インドの働く女性 インドの保育

インドの働く女性
貧困層においては未だに女性は教育を受けなくても良いという考えが残っている地域が
あります。そのため、女性は識字率も低く、なかなか社会に進出できないのが現状となっ
ています。しかし、一方で富裕層の家庭でしっかりとした教育を受けてきた子供は急速な
発展をしている IT の分野でも活躍しています。
IT 企業 90%がフレックスタイムを導入し、
59%が"在宅勤務"の選択肢を女性に与えているなど、女性労働者のニーズに企業が合わ
せていて女性にとっては働きやすい環境があるようです。そのため IT 業界では女性の
占める割合が 2008 年に 30%ほどが 2010 年では 45%に増加すると考えられています。
インドの保育(短期滞在)
短期滞在の場合、日本人学校の付属の幼稚園なども一時保育は行っておらず、その他の
施設においても一時保育を受けてくれる施設はほとんどありません。一時保育はホテルに
よって行っているところがあるのでそちらを利用したほうがよさそうです。
(ただし比較的
ランクの高いホテルしかおこなっていませんでした。)
インドの保育(長期滞在)
* 日本人学校付属の幼稚園を利用する
一般的には、保育時間は朝 8 時半頃から 11 時半頃までがほとんどである。ニューデ
リー日本人学校付属幼稚園の例にもあるように、週 1 回のペースで 14 時までの保育が
あるところも多い。日本人学校付属ということもあり、日本人の保育士さんと現地の日
本語の出来る職員の方が見てくれるので、言語に不安を感じている方などにはいいと思
います。
例)ニューデリー日本人学校付属幼稚園(http://www.ndjs.org/youchien/newpage2.htm)
<対象>
3 歳児~5 歳児
<保育時間>
月、火、木、金
8 時 30 分~14 時
水
8 時 30 分~11 時 30 分 (お弁当なし)
<費用>
(お弁当あり)
デリー日本人学校付属幼稚園の場合
入園料:
12,000 ルピー
(入園時のみ)
保育料:
14,500 ルピー/月
(半年払)
* インターナショナルスクールなど日本以外の学校付属の保育施設を利用する
例) The American Embassy School (AES)
ECEC (Early Childhood Education Center)
<対象>
その年の 10 月 1 日以前に 3 才(ECEC3)または 4 才(ECEC4)になる子ども
<保育時間>
8:30am~11:30am, または 12:30pm~3:30pm
<費用>
ECEC3 US$5,500, ECEC4 US$6,500
Kindergarten
<対象>
その年の 10 月 1 日以前に 5 才になる子ども
<保育時間>
8:30am~2:30pm
<費用>
US$13,250
給食費 : US$270(1 年間)
* ベビーシッターを利用する
インドの保育所、プレスクールは 3 歳頃からが多く、それ未満の子供を預けたいとき
にはベビーシッターが良いでしょう。
インドは日常生活において、料理・洗濯・庭仕事・車の運転・警備などを使用人を雇
い生活する習慣があります。インドの中間層の家庭でも約半数がそのような使用人を雇
い生活しています。現在インド在住の日本人もほとんどが利用して いるようです。こ
のような習慣を使い、ベビーシッターとして人を雇うことが出来ます。ベビーシッター
の仕事のみを任せる人を雇うことも使用人側の了承が出れば可能ですが、一回のみのベ
ビーシッターなどはインド人側も長期的な仕事を 好むために少し難しいかもしれませ
ん。そこで、普段から家に来てくれるハウスキーパーや料理人の人が兼任してくれるの
であれば、子供にとっても顔見知りがそばにいるので安心できると思います。ちょっと
した時・急な用事ができたとき などは兼任してくれることが多いようです。
<ベビーシッター・使用人の見つけ方>
アメリカ大使館でボランティア・グループがインド人やネパール人の使用人の
仕事斡旋を行っているので、100 ルピーを支払うと登録してある人たちのファイル
を閲覧することができます。条件に合う人がファイルの中で見つかれば、そのイ
ンド人を呼び出してもらい、その場での面接も可能です。
そのようなところで探すのが心配な場合は、インド在住の日本人から情報を得
ることも出来ます。そのためにはインドにある日本人会に入りそこで色々な情報
を得たり出来ると思います。
インドの日本人会
・デリー日本人会
http://www.delhi-nihonjinkai.com/
・バンガロール日本人会
http://www.bangalore-nihonjinkai.com/
・チェンナイ日本人会
http://chennai.ina-ka.com/
<費用例>
1 ヶ月 5,000 ルピー、プラス残業・休日出勤手当
平均して月額総額 7,000 ルピー程
<注意点>
使用人は生活に不便な点が多いインドではとても重要なことのひとつですが、
使用人やベビーシッターが引き起こす事件があることも事実です。ベビーシッタ
ーがホームレスに物乞いするために又貸しをしたり、使用人が家のものを盗んだ
りする事件も起こっているようです。雇う際にはそのようなことも注意しながら
信頼できる人を見つけるようにしましょう。
インドの教育事情
インドの話題としては、20×20 までの九九を暗算するといったインド式教育法が注目を
集めていたり、近年 IT 分野で飛躍的な成長を遂げているといったことがあげられます。そ
のようなことでインドの教育は優れていると感じるかもしれません。実際に公立校以外に
私立校があり、これら名門の教育機関には金銭的な余裕のある富裕層の子供が集まり、優
れた教育がなされています。しかし、インドでも様々な教育問題を抱えています。
富裕層の子供たちが受けている優れた教育の傍ら、貧困層の子供たちはまだ満足に学校
に通えていないのが現状です。裕福な家庭の子供は平均で 11.1 年の教育を受けるのに対し、
貧しい家庭の子供は平均で 4.4 年と開きが出ています。このように、貧しい地方の農村部で
は、初等教育すらまともに受けることのできない人が今でも多くいて、入学した子供でも
半数は卒業前に中途退学すると言われています。また農村部では特に女子に対して教育の
必要を感じてない親も多く、女子の就学率、進学率の向上が課題となっています。
インドの教育システム
インドの教育カリキュラムは下図のようになっています。インドでは初等教育・中等教
育などの期間が州により異なるので滞在する地域が決まり次第確認してください。
インド国内には小学校が 68 万校、中学校が 11 万校あり、そして国立・州立大学が 272
校と、学部中心のカレッジが 1.1 万校あります。今後も IT 系を中心に人材不足が予想され
ていることもあり、政府はさらに増やしていくことにしています。また、カレッジのうち
1/4 は理工系や医学系など理工系専門教育に特化した学校です。
博士課程後期 3 年間
高等教育
博士課程前期 2 年間
大学 3 年間
中等教育
工業学校 6 年間 16~21 歳
上級高等学校 2 年間 16~17 歳
高等学校 2 年間 14~15 歳
初等教育
中学校 3 年間 11~13 歳
小学校 5 年間 5~10 歳
<参考 URL>
http://markezine.jp/article/detail/3915
http://blogs.yahoo.co.jp/nawananda/55505167.html
http://indonews.jp/2008/08/-800.html
http://indonews.jp/column/column_kuno_01_15.html
http://indonews.jp/2008/06/it-18.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/01asia/infoC10100.html
http://www.indochannel.jp/index.html
http://plaza.harmonix.ne.jp/~taka-m/child.files/frame.htm