〔実 51 頁〕 特 許 公 報(B2) (19)日本国特許庁(JP) (12) (11)特許番号 特許第5808321号 (45)発行日 (P5808321) (24)登録日 平成27年9月18日(2015.9.18) 平成27年11月10日(2015.11.10) (51)Int.Cl. FI C07D 413/04 (2006.01) C07D 413/04 CSP C07D 265/36 (2006.01) C07D 265/36 C07C 233/25 (2006.01) C07C 233/25 A01N 43/84 (2006.01) A01N 43/84 101 A01N 25/02 (2006.01) A01N 25/02 請求項の数16 (全87頁) 最終頁に続く (21)出願番号 特願2012-515439(P2012-515439) (86)(22)出願日 平成22年6月11日(2010.6.11) ビーエーエスエフ (65)公表番号 特表2012-530098(P2012-530098A) ア (43)公表日 平成24年11月29日(2012.11.29) BASF (86)国際出願番号 PCT/EP2010/058195 ドイツ連邦共和国 (87)国際公開番号 WO2010/145992 ェン (87)国際公開日 平成22年12月23日(2010.12.23) D−67056 平成25年6月6日(2013.6.6) n, 審査請求日 (31)優先権主張番号 09163242.2 (32)優先日 平成21年6月19日(2009.6.19) (33)優先権主張国 欧州特許庁(EP) (31)優先権主張番号 09169219.4 (32)優先日 平成21年9月2日(2009.9.2) (33)優先権主張国 欧州特許庁(EP) (73)特許権者 508020155 ソシエタス・ヨーロピ SE ルートヴィヒスハーフ (番地なし) Ludwigshafe Germany (74)代理人 100091096 弁理士 平木 祐輔 (74)代理人 100118773 弁理士 藤田 節 (74)代理人 100122389 弁理士 新井 栄一 最終頁に続く (54)【発明の名称】除草性ベンゾオキサジノン類 1 2 (57)【特許請求の範囲】 ルキルであり; 【請求項1】 R は水素、NH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニ 下記式Iのベンゾオキサジノン類。 ルであり; 【化1】 R は水素またはC1 -C6 -アルキルであり; 5 6 WはOまたはSであり; ZはOまたはSである。] 【請求項2】 1 R がハロゲンである請求項1に記載の式Iの化合物。 【請求項3】 10 5 6 R およびR が互いに独立にC1 -C4 -アルキルである請求項 1または2に記載の式Iの化合物。 [式中、 下記式I.aに相当する請求項1から3のうちのいずれか1項 2 に記載の式Iのベンゾオキサジノン類。 3 【化2】 R は水素またはハロゲンであり; R はハロゲンであり; R はフッ素であり; 4 R は水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C 6 【請求項4】 1 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアル ケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、C1 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 -ア ( 2 ) JP 3 5808321 B2 2015.11.10 4 1 R はハロゲンであり; 2 R はハロゲンであり; 3 R はフッ素であり; 4 R は、水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C6 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロア ルケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、 C1 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 1 3 4 [式中、R 、R およびR は請求項1から3で定義の通りで アルキルであり; ある。] R は、水素、NO2 、NH2 、-NCOまたは-NH-C(O)-NR -C(Z)- 7 【請求項5】 10 5 6 NHR であり、 5 下記式IV.dのイソシアナト: R は水素、NH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニ 【化3】 ルであり; 6 R は水素またはC1 -C6 -アルキルであり; ZはOまたはSであり; WはOまたはSである。] 【請求項7】 下記式Vのアセトアミド類。 【化7】 1 2 3 4 (R 、R 、R 、R およびWは請求項1で定義の通りである) を、下記式IIIの尿素類: 20 【化4】 [式中、 1 L はCl、BrまたはIであり; 1 R はハロゲンであり; 2 R はハロゲンであり; 3 R はフッ素であり; 5 6 4 (R 、R およびZは請求項1で定義の通りである)と反応さ せ、 R は水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C 30 6 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアル 次に下記式IV.eの尿素化合物: ケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、C1 【化5】 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 -ア ルキルであり; WはOまたはSである。] 【請求項8】 除草剤的に活性な量の少なくとも一つの請求項1に記載 の式Iのベンゾオキサジノンおよび少なくとも一つの不 活性液体および/または固体の担体ならびに適切な場合 には、少なくとも一つの表面活性物質を含む除草剤組成 を環化させる、式Iのベンゾオキサジノン類の製造方法 40 物。 。 【請求項9】 【請求項6】 乾燥剤/落葉剤として作用するような量の少なくとも一 下記式IVの化合物。 つの請求項1に記載の式Iのベンゾオキサジノン、および 【化6】 少なくとも一つの不活性液体および/または固体の担体 ならびに所望に応じて少なくとも一つの表面活性物質を 含む植物の乾燥/落葉用組成物。 【請求項10】 除草活性量の少なくとも一つの請求項1に記載の式Iのベ ンゾオキサジノンおよび少なくとも一つの不活性液体お [式中、 50 よび/または固体の担体ならびに所望に応じて少なくと ( 3 ) JP 5 5808321 B2 2015.11.10 6 も一つの表面活性物質を混合する段階を有する、除草活 b9)有糸分裂阻害薬; 性組成物の製造方法。 b10)長鎖脂肪酸合成の阻害薬(VLCFA阻害薬); 【請求項11】 b11)セルロース生合成阻害薬; 乾燥剤/落葉剤として作用するような量の少なくとも一 b12)デカップラー除草剤; つの請求項1に記載の式Iのベンゾオキサジノン、および b13)オーキシン除草剤; 少なくとも一つの不活性液体および/または固体の担体 b14)オーキシン輸送阻害薬;および および所望に応じて少なくとも一つの表面活性物質を混 b15)ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレ 合する段階を有する、乾燥剤/落葉剤として作用する組 ノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン 成物の製造方法。 【請求項12】 、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート10 メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、 除草活性量の少なくとも一つの請求項1に記載の式Iのベ エンドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプ ンゾオキサジノン類を、植物、その植物の環境または種 ロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロッ 子に作用させる段階を有する、望ましくない植生の防除 プ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプ 方法。 ロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル 【請求項13】 、フルルプリミドール、ホサミン、ホサミン-アンモニ 乾燥剤/落葉剤として作用するような量の少なくとも一 ウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒ つの請求項1に記載の式Iのベンゾオキサジノン類を植物 ドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、臭化 に作用させる段階を有する、植物の乾燥/落葉方法。 メチル、メチルダイムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレ 【請求項14】 イン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチ 除草剤として、または植物の乾燥/落葉のための、請求 20 カルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファン 項1に記載の式Iのベンゾオキサジノン類の使用。 ならびに6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェ 【請求項15】 ノキシ)-4-ピリダジノール(CAS499223-49-3)およびそれ 下記式I.a.35に相当する請求項1から4のうちのいずれか の塩およびエステルからなる群から選択される他の除草 1項に記載の式Iのベンゾオキサジノン類。 剤、 【化8】 薬害軽減剤Cは、(キノリン-8-オキシ)酢酸類、1-フェニ ル-5-ハロアルキル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン 酸類、1-フェニル-4,5-ジヒドロ-5-アルキル-1H-ピラゾ ール-3,5-ジカルボン酸類、4,5-ジヒドロ-5,5-ジアリー ル-3-イソオキサゾールカルボン酸類、ジクロロアセト 30 アミド類、α-オキシイミノフェニルアセトニトリル類 、アセトフェノンオキシム類、4,6-ジハロ-2-フェニル ピリミジン類、N-[[4-(アミノカルボニル)フェニル]ス ルホニル]-2-ベンズアミド類、1,8-ナフタル酸無水物、 【請求項16】 2-ハロ-4-(ハロアルキル)-5-チアゾールカルボン酸類、 除草活性量の少なくとも一つの請求項1から4、及び15の ホスホロチオレート類およびN-アルキル-O-フェニル-カ うちのいずれか1項に記載の式Iのベンゾオキサジノン並 ーバメート類およびそれらの農業上許容される塩、そし びに除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cの群から選択さ てそれらが酸基を有する場合には、アミド、エステルお れる少なくとも一つの別の活性化合物を含み、 よびチオエステルなどのそれらの農業上許容される誘導 前記除草剤Bは、下記の分類b1)からb15)の除草剤であり 、 体である、除草剤組成物。 40 【発明の詳細な説明】 b1)脂質生合成阻害薬; 【技術分野】 b2)アセト乳酸シンターゼ阻害薬(ALS阻害薬); 【0001】 b3)光合成阻害薬; 本発明は、下記で定義の一般式Iのベンゾオキサジノン b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬; 類およびそれらの除草剤としての使用に関する。さらに b5)白化除草剤; 本発明は、作物保護用の組成物および望ましくない植生 b6)エノールピルビルシキミ酸3-リン酸シンターゼ阻害 の防除方法に関するものでもある。 薬(EPSP阻害薬); 【背景技術】 b7)グルタミンシンテターゼ阻害薬; 【0002】 b8)7,8-ジヒドロプテロイン酸シンターゼ阻害薬(DHP阻 WO02/066471には、ベンゾ[1,4]オキサジン環が2位で置 害薬); 50 換されていない、本発明によるベンゾオキサジノン類I ( 4 ) JP 7 5808321 B2 2015.11.10 8 とは異なる、除草作用が謳われている構造的に類似の化 【0009】 合物が記載されているが、本発明による式Iのベンゾオ 本発明はまた、除草剤としての、すなわち有害植物を防 キサジノン類は少なくとも1個のハロゲン原子によって 除するための一般式Iのベンゾオキサジノン類の使用を 当該位置で置換されている。 提供する。 【先行技術文献】 【0010】 【特許文献】 本発明はまた、少なくとも1種類の式Iのベンゾオキサジ 【0003】 ノンおよび作物保護剤の製剤に一般的な補助剤を含む組 【特許文献1】WO02/066471 成物も提供する。 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 10 本発明はさらに、除草剤的に有効量の少なくとも1種類 【0004】 の式Iのベンゾオキサジノンを植物、それらの種子およ しかしながら、有害植物に関してのこれら公知化合物の び/またはそれらの生息環境に作用させる、望ましくな 除草特性は、常に完全に満足できるものとは限らない。 い植生の防除方法を提供する。施用は、望ましくない植 【0005】 物の発芽前、発芽中および/または発芽後、好ましくは 従って本発明の目的は、改善された除草作用を有するベ 発芽中および/または発芽後に行うことができる。 ンゾオキサジノン類を提供することにある。提供される 【0012】 べきものはとりわけ、特には低施用量であっても高い除 さらに本発明は、式Iのベンゾオキサジノンの製造方法 草活性を有し、商業的に利用される作物と十分な適合性 およびそれの製造のための中間体に関するものでもある を有するベンゾオキサジノン類である。 。 【課題を解決するための手段】 20 【0013】 【0006】 本発明はさらに、少なくとも1種類の式Iのベンゾオキサ これらの目的およびさらに別の目的は、下記で定義の式 ジノンおよび除草活性化合物および薬害軽減剤から選択 Iのベンゾオキサジノン類、ならびにそれらの農業上好 される少なくとも1種類の別の化合物を含む除草活性組 適な塩によって達成される。 成物に関するものでもある。 【0007】 【0014】 従って本発明は、下記式Iのベンゾオキサジノン類を提 作物保護組成物の場合、基本的に、活性化合物の比活性 供する。 および効果の信頼性を高めることが望ましい。作物保護 【化1】 組成物が有害植物を効果的に防除するが、同時に対象と する有用植物と適合性であることが特に望ましい。有害 30 植物の同時防除を可能とする広い活性スペクトラムも望 ましい。非常に多くの場合、単一の除草活性化合物を用 いては、これを達成することはできない。 【0015】 多くの非常に有効な除草剤においては、有用な植物、特 に棉、アブラナなどの双子葉作物およびオオムギ、アワ 【0008】 、トウモロコシ、イネ、小麦およびサトウキビなどのイ 式中、 ネ科植物とのそれらの適合性は常に十分であるとは限ら 1 R は水素またはハロゲンであり; ない、すなわち有害植物だけではなく、作物も許容でき 2 R はハロゲンであり; 3 R は水素またはハロゲンであり; ない程度に損傷を受けるという問題がある。施用量を減 40 とながら、有害植物防除の程度も小さくなる。 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアル 【0016】 R は水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C 6 らすことで、有用な植物への害はなくなるが、当然のこ 4 ケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、C1 非常に多くの場合、所望の除草作用を達成するには、除 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 -ア 草剤を狭い時間枠内で施用することしかできず、その時 ルキルであり; 間枠は気象条件によって予想外の影響を受ける可能性が 5 R は水素、NH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニ あるという問題がある。 ルであり; 【0017】 6 R は水素またはC1 -C6 -アルキルであり; 異なる特異的に活性な除草剤の特別な組み合わせによっ WはOまたはSであり; て、相乗効果の意味において除草剤成分の活性が増強さ ZはOまたはSである。 50 れることになることが知られている。そのようにして、 ( 5 ) JP 9 5808321 B2 2015.11.10 10 有害植物防除に必要な除草活性化合物の施用量を減らす b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬; ことが可能である。 b5)白化除草剤; 【0018】 b6)エノールピルビルシキミ酸3-リン酸シンターゼ阻害 さらに、場合により、特異的に作用する除草剤と有機活 薬(EPSP阻害薬); 性化合物(やはり除草活性を有し得るものもある)とを併 b7)グルタミンシンテターゼ阻害薬; 用することで、より良好な作物適合性を得ることが可能 b8)7,8-ジヒドロプテロイン酸シンターゼ阻害薬(DHP阻 であることが知られている。これらの場合、活性化合物 害薬); は解毒剤または拮抗剤として作用し、作物に対する損傷 b9)有糸分裂阻害薬; を低減または予防することから、薬害軽減剤とも称され る。 b10)長鎖脂肪酸合成の阻害薬(VLCFA阻害薬); 10 b11)セルロース生合成阻害薬; 【0019】 b12)デカップラー除草剤; 本発明の別の目的は、望ましくない有害植物に対して非 b13)オーキシン除草剤; 常に活性が高い除草性組成物も提供することにある。同 b14)オーキシン輸送阻害薬;および 時に、その組成物は、有用植物と良好な適合性を有する b15)ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレ べきである。さらに、本発明による組成物は、広い活性 ノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン スペクトラムを有するべきである。 、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート- 【0020】 メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、 この目的およびさらに別の目的は、下記の除草活性組成 エンドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプ 物によって達成される。 ロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロッ 【0021】 20 プ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプ 従って本発明は、 ロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル A)少なくとも一つの下記式Iのベンゾオキサジノン: 、フルルプリミドール、ホサミン、ホサミン-アンモニ 【化2】 ウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒ ドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、臭化 メチル、メチルダイムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレ イン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチ カルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファン ならびに6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェ ノキシ)-4-ピリダジノール(CAS499223-49-3)およびそれ 30 の塩およびエステルからなる群から選択される他の除草 【0022】 剤 [式中、 から選択される別の活性化合物; 1 および 2 C)薬害軽減剤 3 を含む除草活性組成物に関するものでもある。 4 【0023】 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアル 本発明の1実施形態は特に、少なくとも一つの式Iのベン R は水素またはハロゲンであり; R はハロゲンであり; R は水素またはハロゲンであり; R は水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C 6 ケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、C1 ゾオキサジノンおよび上記で定義の除草剤Bおよび薬害 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 -ア ルキルであり; 軽減剤Cから選択される少なくとも一つの別の化合物を 40 5 含む除草剤的に有効量の活性化合物の組み合わせ、そし R は水素、NH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニ て少なくとも一つの液体および/または固体の担体およ ルであり; び/または1以上の界面活性剤、そして所望に応じて、1 6 R は水素またはC1 -C6 -アルキルであり; 以上の別の作物保護組成物には通例の補助剤を含む除草 XはOまたはSであり; 活性な作物保護組成物の形態での組成物に関するもので YはOまたはSである。] ある。 および少なくとも一つの 【0024】 B)分類b1)からb15)の除草剤 さらに本発明は、少なくとも一つの式Iのベンゾオキサ b1)脂質生合成阻害薬; ジノンおよび少なくとも一つの除草剤Bおよび薬害軽減 b2)アセト乳酸シンターゼ阻害薬(ALS阻害薬); 剤Cから選択される別の活性化合物を含む活性化合物の b3)光合成阻害薬; 50 組み合わせ、そして少なくとも一つの固体もしくは液体 ( 6 ) 11 JP 5808321 B2 2015.11.10 12 の担体および/または1以上の界面活性剤、そして所望に 特に作物を栽培する場合に、例えば次の作物群:タマネ 応じて、1以上の別の作物保護組成物には通例の補助剤 ギ(Allium cepa)、パイナップル(Ananas comosus)、ラ を含む1成分組成物として製剤された作物保護組成物の ッカセイ(Arachis hypogaea)、アスパラガス(Asparagus 形態での組成物に関するものでもある。 officinalis)、エン麦(Avena sativa)、テンサイ(Beta 【0025】 vulgaris spec. altissima)、ベタ・ブルガリス種ラパ さらに本発明は、少なくとも一つの式Iのベンゾオキサ (Beta vulgaris spec. rapa)、ブラシカ・ナプス変異株 ジノン、固体もしくは液体の担体および/または1以上の ナプス(Brassica napus var. napus)、ブラシカ・ナプ 界面活性剤を含む第1の成分、そして除草剤Bおよび薬害 ス変異株ナポブラシカ(Brassica napus var. napobrass 軽減剤Cから選択される少なくとも一つの別の活性化合 ica)、ブラシカ・ラパ変異株シルベストリス(Brassica 物、固体もしくは液体の担体および/または1以上の界面 10 rapa var. silvestris)、キャベツ(Brassica oleracea) 活性剤を含む第2の成分を含み、さらには両方の成分が 、クロガラシ(Brassica nigra)、チャ(Camellia sinens 作物保護組成物には通例の別の補助剤を含んでいても良 is)、ベニバナ(Carthamus tinctorius)、ペカン(Carya い2成分組成物として製剤された作物保護組成物の形態 illinoinensis)、レモン(Citrus limon)、オレンジスウ での組成物に関するものでもある。 ィート(Citrus sinensis)、アラビアコーヒーノキ(Coff 【発明を実施するための形態】 ea arabica)(ロブスタコーヒーノキ(Coffea canephora) 【0026】 、リベリアコーヒーノキ(Coffea liberica))、キュウリ 驚くべきことに、少なくとも一つの式Iのベンゾオキサ (Cucumis sativus)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon) ジノンおよび少なくとも一つの除草剤Bを含む本発明に 、ニンジン(Daucus carota)、アブラヤシ(Elaeis guine よる組成物は、より良好な除草活性、すなわち個々の化 ensis)、エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)、ダイズ(Gly 合物について認められる除草活性に基づいて予想される 20 cine max)、リクチワタ(Gossypium hirsutum)(キダチワ と考えられるより良好な有害植物に対する活性、または タ(Gossypium arboreum)、アジアワタ(Gossypium herba より広い活性スペクトラムを有する。個々の化合物に基 ceum)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifo づく混合物に予想される除草活性は、コルビーの式を用 lium))、ヒマワリ(Helianthus annuus)、パラゴム(Heve いて計算することができる(下記参照)。認められる活性 a brasiliensis)、オオムギ(Hordeum vulgare)、ホップ が個々の化合物の予想される相加的活性を超える場合、 (Humulus lupulus)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、シ 相乗効果が存在すると言われる。 ナノグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Lens culinaris 【0027】 )、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lycopersicon さらに、所望の除草作用を得ることができる時間枠は、 lycopersicum)、リンゴ属の木(Malus spec.)、キャッサ 少なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノンおよび少な バ(Manihot esculenta)、アルファルファ(Medicago sat くとも一つの除草剤Bおよび適宜に薬害軽減剤Cを含む本 30 iva)、バナナ属の木(Musa spec.)、タバコ(Nicotiana t 発明による組成物によって拡大することができる。これ abacum)(マルバタバコ(N.rustica))、オリーブ(Olea eu によって、単独の化合物と比較して、本発明による組成 ropaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lu 物の施用時期をより柔軟に決めることができる。 natus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、ドイツト 【0028】 ウヒ(Picea abies)、マツ属の木(Pinus spec.)、ピスタ 少なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノンおよび少な チオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、セイ くとも一つのC下で言及した化合物の両方を含む本発明 ヨウウミザクラ(Prunus avium)、モモ(Prunus persica) による組成物も、有害植物に対する良好な除草活性およ 、セイヨウナシ(Pyrus communis)、アンズ(Prunus arme び有用植物とのより良好な適合性を有する。 niaca)、スミノミザクラ(Prunus cerasus)、アーモンド 【0029】 驚くべきことに、少なくとも一つの式Iのベンゾオキサ (Prunus dulcis)およびプルーン(Prunus domestica)、 40 フサスグリ(Ribes sylvestre)、ヒマ(Ricinus communis ジノン、少なくとも一つの除草剤Bおよび少なくとも一 )、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Sec つのC下で言及した化合物を含む本発明による組成物は ale cereale)、シロガラシ(Sinapis alba)、ジャガイモ 、より良好な除草活性、すなわち個々の化合物について (Solanum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bicolor(s.vu 認められる除草活性に基づいて予想されると考えられる lgare))、カカオ(Theobroma cacao)、アカツメクサ(Tri より良好な有害植物に対する活性またはより広い活性ス folium pratense)、コムギ(Triticum aestivum)、ライ ペクトラムを有し、一つの化合物Iおよび一つの除草剤B コムギ(Triticale)、マカロニコムギ(Triticum durum) のみを含む組成物と比較して有用植物とのより良好な適 、ソラマメ(Vicia faba)、ブドウ(Vitis vinifera)、ト 合性を示す。 ウモロコシ(Zea mays)、特には穀類の群、トウモロコシ 【0030】 、大豆、イネ、アブラナ、棉、ジャガイモ、落花生また 本発明はさらに、 50 は植樹園作物(permanent crop)において、そして遺伝 ( 7 ) JP 13 5808321 B2 2015.11.10 14 子工学もしくは育種により1以上の除草剤または昆虫に ルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル よる攻撃に対して抵抗性である作物において望ましくな 、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペン い植生を防除する方法に関するものでもある。 チル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3- 【0031】 ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブ 本発明は、植物の乾燥または落葉方法に関するものでも チル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチル ある。その最後に言及した方法において、成分A)および ブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチル B)の除草活性化合物ならびに適切であればC)を製剤して プロピル、1-エチル-1-メチルプロピルまたは1-エチル- 一緒に施用するか別個に施用するか、そして別個に施用 2-メチルプロピル、好ましくはメチル、エチル、n-プロ する場合にどの順序で施用を行うかは重要ではない。 【0032】 ピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1,1-ジメチルエチル 10 、n-ペンチルまたはn-ヘキシル; 本発明の別の実施形態は、特許請求の範囲、説明および -C1 -C4 -ハロアルキル:フッ素、塩素、臭素および/また 実施例から明らかである。理解すべき点として、本発明 はヨウ素によって部分置換もしくは完全置換された上記 の主題についての上記の特徴および下記で説明する特徴 のC1 -C4 -アルキル基、例えばクロロメチル、ジクロロメ は、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、各特定の チル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロ 場合に提供される組み合わせだけでなく他の組み合わせ メチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、 にも適用可能である。 ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ブ 【0033】 ロモメチル、ヨードメチル、2-フルオロエチル、2-クロ 本明細書で使用される場合の「防除」および「駆除」と ロエチル、2-ブロモエチル、2-ヨードエチル、2,2-ジフ いう用語は同義語である。 ルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2 【0034】 20 -フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2, 本明細書で使用される場合の「望ましくない植生」およ 2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチ び「有害植物」という用語は同義語である。 ル、ペンタフルオロエチル、2-フルオロプロピル、3-フ 【0035】 ルオロプロピル、2,2-ジフルオロプロピル、2,3-ジフル 式Iのベンゾオキサジノン類が幾何異性体、例えばE/Z異 オロプロピル、2-クロロプロピル、3-クロロプロピル、 性体を形成することができる場合、本発明による組成物 2,3-ジクロロプロピル、2-ブロモプロピル、3-ブロモプ で純粋な異性体およびそれらの混合物の両方を用いるこ ロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,3-トリクロ とが可能である。 ロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、ヘプ 【0036】 タフルオロプロピル、上記のC1 -C3 -ハロアルキル、さら 式Iのベンゾオキサジノン類が1以上のキラリティ中心 には例えば1-(フルオロメチル)-2-フルオロエチル、1-( を有し、結果的にエナンチオマーまたはジアステレオマ 30 クロロメチル)-2-クロロエチル、1-(ブロモメチル)-2- ーとして存在する場合、本発明による組成物で純粋なエ ブロモエチル、4-フルオロブチル、4-クロロブチル、4- ナンチオマーおよびジアステレオマーならびにそれらの ブロモブチル、ノナフルオロブチル、1,1,2,2-テトラフ 混合物の両方を用いることが可能である。 ルオロエチルおよび1-トリフルオロメチル-1,2,2,2-テ 【0037】 トラフルオロエチル; 1 6 置換基R からR の定義で挙げられている有機部分は、ハ -C1 -C6 -ハロアルキル:上記のC1 -C4 -ハロアルキル、さら ロゲンという用語と同様に、個々の基の構成員の個別の には例えば5-フルオロペンチル、5-クロロペンチル、5- 列挙に対する集合的用語である。ハロゲンという用語は ブロモペンチル、5-ヨードペンチル、ウンデカフルオロ 、各場合でフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示す。全 ペンチル、6-フルオロヘキシル、6-クロロヘキシル、6- ての炭化水素鎖、すなわち全てのアルキルは直鎖または 分岐であることができ、接頭語であるCn -Cm は各場合で ブロモヘキシル、6-ヨードヘキシルおよびドデカフルオ 40 ロヘキシル; 、その基における可能な炭素原子数を示す。 -C3 -C6 -シクロアルキルおよびC3 -C6 -シクロアルキル-C1 そのような意味の例は、 -C4 -アルキルのシクロアルキル部分:シクロプロピル、 -C1 -C4 -アルキルおよびC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C4 -ア シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルな ルキルのC1 -C4 -アルキル部分:例えばCH3 、C2 H5 、n-プロ どの3から6個の環員を有する単環式飽和炭化水素; ピルおよびCH(CH3 )2 n-ブチル、CH(CH3 )-C2 H5 、CH2 -CH(C -C3 -C6 -アルケニル:例えば1-プロペニル、2-プロペニル H3 )2 およびC(CH3 )3 ;-C1 -C6 -アルキルおよびC1 -C6 -アル 、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテ コキシ-C1 -C6 -アルキルのC1 -C6 -アルキル部分:上記のC1 ニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル -C4 -アルキル、さらには例えばn-ペンチル、1-メチルブ 、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1- チル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチル ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニ プロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチ 50 ル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メ ( 8 ) JP 15 5808321 B2 2015.11.10 16 チル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2- ニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチ ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル ニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチ 、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジ ニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2- メチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1, エチル-3-ブチニルおよび1-エチル-1-メチル-2-プロピ 2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1- ニル; エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3 -C3 -C6 -ハロアルキニル:フッ素、塩素、臭素および/ま -ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル- たはヨウ素によって部分置換もしくは完全置換された上 1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペ 記のC3 -C6 -アルキニル基、例えば1,1-ジフルオロプロプ ンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテ -2-イン-1-イル、3-クロロプロプ-2-イン-1-イル、3-ブ ニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル 10 ロモプロプ-2-イン-1-イル、3-ヨードプロプ-2-イン-1- 、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2- イル、4-フルオロブト-2-イン-1-イル、4-クロロブト-2 メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチ -イン-1-イル、1,1-ジフルオロブト-2-イン-1-イル、4- ル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4 ヨードブト-3-イン-1-イル、5-フルオロペント-3-イン- -ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペ 1-イル、5-ヨードペント-4-イン-1-イル、6-フルオロヘ ンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3- キサ-4-イン-1-イルまたは6-ヨードヘキサ-5-イン-1-イ ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2- ル; ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1- -C1 -C4 -アルコキシおよびヒドロキシカルボニル-C1 -C4 - ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3- アルコキシ、C1 -C6 -アルコキシカルボニル-C1 -C4 -アル ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1- コキシのC1 -C4 -アルコキシ部分:例えばメトキシ、エト ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3- 20 キシ、プロポキシ、1-メチルエトキシブトキシ、1-メチ ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、3,3-ジメチル-2- ルプロポキシ、2-メチルプロポキシおよび1,1-ジメチル ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル エトキシ; 、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチ -C1 -C6 -アルコキシおよびC1 -C6 -アルコキシカルボニル- ル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチ C1 -C4 -アルコキシのC1 -C6 -アルコキシ部分:上記のC1 -C4 ル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1 -アルコキシ、さらには例えばペントキシ、1-メチルブ -エチル-2-メチル-1-プロペニルおよび1-エチル-2-メチ トキシ、2-メチルブトキシ、3-メトキシルブトキシ、1, ル-2-プロペニル; 1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、2,2- -C3 -C6 -ハロアルケニル:フッ素、塩素、臭素および/ま ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、ヘキソキシ たはヨウ素によって部分置換もしくは完全置換された上 、1-メチルペントキシ、2-メチルペントキシ、3-メチル 記のC3 -C6 -アルケニル基、例えば2-クロロプロプ-2-エ 30 ペントキシ、4-メチルペントキシ、1,1-ジメチルブトキ ン-1-イル、3-クロロプロプ-2-エン-1-イル、2,3-ジク シ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2, ロロプロプ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロプロプ-2-エ 2-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、3,3-ジメ ン-1-イル、2,3,3-トリクロロ-2-エン-1-イル、2,3-ジ チルブトキシ、1-エチルブトキシ、2-エチルブトキシ、 クロロブト-2-エン-1-イル、2-ブロモプロプ-2-エン-1- 1,1,2-トリメチルプロポキシ、1,2,2-トリメチルプロポ イル、3-ブロモプロプ-2-エン-1-イル、2,3-ジブロモプ キシ、1-エチル-1-メチルプロポキシおよび1-エチル-2- ロプ-2-エン-1-イル、3,3-ジブロモプロプ-2-エン-1-イ メチルプロポキシである。 ル、2,3,3-トリブロモ-2-エン-1-イルまたは2,3-ジブロ 【0038】 モブト-2-エン-1-イル; 下記の本明細書で言及される本発明の好ましい実施形態 -C3 -C6 -アルキニル:例えば1-プロピニル、2-プロピニル 、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2- は、互いに独立にまたは互いに組み合わせて好ましいも 40 のと理解されるべきである。 プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニ 【0039】 ル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3- 本発明の好ましい実施形態によれば、互いに独立にまた ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル は互いに組み合わせて、可変要素が下記の意味を有する 、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル 式Iのベンゾオキサジノン類も好ましい。 、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキ 【0040】 シニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メ R が水素であり; チル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル やはり好ましくはハロゲン、特に好ましくはFまたはCl -3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1- 、特別に好ましくはFであり; ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペン R がFであり; チニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチ 50 R が水素またはF、好ましくは水素であり; 1 2 3 ( 9 ) JP 17 5808321 B2 2015.11.10 18 やはり好ましくはFであり; 4 R がC3 -C6 -アルキニルまたはC3 -C6 -ハロアルキニル、好 ましくはC3 -アルキニルまたはC3 -ハロアルキニル、 特に好ましくはCH2 C≡CH、CH2 C≡CClまたはCH2 C≡CBrで あり; やはり好ましくはC3 -C6 -アルキニルまたはC3 -C6 -シクロ アルキル-C1 -C6 -アルキル、特に好ましくはプロパルギ ルまたはシクロプロピルメチルであり; やはり好ましくはC3 -C6 -アルキニル、好ましくはC3 -ア ルキニル;特に好ましくはCH2 C≡CHであり; 10 やはり好ましくはC3 -C6 -ハロアルキニル、好ましくはC3 -ハロアルキニル、特に好ましくはCH2 C≡CClまたはCH2 C ≡CBrであり; 5 R がNH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニル;好ま しくはC1 -C6 -アルキル;より好ましくはC1 -C4 -アルキル; 最も好ましくはCH3 であり; 6 R がC1 -C6 -アルキル;好ましくはC1 -C4 -アルキル;最も好 ましくはCH3 であり; WがOであり、 やはり好ましくはSであり; 20 ZがOであり、 やはり好ましくはSである。 【0041】 特に好ましいものは、下記式I.aのベンゾオキサジノン 2 5 6 類(R がFであり、R およびR がCH3 であり、WがOであり 、ZがSである式Iに相当)である。 【化3】 【0042】 1 3 4 式中、可変要素R 、R およびR は、上記で定義の意味、 特には好ましい意味を有する。 【0044】 【0043】 成分Aとして本発明による組成物の一部である特別に好 最も好ましいものは、下記で列記される表Aの式I.a.1か ましい式Iのベンゾオキサジノンは、式I.a.35のベンゾ 1 らI.a.48の化合物であり、それらの式中、可変要素R 、 40 3 4 R およびR が一緒になって、表Aの一つの列に示した意 オキサジノンである。 【化4】 味を有しており(ベンゾオキサジノンI.a.1からI.a.54) 1 2 3 4 、可変要素R 、R ,R およびR の定義は、互いに組み合 わせてだけでなく、それら自体に関して各場合でも、本 発明による化合物にとって特に重要である。 【表1】 【0045】 50 本発明の特に好ましい実施形態によれば、当該組成物は ( 10 ) JP 19 5808321 B2 2015.11.10 20 成分Aとして式I.a.35のベンゾオキサジノンを含む。 ルエチルケトン、ジエチルケトンおよびtert-ブチルメ 【0046】 チルケトンなどのケトン類、ならびにジメチルスルホキ 本発明による式Iベンゾオキサジノン類は、有機化学の シド、ジメチルホルムアミドおよびN,N-ジメチルアセト 標準的な方法によって、例えば下記の方法によって製造 アミドまたはN-メチルピロリドンである。 することができる。 特に好ましいものは、トルエン、o-、m-およびp-キシレ 【0047】 ンなどの芳香族炭化水素である。 方法A) 【0053】 J. Chem. Soc. Perkin Trans. (1982), p. 1321に類似 言及した溶媒の混合物を用いることも可能である。 の方法。 【化5】 【0054】 10 好適な塩基は一般には、酸化リチウム、酸化ナトリウム 、酸化カルシウムおよび酸化マグネシウムなどのアルカ リ金属およびアルカリ土類金属の酸化物、水素化リチウ ム、水素化ナトリウム、水素化カリウムおよび水素化カ ルシウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属水 素化物、炭酸リチウム、炭酸カリウムおよび炭酸カルシ 【0048】 ウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属炭酸塩 この反応は、言及の刊行物に具体的に記載の方法に従っ ならびに重炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩 て行われる。 のような無機化合物、さらにはトリメチルアミン、トリ 【0049】 エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびN-メ 方法B) 20 チルピペリジンなどの3級アミン類、ピリジン、コリジ イソシアネート化合物IV.dと尿素類IIIとの反応とそれ ン、ルチジン、N-メチルモルホリンおよび4-ジメチルア に続く尿素化合物IV.eの環化: ミノピリジンなどの置換されたピリジン類および二環式 【化6】 アミン類などの有機塩基である。特に好ましいものは、 トリエチルアミンなどの3級アミン類である。 【0055】 塩基は通常は触媒量で用いるが、それを等モル量、過剰 量で、または適切な場合には溶媒として用いることもで 【0050】 きる。 イソシアネート化合物IV.dを尿素類IIIと反応させる。 【0056】 尿素化合物IV.eの環化は、カルボニルジイミダゾール、 30 酸性触媒としては、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲンおよびクロルギ酸 、塩化鉄III、塩化スズIV、塩化チタンIVおよび塩化亜 エステルなどの活性化カルボニル源の存在下に行い、好 鉛IIなどのルイス酸を用いることができる。 ましくは中間体IV.eの単離は行わない。 【0057】 【0051】 それらの酸は通常は触媒量で用いるが、それを等モル量 尿素IIIのイソシアネート化合物IV.dとの反応ならびに 、過剰量で、または適切な場合には溶媒として用いるこ それに続く尿素化合物IV.eの環化は通常、塩基および適 ともできる。 切な場合には触媒の存在下に不活性有機溶媒中、-20℃ 【0058】 から反応混合物の沸点、好ましくは20℃から200℃、特 反応混合物は、通常の方法で、例えば水との混合、相の に好ましくは50℃から120℃で行う[I. Wakeshima et.a. , Bull. Chem. Soc. 1975, 48(3), 1069-70]。 分離および適切な場合には粗生成物のクロマトグラフィ 40 ー精製によって後処理する。中間体および最終生成物の 【0052】 中には粘稠油状物の形態で得られるものもあり、それは 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお 精製したり、減圧下および中等度に高温で揮発性成分を よびC5 -C8 -アルカン類の混合物などの脂肪族炭化水素、 除去することができる。中間体および最終生成物が固体 トルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水 として得られる場合、再結晶または温浸によって精製を 素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホル 行うこともできる。 ムおよびクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジ 【0059】 エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチ 次に、イソシアネート化合物IV.dは、相当するアミン化 ルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびテト 合物IV.cから得ることができる。 ラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルおよ 【化7】 びプロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチ 50 ( 11 ) JP 21 5808321 B2 2015.11.10 22 後処理は公知の方法で行うことができる。 【0066】 次に、アミノ化合物IV.cは、相当するニトロ化合物IV.b から得ることができる。 【0060】 【化8】 好適なホスゲン化剤は、ホスゲン、ジホスゲンまたはト リホスゲンであり、ジホスゲンが好ましい。 【0061】 アミンIV.cの反応は通常、不活性有機溶媒中、適切な場 合には塩基の存在下に、-20℃から反応混合物の沸点、 10 【0067】 好ましくは10℃から200℃、特に好ましくは20℃から150 ニトロ化合物IV.bの還元は、不活性有機溶媒中、通常は ℃で行う。 20℃から反応混合物の沸点、好ましくは20℃から200℃ 【0062】 、特に好ましくは20℃から100℃で行う[Organikum, Hei 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお delberg, 1993, pages 320-323]。 よびC5 -C8 -アルカン類の混合物などの脂肪族炭化水素、 【0068】 トルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水 好適な還元剤は、新生の(nascent)H2 ;それ自体で、活 素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホル 性炭、Al、ZrO2 、TiO2 、SiO2 、炭酸塩などを介して担持 ムおよびクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジ された担持形態で、または酸化パラジウムもしくは酸化 エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチ 白金などの化合物での触媒量の遷移金属もしくは遷移金 ルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびテト 20 属化合物、特には第8番目の遷移族のもの、好ましくはN ラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルグリコール i、Pd、Pt、RuまたはRhの存在下での水素;または金属水 エーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレング 素化物、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブ リコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテル類 チルアルミニウムなどの水素化アルミニウムおよびそれ 、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢酸イ から誘導される水素化物などの半金属水素化物、ジボラ ソブチルなどのエステル類、N,N-ジメチルホルムアミド ンなどの水素化ホウ素化合物または水素化ホウ素ナトリ 、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミドなど ウムもしくは水素化ホウ素リチウムなどのそれから誘導 のカルボキサミド類、アセトニトリルおよびプロピオニ されるボラネート類(boranates)である。 トリルなどのニトリル類、アセトン、メチルエチルケト 【0069】 ン、ジエチルケトンおよびtert-ブチルメチルケトンな 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお どのケトン類、ならびにジメチルスルホキシドである。 30 よびC5 -C8 -アルカンの混合物などの脂肪族炭化水素、ト 特に好ましいものは、トルエン、o-、m-およびp-キシレ ルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水素 ンなどの芳香族炭化水素である。言及した溶媒の混合物 類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert を用いることも可能である。 -ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよ 【0063】 びテトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルグリ 好適な塩基は一般には、炭酸リチウム、炭酸カリウムお コールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチ よび炭酸カルシウムなどのアルカリ金属およびアルカリ レングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエー 土類金属炭酸塩ならびに重炭酸ナトリウムなどのアルカ テル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、 リ金属重炭酸塩のような無機化合物、さらにはトリメチ 酢酸イソブチルなどのエステル類、N,N-ジメチルホルム ルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア ミンおよびN-メチルピペリジンなどの3級アミン類、ピ アミド、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミ 40 ドなどのカルボキサミド類、アセトニトリルおよびプロ リジン、コリジン、ルチジン、N-メチルモルホリンおよ ピオニトリルなどのニトリル類、メタノール、エタノー び4-ジメチルアミノピリジンなどの置換されたピリジン ル、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール 類、さらにはおよび二環式アミン類などの有機塩基であ およびtert-ブタノールなどのアルコール類である。特 る。特に好ましいものは、トリエチルアミンなどの3級 に好ましいものは、トルエンおよびメタノールである。 アミン類である。 言及された溶媒の混合物を用いることも可能である。 【0064】 【0070】 塩基は通常は触媒量で用いるが、それを等モル量、過剰 後処理は公知の方法で行うことができる。 量で、または適切な場合には溶媒として用いることもで 【0071】 きる。 次に、ニトロ化合物IV.bは、相当するフェニル化合物IV 【0065】 50 aから得ることができる。 ( 12 ) JP 23 5808321 B2 2015.11.10 24 【化9】 る。 【0077】 特に好ましいものは、ジエチルエーテル、ジイソプロピ ルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、ジオキサン 、アニソールおよびテトラヒドロフランなどのエーテル 【0072】 類である。 フェニル化合物IV.aのニトロ化は、通常は-20℃から100 【0078】 ℃、特に好ましくは0℃から20℃で行う[Organikum, Hei 言及した溶媒の混合物を用いることも可能である。 delberg, 1993, pages 553-557]。好適なニトロ化剤は 【0079】 、好ましくは50:1から1:50、より好ましくは20:1から1: 10 好適な塩基は通常、水素化リチウム、水素化ナトリウム 20の範囲、特別に好ましくは10:1から1:10の範囲の濃H2 、水素化カリウムおよび水素化カルシウムなどのアルカ SO4 および濃HNO3 の混合物である。 リ金属およびアルカリ土類金属水素化物、炭酸リチウム 【0073】 、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウムなどのアルカリ金 後処理は、公知の方法で行うことができる。 属およびアルカリ土類金属炭酸塩類、ならびに重炭酸ナ 【0074】 トリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩類、ナトリウムメ 4 R がC3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアルケニル、C3 -C6 - トキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド アルキニルまたはC3 -C6 -ハロアルキニル、好ましくはC3 、カリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ペントキシ 4 -C6 -アルキニルであるニトロ化合物IV.bも、R がHであ ドおよびジメトキシマグネシウムなどのアルカリ金属お るニトロ化合物IV.bのアルキル化によって製造すること よびアルカリ土類金属アルコキシド類のような無機化合 ができる。 20 【化10】 物、さらにはトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ イソプロピルエチルアミンおよびN-メチルピペリジンな どの3級アミン類、ピリジン、コリジン、ルチジン、Nメチルモルホリンおよび4-ジメチルアミノピリジンなど の置換されたピリジン類、さらには二環式アミン類のよ うな有機塩基である。 【0080】 特に好ましいものは、トリメチルアミン、トリエチルア ミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの3級アミン類 【0075】 およびナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、 この反応は通常、不活性有機溶媒中で塩基の存在下に-7 30 カリウムエトキシドなどのアルカリ金属およびアルカリ 8℃から反応混合物の沸点、好ましくは-40℃から100℃ 土類金属アルコキシド類である。この塩基は通常は触媒 、特に好ましくは-20℃から30℃で行う[WO02/066471]。 量で用いられるが、それらは等モル量、過剰量で用いる 【0076】 こともできるか、適切な場合には溶媒として用いること 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお もできる。 よびC5 -C8 -アルカン類の混合物などの脂肪族炭化水素、 【0081】 トルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水 後処理は、公知の方法で行うことができる。 素類、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホ 【0082】 ルムおよびクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類 次に、フェニル化合物IV.aは、相当するアセトアミドV 、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert- から得ることができる。 ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよび 40 【化11】 テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルグリコ ールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレ ングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテ ル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢 酸イソブチルなどのエステル類、N,N-ジメチルホルムア 【0083】 ミド、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミド アセトアミドVの環化は、不活性有機溶媒中、塩基の存 などのカルボキサミド類、アセトニトリルおよびプロピ 在下に、通常は0℃から反応混合物の沸点、好ましくは0 オニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルエチル ℃から140℃、特に好ましくは20℃から120℃で行う[WO0 ケトン、ジエチルケトンおよびtert-ブチルメチルケト 2/066471]。 ンなどのケトン類、ならびにジメチルスルホキシドであ 50 【0084】 ( 13 ) JP 25 5808321 B2 2015.11.10 26 1 L はCl、Br、Iから選択されるハロゲン;好ましくはClま 、過剰量で用いることもできるか、適切な場合には溶媒 たはBr;最も好ましくはCl、やはり最も好ましくはBrで として用いることもできる。 ある。 【0089】 【0085】 後処理は、公知の方法で行うことができる。 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお 【0090】 よびC5 -C8 -アルカン類の混合物などの脂肪族炭化水素、 次に、アセトアミドVは、相当するフェノールVIから得 トルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水 ることができる。 素類、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホ 【化12】 ルムおよびクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類 、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert- 10 ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよび テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルグリコ ールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレ 【0091】 ングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテ この反応は、不活性有機溶媒中、塩基の存在下に、通常 ル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢 -78℃から反応混合物の沸点、好ましくは-40℃から100 酸イソブチルなどのエステル類、N,N-ジメチルホルムア ℃、特に好ましくは-20℃から30℃で行う[WO02/066471] ミド、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミド 。 などのカルボキサミド類、アセトニトリルおよびプロピ 【0092】 オニトリルなどのニトリル類、ならびにジメチルスルホ L は、Cl、Br、Iから選択されるハロゲン;好ましくはCl キシドである。 1 20 またはBr;最も好ましくはCl、やはり最も好ましくはBr 【0086】 である。 言及した溶媒の混合物を用いることも可能である。 【0093】 【0087】 L は、アシル化に関して公知の活性化基であり、例えば 好適な塩基は通常、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム ハロゲンまたはC1 -C6 -アルコキシ、好ましくはClまたは 、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウムなどのアルカ C1 -C6 -アルコキシ、最も好ましくはCl、OCH3 またはOC2 H リ金属およびアルカリ土類金属水酸化物、酸化リチウム 5 、酸化ナトリウム、酸化カルシウムおよび酸化マグネシ 【0094】 ウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属酸化物 好適な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンお 、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム よびC5 -C8 -アルカン類の混合物などの脂肪族炭化水素、 および水素化カルシウムなどのアルカリ金属およびアル 30 トルエン、o-、m-およびp-キシレンなどの芳香族炭化水 カリ土類金属水素化物、炭酸リチウム、炭酸カリウムお 素類、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホ よび炭酸カルシウムなどのアルカリ金属およびアルカリ ルムおよびクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類 土類金属炭酸塩、ならびに重炭酸ナトリウムなどのアル 、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert- カリ金属重炭酸塩類のような無機化合物、金属有機化合 ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよび 物、好ましくはメチルリチウム、ブチルリチウムおよび テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルグリコ フェニルリチウムなどのアルカリ金属アルキル、メチル ールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレ マグネシウムクロライドなどのアルキルマグネシウムハ ングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテ ライド類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ ル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢 2 ド、カリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド、 カリウムtert-ペントキシドおよびジメトキシマグネシ である。 酸イソブチルなどのエステル類、N,N-ジメチルホルムア 40 ミド、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミド ウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属アルコ などのカルボキサミド類、アセトニトリルおよびプロピ キシド類、さらにはトリメチルアミン、トリエチルアミ オニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルエチル ン、ジイソプロピルエチルアミンおよびN-メチルピペリ ケトン、ジエチルケトンおよびtert-ブチルメチルケト ジンなどの3級アミン類、ピリジン、コリジン、ルチジ ンなどのケトン類、ならびにジメチルスルホキシドであ ン、N-メチルモルホリンおよび4-ジメチルアミノピリジ る。 ンなどの置換されたピリジン類、さらには二環式アミン 【0095】 類のような有機塩基である。特に好ましいものは、1,8- 特に好ましいものは、ジエチルエーテル、ジイソプロピ ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(DBU)である。 ルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、ジオキサン 【0088】 、アニソールおよびテトラヒドロフランなどのエーテル 塩基は通常は触媒量で用いられるが、それらは等モル量 50 類である。 ( 14 ) JP 27 5808321 B2 2015.11.10 28 【0096】 【0103】 言及した溶媒の混合物を用いることもできる。 方法A)およびC)は好ましくは、好適な反応補助剤の存在 【0097】 下に行う。 好適な塩基は通常、水素化リチウム、水素化ナトリウム 【0104】 、水素化カリウムおよび水素化カルシウムなどのアルカ 好適な反応剤は通常、一般的な無機または有機塩基およ リ金属およびアルカリ土類金属水素化物、炭酸リチウム び酸受容体(acid acceptor)である。これらには好ま 、炭酸カリウムおよび炭酸カルシウムなどのアルカリ金 しくは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の酢酸塩 属およびアルカリ土類金属炭酸塩類、ならびに重炭酸ナ 、アミド、炭酸塩、炭酸水素塩、水素化物、水酸化物お トリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩類、ナトリウムメ よびアルコキシド、すなわち、例えば、酢酸ナトリウム トキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド 10 、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナ 、カリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ペントキシ トリウムアミド、カリウムアミド、カルシウムアミド、 ドおよびジメトキシマグネシウムなどのアルカリ金属お 炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸 よびアルカリ土類金属アルコキシド類のような無機化合 水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウ 物、さらにはトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ ム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ イソプロピルエチルアミンおよびN-メチルピペリジンな ム、水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ どの3級アミン類、ピリジン、コリジン、ルチジン、N- ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ナトリウム メチルモルホリンおよび4-ジメチルアミノピリジンなど メトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムn-プロ の置換されたピリジン類、そして二環式アミン類のよう ポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、ナトリウムn- な有機塩基である。 ブトキシド、ナトリウムイソブトキシド、ナトリウムse 【0098】 20 c-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウム 特に好ましいものは、トリメチルアミン、トリエチルア メトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn-プロポキ ミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの3級アミン類 シド、カリウムイソプロポキシド、カリウムn-ブトキシ およびナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、 ド、カリウムイソブトキシド、カリウムsec-ブトキシド カリウムエトキシドなどのアルカリ金属およびアルカリ 、カリウムtert-ブトキシド;さらには塩基性有機窒素化 土類金属アルコキシド類である。それらの塩基は通常は 合物、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ト 触媒量で用いられるが、それらは等モル量、過剰量で用 リプロピルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプ いることもできるか、適切な場合には溶媒として用いる ロピルアミン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、ジ こともできる。 シクロヘキシルアミン、エチルジイソプロピルアミン、 【0099】 N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルベンジルアミン、 後処理は、公知の方法で行うことができる。 30 ピリジン、2-メチルピリジン、3-メチルピリジン、4-メ 【0100】 チルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメチルピ アセトアミド類Vの製造に必要なフェノール類VIは文献 リジン、3,4-ジメチルピリジンおよび3,5-ジメチルピリ から公知であるか[WO02/066471]、それらは引用の文献 ジン、5-エチル-2-メチルピリジン、4-ジメチルアミノ に従って製造することができるか、ないしは市販されて ピリジン、N-メチルピペリジン、1,4-ジアザビシクロ[2 いる。 ,2,2]オクタン(DABCO)、1,5-ジアザビシクロ[4,3,0]ノ 【0101】 ン-5-エン(DBN)または1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウン アセトアミド類Vの製造に必要な化合物VIIは市販されて デク-7-エン(DBU)などがある。 いる。 【0105】 【0102】 方法A)およびC)は通常、不活性希釈剤の存在下に行い、 方法C) 40 4 好適な希釈剤は通常の有機溶媒である。これらには好ま 自体公知の方法でのR が水素である式Iのベンゾオキサ しくは、脂肪族、脂環式および芳香族のハロゲン化され ジノン類のアルキル化(例えば、ニトロ化合物IV.bにつ ていても良い炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ 4 いては上記も参照する)によって、R がC1 -C6 -アルキル プタン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエ 、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C6 -シクロアルキル、C3 -C6 - ン、キシレン類、クロロベンゼン類、ジクロロベンゼン アルケニル、C3 -C6 -ハロアルケニル、C3 -C6 -アルキニル 類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジクロロ 、C3 -C6 -ハロアルキニルまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C メタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジエ -C6 -アルキルである式Iのベンゾオキサジノン類が得ら チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert- れる。そのアルキル化は、自体公知の方法で、例えば溶 ブチルエーテル(MTBE)、エチルtert-ブチルエーテル、 1 4 媒中塩基の存在下に、例えばハライドR -Halなどのアル キル化剤を用いて行う。 メチルtert-ペンチルエーテル(TAME)、エチルtert-ペン 50 チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、 ( 15 ) JP 29 5808321 B2 2015.11.10 30 エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコ ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなど のジアルキルエーテル類;アセトン、ブタノン(メチルエ チルケトン)、メチルイソプロピルケトンおよびメチル イソブチルケトンなどのジアルキルケトン類;アセトニ 【0112】 トリル、プロピオニトリル、ブチロニトリルおよびベン 式中、 ゾニトリルなどのニトリル類;N,N-ジメチルホルムアミ R はハロゲンであり; ド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルホルムアニリ R はハロゲンであり; ド、N-メチルピロリドンおよびヘキサメチルリン酸トリ 10 R は水素またはハロゲンであり; アミドなどのアミド類;酢酸メチル、酢酸エチル、n-酢 R は、水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 酸プロピル、イソ酢酸プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イ -C6 -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロア ソブチルおよび酢酸sec-ブチルなどのエステル類;ジメ ルケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、 チルスルホキシドなどのスルホキシド類;メタノール、 C1 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 - エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブ アルキルであり; タノール、イソブタノール、sec-ブタノールおよびtert R は、水素、NO2 、NH2 、-NCOまたは-NH-C(O)-NR -C(Z)- -ブタノールなどのアルカノール類;エチレングリコール NHR であり、 1 2 3 4 7 5 6 5 モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ R は水素、NH2 、C1 -C6 -アルキルまたはC3 -C6 -アルキニ ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルおよ ルであり; びジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリ 20 R は水素またはC1 -C6 -アルキルであり; コールエーテル類;これらの水との混合物、または純水 ZはOまたはSであり; などがある。 WはOまたはSである。 【0106】 【0113】 方法A)およびC)を実施する際に、反応温度は、0から200 可変要素に関しては、中間体化合物IVの特に好ましい実 ℃などのかなり広い範囲内で変えることができる。これ 施形態は、互いに独立にまたは互いの組み合わせで、式 らの方法は、好ましくは、10から150℃、特には20℃か IのR 、R 、R 、R 、R 、R 、WおよびZの可変要素に相 ら対象となる反応混合物の沸点で行う。 当するか、あるいは互いに独立にまたは互いの組み合わ 【0107】 せで、下記の意味を有する。 通常、原料はほぼ等モル量で用いる。しかしながら、他 【0114】 の反応物のモル量の約2倍まで、過剰量の各反応物を用 6 1 30 2 3 4 5 6 4 R はHまたはC3 -C6 -アルキニル、好ましくはHまたはCH2 C いることも可能である。 ≡CH、より好ましくはHであり; 【0108】 やはり好ましくはC3 -C6 -アルキニル、より好ましくはC3 方法A)およびC)は、大気圧下または対象とする反応混合 -アルキニルであり; 物の特有の圧力下で良好に行われる。しかしながら、こ 特に好ましくはCH2 C≡CHである。 れらの方法は、高圧下または減圧下で、通常は0.1から1 【0115】 0バールで行うこともできる。 特別に好ましいものは、R がHである式IVの化合物に相 【0109】 当する式IV.aのフェニル化合物である。 原則的に、対象の反応混合物の後処理は、自体公知の方 【0116】 法によって、例えば反応溶液を水で希釈し、次に生成物 特に好ましいものは、R がHであり、R がHである式IVの を濾過、結晶化もしくは溶媒留去によって単離すること 40 化合物に相当する式IV.aのフェニル化合物である。 で、あるいは溶媒を除去し、水および好適な有機溶媒の 【0117】 混合物中で残留物を分配し、有機層を後処理して生成物 やはり特別に好ましいものは、R がNO2 である式IVの化 を得ることで行う。 合物に相当する式IV.bのニトロ化合物である。 【0110】 【0118】 上記で示したように、式IVの化合物は新規化合物であり やはり特に好ましいものは、R がNO2 であり、R がHまた 、本発明による式Iのベンゾオキサジン類の製造に好適 はCH2 C≡CHである式IVの化合物に相当する式IV.bのニト な中間体である。 ロ化合物である。 【0111】 【0119】 従って本発明は、新規な式IVの化合物も提供する。 やはり特別に好ましいものは、R がNH2 である式IVの化 【化13】 7 7 4 7 7 4 7 50 合物に相当する式IV.cのアミノ化合物である。 ( 16 ) JP 31 5808321 B2 2015.11.10 32 【0120】 わせで、下記の意味を有する。 7 4 やはり特に好ましいものは、R がNH2 であり、R がCH2 C 【0129】 ≡CHである式IVの化合物に相当する式IV.cのアミノ化合 L はClまたはBr、最も好ましくはClであり; 物である。 やはり最も好ましくはBrであり; 【0121】 R はHまたはC3 -C6 -アルキニル、好ましくはHであり; 1 4 7 やはり特別に好ましいものは、R が-NCOである式IVの化 やはり好ましくはC3 -C6 -アルキニル、より好ましくはC3 合物に相当する式IV.dのイソシアネート化合物である。 -アルキニルであり; 【0122】 特に好ましくはCH2 C≡CHである。 7 4 やはり特に好ましいものは、R が-NCOであり、R がCH2 C 【0130】 ≡CHである式IVの化合物に相当する式IV.dのイソシアネ 10 ベンゾオキサジノン類Iは除草剤として好適である。そ ート化合物である。 れらはそれ自体で、または除草剤として少なくとも一つ 【0123】 のベンゾオキサジノンIを含む適切に製剤された組成物( 7 5 やはり特別に好ましいものは、R が-NH-C(O)-NR -C(Z)- 除草剤組成物)として好適であるが、その組成物はさら 6 NHR である式IVの化合物に相当する式IV.eの尿素化合物 に別の除草性化合物Bおよび/または薬害軽減剤Cを含ん である。 でいても良い。式Iのベンゾオキサジノンを含む除草剤 【0124】 組成物は、非常に効率的に、特に高施用量で、非作物区 7 5 やはり特に好ましいものは、R が-NH-C(O)-NR -C(Z)-NH 6 域での植生を防除する。それらは、作物に対してほとん 4 R であり、R がCH2 C≡CHである式IVの化合物に相当する ど損傷を生じることなく、小麦、米、トウモロコシ、大 式IV.eの尿素化合物である。 豆および棉などの作物における広葉雑草およびイネ科雑 【0125】 20 草に対して作用する。この効果は主として、低施用量で 上記で示したように、式Vのアセトアミド類は新規化合 認められる。 物であり、式IV.aのフェニル化合物の製造に好適な中間 【0131】 体であることから、本発明による式Iのベンゾオキサジ 対象となる施用方法に応じて、ベンゾオキサジノン類I ン類の製造に好適な中間体でもある。 またはそれを含む組成物はさらに、望ましくない植物を 【0126】 排除するためにさらに多くの作物で用いることができる 従って本発明は、新規な式Vのアセトアミド類も提供す 。好適な作物の例には、下記のものがある。 る。 【0132】 【化14】 タマネギ(Allium cepa)、パイナップル(Ananas comosus )、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、アスパラガス(Aspa 30 ragus officinalis)、エン麦(Avena sativa)、テンサイ (Beta vulgaris spec. altissima)、ベタ・ブルガリス 種ラパ(Beta vulgaris spec. rapa)、ブラシカ・ナプス 変異株ナプス(Brassica napus var. napus)、ブラシカ 【0127】 ・ナプス変異株ナポブラシカ(Brassica napus var. nap 式中、 obrassica)、ブラシカ・ラパ変異株シルベストリス(Bra 1 ssica rapa var. silvestris)、キャベツ(Brassica ole 1 racea)、クロガラシ(Brassica nigra)、チャ(Camellia 2 sinensis)、ベニバナ(Carthamus tinctorius)、ペカン( 3 Carya illinoinensis)、レモン(Citrus limon)、オレン 4 ジスウィート(Citrus sinensis)、アラビアコーヒーノ -シクロアルキル、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -ハロアル キ(Coffea arabica)(ロブスタコーヒーノキ(Coffea can L はCl、BrまたはIであり; R はハロゲンであり; R はハロゲンであり; R は水素またはハロゲンであり; R は水素、C1 -C6 -アルキル、C1 -C6 -ハロアルキル、C3 -C 40 6 ケニル、C3 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -ハロアルキニル、C1 ephora)、リベリアコーヒーノキ(Coffea liberica))、 -C6 -アルコキシまたはC3 -C6 -シクロアルキル-C1 -C6 -ア キュウリ(Cucumis sativus)、ギョウギシバ(Cynodon da ルキルであり; ctylon)、ニンジン(Daucus carota)、アブラヤシ(Elaei WはOまたはSである。 s guineensis)、エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)、ダ 【0128】 イズ(Glycine max)、リクチワタ(Gossypium hirsutum)( 可変要素に関しては、中間体アセトアミド類VIの特に好 キダチワタ(Gossypium arboreum)、アジアワタ(Gossypi ましい実施形態は、互いに独立にまたは互いの組み合わ um herbaceum)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypiu 1 2 3 4 せで、式IのR 、R 、R 、R およびWの可変要素のものに m vitifolium))、ヒマワリ(Helianthus annuus)、パラ 相当するか、あるいは互いに独立にまたは互いの組み合 50 ゴム(Hevea brasiliensis)、オオムギ(Hordeum vulgare ( 17 ) JP 33 5808321 B2 2015.11.10 34 )、ホップ(Humulus lupulus)、サツマイモ(Ipomoea bat a faba)、ブドウ(Vitis vinifera)およびトウモロコシ( atas)、シナノグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Lens Zea mays)である。 culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lyco 【0134】 persicon lycopersicum)、リンゴ属の木(Malus spec.) 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類は、遺伝子組 、キャッサバ(Manihot esculenta)、アルファルファ(Me み換え植物で使用することもできる。「遺伝子組み換え dicago sativa)、バナナ属の木(Musa spec.)、タバコ(N 植物」という用語は、自然の環境下では、交雑育種、突 icotiana tabacum)(マルバタバコ(N.rustica))、オリー 然変異または自然の組換えによって容易に得ることがで ブ(Olea europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Ph きないような形で、組換えDNA技術を用いることで遺伝 aseolus lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris) 物質が改変された植物と理解すべきである。代表的には 、ドイツトウヒ(Picea abies)、マツ属の木(Pinus spec 10 、1以上の遺伝子が遺伝子組み換え植物の遺伝物質に組 .)、ピスタチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sati み込まれていることで、その植物のある種の特性が改善 vum)、セイヨウウミザクラ(Prunus avium)、モモ(Prunu されている。そのような遺伝子組み換えには、プレニル s persica)、セイヨウナシ(Pyrus communis)、アンズ(P 化、アセチル化もしくはファルネシル化部分またはPEG runus armeniaca)、スミノミザクラ(Prunus cerasus)、 部分などのグリコシル化もしくはポリマー付加などによ アーモンド(Prunus dulcis)およびプルーン(Prunus dom るタンパク質、オリゴペプチドもしくはポリペプチドの estica)、フサスグリ(Ribes sylvestre)、ヒマ(Ricinus 標的翻訳後修飾などがあるが、それに限定されるもので communis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ラ はない。育種、突然変異誘発または遺伝子工学によって イムギ(Secale cereale)、シロガラシ(Sinapis alba)、 改変された植物は、育種または遺伝子工学の従来法の結 ジャガイモ(Solanum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bi 果として、例えば、ピルビン酸ヒドロキシフェニルジオ color(s.vulgare))、カカオ(Theobroma cacao)、アカツ 20 キシゲナーゼ(HPPD)阻害薬;スルホニル尿素類(例えばUS メクサ(Trifolium pratense)、コムギ(Triticum aestiv 6,222,100、WO01/82685、WO00/26390、WO97/41218、WO9 um)、ライコムギ(Triticale)、マカロニコムギ(Triticu 8/02526、WO98/02527、WO04/106529、WO05/20673、WO03 m durum)、ソラマメ(Vicia faba)、ブドウ(Vitis vinif /14357、WO03/13225、WO03/14356、WO04/16073参照)ま era)およびトウモロコシ(Zea mays)。 たはイミダゾリノン類(例えばUS6,222,100、WO01/82685 【0133】 、WO00/026390、WO97/41218、WO98/002526、WO98/02527 好ましい作物は、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、テン 、WO04/106529、WO05/20673、WO03/014357、WO03/13225 サイ(Beta vulgaris spec. altissima)、ブラシカ・ナ 、WO03/14356、WO04/16073参照)などのアセト乳酸シン プス変異株ナプス(Brassica napus var. napus)、キャ ターゼ(ALS)阻害薬;グリホサート(例えば、WO92/00377 ベツ(Brassica oleracea)、レモン(Citrus limon)、オ 参照)などのエノールピルビルシキミ酸3−リン酸シンタ レンジスウィート(Citrus sinensis)、アラビアコーヒ 30 ーゼ(EPSPS)阻害薬;例えばグルホシネート(例えば、EP- ーノキ(Coffea arabica)(ロブスタコーヒーノキ(Coffea A242236、EP-A242246参照)またはオキシニル除草剤(例 canephora)、リベリアコーヒーノキ(Coffea liberica) えばUS5,559,024参照)などのグルタミンシンターゼ(GS) )、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ダイズ(Glycine 阻害薬などの特定の種類の除草剤に対して抵抗性となっ max)、リクチワタ(Gossypium hirsutum)(キダチワタ(Go ている。いくつかの栽培植物が、従来の育種法(突然変 ssypium arboreum)、アジアワタ(Gossypium herbaceum) 異誘発)によって除草剤に対して抵抗性とされており、 、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium) 例えばクリアフィールド(Clearfield;登録商標)夏ナタ )、ヒマワリ(Helianthus annuus)、オオムギ(Hordeum v ネ(Canola、BASF SE、Germany)が、例えばイマザモック ulgare)、シナノグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Len スなどのイミダゾリノン類に対して耐性である。遺伝子 s culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Ly 工学的方法を用いて、大豆、棉、トウモロコシ、ビート copersicon lycopersicum)、リンゴ属の木(Malus spec. 40 およびアブラナなどの栽培植物が、グリホサートおよび )、アルファルファ(Medicago sativa)、タバコ(Nicotia グルホシネートなどの除草剤に対して抵抗性とされてお na tabacum)(マルバタバコ(N.rustica))、オリーブ(Ole り、それらの一部は、商標名ラウンドアップレディー( a europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolu 登録商標)(グリホサート抵抗性、Monsanto、U.S.A.)お s lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、ピス よびリバティーリンク(登録商標)(グルホシネート抵抗 タチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、ア 性、Bayer CropScience、Germany)で市販されている。 ーモンド(Prunus dulcis)、サトウキビ(Saccharum offi 【0135】 cinarum)、ライムギ(Secale cereale)、ジャガイモ(Sol さらに、組換えDNA技術を用いることで、1以上の殺虫性 anum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bicolor(s.vulgar タンパク質、特別にはa-エンドトキシン類、例えばCryI e))、ライコムギ(Triticale)、コムギ(Triticum aestiv A(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryII um)、マカロニコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vici 50 IA、CryIIIB(b1)またはCry9cなどの細菌属バチルスから ( 18 ) JP 35 5808321 B2 2015.11.10 36 、特にはバチルス・チューリンゲンシスから知られてい 生する棉品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を産生する るもの;植物性の殺虫性タンパク質(VIP)、例えばVIP1、 棉品種);Newleaf(登録商標)(Cry3A毒素を産生するジャ VIP2、VIP3またはVIP3A;細菌コロニー性線虫、例えばフ ガイモ品種);Bt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商 ォトラブダス属またはゼノラブダス属の殺虫性タンパク 標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Prote 質;動物が産生する毒素、例えばサソリの毒、クモの毒 cta(登録商標)、Bt11(例えば、Agrisure(登録商標)CB) 、スズメバチの毒その他の昆虫特異的神経毒;例えば放 およびSyngenta Seeds SAS, Franceから販売されている 線菌毒素などの真菌が産生する毒素、エンドウ豆レクチ Bt176(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を産生するトウモロコ ンもしくはオオムギレクチンなどの植物レクチン;アグ シ品種)、Syngenta Seeds SAS, Franceから販売されて ルチニン類;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン いるMIR604(Cry3A毒素の改変型を産生するトウモロコシ 阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタ 10 品種、WO03/018810参照)、Monsanto Europe S.A., Belg チンまたはパパイン阻害剤;リボソーム不活性化タンパ iumから販売されているMON863(Cry3Bb1毒素を産生する ク質(RIP)、例えばリシン、トウモロコシ-RIP、アブリ トウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A., Belgiumか ン、ルフィン(luffin)、サポリンまたはブリオジン(bry ら販売されているIPC 531(Cry1Ac毒素の改変型を産生す odin);ステロイド代謝酵素、例えば3-ヒドロキシステロ る棉品種)およびPioneer Overseas Corporation, Belgi イドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル umから販売されている1507(Cry1F毒素およびPAT酵素を トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エ 産生するトウモロコシ品種)などがある。 クジソン阻害剤またはHMG-CoAレダクターゼ;イオンチャ 【0136】 ンネル遮断剤、例えばナトリウムチャンネルまたはカル さらに、組換えDNA技術を用いることで1以上のタンパク シウムチャンネルの阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ; 質を合成して植物の細菌、ウィルスもしくは真菌病原体 利尿ホルモンの受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベ 20 に対する抵抗性または耐容性を高めることができる植物 ンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまた も網羅される。そのようなタンパク質の例には、「発病 はグルカナーゼを合成することができる植物も網羅され 関連タンパク質」(PRタンパク質、EP-A392225参照)、植 る。本発明の文脈において、これらの殺虫性タンパク質 物疾患抵抗性遺伝子(例えばメキシコの野生ジャガイモ または毒素は、前毒素、ハイブリッドタンパク質、切断 であるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocast その他の形での改変タンパク質としても明瞭に理解され anum)由来のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytopht るべきものである。ハイブリッドタンパク質は、タンパ hora infestans)に対して作用する抵抗性遺伝子を発現 ク質ドメインの新たな組み合わせを特徴とする(例えばW するジャガイモ品種)またはT4-リゾチーム(例えば、こ O2002/015701参照)。そのような毒素またはそのような のタンパク質を合成できることで、エルウィニア・アミ 毒素を合成ことができる遺伝子組換え植物の別の例は、 ロボーラ(Erwinia amylvora)などの細菌に対して抵抗性 例えば、EP-A374753、WO93/007278、WO95/34656、EP-A4 30 が高くなっているジャガイモ品種)がある。 27529、EP-A451878、WO03/18810およびWO03/52073に開 そのような遺伝子組み換え植物を生産する方法は当業者 示されている。そのような遺伝子組換え植物の製造方法 には公知であり、例えば上記の刊行物に記載されている は、当業者に公知であり、例えば上記の刊行物に記載さ 。 れている。遺伝子組み換え植物に含まれるこれらの殺虫 【0137】 性タンパク質は、これらのタンパク質を産生する植物に さらに、組換えDNA技術を用いることで、1以上のタンパ 対して、全ての分類学的種類の節足動物からの害虫、特 ク質を合成して植物の生産性(例えばバイオマス生産、 に甲虫(鞘翅目)、双翅類昆虫(双翅目)、および蝶(鱗翅 禾穀類収穫量、デンプン含量、オイル含量またはタンパ 目)ならびに線虫(線形動物)に対する耐性を与える。1以 ク質含量)、干ばつ、塩分その他の成長制限環境因子に 上の殺虫性タンパク質を合成することができる遺伝子組 対する耐性、または有害生物および真菌、細菌およびウ 換え植物は、例えば上記の刊行物に記載され、その一部 40 イルス病原体に対する耐性を高めることができる植物も は市販されており、例えば、YieldGard(登録商標)(Cry1 網羅される。 Ab毒素を産生するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録 【0138】 商標)Plus(Cry1AbおよびCry3Bb1毒素を産生するトウモ さらに、組換えDNA技術を用いることで、含有物質また ロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を産生す は新たな含有物質の量が改善されることで、具体的にヒ るトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1 トまたは動物の栄養が改善される植物、例えば健康を促 、Cry35Ab1および酵素ホスフィノトリシン-N-アセチル 進する長鎖オメガ3脂肪酸または不飽和オメガ9脂肪酸を トランスフェラーゼ[PAT]を産生するトウモロコシ品種) 生産する油料作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、D ;NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Ac毒素を産生する棉品種) OW Agro Sciences、Canada)なども網羅される。 、Bollgard(登録商標)I(Cry1Ac毒素を産生する棉品種) 【0139】 、Bollgard(登録商標)II(Cry1AcおよびCry2Ab2毒素を産 50 さらに、組換えDNA技術を用いることで、含有物質また ( 19 ) JP 37 5808321 B2 2015.11.10 38 は新たな含有物質の量が改善されることで、具体的に原 散、灌水または種子の処理もしくは種子との混合によっ 料生産が改善される植物、例えば産生するアミロペクチ て用いることができる。使用形態は所期の用途によって ン量が高いジャガイモ(例えば、Amflora(登録商標)ジャ 決まるものであり、いずれにしてもそれは、本発明によ ガイモ、BASF SE、Germany)も網羅される。 る有効成分の最も微細な可能な分配を保証すべきもので 【0140】 ある。 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類は、遺伝子工 【0147】 学または育種により1以上の除草剤に対して抵抗性であ 前記除草剤組成物は、除草剤的に有効量の少なくとも一 る作物、遺伝子工学または育種により植物病原性真菌な つの式Iのベンゾオキサジノンおよび適宜に少なくとも どの1以上の病原体に対して抵抗性の作物、または遺伝 一つの除草剤Bおよび薬害軽減剤Cから選択される別の活 子工学または育種により昆虫による攻撃に対して抵抗性 10 性化合物、ならびに作物保護剤の製剤において一般的な の作物で用いることもできる。 補助剤を含む。 【0141】 【0148】 例えば除草性PPO阻害薬に対して抵抗性の作物、好まし 作物保護剤の製剤において一般的な補助剤の例は、不活 くはトウモロコシ、小麦、ヒマワリ、サトウキビ、棉、 性補助剤、固体担体、界面活性剤(分散剤、保護コロイ イネ、カノーラ、アブラナまたは大豆、または遺伝子組 ド、乳化剤、湿展剤および粘着付与剤など)、有機およ み換えによってBt毒素の遺伝子を導入することで、ある び無機の増粘剤、殺菌剤、不凍剤、消泡剤、適宜に着色 種の昆虫による攻撃に対して抵抗性である作物が好適で 剤、そして種子製剤の場合には接着剤である。 ある。 【0149】 【0142】 当業者であれば、そのような製剤の処方については熟知 さらに、式Iのベンゾオキサジノン類が植物部分の落葉 20 している。 および/または乾燥にも好適であり、それには棉、ジャ 【0150】 ガイモ、アブラナ、ヒマワリ、大豆またはフィールド豆 増粘剤(すなわち、製剤に改善された流動特性、すなわ 類(field beans)、特には棉などの作物が好適である ち静止状態での高粘度および運動時の低粘度を与える化 ことが認められている。この点に関しては、植物の乾燥 合物)の例には、キサンタンガム(KelcoからのKelzan(登 および/または落葉のための組成物、それら組成物の製 録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone Poulenc)また 造方法および式Iのベンゾオキサジノン類を用いる植物 はVeegum(登録商標)(R.T. Vanderbiltから)などの多糖 の乾燥および/または落葉方法が見出されている。 類、さらにはAttaclay(登録商標)(Engelhardtから)など 【0143】 の有機および無機の層状ケイ酸塩がある。 乾燥剤としては、式Iのベンゾオキサジノン類は、ジャ 【0151】 ガイモ、アブラナ、ヒマワリおよび大豆などの作物の地 30 消泡剤の例には、シリコーン乳濁液(例えば、Silikon( 上部分だけでなく、禾穀類の乾燥にも特に好適である。 登録商標)SRE、WackerまたはRhodiaからのRhodorsil(登 これによって、これらの重要作物の完全に機械化された 録商標)など)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、 収穫が可能となる。 有機フッ素化合物およびこれらの混合物がある。 【0144】 【0152】 一定期間内での裂開の集中または柑橘類果実、オリーブ 殺菌剤は、水系除草剤製剤を安定化させるために加える および他の種および品種の梨果果実、核果およびナッツ ことができる。殺菌剤の例には、ジクロロフェンおよび における木への付着の低減によって可能となる収穫促進 ベンジルアルコールヘミホルマル(ICIからのProxel(登 は経済的にも重要である。同じ機序、すなわち植物の果 録商標)またはThor ChemieからのActicide(登録商標)RS 実部分もしくは葉部分と新芽部分の間の離脱組織の発達 およびRohm & HaasからのKathon(登録商標)MK)、さらに 促進も、有用植物、特には棉の制御可能な落葉には必須 40 はアルキルイソチアゾリノン類およびベンゾイソチアゾ である。 リノン類(Thor ChemieからのActicideMBS)などのイソチ 【0145】 アゾリノン誘導体に基づく殺菌剤がある。 さらに、個々の棉植物が成熟する期間の短縮によって、 【0153】 収穫後の繊維の品質が高くなる。 不凍剤の例には、エチレングリコール、プロピレングリ 【0146】 コール、尿素またはグリセリンがある。 ベンゾオキサジノン類Iまたはベンゾオキサジノン類Iを 【0154】 含む除草剤組成物は、例えば即時噴霧水溶液、散剤、懸 着色剤の例には、難水溶性顔料および水溶性色素の両方 濁液、さらには高濃度の水系、油系その他の懸濁液もし がある。言及することができる例には、ローダミンB、C くは分散液、乳濁液、オイル分散液、ペースト、粉剤、 .I.ピグメントレッド112およびC.I.溶媒レッド1、さら 散播用材料または粒剤の形態で、噴霧、霧化、散粉、拡 50 にはピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピ ( 20 ) JP 39 5808321 B2 2015.11.10 40 グメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメン 剤、さらには乳化剤)は、例えばリグノスルホン酸類(例 トブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロ えば、Borrespers型、Borregaard)、フェノールスルホ ー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、 ン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet型、Akzo Nobel) ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメ およびジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal型、BASF ントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオ SE)などの芳香族スルホン酸類ならびに脂肪酸のアルカ レンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン3 リ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、 6、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグ アルキルスルホン酸塩およびアルキルアリールスルホン メントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシ 酸塩、アルキル硫酸塩、ラウリルエーテル硫酸塩および ックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッ ド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッド 脂肪アルコール硫酸塩、ならびに硫酸化ヘキサ、ヘプタ 10 およびオクタデカノールの塩、さらには脂肪アルコール イエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド10 グリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレンおよび 8の名称で知られている色素がある。 その誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン 【0155】 またはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルム 接着剤の例には、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニ アルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフ ル、ポリビニルアルコールおよびチロースがある。 ェノールエーテル、エトキシル化イソオクチル、オクチ 【0156】 ルもしくはノニルフェノール、アルキルフェニルまたは 好適な不活性補助剤は、例えば トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキル 灯油およびディーゼル油などの中ないし高沸点の鉱油留 アリールポリエーテルアルコール類、イソトリデシルア 分、さらにはコールタール油および植物もしくは動物起 ルコール、脂肪アルコール/エチレンオキサイド縮合物 源の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばパ 20 、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル ラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタ エーテル類またはポリオキシプロピレンアルキルエーテ レン類およびそれらの誘導体、アルキル化ベンゼン類お ル類、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセ よびそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパ テート、ソルビトールエステル類、リグノサルファイト ノール、ブタノールおよびシクロヘキサノールなどのア 廃液およびタンパク質、変性タンパク質、多糖類(例え ルコール類、シクロヘキサノンなどのケトン類または強 ば、メチルセルロース)、疎水変性デンプン、ポリビニ 力に極性の溶媒、例えばN-メチルピロリドンなどのアミ ルアルコール(モウィオール型、Clariant)、ポリカル ン類および水である。 ボキシレート(BASF SE、ソカラン型)、ポリアルコキ 【0157】 シレート類、ポリビニルアミン(BASF SE、Lupamine型 好適な担体には、液体担体および固体担体などがある。 )、ポリエチレンイミン(BASF SE、ルパゾール型)、 【0158】 30 ポリビニルピロリドンおよびそのコポリマーである。 液体担体には、例えば環状および芳香族炭化水素、例え 【0161】 ばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナ 散剤、散布用材料および粉剤は、有効成分を固体担体と フタレン類およびそれらの誘導体、アルキル化ベンゼン ともに混和または同時粉砕することで製造することがで 類およびそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プ きる。 ロパノール、ブタノールおよびシクロヘキサノールなど 【0162】 のアルコール類、シクロヘキサノンなどのケトン類、強 粒剤、例えば被覆粒剤、含浸粒剤および均一粒剤は、有 力に極性の溶媒、例えばN-メチルピロリドンなどのアミ 効成分を固体担体に結合させることで製造することがで ン類などの非水系溶媒、ならびに水そしてこれらの混合 きる。 物などがある。 【0159】 【0163】 40 水系の使用形態は、水を加えることで乳濁濃縮液、懸濁 固体担体には、シリカ類、シリカゲル類、ケイ酸塩類、 液、ペースト、水和剤または水分散性粒剤から製造する タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、赤土、黄 ことができる。乳濁液、ペーストまたはオイル分散液を 土、クレイ、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫 調製するには、式Iのベンゾオキサジノン類を、そのま 酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどの鉱物、粉砕合 まであるかオイルもしくは溶媒中に溶解させて、湿展剤 成材料、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸 、粘着付与剤、分散剤または乳化剤によって水中で均質 アンモニウムおよび尿素などの肥料、ならびに穀粉、樹 化することができる。あるいは、活性物質、湿展剤、粘 皮粉、木粉および堅果殻粉などの植物起源の製品、セル 着付与剤、分散剤もしくは乳化剤および所望に応じて水 ロース粉末その他の固体担体などがある。 による希釈に好適である溶媒もしくはオイルを含む濃縮 【0160】 液を調製することも可能である。 好適な界面活性剤(補助剤、湿展剤、粘着付与剤、分散 50 【0164】 ( 21 ) JP 41 5808321 B2 2015.11.10 42 即時使用製剤(製剤)中の活性化合物、特には式Iのベン 攪拌ボールミル中、活性化合物20重量部を、10重量部の ゾオキサジノン類の濃度は、広い範囲で変動し得るもの 分散剤および湿展剤ならびに70重量部の水または有機溶 である。通常、その製剤は、約0.001から98重量%、好ま 媒を加えて粉砕して、微細な活性化合物懸濁液を得る。 しくは0.01から95重量%の少なくとも1種類の有効成分を 水で希釈することで、活性化合物の安定な懸濁液が得ら 含む。その有効成分は、90%から100%、好ましくは95%か れる。製剤中の活性化合物含有量は20重量%である。 ら100%(NMRスペクトラムによる)の純度で用いられる。 【0172】 【0165】 F.水分散性粒剤および水溶性粒剤 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類の製剤におい 活性化合物50重量部を、50重量部の分散剤および湿展剤 て、有効成分、例えば式Iのベンゾオキサジノン類は、 を加えて微粉砕し、工業機器(例えば押出、噴霧タワー 懸濁形態、乳濁形態または溶解形態で存在する。本発明 10 、流動床)によって水分散性粒剤または水溶性粒剤とす による製剤は、水溶液、粉末、懸濁液、さらには高濃縮 る。水で希釈することで、活性化合物の安定な分散液ま の水系、油系その他の懸濁液もしくは分散液、水系乳濁 たは液剤が得られる。その製剤は、活性化合物含有量50 液、水系マイクロエマルション、水系サスポエマルショ 重量%を有する。 ン、油系分散液、ペースト、粉剤、散布用材料または粒 【0173】 剤の形態であることができる。 G.水分散性散剤および水溶性散剤 【0166】 活性化合物75重量部を、25重量部の分散剤、湿展剤およ 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類は、例えば下 びシリカゲルを加えてローター-ステーターミルで粉砕 記のように製剤することができる。 する。水で希釈することで、活性化合物の安定な分散液 【0167】 または液剤が得られる。製剤の活性化合物含有量は75重 1.水で希釈する製品 20 量部である。 A.水溶性濃縮物 【0174】 活性化合物10重量部を、90重量部の水または水溶性溶媒 H.ゲル製剤 に溶かす。代替法として、湿展剤その他の補助剤を加え ボールミルで、活性化合物20重量部、分散剤10重量部、 る。活性化合物は、水で希釈すると溶解する。これによ ゲル化剤1重量部および水もしくは有機溶媒70重量部を って、活性化合物含有量10重量%を有する製剤が得られ 粉砕して、微細懸濁液を得る。水で希釈することで、活 る。 性化合物含有量20重量%の安定な懸濁液が得られる。 【0168】 【0175】 B.分散性濃縮物 2.未希釈で施用される製品 活性化合物20重量部を、10重量部の例えばポリビニルピ I.粉剤 ロリドンなどの分散剤を加えて70重量部シクロヘキサノ 30 活性化合物5重量部を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオ ンに溶かす。水で希釈すると分散液が得られる。活性化 リンと十分に混和する。それによって、活性化合物含有 合物含有量は20重量%である。 量5重量%のダスト粉剤が得られる。 【0169】 【0176】 C.乳化性濃縮物 J.粒剤(GR、FG、GG、MG) 活性化合物15重量部を、ドデシルベンゼンスルホン酸カ 活性化合物0.5重量部を微粉砕し、99.5重量部の担体と ルシウムおよびヒマシ油エトキシレート(各場合で5重量 混合する。現行の方法は、押出、スプレー乾燥または流 部)を加えて75重量部の有機溶媒(例:アルキル芳香族) 動床である。それによって、活性化合物含有量0.5重量% に溶かす。水で希釈することで乳濁液が得られる。その の未希釈施用される粒剤が得られる。 製剤は、活性化合物含有量15重量%を有する。 【0170】 【0177】 40 K.ULV液剤(UL) D.乳濁液 活性化合物10重量部を、例えばキシレンなどの90重量部 活性化合物25重量部を、ドデシルベンゼンスルホン酸カ の有機溶媒に溶かす。それによって、活性化合物含有量 ルシウムおよびヒマシ油エトキシレート(各場合で濃度5 10重量%の未希釈で施用される製品が得られる。 重量部)を加えて35重量部の有機溶媒(例:アルキル芳香 【0178】 族)に溶かす。乳化装置(ウルトラチュラックス(Ultratu 水系の使用形態は、水を加えることで、乳濁液濃縮物、 rrax))によってその混合物を30重量部の水に加え、均一 懸濁液、ペースト、水和剤または水分散性粒剤から調製 乳濁液とする。水で希釈することで乳濁液が得られる。 される。 その製剤は、活性化合物含有量25重量%を有する。 【0179】 【0171】 式Iのベンゾオキサジノン類またはそれを含む除草剤組 E.懸濁液 50 成物は、発芽前、発芽後または植え付け前に、または作 ( 22 ) JP 43 5808321 B2 2015.11.10 44 物の種子とともに施用することができる。除草剤組成物 のベンゾオキサジノン類を、多くの他の除草性または成 または活性化合物で前処理した作物の種子を用いること 長調節性有効成分群の代表的なものと混合してから、同 で、除草剤組成物または活性化合物の施用を行うことも 時に施用することができる。混合物に好適な成分には、 可能である。有効成分について、ある種の作物による耐 例えば、1,2,4-チアジアゾール類、1,3,4-チアジアゾー 容があまり良くない場合、それらが感受性の作物の葉と ル類、アミド類、アミノリン酸類およびそれの誘導体、 できるだけ接触せず、有効成分がその下で成長する望ま アミノトリアゾール類、アニリド類、(ヘト)アリールオ しくない植物の葉または覆われていない土壌表面に到達 キシアルカン酸類およびそれらの誘導体、安息香酸およ する(ポストディレクテッド(post-directed)、レイ びそれの誘導体、ベンゾチアジアジノン類、2-アロイル バイ(lay-by))ような形で、噴霧器を利用して除草剤 -1,3-シクロヘキサンジオン類、2-ヘタロイル-1,3-シク 組成物を噴霧する施用技術を用いることが可能である。 10 ロヘキサンジオン類、ヘタリールアリールケトン類、ベ 【0180】 ンジルイソオキサゾリジノン類、メタ-CF3 -フェニル誘 別の実施形態において、式Iのベンゾオキサジノン類ま 導体、カーバメート類、キノリンカルボン酸およびそれ たはそれを含む除草剤組成物は、種子を処理することで の誘導体、クロロアセトアニリド類、シクロへキセノン 施用することができる。種子の処理は、本発明による式 オキシムエーテル誘導体、ジアジン類、ジクロロプロピ Iのベンゾオキサジノン類またはそれから製造される組 オン酸およびそれの誘導体、ジヒドロベンゾフラン類、 成物に基づく当業者であれば習熟している実質的に全て ジヒドロフラン-3-オン類、ジニトロアニリン類、ジニ の手順(種子粉衣、種子コーティング、種子粉付け、種 トロフェノール類、ジフェニルエーテル類、ジピリジル 子浸漬、種子フィルムコーティング、種子多層コーティ 類、ハロカルボン酸類およびそれらの誘導体、尿素類、 ング、種子外皮被覆(encrusting)、種子滴下および種子 3-フェニルウラシル類、イミダゾール類、イミダゾリノ ペレット化)を含むものである。ここで、除草剤組成物 20 ン類、N-フェニル-3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド は希釈してまたは希釈せずに施用することができる。 類、オキサジアゾール類、オキシラン類、フェノール類 【0181】 、アリールオキシ-およびヘテロアリールオキシフェノ 「種子」という用語は、例えばコーン、種子、果実、塊 キシプロピオン酸エステル類、フェニル酢酸およびそれ 茎、挿し木および同様の形態などの全ての種類の種子を の誘導体、2-フェニルプロピオン酸およびそれの誘導体 含む。本明細書では好ましくは、種子という用語はコー 、ピラゾール類、フェニルピラゾール類、ピリダジン類 ンおよび種子を説明するものである。使用される種子は 、ピリジンカルボン酸およびそれの誘導体、ピルニジル 、上記の有用植物の種子であることができるが、トラン エーテル類、スルホンアミド類、スルホニル尿素類、ト スジェニック植物または従来の育種法によって得られる リアジン類、トリアジノン類、トリアゾリノン類、トリ 植物の種子であることもできる。 アゾールカルボキサミド類、ウラシル類ならびにフェニ 【0182】 30 ルピラゾリン類およびイソオキサゾリン類ならびにそれ 本発明による式Iの活性ベンゾオキサジノン類の施用量( らの誘導体がある。 ベンゾオキサジノンIの合計量)は、活性物質(a.s.)0.1g 【0187】 /haから3000g/ha、好ましくは10g/haから1000g/haであ さらに、式Iのベンゾオキサジノ類を単独でまたは他の り、それは防除標的、季節、標的植物および成長段階に 除草剤との併用で、あるいは他の作物保護剤との混合物 よって決まる。 の形態で、例えば害虫または植物病原性の真菌もしくは 【0183】 細菌を防除するための薬剤とともに施用することが有用 本発明の別の好ましい実施形態では、式Iのベンゾオキ である場合がある。 サジノン類の施用量は、活性物質(a.s.)0.1g/haから500 【0188】 0g/haの範囲、好ましくは1g/haから2500g/haの範囲、ま たは5g/haから2000g/haの範囲である。 栄養欠乏および微量元素欠乏を処置するのに用いられる 40 無機塩溶液との混和性も興味深いものである。非植物毒 【0184】 性のオイルおよびオイル濃縮物などの他の添加剤も加え 本発明の別の好ましい実施形態では、式Iのベンゾオキ ることができる。 サジノン類の施用量は、活性物質0.1から1000g/ha、好 【0189】 ましくは1から750g/ha、より好ましくは5から500g/haで 本発明の1実施形態において、本発明による組成物は、 ある。 少なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノン(化合物A)お 【0185】 よび少なくとも一つの除草剤B、好ましくは群b1)からb1 種子を処理するには、ベンゾオキサジノン類Iは、種子1 5)の除草剤B、および薬害軽減剤C(化合物C)から選択さ 00kg当たり0.001から10kgの量で用いる。 れる別の活性化合物を含む。 【0186】 【0190】 作用スペクトラムを拡大し、相乗効果を得るには、式I 50 本発明の別の実施形態において、本発明による組成物は ( 23 ) JP 45 5808321 B2 2015.11.10 46 、少なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノンおよび少 びb10の除草剤から選択される除草剤Bを含む本発明によ なくとも一つの別の活性化合物B(除草剤B)を含む。 る組成物である。 【0191】 【0196】 当該別の活性化合物B(除草剤B)は、好ましくは下記の分 本発明の第1の実施形態によれば、組成物は少なくとも 類b1)からb15)の除草剤から選択される。 一つの脂質生合成の阻害剤(除草剤b1)を含む。それは、 【0192】 脂質生合成を阻害する化合物である。脂質生合成の阻害 b1)脂質生合成阻害薬; は、アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害によって(以下 b2)アセト乳酸シンターゼ阻害薬(ALS阻害薬); 、ACC除草剤と称する)または異なる作用機序によって( b3)光合成阻害薬; b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬; 以下、非ACC除草剤と称する)影響を受け得る。ACC除草 10 剤はHRAC分類システムの群Aに属し、非ACC除草剤はHRAC b5)白化除草剤; 分類の群Nに属する。 b6)エノールピルビルシキミ酸3-リン酸シンターゼ阻害 【0197】 薬(EPSP阻害薬); 本発明の第2の実施形態によれば、組成物は少なくとも b7)グルタミンシンテターゼ阻害薬; 一つのALS阻害薬(除草剤b2)を含む。これら化合物の除 b8)7,8-ジヒドロプテロイン酸シンターゼ阻害薬(DHP阻 草活性は、アセト乳酸シンターゼの阻害に基づくもので 害薬); あることから、分岐アミノ酸生合成の阻害に基づくもの b9)有糸分裂阻害薬; である。これら阻害薬は、HRAC分類システムの群Bに属 b10)長鎖脂肪酸合成の阻害薬(VLCFA阻害薬); する。 b11)セルロース生合成阻害薬; 【0198】 b12)デカップラー除草剤; 20 本発明の第3の実施形態によれば、組成物は少なくとも b13)オーキシン除草剤; 一つの光合成阻害薬(除草剤b3)を含む。これら化合物の b14)オーキシン輸送阻害薬;および 除草活性は、植物における光化学系IIの阻害(いわゆるP b15)ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレ SII阻害薬、HRAC分類の群C1、C2およびC3)におけるまた ノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン は植物における光化学系Iでの電子伝達の変化(いわゆる 、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート- PSI阻害薬、HRAC分類の群D)に基づくものであることか メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、 ら、光合成の阻害に基づくものである。これらのうち、 エンドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプ PSII阻害薬が好ましい。 ロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロッ 【0199】 プ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプ 本発明の第4の実施形態によれば、組成物は少なくとも ロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル 30 一つのプロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害 、フルルプリミドール、ホサミン、ホサミン-アンモニ 薬(除草剤b4)を含む。これら化合物の除草活性は、プロ ウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒ トポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼの阻害に基づく ドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、臭化 ものである。これら阻害薬は、HRAC分類システムの群E メチル、メチルダイムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレ に属する。 イン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチ 【0200】 カルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファン 本発明の第5の実施形態によれば、組成物は少なくとも ならびに6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェ 一つの白化除草剤(除草剤b5)を含む。これら化合物の除 ノキシ)-4-ピリダジノール(CAS499223-49-3)およびそれ 草活性は、カロテノイド生合成の阻害に基づくものであ の塩およびエステルからなる群から選択される他の除草 剤。 る。それには、フィトエンデサチュラーゼの阻害によっ 40 てカロテノイド生合成を阻害する化合物(いわゆるPDS阻 【0193】 害薬、HRAC分類の群F1)、4-ヒドロキシフェニルピルビ 好ましいものは、少なくとも一つの分類b2、b3、b4、b5 ン酸ジオキシゲナーゼを阻害する化合物(HPPD阻害薬、R 、b6、b9およびb10の除草剤から選択される除草剤Bを含 AC分類の群F2)および未知の作用機序によってカロテノ む本発明による組成物である。 イド生合成を阻害する化合物(白化剤-未知標的、HRAC分 【0194】 類の群F3)などがある。 特に好ましいものは、少なくとも一つの分類b4、b6、b9 【0201】 およびb10の除草剤から選択される除草剤Bを含む本発明 本発明の第6の実施形態によれば、組成物は少なくとも による組成物である。 一つのEPSPシンターゼ阻害薬(除草剤b6)を含む。これら 【0195】 化合物の除草活性は、エノールピルビルシキミ酸3-リン 特に好ましいものは、少なくとも一つの分類b4、b6およ 50 酸シンターゼの阻害に基づくものであることから、植物 ( 24 ) JP 47 5808321 B2 2015.11.10 48 におけるアミノ酸生合成の阻害に基づくものである。こ 本発明の第14の実施形態によれば、組成物は少なくとも れらの阻害薬は、HRAC分類システムの群Gに属する。 一つのオーキシン輸送阻害薬(除草剤b14)を含む。これ 【0202】 ら化合物の除草活性は、植物におけるオーキシン輸送の 本発明の第7の実施形態によれば、組成物は少なくとも 阻害に基づくものである。これらの阻害薬は、HRAC分類 一つのグルタミンシンターゼ阻害薬(除草剤b7)を含む。 システムの群Pに属する。 これら化合物の除草活性は、グルタミンシンターゼの阻 【0210】 害に基づくものであることから、植物におけるアミノ酸 活性物質の所定の作用機序および分類に関しては、例え 生合成の阻害に基づくものである。これらの阻害薬は、 ば「HRAC, Classification of Herbicides According t HRAC分類システムの群Hに属する。 【0203】 o Mode of Action」、http://www.plantprotection.org 10 /hrac/MOA.htmlを参照する。 本発明の第8の実施形態によれば、組成物は少なくとも 【0211】 一つのDHPシンターゼ阻害薬(除草剤b8)を含む。これら 本発明による式Iのベンゾオキサジノン化合物と併用可 化合物の除草活性は、7,8-ジヒドロプテロイン酸シンタ 能な除草剤Bの例には、下記のものがある。 ーゼの阻害に基づくものである。これらの阻害薬は、HR 【0212】 AC分類システムの群Iに属する。 b1)脂質生合成阻害剤: 【0204】 アロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、ブトロキシ 本発明の第9の実施形態によれば、組成物は少なくとも ジム、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ- 一つの有糸分裂阻害薬(除草剤b9)を含む。これら化合物 プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ、シハロ の除草活性は、微小管の形成もしくは構成の撹乱もしく ホップ-ブチル、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、 は阻害に基づくものであることから、有糸分裂阻害に基 20 フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-エチル、フ づくものである。これらの阻害薬は、HRAC分類システム ェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-P-エチル、 の群K1およびK2に属する。これらのうち、群K1の化合物 フルアジホップ、フルアジホップ-ブチル、フルアジホ 、特にはジニトロアニリン類が好ましい。 ップ-P、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ、 【0205】 ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P、ハロキシ 本発明の第10の実施形態によれば、組成物は少なくとも ホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロ 一つのVLCFA阻害薬(除草剤b10)を含む。これら化合物の ホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロ 除草活性は、非常に長鎖の脂肪酸の合成の阻害に基づく ホップ-エチル、キザロホップ-テフリル、キザロホップ ものであることから、植物における細胞分化の撹乱また -P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル は阻害に基づくものである。これらの阻害薬は、HRAC分 、セトキシジムおよびテプラロキシジムなどのACC除草 類システムの群K3に属する。 30 剤、ならびにトラルコキシジム、ベンフレセート、ブチ 【0206】 レート、シクロエート、ダラポン、ジメピペレート、EP 本発明の第11の実施形態によれば、組成物は少なくとも TC、エスプロカルブ、エトフメセート、フルプロパネー 一つのセルロース生合成阻害薬(除草剤b11)を含む。こ ト、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロス れら化合物の除草活性は、セルロース生合成の阻害に基 ルホカルブ、TCA、チオベンカルブ、チオカルバジル、 づくものであることから、植物における細胞壁の合成の トリアレートおよびベルノレートなどの非ACC除草剤の 阻害に基づくものである。これらの阻害薬は、HRAC分類 群からのもの。 システムの群Lに属する。 【0213】 【0207】 b2)ALS阻害薬: 本発明の第12の実施形態によれば、組成物は少なくとも 一つのセルロース生合成阻害薬(除草剤b12)を含む。こ アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン 40 、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン、クロリムロ れら化合物の除草活性は、細胞膜の破壊に基づくもので ン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シク ある。これらの阻害薬は、HRAC分類システムの群Mに属 ロスルファムロン、エタメツルフロン、エタメツルフロ する。 ン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、 【0208】 フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、フルピルス 本発明の第13の実施形態によれば、組成物は少なくとも ルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロ 一つのオーキシン除草剤(除草剤b13)を含む。これには スルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマゾスルフロ 、オーキシン類、すなわち植物ホルモンと同様の作用を ン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナト 行い、植物の成長を阻害する化合物などがある。これら リウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスル の阻害薬は、HRAC分類システムの群Oに属する。 フロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オ 【0209】 50 ルソスルファムロン、オキサスルフロン、ペノキススラ ( 25 ) JP 49 5808321 B2 2015.11.10 50 ム、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プ カルブチラート、フェンメディファム、フェンメディフ ロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン ァム-エチルなどのフェニルカーバメート類、ブロモフ 、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホ ェノキシム、ブロモキシニルおよびその塩およびエステ メツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン ル、イオキシニルおよびそれの塩およびエステルなどの 、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、 ニトリル系除草剤、ブロマシル、レナシルおよびターバ トリアスルフロン、トリベヌロン、トリベヌロン-メチ シルなどのウラシル類、そしてベンタゾンおよびベンタ ル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、ト ゾン-ナトリウム、ピリデート、ピリダフォル、ペンタ リフルスルフロン-メチルおよびトリトスルフロンなど ノクロルおよびプロパニルおよびジコート、ジコート- のスルホニル尿素類;イマザメタベンズ、イマザメタベ ンズ-メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザ ジブロミド、パラコート、パラコート-ジクロライドお 10 よびパラコート-ジメチルスルフェートなどの光化学系I ピル、イマザキンおよびイマゼタピルなどのイミダゾリ の阻害薬の群からのもの。これらの中では、本発明の好 ノン類;クロランスラム、クロランスラム-メチル、ジク ましい実施形態は、少なくとも一つのアリール尿素系除 ロスラム、フルメツラム、フロラスラム、メトスラム、 草剤を含む組成物に関するものである。これらの中では ペノキススラム、ピリミスルファンおよびピロックスス 、同様に本発明の好ましい実施形態は、少なくとも一つ ラムなどのトリアゾロピリミジン系除草剤およびスルホ のトリアジン系除草剤を含む組成物に関するものである ンアニリド類、 。これらの中では、同様に本発明の好ましい実施形態は ビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ピリベ 、少なくとも一つのニトリル系除草剤を含む組成物に関 ンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノ するものである。 バック-メチル、ピリチオバック、ピリチオバック-ナト 【0215】 リウム、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オ 20 b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬: キシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸-1-メチルエチ アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム ルエステル(CAS420138-41-6)、4-[[[2-[(4,6-ジメトキ 、アザフェニジン、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾ シ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]- ン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラ 安息香酸プロピルエステル(CAS420138-40-5)、N-(4-ブ ゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロメトキシフェ ロモフェニル)-2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オ ン、シニドン-エチル、フルアゾレート、フルフェンピ キシ]ベンゼンメタンアミン(CAS420138-01-8)などのピ ル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック、フル リミジニル安息香酸類およびフルカルバゾン、フルカル ミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオロ バゾン-ナトリウム、プロポキシカルバゾン、プロポキ グリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルチ シカルバゾン-ナトリウム、チエンカルバゾンおよびチ アセト、フルチアセト-メチル、ホメサフェン、ハロサ エンカルバゾン-メチルなどのスルホニルアミノカルボ 30 フェン(halosafen)、ラクトフェン、オキサジアルギル ニルトリアゾリノン系除草剤の群からのもの。これらの 、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサ うち、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも一つの ゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェ イミダゾリノン系除草剤を含む組成物に関するものであ ン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スル る。 フェントラゾン、チジアジミン、[3-[2-クロロ-4-フル 【0214】 オロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ b3)光合成阻害薬: -1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ] アミカルバゾン、光化学系IIの阻害薬、例えば、アメト -2-ピリジルオキシ]酢酸エチル(CAS353292-31-6;S-3100 リン、アトラジン、クロリダゾン、シアナジン、デスメ )、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフ トリン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、メトリブジン ェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド( 、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、 40 CAS452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2,6- シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブト ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル- リンおよびトリエタジンなどのクロロトリアジン、トリ 1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS915396-43-9)、N- アジノン類、トリアジンジオン類、メチルチオトリアジ エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチル ン類およびピリダジノン類のようなトリアジン系除草剤 フェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミ 、クロロブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン ド(CAS452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2- 、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツ クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)- ロン、イソウロン、リニュロン、メタミトロン、メタベ 5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS45100-0 ンズチアズロン、メトベンズロン、メトキスロン、モノ 3-7)および3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロプ-2-イン リヌロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロンおよび イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル チアジアズロンなどのアリール尿素、デスメジファム、 50 ]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4- ( 26 ) JP 51 5808321 B2 2015.11.10 52 ジオンの群からのもの; 【化15】 b5)白化除草剤: PDS阻害薬:ベフルブタミド、ジフルフェニカン、フルリ ドン、フルロクロリドン、フルルタモン、ノルフルラゾ ン、ピコリナフェンおよび4-(3-トリフルオロメチルフ ェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジ ン(CAS180608-33-7)、HPPD阻害薬:ベンゾビシクロン、 ベンゾフェナップ、イソキサフルトール、メソトリオン 【0217】 、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェ [式中、R 、R 、R 、R ン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオ 10 有しており; ン、トプラメゾンおよびビシクロピロン、白化剤、未知 R 、R 、R 、R は互いに独立に水素、ハロゲンまたはC 標的:アクロニフェン、アミトロール、クロマゾンおよ 1 びフルメツロン(flumeturon)の群からのもの; Xは酸素またはNHであり; b6)EPSPシンターゼ阻害薬: Yは、フェニルまたは炭素環員以外に環員として酸素、 グリホサート、グリホサート-イソプロピルアンモニウ 窒素および硫黄から選択される1個、2個もしくは3個の ムおよびグリホサート-トリメシウム(スルホサート)の 同一もしくは異なるヘテロ原子を含む単環式5、6、7、8 群からのもの; 、9もしくは10員複素環であり(フェニルおよび複素環は b7)グルタミンシンターゼ阻害薬: 置換されていないか、ハロゲン、C1 -C4 -アルキル、C1 -C ビラナホス(ビアラホス)、ビラナホス-ナトリウム、グ 4 ルホシネート、グルホシネート-Pおよびグルホシネート 20 ルコキシから選択される1、2もしくは3個の置換基R -アンモニウムの群からのもの; 有している); b8)DHPシンターゼ阻害薬: 好ましくはフェニルまたは炭素環員以外に環員として1 アシュラムの群からのもの; 個、2個もしくは3個の窒素原子を含む5もしくは6員芳香 b9)有糸分裂阻害剤: 族複素環(ヘタリール)(フェニルおよびヘタリールは置 群K1の化合物:ベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラ 換されていないか、1、2もしくは3個の置換基R ミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン ている)であり; 、ペンジメタリン、プロジアミンおよびトリフルラリン nは0または1であり; などのジニトロアニリン類、アミプロホス、アミプロホ 式IIのイソオキサゾリン化合物の中では、 ス-メチルおよびブタミホスなどのホスホルアミデート R 、R 、R 、R が互いに独立にH、F、Clまたはメチル 類、クロルタール、クロルタール-ジメチルなどの安息 7 7 9 9 1 0 、W、Zおよびnは下記の意味を 1 0 -C4 -アルキルであり; -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルキルおよびC1 -C4 -ハロア 7 30 8 8 8 9 y y y y を を有し 1 0 であり; 香酸系除草剤、ジチオピルおよびチアゾピルなどのピリ Xが酸素であり; ジン類、プロピズアミドおよびテブタムなどのベンズア nが0または1であり; ミド類;群K2の化合物:クロルプロファム、プロファムお Yがフェニル、ピラゾリルもしくは1,2,3-トリアゾリル よびカルベタミドの群からのもの。これらの中で、群K1 であり、最後に言及した3個の基は置換されていないか1 の化合物、特にジニトロアニリン類が好ましい。 、2もしくは3個の置換基R 【0216】 キサゾリン化合物が好ましく、特には下記の基: b10)VLCFA阻害薬: 【化16】 y y を有している式IIのイソオ アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタ クロール、ジメタナミド(dimethanamid)、ジメテナミド -P、メタザクロール、メトラクロール、メトラクロール 40 -S、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール 【0218】 、プロピソクロールおよびテニルクロールなどのクロロ [式中、 アセトアミド類、フルフェナセットおよびメフェナセト R はハロゲン、C1 -C4 -アルキルまたはC1 -C4 -ハロアル などのオキシアセトアニリド類、ジフェナミド、ナプロ キルであり; アニリドおよびナプロパミドなどのアセトアニリド類、 R はC1 -C4 -アルキルであり; フェントラザミドなどのテトラゾリノン類、そしてアニ R はハロゲン、C1 -C4 -アルコキシまたはC1 -C4 -ハロア ロホス、カフェンストロール、フェノキサスルホン、イ ルコキシであり; プフェンカルバゾン、ピペロホス、ピロキサスルホンな R はハロゲン、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル どの他の除草剤の群からのもの、および またはC1 -C4 -ハロアルコキシであり; 下記式IIのイソオキサゾリン化合物: 1 1 1 2 1 3 1 4 50 mは0、1、2または3であり; ( 27 ) JP 53 #は基CR 1 3 R 1 4 5808321 B2 2015.11.10 54 4 への結合箇所を示す]であり、 オキシ-1 -[1,2,4,6]チアトリアジン-3-イルアミンおよ 式IIのイソオキサゾリン化合物の中では、 び下記式IIIのピペラジン化合物: 特に好ましいものは、 【化19】 7 R が水素であり; 8 R がフッ素であり; 9 R が水素またはフッ素であり; R 1 0 が水素またはフッ素であり; Xが酸素であり; 1 2 【0222】 3 4 Yが下記式Y 、Y 、Y またはY : 【化17】 [式中、 10 a Aはフェニルまたはピリジルであり、R はAの炭素原子へ の結合箇所に対してオルト位で結合しており; a R はCN、NO2 、C1 -C4 -アルキル、D-C3 -C6 -シクロアルキ ル、C1 -C4 -ハロアルキル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハ y ロアルコキシ、O-D-C3 -C6 -シクロアルキル、S(O)q R 、C 【0219】 2 の基のうちの一つであり、 アルケニルオキシ、C2 -C6 -アルキニル、C3 -C6 -アルキニ 9 #が基CR R 1 0 -C6 -アルケニル、D-C3 -C6 -シクロアルケニル、C3 -C6 A への結合箇所を示し; B ルオキシ、NR R 、トリ-C1 -C4 -アルキルシリル、D-C(=O a 1 a 1 nが0または1、特には1である式IIのイソオキサゾリン化 )-R 、D-P(=O)(R )2 、フェニル、ナフチル、3から7員 合物であり; 単環式または9員もしくは10員二環式飽和、不飽和もし これらの中では、特別に好ましいものは下記の式II.1、 20 くは芳香族複素環(それは炭素もしくは窒素を介して結 II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII.9 合しており、O、NおよびSからなる群から選択される1、 のイソオキサゾリン化合物: 2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み、基R および/ま 【化18】 たはR a a a 1 a によって、R が炭素原子に結合している場合は さらにハロゲンによって部分的もしくは完全に置換され ていても良い)であり; y R はC1 -C6 -アルキル、C3 -C4 -アルケニル、C3 -C4 -アルキ A B ニル、NR R またはC1 -C4 -ハロアルキルであり、qは0、1 または2であり; A B R ,R は互いに独立に、水素、C1 -C6 -アルキル、C3 -C6 30 アルケニルおよびC3 -C6 -アルキニルであり;それらが結 A B 合している窒素原子とともに、R ,R は5員もしくは6員 の飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和環を形成してい ても良く、その環は炭素原子以外にO、NおよびSからな る群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含 a a んでいても良く、その環は1から3個の基R によって置 換されていても良く; Dは共有結合、C1 -C4 -アルキレン、C2 -C6 -アルケニルま たはC2 -C6 -アルキニルであり; a 1 R は水素、OH、C1 -C8 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル 【0220】 40 、C3 -C6 -シクロアルキル、C2 -C8 -アルケニル、C5 -C6 -シ であり、式IIのイソオキサゾリン化合物は、例えばWO20 クロアルケニル、C2 -C8 -アルキニル、C1 -C6 -アルコキシ 06/024820、WO2006/037945、WO2007/071900およびWO200 、C1 -C4 -ハロアルコキシ、C3 -C8 -アルケニルオキシ、C3 7/096576から当業界では公知であり; -C8 -アルキニルオキシ、NR R 、C1 -C6 -アルコキシアミ VLCFA阻害薬の中では、好ましいものはクロロアセトア ノ、C1 -C6 -アルキルスルホニルアミノ、C1 -C6 -アルキル ミド類およびオキシアセトアミド類、特別にはピロキサ アミノスルホニルアミノ、[ジ-(C1 -C6 )アルキルアミノ] スルホンである]。 スルホニルアミノ、C3 -C6 -アルケニルアミノ、C3 -C6 -ア 【0221】 ルキニルアミノ、N-(C2 -C6 -アルケニル)-N-(C1 -C6 -アル b11)セルロース生合成阻害剤: キル)アミノ、N-(C2 -C6 -アルキニル)-N-(C1 -C6 -アルキ クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム、イソキ ル)アミノ、N-(C1 -C6 -アルコキシ)-N-(C1 -C6 -アルキル) サベン、1-シクロヘキシル-5-ペンタフルオロフェニル A 50 B アミノ、N-(C2 -C6 -アルケニル)-N-(C1 -C6 -アルコキシ) ( 28 ) JP 55 5808321 B2 2015.11.10 56 1 アミノ、N-(C2 -C6 -アルキニル)-N-(C1 -C6 -アルコキシ)- D はカルボニルまたは基Dであり; アミノ、C1 -C6 -アルキルスルホニル、トリ-C1 -C4 -アル 基R キルシリル、フェニル、フェノキシ、フェニルアミノま および/または環状基は1、2、3もしくは4個の置換基R たはO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もし および/またはR 1 5 a 、R およびそれらの下位置換基において、炭素鎖 a 1 a a を有していても良く; 1 6 くは4個のヘテロ原子を含む5員もしくは6員単環式また R はC1 -C4 -アルキル、C3 -C4 -アルケニルまたはC3 -C4 - は9員もしくは10員二環式複素環であり、前記環状基は アルキニルであり; a a 置換されていないか1、2、3もしくは4個の基R 1 7 によっ R はOH、NH2 、C1 -C4 -アルキル、C3 -C6 -シクロアルキル て置換されており; R a a 、C3 -C6 -アルケニル、C3 -C6 -アルキニル、C1 -C4 -ヒドロ はハロゲン、OH、CN、NO2 、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 - キシアルキル、C1 -C4 -シアノアルキル、C1 -C4 -ハロアル ハロアルキル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキ 10 キル、C1 -C4 -アルコキシ-C1 -C4 -アルキルまたはC(=O)R y a 1 シ、S(O)q R 、D-C(=O)-R 5 およびトリ-C1 -C4 -アルキル であり; 1 8 シリルであり; R は水素、ハロゲン、C1 -C4 -アルキルまたはC1 -C4 -ハ b 1 8 R は互いに独立に水素、CN、NO2 、ハロゲン、C1 -C4 -ア ロアルキルであり、またはR およびR ルキル、C1 -C4 -ハロアルキル、C2 -C4 -アルケニル、C3 -C 共有結合であり; 6 2 1 9 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキ シ、ベンジルまたはS(O)q R であり; a 2 0 R 、R y 2 1 1 9 が一体となって 2 1 、R 、R は互いに独立に、水素、ハロゲン、 OH、CN、NO2 、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル、C b 基R と一体となったR または隣接する環原子に結合した 2 b -C6 -アルケニル、C2 -C6 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキ R も、5員もしくは6員の飽和もしくは部分不飽和もしく シ、C1 -C4 -ハロアルコキシ、C3 -C6 -シクロアルキル、C3 は完全不飽和環を形成していても良く、その環は炭素原 -C6 -シクロアルケニルおよびC3 -C6 -シクロアルキニルで 子以外に、O、NおよびSからなる群から選択される1、2 20 あり; 2 3 もしくは3個のヘテロ原子を含んでいても良く、その環 2 4 R 、R a a は互いに独立に、水素、ハロゲン、OH、ハロア A B A 2 6 はR によって部分置換もしくは完全置換されていても ルキル、NR R 、NR C(O)R 良く; 、C1 -C4 -ハロアルキル、C2 -C4 -アルケニル、C3 -C6 -アル pは0、1、2または3であり; キニル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキシ、O- R 1 5 は水素、OH、CN、C1 -C1 2 -アルキル、C3 -C1 2 -アルケ C(O)R 2 3 ニル、C3 -C1 2 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシ、C3 -C6 A B A B )n R 、S(O)n NR R 、C(=O)R 2 5 A 、フェノキシまたはベンジルオキシであり、基R 2 4 およびR において炭素鎖および/または環状基は1、2 a a シクロアルキル、C5 -C6 -シクロアルケニル、NR R 、S(O y 2 6 、3もしくは4個の置換基R B 2 6 、CONR R 、フェニルまた 、CN、NO2 、C1 -C4 -アルキル を有していても良く; A B R はC1 -C4 -アルキルまたはNR R である]であり; はO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もしく 式IIIのピペラジン化合物のイソオキサゾリン化合物の は4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員単環式または9も 30 中で、好ましいものは、 1 a しくは10員二環式芳香族複素環(前記環状基はD を介し Aがフェニルまたはピリジルであり、R がAの炭素原子へ て結合しており、置換されていないか1、2、3もしくは4 の結合箇所に対してオルト位で結合しており; 個の基R a a a によって置換されている)、さらには次の部分 a a 的もしくは完全にR R がCN、NO2 、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル、C 置換された基:C1 -C4 -アルキル、C3 1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキシまたはD-C(=O) a 1 -C4 -アルケニル、C3 -C4 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシ -R であり; 、C3 -C6 -シクロアルキル、C5 -C6 -シクロアルケニル、NR R がC1 -C6 -アルキル、C3 -C4 -アルケニル、C3 -C4 -アルキ A ニル、NR R またはC1 -C4 -ハロアルキルであり、qが0、1 B y A B 2 5 R 、S(O)n R 、S(O)n NR R 、C(=O)R A y B A 、CONR R であり; B 好ましくは水素、OH、CN、C1 -C1 2 -アルキル、C3 -C1 2 -ア または2であり; ルケニル、C3 -C1 2 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシ、C3 - R ,R が互いに独立に、水素、C1 -C6 -アルキル、C3 -C6 - A A B C6 -シクロアルキル、C5 -C6 -シクロアルケニル、NR R 、 40 y A B S(O)n R 、S(O)n NR R 、C(=O)R 2 5 A B B A B アルケニルおよびC3 -C6 -アルキニルであり;R ,R が、そ 、CONR R 、フェニルま れらが結合している窒素原子とともに、5員もしくは6員 たはO、NおよびSからなる群から選択される1、2、3もし の飽和、部分不飽和もしくは完全不飽和環を形成してい くは4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員単環式または9 ても良く、その環は炭素原子以外に、O、NおよびSから 1 もしくは10員二環式芳香族複素環(前記環状基はD を介 なる群から選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を して結合しており、置換されていないか1、2、3もしく 含んでいても良く、その環は1から3個の基R によって は4個の基R a a a a によって置換されている)、さらには次の a a 部分的もしくは完全にR 置換されていても良く; 置換された基:C1 -C4 -アルキル Dが共有結合またはC1 -C4 -アルキレンであり; a 1 、C3 -C4 -アルケニルおよびC3 -C4 -アルキニルであり; R 1 2 5 R が水素、OH、C1 -C8 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル は、水素、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル、C -C4 -アルコキシまたはC1 -C4 -ハロアルコキシであり; 、C3 -C6 -シクロアルキルであり; 50 a a R がハロゲン、OH、CN、NO2 、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 - ( 29 ) JP 57 y a 1 B2 2015.11.10 58 ハロアルキル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキ シ、S(O)q R 、D-C(=O)-R 5808321 ピル-メプチル、MCPAおよびその塩およびエステル、MCP およびトリ-C1 -C4 -アルキル A-チオエチル、MCPBおよびその塩およびエステル、メコ シリルであり; プロプおよびその塩およびエステル、メコプロプ-Pおよ b R が互いに独立に、CN、NO2 、ハロゲン、C1 -C4 -アルキ びその塩およびエステル、ピクロラムおよびその塩およ ル、C1 -C4 -ハロアルキル、C2 -C4 -アルケニル、C3 -C6 -ア びエステル、キンクロラック、キンメラック、TBA(2,3, ルキニル、C1 -C4 -アルコキシ、C1 -C4 -ハロアルコキシ、 6)およびその塩およびエステル、トリクロピルおよびそ y ベンジルまたはS(O)q R であり、 a の塩およびエステル、ならびにアミノシクロピラクロル b 基R と一体となったR または隣接する環原子に結合した およびその塩およびエステルの群からのもの; b R も、5員もしくは6員の飽和もしくは部分不飽和もしく b14)オーキシン輸送阻害剤: は完全不飽和環を形成していても良く、その環は炭素原 10 ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム 子以外に、O、NおよびSからなる群から選択される1、2 、ナプタラムおよびナプタラム-ナトリウムの群からの もしくは3個のヘテロ原子を含んでいても良く、その環 もの; a a はR によって部分置換もしくは完全置換されていても b15)他の除草剤: 良く; ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノー pが0または1であり; ル-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン、ダ R 1 5 が水素、C1 -C1 2 -アルキル、C3 -C1 2 -アルケニル、C3 - ゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチ 2 5 C1 2 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシまたはC(=O)R (そ れらはR a a ルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、エン 基によって部分置換または完全置換されてい ドタールおよびその塩、エトベンザニド、フラムプロプ ることができる)であり; 、フラムプロプ-イソプロピル、フラムプロプ-メチル、 好ましくは、水素、C1 -C1 2 -アルキル、C3 -C1 2 -アルケニ 20 フラムプロプ-M-イソプロピル、フラムプロプ-M-メチル ル、C3 -C1 2 -アルキニル、C1 -C4 -アルコキシまたはC(=O) 、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミ R 2 5 であり; ドール、ホサミン、ホサミン-アンモニウム、インダノ R 2 5 が水素、C1 -C4 -アルキル、C1 -C4 -ハロアルキル、C1 - ファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフ C4 -アルコキシまたはC1 -C4 -ハロアルコキシであり; 1 5 ルイジド、メタム、アジ化メチル、臭化メチル、メチル a 基R 、R およびそれらの下位置換基において、炭素鎖 および/または環状基は1、2、3もしくは4個の置換基R -ダイムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレイン酸、オキ a a サジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノ a 1 および/またはR を有していても良く; R 1 6 がC1 -C4 -アルキルであり; R 1 7 がOH、NH2 、C1 -C4 -アルキル、C3 -C6 -シクロアルキル ロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピ 2 5 、C1 -C4 -ハロアルキルまたはC(=O)R R 1 8 が水素であり、またはR 1 8 クラミン、トリアジフラム、トリジファンならびに6-ク およびR であり; 1 9 リダジノール(CAS499223-49-3)およびその塩およびエス 30 が一体となって 【0224】 共有結合であり; R 1 9 R 2 3 2 1 テルの群からのもの。 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類と併用可能な 、R 2 0 2 1 、R 、R 2 4 が互いに独立に水素、ハロゲンまたはOHである 、R が互いに独立に水素であり; 好ましい除草剤Bは、 b1)脂質生合成阻害剤: 式IIIのピペラジン化合物である。 クレトジム、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキ 【0223】 シジム、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、 b12)脱共役除草剤: フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチ ジノセブ、ジノテルブならびにDNOCおよびその塩の群か ル、ハロキシホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキ らのもの; b13)オーキシン除草剤: サデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホ 40 ップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、セトキシジ 2,4-Dおよびその塩およびエステル、2,4-DBおよびその ム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、ベンフレセ 塩およびエステル、アミノピラリドおよびその塩および ート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エトフ そのエステル、例えば、アミノピラリド-トリス(2-ヒド メセート、モリネート、オルベンカルブ、プロスルホカ ロキシプロピル)アンモニウムおよびそのエステル、ベ ルブ、チオベンカルブおよびトリアレートの群からのも ナゾリン、ベナゾリン-エチル、クロランベンおよびそ の; の塩およびエステル、クロメプロプ、クロピラリドおよ b2)ALS阻害薬: びその塩およびエステル、ジカンバおよびその塩および アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン エステル、ジクロルプロプおよびその塩およびエステル -メチル、ビスピリバック-ナトリウム、クロリムロン- 、ジクロルプロプ-Pおよびその塩およびエステル、フル エチル、クロルスルフロン、クロランスラム-メチル、 ロキシピル、フルロキシピル-ブトメチル、フルロキシ 50 シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメツルフロ ( 30 ) JP 59 5808321 B2 2015.11.10 60 ン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、 オロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カ フロラスラム、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセト ルボキサミド(CAS452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフ スルフロン、フルメツラム、フルピルスルフロン-メチ リル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフ ル-ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メ ェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド( チル、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イ CAS45100-03-7)および3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロ マザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、 プ-2-インイル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジ イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロ ン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジ ン-メチル-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフ ナン-2,4-ジオンの群からのもの; ロン、メトスラム、メトスルフロン-メチル、ニコスル b5)白化除草剤: フロン、オルソスルファムロン、オキサスルフロン、ペ 10 アクロニフェン、ベフルブタミド、ベンゾビシクロン、 ノキススラム、プリミスルフロン-メチル、プロポキシ クロマゾン、ジフルフェニカン、フルロクロリドン、フ カルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロス ルルタモン、イソキサフルトール、メソトリオン、ノル ルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシ フルラゾン、ピコリナフェン、ピラスルホトール、ピラ ム、ピリミスルファン、ピリフタリド、ピリミノバック ゾリネート、スルコトリオン、テフリルトリオン、テン -メチル、ピリチオバック-ナトリウム、ピロックススラ ボトリオン、トプラメゾン、ビシクロピロン、4-(3-ト ム、リムスルフロン、スルホメツロン-メチル、スルホ リフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチ スルフロン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスル ルフェニル)ピリミジン(CAS180608-33-7)、アミトロー フロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチ ルおよびフルメツロンの群からのもの; ル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン-メ b6)EPSPシンターゼ阻害薬: チルおよびトリトスルフロンの群からのもの; 20 グリホサート、グリホサート-イソプロピルアンモニウ b3)光合成阻害薬: ムおよびグリホサート-トリメシウム(スルホサート)の アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン 群からのもの; 、ベンタゾン-ナトリウム、ブロモキシニルおよびその b7)グルタミンシンターゼ阻害薬: 塩およびエステル、クロリダゾン、クロロトルロン、シ グルホシネート、グルホシネート-P、グルホシネート- アナジン、デスメジファム、ジコート-ジブロミド、ジ アンモニウムの群からのもの; ウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イオキシニル b8)DHPシンターゼ阻害薬: およびそれの塩およびエステル、イソプロツロン、レナ アシュラムの群からのもの; シル、リニュロン、メタミトロン、メタベンズチアズロ b9)有糸分裂阻害剤: ン、メトリブジン、パラコート、パラコート-ジクロラ ベンフルラリン、ジチオピル、エタルフルラリン、オリ イド、フェンメディファム、プロパニル、ピリデート、 30 ザリン、ペンジメタリン、チアゾピルおよびトリフルラ シマジン、テルブトリン、テルブチラジンおよびチジア リンの群からのもの; ズロンの群からのもの; b10)VLCFA阻害薬: b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬: アセトクロール、アラクロール、アニロホス、ブタクロ アシフルオルフェン-ナトリウム、ベンカルバゾン、ベ ール、カフェンストロール、ジメテナミド、ジメテナミ ンズフェンジゾン、ブタフェナシル、カルフェントラゾ ド-P、フェントラザミド、フルフェナセット、メフェナ ン-エチル、シニドン-エチル、フルフェンピル-エチル セト、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロ 、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フ ール、ナプロアニリド、ナプロパミド、プレチラクロー ルオログリコフェン-エチル、ホメサフェン、ラクトフ ル、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピロ ェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフル オルフェン、ペントキサゾン、ピラフルフェン-エチル キサスルホン、テニルクロールおよび上記の式II.1、II 40 .2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII.9の 、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、[3-[2-クロ イソオキサゾリン化合物の群からのもの; ロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4 b11)セルロース生合成阻害剤: -ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フ ジクロベニル、フルポキサム、イソキサベン、1-シクロ ェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチル(CAS353292-31 ヘキシル-5-ペンタフルオロフェニルオキシ-1 -[1,2,4, -6;S-3100)、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオ 6]チアトリアジン-3-イルアミンおよび上記の式IIIのピ ロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カル ペラジン化合物の群からのもの; ボキサミド(CAS452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリ b13)オーキシン除草剤: ル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ) 2,4-Dおよびその塩およびエステル、アミノピラリドお -5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS915396 よびアミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)ア -43-9)、N-エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフル 50 ンモニウムなどのその塩およびエステル、クロピラリド 4 ( 31 ) JP 61 5808321 B2 2015.11.10 62 およびその塩およびエステル、ジカンバおよびその塩お の; よびエステル、ジクロルプロプ-Pおよびその塩およびエ b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害薬: ステル、フルロキシピル-メプチル、MCPAおよびその塩 フルミオキサジン、オキシフルオルフェン、サフルフェ およびエステル、MCPBおよびその塩およびエステル、メ ナシル、スルフェントラゾン、[3-[2-クロロ-4-フルオ コプロプ-Pおよびその塩およびエステル、ピクロラムお ロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1 よびその塩およびエステル、キンクロラック、キンメラ ,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2 ック、トリクロピルおよびその塩およびエステル、なら -ピリジルオキシ]酢酸エチル(CAS353292-31-6;S-3100) びにアミノシクロピラクロルおよびその塩およびエステ および3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロプ-2-インイル) ルの群からのもの; b14)オーキシン輸送阻害剤: -3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5 10 -ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオ ジフルフェンゾピルおよびジフルフェンゾピル-ナトリ ンの群からのもの; ウムの群からのもの; b5)白化除草剤: b15)他の除草剤: クロマゾン、ジフルフェニカン、フルロクロリドン、イ ブロモブチド、シンメチリン、クミルロン、ダラポン、 ソキサフルトール、メソトリオン、ピコリナフェン、ス ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェ ルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、ト ート、DSMA、ダイムロン(=daimuron)、フラムプロプ、 プラメゾン、ビシクロピロン、アミトロールおよびフル フラムプロプ-イソプロピル、フラムプロプ-メチル、フ メツロンの群からのもの; ラムプロプ-M-イソプロピル、フラムプロプ-M-メチル、 b6)EPSPシンターゼ阻害薬: インダノファン、インダジフラム、メタム、臭化メチル グリホサート、グリホサート-イソプロピルアンモニウ 、MSMA、オキサジクロメホン、ピリブチカルブ、トリア 20 ムおよびグリホサート-トリメシウム(スルホサート)の ジフラム、トリジファンならびに6-クロロ-3-(2-シクロ 群からのもの; プロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピリダジノール(CAS4 b7)グルタミンシンターゼ阻害薬: 99223-49-3)およびその塩およびエステルの群からのも グルホシネート、グルホシネート-Pおよびグルホシネー のである。 ト-アンモニウムの群からのもの; 【0225】 b9)有糸分裂阻害剤: 本発明による式Iのベンゾオキサジノン類と併用可能な ペンジメタリンおよびトリフルラリンの群からのもの; 特に好ましい除草剤Bは、 b10)VLCFA阻害薬: b1)脂質生合成阻害剤: アセトクロール、カフェンストロール、ジメテナミド-P クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハ 、フェントラザミド、フルフェナセット、メフェナセト ロホップ-ブチル、フェノキサプロップ-P-エチル、ピノ 30 、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール キサデン、プロホキシジム、テプラロキシジム、トラル 、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾンおよびピ コキシジム、エスプロカルブ、プロスルホカルブ、チオ ロキサスルホン(同様に、好ましいものは上記の式II.1 ベンカルブおよびトリアレートの群からのもの; 、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8およびII b2)ALS阻害薬: .9のイソオキサゾリン化合物である)の群からのもの; ベンスルフロン-メチル、ビスピリバック-ナトリウム、 b11)セルロース生合成阻害剤: シクロスルファムロン、ジクロスラム、フルメツラム、 イソキサベンおよび上記の式IIIのピペラジン化合物の フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ホラムスルフ 群からのもの; ロン、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イ b13)オーキシン除草剤: マザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードス 2,4-Dおよびその塩およびエステル、アミノピラリドお ルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、メソ 40 よびその塩およびエステル、クロピラリドおよびその塩 スルフロン、メタゾスルフロン、ニコスルフロン、ペノ およびエステル、ジカンバおよびその塩およびエステル キススラム、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、ピラ 、フルロキシピル-メプチル、キンクロラック、キンメ ゾスルフロン-エチル、ピロックススラム、リムスルフ ラックならびにアミノシクロピラクロルおよびその塩お ロン、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチルお よびエステルの群からのもの; よびトリトスルフロンの群からのもの; b14)オーキシン輸送阻害剤: b3)光合成阻害薬: ジフルフェンゾピルおよびジフルフェンゾピル-ナトリ アメトリン、アトラジン、ジウロン、フルオメツロン、 ウムの群からのもの; ヘキサジノン、イソプロツロン、リニュロン、メトリブ b15)他の除草剤: ジン、パラコート、パラコート-ジクロライド、プロパ ダイムロン(=daimuron)、インダノファン、インダジフ ニル、テルブトリンおよびテルブチラジンの群からのも 50 ラム、オキサジクロメホンおよびトリアジフラムの群か ( 32 ) JP 63 5808321 B2 2015.11.10 64 らのものである。 ン(MON4660、CAS71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3 【0226】 -(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CA さらに、式Iのベンゾオキサジノン類を薬害軽減剤と組 S52836-31-4)である。 み合わせて用いることも有用な場合がある。薬害軽減剤 【0231】 は、望ましくない植物に対する式Iのベンゾオキサジノ 特に好ましい薬害軽減剤Cは、ベノキサコール、クロキ ン類の除草活性にほとんど影響を与えることなく、有用 ントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェ 植物に対する障害を防止または軽減する化合物である。 ンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール、イソ それらは播種前(例えば、種子、挿し木もしくは苗に対 キサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロロアセチル)-1 する処理で)および有用植物の発芽前もしくは発芽後施 用で施用することができる。薬害軽減剤および式Iのベ -オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS7152610 07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1 ンゾオキサジノン類は、同時にまたは順次で施用するこ ,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS52836-31-4)である。 とができる。 【0232】 【0227】 群b1)からb15)の活性化合物Bおよび薬害軽減剤Cは、公 さらに、薬害軽減剤C、ベンゾオキサジノン類Iおよび/ 知の除草剤および薬害軽減剤であって、例えば、The Co または除草剤Bを同時にまたは順次で施用することがで mpendium of Pesticide Common Names (http://www.ala きる。 nwood.net/pesticides/); Farm Chemicals Handbook 20 【0228】 00 volume 86、Meister Publishing Company, 2000;B. 好適な薬害軽減剤には、例えば、(キノリン-8-オキシ) Hock, C. Fedtke, R. R. Schmidt, Herbizide [Herbici 酢酸類、1-フェニル-5-ハロアルキル-1H-1,2,4-トリア des], Georg ThiemeVerlag, Stuttgart 1995; W. H. Ah ゾール-3-カルボン酸類、1-フェニル-4,5-ジヒドロ-5- 20 rens, Herbicide Handbook, 7th edition, Weed Scienc アルキル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボン酸類、4,5-ジ e Society of America, 1994;およびK. K. Hatzios, He ヒドロ-5,5-ジアリール-3-イソオキサゾールカルボン酸 rbicide Handbook, Supplement for the 7th edition, 類、ジクロロアセトアミド類、α-オキシイミノフェニ Weed Science Society of America, 1998を参照する。2 ルアセトニトリル類、アセトフェノンオキシム類、4,6- ,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾ ジハロ-2-フェニルピリミジン類、N-[[4-(アミノカルボ リジン[CAS番号52836-31-4]は、R-29148とも称される。 ニル)フェニル]スルホニル]-2-ベンズアミド類、1,8-ナ 4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デ フタル酸無水物、2-ハロ-4-(ハロアルキル)-5-チアゾー カン[CAS番号71526-07-3]はAD-67およびMON4660とも称 ルカルボン酸類、ホスホロチオレート類およびN-アルキ される。別の除草活性化合物がWO96/26202、WO97/41116 ル-O-フェニル-カーバメート類およびそれらの農業上許 、WO97/41117、WO97/41118およびWO01/83459から公知で 容される塩、そしてそれらが酸基を有する場合には、ア 30 あり、W. Kramerら(編)「Modern Crop Protection Comp ミド、エステルおよびチオエステルなどのそれらの農業 ounds」, Vol. 1, Wiley VCH, 2007とそこでの引用文献 上許容される誘導体がある。 からも公知である。 【0229】 【0233】 好ましい薬害軽減剤Cの例は、ベノキサコール、クロキ 個々の作用機序への活性化合物の割り当ては、現在の知 ントセット、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジ 識に基づいたものである。一つの活性化合物にいくつか クロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロ の作用機序が当てはまる場合、その物質は一つの作用機 ラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフ 序にみに割り当てた。 ェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピ 【0234】 ル、メフェナート、ナフタル酸無水物、オキサベトリニ 除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cが幾何異性体、例え ル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5 40 ばE/Z異性体を形成することができる場合、純粋な異性 ]デカン(MON4660、CAS71526-07-3)および2,2,5-トリメ 体およびそれらの混合物の両方を本発明による組成物で チル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-291 用いることが可能である。除草剤Bおよび/または薬害軽 48、CAS52836-31-4)である。 減剤Cが1以上のキラリティ中心を有することで、エナン 【0230】 チオマーまたはジアステレオマーとして存在する場合、 特別に好ましい薬害軽減剤Cは、ベノキサコール、クロ 純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーならびに キントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フ それらの混合物の両方を本発明による組成物で用いるこ ェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フ とが可能である。 ルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メ 除草剤Bおよび/または薬害軽減剤Cがイオン化可能な官 フェンピル、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4- 能基を有する場合、それらは農業的に許容される塩の形 (ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカ 50 態でも用いることができる。概して、活性化合物の作用 ( 33 ) JP 65 5808321 B2 2015.11.10 66 に対してカチオンおよびアニオンがそれぞれ有害効果を ルキルエステルは、直鎖もしくは分岐のC1 -C4 -アルコキ 持たない酸のカチオンの塩および酸付加塩が好適である シエチルエステル、例えばメトキシエチル、エトキシエ 。 チルまたはブトキシエチルエステルである。直鎖もしく 好ましいカチオンは、アルカリ金属、好ましくはリチウ は分岐のC1 -C1 0 -アルキルチオエステルの例はエチルチ ム、ナトリウムおよびカリウムのイオン、アルカリ土類 オエステルである。 金属、好ましくはカルシウムおよびマグネシウムのイオ 【0235】 ン、遷移金属、好ましくはマンガン、銅、亜鉛および鉄 本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、除草活 のイオン、さらにはアンモニウムおよび1-4個の水素原 性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも一つの、好ま 子がC1 -C4 -アルキル、ヒドロキシ-C1 -C4 -アルキル、C1 C4 -アルコキシ-C1 -C4 -アルキル、ヒドロキシ-C1 -C4 -ア しくは正確に一つの除草剤Bを含む。 10 【0236】 ルコキシ-C1 -C4 -アルキル、フェニルまたはベンジルに 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、除 よって置き換わっている置換アンモニウム、好ましくは 草活性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも二つの、 アンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアン 好ましくは正確に二つの互いに異なる除草剤Bを含む。 モニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアン 【0237】 モニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアン 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、除 モニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルア 草活性化合物Bまたは成分Bとして、少なくとも三つの、 ンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウム、2-(2- 好ましくは正確に三つの互いに異なる除草剤Bを含む。 ヒドロキシエト-1-オキシ)エト-1-イルアンモニウム、 【0238】 ジ(2-ヒドロキシエト-1-イル)アンモニウム、ベンジル 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、薬 トリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニ 20 害軽減成分Cとして、少なくとも一つの、好ましくは正 ウム、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオ 確に一つの薬害軽減剤Cを含む。 ン、好ましくはトリメチルスルホニウムなどのトリ(C1 - 【0239】 C4 -アルキル)スルホニウム、およびスルホキソニウムイ 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 オン、好ましくはトリ(C1 -C4 -アルキル)スルホキソニウ 分Bとして、少なくとも一つの、好ましくは正確に一つ ムである。 の除草剤Bおよび少なくとも一つの、好ましくは正確に 有用な酸付加塩のアニオンは、主として塩化物イオン、 一つの薬害軽減剤Cを含む。 臭化物イオン、フッ化物イオン、ヨウ化物イオン、重硫 【0240】 酸イオン、メチル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸二水 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 素イオン、リン酸水素イオン、硝酸イオン、二炭酸イオ 分Bとして、好ましくは正確に二つの互いに異なる除草 ン、炭酸イオン、ヘキサフルオロケイ酸イオン、ヘキサ 30 剤Bおよび少なくとも一つの、好ましくは正確に一つの フルオロリン酸イオン、安息香酸イオン、さらにはC1 -C 薬害軽減剤Cを含む。 4 -アルカン酸類のアニオン、好ましくはギ酸イオン、酢 【0241】 酸イオン、プロピオン酸イオンおよび酪酸イオンである 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 。 分Bとして、少なくとも三つの、好ましくは正確に三つ カルボニル基を有する活性化合物BおよびCは、本発明に の互いに異なる除草剤B、および少なくとも一つの、好 よる組成物において、酸の形態、農業上好適な塩の形態 ましくは正確に一つの薬害軽減剤Cを含む。 、または農業上許容される誘導体の形態で、例えばモノ 【0242】 およびジ-C1 -C6 -アルキルアミドまたはアリールアミド 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 などのアミドとして、エステルとして、例えばアリルエ ステル、プロパルギルエステル、C1 -C1 0 -アルキルエス 分Aとして、少なくとも一つの、好ましくは正確に一つ 40 の式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン化合物お テル、アルコキシアルキルエステルとして、さらにはチ よび成分Bとして、少なくとも一つの、好ましくは正確 オエステルとして、例えばC1 -C1 0 -アルキルチオエステ に一つの除草剤Bを含む。 ルとして用いることができる。好ましいモノおよびジ-C 【0243】 1 - C6 -アルキルアミドはメチルアミドおよびジメチルア 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 ミドである。好ましいアリールアミドは 、例えばアニ 分Aとして、少なくとも一つの、好ましくは正確に一つ リドおよび2-クロロアニリドである。好ましいアルキル の式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン化合物、 エステルは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ および成分Bとして、少なくとも二つの、好ましくは正 ロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、メキシル(1- 確に二つの互いに異なる除草剤Bを含む。 メチルヘキシル)またはイソオクチル(2-エチルヘキシル 【0244】 )エステルである。好ましいC1 -C4 -アルコキシ-C1 -C4 -ア 50 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、成 ( 34 ) JP 67 5808321 B2 2015.11.10 68 分Aとして、少なくとも一つの、好ましくは正確に一つ 本発明の第1の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 の式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノンおよび成 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か 分Bとして、少なくとも三つの、好ましくは正確に三つ らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に の互いに異なる除草剤Bを含む。 一つの群b1)からの、特にはクロジナホップ-プロパルギ 【0245】 ル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、フェノキ 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 サプロップ-P-エチル、ピノキサデン、プロホキシジム 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 、テプラロキシジム、トラルコキシジム、エスプロカル つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン化合物 ブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブおよびトリアレ および少なくとも一つの、好ましくは正確に一つの除草 剤Bを含む。 ートからなる群から選択される除草活性化合物を含む本 10 発明による組成物に関するものである。 【0246】 【0253】 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 本発明の第2の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン化合物 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に および少なくとも二つの、好ましくは正確に二つの互い 一つの群b2)からの、特にはベンスルフロン-メチル、ビ に異なる除草剤Bを含む。 スピリバック-ナトリウム、シクロスルファムロン、ジ 【0247】 クロスラム、フルメツラム、フルピルスルフロン-メチ 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 ル-ナトリウム、ホラムスルフロン、イマザモックス、 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノンおよび 20 、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフ 少なくとも三つの、好ましくは正確に三つの互いに異な ロン-メチル-ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスル る除草剤Bを含む。 フロン、ニコスルフロン、ペノキススラム、プロポキシ 【0248】 カルバゾン-ナトリウム、ピラゾスルフロン-エチル、ピ 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 ロックススラム、リムスルフロン、スルホスルフロン、 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 チエンカルバゾン-メチルおよびトリトスルフロンから つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノンおよび なる群から選択される除草活性化合物を含む本発明によ 少なくとも一つの、好ましくは正確に一つの薬害軽減剤 る組成物に関するものである。 Cを含む。 【0254】 【0249】 本発明の第3の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 30 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン、少な 一つの群b3)からの、特にはアメトリン、アトラジン、 くとも一つの、好ましくは正確に一つの除草剤B、およ ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イソプロツ び少なくとも一つの、好ましくは正確に一つの薬害軽減 ロン、リニュロン、メトリブジン、パラコート、パラコ 剤Cを含む。 ート-ジクロライド、プロパニル、テルブトリンおよび 【0250】 テルブチラジンからなる群から選択される除草活性化合 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 物を含む本発明による組成物に関するものである。 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 【0255】 つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン、少な 本発明の第4の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 くとも二つの、好ましくは正確に二つの互いに異なる除 40 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か 草剤B、および少なくとも一つの、好ましくは正確に一 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に つの薬害軽減剤Cを含む。 一つの群b4)からの、特にはフルミオキサジン、オキシ 【0251】 フルオルフェン、サフルフェナシル、スルフェントラゾ 本発明の別の好ましい実施形態によれば、組成物は、活 ン、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフル 性成分として、少なくとも一つの、好ましくは正確に一 オロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミ つの式I、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン、少な ジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチ くとも三つの、好ましくは正確に三つの互いに異なる除 ル(CAS353292-31-6;S-3100)および3-[7-フルオロ-3-オ 草剤Bおよび少なくとも一つの、好ましくは正確に一つ キソ-4-(プロプ-2-インイル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[ の薬害軽減剤Cを含む。 1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1, 【0252】 50 3,5]トリアジナン-2,4-ジオンからなる群から選択され ( 35 ) JP 69 5808321 B2 2015.11.10 70 る除草活性化合物を含む本発明による組成物に関するも 特には上記で定義の式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、 のである。 II.6、II.7、II.8およびII.9のイソオキサゾリン化合物 【0256】 からなる群から選択される少なくとも一つ、特には正確 本発明の第5の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 に一つの除草活性化合物を含む組成物である。 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か 【0261】 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に 本発明の第10の好ましい実施形態は、式I、好ましくは 一つの群b5)からの、特にはクロマゾン、ジフルフェニ 式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群 カン、フルロクロリドン、イソキサフルトール、メソト からの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確 リオン、ピコリナフェン、スルコトリオン、テフリルト に一つの群b11)からの除草活性化合物、特にはイソキサ リオン、テンボトリオン、トプラメゾン、ビシクロピロ 10 ベンを含む本発明による組成物に関するものである。同 ン、アミトロールおよびフルメツロンからなる群から選 様に、好ましいものは、式I、好ましくは式I.aのベンゾ 択される除草活性化合物を含む本発明による組成物に関 オキサジノン、特にはI.a.35からなる群からの活性化合 するものである。 物以外に、群b10)からの、特には上記で定義の式IIIの 【0257】 ピペラジン化合物からなる群から選択される少なくとも 本発明の第6の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 一つ、特には正確に一つの除草活性化合物を含む組成物 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か である。 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に 【0262】 一つの群b6)からの、特にはグリホサート、グリホサー 本発明の第11の好ましい実施形態は、式I、好ましくは ト-イソプロピルアンモニウムおよびグリホサート-トリ 式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群 メシウム(スルホサート)からなる群から選択される除草 20 からの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確 活性化合物を含む本発明による組成物に関するものであ に一つの群b13)からの、特には2,4-Dおよびその塩およ る。 びエステル、アミノピラリドおよびアミノピラリド-ト 【0258】 リス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウムなどのその塩 本発明の第7の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 およびそれのエステル、クロピラリドおよびその塩およ I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か びエステル、ジカンバおよびその塩およびエステル、フ らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に ルロキシピル-メプチル、キンクロラック、キンメラッ 一つの群b7)からの、特にはグルホシネート、グルホシ クならびにアミノシクロピラクロルおよびその塩および ネート-Pおよびグルホシネート-アンモニウムからなる エステルからなる群から選択される除草活性化合物を含 群から選択される除草活性化合物を含む本発明による組 む本発明による組成物に関するものである。 成物に関するものである。 30 【0263】 【0259】 本発明の第12の好ましい実施形態は、式I、好ましくは 本発明の第8の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か からの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に に一つの群b14)からの、特にはジフルフェンゾピルおよ 一つの群b9)からの、特にはペンジメタリンおよびトリ びジフルフェンゾピル-ナトリウムからなる群から選択 フルラリンからなる群から選択される除草活性化合物を される除草活性化合物を含む本発明による組成物に関す 含む本発明による組成物に関するものである。 るものである。 【0260】 【0264】 本発明の第9の好ましい実施形態は、式I、好ましくは式 I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群か 本発明の第13の好ましい実施形態は、式I、好ましくは 40 式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群 らの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確に からの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確 一つの群b10)からの、特にはアセトクロール、カフェン に一つの群b15)からの、特にはダイムロン(=daimuron) ストロール、ジメテナミド-P、フェントラザミド、フル 、インダノファン、インダジフラム、オキサジクロメホ フェナセット、メフェナセト、メタザクロール、メトラ ンおよびトリアジフラムからなる群から選択される除草 クロール、S-メトラクロール、フェノキサスルホン、イ 活性化合物を含む本発明による組成物に関するものであ プフェンカルバゾンおよびピロキサスルホンからなる群 る。 から選択される除草活性化合物を含む本発明による組成 【0265】 物に関するものである。同様に、好ましいものは、式I 本発明の第14の好ましい実施形態は、式I、好ましくは 、好ましくは式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.3 式I.aのベンゾオキサジノン、特にはI.a.35からなる群 5からなる群からの活性化合物以外に、群b10)からの、 50 からの活性化合物以外に、少なくとも一つ、特には正確 ( 36 ) JP 71 5808321 B2 2015.11.10 72 に一つの薬害軽減剤Cからの、特にはベノキサコール、 50から250:1の範囲、特に好ましくは1:75から75:1の範 クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド 囲であり、成分A:Cの重量比は、通常は1:1000から1000: 、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール 1の範囲、好ましくは1:500から500:1の範囲、特には1:2 、イソキサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロロアセ 50から250:1の範囲、特に好ましくは1:75から75:1の範 チル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CA 囲であり、成分B:Cの重量比は、通常は1:1000から1000: S71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセ 1の範囲、好ましくは1:500から500:1の範囲、特には1:2 チル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS52836-31-4)か 50から250:1の範囲、特に好ましくは1:75から75:1の範 らなる群から選択される除草活性化合物を含む本発明に 囲である。成分A+B/成分Cの重量比は、好ましくは1:500 よる組成物に関するものである。 【0266】 から500:1の範囲、特には1:250から250:1の範囲、特に 10 好ましくは1:75から75:1の範囲である。 別の好ましい実施形態は、実施形態1から14の二成分組 【0272】 成物に相当し、さらに薬害軽減剤C、特にはベノキサコ 特に好ましい除草剤Bは、上記で定義の除草剤Bであり、 ール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロ 特には表Bにおいて下記で列記した除草剤B.1からB.141 ルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラ である。 ゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロ 【表2】 ロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON46 60、CAS71526-07-3)および2,2,5-トリメチル-3-(ジクロ ロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS52836-3 1-4)からなる群から選択されるものを含む三成分組成物 に関するものである。 20 【0267】 本明細書および下記において、「二成分組成物」という 用語は、1以上、例えば1、2または3種類の式Iの活性化 合物および1以上、例えば1、2もしくは3種類の除草剤B または1以上の薬害軽減剤を含む組成物を含む。 【0268】 それに対応して、「三成分組成物」という用語は、1以 上、例えば1、2または3種類の式Iの活性化合物、1以上 、例えば1、2または3種類の除草剤Bおよび1以上、例え ば1、2または3種類の薬害軽減剤Cを含む組成物を含む。 30 【0269】 成分Aとしての少なくとも一つの式Iの化合物および少な くとも一つの除草剤Bを含む二成分組成物において、活 性化合物A:Bの重量比は、通常は1:1000から1000:1の範 囲、好ましくは1:500から500:1の範囲、特には1:250か ら250:1の範囲、特に好ましくは1:75から75:1の範囲で ある。 【0270】 成分Aとしての少なくとも一つの式Iの化合物および少な くとも一つの薬害軽減剤Cを含む二成分組成物において 40 、活性化合物A:Cの重量比は、通常は1:1000から1000:1 の範囲、好ましくは1:500から500:1の範囲、特には1:25 0から250:1の範囲および特に好ましくは1:75から75:1の 範囲である。 【0271】 成分Aとしての少なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノ ン化合物、少なくとも一つの除草剤Bおよび少なくとも 一つの薬害軽減剤Cのいずれも含む三成分組成物におい て、成分A:Bの相対重量割合は、通常は1:1000から1000: 1の範囲、好ましくは1:500から500:1の範囲、特には1:2 50 ( 37 ) JP 73 5808321 B2 2015.11.10 74 ンゾオキサジノン化合物および表1の個々の列で定義の 物質を含むものである。 【0276】 特に好ましいものは、ベンゾオキサジノンI.a.35および 表1の個々の列で定義の物質を含む、組成物1.1から1.18 33、特別には1.1から1.1692である。 【表4】 【0273】 成分Cとして本発明による組成物の構成要素である特に 好ましい薬害軽減剤Cは、上記で定義の薬害軽減剤Cであ り、特には下記表Cに列記した薬害軽減剤C.1からC.12、 特別にはC.1からC.11である。 【表3】 30 【0274】 下記の好ましい混合物における個々の成分の重量比は上 40 記で示した範囲内であり、特には好ましい範囲内である 。 【0275】 特に好ましいものは、定義のベンゾオキサジノン化合物 および表1の個々の列で定義の物質を含む下記で言及さ れる組成物であり; 特別に好ましいものは、唯一の除草活性化合物として定 義のベンゾオキサジノン化合物および表1の個々の列で 定義の物質を含むものであり; 最も好ましいものは、唯一の活性化合物として定義のベ 50 ( 38 ) JP 5808321 B2 2015.11.10 ( 39 ) JP 5808321 B2 2015.11.10 ( 40 ) JP 79 5808321 B2 2015.11.10 80 【0277】 各単一の組成物についての具体的な番号は下記のように 推察できる。 50 【0278】 ( 41 ) JP 81 5808321 B2 2015.11.10 82 例えば組成物1.777は、ベンゾオキサジノンI.a.35、フ 【0288】 ルミオキサジン(B.72)およびフェンクロリム(C.5)を含 別の除草剤BとしてB.44をさらに含むという点のみにお む(表1、項目1.777;ならびに表B、項目B.72および表C、 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 項目C.5参照)。 物1.1から1.1692とは異なる組成物10.1から10.1833、好 【0279】 ましくは組成物10.1.から10.1692も特別に好ましい。 例えば組成物7.777は、イマザキン(B32)(下記の組成物s 【0289】 7.1から7.1692についての定義を参照)、ならびにベンゾ 別の除草剤BとしてB.45をさらに含むという点のみにお オキサジノンI.a.35、フルミオキサジン(B.72)およびフ いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 ェンクロリム(C.5)を含む(表1、項目1.777;ならびに表B 、項目B.77および表C、項目C.5参照)。 物1.1から1.1692とは異なる組成物11.1から11.1833、好 10 ましくは組成物11.1から11.1692も特別に好ましい。 【0280】 【0290】 別の除草剤BとしてB.2をさらに含むという点のみにおい 別の除草剤BとしてB.52をさらに含むという点のみにお て、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成物1 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 .1から1.1692とは異なる組成物2.1から2.1833、好まし 物1.1から1.1692とは異なる組成物12.1から12.1833、好 くは組成物2.1から2.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物12.1から12.1692も特別に好ましい。 【0281】 【0291】 別の除草剤BとしてB.7をさらに含むという点のみにおい 別の除草剤BとしてB.53をさらに含むという点のみにお て、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成物1 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 .1から1.1692とは異なる組成物3.1から3.1833、好まし 物1.1から1.1692とは異なる組成物13.1から13.1833、好 くは組成物3.1から3.1692も特別に好ましい。 20 ましくは組成物13.1から13.1692も特別に好ましい。 【0282】 【0292】 別の除草剤BとしてB.29をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.54をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物4.1から4.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物14.1から14.1833、好 しくは組成物4.1から4.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物14.1から14.1692も特別に好ましい。 【0283】 【0293】 別の除草剤BとしてB.30をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.55をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物5.1から5.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物15.1から15.1833、好 しくは組成物5.1から5.1692も特別に好ましい。 30 ましくは組成物15.1から15.1692も特別に好ましい。 【0284】 【0294】 別の除草剤BとしてB.31をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.56をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物6.1から6.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物16.1から16.1833、好 しくは組成物6.1から6.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物16.1から16.1692も特別に好ましい。 【0285】 【0295】 別の除草剤BとしてB.32をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.57をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物7.1から7.1833、好ま しくは組成物7.17から7.1692も特別に好ましい。 物1.1から1.1692とは異なる組成物17.1から17.1833、好 40 ましくは組成物17.1から17.1692も特別に好ましい。 【0286】 【0296】 別の除草剤BとしてB.33をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.60をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物8.1から8.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物18.1から18.1833、好 しくは組成物8.1から8.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物18.1から18.1692も特別に好ましい。 【0287】 【0297】 別の除草剤BとしてB.40をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.65をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物9.1から9.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物19.1から19.1833、好 しくは組成物9.1から9.1692も特別に好ましい。 50 ましくは組成物19.1から19.1692も特別に好ましい。 ( 42 ) JP 83 5808321 B2 2015.11.10 84 【0298】 ましい。 別の除草剤BとしてB.66をさらに含むという点のみにお 【0308】 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 別の除草剤BとしてB.84およびB.60をさらに含むという 物1.1から1.1692とは異なる組成物20.1から20.1833、好 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま ましくは組成物20.1から20.1692も特別に好ましい。 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物30.1から3 【0299】 0.1833、好ましくは組成物30.1から30.1692も特別に好 別の除草剤BとしてB.69をさらに含むという点のみにお ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0309】 物1.1から1.1692とは異なる組成物21.1から21.1833、好 ましくは組成物21.1から21.1692も特別に好ましい。 別の除草剤BとしてB.84およびB.66をさらに含むという 10 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0300】 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物31.1から3 別の除草剤BとしてB.72をさらに含むという点のみにお 1.1833、好ましくは組成物31.1から31.1692も特別に好 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 ましい。 物1.1から1.1692とは異なる組成物22.1から22.1833、好 【0310】 ましくは組成物22.1から22.1692も特別に好ましい。 別の除草剤BとしてB.85をさらに含むという点のみにお 【0301】 いて、組成物32.1から32.1833、好ましくは組成物32.1 別の除草剤BとしてB.73をさらに含むという点のみにお から32.1692、相当する組成物1.1から1.1833、好ましく いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 は組成物1.1から1.1692とは異なるも特別に好ましい。 物1.1から1.1692とは異なる組成物23.1から23.1833、好 【0311】 ましくは組成物23.1から23.1692も特別に好ましい。 20 別の除草剤BとしてB.85およびB.54をさらに含むという 【0302】 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 別の除草剤BとしてB.76をさらに含むという点のみにお しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物33.1から3 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 3.1833、好ましくは組成物33.1から33.1692も特別に好 物1.1から1.1692とは異なる組成物24.1から24.1833、好 ましい。 ましくは組成物24.1から24.1692も特別に好ましい。 【0312】 【0303】 別の除草剤BとしてB.85およびB.60をさらに含むという 別の除草剤BとしてB.77をさらに含むという点のみにお 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物34.1から3 物1.1から1.1692とは異なる組成物25.1から25.1833、好 4.1833、好ましくは組成物34.1から34.1692も特別に好 ましくは組成物25.1から25.1692も特別に好ましい。 30 ましい。 【0304】 【0313】 別の除草剤BとしてB.80をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.85およびB.66をさらに含むという いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 物1.1から1.1692とは異なる組成物26.1から26.1833、好 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物35.1から3 ましくは組成物26.1から26.1692も特別に好ましい。 5.1833、好ましくは組成物35.1から35.1692も特別に好 【0305】 ましい。 別の除草剤BとしてB.81をさらに含むという点のみにお 【0314】 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 別の除草剤BとしてB.87をさらに含むという点のみにお 物1.1から1.1692とは異なる組成物27.1から27.1833、好 ましくは組成物27.1から27.1692も特別に好ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 40 物1.1から1.1692とは異なる組成物36.1から36.1833、好 【0306】 ましくは組成物36.1から36.1692も特別に好ましい。 別の除草剤BとしてB.84をさらに含むという点のみにお 【0315】 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 別の除草剤BとしてB.88をさらに含むという点のみにお 物1.1から1.1692とは異なる組成物28.1から28.1833、好 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 ましくは組成物28.1から28.1692も特別に好ましい。 物1.1から1.1692とは異なる組成物37.1から37.1833、好 【0307】 ましくは組成物37.1から37.1692も特別に好ましい。 別の除草剤BとしてB.84およびB.54をさらに含むという 【0316】 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 別の除草剤BとしてB.88およびB.54をさらに含むという しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物29.1から2 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 9.1833、好ましくは組成物29.1から29.1692も特別に好 50 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物38.1から3 ( 43 ) JP 85 5808321 B2 2015.11.10 86 8.1833、好ましくは組成物38.1から38.1692も特別に好 7.1833、好ましくは組成物47.1から47.1692も特別に好 ましい。. ましい。 別の除草剤BとしてB.88およびB.60をさらに含むという 【0325】 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 別の除草剤BとしてB.95およびB.76をさらに含むという しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物39.1から3 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 9.1833、好ましくは組成物39.1から39.1692も特別に好 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物48.1から4 ましい。 8.1833、好ましくは組成物48.1から48.1692も特別に好 【0317】 ましい。 別の除草剤BとしてB.88およびB.66をさらに含むという 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0326】 10 別の除草剤BとしてB.95およびB.84をさらに含むという しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物40.1から4 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 0.1833、好ましくは組成物40.1から40.1692も特別に好 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物49.1から4 ましい。 9.1833、好ましくは組成物49.1から49.1692も特別に好 【0318】 ましい。 別の除草剤BとしてB.90をさらに含むという点のみにお 【0327】 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 別の除草剤BとしてB.95およびB.103をさらに含むという 物1.1から1.1692とは異なる組成物41.1から41.1833、好 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま ましくは組成物41.1から41.1692も特別に好ましい。 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物50.1から5 【0319】 0.1833、好ましくは組成物50.1から50.1692も特別に好 別の除草剤BとしてB.91をさらに含むという点のみにお 20 ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0328】 物1.1から1.1692とは異なる組成物42.1から42.1833、好 別の除草剤BとしてB.95およびB.85をさらに含むという ましくは組成物42.1から42.1692も特別に好ましい。 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0320】 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物51.1から5 別の除草剤BとしてB.91およびB.54をさらに含むという 1.1833、好ましくは組成物51.1から51.1692も特別に好 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま ましい。 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物43.1から4 【0329】 3.1833、好ましくは組成物43.1から43.1692も特別に好 別の除草剤BとしてB.95およびB.88をさらに含むという ましい。 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0321】 30 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物52.1から5 別の除草剤BとしてB.91およびB.60をさらに含むという 2.1833、好ましくは組成物52.1から52.1692も特別に好 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま ましい。 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物44.1から4 【0330】 4.1833、好ましくは組成物44.1から44.1692も特別に好 別の除草剤BとしてB.95およびB.91をさらに含むという ましい。 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0322】 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物53.1から5 別の除草剤BとしてB.91およびB.66をさらに含むという 3.1833、好ましくは組成物53.1から53.1692も特別に好 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま ましい。 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物45.1から4 5.1833、好ましくは組成物45.1から45.1692も特別に好 【0331】 40 別の除草剤BとしてB.98をさらに含むという点のみにお ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0323】 物1.1から1.1692とは異なる組成物54.1から54.1833、好 別の除草剤BとしてB.95をさらに含むという点のみにお ましくは組成物54.1から54.1692も特別に好ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0332】 物1.1から1.1692とは異なる組成物46.1から46.1833、好 別の除草剤BとしてB.101をさらに含むという点のみにお ましくは組成物46.1から46.1692も特別に好ましい。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0324】 物1.1から1.1692とは異なる組成物55.1から55.1833、好 別の除草剤BとしてB.95およびB.54をさらに含むという ましくは組成物55.1から55.1692も特別に好ましい。 点のみにおいて、相当する組成物1.1から1.1833、好ま 【0333】 しくは組成物1.1から1.1692とは異なる組成物47.1から4 50 別の除草剤BとしてB.103をさらに含むという点のみにお ( 44 ) JP 87 5808321 B2 2015.11.10 88 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物56.1から56.1833、好 物1.1から1.1692とは異なる組成物66.1から66.1833、好 ましくは組成物56.1から56.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物66.1から66.1692も特別に好ましい。 【0334】 【0344】 別の除草剤BとしてB.106をさらに含むという点のみにお 別の除草剤BとしてB.123をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物57.1から57.1833、好 物1.1から1.1692とは異なる組成物67.1から67.1833、好 ましくは組成物57.1から57.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物67.1から67.1692も特別に好ましい。 【0335】 【0345】 別の除草剤BとしてB.107をさらに含むという点のみにお 10 別の除草剤BとしてB.130をさらに含むという点のみにお いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物58.1から58.1833、好 物1.1から1.1692とは異なる組成物68.1から68.1833、好 ましくは組成物58.1から58.1692も特別に好ましい。 ましくは組成物68.1から68.1692も特別に好ましい。 【0336】 【0346】 別の除草剤BとしてB.108をさらに含むという点のみにお 活性化合物A)としてベンゾオキサジノン化合物Ia.35お いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 よび別の化合物として表Cの個々の列で定義されている 物1.1から1.1692とは異なる組成物59.1から59.1833、好 物質を含む組成物69.1から69.12、好ましくは組成物69. ましくは組成物59.1から59.1692も特別に好ましい。 1から69.11も特別に好ましい。 【0337】 【表5】 別の除草剤BとしてB.110をさらに含むという点のみにお 20 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 物1.1から1.1692とは異なる組成物60.1から60.1833、好 ましくは組成物60.1から60.1692も特別に好ましい。 【0338】 【0347】 別の除草剤BとしてB.112をさらに含むという点のみにお 本発明の1実施形態によれば、除草剤組成物の即時使用 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 製剤において、すなわち作物保護組成物の形態での本発 物1.1から1.1692とは異なる組成物61.1から61.1833、好 明による組成物において、成分A(式Iのベンゾオキサジ ましくは組成物61.1から61.1692も特別に好ましい。 ノン)およびBおよび/またはCは、懸濁形態、乳濁形態ま 【0339】 たは溶解形態で一緒にまたは別個に存在することができ 別の除草剤BとしてB.113をさらに含むという点のみにお 30 る。使用形態は、完全に所期の用途によって決まる。 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 【0348】 物11.1から1.1692とは異なる組成物62.1から62.1833、 従って、本発明の第1の実施形態は、少なくとも一つの 好ましくは組成物62.1から62.1692も特別に好ましい。 式Iの活性化合物、または少なくとも一つの式Iの活性化 【0340】 合物(活性化合物A)と少なくとも一つの除草剤Bおよび薬 別の除草剤BとしてB.117をさらに含むという点のみにお 害軽減剤Cから選択される別の活性化合物、さらには固 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 体もしくは液体の担体および適切な場合には1以上の界 物1.1から1.1692とは異なる組成物63.1から63.1833、好 面活性剤を含む1成分組成物として製剤される作物保護 ましくは組成物63.1から63.1692も特別に好ましい。 組成物の形態での組成物に関するものである。 【0341】 【0349】 別の除草剤BとしてB.119をさらに含むという点のみにお 40 従って、本発明の第2の実施形態は、少なくとも一つの いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 活性化合物A、固体もしくは液体の担体および適切な場 物1.1から1.1692とは異なる組成物64.1から64.1833、好 合には1以上の界面活性剤を含む第1の製剤(成分)と少な ましくは組成物64.1から64.1692も特別に好ましい。 くとも一つの除草剤Bおよび薬害軽減剤Cから選択される 【0342】 別の活性化合物、固体もしくは液体の担体および適切な 別の除草剤BとしてB.120をさらに含むという点のみにお 場合には1以上の界面活性剤を含む第2の成分を含む2成 いて、相当する組成物1.1から1.1833、好ましくは組成 分組成物として製剤された作物保護組成物の形態での組 物1.1から1.1692とは異なる組成物65.1から65.1833、好 成物に関するものである。 ましくは組成物65.1から65.1692も特別に好ましい。 【0350】 【0343】 活性化合物Aおよび少なくとも一つの別の活性化合物Bお 別の除草剤BとしてB.122をさらに含むという点のみにお 50 よび/またはCは、一緒にまたは別個に、同時にまたは順 ( 45 ) JP 89 5808321 B2 2015.11.10 90 次で、植物の発芽前、発芽中または発芽後に施用するこ て除草剤組成物を噴霧する施用技術を用いることができ とができる。活性化合物A、Bおよび/またはCの施用順序 る。 はあまり重要ではない。重要である唯一の点は、少なく 【0357】 とも一つの活性化合物Aおよび少なくとも一つの別の活 下記においては、式Iのベンゾオキサジノン類の製造に 性化合物Bおよび/またはCが作用場所で同時に存在する ついて実施例によって説明するが、本発明の主題は例示 ということ、すなわちそれらが同時に、防除されるべき の実施例に限定されるものではない。 植物と接触しているかその植物によって取り込まれると 【実施例】 いうことである。 【0358】 【0351】 (実施例1) 純粋な活性化合物組成物、すなわち製剤補助剤を含まな 10 1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オ いAおよびBならびに適切な場合にはCの必要施用量は、 キソ-4-(プロプ-2-インイル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[ 鉢置き台の組成、植物の発達段階、使用場所での気候条 b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン-2,4- 件、施用技術によって決まる。概して、AおよびBならび ジオン に適切な場合にはCの施用量は、活性物質(a.s.)0.001か 【化20】 ら3kg/ha、好ましくは0.005から2.5kg/ha、特には0.01 から2kg/haである。 【0352】 本発明の1実施形態によれば、化合物Iの必要施用量は、 通常は0.0005kg/haから2.5kg/haの範囲、好ましくは0.0 05kg/haから2kg/haまたは0.01kg/haから1.5kg/hの範囲 20 のa.s.である。 【0353】 【0359】 化合物Bの必要施用量は、通常は0.0005kg/haから2.5kg/ 4.1:2-アミノ-5-フルオロフェノール haの範囲、好ましくは0.005kg/haから2kg/haまたは0.01 【化21】 kg/haから1.5kg/hの範囲のa.s.である。 【0354】 化合物Cの必要施用量は、通常は0.0005kg/haから2.5kg/ haの範囲、好ましくは0.005kg/haから2kg/haまたは0.01 kg/haから1.5kg/hの範囲のa.s.である。 【0355】 30 【0360】 式Iのベンゾオキサジノン類およびそれらを含む本発明 エタノール(250ml)中の5-フルオロ-2-ニトロフェノール による組成物は、主として葉に噴霧することで植物に施 (26.63g、170mmol)にN2 雰囲気下で、パラジウム/炭素(1 用される。その場合に、施用は、例えば約100から1000 0重量%、250mg、0.235mmol)を加えた。混合物にH2 を流 リットル/ha(例えば300から400リットル/ha)の噴霧液量 し、薄層クロマトグラフィー(TLC)分析によって完全に を用いる一般的な噴霧技術によって担体として水を用い 変換されるまでH2 (風船)下に室温で撹拌した。Pd/Cを濾 て行うことができる。除草剤組成物は、低容量法または 過によって除去し、濾液を濃縮して、標題化合物21.6g 超低容量法によって、または微粒剤の形態でも施用可能 を得た。 である。 【0361】 【0356】 1 式Iのベンゾオキサジノン類および本発明による除草剤 40 H NMR(DMSO):4.5(br、2H);6.35(dd、1H);6.45(dd、1H );6.50(dd、1H);9.5(br、1H)。 組成物は、発芽前もしくは発芽後に、または作物の種子 【0362】 とともに施用することができる。本発明の組成物で前処 4.2:2-ブロモ-2,2-ジフルオロ-N-(4-フルオロ-2-ヒドロ 理した作物種子を用いることで、化合物および組成物を キシフェニル)アセトアミド 施用することも可能である。ある種の作物による活性化 【化22】 合物AおよびBならびに適切な場合にはCの耐容があまり 良くない場合、除草剤組成物が感受性の高い作物の葉と できるだけ接触しないようにしながら、活性化合物が下 方で成長する望ましくない植物の葉または露出土壌表面 に到達する(ポストディレクテッド(post-directed) 、レイバイ(lay-by))ような形で、噴霧装置を利用し 50 【0363】 ( 46 ) JP 91 5808321 B2 2015.11.10 92 別法a) 【化24】 脱水テトラヒドロフラン中の2-アミノ-5-フルオロフェ ノール(14g、110mmol)に0℃で、水素化ナトリウム(鉱油 中55重量%品;4.81g、110mmol)を加えた。得られた混合 物を-15℃で15分間撹拌した。次に、2-ブロモ-2,2-ジフ ルオロ酢酸エチル(24.59g、121mmol)を滴下し、得られ た混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4 C 【0371】 l水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせ 2,2,7-トリフルオロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4 た抽出液を飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で脱水し、濃縮 して、標題化合物33gを得た。 H)-オン(2.5g、12.31mmol)を硫酸(40ml、750mmol)に溶 10 かした。反応混合物を冷却して0から5℃とした。硝酸(1 【0364】 .761ml、39.7mmol)をゆっくり滴下し、温度を0から5℃ 1 に維持した。反応混合物をこの温度で30分間撹拌した。 H NMR(DMSO):3.3(br、1H);6.8(m、2H);7.25(dd、1H); 10.4(br、1H)。 次に、反応混合物を、高撹拌した冷水に滴下した。固体 【0365】 が生成し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出液 別法b) をNa2 SO4 で脱水し、濃縮して、標題化合物2.56gを褐色 脱水テトラヒドロフラン中の2-アミノ-5-フルオロフェ 固体として得た。 ノール(200mg、1.573mmol)に0℃で、水素化ナトリウム( 【0372】 鉱油中55重量%品、68.6mg、1.573mmol)を加えた。得ら GC/MS れた混合物を-15℃で15分間撹拌した。次に、2-ブロモ- 【0373】 2,2-ジフルオロ酢酸メチル(327mg、1.731mmol)を滴下し 20 1 、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を 。 飽和NH4 Cl水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した 【0374】 。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で脱水 4.5:2,2,7-トリフルオロ-6-ニトロ-4-(プロプ-2-インイ し、濃縮して、標題化合物450mgを得た。 ル)-2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン 【0366】 【化25】 1 H m/e(M+)=248。 H-NMR(CDCl3 ):2.9(br、1H);7.15(d、1H);7.80(d、1H) NMR(DMSO):3.3(br、1H);6.8(m、2H);7.25(dd、1H); 10.4(br、1H)。 【0367】 4.3:2,2,7-トリフルオロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン -3(4H)-オン 30 【化23】 【0375】 脱水N,N-ジメチルホルムアミド中の2,2,7-トリフルオロ -6-ニトロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(6 .9g、27.8mmol)および炭酸カリウム(4.61g、33.4mmol) に室温で、3-ブロモプロプ-1-イン(80重量%のトルエン 【0368】 中溶液;4.96g、33.4mmol)を滴下した。得られた混合物 脱水トルエン中の2-ブロモ-2,2-ジフルオロ-N-(4-フル を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NH4 Cl水溶液 オロ-2-ヒドロキシフェニル)アセトアミド(33g、116mmo に投入し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をNa l)に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(DBU 40 Cl水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で脱水し、濃縮し、トルエン 、17.51ml、116mmol)を加えた。得られた混合物を80℃ で追い出しを行って、標題化合物7.06gを暗褐色固体と で終夜撹拌した。飽和NH4 Cl水溶液で反応停止し、酢酸 して得た。 エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄 【0376】 し、Na2 SO4 で脱水し、濃縮して、標題化合物24.94gを得 GCMS た。 【0377】 m/e(M+)=286。 【0369】 4.6:6-アミノ-2,2,7-トリフルオロ-4-(プロプ-2-インイ GCMS ル)-2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン m/e(M+)=203。 【0370】 【化26】 4.4:2,2,7-トリフルオロ-6-ニトロ-2H-ベンゾ[b][1,4] オキサジン-3(4H)-オン 50 ( 47 ) JP 93 5808321 B2 2015.11.10 94 【0378】 【0383】 塩化アンモニウム(3.96g、74.0mmol)の水溶液に、鉄粉( 脱水トルエン中の1,3-ジメチルチオ尿素(2.489g、23.89 325メッシュ;4.13g、74.0mmol)を加えた。得られた混合 10 mmol)およびトリエチルアミン(2.78ml、19.91mmol)に、 物に、メタノール/テトラヒドロフラン中の2,2,7-トリ 脱水トルエン中の2,2,7-トリフルオロ-6-イソシアナト- フルオロ-6-ニトロ-4-(プロプ-2-インイル)-2Hベンゾ[b 4-(プロプ-2-インイル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン- ][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(7.06g、24.67mmol)を加 3(4H)-オン(5.62g、19.91mmol)を加えた。次に、それに えた。得られた混合物を70℃で2時間高撹拌した。撹拌 カルボニルジイミダゾール(CDI;6.46g、39.8mmol)を加 下に水/酢酸エチルで反応停止した。得られた2相系を濾 え、得られた混合物を80℃で終夜撹拌した。次に、反応 過し、層を分離した。次に、水層を酢酸エチルで抽出し 混合物を冷却して室温とし、撹拌下に酢酸エチル/水に た。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で脱 投入した。層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出し 水し、濃縮して、標題化合物5.15gを得た。 た。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、Na2 SO4 で脱 【0379】 水し、濃縮して14.4gを得た。 GCMS m/e(M+)=256。 20 【0384】 【0380】 この残留物をジクロロメタン/メタノール中で撹拌し、 4.7:2,2,7-トリフルオロ-6-イソシアナト-4-(プロプ-2- 沈澱をガラスフィルターで単離した。濾液を濃縮して、 インイル)-2Hベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン 標題化合物7.2gを得た。 【化27】 【0385】 GCMS 1 m/e(M+)=412 H-NMR(DMSO):3.49(s、1H);3.64(s、6H);4.71(s、2H);7 .8(m、2H)。 【0386】 使用例 30 式Iのベンゾオキサジノン類の除草活性を、下記の温室 実験によって示した。 【0381】 【0387】 脱水トルエン中の6-アミノ-2,2,7-トリフルオロ-4-(プ 使用した栽培容器は、基質として約3.0%の腐植土を含む ロプ-2-インイル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H) ローム性砂の入ったプラスチック製植木鉢であった。試 -オン(5.1g、19.91mmol)に、脱水トルエン中のジホスゲ 験植物の種子を、各植物種について別々に播いた。 ン(2.64ml、21.90mmol)を滴下した。得られた混合物を 【0388】 終夜還流攪拌した。濃縮し、トルエンで追い出しを行い 発芽前処理の場合、水中に懸濁または乳濁させておいた 、次の段階にそのまま用いた。 有効成分を、播種直後に微細散布ノズルによって施用し 【0382】 た。容器にやさしく水を引いて発芽および成長を促進し 4.8:1,5-ジメチル-6-チオキソ-3-(2,2,7-トリフルオロ- 40 、次に植物が根付くまで透明プラスチックフードで覆っ 3-オキソ-4-(プロプ-2-インイル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベ た。このカバーによって、試験植物が有効成分によって ンゾ[b][1,4]オキサジン-6-イル)-1,3,5-トリアジナン- 障害を受けない限りは、その植物は均一に発芽した。 2,4-ジオン 【0389】 【化28】 発芽後処理の場合、試験植物を最初に、草性に応じて3 から15cmの高さまで成長させ、次に水に懸濁または乳濁 させておいた有効成分で処理するのみとした。これに関 しては、試験植物を直接播種して同じ容器で成長させる か、最初に苗として別個に成長させ、試験容器に植え替 えてから数日後に処理した。 50 【0390】 ( 48 ) JP 95 5808321 B2 2015.11.10 96 種類に応じて、植物は10から25℃または20から35℃に維 【0400】 持した。試験期間は2から4週間の長さとした。この期間 発芽後処理の場合、試験植物を最初に、草性に応じて3 中、植物の手入れを行い、個々の処理に対する植物の応 から15cmの植物高さまで成長させ、次に水に懸濁または 答を評価した。 乳濁させておいた活性化合物で処理するのみとした。こ 【0391】 のために、試験植物を直接播種して同じ容器で成長させ 評価は0から100のスケールを用いて行った。100は植物 るか、最初に苗として別個に成長させ、試験容器に植え の発芽がないことを意味しているか、少なくとも地上部 替えてから数日後に処理した。 分が完全に破壊されていることを意味し、0は損傷がな 【0401】 いか正常な成長経過をたどることを意味している。良好 種類に応じて、植物はそれぞれ10から25℃および20から な除草活性は少なくとも70の値で与えられ、非常に良好 10 35℃に維持した。試験期間は2から4週間の長さとした。 な除草活性は少なくとも85の値で与えられる。 この期間中、植物の手入れを行い、個々の処理に対する 【0392】 植物の応答を評価した。 温室実験で使用した植物は、下記の植物種に属するもの 【0402】 であった。 評価は0から100のスケールを用いて行った。100は植物 【表6】 の発芽がないことを意味しているか、少なくとも地上部 分が完全に破壊されていることを意味し、0は損傷がな いか正常な成長経過を辿ることを意味している。良好な 除草活性は少なくとも70の値で与えられ、非常に良好な 【0393】 除草活性は少なくとも85の値で与えられる。 施用量0.025kg/haで、発芽後法によって施用した化合物 20 【0403】 I.a.32はBRAPLおよびSETFAに対して非常に良好な除草活 個々の言及した成分AおよびBならびに適切な場合にはC 性を示した。 を10重量%強度の乳濁液濃縮物として製剤し、規定量の 【0394】 溶媒系を加えて、活性化合物を施用するのに用いられる 施用量0.050kg/haで、発芽前法によって施用した化合物 噴霧液に入れた。それらの例において、使用した溶媒は I.a.32はAMBELに対して非常に良好な除草活性を示した 水であった。 。 【0404】 【0395】 試験期間は、それぞれ20日および21日とした。この期間 施用量0.025kg/haで、発芽後法によって施用した化合物 中、植物を手入れし、活性化合物による処理に対するそ I.a.35はBRAPLおよびSETFAに対して非常に良好な除草活 の植物の反応をモニタリングした。 性を示した。 30 【0396】 【0405】 下記の例において、S. R. Colby (1967) ″ Calculating 施用量0.050kg/haで、発芽前法によって施用した化合物 synergistic and antagonistic responses of herbici I.a.35はAMBELに対して非常に良好な除草活性を示した de combinations″ , Weeds 15, p. 22ff.の方法を用い 。 て、個々の活性化合物の活性が唯一の添加剤である場合 【0397】 に予想される値Eを計算した。 (実施例2) 【0406】 本発明による組成物の除草作用を、下記の温室実験によ E=X+Y-(X Y/100) って示した。 式中、 【0398】 X=施用量aで活性化合物Aを用いる活性パーセント; 使用した栽培容器は、基質として約3.0%の腐植土を含む 40 Y=施用量bで活性化合物Bを用いる活性パーセント; ローム性砂の入ったプラスチック製鉢であった。試験植 E=施用量a+bでA+Bによる予想活性(単位%)。 物の種子を、各植物種について別々に播いた。 【0407】 【0399】 実験的に認められる値がColbyに従って計算されるE値よ 発芽前処理の場合、水中に懸濁または乳濁させておいた り高い場合、相乗効果が存在する。 活性化合物を、播種直後に微細散布ノズルによって施用 【0408】 した。容器にやさしく水を引いて発芽をおよび成長を促 下記の活性化合物について調べた。 進し、次に植物が根付くまで透明プラスチックフードで 【0409】 覆った。このカバーによって、試験植物が活性化合物に 式Iのベンゾオキサジノン.a.35 よって悪影響を受けない限りは、その植物は均一に発芽 サフルフェナシル(群b4):除草剤B.76 した。 . 50 グリホサート(群b6):除草剤B.95 ( 49 ) JP 97 5808321 B2 2015.11.10 98 ペンジメタリン(群b9):除草剤B.101 【0416】 ジメテナミド-p(群b10):除草剤B.106 実施例2.5:発芽後法によって施用された混合物1.95の相 ピロキサスルホン(群b10):除草剤B.116。 乗的除草作用 【0410】 【表12】 温室実験で用いた植物は、下記の種類のものであった。 【表7】 【0417】 実施例2.6:発芽前法によって施用された混合物1.101の 10 相乗的除草作用 【表13】 【0418】 実施例2.7:発芽前法によって施用された混合物1.106の 【0411】 相乗的除草作用 これらの試験の結果を、使用例において下記に示し、少 【表14】 なくとも一つの式Iのベンゾオキサジノンおよび少なく とも一つの除草剤Bを含む混合物の相乗効果を示す。こ 20 の文脈において、a.s.は100%有効成分に基づく活性物質 を意味する。 【0419】 【0412】 実施例2.8:発芽前法によって施用された混合物1.106の 実施例2.1:発芽前法によって施用された混合物1.76の相 相乗的除草作用 乗的除草作用 【表15】 【表8】 【0420】 【0413】 30 実施例2.9:発芽前法によって施用された混合物1.116の 実施例2.2:発芽前法によって施用された混合物1.76の相 相乗的除草作用 乗的除草作用 【表16】 【表9】 【0421】 【0414】 実施例2.10:発芽前法によって施用された混合物24.106 実施例2.3:発芽後法によって施用された混合物1.76の相 の相乗的除草作用 乗的除草作用 【表10】 【0415】 実施例2.4:発芽後法によって施用された混合物1.76の相 乗的除草作用 【表11】 【表17】 40 ( 50 ) JP 5808321 B2 2015.11.10 ──────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. FI A01N 25/08 (2006.01) A01N 25/08 A01P 13/02 (2006.01) A01P 13/02 A01N 25/32 (2006.01) A01N 25/32 A01N 43/54 (2006.01) A01N 43/54 F A01N 57/20 (2006.01) A01N 57/20 G A01N 33/18 (2006.01) A01N 33/18 B A01N 43/10 (2006.01) A01N 43/10 A01N 43/80 (2006.01) A01N 43/80 (74)代理人 100111741 弁理士 (72)発明者 田中 夏夫 ヴィトシェル,マティアス ドイツ連邦共和国 (72)発明者 パラ ラーセ (56)参考文献 10 67283 オブリッヒハイム,グリュンシュタッター シュトラーセ 67454 ハスロッホ,ベルトルト−ブレヒト−シュトラーセ 82 69469 ヴァインハイム,ムルトリング 18アー 65 68165 マンハイム,リヒャルト−ヴァーグナー−シュトラーセ 67141 ノイホーフェン,マインシュトラーセ 22 1 77654 エバンス,リチャード 早乙女 オッフェンブルク,ヴァルター−ブルーメンシュトック−シュト 22 ドイツ連邦共和国 審査官 フィールンハイム,エミル−ノルデ−シュトラーセ ラパド,リリアナ ドイツ連邦共和国 (72)発明者 68519 グロースマン,クラオス ドイツ連邦共和国 (72)発明者 30 ニッゲヴェグ,リカルダ ドイツ連邦共和国 (72)発明者 ノイシュタット,ノイベルクシュトラーセ サイモン,アンヤ ドイツ連邦共和国 (72)発明者 67435 ジーヴァーニッヒ,ベルント ドイツ連邦共和国 (72)発明者 12ベー ウォルター,ヘルムト ドイツ連邦共和国 (72)発明者 バート デュルクハイム,ヘーエンヴェーク ウィリアム ザイツ,トーマス ドイツ連邦共和国 (72)発明者 67098 ニュートン,トレヴァー ドイツ連邦共和国 (72)発明者 B 101 ロジャー 67117 リンブルガーホフ,クロップスブルグシュトラーセ 智美 国際公開第02/066471(WO,A1) 特開平07−112982(JP,A) 特開2000−247975(JP,A) 国際公開第94/014817(WO,A1) 国際公開第94/003454(WO,A1) 特表平07−504403(JP,A) 特開平05−032672(JP,A) 特開2006−036706(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.,DB名) C07D 24 ( 51 ) C07C A01N A01P CAplus/REGISTRY(STN) JP 5808321 B2 2015.11.10
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