平成 28 年度事業計画書 - 1 - 1 - Ⅰ 方針 当協会は、我が国の観光振興に関する中枢機関としての役割を果たし、観 光立国の実現を図ることが求められている。このため、国や地方自治体、観 光協会、観光関連企業・団体だけでなく他産業を含めた幅広い連携を図り、 さらに全国ネットワークを活かし、オールジャパン体制を構築して観光立国 の実現を図るための政策提言や事業を積極的に行っていく。 一方で当協会を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いているが、会 員の拡大や関係機関の支援により、観光による地域の活性化など協会が果た すべき事業を進めてきた。今後ともより一層、財源の確保や効率的な運営に 努め会員の要望に応えるべく実効性の高い事業を展開していく。 Ⅱ 事業計画 訪日外国人観光客 2000 万人時代を迎え、観光が我が国経済の重要な地位を 占めるようになってきている。今後さらに成長産業としての観光に対する国 内外の期待に応えていくためには、質の高い観光交流の実現が不可欠であ り、そのためには訪日外国人観光客の地方への誘客促進と、国内旅行の活性 化を図る必要がある。また、観光立国実現のための国民運動の展開を引き続 き行うとともに、広域観光周遊ルートの整備等魅力ある観光地域づくりを支 える観光人材の育成と、観 光 地 域 づ く り を 持 続 的 戦 略 的 に 推 進 す る 日 本 版DMOの普及啓蒙、形成支援を中心として諸事業を展開する。 さらに東北の震災から 5 年という節目の年を迎え、東北の観光復興 に向けた取組を進めていく。 - 3 - 1.オールジャパン体制構築のための産業連携と国民運動の展開 政策提言事業 観光立国推進協議会の活動をさらに強化するとともに、地域や産業との連携 をさらに深め、観光振興のための政策等についての提言や意見具申を行う。ま た、観光立国シンポジウムやタウンミーティングなどを通じて、観光の果たす 役割や内外のお客様を温かく迎える国民意識の醸成など観光立国実現のための 国民運動を展開する。 ①観光立国推進協議会における提言の発信 ②観光立国推進協議会の提言の実現に向けた活動の強化 ・専門部会によるICTの活用やDMOの推進 ③観光立国シンポジウム及びタウンミーティングの開催 広報啓発事業 観光振興に関する広報宣伝、普及啓発活動を実施し、観光立国の実現を図る。 ①広報WEBサイト及びメールマガジン等による広報 ②季刊「観光とまちづくり」の発行 2.地域の担い手等多様な観光人材の育成 観光人材の育成事業 地域の担い手等多様な観光人材の育成を総合的、体系的に実施するため、 「日本観光振興アカデミー」を設立する。このアカデミーにおいて、観光地域 づくりに必要とされる中核的な人材を育成するためのメニューやプログラム、 研修教材の充実を図るとともに、これからの観光産業を担う経営幹部育成や観 光ボランティアガイドのスキルアップ、アセアン諸国からの訪日観光客増加に 伴うムスリム対応、また、産学連携ツーリズムセミナーや寄附講義などきめ細 やかな研修を実施する。 ①「日本観光振興アカデミー」の設立 ②DMO推進に係る観光人材研修プログラムの実施 ③観光人材育成研修教材や講師の充実 ④階層別研修の充実(トップセミナー、ボランティアセミナー等) ⑤訪日外国人受入のための多様な研修の実施 ⑥産学連携ツーリズムセミナーや大学の寄附講義の実施 - 4 - 4 - 3.世界に通用する魅力ある観光地域づくりと広域観光の推進 観光地域づくり基盤・受入体制整備促進事業 魅力ある観光地域づくり推進モデル事業、日本版DMOの推進ためのシンポ ジウムやセミナーの開催等により魅力ある観光地域づくりを推進するととも に、広域観光周遊ルートの整備促進等により広域観光を推進する。特に、日本 版DMO推進に関する各種要望に対応するため、DMO推進室を設立し、普及 啓蒙、形成支援、人材育成事業等を推進する。また、東北の震災から5年とい う節目の年を迎え、東北の観光復興に向けた取り組みも進めていく。 ①魅力ある観光地域づくり推進モデル事業の実施 ②日本版DMO推進のための各種事業の実施 ③地域観光協会等の機能向上支援 ④広域観光ルート整備促進と広域観光の推進 4.双方向交流の促進と受入体制の整備 観光交流活性化事業 世界最大のトラベル・ツーリズム・トレードフェアを目指し、ツーリズムE XPOジャパンのさらなる高度化を図る。また、日台観光サミットの開催等、 アジア地域との交流を通じて双方向交流の拡大を図るとともに、UNWTO及 びWTTCといった世界の観光機関との事業協力や共同研究等を進める等、国 際交流事業を推進する。 ①ツーリズムEXPOジャパンの開催 ②訪日外国人観光客受入懇談会の開催 ③日台観光サミットの開催 ④台北国際旅行博出展支援 ⑤UNWTO及びWTTCとの連携 5.地域の観光魅力の創出と観光需要の創造 新たな観光需要創造事業 地域がもつ固有の資源・文化を活かし、地域住民とともに地域を一過性では なく持続可能に再生・発展させるサスティナブルツーリズムを推進する。その 理念のもと、産業観光、街道観光など地域資源を多様な視点から新たな観光魅 力として創出するニューツーリズムを促進するとともに、的確に観光情報を発 信し、観光需要の喚起を図る。また、短期観光動向調査や総合観光調査により 地域の観光戦略を支援する。 - 5 - 5 - ①産業観光、街道観光等ニューツーリズムの促進 ②休暇取得の促進による観光需要の創造 観光情報収集・情報提供システム整備事業 各地域から収集した観光情報を消費者や観光関連企業に提供し、観光需要の 喚起を図る。 ①「観るなび」による観光情報の発信 ②多言語による地域観光情報の国内外への発信 ③季節観光情報の収集提供事業 調査研究事業 国民の観光需要の動向等の統計調査や受託調査事業を行うとともに、観光地 域づくりを推進する上で必要となる基礎的なデータ等を収集した刊行物の発行 事業を行う。 ①観光総合調査(「観光の実態と志向」) ②短期観光動向調査や観光総合調査の実施 ③国や地方自治体等からの受託事業 ④刊行物の発行 6.組織活動事業 会員や関係機関の実施する行事の支援や連携、協議を行う。 ①会員や関係機関の実施する各種行事等への後援、支援 ②関係諸団体との連携、協議 ③賛助会員制度の創設 ④執行体制の再編成 7.支部事業 本部事業と連携を取りつつ、それぞれの地域の実情に即した観光振興のた め、広域観光組織などの関係機関と協調して次の事業を行う。 ①支部管内会員との連絡、協議、意見交換等 ②本部事業への協力 ③観光人材への育成事業 ④観光地域づくり基盤形成促進事業 ⑤インバウンド推進事業 ⑥広域観光受入体制整備事業 ⑦広域観光宣伝資料の制作等事業 - 6 - 平成28年度事業方針の概要 (参考) 国や自治体、関係団体や幅広い産業との連携による観光立国実現に向けた政策提言や事業を展開する。 支部との連携を強化し、全国的なネットワークを活かした効率的な事業を展開する。 事業費全体予算額 64,200万円 事業の選択と集中を図り、地域や産業の要望に応える実効性の高い事業を展開する。 幅広い連携によるオールジャパン体制の構築 1 オールジャパン体制構築のための産業連携と 国民運動の展開 観光交流の増大による地方創生、地域活性化を支援 4 予算額 2,900万円 ① ツーリズムEXPOジャパンの開催 ② 訪日外国人観光客受入懇談会の開催 ③ 日台観光サミットの開催 ④ 台北国際旅行博出展支援 ⑤ UNWTO及びWTTCとの連携 ① 観光立国推進協議会における提言の発信 ② 観光立国推進協議会の提言の実現に向けた活動の強化 ③ 観光立国シンポジウム及びタウンミーティングの開催 観光立国推進の基盤となる優秀な観光人材の育成 2 地域の担い手となる観光人材の育成 予算額 14,900万円 ① 「日本観光振興アカデミー」の設立 ② DMO推進に係る人材研修プログラムの実施 ③ 観光人材育成研修教材と講師の充実 ④ 階層別研修の充実 (トップセミナー、ボランティアセミナー等) ⑤ 訪日外国人受入のための多様な研修の実施 ⑥ 産学連携ツーリズムセミナーや大学への寄附講義の実施 世界に通用する魅力ある観光地域づくりと広域観光の推進 予算額 6,900万円 予算額 15,900万円 観光のイノベーションを促進 5 地域の観光魅力の創出と観光需要の創造 予算額 15,100万円 ① 「観るなび」による観光情報の発信 ② 多言語による地域観光情報の国内外への発信 ③ 短期観光動向調査や観光総合調査の実施 ④ 産業観光、街道観光等ニューツーリズムの促進 ⑤ 休暇取得の促進による観光需要の創造 地域の観光力アップのための支援体制を強化 3 双方向交流の促進と受入体制の整備 効果的な事業執行体制の構築 6 7 組織活動事業、支部事業 予算額 8,300万円 ① 魅力ある観光地域づくり推進モデル事業の実施 ② 日本版DMO推進の各種事業の実施 ③ 地域観光協会の機能向上支援 ④ 広域観光ルート整備促進と広域観光の推進 - 7 -
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