ここから 羽ばたけ! 助産師の 02 滋賀医科大学医学部看護学科助産師課程 方 針 母 子保健や女性の健康に関する課題について、助産師に 求められる役割と責任を理解し必要な助産診断と助産技 術を身に付ける。 設立年 2005 年度 学習コース 統合カリキュラムによる学士課程選択コース 学生数 3 年生 8 人、4 年生 8 人 教員数 5 人(教授 1人、准教授 2 人、助教 1人、助手 1人) 住 所 〒520 -2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 TEL 077 -548 -2433 HP http://www.shiga-med-midwife.org/ 助 産師を目指したきっかけは、6 歳のときに叔母のお産に立ち会う機会が あり、 「お産に携わる人になりたい」と幼いながらに心に決めたことです。 本課程に進んでからというもの、笑いあり・涙ありの学び多い日々を過ごせて います。講義や実習を通して「お産の介助だけではなく、生涯を通じて女性の 心と身体の健康を考えられる温かい助産師になりたい」と思うようになりまし た。素晴らしい先生方・同期と切磋琢磨できる環境に心から感謝しています。 子 育てに向けた母子への支援を妊娠期から行いたいと思い、助産師を目 指しました。本課程では、実習に向け、先生方オリジナルの工夫を凝 らした模型を用いた演習があり、楽しく学ぶことができました。そして、現 在は卒業論文に取り組んでおり、自分が本当に疑問に思ったことをテーマに 研究することができています。将来は、女性とその家族に寄り添い、切れ目 のない支援を行える助産師になりたいと思います。 早 いもので入学してから4 年の月日がたとうとしています。大学生活は周 りの人に恵まれ、充実した日々を過ごすことができました。実習では、 助産師のやりがいを実感し、あらためて「心に寄り添える助産師になりたい」 と強く思いました。私の研究テーマは「授乳期の母親の食事内容の伝承的知見 と現在との相違点」です。授乳期の食事についての歴史をひもとくことで、現 在の授乳期の食事について、いま一度考える機会になればいいなと思います。 100 (300) ペリネイタルケア 2016 vol. 35 no. 3 ©メディカ出版 大 学2年生のとき、母性看護学の講義で「私があなたを選びました」という 詩を知り、助産師という職業に興味を持ちました。本課程では、本大学 附属病院で働く産科医の講義や演習があり、臨床を身近に感じながら8 人のメン バーと共に日々刺激し合って過ごせました。現在私は、妊婦健診において消えつ つある子宮底長や腹囲測定についての研究を行っています。将来は、女性とそ の家族の心にいつまでも残るような温かい支援ができる助産師になりたいです。 ここから巣立った修了生 働き始めて半年以上がたちましたが、本大学の助産学講座で学んだ さまざまな知識や技術は「臨床現場においても生かされているな」と 日々実感しています。また、卒業研究においても手厚い指導を受け、 研究課程についての確かな知識を身に付けることができました。助産 師課程での先生方や先輩・後輩との出会いに感謝しています。 先生の想い 学生の心に残る教育のため創意工夫を凝らし、時に笑いありの講 義・演習を行うよう頑張っています! 実習では夜間の分娩対応も学 生と乗り越え、感動と達成感でいっぱいの貴重な教員生活を送ってお り、臨床に近い教員でありたいと月 3 回、本大学附属病院 MFICU 病棟 で臨床勤務しています。本大学で助産師を志してみませんか? 臨床看護学講座 (母性・助産)教授 立岡弓子 本大学の助産師課程では、2015 年の新カリキュラム導入に伴い周産 期病態学Ⅰ・Ⅱという科目が増えました。16 コマの講義内容におい て、ハイリスクや合併症に関する産科学的知見を理解するため、本課 程での教育に産科学婦人科学講座の医師が全面的に協力しています。 滋賀医科大学医学部 実習施設においても、われわれ医師の立ち会いの下、安全な実習が行 産科学婦人科学講座教授 われています。本大学で助産師教育を受けられることを歓迎します! 村上 節 学校の特色 本課程は、近年の助産師に求められる能力と 実践への期待から、能動的学習を導入した教育プログラムを実践して います。講義・演習の特徴は、 「リアル」な媒体を教員自ら作成、事 例を展開しながら産科学・助産学の根拠を提示し、思考過程を体験す る内容になっていることです。この能動的学習には、産科医師の協力 が欠かせません。本大学産科学医師からの温かいサポートを受け、教 独自で作成した模型を用いての演習 育内容は非常に充実しています! ペリネイタルケア 2016 vol. 35 no. 3 (301) 101 ©メディカ出版
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