「起きよ、光を放て!」

「起きよ、光を放て!」
―私たちが立ち上がると、主が私たちを通して輝きます―
「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り
/主の栄光はあなたの上に輝く」
(イザヤ 60:1)
2015 年の世界バプテスト女性部世界祈祷日プ
ログラムは「起きよ、光を放て!」のテーマの
下に新たな5年間の取り組みの第一歩を踏み出
します。今後5年間、学びを続けながら私たち
が立ち上がる時に、私たちの交わり、一致、公正、
奉仕を通して主が輝くことを確信します。
パッツィ・デイビス
世界バプテスト連盟
女性部主事
2015 年、国連は8つの「ミレニアム開発目標」(※)の完了にあたり、
これまでを振り返り、検討を行いました。目標はどこまで達成できたの
でしょうか。報告書『WOMEN'S WOMEN 2010』に私たちの活動の軌跡が
記されています。
健康関連の発展目標に関して言えば、すべての人びとの生活の質の向
上という観点で大きな役目を果たすことができました。過去数十年の間
に、世界全体における乳幼児死亡率の大幅な引き下げに成功しました。
しかしアフリカでは私たちの活動強化の努力もむなしく、依然として乳
幼児死亡率の高い状態が続いています。もう一つの、母体の健康増進に
関する目標の達成のためには、妊娠中のケアが満足に受けられること、
加えて出産時における熟練した助産師の立会いが不可欠です。調査結果
によれば、妊娠中にケアを受けられる女性の割合は増加したとは言え、
まだ十分ではなく、さらなる改善が必要です。
世界中の成人男女の識字率向上に関する目標に関しても、進展はある
ものの改善のスピードが遅い上、一様ではありません。しかし、女性が
-1-
相変わらず不利な情況に直面させられているという事実の反映として、
世界中に7億7千4百万人いる読み書きのできない成人のうち3分の2
は女性なのです。この状況は過去 20 年間変わっていません。
1990 年から 2010 年の 20 年間、世界全体の女性の就業率に変動はなく、
52%前後でした。アフリカとアジアの一部では女性の就業率は低いまま
であり、30%未満です。
世界的に、政府内で決定権を有する地位にある男女の比率は不均衡な
状態が続いています。女性の国会議員数は不当に少ないままであり、平
均して 17%の議席しか占めていません。
暴力にさらされている女性の割合は地域によって異なっていますが、
統計によれば、女性に対する暴力は全世界的な現象であって、女性はさ
まざまな形の暴力の対象になっています。家庭の内でも外でも、肉体的、
性的、精神的、経済的暴力に苦しんでいます。女性に対する暴力の加害
者で一番多いのは、もっとも密接な関係にあるパートナー(夫、ボーイ
フレンド)なのです。
劣悪な生活社会基盤や居住環境、さらに自然災害が、低開発国の女性
を極端に苦しめ、無報酬で働かされたり、健康に問題を抱えていたり、
生存の危機にさらされたりしています。アフリカのサハラ砂漠以南の
国々では、農村部の住民の半分以上、都市部の住民でも4分の1以上が
飲み水を手に入れるのにさえ苦労しています。
世界には、家庭の貧困や恵まれない生活境遇によって、しばしば男性
や少年よりも女性や少女に重い負担がのしかかっている地域がありま
す。一人暮らしの場合、貧困率は男性よりも女性の場合の方が高いので
す。
始めに「どこまで目標を達成できたのか」と問いましたが、主の光を
輝かせるために、私たちはどこでどのように立ち上がるべきか。答えは
これからの5年間のBWA女性部世界祈祷日プログラムを遂行する中
で、私たちが立ち上がり、光を放ち続けることによって与えられます。
冒頭のみことばは、私たちに「立ち上がって、すべての人に見えるよ
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うに私たちの光であるイエス・キリストを輝かせなさい」と命じていま
す。祈りましょう、そして主のために光り輝きたいとの願いをもって前
進しましょう。
※ 2000 年9月、ニューヨークで行なわれた「国連ミレニアム・サミット」で日本を含む
189 ヵ国が採択した「国連ミレニアム宣言」を受け、2015 年を達成期限とした8つの目標
のこと。①極度の貧困と飢餓の撲滅、②初等教育の完全普及の達成、③ジェンダー平等推
進と女性の地位向上、④乳幼児死亡率の削減、⑤妊産婦の健康の改善、⑥HIV/エイズ、
マラリア、その他の疾病の蔓延の防止、⑦環境の持続可能性確保、⑧開発のためのグロー
バルなパートナーシップの推進 の目標の下には具体的な 21 のターゲットと 60 の指標が
設定されています(詳しくは外務省ホームページなどをご覧ください)。
「起きよ、光を放て!」
世界中のバプテスト教会の女性たちがBWA
女性部世界祈祷日を祝うために再び一堂に会し
ます。この日はいつも特別な日です。皆で祈り
ささげるために集まり、自分たちの働きを振り
返り、また、世界各地で主に仕えるために立ち
上がった女性たちのライフ・ストーリーに触れ
る機会にも恵まれます。世界中どこでも彼女た
ちの奉仕の業を通して神さまの存在が光り輝き、
その働きを私たちの祈りと献金が支えているの
です。BWA女性部世界祈祷日に、私たちは光
ラケル・コントレラス
世界バプテスト連盟
女性部会長
を放つために集まるのです。
「起きよ、光を放て!」という主の召しは主に仕えるようにとの呼びか
けです。次の5年間、私たちはこのテーマを掲げていきます。身体の具
合がどうであれ、信仰歴が長かろうが短かろうが、どこに住んでいよう
とも、主のご用のためにもっと働こうと、私たちは、皆、立ち上がるこ
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とができるのです。
イエス・キリストは「わたしは世の光である」と言われました。キリ
ストの光は私たちが他者への奉仕を通して主に仕える時に輝きます。キ
リストはさらに「あなたがたは世の光である」とも言われました。私た
ちに内在するキリストの光が私たちを通して輝くのです。
この会場を去る時に、皆、どこに行こうともそれぞれの場所に出て行っ
てキリストの光を輝かせようと、お互いに呼びかけ合おうではありませ
んか。
この集会が皆さまにとって恵みに満ちあふれたものでありますよう
に、そしてまた、世界中の姉妹との霊的連帯のもと「立ち上がって光を
放て」との神さまからのチャレンジを受ける機会となるようにお祈りし
ます。
-4-
聖書研究1
「…彼女はすぐに起き上がって一同をもてなした」
38 節「イエスは会堂を立ち去り、シモンの家に
お入りになった。シモンのしゅうとめが高い熱
に苦しんでいたので、人々は彼女のことをイエ
スに頼んだ」
39 節「イエスが枕もとに立って熱を叱りつけら
れると、熱は去り、彼女はすぐに起き上がって
一同をもてなした」
(ルカによる福音書4章 38 ∼ 39 節)
ラケル・コントレラス
主イエスの地上での牧会活動を特徴づける最
世界バプテスト連盟
女性部会長
もうるわしいことの一つは、主の女性への関わり方です。主は女性にや
さしくて思いやりに満ちた方だっただけでなく、何よりも敬意をもって
女性に接してくださいました。私たちはこのことを聖書の物語にある主
と女性たちとの出会いの中に見ることができます。
本日取り上げる出会いの中で、私たちが見るのは、これらの主のなさっ
た行為が当時の人びとにとっては極めてなじみのないものだったという
ことです。主がパレスチナの埃っぽい道を歩かれた当時、主は愛と恵み
のメッセージと共に神の国の真理を説明されただけでなく、実際の行動
を通してそれらを実行されました。そしてそれは当時の社会的行動に具
体的な変化をもたらしたのです。
その土曜日の午後、主イエスがカファルナウムのシナゴーグ(ユダヤ
教の会堂)で教え、病いの男をいやされた後、ペトロは休むために主と
他の弟子たちを自分の家に連れて行きました。着くやいなや彼らは、シ
モン・ペトロのしゅうとめが病気であることを知らされました。
-5-
しゅうとめはおそらくは夫を亡くしており、高齢者特有の事情を抱え
ていた人のようです。しかし彼女が家族に大変愛されていた人であった
ことは、人びとが彼女のことをすぐに主イエスに伝えたことで分かりま
す。彼らはしゅうとめを気づかい、とても心配していました。同じ日の
けが
朝、主は汚れた霊に取りつかれた男をいやされたので、彼らは主がいや
す力を持っておられることを知っていました。そして、多分、同じいや
しの業をこのしゅうとめにしてくれるだろうという期待も持っていたの
です。
その当時、熱を伴う病気は大変深刻なものでした。医療がきわめて原
始的であった時代、熱は死に至ると考えられた病いでした。興味深いの
は、(著者である)親切で思慮深い医者ルカが、しゅうとめの熱の状態
を表すのに、わざわざ「高い熱があった」と記していることです。マタ
イ8章 14 節には彼女が床に寝込んでいたとあり、その病状は細心の注
意を要する状態だったことが分かります。
発熱は病人に普通大きな不快感を与えます。骨の痛みを伴い、病人は
弱さと不調に悩みます。主イエスの時代の社会の中では、病気になった
人びとは周囲の者から退けられ疎まれるというとても困難な状況に置か
れました。
主イエスは、しゅうとめの状態に気づいた時、ただちに彼女の傍らに
行かれることで、あらゆる社会的な因習を打ち破られました。当時病人
に対してこのようなことをする人はいなかったからです。マタイ8章
15 節には、主イエスが彼女の手に触れたとあります。病になって以来、
愛する家族たちからも触れてもらうことができなかった女性にとって、
この行為は何と大きな愛のしるしだったことでしょう。今、彼女は、主
イエスが限りないやさしさをもって自分の手に触れておられるのを感じ
ていました。そして彼女は知ったのです。主イエスこそ、愛の神その方
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であることを。
主イエスはしかし、愛の神であると同時に力の神でもありました。主
は、ただ彼女の床の傍らに行って彼女にやさしく触れただけでなく、熱
を叱りつけられたのです。すると熱はすぐに彼女から去りました。これ
は主の持つ超自然的な力を示しています。主の力が及ぶ時、何ものもそ
の力から逃れることはできません。私たちが真心からの信仰をもって主
のもとに近づく時、主は悲劇さえも祝福に変えることがおできになるの
です。奇跡とはそれ自体が目的ではありません。奇跡は神の恵みが表さ
れる一つの道筋なのです。
この奇跡の物語はペトロのしゅうとめの肉体的な健康の回復で終わっ
ていません。強調されているのは、
「彼女はすぐに起き上がって一同を
もてなした」という特別な生き方そのものです。更に奇跡それ自体より
重要なのは、神がその奇跡を起こす目的にあります。神は、神に仕える
ために私たちを招かれるのです(※)。
この女性はほんの少し前まで弱く体調も悪く、床で寝込んでいました。
しかし主の言葉にふれただけで、彼女は今や立ち上がって一同をもてな
し、つまり一同に仕えて奉仕しているのです。これこそが奇跡です。
この女性が仮にもう少しだけ床に寝たままでいたとしても、人びとも
それを理解したでしょう。でも主がなしてくださったことへの感謝から、
彼女は立ち上がり、仕えることによって輝きだしたのです。
テモテへの手紙 二 1章9節にはこうあります。
「神がわたしたちを救い、聖なる招きによって呼び出してくださったの
は、わたしたちの行いによるのではなく、御自身の計画と恵みによるの
です」。
※「もてなした」のギリシャ語はディアコネオーで「仕えた」が原意。
英語でも serve。従って、この節は「彼女はすぐに起き上がって一同に
仕えた」と訳せる)
-7-
神は私たちが聖なる生き方をするために私たちを招かれました。この
聖さは聖い奉仕と言い換えられます。私たちが覚えておくべきことは、
奉仕するから救われたのではないということです。そうではなく、私た
ちは、奉仕するために救われたのです。神の国において奉仕の場を持つ
ならば、私たちの人生に意味と目的が与えられるのです。
私たちは神が私たちになしてくださったことのゆえに、喜びと感謝を
もって神に仕え、奉仕します。私たちの命は神からいただいた命です。
それゆえ、私たちが他者に仕えて奉仕する時、私たちは主に対するよう
に行うのです。主イエスはマタイによる福音書 25 章 40 節で言われまし
た。「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一
人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」。
私たちを輝かせるのは、主に仕える奉仕です。主イエスは言われまし
た。「あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることがで
きない。また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上
に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。そのよう
に、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの
立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためであ
る 」(マタイ5:14 ∼ 16)。
私たちは主のために起き上がって、輝くことが必要です。私たちが他
者に仕える時、私たちは主に仕えているのです。ある人が言いました。
「真
に価値ある人生とは、他者に仕えて生きる人生である」。
起き上がって、輝きましょう!・・・そして仕えましょう!
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聖書研究2
「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り/主の栄光はあなたの上
に輝く」(イザヤ 60:1)
誰も暗闇を歩きたいと思う人はいないでしょう。光は私たちの友です。
光は私たちが進む道を照らします。イザヤ書 60 章1節は、これからの
5年間、私たちが主題聖句とするみ言葉です。
光は、イルミネーションにもなりますし、輝き、喜び、日の出ともな
ります。光は私たちが憂鬱になる気持ちを乗り越える助けとなります。
科学者でさえ、年間の中で日照時間の少ない時期に、うつ病や自死も増
えるとも言っています。
聖書は、光を、福音をあらわすものとして用います。詩編 27 編1節
では、「主はわたしの光、わたしの救い」と言っています。主イエスは
この闇の世に「世の光」となるために来てくださいました。
「わたしは
世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨ
ハネ8:12)。
私たちが主の光を人生に受け入れる時、私たちの人生に主イエスの光
が働いているのを知ることになり、自然に光を輝かせることができるよ
うになるのです。
私たちは他の人たちの人生を照らす光となる女性になれるのです。私
たちは、暗闇や悲惨のある困難なところを照らす光となることができま
す。なぜなら、神の光が私たちの人生を輝かし、私たちを通して、闇の
中を歩む人たちを照らすことができるからです。マタイによる福音書
13 章 43 節で言っているとおりです。
「そのとき、正しい人々はその父
の国で太陽のように輝く」。
イエス・キリストはさらに直接的に言っています。
「あなたがたは世
の光である」
(マタイ5:14)。ですから、私たちはいつも輝くための備
えをしていなければなりません。別の言い方をすれば、私たちは、キリ
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ストの光を私たちの中で生き生きと輝かし、それによって他の人たちが
キリストの光のもとを歩くことができるようになるのです。
旧約聖書にこの真実が明らかにされている物語があります。列王記下
5章1∼ 19 節に見つけることができます。この物語は、ナアマン将軍
の妻の世話をしていた少女の物語です。彼女は遠くのイスラエルの国か
ら捕虜として連れて来られ、奴隷として権力ある人の家に仕えていた貧
しい少女でした。彼女は両親からも、彼女の伝統からも、彼女の言葉か
らも、彼女が親しんできた食べ物からも引き離されていました。なによ
りも、彼女が連れて来られた国は、彼女が知っている神を礼拝する国で
はありませんでした。彼女はこの物語で重要な役割を果たしていますが、
名前も残されていません。この少女について聖書に言及されていること
はわずかです。しかし、彼女の毅然とした姿や誠実な思いは、彼女の伝
えたことが女主人を動かし、重要な人物であるナアマンの人生の物語を
変え、同時に国の歴史を変えていったのです。この少女と真実の神との
関係を鏡に映しているような彼女の性質により、彼女の伝えた言葉はナ
アマン将軍にも、さらにアラムの王にも真剣に受け止められました。ア
ラムの王は、敵国であったイスラエルの王に手紙と贈り物を送り、それ
によって、預言者エリシャは、アラムの軍司令官の病をいやすことがで
きたのです。この少女が勇気をもって彼女の主人たちに神がどのような
方であるかを伝えていました。神の力により、ナアマンは自分が癒され
た後、このように告白するに至ります。「イスラエルのほか、この世界
のどこにも神はおられないことが分かりました」(王下5・15b)。
この少女は、今日においても、私たちにとって驚くべき実例です。困
難のただ中にあっても私たちは、この少女のように、試練の時でさえも、
輝きを放つことができるのです。私たちは他の人たちに、キリストこそ
まことの光であると分かち合うことができるのです。
主イエスは、闇に満ちたこの世に来られ、世の光となられました。そ
して、主は私たちを呼び出してくださいました。私たちが輝き、それに
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よって他の人たちが光の中を歩むことができるようにと。
私は皆さんがこの少女のように生きることを試してみることをお勧め
します。彼女はたとえ非常に困難な状況にあっても、神にある信仰を鏡
のようにあらわし、預言者エリシャが必要なことをなしてくれると勧め
ました。彼女の意見は尊重され、受け入れられ、実行されたのでした。
私たちはいつも、私たちの人生の中で喜んでキリストの光を輝かせな
ければなりません。マタイによる福音書5章 16 節で主イエスが私たち
に強く勧めているとおりです。
「そのように、あなたがたの光を人々の
前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたが
たの天の父をあがめるようになるためである」。
私たちへの招きは常に、「起きよ、光を放て」です。これによって他
の人たちが自らの闇を乗り越え、神に栄光を現わすのです。
私たちの神が、私たちを助け導き、起き上がり、光を放ち、他の人た
ちが神を知り、栄光を神に帰すことができますように。
-11-
証し
イリー・コーダ師(モルドバ共和国)
イリー・コーダ師は、モルドバのバプテスト教会
の牧師です。コーダ師は、女の子が人身売買の犠
牲にならないよう、それを阻止する活動にその生
涯と資産をささげています。彼は、人身売買の標
的になりそうな、その多くは孤児院から巣立った
ばかりの少女たちを保護するシェルターを開設し、
住み込みで教育をし続けています。さらに、都市
部の学校に通う子どもたちが休日や週末を過ごすための宿泊施設も運営
しています。また放課後の活動やサマーキャンプ・プログラムのための
コミュニティ・センターも作り、500 人以上の子どもたちに学習指導を
行なっています。その結果、その地域の子どもの人身売買の危険性が減
少しました。
コーダ師はまた、危険にさらされている少女たちが職業専門学校や大
学に行けるよう奨学金も設立しました。
さらに温室栽培など小規模な事業を開発し、地域に住む少女や女性に
働く場を提供し、収入が得られるよう、そして自分で自分の子どもの世
話ができるようにしました。
次に、子どもセンターの建物を使って、老人介護プログラムも立ち上
げました。老人たちはそこで食事を共にし、交流し、まるで孫との時間
を楽しむように子どもたちと過ごします。
コーダ師はこれらのさまざまな奉仕を自分の生命を危険にさらしなが
ら行ってきています。というのも、人身売買業者は孤児院から直接女の
子を勧誘していて、彼の運営する施設やそれに連なる活動が彼らの仕事
を妨げているので、彼は脅迫の対象となっています。彼の勇気は「愛は
恐れない」という聖書のみ言葉に根ざした信仰からきています。
ヨーロッパバプテスト連盟は、「イリー牧師はマフィアからの脅しに、
-12-
知恵、機転、勇気、透明性をもって対処しています。彼は神さまから自
らの人生に課せられた使命を理解し、自分を愛し、救ってくれたお方の
声に従うために、あらゆるリスクに立ち向かう意志を持っています」と
紹介しています。
人身売買と対決する一方、コーダ師は地元の教会を牧会し、国内に新
しい教会を生み出しています。
「イリー・コーダ師は、み言葉を語るだけでなく、み言葉を真正に、物
静かに、慎み深く、自らを誇示することなく生きている人です」とロー
ラ・ベセルは述べています。彼は性風俗産業に送り込まれて性の奴隷と
される最悪の人生から無数の子どもたちを救い、ローラを始めとする多
くの人びとに感化を与え続けています。
イリー・コーダ師はBWAの 2014 年度デントン & ジャニス・ロッツ
人権賞を受賞しました。
セラ・コイヤ(パプアニューギニア独立国)
セラ・コイヤは、パプアニューギニアの西
部山岳州マルベイェ地区のバプテストのクリス
チャン家庭で生まれました。彼女はイエス・キ
リストを自分の救い主として受け入れています。
2003 年、最初の結婚をしてから、ティンス
レー・ルーラル・バプテスト病院でHIVと結
核に感染しているという診断を受けました。そ
れが判明し重篤な症状で入院した途端、夫をは
じめほとんどの親族から拒絶され非難されまし
た。当時は抗レトロウイルス薬はありませんで
した。何度も病状が悪化し、治療のために病院
の入退院を繰り返しました。
彼女を受け入れ、看病してくれたのは叔父と
その妻で、現在「真の友」という働きのコーディ
-13-
ネーターをしているスーザン・コイヤでした。夫妻はセラが必要として
いた霊的・身体的援助を与えました。セラは、叔父とスーザンから世話
を受けながら、ゆるしを請い、悔い改めました。適切なHIV治療薬が
用いられない状況の下で、癒してくださるのは主だけであると心から信
じ、彼女が生き残るために親身になって必死に祈ってくれる家族に助け
られながら、セラは主なるイエス・キリストへの信仰を強めていきまし
た。
2004 年、バプテストの宣教師でもあるオーストラリア人医師がティ
ンスレー病院に来ました。抗レトロウイルス療法(ART)の研究をし
ながら国中を回っていた人でした。彼はセラに、ラエに行ってARTに
よる治療を受けるよう勧めました。そこでセラはラエまで出かけ、再
度、結核とARTによる治療を受けるため4ヵ月間入院しました。モロ
ベ州ラエでは、山岳地方ではまだ行なうことのできなかったARTによ
る治療が可能だったのです。セラはその病院でARTによる治療を受け
た 12 番目のHIV患者となりました。マウント・へーガン病院HIV
/ART治療センターが設立されるまで、セラは何度もラエまで通い、
治療と投薬を受け続けました。
2005 年から 2007 年まで、セラはマウント・へーガン地区に住むたく
さんの女性HIV感染者に対し神さまの癒しのわざの証人として大きな
働きをしました。スーザン・コイヤは、セラ
が罹患する前からパフアニューギニアバプテ
スト連合(BUPNG)のHIV部会の協力
の下で活動しており、HIVに関する豊富な
知識を用い、セラとセラの証しに導かれた他
の7人の女性のケアをしました。スーザンの
ケアとは、霊的なカウンセリングをして、共
に祈ることです。その中で数人の患者がキリ
ストを受け入れました。
2008 年、パフアニューギニア・バプテス
叔母のスーザン・コイヤ(左)
ト連合のHIV問題担当者がHIV感染者ケ
とセラ。
-14-
アの必要性を認め、ケアを実施しているグループの活動を「真の友」と
名付けて公認し、栄養状態の改善のため月々の資金援助を開始しました。
セラの素晴らしい証しの働きによって、「真の友」の活動対象となる女
性感染者数は 30 にまで増えました。しかし、資金不足によってこのさ
さやかな援助の対象から外された女性が 10 名います。セラはその人た
ちのことを心配しています。彼女たちが自分や周りの人の命を、再び、
霊的・肉体的に滅ぼさないように、そして「真の友」の活動対象になれ
るように熱心に祈り続けています。
セラは証しを続けることにより、女性患者の霊的・肉体的癒しのた
めに奉仕し、
「真の友」で定期的に霊的・肉体的カウンセリングを受け
るよう導いています。さらにBUPNGのHIV部会事務局で補助ス
タッフとしても働いています。また、収入につながるハンドクラフト作
りグループの活動にも関わり、「ビラム」というパプアニューギニア特
産のバッグなどを作っています。彼女は、無限の愛と命を賜り、すべ
てを可能にしてくださった恵みの主である神さまを、個人としてまた
BUPNGの活動を通して、賛美していきたいと願っています。
最後になりましたが、セラは、主から与えられた使命、それを行うこ
とよってやがて天にて報われることとなる務めを見つけたのです。彼女
は自分の身に起こったことすべてのことに感謝しています。他の女性た
ちを救うために神さまが自分を用いてくださっていることを確信してい
ます。栄光が神にありますように!
南部アフリカ地方連合会長
ローズ・ザバニ(ザンビア共和国)
アフリカ女性連合(BWUA)は、私ローズ・ザ
バニと、私の国ザンビアが、キリストに在って成
長することを手助けしてくれました。ザンビアは
アフリカ南部にある内陸国で、北はコンゴ民主共
和国、北東はタンザニア連合共和国、東はマラウィ
-15-
共和国、南はモザンビーク共和国、ジンバブエ共和国、ボツワナ共和国、
ナミビア共和国、西はアンゴラ共和国と国境を接しています。
BWUAは、ザンビアバプテスト女性連合(ZBWA)を立ち上げ、
それによって平和と愛と統一をもたらしてくれました。BWUAの会長
は、ザンビアを訪問した際、女性たちに情報技術を使えるようになるた
めの訓練を受けるように奨励しました。今ではザンビアのバプテスト女
性たちはインターネットを使った情報のやり取りができるようになって
います。
BWUAは世界バプテスト連盟女性部世界祈祷日とアフリカ祈祷日
(AFRICAN DAY
OF
PRAYER) の活動に力を入れています。ザンビアの女性た
ちは、そのために祈り、より多くの献金をささげています。BWUA広
報部門はザンビアの女性たちに常に情報を送ってくれます。また他のア
フリカ諸国のバプテスト女性たちとの間で自分たちの活動について、情
報交換を行う手段も提供してくれています。
BWUAは、ザンビアのバプテスト女性たちが経済的な力をつけ、農
村部の住民・集落の貧困撲滅を目指すプロジェクトを立ち上げるよう援
助してくれました。多目的センターが設立され、女性や若者が生活の糧
を得るための、いくつかの技能訓練コースが設けられています。
BWUAの指導によって、私ローズ・ザバニはより良きリーダーとな
るよう成長させていただき、現在、アフリカ南部全体の代表を務めてお
ります。
-16-
世界祈祷日とささげものを覚えて
祈りは、私たちの信仰生活の大変重要な部分を
占めており、BWA女性部の確かな中心を成して
います。祈りは、まさにBWA女性部の歴史を貫
いてきた糸です。私たちの祈りのパートナーシッ
プを継続し、年に1度の世界バプテスト連盟女性
部世界祈祷日をずっと大切に守ってきました。
どうしてそれが可能だったのでしょう。世界バ
プテスト女性部祈祷日の始まりは 1948 年に遡りま
す。第二次世界大戦の終結後、イギリスのロンドン
ダナ・グルーバー
世界バプテスト連盟
女性部書記/会計
に 19 名のバプテスト女性が集まって、主の祈りを共にすることから始
め、続く3日間のうちにヨーロッパ・バプテスト女性連合を立ち上げま
した。それ以降、彼女たちは祝福された集会を開いて共に祈る機会をも
つようになりました。1950 年、バプテスト世界大会に 13 ヵ国の代表が
集まった際に、ヨーロッパ・バプテスト女性連合の活動が紹介されまし
た。すると直ぐに、毎年 12 月第1金曜日を世界祈祷日とする決定がな
され、1950 年 12 月1日に第1回が開催されました。当時は、情報の伝
達手段が限られており、このことを、容易に、迅速に、伝えることがで
きなかったため、参加者は多くありませんでしたが、世界祈祷日の活動
は、年を追うごとに広がりました。世界祈祷日の集会に参加するために
バスに何時間も揺られてきたという人びと、何日も歩いて到達したとい
う人びとまでいる、という話を聞くと本当に頭が下がる思いです。信仰
の友と時間と祈りを共にするという経験は何ものにも代えられません。
科学技術の発達のおかげで、より多くの資源や情報へのアクセスが容易
になったので、
世界祈祷日のさまざまな守り方が可能となりました。フェ
イスブックなどのソーシャルメディアを活用し、世界中で行われている
活動を共有し合い、互いに繋がることもできるようになりました。
世界祈祷日のもう1つの大切な活動は、献金を通じた神の国への投資
です。世界祈祷日献金の半分は各大陸連合に、残りの半分はBWA女性
-17-
部に送られます。BWA女性部の主たる活動資金が世界祈祷日献金であ
ることや主たる資金源を世界祈祷日献金に頼っている大陸連合が多いと
いう事実をご存知ない人もいらっしゃるかも知れません。しかしながら、
世界祈祷日献金は、大陸連合とBWA女性部の活動資金になるだけでは
なく、宣教活動の資金としても使われているのです。皆さまの献金は、
実際に2種類のプロジェクトを支えています。各々の大陸連合は地域に
おけるプロジェクトを選定し、BWA女性部も独自にプロジェクトの選
定を行います。あなたの献金が世の中に変革をもたらすのだと考えてみ
てください。私たちが少しばかりと考えるものであっても、それを用い
て神さまは多くのことができるのです。聖書の中にある「パンと魚」の
話を思い出してください。あれほどわずかなものが何千人もの人を満腹
にし、その上余りも出たのです。それは寛大な心を持った少年のささげ
ものであり、神さまはそれを祝福されたのです。
BWA女性部が、今年の世界祈祷日献金の対象として選んだプロジェ
クトの中には、モルドバの社会福祉プロジェクトの基金の支援、パプア
ニューギニアのHIV/AIDSに感染した女性を支援するプロジェク
ト、アフリカにおけるバプテストの女性リーダー養成プロジェクトが含
まれています。
近年、支援対象となったのは、女性と子どもの教育プロジェクト、飢
えている女性や子どもを対象とする食事提供プロジェクト、虐待を受け
た女性や子どものためのシェルター建設プロジェクト、リーダー(とく
に若い女性)の訓練プロジェクト、農業や縫製の技術教育プロジェクト
などです。これらのプロジェクトは、生活の質の向上とリーダー研修の
ための身体的・精神的必要に応えるものという点に重点を置いて選ばれ
ました。
私は、過去数年間に、他の役員たちと一緒に数多くの世界祈祷日プロ
ジェクトを視察する機会を与えられました。ナイジェリアでは農園を訪
れ、女性たちが農業を学び、健康的で新鮮な野菜を収穫して食べ、また
売って現金収入を得ている様子を見ることができました。チリでは、同
国の女性連合が運営する老人ケアハウスを訪問し、身寄りのない高齢者
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の方がたに必要な世話を提供している現場を拝見しました。介護者の女
性たちが信仰の先輩たちに尊厳と愛をもって接している様子はとても心
温まるものでした。タイでは難民キャンプに行き、世界祈祷日献金の援
助で購入したミシンが活用されている様子を見ることができました。難
民の女性たちが縫製技術を学び、ミシンを使って手工芸品を作って売る
ことが可能になったので、家庭の収入が増えていました。これらのプロ
ジェクトは人びとの生活に変化をもたらしています。あなたの献金、世
界中からささげられた献金が変化を起こしているのです。あなたの祈り
が変化を引き起こすのです。
2015 年の世界祈祷日には、どのようなやり方であってもご自分にで
きる形で参加し、70 年近く前に一堂に会して祈り合ったヨーロッパの
バプテスト女性たちに思いを馳せていただきたいと思います。彼女たち
の起こした変化は本当に素晴らしいものでした。一人ひとりが神さまに
心を開いて、寛大な心で祈りと献金をささげましょう。
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2015 年 世界祈祷日プロジェクト
1 プロジェクトの名称:ベタニア基金
国 :モルドバ共和国
責任者:イリー・コーダ
役 割: 牧師、ベタニア基金の創設者
プロジェクトの説明:
この基金の目的は、モルドバ共和国全体にお
ける社会福祉関連プロジェクトの開発です。
人身売買の阻止、孤児院や寄宿学校の子ども
たちの社会・家庭への受け入れ、里親制度、危機に面した子どもたちの
託児所、高齢者向けのデイケア・プロジェクトの開発を進めます。
2 プロジェクトの名称:真の友
国 :パプアニューギニア
責任者:スーザン・コイヤ
役 割:「真の友」のコーディネーター
プロジェクトの説明: 「真の友」は、HIV/AIDSや結核に
感染している女性たちを支援するプログラ
ムです。そのような女性たちに正しい栄養
の摂り方、積極的な生き方、定期的な霊
的・身体的カウンセリングを教えています。女性たちは、収入につなが
るハンドクラフト作りの仲間になり、パプアニューギニア特産のバッグ
などを作っています。現在、「真の友」プログラム参加者は30人です
が、資金不足が原因で参加できずにいる人が10人います。
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3 プロジェクトの名称:アフリカ女性連合(BWUA)の
リーダー養成
大 陸:アフリカ
責任者:ジョイナ・ドゥルラ
役 割:アフリカ女性連合(BWUA)会長
プロジェクトの内容:
BWUAの4地方連合の女性リーダーの養成と
新しい女性団体の組織化のための支援に加え
て、地域グループやコミュニティーにおける貧
困撲滅のために。女性の経済力を向上させる新しいプロジェクトの発足
を支援します。
4 プロジェクトの名称:大陸連合特別プロジェクト基金
責任者:BWA女性部執行委員会
プロジェクトの内容:
この基金は、大陸連合が企画する特別プロジェクトの助成、または大陸
連合自体への助成金として使われます。
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2015 年 祈りの課題
アフリカ女性連合(BWUA)
1.西アフリカにおけるエボラ出血熱が完全に根絶
されるように。
2.大学を卒業しても雇用のない人びとがアフリカ
のほとんどの国々にいます。そのような人びと
のために。
3.中央アフリカ共和国、スーダン共和国、マリ共
和国、コンゴ民主共和国、ギニアビサウ共和国
の諸国における政情安定のために。
4.ナイジェリア北部を始め西アフリカ諸国で、ボコ・ハラムによる暴
動の影響を受けている人々のために。
5.アフリカのすべてのバプテスト指導者たちが、限りある天然資源を
賢く管理するために、使用の優先順位を注意深く選択できるように。
6.非伝染性の病気の上位を占める高血圧症、脳卒中、糖尿病、癌、 HIV/AIDS、結核、マラリアなどで苦しんでいる人びとのた
めに。
北アメリカ連合(NABWU)
1.北米の女性たちが、主イエスの名によって迫害
を受けている人びとを覚えて絶えず祈り、具体
的な支援を行うことができるように。
2.バプテストの女性たちと諸教会が、毎年北米に
やって来る多くの難民や移民の人びとに対して、
キリストの心に倣うもてなしの思いを表すこと
ができるように。
3.北米の人びとが、与えられている膨大で豊かな
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天然資源の賢い良い管理者(スチュワード)となり、困窮にある人
びとに対して惜しみなく分かち合っていけるように。
4.会員が減少しているバプテストの女性会や諸団体が、刷新と再活性
化のために、神の示される方向性を見出すことができるように。
5.少年少女や青年たちが、信仰の旅路において絶えず成長し、キリス
トの似姿となるよう歩み続ける意志を持つことができるように、と
りわけ社会の中にある信仰に敵対するプレッシャーや考え方に抗い
つつ歩むことができるように。
6. 北米のすべてのバプテストたちの霊的形成のために。彼・彼女らが、
言葉と行いの両方において主イエスの情熱を自らが具体的に示し続
けていけるように。
ラテンアメリカ連合(UFBAL)
1.各国の女性連合組織の指導者たちが、其々の地
域の女性会組織を励ます良いプランやプロジェ
クトを企画することができるように。
2.少年少女のミッション教育の刷新のために。ラ
テンアメリカ全土の各地域の諸教会にさらに多
くの若者たちが参加するように。
3.ラテンアメリカ連合が、UBLA(BWAのラ
テンアメリカ地域)の伝道及び宣教訓練プログ
ラムを支援していけるように。
4.2016 年9月1∼4日に開催されるラテンアメリ
カ大陸連合指導者研修会の準備と企画のために。
5.自分たちの国の中で、貧困、非識字、飢餓の撲滅、及び霊的な必要
のために働いているバプテスト女性たちのために。
6. 創立 60 周年の大陸連合の歴史を主に感謝すると共に、今後もラテ
ンアメリカ連合がバプテスト女性会の働きを通して主に仕えていく
ことができるように。
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アジア女性連合(ABWU)
1.インドネシアのバプテスト諸教会が調和と一致の
内に、2017 年度アジア太平洋地域バプテスト大会
及び 2018 年度アジアバプテスト女性大会の開催を
準備していくことができるように。
2.パキスタンの人びとに、苦難の時も順境の時も変
わらず主を証しし、伝道していく機会が与えられ
るように。
3.香港の諸教会が、政治的状況の如何によらず、キ
リストがもたらす平和を勇敢かつ大胆に宣言する
ことができるように。
4.スリランカのバプテスト女性会が、全年齢層の人びとにキリストの
福音をたゆまず分かち合っていけるように。
5.日本のキリスト者たちが、苦難の時にあってどのように自国の人た
ちにキリストを伝えるか、伝道の創意工夫を求めていけるように。
6. 2013 年にハイヤン台風(フィリピン)で大きな被害を受けた地域に、
新しい教会が続けて起こされ教会組織に至っています。この恵みを
主に感謝しましょう!
カリブ海女性連合(CBWU)
1. 主のために献身して意欲的に働く奉仕者がもっ
と起こされるように。
2.カリブ海地域に住む希望を失った人びとに聖霊
が新しい息吹を与えて力を満たし、彼・彼女ら
が主の働きに邁進できるように。
3.性奴隷として売られている女性たちが解放され
るように。
4.カリブ海地域で勃発する病気の流行に主が介入
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してくださり、それを止めてくださるように。
5.地域の諸島部で働く女性会組織の会長や役員たちが、自分たちに与
えられた役割は神の召しによることを覚えて働くことができるよう
に。
6.家族、とくに若者たちの倫理道徳の意識が向上し、彼・彼女らがす
べてを主にささげて生きることができるように。
ヨーロッパ女性連合(EBWU)
1.無意味な戦争や争いの持つ悪魔性が抑えら
れ、政治的、経済的、社会的な諸課題、ま
た紛争の解決や交渉のためにふさわしい方
法が見出されるように。
2.主がヨーロッパの女性たちをそれぞれの国
や地域、また家族の中で平和を実現する者
として用いてくださるように。
3.女性たちと家族のため、とくに青年男女や
少年少女が、単に物を所有することではな
く、もっと深くて意義のある価値観を持つ
ことができるように。
4.主がヨーロッパの女性たちにビジョンを与え、現代社会が抱える
チャレンジに対応していくためのふさわしいあり方が示されるよう
に、そしてさらには諸教会の女性たちの間にキリストにある交わり
を建て上げていく方法が示されるように。
5.平和のない国、すなわち貧困であり、仕事がなく、未来への希望が
持てない国に暮らしている女性たちのため、また子どもたちと若者
たちのために。
6.奉仕者の女性たちのために。彼女たちが主の祝福を経験することに
よって力強くあり続け、それによって彼女たちが自分の隣人や兄弟
姉妹に仕える種々の働きを新たな決意を持って続けていけるように。
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南西太平洋女性連合(BWUSWP)
1.オーストラリアのバプテスト女性たちのために。
彼女たちの目が常に神に置かれ、この広大な南
の国にリバイバルが起こされるように。
2.パプアニューギニアのバプテスト女性たちのた
めに。彼女たちの働きがこの起伏多い遠隔地の
国全体に広がり、主にあるすばらしい一致を経
験できるように。
3.遠隔地の農村地帯に住むフィジーのバプテスト
女性たちのために。距離的に孤立はしていてもそれにめげずに主に
あって力強く進み続け、信仰の道を走り続けることができるように。
4.西パプアの女性たちが、大部分がムスリム教徒である地域において、
キリスト者として生きていけるように。
5.ニュージーランドのバプテスト女性のために。神が、若い女性たち
の心を動かして、種々の世代の人びとと共に働く指導者の働きに、
また伝道牧会の働きに用いられるように。
6.BWUSWPの指導者チームのために。美しい南西太平洋地域で、
女性たちとつながり、女性たちを支え、女性たちのために祈る働き
を覚えて。
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BWAのために
1. 2015 年度のBWA世界大会で選出された新しい会長ポール・ムジ
ザ氏のために
2.BWA総主事のネビル・カラム氏のために。
BWA女性部役員のために
1. 2015 年度のBWA女性部指導者研修会において選出された新しい
BWA女性部会長クセーニャ・マグダ氏(クロアチア)のために。
2.同じく 2015 年度BWA女性部指導者研修会において選出された新
しい書記/会計キャシー・ジェームズ氏(アメリカ)のために。
3.BWA女性部主事のパッツイ・デイビス氏のために。
4.各大陸連合の会長のために。
・アフリカ:ジョイナ・ドルラ
・アジア:プレシー・カロノガン
・カリブ海地域:イヴォンヌ・ピター
・ヨーロッパ:アニコ・ウヴァリ
・ラテンアメリカ:サラ・デ・バリオス
・北アメリカ:モーリーン・シャープ
・南西太平洋地域:スー・ピーターズ
5.BWA女性部常任アシスタントのT・J・ウィーラー氏のために。
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献金送付先
ASIAN BAPTIST WOMEN’S UNION
ACCOUNT NAME: CECILLIA MELANIE PALANDENG
US$ SAVINGS ACCOUNT NUMBER: 026-221-142-6
NAME OF BANK: BANK CENTRAL ASIA
BANK ADDRESS: BCA CABANG MANADO
JL. SAM RATULANGI KAV 17-19
MANADO 95000, SULAWESI UTARA
INDONESIA
SWIFT CODE: CENAIDJA
オンライン献金送付先
世界中、 どこからでもお使いのクレジットカードで献金をすることが
できます。時間や換金の手間、送金手数料などの節約にもなります。
BWA女性部のホームページ(www.bwawd.org) の「Donate」タブを
クリックし、「E Giving」のボタンを押してください。そうすれば 50%
は所属の大陸連合へ、残りの 50%はBWA女性部へ送られます。
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