2009 年度 環境活動レポート

2009 年度 環境活動レポート
(期間:2009 年 4 月∼2010 年 3 月)
目 次
項
目
頁数
1.会社概要
1
2.環境方針
3
3.環境目標と活動結果
4
1)環境目標
4
2)環境活動計画
4
3)環境活動結果
5
4.環境負荷低減への取り組み
7
1)省資源・省エネルギー活動の推進
7
2)廃棄物の削減
8
3)総排水量の削減
9
4)化学物質の管理促進・PRTR 法対象化学物質の削減
10
5)グリーン調達の推進
11
6)教育訓練
11
7)緊急事態への対応
12
8)地域における活動
13
5.環境関連法規の違反、訴訟等の有無
13
【別表】環境管理組織体制図
14
別紙1
製造工程と環境負荷
別紙2
用語説明
認証・登録番号 0000456
2010 年 7 月 1 日作成
山陽色素株式会社
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
1.会社概要
(1)事業所名及び代表者名
山陽色素株式会社
取締役社長
齋木
俊治郎
(2)所在地
事業場名
所在地
本社・姫路事業場
兵庫県姫路市延末 81
東海工場
静岡県掛川市大渕 1456
営業本部/関西営業所
兵庫県姫路市延末 81
営業本部/関東営業所
東京都千代田区神田西福田町 4-1
MEDIX ビル 2 階
(3)環境関係の責任者
統括環境管理責任者
山田
俊朗(管理部長)
※環境管理組織体制は別表参照
(最終ページ)
環境管理責任者
・姫路事業場
坪田
晃一(姫路工場長)
・東海工場
塩崎
一郎(東海工場長)
・営業本部
安原
博(営業本部長)
(4)事業場データ
事業場名
姫路事業場
東海工場
所在地
〒670-0966
〒437-1302
兵庫県姫路市延末 81
静岡県掛川市大渕 1456
環境事務局
(受付窓口)
設備環境保安グループ
森本、金治
設備環境保安グループ
電話番号
079-292-3366(代)
0537-48-3161(代)
FAX 番号
079-296-4719
0537-48-6696
URL
http://www.sanyocolor.jp/
松浦、大橋
(5)事業の内容
山陽色素は、顔料を中心に一部染料も含め、多種多様な色素を製造する専門メーカーです。
弊社の事業内容は『有機顔料・加工顔料・機能性顔料の研究開発及び製造・販売』ですが、その製品
は、印刷インキ、塗料、ゴム・プラスチック、各種繊維、紙・パルプ、文具、カラートナー、インク
ジェットインク、カラーフィルター等の着色色材として用いられています。
弊社は『お客様に満足していただける品質づくり』をスローガンとし、『色彩科学を通じて社会的責
任を果たし豊かな社会の実現に貢献していく』ことを目指しています。しかし、事業活動を行うにあ
たり、電気エネルギーの消費、水資源の消費、CO2 等のガス発生、水質汚濁物質の発生、廃棄物の排
出など、環境に負荷を与えていることも事実です。
この環境活動レポートは、それら事業活動に伴う環境負荷を低減させると同時に、少ない環境負荷で
付加価値の高い製品を生産する指標(環境効率)の向上を図るために、我々が取組んでいる「省資源・
省エネルギー活動の推進」「排水及び廃棄物の削減」「環境に配慮した製品の開発」「グリーン調達の
推進」「化学物質の管理及び環境に有害な物質の排出削減」等の活動について取りまとめて、ホーム
1
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
ページで公開しています。
なお、弊社は 2005 年のエコアクション 21(以下「EA21」)認証取得以来、その審査において不適合
がないことを最後に付け加えさせていただきます。
(6)当該期間の事業規模
主要製品生産量
3,069t
売上高
11,693 百万円
従業員数
322 人(嘱託・パート社員、及び派遣社員を含む)
敷地面積
72,623 ㎡
(7)製造工程と環境負荷
一般的なアゾ顔料、フタロシアニン顔料、加工顔料の製造工程及びそれに伴う環境負荷は、別紙 1「製
造工程と環境負荷」の通りです。
※別紙 1「製造工程と環境負荷」は弊社ホームページに掲示しておりますので、下記アドレスでご覧
いただけます。(http://www.sanyocolor.jp/)
2
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
2.環境方針
【 環境理念 】
化学産業の発展は、私たちに豊かな生活をもたらしましたが、一方で環境への負荷を増大させ資源
の枯渇が懸念される事態を招いています。かけがえのない私たちの地球を守り次世代に豊かな自然を
残していくことは、いま私たち全員に求められている責務であり使命でもあります。
「安全を最優先させる」
「資源を大切にする」
「地域社会に迷惑をかけない」の言葉を胸に私たちは環
境との共生を図り、色彩科学を通じて社会的責任を果たし豊かな社会の実現に貢献していきます。
□環境方針
山陽色素は、「環境基本法」の基本理念、及び当社の環境理念に基づいて、環境方針を定め、一人
一人が環境保全のために行動します。
1.この地球に生きる人間一人一人にとっても、また企業にとっても、環境問題が最も重要な課題で
あるとの認識のもとに、社員一人一人が環境保全に努める。
2.当社の経営重点課題の一つとして環境マネジメントシステムを構築、運用し、全員参加で環境負
荷低減に取組むとともにシステムの継続的改善を図る。
3.国の環境関連法規、地方自治体の条例、規則、基準及び社内の環境関連規定類を遵守し、環境の
保全と向上に努める。
4.当社が実施する各種の環境負荷低減活動の中の重点実施事項として、下記の項目を設定する。
(1) 省資源・省エネルギー活動の推進
(2) 排水及び廃棄物の削減
(3) 環境に配慮した製品の開発
(4) グリーン調達の推進
(5) 化学物質の管理及び環境に有害な物質の排出削減
2004 年 10 月 1 日
山陽色素株式会社
取締役社長
3
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
3.環境目標と活動結果
1)環境目標
(1)2009 年度の環境目標
2009 年度の環境目標は、弊社の中長期経営計画(*1)に基づいた設定をしています。
1.2009 年度環境効率指標を達成する
(a)2009 年度環境効率指標を達成する
具体的な指標値は次の通りとする。
環境効率指標値
目標指標値
環境効率指標値
目標指標値
①売上高/総エネルギー投入量
0.041
⑤売上高/総 BOD 量
0.21
②売上高/二酸化炭素量
0.82
⑥売上高/窒素排出量
0.466
③売上高/廃棄物総排出量
3.76
⑦売上高/化学物質排出量
2,235
0.0155
④売上高/総排水量
【環境効率指標目標値の定義】
指標値
=
2009年度予算の自社生産品販売金額
各環境負荷物質排出量の2009年度設定値
(注)各環境負荷物質排出量の 2009 年度設定値=各負荷量の 2008 年度の実績値
※2009 年度の生産予算は、2008 年度実績に比して同程度であるため、目標とする環境負荷
物質排出量を 2008 年度実績値としています。
(b)事業活動に伴う環境負荷物質排出を増加させない
2009 年度の事業活動において 2008 年度の環境負荷物質排出実績量を増加させない。
2.すべての部門は、自身の担当業務(職務分掌業務)による環境効率指標向上活動を検討実施する
※環境活動レポート本文中で(* )印の付いた用語については、別紙 2「用語説明」の通りです。
なお、別紙 2「用語説明」は弊社ホームページに掲示しておりますので、下記アドレスでご覧いた
だけます。(http://www.sanyocolor.jp/)
(2)中長期の環境目標
環境目標の中長期目標は、中長期経営計画の一項目として策定されます。2009 年度は 9 年間の中長
期経営計画の最終年度であること、且つ、2010 年度は 2011 年以降の中長期経営計画の策定準備年度
と位置付けているため、現時点では中長期経営計画は策定されておりません。よって、環境目標の中
長期目標についても、現時点では策定されておりません。
2)環境活動計画
中長期の環境活動計画は策定されておりません。
4
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
3)環境活動結果
(1)2009 年度の環境活動結果
2009 年度の環境活動結果に対する評価は以下の通りです。
目
標
項
目
果
評価
0.041
0.052
○
②売上高/二酸化炭素量
0.82
1.04
○
環境効率指標の達成
③売上高/廃棄物総排出量
3.76
5.01
○
(4 ページの環境目標1(a)
④売上高/総排水量
0.0155
0.0213
○
⑤売上高/総 BOD 量
0.21
0.19
×
⑥売上高/窒素排出量
0.466
0.929
○
⑦売上高/化学物質排出量
2,235
2,551
○
143,076
147,456
×
②二酸化炭素量(t-CO2)
7,155
7,348
×
環境負荷物質排出の抑制
③廃棄物等総排出量(t)
1,563
1,523
○
(4 ページの環境目標1(b)
④総排水量(m3)
378,490
357,588
○
⑤総 BOD 量(kg)
27,605
39,906
×
⑥窒素排出量(kg)
12,624
8,211
○
2.63
2.99
×
目標値
①売上高/総エネルギー投入量
に該当)
①総エネルギー投入量(GJ)
に該当)
⑦化学物質排出量(t)
結
すべての部門は、自身の担当業務(職務分掌業務)による環境効率指標向
各部門におい
上活動を検討実施する(4 ページの環境目標2に該当)
て深化できた
○
(注)詳細は次頁の『(3)2009 年度環境活動の評価と 2010 年度への展望』を参照下さい。
(2)環境負荷実績
2004 年度及び直近 4 年度分の環境負荷実績は以下の通りです。
項
目
総エネルギー投入量
単位
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
GJ
211,357
179,401
170,863
143,076
147,456
t-CO2
11,035
9,135
8,716
7,155
7,348
温室効果ガス排出量
二酸化炭素
廃棄物等総排出量
総排出量
t
3,505
2,345
2,023
1,563
1,523
(内訳)
(再生利用)
t
3,017
2,006
1,631
1,231
1,198
(熱回収)
t
69.6
109
102
95
91
(単純焼却)
t
85.3
26
36
14
17
(最終処分量)
t
333
204
255
223
216
総排水量
総排水量
m3
606,581
482,475
429,716
378,490
357,588
(総 BOD 量)
kg
38,526
42,518
37,182
27,605
39,906
(窒素排出量)
kg
20,145
22,215
15,305
12,624
8,211
PRTR法
総排出量
t
5.91
4.83
4.01
2.63
2.99
対象化学物質
取扱量
t
934
617
568
401
358
(備考)年度は 4 月から翌年 3 月を表します。また、EA21 を導入した 2004 年度を基準年としています
5
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
2004年度を「1」とした場合の環境負荷物質排出比率
1.5
1
0.5
総エネルギー投入量
二酸化炭素排出量
廃棄物等総排出量
総排水量
総BOD量
窒素排出量
化学物質排出量
0
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
(3)代表者による全体評価と見直しの結果等
①2009 年度環境活動の評価
代表者による全体評価を行い、「弊社の環境システムは問題なく、このまま継続すること」との評
価結果に至りました。
②2010 年度への展望
2010 年度から EA21(2009 年版)を導入します。同要求事項に対応するため、環境効率指標への
「売上高/(PRTR 対象)化学物質取扱量」指標の追加、中長期計画の作成などに取り組みます。
6
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
4.環境負荷低減への取り組み
1)省資源・省エネルギー活動の推進
単位(千GJ)
300
総エネルギー投入量と環境効率の推移
■総エネルギー投入量
■環境効率
環境効率 単位
二酸化炭素排出量と環境効率の推移
(千t-CO2)
0.090 15
■二酸化炭素排出量
■環境効率
179
0.060 10
171
143
0
2006年度
2007年度
2008年度
9
1.0
9
147
100
2004年度
1.5
11
211
200
環境効率
7
7
0.030
5
0.000
0
0.5
0.0
2004年度
2009年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
※購入電力の CO2 排出係数は、全社統一で「0.378kg-CO2/kWh」です。
(1)2009 年度の活動内容
①総エネルギー投入量、二酸化炭素排出量の削減
総エネルギー投入量、及び二酸化炭素排出量は、前年度に比べてそれぞれ 3%の増加となりました。
しかし、環境効率は向上しています。
②共通目標
全従業員の共通目標として、下記の項目に取り組んでいます。
・クールビズ/ウォームビズの期間にも合わせたエアコンの適温化(室温は冷房時 28℃、暖房時
20℃程度)を徹底
・会議中や休憩中に長時間不在となる事務所等のエアコン電源 OFF と消灯
・蒸気配管の保温の徹底、スチームトラップ(*2)の点検
・節水、水の回収と有効利用
・ブラインドの活用による室内温度変化の防止
③製品乾燥時間等の最適化
粉末顔料生産時に必要な乾燥工程での乾燥時間、及び乾燥温度の最適化に継続して取り組んでいま
す。
④圧縮エアー漏れの削減
圧縮エアー漏れによる無駄な電力削減のため、専用の検査機器を導入して、コンプレッサーのエア
ー漏れ箇所を調査し対策を講じました。今後も定期的にエアー漏れ箇所を確認していきます。
⑤改正省エネ法への対応
2010 年 4 月施行の改正省エネ法にも関係しますが、新たな取り組みとして、高効率モーター導入
設備の検討、蒸気より発生するドレン水返送方法の見直し、蒸気使用量の平準化等を行いました。
今後も省エネ活動に継続して取り組みます。
7
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
⑥業者に対する環境活動への協力依頼
工事・運送業者等に対しては、入構時のアイドリングストップ運動の協力依頼を継続しています。
⑦エネルギー管理指定工場
「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」により、姫路事業場と東海工場が、近畿・
関東経済産業局長より第二種エネルギー管理指定工場(*4)に指定されています。両事業場は法に
基づいてエネルギー管理員(*5)の選任、定期報告書の作成・届出を行いました。
なお、2010 年 4 月施行の改正省エネ法に対しては順次対応中です。
(2)次年度の活動内容
各製造施設の電力使用量をタイムリーに把握できるシステムを導入検討中であり、見える化の中か
ら更なる省エネルギーに取り組みます。また、生産工程の見直しを図り、エネルギー使用量の削減
に取り組みます。なお、2009 年度の活動内容についても継続して取組みます。
2)廃棄物の削減
単位(t)
廃棄物等総排出量と環境効率の推移
4,000
3,505
環境効率 単位(t)
■廃棄物等総排出量
■環境効率
6 3,000
2,345
2,023
4 2,000
1,563
1,523
1,000
2 1,000
0
0
2004年度
2006年度
2007年度
環境効率
8
■各廃棄物排出量
■環境効率
3,000
2,000
廃棄物等排出量と環境効率の推移
8 4,000
2008年度
2009年度
0
3,017
6
再
生
利
2,006
用 最
終
1,631
処
単分
1,231
1,198
純
熱焼 量
回却
収
333
223
216
109 204
102 255
95 14
91 17
70 85
36
26
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
(1)2009 年度における活動内容
①廃棄物総排出量の削減
両事業場における生産活動等での廃棄物削減活動結果として、廃棄物等総排出量は前年度に比べて
3%の減少となりました。また、環境効率も向上しています。
②工程廃棄品(不良品)の削減
工程廃棄品(不良品)が発生すると焼却処分等により処分され、環境負荷が大きくなります。両事
業場においては、工程廃棄品の発生抑制を目的に品質目標を掲げ、品質パトロール、品質危険予知、
なぜなぜシートの活用により、異物混入等の品質不良を起こす原因の芽を摘むための活動を継続し
て行っています。
③廃棄物の再資源化(リサイクル)
廃棄物の分別手順を定め、継続してリサイクルを進めています。例えば、機密書類や紙くず等は古
紙回収業者・製紙会社に、従業員が使用する安全衛生保護具類の廃棄は保護具販売業者に引き取ら
8
4
2
0
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
れた後リサイクルされています。梱包フィルムも分別しリサイクルしています。
④産業廃棄物処理委託先の選定
廃棄物処理委託先については、官公庁の公表資料や環境マネジメントシステムの認証取得状況を参
考に選定しています。また、弊社の廃棄物が確実に処理されていることを現地で確認している場合
もあります。
⑤微量 PCB 混入機器の管理(*6)
微量 PCB 混入機器についても「PCB 処理特別措置法」に従い、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄
物として、処分決定まで識別保管をしています。
(2)次年度の活動内容
工程廃棄品(不良品)の発生防止は廃棄物量の削減、及び省資源・省エネルギーにおいて非常に効
果が大きいため、次年度以降も重要課題として取り組みます。また、2009 年度の活動内容につい
ても継続して取組みます。
3)総排水量の削減
単位(千m3)
800
環境効率
総排水量と環境効率の推移
0.040
■総排水量
■環境効率
600
607
0.030
482
430
378
400
358
0.010
200
0.000
0
2004年度
単位(t)
2006年度
2007年度
環境効率
総BOD量と環境効率の推移
2008年度
単位(t)
2009年度
環境効率
窒素排出量と環境効率の推移
0.40 80
80
■総BOD量
■環境効率
39
4.0
■窒素排出量
■環境効率
60
40
0.020
43
40
37
0.30 60
3.0
0.20 40
2.0
28
20
0.10 20
20
22
15
1.0
13
8
0
0.00
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
0
0.0
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
(1)2009 年度の活動内容
①総排水量の削減
製造工程で使用する冷却水の回収・再利用等、水使用量の継続した削減により、生産量は増加しま
9
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
したが、水使用量は前年度に比べて 1%の増加に留まり、総排水量は同 6%の減少となりました。
また、環境効率も向上しています。
②総 BOD 量の削減(*7)
BOD 発生物質の使用量削減、及び製品開発・改良に取組みましたが、BOD 量増加に起因する製品
の生産量が増加等したため、前年度に比べて 45%の増加となりました。また、環境効率は同 20%
の減少となりました。
③窒素排出量の削減
窒素排出量は前年度に比べて 35%の減少となりました。また、環境効率も向上しています。
(2)次年度の活動内容
製造工程で使用する冷却水の回収・再利用等、水使用量の削減を継続して取組みます。また、2009
年度の活動内容についても継続して取組みます。
4)化学物質の管理促進・PRTR 法対象化学物質の削減
単位(t)
環境効率
化学物質排出量と環境効率の推移
10
5,000
単位(t)
1,000
■化学物質排出量
■環境効率
8
6
4,000
800
3,000
600
2,000
400
1,000
200
化学物質取扱い量の推移
934
■化学物質取扱い量
617
5.91
568
4.83
4.01
4
2.63
2
0
0
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
401
358
2.99
0
2009年度
2004年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
(1)2009 年度の活動内容
①製品の環境・安全・衛生に対応した改良
環境負荷の少ない物質に代替した製品への切り換えを順次行い、PRTR 法対象化学物質等の使用削
減を継続して進めていますが、前年度に比べると取扱量は 11%減少しましたが、揮発性有機溶剤の
取扱量が増加したため、排出量は 14%の増加となっています。また、環境効率は前年度実績を維持
しています。
②研究開発における化学物質の環境・安全・衛生への対応
弊社は ISO9001 システムを認証取得しており、研究開発における化学品の安全基準を社内規定に
明記してルール化し、開発段階で製品の使用における環境・安全・衛生の確保に継続して取組んで
います。
10
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
③PRTR 法対象化学物質排出・移動量の届出
2001 年度より原料 MSDS(*8)記載の PRTR 法対象化学物質(*9)を基準にデータベースを構築
し、取扱量を把握して排出・移動量の集計を行っており、その集計結果を兵庫県・静岡県に届け出
ています。また、改正 PRTR 法へも対応、或いは対応準備が完了しました。
④VOC 排出規制制度への対応
VOC(*10)排出規制については東海工場の該当施設届出等の対応をしています。本年度の測定で
は基準値をクリアーしており、今後も継続して計測することで遵守状況を確認していきます。
⑤エマコール CT カラー
排水負荷が同類製品に比べて格段に少ない弊社の「エマコール CT カラー」が、中国の繊維業界の
中国印染協会において環境対応に優れていると認められ、2009 年 11 月に弊社技術社員が中国常州
で講演を行いました。今後も顧客の環境負荷低減に貢献できるような製品の開発に継続して取組み
ます。
(2)次年度の活動内容
PRTR 法対象化学物質の使用削減を継続して行います。
5)グリーン調達の推進
(1)2009 年度の活動内容
①グリーン調達(*11)への取組み
取引先を対象として環境活動への取組み状況を調査、確認しています。また、コピー用紙などの事
務関連用品や作業服などは既にエコ商品を優先的に購入しています。
②顧客の「グリーン調達基準」への対応
環境管理システムに関する問合せ回答、及び製品の安全性調査報告等、顧客からの問合せに対応し
ています。
(2)次年度の活動内容
従来同様に、弊社が出来るグリーン調達を継続して行います。
6)教育訓練
(1)2009 年度の活動内容
環境マネジメントシステム(EA21)を導入した 2004 年度以降、継続して環境教育及び啓蒙活動を実
施しています。また、エネルギー管理員、環境計量士、公害防止管理者、作業環境測定士など、環境
関係ならびに安全衛生関係の資格取得を奨励しています。また、実務担当者は常に最新情報を入手し
各種法改正に対応しています。これらに加えて、2009 年度には内部環境監査員教育を実施し、資格
者を増員しました。今後も順次増員を計画していきます。
11
山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
①新入社員への環境教育
定期入社・中途入社の新入社員に対しては従来通り、新入社員教育の中で環境マネジメントシステ
ム(EA21)導入の目的と意義、環境方針、環境目標、環境管理組織、廃棄物の分別手順等につい
ての概要を説明する等の教育を行っています。
②環境広報・啓蒙活動
環境月間などの朝礼時に各事業場の環境管理責任者から EA21 取組み状況の説明、環境ビデオの上
映を行うなど、環境意識の高揚と向上に努めています。また、環境委員会事務局から環境ニュース
の発行、毎月の環境負荷・環境効率データの情報提供と解説を行うなどの活動に取組んでいます。
(2)次年度の活動内容
従来から実施している内容に加えて、各部門の担当業務に必要な環境教育を、各部門で検討実施し
ます。
7)緊急事態への対応
(1)2009 年度の活動内容
①環境に関連した緊急事態の発生状況
2009 年度において、環境に関連した緊急事態は発生していません。
②環境に関連した訓練等の実施状況
緊急事態として想定される事態への対応方法・手順を社内文書に明記し、且つ、順次訓練を計画・
実施していますが、2009 年度は以下の訓練等を実施しました。
(毎年継続分)
・自衛消防隊を中心にした総合消防訓練の実施
・地震防災訓練の実施
・劇物、危険物などのタンクからの流出を想定した
緊急事態訓練の実施
・夜間における緊急事態対応訓練の実施
・東海地震「注意情報」発令等を想定した地震防災
訓練の実施
▲救助係による負傷者救助の様子
(2010 年 3 月、東海工場の総合防災訓練にて)
(2)次年度の活動内容
次年度以降も 2009 年度と同様の内容で訓練を実施します。また、新入社員を対象にした消火器、
消防ポンプ、及び消火設備取扱い訓練の実施も予定しています。
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山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
8)地域における活動
(1)2009 年度の活動内容
事
業
を
の通
活じ
動て
公害防止活動
NOx・SOx等の低減、環境測定、
劇物・着色水等の河川への流出防止等
環境調和活動
新築・改築時の緑地帯の整備、植樹・剪定、
地域の景観条例による屋外広告物の整備等
奉 仕 活 動
事業所周辺や地区・地域での清掃美化活動、
献血等
寄 付 活 動
お祭り等の地域行事の協賛や大学・地域団体
等への寄付
交 流 活 動
地元工業高校からのインターンシップ受入れ、
災害発生時の避難場所提供等の協力等
地域社会活動
事
業
以
外
活で
動の
東海工場では、不法投棄物撤去奉仕作業など地域のクリーン作戦奉仕活動に参加、姫路事業場では
地元工業高校生へのミニインターンシップ(企業での就業体験)を実施しました。
(2)次年度の活動内容
今後も弊社が出来る上記のような活動を継続することで地域社会へ貢献していきます。
5.環境関連法規の違反、訴訟等の有無
2009 年度終了後、弊社に適用される環境関連法規の遵守状況を確認した結果、法律違反はなく、
問題ありませんでした。訴訟については過去 3 年間ありませんでした。
また、東海工場の近隣住民からのガス(LPG)臭苦情により、消防署員が調査のため会社休日中に
来社され調査協力しました。発生源の特定には至りませんでしたが、今後も弊社が出来る対応をす
ることで地域社会との共存を図っていきます。
(弊社に適用される主な環境関連法規)
大気汚染防止法、水質汚濁防止法、下水道法、労働安全衛生法、廃棄物処理法、省エネ法、
化審法、PRTR 法、地域の環境保全協定、等
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山陽色素株式会社
2009 年度 環境活動レポート
【別表】
【別表】
【別表】
環境管理組織体制図(2009.4.1付)
環境管理組織体制図(2006.4.1
付)
環境管理組織体制図(2010.4.1
付)
環境事務局
姫路工場
姫路事業場
環境管理責任者
技術開発本部
姫路工場長
公害防止管理者(大気)
管理本部
特別管理産業廃棄物管理責任者
社 長
統括環境
エネルギー管理員(または管理士)
管理責任者
環境計量士(濃度及び騒音・振動)
管理部長
環境事務局
東海工場
環境委員会
環境管理責任者
東海工場長
本部
公害防止管理者(大気、水質、ダイオキシン)
環境事務局
特別管理産業廃棄物管理責任者
エネルギー管理員(または管理士)
環境計量士(濃度及び騒音・振動)
営業本部
関東営業所
環境管理責任者
営業本部長
関西営業所
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山陽色素株式会社 環境活動レポート別紙 1「製造工程と環境負荷」
製造工程と環境負荷
①一般的なアゾ顔料製造工程における環境負荷
1、合成
原料と溶媒を攪拌し、化学反応に
より、顔料を含む合成液とする。
2、合成溶媒(水)との分離
ろ過装置で水と顔料を分離し、
水洗浄で顔料から不純物を
取り除く。
3、乾燥
乾燥機で水分を含んだ顔料を
乾燥させる。
4、粉砕・包装
粉砕機で乾燥した顔料を
粉々にして袋詰めする。
化石燃料燃焼による
CO2等のガス発生
水資源の消費
水質汚濁物質の発生
化石燃料燃焼による
CO2等のガス発生
電気エネルギーの消費
廃棄物の排出
3、乾燥
乾燥機で水分を含んだ顔料を
乾燥させる。
4、粉砕・包装
粉砕機で乾燥した顔料を
粉々にして袋詰めする。
化石燃料燃焼による
CO2等のガス発生
揮発性ガスの発生
電気エネルギーの消費
廃棄物の排出
②一般的なフタロシアニン顔料製造工程における環境負荷
1、合成
原料と溶媒を攪拌し、化学反応に
より、顔料を含む合成液とする。
化石燃料燃焼による
CO2等のガス発生
アンモニア態窒素
2、合成溶媒(有機溶媒)の分離回収
蒸留装置で有機溶媒と顔料を
分離し、酸処理後に水洗浄で
顔料から不純物を取り除く。
水資源の消費
水質汚濁物質の発生
③一般的な加工顔料製造工程における環境負荷
P
1、予備分散
顔料、分散剤、溶媒(水性・油性)
を攪拌し、予備分散液をつくる。
2、分散
分散機で予備分散液を分散
させる。
電気エネルギーの消費
電気エネルギーの消費
3、ろ過・包装
分散液中の不純物をろ過し、
不純物を取り除いた分散液を
容器に詰める。
電気エネルギーの消費
廃棄物の排出
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山陽色素株式会社
環境活動レポート別紙 2「用語説明」
用語説明
環境活動レポート本文中に、*印の付いた用語を以下の通り説明します。
(*1)当社の中長期経営計画
当社の「SCW21」という中長期計画は、第一次計画:2001 年度∼2003 年度、第二次計画:2004
年度∼2006 年度、第三次計画:2007 年度∼2009 年度で構成される 9 年間の経営計画です。その
中長期計画には、取り組むべき重要課題の一つとして環境保全を取り上げ、企業の社会的責任とし
て社会に貢献し環境を守っていくことを提唱しています。
(*2)スチームトラップ
スチームトラップとは、蒸気加熱装置や蒸気輸送配管で発生するドレン(復水)を、蒸気を漏らさ
ないで排出する自動弁。ドレンが溜まるとエネルギー効率が低下するため排出する必要があります。
(*3)天然ガス
天然ガスは、燃焼時に硫黄酸化物(SOx)や煤塵が発生せず、地球温暖化を招く二酸化炭素(CO2)
や大気汚染・酸性雨の原因となる窒素酸化物(NOx)の排出量が少ない燃料です。また LNG とは液
化天然ガスのことで「Liquefied Natural Gas」の略称です。
(*4)エネルギー管理指定工場
エネルギー管理指定工場とは、国の省エネ政策の骨格をなす「エネルギーの使用の合理化に関する
法律(省エネ法)」により指定される工場。電気や熱の年間使用量が原油換算で 3,000kl 以上の場
合は第一種、1,500kl 以上の場合は第二種指定工場となり、エネルギー管理者(員)の選任や毎年
度のエネルギー使用状況の定期報告を行うとともに、管理標準を設定しエネルギーの使用の合理化
に取組んでいくことが求められます。
(*5)エネルギー管理員
エネルギー管理員とは、第二種エネルギー管理指定工場に指定された場合に選任が必要で、エネル
ギー使用状況の定期報告が義務付けられています。第一種エネルギー管理指定工場に指定された場
合は、エネルギー管理士の国家資格を持つ「エネルギー管理者」の選任が必要です。
(*6)微量 PCB 混入機器
微量 PCB 混入機器とは、本来意図的に PCB を使用した油入り機器ではないが、絶縁油製造時・運
搬時等において微量 PCB が絶縁油に混入したと思われる機器のことです。PCB 濃度が 0.5ppm を
超過する場合に、微量 PCB 混入機器に該当します。
(*7)BOD
BOD とは、水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素量のことで、
河川の有機汚濁を測る代表的な指標です。BOD は「Biological Oxygen Demand(生物化学的酸素
要求量)」の略称です。
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山陽色素株式会社
環境活動レポート別紙 2「用語説明」
(*8)MSDS
MSDS とは「化学物質等安全データシート」のことで、化学製品を安全に取り扱うために必要な情
報(化学物質の性状・取扱い方法など)を記載した説明書のことです。MSDS は「Material Safety
Data Sheet」の略称です。
(*9)PRTR 法
PRTR 法とは「化学物質排出把握管理促進法」のことで、有害性のある化学物質がどのような発生
源からどれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外にどれくらい運び
出されたかというデータを把握・集計・公表する仕組みのことです。PRTR は「Pollutant Release
and Transfer Register」の略称です。
(*10)VOC
VOC とは「揮発性有機化合物」のことで、揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総
称であり、トルエン・キシレン・酢酸エチルなど多種多様な物質が含まれます。VOC は「Volatile
Organic Compounds」の略称です。VOC は大気汚染物質の光化学オキシダント等の発生原因と考
えられていますが、大気汚染防止法では、VOC に係る排出規制と事業者の自主的取組みとのベス
トミックス手法により、効率的に VOC の排出を抑制しようとしています。
(*11)グリーン調達
グリーン調達とは、企業や官公庁が、環境負荷の低減に努める事業者から、優先的に部品や備品な
どを調達することです。これには公共工事の発注なども含まれます。
以上
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