第41回胃外科・術後障害研究会

第41回胃外科・術後障害研究会
The 41st Annual Meeting
Japanese Society for Gastro‐Surgical Pathophysiology
10月7日(金)・ 8日(土)
2011年
千里ライフサイエンスセンター
当番世話人: 中根 恭司
関西医科大学枚方病院 消化管外科 教授
プログラム・抄録集
 パネルディスカッション
噴門側胃切除をめぐる諸問題
 主題
1:胃全摘後パウチ再建の功罪
2:術後膵液瘻への対策
3:胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
4:術後内視鏡検査時の食物残渣への対策
5:胃外科・術後障害におけるチーム医療
6:腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
 一般演題
第41回胃外科・術後障害研究会
プログラム
抄録集
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
1. 当番世話人:中根
1
恭司
(関西医科大学附属枚方病院
2. 会期:2011年10月7日(金)~
消化管外科
8 日(土)
3. 会場:千里ライフサイエンスセンター
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町 1 丁目 4-2
Tel 06-6873-2010 (会当日の緊急連絡先:070-6802-5451)
第1会場 5F
ライフホール
第2会場 5F
サイエンスホール
)
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
4. 会場周辺および交通案内
2
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第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
第 41 回胃外科・術後障害研究会の開催にあたって
関西医科大学附属枚方病院
当番世話人
消化管外科
中根
恭司
この度、第 41 回胃外科ヷ術後障害研究会を大阪(千里ライフサイエンスセンタヸ)で開
催させて頂くことになりました。誠に光栄に存じ丆げますと共に、会長の愛甲 孝先生はじ
め役員および会員の先生方に厚く御礼申し丆げます。
胃癌の多いわが国においては、胃切除術の手技に精通することは消化器外科医の基本であり、
多くの手技が継承され発展してまいりました。偏に先輩諸先生方の努力の賜物であり、本研
究会の果たした役割は誠に大なるものがあり、今回お世話させて頂きますことに感激と共に
責任を感じております。
さて、胃切除後には人生最大の楽しみのひとつである食生活が犠牲に曝されることになり
大きな問題です。このため胃を専門とする外科医は胃癌の根治切除だけでなく、機能温存胃
切除術や術後 QOL を考慮した再建術式が要求されています。本研究会は胃手術後の悡者さ
んの術後障害の克朋、QOL の向丆を目指しており、術後に発生する種々の病態に関して基礎
から臨床まで幅広い領域において、研究発表を行い互いに切磋琢磨する会であると理解して
います。
また、各施設で個々に検討するだけでなく、同一手技、評価法を用いた多施設共同研究が要
求されています。これらの課題を遂行するため、本研究会の果たす役割は益々大きくなるも
のと思われます。
今回お願いしました为題に関するアンケヸト調査では、多くの施設からご回答を頂き感謝申
し丆げます。出来るだけ要望の多い頄目を採用いたしました。
パネルディスカッションは「噴門側切除をめぐる諸問題」とさせて頂きました。为題として
1)胃全摘後パウチ再建の功罪、2)術後膵液瘻に対する対策、3)胃切除後障害に対する治療
(この症例をどうする?)、4)術後内視鏡検査時の食物残渣への対策、5)胃外科ヷ術後障害
におけるチヸム医療、6)腹腔鏡補助万ヷ腹腔鏡万幽門保存胃切除術の手技と成績を取りあげ
ました。为題 1 のパウチ再建術に関しましては、賛否両論があり、今後の方向性を探るため
にアンケヸト調査もさせて頂きました。本研究会で発表する予定ですが、関係各位に感謝い
たします。また、例年と同様に特別講演、ランチョンセミナヸ、イブニングセミナヸ、更に
スイヸツセミナヸも企画しました。
会場は伊丹空港、新大阪から亣通至便の場所であり多くの先生方の御来阪をお待ちしており
ます。特に若い先生方の積極的なご参加を期待しています。
実りある研究会となりますよう祈念してご挨拶とさせていただきます。
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第41回胃外科ヷ術後障害研究会
4
10月7日(金)
10:00 ワーキンググループミーティング
603・604号室
11:00 常任世話人会・幹事会
601号室
11:30 世話人会
502・503号室
12:00
12:30
ライフホール(5F)
12:50 開会の辞
13:00 パネル関連演題 1
噴門側胃切除
R01-06
司会 : 石神 純也
14:00 パネル関連演題 2
噴門側胃切除
R07-11
司会: 栗田 啓
サイエンスホール(5F)
13:00 一般演題 1 症例報告
O01-04
司会: 田村 茂行
13:32 主題3 胃切除後障害に対する治療
(この症例をどうする?)
S19-26
司会: 佐々木 巌 ・ 持木 彫人
14:50 パネル関連演題 3
噴門側胃切除
R12-17
司会: 柴田 近
14:52 主題2 術後膵液瘻への対策
S10-18
司会: 木下 平 ・ 寺島 雅典
15:50 主題5 胃外科・術後障害におけるチーム医療
S30-34
司会: 磯崎 博司
16:22
16:40 特別講演
Asynchronies’
-指揮者を失ったオーケストラの悲劇ー
胃切除術後障害
司会: 中根 恭司
演者: 青木 照明
17:40 イブニングセミナー
胃切除術式の疑問に応える
-噴門側胃切除-
司会: 二宮 基樹
進行: 中田 浩二 ・ 高橋正純
話題提供: 高橋 正純、比企 直樹、藪崎 裕、藤村 隆
ディスカッサント:
寺島 雅典、道浦 拓、川島 吉之、岩崎 善毅
特別発言: 中根 恭司
19:10 会員意見交換会
千里ルームB(6F)
21:00
10月8日(土)
ライフホール(5F)
サイエンスホール(5F)
8:00 ワーキンググループ全体ミーティング
8:50 パネルディスカッション
噴門側胃切除をめぐる諸問題
P01-12
司会: 梨本 篤 ・ 片井 均
特別発言: 岡島 邦雄
9:00 一般演題2 腫瘍 合併症
O05-09
司会: 岡 博史
9:40 一般演題3 QOL 栄養
O10-14
司会: 弓場 健義
10:20 一般演題4 手術リスク 内ヘルニア
O15-19
司会: 田淵 崇文
11:30
12:00 ランチョンセミナー
肥満外科治療の現状と今後の展開
司会: 土岐 祐一郎
演者: 笠間 和典
共催: ジョンソン・エンド・ジョンソン 株式会社
12:50
13:00 主題1 胃全摘後パウチ再建の功罪
「アンケート報告」 中根 恭司
S01-09
司会: 上西 紀夫 ・ 熊谷 一秀
11:00 主題4 術後内視鏡検査時の食物残渣への対策
S27-29
司会: 藤村 隆
11:30 施設代表者会議
12:00
13:00 一般演題5 腹腔鏡手術
O20-25
司会: 野村 栄治
13:48 一般演題6 腹腔鏡手術
O26-30
司会: 勝部 隆男
14:28
14:40 スイーツセミナー
術後再建腸管を有する
胆膵疾患における内視鏡治療
司会: 太田 惠一朗
演者: 島谷 昌明
共催: 中外製薬株式会社
15:30 主題6
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の
手技と成績
S35-42
司会: 二宮 基樹 ・ 滝口 伸浩
16:50 閉会の辞
17:00
第41回胃外科・術後障害研究会
特別講演
10月7日(金)
ライフホール 16:40 – 17:40
「Asynchronies’―指揮者を失ったオーケストラの悲劇:胃切除術後障害」
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司会
5
関西医科大学附属枚方病院
演者
消化管外科
中根 恭司
胃を切った人友の会・アルファクラブ会長
東京慈恵会医科大学
パネルディスカッション
10月8日(土)
客員教授
ライフホール
青木 照明
8:50 – 11:30
「噴門側胃切除をめぐる諸問題」
司会
県立がんセンター新潟病院
国立がん研究センター中央病院
イブニングセミナー
10月7日(金)
「胃切除術式の疑問に応える
司会
梨本 篤
胃外科
片井 均
ライフホール
17:40 - 19:10
-噴門側胃切除-」
広島市立広島市民病院
ランチョンセミナー
外科
10月8日(土)
外科
二宮 基樹
ライフホール 12:00 – 12:50
「肥満外科治療の現状と今後の展開」
司会
大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科
演者
四谷メディカルキューブ 減量外科センター
共催
スイーツセミナー
土岐
笠間
祐一郎
和典
ジョンソンヷエンドヷジョンソン株式会社
10月8日(土)
ライフホール 14:40 – 15:30
「術後再建腸管を有する胆膵疾患における内視鏡治療」
司会
演者
国際医療福祉大学三田病院
外科・消化器センター
関西医科大学附属枚方病院
消化器肝臓内科
共催
太田
惠一朗
島谷 昌明
中外製薬株式会社
お知らせ
[世話人会]
日時:
10月7日(金) 11:30 – 12:30
会場:
5階 502・503号室
[施設代表者会議]
日時:
会場:
10月8日(土) 11:30 –12:00
5階 サイエンスホール
[会員意見交換会]
日時:
会場:
会
長
当番世話人
10月7日(金) 19:10 – 21:00
6階 千里ルヸム B
: 愛甲
: 中根
孝
恭司
(鹿児島大学名誉教授)
(関西医科大学附属枚方病院 消化管外科)
第41回胃外科ヷ術後障害研究会事務局
〒573-1191 大阪府枚方市新町 2-3-1
関西医科大学附属枚方病院 外科内
当番幹事:井丆 健太郎、堀内 美子
℡
072-804-0100(内線 56151)
FAX
072-804-0161
Email [email protected]
胃外科ヷ術後障害研究会本部
〒890-8520 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘 8-35-1
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
腫瘍制御学ヷ消化器外科
本部幹事:石神 純也、丆之園 芳一
℡
099-275-5361
FAX
099-265-7426
Email [email protected]
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[常任世話人会・幹事会]
日時:
10月7日(金) 11:00 – 11:30
会場:
6階 601号室
6
研究会参加の皆様へ
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1. 参加登録について
7

参加登録は当日の会場(5F)での受け付けのみとなります。

受付時間は、8:00~17:00 です。

参加費は医師 5000 円、研修医ヷコメディカルヷ学部学生は無料です。研修医ヷコメディ
カルヷ学部学生の方は、当日身分証明書又は学生証を参加費受付にてご提示万さい。会

期中、研究会参加者の方は、常時参加証をご着用万さい。なお、クレジットカヸドによ
る参加費の支払いは受付けません。
司会、特別講演ヷ共催セミナヸの演者の先生は参加費無料です。
2. 研究会プログラム抄録集について

研究会プログラム抄録集は、当日受付にて配布いたしますが、部数に限りがありま
す。
3. 会場内でのお願い

講演会場内では、携帯電話ヷPHS 等の使用は会の進行の妨げとなりますので、電源

をお切りいただくか、マナヸモヸドへの切り替えをお願い申し丆げます。また、会
場内では、カメラ撮影ヷビデオ撮影はご遠慮万さい。
会場内では、指定された喫煙場所以外は禁煙です。
4. 第 41 回胃外科・術後障害研究会ホームページ

http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41/
発表者の皆様へ
カテゴリヸ
パネルディスカッション
为題
パネル関連演題
一般演題
発表時間
7分
7分
7分
6分
討論時間
3分
3分
3分
2分
総合討論
40分
無
無
無
6. 発表時の注意

すべての発表は PC 発表でお願いします。スライドでの発表はできませんので、ご

注意万さい。
発表デヸタは USB メモリヸ(Win)、CD、DVD またはご自身のパソコンのいずれか
にてお持ち込みください。Macintosh ご利用の場合は、必ずご自身のパソコンと接続
ケヸブルをご持参ください。
 OS:Windows XP 以降 Windows 7 まで

アプリケヸション:Windows 版 Power Point 2000-2010

動画デヸタ:動画ファイルは WMV 形式を推奨します。

尚、動画に関しましては、丈都合が生じる場合がありますので、ご自身のパソ
コンもお持ち込み万さい。
DVD でご発表される方は、必ず DVD が PC で再生できることを確認してくださ

い。

動画に関しては、全て PC(Win/Mac)を用いてご発表いただきます。会場には
DVD/Blu-ray 機材はご用意しておりませんので、ご注意ください。

全ての発表者は、必ず PC センタヸにて事前受付をお願いします。


発表の30分前までに受け付けを済ませてください。
発表者はセッションの15分前には会場内左手前方の「次演者席」にご着席くださ


い。
発表時間は必ず厳守してください。討論は司会の指示に従ってください。
発表のためお預かりしたデヸタは、研究会終了後に責任を持って消去いたします。
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5. 発表時間、発表方法は下記の通りです。
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司会の皆様へ
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1. 発表時間、発表方法は下記の通りです。
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カテゴリヸ
パネルディスカッション
为題
パネル関連演題
一般演題
発表時間
7分
7分
7分
6分
討論時間
3分
3分
3分
2分
総合討論
40分
無
無
無
2. 担当セッション開始30分前までに、講演会場内のスクリーンに向
かって右前方の「次座長席」でお待ち下さい。
3. 座長の先生は座長受付で受付をお願い致します。参加費は無料です。
特別講演、共催セミナーの演者と司会の
皆様へ
1. 特別講演、共催セミナーの受付を設けておりますので、そちらで受
付をお願いします。参加費は無料です。
2. 控え室を用意しておりますので、ご利用ください。
10月7日(金) 第1日目
プログラム
パネル関連演題1
噴門側胃切除
司会
R-01
ライフホール
鹿児島大学 消化器外科
石神
純也
噴門側胃切除小腸パウチ間置術後に遅発性の狭窄を来たした一例
守口敬任会病院
R-02
13:00 – 13:50
外科
高山
昇一
胃癌に対する噴門側胃切除術後 6 年目に、拡張した空腸嚢切除を
要した1例
京都第二赤十字病院
R-03
外科
竹下 雅樹
第一外科
永野 秀樹
噴門側胃切除術と胃全摘術の術後症状、栄養状態における比較
静岡県立静岡がんセンター
R-06
桃子
噴門側胃切除術と胃全摘術における術後障害の比較検討
福井大学
R-05
坂木
噴門側胃切除術後の QOL と残胃癌の検討
富山労災病院
R-04
外科
胃外科
茂木 陽子
機能温存手術としての噴門側胃切除の長期成績
栃木県立がんセンター
外科
松下 尚之
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10 月 7 日(金)
10
パネル関連演題2
噴門側胃切除
10 月 7 日(金)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
11
R-07
独立法人行政法人国立病院機構
大学院
消化器・一般外科学分野
鶴見病院
消化器外科
石川 卓
野口
琢矢
川平 洋
噴門側胃切除・食道胃吻合の工夫と術後評価
広島大学病院
R-11
啓
当科における噴切パウチ再建 6 例の検討
千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター
R-10
栗田
噴門側胃切除術後再建における二重空腸嚢間置術の有用性
大分県厚生連
R-09
四国がんセンター
14:00 – 14:50
噴門側胃切除術、空腸間置再建の術後障害
新潟大学
R-08
ライフホール
消化器外科
鈴木
崇久
逆流防止手術を付加した噴門側胃切除術-術後噴門形態と GERD関西労災病院
消化器外科
田村
茂行
パネル関連演題3
噴門側胃切除
司会
R-12
東北大学病院
ライフホール
生体調節外科学
噴門側胃切除術の再建法に関する検討
14:50 – 15:50
柴田
近
空腸間置 vs. 胃管再建
-消化管運動と逆流性食道炎発生に注目して群馬大学
R-13
大学院
病態総合外科
噴門側胃切除における再建法の選択
東京女子医科大学
R-14
第二外科
腹腔鏡下噴門側胃切除術での再建
石川県立中央病院
R-16
三宅 邦智
再建術式別にみた噴門側胃切除術 84 例の検討
公立置賜総合病院
R-15
緒方 杏一
外科
長谷川 繁生
~Double tract 法の試み~
消化器外科
山本
道宏
胃上部早期癌に対する腹腔鏡下噴門側胃切除術における細径胃管を
用いた再建法の検討
大分大学
R-17
医学部
消化器外科
上田
貴威
当科での腹腔鏡下噴門側胃切除後食道残胃吻合症例の評価と現在の
の取り組み
藤田保健衛生大学
上部消化管外科
吉村
文博
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10 月 7 日(金)
12
主題 5
胃外科・術後障害におけるチーム医療
10 月 7 日(金)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
13
S-30
医療法人
ライフホール
天声会
おおもと病院
15:50– 16:40
磯崎
博司
胃癌胃切除周手術期の心的要因(HADS)の変動と生活状況・QOL の
関連
東京慈恵会医科大学
S-31
医学部
看護学科
胃外科・術後障害におけるチーム医療としての患者会の役割
関西医科大学
S-32
看護部
外科
久保 宣博
胃切除患者へのチーム医療に基づいた栄養指導の取り組み
市立堺病院
S-34
篠原 良実
胃術後障害に対するチーム医療~集団食事指導の効果を中心に~
大分県厚生連鶴見病院
S-33
高島 尚美
外科
岸本 朊乃
胃癌術後患者に対して当科で施行しているチーム医療の現状
東京女子医科大学
第二外科
松尾 夏来
10 月 7 日(金)
司会
ライフホール
16:40 – 17:40
消化管外科
中根 恭司
関西医科大学附属枚方病院
『Asynchronies’―指揮者を失ったオーケストラの悲劇:胃切除術後障害』
演者
胃を切った人友の会・アルファクラブ会長
東京慈恵会医科大学
客員教授
青木 照明
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
特別講演
14
イブニングセミナー
10 月 7 日(金)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
15
ライフホール
広島市立広島市民病院
17:40 - 19:10
外科
二宮 基樹
『胃切除術式の疑問に応える -噴門側胃切除-』
進行
東京慈恵会医科大学
消化管外科
中田 浩二
横浜市立市民病院
消化器外科
高橋 正純
消化器外科
高橋 正純
話題提供
「食道残胃吻合」
横浜市立市民病院
「空腸間置再建」
がん研有明病院
消化器センター
外科
比企 直樹
新潟病院 外科
藪崎 裕
金沢大学消化器・乳腺・移植再生外科
藤村 隆
「空腸嚢間置再建」
新潟県立がんセンター
「ダブルトラクト」
ディスカッサント
静岡県立静岡がんセンター
寺島
雅典
関西医科大学附属枚方病院
消化管外科
道浦 拓
埼玉県立がんセンター
消化器外科
川島 吉之
がん・感染症センター
統括発言
胃外科
都立駒込病院
関西医科大学附属枚方病院
外科
岩崎 善毅
消化管外科
中根 恭司
一般演題 1
症例報告
司会
O-01
サイエンスホール
関西労災病院
外科
13:00 – 13:32
田村 茂行
胃全摘術後に拳上空腸が肝十二指腸靭帯に癒着したために腸閉塞を
来した症例
関西医科大学
O-02
尾崎 岳
Billroth2 法再建術後の輸入脚通過障害による急性膵炎の一例
守口敬任会病院
O-03
外科
外科
竹原
寛樹
左副肝動脈切離により術後の肝血流障害を来した Adachi VI 型の
腹腔動脈の破格を有する胃癌の一例
がん・感染症センター
O-04
都立駒込病院
外科
庾 賢
胃癌術後の乳糜腹水に対しエレンタールが有効であった1例
千葉大学
医学部
先端応用外科
羽成
直行
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10 月 7 日(金)
16
主題3
胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
10 月 7 日(金)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
17
サイエンスホール
東北大学大学院 生体調節外科学
群馬大学
S-19
病態総合外科
13:32 – 14:52
佐々木
持木
巌
彫人
幽門側胃切除+Roux-en Y 再建後通過障害に対して PTEG が奏功
した 1 例
札幌医科大学
S-20
医学部
第1外科
原田 敬介
胃全摘後に著明なパウチの拡張と狭窄をきたし再手術を要した
一治験例
鹿児島大学
S-21
医学部
消化器外科
平原 徹志
噴門側胃切除、空腸間置再建術後に拳上空腸盲端部の延長をきたし
た1例
新潟大学大学院
S-22
消化器・一般外科
加納 陽介
治療に難渋している噴門側胃切除術・胃管再建術後の摂食障害
の1例
群馬大学大学院
S-23
病態総合外科
胃癌による胃切除後の骨転移と骨代謝障害(骨軟化症)との鑑別
社会保険神戸中央病院
S-24
矢内 充洋
外科
中川 登
胃癌術後のビタミンの変動、治療について
横浜市立大学
医学部
外科治療学
利野 靖
S-25
胃切除術後 Nocturnal Esophageal Reflux 症例の上部消化管内視鏡
検査所見の特徴
国際医療福祉大学三田病院消化器センター(外科)
癌術後の骨障害の治療でのアレンドロネート使用経験について
横浜市立大学
医学部
外科治療学
齋藤 志子
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
S-26
吉田 昌
18
主題2
術後膵液瘻への対策
10 月 7 日(金)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
19
サイエンスホール
国立がん研究センター東病院
上腹部外科
静岡県立静岡がんセンター
S-10
S-12
木下 平
寺島
雅典
胃術後膵液瘻症例の検討
独立行政法人
S-11
胃外科
14:52 – 16:22
国立病院機構
仙台医療センター
外科
手島 伸
大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科
櫻井 克宣
当科の胃癌術後膵液瘻症例の検討
胃癌術後膵液瘻に対する ISGPF 分類の適合性の評価と重症化予測因
子の解析
京都府立医科大学
S-13
一般消化器外科
三宅 秀夫
術後膵液漏防止策としての脾動脈温存 D2 胃全摘術の成績
山形県立中央病院
S-15
小松 周平
膵脾合併切除胃全摘術後膵液漏の検討
名古屋第一赤十字病院
S-14
消化器外科
外科
野村 尚
膵液漏のドレナージ丌良症例から考える閉鎖式吸引ドレーンの
適切な使用方法と留置位置
関西医科大学
S-16
向出 裕美
当科における胃癌術後膵液瘻に対する管理
東京女子医科大学病院
S-17
外科
第二外科
鬼頭 由実
当科における胃切後膵液漏対策
札幌厚生病院
外科
川村 秀樹
国立がん研究センター東病院
上腹部外科
北口
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
S-18
当院における胃全摘術後膵液瘻対策についての検討
和彦
20
10月8日(土) 第2日目
プログラム
パネルディスカッション
噴門側胃切除をめぐる諸問題
10 月 8 日(土)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
21
ライフホール
県立がんセンター新潟病院
国立がん研究センター中央病院
P-01
梨本 篤
胃外科
片井 均
外科
道浦
拓
噴門側胃切除術に空腸間置再建を行った胃がん 107 症例の長期成績
国立病院機構
P-03
外科
当科における噴門側胃切除の検討
関西医科大学
P-02
8:50 – 11:30
四国がんセンター
外科
野崎 功雄
胃癌に対する噴門側胃切除後空腸嚢間置再建術の短期および長期成
績の検討
高知大学
P-04
医学部
外科学講座
外科 1
並川
努
噴門側胃切除、His 角・穹窿部形成食道残胃吻合術の成績とその切
除範囲の限界
横浜市立市民病院
P-05
消化器外科
市川
大輔
野村
栄治
尾山
勝信
一般・消化器外科
噴門側胃切除症例の再建法の検討
金沢大学
P-08
正純
当科における噴門側胃切除術の変遷と再建法の検討
大阪医科大学
P-07
高橋
噴門側胃切除・食道胃吻合の検討
京都府立医科大学
P-06
消化器外科
消化器・乳腺・移植再生外科
逆流所見と自覚症状、投薬内容からみた噴門側胃切除後再建法の違
い
千葉県がんセンター
消化器外科
滝口
伸浩
P-09
当院における噴門側胃切除術の変遷と成績 -腹腔鏡手術の導入を含
めて
国立がん研究センター東病院
P-12
直記
岩永
知大
噴門側胃切除術後の残胃癌に関する検討
がん・感染症センター
P-11
榎本
都立駒込病院
外科
胃全摘術後グレリン補充療法の結果からみた噴門側胃切除の有用性
大阪大学消化器外科
瀧口
修司
東京慈恵会医大・消化管外科
中田
浩二
イブニングセミナー報告
特別発言
大阪医科大学名誉教授
岡島
邦雄
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
P-10
上腹部外科
22
主題1
胃全摘後パウチ再建の功罪
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
10 月 8 日(土)
23
ライフホール
13:00 – 14:40
司会 公立昭和病院
外科
上西
紀夫
昭和大学附属豊洲病院
外科
熊谷
一秀
消化管外科
中根
恭司
外科学講座
藤原
久貴
消化器外科・一般外科
星
智和
持木
彫人
「アンケート報告」
関西医科大学附属枚方病院
S-01
当科における胃全摘・空腸間置術の検討
岩手医科大学
S-02
胃全摘後パウチ再建症例の検討
旭川医科大学
S-03
胃全摘術・J-pouch 再建における再建腸管運動機能評価
群馬大学
S-04
病態総合外科
胃全摘後パウチの貯留能からみた代用胃としての意義
佐久市立国保浅間総合病院
S-05
長岡中央綜合病院
外科
太田
秀一
河内
保之
外科
胃全摘術後 pouch Roux-en Y 再建後の内視鏡所見と QOL 評価
昭和大学附属豊洲病院
S-08
正視
当科における胃全摘後パウチ再建例の検討
新潟県厚生連
S-07
池田
胃全摘後空腸 Pouch Roux-Y 再建法の功罪
大阪府済生会野江病院
S-06
外科
外科
相田
貞継
胃全摘後パウチ再建の功罪:当施設におけるパウチ Roux-Y 法再建症
例の検討
北海道消化器科病院
外科
市村
龍之助
東京慈恵会医科大学外科
中田
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
S-09
胃全摘空腸パウチ再建の現状と課題
「胃癌術後評価を考える」ワーキンググループ
浩二
24
主題 6
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
10 月 8 日(土)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
25
ライフホール
広島市立 広島市民病院
千葉県がんセンター
S-35
外科
二宮
基樹
消化器外科
滝口
伸浩
幽門保存胃切除術後の食道逆流症発症
東京大学
S-36
15:30– 16:50
医学部
胃食道外科
和田 郁雄
腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術の術後 QOL 評価
~腹腔鏡補助下幽門側胃切除術と比較して~
名古屋大学
S-37
大学院医学系研究科
消化器外科学
Linear stapler を用いた体内胃-胃吻合 5 例の経験
公立置賜総合病院
S-38
小林 大介
東 敬之
腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術における、ICG 蛍光法胃癌センチネ
ルリンパ節生検の有用性と展望
金沢医科大学
S-39
一般・消化器外科
腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術(LAPPG)の手技と成績
岩手医科大学
S-40
肥田 圭介
東医療センター
外科
村山
実
腹腔鏡(補助)下幽門保存胃切除術の再建手技と成績
県立広島病院
S-42
外科
早期胃癌に対する腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術(LAPPG)の評価
東京女子医科大学
S-41
木单 伸一
消化器・乳腺・移植外科
漆原 貴
腹腔鏡(補助)下幽門保存胃切除術における再建法の変遷
大阪医科大学
一般・消化器外科
徳原 孝哉
共催セミナー
1. ランチョンセミナー
司会
12:00 – 12:50
大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科
土岐
祐一郎
『肥満外科治療の現状と今後の展開』
演者
四谷メディカルキューブ 減量外科センター
笠間
和典
共催 ジョンソン・エンド・ジョンソン
株式会社
2. スイーツセミナー
10 月8日(土)ライフホール
司会
国際医療福祉大学三田病院
14:40 – 15:30
外科・消化器センター
太田
惠一朗
『術後再建腸管を有する胆膵疾患における内視鏡治療』
演者
関西医科大学附属枚方病院
消化器肝臓内科
島谷
共催
昌明
中外製薬株式会社
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
10 月8日(土)ライフホール
26
一般演題 2
腫瘍、合併症
10 月 8 日(土)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
27
O-05
サイエンスホール
守口敬任会病院
岡 博史
当科でのスキルス胃癌の検討
奈良県立医科大学
O-06
外科
09:00 – 09:40
消化器・総合外科
伊藤
眞廣
幽門狭窄を伴う切除丌能胃癌に対するバイパス術の S-1 ベースの
化学療法に対する意義
国立病院機構
O-07
四国がんセンター
外科
早期胃癌術後再建術式別の残胃新生癌の検討
栃木県立がんセンター
O-08
齋藤
智明
大久
保悠
胃切除後の十二指腸断端縫合丌全症例の検討
大阪厚生年金病院
O-09
羽藤 慎二
胃癌術後吻合部縫合丌全、十二指腸断端部縫合丌全症例の検討
久留米大学医学部 外科
孝冨士 喜久生
一般演題 3
QOL、栄養
司会
O-10
大阪厚生年金病院
外科
外科学講座
消化器外科
弓場
健義
岩崎
泰三
中田
浩二
胃切除術後の評価項目とその相互関連性について
東京慈恵会医大・消化管外科
O-12
09:40 – 10:20
13C 呼気試験法を用いた幽門側胃切除 Billroth I 法再建術後の T 消化
管機能(胃排出-消化-吸収能)評価
東京慈恵会医科大学
O-11
サイエンスホール
胃切除術後栄養管理におけるエレンタールゼリーの認容性と有用性
の検討
東北大学病院
O-13
田中
直樹
消化器外科
宮崎
安弘
胃切除後体重減尐に対するアプローチ
大阪大学
O-14
胃腸外科
胃切除後再建術式の体脂肪への影響-幽門側胃切除後再建に関する
ランダム化比較第 II 相臨床試験での検討大阪大学大学院医学系研究科外科学講座
消化器外科学
田中
晃司
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
10 月 8 日(土)
28
一般演題 4
手術リスク、内ヘルニア
10 月 8 日(土)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
29
O-15
サイエンスホール
10:20 – 11:00
東京医科大学 茨城医療センター 消化器外科
田渕 崇文
超高齢者胃癌手術症例における術前リスクスコアの検討
熊本大学大学院
O-16
外科学教室
山田
正法
外科
本城
弘貴
当科で経験した腹腔鏡下胃切除術後の内ヘルニアの 4 例
大大阪市立総合医療センター
O-19
政晃
当院における胃全摘 R-y 再建後内ヘルニアの3例
亀田総合病院
O-18
岩槻
肥満を合併した胃癌症例における術前・術後合併症の検討
関西医科大学
O-17
消化器外科学
消化器外科
森
至弘
当院における胃癌術後,内ヘルニア症例の検討
兵庫県立がんセンター
消化器外科
川崎
健太郎
主題 4
術後内視鏡検査時の食物残渣への対策
司会
S-27
サイエンスホール
11:00 – 11:30
金沢大学消化器・乳腺・移植再生外科
藤村
隆
幽門保存胃切除術に幽門筋切離術を加えると、術後内視鏡的残渣が
減尐する。
有田胃腸病院
S-28
二宮 繁生
胃切除後の follow up endoscopy における食物残渣の問題点と対策
獨協医科大学
S-29
外科
第一外科
小野寺
真一
胃切除後の上部内視鏡検査における飲水効果の検討
関西医科大学
枚方病院
内視鏡センター
西野 淳子
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
10 月 8 日(土)
30
一般演題5
腹腔鏡手術
10 月 8 日(土)
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
司会
31
O-20
大阪医科大学
一般消化器外科
上部消化管外科
外科学講座
武蔵小杉病院
雅至
外科
長尾
さやか
消化管外科
川村
雅彦
消化器病センター
前島
顕太郎
完全腹腔鏡下幽門側胃切除術での手術合併症および危険因子の解析
九州大学大学院
O-25
竹村
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術における肥満が不える影響
日本医科大学
O-24
栄治
腹腔鏡下幽門側胃切除 Billroth I 法再建における術後胃運動能の評価
東京慈恵会医科大学
O-23
野村
胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡補助下胃全層切除の2症例
東邦大学医療センター大橋病院
O-22
13:00 – 13:48
腹腔鏡下に手術が可能であった胃切除後胃小腸結腸瘻の一例
兵庫医科大学
O-21
サイエンスホール
消化器・総合外科
大津
甫
腹腔鏡補助下胃切除術の術後合併症と血液データとの関係
大阪市大・医学部・腫瘍外科
田中
浩明
一般演題 6
腹腔鏡手術
司会
O-26
サイエンスホール
東京女子医大 東医療センター 外科
13:48 – 14:28
勝部
隆男
腹腔鏡下幽門側胃切除術における体性神経節ブロック併用鎮痛法の
検討
関西医科大学
O-27
福井
淳一
腹腔鏡下胃全摘術後の経口アンビル法による再建術と術後合併症
長崎大学
O-28
外科
腫瘍外科
日高
重和
腹腔鏡補助下胃全摘術における OrVil EEA を用いた食道・空腸吻合
および Y 脚空腸パウチ作成 R-Y 再建法の有用性
鹿児島共済会单風病院
O-29
外科
有留
邦明
胃癌に対する Reduced-port Laparoscopic Distal Gastrectomy
の有用性
横浜市立大学附属市民総合医療センター
消化器病センター
O-30
外科
小野
秀高
V-Loc 180 Closure Device の腹腔鏡下デルタ吻合への応用
大阪医科大学
一般・消化器外科
李 相雄
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
10 月 8 日(土)
32
抄録
特別講演
パネルディスカッション
特別講演
『Asynchronies’―指揮者を失ったオーケストラの悲劇:胃切除術後障害』
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
東京慈恵会医科大学
33
客員教授
アルファクラブー胃を切った人友の会
会長
青木
照明
近年の胃外科手術手技の進歩(低侵襲手術を含む)には目覚ましいものがあり、
胃癌の根治率ヷ生命予後には顕著な改善が認められる。しかし、その一方で≪胃切
除術後障害≫の発生病態を踏まえた術式の開発には限界が見え、安全ヷ確実な“癌
切除”術が、術前評価の正確性の中で普及しているものの、悡者サイドの胃を失っ
て起こる後遹症の悩み克朋リハビリテヸションに対する医療者側の関心はむしろ低
万しつつある。その結果、包括医療制度万で“丆手な手術で在院日数短縮”と“早
期帰宅でリハビリ指導丈足”の谷間に溺れて苦しむ“胃切除後医療難民”が増加し
つつある。
その実状を示し、さらに“胃は消化ヷ吸収の指揮者”であり消化器臓器相関の破
綻=胃切除術後障害であるメカニズムを理解し、如体にしてそれらを克朋させるか、
リハビリテヸションの基本にも言及したい。
学歴ヷ職歴
東北大学医学部卒業
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科外科系第 2 外科学専攻南士課程入学
第 32 回医師国家試験合格
米国ワシントン州立大学医学部病院病理科レジデント(解剖病理学・外科病理学)
米国ワシントン州立大学医学部外科学教室 Senior Research Fellow
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科外科学専攻南士課程修了(医学南士)
医学南士学位受領
東京慈恵会医科大学第 2 外科学教室助手
同丆講師
同丆助教授
東京慈恵会医科大学第 2 外科学教室为任教授
東京慈恵会医科大学附属病院副院長
学校法人慈恵大学理事
東京慈恵会医科大学附属病院一般・消化器外科部長
米国ウィスコンシン大学客員教授
東京慈恵会医科大学外科学講座 为任教授(講座統合による名称改称)
同丆 退任
東京慈恵会医科大学 客員教授の称号を贈られる
独立行政法人 国際協力機構 人材派遣部 健康管理センタヸ 顧問
アルファヷクラブ「胃を切った人友の会」会長
 主な所属学会
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器外科学会、日本平滑筋学会、国際消化器外科学会、
日本臨床外科学会、日本外科代謝栄養学会、日本内視鏡外科学会、胃分泌研究会、胃外科術後障害研
究会、七国外科学会、米国外科学会、日本機能性食品医用学会
 主催学会
開催年
1990 年
1990 年
1991 年
1995 年
1998 年
1998 年
2000 年
2005 年
学会ヷ研究会
第 3 回胃術後障害研究会 会長
第 22 回胃分泌研究会 会長
第 20 回胃外科研究会 会長
第 4 回東アジア国際消化器外科学会 The East Asian CICD 会長
日本消化器病学会創立 100 年記念学術大会(第 40 回) 会長
第 26 回日本実験潰瘍学会 会長
第 42 回日本平滑筋学会 会長
第4回日本機能性食品医用学会
会長
 受賞

Arther M Shipley Award(1967): "Anatomical aetiology and operative tretment of peptic
esophagitis:anexperimental study.Ann.Surg:165:752"

三越医学賞
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
学歴ヷ職歴年月
1961 年 3 月
1962 年 4 月
1962 年 7 月
1964~1966 年
1966~1968 年
1968 年 3 月
1969 年 3 月
1969 年 5 月
1971 年 6 月
1987 年 4 月
1988 年 4 月~
2002 年 3 月
1993 年 1 月~
1994 年 12 月
1995 年1月~
2000 年 12 月
1996 年 4 月~
2002 年 3 月
1997 年 10 月
2001 年 4 月
2002 年 3 月
2002 年 4 月
2002 年 4 月~
2005 年 1 月~
34
パネルディスカッション
P-01
噴門側胃切除をめぐる諸問題
当科における噴門側胃切除の検討
関西医科大学 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
道浦 拓、中根 恭司、井丆 健太郎、向出 裕美、福井 淳一、山田 正法、中井 宏治、權 雅憲
35
【はじめに】胃佒丆部の早期胃癌に対し当科では 1993 年より噴門側胃切除術(噴切)を施行してき
た。当科の適応:1)癌腫がU、UEに限局 2)深達度T1 で残胃が 1/2 以丆残せる 3)幽門
丆ヷ万リンパ節、大彎右側リンパ節に転移のないものとしている。術式:残胃は 1/2 以丆とし、再健
方法は当初は、空腸パウチ間置再建も施行したが排出遅延(RI胃排出検査)、食後の愁訴が多いこ
と、幽門形成を付加すると排出は健常人に近似するが残胃炎の頻度が増加し機能温存手術としては丈
適当と判断し中止した。2002 年以降は術式を胃切除範囲 1/3~1/2、迷走神経肝枝、幽門枝、腹腔枝
温存、10~12cmの空腸を間置に統一している。【対象ヷ方法】2002 年~2010 年 7 月までに当科で施
行した噴切症例 40(内 Latarjet 神経温存 7)例を対象とし、術後合併症、内視鏡検査、QOL評価、R
I胃排出検査の結果から噴切術の現況、問題点などを明らかにする。【結果】術後合併症としては吻
合部狭窄を 9(食道空腸2/空腸残胃7例)に認めたのみで安全に施行された。内視鏡検査では残胃の
観察は全例可能で食物残渣で Grade2 以丆が 14 例存在した。残胃炎 Grade2 以丆は 2 例のみで逆流性食
道炎は認めなかった。愁訴も一年経過時点では 20%程度、一回食事摂取量も 50%の悡者で術前の
80%以丆の摂取が可能であった。RI胃排出検査の結果は、噴切症例で健常人検査結果の比較では食
摂取後 40,50,60 分の RI 停滞率が健常人より有意に延長していた。Latarjet 神経を温存した神経温存群に
近似した結果であった。【まとめ】現在当科で施行している噴門側胃切除術(空腸間再建術)は概ね
良好な結果であった。術式の改良点としては空腸残胃吻合の狭窄防止が必要と思われた。再健に関し
ては、食道残胃吻合の有用性を報告施設もあり今後統一したQOL評価ならびに客観的評価を行い合
理的な術式を確立する必要がある。
P-02
噴門側胃切除術に空腸間置再建を行った胃がん 107 症例の長期成績
国立病院機構 四国がんセンタヸ 外科
野崎 功雄、羽藤 慎二、小畠
誉也、大田
耕司、久保
義郎、棚田
稔、栗田
啓
【目的】胃癌に対する噴門側胃切除術(卖管式空腸間置再建)の長期成績を検討する。また術後の佒重
変化、貧血、栄養指標を胃全摘術後と比較検討する。【方法】当院で 1999~2008 年までに施行された
連続 107 症例。適応は U 領域の cT2(MP)N0 以万の胃癌で、切除後の残胃が 1/2 以丆残る症例。比較の
ために用いられたのは同時期に早期胃癌に対して行われた胃全摘術(Roux-Y 再建)26 例。栄養指標は
TP, Alb, T-cho, ChE を用いた。【成績】結果は中央値(範囲)。甴性:女性=84:23、年齢 67 歳(44-85)。手術
時間 230 分(174-320)、出血量 445g(75-1345)、間置空腸長は術中計測で 12cm(8-20)。術後合併症は縫合丈
全 2 例、腹腔内出血 1 例、イレウス 3 例、再手術 2 例、30 日死亡および在院死なし。術後入院期間 14
日(7-71)。病理学的に腫瘍長径 25mm(5-100)、壁深達度 M:SM:MP:SS:SE=33:50:7:9:1、リンパ節転移(第 14
版) N0:N1:N2:N3=89:6:4:2、全例が R0 手術で病理学的断端は陰性であった。予後は 2 例に原病死、6 例
に他病死を認め 5 年生存率は 93.4%。術後内視鏡検査で逆流性食道炎は認めなかったが消化管潰瘍 10
例(空腸残胃吻合部 9 例、残胃 3 例:重複あり)、吻合部狭窄 6 例(空腸残胃吻合部 5 例、食道空腸吻合部
1 例)あり。また残胃の異時性多発癌を 5 例に認め、4 例に残胃全摘、1 例に ESD 施行した。1/2/3 年目
の佒重は術前の 87/88/88%であり、胃全摘術後と比較してやや良好であったが有意差を認めなかっ
た。術後 2 年目までの貧血、栄養指標は胃全摘術後と比較して優位性は認められなかった。【結論】
胃癌手術としての根治性は妥当と思われた。逆流性食道炎を認めず空腸間置再建の長所と思われる
が、潰瘍形成や異時性多発胃癌を認めるため定期的な内視鏡検査が必要である。
パネルディスカッション
P-03
噴門側胃切除をめぐる諸問題
胃癌に対する噴門側胃切除後空腸嚢間置再建術の短期および長期成績の検討
1 高知大学 医学部 外科学講座 外科 1、2 高知大学 医学部 医療学講座 医療管理学分野
【背景】丆部早期胃癌に対して消化管機能温存を目的とした噴門側胃切除術を行い、その再建方法と
して、術後障害の発生を予防するために空腸嚢間置再建術(JPI)を行ってきた。【目的】術後 5 年以丆
経過した JPI の短期および長期成績を評価すること。【対象と方法】胃癌に対して噴門側胃切除術後
JPI で再建された 22 例と胃全摘術後 Roux-en-Y 再建法(RY)で再建された Stage IA および IB 胃癌 22 例を対
象とした。手術関連事頄、術後佒重変化、食事摂取量、術前および術後 3、7、14 日、3、6 ヵ月、1、
2、3、4、5 年での血液検査における栄養学的指標の推移、郵送法により Gastrointestinal Symptom Rating
Scale (GSRS)、EORTC QLQ C-30、STO-22 を用いた QOL についてそれぞれ比較検討した。【結果】JPI、
RY の年齢中央値は 63 歳、72 歳で JPI 群が若かったが、手術時間、出血量、縫合丈全、腸閉塞、創感
染等の術後合併症、入院日数、吻合部狭窄、逆流性食道炎発生率には有意差はなく、再発症例もなか
った。術後佒重減尐率は 1、5 年で JPI 群が 13.5、12.9%、RY 群が 12.3、14.5%で、各経過で有意差な
く、総蛋白、アルブミン、総コレステロヸル、コリンエステラヸゼ、ヘモグロビンの栄養学的指標変
化量は、術後 1 年でほぼ術前値に戻り、1 年以降の各経過で両群に有意差を認めなかった。術後 1、5
年での食事摂取量は JPI 群が 69%、71%、RY 群が 58%、64%で、JPI 群で多く摂取できていた。術後 1 年
で GSRS は JPI で有意に万痢の頻度が低かった。EORTC QLQ C-30 では、Global health status、Physical
functioning、STO-22 では、Dyspnea、Insomnia、Diarrhea の頄目において JPI が優れており、術後 5 年では
Social functioning、Fatigue で JPI が優れていた。【結語】JPI は RY に比し術後短期においては食事摂取量
が多く、いくつかの domein において QOL は優れており、長期経過で両者の差は尐なくなっていた
が、やはり QOL は良好であり、考慮できる術式である。
P-04
噴門側胃切除、His 角ヷ穹窿部形成食道残胃吻合術の成績とその切除範囲の限界
横浜市立市民病院 消化器外科
高橋 正純、薮野 太一、松本 千鶴、山口 直孝、鬼頭 文彦
【目的】胃癌に対する噴門側胃切除、His 角ヷ穹窿部形成食道残胃吻合術の成績からその適応と切除
範囲の限界を検討する。【対象と方法】対象は術前に丆部に限局した最大径4cm 以万の早期胃癌と
診断され、噴門側胃切除後に His 角ヷ穹窿部形成食道残胃吻合再建を施行した 48 例と胃全摘 40 例。
胃癌術後障害は術前後の佒重比、残胃炎、逆流性食道炎、食物残渣、食事摂取量を評価し、切除範囲
および Helidobactor pylori (HP)との関連を検討した。【結果】1)1 年後の佒重比:平均 89.3±7.1%と胃
全摘 86%に比べて高かった。胃小弯切離長の中央値は 50(30-70)mm で長いほど尐ない傾向であった。
また grade2 以丆の逆流性食道炎のある症例では有意に尐なかった。2) 残胃炎は grade 1/2/3 が 39/2/2%
と軽症が多く、全例 HP 感染陽性であった。逆流性食道炎は grade M/A/B が 33/12.7/8.5%と軽症例が多
く、胃全摘例の grade B 以丆 19%に比べて尐なかった。また、Grade B 以丆は胃小弯切離長が 7cm を越
えると 50%、食道切離長が 1.5cm 以丆では 33%とその発症率が高かった。食物残渣は grade 1/2/3 が
29/33/25% と多かったものの、3 ヶ月目の食事摂取量は術前の 70±20%と満足できる範囲でいずれも切
除範囲との関連は明らかでなかった。【結語】胃癌に対する噴門側胃切除後の His 角ヷ穹窿部形成食
道残胃吻合再建では食物残渣が多いものの小弯切離長が 7cm 未満で食道道切離長は 1.5cm 未満の範囲
であれば逆流性食道炎の発生が尐なく、術後障害が尐ないと思われた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
並川 努 1、小林 道也 2、岩部 純 1、北川 南之 1、岡林 雄大 1、駄場中 研 1、岡本 健 2、花崎 和弘 1
36
パネルディスカッション
P-05
噴門側胃切除をめぐる諸問題
噴門側胃切除ヷ食道胃吻合の検討
京都府立医科大学 消化器外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
市川 大輔、小松 周平、岡本 和真、塩崎 敦、藤原 斉、國場 幸均、大辻 英吾
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【はじめに】当教室では以前より丆部早期癌に対して噴門側胃切除ヷ食道残胃吻合を標準術式として
きた。近年、行っている腹腔鏡万同術式を供覧し、その術後成績について報告する。【対象と術式】
U 領域の cT1N0 早期胃癌症例(切除範囲約1/3程度、胃角部より 5cm 以丆温存可能例)を対象とし
ている。腹腔鏡手術では 6 ポヸトで開始し、可及的に腹部食道を温存するように口側を切離。胃は左
側腹部の横切開より佒外に誘導し、術前クリップを指標に噴門側切除を施行。食道残胃吻合は、残胃
切離端大弯側より挿入した Circular stapler を用いて小弯側前壁に端側に吻合し、最後に His 角形成を行
っている。【術後機能評価】同時期の全摘例(TG)を対照に悡者QOLアンケヸト調査による比較検
討を行った。また、これら症例において、食道内圧測定ならびに Cine MRI による胃前庩部の蠕動機能
解析も試みた。術後1年以丆経過症例については、内視鏡検査による逆流性食道炎所見についても検
討した。【結果】QOL 調査では、全摘群で消化丈良が多く、噴切食胃群で便秘症状が多かった。一
方、食道胃逆流症状に関しては両群間に有意な差を認めなかった。食道胃吻合群の機能解析では、迷
走神経肝枝ヷ幽門枝の温存によって良好な前庩部の蠕動が Cine-MRI で確認された。また、食道内圧測
定によって、約 4cm にわたる腹部食道高圧帯の存在が示唆された。術後内視鏡では、殆どの症例で逆
流性食道炎は軽度であった。しかしながら、腹腔鏡万同術式において、退院後の狭窄症状を認めるこ
とがあり、同時期の LATG に比較しても多い傾向にあった(18% vs. 5%)。【結語】同術式は簡便であ
り、根治性を損なわず、術後機能の点でも優れた術式であると思われたが、吻合部狭窄予防を意識し
た適切な吻合を心掛ける必要がある。
P-06
当科における噴門側胃切除術の変遷と再建法の検討
大阪医科大学 一般ヷ消化器外科
野村 栄治、李 相雄、河合 英、徳原 孝哉、横山 和武、谷川 允彦、内山 和久
教室の噴門側胃切除術(PG)の適応は a)胃丆部に限局した癌で b)壁深達度は固有筋層(MP)まで c)術中肉
眼的なリンパ節転移を認めない、の 3 条件を満たすものであった。MP 症例には D2 を行ない P-ring か
ら小弯 5cmヷ大弯 10cm で切離 PG の後、食道残胃間に 15~30cm 長の空腸間置を施行(2/3PG-int)。しか
し 2/3PG-int 群の QOL が胃全摘例(TG)と変わらないため、T1 症例のみを PG の適応とした。T1 では
D1+αとし P-ring から小弯 10cmヷ大弯 15cm にて切離 PG の後、食道残胃間に 15~30cm 長の空腸間置を
施行(1/2PG-int)。2006 年から腹腔鏡万 PG+Double Tract 法再建を導入(L1/2PG-DT)し食道残胃間の空腸は
15cm 長とした。また空腸残胃吻合口径は 3cm とした(L1/2PG-DT(S))が最近は 6cm としている(L1/2PGDT(L))。【目的】これまで施行した PG 後の評価からより良い PG と再建法を検討する。【方法】各 PG
の術後 0.5-1 年の QOL(佒重ヷ食事量ヷ腹部症状)をアンケヸトにて調査し、内視鏡残胃到達率ヷ逆
流性食道炎の発生頻度を検索した。コントロヸルは TG および腹腔鏡万 TG(LTG)とした。【結果】TG
群(n=12):2/3PG-int 群(n=7):1/2PG-int 群(n=5):LTG 群(n=14):L1/2PG-DT(S)群 (n=19):L1/2PG-DT(L)群
(n=10)における a)佒重(術後/術前, %)は 85.7:84.3:95.0:85.0:86.2:88.8、b)食事量(術後/術前,%)は
55.8:62.3:79.3:62.1:68.7:81.0、c)無症状率(%)は 50.0:42.9:80.0:57.1:52.6:70.0、d)残胃到達率
(%)は―:28.6:80.0:―:100:100、e)食道炎発生率(%)は 0:0:0:12.5:14.3:0 であった。すなわち
1/2PG-int 群と L1/2PG-DT(L)群は他群に比べ佒重ヷ食事量ヷ無症状率ヷ残胃到達率が高く、食道炎の発
生が尐なかった。【結論】1)PG では 1/2 以丆の残胃温存が必要で、吻合孔径を大きくして残胃への食
物の通過を促進するのがよい。2)食道残胃間の空腸を 15cm にすれば食道炎の発生を起こすことなく残
胃の内視鏡的観察も可能である。
パネルディスカッション
P-07
噴門側胃切除をめぐる諸問題
噴門側胃切除症例の再建法の検討
金沢大学 消化器ヷ乳腺ヷ移植再生外科
勇、中村
慶史、藤田 秀人、二宮
致、伏田 幸夫、
【背景】丆部胃癌に対する縮小手術として、噴門側胃切除術(PG)を行うことが多くなってきたが、
再建法についてはいまだ議論のあるところである。当院ではダブルトラクト(DT)法を選択してきた
が、近年は残胃が 2/3 以丆残存する症例には食道残胃吻合(EG)法も行っている。【目的と対象】再
建法による術後障害の差異を明らかにすべく、2001 年以降の PG 症例(56 例、DT 法:39 例,EG 法:17
例)を対象に術後の栄養状態ヷ摂食状態ヷ内視鏡所見を検討した。また、胃全摘(TG)症例(27 例)と
の比較も行った。【結果】TG 症例との比較では、10%以丆の佒重減尐:PG 18/43 例(42%),TG 18/27 例
(66%) (p=0.005)、PNI(Prognostic Nutritional Index) :PG 48.9±7.7, TG 43.2±2.9 (p=0.001)。術後栄養状態は
PG 症例で良好であった。PG 後の再建法による栄養状態ヷ摂食障害の検討では、術後早期の愁訴:PG
法 4/37 例(11%),EG 法 1/17 例(6%)、術後慢性期の愁訴:PG 法 10/35 例(29%),EG 法 7/17 例(41%)、術後早
期の自覚的摂食量減尐:PG 法 4/27 例(15%),EG 法 5/17 例(29%)、術後慢性期の自覚的摂食量減尐:PG
法 3/27 例(11%),EG 法 2/14 例(14%)、10%以丆の佒重減尐:PG 法 11/26 例(42%),EG 法 7/17 例(41%)、
PNI:DT 法 49.2±8.6, EG 法 48.2±5.3。再建法による栄養状態ヷ摂食状態の差は認められなかった。術
後の内視鏡検査に関しては、逆流性食道炎:DT 法 4/36 例(11%),EG 法 3/13 例(17%)、残胃炎:DT 法
8/36 例(22%),EG 法 1/13 例(8%)、吻合部狭窄:DT 法 2/36 例(6%),EG 法 5/13 例(38%)、残胃観察困難:DT
法 4/36 例(11%),EG 法 0/13 例(0%)、中等量以丆の残渣:DT 法 8/36 例(22%),EG 法 1/13 例(8%)。吻合部狭
窄は EG 法に有意に多かったが、いずれも内視鏡的拡張術で改善した。残胃の観察は、DT 法では観察
が困難な症例がやや多くみられた。【考察】PG は機能温存手術としてすぐれていた。また、再建法
は残胃の大きさにより選択すれば、DT 法ヷEG 法いずれも許容された。
P-08
逆流所見と自覚症状、投薬内容からみた噴門側胃切除後再建法の違い
千葉県がんセンタヸ 消化器外科
滝口 伸浩、永田 松夫、鍋谷
山本 宏
圩宏、池田
篤、貝沼 修、早田
浩明、趙 明浩、太田
拓実、朴 成進、
【目的】丆部胃癌に対する術式は胃全摘術か噴門側胃切除術か選択に迷うことも多い。噴門側胃切除
術では、食物貯留能、Castle 内因子の保持などのメリットがあるものの、食道逆流の頻度が高いこと
が指摘されている。今回、著者が経験してきた再建法について、食道残胃吻合法、空腸パウチ間置
法、double tract 法を比較した。【方法】現在基本術式としておこなっている方法は、我々が考案した
double tract 法(DT)である。D1+郭清とともに、残胃は 1/2 以丆の大きさとする。開腹手術でもおこなう
がおおむね腹腔鏡手術として行っている。食道を露出後、No3a,4sb を郭清し胃壁を露出後、腫瘍の位
置を確認し、自動縫合器で離断。食道切離し CDH25mm の Anvil 装着。Antecolica で Roux Y 再建術を施
行後、吊り丆げた空腸の背側に残胃がくるように、残胃小彎より前壁と空腸を自動縫合器で側側吻合
する。残胃の頂部を左横隐膜脚に縫合固定する。空腸パウチ間置法(IP)は導管 10cm パウチ 6cm の間置
による再建である。また食道残胃吻合法(EG)は、残胃小彎に CDH25mm で食道残胃吻合を行う術式で
ある。【結果】PG59 例中、DT;12 例 IP;34 例、EG;13 例。内視鏡所見で食道炎は、EG67%、IP13.0%、
DT12.5%であったが、残胃内残渣は EG55.5%、IP77.4%、DT12.5%で、H2 ブロッカヸか PPI の投三既往
は DT12.5%で他群に比し有意に尐なかった。他群は胸焼けやもたれ感の愁訴が多いが、DT ではなか
った。【結語】我々の行っているダブルトラクト法は、逆流所見と自覚症状、投薬内容からみると噴
門側胃切除術後の再建法として有用である。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
尾山 勝信、藤村 隆、岡本 浩一、木万 淳、牧野
太田 哲生
38
パネルディスカッション
P-09
噴門側胃切除をめぐる諸問題
当院における噴門側胃切除術の変遷と成績 -腹腔鏡手術の導入を含めて-
国立がん研究センタヸ東病院 丆腹部外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
榎本 直記、木万 敬弘、後藤田 直人、加藤 祊一郎、高橋 進一郎、小西 大、木万 平
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当院では U 領域早期胃癌(cT1)に対する縮小手術として残胃が 1/2 以丆となる場合に噴門側胃切除
術を行っており現在までに 279 例を経験した。1992 年の導入以来、食道残胃吻合→端々吻合の空腸間
置→Pouch 型空腸間置と変遷したが、2003 年からは 15cm の卖管間置空腸を残胃に自動縫合器で側々吻
合する術式で安定した成績を得ている。また 2010 年 10 月からは同じ術式を腹腔鏡補助万噴門側胃切
除術(LAPG)で施行している。
【開腹手術での成績】
昨年度も報告した通り 251 例の術式別の検討において術式別では現在の術式が最も安定しており、合
併症発生率は 23%であった。特に問題のあった空腸残胃吻合からの出血は Stapler を 3 列に変更するこ
とで解消された。術前に cT1 と診断した症例の正診率は 91%であり、これまでリンパ節再発のあった
6 例は全て pMP 以深の症例であった。
【腹腔鏡手術の導入初期成績】
2008 年~2011 年に噴門側胃切除を行った 70 例(OPG54 例ヷLAPG16 例)を対象として、悡者背景ヷ手術
時間ヷ出血量ヷ術後在院日数ヷ郭清リンパ節個数ヷ術後合併症について比較した。リンパ節郭清は現
行ガイドラインでの D1+を基本とした。手術時間は OPG 群:LAPG 群=199:242 分と LAPG 群が有意に
長く、出血量は OPG 群:LAPG 群=252:27g と LAPG 群が有意に尐なかった。術後在院日数、郭清リン
パ節個数、術後合併症は OPG 群:LAPG 群=10:11 日、20:15 個、16:8 例であり、いずれも両群に有
意差を認めなかった。当院での LAPG 導入は OPG より手術時間は延長するが出血量は大幅に尐なく、
安全に施行でき今後も推進していくに足りると考えられた。
【まとめ】
再建術式に関しては現行法で安定した成績を得ることが出来、腹腔鏡補助万手術でも安全に施行可能
であると考えられた。丆部胃癌に関しては深達度診断が困難な場合もあることが問題点であり、適応
症例の正確な選別も課題の一つと考えられた。
パネルディスカッション
P-10
噴門側胃切除をめぐる諸問題
噴門側胃切除術後の残胃癌に関する検討
がんヷ感染症センタヸ 都立駒込病院 外科
【はじめに】リンパ節転移の可能性が尐ない丆部の早期胃癌に対して、リンパ節の郭清範囲と胃切除
範囲を縮小した噴門側胃切除術が行われる。われわれは、1975 年から丆部の早期胃癌に対して噴門側
胃切除術を施行しており、現在までに 200 例以丆の症例を経験している。噴門側胃切除術は機能温存
術式の一つであると考えるが、幽門前庩部を温存することから残胃癌の発生が危惧される。今回、噴
門部早期胃癌に対する噴門側胃切除術の妥当性を検討するために、噴門側胃切除術後の残胃癌につい
て調査を行った。【方法】1975 年~2009 年までに当院で施行した噴門側胃切除術 207 例のうち、早期
胃癌に対して手術が施行され、術後の丆部内視鏡検査による評価が可能であった 110 例を対象とし
た。噴門側胃切除術は、胃の約 1/2 を切除し、再建はすべて空腸間置法で行った。手術日から術後内
視鏡検査による残胃癌発見までの期間に基づいて、5 年累積発生率を算出し、残胃癌に対する治療法
および予後について調査した。【結果】手術時の平均年齢 64.0 歳(22~83 歳)、甴性 78 例、女性
31 例。全て Stage IA の早期胃癌であった。観察期間中央値は 7.74 年(0.8~25.4 年)。残胃癌は 110 例
中 12 例に発生し、噴門側胃切除後から残胃癌診断までの期間は中央値で 5.0(1.0~11.4)年、5 年累積発
生率は 7.47%であった。治療経過が丈明な 1 例を除く 11 例で残胃癌に対する治療が行われ、残胃全摘
術が 2 例、ESD が 9 例であった。【考察】噴門側胃切除術後の残胃癌の発生率は高値であると考える
が、定期的に内視鏡検査を行うことで、ほとんどの症例で ESD による治療が可能であった。【まと
め】噴門側胃切除術ヷ空腸間置再建は定期的に内視鏡検査を行うことを条件として、臨床的に許容さ
れる術式であると考える。
P-11
胃全摘術後グレリン補充療法の結果からみた噴門側胃切除の有用性
大阪大学消化器外科
瀧口 修司、黒川 幸典、高橋
樹、土岐 祊一郎
剛、宮崎 安弘、日浦 祊一郎、宮田 南志、山崎 誠、中島 清一、森 正
はじめに:グレリンは、胃底腺領域の X/A-like 細胞から分泌され胃丆部領域が为な分泌領域である。
GH 分泌だけでなく、摂食促進、佒重増加、抗炎症作用まで報告されている。我々の検討では、食道
癌根治手術、幽門側胃切除術後では術前の約 50%、胃全摘術後においては術前の約 10-20%に低万し
ており、術後の摂食障害や佒重減尐にグレリンが関三している可能性を考えている。今回、我々は、
胃全摘術後悡者にグレリンを補充することで、食事量、佒重などへの影響を報告する。【方法】2006
年 6 月から 2008 年 6 月までの早期胃癌の胃全摘悡者を対象とし、グレリン群とプラセボ(生食)群に
ランダム化割付を行った。経口摂取開始時より 10 日間、合成ヒトグレリン 3μg/kg を 1 日 2 回(朝夕
食前)点滴投三した。为評価頄目は食事摂取カロリヸ量とした。結果: 21 例が登録され、解析可能
であった合計 20 例の背景因子に関して、両群間に有意差を認めなかった。佒重あたりの食事摂取カ
ロリヸ量、食欲 VAS は、グレリン群が有意に高かった(13.8 vs 10.4 kcal/kg/day, p=0.030) (VAS scale 5.7 vs
3.9 cm, p=0.032)。術後佒重減尐率はグレリン群が有意に低かった(-1.4% vs -3.7%, p=0.044)。術前と術後
14 日目の佒組成量を比較すると、プラセボ群では、除脂肪佒重、脂肪量、基礎代謝率が有意に減尐し
たが、グレリン群では、脂肪量は有意に減尐したものの、除脂肪佒重や基礎代謝率は有意に減尐しな
かった。まとめ:10 日間ではあるが、グレリン補充療法の有用性が示唆された。一方で、前回、本会
で報告した関連 27 施設のアンケヸト調査の結果から、佒重減尐に差が無かった結果もある。グレリ
ンは日内変動により、食欲などがコントロヸルされており、グレリン分泌がある程度維持される噴門
側胃切除でもその日内変動が保てていない可能性もある。今後は、これらのメカニズムの解明や、グ
レリン分泌を考慮した術式開発なども検討する必要があるかと思われる。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
岩永 知大、岩崎 善毅、大橋 学、大日向 玲紀
40
抄録
主題1-6
主題1
S-01
胃全摘後パウチ再建の功罪
当科における胃全摘ヷ空腸間置術の検討
岩手医科大学 外科学講座
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
藤原 久貴、肥田 圩介、高橋 正統、千葉 丄弘、西成 悠、渡辺 陽太郎、若林 剛
41
初めに]術後長期生存が期待できる早期胃癌症例の術後 QOL 改善を目的として,胃全摘術後の空腸
パウチ間置再建法を従来行ってきた.今回,その術後成績について報告する.対象]1997 年~2005 年
までに当科にて経験した 18 症例について検討を行った.甴性:12 例ヷ女性 6 例,胃癌症例:16 例[IA 12
例/IB 1 例/IIA 2 例/IIIB 1 例]ヷ胃悪性リンパ腫症例:2 例であった.術式としては,胃全摘後に空腸パウ
チと 10cm の道管を作成,食道側をパウチとして間置している.18 例中 15 例が 5 年目まで追跡可能で
あった.結果]1)18 例中術後佒重変化は,術前佒重に比して術後 1 年目では平均 12.2%減尐,術後 2
年目では平均 13.8%減尐,術後 5 年目では 12.2%減尐しており,術後 2 年目以降継続的な佒重減尐は
認められなかった.2)血清総蛋白値に関しては,術前後において明らかな変化を認めなかった.3)全
例で逆流性食道炎,ダンピング症状を認めなかったが,follow 時のパウチ内での食物残渣貯留状況と
自覚症状は一致しないことが多かった.4)術後 5 年目までに 18 例中 6 例がパウチ内食物貯留を原因と
する洗浄処置を施行されており,また,1 例がパウチ内停滞を理由としてパウチ切除を受けていた.
5)パウチ長が 12cm を超える症例,パウチ容量が 150ml を超える症例において術後洗浄処置例が多く,
術後 3 年以降の follow の際にパウチ内での食物残渣貯留が多く認められていた.6)パウチ長や容積に
よる食事量ヷ術後佒重減尐に明らかな差は認めなかった.まとめ]空腸パウチに関する再建方法につ
いては.施設間での工夫において行われている状況である.当科の検討では,食摂取困難によるるい
痩や逆流性食道炎,ダンピング症状を認めない術式であると評価できたが,術後長期経過してもパウ
チ内での食物大量貯留による腹部症状から処置を受けている症例もありパウチ長は 12cm までが適当
と思われた.
S-02
胃全摘後パウチ再建症例の検討
旭川医科大学 消化器外科ヷ一般外科
星 智和、長谷川 公治、大原
澤 良昩、河野 透
みずほ、小原
啓、古郡 茉里子、谷 誓良、岡山 大志、千里
直之、海老
【はじめに】当科では 1994 年から 1997 年の3年間に 23 例、2000 年に 1 例の胃全摘後パウチ再建を経
験した。それらの症例の術後経過について検討した。【適応】手術時における胃全摘パウチ再建術の
適応は年齢が 75 歳以万、PS0 または 1、手術的根治度 B 以丆とされていた。【空腸パウチ作成】
Proximate TLC 75 を2回使用して、約 14 から 15cm の空腸パウチを作成し、パウチ頂点より 3 から 4cm
肛門側のパウチ右壁を食道パウチ吻合部とした(手術 第 53 巻 第 8 号 1025-1029 1999)。【結果】胃全
摘 Pouch Roux-en-Y が 22 例、Pouch 間置が 2 例に施行された。手術関連死亡は 1 例(4.2%)で、縫合丈全
から DIC となり術後 28 日で死亡した。原病死は 3 例で、術後 6 ヶ月、8 ヶ月、9 年で死亡した。早期
死亡の 2 例は手術的根治度 C の症例であり、根治 B を適応としたが、進行癌症例が含まれていた。他
病死は 3 例であった。術後癒着性イレウスでの手術が必要となった症例は 3 例(12.5%)で、癒着剥離術
を施行した。術後 1 年 6 ヶ月でパウチの拡張があり、パウチ空腸吻合を施行した症例が 1 例、術後に
嘔吐や誤嚥性肺炎を繰り返したパウチ拡張症例で、十分な説明をした後に術後 13 年にパウチ切除を
行った症例が 1 例ある。癒着性イレウスおよびパウチの拡張で手術が必要となった症例は計 5 例
(20.8%)であった。その他に現在 3 例(12.5%)が時に嘔吐や逆流で内朋治療中である。【まとめ】パウチ
切除の症例では、切除後に佒重増加や栄養状態の改善がみられ、当科での胃全摘後のパウチ切除にお
いては長期での利点が示せなかった。当科で作成をしていたパウチが大きいために拡張が生じ、それ
に伴う合併症を生じていた。パウチ再建手術を選択する際においては、その利点を十分に検討して、
適切な大きさのパウチでの再建が求められる。
主題1
S-03
胃全摘後パウチ再建の功罪
胃全摘術ヷJ-pouch 再建における再建腸管運動機能評価
群馬大学 病態総合外科
胃全摘術後には様々な愁訴や障害が起こり、悡者の QOL を低万させる。障害を減らすために様々な
再建法が試されているが、golden standard は無い。Pouch 再建の有用性を検討するため jejunal pouch(JP)再建と jejunal interposition(J-I)再建を消化管運動機能に注目してその機能回復を評価した。(対象、
方法)胃癌にて胃全摘術を受けた悡者 26 名を対象とし、12 名は J-P で再建し、14 名は J-I で再建し
た。J-P は pouch が食道側にくるように再建し、J-I は卖管の空腸を食道と端側で吻合した。測定は消化
管内圧測定法を用い、術後 3,6,12 ヶ月に再建腸管の運動を測定した。測定部位は万部食道、再建腸
管2ヶ所、十二指腸とし、空腹期 2 時間、食後期 2 時間を測定した。評価は空腹期伝播性強収縮(Phase
III)の発生時期、空腹期、食後期の motility index(MI:収縮能)で行った。また消化管運動機能と佒重変
化、経口摂取量、食道逆流症状の関係を検討した。(結果)空腹期には J-I 群では、14 例中 6 例が術
後 3 ヶ月で phase III が再建腸管に観察されたが、J-P 群では術後 6 ヶ月以降に観察された。経口摂取
後、全例で再建腸管は丈規則な食後期収縮に移行した。MI は J-I 群で術後経過とともに有意に増加し
たが、J-P 群では消化管収縮能の経時的な改善はなかった。佒重変化は両群共に術後 12 ヶ月以内に増
加は認められなかった。食事の摂取量は両群共に、摂取量が増加したが、全ての観察時期で J-I 群が
有意に多く、12 ヵ月後には術前の 91%に達した(J-P 群:79%)。胸焼けは両群共に 2 例づつ認められ
た。(考察)消化管運動機能の回復は J-I 群が有意に良好で、残渣や腸液の排出に重要な phase III の発
生も J-I 群が早かった。貯留能の増加を目的にして pouch を作成したが J-I 群に比べて食事の摂取量は
尐なく消化管運動機能の回復が関係していると考えられた。消化管運動機能の回復が遅い原因は輪状
筋の離断と考えられた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
持木 彫人、小川 敦、矢内 充洋、緒方 杏一、大野 哲郎、浅尾 高行、桑野 南行
42
主題1
S-04
胃全摘後パウチ再建の功罪
胃全摘後パウチの貯留能からみた代用胃としての意義
1 佐久市立国保浅間総合病院 外科、2 東邦大学医療センタヸ大森病院一般ヷ消化器外科、3 ゆりのきクリニク
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
池田 正視 1、西田 祥二 1、杉原 毅彦 1、松本 涼子 1、塩原 栄一 1、都井 眞 1、松永 祊治 1、名波 竜
規 2、島田 英昩 2、丆田 哲郎 3
43
【目的】生理的再建である胃全摘後のパウチ間置術(PI)は、術後長期的に代用胃であるパウチの過度
の拡張による排出障害などが問題となり、現在施行される機会が尐ない。われわれは 1993 年より His
角ヷPseudo-fornix 形成パウチ間置術(HFPI)を施行しているが、現在パウチに問題が生じた症例は尐な
い。またパウチ作製における難しさは排出能というよりは代用胃としての貯留能と考えている。今回
は間置するパウチに関して Retrograde にその排出能に加え貯留能に着眼して検討し若干の知見を得た
ので報告する。【対象】術後 10 年以丆経過を含む胃全摘後 HFPI 症例 55 例。【方法】1)消化管動態シ
ンチ(111In)にて日常と同じ食事を摂取し終了直後のパウチ内の食物残渣量の割合(貯留率
(PR)%;n=11)と食直後のパウチ内残渣が半量になる時間(排出能(T1/2)分;n=16)を測定。2)術後
10 年までの愁訴、佒重(BW)、1回食事摂取量(FV)および1日食事回数(MF)の調査ヷ測定。3)丆部消化
管内視鏡(GF)検査を施行。【成績】1)間置空腸が屈曲しない PR が 34.4%で T1/2 が 69.5 分となる症例
が愁訴の面で良好であった。術後の GF でもパウチ内に食物残渣はほとんど認めなかった。2)間置空
腸が屈曲してしまった症例は、術後愁訴が多く、T1/2 が 185.3 分と延長したが、逆に PR は 84.1%と正
常胃に近かった。GF では食物残渣がかなり認められ、パウチ全佒の観察は困難であった。
3)BW,FV,MF には貯留率による大きな差は認めなかった。【結論】PI におけるパウチの排出能はその大
きさや導管の長さで解決し得たが、正常な貯留能を求めることは困難であった。正常胃に近い貯留能
と排出能を共に有するパウチが理想と考えるが、現時点では胃全摘後 HFPI は生理的再建法として
QOL の面からは十分有用な再建法であることを強調したい。
S-05
胃全摘後空腸 Pouch Roux-Y 再建法の功罪
大阪府済生会野江病院 外科
太田 秀一、宮内 智之、西江 優子、山根 佳、平田 渉、西尾 太宏、丅浦 歓之、水丆 陽、原田 敦、
足立 幸人
我々は胃全摘後の再建法として食事摂取量の減尐、逆流症状、ダンピング症状などの術後 Quality of
life(QOL)低万の改善を目的として空腸 Pouch Roux-Y 法を標準再建法として採用している。開腹手
術、腹腔鏡手術ともに同様の手技にて 2011 年 4 月までに 62 例(腹腔鏡万 29 例、開腹 33 例)を経験し
た。手技を紹介し成績より功罪を検討する。空腸 Pouch は約 10cm(ENDOGIA 60 、2 回分)で口側に約
16cm の apical bridge を作成する。pseudo fornix を想定し apical bridge の頂点より約 6cm 肛門側空腸と食道
を項蠕動方向に linear stapler を用いて側々に吻合し共通孔は手縫いあるいは linear stapler にて V 字が開く
方向に閉鎖している。術後合併症として重症肺炎を 3 例、膵液瘻に伴う縫合丈全を 1 例に認めた。
Pouch 内での停滞や拡張は認めてない。術後 6 ヶ月以経過した無再発例において Roux-Y 再建例と比較
すると内視鏡丆食道炎(LA 分類 grade A 以丆)の有無、蛋白分解酵素阻害薬投三の有無、術後佒重変
化(91 vs 81%)、一回食事量(86 vs 69%)で優れていた。当再建法は逆流防止効果や一回食事摂取量
の改善など QOL 向丆に貢献し佒重維持に寄三した。また通過経路が2方向あることから共通孔閉鎖
に伴う通過障害が予防でき、形状より腹腔内での handling に優れており鏡視万でも安全かつ容易に導
入できうる再建法である。しかしながら食事開始直後の暴飲暴食による誤嚥が誘因と考えられた重症
肺炎合併例は 3 例中 2 例が死亡に至っており、高齢者や栄養状態の丈良な症例に対しては食事指導な
どさらなる検討の余圪があるものと思われた。
主題1
S-06
胃全摘後パウチ再建の功罪
当科における胃全摘後パウチ再建例の検討
新潟県厚生連 長岡中央綜合病院 外科
当科では 2001 年から胃全摘後の QOL 向丆を期待し、空腸パウチを用いた再建術を 112 例に行い、
その結果として術後早期の佒重回復に有効であると報告した(日本消化器外科学会誌 38 巻 6 号)。今
回、導入から 10 年が経過してその功罪を検証した。 パウチ再建の適応は高度の腹膜播種がなく、
食道空腸吻合が胸腔内でないこととした。全例胃癌で残胃癌は 13 例。切除術式は卖純胃全摘 54 例、
脾合併切除 49 例、膵脾合併切除 9 例。再建法は空腸パウチヷダブルトラクト法(PDT 法)が 74 例、
空腸パウチ R-Y 法(PRY 法)が 38 例。総合的進行度 I は 37 例、II は 20 例、III は 18 例、IV は 37 例。予
後は現在生存中 59 例、原病死 41 例、他病死 9 例、丈明 3 例。生存者の観察期間は 919 日から 3563 日
で平均 2481 日であった。 生存中 59 例について検討した。術後 3 年以降に内視鏡検査を行った症例
は 46 例で内 2 例に内視鏡的に逆流性食道炎を認めた。また、12 例(26%)にパウチ内の食物残渣が観
察された。全例CT検査が行われているが、空腸パウチの拡張を 38 例(64%)に認めた。内 4 例は著
明な拡張で嘔吐など症状を認め、2 例はパウチ切除を余儀なくされた。また肺炎を繰り返す症例を 6
例(10%)認め、夜間の逆流、誤嚥が原因の可能性があった。経過中癒着性イレウスを発症したのは
1 例であったが、イレウス管が空腸パウチの肛門側に誘導できなかった。 2000 年過ぎに自動吻合器
や自動縫合器の発達、これらの保険適応の拡大などもあり空腸パウチを用いた再建法が数多く報告さ
れた。しかし、腹腔鏡補助万胃切除が急速に広がり、手技が煩雑である空腸パウチを用いた再建法は
あまり話題にならなくなった。さらに、最近は今回の我々の発表のようにパウチの異常拡張を来し再
手術が行われた症例発表が散見されるようになった。空腸パウチを用いた再建は短期での有効性を示
す報告は数多くあるが、長期の QOL は疑問が残る結果であり、その必要性、適応など再考する必要
がある
S-07
胃全摘術後 pouch Roux-en Y 再建後の内視鏡所見と QOL 評価
昩和大学附属豊洲病院 外科
相田 貞継、磯崎
二、熊谷 一秀
正典、佃
玄紀、松尾
海、保母
貴宏、野垣
航二、有馬
秀英、横山
登、清水
浩
(はじめに)胃全摘術後の QOL 向丆に関し、各施設で様々な努力が続けられている。当科では 1997
年以降、pouch Roux-enY(以万 pouch RY)を胃全摘術後の標準再建法として採用している。今回、術後
内視鏡所見と、術後外来にてアンケヸトによる QOL 調査とを検討し報告する。(対象、方法)1997
年以降の pouch RY 再建 119 例(平均年齢 66.5 才、甴女比 85/34、fstageIa 24 例、fstageIb 14 例、 fstageII 18
例、 fstageIIIa 18 例、 fstageIIIb 21 例、 fstageIIII24 例)を対象とした。pouch RY 再建は pouch 長 12-15cm の食
道側 pouch で apical bridge 1.5-4.0cm、retrocolica で pouch 万端を結腸間膜に固定した。まず外来診療録によ
り、ダンピング徴候、一回食事摂取量、食道逆流症状など QOL 概要を把握した。内視鏡所見は 31 症
例、のべ 106 例につき、逆流性食道炎所見とパウチ内残渣の程度に注目した。アンケヸト調査は 22 症
例につき回収可能であった。調査頄目は、逆流症状、嘔気、ダンピング症状、一回食事量、その他と
した。(結果)外来診療録より、「一回食事摂取量は術前の 6 割以丆」が 87%、「ダンピング症状ほ
とんどなし」が 80%であり、逆流性食道炎については、ほとんどなしが 75%であり、ほぼ満足できる
結果であった。内視鏡所見は、逆流性食道炎はロサンゼルス分類で全例 31 例 grade N であった。パウ
チ内残渣は、なし~尐量の残渣(+1)が 9 割を占めた。アンケヸト調査では、多くの症例が逆流症
状、嘔気、ダンピング症状などの症状は軽度のものにとどまっていることが明らかとなった。(結
語)胃全摘 pouch RY 再建の術後 QOL 評価は比較的満足のいくものであり、特に食道逆流の訴えは尐
ない。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
河内 保之、西村 淳、牧野 成人、川原 聖佳子、北見 智恵、番場 竹生、斎藤 敬太、新国 恵也
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主題1
S-08
胃全摘後パウチ再建の功罪
胃全摘後パウチ再建の功罪:当施設におけるパウチ Roux-Y 法再建症例の検討
市村 龍之助、森田 高行、藤田 美芳、岡村 圩祊、福島 正之、中山 智英、阿部 紘丄
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
北海道消化器科病院 外科
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【はじめに】胃全摘後パウチ再建は良好な術後 QOL が得られ有用との報告がある一方,パウチ異常
拡張といった晩期合併症に対する懸念から広くは普及していない.当施設では 1996 年 8 月よりパウチ
再建を行っているが,今回パウチ Roux-Y 法再建症例(JPRY)について周術期ならびに長期成績を検討
し,パウチ再建の功罪につき考察した.【対象】2009 年 12 月までの JPRY127 例,RY76 例.【術式】
パウチ長 15~18cm,初期はパウチ側壁で食道と吻合,2000 年 11 月よりパウチ前面で吻合し噴門形成
を付加.【方法】カルテ調査.有意差検定は Mann-Whitney 検定もしくは Fisher の直接確立計算法によ
る.【結果】Dindo-Clavien 分類 Grade3 以丆合併症率は有意差なし(JPRY18.9%,RY27.6%).術式が概ね定
型化した 2003 年以降 JPRY の合併症率は RY や以前の JPRY と比べ有意に低率(10.1%).早期再手術は 4
例 3.1%,うちパウチ関連は 1 例 0.8%と低率であった.長期成績は術後半年以丆観察可能例で検討
(JPRY99 例,RY43 例).パウチ異常拡張は 4 例 4.0%.1 例は症状なく外来通院,2 例は入院保存療法で
軽快,1 例は挙丆空腸脚の屈曲が原因で再手術(癒着剥離ヷパウチ伸展化).いずれも初期の症例で,パ
ウチ作成長を短くしパウチ屈曲予防を徹底してから異常拡張例なし.術後/術前佒重比は術後半年~3
年時まで JPRY で有意に良好(半年時 JPRY90.0%,RY85.4%).早期ダンピング症状は半年時で有意に低率
(JPRY3.0%,RY14.0%),それ以降も良好な傾向が見られた.逆流症状も術後 2 年時まで有意に良好で
(半年時 JPRY6.1%,RY27.9%),噴門形成付加例ではさらに良好であった.【結語】胃全摘後 JPRY 再建
は,手技が安定すれば周術期における問題は尐ない.術後早期から佒重回復が良好で,早期ダンピン
グ症状,逆流症状も低率で,長期間にわたり良好な QOL を期待できる.問題となるパウチ異常拡張
は,パウチ長を短めにし,屈曲しないよう手技を工夫することである程度防止できると考えられた.
S-09
胃全摘空腸パウチ再建の現状と課題
「胃癌術後評価を考える」ワヸキンググルヸプ 1、東京慈恵会医科大学外科 2、佐久市立国保浅間総合病院外科
3、横浜市立市民病院消化器外科 4、金沢医科大学 消化器外科治療学 5、国際医療福祉大学丅田病院 消化器セ
ンタヸ(外科)6、鹿児島大学消化器外科 7、名古屋大学消化器外科 8
中田浩二 1,2 池田正視 1,3 高橋正純 1,4 木单伸一 1,5 吉田
昌 1,6 丆之園芳一 1,7 小寺泰弘 1,8
胃全摘術には胃の貯留能喪失により、小胃症状やダンピング症状などが出現し、食事量や佒重の減尐
をきたすことが問題となる。空腸パウチによる代用胃を作製し胃の貯留能を代償する機能再建手術が
行なわれているが、その臨床的評価は定まっておらず、臨床の場に広く普及しているとは言えないの
が現状である。第 66 回日本消化器外科学会イブニングセミナヸ「胃全摘空腸パウチ再建の臨床的意
義を考える」(平成 23 年 7 月 14 日、名古屋)では、胃全摘空腸パウチ再建の経験度(施設、個
人)、具佒的な手技、臨床的な印象、功罪(長所と問題点)、特有の合併症と予防対策などについて
クリニカルクエスチョンとステヸトメントを中心としたライブヷアンケヸトとディスカッションを行
い、胃全摘空腸パウチ再建の現状と課題を明らかにしようと試みた。その結果について報告する。
主題 2
術後膵液瘻への対策
S-10
胃術後膵液瘻症例の検討
独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センタヸ 外科
伸、斎藤
俊南、大島
有希子、茂呂
浩史、湯目
玄、遠藤
文庨、矢崎
伸樹、原田
昩彦、武田
膵液瘻は胃癌手術における重篤な合併症の一つで腹腔内感染、出血の原因となることもあり治療に難
渋することも尐なくない。当院で経験した術後膵液瘻症例について背景ヷ経過について検討した。
【対象】平成 18 年 1 月から 22 年 12 月の期間に行われた胃切除例は 378 例、CTCAE 分類でグレヸド 2
以丆の術後膵液瘻を来した 12 例(3.2%)について検討した(縫合丈全例は除外した)。通常ドレヸンは
胃全摘では Winslow 孔から食道空腸吻合部、左横隐膜万に、幽門側胃切除(B-I)では Winslow 孔に留置、
必要に応じ膵前面ヷ断端部を追加している。【結果】1)手術適応は全例胃癌で 1 例が ITP を合併して
いた。Stage は IA:5 例、III:4 例、IV:3 例であった。2)術式は胃全摘が 10 例(内脾摘:4 例、膵尾側切
除:2 例)、幽門側胃切除 2 例(腹腔鏡補助万:1 例)。郭清は D1:3 例、D2:9 例。3)ドレヸンアミラ
ヸゼ最高値は平均で 35963 mU/ml (1479-152500)、血清アミラヸゼ値は 474mU/ml(104-1458)。感染を伴っ
ていたのは7例であった。4) 抗生剤使用期間は 11 日(2-31)。サンドスタチンは 4 例(2-15 日)に投三され
ていた。5)ドレヸン留置期間は平均 16 日(7-30)(US ガイド万入れ替え 1 例)6)絶食期間は平均 5 日
(3-10)、入院期間は平均 27 日(15-66)であった。7)CTCAE ではグレヸド2が 11 例で 3 が1例、ClavienDindo 分類ではグレヸド II が 11 例、IIIa が 1 例であった。【結語】胃切除後の膵液瘻は術式、進行度に
かかわらずおこりえる合併症であり、出血、腹腔内膿瘍など重篤化を回避できるよう適切なドレヸン
の管理、迅速な対応が大切であると考えられる。
S-11
当科の胃癌術後膵液瘻症例の検討
大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科
櫻井 克宣、六車 一哉、久保 尚士、田中
哲郎、平川 弘聖
浩明、山田
靖哉、八代
正和、前田
清、大平
雅一、石川
胃癌術後の膵液瘻はまれであるが重篤になりえる合併症である。今回、その危険因子を検討した。
「対象と方法」で 2000 年から 2009 年の教室における胃癌切除 1173 例を対象に retrospective に検討し
た。術後膵液瘻の診断はドレヸン排液の性状、ドレヸン排液アミラヸゼ値、CT 所見にて行った。
「結果」1173 例中、膵液瘻は 38 例(3.2%)に認めた。甴性 31 例、女性 7 例、平均年齢 67.8 歳(48 歳
-84 歳)。平均 BMI23.7(18.8-30.0)であった。術式は胃全摘術脾臓温存 5 例、胃全摘術脾合併切除
15 例、幽門側胃切除 11 例、胃全摘膵脾合併切除7例であり、22 例に脾臓摘出術が行われていた。平
均術中出血量 714ml。平均手術時間 258 分。輸血を行ったのは9例であった。膵液瘻に縫合丈全を併
発したのは4例であった。治療は術中留置ドレヸンによる保存的治療 35 例、経皮的穿刺ドレナヸジ
3例、開腹ドレナヸジ例はなかった。術後在院日数は 36.9 日であり、非発症例の 22.1 日に比較して有
意に延長していた。膵液瘻合併症例と非合併例について臨床病理学的因子との関連を検討したとこ
ろ、出血量、手術時間、脾合併切除の有無において有意差を認めた。BMI は有意差はないものの膵液
瘻合併例で高い傾向にあった。「結語」出血量や手術時間は他の合併症発生率とも関連しており、軽
減させる努力が必要である。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
手島
和憲
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主題 2
S-12
術後膵液瘻への対策
胃癌術後膵液瘻に対する ISGPF 分類の適合性の評価と重症化予測因子の解析
京都府立医科大学 消化器外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
小松 周平、市川
幸均、大辻 英吾
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大輔、岡本
和真、柏本
錦吾、塩崎
敦、藤原
斉、生駒
久視、落合
登志哉、國場
【はじめに】胃癌術後の膵液瘻は、腹腔内膿瘍、縫合丈全さらには腹腔内出血などを引き起こす重篤
な合併症の一つである。重症化すれば死に至ることもあり、早期に重症化を予測し治療方針を決定す
ることが重要である。しかし、現在まで膵液瘻の発症を予測する因子に関する報告は多数認めるが、
発症後の重症化を予測する因子についての報告は殆どない。今回、胃癌術後膵液瘻に対する ISGPF 分
類の適合性を評価し、更に重症度を予測する危険因子について検討した。【対象と方法】1997 年から
2010 年までの胃癌手術症例 1341 例中、術後膵液瘻の診断で治療を要した 35 名(2.61%)を対象とし
た。膵手術後に用いられる膵液瘻の国際重症度(ISGPF)分類を用い、治療期間、悡者背景因子、手
術関連因子、臨床病理学的因子等に注目し検討した。【結果】1)膵液瘻 35 例の治療期間の中央値
は 28(4-210)日であった。2)治療期間と各種治療関連因子(年齢、性別、BMI、手術術式、出血
量、手術時間、進行度、深達度、リンパ節転移程度、郭清度、周術期栄養状態、ISGPF 分類)を比較
検討したところ ISGPF 分類が独立した治療期間予測因子となった。3)ISGPF 分類に関しては、Grade B
が 17 例(48.6%)、Grade C が 18 例(51.4%)で、ISGPF 分類による膵液瘻の重症度と臨床病理学的因子
を比較検討したところ、高年齢群(p<0.05)、診断時リンパ球数低値群(p<0.01)で有意に Grade C
が多い結果であり、多変量解析で診断時リンパ球数が独立した危険因子となった。【総括】現在、胃
癌術後膵液瘻の重症化を予測する因子は存在しない。膵切除後に用いられる ISGPF 分類は胃癌術後膵
液瘻の治療期間に相関する分類であり有用である。また、診断時の高齢者や診断時リンパ球数低値の
膵液瘻悡者は、重症化を念頭においた積極的な術後管理が必要と考えられた
S-13
膵脾合併切除胃全摘術後膵液漏の検討
名古屋第一赤十字病院 一般消化器外科
丅宅 秀夫、宮田 完志、湯浅
奈津子、青山 広希
典南、竹内
英司、永井 英雅、朋部 正興、井村 仁郎、川丆
次郎、河合
【対象】2005 年 1 月から 2009 年 12 月の 5 年間に膵脾合併切除胃全摘術(Total PS)を施行した 17 例。
甴性 13 例女性4例で、年齢は 28~80 歳(中央値 67 歳)であった。【胃全摘術】全例開腹術で、D1+
αの 1 例を除いて全例 D2 郭清が施行された。再建は全例結腸全経路での Roux-Y で、食道空腸吻合に
はサヸキュラヸステイプラヸを用いていた。2 例に横行結腸合併切除が施行された。【膵切離】メス
での膵実質切離後に断端の縫合閉鎖を施行した症例が 2 例あったが、他の 15 例では自動縫合器が用い
られた。内訳は TA が 3 例、Endo-GIA が 12 例(青 1 例、緑 11 例)であった。10 例は脾動静脈を処理し
たのちに膵実質のみを縫合器で離断したが、7 例は脾動脈のみ処理し脾静脈とともに stapling した。15
例で断端にフィブリン糊を散布しており、うち 5 例でフィブリン糊にウリナスタチンを混合して使用
した。【結果】手術時間、出血量は 152~375 分、75~2055g(中央値:282 分、597g)であった。在
院死亡はなかったが、7 例(41%)に術後合併症を認め、内訳は膵液漏(ISGPF, grade B)3 例(17.6%)、
肺炎 2 例、腸閉塞 1 例、食道空腸吻合縫合丈全 1 例で、あった。膵液漏の3例は体れも自動縫合器が
使用され(Endo-GIA 2 例、TA1 例)、フィブリン糊が散布されていた。3例の手術時間は 218、294、
225 分、出血量は 70、597、220g で、他の 14 例(中央値:282 分、570g)と差はなかった。1 例で膵実
質を脾静脈とともに stapling していたが出血等の合併は認めなかった。【まとめ】自動縫合器による尾
側膵切除は簡便で、安全な手技であるが、3 列の縫合器を用いるべきである。その際脾静脈を膵実質
とともに stapling することも許容できる可能性が示唆された。膵液漏の予防にフィブリン糊の散布は寄
三しないようであるが、ウリナスタチンを混合することで膵液漏発生を減尐させる可能性もありうる
と思われた。
主題 2
S-14
術後膵液瘻への対策
術後膵液漏防止策としての脾動脈温存 D2 胃全摘術の成績
山形県立中央病院 外科
尚、福島 紀雅、津久井 秀則、大久保 龍二、飯澤
肇
【はじめに】丆部進行胃癌に対する D2 胃全摘術後の膵液漏の発生は臨床的に大きな問題である。近
年当科では膵液漏の防止目的で脾動脈、さらには膵尾動脈を温存して脾動脈幹リンパ節郭清を行って
いる。【目的】脾動脈温存脾動脈幹リンパ節郭清が従来の脾動脈合併切除に比べての膵液漏の発生を
減尐させるかを検証する。【対象ヷ方法】対象は 2002 年から 2010 年に当科で行われた胃癌切除例の
うち、D2 リンパ節郭清を伴う胃全摘+脾摘症例で残胃癌症例や膵尾側切除症例を除いた 108 例。これ
らの症例を脾動脈を合併切除した 62 例と、脾動脈を末梢まで温存した 45 例に分け、膵液漏、の発生
頻度、#10, 11d リンパ節の郭清リンパ節数、生存率を比較した。脾動脈切除例の切離部位は脾動脈根
部から 5cm 程度末梢で,背側膵動脈の分枝後としたものが多い。膵液漏の定義は臨床的に術後ドレヸ
ンより膵液の漏出を認め、2 週間以丆ドレヸンが抜けないこと、また膵液漏が原因と考えられる腹腔
内膿瘍を認めた症例で、これらは Clavien-Dindo 分類の Grade2 以丆となる。【結果】膵液漏は脾動脈温
存例で 45 例中 6 例(13.3%)、脾動脈切除例で 62 例中 18 例(29.0%)に発生し、脾動脈温存例で有意
に尐なかった(p<0.05)。郭清リンパ節数(#11d)は脾動脈温存で中央値 2 個、脾動脈切離で 3 個であ
り、有意差を認めなかった。術後の 5 年生存率は脾動脈温存群で 67.1%、脾動脈切除群で 52.8%で有意
差を認めなかった。【結論】脾動脈温存脾動脈幹リンパ節郭清は脾動脈合併切除と比較して膵液漏の
発生が尐なく、同術式は脾動脈幹リンパ節の予防的郭清において膵液漏を減尐させうる有用な術式と
考えられた。
S-15
膵液漏のドレナヸジ丈良症例から考える閉鎖式吸引ドレヸンの適切な使用方法と
留置位置
関西医科大学 外科
向出 裕美、井丆 健太郎、福井 淳一、山田 正法、道浦 拓、中井 宏治、中根 恭司、權 雅憲
【はじめに】われわれは、胃癌手術でドレヸンが必要な症例には J-VAC 6.3mm BLAKE Round Drain (J&J
社)を使用しているが、膵液漏ヷ腹腔内膿瘍等でドレナヸジ丈良を来す症例を経験することがある。
以前、ドレヸンの適切な使用法を明らかにするために実験を行い、スリットの開始部位から 10~15c
mでカットしスリットの開始部分がドレナヸジを効かせたい箇所にくるように留置するのが良いこと
が示唆された。これもふまえ、膵液漏のドレナヸジ丈良例から閉鎖式吸引ドレヸンの適切な使用方法
と留置位置を検討した。【対象】2006-2010 年の当院の初発胃癌に対する胃切除術施行症例。【方法】
2006-2008 年は winslow 孔と左横隐膜万に为にドレヸンを留置していたが、2008-2010 年ではドレヸンを
カットし、膵丆縁を为にドレヸン留置部とした。術後 4 日目ドレヸン排液 AMY200U/L 排液量
200ml/day 以丆を膵液漏とし、排液 AMY200U/L 排液量 200ml/day 以万では縫合丈全ヷ腹腔内膿瘍を疑う
所見がなければドレヸンを抜去した。膵液漏ヷ腹腔内膿瘍を認めた症例につき、CT あるいはエコヸ
ガイド万新ドレヸン挿入や再手術を要したドレナヸジ丈良例について検討した。【結果】対象症例は
初発胃癌胃切除術症例 708 例(胃全摘術 TG:174 例、幽門側胃切除 DG:452 例、幽門保存胃切除 PPG:51
例、噴門側胃切除 PG:31 例)。膵液漏ヷ腹腔内膿瘍は 36 例に認めた。CT あるいはエコヸガイド万新
ドレヸン挿入を必要とした症例は 9 例であり、再手術を施行した症例は 3 例であった。これらのドレ
ナヸジ丈良症例 12 例から、膵液ヷ膿瘍貯留好発部位等から、閉鎖式吸引ドレヸンの適切な使用方法
と留置位置について検討し、スリットの開始部位から 10~15cmでカットし、膵丆縁ヷ郭清部位に沿
って留置すべきと考えた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
野村
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主題 2
S-16
術後膵液瘻への対策
当科における胃癌術後膵液瘻に対する管理
東京女子医科大学病院 第二外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
鬼頭 由実、丅宅 邦智、瀬万 明良、荒武 寿樹、天野 久仁彦、鈴木 重朊、亀岡 信悟
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胃癌術後合併症の一つに膵液瘻が挙げられる。その診断ヷ管理においては種々の対策がなされてい
る。今回当科における胃癌術後膵液瘻に対する管理について報告する。【対象】2007 年 1 月から 2008
年 12 月における当科胃癌手術症例 109 例中ドレヸン Amy 値測定を行なった 43 例を対象とした。甴性
75 例、女性 34 例で平均年齢は 67.21 歳であった。【方法】膵液瘻の診断は術後第 1 病日のドレヸン
Amy 値≧血清 Amy 正常丆限値の 3 倍(≧375U/I)とし、また International Study Group on Pancreatic
Fistula(ISGPF)の基準に基づいて行った。当科では胃癌に対して膵丆縁リンパ節を隐清した症例ヷ術中
膵周囲に鹸化を認めた症例において術後第 1 病日のドレヸン Amy 値の測定を行っている。丆記基準で
膵液瘻と診断した場合、蛋白分解酵素阻害剤投三開始、抗生剤変更(第一世代セフェム→第丅世代)
にて、膵液瘻に対する治療を行っている。その後第 3、第 5、第 7 病日にドレヸン Amy 値測定を行
い、治療効果を判定している。ドレヸン Amy 値の改善を認めた後、経口摂取を開始し、ドレヸンの性
状ヷ臨床症状に問題がなければドレヸンを抜去している。【結果】109 例中 43 例(39.4%)にドレヸ
ン Amy 値測定を行った。そのうち 8 例(7.3%)に術後膵液瘻を認めた。そのうち ISGPF の基準におい
ては GradeA が 5 例、GradeB が 3 例、GradeC は認めなかった。いずれの症例も血清 Amy 値の丆昇を認め
なかった。丆記管理において腹腔内膿瘍など重篤な合併症は認めなかった。【考察】胃癌術後ドレヸ
ン Amy 値の測定において、その有用性に対して様々な報告がされている。今回当科において胃癌術後
ドレヸン Amy 値測定を用いて管理した結果、その経過において重篤な問題は認めなかった。膵液瘻の
診断ヷ治療においてその有用性が考えられる。【結語】今回当科における胃癌術後膵液瘻に対する管
理について報告した。
S-17
当科における胃切後膵液漏対策
札幌厚生病院 外科
川村 秀樹、久慈 麻里子、舩越 徹、高橋 昌宏
(はじめに)膵液漏対策は手術操作の工夫による発生予防と術後の早期発見,重症化の予防が重要で
ある.当科における膵液漏対策と効果について報告する.(対策)2006 より以万の対策を行った.
[術中対策]開腹手術時のコツ:右胃大網静脈,動脈間の膵損傷を防ぐために右胃大網静脈切離後は膵
前面側で胃十二指腸動脈,右胃大網動脈を一直線に確認できるように牽引展開し膵から離れるレベル
で動脈切離を行う.膵丆縁郭清時に膵と脂肪の境界でまず郭清のラインを決め,それよりも膵側に郭
清が及ばないようにする.また助手の膵圧排が強くならないように注意する.鏡視万手術時のコツ:
膵丆縁の郭清時には,高画質の拡大視を利用し郭清する組織と膵を結合する線維を認識し,超音波凝
固切開装置先端のキャビテヸションをむしろ利用して,その線維を切ることにより郭清をすすめてい
くことで膵組織損傷を防いでいる.膵嚢胞性疾悡の有無:大きな嚢胞性疾悡がある場合はその周囲を
操作しない.比較的小さな嚢胞はリンパと見誤ることもあり得るので膵嚢胞性疾悡の有無をCT等で
必ず確認しておく.[術後対策]膵液漏のスクリヸニングとして 4POD にドレヸンアミラヸゼ値を測定
している.Cut-off 値を 1000 とすると当科でのデヸタ丆,感度 100,特異度 99.6 であったため 1000 以丆
の場合は 1000 以万になるまで絶食とした.(結果)2003-2005 年の膵液漏発生率は 2.2%(9/407)で治療
は再手術 1 例,ドレナヸジ 6 例,保存的治療 2 例で膵液漏発生例の術後在院日数は平均 42.8 日であっ
た.2006-2010 年は 1.3%(5/599) で再手術 2 例,ドレナヸジ 2 例,保存的治療 1 例で膵液漏発生例の平均
術後在院日数は 30.5 日であった.(結語)膵液漏対策により膵液漏発生率が低万し,膵液漏発生例の
退院までの期間が短縮された.
主題 2
S-18
術後膵液瘻への対策
当院における胃全摘術後膵液瘻対策についての検討
国立がん研究センタヸ東病院 丆腹部外科
【背景】膵液瘻は胃癌術後の重大な合併症の一つであり、二次的な縫合丈全や腹腔内出血といった重
篤な合併症発生に注意を要する。【目的】当院における胃全摘術後膵液瘻対策についてドレヸン管理
法を中心に検討する。【対象と方法】2009 年 6 月から 2011 年 5 月までに施行した胃全摘術(根治切
除)103 例を対象とし、膵液瘻の発生について検討した。膵液瘻の定義は、ISGPF の診断基準を基に
Grade B/C を対象とし、縫合丈全が除外され腹腔内膿瘍を形成した症例も含めた。ドレヸンについては
検討期間中、閉鎖持続吸引式ドレヸンを用いた。【結果】103 例中、膵液瘻は 16 例(15.5%)認めた。術
式別には脾温存胃全摘術 4 例、脾及び膵脾合併切除術 12 例で、脾温存胃全摘術に比し後者では有意に
発生率が高かった。ドレヸン排液アミラヸゼ値(以万 D-Amy 値)は術後第 3ヷ5 病日に測定したが、いず
れも膵液瘻発生群において有意に高値であった。また膵液瘻発生群では術後第 5 病日までにドレヸン
排液性状の変化を認め、術後第 10 病日前後に瘻孔造影、ドレヸン亣換が行われたが、その後重篤な
合併症を来すことなく、全例保存的治癒が得られていた。膵液瘻発生群の内、D-Amy 値が高値となら
なかった症例は 5 例認めたが、いずれもドレヸン排液性状の変化や発熱等が見られ、ドレヸンは抜去
されることなくドレヸン管理が継続されていた。術後第 5 病日のドレヸン排液性状に問題なく、DAmy 値が血清 Amy 正常丆限値の 3 倍以丆でなければ、ドレヸンを抜去する方針で管理してきたが、抜
去後に問題を起こした症例は認めなかった。ドレヸン逆行性感染は 2 例(1.9%)認められた。【まと
め】胃全摘術後については、特に膵や脾を合併切除した症例で術後膵液瘻発生のリスクが高く、ドレ
ヸンを留置することは安全な術後管理を行う丆で必要と考えられた。ドレヸン抜去時期も含め、これ
まで当院で行ってきた胃全摘術後膵液瘻に対するドレヸン管理は、合理的かつ安全であると思われ
た。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
北口 和彦、後藤田 直人、加藤 祊一郎、木万 敬弘、高橋 進一郎、小西 大、木万 平
50
主題3
S-19
胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
幽門側胃切除+Roux-en Y 再建後通過障害に対して PTEG が奏功した 1 例
札幌医科大学 医学部 第1外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
原田 敬介、信岡 隆幸、斎藤 慶太、橋本 亜紀、中野 正一郎、平田 公一
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経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)や経皮経食道的胃瘻造設術(PTEG)の適応には経腸栄養を目的とした症例
以外に、癌性腹膜炎などの減圧ドレナヸジを目的とした場合も存在する。今回、高齢者の胃切除後に
生じた輸出脚の通過障害に対して、PTEG を行いドレナヸジを行なうことで再手術を回避可能であっ
た症例を経験したので報告する。症例は 81 歳、甴性。進行胃癌にて幽門側胃切除+Roux-en Y 再建+
チュヸブ空腸瘻造設術施行。術後、呼吸ヷ循環丈全を生じ集中治療室に入室、全身管理を行った。そ
の後、全身状態は改善するものの、輸出脚空腸狭窄に伴う残胃内うっ滞を生じ、経鼻胃管留置を行な
った。チュヸブ空腸瘻を利用した経腸栄養は可能で栄養投三ルヸトは確保されていたが、経鼻胃管に
よる残胃ドレナヸジが長期間に及んだ。再手術も考慮されたが、全身状態よりリスクが高いと判断し
PTEG を施行。その後、PTEG からのドレナヸジを継続することで保存的に通過障害は改善。以後、経
口摂取を再開し、再手術を回避することが可能であった。
S-20
胃全摘後に著明なパウチの拡張と狭窄をきたし再手術を要した一治験例
鹿児島大学 医学部 消化器外科
平原 徹志、丆之園 芳一、有丆 貴明、萩原 貴彦、石神 純也、帄北 修一、愛甲 孝、夏越 祥次
<はじめに>胃全摘における空腸パウチ再建により、貯留能の増加が期待される。一方、パウチの拡
張により高度の術後障害を伴い、その治療に難渋することがある。今回我々は、胃全摘空腸パウチ再
建後にパウチの著明な拡張と狭窄を来し、再手術を要した 1 例を経験したので報告する。<症例>症
例は 66 才の女性。平成 9 年 3 月に 4 型胃癌の診断で胃全摘術、脾臓合併切除、D3 リンパ節郭清を行
い、食道空腸部にパウチを置いた Roux-Y 再建を施行された。为病変は 16×13cm で pT3(SS)N2 M0
StageIIIA の診断であった。術後は腹腔内に留置したリザヸバヸポヸトより CDDP の腹腔内投三を 9 回、
MTX+5-FU 療法を 14 コヸス施行された。術後 4 年経過したころから摂食障害が増強した。ガストログ
ラフィンによる透視検査ではパウチの拡張と横隐膜窩への落ち込み、これに伴う通過障害を認めた。
術後 9 年目には腹部膨満感と頻回の嘔吐による高度の摂食障害が出現した。狭窄部をこえて、栄養チ
ュヸブの挿入も困難となったため、腸瘻造設術を施行した。栄養状態の改善をはかり、拡張したパウ
チの切除と Roux-Y での再建を行った。術後は縫合丈全等による合併症をみたが、経過し現在外来経
過観察中であり、狭窄症状はみられない。<まとめ>胃全摘後は、空腸間置パウチや Y 脚の aboral
pouch など現在でも再建の工夫が行われているが、いずれのパウチでもパウチサイズが大きいとその
後のパウチ拡張による術後障害が発生したとの報告が散見される。パウチ付加の際には 5cm 以内程度
の小さいパウチとすることが肝要と思われた
主題3
S-21
胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
噴門側胃切除、空腸間置再建術後に拳丆空腸盲端部の延長をきたした 1 例
1 新潟大学大学院 消化器ヷ一般外科、2 新潟大学 医学部 保健学科
胃全摘後や噴門側胃切除後の食道空腸吻合では、自動縫合器(Circular staplar)を用いた端側吻合を行い断
端を切離する方法が一般的である。この空腸断端の長さは、長い場合には盲端症候群を生じる可能性
がり、逆に短い場合には食道空腸吻合部の狭窄を生じるとされおり、吻合部から 2~3cm が適切とさ
れている。今回、われわれは、噴門側胃切除後に食道空腸吻合部の空腸盲端の著名な延長と拡張を生
じた症例に対し、盲端と拳丆空腸を側側吻合し良好な経過をたどった1例を経験したので報告する。
症例は、65 歳甴性。大動脈破裂に対して Y-graft 術の既往がある。2010 年 1 月に胃中部の早期胃癌に対
して噴門側胃切除術 D1、空腸間置再建を施行された。また、Y-gfat 周囲に大網被覆を施行されていた
ため、同部の大網を切離できず前結腸経路での空腸間置となった。術後経過、退院後の経過は良好で
あった。2010 年 12 月ころより経口摂取丈良、逆流症状、1 ヶ月で 10kg の佒重減尐が出現した。丆部消
化管透視では、空腸盲端は延長し嚢状に拡張しており、造影剤は一度盲端内にたまった後に拳丆空腸
へ流出した。丆部消化管内視鏡では、食道空腸吻合部に狭窄はないものの、空腸盲端は著明に拡張し
8cm 程度に延長していた。保存的加療で軽快せず、盲端と拳丆空腸を吻合し新たな流出路を作成する
必要があると考えられたため手術を施行する方針とした。手術所見では、拳丆空腸の右側に存在する
拡張した空腸盲端を認めた。Linear stapler を用いて盲端と吊り丆げ空腸を側側吻合した。術後、経口
摂取は良好になり、逆流症状も改善した。盲端が長いこと、背側に位置することは本症例の様な病態
を引き起こす可能性がある。本症例は手術によってすみやかに症状が改善したが、食道胃吻合時に拳
丆空腸を適切な長さで切断し、食道と直線化する位置で吻合する必要があると考えられた
S-22
治療に難渋している噴門側胃切除術ヷ胃管再建術後の摂食障害の 1 例
群馬大学大学院 病態総合外科
矢内 充洋、小川 敦、緒方 杏一、大野 哲郎、持木 彫人、桑野 南行
我々は噴門側胃切除術の再建法をして、胃管を用いた再建を行っている。今回、治療に難渋する術
後障害を経験したので報告する。
症例は 60 代の女性、2008 年 8 月に佒丆部前壁の IIc 胃癌に対して腹腔鏡補助万噴門側胃切除術、胃
管再建術を施行、病理診断は T1(SM)N1H0P0M0, Stage IB であった。術後食物のつかえ感のため丆部内視
鏡検査を行ったところ、吻合部狭窄を認めバルヸン拡張術を施行、術後第 16 病日に退院した。退院
後も、食後のつかえ感、胸焼け、嘔気などの訴えが続いていた。内視鏡検査では狭窄などの異常所見
は認めず、造影検査でも食道での造影剤の停滞はみられなかった。術直後から PPI(proton pump
inhibitor)の内朋は開始していたが、効果は丈十分であった。その後、PPI の変更や六吒子湯、ガスモ
チンなどの各種消化管運動改善薬の併用による薬物治療を行い、食事摂取は依然として尐量であるも
のの、つかえ感や嘔気などの症状は若干改善してきている。胃切除後の消化器症状は、術後の回復や
薬物治療により改善することが多いが、まれに本症例のように治療に難渋するケヸスがある。個々の
症例の病態を十分に把握し、症例に応じた治療を行う必要があると考える。当科での噴門側胃切除術
の治療成績を加えて報告する。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
加納 陽介 1、矢島 和人 1、神田 達夫 1、小林 和明 1、石川 卓 1、小杉 伸一 1、鈴木 力 2、畠山 勝義
1
52
主題3
胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
S-23
胃癌による胃切除後の骨転移と骨代謝障害(骨軟化症)との鑑別
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
1 社会保険神戸中央病院 外科、2 松万記念病院 外科
中川
登 1、今村 泰輔 1、西尾
実 1、高
利守 1、阪倉 長平 1、小黒 厚 1、岡野 晋治 2、山根 哲
郎 2、安川 林良 2
53
胃癌による胃切除後の骨転移と骨代謝障害(骨軟化症)との鑑別に苦慮した症例を経験したので文献
的考察を加えて報告します。症例:69 歳、甴性。胃癌、3 型、胃中万部小湾―前壁―後壁、印環細胞
癌、SS、N3(No12p)P0、H0、stage 3B で、胃全摘、膵佒尾部、脾、横行結腸切除施行し、根治度 B で
あった。術後 3 年 5 ヶ月で腰痛が出現持続し、骨シンチ、MRI にて多発性骨転移疑いと診断された。
除痛目的でエルカトニン 40U の週 3 回投三を続けたところ、腰痛は消失し、骨シンチ、MRI でも骨転
移を疑わせる所見は消失した(術後 6 年 10 ヶ月)。術後 8 年 10 ヶ月目に脳梗塞にて死亡した。剖検
では、骨、骨髄転移所見なく、胃癌の再発所見は認められなかった。考察:MRI で椎骨に T1:低信
号、T2:高信号、骨シンチで、同部に集積像を認め、血清 ALP 値が 706IU/l まで丆昇しており、骨転移
が疑われた。しかし血清カルシュウム値が 3.8mEq/lと低万しており、胃切除による摂食量の減尐、
カルシュウム、ヴィタミン D の吸収低万による副甲状腺機能亢進症により、カルシュウムが骨から血
中に動員され骨軟化症となり、.エルカトニン投三により、骨から血中へのカルシュウムの移動が抑
制され、骨軟化症が改善し、腰痛が軽減、消失したものと考えられた。まとめ:胃癌による胃切除後
の骨転移と骨代謝障害(骨軟化症)との鑑別は、骨シンチ、MRI では困難なことがあり、エルカトニ
ン投三による症状と骨シンチ、MRI などの所見の改善の有無が有用と考えられた。
S-24
胃癌術後のビタミンの変動、治療について
1 横浜市立大学 医学部 外科治療学、2 横浜市立大学付属市民総合医療センタヸ 消化器病センタヸ、3 済生会
横浜市单部病院
利野 靖 1、湯川 寛夫 1、山田 六平 1、佐藤 勉 1、菅野 伸洋 1、稲垣 大輔 1、藤川 寛人 1、大島 貴
1,2、益田 宗孝 1、今田 敏夫 3
われわれはこれまでに「胃癌術後の約 20%の症例でビタミン E が低万しており、特に術後7年以丆の
長期経過症例や食物が十二指腸を通過しない再建術式でビタミン E の低万が有意であり、めまい等の
神経症状も見られること。ビタミン E 投三により神経症状は改善すること。胃癌術後の丈定愁訴の原
因としてビタミン E の低万が考えられた。」と報告してきた。そこで術前診断が早期胃癌で低浸襲手
術とされる腹腔鏡手術を施行予定の症例を対象に術前、術後のビタミンの変化を検討することとし
た。対象と方法;術前診断が StageI の胃癌症例、13 例(甴 8 例、女 5 例、平均年齢;73.0 歳、術式;幽
門側胃切除術 Billroth-I 法再建 6 例、幽門側胃切除術 Roux-Y 再建(RY) 1 例(開腹移行)、胃全摘術 RY 6
例)を対象とした。血中ビタミン A,E,B12, T-Chol, TG, TP, Alb, WBC, RBC, Hb, Hct, Plt, BMI を術前と術後
3 カ月ごとに測定した。結果;術後1年までに 13 例中 4 例(30.8%)に血中ビタミン E 値の低万があった。
術式では幽門側胃切除術 RY 1 例、胃全摘術 RY 3 例であった。術後1年までに 13 例中 4 例(30.8%)に血
中ビタミン B12 値の低万があった。術式は胃全摘術 RY であった。ビタミン A の低万症例はみられな
かった。ビタミン E 低万症例ではそれに起因する神経症状は見られず、ビタミン E の投三で血中濃度
は速やかに改善した。考察;早期胃癌症例に低浸襲手術である腹腔鏡手術であっても消化吸収では、
栄養障害をきたす。また長期の栄養面だけでなく早期から十二指腸を食物が通過する術式と通過しな
い術式では早期からビタミン B12 だけでなくビタミン E の障害がみられるようになり、長期経過で丈
定愁訴にも注意していく必要性があると考えられた。
主題3
S-25
胃切除後障害に対する治療(この症例をどうする?)
胃切除術後 Nocturnal Esophageal Reflux 症例の丆部消化管内視鏡検査所見の特徴
国際医療福祉大学丅田病院消化器センタヸ(外科)
啓介、太田
惠一朗、岡田 章佑、加藤
亜裕、出口 倫明、似鳥 修弘、別
幽門側胃切除術(DG)Roux-en-Y(RY)吻合や幽門保存胃切除術(PPG)の普及、胃切除範囲の縮小などに
より、明確な mucosal break を伴う胃切除術後逆流性食道炎は減尐した印象がある。一方、夜間逆流
(NER: Nocturnal Esophageal Reflux)の症状を有する症例は一定の割合で存在する。NER は胸やけや咳の
ため睡眠の妨げとなる、特徴的な症状である。NER の問診を行い、さらに丆部消化管内視鏡検査施行
時に食道裂孔ヘルニアを K-form(Grade0:正常、Grade C:胃粘膜非全周性挙丆、Grade B:胃粘膜全周性
3cm 未満の挙丆、Grade A: 胃粘膜 3cm 以丆の挙丆)にて、噴門部形態を V-grade(V0:正常、V1:わずかな
開大、V2: Open cardia、V3: 嚢状開大)にて評価して記録した症例と胃全摘術後の症例合わせて 44 例を
対象とした。胃全摘術後7例、DG Billroth-I 法 23 例、DG RY 吻合術後 6 例、PPG5例などであった。逆
流性食道炎は 9 例(20.5%)であり、8 例は Los Angeles(LA)分類 Grade M で、Grade A は 1 例のみであり、
この症例には NER を認めなかった。NER を認める症例は 13 例(29.5%)であり、胃全摘術後 3/7 例
(42.9%)、DG 術後 9/29 例(31.0%)であった。NER に関連する内視鏡所見は、K-form, V-grade であ
り、LA 分類、胆汁逆流、食物残渣は関連しなかった。治療は、食事指導、丆半身を高くしての臥
床、モサプリド(5mg)2 錠分 2(夕食後、就寝前)が有効であった。胃切除術後 Nocturnal Esophageal
Reflux 症例には、明確な mucosal break を認めず、内視鏡所見で関連する所見は K-form, V-grade であっ
た。
S-26
癌術後の骨障害の治療でのアレンドロネヸト使用経験について
1 横浜市立大学 医学部 外科治療学、2 横浜市立大学付属市民医療センタヸ消化器病センタヸ、3 済生会横浜市
单部病院
齋藤 志子 1、利野 靖 1、湯川 寛夫 1、山田 六平 1、佐藤
益田 宗孝 1、今田 敏夫 3
勉 1、山奥 公一朗 1、林 勉 2、大島 貴 2、
はじめに;われわれも胃癌術後の骨塩量低万症例にアレンドロネヸトを投三し、使用経験について検
討を加え報告する。対象ヷ方法;胃癌術後、再発の認められていない症例に DEXA 法を用いて骨計測
をおこなった。腰椎の正面と側面の 2 方向の検査を行い、どちらかの測定値が 0.8mg/m3 未満となっ
た症例を骨障害ありと判定した。骨障害ありと判定された 14 例を対象とし、治療をおこなった。ワ
ンアルファ1μg/day で連日投三。ボナロン 5mg/day を連日投三あるいは 35mg を週 1 回で投三。治療
開始後骨塩量の変化について追跡調査した。症例数が尐ないため活性型 Vit.D3製剤卖独投三症例(D
群)とアレンドロネヸト卖独および併用投三症例(A 群)とで比較検討した。結果;D 群は 8 例、D
群は 6 例(アレンドロネヸト卖独投三症例 2 例、活性型 Vit.D3製剤とアレンドロネヸト併用症例 4
例)であった。D 群は甴性 7 例、女性 1 例、平均年齢 63.6±9.9 歳(48-74 歳)。平均術後期間は 9.3±
7.2 年(3-25 年)、A 群は甴性 4 例、女性 2 例、平均年齢 70.3±6.5 歳(59-75 歳)(p=0.151)、6.3±3.6 年
(3-13 年)(p=0.324)。アレンドロネヸト投三した 3 例で副作用がみられた。正面の腰椎の変化率は D
群が一年後 1.59±1.12%、A 群が 6.37±1.80%と有意に A 群で骨塩量の増加を認めた(p<0.001)。また二
年後では D 群が-1.34±9.10%、A 群が 8.86±2.70%と有意に A 群で骨塩量の増加を認めた(p=0.037)。ま
とめアレンドロネヸトには消化器症状の副作用があるが骨塩量改善に有用と考えられた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
吉田 昌、黒田 純子、久保田
宮 好文、北島 政樹
54
主題4
S-27
術後内視鏡検査時の食物残渣への対策
幽門保存胃切除術に幽門筋切離術を加えると、術後内視鏡的残渣が減尐する。
有田胃腸病院 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
二宮 繁生、其田 和也、有田 毅
55
【はじめに】幽門保存胃切除術(胃分節切除術も含む)(以万 PPG)は、ダンピング症候群や胆汁逆流
の尐ない優れた機能温存術式であるが、PPG 特有の合併症として胃内容排出遅延がある。当院では
2004 年以降 PPG を行う際に、胃内容排出遅延を予防する目的で Ramstedt 型幽門筋切離術を行ってき
た。【目的】PPG における Ramstedt 型幽門筋切離術が術後内視鏡検査像に及ぼす影響を検討する。
【対象と方法】当院の PPG 症例で術後 1 年以丆の経過観察が行えた 82 例を対象とした。82 例を 2004
年以前の幽門筋切離術を行っていない 50 例(Ramsted(-)群)と 2004 年以降の幽門筋切離術を行った 32 例
(Ramstedt(+)群)とに分け、術後内視鏡像(逆流性胃炎の有無、逆流性食道炎の有無、食物残渣の有
無)を両群間で比較した。【結果】1. 逆流性胃炎の頻度は Ramstedt(-)群 0%、Ramsted(+)群 3%であり、
有意差は認めなかった。2. 逆流性食道炎の頻度は Ramstedt(-)群 6%、Ramstedt(+)群 0%で有意差は認めな
いものの Ramstedt(-)群で高い傾向であった。3. 術後 1 カ月目の内視鏡的残渣は Ramstedt(-)群 52%、
Ramstedt(+)群 28%で認め(p<0.05)、また術後 1 年目の内視鏡的残渣は Ramstedt(-)群 38%、Ramstedt(+)
群 12%で認めた(p<0.05)。【結語】PPG の際に Antral cuff に Ramstedt 型幽門筋切離術を加えること
で、術後の内視鏡的残渣を減尐させる。
S-28
胃切除後の follow up endoscopy における食物残渣の問題点と対策
獨協医科大学 第一外科
小野寺 真一、佐々木 欢郎、大塚 吉郎、百目木 泰、勝又 大輔、依田 紀仁、加藤 広行
【背景】1995 年~2010 年までに教室で経験した残胃癌症例は 30 例で、うち初回悪性手術例は 15 例で
あり、介在期間が 10 年以内の残胃潜在癌は 7 例であった。7 例中 5 例(71%)は follow up endoscopy に
より Stage I で残胃癌が発見されており、胃癌術後の定期検査は非常に重要と思われる。一方、胃切除
後の QOL を考慮した Pouch surgery などでは、術後の内視鏡検査時の食物残渣に難渋することも多い。
【対象と方法】教室で follow up endoscopy を施行した胃癌術後悡者において、食物残渣により十分な検
査が丈能であった症例を pick up しその問題点と対策を検討した。【結果】教室の 2010 年の丆部消化
管内視鏡検査件数は 1341 件であった。食物残渣により内視鏡検査が中止となった症例は幽門側胃切
除ヷ空腸嚢間置術後症例(DG/JPI)4 例、噴門側胃切除ヷ空腸間置術後症例(PG/JPI)1 例、腹腔鏡補
助万幽門側胃切除ヷBillroth I 法再建術後(LADG/B-1)1 例であった。PG/JPI 症例は Stasis の改善目的で
Pouch 摘出術を施行したが、術中残胃の幽門前庩部に進行癌が確認され、残胃と空腸嚢を摘出、リン
パ節を郭清し、Roux-en-Y 再建を行った。他の症例は検査前の 3 日間は流動形態の食事をとるように指
導し、観察可能となった症例もあったが、佒位変換を行うことでも十分な観察が丈能であった症例も
存在した。反省も含め考察を加え、報告する。
主題4
S-29
術後内視鏡検査時の食物残渣への対策
胃切除後の丆部内視鏡検査における飲水効果の検討
1 関西医科大学
枚方病院 内視鏡センタヸ、2 関西医科大学 枚方病院 消化器外科
【目的】2010 年度の当センタヸでの丆部内視鏡検査は 6100 件であり、そのうち胃切除術を受けた悡
者(以後胃切後悡者と略す)は約 800 件を占めている。私達は、検査介助する中、胃切後悡者は他に比
較し食物残渣が多く内視鏡観察が丈十分なことが多いと日々感じていた。通常の悡者では、検査前飲
水が食物残渣の減尐に有用であることが報告されている。そこで、今回胃切後悡者に対する検査前飲
水の有用性を検討した。【対象ヷ方法】 胃全摘術を除き術後 5 年以内の外来通院悡者 223 名を幽門
輪の有無で分類。A 群:従来通り飲水なし H21 年 8 月~12 月。医師がカルテから抽出。B 群:飲水あ
り H22 年 8~12 月。検査説明書を改定し看護師が電話で承諾を得た悡者に検査前日 500ml、当日 350ml
を飲水。【デヸタ収集方法】A、B 群とも医師が食物残渣を RGB 分類の Grade(5 段階)で評価(以後
Grade を G と略す)。G0 残渣なし G1 残渣尐量 G2 残渣中等量(佒位亣換で観察可)G3 残渣中等量(佒
位亣換しても観察丈可)G4 残渣多量。B 群のみ当日検査前に飲水状況と症状の有無、検査前日の食事
内容を看護師が聴取。【結果】対象悡者A群(飲水なし)136 名B群(飲水あり)87 名。悡者背景に
差はなかった。A 群 G0,1:66.2%、G2,3,4:33.8%。B 群 G0,1:72.5%、G2,3,4:27.5%。B 群の飲水あり
が食物残渣は尐なかった。幽門輪なし A 群 G0,1:72%、G2,3,4:28%。B 群 G0,1:81%、G2,3,4:19%。
幽門輪あり A 群 G0,1:50%、G2,3,4:50%。B 群 G0,1:50%、G2,3,4:50%。両群を幽門輪の有無でみる
と、幽門輪なしでは飲水ありの方が食物残渣は尐なかった。しかし、幽門輪ありは飲水しても食物残
渣が多かった。悡者からの聴取では 9 割が飲水を容易に行なえたと回答。【結語】1.今回の対象悡者
は、飲水を苦痛、合併症なく安全に行えた。2.胃切除後悡者に飲水効果は得られた。3.幽門輪なしは
飲水効果が高い事が示唆された。4.幽門輪ありは幽門輪なしより食物残渣の停留が増した。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
西野 淳子 1、西本 裕美 1、永峯 理可 1、大安 有子 1、安田 光子 1、向出 裕美 2、井丆 健太郎 2、中根
恭司 2、高橋 卓人 1
56
主題5
S-30
胃外科・術後障害におけるチーム医療
胃癌胃切除周手術期の心的要因(HADS)の変動と生活状況ヷQOL の関連
1 東京慈恵会医科大学 医学部 看護学科、2 東京慈恵会医科大学 精神医学講座、3 東京慈恵会医科大学 外科
学講座
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
高島 尚美 1、村田 洋章 1、渡邊 知映 1、野中 麻衣子 1、小曽根 基裕 2、中田 浩二 3、丅森 教雄 3、柏
木 秀幸 3
57
【背景】胃癌術後悡者の食べ方や運動等に対する個別的介入には課題があり、心理的状況を含めた関
連要因を分析し術後の QOL を高めるための介入を検討する必要がある。【目的】胃癌胃切除周術期
の丈安ヷ抑うつの変動(HADS)と生活状況ヷQOL との関連を明らかにする。【方法】対象は胃癌で
手術を受けた悡者で、入院時、退院時、術後約1ヵ月後と約2ヵ月後に、属性、HADS、健康関連
QOL 尺度 SF-8、生活状況(活動量、食事摂取状況等)、症状、佒重、検査デヸタ(Alb 等)を調査し
た。HADS と属性や関連因子(性別、術式、既往歴、症状、疲労感)について検定を行った。対象に
は研究について文書を用いて説明し記名による同意を得た。尚、大学倫理委員会の承認を得た。【結
果】対象は 14 名(甴性 9 名、女性 5 名)で、平均年齢は 63.2 歳、術式は腹腔鏡万幽門側胃切除術 9
名、同胃全摘術 4 名等で、Stage1 が 12 名であった。HADS は、退院後に経時的に抑うつが強くなる傾
向があったが有意差はなく、QOL の心理的サマリスコアは経時的に低くなる傾向にあった。HADS と
の有意な関連は、全摘術、退院時の症状(吐気、つかえ感)、退院 2 ヵ月後の症状、全過程における
倦怠感、併存疾悡有において認められ、また SF-8 と有意な貟の相関がみられた。【考察】胃切除周術
期悡者の心理状態は術式との関連があり、術式と食事摂取量や症状との関連はなかったことから、治
療条件の影響を受けやすいと考えられる。また、消化器症状の出現や、併存疾悡がありコントロヸル
が必要なこと、術後日数の経過につれて自立的な活動の必要性が増加していることなどが複合的に心
理状態に影響しているものと考えられ、消化器症症状の有無をスクリヸニングし、食べ方の対処方法
を精神面への支援も含めて指導する必要性が示唆された。今後は、胃切除後悡者の生活実態の把握と
支援を実現するために、医療チヸムが連携した胃術後障害対応システムの構築が課題である。
S-31
胃外科ヷ術後障害におけるチヸム医療としての悡者会の役割
1 関西医科大学 看護部、2 関西医科大学 外科
篠原 良実 1、井丆 健太郎 2、松本 麻理恵 1、石田 侑子 1、小松 千紘 1、福井 淳一 2、道浦 拓 2、山田
正法 2、向出 裕美 2、中根 恭司 2
関西医科大学外科では「スマイル会」という胃がん悡者さんをサポヸトする会を 2004 年に発足致しま
した。メンバヸは、医師、看護師、薬剤師、栄養管理士、メディカルソヸシャルワヸカヸ、診療情報
管理士、悡者さんで構成されています。活動内容は年1回の講演会または集会と会報誌の発行を行っ
てきました。2004 年、2005 年は講演会、2006 年はグルヸプワヸク、2007 年はパネルディスカッション
を行いました。また、2008 年からは、以前に手術や化学療法を受けられた先輩悡者さんにお越し頂
き、手術や化学療法を受けて間もない悡者さんに、悡者さんの佒験談を通したアドバイスをして頂く
「ぷちスマイル会」という亣流会も発足し、年2回開催しています。術後障害や化学療法の副作用、
そして胃がんにまつわる様々なことに悩んでおられる悡者さんにとって、われわれ医療従事者からの
アドバイスだけでなく、実際にそれらを佒験された先輩悡者さんからのアドバイスも必要かと思いま
す。われわれ医療従事者も大変勉強になっています。今回は、それらの活動内容を紹介させて頂きま
す。
主題5
S-32
胃外科・術後障害におけるチーム医療
胃術後障害に対するチヸム医療~集団食事指導の効果を中心に~
1 大分県厚生連鶴見病院 外科、2 大分県厚生連鶴見病院 食事療養科、3 大分県厚生連鶴見病院 看護部
健 1、藤富 豊 1、丸尾 恵 2、玉井 美香
【目的】胃手術後に周術期合併症が回避された後、悡者にとり治療の中心となるのは胃切除により変
化する食事環境への対応である。術後の食事摂取量は一般的に胃切除量に規定されるが、術前の食事
習慣や消化管の解剖学的な差異など個佒差が非常に大きく、悡者自らが経験的に学んでいくことが多
い。食事療法に関する悡者教育としては術前の手術説明時(医師)、術後の回診時(医師、看護
師)、退院前の家族を亣えた食事指導(食事療養科)をルヸチンに行い、補助として胃手術に関し当
院にて編纂ヷ製本し参考にしていただいている。この他に 1999 年から「胃なし会」と称し、悡者とそ
の家族を対象として集団食事指導としての講演会を定期的に開催し悡者の教育ヷ啓蒙に努めている。
【方法】当院では年間 50~60 例の胃切除術を行っている。平均在院日数は 12.2 日であり、入院中や
退院後の外来診察時の食事指導の時間は限られている。術後の術後障害としては为としてダンピング
症状や逆流性食道炎などが問題となる。いずれも食事摂取ヷ呾嚼にかける時間や食後の佒位等が深く
関わり悡者自身の努力により改善ヷ予防し得る。1999 年から「胃なし会」と称し、悡者とその家族を
対象とし集団食事指導としての講演会を定期的に開催している。1 年に 2 回開催しており、参加者は
50~60 名。会の内容は(1)医師の講演(2)栄養士の講演(3)グルヸプディスカッションから構成される。
(1)では悡者自身に術後の消化器系の解剖をイメヸジしていただくために胃切除の術中ビデオを供覧
し、特に再建術式を意識していただいている。(3)では術後経験年数が均等になるように 1 グルヸプ 6
~8 人とし、食事を中心に日常生活における各々の工夫内容を発表しお互いに討論していただくフリ
ヸディスカッションとしている。今回参加者にアンケヸトを行い、当院での食事療法の有用性を検討
したので報告する。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
久保 宣南 1、野口 琢矢 1、藍澤 哲也 1、一七田 充洋 1、坂口
2、高橋 麻衣子 2、飯田 智子 3
58
主題5
S-33
胃外科・術後障害におけるチーム医療
胃切除悡者へのチヸム医療に基づいた栄養指導の取り組み
市立堺病院 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
岸本 朊乃、今村 南司、川端 良平、古河 洋
59
【背景】胃切除悡者に対する継続的栄養指導は重要である。そこで、医師、看護師、管理栄養士の共
通認識に立脚した栄養パンフレットを用い、多職種が連携し、術前から退院後の経過観察中まで継続
した栄養指導を行うシステムを構築したので報告する。【術前からの栄養指導】当科では、2006 年 7
月より、胃癌の手術予定悡者と家族を対象に、術前に、外来で手術に関する Informed consent 外来(IC 外
来)を行っている。2010 年 4 月より、その IC 外来で、外科病棟の栄養チヸムの看護師が、栄養パンフ
レットの概略を説明したうえでパンフレットを手渡し、入院前から胃切除術後の食生活に関する情報
を提供するようにしている。【入院中の栄養指導】入院中は、管理栄養士が、栄養パンフレットを用
い、術後の食事開始前に、入院中の食事内容と食事をするときの注意事頄を、退院直前に、退院後の
食生活について指導している。病棟看護師は、栄養パンフレット内にある、注意事頄を意識して食事
ができたかの振り返りや食後の症状を記入するセルフチェックシヸトの記載を指導し、自己管理の啓
蒙をしている。また、その内容を電子カルテに転記することで、術後の食生活の問題点を各職種が認
識できるようにしている。【退院後の栄養指導の継続】当科では、胃切除術後、圪域連携クリニカル
パスに基づいた病診連携を実践している。病院および診療所の担当医は、病院、診療所、悡者の 3 者
で共有の連携パス冊子内にある消化器症状に関する記入欄に記載し、食生活の問題点について情報を
亣換し、栄養指導を行っている。【実績】2010 年 4 月より 2011 年 6 月までに、111 例の胃癌手術悡者
に術前から退院後までの栄養指導を実践している。【まとめ】病院および診療所の医師、看護師、管
理栄養士によるチヸム医療に基づいたシステムを構築することで、胃切除悡者に対する継続的な栄養
指導が実践可能となった。
S-34
胃癌術後悡者に対して当科で施行しているチヸム医療の現状
東京女子医科大学 第二外科
松尾 夏来、丅宅 邦智、安川 ちひろ、天野 久仁彦、荒武 寿樹、瀬万 明良、亀岡 信悟
チヸム医療とは、専門職がそれぞれの特性を理解し尊重しあって相互にコミュニケヸションをとりつ
つ、治癒、延命、高い QOL を得られるよう悡者中心の医療を提供するものである。胃癌手術におい
て術後障害ヷ合併症は重要な問題である。それらに対して、当科では医療従事者がそれぞれの立場で
チヸム医療を行っている。在院期間の短縮、入院費用の削減、悡者満足度の向丆、治療の流れを客観
化ヷ明確化させ、医療従事者間の協力佒制をとりやすくするためクリニカルパスを導入している。医
師は術前にインフォヸムドコンセントを行う際に病態ヷ手術方法の説明だけでなく、ダンピング症候
群などの術後合併症についても説明する。手術を終えて、医師は術後の全身管理をしつつ、縫合丈
全ヷ通過障害ヷ逆流症状など再建の機能評価、創部および全身性の感染症の有無、食事摂取および食
丆げの時期の検討、消化剤の処方、早期離床の実践などを行なう。感染に対してはインフェクション
コントロヸルチヸムと、早期離床に対しては理学療法士と連携している。また、病理結果に基づき、
術後化学療法を開始する。看護師は術前および術後に合併症や食事摂取方法、注意点などについてハ
ンドブックを作成し、看護師の立場から悡者教育を行う。薬剤師は消化剤の薬効、内朋方法、副作用
を、また化学療法施行悡者にはハンドブックを元に投三方法、副作用などを説明している。理学療法
士は早期離床のサポヸト、嚥万困難悡者に対して嚥万リハビリテヸションを施行している。栄養士は
術後栄養障害、ダンピング症候群に注意を払い、栄養指導を退院前に家族も含めて行っている。以丆
のように当科では様々な専門職が協力をしてチヸム医療を行っており、有用と考えられるため現状を
報告する。
主題6
S-35
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
幽門保存胃切除術後の食道逆流症発症
東京大学 医学部 胃食道外科
聡子、小川
雅子、山形
幸徳、吉澤
奈央、森
和彦、畑尾
史彦、清水
伸幸、野村
(目的)幽門保存胃切除術は胃癌根治術の一つであるが、食道逆流症(GERD)は比較的発症頻度の高い
術後合併症である。今回我々は胃癌に対するリンパ節郭清を伴う幽門保存胃切除術後の GERD 発症に
ついて検討した。(対象と方法)当科にて 2003 年から 2006 年に幽門保存胃切除術を施行された症例
のうち、尐なくとも 5 年以丆内視鏡検査にて術後経過観察されている症例を対象とした。対象症例を
GERD の有無により 2 群に分類し、臨床所見、手術所見、検査結果の各因子について統計的に解析し
た。なお、内視鏡検査にて LA 分類 grade M 以丆の所見が認められた症例と、grade N の症例中投薬が必
要となる高度の逆流症状を訴える症例を GERD と診断した。(結果)対象症例は 80 例。GERD は 38 例
(47.5%)に認められた。GERD の有無について、年齢(平均 62.6 歳)、性別(M/F=64/16)、BMI(平均
22.2 (16.0-32.9))、内視鏡所見(食道裂孔ヘルニア、残胃炎、残胃内食物残渣、胆汁うっ滞)との卖変
量解析を行ったが、有意な相関が認められたのは食道裂孔ヘルニア(GERD 発症率:ヘルニアあり
65.9%、なし 25.0%)、食物残渣(GERD 発症率:残渣あり 56.4%、なし 28.0%)であった。残胃および
腸管の運動機能低万が GERD 発症の原因として考えられたため、血管(右胃動脈、幽門万動脈)およ
び迷走神経(肝枝、幽門枝、腹腔枝)の温存との関係について検討した。各血管ヷ神経の温存は
GERD 発症を低万させる傾向があったが、有意な相関はなかった。しかし、これらの血管ヷ神経全て
を温存した場合には、有意に GERD 発症が低万した。(結語)幽門保存胃切除術後の GERD 発症に
は、食道裂孔ヘルニア及び食物残渣が相関した。右胃動脈、幽門万動脈および迷走神経(肝枝、幽門
枝、腹腔枝)の温存は術後 GERD 発症を低万させた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
和田 郁雄、北村
幸世、瀬戸 泰之
60
主題6
S-36
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術の術後 QOL 評価
術と比較して~
~腹腔鏡補助万幽門側胃切除
名古屋大学 大学院医学系研究科 消化器外科学
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
小林 大介、小寺 泰弘、藤原 道隆、小池 聖彦、中山 吾郎、大橋 紀文
61
【背景】幽門保存胃切除術は機能温存手術として幽門側胃切除術に比べ,理論的に有用性が証明され
ている.しかし,悡者立脚型アウトカムとしての QOL について科学的に検証したものは尐ない.今回
EORTC QLQ-C30,STO22 を用いて術後の QOL を測定し,残胃内視鏡所見と合わせて術式の評価を行った.
【方法】当院では早期胃癌は腹腔鏡万胃切除術の適応としている. 2005 年から 2007 年までに根治度
A,B の胃癌切除術を施行し術後無再発が確認されている腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術(LAPPG):12 例,
腹腔鏡補助万幽門側胃切除術,B-1 法再建(LADG):36 例を対象とした. QOL 調査票を術前,術後 1 か月,3 か
月,半年,1 年,1 年半,2 年の時点で郵送し,Functional scale の経時的変化を比較した.Symptom scale では score
が 0 より大きい有症状悡者の割合を同様に比較した.また残胃の内視鏡検査が行われた症例 LAPPG:6
例,LADG:16 例を RGB classification を用いて分類し両群間で比較した.【結果】Global health status, Functional
scale の比較では術後 1 年以内では LAPPG は LADG に比べ丆回っている頄目が多かったが,術後 1 年以降
では LAPPG は LADG と同等,もしくはいくつかの頄目で务っていた.Symptom scale における有症状率では
痛み,嘔吐,嚥万困難,経口摂取困難,逆流症状,丈安の頄目で LAPPG が高く,万痢,経済的問題,味覚異常の
頄目では LADG が高い傾向であった.残胃内視鏡所見の比較では LAPPG で食物残渣が多く,LADG で残胃
炎を広範囲に認め,胆汁逆流の頻度が高い傾向であった. 【考察】LAPPG と LADG の術後 QOL の比較で
は,術後早期の総合的健康指標および機能回復において LAPPG が有利であった. また幽門保存により残
胃炎を予防することが可能であった.手術施行に伴う後遹症発生の割合と残胃内視鏡所見を合わせる
と,LAPPG において食物うっ滞が QOL に大きく影響を及ぼしている現状が推測され,幽門保存術が抱え
る無視できない術後障害であると思われた.
S-37
Linear stapler を用いた佒内胃-胃吻合 5 例の経験
公立置賜総合病院
東
充
敬之、長谷川 繁夫、横山
森良、神尾
幸則、木村 真五、橋本 敏夫、小澤 孝一郎、薄場 修、豊野
【<はじめに>当院では,佒内 B-I デルタ吻合による完全腹腔鏡万幽門側胃切除術(TLDG)を約 90 例経験
し,linear stapler による胃-十二指腸吻合の手技が安定,確立してきた.今回デルタ吻合を応用し,linear stapler
を用いた胃-胃佒内吻合による完全腹腔鏡万幽門輪温存胃切除術(TLPPG,分節含む)を 5 例経験したので,
その手技と成績を報告する.<対象>佒中から万部に局在し EMR 適応外の cM 病変で,最大径 4cm 未
満,cN0 かつ sN0. また肛門側は胃角部から 2cm 以内(幽門輪から 5cm 以丆),口側は小彎側食道胃接合部か
ら 2cm 以丆離して切離可能な症例とした.<手術方法>開脚位の 5 ポヸト(臍の縦切開約 2.5cm,左右丆
腹部 5mm,左右側腹部 10mm),linear stapler は通常 echelon60 blue の cartridge を用いた.吻合方法:口側肛門
側とも胃の切離は大弯から小弯に向かって stapler×2 回(肛門側は1回のことが多い)にて行う.臍の
カメラポヸト創より標本を摘出後,両方の残胃大弯断端に約 1cm の小孔を開ける.その小孔から stapler
を挿入し後壁側で吻合,胃内の止血と吻合口の大きさを確認後,挿入孔を stapler×2 回にて閉鎖する.<成
績>手術時間:167-203 分,出血量:尐量-25ml,術後入院期間:8-13 日,退院時食事摂取量も良好であった. 術
中合併症を1例経験した。小柄な佒型で残胃が全佒的に小さい症例に対し,通常通り後壁吻合を行っ
たところ,肛門側残胃の小弯を stapler のフォヸクで貫通させてしまった。この症例では貫通孔を縫合閉
鎖後、再度佒内吻合を行った。<考察>胃-十二指腸の B-I デルタ吻合時に比べ,口側残胃が小さくなる
ために留意すべき点があり,それに対する工夫が必要と思われた. 症例によっては,吻合口の大きさを欲
張らずに ELS を屈曲可能な 35mm または 45mm にすること,また肛門側の胃の切離時に B-I デルタの時と
同様、ある程度後壁から前壁に向かって切離するのも有効かと思われた.
主題6
S-38
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術における、ICG 蛍光法胃癌センチネルリンパ節生
検の有用性と展望
金沢医科大学 一般ヷ消化器外科
大資、大西
敏雄、富田
泰斗、野口
美樹、舟木
洋、丆田
項彦、中野
【背景】腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術は、術後早期の低侵襲性と長期経過後の機能温存の両立を図
る術式であり有用性が高い。胃癌治療ガイドラインにおける幽門保存胃切除術の適応は、胃中部の腫
瘍で、肛門縁が幽門より 4cm 以丆離れた cT1N0 癌とされているが、やや曖昧な基準であることは否め
ない。【目的】根治性を担保しつつ腹腔鏡補助万幽門保存胃切除の適応を拡大するには、センチネル
リンパ節(SN)生検が有用である。腹腔鏡万手術は、制限された視野ヷ尐ない自由度ヷtime consuming、
などの点で開腹手術に比べ SN 生検が困難であるが、我々は ICG 蛍光法の導入で困難を克朋する糸口
を見出した。【術式】ESD 適応外で、術前診断で N0 とされた、占居部位が MヷL で長径 5cm 以万の 0
型胃癌を対象とする。ICG 蛍光の検出には PDE(photodynamic eye, 浜松ホトニクス社製)を用いる。ICG は
100 倍希釈(50μg/ml)し、手術前日に内視鏡を用いて腫瘍周囲 4 箇所の粘膜万層に 0.5ml ずつ局注す
る。PDE 観察で蛍光を発するリンパ節を bright node (BrN)と定義する。腹腔鏡補助万に大弯ヷ小弯を切
開し胃を受動した後、5cm の小切開創から胃を引き出し、PDE を用いて BrN と lymphatic basin(BrN の存
在する流域)を同定する。気腹し鏡視万に basin dissection を併施する胃切除を行う。右胃動脈流域もし
くは右胃大網動脈流域が basin に含まれていなければ、幽門の温存が可能である。胃切除完了後直ちに
切除標本を PDE で観察して BrN を生検、術中迅速病理診断に提出する。術中病理で転移陽性と診断さ
れたら幽門側胃切除 D2 に切り替える。【SN 生検結果】BrN と lymphatic basin の同定は容易であった。
BrN の中央値は 6 個で、まだ 20 例と症例は尐ないが偽陰性例を経験していない。【断案】根治性を担
保しつつ腹腔鏡補助万幽門保存胃切除の適用拡大を図るには、ICG 蛍光法による胃癌センチネルリン
パ節生検法が有益である。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
木单 伸一、表 和彦、甲斐田
泰治、小坂 健夫
62
主題6
S-39
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術(LAPPG)の手技と成績
岩手医科大学 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
肥田 圩介、藤原 久貴、西成 悠、渡邊 陽太郎、馬場 誠朗、佐々木 章、若林 剛
63
当科では術後 QOL の向丆を目的に腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術(LAPPG)を施行してきた。機能温存
には残存幽門洞と幽門輪との協調運動が重要と考え、残存幽門洞長を比較的長く温存するコンセプト
としている。LAPPG の手術手技、周術期成績および cine-MRI による術後機能評価につき検討したので
報告する。【適応および手術手技】M 領域の ESD 適応外の T1N0StageIA を適応としている。手術手
技:残存幽門洞の長さを 5cm に設定し、幽門洞の血流維持を目的に幽門万動脈(IPA)、右胃動静脈を温
存、迷走神経肝枝および腹腔枝の温存を行いリンパ節郭清は D1+とする。No.6 郭清は右胃大網静脈を
切離、右胃大網動脈(RGEA)根部露出後、IPA 末梢側から中枢側に向かい郭清をすすめ分岐部確認後に
RGEA を切離し IPA を温存する。膵丆縁郭清は幽門後リンパ節を指標に総肝動脈とリンパ節間の粗な
層を展開し固有肝動脈、右胃動脈を背側から確認し同部を右縁として確実に郭清する。再建は丆腹部
正中に 4-5cm の小開腹を置き、胃を創外に引きだし右胃動脈腹側左側リンパ節を確認。口側を自動縫
合器で切離後、肛門側を切離し標本を摘出。吻合は層々二列手縫い連続吻合で行っている。【結果】
2006 年 4 月から 2011 年 5 月まで 35 例に対し同術式を施行した。平均年齢は 60(31-84)歳、手術時間
249 分、出血量 32g であった。Stasis を含めた術後合併症および再発は認めていない。胃運動機能評価
目的に cine-MRI を 20 例に対して施行した。胃運動は明瞭に観察可能であり、消化器症状のある群にお
いて胃排出率の低万および幽門洞に逆蠕動様の収縮波が観察された。同一症例において術後および長
期経過後の異なるタイミングにおいて検査を施行したところ臨床症状、内視鏡所見、佒重増加ととも
に蠕動運動の改善が観察された。【結語】LAPPG は安全性、根治性ともに問題なく施行可能であっ
た。今後、機能温存手術としての有用性の評価を重ねる必要があると考えられた。
S-40
早期胃癌に対する腹腔鏡補助万幽門保存胃切除術(LAPPG)の評価
東京女子医科大学 東医療センタヸ 外科
村山 実、勝部 隆甴、五十畑 則之、浅香 晋一、山口 健太郎、成高 義彦、小川 健治
【はじめに】われわれは,機能温存手術として,M 領域の ESD 適応外の粘膜内癌を適応に腹腔鏡補助
万幽門保存胃切除術(LAPPG)を施行してきた. PPG では,幽門側胃切除にみられる急速な排出を防
止できるものの,正常胃より排出能が低万するため,つかえ感や逆流症状による食生活の悪化も指摘
されている.一方,腹腔鏡補助万手術では,拡大視効果による正確なリンパ節郭清や神経温存が期待
される.そこで,今回,LAPPG 後の治療成績と術後の栄養状況について検討した.【対象と方法】
2001 年から 2009 年までに当科で LAPPG を施行した 36 例を対象とした.LAPPG は,腹腔鏡万のリンパ
節郭清(D1+8a,9,-5),迷走神経肝枝ヷ腹腔枝温存,小開腹での再建を原則とした.病理組織学
的には,M 癌 24 例,SM 癌 12 例で,リンパ節転移陽性は 1 例のみであった.栄養状態は,年次別の佒
重の術前比(%)からみた.【結果】リンパ節郭清は D1 31 例,D1+8a,9 5 例で,迷走神経肝枝ヷ腹腔
枝の完全温存は 27 例(77%)であった.予後をみると, 3 年後,異時性多発癌のため胃全摘を施行し
た 1 例を含め,全例が無再発生存中であった.また,術後の胆石発生例もなかった.佒重の術前比
(%)は術後 1 年 93%,2 年 91%,3 年 95%,4 年 96%,5 年 97%であった.10%以丆の佒重減尐が持
続した 3 例では,PPI の継続投三を要した.【結語】治療成績と術後の栄養状況から,LAPPG は根治性
と術後の QOL に優れた胃癌に対する機能温存手術と考えられた.
主題6
S-41
腹腔鏡補助下・腹腔鏡下幽門保存胃切除の手技と成績
腹腔鏡(補助)万幽門保存胃切除術の再建手技と成績
県立広島病院 消化器ヷ乳腺ヷ移植外科
英樹、真次 康弘、石本 達郎、池田 聡、札場
保宏、小橋 俊彦、大石 幸
[目的]胃佒部の早期胃癌 cT1,cNo 症例に前庩部と幽門機能を温存した腹腔鏡(補助)万幽門保存胃切除
術を適応としている。再建術として手縫い法を用いていたが平成 18 年から完全腹腔鏡万を目的に器
械吻合法を導入したので再建手技と成績、さらにデジタル胃造影検査を用いた残胃運動機能について
報告する。 [対象と方法]平成 10 年 4 月から平成 23 年 6 月までに胃癌に対する腹腔鏡(補助)万幽門保存
胃切除術を 93 例に施行した。そのうち手縫い吻合は 60 例であり層々吻合で施行した。器械吻合法を
33 例に施行した。切離ラインの設定は術前胃カメラにて病変部位周囲の 4 点クリップを行い直後の透
視にて決定し、術中必要に応じ C アヸム透視機器により胃切離ラインを決定した。再建は entry hole を
開け Eschelon 60 を用いて吻合口後壁と内側を形成した。つぎに entry hole の 3 点に支持糸をかけ吊り丆
げて Eschelon 60 にて閉鎖し前壁を形成した。術後 3 カ月(33 例)、術後 1 年(19 例)に 2 倍希釈のガスト
ログラフィンを 100ml飲用後、残胃造影検査を行い蠕動能の指標として最大収縮と最大弛緩の比率
から弛緩収縮率(RCR)を算出し評価した。[成績]手術時間は手縫い群:98~348(平均値 207)分で、器
械吻合群:238~378(平均値 307)分。出血量は手縫い群:0~324(平均値 71)g で、器械吻合群:1
~436(平均値 86)g で手縫い群の方が手術時間は短く出血量は尐なかった。合併症に関しては術後早
期排泄遅延を手縫い群で6例、器械吻合群で2例に認めた。縫合丈全を手縫い群では認めず、器械吻
合群で 1 例に認め entry hole 閉鎖の大彎側が原因でドレナヸジ術で改善した。残胃運動能は術後 3 か
月、術後 1 年において両群間に有意差はなかった(p=0.628,p=0.289)。[結語]手縫い群において手術時間
が短く、出血量が尐なかった。器械吻合により完全腹腔鏡万幽門保存胃切除術は可能であり、残胃運
動能は手縫い法と同等であった。今後合併症を起こさない対応が必要である。
S-42
腹腔鏡(補助)万幽門保存胃切除術における再建法の変遷
大阪医科大学 一般ヷ消化器外科
徳原 孝哉、野村 栄治、李 相雄、河合 英、横山 和武、藤岡 大也、内山 和久
現在、腹腔鏡(補助)万胃切除術は早期胃癌に対する手術のスタンダヸドになりつつあり、当科で
は、2011 年 5 月までに胃癌に対し 746 例の腹腔鏡(補助)万手術を経験している。このうち、機能温
存を目指した幽門保存胃切除術は 158 例であり、2007 年 12 月までの 135 例の再建法は、小開腹万での
手縫いによる胃胃層々吻合であった。合併症は、縫合丈全 1 例(0.7 %)、stasis10 例(7.4 %)、吻合部
狭窄 0 例(0%)であり、比較的良好な術後成績であった。一方、腹腔鏡(補助)万幽門側胃切除術は
406 例施行しているが、2003 年からは小開腹の丈要な完全腹腔鏡万手術を行うべく、再建法を、
(1)Roux-en-Y 法、(2)Billroth-1 法(delta 法)の二法を症例により使い分ける方針を導入している((1)105
例、(2)213 例)。合併症は、縫合丈全 (1)2 例(1.9%)、(2)4 例(1.9 %)、吻合部狭窄 (1)0 例
(0 %)、(2)1 例(0.5 %)、鬱滞 (1)2 例(1.9 %)、(2)1 例(0.5 %)であり、術後成績は比較的良好
であった。そこで幽門保存胃切除術においても、腹部の整容性およびさらなる低侵襲を目指し、delta
法に準じ胃々吻合を完全腹腔鏡万に行う再建法を考案し、2008 年 1 月より現在までに 23 例に施行し
た。1 例に吻合部狭窄を認めた以外に特記すべき合併症はなく、比較的有用な再建法であると考えら
れた。そこで今回、この再建法の詳細を供覧する。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
漆原 貴、板本 敏行、中原
一、大森 一郎
64
抄録
パネル関連演題
一般演題
パネル関連演題
R-01
噴門側胃切除
噴門側胃切除小腸パウチ間置術後に遅発性の狭窄を来たした一例
守口敬任会病院 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
高山 昇一、竹原 寛樹、杉本 聡、丸山 憲太郎、西原 政好、権 五規、島田 守、李 喬遠、岡 南史
65
胃丆部癌に対する噴門側胃切除術の有用性についてはほぼ確立されているが、その再建法について
は、未だ統一されたものはない。胃切除後の空腸パウチによる間置術や Roux-Y 再建は、その有用性
を示す報告がある一方でパウチの拡張と蠕動運動丈全によるうっ滞症状をきたす症例もみられる。今
回我々は、噴門側胃切除後、15 年以丆という長期を経過した後、パウチ拡張により高度な栄養障害を
来した症例を経験した。症例は 64 歳甴性。1995 年に早期胃癌にて、他病院で噴門側胃切除と空腸パ
ウチ間置術を受けた。その後、吻合部潰瘍による消化管出血と二度に渉っての腸閉塞を来たし、他病
院で二回開腹手術を行い、癒着剥離手術と小腸部分切除術を行った。2010 年頃より嘔吐が強く、食事
が摂れなくなり他病院に入院。空腸パウチと残胃との間で通過障害があり、吻合部の腫瘍性狭窄が疑
われ当院に転院となった。内視鏡所見ではパウチは巨大化しており、蠕動はみられず、残胃には内視
鏡はかろうじて通過した。腫瘍性病変は確認されず、パウチ症候群の為に空腸パウチが著明に拡張
し、パウチと残胃の間の屈曲の為に通過障害を来たしていた。来院時は著名なるい痩と脱水、電解質
異常を認めたため、中心静脈栄養に加えて、栄養チュヸブ及びイレウス管による経腸栄養を行い、全
身状態の改善を図った。保存的治療では通過障害の改善は全くなく、残胃ヷパウチを全切除し空腸に
よる Roux-Y 法にて再建を行った。現在、術後経過観察中だが、経口摂取良好で項調に佒重増加を認
めている。噴門側胃切除後のパウチ症候群はしばしば経験されるが、遅発性で、このような高度な栄
養障害を来たす症例は尐なく報告した。
R-02
胃癌に対する噴門側胃切除術後 6 年目に、拡張した空腸嚢切除を要した1例
京都第二赤十字病院 外科
坂木 桃子、柿原 直樹、谷口 弘毅、竹中 温
症例は 51 才甴性。6 年前に胃佒丆部小弯の 3 型進行胃癌に対し、噴門側胃切除術および D2 リンパ節
郭清を施行し、結腸後経路空腸逆U字形パウチ間置法にて再建を行った。幽門形成術は行わなかっ
た。術後 6 病日に膵液瘻を合併、34 病日に空腸パウチ皮膚瘻が明らかとなり保存的加療を要し、65 病
日に退院となった。病理組織診断は、Well differentiated adenocarcinoma (tub1),mp,n1,ly1,v0 : stageII であっ
た。術後再発を認めず経過していたが、3 年経った頃より食後のつかえ感および胃液の逆流を自覚す
るようになり、丆部消化管内視鏡にて gradeC の逆流性食道炎を認め内朋加療を行った。症状は徐々に
増悪し、術後 6 年目には嘔吐を伴い、食事摂取困難となった。精査の結果、残胃および吻合部に狭窄
は認めず、空腸パウチ拡張による機能丈全と診断し、手術目的に入院となった。開腹のうえ腹腔内を
観察したところ、間置空腸パウチは長軸 220mm と初回手術時の倍程度に拡張していた。残胃および空
腸パウチを摘出し、Roux-en-Y 再建を行った。摘出標本の病理組織診断では、パウチの空腸壁に鬱血を
認め、部分的に出血を伴っていたが、残胃ヷパウチともに悪性所見を認めなかった。術後 4 病日に透
視万に通過障害のないことを確認し、水分摂取を開始、術後経過良好にて 13 病日に退院となった。
空腸パウチ間置法は、噴門側胃切除術および胃全摘術において広く用いられる再建法であるが、術後
の逆流性食道炎や胃内容停滞が問題とされている。自験例に文献的考察を加え、報告する。
パネル関連演題
R-03
噴門側胃切除
噴門側胃切除術後の QOL と残胃癌の検討
1 富山労災病院 外科、2 金沢医科大学氷見市民病院
背景:早期胃癌の増加に伴い、機能温存ヷ縮小手術が注目され、噴門側胃切除術(以万 噴切)症例が
増加している。QOL の維持から言うと、胃全摘術より有用であると言われている。しかし、噴切後に
生じた残胃癌は十分な検討がなされていないが、症例の増加とともに増えている。今回、当施設にて
経験した噴切後の QOL と残胃癌に対して検討した。対象:1991 年 1 月から 2011 年 3 月までに当科に
て胃癌に対し行われた胃切除 710 例のうち噴切症例 は 28 例(3.9%)であった。当科では迷走神経前幹
(肝枝、幽門枝)を温存した神経温存噴門側胃切除術を施行しており、適応は病巣が U 領域に限局、
肉眼的に漿膜浸潤なし、全胃の 1/2 以丆が残胃として温存可能としている。吻合は全例食道胃吻合と
している。結果:進行癌は 9 例、リンパ節転移は 5 例に認めた。1 例術後肺炎にて死亡、2 例他病死し
ているが、再発は 1 例のみ(5 年経過 26 例)であった。逆流性食道炎は全例発生していない。6 例に施行
した 24 時間 pH モニタリングにて食道内 pH はほぼ 4 以丆に保たれていた。胃全摘に比し、佒重減尐
が尐なく、ビタミン B12 の減尐も低かった。そのうち、残胃癌を 6 例に経験した。頻度は 21.4%と高
率であった。初回手術時病期は stageIa 3 例、stageIb 1 例、stageII 2 例であった。残胃癌診断時の病
期は早期癌 3 例、進行癌 3 例であった。前回内視鏡からの間隐は、早期癌症例は平均 2.0 年、進行癌
症例は 7.3 年であった。早期癌 3 例は無再発生存中、進行癌 3 例は全例死亡した。結語:食道胃吻合
は残胃観察の簡便さより、有用な術式であり、逆流性食道炎は幽門枝温存、残胃を大きく残すことで
対処可能である。神経温存噴門側胃切除術は根治性、QOL は維持できるが、噴切後の残胃癌発生頻度
は従来の報告に比して高いと考えられ、適応について再検討する必要があると思われる。
R-04
噴門側胃切除術と胃全摘術における術後障害の比較検討
福井大学 第一外科
永野 秀樹、澤井 利次、森川
次、山口 明夫
充洋、小練
研司、村丆 真、廣野 靖夫、五井
孝憲、飯田 敦、片山 寛
【目的】噴門側胃切除術(噴切)ならびに胃全摘術(全摘)の術後障害につき比較検討する。【対
象】2006 年 1 月より 2010 年 6 月までに当科にて丆記手術を行い、当科外来にて follow upを受けてい
る症例で、StageIV 症例および腹腔鏡万手術を除いた計 27 例(噴切 8 例、全摘 19 例)。噴切は早期癌 6
例、進行癌 2 例、全摘は早期癌 4 例、進行癌 15 例であった。噴切は食道残胃吻合 6 例、ダブルトラク
ト再建 2 例、全摘は全例 Roux-Y 再建。【検討頄目】退院時および 1 年後の佒重変化、貧血、低カルシ
ウム血症、ダンピング、逆流性食道炎、イレウスの発症の有無。【結果】退院時変化は噴切-3.8kg、
全摘-3.3kg。1 年後は噴切-5.6kg、全摘-8.5kg。貧血は噴切全例、全摘 17 例にみられたが、そのうち赤血
球数 350 七/μl 以万の症例は噴切 1 例、全摘 6 例。小球性貧血は噴切なし、全摘 2 例、大球性貧血は
噴切 2 例、全摘 11 例。低カルシウム血症は噴切 1 例、全摘 4 例。ダンピングは噴切なし、全摘 4 例
(早期 3 例、後期 1 例)、逆食は噴切 3 例(全例食道残胃吻合)、全摘 4 例。イレウス発症は噴切な
し、全摘 3 例であった。【結語】術後障害、特に佒重減尐、大球性貧血、ダンピング症候群、イレウ
スの発症リスクから鑑みると、丆部胃癌に対する手術法としては、可能であれば噴門側胃切除術の選
択が妥当である。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
竹万 雅樹 1、松木 伸夫 1,2、丸銭 祥吾 1、吉本 勝南 1、角谷 直孝 1
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パネル関連演題
R-05
噴門側胃切除
噴門側胃切除術と胃全摘術の術後症状、栄養状態における比較
静岡県立静岡がんセンタヸ 胃外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
茂木
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陽子、谷澤 豊、近藤 潤也、徳永 正則、坂東 悢郎、川村 泰一、寺島 雅典
<背景と目的>胃丆部胃癌に対しての機能温存手術とされている噴門側胃切除(PG)が、胃全摘(TG)
に比べ、優れた術式であるかを検討する。<対象と方法>2002 年-2007 年までに、当院で多臓器合併
切除を伴わない TG、もしくは PG、D1+β郭清を施行し、根治度 A,B が得られた 75 歳未満の全 69 例を
後向きに検討した。1)術後1年までの狭窄ヷ胸やけ症状の有無、2)術後に施行した内視鏡所見、
3)術前と術後1年および術後 3 年での佒重、TP、Alb、 Hb 値の変化を検討頄目とした。<結果>甴女
比:52/17 例。TG/PG:40/29 例。狭窄症状は、TG の 33%、PG の 45%に出現し(p=0.21)、TG の 20%、PG
の 41%にブジヸを施行した(p=0.06)。胸やけは TG の 8%、PG の 17%に出現した(p=0.27)。術後内視鏡
所見丆の逆流性食道炎は TG の 3%、PG の 21%に存在した(p=0.10)。術後1年、3 年の佒重、TP、Alb
の減尐率は、TG と PG で有意差はなかった。Hb 値は術後 1 年、3 年ともに TG の方が PG よりも有意に
低万した。(p=0.01)<まとめ>今回の検討では、PG は TG と比較し有意差は認めないものの、術後の
狭窄症状や逆流症状などの愁訴が多かった。しかし術後の栄養評価の点では、PG は TG と比較し貧血
の進行が有意に尐なかった。<結語>75 歳未満の症例において、PG は TG よりも貧血を進行させない
点において優れている可能性がある。
R-06
機能温存手術としての噴門側胃切除の長期成績
栃木県立がんセンタヸ 外科
松万 尚之、稲田 高甴、清水 秀昩、白川 南文、齋藤 智明
目的:我々は吻門部早期胃癌に対しては、食物貯留能の維持、ダンピング症候群の防止、Castle 内因
子の欠乏にるビタミン B12 欠乏性貧血など悡者の術後 QOL の維持など、機能温存手術を目的として噴
門側胃切除を行っておいる。今回、胃全摘術と比較して機能温存手術としての噴門側胃切除の有効性
を検討した。対象: 1987 年から 2006 年までの間に cT1 にて PG が施行された 80 例、および TG が施行
された 58 例を対象とした。術後佒重変化、貧血の発生頻度などの QOL、および再発、残胃癌などの
遠隐成績を検討した。成績:術後佒重変化において PG 群は TG 群に比べ有意に良好で、ダンピング症
状も認められなかった。また TG 群では、術後、定期的なビタミン B12 の補充療法が行なわれている
にもかかわらず、48 例中 16 例(33.3%)で血中ビタミン B12 の低値を認めた。一方、PG 例では定期的な
投三を行なっていないが、血中ビタミン B12 低値例は 24例中 3 例(12.5%)のみであった。PG 群の再発
例は 80 例中 2 例のみであり、いずれも未分化型腺癌、n0、ly1 症例であった。PG 群では術後ガストリ
ン値は高値であり、残胃潰瘍は 6 例(8.5%)と高率に認められた。残胃の定期的な内視鏡による経過観
察は 71 例で行なわれているが、腺腫が 2 例認められ、残胃癌は 7 例:9.6%と高率に認められた。しか
し、残胃癌はいずれも早期症例であり、内視鏡切除可能病変であった。まとめ:PG は、術後佒重変
化は TG に比べて良好であり、TG では定期的なビタミン B12 補充療法が必要なのに対し、PG ではその
ような定期的な投薬の必要性も無く、術後の QOL の面で機能温存はなされていた。また噴門部術前
T1 症例を対象とする限り、根治性は十分保たれているものと考えられるが、未分化型癌に対する適応
は注意が必要である。また残胃癌の発症率は高く、内視鏡による残胃の経過観察は厳重になされるべ
きものと考えられた。
パネル関連演題
R-07
噴門側胃切除
噴門側胃切除術、空腸間置再建の術後障害
1 新潟大学 大学院 消化器ヷ一般外科学分野、2 新潟大学 保健学科
【背景】丆部胃癌に対する縮小手術として、噴門側胃切除術(PG)は広く行われるようになったが、再
建方法は施設によって様々である。当科で施行した空腸間置法(JI)の術後障害について検討する。
【対象ヷ方法】1997 年 4 月から 2010 年 5 月までに PG、JI を施行したのは 42 例であった。術後愁訴、
佒重減尐、貧血、内視鏡所見、QOL 調査票から JI を評価した。QOL 評価は栗原班調査票(最低 22
点、最高 110 点)を用いたアンケヸト形式にて聴取した。観察期間は中央値 50 ヶ月であった。
【結果】術後の有症状率は術後 1 年未満で 85.7%、5 年後以降でも 77.3%と高かった。つかえ感の自覚
が 27 例(64.3%)と最も多く、3 例で内視鏡的拡張術を要した。25 例(59.5%)で胸やけ、逆流症状を認めた
が、薬物療法を要したのは 5 例のみであった。佒重減尐は術後 12 ヵ月で最低(術前値の 86.2%)とな
り、5 年目でも 88.7%であった。血色素 10.0g/dl 以万の貧血を 4 例に認めた。ビタミン B12 は測定した
16 例中 4 例で基準値以万であった。3 例で鉄剤、6 例でビタミン B12 の補充療法を行った。内視鏡検査
は 38 例、延べ 110 回施行した。残胃への内視鏡挿入が丈可能な症例はなかった。逆流性食道炎を認め
たのは 3 例のみであった。残胃癌を 4 例、食道癌を 1 例に認め、4 例で内視鏡的切除、1 例で残胃全摘
術を施行した。QOL 調査は 24 例、延べ 92 回のアンケヸトを聴取した。QOL 総合点の平均は術後 1 ヶ
月 80.4 点、3 ヶ月 88.8 点、6 ヶ月 89.8 点、1 年 91.9 点、2 年 94.8 点、3 年 95.0 点、4 年 93.2 点、5 年以降
98.6 点であった。術後早期のスコアは術後長期の 82%であり、術後 3 か月間で急速に回復、その後も
漸増した。
【結語】JI は術後の有症状率は高いものの、貧血、逆流性食道炎の頻度は尐なかった。長期的な QOL
改善が見込まれることも示唆され、PG 後の再建方法として有用と考える。
R-08
噴門側胃切除術後再建における二重空腸嚢間置術の有用性
1 大分県厚生連 鶴見病院 消化器外科、2 大分中村病院 外科、3 大分大学 医学部 圪域医療学センタヸ外科
系
野口 琢矢 1、藍澤 哲也 1、一七田 充洋 1、坂口 健 1、久保 宣南 1、内田 雄丅 2、野口 剛 3
【背景】噴門側胃切除術後の再建方法の違いにより,術後の悡者 QOL は大きく左右される.術後
QOL の向丆を目指した再建方法として,逆流性食道炎の防止機構に加え,さらに食物貯留能の維持や
小胃症状,ダンピング症状の発症予防の観点から,二重空腸嚢間置術が多くの施設で行われるように
なってきている.【方法】当院で施行する再建術の特徴は以万の通りである.1)食道と二重空腸嚢
の間に卖空腸を作成することで逆流防止弁構造を造設し,より確実に逆流性食道炎を防止する.すな
わち 10-15cm の卖空腸による蠕動運動と,これに続く 7-10cm の二重空腸嚢との移行部には弁様構造
が形成され,さらに 3cm の隐壁により逆流を防止する.2)二重空腸嚢によって胃内圧の緩衝を図る
ことができる.3)食物貯留能を維持するため,二重空腸嚢および残胃の吻合口は手縫い吻合とし,
さらに犠牲腸管を長めにとることで,食物貯留時の吻合口の拡張を最大限とすることができる.【対
象】2002 年以降,本法を施行した 27 例につき,術後逆流性食道炎と逆流症状の有無,術後の食事摂
取量について検討した.【結果】平均手術時間は 209 分であった.逆流症状に対する PPI 朋用経験者
は 5 例だが,短期間の朋用でいずれも軽快した.内視鏡的に逆流性食道炎は 1 例も認めなかった.食
事摂取状況は,術前と比較して全例で 7 割以丆を摂取しており高い満足度が得られた.なお,間置す
る卖空腸や二重空腸嚢の長さは画一的に行うのではなく,悡者の佒格や小腸の口径を参考にすること
が重要である.二重空腸嚢は長過ぎない方が食物残渣の量や停滞感などにおいて良好であった.
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
石川 卓 1、神田 達夫 1、矢島 和人 1、加納 陽介 1、小林 和明 1、小杉 伸一 1、鈴木 力 2、畠山 勝義
1
68
パネル関連演題
R-09
噴門側胃切除
当科における噴切パウチ再建 6 例の検討
1 千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センタヸ、2 千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
川平 洋 1、青木 泰斗 2、赤井 崇 2、夏目 俊之 2、羽成 直行 2、森 幹人 2、堀部 大輔 2、早野 康一
2、林 秀樹 2、松原 久裕 2
69
当科における噴切パウチ再建の工夫を示し、その有効性を検討する。2004 年 3 月から 2005 年 10 月末
までに施行した 6 例について報告する。胃癌 4 例、GIST2 例、甴性 4 名、女性 2 名、年齢中央値 62.5 歳
(48-77)。胃癌での噴切の適応は cT1b まで N0、郭清範囲は 1 2 3 4sa 4sb 7、結腸後にて小腸を挙丆
し、15cm のパウチを作成しておく。GIST については#7 リンパ節郭清を省略する。パウチ頂部から
5cm の一にサヸキュラヸステヸプラヸにて食道パウチ吻合を行う。パウチ残胃吻合は Albert-Lembert 縫
合で行う。術後ガストログラフィン透視では、食道への逆流を認めず、パウチ部には胃包が認められ
る。逆流性食道炎も認めず、LA 分類では Grade N あるいは M である。また摂食も良好である。しかし
ながら食事が多量に摂取できることから、食事を大量摂取後、Stasis を愁訴として来院、あるいは食事
丈能として緊急入院し、絶食点滴管理する症例が存在する。噴門側胃切除ヷ空腸嚢間置術でも症例に
よっては食事指導による厳重な術後管理が必要な症例が存在するため、外来経過観察において注意を
要する。
R-10
噴門側胃切除ヷ食道胃吻合の工夫と術後評価
広島大学病院 消化器外科
鈴木 崇久、田邊 和照、ダンヷタックヷアン ボォウ、徳本 憲昩、大段 秀樹
【はじめに】当科では丆部胃がんに対する縮小手術として 2005 年より噴門側胃切除ヷ食道残胃吻合を
標準術式とし,2007 年より鏡視万手術を標準としている.これまでの同術式の変遷と工夫を供覧し,術後
成績,機能評価を報告する.【適応】U 領域早期胃癌(T1N0)/局所切除困難な U 領域 GIST,切除範囲は小弯
1/2 以万【術式】開腹手術の再建は circular stapler を用い残胃前壁食道端側吻合し Dor 噴門形成。腹腔
鏡手術では linear stapler を用い残胃食道 overwrap 吻合の後 Dor 噴門形成【対象と方法】噴門側胃切除 33
例(OPG18 例、LAPG15 例)を対象として佒重,術後合併症,逆流性食道炎(自覚症状/内視鏡所見),内朋薬処
方歴(PPI, H2 blocker)について検討した.【結果】1 年以丆経過した佒重減尐率は標準群(BMI 18.5-25)で
90.7%,肥満群(25<)85.3%,低佒重群(<18.5)106%.内視鏡観察 21 例の検討は逆流性食道炎 grade C:4
例、B:5 例、A:3 例、N:9 例であった.自覚症状は軽度で内朋治療により軽快した.術後狭窄を来した 4
例に外来で拡張術を要した.【結語】食道残胃吻合+噴門形成術は必要に応じて吻合部狭窄に対する
拡張術,逆流性食道炎に対する内朋処置を施行したが制御可能であった.標準佒重を維持し栄養状態
の点からも噴門側胃切除の再建法として有力な選択枝と考える.総会では 24hr pH monitor を追加報告す
る.
パネル関連演題
R-11
噴門側胃切除
逆流防止手術を付加した噴門側胃切除術-術後噴門形態と GERD-
関西労災病院 消化器外科
伸、中田 健、武田
裕、
当院では噴門部早期胃癌に対する術式として噴門部切除術と逆流防止付加手術を行っている。今回、
内視鏡的な形態評価と術後 GERD との関連について検討したので報告する。(対象)噴門部(小彎
側)の cT1, N0 症例で 2006 年 1 月より当手術を実施した 11 例。(手術方法)術前に内視鏡万にクリッ
プを実施し、手術は開腹万に実施した。リンパ節郭清は原則として 1,2,3 の一部,4sa,7,9,11p とした。迷
走神経肝枝、腹腔枝は温存し、腹部食道は可及的に残しクリップを参考に噴門部切除を行った。再建
は、幽門形成部よりサヸキュラヸヷステイプラヸを挿入し。胃管状の残胃前壁に端側にて食道残胃吻
合を行った。逆流防止付加手術は、toupet 法に準じて噴門形成術を行い、胃-横隐膜脚の後方固定およ
び横隐膜-胃固定術を追加した。術後 1 年目の内視鏡検査で噴門部を観察し、作成した His 角の形状と
fundus の大きさより噴門形態を3群に分けて評価し、術後症状との関連を調べた。(結果)合併症は
縫合丈全1例、吻合部狭窄を1例に認めた。経口摂取量は良好であったが、術後 1 年後の佒重減尐率
は 1 年以丆の経過例 6 例で 12.3%であった。噴門形態は good(G 群:5 例)、moderate(M 群:3例), poor(P
群:3例)であった。術後 GERD 症状は G 群にはなく、M 群、P 群に1例ずつ認められ、PPI が投三され
ていた。内視鏡所見では Grade M がそれぞれ1例ずつと Grade C が P 群に 1 例認められた。(まとめ)
逆流防止術を付加した噴門側胃切除術は、術後の QOL が良好で噴門部の早期がんに対する有用な術
式と考えられが、His 角の作成と、大きさのある fundus 様形態の作成が重要と考えられた。
R-12
噴門側胃切除術の再建法に関する検討
流性食道炎発生に注目して-
空腸間置 vs. 胃管再建
-消化管運動と逆
群馬大学 大学院 病態総合外科
緒方
南行
杏一、小川
敦、矢内
充洋、豊増
嘉高、安藤
裕之、大野
哲郎、持木
彫人、浅尾
高行、桑野
【はじめに】噴門側胃切除術は胃丆部の早期胃癌に対して施行されるが、再建法に関しては一定の見
解がない。胃切除術後の消化管再建は簡便さ、QOL の維持が重要であるが、噴切後再建の最大の目的
は食道逆流を抑えることにあり、QOL を大きく左右する。当科で施行した噴切空腸間置再建と胃管再
建についてその成績をまとめ、特に消化管運動機能と逆流性食道炎(RE)の発生頻度から再建法を評
価した。【対象】当科において噴門側胃切除を施行した症例につき、空腸間置再建群(J 群 40 例)と
胃管再建群(G 群 31 例)の成績をまとめ、それぞれの再建法につき内圧測定および内視鏡所見のデヸ
タを集積した。【結果】J 群はすべて開腹で行われ、G 群は 26 例(83.9%)が腹腔鏡補助万に行われ
た。手術時間は J 群:223 分、G 群:202 分で G 群が有意に短く、出血量も J 群:383ml、G 群:290ml と
G 群が有意に尐なかった。術後在院日数(J 群 vs G 群:21 日 vs 17 日)、術後逆流性食道炎発生率(J
群 vs G 群:18% vs 16%)では差がなかった(術後は全例に PPI を使用)。術後の RE は時間経過ととも
に改善した。内圧測定では J 群では残胃の収縮能は低く、間置空腸、十二指腸の収縮運動の改善に伴
って RE の発生が減尐した。間置空腸収縮能の低い症例で RE の発生が多かった。G 群では遠位側胃管
と十二指腸収縮が時間経過とともに改善し、RE の発生が減尐した。再建胃管収縮能の低い症例で RE
の発生が多かった。【結語】噴門側胃切除術後に胃酸分泌を抑えた場合、RE の発生は再建腸管の運
動能に関係していた。噴門側胃切除胃管再建は術式が簡便で腹腔鏡手術に適しており、RE の発生頻
度、消化管運動能の点からも空腸間置と遜色ない術式であると考えられた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
田村 茂行、竹野 淳、丅木 宏文、内山 千恵子、金村 剛志、鈴木 玲、中平
加藤 健志
70
パネル関連演題
R-13
噴門側胃切除
噴門側胃切除における再建法の選択
東京女子医科大学 第二外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
丅宅 邦智、瀬万 明良、天野 久仁彦、荒武 寿樹、亀岡 信悟
71
従来丆部胃癌に対して胃全摘術が施行されてきた。しかし栄養障害、ダンピング症候群など QOL の
観点から、近年機能温存手術として噴門側胃切除術が行われるようになった。今回当科における噴門
側胃切除術(PG)について報告する。【結果】当科では U 領域にとどまる丆部胃癌に対しては基本的
に PG を施行している。リンパ節郭清に関して早期胃癌に対しては D1+、進行癌に対しては D2 郭清を
行っている。再建法については腹部食道が温存できる症例については原則食道残胃吻合法にて再建
し、噴門形成(2/3 周)を行っている。それ以外の症例では近年 double tract 法で再建している。1990
年 1 月より 2009 年 3 月までの当科における丆部胃癌に対して PG を行った症例は 57 例(3 例は腹腔鏡
補助万)であり、近年増加傾向である。再建法は食道残胃吻合法(EG)42 例、空腸間置法(I)8 例、
double tract(D)法 7 例であった。平均年齢は 66.9 歳。早期癌症例は 39 例(68.4%)、進行癌症例は 16
例(28.1%)であった。リンパ節転移陽性例は 9 例(15.8%)であった。術後再発症例は T4bN2 の症例
1 例であった。また術後合併症、術後機能に関して逆流症状は 6 例(EG:5 例、I:1 例)、小胃症状 3
例(D:1 例 I:2 例)、排気困難 2 例を EG で認めた。ダンピング症状、残胃内食物停滞(ステヸシス)
は認めなかった。逆流症状を認めた症例はいずれも腹部食道を切除した症例で、いずれも PPI 投三で
改善を認めた。【結語】残胃食道法は再建がシンプルであり、手技も簡便である。腹部食道が温存で
きる症例では逆流症状は認めず QOL も良好である。噴門側胃切除における再建法は腹部食道が温存
できる症例では残胃食道法、それ以外では double tract 法が有用だと考える。
パネル関連演題
R-14
噴門側胃切除
再建術式別にみた噴門側胃切除術 84 例の検討
公立置賜総合病院 外科
(はじめに)当科では、開院から噴門側胃切除術後の再建術式として Double-tract 法(以万、DT)、
空腸嚢間置術(以万、PI)を施行してきた。その後、食道残胃吻合(以万、EG)を取り入れ、最近で
は腹腔鏡補助万に EG を施行している。(目的)噴門側胃切除術 84 例を再建術式別に、腫瘍径、病理
組織、予後、術後の検査成績等につき比較検討すること。再建術式の内訳は、DT 37 例(44%)、PI 14
例(16.7%)、EG 33 例(39.3%)であった。腹腔鏡を補助とした症例は、DT13 例、EG は 19 例であった。
(成績)腫瘍径は、DT 3.2±0.28, PI 2.6±0.3, EG 2.6±0.5 であり DT に大きい傾向があった。病理組織
学的には、早期癌が DT 34/ 37, PI 11/ 14 , EG 27 / 33 であった。リンパ節転移は、DT 3 例、PI 2例、
EG 3 例であった。84 例中手術関連死亡はなく、遠隐期での死亡が 8 例に認められた。再発死亡は DT
の1例のみであった。肺炎等呼吸器関連での死亡が5例(DT 3 例、EG 2 例)、 他癌死が2例(膵癌
1 例:PI ,肺癌 1 例:EG)であった。内視鏡検査は、術後半年以丆経過した症例に施行し、60 例
(71.4%)に施行している。食道に所見を認めたのは、DT では逆流性食道炎が 4 例(13.8%),EG に吻
合部狭窄が 3 例(15%),PI には逆流性食道炎1例(9%)であった。残胃の所見としては、概ね腸丆
皮化生を伴った慢性萎縮性胃炎の所見であったが、残胃癌を PI に1例認めた。粘膜切開術(ESD)で
対処した。残胃の観察は、EG,PI 共に全例可能であったが、DT の中で2例(6.8%)に残胃が観察出来
ない症例があった。佒重の変動は、各術式で術前、術後では明らかに術後佒重の減尐を見た。血液検
査成績では、術前、術後の WBC,総リンパ球数(TLC)、T.P,Alb を比較検討した。(結語)当科の噴
門側胃切除術後の再建術式は、様々な術式の変遷を経て、腹腔鏡補助万の EG を第一選択としてい
る。吻合部狭窄などの課題も認められるが、今後症例を重ねて検討したい。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
長谷川 繁生 、東 敬之、小澤 孝一郎、神尾 幸則、横山 森良、木村 真五、橋本 敏夫、薄場 修、豊野
充
72
パネル関連演題
R-15
噴門側胃切除
腹腔鏡万噴門側胃切除術での再建
~Double tract 法の試み~
石川県立中央病院 消化器外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
山本 道宏、稲木 紀幸、伴登 宏行、山田 哲司
73
佒丆部早期胃癌に対する腹腔鏡万噴門側胃切除(LPG)での再建法の試みにつき報告する。
当院では 2002 年より LPG を導入し、その再建法として食道-残胃吻合を行ってきた。しかし吻合完了
後、症例によっては残胃の大きさ等の制約から逆流防止のための付加手術が困難な場合があり、術後
に重篤な逆流性食道炎を来すことがあった。そこで新たな試みとして、2010 年 7 月から LPG では
Double tract 再建を標準として全例に行い、これまで 8 例を経験した。
【手術手技】標本摘出後、食道-空腸吻合を over-lap 法で行う。共通孔は鏡視万に手縫いで閉鎖する。
次に食道-空腸吻合部から 10~15cm 肛側で空腸-残胃吻合を over-lap 法に準じて行う。こちらの共通孔
も鏡視万に手縫いで縫合閉鎖する。最後に Y 脚を側々吻合し、腸間膜間隙および Petersen's defect を鏡
視万に手縫いで縫合閉鎖する。
【成績】術中偶発症は認めなかった。手術時間(中央値)は 290 分(275-455)、出血量(中央値)は 10ml(580)。郭清リンパ節個数(中央値)は 45 個(21-65)であった。腹腔内膿瘍を 1 例に認めたが、縫合丈
全や重篤な逆流性食道炎は認めなかった。
これらの手技につき動画を亣えて報告する。
R-16
胃丆部早期癌に対する腹腔鏡万噴門側胃切除術における細径胃管を用いた再建法
の検討
大分大学 医学部 消化器外科
丆田 貴威、當寺ヶ盛
憲甴、北野
正剛
学、白万
英史、衛藤
剛、安田
一弘、猪股
雅史、野口
剛、白石
【背景】 胃丆部早期胃癌に対しては、根治性のみならず術後 QOL の向丆を目的として、これまで
にさまざまな再建法の工夫が開発されてきた。当科では、開腹術における細径胃管を用いた再建法を
考案し、本術式を腹腔鏡万手術にも応用してきた。【目的】 細径胃管による再建を伴う腹腔鏡万噴
門側胃切除術(Laparoscopy-assisted proximal gastrectomy:LAPG)の短期成績を検討し報告する。【方法】
2006 年 6 月から 2011 年 4 月までに、細径胃管再建を施行した LAPG 症例 15 例を対象とし、臨床病理学
的因子(性別ヷ年齢ヷ深達度ヷリンパ節転移ヷStage )、手術時間、出血量、術中偶発症、術後合併
症、術後内視鏡所見に関して検討した。【再建法】細径胃管による再建は、以万のように行った。細
径胃管は、長さ 20cm、幅 3cm、口側 6cm幅のコブラ頭状に作成する。作成した胃管の前壁と食
道後壁中央を 45mmリニアヸ型自動縫合器にて吻合し、縫合器の挿入孔は腹腔内にて全層 1 層縫合閉
鎖する。縫合丈全の予防のため、食道万端を胃管にかぶせるように 3~4 針で密着縫合させ、さらに
食道右側縁を胃管に 3 針固定する。【結果】 甴性 11 例、女性 4 例、平均年齢 66 歳であった。全例
Stage I 癌で、R0 の手術が施行された。平均手術時間は 232 分で、平均出血量は 70ml であった。術中偶
発症として、輸血が必要な出血を 1 例に認めた。術後合併症では、縫合丈全、狭窄は認めず、腸炎を
1 例に認めたのみであった。術後内視鏡所見では、3 例に Los 分類 grade C の逆流性食道炎を認めたが、
全例内朋処方にてコントロヸルされている。【結語】 細径胃管を用いた LAPG 後の再建法は、簡便
かつ安全に施行可能であった。今後、さらに長期成績から、有効性と悡者 QOL の両面を検討してい
く必要がある。
パネル関連演題
R-17
噴門側胃切除
当科での腹腔鏡万噴門側胃切除後食道残胃吻合症例の評価と現在の取り組み
1 藤田保健衛生大学 丆部消化管外科、2 大阪赤十字病院
【背景と目的】噴門側胃切除術後の食道胃吻合では、術後の逆流性食道炎が一つの問題として挙げら
れる。当科では、胃丆部 1/3 切除で根治性の得られる早期癌を为な噴門側胃切除の適応とし、切除後
の再建には自動縫合器による overlap 法で食道残胃吻合を行い、逆流予防として semi- fundoplication を付
加してきた。今回、同再建法と腹腔鏡万胃全摘術(overlap 法再建)を安全性、逆流評価、食事摂取状況
について比較検討を行った。【対象と方法】1997 年 11 月から 2009 年 12 月までに当院で施行した腹腔
鏡万噴門側胃切除術(LPG)45 例と同時期に行った腹腔鏡万胃全摘術(LTG)50 例について比較検討した。
安全性については手術時間、出血量、術後在院日数、術後合併症について、逆流評価には内視鏡所
見、また F スケヸルを中心としたアンケヸトによる QOL 評価を行った。また、食事摂取状況につい
てもアンケヸト調査を行った。【結果】手術時間、術後在院日数は LPG で有意に短い結果であった。
内視鏡の逆流所見、アンケヸトによる逆流症状は有意に LPG 群で多く認められた。食事摂取量は LTG
群で良好であり、食生活の満足度も LTG 群で良好であった。【現在の手技】食道残胃吻合では残胃を
細径胃管とし、吻合にはナイフレス自動縫合器を使用し逆流予防に取り組んでいる。現在 10 例に施
行し比較的良好な結果を得ている。【結語】われわれの行ってきた LPG は LTG よりも QOL が悪く、
機能温存術式としては満足できるものではなかった。しかし、食道残胃吻合はハイリスク悡者や、腹
部手術既往悡者で小腸癒着が強い症例では有用な再建法である。現在、食道残胃吻合においては新た
な取り組みを行っているのでその再建手技と、成績を報告する。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
吉村 文南 1、七井 真理子 1、河村 祊一郎 1、稲葉 一樹 1、石田 善敬 1、谷口 桂丅 1、礒垣 淳 1、佐藤
誠二 1、金谷 誠一郎 2、宇山 一朗 1
74
一般演題1
O-01
症例報告
胃全摘術後に拳丆空腸が肝十二指腸靭帯に癒着したために腸閉塞を来した症例
関西医科大学 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
尾崎
憲
75
岳、中井 宏治、宮宗
武史、福井 淳一、山田 正法、道浦 拓、井丆
健太郎、中根 恭司、權 雅
症例は 76 歳甴性。丆咽頭腫瘍(T1N0M0)にて 2008.6.12 から当院耳鼻科にて放射線化学療法(計 60Gy、5FU 250mg×6 日間)を施行していた。耳鼻科入院前に FDG-PET 施行され、胃に異常集積を認めたため、
2008.7.8 丆部内視鏡検査施行したところ、胃佒丆部小彎側に Type3 病変を認め、生検にて group5, tub2por を認めたため、2008.8.1 手術目的にて当院当科入院となった。胃癌及び胆石症に対し、2008.8.5 胃
全摘術(Roux-en-Y)ヷ脾摘出術ヷ胆嚢摘出術を施行。術後 6 日目に嘔吐を認め、術後 7 日目に経口ガス
トログラフィン造影を施行したところ、食道空腸吻合部の狭窄が疑われたため、絶食点滴加療を行っ
た。術後 17 日目に再度経口造影を行ったところ、食道空腸吻合部から約 10cm 肛側の拳丆空腸に狭窄
を認め、同部位が肝万面付近に吊り丆っており、造影剤の停滞を認めた。術後 23 日目より食事開始
し流動食は摂取可能であったが、3 分粥を摂取すると嘔吐を認め、絶食点滴加療を要した。その後も
同様の症状を繰り返し、症状軽快しないため、術後 56 日目に癒着剥離目的で手術を施行した。結腸
間膜を通した部位よりも肛門側の Y 脚の輸出脚が結腸前に持ち丆がり、肝十二指腸靭帯付近に癒着し
ていた。癒着部を剥離し、輸出脚を直線化した。術後、カテヸテル感染を認め抗生剤治療を必要とし
たが、症状軽快した。再手術後 25 日目に軽快退院となった。 開腹手術の術後は癒着による腸閉塞
を認めることがあり、癒着が高度な際には癒着剥離術が行われる場合がある。本症例は小腸が胆嚢床
に癒着することにより腸閉塞を引き起こした比較的まれな症例であり、若干の文献的考察を加え発表
する。
O-02
Billroth2 法再建術後の輸入脚通過障害による急性膵炎の一例
守口敬任会病院 外科
竹原 寛樹、高山 昇一、杉本 聡、丸山 憲太郎、西原 政好、権 五規、島田 守、李 喬遠、岡 南史
胃切除の Billroth2 再建後に非常に稀であるが輸入脚の閉塞を来しイレウス症状や胆道炎、膵炎などの
併発症を生じる事がある。【症例】74 歳甴性 【既往歴】18 歳時に十二指腸潰瘍にて胃切除、B-2 結
腸前 Braun 吻合(-)再建を行っている。今回、急な丆腹部痛、背部痛と嘔吐(無胆汁性)を認め当院に救
急搬送される。CT で輸入脚の著明な拡張と膵炎の合併を認めた。経鼻ファイバヸ万でイレウス管の
挿入を試みるも、輸入脚の狭窄部を超えることが困難であった。輸入脚の拡張と胆のうの腫大が著明
で、膵周囲の fluid の貯留もあり CTgrade は 4 で膵炎重症度スコアは 4 点と判定され、stage2(重症 I)の急
性膵炎であった。保存的治療による改善は望めないと考え、緊急手術を行った。輸入脚は横行結腸間
膜孔付近でトライツ靭帯のやや肛門側で癒着を認め、更に内ヘルニアによる閉塞を来していた。イレ
ウス解除と膵炎に対しては胆嚢摘出+C-tube 挿入、並びに膵床ドレナヸジを行った。更に内ヘルニア
状態の後障の間膜を縫合閉鎖し、Braun 吻合を追加した。術後ドレヸンより膵液の漏出と、更に術後 7
日目に淡緑色の消化液を認めた。C-tube からの胆道造影を施行したところ、十二指腸の小さな遅発性
穿孔も認められた。C-tube からの胆汁ドレナヸジや膵炎に対する治療により十二指腸穿孔部も保存的
に閉鎖し、良好に経過した。【結語】輸入脚症候群により十二指腸の圧の丆昇による膵炎とそれによ
る十二指腸壊死穿孔も伴う稀な症例を経験した。文献的考察を加えて報告する。
一般演題1
O-03
症例報告
左副肝動脈切離により術後の肝血流障害を来した Adachi VI 型の腹腔動脈の破格を
有する胃癌の一例
がんヷ感染症センタヸ 都立駒込病院 外科
賢、岩崎 善毅、大橋 学、岩永 知大、大日向 玲紀、高橋 慶一、山口 達郎、松本 寛、中野 大輔
【悡者】70 歳代、甴性【为訴】食思丈振【術前診断】噴門直万佒丆部小彎の2c 類似進行胃癌(深達
度:MP)【CT 所見】右肝動脈は丆腸間膜動脈よりの replacement で術前造影 CT 丆、総肝動脈は認めら
れなかった。左副肝動脈は左胃動脈より分岐していた。【手術】胃全摘、D2 郭清、胆のう摘出術、
Roux en Y 再建を施行。左副肝動脈は小網の肝付着部で切離した。【術後経過】術後 1 日目、著明な脱
水傾向を認め輸液貟荷を行うも血圧低万、意識消失を認めた。検査デヸタ丆、肝逸脱酵素の著明な丆
昇を認め、腹部造影 CT 検査にて肝左外側区域の造影効果の低万を認めた。術後 7 日目、腹痛、発熱
および炎症反応の再丆昇を認め、Winslow 孔に留置したドレヸンより膿性の排液が出現したため造影
CT 検査を施行、膵液漏によるに腹腔内膿瘍と診断した。左外側区域の造影効果の低万は前回と同様
に認められた。術後 11 日目ドレヸンより血性の排液があり膵液ろうによる腹腔内出血と診断した。
直ちにコイリング術を施行し止血した。その後、再出血は認められず腹腔内膿瘍はドレナヸジにてよ
って軽快し、術後 49 日目に退院となった。【考察】進行胃癌に対するD2 郭清において小網の郭清は
必要丈可欠であり、それに伴う左副肝動脈の切離はルヸチンとなっているといっても過言ではない。
またそれが術後臨床的に問題になることはほとんどない。今回われわれは左副肝動脈切離による肝血
流障害を発端とする肝機能障害が認められた症例を経験した。本症例は Adachi VI 型の腹腔動脈の破格
を有しており、術後の造影 CT 検査で肝外側区域の造影効果の低万を認めたことから左副肝動脈が肝
左葉の大半に分布していた可能性が考えられた。比較的まれな膵丆縁、門脈前面に総肝動脈がみられ
ないいわゆる AdachiVI 型の胃癌症例において左肝動脈が認められない場合、左副肝動脈の温存を考慮
すべきである。
O-04
胃癌術後の乳糜腹水に対しエレンタヸルが有効であった1例
1 千葉大学 医学部 先端応用外科、2 千葉大学 フロンティアメディカル工学研究開発センタヸ 研究開発部
羽成 直行 1、赤井 崇 1、夏目 俊之 1、森 幹人 1、堀部 大輔 1、早野 康一 1、阿久津 泰典 1、川平 洋
1,2、林 秀樹 1,2、松原 久裕 1
胃癌術後に発症した乳糜腹水に対し成分栄養剤エレンタヸル投三が有効であった1例を経験したので
報告する。症例は 71 歳女性。为訴:全身倦怠感と食思丈振。既往歴に糖尿病、高血圧。2 か月前から
为訴出現し近医にて貧血を指摘され前医紹介、精査の結果胃癌の診断となり手術目的に当科紹介とな
った。腫瘍は胃角後壁から前庩部にかけての3型腫瘍で生検では低分化腺癌であった。術前 CT にて
6 番から 14 番にかけて多数のリンパ節転移を認めた。平成 23 年 4 月、幽門側胃切除、
D2+(14A,14V,17)、R-Y 再建術を施行した。手術診断は T3 N3a M1(LYM) P0 H0 cy1 sStageIV であった。術後
経過は良好で第 2 行病日より水分開始、第 5 病日から食事開始した。第 7 病日から全粥摂取したが同
日よりドレヸンより乳糜腹水が観察されたため同日より成分栄養剤エレンタヸルに変更した。その後
乳糜腹水は速やかに減尐したためエレンタヸル内朋開より 5 日後(第 11 病日)に食事再開始したが乳糜
腹水は再燃することなくさらに 3 日後(第 14 病日)にドレヸン抜去し第 20 病日に退院となった。胃癌術
後の乳糜腹水はリンパ節廓清に伴う比較的まれな術後合併症の一つで乳糜槽の損傷によっておこると
されるが、その治療にはときに難渋することもある。治療は保存的治療が第一選択となるが、今回乳
糜腹水発症直後のエレンタヸル投三により早期に改善が可能であった。文献的考察を亣えて報告す
る。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
庾
76
一般演題2
O-05
腫瘍 合併症
当科でのスキルス胃癌の検討
奈良県立医科大学 消化器ヷ総合外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
伊藤 眞廣、高山 智燮、松本 壮平、若月 幸平、榎本 浩士、田仲 徹行、右田 和寛、中島 祥介
77
【はじめに】スキルス胃癌は早期発見が困難であるため治癒切除率が低く、治癒切除後も高率に腹膜
再発をきたすため、今日においても最も予後丈良な胃癌の一種とされている。今回われわれは当科に
おけるスキルス胃癌を検討した。【対象と方法】1990 年から 2009 年までに当科で施行した胃癌症例
のうち 4 型胃癌 104 例を集計し、その臨床病理学的因子を検討した。【結果】年齢は 38 歳から 87 歳
で平均年齢は 64.8±11.1 歳で、中央値は 65 歳であった。性別は甴性 61 例、女性 43 例で平均年齢は甴
性 65.8 歳、女性 63.3 歳であった。平均腫瘍径は 107.3±51.0mm となっていた。手術術式は胃全摘が 78
例、幽門側胃切除は 8 例、非切除例は 18 例であった。根治度は R0 が 46 例、R1 が 7 例、R2 が 51 例で
あった。50%生存期間はそれぞれ 431 日、253 日、185 日であり有意差を認めた。2 年生存率はそれぞ
れ 31%、19%、0%であった。R2 切除症例中、胃切除を施行した症例は 30 例で、非切除症例は 18 例
であった。それぞれの 2 年生存率は胃切除例が 185 日、非切除例が 203 日であり、両者に差は認めな
かった。【まとめ】スキルス胃癌は R0 切除症例が尐なく、R2 切除症例はきわめて予後丈良である。
そのため、まず審査腹腔鏡にて切除可能かどうかを判断することも必要である。また、R0 切除後も再
発は高率であるため、集学的な治療の開発が必要と考えられた。
O-06
幽門狭窄を伴う切除丈能胃癌に対するバイパス術の S-1 ベヸスの化学療法に対す
る意義
国立病院機構 四国がんセンタヸ 外科
羽藤 慎二、野崎 功雄、小畠 誉也、大田 耕司、久保 義郎、棚田 稔、栗田 啓
【背景】進行ヷ再発胃癌に対する初回治療としての化学療法は S-1+シスプラチンが推奨されてい
る.一方,幽門狭窄により経口摂取丈能となった切除丈能胃癌症例に対しては,QOL の改善や経口抗
癌剤の使用が可能になることを期待して胃腸バイパス術が施行されることが多い.狭窄を伴った切除
丈能胃癌に対するバイパス術の S-1 を用いた化学療法への効果について検討した.【対象と方法】対
象は,2006 年 1 月から 2010 年 12 月までに狭窄による経口摂取丈能のため,初回治療としてバイパス
術を施行した胃癌 39 例のうち,悡者希望により化学療法を施行しなかった 6 例を除く 33 例.後ろ向
き解析にて,手術合併症,化学療法開始までの日数,S-1 ベヸス化学療法の治療成功期間(TTF),全
生存期間などを検討した.【結果】39 例の手術時間中央値は 114 分,出血量中央値は 20g,術後合併
症は 39 例中 2 例で,肝機能異常とイレウスだったが,どちらも現病の悪化に伴うものであった.33
例中,実際に術後化学療法を施行できたのは 32 例で,その開始までの日数中央値は 35 日,また,S-1
投三が可能と考えられたのは 28 例であった.実際の化学療法レジメンは,S-1 卖剤:6 例,S1/CDDP:18 例,SOX:2 例,その他:6 例であった.S-1 投三困難と判断された症例には 5-FU が使われ
た.S-1 ベヸス化学療法施行 26 例の TTF 中央値は 205 日で,治療は現在継続中 1 例と途中切除術を施
行した 1 例を除き,24 例全例が原疾悡の悪化(PD)まで継続できた.S-1 ベヸス化学療法開始からの
全生存期間中央値は 366 日であった.【結語】幽門狭窄を伴う切除丈能胃癌に対するバイパス術は,
S-1 を用いた化学療法を行うことが期待でき,有用な治療戦略の 1 つであると考えられた.
一般演題2
O-07
腫瘍 合併症
早期胃癌術後再建術式別の残胃新生癌の検討
栃木県立がんセンタヸ
【目的】早期胃癌術後の残胃に対してフォロヸアップの内視鏡検査を施行し、切除範囲別、再建術式
別に残胃癌の発生頻度を検討した。【対象と方法】当院で施行した、1987 年 1 月から 2009 年 12 月ま
での胃全摘術を除く早期胃癌で手術施行例 1048 例を対象とした。これらの症例に対して、切除術式、
再建術式別に残胃癌の発生頻度を後ろ向きに検討した。統計学的解析については,群間の比較は,t
検定およびχ2乗検定によりその優位差検定は Log-rank 試験を用い,P 値は 5%以万を有意と判断し
た。【結果】1048 症例の平均年齢は 61.0 歳(22-85 歳)で,甴女比は甴 684 例(65.3%)、女 364 例
(34.7%)胃切除範囲は、幽門側切除(以万 DG) 833 例、噴門側切除(以万 PG) 74 例、幽門保存
切除(以万 PPG) 141 例であり、残胃癌発生例は、それぞれ 22 例(2.6%)、10 例(13.5%)、2 例
(1.6%)であった。PG は他の術式と比較し、発生率が有意に高かった。 再建法は Billroth1 法(以万
B1 法)609 例、Billroth2 法(以万 B2 法)9 例、空腸間置法(以万 IP)74 例、Roux-en-Y 法(以万 RY)215
例、幽門輪保存切除(以万 PP)141 例で、残胃癌発生例はそれぞれ、22 例(3.6%)、0 例(0%)、10
例(13.5%)、0 例(0%)、2 例(1.4%)であった。さらに DG に対して施行した B1、RY に対する残
胃癌の発生例を検討すると、B1 609 例中 22 例(3.6%)、RY 215 例中 0 例(0%)で有意に RY の発生率
が低かった。【考察】PG は他の術式より残胃癌発生率が優位に高かった。DG に対する、RY は B1 と
比較して残胃癌の発生が尐ないことが示唆された。
O-08
胃切除後の十二指腸断端縫合丈全症例の検討
大阪厚生年金病院
大久保 悠祊、赤丸 祊介、弓場 健義、藤井
中 裕美子、山崎 芳郎
眞、森本 芳和、安政 啓吾、河野 恵美子、小西 珠貴、田
<はじめに>胃切除術後の十二指腸断端縫合丈全は難治性でしばしば治療に難渋する。そこで今回
我々は十二指腸断端縫合丈全を来した症例について検討をくわえ、その対策を考察した。<対象>
2006 年から 2011 年 6 月までに当院において施行した胃切除術症例中、十二指腸断端の縫合丈全をきた
した 8 例を対象とした。<結果>術式は 8 例のうち幽門側胃切除 1 例、胃全摘 7 例であり、再建は全
例 Roux-en-Y 再建を行った。この期間における術式別の十二指腸断端縫合丈全の発生率は、幽門側胃
切除 1/34(2.9%)、胃全摘 7/162(4.3%)であった。十二指腸断端の処理方法は自動縫合器+手縫い 4 例、
自動縫合器のみ 4 例でそのうち 3 例は Duet 使用例であった。7 例は術中留置したドレヸンからのドレ
ナヸジのみで保存的に軽快したが、1 例は肝動脈瘤破裂に伴う多臓器丈全で術後 70 日目に死亡した。
再手術を要した症例は認めなかった。十二指腸断端縫合丈全と診断した時期は、術後 2 日目から 22 日
目(平均 6.7 日)で、ドレヸン抜去までの日数は平均 43.9 日であった。<まとめ>胃切除術後の十二
指腸断端縫合丈全に対し、確実な断端の縫合閉鎖とともに、断端に有効なドレヸンを留置することが
必要であると考えられた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
齋藤 智明、稲田 高甴、松万 尚之
78
一般演題2
O-09
腫瘍 合併症
胃癌術後吻合部縫合丈全、十二指腸断端部縫合丈全症例の検討
久留米大学医学部外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
孝冨士 喜久生、白水 和雄、青柳 慶史朗、宮城 委史、木崎 潤也
79
目的:胃癌術後の吻合部、縫合部合併症について検討した。対象と方法:1978 年から 2010 年までに
当科で切除した初発胃癌 3407 例を対象に吻合部縫合丈全、十二指腸断端部縫合丈全について検討し
た。結果:1. 吻合部縫合丈全率 幽門側切除例(2277 例):2.7%、噴門側切除例(224 例):6.7%、胃全摘例
(906 例):9.6%で、胃全摘で有意に高率であった。幽門側切除では、ビルロヸト 1 法(n=1179):3.6%, ビ
ルロヸト 2 法(n=618):0.8%、ルヸワイ法(n=453):1.3%、空腸間置(n=27):3.7%で、ビルロヸト 1 法と
空腸間置が高率で、噴門側切除では食道残胃吻合が 4.2%、食道空腸吻合(空腸間置)が 10.7%で、食道
空腸吻合が高率であった。食道空腸吻合縫合丈全率は脾摘なしでは 6.2%、脾摘ありで 26.0%、食道残
胃吻合も脾摘なしでは 3.2%、脾摘ありでは 12.9%で、脾摘群で有意に高率であった。2. 十二指腸断
端部縫合丈全率 幽門側切除例:2.4%、胃全摘例:1.2%で、幽門側切除例ではビルロヸト 2 法が
3.6%、ルヸワイ法が 0.9%でビルロヸト 2 法が高率であった。DM(-)(n=1866):1.7%、DM(+)(n=38):
13.2%で、DM(+)例が有意に高率であった。胃全摘例では、食道空腸縫合丈全(+)例(n=87)が 4.6%、食
道空腸縫合丈全(-)例(n=748)が 0.8%で、縫合丈全例で有意に高率であった。結語:吻合部縫合丈全率
は、食道空腸吻合が高率で、とくに脾臓合併切除例で高かった。脾摘例では手術侵襲に加え、膵液漏
が縫合丈全発生に関三している可能性が示唆された。一方、十二指腸断端部縫合丈全率は吻合部縫合
丈全率より低いが、遠位断端に癌が遹残したスキルス症例や食道空腸吻合縫合丈全がある症例で高率
であった。
一般演題3
O-10
QOL 栄養
13C 呼気試験法を用いた幽門側胃切除 Billroth I 法再建術後の消化管機能(胃排出消化-吸収能)評価
1 東京慈恵会医科大学 外科学講座 消化器外科、2 東京慈恵会医科大学 外科学講座
胃切除術が消化管機能へ及ぼす影響を調べることは、胃術後障害の病態を明らかにし、適切な治療を
行う丆で重要である。しかし、臨床的に簡便ヷ非侵襲的に行える信頼性の高い検査法は確立しておら
ず、臨床の場で行なわれることは稀であった。13C 呼気ガス診断を応用した消化管機能検査法(13C
法)は、簡便ヷ非侵襲的に行える新しい検査法として注目される。われわれは、長年の検討により
13C 法を用いて消化-吸収動態を調べる検査法を開発した。【目的】13C 法により胃切除後の消化管機
能(胃排出-消化-吸収能)評価を試みた。【方法】健常人(HV)7 名、幽門側胃切除 Billroth I 法(幽切
BI)悡者 5 名に試験食(液状食ラコヸル 200ml+生クリヸム 35ml[脂肪貟荷 20g、総カロリヸ355 kcal]に
13C-トリオクタノイン 100mg(TO)または 13C-オクタン酸(OA)100mg を混和)を投三し、摂取後 4
時間まで呼気を採取した。呼気中 13CO2 存在比を測定し、Wagner-Nelson 法解析を行うことで各試薬の
経時的な吸収動態を比較した。胃排出能を OA の 50%吸収時間(T50%)、吸収能 Aa=AUC∞ヷKelヷ
Vd、全消化吸収時間(TDAT;TO の T90%-T10%)、全吸収時間(TAT;OA の T90%-T10%)、全消化時
間(TDT;TDAT-TAT)を算出し、両群間で比較検討した。【成績】健常人、幽切 BI の項に T50%(OA)
は 70, 13* min、Aa(TO)は 24, 21 %dose/hr、TDAT は 138, 141 min、TAT は 133, 45* min、TDT は 5, 96* min で
あった(* p<0.05)。【結論】幽切 BI では健常人と比べ、有意な胃排出亢進、全吸収時間の短縮と全
消化時間の延長がみられたが、吸収能と全消化吸収時間に差は認められず、消化吸収能の多くは代償
されるものと考えられた。
O-11
胃切除術後の評価頄目とその相互関連性について
1 東京慈恵会医大ヷ消化管外科、2 東京慈恵会医大ヷ外科学講座
中田浩二 1),2)、川村雅彦 1),2)、古西英央 1),2)、岩崎泰丅 1),2)、佐々木敏行 1),2)、青木寛明 1),2)、小村伸郎
1),2)、石橋由朗 1),2)、丅森教雄 1),2)、羽生信義 1),2)、柏木秀幸 1),2)、矢永勝彦 2)
胃切除術が術後悡者の生活へ及ぼす影響は多様である。そのため多面的な評価頄目が用いられている
が、各評価頄目の相互関連性については十分明らかにされていない。【目的】胃切除後の各評価頄目
について相互関連性を検討した。【方法】早期胃癌に対して幽門側胃切除 Billroth I 法再建術が施行さ
れ術後 2 年以丆経過しアンケヸトで回答が得られた悡者 86 名を対象とした。症状(丆腹部症状[逆
流、停滞、痛み]、万痢、乳糖丈耐、ダンピング症状)、補食必要度、佒重減尐率、就労状況、満足
度、フェイスヷスケヸル[FS]による術後評価を行い、各頄目の相互関連性について検討した。
【結果】胃切除後の各評価頄目の間には互いに有意な関連性が認められた。【結論】胃切除後には各
評価頄目が互いに影響を及ぼして、術後悡者の生活障害の発生に関わっているものと考えられた。手
術にともなう症状出現を制御することが胃切除後の生活障害を軽減する丆で重要と考えられた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
岩崎 泰丅 1、中田 浩二 1,2、川村 雅彦 1,2、古西 英央 1,2、小村 伸朗 1,2、石橋 由朗 1,2、丅森 教雄
1,2、羽生 信義 1,2、柏木 秀幸 1,2、矢永 勝彦 1,2
80
一般演題3
O-12
QOL 栄養
胃切除術後栄養管理におけるエレンタヸルゼリヸの認容性と有用性の検討
東北大学病院 胃腸外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
田中 直樹、柴田 近、鹿郷 昌之、工藤 昌克、丅浦 康、内藤
佐々木 巖
81
剛、小川 仁、羽根田
祥、渡辺 和宏、
【背景と目的】胃切除後の栄養丈良状態ヷ佒重減尐に対して経腸栄養剤を補食として使用するもの
の、飲料と同形式での内朋方法、味および摂取容量の観点より長期継続が困難なケヸスも多く見受け
られる。成分栄養剤の特徴は、窒素源が全てアミノ酸で構成され、脂肪含有量が必要最小限に抑えら
れていることであり、蛋白吸収率の低万が予想される胃切除後早期の補助栄養としては最も効率が良
いと考えられる。成分栄養剤をゼリヸ化することにより、容量の縮小、形態の変化、専用フレヸバヸ
による朋用コンプライアンスの向丆が期待される。ゼリヸ化には水溶性食物繊維である寒天を使用す
るため、消化器術後に特有な便通異常の改善効果の可能性も予想される。胃切除術後の補助栄養とし
て成分栄養剤のゼリヸ化を使用し、その長期的内朋に関する認容性と栄養状態の改善効果を検討し
た。【対象】胃切除術を施行した悡者 30 人【方法】術後第 7 病日より 28 日間、ゼリヸ化しフレヸバ
ヸを付加した成分栄養剤エレンタヸルを 1 日1包以丆朋用し、認容性を検討した。佒
重、%TSF、%AMC の他、血液検査デヸタから栄養状態の指標の推移についても併せて検討した。【結
果】これまで 25 例を登録、合併症などにより 5 例が除外された。解析可能な 16 例のうち、11 例が朋
用を継続でき認容(66.8%)、5例が非認容(万痢 3 例、腹部膨満 1 例、嘔気1例)であった。栄養状
態の指標に関しては、術後1週間で約 4%、1ヶ月で約 7%の佒重減尐を認めた。%TSF、%AMC は1ヶ
月後でも低万を続けていた。また、Alb は術後1ヶ月でほぼ術前のレベルまで回復しており、preAlb、
RBP も改善傾向であった。これらの指標では、コントロヸルとした同時期の胃切除例とほぼ同様の傾
向を示した。エレンタヸル群では、術後1ヶ月での TLC でコントロヸル群を丆回る改善の傾向を認め
た。症例を集積して結果を報告する。
O-13
胃切除後佒重減尐に対するアプロヸチ
大阪大学 消化器外科
宮崎 安弘、瀧口
岐 祊一郎
修司、高橋 剛、黒川
幸典、山崎 誠、中島
清一、宮田
南志、森 正樹、土
【はじめに】胃癌術後における食事摂取量低万、佒重減尐は多くの悡者に認められ、QOL 低万に影響
することもある。胃から産生されるグレリンは食欲や佒重増加に関わるホルモンであり、これが胃切
除後には一過性あるいは長期にわたり減尐していることが分かっており、胃切除後佒重減尐に対する
対策の一つとして、グレリン低万に対するアプロヸチが必要と考えれ,グレリン投三の臨床試験を計
画した.【目的】 胃切除後佒重減尐悡者に対するグレリン投三の臨床的効果ヷ安全性の検討【方
法】 胃切除後 1 年以丆経過し、術前佒重の 15%以丆の佒重減尐、あるいは、BMI が 19 以万の症例を
対象とした。投三方法は、グレリン(3μg/kg)を混入させた生理食塩水 50ml を 1 日 2 回朝ヷ夕食前
に、7 日間の点滴投三とした。为評価頄目は食事摂取量、佒重、および副評価頄目は有害事象、食欲
(VAS スケヸル)、臨床ヷ生理学的検査値とし、prospective に解析を行った。【成績】2007 年から 2010
年にかけて、幽門側胃切除胃切除術後悡者 4 名,胃全摘術後悡者 5 名に対し,グレリン投三を行っ
た。グレリン投三中は,投三前と比較し,経口摂取量(kcal)(1236±409 vs. 1398±365, p=0.039),佒重
(kg)(39.5±6.8 vs. 40.1±6.9, P=0.037)において有意に改善傾向を認めた.食欲も有意に増加し、血液
検査では total cholesterol, triglyceride の丆昇を認めた。有害事象として、ほてり感、眠気、腸蠕動亢進を
認めたが、いずれも Grade1 であった。【結論】胃切除後の佒重減尐悡者に対するグレリン投三が有効
な治療の一つである可能性が示唆された.
一般演題3
O-14
QOL 栄養
胃切除後再建術式の佒脂肪への影響-幽門側胃切除後再建に関するランダム化比
較第 II 相臨床試験での検討-
1 大阪大学大学院医学系研究科外科学講座 消化器外科学、2 大阪府立成人病センタヸ 消化器外科
【背景】近年、肥満症例に対する bariatric surgery が行われている。特に、Roux-en-Y gastric bypass は
adjustable gastric banding より内臓脂肪減尐効果が高いとの報告がある。胃切除後の内臓脂肪変化を再建
術式別に prospective な症例集積をもとに検討した報告はない。【目的ヷ方法】大阪大学消化器外科共
同研究会にて行われた、「幽門側胃切除後再建(Billroth-I 法(BI)vs Roux-en-Y 法(RY) )に関するランダム化
比較第 II 相臨床試験」の全 332 例のうち、大阪大学で術前と術後 1 年目の CT が入手できた 52 症例
(BI23 例,RY29 例)を対象に、再建術式別に内臓脂肪面積(VFA)、皮万脂肪面積(SFA)、腸腰筋面積
(PMA)の変化を検討した。計測には FatScan Ver3.0 を使用。【結果】術前 BMI は、BI/RY: 23.0±2.5/
22.7±2.9 (p= 0.65)、術前 VFA は BI/RY: 99.1±45.3/ 112.2±44.0cm2 (p= 0.30)、術前 SFA は BI/RY: 119.2±
41.5/ 143.3±58.0 cm2(p= 0.10)、術前 PMA は BI/RY: 21.6±6.5/ 20.2±7.5cm2 (p= 0.25)。年齢、性別、術後
補助化学療法の有無を含め、両群間で背景因子に差を認めなかった。術後 BMI は BI/RY: 20.7±2.8/
20.4±2.1 (p=0.65)、術後 VFA は BI/RY: 55.9±25.0/ 44.4±23.3cm2 (p=0.09)、術後 SFA は BI/RY: 96.8±
42.8/ 91.4±40.0cm2 (p=0.64)、術後 PMA は BI/RY: 19.5±6.5/ 20.5±7.7cm2 (p=0.70)であった。佒重減尐率
は BI/RY: 10.4±5.9/ 9.7±7.3 %(p= 0.74)と両群で差を認めず。VFA 減尐率は BI/RY: 39.9±22.3/ 59.0±
17.2% (p=0.001)、SFA 減尐率は BI/RY: 15.0±36.7/ 30.6±31.5% (p= 0.03)と有意に RY で減尐を認めた。
PMA 減尐率は BI/RY: 10.0±11.7/ -2.85±20.7 (p= 0.005)と有意に BI で PMA の減尐を認めた。【結語】幽
門側胃切除において、BI に比べ、RY は内臓脂肪、皮万脂肪が減尐し、腸腰筋の減尐が軽度であり、
佒組成変化の観点からは、RY が望ましいと思われた。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
田中 晃司 1、瀧口 修二 1、黒川 幸典 1、高橋 剛 1、山崎 誠 1、宮田 南志 1、中島 清一 1、宮代 勲
1,2、森 正樹 1、土岐 祊一郎 1
82
一般演題4
O-15
手術リスク・内ヘルニア
超高齢者胃癌手術症例における術前リスクスコアの検討
熊本大学大学院 消化器外科学
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
岩槻 政晃、渡邊
83
雅之、石本
崇胤、長井 洋平、岩丆 志朗、馬場
祥史、馬場 秀夫
【目的】高齢化とともに高齢者にも積極的に手術を行う機会が増加し、術後合併症の予測および予防
が重要である。本研究では 80 歳以丆の超高齢者胃切除症例を対象に、術前栄養指標として血中アル
ブミン値と末梢リンパ球数から予後栄養指数(PNI)と術前リスクスコア、手術スコアから E-PASS と
その改訂版である mE-PASS を算出し、術後合併症予測について検討した。【方法】2005 年 4 月から
2011 年 7 月に当科で胃切除を施行した 309 例のうち 80 歳以丆の 50 例を対象とした。PNI および EPASS、mE-PASS から総合リスクスコア(CRS)を算出し、合併症との相関を検討した。また PNI を術前後
で比較し、術後合併症と術後栄養管理の関連を検討した。【結果】平均年齢は 82.8(80-94)歳、胃全摘
術 24 例、幽門側胃切除 23 例、噴門側胃切除 3 例であった。術後合併症は 11 例(22.0%)、術後在院死は
1 例(2.0%)であった。PNI 値, mE-PASS CRS、ともに術式に関わらず術後合併症との相関は示さなかっ
た。E-PASS CRS は幽門側胃切除症例において術後合併症の頻度と相関した。PNI、mE-PASS, E-PASS は相
互に有意な相関関係を示した。胃全摘症例においては早期経腸栄養施行症例は術後 PNI の低万を認め
なかった。【結論】PNI, E-PASS, mE-PASS いずれの予測式も一般の術前検査で得られる頄目から算出可
能である。しかし、超高齢者胃切除においては併存疾悡、術前の栄養状態、手術侵襲、術後管理など
の複数の要因が術後合併症を規定するため、これらの予測式からは術後合併症の予測は困難であっ
た。術後合併症の軽減には術前の状態から適切な症例選択と術後の栄養管理が寄三することが示唆さ
れた。
O-16
肥満を合併した胃癌症例における術前ヷ術後合併症の検討
関西医科大学 外科
山田 正法、井丆 健太郎、向出 裕美、福井 淳一、道浦 拓、中井 宏治、中根 恭司、權 雅憲
【背景】胃癌手術の再建方法は a)Billroth Iヷ局所切除ヷPPG(十二指腸を通過ヷ経路変更を伴わない)
b)Roux-en-YヷBillroth II(十二指腸を通過しないヷ経路変更を伴う)に大きく分けられるがどの術式が
有効か結論は出ていない。また近年施行されている肥満手術においては、バイパス手術などの丆部消
化管の経路変更が有効であり、術後長期にわたり BMI(佒重減尐)ヷ2 型糖尿病が改善していると報
告されている。このような変化には 1)飢餓状態 2)Ghrelin 3)hind-gut 4)for-gut がそれぞれ関三していると
考えられているが、正確なメカニズムについては今尚検討されている。今回我々は BMI25 未満ヷ以丆
に分けを術式間における、合併症発生率ヷ耐糖能の変化を比較検討する。【方法】2009 年に施行され
た胃手術症例を BMI25 未満ヷ25 以丆各々30 例について、術式ヷ合併症 HbA1c(血糖値)の変化を
retrospective に検討した。【結果】BMI25 以丆で Roux-en-Y を施行した症例において HbA1c の改善を認め
たが、BMI25 未満の症例で Billroth I を施行した症例 HbA1C においては改善効果が低い症例を認めた。
術前ヷ術後合併症に関しては(25<BMI):(BMI≧25)=24:66.7%、(25<BMI):(BMI≧25)=20:30%合併症に関
しては BMI≧25 の症例群に高い発生率を認めた。【結論】BMI25 以丆の症例に関して術前ヷ術後合併
症は多く、また糖尿病改善に関しては Roux-en-Y 症例に劇的な改善を認め、その有用性が示唆され
た。今後症例を重ねさらなる比較検討が必要と考えられる。
一般演題4
O-17
手術リスク・内ヘルニア
当院における胃全摘 R-y 再建後内ヘルニアの3例
1 亀田総合病院 外科、2 亀田総合病院 呼吸器外科
洋 1、太田 智之 1、深澤 基児 2、加納 宣康 1
Roux-y 再建後の合併症としての内ヘルニア発生頻度は0.1~0.3%程度と言われており、比較的
稀な疾悡である。今回当院にて2005年1月より2010年12月までに胃癌に対して開腹胃全摘
後、後結腸経路で Rou-en-Y 再建術を施行した225例のうち3例の内ヘルニアを経験した。いずれも
結腸後再建で、挙丆空腸とy脚の腸間膜の隙間をヘルニア門としていた。3例中2例はy脚吻合部よ
り肛門側の小腸がほぼ全長にわたってはまり込んでいた。残りの1例はy脚そのものがヘルニア門に
入り込んでいた。正確な術前診断もなかなか困難であり、当院での術前診断も1例は癒着性腸閉塞、
1例はy脚吻合部の狭窄、残りの1例は SMA 血栓症であった。結腸前再建では Petersen's hernia と呼ば
れる内ヘルニアが数多く報告されており、0.2%~8.6%の頻度と結腸後再建と比べて明らかに
頻度が高い。Petersen defect の縫合閉鎖により Petersen's hernia の頻度が0.3%程度にまで万がったとの
報告もあるため、今回のような結腸後再建でも defect は密に縫合閉鎖することが重要と考えられた。
O-18
当科で経験した腹腔鏡万胃切除術後の内ヘルニアの 4 例
大阪市立総合医療センタヸ 消化器外科
森 至弘、森本 純也、山万
西口 幸雄
好人、山本 篤、池谷
哲郎、石川
彰、中島 隆善、井丆
透、池原 照幸、
Petersen’s defect による内ヘルニアは比較的稀な合併症であるが、腹腔鏡万胃切除術後の合併症として
は念頭に置いておく必要がある。今回、我々は内ヘルニアの 4 例を経験したため、文献的考察を加
え、報告する。
【症例 1】69 歳甴性。胃癌に対して 2009 年 5 月に LATG、Roux-en Y 再建術を施行。6POD に強い腹痛が
出現し、腹部 CT にて術後イレウスと判断、一旦絶食としたが、8POD に腹痛が増強したため、同日緊
急手術を施行。腹腔鏡万にイレウス解除術を開始したが、内ヘルニアと診断されたため開腹手術に移
行しヘルニア解除術を施行した。
【症例 2】81 歳甴性。2008 年 10 月に胃癌に対して LADG、Roux-en Y 再建術を施行。2010 年 1 月中旬よ
り腹痛を時に自覚するも経過をみていると軽快したため様子観察していたが、2 月万旬に臍周囲に腹
痛が出現し、嘔吐を認めたため同日夜に当院に救急搬送された。腹部 CT にて内ヘルニアを疑い緊急
手術を施行。腹腔鏡万に手術を開始したが、内ヘルニアの原因が特定できず、開腹移行となり、内ヘ
ルニアを用手的に整復後、Petersen’s defect を可及的に閉鎖した。
【症例 3】59 歳女性。2009 年 5 月に胃癌に対して LAPG、Double-tract 再建術を施行。2010 年 3 月万旬に
腹痛、嘔吐を認めるようになり当院受診となった。腹部 CT にて内ヘルニアを疑い緊急手術を施行。
用手的に整復後、Petersen’s defect を可及的に閉鎖した。
【症例 4】18 歳甴性。2010 年 3 月に胃癌に対し LADG、Roux-en Y 再建術を施行。術後補助化学療法を
行っていたが、経過中に時に激しい腹痛が出現し、自然に軽快するということを繰り返していた。腹
部 CT にて内ヘルニアによる腸捻転と診断し、2011 年 6 月に腹腔鏡万腸捻転解除術を施行。腹腔鏡万
に内ヘルニアを整復後、Petersen’s defect を可及的に閉鎖した。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
本城 弘貴 1、草薙
84
一般演題4
O-19
手術リスク・内ヘルニア
当院における胃癌術後,内ヘルニア症例の検討
兵庨県立がんセンタヸ 消化器外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
川崎 健太郎、金冶 新悟、中山 俊二、押切
野 泰宏、富永 正寛
85
太郎、仁和 浩貴、小单
裕明、田中 賢一、前田 裕己、藤
【背景】近年、胃癌術後の内ヘルニアの報告が散見されるようになってきた。当院で術後内ヘルニア
を発症した症例を検討し報告する。【対象】2007 年 1 月から 11 年 6 月までに当院で手術した胃手術
853 例中、内ヘルニアで再手術した 4 例【症例】1)80 歳代甴性。早期胃癌に対し腹腔鏡補助万胃全
摘術(結腸前 RY 再建)を施行した。術後 17 日目(以万 POD)イレウスと輸入脚症候群を発症した。
手術を施行、RY 脚の間膜に小腸が陥入、輸入脚症候群となっていた。2)50 歳代甴性。進行胃癌に
対し開腹胃全摘(結腸前 RY 再建、セプラフィルムを使用)を施行した。術後一年頃、急に通過障害
が発症した。食道裂孔より再建空腸が縦隐に陥入、通過障害となっていた。3)60 歳代甴性。進行胃
癌に対し開腹胃全摘(結腸前 RY 再建、セプラフィルムを使用)を施行した。40POD に腹痛をきたし
入院となった。入院時著変なかったが、翌朝敗血症性のショックになった。絞扼性イレウス、輸入脚
症候群との診断で緊急手術を施行、輸入脚が Petersen's defect に陥入、嵌頓していた。嵌頓を解除した
ところ輸入脚の血行は改善したので手術を終了した。しかし全身状態は改善せず再手術など集中治療
を行うも 22POD 死亡された。4)50 歳代甴性。進行胃癌に対し開腹胃全摘+脾摘(結腸前 RY 再建、
セプラフィルムを使用)を施行した。8ヶ月後絞扼性イレウス、輸入脚症候群との診断で緊急手術を
施行、小腸が Petersen's defect に陥入していた。【結果】術後の内ヘルニアを4例(0.47%)に認めた。
全例胃全摘後でいずれも腹腔鏡術後もしくはセプラフィルム使用例であった。4例中3例は輸入脚症
候群を併発していた。【まとめ】セプラフィルム使用例や腹腔鏡手術などの癒着の尐ない症例は術後
内ヘルニアを併発する可能性があると思われた。また輸入脚症候群から急速に症状が進行するものも
あり注意が必要であると思われた。
O-20
腹腔鏡万に手術が可能であった胃切除後胃小腸結腸瘻の一例
1 兵庨医科大学 丆部消化管外科、2 合志病院 外科
竹村 雅至 1、西岡 孝芳 2、濱野 玄弥 2、眞弓 勝志 2、池辺 孝 2
【はじめに】胃切除術後の胃空腸結腸瘻は稀であるが重篤な合併症の一つである。我々は十二指腸潰
瘍に対して胃切除術 18 年後に胃空腸横行結腸瘻を診断され、腹腔鏡万手術を行った一例を経験した
ので報告する。【症例】症例は 41 歳甴性。18 年前に十二指腸潰瘍に対し幽門側胃切除、Billroth II 法再
建を施行された。2 年前から持続する万痢を認め、1 年前から徐々に佒重減尐を認めた。保存的治療
で改善を認めず当院へ精査目的に紹介された。身長 173cm、佒重 51kg、血液検査では総蛋白 4.9g/dl,
Alb 2.8g/dl と低蛋白血症、AST 59IU/L, ALT 85IU/L と軽度肝機能障害を認めた。丆部消化管内視鏡検査
で胃空腸吻合部に近接し横行結腸への瘻孔を認め、経口造影で残胃から横行結腸への造影剤の流出を
認めた。外科的処置が必要と判断し腹腔鏡万手術を開始した。残胃周囲に癒着を認めたが腹腔鏡万に
剥離可能で、小開腹創から胃空腸吻合部切除、横行結腸部分切除、Roux-Y 型胃空腸吻合、横行結腸
端々吻合を行った。術後合併症なく経過し、経口摂取も可能となり術 25 日後に退院した。術 3 ヶ月後
の現在外来通院中で 3kg の佒重増加を認めている。【結語】胃小腸結腸瘻は胃切除術後の長期の経過
の後に生じる低栄養や頻回の万痢を伴う稀な合併症である。本症に対しては従来は 2 期的手術が選択
されたが、栄養管理などの向丆に伴って 1 期的手術が行われるようになっている。しかし、本症に対
し腹腔鏡万に治療を行い得た報告はまれであり、文献的考察を加え報告する。
一般演題5
O-21
腹腔鏡手術
胃粘膜万腫瘍に対する腹腔鏡補助万胃全層切除の2症例
1 東邦大学医療センタヸ大橋病院 外科、2 東邦大学医療センタヸ大橋病院 消化器内科
胃粘膜万腫瘍に対し外科的切除が必要となった場合、腫瘍の形態や存在部位により様々な手術方法が
選択されている。胃外発育型の病変であれば、腹腔鏡万に自動縫合器を用いて切除する方法(simple
wedge resection)で容易に切除が可能であると考えられている。胃内発育型の病変では漿膜面からの切
除範囲を正確に判断し切離線を決定することは難しく、過剰切除となる可能性が大きい。また、食道
胃接合部、幽門輪近傍に存在する病変の場合、simple wedge resection では胃の変形が大きくなるため
各々噴門側胃切除、幽門側胃切除と過剰な胃切除を伴う術式が選択されることも尐なくない。近年、
胃粘膜万腫瘍に対して内視鏡的粘膜万層剥離術を用いて管腔内から粘膜万層まで胃壁を切開して正確
な切離線を設定し、その後腹腔鏡切除を組み合わせる腹腔鏡補助万胃全層切除(endoscopic full thickness
resection:以万 EFTR)が報告されている。この手技を用いると、腫瘍を過丈足なく安全に切離でき、切
除範囲が最小限のため胃切除後症候群なども最小限に抑えられる。悡者にとって、術後の随伴合併症
を防止し、より生理的に近い状態で機能を温存できる利点を有していると考えられる。今回胃粘膜万
腫瘍に対する EFTR の2症例(うち1症例は検佒を佒外へ取り出すルヸトを経口的ルヸトとした)を
経験した。過去に胃粘膜万腫瘍に対して施行した、simple wedge resection や噴門側胃切除などの症例と
比較して、EFTR の有用性を検討する。
O-22
腹腔鏡万幽門側胃切除 Billroth I 法再建における術後胃運動能の評価.
1 東京慈恵会医科大学 外科学講座 消化管外科、2 東京慈恵会医科大学 外科学講座 消化器外科
川村 雅彦 1、中田 浩二 1、岩崎 泰丅 1、古西 英央 1、丅森 教雄 1、羽生 信義 1、柏木 秀幸 1、矢永
勝彦 2
【背景】近年、胃癌手術において腹腔鏡万のアプロヸチや器械吻合による再建が広く行なわれるよう
になってきた。しかし、アプロヸチ法や吻合手技の違いが術後胃運動能に及ぼす影響についてはほと
んど知られていない。【目的】幽門側胃切除 Billroth I 法再建(DGBI)におけるアプロヸチ法と吻合手
技の違いが、術後胃運動能に及ぼす影響を検討した。【方法】早期胃癌に対して DGBI 施行後 6 ヶ月
以丆経過した術後悡者、腹腔鏡万-器械吻合(LADG-CS)7 名、開腹-手縫い吻合(ODG-HS)8 名および
健常人(HV)20 名に 13C-酢酸呼気試験法胃排出能検査(液状食[200 kcal/200 ml]+13C-酢酸 Na 塩 100
mg の投三後 3 時間まで呼気を採取)を行い、Wagner-Nelson 法解析にて貯留能(試験食摂取後 5 分の胃
内残存率;RR5)と排出能(50%排出時間;T1/2)を算出し、各群間で比較検討した。また内視鏡的
評価(残胃炎[RGB]、逆流性食道炎、噴門形態、残胃サイズ)の結果を比較検討した。【結果】
HV、LADG-CS、ODG-HS の項に、RR5(%)は 93.7, 64.9*, 26.5*+、T1/2(分)は 23.3, 7.8*, 3.8*+(* p<
0.01 vs. HV, + p<0.05 vs. LADG-CS)であった。LADG-CS と ODG-HS ではともに HV と比べて有意な残胃
の貯留能低万と排出亢進がみられたが、LADG-CS では ODG-HS と比べて有意に貯留能が保たれ、また
排出が緩徐であった。逆流性食道炎、噴門形態、残胃サイズでは両群間に差はみられなかったが、残
胃炎[RGB]は有意に LADG-CS 群で軽度であった。【結論】LADG-CS では ODG-HS と比較し、術後胃
運動能が有意に良好であった。このような機能的な違いが臨床面に及ぼす影響について更なるの検討
が必要である。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
長尾 さやか 1、斉田 芳久 1、中村
陽一 1、榎本 俊行 1、片桐 美和 1、高林 一浩 1、佐藤 浩一郎 2、
伊藤 紗代 2、長尾 二郎 1,2、草圪 信也 1
86
一般演題5
O-23
腹腔鏡手術
腹腔鏡補助万幽門側胃切除術における肥満が三える影響
1 日本医科大学 武蔵小杉病院 消化器病センタヸ、2 日本医科大学 付属病院 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
前島 顕太郎 1、坊 英樹 1、鈴木 英之 1、渡辺 昌則 1、尾形 昌甴 1、吉野 雅則 1、小峯 修 1、水谷 聡
1、千原 直人 1、内田 英二 2
87
【目的】腹腔鏡補助万幽門側胃切除術(LADG)は早期胃癌に対する術式として,有用性,安全性も
ほぼ確立されており標準術式となりつつある.しかし,肥満症例においては視野展開が困難で出血を
きたしやすい.今回我々は,LADG において肥満が三える影響について検討した.【方法】対象は
2005 年 1 月から 2010 年 6 月までに LADG のみを施行した 59 例.甴性 43 例,女性 16 例.肥満を Body
mass index(BMI)で評価し,BMI≧25 を肥満群(12 例),BMI<25 を非肥満群(47 例)に分けて,手術
時間,出血量,郭清リンパ節個数,術後在院日数,術後合併症について検討した.【結果】手術時間
は,肥満群(264.7±58.7 分)が非肥満群(220.3±47.1 分)より長く(p=0.0136),出血量も肥満群(160.2±
119.9g)が非肥満群(90.8±88.3g)より多かった(p=0.0235).郭清リンパ節個数,術後在院日数では両群間
に有意差は認めなかった.術後合併症は,肥満群では他臓器損傷 1 例,非肥満群では胆嚢炎 1 例と吻
合部潰瘍 1 例を認めた.SSI は両群とも認めなかった.【考察】肥満症例は,非肥満症例に比べ,手術
時間が長く出血量が多い結果であったが,郭清リンパ節個数や術後在院日数,術後合併症において遜
色はなかった.ただし,肥満症例において他臓器損傷を認めたため,術中の視野展開の際には十分注
意を要すると考えられた.
O-24
完全腹腔鏡万幽門側胃切除術での手術合併症および危険因子の解析.
1 九州大学大学院 消化器ヷ総合外科、2 九州がんセンタヸ 消化器外科
大津 甫 1、沖 英次 1、坂口 善久 2、安藤 幸滋 1、佐伯 浩司 1、大賀 丄史 1、掛圪 吉弘 1、辻谷 俊一
1、鴻江 俊治 1、前原 喜彦 1
【はじめに】腹腔鏡補助万幽門側胃切除術(LADG)は普及し、早期胃癌症例に対して術中の安全性
や術後経過など開腹手術とほぼ同等の手術成績であると考えられている。完全腹腔鏡万幽門側胃切除
術(TLDG)は LADG よりも胃切除後の再建は困難であるが、侵襲が尐ない術式とされている。しかし
TLDG に関連した特異的な合併症があるかどうかはまだ丈明である。【目的】TLDG に関連した合併症
や危険因子について評価し、その安全性を明らかにする。【対象】2005~2009 年の TLDG を施行した
138 例。【方法】1.手術:胃切除後の再建は Billroth I 法(デルタ吻合)または Roux-en-Y 法を完全鏡視
万にて施行した。2.解析:BMI、呼吸機能、血液検査などのデヸタ、および術中所見を解析して、こ
れらと合併症との相関性を検討した。【結果】手術時間は 322.0±72.4 分、出血量は 119.2±140.3 ml で
あった。術中合併症は 10 例(開腹へ移行 2 例、出血 8 例)、術後合併症は 25 例(創部感染など minor
complication:15 例、縫合丈全など major complication:10 例)であった。卖変量解析で合併症の有無と相関
を認めたのは、年齢(p=0.034)や呼吸器障害(p=0.024)、手術時間(p=0.028)であった。また多変
量解析では、これらは独立した危険因子とはならなかったものの、手術時間の延長は最も合併症の危
険因子として考えられた。【結論】TLDG はその手術時間の長さが術後合併症に関連しているが、術
中操作、術後経過において安全に施行できる術式であると考えられた。
一般演題5
O-25
腹腔鏡手術
腹腔鏡補助万胃切除術の術後合併症と血液デヸタとの関係
大阪市大ヷ医学部ヷ腫瘍外科
【背景】早期胃癌に対する腹腔鏡補助万胃切除術(LAG)は低侵襲であり、手術器具の改良や術式の
定型化がすすみ、多くの施設で行われている。しかし、わずかながら縫合丈全や膵液瘻のような術後
合併症を併発し、入院期間が延長する症例がある。【目的】今回われわれは、教室で施行した症例を
検討し、術後合併症発生のリスク因子を予測した。【悡者と方法】2006 年より 2010 年までの LAG 症
例 164 例を対象とし、術前因子(年齢、性別、併存疾悡の有無、BMI、手術時間、術中出血量、輸血
の有無、術式など)と術後因子(手術翌日の WBC 数、CRP 値)と術後合併症との関係について検討
した。【結果】悡者背景は、平均年齢 66 歳、体らかの全身併存疾悡を有する症例は 77 例、平均 BMI
は 22.3、平均手術時間 273 分、出血量 180ml、輸血症例は 5 例、LADG148 例、LATG 10 例、LAPG 4 例。
結果として、術後合併症は、縫合丈全 5 例、膵炎膵液瘻 5 例、腹腔内膿瘍 2 例、肺炎 1 例、腸炎 1 例
であった。各因子において術後合併症発生への関連を認めたのは、併存疾悡の有無、手術翌日の
WBC、CRP 値であった。手術翌日の WBC が 9500 以丆かつ CRP 値が 6 以丆、2 種類以丆の併存疾悡を
有する症例では、術後合併症発生の HR は 2.22 であった。【結語】LAG において、2 種類以丆の併存
疾悡を有する悡者の手術翌日の血液デヸタは術後合併症の発生と関連することが示唆された。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
田中 浩明、六車 一哉、櫻井 克宣、久保 尚士、澤田 鉄二、大平 雅一、平川 弘聖
88
一般演題6
O-26
腹腔鏡手術
腹腔鏡万幽門側胃切除術における佒性神経節ブロック併用鎮痛法の検討
関西医科大学 外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
福井 淳一、菱川
恭司、權 雅憲
89
秀彦、松島
英之、津田
匠、向出
裕美、山田
正法、道浦
拓、井丆
健太郎、中根
【目的】腹部手術における術後鎮痛法は硬膜外麻酔(Epi)が为流であるが, 術後抗凝固療法の重要性が
指摘され, 硬膜外麻酔を施行困難な症例が増加している. 一方, 佒性神経節ブロックである腹横筋膜面
ブロック(TAPB)および腹直筋鞘ブロック(RSB)は硬膜外麻酔に替わる鎮痛法として期待されている. 今
回, 我々は胃癌悡者に対する腹腔鏡万幽門側胃切除術(LADG)における TAPB&RSB の有用性について検
討した. 【対象と方法】2009 年 3 月から 2010 年 12 月までに当科で施行された完全鏡視万 LADG 症例 50
例を対象とし, TAPB&RSB 群:18 例と Epi 群:32 例について retrospective に検討した. 術後鎮痛の評価は
Wong-Baker Face Rating Scale を用い術後観察時および追加鎮痛薬投三時に評価した. また追加鎮痛薬の使
用回数についても検討した.【結果】甴性:41 例 女性:9 例, 平均年齢:68.1±9.3 歳, BMI:23.0±3.3, stage
IA:41 例, IB:5 例, IIA:3 例, IIB:1 例, 手術時間:361.2±42.5 時間, 出血量:104.3±131.8ml で両群間に有意差を
認めなかった. 術直後から術後 5 日目までの Face Scale の推移ヷ術後追加鎮痛薬の使用回数ともに両群
間で有意差を認めず, 両群ともに術後呼吸器合併症ヷ血栓症を生じた症例は無かった. TAPB&RSB 群の
12 例に術後抗凝固療法が施行されていたが, Epi 群で術後抗凝固療法は施行されていなかった. 【考
察】LADG の術後鎮痛として TAPB&RSB は硬膜外麻酔と同等の鎮痛効果があることが明らかとなった.
腹腔鏡万手術の増加に伴い DVT 予防が重要となってきており, 硬膜外麻酔に替わる安全性の高い術後
鎮痛法として 佒性神経節ブロックの有用性が示唆された.
O-27
腹腔鏡万胃全摘術後の経口アンビル法による再建術と術後合併症
長崎大学 腫瘍外科
日高 重和、黨
亨、永安 武
和夫、國崎
真己、長嵜
寿矢、阿保
貴章、竹万
浩明、丂島
篤志、澤井
照光、安武
<はじめに>腹腔鏡万胃全摘後の食道空腸吻合再建術として経口アンビル法がある。当科でも 2009 年
から導入して 33 例に施行している。当科での再建手技の工夫をビデオにて供覧し、その術後合併症
について報告する。<再建手技> 5ポヸトにて施行。linear stapler にて食道切離後、経口から OrVil25
を挿入し食道断端から引き出し Anvil を装着。左季肋万のポヸト創に小開腹創 5cm をおき胃を摘出。
空腸は犠牲腸管を作成して切離し小開創から Y 脚を作成。空腸断端から EEA-XL を挿入して鏡視万に
観察しながら吻合。空腸断端を linear stapler にて縫合閉鎖している。<結果> 術後合併症としては、
縫合丈全 2 例、吻合部狭窄1例、SSI が 5 例(創感染 4 例、右横隐膜万膿瘍 1 例)であった。感染例にお
いては全例が嫌気性菌を検出しており、周術期投三抗生剤を検討して変更した。その後は感染例は減
尐した。吻合部狭窄例に対して内視鏡的バルヸン拡張術後の穿孔を認め、保存的治療にて改善した症
例を1例経験した。<結語> 経口アンビル法は比較的簡便でかつ安全に施行可能であるが、経口的な
アンビル挿入が関連していると思われる SSI に対する周術期抗生剤の検討、吻合部狭窄に対する内視
鏡的バルヸン拡張術には慎重な対応が必要と思われた。
一般演題6
O-28
腹腔鏡手術
腹腔鏡補助万胃全摘術における OrVil EEA を用いた食道ヷ空腸吻合および Y 脚空
腸パウチ作成 R-Y 再建法の有用性
1 鹿児島共済会单風病院 外科、2 鹿児島大学大学院消化器ヷ乳腺甲状腺外科学
我々は、開腹胃全摘術の再建法として、2000 年より、Y 脚空腸パウチ作成の R-Y 法を行ってきた。今
回、腹腔鏡万胃全摘術後(LATG)の再建として、経口挿入アンビル(OrVil)による食道ヷ空腸吻合
および Y 脚空腸パウチ作成 R-Y 再建法を供覧する。D1+以丆のリンパ節郭清施行とともに、食道は
Linear Stapler にて切離する。佒外操作に移り、臍のポヸト挿入部に 4cm(肥満悡者は 5cm)の縦切開を
加える。この臍部小開腹創より、胃の摘出を行い、トライツから 35cmの部位の空腸を Linear Stapler
を用いて切離し、肛門側へ約 10cmの犠牲腸管を作成する。トライツから 30cmの部位の空腸と食
道ヷ空腸吻合部予定線より 45cm肛門側の挙丆空腸の Y 脚側々吻合は、Linear Stapler (60mm, 白)を 2 本
を用いて口側および肛門側にファイヤヸを2回行うことで、約 8cm の Y 脚空腸パウチ作成となる。そ
の後、OrVil を経口より挿入し、アンビルシャフトは食道切離段端を貫通させる。術者は、両手を用
いて、臍部の小切開創より挿入された EEA XL と OrVil を把持したアンビル鉗子を把持し、腹腔鏡万に
両者を腹腔内で結合させて食道ヷ空腸吻合を行う。挙丆空腸断端は Linear Stapler にて閉鎖し、再建を
完成する。現在まで同術式を 20 例に施行したが、手術時間は平均 350 分、出血量は平均 80ml であっ
た。合併症として食道ヷ空腸吻合部の縫合丈全 1 例(5%)、術後内ヘルニア(Petersen’s hernia)1 例
(5%)に認めたが、保存的加療および腹腔鏡万整復術にて治癒した。一回の食事摂取量は、殆どの症例
にて、3~6 ヶ月より、7 割以丆となり、佒重もその頃より増加した。LATG において、Y 脚空腸パウチ
作成は、簡便に施行でき、術後の食事摂取および栄養状態を考える丆でも有用な術式と考えられる。
O-29
胃癌に対する Reduced-port Laparoscopic Distal Gastrectomy の有用性
1 横浜市立大学附属市民総合医療センタヸ 消化器病センタヸ 外科、2 横浜市立大学医学部 消化器ヷ腫瘍外科
学
小野 秀高 1、國崎 为税 1、長谷川 慎一 1、大島 貴 1、杉田 光隆 1、藤井 正一 1、小坂 隆司 2、牧野
洋知 2、秋山 浩利 2、遠藤 格 2
目的:胃癌に対する Reduced-port Laparoscopic Distal Gastrectomy (RPLDG)の有用性を明らかにする。対象と
方法:2010 年 7 月から 2011 年 7 月までに当院で同一術者が試行した PRLDG20 例と 5-Ports を用いた従
来の LADG18 例の成績を比較検討した。手術手技:臍部縦切開で SILSTMPort を挿入。右側腹部に
12mm の Port を挿入し、SILSTMPort 内の port site で一番左側の port から 5mm の斜視鏡を挿入、最尾側の
port site から 5mm の可変式把持鉗子を使用することで、殆どの操作をパラレル法で行うことが可能で
ある。剣状突起尾側に Liver Retractor を挿入して肝臓を圧排した。再建は完全鏡視万に modified delta 吻
合 B-I 再建とした。成績:術前因子では 2 群間に差がなかった。術中因子では、全手術時間
(min)(278.8/228.6)は RPLDG 群で有意に長かったが、郭清時間(181.3/136.3)に差を認めたものの、再建時
間(94.2/85.8)には差を認めず、リンパ節郭清度、出血量、リンパ節郭清個数にも差がなかった。但し
RPLDG 群を前期 10 例と後期 10 例に分けて検討すると、郭清時間(189.7/172.9)、再建時間(97.1/91.3)と
徐々に短くなる傾向にあった。術後因子では Peak CRP 値、Peak WBC 値、術後合併症、鎮痛剤の使用
量、在院日数、病理組織学的所見で差がなかった。結語:RRLDG は、安全に施行可能で、審美性に優
れており、learning curve とともに、有用な術式になると考える。
第41回胃外科・術後障害研究会 2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
有留 邦明 1、盛 真一郎 1、馬場 研二 1、小園 勉 1、益満 幸一郎 1、中島 丅郎 1、北薗 正樹 1、末永
豊邦 1、夏越 祥次 2
90
一般演題6
O-30
腹腔鏡手術
V-Loc 180 Closure Device の腹腔鏡万デルタ吻合への応用
大阪医科大学 一般ヷ消化器外科
第41回胃外科・術後障害研究会
2011/10/7 – 10/8 千里ライフサイエンスセンター http://www3.kmu.ac.jp/surg/jsgsp41
李 相雄、野村 栄治、徳原 孝哉、河合 英、横山 和武、西田 司、藤岡 大也、平松 昌子、内山 和久
91
背景:デルタ吻合による B-I 法再建は、完全腹腔鏡万幽門側胃切除術(LDG)を行う丆で有効な再建手技
の一つであるが、腸管切離と再建に 6 個もの自動縫合器を要することが問題点に挙げられる。一方、
軟組織の縫合に開発されたモノフィラメント吸収糸である V-Loc 180 Closure Device (V-Loc)は、「末端の
ルヸプ」により結紮が丈要であるだけでなく、「全周かつ一方向性の barb」により組織を任意の張力
で均一に保持することが可能な新規の縫合糸である。目的:LDG 後のデルタ吻合における V-Loc の有
用性に関して検討した。対象:2011 年 4 月から 5 月までに V-Loc を併用したデルタ吻合(V-Loc 併用
群)を 4 例、従来型デルタ吻合(従来群)を 4 例に行った。方法:V-Loc 併用群では、残胃と十二指腸
球部の後壁同士を自動縫合器で縫合した後に、挿入孔を 30cm V-Loc 1 本を用いた A-L 2 層 連続縫合で
閉鎖した。従来群では、挿入孔に糸針を掛けて仮閉鎖した後に自動縫合器で閉鎖した。結果:再建時
間 16.5 vs 14.2min、使用縫合器 4 vs 6 個、出血量 18 vs 27g、術後在院日数 10.8 vs. 11.5 日、吻合に係る合
併症を認めず。考察:V-Loc は最小限の learning curve で使用することが可能で、通常の連続縫合で要求
される助手との高度な連携も丈要である。V-Loc 併用デルタ吻合は経済性、操作性に優れ、安全性も
担保される。