PDF:725KB

い袋なら、いっぱいになることはないだろうと思いました。
ですが拾いはじめると、あちこちにゴミが。ペットボトル
や空き缶はもちろん、チラシ、タバコの吸い殻。二十人ほ
どで拾っていたのに、一時間もすると袋はパンパンになっ
ぱい、美しい箱根。と、果たして言えるのか。私は疑問に
すが、その中で人気が出ると、地域の活性につながってい
思いました。
きます。このような活動に、私はとても賛成したいです。
私は箱根がとても好きなので、この現状にはショックを
他の地域へのPRになるだけでなく、自分も自らの住む場
受けます。
所について知るきっかけになります。知ることにより、さ
ではどうすれば、もっと町を良くすることができるのか。
まざまな感情を持ち、そこから地域の発展につながってい
私が考えたのは、「知るから始まる活動の輪」という方法
くのだと思います。
です。
では、箱根町の私たちはどうでしょうか。箱根について、
まず、知らないものを好きになることはできません。な
知ることができているのか。学校では、箱根町に関する多
ので、体験を通して箱根に触れるのです。ゴミ拾いでも、
くのことを学習します。山の位置、歴史、交通。そう、つ
ハイキングでも、形は何であれ、町を知ることにより、好
まり、私たちはこの町について知ることはできているので
きになることができると思います。好きになると、大切に
す。しかし私たちの年代には、知っていても特に何の感情
しよう、と思う心が生まれます。そう思うと、箱根を守る
も持っていない、という人が多いように感じます。私も、
活動に参加する気が起こり、より良い町づくりに貢献する
小さい頃はそうでした。ですが、最近ではそれも変わりつ
ことができます。活動すると、また箱根に触れることにな
つあります。
ります。そこで新しい町の一面を知り、さらに郷土愛が深
引っ越しで家のものを整理したときに、しまってあった
まったり、問題解決に向けた取り組みを考えることで、町
アルバムがたくさん出てきました。
の発展に協力するようになるのです。
ときの写真、祖母と箱根園に行
極的にエコ活動に取り組んだり、また公共機関のマナー向
ったときの写真、親戚と箱根の
上などにも影響があると思います。これが実現したとすれ
ホテルに泊まったときの写真。
ば、箱根は今以上に素晴らしい場所に変わることができま
「うちって、いつもレジャーは
す。
箱根でしていたんだね。」と母
そのために必要なのは、町の住民全体が、箱根を知る努
観光美化・自然愛護標語、作文、ポスターコンクール1等入賞者一覧
が言いました。たしかにその通りです。遠出をするほどお
力をすること。それはとても簡単です。まずは周りを見回
金も無いので、大体は近場で過ごすことが多かったな、と
してみたり、思い出したりしてみましょう。人が恋におち
思いました。でも、それが嫌だと思ったことはありません。
るのと同じように、ふとしたことで箱根を好きになるかも
むしろ、親から「芦ノ湖へ行こう。」と言われたときには、
しれません。その瞬間から、町はもう成長を始めているの
二つ返事で大喜びしていました。私のアルバムには、箱根
です。
すず
5
お つづみ み
わ
小堤美羽
せ
がわ たま
さか もと かん
「わけようよ
ごみもある」
こう すけ
き
年 長谷川珠希
◎鈴木悠介(箱根の森小1年)
へんしんできる
き
な
年
坂本観菜
年
森 千嘉良
年
勝俣友惟
年
佐藤礼佳
もり
ち
かつ また
さ
か
ゆ
とう あや
ら
い
か
はん
だ
おと
は
半田乙羽
さ
とう こう すけ
佐藤光祐
こ ばやし かい
と
小林魁斗
おか
だ
えい
き
岡田栄紀
きく がわ すず
か
菊川涼佳
お
がわ よし ちか
小川佳丸
お
がわ りょう すけ
小川僚亮
さか
い
ふみ
な
阪井文那
74
自治会をはじめ、各種団体の皆
さんにより、清掃作業が行われ
ました。
入りきらなくなったら、新しいものをあげますよ。」と付
すず
のぞみ
仙石原
小学校
仙石原
小学校
仙石原
小学校
恵明学園
小学校
箱根の森
小学校
湯本
小学校
箱根
中学校
箱根
中学校
箱根
中学校
各受賞者は次のとおりです。
︵敬称略︶
られました。「その中に拾ったゴミを入れてくださいね。
鈴木康介
だ
か
﹁箱根を大切にし美しくする﹂
ゴミ拾い当日。参加者には一人一枚ずつ、大きな袋が配
年
は
中学校
悲しくなりました。
山田 望
うち ぼり なつ
内堀夏華
学校名
貢献者表彰受賞者
◎大平台喜楽会
◎花アクト
◎恵明学園小学校
◎渡邉貞明︵宮ノ下︶
めんどくさいし。」その程度のものなのか、と、私は少し
年
箱根の森
小学校
恵明学園
小学校
箱根の森
小学校
恵明学園
小学校
湯本
小学校
箱根の森
小学校
箱根
中学校
箱根
中学校
函嶺白百合
学園中
氏 名
◎勝俣隆弘︵宮城野︶
ごみ減量貢献者表彰受賞者
か訪ねたのですが、全員参加はしないそうです。「だって、
鈴木悠介
年
標語の部 1等作品
ゆう すけ
1年
やま
んとなく、面白そうだな、と思い、参加することにしまし
た。一人だと心細い気がして、友達何人かにも参加しない
き
学校名
◎大平台自治会
◎箱根恵明学園
て、この町に生まれて良かったと感じました。
そんなとき、町内ゴミ拾いのお知らせがありました。な
氏 名
小学校
で体験した楽しかったことでいっぱいです。このとき初め
ポスターの部
標語・作文の部
区 分
このコンクールには町内の小 ・ なお、この日を中心に町内の
でしょう。それだけではありません。自然を守ろうと、積
中学校7校から、標語の部に
点、作文の部に618点、ポス
ターの部に489点の応募があ
りました。
その後、来賓の祝辞に続き、
の数々。家族で芦ノ湖に行った
観光美化・自然愛護標語、作文
する人が増えていけば、町のゴミの減量は容易に成功する
コンクール1等入賞者を代表し
て、鈴木悠介君︵箱根の森小一
年︶が標語を、鈴木康介君︵箱
根の森小三年︶と勝俣友惟さん
︵箱根中二年︶が作文を朗読し
そこには思い出がつまった写真
44
ました。
また、箱根ライオンズクラブ
知る、好きになる、活動するを繰り返すこの方法を実践
51
から緑化推進用の苗木が、町に
寄贈されました。
懐かしく思い開いてみると、
ポスターの部 等作品
◎阪井文那(箱根中 年)
※啓発用ポスターに採用します。
8月8日、温泉幼稚園屋内運
動場で地元自治会、小・中学生、
ユーモアあるキャラクターまで。多くのゆるキャラがいま
箱根みどりの少年団、町観光美
化パトロール隊など約300人
が参加し、﹁環境先進観光地 ―
箱根 第 回美化大会﹂が開催
されました。
ミは、私の体重よりも重そうな量になりました。緑がいっ
日頃、観光美化に功績のあっ
た方に感謝状が、ごみ資源再利
用に功績があった方に表彰状が、
ゆるキャラ」達。かわいらしいものから、話題性に富んだ
町長から授与されました。
また、今回で 回目を迎えた
観光美化・自然愛護標語、作文、
てしまいました。活動が終わり、最終的に全員で集めたゴ
ポスターコンクールで1等に入
賞した児童および生徒に、賞状
と記念品が授与されました。
日本各地で誕生し、ブームを巻き起こしている「ご当地
51
−
美しい箱根を守ろう
き添いのお兄さんが言ったのですが、内心、これだけ大き
環境先進観光地
箱根
回美化大会
勝俣友惟(箱根中2年)
第
知るから始まる活動の輪
広報 はこね 2013.September
4