生 物 化 彙 ガ ‐ =ル 』│ i雄 郵 .〃 4・ 辞 職 ユー 昇 任 ″ 異 大 野 菫 司 容 辞 職 物 霜 ‐ 越 文 夫 珈 iC,3,"‐ ‐ 、 〃 ' H 師 . ″ 、 霧 .″ 麟 〃 ″ 1晰麟 ‐ 〃 導 赤 染 藤 久 轟 テ ‖ 1貴 司 ル 松 原 睦 彦 燕 今 非 議 幸 ご 権 原 立‐愛 濯 猿 職 自1鷺 志 山 覇 葦‐‐ ッ 躍 ″ ∬ " 》 》 WI : 4″ │ 炒 ″ │ 撚 解 │ 1山 橿 井 奥 博 渡 渥 纂‐典 ‐ 東北鞭 採 澤 ' 母 丹 │ y コ i4‐ .ユ ∼ ″ ‐ │ ″ -28- 〃 1014.■ │ガ 理 .3.阻 ∼ 謬ン 3■ 激 そ の 他 所 属 理 物 氏 官 職 助 手 名 発今年月 日 異動内容 伊 倉 貞 吉 10.4.8 研究休職 採 備 考 10.4.8^Vll.4・ 7 〃 小 林 研 介 10. 4.16 〃 〃 新 井 宗 仁 〃 〃 羽 田野 直 道 10. 4.28 休職更新 9,4.28^Vll.2.27 田 島 宏 康 10. 5 配 置換 素 粒 子物 理 国際研 究 セ ンタ ーヘ 小 澤 岳 昌 10. 5 16 〃 〃 〃 〃 〃 〃 化 学 1 用 用 採 任) (併 所 属 氏 官 職 理 名 発令年月 日 異動内容 授 堀 田 凱 樹 10. 3 31 併任期間満了 植 物 園 助 教授 館 野 正 樹 〃 〃 鉱 教 田賀井 篤 平 10. 4. 1 物 物 教 授 併 任 考 本務 :総 合研究博物館 天 文 (流 動講座 ) 〃 安 藤 裕 康 〃 〃 〃 〃 中 井 直 正 〃 〃 〃 〃 井 上 允 〃 〃 〃 〃 常 田 佐 久 〃 〃 〃 助 教授 柴 田 一 成 〃 〃 : 本務 : 本務 : 本務 : 〃 星 野 真 弘 〃 〃 本務 :宇 宙科学研究所 岩 田 末 廣 〃 〃 本務 :岡 崎国立共 同研究機構 昂 〃 〃 本務 :千 葉大学 地 惑 (流 動講座 ) 化 学 (流 動講座 ) 生 科 (流 動講座 ) 教 授 本務 :国 立天文台 本務 〃 〃 ″ 〃 〃 大 日方 〃 〃 武 田 正 倫 〃 連携併任 〃 〃 柏 谷 博 之 〃 〃 〃 〃 馬 場 悠 男 〃 〃 : 本務 : 〃 〃 藤 島 政 博 〃 〃 本務 :山 口大学 〃 〃 重 井 陸 大 〃 〃 本務 :京 都 工 芸繊維大学 〃 〃 日 詰 雅 博 〃 〃 本務 :愛 媛大学 〃 〃 山 根 正 氣 〃 〃 本務 :鹿 児島大学 〃 助 教授 松 浦 啓 一 〃 〃 本務 :国 立 科学博物館 〃 〃 樋 口 正 信 〃 〃 本務 〃 〃 加 瀬 友 喜 〃 〃 本務 高 橋 栄 一 〃 〃 大 隅 一 政 〃 〃 本務 :高 エ ネル ギー加 速器研究機構 〃 海 津 正 倫 〃 〃 本務 :名 古屋大学 隆 地 質 (流 動講座 ) 鉱 物 (流 動講座 ) 地 理 (流 動講国 教 授 併 本務 :国 立 科学博物館 本務 任 : : 〃 〃 〃 〃 本務 :東 京工 業大学 生 科 客員教授 鈴 木 雄 〃 〃 本務 :東 京都老人総合研究所 生 科 客員助教授 丸 田 恵美子 〃 〃 本務 :東 邦大学 原 子 核 客員教授 本 林 透 〃 〃 本務 :立 教大学 〃 客員助教授 中 川 秀 〃 〃 本務 :理 化学研究所 教 佐 々木 節 10. 5. 1 樹 〃 (惚 選 動 講 ) 〃 授 助 教 授 橋 本 孝 秀 併 任 〃 ―-29- 本務 :大 阪大学 本務 :静 岡大学 そ の 他 員) (職 所 属 官 職 植 物 園 事務主任 小 嶋 壮 介 10.3.31 地 惑 事務室主任 川 村 正 義 〃 情 報 〃 堀 越 悦 子 〃 辞 職 臨 海 鈴 木 英 雄 〃 定 年 伊 達 孝 臣 事 務 部 技 官 認鰈曹黎 氏 名 発令年月日 異動内容 定 備 考 年 〃 10.4.1 配置換 地震研 究所事務長補佐 へ へ 課 長 佐 補 賛 翼 香 響 露 薄 ⑫ 曹 輩 小川勝美 ダ 〃 〃 教務掛長 宇都宮 栄 次 〃 〃 総務部学務課学務掛長 へ 〃 司計掛長 柳 澤 知治郎 〃 〃 宇宙線研究所共同利用掛長 へ 〃 用度掛長 松 本 光 由 〃 〃 理 事務主任 佐 沼 繁 治 〃 〃 事 務 部 人事掛主任 和 田 敏 雄 〃 〃 職員 へ 賃堡薔轟塾證詈 ,日 文学部 。人文社会学研究科庶務掛主任 へ 撃ぱ贄涅 朝 野 英 彦 〃 〃 教養学部等経理課用度掛主任 ヘ 理 事務室主任 山 崎 由 子 〃 〃 教養学部等総務課教室事務掛第四主任 へ 事 務 部 事 務 官 川 崎 伸 一 〃 〃 総務部学務課 キャンパ ス第 二掛 へ 技 官 山 田 勉 〃 転 ,〃 物 〃 物 〃 〃 任 gF火 海道演習林総務主任 蜃替誹署曇塀 星藤 灸 ル ギー加速器研究機構 田無分室事務第 化 学 事 務 官 瀬 川 忠 子 〃 配置換 生 化 〃 藤 本 帝 子 〃 〃 〃 犬 飼 恵美子 〃 転 任 岡山大学附属図書館 情報管理課雑誌係 ヘ 認鰈馨輩 宮 田 弘 〃 転 任 覆 iワ 羽 田 勇 雄 〃 〃 宇宙科学研究所管理部主計課課長補佐 より 工学部 。 工学系研究科金属工学科事務主任 より 雹 確』 事 務 部 〃 認卜曹蘇 植 物 園 事務主任 後 藤 宗 利 〃 配置換 事 務 部 教務掛長 柚 原 亜椰子 〃 〃 〃 司計掛長 成 島 喜 文 〃 転 〃 用度掛長 細 淵 静 夫 〃 配置換 任 薬学部・ 薬学系研究科図書掛 ヘ 経済学部・ 経済学研究科資料掛 ヘ 立近代美術館 フ ィルムセ ンター主幹補 教育学部・ 教育学研究科教務掛長 よ り 国立天文 台管理部会計課司計係長 よ り 宇宙線研究所共同利用掛長 よ り 物 理 事務主任 後 藤 秀 逸 〃 転 情 報 事務室主任 大 日方 京 子 〃 配置換 加速器研究機構 田無分室事務第 豆轟農 まず 理学部 。理 学系研究科給与掛主任 よ り 物 理 〃 武 田 いづ み 〃 〃 法学部 。 法学政治学研究科研究室総務掛主任より 臨 海 事務室主任 矢 崎 力 太 〃 昇 事 務 部 事 務 官 東海林 晴 美 〃 配置換 〃 〃 小 川 隆 浩 〃 〃 医学部附属病院医事課収入掛 より 任 任 医学部附属病院分院人事掛 よ り 化 学 〃 阿 部 裕 子 〃 〃 工学部・ 工学系研究科化学生命 工 学専攻 より 生 化 〃 石 原 直 美 〃 〃 文学部 。人文社会系研究 科図書第一掛 よ り ―-30-― 0 そ の 他 博士 (理 学 )学 位授与者 平成 10年 3月 9日 付学位授与者 (17名 ) 種 別 攻 専 申 請 者 名 論 タ 文 題 目 用 レーザー トラ ンス デ ューサー装備 ディスクタイプ共振 課程博士 物 理 学 近 藤 尚 人 〃 ″ 石 田 悟 (d,d')反 応 による12cの 荷電 スカラースピン励起 の研究 〃 生物化学 金 載 勲 Ras蛋 白質の GDP/GTP交 換因子 mouse Sodの 機能解析 〃 生物 科学 嶋 田 幸 久 暗処理 によって発現す る葉緑体 タ ンパ ク質 dinlに 関す る研究 〃 〃 矢 野 明 タバ コ培養細胞 におけ る過敏感細胞死誘導機構 の解析 〃 地 理 学 遠 藤 元 都 ―地方都市関係の地理 学的研究 笙洗経峯 3農 晶 開 に注 目して一 論文博士 情報科 学 鈴 木 大 郎 多変数 をもつ条件付 き項 書換 え系 に対す るナ ロー イ ングの研究 〃 〃 三 好 博 之 書 き換 え論理 の圏論的側面及 び関連す る話題 〃 物 理 学 潮 秀 樹 La2 xSrxCu04の 電子構造及び常伝導相 の物性 〃 〃 深 沢 泰 司 X線 〃 〃 細 谷 俊 彦 y遭 こ撃 lばtl、cells missil■ g 〃 ″ 望 月 優 子 中性子星 グ リッチの微視的 モ デル 楊奄瘍曇 浅 川 栄 一 走時線形 内捜 を用 いた波線追跡法の開発 と トモ グラフィ解析 へ の適 用 〃 森 俊 哉 赤外吸収分光法 を用 いた火 山ガス組成 の遠隔測定 に関す る研究 〃 〃 塾夕 多 雰テ を用 いた銀河団高温 ガスの重元素進化の研究 工 のグ リア・ ニ ューロン間 の分化決定 を制御す るスイ ッ 〃 化 学 山 口 祥 ― フェム ト秒時間分解紫外・ 可視吸収分光 による レチナール の研究 〃 地 質 学 高 橋 洋 熱水変質鉱物 の定量的解析 による細倉鉱 山の化石地熱 系の復 元 〃 地 理 学 廣 松 悟 都市政治 と都市 の社会・ 空間構造 ―新たな都市地域地理学の試み ― 平成 10年 3月 30日 付学位授与者 (135名 ) 種 別 専 攻 申 請 者 名 論 文 題 目 課程博士 情報科学 上 原 敬太郎 〃 〃 西 田 晃 力日 速付反復固有値解法 〃 〃 細 部 博 史 階層制約系の理論的性質 と効率的解消法 〃 物 理 学 楊 愛 不 オ リゴチ ォフェ ンの定常 および時間分解 スペ ク トル 〃 〃 青 考 ベー タ分光法 による軽 い中性子超過剰核 の構造研究 〃 〃 鄭 茜 氷 弓ラプ 〃 〃 高 哲 士 井 原 分散協調 トラ ンザクション記述 システム リフェニ ル アセチ レン及 び希土類金属錯体 のエ レク トロル ミネ ッ Skyrme Hartree― Fock法 による核変形 の系統的研究 -31- そ の 他 種 別 攻 専 申 請 者 名 論 文 題 目 課程博士 物 理 学 森 山 茂 栄 強磁場及 び X線 検 出器 を用 いた太 陽アク シオ ンの直接探索実験 〃 〃 相 澤 秀 昭 表面化学結合 とエ ッチ ングの第 一 原理的研究 〃 〃 飯 田 圭 高密度物質 における相転移 と中性子星 の進化 〃 〃 石 田 宗 之 σ(600)粒 子の存在 と関連する諸 問題 〃 〃 板 橋 健 太 〃 〃 今 村 裕 志 磁場 中の量子 ドッ トの理 論的研究 〃 〃 瓜 生 誠 司 磁場 中 のア ンチ ドッ ト格 子 に関する研究 〃 〃 江 澤 〃 〃 大 野 圭 司 強磁 :L単 電子 デバ イスにおけるスピン依存現象 〃 〃 沖 本 洋 一 ペ ロブス カィ ト型 マ ンガ ン酸 化物 の金属 ―絶縁体転移 の分光学的研究 〃 〃 奥 村 肇 〃 〃 春 日 俊 介 中性子散乱 による重 い電子系化合物 CeCu6‐ xAuxの 反強磁性相関の研究 を使 ったスーパ ーカ ミオカンデでの大気 ニ ュー トリノ vμ /ve 蛯言歌則 〃 〃 河 野 研 郎 奇数本の足 を持 つ反強磁性 ハ イゼ ンベ ル グ梯子模型 の基底状態 〃 〃 河 村 成 肇 〃 〃 北 川 二 郎 〃 〃 北 山 〃 〃 久 保 〃 〃 黒 〃 〃 〃 元 208Pb(d,3He)反 応 にお けるパ イ中間子の深 い東縛状態 の研究 X線 観測 による銀河団内の重元素分布 と温度構造の研究 異 水素・二重水素の凝縮系 における ミュオ ン触媒核融合現象 に関す る研 魏ξ 底状態 を有 す る近 藤格子系化合物 Ce3Pd2oGe6に お ける四重極子 哲 銀河団の数密度分布の宇宙論的意義 晴 信 ビラソロ代数 の量子変形 木 経 秀 フ ァジー球面上 の マ スター場 河 野 昌 仙 〃 小 西 健 久 〃 〃 小 林 伸 彦 〃 〃 小 林 広 幸 〃 〃 清 水 太 郎 〃 〃 田 口 宗 孝 〃 〃 館 山 佳 尚 〃 〃 田 村 隆 幸 「あすか」衛星 による銀河団中心領域での重心 ポテンシャル分布 の測定 〃 〃 塚 野 匡 良 交替磁場 中での量 子 スピン鎖 の相転移 〃 〃 土 田 英 二 有限要素法 に基づ く大規模電子状態計算法 〃 〃 坪 井 禅 吾 〃 〃 鳥 居 寛 之 可解格子模型 における解析的ベ ー テ仮説 と函数関係式 ヘ リウム原子の レーザー分光 (衝 突 による共鳴線の シフ ト幅 の広 暴ヅ言 〃 〃 永 井 康 介 陽電子消滅 2光 子角相関法 による絶縁性結晶中 のポジ トロニ ウムの研究 〃 〃 長 滝 重 博 重力崩壊型超新星 における軸対称爆発 の効果 〃 〃 南 晴 宏 之 InAsに お ける光励起非平衡 キャリアの超 高速ダイナ ミクス 〃 〃 三 宅 隆 結晶 シ リコ ン中 ミュオニ ウムの量子状態の第 一原理的研究 〃 〃 求 幸 年 強相関多成分系 における絶縁体 ―量子流体相転移 の数値的研究 〃 〃 矢 章 雄 水素終端 Si(100)表 面上 の原子細線 の理論的研究 島 強相関極限 での電子系の基底状態の性質 Ce金 属間化合物 の光電子・ 逆光電子分光 リカージ ョン・ 伝達行列法 による走査 トンネル顕微鏡 の理論 2+1次 元 0(3)非 線形 シグマ模型 の位相的側面 衝撃波 と渦輪 の相互作用 にお ける波の散乱現象の研究 3d遷 移金属化合物の K殻 励起 による共鳴 X線 発光 スペ ク トル の理論 易書裏素 の第 一 原理分 子動力学法 を用 い た BCNヘ テ ロダイアモ ン ドの -32-― そ の 他 別 課程 博 士 〃 攻 学 学 理 文 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 専 物 天 種 申 請 者 名 論 文 題 目 → π +ν μ崩壊 における時間反転対称性 を破 る ミューオ ン偏極 の Oμ 横 井 武一郎 伊 藤 洋 河 野 孝太郎 臼 田 功美子 佐 野 孝 好 原始惑星系円盤 における磁気回転不安定 清 水 壮 一 矮新星光度 曲線 の数値実験 役 休 和 夫 NGC253に おける分子 ガスの分布・ 力学 と星形成 高 見 道 弘 萱喬物番 こぞけど 11孔 可艶 le¥辮 釣 部 通 回転原始銀河雲の収縮 に伴 う分裂、角運動量輸送 と中心核形成 啓 志 惑星間空間磁場 と太陽風 プラズマの ダイナ ミクスの研究 林 一 探葉 近赤外線 によるお うし座分子雲 に付随 した低光度 YSOの 観測 近傍 にあるスターバ ース トおよびセイファー ト銀河の中心領域 における 分子 ガス 銀河系内の低密度分子 ガス び大 質量星近傍 の 9彊も う か の開発お よび ミラ型 変光星 まわ りの星 曇彩震 香空客菱堀修群具 土壌水分の変動 と土壌水分が気候 システムに与 える影響 につ いての 〃 宮 田 隆 志 地球惑星 物 理 学 西 村 照 幸 〃 相 川 祐 理 質量降着 を伴 う原始惑星系形 円盤 における分子組成 進化 〃 市 原 美 恵 気泡 を含 むマ グマ の力学∼ マ グマ のダイナ ミクスヘ の応用 〃 今 村 剛 金星大気 における物質循環 〃 亀 伸 樹 〃 亀 山 真 典 〃 川 島 高 弘 ー ム 型電子ビ る 誘起蛍 窒 光法によ ぶ毅 禦界早 奈 悧旨 墓箔畠 霊 各 差あ 筍 鵞 〃 熊 谷 一 郎 マ ン トルプルーム の取 り込み 。混合 に関す る実験 的研究 〃 菅 野 延 枝 惑星間空間衝撃波 による電子加速機構 〃 日 暮 明 子 〃 深 畑 幸 俊 〃 柳 澤 孝 寿 衛星 リモー トセ ンシングによるエ ア ロ ゾル特性 の全球 解析 プ レー トの沈み込 みに伴 うリソスフェア ーアセノスフェアの内部変形運 動 と島弧 の熱的構造 高 プラン トル数 における熱対流 の乱流状態の研究 とそのマ ン トル ダイナ ミクスヘ の応用 〃 山 岸 保 子 〃 エ ー ー ルフ マ ベルア ルサ ィ キガ メド 〃 イー ジョン ジョセフ 背董 拿葵 '製 地震停止機構 の理論的研究 ―複雑 な形状 の断層破壊 の新 しい計算法 を用 いて一 テク トニ クスの発現条件 ―マ ン トル対流 。シアゾー ン形成 か ら κ新属 上 氷衛星 の構造進化 と地表再生 新 しい手法 を用 いた東北地方 の地殻変動 の時間変化 とプレー ト間 カ ップ リングに関す る研究 ベ ンガル湾 における海底電磁誘導 に関す る研究 雨 宮 成 レセ プター分子 による液液界面電位 の制御 に基づ くイオ ンセンシング 飯 倉 仁 ペ ンタハ プ トフラー レン金属錯体 の合成 ,構 造 と性質 伊 藤 貴 志 化学修飾探針 を用 いた走査型 プ ロー ブ顕微鏡 に関す る基礎研究 井 上 将 行 M環 モ デル化合物 の合成 今 西 哲 士 ↑昴 秀 T=析 晃 /1ヽ 澤 岳 昌 狩 野 直 和 〃 岸 │1 邦 チ 至 〃 笹 原 亮 Pt/Phバ イメタル表面の構造 と NO+H2反 応 に対す る触媒活性 の研究 〃 竹 廣 樹 ア トム レベル でみるバ イメタル表面の反応特 ′ 性 学 化 〃 〃 〃 〃 〃 〃 直 シガ トキ シンの合成研究 :9員 環 エー テルの効率的合成法の開発 とF― ける吸着分子及 び 自己組織化配向膜 の X線 吸収端 スペ ク 表雀挙孟念みが集 ンシュ リン情報伝達系 に基づ く生物活性物質の化学選 安定な有機鉛 二価化合物 プル ンビレンに関す る研究 用 した低配位有機ゲル マニ ウム化合物及 びその関連 程蓉祓 蔑 1農 認 "審 ―-33-― そ の 他 種 別 課程 博 士 専 攻 化 学 申 請 者 名 野 々村 太 論 文 題 目 ンの全立体配置 の決定 および抗体調製 を目的 とした鎖状部 浩 低速電子線 回析 による Si(001)表 面上 のアルカ リ金属吸着構造解析 ン酸受容 イオ ンチ ャ ンネル蛋 白質 のア ゴニ ス ト選択′ 性の新 しい 1名 が 付着 お よび 固体表面衝突 によ り誘起 され るクラス ターに特有 な化学 震思 〃 〃 濱 松 〃 〃 平 野 愛 弓 〃 〃 福 田 祐 仁 〃 〃 松 本 司 原子 レベル で制御 された金属表面上 の表面 化学 〃 〃 水 谷 淳 モ リブデ ン硫化物 クラスター錯体 の合成 と構造 〃 〃 森 聖 治 有機銅 一 リチウム会合体 の反応 に関す る理論的研究 〃 〃 山 口 良 隆 その場観察 X線 光電子放出顕微鏡お よび リアル タイム イメージングシス テムの開発 〃 〃 山 本 浩 史 ドナー系分子性 導体 における分子配列 と電子構造 の制御 に関す る研究 〃 〃 魯 大 凌 運撃 雰重展橿層倍畠手 2徘 集 〃 生物化学 小 〃 〃 森 〃 〃 分 あ暮蔑轟発 〃 〃 良 「 野 祐 尚 孝 す る金 属及 び合金微粒子 の晶癖 と多重双晶 必須 暮 8墓 邸 遜 籠肇3藤怪 旱 基尋量翁手 暮 渫肛雷 撃総鼎 担ち 蓼鵞/密 に 淳 Collb― P9の 複製 と維持 に関す る研 究 小 田 康 子 シ ョウジョウバエ GHal Cells Mお singの 機能 とその作用機構 の解析 安 形 志 暫櫂響 〃 伊 藤 暢 GM‐ CSFレ セプ ターの活性化 とシグナル伝達機構 〃 岩 原 淳 二 〃 大 城 朝 一 〃 大 杉 美 穂 CENP‐ Bお よび Abplの DNA認 獣最籍 虐占∫ ξ畜遥理嘉K望謁析 ¥質 管系発生過程 にお ける FGF受 容体、breatlllessの 転写名滸晨名 がこ 「 生殖細胞特異的に発現す るチ ロ シンホスフ ァターゼ Typの 解析 〃 千 田 大 赤血球分化 シグナルの解析 〃 手 塚 徹 Src型 チ ロ シンキナーゼ の機能解析 〃 中 野 賢太郎 〃 林 崎 誠 二 C elegansの 〃 藤 田 雅 丈 yCeSpOmbeの 髪 掌ぞ墜島罐 露 る 霙 機 霞 轟 薪 〃 宝 来 玲 子 遺伝子欠損 マ ウスを用 いたインター ロイキ ンー 1の 生理機能解析 〃 松 本 義 久 DNA依存性 プロテインキナーゼの性質 と放射線応答 における機能 〃 三 木 裕 明 N‐ ヽ 〃 村 上 政 男 務懸√ 吹 孝 無細胞 タ ンパ ク質合成系のタ ンパ ク質機能構造解析 へ の応用 二精子鞭毛 における微小管滑 り運動 お よび鞭毛運動の反応速度論的研 勇 〃 〃 矢 〃 生物科学 谷 〃 〃 小 〃 〃 〃 高 胞 における KDN及 び KDN残 基の代謝 に関与 す る酵素群 の同定 分裂酵母 の低分子量 GTP結 合 タ ンパ ク質 Rhoの 働 き VASPに Ras‐ GTPase活 性化因子 を コー ドす る gap‐ 2遺 伝子 の解析 プロ ード テイン ナーゼをコ キ よるフィロポデ ィアの形成 トラ ンスフ ォーム した細胞 における内在性 AP‐ 1の 活性化機構 知 己 林 史 郎 送粉者 に適応 したホタルブク ロの花形態 に関す る進化生態学的研究 早 川 敏 之 ヒ トとアメ リカカメ レオ ン Brain_1の 〃 今 泉 温 子 単轟 Z4耕 〃 〃 飯 塚 晶 子 ラッ ト生 殖腺 におけるゴナ ドトロ ピン受容体 の発現 とその調節機構 〃 〃 上 田 貴 志 低分子量 〃 〃 宇都宮 詠 子 花笙場撃品屏炎 〃 〃 加 々美 充 洋 出芽酵母の細胞極性維持に関与する細胞骨格系関連遺伝子群の解析 N未 領域 の配列および機能 の相違 Lotus iaponictls共 生 システムにお ける根粒形成変異体 の GTPase Ara4及 びその相互作用因子の解析 く単細胞緑藻 Chlor9mOnaSの C02濃 縮機構 に関する進 -34-― そ の 他 種 別 専 攻 申 請 者 名 課程博士 生物 科学 工 藤 真理子 〃 〃 熊 谷 史 〃 〃 佐 々木 成 江 〃 〃 亮 〃 〃 〃 〃 高 橋 高 橋 秀 典 佐 甲 典 子 論 文 題 目 神経細胞接着分子 へ のポ リシアル酸 の結合 についての研究 植物細胞 における微小管構築機構の解析 コンド alllm)の 高 次ミト リ ア お 核内に g翻争 詈 最 [鶉 翻発蝸洲 業 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 文化伝達 の数理 紅藻 シアニ ジウム類 を用 いた細胞質分裂 の機構 の分子細胞生物学的 屏駒 伝様式 を決定す るオルガネラDNA制 御機構 に関す 言雰寧 紹£撃腸昇舅 シアノバ クテ リアの強光順化 に関 わ る遺伝子 の単離 とその生理学的解析 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 物 〃 学 学 質 地 鉱 〃 日 原 由香子 松 永 幸 大 た 物Silene latifOHaを 用い 生 器官 分 化 殖 機 秀 雰 撃 繕 艦 晶檀 贋 撃 晟 鱗 肝 松 本 英 子 シスチ ンア ミノペ プチターゼの生理作用 に関す る研究 向 井 貴 彦 蓬彩ぶ 曇量娼語粂 ガ羅昇繊鷺 誉嵩 97屏異 八代 田 英 樹 出芽酵母 の Rsp 5ユ ビキチ ン リガーゼ とその関連遺伝子の研究 和 田 浩 則 メダ カの性染色体 の解析 岩 田 尚 能 40Ar-39Ar法 に基づ いたデカン 火成活動 の年代学的研究 大 森 琴 絵 四万十付加体 の古温度構造 とその発達史 山 崎 大 輔 MgSi0 3ペ ロブスカィ トと下部 マ ン トル の レオ ロジー 極 北西 ヒマ ラヤ、 コヒスタン島弧 の岩石学 。構造地質学 と下部地殻 の進化 芳 野 群 にお 7る 多所的 。多重的雑 〃 〃 〃 トラン ニョク ナム 剪断 帯:変 形運動と 温 度 ビ 毒高 違先生 層庭I乏 あ≠ダ115夕 怒 書 璽河 荒 井 朋 子 月 と小惑星 4ベ ス タか らの太 陽系最初期 の玄武岩 の鉱物学的研究 齋 藤 晃 宏 岳 志 星 ソアル ミネー ト及びオル ソガ レー トの構造 相転珍 歪畠手 を碧重拳得耕条 長石 の微細組織 についての高分解能透過型分析電子顕微鏡 による 群身 平成 10年 4月 15日 付学位授与者 (7名 ) 種 別 課程博 士 専 攻 申 請 者 名 物 理 学 猪 野 楊奄ξ曇 松 井 〃 地 質 学 木 村 論文博 士 天 文 学 八 〃 化 〃 生物科学 大 〃 鉱 物 学 三 河内 〃 学 論 文 題 目 住 分数量子 ホール系 における非アーベル的統計性 と複数端状態 洋 外部磁気圏 におけ る低 エ ネル ギープ ラズマ密度の増大 に関す る研究 浩 人 摩 Z∠ 楊整乱 木 雅 文 近傍銀河 団 の形態別光度関数 中 林 孝 和 川 浩 作 和 岳 鶉 導 ルブールズ 山脈、上部原生界 ∼下部 カンブ リア系の化学 層 ア ンチス トークスラマ ン分光法 による溶液中の振動 布 倉 壇 ]鷲l霙 ム ロテア ソ の精製 と特徴 づ け、お よび精子運動調節 に関 0プ 火星起源隕石の 鉱物学的研究 :火 星での結晶化・ 変成 。衝撃履歴 =る 一-35-― 鱚 :=u 撤 仰鰹 芍 鋤 臨 下 耐 鍼 豪 姉 輔 &型 =鮨 ・臨 靱 燿 冬亀趾響痣鷲配贔 P0 413瘍 44TC 隧馴(II渕吻隕絨期 430ず 45・ 鶉 “ ・ 1褥 貪 =靱晰 掌動醐 渕靡 贔 I爾囲 ― ●● IⅢ Ⅲ 中 。や ●IⅢ 卜 1‐ ,¨ ・ ,・・・ ● 螂 … “ ヽ■・・ ■ ●9・ ・ │"● ・│ │・ 4004 事 DOS
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