取扱説明書

R
取扱説明書
緩降機能版
当社製品を安全にご使用いただくために、取り付けおよび操作の前には
必ずこの取扱説明書をよくお読みいただき、必要なときに参照できるよう
お手元に大切に保管してください。
目次
警告/注意 ........................................................................................................................... 3
各部の名称と仕様 ............................................................................................................... 6
バッテリーの充電について ................................................................................................ 7
操作法法 ............................................................................................................................... 8
コンビ刃物(アーム)の交換手順 ................................................................................. 13
油の補充方法 .................................................................................................................... 15
使用例 ............................................................................................................................... 15
2
安全上のご注意
絵表示について
この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害
や財産への損害を未然に防止するため、いろいろな絵表示をしています。その表示と意味は次のようになっ
ています。
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危険が想定さ
れる内容を示しています。
警告
注意
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負う危険が想定される内容お
よび物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
警 告
1. ご使用前に取扱説明書を必ずよくお読みくださ
い。
してください。切削したものや粉じんが目や鼻
に入るおそれがあります。
2. 充電器とバッテリーは取扱説明書に記載されて
いる組み合わせで使用してください。
8. 製品の刃物など作動部分には手を触れないでく
ださい。
・ 指定以外の組み合わせでは、破裂して傷害や損
傷を及ぼすおそれがあります。
・ 刃物の刃先は危険です。
・作動部は加工のための大きな力を出力して動く
3. 正しく充電してください。
・ この充電器は定格表示してある電源で使用して
ため危険です。
9. 次の場合は、充電工具のスイッチを切り、バッ
ください。昇圧器などのトランス類を使用した
り直流電源やエンジン発電機では使用しないで
テリーを本体から抜いてください。
・ 使用しない、または、修理する場合。
ください。異常に発熱し、火災のおそれがあり
ます。
・ 刃物、ビット等の付属品を交換する場合。
・ その他危険が予想される場合。
・ 温度が10℃未満、あるいは温度が40℃以上で
はバッテリーを充電しないでください。破裂や
本体が作動して、けがのおそれがあります。
10. 不意な始動は避けてください。
火災のおそれがあります。
・ バッテリーは、換気の良い場所で充電してくださ
・ スイッチに指を掛けて運ばないでください。本
体が作動してけがのおそれがあります。
い。バッテリーや充電器を充電中、布などで覆わな
いでください。破裂や火災のおそれがあります。
11. 指定の付属品やアタッチメントを使用してくだ
さい。
・ 使用しない場合は、電源プラグを抜いてくださ
い。感電や火災のおそれがあります。
・ 本取扱説明書および弊社カタログに記載されて
いる付属品やアタッチメント以外のものは使用
4. バッテリーの端子間を短絡させないでくださ
い。釘袋等に入れると、短絡して発煙、発火、
しないでください。事故やけがの原因となるお
それがあります。
破裂のおそれがあります。
5. 感電に注意してください。
12. バッテリーを火中に投入しないでください。破
裂したり、有毒物質の出るおそれがあります。
・ ぬれた手で電源プラグに触れないでください。
感電のおそれがあります。
13. 対象物を切断する際には切断片が飛ぶことがあ
ります。
6. 作業場の周囲状況も考慮してください。
・ 充電工具、充電器、バッテリーは、雨中で使用し
・ご使用時には周囲の安全に十分ご注意くださ
い。また、作業者(機械の使用者)は対象物を
たり、湿った、または、ぬれた場所で使用しない
でください。感電や発煙のおそれがあります。
切断する側へ顔や手など身体が近づくような
姿勢を絶対にとらないでください。切断片が
・ 作業場は十分に明るくしてください。暗い場所
での作業は事故のおそれがあります。
飛んで負傷するおそれがあります。
・対象物を短かく切断する際に、切断の方向や対
・ 可燃性の液体やガスのある所で使用したり、充電し
ないでください。爆発や火災のおそれがあります。
象物の材質などの条件によっては、切断片が異
常に高く跳ねたり、強く飛んだりして負傷する
7. 保護めがねを使用してください。
・ 作業時は保護めがねを使用してください。ま
おそれがあります。本書の「操作方法」部分の
記述をよくお読みください。
た、粉じんの多い作業では、防塵マスクを併用
3
注 意
1. 作業場は、いつもきれいに保ってください。
・ちらかった場所や作業台は、事故のおそれがありま
す。
2. 子供を近づけないでください。
・作業者以外、充電工具や充電器のコードに触れさ
せないでください。けがのおそれがあります。
・作業者以外、作業場へ近づけないでください。け
がのおそれがあります。
3. 使用しない場合は、きちんと保管してください。
・乾燥した場所で、子供の手の届かない高い所ま
たは鍵のかかる所に保管してください。事故の
おそれがあります。
・充電工具やバッテリーを、温度が40℃以上に
上がる可能性のある場所(金属の箱や夏の車
内等)に保管しないでください。バッテリー劣
化の原因になり、発煙、発火のおそれがあり
ます。
4. 無理して使用しないでください。
・安全に能率よく作業するために、充電工具の能
力に合った速さで作業してください。
能力以上でのご使用は事故のおそれがあります。
・モーターがロックするような無理な使い方はしな
いでください。発煙、発火のおそれがあります。
5. 作業に合った充電工具を使用してください。
・小形の充電工具やアタッチメントは、大形の
充電工具で行なう作業には使用しないでくだ
さい。けがのおそれがあります。
・指定された用途以外に使用しないでください。
けがのおそれがあります。
6. きちんとした服装で作業してください。
・だぶだぶの衣服やネックレス等の装身具は、着
用しないでください。
回転部に巻き込まれるおそれがあります。
・屋外での作業の場合には、ゴム手袋と滑り止めの
ついた履物の使用をお勧めします。
すべりやすい手袋や履物はけがのおそれがあり
ます。
・長い髪は、帽子やヘアカバー等で覆ってくださ
い。回転部に巻き込まれるおそれがあります。
7. 充電器のコードを乱暴に扱わないでください。
・コードを持って充電器を運んだり、コードを引っ
張ってコンセントから抜かないでください。
4
・ コードを熱、油、薬品、角のとがった所に近づ
けないでください。
・ コードが踏まれたり、引っ掛けられたり、無理
な力を受けて損傷することがないように充電す
る場所に注意してください。
感電やショートして発火するおそれがありま
す。
8. 無理な姿勢で作業をしないでください。
・ 常に足元をしっかりさせ、バランスを保つよう
にしてください。転倒してけがのおそれがあり
ます。
9. 充電工具は、注意深く手入れをしてください。
・ 安全に能率よく作業していただくために、刃物
類は常に手入れをし、よく切れる状態を保って
ください。損傷した刃物類を使用すると、けが
のおそれがあります。
・ 付属品の交換は、取扱説明書に従ってくださ
い。けがのおそれがあります。
・ 充電器のコードは定期的に点検し、損傷してい
る場合は、お買い求めの販売店または弊社営業
所に修理を依頼してください。感電やショート
して発火するおそれがあります。
・ 延長コードを使用する場合は、定期的に点検
し、損傷している場合には、交換してくださ
い。感電やショートして発火するおそれがあり
ます。
・ 握り部は、常に乾かしてきれいな状態に保ち、
油やグリースが付かないようにしてください。
けがのおそれがあります。
10. 調節キーやレンチ等は、必ず取りはずしてくだ
さい。
・ スイッチを入れる前に、調節に用いたキーやレ
ンチ等の工具類が取りはずしてあることを確認
してください。付けたままでは作動時に飛び出
して、けがのおそれがあります。
11. 屋外使用に合った延長コードを使用してください。
・ 屋外で充電する場合、キャブタイヤコードまた
はキャブタイヤケーブルの延長コードを使用し
てください。
注 意
12. 油断しないで十分注意して作業を行なってくだ
・ 破損した保護カバー、その他の部品交換や修理
さい。
・ 充電工具を使用する場合は、取扱方法、作業の
は、取扱説明書の指示に従ってください。
取扱説明書に指示されていない場合は、お買い
仕方、周りの状況等十分注意して慎重に作業し
てください。軽率な行動をすると事故やけがの
求めの販売店または弊社営業所に修理を依頼し
てください。
おそれがあります。
・ 常識を働かせてください。非常識な行動をする
・ スイッチで始動および停止操作の出来ない充電
工具は、使用しないでください。
と事故やけがのおそれがあります。
・ 疲れている場合は、使用しないでください。事
異常動作して、けがをするおそれがあります。
14. 充電工具の修理は、専門店に依頼してください。
故やけがのおそれがあります。
13. 損傷した部品がないか点検してください。
・ サービスマン以外の人は本体、充電器、バッテ
リーを分解したり、修理、改造は行なわないで
・ 使用前に、保護カバーやその他の部品に損傷がな
いか十分点検し、正常に作動するか、また所定機
ください。発火したり、異常動作して、けがを
するおそれがあります。
能を発揮するか確認してください。
・ 可動部分の位置調整および締め付け状態、部品
・ 本体が熱くなったり、異常に気付いた時は点検
修理に出してください。
の破損、取付け状態、その他運転に影響を及ぼ
す全ての箇所に異常がないか確認してください。
・ 本製品は、該当する安全規格に適合しています
ので改造しないでください。
・ 電源プラグやコードが損傷した充電器や、落と
したり、何らかの損傷を受けた充電器は使用し
・ 修理は、必ずお買い求めの販売店または弊社営業
所にお申し付けください。修理の知識や技術のな
ないでください。感電やショートして発火する
おそれがあります。
い方が修理しますと、十分な性能を発揮しないだ
けでなく、事故やけがのおそれがあります。
5
各部の名称と仕様
■各部の名称
切り替えグリップ
注油口
ハンドル
モーター
ゴムカバー
切断部
スイッチロック
解除ボタン
コンビ刃物(アーム)
シリンダー
つぶし部
スイッチ
軸受けハウジング
スプレッダ−部
バッテリー
■ 機 械
モーター
バッテリー
電 圧
刃物を開いた状態
機体寸法
刃物を閉じた状態
カッター開き幅 (最大)
カッターの能力 (最大)
〃 (最大)
スプレッダー開き幅(最大)
スプレッダーの能力(最大)
〃 (最大)
ツブシの能力 (最大)
引張り移動量 (最大)
引張りの能力 (最大)
質 量
直流マグネットモーター
ニッケル水素電池 1835(急速27分充電)
直流18V
692mm(L)×344mm(W)×198mm(H)
734mm(L)×292mm(W)×198mm(H)
171mm
奥部(刃物軸の芯から34mm) 266.8kN(27.2t)
センター(刃物軸の芯から92mm) 98.6kN(10t)
250mm
先端 39.3kN(4t)
先端から188mmの位置 104kN(10.6t)
先端 44.2kN(4.5t)
先端 240mm
39.3kN(4t) : プリングチェーン使用時
13.5kg(バッテリー含む)
■ 充電器
形 式
入力電圧
入力周波数
入力容量
出力電圧
出力電流
DC1839
単相交流100V
50/60Hz
490VA
直流 7.2V−9.6V−12V−14.4V−18V
直流 9A
●改良のため、仕様および形状などは変更する場合があります。
■付属品
充電器 (DC1839) ............................................................. 1
六角棒レンチ (M2.5・M3・M4・M5・M8) ........... 各 1
スパナー(14・17) ............................................................. 1
6
片口メガネスパナ ................................................................ 1
バッテリーカバー ................................................................ 1
油圧オイル (150cm3) ....................................................... 1
商品ケース ............................................................................ 1
バッテリーの充電について
※ご使用前にバッテリーを急速充電器(DC1839)
で充電してください。
1. バッテリーを取り外すときは、側面のボタンを押
しながら取り出してください。
2. 急速充電器のプラグを 100 ボルトの電源に挿し
込んでください。
充電表示ライトが「緑色」の点滅を繰り返します。
3. バッテリーを急速充電器に挿入してください。挿入に
は注意し充電器の挿入ガイドにそって充電器の底にあ
たるまで入れてください。
充電表示ライトが「赤色」に点灯し充電を開始します。
4. 充電が完了すると充電表示ライトが「緑色」の点灯
に変わり電子ブザーが「ピー」と約 5 秒鳴ります。
5. 充電が完了しましたら、バッテリーを機械に挿し
込み側面のボタンが「カチッ」という音で本体に
はまったことを確認してください。
バッテリー
充電表示ライト
「バッテリー」の更新交換の時期
バッテリー(1835)
急速充電器((DC1839)
ご注意
この製品のバッテリーの耐用年数は、ユーザー様
ごとの使用頻度や管理状態により違いがあります
が、消防分野における業務の実績では 30ヶ月∼
36ヶ月にて充電回数寿命を迎えます。あらかじ
め、更新を計画としてご準備くださいますようお
願いいたします。
・DC1839 はバッテリー専用の急速充電器です。他の目的に使用しないでください。
・新品や長時間使用されなかったバッテリーは、一回の充電で満充電にならないことがあります。このような
ときは、使用・充電を 2 ∼ 3 回繰り返してください。
・使用直後のバッテリーや直射日光の当たる場所に長時間放置したバッテリーを充電されますと、充電表示ライトが
「赤色」の点滅を繰り返す場合があります。このようなときはバッテリーの温度が下がると充電を開始します。
・充電開始後、充電表示ライトが「赤色」
、
「緑色」の交互点滅を繰り返し。電子ブザーが「ピッピッピ」と
約 20 秒鳴った場合はバッテリーの寿命またはゴミづまりで充電できません。
スイッチの操作
スイッチロック
スイッチとスイッチロックの操作
警 告
A側
スイッチの引金
B側
バッテリーをモーターへ取り付ける前にスイッチの引金を引
き、離したとき引金が戻ることを必ず確認してください。
・スイッチの引金が正しく作動しないと、事故の恐れがあり
ます。
ご注意
・機械を使用しないときは、スイッチロックのB側を押し
た位置にしてスイッチをロックしておいてください。
スイッチロックの操作
・スイッチロックの A 側を押すとスイッチのロックが解除され
ます。
・スイッチロックの B 側を押すとスイッチはロックされます。
7
操作方法
基本構造
ニュートラル(中立)で
作動が停止します。
OCT-250 は、1台で「つぶし」、
「開き」、
「切断」な
どができる救助用コンビツールです。この作業のため
に、
「コンビ刃物(アーム)」は開きと閉じの2種類の
動きをします。機体上部の「切り替えグリップ」を左
右へ切り替えることにより、開きと閉じを切り替える
ことができます。開きも閉じも機械内部の油圧により
作動します(油圧複動式)。この作動と停止はモーター
部の「スイッチ」により操作します。
開く
閉じる
N
A
B
C
D
N
左図のピクトリアル(絵表示)の説明
※切り替えグリップの マークを下記の位置へ合わせ
て機械を操作してください。
切り替えグリップ
A
C
(絵表示大)
:切断、つぶし、引張りの「通常の操作」
をする位置
ご注意
B
ジャッキとして使用した場合に、開いた(持ち上
げた)後の「コンビ刃物(アーム)
」を閉じる操
作で A の位置に切り替えた時は、持ち上げた重
量によっては閉じるスピードが極端に速くなっ
たり急激に下降したりする場合がありますので
注意してください。
D
A
B
(絵表示小)
:ジャッキとして操作をして開いた後に、
「ゆっくりと閉じる操作」をする位置
ご注意
重量が軽い場合は自然に閉じない場合がありま
す。その際にはモーターを作動させて閉じてくだ
さい。
なお、B の位置は通常の操作には使用しな
いでください。
C
(絵表示小):引張り操作などをして閉じた後に、
「ゆっくりと開く操作」をする位置
ご注意
引っ張り力が弱い場合は自然に開かない場合があ
ります。その際にはモーターを作動させて開いて
ください。なお、C の位置は通常の操作には使用
しないでください。
:開き(スプレッダー)
、ジャッキとして
D (絵表示大)
の「通常の操作」をする位置
ご注意
引張りの操作で、閉じた(引っ張った)後の「コ
ンビ刃物(アーム)
」を開く操作で D の位置に切
り替えた時は、引っ張った力が非常に強い場合に
は開くスピードが極端に速くなったり急激に開い
たりする場合がありますので注意してください。
8
機械の操作方法
切り替えグリップ
D
A
●通常の操作方法
1. 機械に貼付されたピクトリアル(絵表示大)の A
と D(左図参照)の位置で使用してください。A
の位置(絵表示大)では「閉じる=切断、つぶし
の作業」、D の位置(絵表示大)では「開く=ス
プレッダー作業」ができます。切り替えグリップ
を左右に回転させ、ピクトリアル(絵表示大)の
位置へ切り替えてお望みの作業を行ってください。
中央の「N」表示はニュートラル位置で、モーター
部の「スイッチ」を引いてもモーターは回転しま
すが、機械の「コンビ刃物(アーム)
」は停止した
まま作動しません。
注)Nの位置へ切り替えた状態では、リリーフ弁
(後記の油圧ポンプの出力制御機構を参照)が
働きモーターへ負担が生じますので、モー
ターを作動させないようにしてください。
2. モーター側の「スイッチロック」を解放し、「ス
イッチ」を引いてください。「コンビ刃物(アー
ム)
」が作動し、1. で選択した作業ができます。
警 告
製品をお使いにならない時は、必ず、
「切り替えグ
リップ」を「N」表示の位置にセットして休止、保
管してください。
「N」以外の位置では衝撃などによって、突然作動
する恐れがあり危険です。
切り替えグリップ
B
D
●ジャッキとしての操作方法
1. ジャッキとして開く(持ち上げる)場合は、ピク
トリアル(絵表示大)の D の位置に切り替えて
操作をしてください。
2. ジャッキとして開いた(持ち上げた)後の「コン
ビ刃物(アーム)」を閉じる場合には、ピクトリア
ル(絵表示大)の A の位置で行うと閉じるスピー
ドが極端に速くなったり急激に下降したりする場
合がありますので、
A の位置では行わないでくだ
さい。
閉じる場合は、必ずピクトリアル(絵表示小)の
B の位置で操作を行ってください。B の位置に
切り替えると「コンビ刃物(アーム)
」はゆっくり
と自然に閉じます。
「コンビ刃物(アーム)
」を閉
じている途中で止めたい時は、切り替えグリップ
をNのニュートラルの位置へ切り替えてください。
なお、重量が軽い場合は自然に閉じないことがあ
りますので、その際にはモーターを作動させて
「コンビ刃物(アーム)
」を閉じてください。
警 告
注 意
ピクトリアル(絵表示大)の A の位置では閉じる
スピードが極端に速くなったり急激に下降したりす
る場合がありますので、開いた(持ち上げた)後の
閉じる操作は、A の位置では行わないでください。
ジャッキとして使用する場合は、対象物に対して「コン
ビ刃物(アーム)」を直角になるようにセットしてくださ
い。「コンビ刃物(アーム)」を傾いたままセットした場
合は、対象物から「コンビ刃物(アーム)」が外れて思わ
ぬ事故の原因となりますので注意してください。
対象物を持ち上げた際に、機械の両側に枕木などの介在
物を配置して、「コンビ刃物(アーム)」が外れるなどし
た場合でも対象物が落下しないようにしてください。
9
切り替えグリップ
C
A
●引張りの操作方法
1. 引張りの操作をする場合は、切り替えグリップを
ピクトリアル(絵表示大)の A の位置に切り替
えて操作をしてください。
2. 引張りの操作で、閉じた(引っ張った)後の「コンビ
刃物(アーム)」を開く場合には、ピクトリアル(絵
表示大)の D の位置で行うと開くスピードが極端に
速くなったり急激に開いたりする場合がありますの
で、D の位置では行わないでください。
開く場合は、必ずピクトリアル(絵表示小)の C の
位置で操作を行ってください。C の位置に切り替え
ると「コンビ刃物(アーム)」はゆっくりと自然に開
きます。開いている途中で「コンビ刃物(アーム)」
を止めたい時は、切り替えグリップをNのニュート
ラルの位置へ切り替えてください。なお、引っ張り
力が弱い場合は自然に開かないことがありますので、
その際にはモーターを作動させて「コンビ刃物(アー
ム)」を開いてください。
注 意
ピクトリアル(絵表示大)の D の位置では開くス
ピードが極端に速くなったり急激に開いたりする
場合がありますので、閉じた(引っ張った)後の開
く操作は、D の位置では行わないでください。
油圧ポンプの出力制御機構(リリーフ弁機構)
OCT-250 は、設計上の最大能力を超える負荷に対し
て、機体内部の油圧ポンプと「コンビ刃物(アーム)」の
破損や故障を防ぐための、
「リリーフ弁機構」を備えて
います。これは、能力を超える過大な体積や硬度をもっ
た対象を切断しようとしたり、開こうとしたり、つぶそ
うとしたりする場合に、先端駆動部分が折損、破損、変
形したり、機体自体が故障したりしないように、設定さ
れた最大油圧出力に達すると同時に自動的に制御弁が
はたらく仕組みです。
過大な負荷がかかり、リリーフ弁機構がはたらくと作
動音が変わりますので、そこですぐ作動を停止してく
ださい。20 秒∼ 30秒を経過してスイッチを引き続け
た場合には、モーターが燃損するおそれがあります。
「ポンプ部」
モーター
ポンプ部操作上の注意
1. ポンプ部に内蔵されているリリーフ弁が作動した時
は、直ぐにスイッチを引く事を中止してください。
警 告
スイッチ
シリンダー
バッテリー
X2
連続使用は2個まで
10
バッテリー(1835)
リリーフ弁が作動しているにもかかわらず、スイッ
チを引き続けますとモーターおよびスイッチへの過
大な負担が生じ、とくにスイッチの燃損から短絡が
起きる危険があります。
リリーフ弁が作動すると作動音が変わりますので、
ただちにスイッチ操作をやめてください。
2. 連続使用時間は60∼80分以内としてください。目安と
してバッテリー 2 個の連続使用を限度としてください。
警 告
長時間の連続使用はモーターの発熱により【モー
ター焼け】の原因となりますのでご注意ください。
回転
360°
モーター部の回転機能について
この製品の特長として、使用中に先端部に負荷が
かかった状態でも、モーター部分を左右どちらへ
も360度自在に回転させることができます。狭く
限られた空間に機体を差し入れて作業をおこなう
際にも、必要によりモーター部分を自由に回転さ
せることで、スイッチ操作のしやすい位置を確保
できます。
切り替えグリップ
機体上部の「切り替えグリップ」は、
「開き」
、
「閉
ハンドル
じ」
の作動を切り替える役目とともに機体をささえ
持つために用いることもできます。また、機体中間
部に位置する「ハンドル」も、左右自在に 360°
回転し、任意の位置で固定してお使いいただけま
360°
す。ノブを反時計方向に回し緩めることで、ハンド
ルの固定が解除され左右自在に回転します。
使いた
い位置でノブを時計方向に締め付けるとハンドルは
固定されます。
これら2箇所の持ち手を必要により
ノブ
緩める
使い分けてください。
締める
本体の持ち方 ― 1
対象物(車輌など)に対して、機体を持って近づく
場合や、対象物の破壊作業の最初の段階では、図の
ように「ハンドル」とモーター部を両手でささえ持
つことができます。こうした場合には、必ず「切り
ハンドル
替えグリップ」の設定は「N」のニュートラル位置
にしてください。
本体の持ち方 ― 2
対象物(車輌など)に対する破壊作業が始まり、先
切り替えグリップ
端の「コンビ刃物(アーム)
」部が対象物内部へ入っ
た状態や、先端周辺をささえる必要がなくなった
段階では、図のように「切り替えグリップ」とモー
ター部を両手で保持することで、開きと閉じを切
り替えながら連続した作業をおこなうことができ
ます。
ご注意
この製品は、内部油圧構造の性質上、長期間お使
いにならいときは、必ず「コンビ刃物(アー
ム)」を開いた状態で、収納ケースに保管してく
ださい。
11
スプレッダーとしてのご使用上の注意
コンビ刃物(アーム)閉じた状態から始動させる
警 告
「コンビ刃物(アーム)」先端部を図のように“片掛
け”して使用しないでください。先端部分が折れて飛
散することがあり、たいへん危険です。
対象物に対し先端部を必ず均一に差し込んでお使いく
ださい。
閉じる
片掛け禁止
カッターとしてのご使用上の注意
コンビ刃物(アーム)開いた状態から始動させる
切断作業の場合には、
「コンビ刃物(アーム)
」の刃
渡り部分をカッターとして使用します。対象物に
対して直角に「コンビ刃物(アーム)
」が当たるよ
うにしてお使いください。切断の途中で機体全体
が傾き、さらに刃物にねじれが生じ、2枚のコンビ
刃物(アーム)が開いてしまう場合には安全と破損
防止のため、いったん停止、開放して、対象物に対
開く
鉄筋
して直角に切断できるように始めから当てなおし
てください。
警 告
切断作業時に、機体全体が斜めに傾く動きとともに、
刃物と刃物がねじれて開く場合には作動を停止してく
ださい。
刃物が折損して破片が飛散する恐れがあり危険です。
OCT-250の切断能力〔例〕
異形鉄筋
(SD345)
丸棒
サイズ
最深部
D10
○
D13
○
センター
サイズ
○
φ 10
△(ツイスト無しの場合) ×
φ 13
φ 16
×
φ 19
最深部
センター
○
○
○
○
50 × t6mm
○
75 × t6mm
○
30 × 30 × t5mm
○
40 × 40 × t5mm
○
フラット サイズ
バー
1 アクション
12
13 × t6mm
○
D16
○
L 形鋼
サイズ
1 アクション
20 × 20 × t3mm
○
25 × 25 × t3mm
○
パイプ
サイズ
1 アクション
φ 17.3 × t3.2mm
○
φ 27.2 × t2.9mm φ 34 × t3.4mm
○
○
角パイプ
サイズ
1 アクション
□ 13 × t1.6mm
○
□ 25 × t2.3mm
○
D19
○
φ 42.7 × t3.6mm
×
□ 30 × t3.2mm
○
コンビ刃物(アーム)の交換手順
取り外しの手順
四角形の
回り止め
刃物ピン
1「切り替えグリップ」を切り替えて、
「コンビ刃物
(アーム)」を全幅の 50%程度まで開いてくださ
い。そこで停止し、必ず、
「切り替えグリップ」を
「N」
表示のニュートラル位置に切り替えてくださ
い。さらに安全のため、モーター部の「スイッチ
ロック」をロックしてください。
50%程度
最大開き
Uナット
(ゆるめる)
2
安全のため、必ず、バッテリーをモーターから引
き抜いてください。
3
ゴムカバーをめくり上げてください。
4
付属の「片口メガネスパナ」で、
「刃物ピン」のナッ
トをゆるめてはずしてください。このとき、反対
側には四角形の回り止めがほどこされているため、
その側からはナットをゆるめることはできません。
機体部分が円形に加工してある側のナットをゆる
めてください。
5
リンクピン
フリーになった、
「コンビ刃物(アーム)
」を両手
でさらに開いてください。
ご注意
手順1
「コンビ刃物(アーム)」は部分的に鋭利な加工
がほどこされた刃物になっています。手指を負傷
する恐れがあります。
コンビ刃物(アーム)
交換の際には、両手に皮革製手袋などをつけてく
ださい。
6
図のように、
「コンビ刃物(アーム)
」をさらに開
いた状態で、
「リンクピン」が見えてきますので、
これらを引き抜いてください。
7「コンビ刃物(アーム)
」をはずしてください。
リテーナー
手順2
注意:
「リテーナー」を紛失しないように注意くだ
さ い。
13
取り付けの手順
リンクピン
手順2
取り外した手順を逆にすることで「コンビ刃物
(アーム)
」を取り付けます(
「コンビ刃物(アーム)
」
は左右ともまったく同一の部品です)。このとき、
それぞれの「リテーナー」を忘れずに差し込んでく
ださい。
リテーナー
手順1
刃物ピン
警 告
すべての摺動部分には、必ず充分量のグリースを塗布
してください。グリースがない状態では、摺動部分の
焼き付きや磨耗の原因となります。
Uナット
14
油の補充方法
注油口(六角ボルトM10x15)
ご注意
補充オイルは、
純正油圧オイルか、新日本石
油㈱社製「スーパーハイランド#46」を推奨します。
油圧作動油(タービン油)の46番(粘度表示)とす
る市販品も可としますが、それ以外のオイルはパッキ
ン類を損傷することがあり、故障原因ともなりますの
で使用しないでください。
1. 機械本体を、モーター側を上にして垂直になるよ
うに立ててください。
「切り替えグリップ」を「開
き」へ切り替えてください。スイッチを断続的に
操作して、
「コンビ刃物(アーム)
」を最大に開い
て停止してください。このとき、スイッチ操作は
ゆっくりと断続的におこない、機体内部に「気泡
(エアー)
」を発生させないようにしてください。
注)オイルを補充する場合は「コンビ刃物(アー
ム)
」を必ず最大に開いてください。最大に開
ききらずにオイルを補充すると、機械の不具
合やシール部からの油漏れが発生します。
2. 機械本体を水平に寝かせ、安全の為にモーターか
らバッテリーを引き抜いてください。
3. 加圧された機械内部の圧力(内圧)を解除するた
めに、機械本体の「切り替えグリップ」を一旦「閉
じる(ピクトリアル表示大)
」側へ切り替え、その
後Nのニュートラルの位置にもどしてください。
4. 注油口の六角ボルト(M10 × 15)をゆるめて取
り外し、注油口いっぱいまでオイルを補充してく
ださい。このとき、オイルがモーター内部などへ
浸入しないように注意してください。
5 . 補充が完了したら、六角ボルトを注油口へ再び
しっかりと取り付けてください。
6. バッテリーを再びモーターへ挿入してください。
7. 再び機械本体を、モーター側を上にして垂直にな
るように立てて、
「切り替えグリップ」を「閉じ」
へ切り替えてください。スイッチを断続的に操作
して、
「コンビ刃物(アーム)
」をいっぱいまで閉
じてください。
8. 既述の1.から7.までの作業を2∼3回繰り返し、
4.の状態でオイルが追加補充できなくなるまでお
こなってください。
9 . 補充が完了したら、六角ボルトを注油口へ再び
しっかりと取り付けてください。
使用例
「つぶし」機能の活用について
つまみあげ・つぶし
コンビ刃物(アーム)
空間
事故車輌からの乗員の救出の際に、OCT-250 の
「コンビ刃物(アーム)」先端部分を閉じることで
(最大出力 4.5t)
、車体板金を「つまみあげ」たり
「つぶし」たりすれば、スプレッダーとして活用す
るために必要十分な開口部を作ることができます。
また、左図を一例として、前輪フェンダーを「つぶ
す」ことで全体が変形し、ドアヒンジ前方に大きな
空間が生じます。こうした活用により、ドア破壊の
ためのスプレッダー作業が容易になります。
15
R
「オプション」
(マキタ製12V用ML122および18V用ML183)※
※ バッテリーを差し込んで、一般作業の用途に使える持ち運
びに便利なコードレス蛍光灯です。お使いのバッテリーが
「メモリー効果」 により充電しにくくなった場合や、残量
表示と実際の使用感覚が明らかに不一致だと感じる場合な
どにのみ、訓練や出場でご使用後すぐ充電をせずに、この
蛍光灯にバッテリーを差し込んで点灯させておいてくださ
い。そのバッテリー内の残量によりますが、数時間点灯し
続けますので、照明器具として車庫・作業場で放置いただ
くなり、署内での一般作業などにお使いいただいても結構
です。自然に消灯しましたらバッテリーを取り外して、バ
ッテリー自体の温度が下がりましたら充電器にセットして
充電してください。この蛍光灯によって放電させることで、
バッテリーの過放電をさけて完全放電をおこない(メモリ
ー効果を消去し、残量表示も復旧し)、再び最適な満充電
ができるようになります。平時は、症状を感じた場合、ま
たは、2∼3ヶ月に一度ていどこの蛍光灯をお使いいただく
ことを推奨いたします。
● 12Vバッテリーには「残量表示」がついていますので、これを目安に、上記のように充電時に満充電しにくくな
った場合などには、12V用ML122放電蛍光灯をお勧めします。
● 18Vバッテリーの場合は「残量表示」機能がありませんので、特にバッテリーの持続時間=機械の作動時間が短
くなってしまった場合などには、18V用ML183放電蛍光灯をお勧めします。 注 意
いったん消灯後に、バッテリーを蛍光灯へ取り付けなおしてしまいますと、再び点灯しますが、この状態ではい
わゆる「過放電」してしまいます。いったん消灯後は、バッテリーを充電器で充電してください。こうした手順
により、「最適な放電∼最適な満充電」が得られます。
バッテリー放電用蛍光灯(12V用) ML122 定価: 3,500円 バッテリー放電用蛍光灯(18V用) ML183 定価: 4,200円 これらの蛍光灯は、上記の型番にて「充電式蛍光灯」として、最寄りの「マキタ販売店」にて
お求めいただくこともできます。
製造元
お問い合わせ、ご用命は下記の販売店へどうぞ
〒243-0417 神奈川県海老名市本郷2661
TEL. 046(238)1284 FAX. 046(238)4188
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IOJIN.8500700-B/0704