航空工場検査員国家試験問題集 - 一般社団法人 日本航空宇宙工業会

平成25年度
航空工場検査員国家試験問題集
(解 答 付)
平成26年4月
社団法人
日本航空宇宙工業会
平成25年度
航空工場検査員国家試験問題集
目
試験科目
番
次
試験科目名
号
法令の部
(01)
航空機製造事業法およびその附属法令
航空機の部
(02)
(03)
(04)
航空機の強度及び性能に関する理論
航空機の材料に関する事項
航空機の製造及び修理の方法に関する事項
原動機の部
(05)
(06)
(07)
航空機用原動機の強度、構造及び性能に関する理論
航空機用原動機の材料に関する事項
航空機用原動機の製造及び修理方法に関する事項
プロペラの部
(08)
(09)
(10)
航空機用プロペラの強度、構造及び性能に関する理論
航空機用プロペラの材料に関する事項
航空機用プロペラの製造及び修理の方法に関する事項
回転翼の部
(11)
(12)
(13)
回転翼の強度、構造及び性能に関する理論
回転翼の材料に関する事項
回転翼の製造及び修理の方法に関する事項
i
試験科目
番
試験科目名
号
降着装置の部
(14)
(15)
(16)
降着装置の強度、構造及び性能に関する理論
降着装置の材料に関する事項
降着装置の製造及び修理の方法に関する事項
発電機の部
(17)
(18)
(19)
発電機の強度、構造及び性能に関する理論
発電機の材料に関する事項
発電機の製造及び修理の方法に関する事項
空気調和装置用機器の部
(20)
(21)
(22)
空気調和装置用機器の強度、構造及び性能に関する理論
空気調和装置用機器の材料に関する事項
空気調和装置用機器の製造及び修理の方法に関する事項
飛行指示制御装置の部
(23)
(24)
(25)
飛行指示制御装置の強度、構造及び性能に関する理論
飛行指示制御装置の材料に関する事項
飛行指示制御装置の製造及び修理方法
統合表示装置の部
(26)
(27)
(28)
統合表示装置の強度、構造及び性能に関する理論
統合表示装置の材料に関する事項
統合表示装置の製造及び修理の方法に関する事項
航法用電子計算機の部
(29)
(30)
(31)
航法用電子計算機の強度、構造及び性能に関する理論
航法用電子計算機の材料に関する事項
航法用電子計算機の製造及び修理の方法に関する事項
ii
試験科目
番
試験科目名
号
ジャイロの部
(32)
(33)
(34)
レーザージャイロ装置の強度、構造及び性能に関する理論
レーザージャイロ装置の材料に関する事項
レーザージャイロ装置の製造及び修理の方法に関する事項
回転翼航空機用トランスミッションの部
(35)
(36)
(37)
回転翼航空機用トランスミッションの強度、構造及び性能に関する理論
回転翼航空機用トランスミッションの材料に関する事項
回転翼航空機用トランスミッションの製造及び修理の方法に関する事項
ガスタービン発動機制御装置の部
(38)
(39)
(40)
ガスタービン発動機制御装置の強度、構造及び性能に関する理論
ガスタービン発動機制御装置の材料に関する事項
ガスタービン発動機制御装置の製造及び修理の方法に関する事項
iii
法令の部
試験科目番号
問
題
数
01
試験科目 航空機製造事業法及びその附属法令
8問
試験時間
60分
(1/4)
注)この試験問題で用いられる用語は、航空機製造事業法及びその附属法令に規定する
ところによる。
問1
航空機用機器に関する次の記述について、航空機製造事業法及びその附属法令に
照 ら し て 、 正 し い も の に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)航空機の主要な部分である主翼は、航空機用機器である。
(2)航空機用の座席は、航空機用機器である。
(3)ピストン発動機のうち航空機用機器に当たるのは、海面上における公称馬力が五
百馬力以上のものだけである。
(4)ピストン発動機のうち航空機用機器に当たるのは、海面上における公称馬力が千
馬力以上のものだけである。
(5)非金属製の航空機用プロペラは、航空機用機器である。
(6)脚支柱のうち航空機用機器に当たるのは、油圧式のものである着陸緩衝装置を有
するものだけである。
問2
次の(1)~(9)の場面で求められる行為等について、航空機製造事業法及び
その附属法令に照らして、最も適切なものをA~Hの中から選びなさい。なお、同
じ選択肢を何回選んでもよい。
(1)許可事業者が当該許可に係る事業の全部を譲り渡す場合
(2)許可事業者が法人である場合に、その代表者を変更するとき
(3)許可事業者がその事業を廃止するとき
(4)許可事業者がその住所を変更するとき
(5)許可事業者がその事業に係る事業所又は工場を移転するとき
(6)届出事業者が特定機器以外の航空機用機器の製造又は修理を行うための設備を事
業の届出後、新たに設置する場合
(7)届出事業者が特定機器の修理をする場合
(8)届出事業者がその住所を変更するとき
(9)届出事業者がその事業に係る事業所又は工場を移転するとき
<選択肢>
A 予め届け出る必要がある
B 事後、遅滞なく届け出る必要がある
C 事後、速やかに届け出る必要がある
D 許可を受ける必要がある
E 認可を受ける必要がある
F 航空機製造事業法上は何もする必要がない
G 承認を受ける必要がある
H 確認を受ける必要がある
試験科目番号
01
(2/4)
問3
航空機用機器に関する次の記述について、正しいものには○印を、間違っている
も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)航空機用機器が認可を受けた製造方法ごとに、経済産業省令で定める生産技術上
の基準に適合することについて航空検査技術者に製造証明をさせなければなら
ないのは、許可事業者のみである。
(2)届出事業者は航空機用機器が認可を受けた製造方法で製造されているかについて、
航空検査技術者に製造確認をさせる必要がある。
(3)航空機用機器の納品に当たり、製造証明書は事前に相手方に渡しておく必要があ
る。
(4)特定機器以外の航空機用機器であっても、製造証明書は必要である。
(5)試験的に製造した航空機用機器であっても、製造証明をしなければならない。
問4
次の文書について、航空機製造事業法及びその附属法令に照らして、空欄に埋め
るべき文言をA~Jの中から選んで、文章を完成させなさい。なお、同じ選択肢を
何回選んでもよい。
航 空 機( 経 済 産 業 省 令 で 定 め る 滑 空 機 を 除 く )及 び( ① )の 製 造 又 は 修 理 に お い
て 、 航 空 機 製 造 事 業 法 施 行 規 則 で 定 め る ( ② ) を 使 用 す る 場 合 に は 、( ③ ) の 申 請
時 点 に お い て 、ど の よ う な( ④ )を 使 用 し て 製 造 又 は 修 理 す る か を 申 請 書 に 記 載 す
る 必 要 が あ る 。 許 可 事 業 者 は 、( ⑤ ) の 段 階 に お い て は 、 将 来 ( ⑥ ) に 該 当 し う る
設 備 を 新 た に 使 用 し て い た と し て も 、 そ の 時 点 に お い て は 、( ⑦ ) の 新 設 の ( ⑧ )
は 必 要 な い も の の 、 量 産 段 階 に な っ て 、( ⑨ ) を 取 得 し て 、 製 造 を す る 場 合 で 、 引
き 続 き 当 該 設 備 を 使 用 す る 場 合 に は 、( ⑩ ) の 新 設 の ( ⑪ ) が 必 要 と な る 。
A
特定機器
B
特別機器
C
届出設備
D
特定設備
E
事業許可
F
製造方法の認可
G
研究開発
H
許可
I
届出
J
承認
試験科目番号
01
(3/4)
問5
航空機及び航空機用機器の修理事業について、航空機製造事業法及びその附属法
令に照らして、次の文章の空欄に埋めるべき文言をA~Sの中から選んで、文章を
完成させなさい。
航 空 機(( ① )メ ー ト ル 毎 秒 毎 秒 を 超 え る 急 旋 回 、宙 返 り 及 び 失 速 回 転 を 行 う に 適
す る 強 度 を 有 す る 滑 空 機 以 外 の 滑 空 機 を 除 く 。) 又 は 特 定 機 器 の 修 理 を 行 お う と す
る者は、航空機製造事業法施行規則で定める航空機又は特定機器の修理の事業の区
分に従い、工場毎に経済産業大臣の(②)を受けなければならない。航空機の修理
の事業区分については、プロペラ飛行機、ターボ・ジェット飛行機(無人飛行機を
除 く )、( ③ ) 飛 行 機 ( 無 人 飛 行 機 を 除 く ) 及 び 回 転 翼 航 空 機 ( 無 人 回 転 翼 航 空 機 を
除 く )に つ い て は( ④ )毎 に 分 か れ て お り 、そ の ほ か の 区 分 と し て 、滑 空 機 、
( ⑤ )、
無人飛行機、無人回転翼航空機に分かれている。航空機用原動機の修理の事業の区
分 に つ い て は 、( ⑥ ) 発 動 機 に つ い て は 海 上 面 に お け る 公 称 馬 力 ( ⑦ ) 以 上 と 未 満
で区分し、他に(⑧)発動機とターボ・シャフト発動機及び(⑨)発動機とに区分
されている。
問6
A
許可
B
認可
C
ターボ・ジェット
E
ターボ・プロップ
F
ディーゼル
G
ピストン
I
千馬力
K
積載重量
L
貨物等を除いた重量
M
30.3
R
飛行艇
J
総重量
N
S
32.3
O
34.3
D
P
ターボ・シャフト
承認
H
Q
五百馬力
確認
飛行船
航空機製造事業法における航空機用機器に関する次の記述について、正しいもの
に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)特定機器とは、航空機用機器のうち航空機用原動機、航空機用プロペラ、回転翼
のみをいう。
(2)特定機器とは、航空機用機器のうち航空機用原動機、航空機用プロペラ、回転翼
を除いた機器のことをいう。
(3)特定機器とは、航空機を製造するための機器をいう。
(4)特定機器とは、航空機用機器を製造するための機器をいう。
(5)特定機器を用いて製造する場合には、届出が必要である。
(6)特定機器を製造する場合には、届出が必要である。
(7)特定機器の事業の区分の変更には、許可が必要である。
(8)特定機器の改造には、許可が必要である。
(9)航空機用機器のうちマップディスプレイ装置に接続される航法用電子計算機の製
造又は修理には、許可が必要である。
試験科目番号
01
(4/4)
問7
航空機用機器に係る業務に関する次の文章について、空欄に埋めるべき文言をA
~Tの中から選択し、文章を完成させなさい。
特定機器以外の航空機用機器の(①)に係る(②)は、経済産業大臣の(③)を
受けた(①)の方法によるのでなければ、航空機用機器の(①)をしてはならない。
た だ し 、 継 続 的 な ( ① ) を 目 的 と し な い 場 合 そ の 他 ( ④ )、 航 空 計 器 又 は レ ー ダ ー の
(①)の場合はこの限りでない。
問8
A
製造
B
修理
C
許可事業者
F
許可
G
認可
H
承認
L
航空交通管制用自動応答機
O
空気調和装置用機器
R
回転翼航空機用トランスミッション
T
確認
P
I
M
D
認可事業者
回転翼
J
E
脚支柱
届出事業者
K
車輪
発電機
N
飛行安定装置
航法用電子機器
Q
レーザージャイロ装置
S
ガスタービン発動機制御装置
次の行為のうち、航空機製造事業法の定める罰則の適用があるものを2つ選びな
さい。
( 1 )認 可 を 受 け た 製 造 方 法 、修 理 方 法 に よ ら ず に 、航 空 機 用 機 器 の 製 造 、修 理 を 行 い 、
その後、自ら製造方法、修理方法の変更手続を行わなかった場合
(2)製造方法の認可を受けずに、航空機の製造を行った場合
(3)特定機器の修理をするに当たり、届出をせずに行った場合
(4)製造証明書を添付せずに航空機を他人に引き渡した場合
(5)航空機の修理に行う際に修理の方法について、認可を受けずに修理を行った場合
(6)特定設備を新増設する際に届出をしなかった場合
(7)許可を受けていない特定設備を使用して特定機器の修理を行った場合
(8)事業許可を受けずに、特定機器以外の航空機用機器の製造を行った場合
(9)事業の届出をせずに、普通滑空機について、製造又は修理を行った場合
航空機の部
試験科目番号
数
02
試験科目 航空機の強度及び性能に関する理論
5問
試験時間 45分
問
題
(1 / 4 )
問1
翼 の 平 面 形 に 関 し て 、 以 下 に 示 す 模 式 図 を 参 照 し 、( 1 ) ~ ( 4 ) の 設
問に答えなさい。
た だ し 、 翼 根 翼 弦 長 Cr: 4m,翼 端 翼 弦 長 Ct: 2m,ス パ ン 長 b: 18m と す る 。
(1)テーパー比はいくらか。以下のA~Eの中から選びなさい。
A :0.1, B :0.2, C :0.3, D :0.4, E :0.5
(2)翼面積は何㎡か。以下のA~Eの中から選びなさい。
A :18, B :36, C :54, D :72, E :108
(3)アスペクト比はいくらか。以下のA~Eの中から選びなさい。
A :3, B :4.5, C :6, D :9, E :18
( 4 )平 均 空 力 翼 弦 の 長 さ は 何 m か 。最 も 近 い も の を 以 下 の A 〜 E の 中 か ら 選
びなさい。
A :2.8, B :2.9, C :3.0, D :3.1, E :3.2
試験科目番号
問2
02
(2/4)
次の(1)~(5)の中で、正しいものには○印を、間違っているもの
に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1)地面効果を受けると揚抗比は通常大きくなる。
( 2 )最 大 揚 力 係 数 が 同 じ で あ れ ば 、翼 面 荷 重 が 大 き い 飛 行 機 は 、小 さ い 飛 行
機に比べ失速速度が低い。
(3)海面上では、等価対気速度と真対気速度は一致する。
( 4 )流 れ が 層 流 か ら 乱 流 に 移 り 変 わ る と き の レ イ ノ ル ズ 数 を 臨 界 レ イ ノ ル ズ
数という。
(5)後退翼は臨界マッハ数を上げる効果がある。
問3
下 図 に 示 す よ う に 、2 つ の 部 材 A と 部 材 B で 組 ん で い る ト ラ ス 構 造 に 下 向
き に 1,000N の 大 き さ の 荷 重 P が か か っ て い る 。 次 の 設 問 ( 1 ) ~ ( 3 ) に
ついて、選択肢の中から正解に最も近い数値を選びなさい。
(1)部材Aにかかる荷重は何Nか。
ア:0
イ : 500
ウ : 1,000
エ : 1,500
オ : 2,000
(2)部材Bにかかる荷重は何Nか。
ア:0
イ : 500
ウ : 1,000
エ : 1,500
オ : 2,000
( 3 ) 部 材 A の 断 面 積 を 10 ㎟ 、 ヤ ン グ 率 を 70,000MPa と す る と 、 部 材 A の
ひずみはいくらか。正解に最も近いものを選びなさい。
ア : 0.001
イ : 0.002
ウ : 0.003
エ : 0.004
オ : 0.005
試験科目番号
問4
02
(3/4)
次 の 文 章 の( ア )~( オ )に 当 て は ま る 語 句 を A ~ M の 中 か ら 選 び な さ
い。
運 動 荷 重 の 大 き さ は 、通 常 、機 軸 に 垂 直 な 方 向 に 働 く 力 を 機 体 重 量 で 割 っ た 値
を 用 い て 表 し 、こ の 値 の こ と を( ア )と い う 。こ の( ア )を 縦 軸 に 、横 軸 に 等 価
対 気 速 度 を と っ て 、運 用 中 に 許 容 す る( イ )飛 行 状 態 の 範 囲 を 示 し た 図 を 運 動 包
囲 線 図 と 呼 び 、模 式 的 に 表 す と 下 図 の 如 く な る 。図 中 の n m a x で 表 さ れ る 値 は (
、ウ)
と い い 、 機 体 の 耐 空 類 別 に よ り 概 ね 決 ま っ て い る 。 ま た 、 図 中 の Vs は こ の 飛 行
機 が ( エ ) 飛 行 で き る 最 小 速 度 に な る 。 ま た 、 Vd は 設 計 ( オ ) 速 度 と 呼 ば れ る
速度である。
A:荷重倍数
D:旋回
I:降下
M:過渡
B:制限荷重倍数
F:水平
J:急降下
C:終極荷重
G:上昇
K:対称
D:制限荷重
H:急上昇
L:非対称
試験科目番号
問5
02
(4/4)
下 図 に 示 す よ う に 、L 字 型 の 梁 が 壁 面 に 固 定 さ れ て い る 。A 点 か ら B 点
ま で は 水 平 、左 向 き に 等 分 布 荷 重 w が 、C 点 に は 鉛 直 下 方 に 集 中 荷 重 P が
か か っ て い る 。w ×L = P の と き 、次 の( 1 )~( 3 )に つ い て 、正 解 に
最も近い選択肢を選びなさい。なお、梁の自重は無視しうるものとする。
等分布荷重w
A点
L
集中荷重P
C点
B点
L
(1)A点におけるせん断力はPの何倍か。
ア:0
イ:1/4
ウ:1/2
エ:1
オ:3/2
(2)A点における曲げモーメントは、B点の曲げモーメントの何倍か。
ア:0
イ:1/4
ウ:1/2
エ:1
オ:3/2
( 3 )C 点 に お け る 集 中 荷 重 を 2 倍 の 2 P に し た 場 合 、C 点 の 縦 方 向 の 変 位 は 何
倍になるか。
ア:1.1
イ:1.3
ウ:1.5
エ:1.7
オ:1.9
試験科目番号
問
題
数
03
試験科目
航空機の材料に関する事項
5問
試験時間
45分
(1 / 3 )
問1 航空機に用いられている代表的な材料について述べた下記の記述につい
て 、 該 当 す る 材 料 を Ⅰ 群 (( A ) ~ ( E ))、 お よ び Ⅱ 群 (( ア ) ~ ( ク )) の
中からそれぞれひとつずつ選びなさい。
( 1 )軽 量 、高 強 度 か つ 耐 食 性 に 優 れ る 金 属 材 料 で あ る が 、素 材 が 高 価 で あ
り加工性が悪い。
( 2 )軽 量 、高 強 度 か つ 加 工 性 に 優 れ る が 、耐 食 性 を 確 保 す る た め ア ノ ダ イ
ズやアロジン等の表面処理が必要である。
( 3 )高 強 度 、耐 食 性 に 優 れ る が 、比 重 が 大 き く 、種 類 に よ っ て は 粒 内( 粒
界)腐食が発生する可能性がある。
( 4 )比 重 が 大 き い が 、強 度 、耐 食 性 に 優 れ て お り 、脚 等 の 大 き な 荷 重 が か
かる部位に使用されている。
( 5 )軽 量 、高 強 度 か つ 耐 食 性 に 優 れ る が 、高 温 多 湿 環 境 下 で 強 度 が 著 し く
低下する。
〔Ⅰ群〕
(A)アルミ合金 (B)CFRP
(E)チタン合金
(C)高張力鋼
〔Ⅱ群〕
( ア ) Inconel600 ( イ ) Ti-6Al-4V ( ウ ) SUS304
( オ ) 4340M
( カ ) AZ31B
( キ ) FM300M
( D ) ステンレス合 金
( エ ) T800/3900
( ク ) 2024-T351
問2 航空機に用いられている材料の試験方法について述べた下記の記述につ
い て 、空 欄( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま る 適 切 な 語 句 を( A )~( L )の 中 か
ら選びなさい。
材料の引張試験において、その応力-歪線図の初期における傾きは(①)
と呼ばれ、初期の傾きから外れ歪だけが急激に増加し始めた時点の応力を
( ② )と い う 。ア ル ミ 合 金 の よ う に( ② )が 明 確 で は な い 材 料 に つ い て は 初
期 の 応 力 - 歪 線 図 か ら( ③ )% の オ フ セ ッ ト 歪 を 生 じ た 応 力 を( ② )と し て
い る 。荷 重 を さ ら に 増 加 さ せ る と 材 料 は 塑 性 変 形 を し 、荷 重 を 除 荷 し て も 永
久 歪 が 残 っ て し ま う 。こ の 永 久 歪 を( ④ )歪 と い う 。ま た 、荷 重 負 荷 方 向 に
直角な方向の歪と荷重負荷方向の歪の比の絶対値を(⑤)という。
<語句>
(A)比例限度
(B)せん断歪
(E)ポアソン比 (F)ヤング率
(I)2
(J)5
(C)加工
( G ) 0.2
(K)延性
(D)降伏点
( H ) 0.05
(L)残留
試験科目番号
03
(2 / 3 )
問3 金属材料について述べた下記の記述について、空欄(①)~(⑤)に当て
はまる適切な語句を(A)~(K)の中から選びなさい。
航 空 機 で は 、鋼 、ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 、チ タ ン 合 金 、マ グ ネ シ ム 合 金 等 使 用
されているが、アルミニウム合金、チタン合金、鋼の順に強度が強くなる。
一 方 、比 重 は 鋼 に 対 し て ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 は 約( ① )、チ タ ン 合 金 は 約( ② )、
マグネシウム合金は約(③)である。
航 空 機 で 広 く 使 用 さ れ て い る ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 は 、添 加 元 素 に よ っ て 強 度 を
向 上 さ せ る こ と が で き る 。 7075 合 金 は 、 2024 合 金 よ り も ( ④ ) を 少 な く し
て(⑤)を加えた合金で強度を向上させている。
<語句>
(A)10%
(E)60%
(I)クロム
(B)20%
(C)35%
(D)45%
(F)75%
(G)炭素 (H)亜鉛
(J)銅
(K)シリコン
問 4 複 合 材 料 に つ い て 、次 の 記 述 の う ち 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も
の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )航 空 機 構 造 用 の F R P( 繊 維 強 化 プ ラ ス チ ッ ク )を 構 成 す る マ ト リ ッ ク ス
樹脂には、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等があるが、
一般的に耐熱性がより優れているのはポリイミド樹脂である。
( 2 )F R P 製 レ ド ー ム に は 電 波 透 過 性 が 要 求 さ れ る た め 、電 気 伝 導 性 が 高 い 繊
維を使用する。
( 3 )F R P 積 層 板 の 引 張 強 度 と 圧 縮 強 度 に つ い て 、常 温 常 湿 環 境( R T D )と
高 温 多 湿 環 境( H T W )に お け る 強 度 低 下 の 差 が 大 き い の は 、圧 縮 強 度 で あ
る。
( 4 )エ ポ キ シ 樹 脂 等 の 熱 硬 化 性 樹 脂 プ リ プ レ グ を 吸 湿 さ せ た 場 合 、吸 湿 さ せ な
いプリプレグに比べて硬化後のガラス転移点は上昇する。
( 5 )P E E K( ポ リ エ ー テ ル エ ー テ ル ケ ト ン )樹 脂 、P P S( ポ リ フ ェ ニ レ ン
サ ル フ ァ イ ド )樹 脂 等 の 熱 可 塑 性 樹 脂 を 用 い た F R P 部 品 同 士 は 、溶 接( 融
着)による接合が可能な場合がある。
試験科目番号
03
(3 / 3 )
問5 非金属材料に関する下記の記述について、空欄(①)~(⑤)に当てはま
る適切な語句を(A)~(N)の中から選びなさい。
( 1 )( ① ) ゴ ム は 耐 寒 性 、 耐 候 性 に 優 れ 、 熱 に 安 定 で あ る た め 、 ウ イ ン ド ・ シ
ール、ドア・シール、空調系統、耐熱箇所のシールなどに広く用いられる。
( 2 )塗 料 に は プ ラ イ マ( 下 塗 り )と ト ッ プ コ ー ト( 上 塗 り )が あ り 、機 体 外 表
面の上塗り塗装では主に(②)樹脂塗料が用いられる。
( 3 )イ ン テ グ ラ ル 燃 料 タ ン ク の 漏 洩 防 止 、与 圧 室 の 気 密 性 保 持 等 に は 、主 に( ③ )
系シーラントが用いられる。
( 4 )( ④ ) ゴ ム は 、 耐 熱 性 、 耐 摩 耗 性 等 が 良 い た め 、 タ イ ヤ の 母 材 に 使 用 さ れ
ている。
( 5 )主 に 構 造 接 着 剤 と し て 使 用 さ れ る( ⑤ )系 フ ィ ル ム 接 着 剤 は 、通 常 温 度 管
理された冷凍庫にて保管される。
<語句>
(A)ナイロン
(B)ポリエステル
(D)スチレン・ブタジエン(E)クロロプレン
(G)フッ素
(H)シリコーン
(J)チオコール
(K)エポキシ
(M)塩化ビニル
(N)メラミン
(C)ポリウレタン
(F)ニトリル
(I)アクリル
(L)ブチル
試験科目番号
問
題
数
04
試験科目
10問
試験時間
航空機の製造及び修理の方法に関する
事項
60分
(1 / 5 )
問 1 電 気 配 線 作 業 な ど に つ い て 、下 記 の 記 述 の う ち 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤
っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )電 線 の ス プ ラ イ ス 部 は 、強 度 を 保 つ た め に ク ラ ン プ の 下 で 保 持 を し な け れ
ばならない。
( 2 )配 線 取 付 け は 、機 体 の 整 備 を 行 う 上 で 、配 線 、機 器 を 仮 に ず ら す こ と が で
きる。
( 3 )電 線 の 最 小 曲 げ 半 径 は 、機 内 エ リ ア の 有 効 活 用 の 点 か ら も 、電 線 外 径 の 1
0倍以下でルーティングしたほうがよい。
( 4 )識 別 が マ ー キ ン グ で き な い ワ イ ヤ は 、印 字 さ れ た マ ー カ ー に よ っ て 、各 端
末から12インチ以内またはファーストクランプまでの間のどちらか少
ないほうに付け、識別間隔は3フィート以内とする。
( 5 )シ ョ ッ ク マ ウ ン ト や 防 振 マ ウ ン ト に 取 り 付 け ら れ た 機 器 が 自 由 に 動 く よ う
に、配線取付けを行う。
問2 環境問題に関する下記の記述について、空欄(①)~(⑤)に当てはまる
適切な語句を(A)~(N)の中から選びなさい。
( 1 )近 年 、機 体 構 造 の( ① )化 に よ る 燃 費 向 上 、ひ い て は 地 球 温 暖 化 対 策 と し
て 運 航 時 の ( ② ) 排 出 量 の 削 減 を 図 る た め 、( ③ ) が 多 用 さ れ て い る 。
( 2 )航 空 機 部 品 に 適 用 さ れ る 表 面 処 理 の 化 学 薬 剤 に は( ④ )等 の 有 害 化 学 物 質
が 含 ま れ る た め 、有 害 化 学 物 質 を 削 減 し た 代 替 プ ロ セ ス が 実 用 化 さ れ 始 め
ている。
( 3 ) 航 空 機 塗 料 で は 光 化 学 ス モ ッ グ 等 の 大 気 汚 染 を 防 止 す る た め に 、( ⑤ ) の
含有量を削減した塗料が使用されている。
<語句>
(A)チタン
(D)プラスチック
(G)複合材料
(J)放射性物質
(M)軽量
(B)二酸化炭素
(E)窒素酸化物
(H)効率
(K)6価クロム
(N)無鉛
(C)フロン
(F)揮発性有機化合物
(I)オゾン層破壊物質
(L)水銀
試験科目番号
04
(2 / 5 )
問3 金属材料の成形作業について、下記の記述のうち正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )焼 鈍 状 態 の オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 を 成 形 後 、成 形 部 の 割 れ を 検 査
する場合、磁粉探傷検査を実施する。
( 2 )溶 体 化 処 理 状 態 で 成 形 す る ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 に お い て 、熱 処 理 直 後 に 成 形
ができないときは、冷凍庫で保管しなければならない。
( 3 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 結 晶 粒 が 大 き い ほ ど 成 形 部 の 割 れ や 肌 荒 れ が 発 生 し に
くい。
( 4 )チ タ ン 及 び チ タ ン 合 金 は 強 度 が 高 い た め 、室 温 で の 成 形 は 禁 止 さ れ て い る 。
( 5 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 押 出 形 材 は 、剛 性 が 高 く 成 形 が 困 難 な た め 、他 の 部 品
との干渉等がある場合、機械加工しなければならない。
問4
金 属 材 料 の 熱 処 理 に つ い て 述 べ た 下 記 の 記 述 に つ い て 、空 欄( ① )~( ⑤ )
に当てはまる適切な語句を(A)~(M)の中から選びなさい。
ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 は 熱 処 理 に よ っ て 、強 度 や 耐 食 性 を 向 上 さ せ る こ と が で
き る 。 2024 合 金 で は 溶 体 化 処 理 後 、( ① ) に よ っ て 強 度 が 向 上 し た も の を T
4 調 質 と い い 、そ れ を( ② )す る こ と に よ っ て T 6 調 質 と す る と( ③ )も 向
上 す る 。ま た 、7075 合 金 で は 耐 食 性 を 向 上 さ せ た 熱 処 理 調 質 は( ④ )で あ り 、
溶 体 化 処 理 後 安 定 化 処 理 を し た も の で あ る 。ま た 、T ×51( 例 え ば T651)調
質は熱処理後の応力除去を目的として(⑤)したものである。
(A)焼きなまし
(D)焼入れ
(G)成形性
(J)T3
(M)T8
(B)人工時効
(E)靭性
(H)引張冷間加工
(K)T6
(C)自然時効
(F)高温強度
(I)圧縮冷間加工
(L)T7
試験科目番号
04
(3 / 5 )
問5 下記A群の溶接欠陥、溶接現象について、それに該当する説明をB群から
選びなさい。
[A群]
(1)アンダカット
(2)オーバラップ
(3)融合不良
(4)低温割れ
(5)散り
[B群]
(A)溶接後、溶接部の温度が常温付近に低下してから発生する割れ。
(B)溶接部の凝固温度範囲又はその直下の温度で発生する割れ。
(C)設計溶込みに比べ実溶込みが不足していること。
(D)溶着金属が止端で母材に融合しないで重なった部分。
(E)溶接境界面が互いに十分に溶け合っていないこと。
( F ) 重 ね 抵 抗 溶 接 に お い て 、母 材 が 局 部 的 に 過 熱 さ れ て 溶 融 飛 散 す る こ と 。
(G)母材又は既溶接の上に溶接して生じた止端の溝
(H)フィラーメタルの不足によって溶接表面に生じる溝
(I)アーク溶接、ガス溶接、ろう接などにおいて、溶接中に飛散し、付着
した金属粒
問 6 複 合 材 料 の 製 造 工 程 に つ い て 述 べ た 下 記 の 文 に つ い て 、空 欄( ① )~( ⑤ )
に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を( A )~( O )の 中 か ら 選 び 、記 号 で 答 え な
さい。
( 1 )一 般 的 に 、複 合 材 料 部 品 を 積 層 す る 作 業 室 は 、温 度 、( ① )、予 圧 、塵 埃 に
つ い て 管 理 さ れ る 。 予 圧 を 管 理 す る 目 的 は 、( ② ) を 防 ぐ 為 で あ る 。
( 2 )複 合 材 料 部 品 を 積 層・硬 化 す る た め の 治 具 表 面 に は 、硬 化 後 の 部 品 を 脱 型
す る た め 、( ③ ) を 塗 布 す る 等 の 処 理 が 必 要 で あ る 。
(3)プリプレグのスプライス方法の中で、最も荷重伝達の効率が良い方法は
(④)スプライスである。
( 4 )面 板 と ハ ニ カ ム コ ア か ら な る サ ン ド イ ッ チ 構 造 部 品 を 硬 化 す る 場 合 、コ ア
ク ラ ッ シ ュ( ハ ニ カ ム コ ア の 変 形 や ず れ )を 防 止 す る た め に 硬 化 時 の 圧 力 を
(⑤)場合がある。
<語句>
(A)風量
(D)塵埃の流入
(G)離型剤
(J)バット
(M)高くする
(B)彩度
(C)湿度
(E)プリプレグの吸湿 (F)プリプレグの硬化
(H)潤滑剤
(I)光沢剤
(K)ラップ
(L)ペギング
(N)脈動させる
(O)低くする
試験科目番号
04
(4 / 5 )
問7 非破壊検査法について、次の記述のうち正しいものには○印を、誤ってい
る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)目視検査やタッピング(打音)検査も非破壊検査法に含まれる。
( 2 )軽 金 属 の 表 面 割 れ の 検 査 に は 浸 透 探 傷 検 査 が 、鋼 材 の 表 面 割 れ の 検 査 に は
磁粉探傷検査が適している。
( 3 )鍛 造 品 や 複 合 材 料 部 品 の 内 部 欠 陥 の 検 査 に は 超 音 波 探 傷 検 査 が 適 し て い る 。
( 4 )軽 金 属 の 穴 周 囲 の 亀 裂 や 熱 処 理 異 常 の 検 査 に は 渦 流 探 傷 検 査 が 適 し て い る 。
( 5 )溶 接 ビ ー ド 部 の ブ ロ ー ホ ー ル や 複 合 材 料 ハ ニ カ ム サ ン ド イ ッ チ 部 品 の 内 部
に浸入した水の検査には放射線透過検査が適している。
問 8 下 記 A 群 で 示 す 損 傷 / 欠 陥 状 況 を 表 す 説 明 文 に つ い て 、最 も 適 し た 用 語 を
B群の中から選びなさい。
<A群>
(1 )
(2 )
(3 )
(4 )
(5 )
表面についた鋭いひっかき傷
表面にできた滑らかな凹み
高速流体等により表面が徐々に削られる損傷
複合材料部品の強化繊維が剥き出しになっている欠陥
複合材料部品の端部や穴部の層間が剥離する欠陥
<B群>
(A)デラミネーション(B)フレッティング
(D)スクラッチ
(E)クラック
(G)ベント
(H)レジンスターブ
(J)エロージョン
(C)デント
(F)ツイスト
(I)レジンリッチ
試験科目番号
問9
04
(5 / 5 )
構 造 組 立 に つ い て 、次 の 記 述 の う ち 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も
の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )シ ー リ ン グ コ ン パ ウ ン ド は 、同 じ 商 品 名 で も タ イ プ 、ク ラ ス 、ダ ッ シ ュ ナ
ン バ ー に よ っ て 使 用 可 能 時 間 や 硬 化 時 間 が 異 な る の で 、十 分 確 認 し て 使 用 し
なければならない。
(2)リベット締結する際、フィンガープッシュで解消しない部品間の隙間は、
工具により締付けた状態でリベットをかしめなければならない
( 3 ) MS20426AD-6-5 リ ベ ッ ト は 、 径 3/16in で 長 さ 5/16in で あ る 。
( 4 ) CFRP 部 品 を ド リ ル す る 場 合 は 一 般 に 高 速 回 転 で 作 業 を 行 う が 、 CFRP と チ
タ ン 合 金 に 通 し ド リ ル を 行 う 場 合 、一 般 に チ タ ン 合 金 の 発 熱 を 抑 え る た め 遅
い回転数で作業しなければならない。
( 5 ) CFRP 部 品 を フ ァ ス ナ ー 締 結 す る た め の 孔 の 周 囲 に は 剥 離 等 の 欠 陥 は 一 切
あってはならない。
問10
表 面 処 理 に つ い て 、次 の 記 述 の う ち 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る
も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1 ) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 防 食 処 理 の 一 つ と し て 、と く に 耐 摩 耗 性 が 要 求 さ れ る
部分に硬質皮膜を適用する「ハードアノダイズ」がある。
(2 ) 一 般 的 に ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 を 陽 極 酸 化 皮 膜 処 理 し た 皮 膜 そ の も の は 、電 気
的には導電性である。
(3 ) 高 張 力 鋼 部 品 の め っ き は 水 素 脆 性 の 問 題 が あ る た め 、チ タ ン カ ド ミ ウ ム め
っきを行う。
(4 ) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 陽 極 酸 化 皮 膜 処 理 は 、部 品 表 面 に ク ロ ム 酸 塩 の 化 成 皮
膜をつくる処理である。
(5 ) ス テ ン レ ス 鋼 の 表 面 処 理 と し て 、 不 動 態 化 処 理 が 適 用 さ れ る 。
原動機の部
試験科目番号
問
問1
題
数
航空機用原動機の強度、構造及び性能
に関する理論
05
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 4 )
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 性 能 に 関 す る 以 下 の 記 述 の 空 欄 の( ① )~( ⑩ )に
最も適した語句を選んで記号で答えなさい。
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 理 想 的 な サ イ ク ル で あ る( ① )サ イ ク ル で は 、熱 効 率
は ( ② ) の み に よ っ て 決 ま る 。( ③ ) あ た り の 出 力 で あ る 比 出 力 は サ イ ク ル
最 高 温 度 が( ④ )ほ ど 大 き く 、ま た 、サ イ ク ル 最 高 温 度 が 一 定 の と き 、比 出
力 を 最 大 に す る 最 適 な( ② )が 存 在 す る 。サ イ ク ル 最 高 温 度 は( ⑤ )温 度 で
ある。
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 効 率 は 、熱 効 率 だ け で は 評 価 で き な い 。エ ン ジ ン の パ
ワ ー の 一 部 は 排 気 ジ ェ ッ ト の( ⑥ )と し て 捨 て ら れ る 。発 生 パ ワ ー に 対 す る
推進パワーの比を(⑦)と呼び、熱効率と(⑦)の積が(⑧)を与える。
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 正 味 推 力 は 、近 似 的 に ジ ェ ッ ト 排 気 速 度 の 運 動 量 か ら
エ ン ジ ン に 流 入 す る 空 気 の 運 動 量 を 引 い た 量 で 与 え ら れ る 。 前 者 を ( ⑨ )、
後者を(⑩)と呼ぶ。
ア.ランキン イ.オットー
ウ.ブレイトン
エ.エリクソン
オ.推重比
カ.圧力比
キ.温度比
ク.単位密度
ケ.単位時間 コ.単位燃料流量 サ.単位空気流量 シ.単位圧力
ス.高い
セ.低い
ソ.圧縮機入口
タ.圧縮機出口
チ.タービン入口
ツ.タービン出口 テ.運動エネルギー
ト.位置エネルギー ナ.熱エネルギー ニ.全効率 ヌ.断熱効率
ネ.ポリトロープ効率 ノ.推進効率
ハ.比推力 ヒ.総推力
フ.単位推力
ヘ.ラム抗力
ホ.空気力
試験科目番号
05
(2/4)
問2
以 下 の 記 述 に お い て( ① )~( ⑤ )に 最 も 適 す る 数 値 を 選 ん で 記 号 で 答
え な さ い 。 な お 、 簡 単 の た め 定 圧 比 熱 は 一 定 と し 、 Cp=1000 J/kg・K を 用
いよ。
( 1 ) 入 口 温 度 1200K、 出 口 温 度 700K、 質 量 流 量 40kg/s の 損 失 の 無 い 理 想
的 な タ ー ビ ン の 出 力 は 約 ( ① ) kW で あ る 。 ま た 、 こ の タ ー ビ ン の 断 熱
効 率 が 90%の と き 、 出 力 は 約 ( ② ) kW と な る 。
( 2 ) 入 口 温 度 300K、 出 口 温 度 600K、 質 量 流 量 40kg/s の 損 失 の 無 い 理 想
的 な 圧 縮 機 の 必 要 な 仕 事 は 約 ( ③ ) kW で あ る 。 ま た 、 こ の 圧 縮 機 の 断
熱 効 率 が 90%の と き 、 必 要 な 仕 事 は 約 ( ④ ) kW と な る 。
( 3 )こ れ ら 断 熱 効 率 90%の 圧 縮 機 と タ ー ビ ン を 軸 で つ な ぎ 、軸 出 力 を 取 り
出 す と す れ ば 、 取 り 出 さ れ る 出 力 は 約 ( ⑤ ) kW で あ る 。
ア . 1000
イ . 3000
ウ . 5000
エ . 7000
オ . 9000
カ . 10000
キ . 11000
ク . 12000
ケ . 13000
コ . 14000
サ . 15000
シ . 16000
ス . 17000
セ . 18000
ソ . 19000
タ . 20000
チ . 21000
試験科目番号
05
(3/4)
問3
回転軸や翼の応力と振動に関する以下の記述(1)~(10)のうち、
正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1)不釣合いのある回転軸の危険速度は、不釣合いがないときの軸のね
じり固有振動数に一致する。
(2)回転軸の危険速度は、軸質量の平方根に反比例する。
(3)危険速度より大きい回転速度では軸の振動は大きくなる。
( 4 )軸 振 動 を 緩 和 す る た め 、軸 受 に 減 衰 機 能 を 持 た せ る 。ス ク イ ー ズ フ ィ
ルムダンパ軸受はその一例である。
(5)軸方向に十分短い軸では、静的釣合いだけを取っておけば安定
した回転が得られる。
(6)動翼に働く遠心応力は回転周速に比例する。
(7)翼に働く空気力による曲げ荷重は、翼列の仕事に比例する。
( 8 )動 翼 に 働 く 遠 心 応 力 と 空 気 力 に よ る 曲 げ 応 力 は 、ど ち ら も 翼 端 部 で 最
も大きい。
( 9 )動 翼 の 固 有 振 動 数 は 遠 心 力 の 増 加 に よ り 高 く な り 、温 度 の 上 昇 に よ り
低くなる。
( 10) デ ィ ス ク の 直 径 を 含 む 断 面 に お け る 最 大 応 力 が 、 デ ィ ス ク 材 料 の 破
断応力に達するときの回転角速度を破断速度の目安とする。
試験科目番号
05
(4/4)
問4
以 下 記 述 の 空 欄( ① )~( ⑩ )を 埋 め る の に 最 も 適 し た も の を 選 ん で 記
号で答えなさい。
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 圧 縮 機 で は 、回 転 速 度 一 定 の も と で 流 量 を 絞 っ て い く
と 、( ① ) お よ び ( ② ) と い う 流 れ の 不 安 定 現 象 が 発 生 す る 。 こ れ ら の 現 象
が 生 じ る と 圧 縮 機 翼 に は 大 き な( ③ )が 働 き 、危 険 で あ る 。低 回 転 速 度 の 運
転 条 件 で こ れ ら の 不 安 定 現 象 を 防 ぐ た め 、多 く の 場 合 、前 方 段 の 翼 に は( ④ )
が用いられ、またケーシング壁から(⑤)が行われる。
タ ー ビ ン 翼 の 振 動 を 抑 え る た め 、翼 端 部 に( ⑥ )が 設 け ら れ る こ と が あ る 。
また、翼のディスク植込み部には摩擦による(⑦)が発生する。
動 翼 列 と 静 翼 列 の 干 渉 に よ っ て 発 生 す る 過 大 な( ⑧ )を 回 避 す る た め 、翼
列 の 設 計 時 に ( ⑨ ) を 用 い て 振 動 数 を 検 討 す る 。 こ の 時 、( ⑩ ) の 振 動 に 特
に注意する。
ア.旋回失速
イ.前縁剥離
ウ.フラッター
エ.サージ
オ.減衰力
カ.遠心力
キ.励振力
ク.可変静翼
ケ.案内翼
コ.動翼
サ.吹き出し
シ.抽気
ス.加振
セ.クリアランス
ソ.シュラウド
タ.スキーラ
チ.自由振動
ツ.自励振動
テ.強制振動
ト.スペクトル図
ナ .キ ャ ン ベ ル 線 図
問5
ニ .ス ミ ス 線 図
ヌ .高 次 モ ー ド
ネ .低 次 モ ー ド
ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン に 関 す る 以 下 の 記 述( 1 )~( 5 )の う ち 、正 し い も
の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
( 1 ) サ イ ク ル 最 高 温 度 が 一 定 の と き 、比 推 力 を 最 大 に す る 圧 力 比 は 、SFC
を最小にする圧力比より大きい。
( 2 )一 定 高 度 で 機 速 が 増 加 す る と 、比 推 力 を 最 大 に す る 圧 力 比 は 低 下 す る 。
( 3 )タ ー ボ フ ァ ン エ ン ジ ン の バ イ パ ス 比 を 高 く す る こ と は 、CO 2 の 削 減 に
寄与する。
(4)再熱を行うことにより、サイクルの熱効率は改善する。
(5)中間冷却を行うことにより、サイクルの熱効率は改善する。
試験科目番号
問
問1
題
数
06
試験科目 航空機用原動機の材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 5 )
次 の 材 料 に 関 す る( 1 )~( 1 0 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印
を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
( 1 )外 力 の 作 用 し な い 状 態 に お い て 、応 力 も ひ ず み も 存 在 し な い 物 体 に 外 力 を
作 用 さ せ る と 、物 体 は 変 形 し 、物 体 内 に 応 力 と ひ ず み を 生 じ 、外 力 を 除 く と
直 ち に 応 力 も ひ ず み も 存 在 し な い 状 態 に 戻 る 。こ の よ う な 物 体 を 弾 性 体 、発
生した変形を弾性変形という。
( 2 )残 留 ひ ず み が 0 .2 % に な る 応 力 を 引 張 強 さ と い う 。降 伏 点 や 引 張 強 さ が
設計における基準の強さになることが多い。
( 3 )一 定 の 荷 重 又 は 応 力 の も と で 、時 間 の 経 過 と と も に 材 料 の 変 形 が 増 加 す る
現象を延性という。
( 4 )一 般 に 航 空 エ ン ジ ン は 軽 量 で あ る こ と が 要 求 さ れ る た め 、材 料 強 度 の 比 較
を比強度で行うことが多い。
( 5 )破 壊 の 始 ま り は 通 常 材 料 の 中 の 一 番 弱 い 部 分 か ら で あ り 、そ の 破 壊 の 発 生
位 置 を 起 点 と い う 。疲 労 に よ る 破 壊 面 に お い て 、疲 労 亀 裂 の 先 端 が 繰 り 返 し
荷重によって進展したことを示唆するストライエーションが現れることが
多い。
( 6 )破 壊 ま で の 繰 り 返 し 数 が 1 0 5 回 以 上 の 疲 労 現 象 を 低 サ イ ク ル 疲 労 と い う 。
( 7 )材 料 に お い て 、亀 裂 が 発 生 し に く く 、か つ 伝 播 し に く い 性 質 の こ と を 靭 性
という。また、変形する能力の小さい性質を脆性という。
( 8 )結 晶 粒 界 と は 、結 晶 と 結 晶 が 接 触 す る 境 界 の こ と で あ り 、金 属 間 化 合 物 が
析 出 し や す い 。ま た 、粒 界 に ク ラ ッ ク が 発 生 し や す く 、粒 界 に 沿 っ て ク ラ ッ
クが進展する。
( 9 )安 全 応 力 と は 、機 械 や 構 造 物 の 各 部 に 加 わ る 応 力 が こ の 値 ま で な ら 破 壊 や
大変形などの不都合を発生しないという限界の応力である。
( 10)切 欠 き の あ る 材 料 に 発 生 す る 応 力 集 中 を 軽 減 す る た め に は 、切 欠 き 底 部 の
曲率半径を小さくする。
試験科目番号
06
(2/5)
問2
航 空 機 用 原 動 機 に 使 用 さ れ る 材 料 に 関 す る 記 述 に つ い て 、( ① ) ~ ( ⑩ )
に最も適する語句を選択肢(ア)~(ネ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )マ グ ネ シ ウ ム 合 金 の 比 重 は 1.8 程 度 で 実 用 金 属 の 中 で 最 も 軽 く 、低 応 力 部
品の(①)に使用される。
( 2 )チ タ ン 合 金 は 鉄 合 金 よ り 比 強 度 が 高 く 、軽 合 金 の 中 で は 耐 熱 性 が 高 く 、耐
食性に優れる。主に(②)のロータやステータに使用される。
( 3 )航 空 用 ガ ス タ ー ビ ン の 滑 油 は 、エ ン ジ ン( ③ )の 低 温 状 態 か ら 、運 転 中 の
高 温 状 態 ま で の 広 い 温 度 範 囲 で 使 用 さ れ る た め 、粘 度 指 数 の( ④ )こ と が 要
求される。
( 4 )鋳 造 品 の 品 質 を 向 上 さ せ る た め 、鋳 造 時 の 小 さ な( ⑤ )欠 陥 を 高 温 高 圧 の
下 で 押 し つ ぶ し て し ま う 方 法 を HIP( Hot Isostatic Pressing) 法 と い う 。
( 5 )( ⑥ ) 材 料 と は 、 2 種 類 の 素 材 を 人 為 的 に 組 み 合 わ せ て 、 も と の 素 材 よ り
も 優 れ た 性 質 、あ る い は 、ま っ た く 新 し い 性 質 を 持 つ よ う に 創 造 さ れ た 材 料
の こ と で あ り 、軽 量 化 の た め に フ ァ ン ブ レ ー ド や フ ァ ン ケ ー ス な ど に 適 用 さ
れている。
( 6 )ジ ェ ッ ト 燃 料 に は 、ケ ロ シ ン 系 と ワ イ ド・カ ッ ト 系 の 2 種 類 の 基 本 系 が あ
り 、ケ ロ シ ン 系 は( ⑦ )留 分 の み で 構 成 さ れ て お り 、ワ イ ド・カ ッ ト 系 は( ⑦ )
留 分 と( ⑧ )留 分 の 混 合 で 構 成 さ れ て い る 。ケ ロ シ ン は 引 火 点 が 高 く 揮 発 性
は低い。
( 7 )フ ッ 素 ゴ ム は 炭 素 - フ ッ 素 か ら な る( ⑨ )ゴ ム で 、耐 熱 性 、対 薬 品 性 、対
鉱 油 性 、電 気 絶 縁 性 に 優 れ て い る た め 、燃 料 系 統 で の( ⑩ )に 使 用 さ れ て い
る。
<選択肢>
(ア)ガス
(エ)軽油
(キ)表面
(コ)合成
(ス)低い
(タ)ケース
(テ)圧縮機
(ニ)Oリング
(イ)ナフサ
(オ)重油
(ク)内部
(サ)複合
(セ)高い
(チ)始動
(ト)タービン
(ヌ)シム
(ウ)灯油
(カ)外部
(ケ)天然
(シ)混成
(ソ)ギアボックス
(ツ)停止
(ナ)接着剤
(ネ)スペーサ
試験科目番号
06
(3/5)
問3
材料の特性に関する次の(1)~(10)の記述について、正しいもの
に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 比 重 は 2.7 程 度 で 、実 用 金 属 の 中 で マ グ ネ シ ウ ム 合 金 の
次 に 軽 い 。合 金 元 素 を 加 え て 強 度 向 上 す る 。熱 処 理 に よ り 強 度 が 向 上 で き る
ものとできないものがある。防食法として陰極還元法が広く行われている。
(2) チ タ ン 合 金 は 比 重 が 4.5 程 度 で 、比 強 度 が 大 き い の が 特 徴 で あ る 。軽 合 金 の
中 で 最 も 耐 熱 性 に 優 れ 500℃ 近 く ま で 有 効 な 強 度 を 有 す る 。ま た 、耐 食 性 に
も 優 れ る 。熱 伝 導 が 小 さ く 、切 削 に よ り 発 生 し た 熱 の 分 散 が 悪 く 、焼 き 付 き
を起こしやすい。研削屑は発火しやすいので注意を要する。
(3) ア ル ミ ニ ウ ム や チ タ ン は 活 性 な 金 属 で あ り 空 気 中 で す ぐ に 酸 化 さ れ る が 、酸
化皮膜が安定しているため、耐食性に優れる。
(4) チ タ ン 合 金 は 、高 温 で 酸 素 、窒 素 な ど の ガ ス と の 親 和 力 が 極 め て 大 き く 、こ
れ ら の ガ ス を 吸 収 す る と 極 わ ず か の 量 で も 著 し く 脆 く な る の で 、溶 接 に は 注
意が必要である。このため不活性ガス・アーク溶接は適する溶接法である。
(5) 鋼 に 炭 素 を 増 せ ば 引 張 強 度 や 硬 度 は 増 加 す る が 、伸 び は 減 少 し 、衝 撃 に 対 し
て弱くなり、溶接性が低下する。
(6) オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、ク ロ ム を 1 1 ~ 1 4 % 程 度 含 有 し 、焼 入
れ後、焼き戻すことにより優れた強靭性と耐食性を持つようになる。また、
磁性がある。
(7) マ ル テ ン サ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、ク ロ ム 鋼 に ニ ッ ケ ル を 6 % 以 上 添 加 し た
も の で 、加 工 性 、溶 接 性 が 良 い 。高 温 で の 耐 食 性 に 優 れ て お り 、非 磁 性 で あ
る。
(8) 析 出 硬 化 型 ス テ ン レ ス 鋼 は 、溶 体 化 処 理 に よ り 化 合 物 が 析 出 硬 化 し て 、強 靭
になる。耐食性も高く錆びにくい。
(9) 軸 受 鋼 は 炭 素 鋼 に ク ロ ム や モ リ ブ デ ン 等 を 加 え 、熱 処 理 を 加 え る こ と に よ り
均 質 な マ ル テ ン サ イ ト 組 織 を 持 つ よ う に な る 低 合 金 鋼 で あ り 、磁 性 体 で あ る 。
(10) 一 般 に 歯 車 は 、 歯 の 表 面 を 陽 極 酸 化 処 理 す る こ と に よ り 、 耐 摩 耗 性 、 疲 労
強度が向上している。
試験科目番号
06
(4/5)
問4
材 料 試 験 に 関 す る 記 述 に つ い て 、次 の( ① )~( ⑩ )に 最 も 適 す る 語 句 を
選択肢(ア)~(ネ)から選びなさい。
(1) 引 張 試 験 に お い て 、試 験 片 の 標 点 距 離 L 0 が 伸 び た 状 態 で L に な っ た と す る
と 、 e = {( L - L 0 ) / L 0 } ×1 0 0 ( % ) を ( ① ) と い う 。
(2) 引 張 試 験 に お い て 、試 験 片 の 元 の 断 面 積 を A 0 と し 、破 断 後 最 も く び れ た 部
分 の 断 面 積 を A と す る と 、φ ={( A 0 - A )/ A 0 }×1 0 0( % )を( ② )
という。
(3) ク リ ー プ 試 験 は 、一 定 の( ③ )の 環 境 下 で 、試 験 片 に 所 定 の 応 力 ま た は 荷 重
を 与 え て( ④ )の 経 過 と と も に 変 化 す る ひ ず み 量 を 求 め る 試 験 の こ と で あ る 。
(4) ( ⑤ )試 験 に は 、一 定 の 押 込 体 を 規 定 の 荷 重 で 試 験 片 に 押 し つ け 、発 生 し た
くぼみの大きさによって比較する方法がある。
(5) ( ⑥ )試 験 は 、繰 り 返 し 加 え ら れ る 応 力 ま た は ひ ず み に 対 す る 材 料 強 度 を 判
定 す る 試 験 で あ る 。 繰 り 返 し 荷 重 の 平 均 応 力 が 0 で あ る と き を ( ⑦ )、 繰 り
返し荷重の平均応力と応力振幅が等しいときを(⑧)という。
(6) 無 限 回 の 繰 り 返 し を 与 え て も 材 料 が 破 壊 し な い 最 大 応 力 を ( ⑨ ) と い う 。
(7) シ ャ ル ピ ー 試 験 は 、材 料 の( ⑩ )を 評 価 す る 試 験 方 法 で あ り 、試 験 機 の 支 持
台 に 切 欠 き の あ る 試 験 片 を お き 、切 欠 き 部 背 面 を ハ ン マ 1 回 の 打 撃 で 切 断 す
るのに要したエネルギを切欠き部断面積で除した商を求める。
<選択肢>
(ア)片振り
(エ)ひずみ
(キ)ねじり
(コ)塑性
(ス)圧縮
(タ)衝撃
(テ)疲労
(ニ)温度
(イ)両振り
(オ)くびれ
(ク)引張強さ
(サ)靭性
(セ)疲れ限度
(チ)摩耗
(ト)非破壊
(ヌ)湿度
(ウ)せん断
(カ)絞り
(ケ)曲げ
(シ)延性
(ソ)硬さ
(ツ)圧力
(ナ)座屈
(ネ)時間
試験科目番号
06
(5/5)
問5
航 空 機 用 原 動 機 に 使 用 さ れ る 耐 熱 合 金 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、( ① )
~(⑩)に最も適する語句を選択肢(ア)~(ネ)から選びなさい。
(1) ( ① ) 型 ニ ッ ケ ル 基 耐 熱 合 金 は 成 形 加 工 や 溶 接 性 は よ い が 、( ② ) が 大 き く
な い の で 、高 温 で あ ま り 応 力 の か か ら な い 燃 焼 器 ラ イ ナ や タ ー ビ ン の シ ー ル
類などに使用される。
(2) ( ③ )型 ニ ッ ケ ル 基 耐 熱 合 金 は 、高 温 で の( ② )が 大 き く 、高 温 で 高 い 応 力
を 受 け る タ ー ビ ン の 静 翼 や 動 翼 に 使 用 さ れ る 。タ ー ビ ン 空 冷 翼 は ロ ス ト ワ ッ
ク ス 法 に よ る( ④ )に よ り 製 造 さ れ る 。タ ー ビ ン 空 冷 翼 の 内 部 冷 却 空 気 通 路
の 製 作 に は 、( ⑤ ) 製 の 中 子 が 利 用 さ れ る 。
(3) 近 年 、高 温 強 度 向 上 の た め 、応 力 軸 に 直 角 方 向 の 結 晶 粒 界 が な い 長 い 柱 状 結
晶 構 造 を 持 つ( ⑥ )や 結 晶 粒 界 が 存 在 し な い( ⑦ )が 開 発 さ れ 、実 用 化 さ れ
ている。
(4) セ ラ ミ ッ ク の 低 い( ⑧ )に よ る( ⑨ )コ ー テ ィ ン グ は 、燃 焼 器 や タ ー ビ ン 翼
に適用される。
(5)
耐 熱 合 金 を 粉 末 と し 、こ れ を 型 に は め て 高 温 高 圧 で 固 め る 製 造 方 法 を 粉 末
(⑩)といい、主に、タービンディスクやケースに適用されている。
<選択肢>
(ア)耐酸化
(エ)砂型鋳造
(キ)セラミック
(コ)非表面硬化
(ス)析出硬化
(タ)引張強さ
(テ)熱膨張係数
(ニ)溶接
(イ)耐食
(オ)精密鋳造
(ク)アルミ
(サ)表面硬化
(セ)単結晶合金
(チ)クリープ強さ
(ト)熱伝導率
(ヌ)冶金
(ウ)遮熱
(カ)型鍛造
(ケ)酸化被膜
(シ)非析出硬化
(ソ)一方向凝固合金
(ツ)縦弾性係数
(ナ)硬さ
(ネ)板金
試験科目番号
問
題
数
07
10問
試験科目
航空機用原動機の製造及び修理方法に
関する事項
試験時間 60分
(1 / 9 )
問 1 加 工 方 法 に 関 す る 次 の( 1 )~( 1 0 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) 研 削 加 工 は 、精 度 要 求 の 厳 し い 加 工 に 適 用 さ れ る 。回 転 す る 切 削 工 具 を 使 用
する加工法である。
(2) エ ン ド ミ ル 側 面 切 削 加 工 は 3 次 元 自 由 曲 面 翼 の 加 工 法 で あ る 。シ ュ ラ ウ ド と
ハ ブ の 2 つ の 曲 線 間 に 直 線 線 素 を 持 つ 母 線 型 イ ン ペ ラ 翼 で は 、エ ン ド ミ ル 点
切削加工が可能で、側面切削に比べて加工時間を短縮できる。
(3) レ ー ザ 加 工 は 、位 相 の そ ろ っ た 可 干 渉 性 の レ ー ザ 光 を レ ン ズ で 集 束 さ せ て 工
作 物 に 照 射 し 、高 い パ ワ ー 密 度 の 熱 エ ネ ル ギ に よ っ て 瞬 間 的 に 蒸 発 ま た は 溶
融させ、穴あけ、切断、溶接などを行う方法である。
(4) リ ー マ は 予 め あ け ら れ た 穴 を 精 密 で 滑 ら か に 仕 上 げ る 工 具 で あ る 。
(5) ダ イ ス は 穴 の 内 側 に め ね じ を 作 る た め の 工 具 で あ る 。
(6) ブ ロ ー チ は 、精 密 な 中 ぐ り 、研 削 な ど に よ っ て 仕 上 げ ら れ た 穴 内 面 、円 筒 外
面 、平 面 な ど の 工 作 物 表 面 を さ ら に 平 滑 に し 、同 時 に 加 工 精 度 も 向 上 さ せ る
目 的 で 、角 形 棒 状 の 細 粒 砥 石 を 工 作 物 表 面 に 面 接 触 さ せ て 軽 く 研 削 す る 仕 上
法である。
(7) ラ ッ ピ ン グ 加 工 は 定 盤 と 工 作 物 の 間 に 砥 粒 と 研 磨 剤 を 介 在 さ せ た 状 態 で 両
者を摺動させ、工作物を切削しながら工作物表面を仕上げる加工法である。
(8) ワ イ ド カ ッ ト 加 工 は 、電 極 と な る 銅 線 、タ ン グ ス テ ン 線 に 電 流 を 流 し て 、鉄
やステンレスなどの導電性のある工作物を切る加工法である。
(9) 放 電 加 工 は 、 放 電 に 伴 う 電 極 消 耗 現 象 を 使 用 し た 加 工 法 で あ る 。
(10) 電 解 加 工 は 、塩 化 ナ ト リ ウ ム や 硝 酸 ナ ト リ ウ ム の よ う な 塩 類 の 水 溶 液 を 電
解 液 と し 、工 具 を 陰 極 、工 作 物 を 陽 極 と し て 工 作 物 を 電 気 化 学 的 に 溶 か し て
除去する加工法である。
試験科目番号
07
(2/9)
問 2 次 の( 1 )~( 5 )に 最 も 関 係 す る 洗 浄 方 法 を 選 択 肢( ア )~( ク )か ら
選び、答えなさい。
(1) 高 い 圧 力 の 水 を 対 象 物 の 表 面 に 衝 突 さ せ る こ と に よ り 、コ ー テ ィ ン グ を 除
去する方法。
(2) 金 属 表 面 の 酸 化 皮 膜 ( 錆 び ) を 除 去 す る 方 法 。
(3) 石 油 系 洗 浄 剤 な ど を 使 用 し て 、 汚 れ を 気 相 の 中 で す す ぎ 、溶 解 除 去 す る 方
法。
(4) 汚 れ 及 び 金 属 表 面 を 物 理 的 に 除 去 す る 方 法 。
(5) 汚 れ を 乳 化 さ せ て 、 洗 浄 液 中 に 分 散 す る 方 法 。
<選択肢>
問3
(ア)研磨洗浄
(イ)蒸気洗浄
(ウ)拭き取り洗浄
(エ)酸洗浄
(オ)高周波洗浄
(カ)エマルジョン洗浄
( キ )タ ン ブ リ ン グ 洗 浄
(ク)ウォータージェット洗浄
エ ン ジ ン 組 立 作 業 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も
の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) 一 度 使 用 し た O リ ン グ は 外 観 検 査 を 必 ず 実 施 し 、磨 耗・傷・割 れ 等 が な い こ
と を 確 認 し た 上 で 、か つ 、使 用 有 効 期 限 内 で な け れ ば 再 使 用 し て は な ら な い 。
(2) 隣 接 す る 部 品 に ロ ッ キ ン グ ワ イ ヤ 穴 が な い 場 合 は 、隣 接 す る 部 品 を 利 用 し て
ワ イ ヤ を 掛 け る こ と が で き る 。ロ ッ キ ン グ ワ イ ヤ を 2 本 の ボ ル ト に か け る と
きは、片方が緩むと他方が締まる方向にかける。
(3) 油 潤 滑 で 使 用 す る ベ ア リ ン グ は 、錆 び な い よ う に 、取 り 付 け る 直 前 に 解 包 し
て、塗布されている防せい剤を除去しないでそのまま組み付ける。
(4) ト ル ク レ ン チ に エ ク ス テ ン シ ョ ン を 取 り つ け て 、有 効 長 を 長 く し た 後 、規 定
値通りの値をトルクレンチの目盛にセットしてトルクをかける。
(5) ボ ル ト の 締 付 け 方 法 と し て 、ボ ル ト に 必 要 な 引 張 荷 重 を 与 え て ナ ッ ト を 締
め、軸力を直接管理する方法がある。
試験科目番号
07
(3/9)
問4
溶 接 、溶 射 、ろ う 付 に 関 す る 次 の 記 述 で 空 欄( ① )~( ⑩ )に 該 当 す る 最
も適切な語句を選択肢(ア)~(ナ)から選び、答えなさい。
(1) ( ① )溶 接 は 、電 極 と 製 品 間 の 放 電 に よ る 熱 で 、母 材 を 溶 融 さ せ て 接 合 す る
方法である。
(2) ( ② )溶 接 は 、イ ナ ー ト ガ ス ア ー ク 溶 接 の 一 種 で あ り 、シ ー ル ド ガ ス と し て
ア ル ゴ ン や ヘ リ ウ ム な ど の イ ナ ー ト ガ ス を 用 い 、電 極 に は タ ン グ ス テ ン あ る
いはタングステン合金を用いる。
(3) ス ポ ッ ト 溶 接 や シ ー ム 溶 接 な ど の ( ③ ) 溶 接 は 、( ③ ) 発 熱 に よ っ て 局 部 的
に 被 溶 接 材 の 温 度 を 上 げ 、加 圧 力 の 作 用 下 に 、溶 接 部 を 溶 融 さ せ あ る い は 溶
融させることなく接合する方法である。
(4) ( ④ ) 溶 接 は 、 2 個 の 金 属 を 接 触 さ せ て 加 圧 し な が ら 擦 り 合 わ せ 、( ④ ) に
よって発生する熱を利用して接合させる方法である。
(5) 溶 射 は 、材 料 を 加 熱 に よ り 溶 融 も し く は 軟 化 さ せ 、微 粒 子 状 に し て 加 速 し 被
覆 対 象 物 表 面 に 衝 突 さ せ て 、偏 平 に 潰 れ た 粒 子 を 凝 固・堆 積 さ せ る こ と に よ
り皮膜を形成する(⑤)技術の一種である。
(6) 高 速( ⑥ )溶 射 は 、ガ ス 炎 を 熱 源 と す る( ⑥ )溶 射 法 の 一 種 で あ る 。燃 焼 室
の 圧 力 を 高 め る こ と に よ り 、連 続 燃 焼 炎 で あ り な が ら 爆 発 溶 射 炎 に 匹 敵 す る
高速火炎を発生させ、これを用いることを特徴とする。
(7) ( ⑦ )溶 射 は 、電 極 の 間 に 不 活 性 ガ ス を 流 し て 放 電 す る と き 、電 離 し て で き
る高温・高速の(⑦)を溶射の熱源として用いる溶射法である。
(8) ろ う 付 は 同 種 ま た は 異 種 金 属 間 に ろ う 材 を 添 加 し 、母 材 と の ぬ れ 及 び 流 れ を
利 用 し て 接 合 す る 方 法 で 、 ろ う 材 の 融 点 は 母 材 よ り ( ⑧ )。
(9) ろ う 付 に お い て 、ろ う 材 と 母 材 の( ⑨ )の 差 が 大 き い ほ う が 、母 材 の 変 形 や
材質への影響が小さくて良い。
(10) ニ ッ ケ ル ろ う 付 で は 、 ろ う 材 の ( ⑩ ) を 良 く す る た め に ろ う 付 前 に ニ ッ ケ
ルめっきを実施することがある。
<選択肢>
(ア)フレーム
(エ)レーザ
(キ)摩擦
(コ)コーティング
(ス)耐力
(タ)低い
(テ)粘度
(イ)アーク
(オ)ティグ
(ク)不動態化処理
(サ)融点
(セ)線膨張係数
(チ)流れ
(ト)電解
(ウ)電子ビーム
(カ)プラズマ
(ケ)陽極酸化処理
(シ)引張強さ
(ソ)高い
(ツ)純度
(ナ)抵抗
試験科目番号
07
(4/9)
問5
表 面 処 理 に 関 す る 次 の( 1 )~( 1 0 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) ク ロ ム め っ き は 、硬 度 が 高 く 、摩 擦 係 数 が 低 く 、耐 磨 耗 性 が 要 求 さ れ る 部 品
に適用される。
(2) 無 電 解 ニ ッ ケ ル め っ き は 、硬 度 が 高 く て 摩 擦 係 数 が 低 く 、耐 食 性 が 優 れ て い
て 、液 に 含 浸 す る こ と で 表 面 に ニ ッ ケ ル の 均 一 な 膜 厚 が 生 成 さ れ る 処 理 の こ
とである。
(3) 銀 め っ き は 、ね じ 部 硬 化 の た め に ボ ル ト の ね じ 部 な ど に 実 施 さ れ る 処 理 の こ
とである。
(4) 圧 縮 空 気 で ノ ズ ル よ り 小 さ な 鋼 球 の 流 れ を 噴 出 さ せ 、こ れ を 部 品 表 面 に 当 て
て 引 張 残 留 応 力 を 付 与 し 、疲 労 破 壊 の 起 点 と な る の を 防 ぐ た め の 処 理 を シ ョ
ットピーニングという。
(5) 塗 装 と は 、部 品 の 耐 食 性 、保 護 、色 彩 、美 粧 、そ の 他 特 殊 な 性 能 を 与 え る た
めに、表面に塗料を塗り、塗膜を生成する処理のことである。
(6) 溶 射 工 程 の 前 処 理 と し て 、ブ ラ ス ト 処 理 を 実 施 す る こ と が あ る が 、そ の 目 的
は主に溶射後の表面光沢度の向上である。
(7) 低 合 金 鋼 系 の 部 品 に 実 施 さ れ る 黒 色 酸 化 皮 膜 を 生 成 す る 耐 食 性 向 上 を 目 的
とする処理を黒色酸化皮膜処理という。
(8) 硝 酸 や シ ュ ウ 酸 な ど の 適 当 な 電 解 液 中 で 金 属 を 陽 極 と し て 電 解 し 、陰 極 金 属
表面に酸化皮膜を生成して耐食性向上を目的とする処理を陽極酸化処理と
いう。耐磨耗性、電気絶縁性も高い。
(9) ス テ ン レ ス 部 品 の 表 面 に 良 好 な 不 動 態 被 膜 を 生 成 す る 処 理 を パ シ ペ ー ト 処
理という。
(10) 耐 磨 耗 性 、 耐 食 性 な ど の 硬 質 合 金 の 被 覆 が 金 属 表 面 に 溶 接 に よ っ て 実 施 さ
れる処理をプライマーという。
試験科目番号
07
(5/9)
問6
計測に関する次の(1)~(10)の記述について、正しいものには○
印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) 寸 法 計 測 は 、2 0 ℃ で の 寸 法 が 正 で あ り 、外 れ た 場 合 は 、必 要 に 応 じ て 熱 膨
張係数、その他を考慮し補正を実施する。
(2) 標 準 尺 の 材 料 は 、形 状・寸 法 の 経 年 変 化 が 少 な い こ と 、精 密 な 仕 上 げ・刻 線
が 容 易 な こ と 、腐 食 し な い こ と 、傷 つ き に く い な ど の 条 件 を 満 た す こ と が 必
要である。
(3) ゲ ー ジ 検 査 で は 合 格 、 不 合 格 の 判 定 し か 得 ら れ な い 。
(4) 目 盛 尺 や ノ ギ ス は 測 定 器 と し て の 機 構 が 簡 単 な の で 、定 期 的 な 校 正 検 査 は し
てもしなくても良い。
(5) マ イ ク ロ メ ー タ で 寸 法 測 定 す る と き は 、 被 測 定 物 へ の 影 響 を 軽 減 す る た め 、
測定力は極力無いほうが好ましい。
(6) ス ピ ン ド ル 形 マ イ ク ロ メ ー タ は 測 定 ス ピ ン ド ル の 直 線 的 動 き を 歯 車 列 に よ
って拡大し、指針の回転角に変換して読み取るものである。
(7) 目 盛 と 指 針 と が 同 一 平 面 に な い と 、視 線 方 向 に よ っ て 異 な っ た 読 み が 得 ら れ
る 。こ れ を 視 差 と い う 。視 差 を な く す に は 、指 針 を 目 盛 版 に 垂 直 な 方 向 か ら
見て読み取ることが必要である。
(8) ダ イ ヤ ル ゲ ー ジ は ね じ 送 り に よ る 拡 大 を 利 用 し た 測 定 器 で あ る 。
(9) 3 次 元 測 定 器 は 、プ ロ ー ブ に よ っ て 測 定 点 を 検 出 し 3 次 元 直 交 座 標 を 読 み 取
り、製品の寸法、形状を求めることができる。
(10) 計 測 を す る 場 合 は 、作 業 マ ニ ュ ア ル に 指 示 さ れ た 精 度 、感 度 以 上 で 測 定 可
能な場合、測定器の最大能力の精度、感度で測定するのが好ましい。
試験科目番号
07
(6/9)
問7
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
次 の( 1 )~( 5 )の コ ー テ ィ ン グ 技 術 に 関 す る 用 語 に 対 し て 、最 も 適 切
な記述を選択肢(ア)~(キ)から選び、答えなさい。
遮熱コーティング
拡散コーティング
ボンドコーティング
アブレッシブコーティング
アブレイダブルコーティング
(ア)相手部品と接触した際にコーティング側が削り取られるように配慮さ
れ た 被 削 性 に 優 れ た コ ー テ ィ ン グ 。部 品 間 の 間 隔 調 整 の 目 的 で 静 止 部 品 側
に適用されることが多い。
( イ )コ ー テ ィ ン グ の 局 所 的 な 欠 損 、欠 落 な ど が 発 生 し た と き に 、刷 毛 塗 り 等
で局所的に修復するコーティング。
( ウ )高 温 の 雰 囲 気 条 件 で 使 用 さ れ る タ ー ビ ン 動 翼 表 面 に 施 工 さ れ 、部 品 表 面
の高温における酸化を防ぐためのアルミニウムを主成分としたコーティ
ング。
( エ )高 温 の 雰 囲 気 条 件 で 使 用 さ れ る タ ー ビ ン 空 冷 翼 表 面 に 施 工 さ れ 、金 属 表
面温度を低減するためのセラミックスを主成分としたコーティング。
(オ)表面処理において 2 層以上の皮膜を形成する場合、その最上層の皮膜。
( カ )相 手 部 品 と 接 触 し た 際 に 相 手 側 を 削 り 取 る よ う に 配 慮 さ れ た 切 削 性 に 優
れ た コ ー テ ィ ン グ 。部 品 間 の 間 隔 調 整 の 目 的 で 回 転 部 品 側 に 適 用 さ れ る こ
とが多い。
( キ )表 面 処 理 に お い て 2 層 以 上 の 皮 膜 を 形 成 す る 場 合 、部 品 金 属 表 面 へ の 密
着 性 の 強 化 な ど の た め に 、部 品 金 属 表 面 と 上 層 コ ー テ ィ ン グ 材 の 間 に 施 す
コーティング。
試験科目番号
07
(7/9)
問8
エ ン ジ ン 運 転 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、最 も 適 切 な 語
句を選択肢(ア)~(ウ)から選び、答えなさい。
(1) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 性 能 は 、大 気 条 件 に よ り 変 化 す る 。エ ン ジ ン 性 能 を 評
価する場合は、定められた標準大気状態に修正する。回転速度の修正に使用
するのはどれか。
(ア ) 大 気 密 度 比
(イ ) 大 気 圧 力 比
(ウ ) 大 気 温 度 比
(2) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 海 面 上 静 止 状 態 で の 離 陸 に お い て 、定 格 推 力 を 設 定 す
るために必要な数値はどれか。
(ア ) 大 気 密 度
(イ ) 大 気 圧 力
(ウ ) 大 気 温 度
(3) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 高 圧 圧 縮 機 が サ ー ジ に 近 い 作 動 状 態 な る の は ど の エ
ンジン作動状態か。
(ア ) 加 速
(イ ) 減 速
(ウ ) 定 常
(4) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 燃 料 消 費 率 を 計 算 す る の に 必 要 の な い 数 値 は ど れ か 。
(ア ) 燃 料 流 量
(イ ) 空 気 流 量
(ウ ) 推 力
(5) 滑 油 系 統 内 の チ ッ プ デ ィ テ ク タ は 、ど の 部 位 の 異 常 を 検 出 す る た め に 設 置
されたものか。
(ア ) 滑 油 ポ ン プ
(イ ) 軸 受
(ウ ) フ ィ ル タ ー
試験科目番号
07
(8/9)
問9
非 破 壊 検 査 方 法 に 関 す る 次 の 記 述 で 空 欄( ① )~( ⑤ )に 該 当 す る 最 も 適
切な語句を選択肢(ア)~(ツ)から選び、答えなさい。
(1) 放 射 線 透 過 検 査 は 、放 射 線 を 用 い て 、検 査 対 象 部 品 の 内 部 欠 陥 や 内 部 構 造 を
検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、精 密 鋳 造 品 、溶 接 部 品 の 内 部 欠 陥 を 検 出 す る
の に 使 用 さ れ る こ と 、( ① ) を 持 つ 欠 陥 検 出 に 有 効 で あ る こ と 、 厚 肉 に な る
と感度が低下することであり、安全管理には留意する必要がある。
(2) 超 音 波 探 傷 検 査 は 、 超 音 波 を 検 査 対 象 部 品 の 中 に 入 射 し 、 欠 陥 か ら の ( ② )
を 検 出 し て 、欠 陥 の 寸 法 や 位 置 の 推 定 、及 び 検 査 対 象 部 品 の 厚 さ 測 定 を す る
方 法 で あ る 。特 徴 は 、内 部 欠 陥 を 検 出 で き る こ と 、放 射 線 透 過 検 査 と 比 較 し
て操作が安全で経済的なことである。
(3) 磁 粉 探 傷 検 査 は 、鉄 な ど の 磁 性 体 に 磁 界 を 与 え て 磁 化 し 、磁 粉 と 呼 ば れ る 磁
性 体 の 微 粉 末 を 散 布 す る こ と に よ り 、欠 陥 部 分 か ら 漏 洩 す る( ③ )に 磁 粉 が
吸 着 さ れ て で き る 模 様 で 微 細 な 欠 陥 を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、表 面 直
下 に 欠 陥 あ る 場 合 に は 開 口 し て い な く て も 検 出 で き る こ と 、磁 性 体 以 外 に は
適用できないことである。
(4) 浸 透 探 傷 検 査 は 、毛 細 管 現 象 に よ る 液 体 の 欠 陥 内 部 へ の 浸 透 現 象 を 利 用 し て 、
検 査 対 象 部 品 の( ④ )を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、材 料 を 選 ば な い こ と 、
異物が入り込んで埋まっている欠陥は検出できないことである。
(5) 渦 流 探 傷 検 査 は 、コ イ ル に 電 流 を 流 し 、電 磁 誘 導 を 利 用 し て 検 査 対 象 部 品 に
渦 電 流 を 発 生 さ せ 、欠 陥 部 分 を コ イ ル が 通 過 し た と き の( ⑤ )の 変 化 か ら 欠
陥 を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、導 体 で あ れ ば 検 査 で き る こ と 、表 面 及 び
表 面 直 下 の 欠 陥 が 検 出 で き る こ と 、電 磁 ノ イ ズ に 弱 い こ と 、欠 陥 の 形 状 の 特
定が難しいことである。
<選択肢>
(ア)表面欠陥
(エ)エコー
(キ)電圧
(コ)イオン
(ス)磁界
(タ)厚さ
(イ)内部欠陥
(オ)ノイズ
(ク)電流
(サ)電界
(セ)磁性
(チ)面積
(ウ)内部構造
(カ)電磁誘導
(ケ)インピーダンス
(シ)磁束
(ソ)長さ
(ツ)体積
試験科目番号
07
(9/9)
問10
バランス作業に関する次の記述で空欄(①)~(⑩)に該当する最も
適切な語句を選択肢(ア)~(ヌ)から選び、答えなさい。
(1) 原 理 的 に は 、自 由 に 回 転 で き る 台 上 で ロ ー タ を 回 転 さ せ 、静 止 し た 位 置( 角
度 ) で ( ① ) の 位 置 を 確 認 す る こ と が 出 来 る 。( ① ) は ロ ー タ の 重 心 と 回 転
軸の間に(②)がある場合に発生する。
(2) 回 転 速 度 の 変 化 が あ る と ロ ー タ の ( ③ ) 変 形 に よ っ て 不 釣 合 い 量 が 変 化 す
る ロ ー タ を( ④ )ロ ー タ と い う 。こ の 場 合 、ロ ー タ の( ⑤ )箇 所 の 不 釣 合 い
位 置 と 1 8 0 °真 反 対 に 錘 を つ け て も 、錘 の( ⑥ )の 位 置 が 不 釣 合 い 位 置 と
異なると釣合いが取れなくなる。不釣合い力は(⑦)により発生するので、
不釣合いは一般に(⑧)させて検出する。
(3) 不 釣 合 い 量 が 大 き く 、振 れ ま わ り が( ⑨ )場 合 は 、構 成 部 品 の( ⑩ )組 み 換
えも有効な方法である。
<選択肢>
(ア)小さい
(エ)重い
(キ)偶不釣合い
(コ)剛性
(ス)伸び
(タ)ねじり
(テ)圧力
(ニ)偏心
(イ)大きい
(オ)静不釣合い
(ク)軸方向
(サ)弾性
(セ)圧縮
(チ)回転
(ト)遠心力
(ヌ)同心
(ウ)軽い
(カ)動不釣合い
(ケ)位相
(シ)塑性
(ソ)曲げ
(ツ)静止
(ナ)重力
プロペラの部
試験科目番号
数
航 空 機 用 プ ロ ペ ラ の 強 度 、構 造 及 び 性 能
に関する理論
08
試験科目
5問
試験時間 45分
問
題
(1 / 5 )
問1
プロペラに関する以下の記述のうち、正しいものに○印を、誤ってい
る も の に ×印 を つ け な さ い 。
( 1 ) プ ロ ペ ラ の 任 意 の 半 径 r 位 置 で の 前 進 角 と は 、プ ロ ペ ラ の 回 転 速 度 ベ ク
トルとプロペラ回転面とをなす角である。
( 2 ) 飛 行 中 の プ ロ ペ ラ の 迎 え 角 を 増 せ ば 、空 気 力 が 大 き く な り 、プ ロ ペ ラ 回
転 数 が 減 少 す る か 、ま た は 、一 定 回 転 を 保 つ た め に は エ ン ジ ン 出 力 を 増
加してやらなければならない。
( 3 ) プ ロ ペ ラ 回 転 数 を n、 プ ロ ペ ラ 直 径 を D、 前 進 速 度 を V と す る と 、 進 行
率 は V/nD で 表 さ れ 、 前 進 速 度 を プ ロ ペ ラ 先 端 の 周 速 で 割 っ た 比 に 比 例
する。
( 4 ) 作 動 中 の 単 列 プ ロ ペ ラ の ト ル ク 反 作 用 を 抑 え る た め に 、例 え ば パ イ ロ ッ
ト か ら 見 て 時 計 回 り に 回 転 す る プ ロ ペ ラ を 機 首 に も っ た 単 発 機 で は 、左
舷 側 の 翼 の ね じ り 下 げ を 大 き く し 、両 翼 の 揚 力 差 に よ っ て ト ル ク を 中 和
することがある。
( 5 ) プ ロ ペ ラ の 前 進 角 が 最 大 と な る の は 、前 進 速 度 に 対 し て プ ロ ペ ラ の 回 転
速度ベクトルの大きな離陸時である。
( 6 ) 作 動 係 数 と は 、プ ロ ペ ラ の 馬 力 吸 収 能 力 を 、羽 根 の 幾 何 形 状 の み で 近 似
的に示す時に用いられる係数である。
( 7 ) 剛 率 は 、全 羽 根 面 積 を プ ロ ペ ラ 円 盤 面 積 で 割 っ た 比 と 定 義 さ れ 、剛 率 が
大きいほどプロペラの馬力吸収能力は減少する。
( 8 ) プ ロ ペ ラ 軸 上 で 測 定 し た エ ン ジ ン の 発 生 馬 力 を ブ レ ー キ 馬 力 、プ ロ ペ ラ
が推力Tを発生し飛行機を速度Vで前進させた時に行われる有効仕事
を 馬 力 単 位 で 表 し た も の を 推 力 馬 力 と 呼 び 、ブ レ ー キ 馬 力 を 推 力 馬 力 で
割ったものを最終正味推進効率と呼ぶ。
( 9 ) 一 般 に 全 機 体 の 推 力 は プ ロ ペ ラ 軸 上 の 推 力 よ り も 小 さ く な る が 、こ の 要
因 の 一 つ は 、プ ロ ペ ラ 後 流 の 速 度 増 加 に よ っ て 主 翼 、胴 体 、尾 翼 等 に 余
分の効力を生じ、プロペラ推力の損失となるためである。
(10) プ ロ ペ ラ 推 進 と ジ ェ ッ ト 推 進 を 比 較 す る と 、 比 較 的 多 量 の 空 気 に 小 さ
な 速 度 を 与 え て 推 力 を 得 る プ ロ ペ ラ 推 進 は 、少 量 の 空 気 に 大 き な 速 度 変
化を与えるジェット推進に比べて効率のあまりよくない推進方法と言
える。
(11) パ イ ロ ッ ト か ら 見 て 時 計 回 り に 回 転 す る プ ロ ペ ラ を 機 首 に も っ た 単 発
機では、プロペラ後流の影響で機首を右に偏揺れさせる傾向が生じる。
試験科目番号
08
(2/5)
問2
次の文章の①~⑩に当てはまる最も適切な語句を下のA~Tより一つ
ずつ選びなさい。なお、同一語句を何度使用してもよい。
速度Vで水平定常飛行している航空機のプロペラ・ブレードにかかる、
荷 重 と 応 力 に つ い て 考 え る 。 ブ レ ー ド は 半 径 R、 断 面 積 A、 翼 弦 長 c、 単 位
長さ当たり質量 m の均一な回転梁とする。また、プロペラ回転速度をΩと
する。
(1) プロペラ回転軸方向に発生するブレード単位長さ当たりの推力は、任
意の半径位置 r では
ード根本には
②
①
に比例し、この推力によりプロペラ・ブレ
応力が発生し、その大きさは
またブレードに推力を発生させる空力の
態ではピッチ変更軸に対して
⑥
⑤
④
③
に比例する。
中心は、通常の飛行状
側にある。そのため、ブレードを
ピッチ方向に回そうとする。
(2) 一方、プロペラの回転で発生する
⑦
により、ブレードのスパン方
向には
⑧
る
応力は、一般的な羽根断面形状においてブレードを
⑧
応力が発生し、その大きさは
⑨
となる。
ッチ方向に回そうと作用する。
<語句>
A:後縁
D:遠心力
G:曲げ
J : mR 2 Ω /A
M : mR 2 Ω /(2A)
P : cr
S : c2r2
B:前縁
E:せん断力
H:捻り
K : mR 2 Ω 2 /A
N:低
Q : cr 2
T : c2r3
C:圧力
F:捻り力
I:引張り
L : mR 2 Ω 2 /(2A)
O:高
R : cr 3
⑦
によ
⑩
ピ
試験科目番号
08
(3/5)
問3
下のグラフは、ある固定ピッチプロペラの諸係数を示したものである。
以下の文章の①~⑩に当てはまる最も適切な語句を下のA~Sより一つ
ずつ選びなさい。なお、同一語句を何度使用してもよい。
ま た 、文 章 中 の n は プ ロ ペ ラ 回 転 数 、D は プ ロ ペ ラ 直 径 、V は 前 進 速 度 、
ρは空気密度である。
( 1 ) グ ラ フ の 横 軸 V/nD は
①
と 呼 ば れ 、プ ロ ペ ラ の 種 々 の 作 動 状 態 を 定
義 付 け る 重 要 な 関 数 で あ る 。 縦 軸 の CP は
②
、 CT は
③
と呼ば
れ 、 そ れ ぞ れ パ ワ ー P、 推 力 T と の 関 係 は
P = CP ×
④
T = CT ×
⑤
で表される。また、ηはプロペラ効率であり、
( 2 ) グ ラ フ の a~ c の 曲 線 は 、C P が
⑦
、C T が
⑧
⑥
で表される。
、η が
⑨
である。
(3) グラフ中、風車ブレーキ状態といわれる領域を示しているのは
である。
<語句>
A : (C P /C T )×V/nD
D : (C T /C P )
G : ρ n2D5
J:トルク係数
M:作動係数
P:ウ
S:c
B : (C T /C P )×V/nD
E : ρ n2D4
H : ρ n3D5
K:パワー係数
N:ア
Q:a
C : (C P /C T )/(V/nD)
F : ρ n2D3
I:推力係数
L:進行率
O:イ
R:b
⑩
試験科目番号
08
(4/5)
問4
プ ロ ペ ラ に 関 す る 以 下 の 文 章 の う ち 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い
る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
・
・
( 1 ) 金 属 プ ロ ペ ラ は む く プ ロ ペ ラ と 中 空 プ ロ ペ ラ に 大 別 で き る が 、こ の う ち
中 空 プ ロ ペ ラ は 主 に ア ル ミ 合 金 で 製 造 さ れ 、外 傷 に 強 く 大 出 力 用 の プ ロ
ペラとして適している。
( 2 ) フ ェ ザ リ ン グ と は 、飛 行 中 に エ ン ジ ン が 不 作 動 と な っ た 場 合 等 に プ ロ ペ
ラの抗力を減らす方向にプロペラピッチを変えることをいう。
( 3 ) 定 速 プ ロ ペ ラ に お い て 定 速 を 保 つ 方 法 に は 、エ ン ジ ン 出 力 に 見 合 う よ う
に プ ロ ペ ラ 負 荷 を 変 え る ベ ー タ( β )方 式 と 、変 化 し た 負 荷 に 見 合 う よ
うにエンジン出力を変化させるプロペラ・ガバナ方式の2通りがある。
(4) 材料の応力限度に比較してプロペラに大きな繰り返し応力が作用する
と、プロペラの疲れの原因となる。一方、腐食やツールマーク、切欠、
酸化等があると、羽根の静的強度を減少させる原因となる。
( 5 ) プ ロ ペ ラ の 振 動 源 と な る 不 つ り あ い の う ち 、静 不 つ り あ い は 、各 羽 根 の
回転面と直角な方向の質量分布が異なるために生じる不つりあいであ
る。
( 6 ) 回 転 中 の プ ロ ペ ラ に 働 く 遠 心 力 に よ っ て 、ブ レ ー ド を 低 ピ ッ チ の 方 向 に
ねじるねじりモーメントが作用する。
( 7 ) 固 定 ピ ッ チ・プ ロ ペ ラ で は 一 般 的 に 、最 大 推 力 を 必 要 と す る 離 陸 状 態 に
対して最適となるピッチ角に設定される。
( 8 ) プ ロ ペ ラ・ガ バ ナ 方 式 の 定 速 プ ロ ペ ラ で は 、エ ン ジ ン 出 力 が 増 加 し た 場
合、羽根角が増加し高い迎え角となって、回転速度が一定に保たれる。
(9) パイロットから見て時計回りに回転するプロペラを機首にもった単発
機 が 水 平 飛 行 か ら 上 昇 に 移 る 時 、ジ ャ イ ロ モ ー メ ン ト の 効 果 で 飛 行 機 は
右に旋回しようとする。
試験科目番号
08
(5/5)
問5
次の文章の①~⑩に当てはまる最も適切な語句を下のA~Xより一つ
ずつ選びなさい。なお、同一語句を何度使用してもよい。
速度Vで飛行する飛行機のプロペラが発生する推力を運動量理論で考え
る 。こ こ で は プ ロ ペ ラ を 前 方 か ら 流 入 す る 空 気 を 加 速 し て 推 力 を 発 生 す る 作
動円板として扱い、後流の渦やブレード数などは考えない。
プ ロ ペ ラ 円 板 面 積 を S、 プ ロ ペ ラ 上 流 の 速 度 を V 、 プ ロ ペ ラ 円 板 を 通 過 す
る 空 気 の 速 度 を V (1+a)、十 分 後 方 で の 速 度 を V (1+b)と す る 。ま た 、上 流 の
大 気 圧 を p0、 大 気 密 度 を ρ と す る 。
プロペラ推力は
等しく、T=
①
②
に よ り 、単 位 時 間 あ た り の 軸 方 向 の 運 動 量 の 変 化 に
となる。速度の増加とともに圧力は
ラ 面 直 前 で p1、 円 板 通 過 直 後 に
④
で 再 び 最 初 の 大 気 圧 p0 ま で
する。
⑤
③
し、プロペ
し て P2 と な り 、 プ ロ ペ ラ の 十 分 後 方
ベ ル ヌ イ の 定 理 を 適 用 す る と 、プ ロ ペ ラ 面 の 上 流 の 運 動 量 と プ ロ ペ ラ 円 板
面の運動量の関係は
⑥
と な る 。同 様 に 、プ ロ ペ ラ 円 板 面 と 十 分 後 方 の 流
れ の 運 動 量 の 関 係 か ら 、円 板 面 前 後 の 圧 力 差 Δ p= p 2 - p 1 を 求 め る と 、推 力 T
=
⑦
となる。
②
と
⑦
から
⑧
となり、円板面を通過するときの増加速度と
プロペラ後流の増加速度の関係が得られる。ここでaは
⑨
、bは
⑩
と呼ばれる。
<語句>
A:質量保存則
B:ベルヌイの定理
C:エネルギー保存則
D:減少
E:増加
F:ニュートンの第二法則
G : a=2b
H : a=b/2
I: 加速係数
J:減速係数
2
K:流入係数
L:流出係数
M : ρ SV b(1+a) N : ρ SV 2 a(1+a)
O : ρ SVa(1+a)
P : 0.5ρ SV 2 a(1+a)
Q : 0.5ρ SV 2 a(2+b)
R : 0.5ρ SV 2 b(2+b) S : p 0 + 0.5ρ V 2 =p 1 + 0.5ρ V 2 (1+a) 2
T : p 0 + 0.5ρ SV 2 =p 2 + 0.5ρ SV 2 b(1+b) 2
U : p 0 + ρ SV=p 1 + ρ SV(1+a)
2
V : p 0 + ρ SV=p 2 + ρ SV(1+b) W : ρ SV (1+a)(1+b) X : ρ SV(1+a)(1+b)
試験科目番号
問
問1
題
数
09
試験科目 航空機用プロペラの材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
次 に 示 す 元 素 記 号 は 、ク ロ ム モ リ ブ デ ン 鋼「 S C M 4 3 0 」に 含 ま れ る
主 要 な 化 学 成 分 で あ る 。そ れ ぞ れ の 成 分 の 重 量 % と し て 適 切 な も の を( A )
~(H)の中から選択し、答えなさい。
(1)C(カーボン)
(3)Si(シリコン)
(3)Mn(マンガン)
(4)Mo(モリブデン)
(5)Cr(クロム)
<重量%>
(A)0.15~0.35
(B)0.43~0.48
(C)0.28~0.33
(D)0.27~0.37
(E)0.60~0.90
(F)0.30~0.60
(G)0.90~1.20
(H)0.15~0.30
問2
次 の 文 章 は 、鉄 鋼 材 料 の 一 般 的 性 質 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )マ ル テ ン サ イ ト 変 態 は 、結 晶 格 子 の 各 原 子 が 拡 散 し 、共 同 的 に 移 動 す
ることにより新しい結晶に変わるという形式の変態をいう。
( 2 )セ メ ン タ イ ト は 、硬 く て 脆 い 金 属 間 化 合 物 で あ り 、延 び が ほ と ん ど 無
い。常温では、強磁性体である。
( 3 )純 鉄 は 強 磁 性 を 有 す る が 、温 度 が 1 ,1 8 3 K に 達 す る と 急 激 に 磁 石
に吸引されなくなる。
( 4 )C 原 子 を 固 溶 し た α 鉄 を フ ェ ラ イ ト と い い 、C 原 子 を 固 溶 し た γ 鉄 を
オーステナイトという。
( 5 )共 晶 反 応 に よ っ て で き た 層 状 の 組 織 を パ ー ラ イ ト と い う 。パ ー ラ イ ト
は薄い板状のフェライトとセメンタイトとが交互に並んだものである。
試験科目番号
09
(2/3)
問 3 次 の 文 章 は 、合 金 鋼 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ
て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )A I S I - 4 3 4 0 は 、高 い 焼 入 れ 性 を 有 し 、焼 入 れ 歪 み や 割 れ を 生
じ に く い 性 質 の 材 料 で あ り 、熱 処 理 を 必 要 と す る 大 型 部 品 の 材 料 と し て
適している。ただし、溶接性は良くない。
( 2 )オ ー ス フ ォ ー ミ ン グ に よ り 得 ら れ る 強 度 及 び 靱 性 は 、C 量 が 多 い ほ ど 、
加工を加える温度が低いほど、また加工度が大きいほど大きくなる。
( 3 )抗 張 力 1 ,9 6 0 M P a 級 の 高 張 力 鋼 は 、真 空 溶 解 に よ り 製 造 し 清 浄
度を上げることで、靱性、切り欠き性、及び疲労強度が向上する。
( 4 )3 0 0 M は A I S I - 4 3 4 0 の 改 良 型 で あ る が 、4 3 4 0 の S 及 び
P の 量 を 少 な く し 、S i 量 を 増 加 し て 低 温 焼 も ど し 脆 性 を 改 良 す る と 同
時にVを添加して結晶の微細化を図り耐疲労性を向上させたものであ
る。
( 5 )低 合 金 高 張 力 鋼 は 、C 含 有 量 を 増 す と と も に 強 度 が 向 上 し 、ま た 溶 接
性 が 良 好 と な る 。同 時 に 溶 接 部 の 熱 影 響 に よ る 欠 陥 発 生 を 生 じ に く く す
る作用がある。
問4
次の文章は、アルミニウム合金の特徴を示したものである。関連の深い
合金記号を(A)~(H)の中から選択し、答えなさい。
(1)加工性、耐食性、溶接性に優れているが、強度が低いため構造用部材
には適さない。耐食性に優れているため、高力アルミニウム合金の表層
に圧延により重ね合わせて用いられる場合がある。
(2)Al-Zn-Mg系の熱処理強化型合金で、アルミニウム合金中、最
も優れた強度を持つが、やや脆いため加工性に注意を要する。
(3)超ジュラルミンの名称で知られ、優れた強度を保有するため、構造用
材 や 鍛 造 材 と し て も 使 用 さ れ る 。比 較 的 多 く の C u を 添 加 し て い る た め 、
耐食性に劣り、腐食環境下での使用に際しては十分な防食処理を必要と
する。
(4)比較的多くのSiを含む。熱膨張係数が低く、耐熱性及び耐摩耗性に
優れている。溶融温度が低いため、ろう材や溶接ワイヤーとしても用い
られる。
(5)非熱処理合金であり、耐食性及び溶接性に優れている。Mgの添加量
を2.5%程度にしたものは加工性が良く、二次構造部材として用いら
れる。
(A)1000系
(D)4000系
(G)7000系
(B)2000系
(E)5000系
(H)8000系
(C)3000系
(F)6000系
試験科目番号
09
(3/3)
問 5 次 の( 1 )~( 5 )に 示 す 材 料 の 比 重 を( A )~( E )の 中 か ら 、ま た
融点を(①)~(⑤)の中から選択し、答えなさい。
(1)Al
(2)Ti-6Al-4V
(3)SUS304
(4)Mg
(5)Cu
比重(g/cm3)
(A)8.03
(B)4.5
(C)1.74
(D)2.7
(E)8.96
融点(K)
(①)923
(②)1,356
(③)1,672~1,727
(④)933
(⑤)1,813~1,923
試験科目番号
問
問1
題
数
10
10問
試験科目
航空機用プロペラの製造及び修理の方法
に関する事項
試験時間 60分
(1 / 5 )
次 の 文 章 は 、溶 接 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て
い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)フラッシュ溶接は、電気抵抗溶接による鍛接の一種である。
( 2 )フ ラ ッ シ ュ 溶 接 は 、溶 接 部 端 面 を 最 初 か ら 強 く 加 圧 し て 加 熱 溶 融 し 溶
接 す る 。ま た 、ア プ セ ッ ト 溶 接 は 、溶 接 端 面 を 十 分 に 加 熱 溶 融 後 、急 速
強加圧し溶接する。
( 3 )フ ラ ッ シ ュ 溶 接 は 、設 備 が 大 が か り で あ る が 、大 量 生 産 に 適 し て お り 、
ランニングコストは安価である。
( 4 )抵 抗 溶 接 は 、溶 接 部 に 大 電 流 を 流 す た め 、他 の 溶 接 法 に 比 較 し 熱 影 響
部が広範囲となり溶接後の残留応力が多い。
( 5 )M I G 溶 接 は 、電 極 棒 に 消 耗 し な い 材 料 と し て タ ン グ ス テ ン を 使 用 し 、
アーク中に別の溶化材を送って溶着金属とする。
問2
次 の 文 章 は 、鋼 の 表 面 硬 化 処 理 に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄( ① )~( ⑤ )
に最も適切な語句を(A)~(J)より選択し、答えなさい。
( 1 )高 周 波 焼 入 れ は 、コ イ ル に 流 す 電 流 の 周 波 数 と 金 属 の 焼 入 れ 深 さ が 互
い に 反 比 例 す る た め 、( ① ) に す る ほ ど 表 面 の み 焼 入 れ さ れ て 内 部 は 元
の状態が保たれ、逆に(②)にするほど内部まで焼入れが進む。
( 2 )( ③ )は 、( ④ )に よ る 硬 化 で は な い た め 、高 い 温 度 に 加 熱 す る 必 要 が
ない。したがって、処理前に機械加工や(⑤)を実施できる。
(A)析出
(C)高い周波数
(E)低い周波数
(G)熱処理
(I)クリープ強さ
(B)火炎焼入れ
(D)浸炭
(F)抗張力
(H)窒化
(J)マルテンサイト化
試験科目番号
10
(2/5)
問3
次 の( 1 )~( 5 )に 示 す 加 工 処 理 に 関 連 す る 温 度 を( A )~( J )の
中から選択し、答えなさい。
(1)Ti-6Al-4Vの溶体化処理温度
(2)SUS304の融点
(3)低合金鋼のスナップ・テンパリング温度
(4)AISI4340のオーステナイト化温度
(5)SCM430の焼入れ温度
(A)766K
(B)1,103~1,153K
(C)803~903K
(D)1,300K
(E)834K
(F)1,672~1,727K
(G)1,198K
(H)1,089K
(I)477K
(J)205K
問4
次 の 文 章 は 、各 種 検 査 及 び 計 測 に 関 連 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。正 し い
も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )機 械 加 工 に お い て 、絞 り は 重 要 な 工 作 法 で あ る が 、全 て の 金 属 に お い
て 絞 り 加 工 が 有 効 な 訳 で は な い 。 絞 り 加 工 が 向 い て い る か 否 か は 、マ ク
ロ組織検査により判断することが適切である。
( 2 )真 直 度 を 計 測 す る た め に は 、オ ー ト コ リ メ ー タ ー 及 び レ ー ザ ー 干 渉 計
が適している。
(3)ダイヤル・ゲージにより、円柱機械加工品の真円度計測を実施した。
マイクロ・ゲージのスピンドルの動きを円滑にするため、適量のマシン
油を塗布した。
( 4 )浸 炭 さ れ た 材 料 の 硬 化 層 表 面 深 さ を 破 断 面 で 直 接 観 察 す る 方 法 と し て 、
ジョミニー試験が適切である。
( 5 )ブ リ ネ ル 硬 さ 試 験 の 数 値 は 、直 径 D の 球 圧 子 を 用 い て 荷 重 F で 試 験 面
に 押 し つ け た と き 、そ の 荷 重 を 荷 重 に よ り 生 じ た 圧 痕 の 表 面 積 で 除 し た
商で表す。
試験科目番号
10
(3/5)
問5 次の文章は、アルミ合金製ブレードの塗装に関する一般的記述である。
正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )塗 装 前 に は 、十 分 な 脱 脂 を 行 い 、下 塗 剤 で あ る ウ ォ ッ シ ュ・プ ラ イ マ
ーを塗布した。
( 2 )二 液 性 塗 料 の 混 合 を す る た め 、適 量 の 硬 化 剤 に 主 剤 を 混 合 し 攪 拌 し た 。
( 3 )ウ ォ ッ シ ュ・プ ラ イ マ ー は 、金 属 の 防 食 性 と 上 塗 り 塗 料 に 対 す る 付 着
性を良好にする。
( 4 )二 液 性 塗 料 は 、主 剤 と 硬 化 剤 を 混 合 し た 後 、速 や か に 使 用 し な け れ ば
ならない。
(5)塗装後の乾燥において白化現象が生じるのは、湿度の影響である。
問 6 次 の 文 章 は 、機 械 加 工 に 関 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。空 欄( ① )~( ⑩ )
に最も適切な語句を(A)~(R)の中から選択し、答えなさい。
( 1 )ラ ッ ク 形 工 具 に よ る 歯 切 り は 、工 具 の( ① )と 切 削 物 の( ② )を 複 合
させ加工するが、ホブによる歯切りはホブの(③)により歯切りが行わ
れ る の で 、 加 工 工 率 が ( ④ )。
( 2 )( ⑤ ) 加 工 の 長 所 は 、 1 回 の 加 工 に よ り 工 作 物 の ( ⑥ ) を 行 う こ と が
で き る の で 、 工 作 物 を ( ⑦ ) に 効 率 良 く 仕 上 げ る こ と が で き る 。( ⑧ )
加工で得られる程度の(⑨)は、通常の(⑤)加工でも達成できる。ま
た(⑩)の付いたブローチを使用すれば更に(⑨)を上げることができ
る。
(A)荒加工と仕上げ加工
(C)低い
(E)滑らかさ
(G)単純形状
(I)シェービング
(K)ネジ切り
(M)連続回転
(O)ブローチ
(Q)往復運動
(B)回転運動
(D)仕上げ精度
(F)旋盤
(H)カッター
(J)高い
(L)複雑な形状
(N)ヤスリ
(P)バニシ刃
(R)フライス
試験科目番号
10
(4/5)
問 7 次 の( 1 )~( 5 )は 、プ ロ ペ ラ の 検 査 に 関 す る 事 項 で あ る 。こ れ ら の
検査に適する機器を(A)~(J)の中から選択し、答えなさい。
(1)落雷被害に対するアルミ・ブレードの焼損検査
(2)落雷被害に対する金属部品の検査
(3)アルミ・ブレードの曲がり検査
(4)ブレードのフェース・アライメント検査
(5)コンポジット・ブレードの損傷検査
(A)プロトラクター
(B)マルチ・メータ
(C)ガウス・メーター
(D)X線検査装置
(E)渦流探傷検査装置
(F)タッピング・ハンマー
(G)サーモグラフィー検査装置
(H)硬度計
(I)ダイヤル・ゲージ
(J)ハイト・ゲージ
問 8 小 型 機 に 装 備 さ れ て い る 油 圧 式 定 速 フ ル・フ ェ ザ ー・リ バ ー ス・プ ロ ペ
ラ に お い て 、( 1 ) ~ ( 5 ) に 示 す 不 具 合 に 起 因 し て 発 生 す る 最 も 関 連 が
深い不具合事象を(A)~(E)の中から選択し、答えなさい。
(1)ブレード・ハブ・パイロット・チューブの摩耗
(2)ブレードの空力的バランスの不良
( 3 )ピ ッ チ ・リ ン ク ・ア ー ム の ス ク リ ュ ・ ホ ー ル 又 は ピ ン ・ ホ ー ル の 摩 耗
(4)ブレード・スラスト・ベアリングの過度の摩耗
(5)油圧経路の閉塞
(A)プロペラ回転変更に伴う追従が悪い
(B)ブレードをピッチ変換方向に動かしたときに発生する過度の遊び
(C)ブレードを回転面に対して前後(プロペラ回転軸方向)に動かし
たときに発生する過度の遊び
(D)ブレードをスパン方向に動かしたときに発生する過度の遊び
(E)運用中、過度のプロペラ振動が発生
試験科目番号
10
(5/5)
問9
次 の 文 章 は 、シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ に 関 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。正 し
い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)セラミック・ショットは、ジルコニア系、アルミナ系等のショット
の 総 称 で あ る 。ガ ラ ス・シ ョ ッ ト と 同 様 に 空 気 式 の ピ ー ニ ン グ に 使 用 さ
れるが、ガラス・ショットより寿命が長い。
(2)非常に薄いか、または小さな部分への高いインテンシティのピーニ
ン グ は 、ピ ー ニ ン グ に 起 因 す る 変 形 や 高 い 残 留 引 張 応 力 の 原 因 と な る た
め避けること。
(3)ショット・ピーニングの投射角は90deg(ショットが加工面に
垂 直 に 衝 突 )が 望 ま し い が 、被 加 工 面 の 形 状 等 に よ り や む を 得 な い 場 合
は、30degの投射角まで許容される。
(4)アルメン・ストリップは、板厚によってN、A及びCの3種類が有
る 。N( N o r m a l )ス ト リ ッ プ が 基 準 と な っ て お り 、ア ー ク・ハ イ
ト値が0.1~0.6mmの範囲で使用される。
(5)特に指定されない限り、フィレット面に使用されるショットの標準
サイズは、フィレット半径の50%を超えないこと。
問 1 0 次 の 文 章 は 、熱 処 理 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤
っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )サ ブ ゼ ロ 処 理 は 、残 留 オ ー ス テ ナ イ ト を マ ル テ ン サ イ ト 変 態 さ せ て 安
定化させる処理である。
( 2 )窒 化 処 理 に よ る 硬 化 作 用 は 、母 材 中 の ア ル ミ ニ ウ ム 及 び ク ロ ム の 窒 化
物が生成されることによる。
( 3 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 溶 体 化 処 理 後 、人 工 時 効 処 理 を 実 施 す る に は 、3
27~427Kに加熱し、所要の時間、保持し、その後空冷する。
( 4 )1 7 - P H 4 、1 7 - P H 7 等 の ス テ ン レ ス 鋼 は 、溶 体 化 処 理 に よ り
硬化を行い、析出処理により靱性を回復させる。
(5)410鋼の焼もどし脆性範囲は、473~573Kである。
回転翼の部
試験科目番号
問
問1
題
数
11
試 験 科 目 回 転 翼 の 強 度 、構 造 及 び 性 能 に 関 す る 理 論
5問
試験時間
(1 / 5 )
45分
次 の( ① )~( ⑤ )に 最 も よ く 当 て は ま る も の を 、下 記 の ア ~ ス の 記 号
の中から1つずつ選びなさい。
下図に示すように、肉厚 t 、半径 R 、長さ L のパイプが壁に取り付けられ
て お り 、 t << R が 成 り 立 つ 。パ イ プ の 先 端 に ね じ り モ ー メ ン ト M を 加 え る と
パ イ プ は ね じ り 変 形 す る 。x 軸 に 垂 直 な 断 面 内 で せ ん 断 応 力 τ が 一 定 と す る 。
断面の面積が(①)であることから、断面内のせん断応力が x 軸回りに作る
モーメントは τ を用いて(②)となる。これが M と釣り合うことから、 τ は
( ③ )と 表 す こ と が で き る 。 x の 位 置 で の ね じ り 角 を θ と す る と 、GJ d θ = M
dx
が 成 立 す る 。 こ こ で 、 GJ ( G : 横 弾 性 係 数 ) は 捩 り 剛 性 で あ る 。 壁 で の 断
面( x = 0 の 断 面 )に 対 す る パ イ プ 先 端 断 面( x = L の 断 面 )の ね じ り 角 θ L は 、
壁 で の 断 面 に 対 す る x = 0 .5 L の 断 面 の ね じ り 角 の ( ④ ) 倍 で あ る 。 ま た 、 肉
厚 t を 2 倍 に し た 場 合 、θ L の 値 は( ⑤ )倍 に な る 。た だ し 、J は t に 比 例 す る 。
M
t
R
x=0
(ア)2
(イ)4
x=L
( ウ ) 2π Rt
( カ ) 2 π R 2 t τ ( キ ) π R 2 t τ ( ク ) π R 3τ
( サ ) M π R 3 ( シ ) 0.25
( ス ) 0.5
( エ ) π Rt
x
( オ ) πR 2
( ケ ) M 2π R 2 t ( コ ) M π R 2 t
試験科目番号
11
(2/5)
問2
次 の( ① )~( ⑤ )に 最 も よ く 当 て は ま る も の を 、下 記 の ア ~ セ の 記 号
の中から1つずつ選びなさい。
空 気 密 度 を ρ と す る 。ロ ー タ 半 径 R の ヘ リ コ プ タ が 一 定 上 昇 速 度 V で 垂 直
上昇飛行している。運動量理論によれば、ロータ面での吹き下ろしを v とし
た時の推力 T を表す式は(①)である。ヘリコプタの重量を W とすると、
T = W が成立し、この式より吹き下ろし v は(②)となる。この式、もしく
は①の式から、上昇速度 V が大きい程、 v は(③)ことが分かる。推力を発
生 す る た め に 必 要 な パ ワ P は( ④ )で 与 え ら れ る 。よ っ て 上 昇 速 度 V が 大 き
い程、 P は(⑤)ことが分かる。
(ア)大きい
(エ) − V
(カ) V
2
2
+
( ク ) W ⎛⎜ V
⎝
( コ ) W ⎛⎜ 3V
⎝
(イ)小さい
+
W
W
2
2
2πρ R
2πρ R
(ウ) − V
(オ) V
2
2
2
⎝
2
(V 2 )
2
+
( キ ) W ⎛⎜ V
2
(V 2 )
+
2
+
+W
+W
(V 2 )
2
W
⎞
⎟
2πρ R ⎠
( ケ ) W ⎛⎜ 3V
+
W
⎞
⎟
2πρ R ⎠
( サ ) T = 2πρ R 2 (V + v )v
2
( シ ) T = πρ R 2 (V + v )v
2
⎝
( ス ) T = 2πρ R 2Vv
2
+
2πρ R 2
+W
(V 2 )
+
2πρ R 2
2
⎞
⎟
2πρ R 2 ⎠
+W
⎞
⎟
2πρ R ⎠
( セ ) T = πρ R 2 Vv
2
試験科目番号
11
(3/5)
問3
次 の( ① )~( ⑤ )に 最 も よ く 当 て は ま る も の を 、下 記 の ア ~ ケ の 記 号
の中から1つずつ選びなさい。なお、同じ記号を何回選んでもよい。
翼 の 弾 性 軸 上 に 力 が 働 い て も 翼 は( ① )な い 。ス パ ン に 垂 直 な 翼 断 面 の 重
心 が 弾 性 軸 よ り 前 方 に あ る と 、重 力 に よ っ て 翼 の ピ ッ チ 角 は( ② )す る 。ま
た 、こ の 時 、翼 が 上 向 き に 正 の 加 速 度 を 持 っ た 運 動 を す る と 、慣 性 力 に よ っ
て 翼 の ピ ッ チ 角 は( ③ )す る 。加 速 度 に よ る 翼 の ピ ッ チ 角 変 化 の 大 き さ を 小
さ く す る た め に は 、弾 性 軸 と( ④ )と の 距 離 を 小 さ く す れ ば 良 い 。空 気 力 に
よ る 翼 の ピ ッ チ 角 変 化 の 大 き さ を 小 さ く す る た め に は 、弾 性 軸 と( ⑤ )と の
距離を小さくすれば良い。
(ア)空力中心
(オ)折れ
(ケ ) 減 少
(イ)圧力中心
(カ)曲ら
(ウ)重心
(キ)捩れ
( エ ) 1/2 翼 弦 長 点
(ク ) 増 加
試験科目番号
11
(4/5)
問4
次 の( ① )~( ⑤ )に 最 も よ く 当 て は ま る も の を 、下 記 の ア ~ ス の 記 号
の中から1つずつ選びなさい。
下 の 左 図 に 示 す 、片 持 ち は り が あ る 。は り の 単 位 長 さ 当 た り の 質 量 を m 、重
力 加 速 度 を g と す る 。は り の 微 小 部 分( 長 さ dx )に 注 目 す る 。下 の 右 図 は 、微
小 部 分 を 拡 大 し た も の で あ る 。微 小 部 分 の 左 面( x )に 働 く せ ん 断 力 、曲 げ モ
ー メ ン ト を そ れ ぞ れ Fx 、 M x と す る 。 微 小 部 分 の 右 面 ( x + dx ) に 働 く せ ん 断
力 Fx + dx 、曲 げ モ ー メ ン ト M x + dx は 、既 述 の 記 号 を 用 い て 、そ れ ぞ れ (① )、( ② )
と書ける。微小部分に働く重力は微小部分の重心、すなわち微小部分の中央
( x + 0.5dx ) に 働 き 、 そ の 大 き さ は (③ )と 書 け る 。 微 小 部 分 に 働 く 力 の 釣 り 合
い か ら 、mg =( ④ )が 得 ら れ る 。重 心 回 り の モ ー メ ン ト 釣 り 合 い か ら 、Fx =( ⑤ )
が得られる。ここで、高次の微小量は無視した。
Mx
Fx + dx
Fx
M x + dx
x
dx
x + dx
x
微小部分に働く重力
( ア ) mdx
( イ ) mgdx
( カ ) d 2 M x dx
(コ ) Fx +
2
( ウ ) mg
( キ ) dM x dx
dFx
dM x
dx (サ ) M x +
dx
dx
( エ ) dFx dx
( ク ) Fx +
(シ ) M x +
( オ ) d 2 Fx dx
dFx
dx
d 2M x
(dx )2
2
dx
(ケ)
Fx +
2
d 2 Fx
(dx )2
2
dx
(ス ) M x +
dM x
dx
dx
試験科目番号
11
(5/5)
問5
次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い
る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 前進飛行するヘリコプタロータの逆流領域は、後退側ブレード翼端
から始まり、前進速度の増加と共に広がる。
(2) 必要パワ曲線における必要パワが最小となる速度で巡航飛行すると、
航続時間が最大になる。
(3) 地面効果内でのホバリングでの必要パワは、地面効果外でのホバリ
ングでの必要パワより大きい。
(4) 摩擦抵抗は空気の粘性による。
(5) リード・ラグ・ヒンジはブレードの回転面内の曲げモーメントを軽
減する。
試験科目番号
問
題
数
12
試験科目 回転翼の材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
問 1 複 合 材 料 の 強 化 繊 維 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) ロータ・ブレードの主要強度部材のスパーにはガラス繊維がよく使
用されているが、この理由は炭素繊維などの他の繊維よりもヤング率が
小さく、許容疲労歪が大きいためである。
(2) ガラス繊維 1 本 1 本のことをフィラメント、これを束ねてより合わ
せたものをストランドという。
(3) アラミド繊維の圧縮強度は引張強さに比べ小さいが、圧縮荷重下で
は金属のような脆性を示すので良好な耐衝撃性が得られる。
(4) アラミド繊維はガラス繊維に比べ比重および比強度が大きい。
(5) 炭素繊維は電気伝導性があり、X線透過性が良い。
問2
次 の( 1 )~( 5 )の 説 明 に 該 当 す る ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 を 、下 記 の ア ~
ケの中から選びなさい。
( 1 ) Al-Zn 系 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で 、 焼 き な ま し た も の 。
( 2 ) Al-Zn 系 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で 、溶 体 化 処 理 後 、人 工 時 効 硬 化 処 理 し た
もの。
( 3 ) Al-Cu 系 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で 、溶 体 化 処 理 後 冷 間 加 工 を 行 い 、更 に 自
然時効させたもの。
( 4 ) Al-Cu 系 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で 、溶 体 化 処 理 後 冷 間 加 工 を 行 い 、更 に 人
工時効硬化処理したもの。
( 5 ) Al-Mg 系 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で 、 加 工 硬 化 後 安 定 化 処 理 し た も の 。
ア . 2024-0
エ . 5052-0
キ . 7075-0
イ . 2024-T3
オ . 5052-H34
ク . 7075-T6
ウ . 2024-T81
カ . 6061-T6
ケ . 7150-T7751
試験科目番号
12
(2/3)
問 3 鋼 材 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も
の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) AISI-4130 は ニ ッ ケ ル ・ ク ロ ム ・ モ リ ブ デ ン 鋼 で あ り 、 熱 処 理 性 及 び
溶 接 性 が 良 い 。修 正 加 工 や メ ッ キ を 行 っ た と き は 、応 力 除 去 及 び 水 素 脆
性除去としてベーキング処置が必要である。
( 2 ) AISI-4340 は ニ ッ ケ ル ・ ク ロ ム ・ モ リ ブ デ ン 鋼 で あ り 、 高 い 強 度 を 有
し、焼入れ性及び溶接性が良い。
( 3 ) AISI-304 は オ ー ス テ ナ イ ト 系 の ク ロ ム・ニ ッ ケ ル・ス テ ン レ ス 鋼 で あ
る 。非 磁 性 で 溶 接 が 容 易 で あ り 、冷 間 加 工 に よ り 高 い 強 度 を 得 る こ と が
できる。
( 4 ) AISI-410 は マ ル テ ン サ イ ト 系 の ク ロ ム・ス テ ン レ ス 鋼 で あ る 。機 械 加
工性は良いが、溶接は困難である。
( 5 ) 17-4PH は 析 出 硬 化 型 ス テ ン レ ス 鋼 で あ り 、切 削 加 工 性 、溶 接 性 及 び 展
延性が良い。
問4
異 種 材 料 を 接 触 さ せ る と 腐 食 (電 解 腐 食 )が 発 生 す る こ と が あ り 、そ れ ら の
材料はイオン化傾向の大きいものから順にグループ分けすることができる。
次の(1)~(10)に示す材料はどの異種材料グループに属するかを、
下 記 の ア ~ エ の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ 選 択 肢 を 何 回 選 ん で も 良 い 。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
( 10)
2024
300M
7075
A286
AISI-302
AISI-4130
AZ91C
グラファイト
Ti-6Al-4V
カ ド ミ ウ ム (め っ き )
ア.グループⅠ
ウ.グループⅢ
イ.グループⅡ
エ.グループⅣ
試験科目番号
12
(3/3)
問5 チタニウム及びチタニウム合金に関する次の記述について、正しいものに
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) チ タ ニ ウ ム の 比 重 は 4.5 で 鋼 の 約 60% で あ り 、 工 業 用 金 属 材 料 で は 軽
い方から、マグネシウム、アルミニウムに次ぐ材料である。
( 2 ) チ タ ニ ウ ム 合 金 の 縦 弾 性 係 数 (ヤ ン グ 率 )は 約 18,000~ 20,000kgf/㎜ 2
で あ り 、炭 素 鋼 や 18-8 ス テ ン レ ス 鋼 に 比 べ て か な り 小 さ く 、た わ み や す
い。
(3) チタニウムは熱伝導が小さく、化学的に不活性であるため、切削によ
り発生した熱の分散が悪く、焼き付きを起こしやすい。
( 4 ) Ti-5Al-2.5Sn は α 型 チ タ ニ ウ ム 合 金 で あ り 、 熱 処 理 に よ っ て 強 度 を 上
げることはできないが、高温強度、耐クリープ性に優れている。溶接性
も純チタニウムと同様に極めて良好である。
( 5 ) Ti-6Al-4V は α + β 型 の チ タ ニ ウ ム 合 金 で あ り 、 熱 処 理 に よ っ て 強 度
を上げることはできないが、疲労強度が高く、切り欠き靱性も良い。
試験科目番号
問
題
数
13
10問
試験科目
回転翼の製造及び修理の方法に関する
事項
試験時間 60分
(1 / 6 )
問1 ヘリコプタの振動に関する次の記述について、正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) ロ ー タ が 300rpm で 回 転 し て い る と き の 4/rev 振 動 の 振 動 数 は 、5HZ で
ある。
( 2 ) ブ レ ー ド 4 枚 の ヘ リ コ プ タ で は メ イ ン・ロ ー タ の バ ラ ン シ ン グ に よ り 、
4/rev の 胴 体 振 動 を 無 く す こ と が で き る 。
( 3 ) 5 枚 ブ レ ー ド の ヘ リ コ プ タ の ロ ー タ・シ ャ フ ト 頂 部 に 、4/rev の 固 有 振
動 数 を 持 つ バ イ フ ァ イ ラ ー 型 動 吸 振 器 を 取 り 付 け る と 、 胴 体 の 5/rev 振
動を減少させる。
(4)地上共振はブレードのフラッピング運動と地上にある機体全体の運動
が連成して起こる機械的な不安定振動である。
(5)地上共振を防止するためには、ソフト・マウント式の防振装置や動吸
振器が有効である。
試験科目番号
13
(2/6)
問 2 ロ ー タ の バ ラ ン シ ン グ に 関 す る 次 の( 1 )~( 4 )の 問 い に 答 え な さ い 。
(1)ブレードのスタティック・バランスを調整する方法として適切なもの
を、下記のa~cの中から選びなさい。
a.ブレード先端の重りの量を調整する。
b.ブレード先端の重りの位置を翼弦方向に調整する。
c.トリム・タブの角度を調整する。
(2)メイン・ロータのトラッキングでブレード先端の軌跡を上げるために
はどうするか、適切なものを下記a~fの中から2つ選びなさい。
a.トリム・タブを上方に曲げる。
b.トリム・タブを下方に曲げる。
c.ブレード先端の重りの量を増やす。
d.ブレード先端の重りの量を減らす。
e.ブレード先端の重りを前縁側に移動する。
f.ブレード先端の重りを後縁側に移動する。
(3)メイン・ロータのインフライト・バランスを調整する方法として不適
切なものを、下記のa~cの中から選びなさい。
a.ピッチ・リンクの長さを調整する。
b.トリム・タブの角度を調整する。
c.ブレード先端の重りの量を調整する。
(4)プロペラ・モーメントに関する次の記述について、正しいものを下記
のa~cの中から選びなさい。
a .プ ロ ペ ラ ・ モ ー メ ン ト は 、遠 心 力 の 分 力 が ブ レ ー ド の ピ ッ チ 角 を 増
大させる方向に作用することによって発生する。
b.プロペラ・モーメントの補正は、トリム・タブの角度を調整するこ
とによって行う。
c .プ ロ ペ ラ ・ モ ー メ ン ト の 補 正 は 、ブ レ ー ド 先 端 の 重 り の 位 置 を 翼 弦
方向に調整することによって行う。
試験科目番号
13
(3/6)
問 3 非 破 壊 検 査 に 関 す る 次 の 文 章 に つ い て 、次 の( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま
る適切な検査法を下記のA~Eの中から1つずつ選びなさい。
部材の表面あるいは表面近くのきずを検出する非破壊検査法としては、
( ① )、( ② )、( ③ ) が あ る 。
(①)は強磁性体の、そして(②)は導電材料の表面及び表面近くのき
ず を 検 出 す る 方 法 で あ り 、( ③ )は 金 属 材 料 や 非 金 属 材 料 の 表 面 開 口 き ず を
検出する方法である。
部 材 の 内 部 の き ず を 検 出 す る 非 破 壊 検 査 法 と し て は 、( ④ )や( ⑤ )が あ
る。
( ④ )は 立 体 (球 )状 の き ず の 検 出 に 適 し て お り 、( ⑤ )は 割 れ の よ う な 平
面状のきずの検出能力が(④)よりも優れている。
A.浸透探傷検査
D.渦流探傷検査
B.磁粉探傷検査
E.放射線透過検査
C.超音波探傷検査
問4 放射線透過検査に関する次の記述について、正しいものに○印を、誤っ
て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 放射線透過検査では放射線の写真作用や蛍光作用を利用して検査し
ている。
( 2 ) 材 料 の 内 部 に 空 隙 の よ う な き ず が あ る と 、き ず の な い 部 分 に 比 べ 弱 い
放射線がフィルムに到達し、周りよりも黒く写る。
(3) 割れのようにある程度の面積はあっても、厚さの極めて薄いきずは、
割 れ の 面 に 垂 直 に 近 い 方 向 か ら 放 射 線 を 入 射 す る と 検 出 で き る が 、割 れ
の面に平行に近い方向から入射すると検出は困難である。
( 4 ) 放 射 線 の 透 過 可 能 な 厚 さ の 限 界 は 、鉄 鋼 材 料 の 場 合 約 450 ㎜ 程 度 で あ
る。
( 5 ) ロ ー タ ・ ブ レ ー ド な ど の ハ ニ カ ム ・ サ ン ド イ ッ チ・ パ ネ ル 内 へ の 水 の
浸入は、放射線透過検査で検出できる。
試験科目番号
13
(4/6)
問5 複合材成形に関する次の記述について、正しいものには○印を、誤って
い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) フィルム接着剤やプリプレグはCステージ化されているため冷凍保管
が必要である。
(2) プリプレグの有効期限は冷凍保管時間及び常温放置時間の2つにより
制限されている。
(3) レイアップ成形のバギング構成において、ブリーダは真空ポンプに継
いで空気を引き出しやすくするために、ブリーザは余分な樹脂を吸い取
るために使用される。
(4) レイアップ室は温度、湿度及び塵埃などについて厳しく管理されてい
る。
(5) オートクレーブ成形において硬化温度の保持時間管理は、硬化する構
造物の昇温が最も早い部分に対して行う。
問6 複合材構造に関する次の記述について、正しいものには○印を、誤って
い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) ロータ・ブレードに複合材料が使われる主な理由は、腐食しないこと
及び疲労強度が高いことであるが、複合材料は運用中に損傷を受けた場
合に損傷の進展が早いため、検査間隔を短くする必要がある。
(2) ハニカム・サンドイッチ構造の損傷したコアの修理において、コアの
損 傷 が 小 さ い 場 合 、損 傷 し た コ ア は そ の ま ま に し て お き 、充 填 剤 (Potting
Compound)を 詰 め 込 ん で 修 理 し て も 良 い 。
(3) 複合材にファスナを適用する場合、ファスナ間隔及び端距離は金属の
場合よりも大きくする必要がある。
(4) 複合材にファスナを適用する場合、疲労強度を向上させるためにしま
り ば め (Interference Fit)を 適 用 す る 。
(5) 複合材にファスナを装着する際は、頭の座面の大きい複合材用ファス
ナを用いるなどして樹脂割れ防止に配慮する必要がある。
試験科目番号
13
(5/6)
問7 締結法に関する次の記述について、正しいものには○印を、誤っている
も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) ユ ニ フ ァ イ ね じ 系 列 に お い て UNF は 並 目 ね じ を 、 UNC は 細 目 ね じ を 示
す。
( 2 ) ボ ル ト の 呼 び 径 は 1/16 イ ン チ 単 位 で 大 き く な っ て い る 。
(3) アルミニウム合金の構造部材に鋼製ボルトを使用する場合は、腐食防
止のためにカドミウム・メッキされたボルトを使用する。
( 4 ) セ ル フ・ロ ッ キ ン グ・ナ ッ ト を 再 使 用 す る 場 合 は 、ブ レ ー ク ア ウ ェ イ ・
トルクを測定し、ナットのセルフ・ロッキング機能を確認する。
(5) 安全線は一度使ったものを再使用してはならないが、コッターピンは
再使用しても良い。
問8 次の(1)~(5)の記述に該当するリベットを、下記のア~カの中か
ら選びなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
材 質 が 2117 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の フ ラ ッ シ ュ ・ ヘ ッ ド ・ リ ベ ッ ト 。
材 質 が 5056 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の ユ ニ バ ー サ ル ・ ヘ ッ ド ・ リ ベ ッ ト 。
材 質 が A286 耐 熱 鋼 の ユ ニ バ ー サ ル ・ ヘ ッ ド ・ リ ベ ッ ト 。
材質がモネルのユニバーサル・ヘッド・リベット。
材 質 が 2017 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の フ ラ ッ シ ュ ・ ヘ ッ ド ・ リ ベ ッ ト 。
ア . NAS1097AD
エ . MS20427M
イ . NAS1198
オ . MS20470B
ウ . MS20426D
カ . MS20615-M
試験科目番号
13
(6/6)
問 9 シ ョ ッ ト ピ ー ニ ン グ に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)ショットピーニングは金属部品の疲労強度及び応力腐食割れ特性の向
上に効果がある。
(2)インテンシティは、アルメン試験片のアークハイトで判定する。
(3)アルメン試験片には板厚の薄いものから順にA片、C片、N片の3種
類があり、インテンシティに応じて使い分ける。
(4)アークハイトとは、アルメン試験片にショットピーニングした場合に
生じる表面のくぼみの深さのことである。
( 5 ) 200% カ バ レ ー ジ と は 通 常 の 2 倍 の イ ン テ ン シ テ ィ で シ ョ ッ ト ピ ー ニ
ングすることである。
問 1 0 金 属 の 腐 食 に 関 す る 次 の 文 章 に つ い て 、 (① )~ (⑤ )に 当 て は ま る 適 切
な語句を下記のA~Fの中から1つずつ選びなさい。
金属の腐食には( ① )過程によるものと( ② )過程によるもの
とがある。
( ① )過程による腐食では、金属の表面が直接的に酸、アルカリ、
硫黄物、塩化物などと一様に反応する。
( ② )過程による腐食では、異種金属が水や塩水などの電解溶液中
にあるとき、イオン化傾向の( ③ )金属の表面が陽極となり、イオン
化傾向の( ④ )金属が陰極となって局部電池を構成し、陽極側の金属
が侵される。したがって、チタニウム合金とアルミニウム合金が湿った空
気 な ど の 電 解 質 を 介 し て 接 し て い る 場 合 、腐 食 す る の は( ⑤ )で あ る 。
A.チタニウム合金
D.大きい
B.アルミニウム合金
E.化学反応
C.小さい
F.電気化学的反応
降着装置の部
試験科目番号
問
問1
題
数
降着装置の強度、構造及び性能に関す
る理論
14
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 4 )
尾輪式の降着装置を有する航空機についてグラウンド・ループが発生し
な い 条 件 を 求 め た い 。次 の 文 章 の 空 欄( ① )~( ⑥ )に 入 れ る べ き も の を 、
それぞれ下語群A~Xより選びなさい。
主輪間の距離を2 、重心から主輪間の中心
までの距離を
、重 心 か ら 尾 輪 の 距 離 を
主輪にかかる鉛直方向荷重を
る鉛直方向荷重を
、各
、尾 輪 に か か
とする。 は重力加速度
である。
航空機が地上滑走中に進行方向から左回り
に θ だ け 傾 い た と す る 。こ の と き 、各 主 輪 と 地
面の間の摩擦係数を
係数を
、尾 輪 と 地 面 の 間 の 摩 擦
と す れ ば 、各 主 輪 に 発 生 す る 摩 擦 力 は
( ① )で 表 さ れ る 。一 方 、尾 輪 に 発 生 す る 摩 擦
力 は (② )で 表 さ れ る 。主 輪 に 発 生 す る 摩 擦 力 に よ る 重 心 周 り の モ ー メ ン ト
は 、 右 回 り の モ ー メ ン ト を 正 と す る と 、 2 つ の 主 輪 の 合 計 で (③ )と な る 。
尾輪に発生する摩擦力による重心周りのモーメントは(④)となる。この
(③)と(④)の合計が(⑤)であれば、力学的に安定となるため、グラ
ウンド・ループが発生しない。よってグラウンド・ループが発生しない条
件は下記の式で表される。
(⑥)
A.正
B.負
D.無限小
E.
G.2
J.2
/
H.
/
cos
sin
S. 2
V.
2
/
I.
sin
L.
N. 2
sin
O. 2
Q. 2
cos
R.
T.
W.
2
F.
K.
M.
P.2
C.無限大
sin
cos
sin
2
cos
cos
U.
X.
/
試験科目番号
14
(2/4)
問2
タイヤに関する特徴について述べている次の文章に対し、当てはまるタ
イヤの種類を下語群(A又はB)から選んで記入しなさい。なお、同じ選
択肢を何回選んでも良い。
(1) タイヤの成形でカーカスを膨らませてトレッドを貼り付ける
(2) カーカスが斜めに配置され面積当たりのコード量が多い
(3) カーカスがタイヤ中心から放射状になっている
(4) タイヤ強度を増すためにベルトを貼り付ける
(5) 角度をクロスさせながらカーカスが積層されている
(6) 内部摩擦が大きく、転がり抵抗が大きい
(7) スタンディングウェーブ現象が発生しにくい
(8) グリップや操縦安定性が優れている
A.バイアスタイヤ
問3
B.ラジアルタイヤ
次の(1)~(5)の文章は航空機の降着装置に用いられる部品・装置
に つ い て 述 べ た も の で あ る 。下 語 群 A ~ W よ り 最 も 関 係 の あ る も の を 選 び 、
答えなさい。
(1)多板型ブレーキにおいてロータが押しつけられる部品
(2)タキシング等において有害な振動の発生を抑える装置
(3)緩衝機構内で作動油の流れを制限しダンピング効果をもたらす装置
(4)脚が引き込まれないようにするための安全装置
(5)シリンダとピストンが相対的に回転しないようにする部品
A.スキッド制御装置
D.キャリア
G.メタリングピン
J.ブリードバルブ
M.シミーダンパ
P.トルクリンク
S.アキュームレータ
V.トゥ・ラグ
B.マスタシリンダ
C.ラッチシリンダ装置
E.トラニオンビーム F.ドラッグブレース
H.ポジショナ
I.アップ・ロック
K.チェックバルブ
L.スナビング装置
N.ウィングシャフト O.グラウンド・ロック
Q.テールスキッド
R.ステータ・プレート
T.ロックダンパ
U.ドライブ・スリーブ
W.エキスパンダチューブ
試験科目番号
14
(3/4)
問4
着陸時の緩衝装置のストローク量を求めたい。以下の空欄(①)~(⑥)
に当てはまるものを、それぞれ下語群ア~ホより選び、答えなさい。
機 体 質 量 を 、機 体 の 着 陸 時 の 速 度 を 、機
体 の 着 陸 の 方 向 を( 水 平 方 向 か ら の 角 度 で ) 、
重 力 加 速 度 を と す る 。着 陸 直 前 の 機 体 の 鉛 直
方 向 の 運 動 エ ネ ル ギ ー は( ① )で 与 え ら れ る 。
次に着陸後、緩衝装置のストローク量を 、
タイヤのたわみ量を とすれば、緩衝装置と
タイヤのたわみによる機体の位置エネルギー
の減少分は(②)で表される。一方で、緩衝
装 置 の エ ネ ル ギ ー 吸 収 効 率 を 0、 着 陸 荷 重 倍
数 を と す れ ば 、緩 衝 装 置 に よ る エ ネ ル ギ ー の
吸 収 量 は( ③ )で 表 さ れ る 。同 様 に 、タ イ ヤ の エ ネ ル ギ ー 吸 収 効 率 を と す
ればタイヤによるエネルギーの吸収量は(④)で表される。運動エネルギ
ー と 位 置 エ ネ ル ギ ー の (⑤ )が 、 緩 衝 装 置 と タ イ ヤ に よ っ て 吸 収 さ れ る エ ネ
ル ギ ー に 等 し い と す れ ば 、緩 衝 装 置 の ス ト ロ ー ク 量 は 以 下 の 式 で 表 す こ と
ができる。
0
(⑥)
sin
2
な お 、簡 単 化 の た め に 緩 衝 装 置 及 び タ イ ヤ の 質 量 、機 体 の 揚 力 は 無 視 す る 。
ア.
エ.
キ.差
コ.最大値
ス.
sin
タ.
テ.
ニ.
ノ.
フ . 1/ n 1
/2
イ.
オ.
/2
ク.減少分
サ.
sin
セ.
sin
/ 2
チ.
ト.
ヌ.
ハ . 1/ n
1
ヘ . 1/ n
1
ウ.
カ.最小値
ケ.和
シ.
sin
ソ.
/2
ツ.
ナ.
ネ.
ヒ . 1/ n
ホ . 1/ n
/2
/ 2
1
1
試験科目番号
14
(4/4)
問5
ア ン チ ス キ ッ ド 装 置 及 び オ ー ト ブ レ ー キ 装 置 に 関 す る 次 の 文 章 に 対 し 、内
容 が 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) オートブレーキ装置は着地時の急作動を避ける必要があるため、着
地 後 に ON に す る 必 要 が あ る 。
(2) アンチスキッド装置により機体を最短距離で停止させることが可能
となる。
(3) アンチスキッド装置が作動している状態では、オートブレーキ装置
の機能は解除される。
(4) オートブレーキ作動中にスロットルレバーを出力増加方向に動かす
と、オートブレーキ機能が自動的に解除される。
(5) オートブレーキ機能により、パイロットがブレーキを操作すること
なく、機体を最短時間で停止させることができる。
(6) パイロットがブレーキを操作していない状況では安全のため、オー
トブレーキを解除することはできない。
(7) 安全のため、オートブレーキ作動時には、ブレーキに最大油圧がか
からないようになっている。
(8) 着陸時にブレーキペダルを踏んでいても、アンチスキッド装置が作
動することにより車輪のロックを防止できる。
試験科目番号
問
問1
題
数
15
試験科目 降着装置の材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
次 の 文 章 は 、ス テ ン レ ス 鋼 の 一 般 的 な 特 徴 を 示 し た 記 述 で あ る 。正 し い
も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 の み に 見 ら れ る 脆 さ と し て 応 力 腐 食 割
れの現象がある。
( 2 )オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、変 態 点 を 持 た な い の で 、熱 処 理 に
より機械的性質を改善することができない。
( 3 )マ ル テ ン サ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、焼 入 れ に よ り 、強 靱 に す る こ と が
可能であり、最も優れた耐食性を併せ持つ。
( 4 )ク ロ ム - ニ ッ ケ ル 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、冷 間 加 工 す る と 組 織 の 一 部 が マ
ルテンサイト化し硬化するが、耐食性が低下する。
( 5 )C r ス テ ン レ ス 鋼 に 共 通 し た 欠 点 と し て 粒 界 腐 食 が あ る が 、こ の 症 状
を改善する方法として、少量のCを含有させることが一般的である。
問2
ア ル ミ ニ ウ ム に 関 連 す る 記 述 で あ る 。最 も 関 連 性 が 深 い と 思 わ れ る 、語
句及び記号等を(A)~(M)の中から選択しなさい。
( 1 )ア ル ミ ニ ウ ム は 、活 性 な 金 属 で あ り 、空 気 中 で 表 面 に 緻 密 な 酸 化 被 膜
を形成する。この酸化皮膜により、優れた耐食性を示す。
(2)人工的にアルミナ被膜を製品表面に作り耐食性を向上させる処理が、
広く行われている。
( 3 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 2 0 1 7 の マ グ ネ シ ウ ム 量 を 1 .5 % に 増 し 、時 効
硬化の効果を高めた合金で、鋼に匹敵する抗張力と耐力を持つ。
( 4 )M g を 含 ま ず 、熱 間 の 鍛 造 性 が 良 い た め 、激 し い 変 形 加 工 を 行 う 鍛 造
品に適している。
( 5 )調 質 記 号「 H 」で 示 さ れ 、加 工 硬 化 後 、適 度 に 焼 な ま し た 状 態 を 表 し 、
そ の 硬 化 の 程 度 が 、 1/2 の 状 態 を い う 。
(A)陽極酸化被膜処理
(D)超々ジュラルミン
(G)2025
( J ) H 34
(M)2AlCl3
(B)超ジュラルミン
(E)2117
( H ) H 12
(K)Al2O3
(C)アロジン処理
(F)7075
( I ) H 24
( L ) H 28
試験科目番号
15
(2/3)
問3 以下の規格で代表される合金の種類及びそれぞれの記号が示す意味を
(A)~(M)の中から選択し、答えなさい。
AZ
61
A
-
F
→
合金の種類は(
(
②
)
(
③
)
(
④
)
(
⑤
)
①
)
(A)溶体化処理後、自然時効進行中であることを示す
(B)純度を示す
(C)クラッド材であることを示す
(D)合金成分の含有%を示す
(E)合金成分の重量%を示す
(F)合金の種類を示す(亜鉛とアルミニウムの合金)
(G)含有元素を示す(亜鉛とアルミニウムを含む合金)
(H)材質記号を示す
(I)製造されたままであることを示す
(J)加工硬化の程度を示す
(K)アルミニウム
(L)チタニウム
(M)マグネシウム
問4
次の金属材料の規格名称に対する名称として、正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)17-4PH
(2)Incoloy 901
(3)AISI-302
(4)AISI-440A
(5)AISI-430
:
:
:
:
:
ニッケル基耐熱合金
鉄基耐熱合金
フェライト系ステンレス鋼
マルテンサイト系ステンレス鋼
オーステナイト系ステンレス鋼
試験科目番号
15
(3/3)
問5
語 群 I は 、金 属 素 材 の 欠 陥 症 状 を 表 す 用 語 で あ る 。当 該 症 状 の 発 生 と 最
も 関 係 が 深 い と 考 え ら れ る 材 料 分 類 を 語 群 Ⅱ の 中 か ら 選 択 し 、答 え な さ い 。
なお、同じ分類を何度選択しても良い。
語群Ⅰ
(1)ラミネーション
(2)もみ割れ
(3)低温割れ・冷間割れ
(4)置割れ
(5)ベイニング
(6)サルファバンド
(7)ゴースト
(8)ミクロ・キャビティ
(9)引け巣
( 10) 空 孔
語群Ⅱ
(A)圧延材
(B)鋳造品
(C)鍛造品
試験科目番号
問
題
問1
数
16
10問
試験科目
降着装置の製造及び修理の方法に関す
る事項
試験時間 60分
(1 / 5 )
次 の 作 業 フ ロ ー は 、脚 装 置 オ ー バ ー・ホ ー ル 時 の メ ッ キ 工 程 に 関 す る 概
略 手 順 を 示 し て い る 。空 欄( 1 )~( 1 0 )に 適 す る 語 句 を 語 群( A )~
( M )の 中 か ら 選 択 し 、答 え な さ い 。な お 、同 じ 選 択 肢 を 何 度 使 用 し て も
良 い 。ま た 、語 群 に 記 載 さ れ て い る 3 種 類 の メ ッ キ は 全 て 適 用 す る も の と
し、作業工程は、矢印の方向に向かって昇順に進行するものとする。
部品
点検
→
(1)
→
(2)
→
(3)
→
(4)
(5)
→
(6)
→
(7)
→
(8)
→
(9) →
( 10)
→
完成
検査
語群
(A)ベーキング
(C)Ni研削
(E)Ti-Cdメッキ
(G)メッキ剥離
(I)工程検査
(K)Cr研削
(M)Crメッキ
問2
→
(B)ショット・ピーニング
(D)機械加工
(F)最終検査
(H)Niメッキ
(J)エッチング
(L)塗装作業
次 の 文 章 は 、溶 接 欠 陥 に 関 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○
印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )「 ア ン ダ ー ・ カ ッ ト 」 は 、 溶 融 金 属 中 に 取 り 込 ま れ た ガ ス 原 子 が 、 放
出しきれず残留して発生する。
( 2 )「 オ ー バ ー ・ ラ ッ プ 」 は 、 溶 接 中 に 生 成 さ れ た 非 金 属 物 質 が 溶 融 金 属
に先行し固まることで発生する。
( 3 )「 ブ ロ ー ・ ホ ー ル 」 は 、 熱 源 で 溶 か し 込 ん だ 部 分 に 溶 接 金 属 を 充 填 し
きれずに発生する。
( 4 )「 ア ー ク ・ ス ト ラ イ ク 」 は 、 ア ー ク の 発 生 ミ ス 痕 が 以 後 の 溶 接 で 溶 か
されないことにより発生する。
( 5 )「 ス ラ グ 巻 き 込 み 」 は 、 熱 源 で 溶 か し き れ な い 母 材 面 に 溶 接 金 属 が 充
填されることで発生する。
試験科目番号
16
(2/5)
問3
次 の 文 章 は 、鋼 の 表 面 硬 化 処 理 に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄( ① )~( ⑤ )
に最も適切な語句を(A)~(L)の中から選択し、答えなさい。
(1) ( ① )は、表面硬さを上げ耐摩耗性を向上させるだけではな
く 、( ② ) も 向 上 さ せ る 。 こ れ は 、( ① ) に よ り 、 材 料 表 面 に
残留圧縮応力を生ずるためである。
(2) ( ③ )は、表面の摩擦係数を減らし、それによって( ④ )
を 向 上 さ せ る 方 法 で あ り 、処 理 媒 体 と し て( ⑤ )を 用 い 、加 熱 又 は
電解により処理される。
(A)機械加工
(D)せん断力
(G)塩浴
(J)フッ酸
問4
(B)火炎焼入れ
(E)疲れ強さ
(H)浸硫
(K)耐摩耗性
(C)高周波焼き入れ
(F)抗張力
(I)クリープ強さ
(L)析出
次に示す文章は、ショット・ピーニングに関する一般的な記述である。
正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ピ ー ニ ン グ が 要 求 さ れ る 被 加 工 品 表 面 が 、そ の 形 状 に よ り 、直 接 的 な
ピ ー ニ ン グ に よ っ て 完 全 な ビ ジ ュ ア ル・カ バ レ ー ジ を 得 る こ と が 困 難 な
場合、反射したショットによるカバレッジが許容される。
( 2 )特 に 指 定 さ れ な い 限 り 、フ ィ レ ッ ト 面 に 使 用 さ れ る シ ョ ッ ト の 標 準 サ
イズは、フィレット半径と同一径が理想的である。
( 3 )深 い 窪 み の 壁 又 は 噴 流 の 最 大 効 果 に ア ク セ ス し に く い 遮 蔽 さ れ た 範 囲
は 、露 出 さ れ た 範 囲 と 比 較 し 、イ ン テ ン シ テ ィ 及 び カ バ レ ー ジ 共 に ピ ー
ニ ン グ 効 果 が 少 な く な る 。こ れ ら の 範 囲 に は 、追 加 の ピ ー ニ ン グ を 要 求
してもよい。
( 4 )非 常 に 薄 い か 又 は 小 さ な 部 分 へ の 高 い イ ン テ ン シ テ ィ の ピ ー ニ ン グ は 、
ピ ー ニ ン グ に 起 因 す る 変 形 及 び コ ア・マ テ リ ア ル へ の 高 い 残 留 引 張 応 力
の原因となるため避けなければならない。
( 5 )シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ は 、疲 労 及 び 応 力 腐 食 割 れ に 対 す る 抵 抗 力 向 上
を 目 的 と し 、航 空 機 ラ ン デ ィ ン グ・ギ ア の よ う な 複 雑 な 荷 重 パ タ ー ン が
繰り返しかかる金属部品の表面平滑度を向上させるための加工である。
試験科目番号
16
(3/5)
問5
次 の 文 章 と 最 も 関 連 の 深 い 事 項 を( A )~( J )の 中 か ら 選 択 し 、答 え
なさい。
( 1 )溶 融 金 属 に 高 圧 力 を 加 え て 、金 属 製 の 鋳 型 内 に 高 速 で 鋳 込 む 鋳 造 法 で
あり、寸法精度の要求される製品に適している。
(2)鋳込み後に高圧力を負荷し、ポロシティ等の鋳造欠陥を防ぐ。
( 3 )鋳 造 品 の 凝 固 過 程 で 生 じ る 不 均 一 な 収 縮 変 化 に 起 因 す る と と も に 、溶
融金属の不純物も悪影響し発生する欠陥をいう。
( 4 )鍛 造 な ど の 冷 間 加 工 を 受 け た 製 品 は 機 械 的 強 度 が 改 善 さ れ る 。同 時 に
組 織 が 微 細 化 し 、繊 維 状 組 織 が 切 断 さ れ な い の で 耐 摩 耗 性 も 改 善 さ れ る 。
(5)溶接金属に生じる気泡が内部に閉じ込められた状態をいう。
(A)インベストメント・キャスティング
(B)熱間割れ
(C)バウシンガー効果
(D)ファイバーフロー効果
(E)ダイキャスト
(F)セントリフューガル・キャスティング
(G)スクイズ・キャスティング
(H)冷間割れ
(I)ブロー・ホール
(J)ピット
問 6 次 の( 1 )~( 5 )に 示 さ れ た 検 査 及 び 試 験 と 最 も 関 係 が 深 い も の を( A )
~(J)の中から選択し、答えなさい。
(1)ショット・ピーニング検査
(2)エリクセン試験
(3)ジョミニー試験
(4)疲れ試験
(5)応力腐食割れ試験
(A)ラプチャー強さ
(C)腐食性
(E)Cリング試験片
(G)マイナー則
(I)焼入れ性
(B)アルメン・ストリップ
(D)ポンチ押し込み量
(F)クリープ強度
(H)恒温層
(J)マイクロ・ビッカース硬度計
試験科目番号
16
(4/5)
問7 次の文章は、クロム・モリブデン鋼「SCM430」に関する記述であ
る 。( 1 )~( 5 )に 最 も 関 連 が 深 い 数 値 を( A )~( J )の 中 か ら 選 択 し 、
答えなさい。
合金鋼の主要化学成分は、炭素量0.28~0.33%、クロム量
( 1 ) % 及 び モ リ ブ デ ン 量 ( 2 ) % 程 度 で あ る 。( 3 ) K の
焼 戻 し 後 に 急 冷 す る こ と に よ り 、引 張 り 強 さ( 4 )M P a 以 上 、ブ リ
ネル硬度HB( 5 )程度の機械的性質を得ることができる。
(A)0.30~0.60
(C)803~903
(E)0.60~0.85
(G)932
(I)302~415
問8
(B)1,103~1,153
(D)241~302
(F)834
(H)0.15~0.30
(J)0.90~1.20
次の文章と最も関連の深い用語を(A)~(J)の中から選択し、答え
なさい。
( 1 )互 い に 小 振 幅 の 往 復 滑 り を 行 う 接 触 面 に 生 じ る 摩 耗 の 事 で 微 動 摩 耗 と
も言う。
( 2 )円 筒 の 内 層 を 機 械 的 あ る い は 化 学 的 腐 食 等 に よ り 逐 次 除 去 し 、除 去 に
伴う円筒の軸方向と外形の変化を測定して、3軸方向の残留応力を求め
る手法。
...
(3)バネにおいて疲れ強さやへたり防止のために行われる処理。
( 4 )金 属 表 面 へ の 酸 化 生 成 物 の 形 成 を 言 う 。こ れ に よ り 腐 食 速 度 が 減 少 す
る。
(5)被加工物に塗布してカバレージを検査するための蛍光性溶液を言う。
(A)ウインドウ法
(C)フレッティング摩耗
(E)ザックス法
(G)ダイスキャントレーサ
(I)メッキ
(B)エロージョン摩耗
(D)アノダイジング
(F)不動態化
(H)ザイグロ
(J)セッチング
試験科目番号
16
(5/5)
問 9 次 に 示 す 文 章 は 、ホ イ ー ル の 組 み 立 て に 関 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。正
し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ベ ア リ ン グ・ケ ー ジ の 曲 が り や 損 傷 は 、元 の 形 状 に 修 復 し て 再 使 用 す
る こ と は で き な い の で 、発 見 さ れ た 場 合 は ベ ア リ ン グ・コ ー ン を 廃 棄 す
る。
( 2 )ホ イ ー ル ・ ハ ー フ の オ ー バ ー ・ ヒ ー ト 検 査( 導 電 率 検 査 及 び 硬 度 検 査
等)により、ホイールが廃棄となった場合、関連するボルト、ナット、
ワッシャについては、NDTにより良品判定後に再使用すること。
( 3 )ホ イ ー ル・ハ ー フ と ベ ア リ ン グ・ カ ッ プ は 締 ま り 嵌 め で 組 み 立 て ら れ
て い る た め 、事 前 に ホ イ ー ル・ハ ー フ を 指 定 さ れ た 温 度 で 温 め る 必 要 が
ある。
( 4 )ベ ア リ ン グ ・ カ ッ プ を ホ イ ー ル ・ ハ ー フ に 組 み 立 て る と き は 、ホ イ ー
ル・ ハ ー フ が 十 分 に 温 め ら れ て い る 場 合 は 、ベ ア リ ン グ・カ ッ プ 側 は 常
温で組み立てる事ができる。
( 5 )焼 き 付 き 防 止 の 目 的 で タ イ・ ボ ル ト 等 の ア タ ッ チ ン グ・ハ ー ド ウ ェ ア
にアンチ・シーズ・コンパウンドを使用するのは一般的な手法である。
問 1 0 次 に 示 す 文 章 は 、降 着 装 置 の 組 立 て に 関 す る 一 般 的 な 記 述 で あ る 。正
し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )セ フ テ ィ ・ ワ イ ヤ ー の ダ ブ ル ・ ツ イ ス ト ・ ワ イ ヤ 方 法 お い て 、一 連 で
結合できるユニットの最大数は2箇所までである。
( 2 )イ ン タ ー ナ ル ・ ス ナ ッ プ ・ リ ン グ 装 着 後 は 、セ フ テ ィ ・ ワ イ ヤ ー で 確
実にロックする事が必要である。
( 3 )コ ッ タ ー ピ ン は 、取 り 付 け る た び に 新 し い 物 を 使 用 し 、例 え 状 態 が 良
好であっても再使用してはならない。
( 4 )ナ ッ ト に 正 規 の ト ル ク を か け て も 締 ま ら な い 事 が あ る 。こ の 状 態 を ボ
トミングという。
( 5 )高 圧 の シ ー ル の O リ ン グ に 合 わ せ て 使 用 さ れ る バ ッ ク・ア ッ プ・リ ン
グは、Oリングの寿命を延ばす効果がある。
発電機の部
試験科目番号
問
問1
題
数
発電機の強度、構造及び性能に関する
理論
17
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 2 )
次 の ( 1 ) ~ ( 7 ) は 、 Brush-less 交 流 発 電 機 に 関 す る 記 述 で あ る 。
こ れ ら の う ち 、固 定 子 側 に あ る も の に は S 印 を 回 転 子 側 に あ る も の に つ い
てはR印を付けなさい。
(1)永久磁石
(2)励磁機電機子巻線
(3)発電機電機子巻線
(4)励磁機界磁巻線
(5)永久磁石発電機固定子巻線 (6)励磁機出力整流器
(7)発電機界磁巻線
問2
次の文章は、直流電動機に関する記述である。
(A )~ (F )に 入 る 語 句 を 下 の (ア )~ (カ )の 中 か ら 選 び そ の 記 号 を 記 入 し
なさい。なお、同じ選択肢を何回選んでも良い。
直 巻 直 流 電 動 機 は 、始 動 ト ル ク が( A )が 、無 負 荷 に な る と 回 転 速 度 が
( B )して危険( C )に達するので注意が肝要である。
一 方 、 分 巻 直 流 電 動 機 は 、 始 動 ト ル ク が 直 巻 形 よ り ( D )。 ま た 、 複 巻
形 の 場 合 、 始 動 ト ル ク は 、 直 巻 形 よ り ( E )、 分 巻 形 よ り ( F )。
(ア )大 き い
問3
(イ )小 さ い
(ウ )回 転
(エ )速 度
(オ )急 加 速
(カ )急 減 速
次 の 文 章 は 、三 相 同 期 発 電 機 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印
を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 三相同期発電機は、励磁用の直流電源が必要で、速度制御は簡単で
ある。
(2) 負荷に関係なく一定速度で回転することができ、負荷率が自由に調
整できる。
(3) 三相同期発電機は、三相誘導電動機のような滑りが発生する。
(4) 回転子を電源で磁化し、これを固定子の回転磁界に入れ、回転磁界
と同じ速度で回転する。
試験科目番号
17
(2/2)
問4
次 の( 1 )~( 7 )は 交 流 電 動 機 の 特 性 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も
の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)
(2)
(3)
(4)
三相かご型誘導電動機は、始動トルクは小さい。
同期電動機は、始動トルクが大きい。
三相巻線型誘導電動機は、始動トルクはかご形より大きい。
三相巻線型誘導電動機は、負荷の変動による回転速度の変動は小さ
い。
( 5 ) 同 期 電 動 機 は 、回 転 速 度 は 常 に 一 定 で あ り 、力 率 ・効 率 は と も に よ い 。
(6) 三相巻線型誘導電動機は、二次抵抗の調整によって回転速度を多少
調整できる。
(7) 三相かご型誘導電動機は、負荷の変動による回転速度の変動が小さ
い。
問5
次の文章は、同期発電機についての記述である。
(A )~ (D )に 入 る 語 句 を 下 の (ア )~ (キ )の 中 か ら 選 び そ の 記 号 を 、記 入 し
なさい。
容量の似通った2機の同期発電機を並行運転する場合、その起電力の
( A ) が 異 な る と き に は 、( B ) が 流 れ る 。 こ の 電 流 は 、 励 磁 の 強
い 発 電 機 に 関 し て は( C )電 流 と な り 、そ の 電 機 子 反 作 用 は 界 磁 を 弱 め 、
励 磁 の 弱 い 発 電 機 に 関 し て は( D )電 流 と な り 、そ の 電 機 子 反 作 用 は 界
磁を強めて、平衡を保とうとする。
(ア )位 相
(エ )波 形
(イ )無 効 循 環 電 流
(オ )遅 れ
(ウ ) 同 期 化 電 流
(カ )大 き さ
(キ )進 み
試験科目番号
問
問1
題
数
18
試験科目
発電機の材料に関する事項
5問
試験時間
45分
(1/2)
A 欄に示された(1)~(5)の諸量の測定に関連するものを B 欄から
選び、記号で答えなさい。
(A欄)
(1)温度
(2)抵抗値
(3)誘電損
(4)磁束密度
(5)鉄損
問2
(B欄)
ア.マンガニン線
イ . P-H 計
ウ.ホール効果
エ.セーベック効果
オ.整流器型電圧計
カ.エプスタイン装置
キ . tanδ 計
銅とアルミニウムについて次の問に答えなさい。
( 1 )発 電 機 内 部 の 構 成 に お い て 銅 と ア ル ミ ニ ウ ム の 接 続 に 対 し て 正 し い も の
を1つ選びなさい。
ア.接続部の腐食処理としてプライマーを塗る。
イ.はんだ付けにより接続する。
ウ.ろう付け(ブレージング)により接続する。
エ.アルミニウム合金にカドミメッキ、銅線に銀メッキを施し、接続
する。
オ.アルミニウム合金にニッケルメッキ、銅線に錫メッキを施し、接
続する。
(2)次の諸性質の中でアルミニウムがより大きな値を持つ性質を2つ選びな
さい。
ア.導電率
イ.密度
ウ.比熱
エ.熱伝導率
オ.ヤング率
カ.熱膨張率
キ.融点
ク.剛性率
試験科目番号
問3
18
(2/2)
絶縁体について以下の問に答えなさい。
( 1 )絶 縁 体 の 耐 熱 ク ラ ス を 耐 熱 温 度 の 高 い 方 か ら 順 に 並 べ た も の で 正 し い も
のを 1 つ選びなさい。
ア.A-B-E-F-H-N-R-Y
イ.R-N-H-F-B-E-A-Y
ウ.R-H-N-F-E-B-A-Y
エ.H-B-N-E-R-F-Y-A
オ.Y-R-N-H-F-E-B-A
(2)次の樹脂の中で最も耐熱性が低いものを 1 つ選びなさい。
ア.ポリアミド樹脂
イ.シリコン樹脂
ウ.エポキシ樹脂
エ.ポリエステル樹脂
オ.フッ素樹脂
問4
次 の ケ イ 素 鋼 板 に 関 す る 記 述 の う ち 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る も
の に ×印 を つ け な さ い 。
(1)ケイ素鋼板の導電率は、純鉄に比べ大きい。
(2)ケイ素鋼板の保磁力は、純鉄に比べ大きい。
(3)ケイ素鋼板の透磁率は、純鉄に比べ大きい。
(4)ケイ素鋼板のヒステリシス損は、純鉄に比べ大きい。
(5)ケイ素鋼板の機械的強度は、純鉄に比べ大きい。
問5
航空機用発電機に用いられるマグネットワイヤーには耐熱性が要求され
る が 、次 の マ グ ネ ッ ト ワ イ ヤ ー の う ち で 耐 熱 性 に 優 れ た も の を 2 つ 選 び な さ
い。
ア.ポリエステルイミド銅線
イ.ポリアミドイミド銅線
ウ.ポリエステル銅線
エ.ポリウレタン銅線
オ.ホルマール銅線
カ.ポリイミド銅線
試験科目番号
問
問1
題
数
19
試験科目
発電機の製造及び修理の方法に関する
事項
10問
試験時間
60分
(1/4)
定 速 駆 動 装 置( CSD)を 介 し て 2 台 の 交 流 発 電 機 を 並 列 運 転 す る 場 合 に つ
いて次の問に答えなさい。
( 1 )両 発 電 機 の 負 荷 力 率 を 合 わ せ る 方 法 と し て 適 切 な も の を 1 つ 選 び な さ い 。
ア.定速駆動装置の出力回転位相を調整する。
イ.発電機の励磁を調整する。
ウ.発電機の負荷を調整する。
エ.定速駆動装置の出力回転数を調整する。
オ.テストスタンドの回転数を調整する。
(2)両発電機の負荷分担を揃える方法として適切なものを1つ選びなさい。
ア.電圧調整器を調整する。
イ.発電機の出力電圧を調整する。
ウ.ロードバンクの負荷力率を調整する。
エ.発電機の周波数を調整する。
オ.定速駆動装置の出力トルクを調整する。
問2
次 の 航 空 機 用 直 流 発 電 機 の 仕 様 書 ( MIL-G-6162) に 定 め ら れ た 記 述 の う
ち 、 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
( 1 )発 電 機 を 電 圧 調 整 可 能 最 高 回 転 数 、定 格 電 圧 、無 負 荷 で 運 転 し て い る 時
の 界 磁 抵 抗 は 35Ω 以 上 で な け れ ば な ら な い 。
( 2 )発 電 機 を 電 圧 調 整 可 能 最 低 回 転 数 、定 格 電 圧 、定 格 負 荷 で 運 転 し て い る
時 の 界 磁 抵 抗 は 1.25Ω 以 上 で な け れ ば な ら な い 。
( 3 ) 発 電 機 の 界 磁 端 子 と 発 電 機 出 力 の 正 側 端 子 間 に 35Ω の 抵 抗 を 接 続 し 、
電 圧 調 整 可 能 最 高 回 転 数 、 無 負 荷 で 運 転 し た 時 の 出 力 電 圧 は 28V 以 下
でなければならない。
(4)発電機を並列運転する場合、並列運転用端子と発電機出力の負側端子間
の 電 圧 は 定 格 運 転 時 に 2V に な る よ う に 設 計 さ れ て い る 。
( 5 ) 過 速 度 回 転 数 試 験 は 無 負 荷 、 無 励 磁 で 30 分 間 行 う 必 要 が あ る 。
試験科目番号
問3
19
(2/4)
次に示す異なる金属の接合のうちで禁止されている組合せを2つ選びな
さい。
ア.金-銀
イ.金-チタン
ウ.銀-銅
エ.銀-チタン
オ.銀-カドミウム
カ.アルミニウム-カドミウム
キ.アルミニウム-チタン
問4
ブ ラ シ レ ス 交 流 発 電 機 の 相 順 が 逆 で あ る 場 合 の 処 置 の う ち 、正 し い も の を
2つ選びなさい。
ア.交流励磁機出力の整流器極性をチェックし、要すれば修正する。
イ.交流励磁機の界磁巻線の極性をチェックし、要すれば巻き直す。
ウ .主 発 電 機 の 電 機 子 線 巻 線 の 接 続 を チ ェ ッ ク し 、要 す れ ば 接 続 を 修 正 す る 。
エ.テストスタンドの回転方向をチェックし、要すれば修正する。
オ.電圧調整器の出力端子の(+)と(-)を入れ替える。
問5 航空機用交流ブラシレス発電機の修理するために受入試験を実施したと
ころ、定格負荷を投入した時の出力電圧の復帰時間は正常であったが、定格
負荷から無負荷にした時、出力電圧の復帰時間は正常な発電機の約2倍を要
した。次の故障原因のうちで推定し得るものを1つ選びなさい。
ア.主界磁巻線のレアショート
イ.磁石発電機の出力電圧が低い
ウ.磁石発電機の出力電圧が高い
エ.励磁機励磁回路の転流ダイオードが短絡
オ.励磁機励磁回路の抵抗が短絡
試験科目番号
問6
19
(3/4)
発 電 機 の 製 造・修 理 作 業 に お い て A 欄 の( 1 )~( 5 )の 目 的 に 適 し た 試
験方法・装置をB欄から選び、答えなさい。
(A欄)
(1)フレキシブルシャフトの疲労割れ検出
(2)スプラインの歯面硬度計測
(3)焼入した歯車の研磨焼け部検出
(4)アルミ合金のクラック検出
(5)ニッケルメッキのピンホール検出
(B欄)
ア.蛍光探傷
イ.磁気探傷
ウ.フェロキシル試験機
エ.ナイタルエッチング
オ.シャルビー試験機
カ.マイクロビッカーズ
問7
次 の 発 電 機 の 巻 線 が 故 障 し て い る か ど う か を 検 査 す る 方 法 の う ち 、正 し い
も の に ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
( 1 ) 1Ω 以 上 の 巻 線 抵 抗 の 計 測 に ホ イ ー ト ス ト ン ブ リ ッ ジ を 使 用 す る 。
( 2 ) 1Ω 以 下 の 巻 線 抵 抗 の 計 測 に ダ ブ ル ブ リ ッ ジ を 使 用 す る 。
(3)巻線のレアショートの有無を検査するために巻線抵抗測定を行う。
(4)巻線の相間の沿面距離の良否を検査するために絶縁抵抗試験を行う。
(5)巻線の絶縁物の劣化、老化を検査するために耐電圧試験を行う。
問8
航空機用交流ブラシレス発電機の回転子界磁巻線に並列に接続されてい
る抵抗器の役割について、以下の記述のうち正しいものを 2 つ選びなさい。
ア.回転のバランスをとるため
イ.回転子界磁巻線に電機子巻線から誘起されるサージ電圧の抑制
ウ.シリコンダイオードの整流時のサージ電圧の抑制
エ.発電機の出力電圧の過渡応答特性の改善
オ.フィーダが地絡した時に変流器に故障電流を検知させるため
試験科目番号
問9
19
(4/4)
航 空 機 用 直 流 発 電 機 を 修 理 す る た め に 受 入 試 験 を 実 施 し た と こ ろ 、出 力 電
圧 を 2 8 Vdc に 維 持 す る の に 界 磁 電 流 は 最 低 速 度 で 1 3 Adc を 必 要 と し た 。
次の故障原因のうちで推定し得るものを2つ選びなさい。
ア.発電機の電機子巻線が部分的に短絡している。
イ.発電機のブラシが磨耗している。
ウ.発電機の界磁極が消磁している。
エ.発電機の界磁巻線が部分的に短絡している。
オ.発電機のブラシの 1 つが欠損している。
問10
次 の 超 音 波 洗 浄 に 関 す る 記 述 の う ち 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る
も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1)深い孔の汚れに対して効果を発揮する。
(2)洗浄液内での被洗浄物の置き方、姿勢で洗浄効果が異なる。
(3)洗浄槽内に被洗浄物を多く入れた場合は周波数を上げる必要がある。
(4)振動音がしていても洗浄液が振動しているとは限らない。
(5)質量の大きな汚染物質を除去することはできない。
空気調和装置用機器の部
試験科目番号
問
問1
題
数
空気調和装置用機器の強度、構造及び
性能に関する理論
20
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 5 )
( 1 ) 次 の 文 章 は 熱 交 換 器 に つ い て 述 べ た も の で あ る 。( ① ) ~ ( ④ ) に
あ て は ま る 語 句 又 は 数 式 を 、A ~ H の 中 か ら 選 び 、そ の 記 号 を 記 入 し
なさい。
低温流体を加熱又は高温流体を冷却するための機器を熱交換器と
い う 。熱 交 換 器 は 、管 や 板 で 通 路 を 仕 切 っ て 熱 媒 体 を 流 し 、管 や 板 を
介 し て 熱 交 換 が 行 わ れ る 。2流 体 が 同 じ 方 向 に 流 れ る 並 流 型 、2流 体 が
平 行 に 反 対 方 向 に 流 れ る 向 流 型 、 2流 体 が 直 行 し て 流 れ る 直 行 流 型 が
あ り 、 こ の 3基 本 型 に お い て 、 同 一 条 件 下 で 比 較 す る と 、 そ の 温 度 効
率は(①)→(②)→(③)の順で良くなる。
熱 交 換 器 の 基 本 的 熱 交 換 量 と し て 、隔 壁 の 厚 さ L 、熱 伝 導 率 λ 、隔
壁 の 両 面 の 熱 伝 達 率 を α 1、 α 2、 隔 壁 の 外 部 の 流 体 間 の 温 度 差 が ⊿ T
で あ る 場 合 、こ の 平 板 隔 壁 の 単 位 面 積 を 通 し て 単 位 時 間 に 通 過 す る 熱
量Qは次式で表される。
Q=K⊿T
ここで、
K=(④)である。
このKを熱通過率という。
<語句>
A:並流型 B:向流型 C:直行流型
D : 1/ ( 1/ α 1 + L / λ + 1/ α 2 )
E : 1/ α 1 + L / λ + 1/ α 2
F : α 1+ λ / L + α 2
G : α 1 ×α 2 / ( λ / L )
H :( λ / L ) α 1 / α 2
( 2 ) 空 調 用 熱 交 換 器 で 、 低 温 側 通 路 に 入 口 温 度 38℃ 、 90kg/min の 空 気 を
流 し た と き 、高 温 側 通 路 に 流 れ る 45kg/min の 空 気 が 204℃ か ら 138℃
に冷却された。この時の熱交換器の高温側の温度効率φH を求めよ。
ま た 、空 気 の 比 熱 は 一 定 と 仮 定 し て 、こ の 時 の 低 温 側 の 出 口 温 度 T を
求 め よ 。( 小 数 点 以 下 2 桁 目 四 捨 五 入 )
答え
φ H= ( ⑤ )
T=(⑥)℃
試験科目番号
20
(2/5)
問2
( 1 )次 の 文 章 は 航 空 機 用 空 気 調 和 装 置 を 構 成 す る ダ ク ト の 強 度 計 算 に つ
い て 記 述 し た も の で あ る 。( ① )~( ④ )に 当 て は ま る 語 句 を A ~ I の
中から選びなさい。
空 気 調 和 装 置 の ダ ク ト は 強 度 面 か ら 通 常 、円 管 を 用 い る 。ダ ク ト の
長 さ が 管 径 に 比 べ て 十 分 長 い 場 合 に は 、次 の 薄 肉 円 筒 に 加 わ る 発 生 応
力の式を用いてダクトの強度計算を行うことができる。
σ = p ×d / ( 2×t )
こ こ で 、 σ は ( ① ) の 発 生 応 力 、 p は ダ ク ト の ( ② )、 d は ダ ク ト の
( ③ )、 t は ダ ク ト の ( ④ ) を 示 す 。
<語句>
A:内径
E:長さ
I:半径方向
B:半径
F:内圧
C:円周の長さ
G:周囲圧力
D:肉厚
H:円周方向
( 2 )空 気 調 和 装 置 の 入 口 に 位 置 す る レ ギ ュ レ ー タ の 下 流 ダ ク ト に 、外 径
24mm、内 径 20mm の ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 材 の 円 管 を 用 い た 場 合 、内 部 圧
力 が 2.0MPa の 時 、 ダ ク ト に 発 生 す る 発 生 応 力 σ 1 を 求 め よ 。
答え
σ 1 = ( ⑤ ) MPa
試験科目番号
20
(3/5)
問3
航 空 機 用 与 圧 シ ス テ ム に 関 す る 下 記 文 章 の( ① )~( ⑦ )に 当 て は ま る 適
切 な 語 句 を A ~ P の 中 か ら 選 び な さ い 。た だ し 、同 じ 語 句 を 2 度 使 用 し て は
ならない。
高高度で飛行する航空機では、乗員に必要な(①)を確保するために、
居 住 す る 空 間 (キ ャ ビ ン )を 機 外 と 遮 蔽 し 、キ ャ ビ ン 内 を あ る 値 以 上 の 圧 力
に保持する必要がある。
一 方 、キ ャ ビ ン 圧 力 を 外 気 の 圧 力 よ り 高 く 保 っ た 場 合 、こ の 内 外 気 圧 差
は(②)の設計強度による最大許容値以下に押さえる必要がある。
また、機体が何らかの理由で急降下する場合には、機外の圧力が(③)
するが、それによって(④)圧力が(⑤)圧力より高くなると、機体構造
強 度 に と っ て は 、非 常 に 厳 し い 条 件 に 晒 さ れ る こ と に な る た め 、こ れ を 避
けるために、キャビン圧力も急激に(⑥)させることが必要となる。
与 圧 装 置 は 、こ れ ら の 要 求 に 応 じ て キ ャ ビ ン 圧 力 を 適 切 な 値 に 制 御 す る
装 置 で あ る 。キ ャ ビ ン に は 加 圧 さ れ た 冷 暖 房 空 気 が( ⑦ )よ り 流 入 す る た
め 、キ ャ ビ ン か ら 機 外 へ 放 出 す る 空 気 の 流 量 を 調 節 す る こ と で 出 入 り の バ
ランスをとり、キャビン圧力を調整する。
A:空調装置
E:湿度
I:ラムエア
M:機体構造
B:窒素濃度
F:急上昇
J:機外
N : アウトフローバルブ
C:上昇
G:脚室
K:与圧装置
O:キャビン
D:等温膨張
H:低下
L:酸素濃度
P:急降下
試験科目番号
20
(4/5)
問4
次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は 、空 気 調 和 装 置 の 一 方 式 で あ る ベ ー パ サ イ ク
ル・シ ス テ ム に つ い て 記 述 し た も の で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て
い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)ベーパサイクル・システムは、主にコンプレッサ、コンデンサ、エ
バポレータ、レシーバ・タンク、及び膨張弁から構成される。
( 2 )エ バ ポ レ ー タ 内 で 液 体 冷 媒 が 気 化 す る 間 、冷 媒 の 圧 力 及 び 温 度 は 一
定である。
( 3 )膨 張 弁 出 口 に お け る 冷 媒 圧 力 は 、膨 張 弁 入 口 に 比 べ て 減 少 し 、エ ン
タルピも減少する。
( 4 )冷 媒 と し て 用 い ら れ て い る R134a は 、一 般 に 代 替 フ ロ ン と 呼 ば れ て
いるが、オゾン破壊係数はゼロではない。
( 5 )ベ ー パ サ イ ク ル ・ シ ス テ ム の 冷 凍 サ イ ク ル に つ い て 、冷 媒 の 相 変 化
と 圧 力 の 関 係 を 示 す た め に 用 い ら れ る の が p-h 線 図 で あ り 、別 名 を ボ
ード線図という。
試験科目番号
20
(5/5)
問5
航 空 機 用 空 気 調 和 装 置 に 関 す る 下 記 文 章 の( ① )~( ⑧ )に 当 て は ま る 適
切な語句をA~Tの中から選び、答えなさい。
機内の空調を行うために、エンジンのコンプレッサから高温・高圧の
ブリードエアを引き込み、ブリードエアは一次熱交換器で予冷されてか
らエアサイクルマシンの(①)で加圧され、二次熱交換器で冷却されて
エ ア サ イ ク ル マ シ ン の ( ② ) へ 入 る 。( ② ) に よ り ( ③ ) さ れ た 空 気 は 、
(④)で(⑤)された上でキャビンに送られる。
こ う し て 冷 却 空 気 が 作 ら れ る が 、過 冷 却 の 場 合 に は 調 整 が 必 要 と な る 。
そのため、一次熱交換器入口と(②)出口の間にバイパスが設けられて
おり、そこを流れるブリードエア流量はバイパスバルブで調整される。
(⑥)の温度セレクターで設定された温度に応じてバイパスバルブの開
度が常に調整されており、バルブの開度を(⑦)すればバイパスする空
気量の方が(⑧)くなり、暖房用の空気が得られることになる。
A:コンプレッサ
E:加湿
I:大きく
M:タービン
Q:ファン
B:断熱膨張
F:少な
J:小さく
N : コントロールパネル
R : ウォータセパレータ
C:温度センサ
G:多
K:断熱圧縮
O:ベンチュリ
S:圧力スイッチ
D:気化
H:加熱
L:調整
P:除湿
T:予熱
試験科目番号
問
問1
題
数
空気調和装置用機器の材料に関する事
項
21
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 2 )
次 の( 1 )~( 5 )の 鉄 鋼 材 料 の 焼 入 れ 状 態 又 は 溶 体 化 処 理 状 態 の 硬 さ
を比較して、硬い方から順にA~Eの記号を記入しなさい。
(1)4330M低合金綱
(2)440Cステンレス鋼
(3)135M窒化鋼
(4)15-5PHステンレス鋼
(5)17-7PHステンレス鋼
問2
次 の 記 述 は ス テ ン レ ス 鋼 に つ い て 説 明 し た も の で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 )
に適するものを下記の語群A~Lの中から選びなさい。
ス テ ン レ ス 鋼 に は 、( 1 ) を 向 上 さ せ る た め ( 2 ) の み を 主 要 合 金 元 素
と す る も の と 、( 2 ) と ( 3 ) の 両 方 を 含 有 さ せ た も の の 2 種 類 が あ る 。
含 有 さ れ る( 2 )は 、鋼 の 表 面 に( 4 )を 形 成 し 、周 囲 の 環 境 か ら 鋼 を 守
り、錆びにくくしている。ただし、加工や還元性雰囲気で加熱されると、
こ の( 4 )が 破 壊 さ れ 、錆 び や す く な る 。こ の た め 、故 意 に 安 定 し た( 4 )
を生成させる(5)を行う。
A.不動態化処理
E.Cr
I.耐食性
問3
B.Si
F.耐摩耗性
J. Mo
C.有機皮膜
G.強度
K.Ni
D.陽極処理
H.酸化膜
L.溶接性
次の記述はアルミニウム合金の質別記号の意味に関して説明したもの
で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 ) の 説 明 に 適 す る 質 別 記 号 を A ~ F の 中 か ら 選 び な
さい。
(1)溶体化処理後冷間加工を行い、更に人工時効硬化処理したもの
(2)溶体化処理後人工時効硬化処理したもの
(3)溶体化処理後冷間加工を行い、更に自然時効させたもの
(4)溶体化処理後安定化(過時効)処理したもの
(5)溶体化処理後自然時効させたもの
A.T3 B.T4
C.T5
D.T6
E.T7
F.T8
試験科目番号
21
(2/2)
問4
次 の 記 述 は 金 属 材 料 の 特 徴 に つ い て 説 明 し た も の で あ る 。( 1 )~( 5 )
の説明に該当する材料をA~Fから選びなさい。
( 1 )高 温 強 度 と 耐 食 性 を 兼 ね 備 え た 析 出 硬 化 型 ニ ッ ケ ル 合 金 で 、7 0 0 ℃
までの
クリープ強度に優れている。固溶化状態での溶接性が良好である。
( 2 )高 温 強 度 と 耐 酸 化 性 を 兼 ね 備 え た コ バ ル ト 合 金 で 、冷 間 加 工 で 硬 化 す
る。
か じ り つ き が 起 き に く い こ と を 利 用 し て 、ベ ア リ ン グ 材 料 と し て も 用
いられる。
(3)約790℃での溶体化と約320℃での時効処理でベリリウム相を微
細析出
させることにより、高強度が得られる。
( 4 )Z r 及 び 希 土 類 元 素 を 含 む マ グ ネ シ ウ ム 合 金 で 、耐 熱 性 に 優 れ て い る 。
( 5 )A l 及 び V を 含 む α + β 合 金 で 、溶 体 化 処 理 後 に 時 効 処 理 す る こ と で
高 強 度 が 得 ら れ る 。4 0 0 ~ 5 0 0 ℃ ま で は 比 強 度( 強 度 / 比 重 )が
高い。
A.C17200
D.R30605
問5
B.M16410
C.N07718
E.R56400 F.S17400
次 の 記 述 は 金 属 表 面 の 観 察 に よ っ て 得 ら れ る 情 報 で あ る 。正 し い も の に
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )脆 性 破 面 に 現 れ た リ バ ー パ タ ー ン( 河 川 状 の 模 様 )を 見 た と き 、そ の
河川の流れ方向と直角に破壊は進行している。
( 2 )疲 労 破 面 に は ス ト ラ イ エ ー シ ョ ン が 現 れ る が 、そ の 縞 模 様 の 縞 に 沿 っ
て疲労亀裂は進展している。
( 3 )ス ト ラ イ エ ー シ ョ ン の 間 隔 は 1 サ イ ク ル 当 り の 疲 労 亀 裂 進 展 速 度 に 対
応している。
( 4 )ス ト ラ イ エ ー シ ョ ン 間 隔 が 計 測 で き れ ば 、材 料 の ク ラ ッ ク 進 展 速 度 と
応力拡大係数変動幅の関係から負荷荷重を推定できる。
( 5 )過 荷 重 に よ る 波 面 に 現 れ る デ ィ ン プ ル の 向 き に よ っ て 、一 様 引 張 破 壊 、
せん断破壊又は引裂き破壊かが判別できる。
試験科目番号
問
問1
題
数
22
10問
試験科目
空気調和装置用機器の製造及び修理の
方法に関する事項
試験時間 60分
(1 / 5 )
次 の 各 種 ゲ ー ジ に 関 す る( 1 )~( 5 )の 記 述 の 中 で 正 し い も の に は ○ 印
を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
( 1 )複 数 の ブ ロ ッ ク ゲ ー ジ を 組 み 合 わ せ て 希 望 す る 寸 法 を 得 る 場 合 、最 も
少ない個数の組合せを選ぶことが必要である。
(2)ハイトゲージは常に定盤等の正確な平面上で高さの測定を行う。
( 3 )ダ イ ヤ ル ゲ ー ジ を 被 測 定 物 に セ ッ ト す る 場 合 、ど の よ う な 角 度 で セ ッ
トしてもダイヤルの読み値が被測定物の変位量と一致するため、取り
付け角度は気にしなくてもよい。
( 4 )シ ッ ク ネ ス ゲ ー ジ は 鋼 薄 片 を 被 測 定 部 の 間 隙 に 挿 入 す る こ と で 寸 法 を
測定するため、正しい寸法を計測するためにはシックネスゲージを無
理に押し込む必要がある。
( 5 )デ プ ス ゲ ー ジ は 主 と し て シ リ ン ダ 等 の 内 径 を 測 定 す る と き に 使 用 す る 。
問2
次の(1)~(4)に示す硬さ試験の中で、おもり(ハンマー)を所定
の高さから試験面に落下させた時の反発高さから硬さを計測している硬さ
計を答えなさい。
(1)ブリネル硬さ
(2)ビッカース硬さ
(3)ロックウエル硬さ
(4)ショア硬さ
試験科目番号
22
(2/5)
問 3 次 の A 群 に あ げ た( 1 )~( 5 )の 用 語 に 最 も 関 係 の 深 い 用 語 を B 群 の
(ア)~(キ)の中から選びなさい。
<A群>
<B群>
(1)ヒストグラム
(ア)検査測定値の平均値の変動
(2)パレート図
(3)R管理図
(4)抜き取り検査
(5)散布図
(イ)2変数間の相関関係
(ウ)検査測定値のばらつき
(エ)放射線状の軸上の値を結んだ多角形のグラフ
(オ)棒グラフと累積百分率
(カ)度数分布
(キ)母集団とサンプル
問4
次のOリングの使用上の注意に関する(1)~(5)の記述の中で正し
い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)一般にOリングは取り外したら必ず新しいものと交換する。
( 2 )O リ ン グ は 弾 力 の あ る 素 材 で 出 来 て い る た め 、取 り 付 け 部 に 異 物 や 傷
が多少あっても問題ない。
( 3 )取 り 付 け の 際 、潤 滑 剤 等 を 塗 布 す る こ と は 不 純 物 の 混 入 に つ な が る た
め通常使用してはならない。
( 4 )ね じ 山 の 上 か ら O リ ン グ を は め る 時 は 、ね じ 部 に テ ー プ を 巻 い て カ バ
ーするなど、Oリングに傷が付かないようにして挿入する。
( 5 )O リ ン グ は 溝 の 中 で 圧 縮 さ れ シ ー ル の 役 目 を は た す た め 、O リ ン グ の
つぶししろは通常40パーセント程度である。
試験科目番号
22
(3/5)
問5
次 の 記 述 は 計 測 に 関 し て の 誤 差 に つ い て 説 明 し た も の で あ る 。( 1 ) ~
(5)に最も適するものを(A)~(L)の中から選びなさい。
計測誤差とは(1)と(2)の差のことであり、大別すると(3)誤
差 と( 4 )誤 差 に 分 け ら れ る 。( 3 )誤 差 は 一 定 の 傾 向 を 持 っ た 誤 差 の こ
と で 、( 4 ) 誤 差 は 測 定 ご と に ば ら つ く 誤 差 の こ と で あ る 。 通 常 、( 3 )
誤差の原因を取り除くことは(5)である。
問6
(A)補正値
(B)容易
(C)視差
(D)個人
(E)系統
(F)温度
(G)偶然
(H)測定値
(I)外的
(J)真の値
(K)計算値
(L)困難
次のロックワイヤの使用上の注意に関する(1)~(5)の記述の中で
正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
( 1 )ロ ッ ク ワ イ ヤ は ぴ ん と 張 る と 熱 変 形 や 振 動 で 断 線 す る 可 能 性 が あ る の
で、少したるませておかなければならない。
(2)ロックワイヤはボルトがゆるまない方向にかけなければならないが、
ロックワイヤをかけるスペースが狭い時は、かける方向を反対にしても
ボルトの脱落防止になるため問題はない。
(3)ロックワイヤはいつも新しいものを使い、一度使用したものを再使用
してはならない。
(4)ロックワイヤにはシングルワイヤ方法とダブルツイスト方法があるが、
1本のワイヤでゆるみ止めが出来、軽量であることからシングルワイヤ
方法が標準でありこの方法を優先する。
(5)ボルトにロックワイヤをかける際、ボルトの穴の角度によってはロッ
クワイヤをかけにくい場合がある。この時はボルトをさらに締め込むこ
とでボルトの穴の角度を変え、ロックワイヤをかけやすい向きにしてか
らロックワイヤをかける。
試験科目番号
22
(4/5)
問7
次のACM(エアサイクルマシン)に関する(1)~(5)の記述の中
で 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
( 1 )A C M で 使 用 さ れ て い る エ ア ベ ア リ ン グ の 取 り 扱 い に は 細 心 の 注 意 が
必要であるため軍手(布製の手袋)をして作業すること。
( 2 )エ ア ベ ア リ ン グ を 使 用 し て い る A C M は 回 転 方 向 に 注 意 す る 必 要 は な
い。
(3)ACMの機能試験には高圧の空気源が必要であるが、高温の空気源は
必要でない。
( 4 )A C M の 入 口 及 び 出 口 の 空 気 温 度 か ら 冷 却 能 力 を 確 認 す る 機 能 試 験 を
実施する際、空気中の水分量を考慮する必要がある。
( 5 )ボ ー ル ベ ア リ ン グ を 使 用 し て い る A C M は エ ア ベ ア リ ン グ を 使 用 し て
い る A C M と は 異 な り 、 回 転 体 (コ ン プ レ ッ サ , シ ャ フ ト 及 び タ ー ビ ン
の 組 立 品 )に ア ン バ ラ ン ス が あ っ て も 問 題 な く 回 転 さ せ る こ と が 出 来 る
ため、一般にバランス調整をすることはない。
問8
次 の A 群 に あ げ た( 1 )~( 5 )の 流 量 計 に 最 も 関 係 の 深 い 用 語 を B 群 の
(ア)~(キ)の中から選びなさい。
<A群>
(1)容積流量計
(2)電磁流量計
(3)超音波流量計
(4)差圧流量計
(5)面積流量計
<B群>
(ア)カルマン渦
(イ)オリフィス
(ウ)コリオリの力
(エ)フロート
(オ)ルーツ式
(カ)伝播時間差式
(キ)ファラデーの法則
試験科目番号
22
(5/5)
問9
次の浸透探傷検査に関する(1)~(5)の記述の中で正しいものには
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)被試験物の表面粗さの影響を受ける。
(2)多孔質材料の探傷検査に有効である。
(3)金属材料及び非金属材料の表面にある傷の探傷が可能である。
(4)探傷検査を実施する検査員の技能に左右されず、検査員による結果の
ばらつきはほとんどない。
(5)いろいろな方向の傷が共存している場合でも、1回の操作で探傷検査
を行うことが出来る。
問10
次のキャビン圧力制御装置に関する(1)~(5)の記述の中で正し
い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)機体の大きさに関わらずアウトフローバルブは、装着数、大きさが変
わらない。
(2)セーフティバルブは通常飛行では作動しないが、安全に直結する装備
品であるため、定期的な機能確認が必要である。
(3)セーフティバルブのリリーフ圧力を確認する機能試験においては、数
回繰り返し実施し、調整値が安定していることを確認する必要がある。
(4)セーフティバルブで使用されているダイアフラムを装着する際、ねじ
れた状態で装着しても数回作動することでねじれは解消する。
(5)セーフティバルブはバルブ前後の差圧によって作動するため、機能試
験を実施する際、真空チャンバは不要であり、通常加圧チャンバを使用
して機能試験を行う。
飛行指示制御装置の部
試験科目番号
問
問1
題
数
飛行指示制御装置の強度、構造及び性
能に関する理論
23
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 5 )
図に示すような閉ループシステムに目標値が入力されてから十分に時間
が 経 過 し 、 定 常 状 態 と な っ た と き の 目 標 値 と 出 力 と の 誤 差 e(∞)を 考 え る 。
目 標 値 r(s)
+
e(s)
LL
L(s)
出 力 y(s)
-
定 常 誤 差 e(∞)は 、下 記 の 表 に 示 す よ う に 入 力 波 形 r(s)と 開 ル ー プ 伝 達 関 数
L(s)の 特 性 に よ っ て 決 ま る 。 下 表 の ( 1 ) ~ ( 9 ) の 値 を 、 以 下 の ( A )
~(L)の中から選びなさい。なお、同じ記号を何度選んでもよい。
た だ し 、 シ ス テ ム の 型 は 伝 達 関 数 L(s)が s=0 に 極 を 持 た な い 場 合 に 0 型
( Kp = lim L( s) )、 s=0 に 1 個 の 極 を 持 つ 場 合 に 1 型 ( Ku = lim sL( s) )、 s=0
s→0
s→0
に 2 個 の 極 を 持 つ 場 合 に 2 型 ( Ka = lim s 2 L( s) ) と 呼 ぶ 。
s→0
入力波形
ステップ入力
r(t)=1
ランプ入力
r(t)=t
加速度入力
r(t)=t 2 /2
(1)
(4)
(7)
1型
(2)
(5)
(8)
2型
(3)
(6)
(9)
システ
ムの型
0型
ま た 、伝 達 関 数 L(s) が 以 下 の 式 で 与 え ら れ る 場 合 、こ の シ ス テ ム の 型 は
何型か、以下の(M)~(O)の中から選びなさい
(10)
L( s ) =
5( s + 5)
s 2 ( s + 4)
試験科目番号
23
(2/5)
( A ) Kp
1
Kp
1
(E)
Ku
1
(H)
Ka
1
1 + Kp
1
(F)
1 + Ku
1
(I)
1 + Ka
(B)
(C)
(J)0
(K)1
(L)∞
(M)0 型
(N)1 型
(O)2 型
( D ) Ku
( G ) Ka
試験科目番号
23
(3/5)
問2
慣 性 航 法 シ ス テ ム に 関 す る 次 の 文 章 の 空 欄( 1 )~( 5 )に 該 当 す る 適 切
な 語 句 を 以 下 の( A )~( L )の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ も の を 2 回
以上選ばないこと。
慣 性 空 間 を 考 え る 。慣 性 航 法 シ ス テ ム に 用 い る 加 速 度 計 で は 、マ ス( 質
量)にかかる力を測定することで、その加速度を計測する。質量と力か
ら加速度を計算するために(1)が適用される。そのため、加速度計で
は(2)を計測することができない。そこで、慣性航法システムでは、
現在の位置情報から数学モデルを用いて(2)を推定する。
慣性航法システムを搭載した航空機の慣性空間における速度は、加速
度計で計測された加速度と(2)の和を(3)することで得られる。位
置 は 、 得 ら れ た 速 度 を も う 一 度 、( 3 ) す る こ と で 得 ら れ る 。
慣性航法システムのうち、航空機の姿勢変動をジャイロで検知し、ジ
ンバル機構によりそれをキャンセルして局所的に姿勢を水平に安定化さ
せた加速度計を用いて位置、速度を得る方式を(4)と呼ぶ。一方、機
体に固定した加速度計の局所的な姿勢をジャイロ出力から計算し、加速
度ベクトルを局所水平面内に座標変換することで位置、速度を得る方式
を(5)と呼ぶ。
かつては(4)が一般的であったが、計算機の能力の向上とともにジ
ンバル機構を必要としない(5)が主流となり、慣性航法システムのコ
スト低減、信頼性向上が図られた。
(A)微分
(C)姿勢維持方式
(E)ニュートンの運動方程式
(G)ストラップダウン方式
(I)リオリの力
(K)慣性方式
(B)積分
(D)特殊相対性理論
(F)遠心力
(H)重力加速度
(J)プラットフォーム方式
(L)シューラー周期
試験科目番号
23
(4/5)
問3
オ ー ト パ イ ロ ッ ト に 関 す る 次 の 文 章 の 空 欄( 1 )~( 5 )に 該 当 す る 適 切
な 語 句 を 以 下 の A ~ L の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ も の を 2 回 以 上 選 ば
ないこと。
機体のピッチ姿勢とロール姿勢を検出する(1)からの出力は、オー
トパイロットに送られ、姿勢を安定させるために使われる。
旋 回 率 は 、( 2 ) に よ っ て 検 出 さ れ 、 方 向 舵 を 駆 動 し て ( 3 ) 防 止 と 釣
り合い旋回を行うために用いられる。
一 定 の 方 向 に 飛 行 コ ー ス を 維 持 す る た め に は 、( 4 )局 の 誘 導 電 波 を 捕
捉して誘導する。
空港へ接近し降下するにはILS誘導電波を利用する。機がILSコ
ー ス に 近 づ く と 、( 5 )ビ ー ム を 捕 捉 し て 、滑 走 路 へ 向 か う コ ー ス に 誘 導
される。
(A)ILS
(C)ロランC
(E)バーチカル・ジャイロ
(G)ローカライザ
(I)ディレクショナル・ジャイロ
(K)ヨー・レート・ジャイロ
問4
(B)VOR
(D)DME
(F)ピッチ・アップ
(H)ダッチ・ロール
(J)フライト・コントローラ
(L)失速
次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 、正 し い も の に は ○ 印 、誤 っ て い る も の に は ×
印をつけなさい。
(1 ) D M E シ ス テ ム で は 、 航 空 機 搭 載 イ ン タ ロ ゲ ー タ ー か ら 1,058MHz
で質問パルスを送信する。混信を避けるために、複数機の航空機が
同時に 1 カ所のDME地上局を使用してはいけない。
(2 ) I L S ア プ ロ ー チ 時 、 通 常 の 傾 斜 角 で 設 定 し た グ ラ イ ド ・ パ ス よ り
高 い 位 置 に 航 空 機 が あ る と き 、I L S 偏 位 計 の グ ラ イ ド・ス ロ ー プ ・
バーは中心より上に位置する。
(3 ) フ ラ イ ト ・ デ ィ レ ク タ ー に お い て 、 縦 の 指 針 は ロ ー ル ・ コ マ ン ド ・
バーと呼ばれ、パイロットがバーの振れた方向に操縦輪を操作する
と、機は旋回を始めバーは次第に中央に近づく。
(4 ) 進 入 や 着 陸 の 際 の 速 度 制 御 に 使 わ れ る の が オ ー ト ス ロ ッ ト ル で あ り 、
オートスロットル・パネルにセットした対地速度を保つように推力
調整を行う。
(5 ) G P S で は 、 電 離 圏 で 受 け る 遅 延 誤 差 を 補 正 す る た め 、 G B A S と
呼ばれる地上の補強システム、SBASと呼ばれる衛星の補強シス
テムがある。
試験科目番号
23
(5/5)
問5
次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 に も っ と も 関 係 あ る 語 句 を 下 記 の( A )~( M )
から選んで記号を書きなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
(1 ) 音 声 通 信 に 代 わ る 管 制 官 と パ イ ロ ッ ト と の 間 の デ ー タ リ ン ク 通 信 。
(2 ) 空 港 の 出 発 ・ 到 着 経 路 と し て 任 意 の 地 点 を 結 ん だ 線 を 引 く こ と で 飛
行時間の短縮、CO2削減を実現する。
(3 ) 飛 行 条 件 に 応 じ て 運 航 コ ス ト 上 最 適 な 速 度 や 経 路 を 計 算 し 、 そ れ に
基づき離陸から着陸までエンジン出力調整や操縦等を自動的に行う。
(4 ) 航 空 機 が 衛 星 航 法 シ ス テ ム な ど か ら 取 得 し た 位 置 や 速 度 等 の 情 報 を
データリンクにより送信するもので、地上局に加えて周囲を飛行す
る航空機にも受信されることから、管制官とパイロットとの情報共
有が可能である。
(5 ) G P S を 航 空 機 の 航 法 装 置 と し て 使 用 す る た め に は 、 そ の 出 力 情 報
に異常データが含まれていないことを保証することが必要である。
(A)フライト・ディレクター
(B)広域航法(RNAV)
(C)航空通信網(ATN)
(D)慣性航法システム(INS)
(E)放送型自動従属監視(ADS-B)
(F)飛行管理システム(FMS)
(G)BITE
(H)CPDLC
(I)直線飛行
(J)インテグリティ
(K)連続降下進入方式
(L)ILS
( M )ナ ビ ゲ ー シ ョ ン・デ ィ ス プ レ イ
試験科目番号
24
試験科目 飛行指示制御装置の材料に関する事項
問
5問
試験時間 45分
問1
題
数
(1/3)
次 の 文 章 の 空 欄( 1 )~( 10)に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を A ~ Q の 中 か ら
選びなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
接合型トランジスタは、接合面が平行な二つの(1)を設けたもの
で あ る 。 こ れ に は ( 2 ) 型 と n p n 型 と が あ る が 、( 2 ) 型 ト ラ ン ジ ス
タ は n 型 の 薄 層 を 共 通 に 持 つ 二 つ の( 1 )か ら で き て い る 。一 方 の p 領
域 を ( 3 )、 他 の p 領 域 を コ レ ク タ と 呼 び 、 中 間 の n 領 域 を ( 4 ) と 呼
ぶ。
(3)を入力、コレクタを出力とし(4)を共通電極とする(4)
接 地 回 路 に お い て 、( 3 )接 合 が 順 方 向 に バ イ ア ス さ れ た と き 、( 3 )か
ら( 4 )に む け て( 5 )が 注 入 さ れ る が 、主 と し て 拡 散 に よ り そ の 大 部
分 が コ レ ク タ 接 合 に 到 達 し 、逆 方 向 に バ イ ア ス さ れ た コ レ ク タ 接 合 に 存
在する高い(6)で加速されてコレクタ領域に吸収される。
したがって、このような回路では電流の増幅は行われないが、コレ
ク タ 接 合 が 逆 方 向 に バ イ ア ス さ れ て( 7 )で あ る か ら 、電 圧 増 幅 を 行 う
こ と が で き 、結 果 と し て( 8 )の 増 幅 が で き る 。ま た 、動 作 速 度 を 上 げ
る に は( 4 )層 の 厚 み を( 9 )す る こ と で 達 成 で き る が 、現 在 で は こ れ
は (1 0 )の 製 法 に よ り 達 成 さ れ て い る 。
<語句>
A.ベース
E.拡散接合
I.p
M.電界
Q.合金接合
B.ゲート
F.電子
J.MOS
N.薄く
C.エミッタ
G.pn接合
K.正孔
O.pnp
D.磁界
H.高抵抗
L.電力
P.厚く
試験科目番号
24
(2/3)
問2
T N 型 液 晶 デ ィ ス プ レ ー の 原 理 を 説 明 し た 次 の 文 章 の 空 欄( 1 )~( 5 )
に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を A 〜 J の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ も の を 2
回以上選ばないこと。
TN型液晶ディスプレーでは、特定の方向の振幅成分を持つ光(偏
光 )だ け を 通 過 さ せ 、残 り は( 1 )分 子 の よ う な 偏 光 素 子 に 吸 収 さ せ る
2 枚 の 水 平 、垂 直 の 偏 光 フ ィ ル タ ー の 間 に 分 子 の 並 び 方 が 9 0 度 ね じ れ
た 液 晶 を は さ む 。分 子 の 並 び を ね じ る た め に( 2 )製 の 配 向 膜 が 使 用 さ
れ る 。こ の ね じ れ に よ っ て 液 晶 を 通 過 す る 光 の 偏 光 成 分 が ほ ぼ 9 0 度 回
転するので光は通過する。
液晶に電圧をかけると、液晶分子が直立してねじれが取れる。上か
ら 入 っ た 光 は そ の ま ま 下 に 向 か う の で 、光 が 遮 断 さ れ 画 面 上 で は 黒 く な
る 。電 圧 を か け る た め に 透 明 電 極 が 使 わ れ る が そ の 材 料 と し て( 3 )が
使用される。
カ ラ ー 液 晶 の 場 合 、カ ラ ー フ ィ ル タ ー を は さ み 込 む 。こ れ は 、赤 色 ・
緑 色 ・ 青 色 の 光 を 透 過 さ せ る 着 色 層 や ブ ラ ッ ク ・ マ ト リ ッ ク ス (B M )
を 基 板 上 に 配 置 し 、保 護 膜 で 覆 っ た も の で あ る 。ブ ラ ッ ク・マ ト リ ッ ク
ス の 材 料 と し て 金 属 ク ロ ム が 使 わ れ る こ と も あ っ た が 、近 年 、コ ス ト や
環境汚染の面から(4)が多く用いられる。
透明電極、カラーフィルターはガラス基板の上に構築される。TN
型液晶では低価格の(5)がよく使用される。
<選択肢>
A.ポリイミド
D.白金
G.ソーダガラス
J.銅
問3
B.石英ガラス
E.ヨウ素
H.インジウム
C.樹脂
F.銀
I.金
次 の( 1 )~( 5 )に つ い て 最 も 関 係 し て い る 材 料 を A ~ E の 中 か ら 1
つ選んで記号で答えなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
(1)フライバイライト操縦装置
(2)MEMS
(3)リングレーザ・ジャイロ
(4)フラックス・バルブ
(5)発振子
<選択肢>
A.パーマロイ
D.水晶
B.光ファイバ
E.石英ガラス
C.シリコン
試験科目番号
24
(3/3)
問4
航 空 機 で 用 い ら れ る 温 度 計 に つ い て 書 い た 以 下 の 文 章 に お い て 、正 し い
も の に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )電 気 抵 抗 の 変 化 を 利 用 し た 温 度 計 に お い て 、一 般 的 に 金 属 は 温 度 が
上昇すると電気抵抗は大きくなる。
( 2 )電 気 抵 抗 の 変 化 を 利 用 し た 温 度 計 に お い て 、一 般 的 に 半 導 体 は 温 度
が上昇すると電気抵抗は小さくなる。
( 3 )熱 電 対 の 熱 起 電 力 は 、高 温 接 点 と 冷 接 点 の 温 度 差 の み に よ っ て 決 ま
る。
(4)固体の膨張を利用したものに、バイメタル温度計がある。
( 5 ) 液 体 の 膨 張 を 利 用 し た 温 度 計 で は 、 0 °C 以 下 の 温 度 を 測 る こ と
ができない。
問5
次 の 文 章 の 空 欄( 1 )~( 5 )に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を A 〜 J の 中 か ら
選びなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
電力あるいは電気信号を運ぶ導電材料として、電気抵抗が小さく廉価な
( 1 )が も っ と も よ く 使 用 さ れ て い る 。機 械 的 強 度 が 要 求 さ れ る 場 合 に は 、
導電率を多少犠牲にしても強度の大きい合金が使用される。別名、真鍮と
も 呼 ば れ る ( 1 ) 合 金 は 、( 1 ) に (2 ) を 2 0 % 以 上 混 ぜ た も の で あ る 。
絶縁材料として使用される合成樹脂は樹脂状をした有機合成高分子化
合物の総称で、基本的分子が多数連結した(3)である。合成樹脂の多く
は加熱により軟化する。このような性質を(4)と呼ぶ。
磁心材料は比透磁率の高い、飽和磁束密度の大きいことが要求される。
(5 )は 良 好 な 磁 気 特 性 を 有 し て お り 、純 度 の 高 い も の は 最 大 比 透 磁 率 が 2.5
×10 5 で あ る 。
<選択肢>
A.共有結合
B.ニッケル
C.亜鉛
D.銅
E.重合体
F.銀
G.熱可塑性
H.熱膨張
I.金
J.鉄
試験科目番号
問
題
問1
数
25
10問
試験科目 飛行指示制御装置の製造及び修理方法
試験時間 60分
(1 / 8 )
次 の 文 章 の 空 欄( ① )~( ⑩ )に 最 も 適 切 な 語 句 を A ~ P の 中 か ら 選 び
なさい。
( 1 )( ① ) は 、 航 空 機 の ( ② ) 及 び ( ③ )、 フ ラ イ ト ・ デ ィ レ ク タ か ら の ピ
ッ チ /ロ ー ル ・ コ マ ン ド 、 ILS 受 信 機 か ら の ( ④ ) 及 び ( ⑤ )、 さ ら に 機
体の(⑥)及びサイドスリップも表示する統合表示計器である。
( 2 )( ⑦ )は 、 航 空 機 の 機 首 方 位 、地 上 無 線 局 の( ⑧ )、無 線 航 法 に お け る
(⑨)と(⑩)等を表示する統合表示計器である。
A : DME
B:コース偏差
C:高度
D : ADI
E:カウンタ受信機
F : HIS
G:ピッチ姿勢角
H:速度
I:旋回率
J:ロール姿勢角
K:ベアリング方位
L:グライドスロープ信号
M : VOR 受 信 機
P:ヘディング・マーカ
N:コース方位
O:ローカライザ信号
試験科目番号
25
(2/8)
問2
次 の ( 1 ) ~ ( 5 ) は 、 ESD(Electro Static Discharge)に 関 す る 記 述 で
あ る 。空 欄 の( ① )~( ⑩ )に 該 当 す る 最 も 適 切 な 語 句 を 、A ~ Q の 中 か ら
選びなさい。
(1)
空気が乾燥した環境においては、物質間の(①)により発生した静
電 気 が 人 体 に 蓄 積 さ れ 易 く な り 、そ の 電 位 は( ② )に 達 す る 場 合 が あ る 。
こ の 状 態 で 人 体 が IC の ピ ン に 接 触 す る と 、 IC 内 の 回 路 や 配 線 が 破 壊 さ
れることがある。 人体の帯電防止策として実施例を示す。
( ア )( ③ ) に 接 続 さ れ た 導 電 性 マ ッ ト 上 で 作 業 す る 。
(イ)リストストラップを着用する。
(ウ)導電靴、導電スリッパ等を着用する。
(2)
IC の 梱 包 パ ッ ケ ー ジ と し て ( ④ ) パ ッ ケ ー ジ が 増 え 、 製 造 段 階 や 搬
送 中 に パ ッ ケ ー ジ が 帯 電 し 易 く な っ て い る 。 基 板 組 み 立 て 時 に IC の
ピンが基板に接触した際、パッケージに帯電していた電荷が放電され、
内 部 回 路 の 焼 損 あ る い は 劣 化 を 引 き 起 す 可 能 性 が あ る 。こ れ を 防 止 す る
ためには帯電防止処理を施した(⑤)に収納する。
(3)
ESD の 影 響 は 電 子 部 品 等 の 破 損 の み で な く 、( ⑥ )、機 能・性 能 の 劣 化
を引き起こす可能性がある。
(4)
MOS 構 造 の よ う に 非 常 に 酸 化 膜 が( ⑦ )、入 力 イ ン ピ ー ダ ン ス が( ⑧ )
も の は 、入 力 に 過 電 圧 が 印 加 さ れ る と 、ゲ ー ト 酸 化 膜 が 絶 縁 破 壊 す る と
いう危険性を常に持つ。
(5)
CMOS デ バ イ ス に お い て は 、 主 に 入 力 端 子 と 出 力 端 子 に 対 し て ( ⑨ )
が 実 施 さ れ る 。入 力 端 子 に 関 し て は 、抵 抗 と ダ イ オ ー ド に よ る 保 護 回 路
の 構 成 が ほ と ん ど で あ る 。印 加 ノ イ ズ の 持 つ( ⑩ )が 大 き い 場 合 は 、ダ
イオードがジャンクション破壊を起こす。
<選択肢>
A:エネルギー
B:数百~数千ボルト
E:貯める
F:低消費電力化対策
H:静電破壊対策 I:絶縁性の劣化
K:静電シールドバッグ
N:プラスチック O:蓄積
C:大地アース
G:摩擦
J:外形変形
L:厚く
P:高い
D:周波数
M:薄く
Q:低い
試験科目番号
25
(3/8)
問3
次 の 図 は フ ィ ー ド バ ッ ク 制 御 の 基 本 系 を 示 し て い る 。図 の 信 号 中 の ① ~ ⑤
に適切な語句を下のA~Gより選びなさい。
④
①
+
②
-
③
制御要素
制御対象
⑤
検出要素
<語句>
A:操作量
D:目標値
G:制御偏差
問4
B:過渡偏差
E:外乱
C:制御量
F:定常偏差
次 の( 1 )~( 5 )の 飛 行 制 御 指 示 装 置 に 関 す る 文 章 の う ち 、正 し い も の
に は ○ を 、 誤 っ て い る も の に は ×を つ け な さ い 。
( 1 ) RMI は 、磁 方 位 と ADF か ら の 無 線 方 位 を 指 示 す る も の で 、VOR か ら の
無線方位は指示しない。
( 2 ) HSI の 機 首 方 位 選 択 ノ ブ を 操 作 し て 、 Bug を 選 択 方 位 に 設 定 す る と 、
この方位と現在の機首方位との差信号が発信され自動操縦装置に送ら
れる。
( 3 ) HSI の コ ー ス 選 択 ノ ブ を 操 作 し て 矢 印 を 回 転 さ せ 、VOR の デ ビ エ - シ
ョ ン・バ ー の 方 位 と 一 致 す る よ う に す れ ば 、現 在 の VOR コ ー ス と 航 空 機
か ら VOR 局 ま で の 距 離 を 知 る こ と が 出 来 る 。
( 4 ) ADI の ヘ デ ィ ン グ モ ー ド で は 、機 首 方 位 を 一 定 に 保 っ て 飛 行 す る た め
の操作指令が示される。
( 5 ) ADI の 垂 直 指 針 が 飛 行 機 模 型 の 中 心 よ り 左 に あ る 時 は 、「 機 首 を 右
に」又は「右に行け」を意味している。
試験科目番号
25
(4/8)
問5
次の文章はスクリーニングに関する文章です。 空欄(①)~(⑩)に
対応する最も適当な語句を選択肢A~Qの中から選びなさい。
スクリーニングは(①)する故障を取り除く(②)技術であって、故障検
知、環境試験などと関係する。
ス ク リ ー ニ ン グ は ス ト レ ス を 与 え る こ と に よ り 、( ③ ) の 不 良 原 因 を ( ④ )
させる。
またスクリーニングは、単に(⑤)ばかりではなく、製作(⑥)の各段階
に応じて実施することが出来る。
部 品 の ス ク リ ー ニ ン グ に お い て は 、( ⑦ )サ ン プ ル で 破 壊 検 査 を 実 施 す る こ
ともあり、この場合は(⑧)として合格基準が定められ、その基準に(⑨)
場合は、ロット不良として扱われる。
スクリーニングは製品の品質及び(⑩)に影響を与えるので、効果的なス
クリーニング方法を確立しなければならない。
<選択肢>
A:削減
F:抜き取り
K:頻発
P:工程
B:偶発
G:ロット
L:不良品
Q:達しない
C:全数
H:コスト
M:顕在化
D:確定
I:完成品
N:消滅
E:選別
J:潜在
O:達する
試験科目番号
25
(5/8)
問6
次 の 文 章 の 空 欄( ① )~( ⑩ )に 最 も 適 当 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ M の 中 か ら
選び、その記号で答えなさい。
( ① ) は 、 HF 帯 ~ VHF 帯 の 電 波 を 用 い て 航 空 機 を 誘 導 す る 無 線 標 識 で 、 航
空機搭載された(②)又は(③)によって、標識局を中心として航空機がど
の方向にいるか知ることができる。
( ④ ) は 、 VHF 帯 の 電 波 を 用 い た 無 線 標 識 で 、 航 空 機 ま で の 磁 方 位 を 求 め
るための信号を放射状に放送する。多くの場合同じ位置に(⑤)又は軍用の
( ⑥ ) を 配 置 し て い る 。( ⑤ ) と 併 設 さ れ て い る 場 合 は ( ⑦ ) と 呼 び 、( ⑥ )
と併設されている場合は(⑧)と呼ぶ。
視界が悪い時でも滑走路上までの、横方向の進入方向、高さ方向の降下経
路、滑走路までの距離を示し安全に誘導する計器進入システムを(⑨)と呼
ぶ。
最近は、衛星を利用した(⑩)が、航路飛行及び着陸進入に利用されてい
る。
<選択肢>
A : DF
E : ILS
I : VORTAC
M : GPS
B : VOR-DME
F:ローカライザ
J : CAT- Ⅰ
C : TACAN
G : ADF
K : VOR
D : NDB
H : DME
L : INS
試験科目番号
25
(6/8)
問7
次 の 文 章 の 空 欄( ① )~( ⑩ )に 最 も 適 当 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ N の 中 か ら
選び、その記号で答えなさい。
は ん だ 付 け と は 、は ん だ を 熱 で 溶 か し た も の を 一 種 の 接 着 剤 と し て 使 用 し 、
電子部品等を接合する作業のことである。
プリント基板のはんだ付けには
大 き く 分 け て ( ① ) 方 式 と 、( ② ) 方 式 の 2 つ あ る 。
(①)方式は、はんだを溶かしておいた表層にプリント基板の下面を浸す
ことによってはんだ付けする方式で、主に(③)部品に使用される。
(②)方式は、プリント基板上に(④)を印刷し、その上に部品を載せて
か ら 熱 を 加 え て 溶 か す 方 式 で 、主 に( ⑤ )部 品 に 用 い る 。( ④ )を 印 刷 す る 場
合 、通 常 穴 の 開 い た ス テ ン レ ス 製 の 型( ⑥ )の 上 か ら 、( ⑦ )を 使 っ て し ご く
ことにより必要箇所に一定の厚さで印刷することができる。
近 年 IC の 集 積 度 が 高 く な り 、IC 側 に ボ ー ル 状 は ん だ が 予 め 形 成 さ れ た( ⑧ )
と呼ばれるパッケージが多く使用されている。
プリント基板のはんだ付けでは、部品のはんだ箇所にはんだが流れ込み、
光沢を有する(⑨)が形成されると良いとされ、このことを指して(⑩)が
良いと称する。
<選択肢>
A:ぬれ性
E:メッキ
I:スキージ
L:表面実装
B:はんだペースト
F:フィレット
J:リードタイプ
M:メタルマスク
C:フロー
G:マウンタ
K:フラックス
N:リフロー
D : DIP
H : BGA
試験科目番号
25
(7/8)
問8
次の図は飛行指示制御装置に用いられるシンクロ発信機とシンクロ受信
機 の 結 線 図 で あ る 。途 中 断 線 し た た め 、正 常 な 状 態 に 修 復 し た い 。結 線 表 の
空 欄( 1 )~( 5 )に 入 る 記 号 を 下 の 語 句 か ら 選 び な さ い 。正 常 な 状 態 と は 、
受 信 機 側 は 発 信 機 に 対 し 、 角 度 差 1 8 0 °を と っ て 回 転 す る 状 態 で あ る 。
<語句>
A.S1
B.S2
C.S3
D.R1
E.R2
試験科目番号
25
(8/8)
問9
次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 は 、電 子 機 器 の 信 頼 性 に 関 す る 用 語 の 定 義 又 は
説明である。該当する用語をA~Eから選びなさい。
( 1 )あ る 時 点 ま で 動 作 し て き た 系 、機 器 又 は 部 品 な ど が 、引 き 続 き 単 位 時 間
内に故障を起こす割合。
( 2 )修 理 し な が ら 使 用 す る 系 、機 器 又 は 部 品 な ど の 相 隣 る 故 障 間 の 動 作 時 間
の平均値。
(3)故障率が規定の値よりも低い期間の長さ。
( 4 )修 理 可 能 な 系 、機 器 ま た は 部 品 な ど が 規 定 の 条 件 に お い て 保 全 が 実 施 さ
れる時、規定の時間内に保全を完了する確立。
(5)動作不可時間の平均
<選択肢>
A:保全度
問10
B:耐用寿命
C : MTTR
D : MTBF
E:故障率
次 の ( 1 ) ~ ( 5 ) の 状 態 量 に 用 い ら れ る SI 計 量 単 位 を 、 A ~ J の
中から選びなさい。
(1)インダクタンス
(2)静電容量
(3)圧力
(4)磁束密度
(5)照度
<選択肢>
A : Kg/m 3
B:C
C:T
D : Pa
E:N
F : m/s 2
G:F
H : cd/m 2
I : lx
J:H
統合表示装置の部
試験科目番号
問
問1
題
数
統合表示装置の強度、構造および性能
に関する理論
26
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 6 )
航空機の計器あるいはディスプレイの視認性や判読性に関する次の(1)
〜( 5 )の 記 述 の う ち 、記 述 の 全 て が 正 し い も の に は ○ を 、誤 り を 含 む も の
に は ×を つ け な さ い 。
( 1 )デ ィ ス プ レ イ に 表 示 さ れ る 情 報 に 用 い ら れ る 用 語 と 、操 作 装 置 の ラ ベ ル な
ど に 記 さ れ る 用 語 は 、そ れ が 同 じ も の を 意 味 す る 場 合 に は 、エ ラ ー を 防 ぐ た
めに異なる用語を用いるべきである。
(2)パイロットの注意を引くためには、文字を反転させたり、点滅させたり、
下 線 を 引 い た り す る こ と が 有 効 で あ る 。し か し 、こ れ ら は 同 時 に 疲 労 を 誘 発
する要因となりうる。
( 3 )眼 球 の 調 節 機 能 に よ り 、特 定 の 対 象 に 焦 点 を 合 わ せ る た め に は 、一 定 の 時
間 が 必 要 で あ る 。例 え ば 、無 限 の 遠 方 を 注 視 し て い る 状 態 か ら 手 元 の 計 器 に
焦 点 を 合 わ せ 、再 度 無 限 の 遠 方 に 焦 点 を 合 わ せ る た め に は 、数 秒( 2〜 3 秒 )
の時間がかかる。
( 4 )網 膜 の 中 心 部 を 使 う 中 心 視 で は 物 の 形 な ど を 正 確 に 捉 え ら れ 、網 膜 の 周 辺
部を使う周辺視では細部などよりも動きや点滅などを捉えることに適して
いる。一方、色に対する感度は、中心視と周辺視の差はない。
( 5 )コ ッ ク ピ ッ ト 環 境 が 3 〜 4 G を 超 え る 加 速 度 に さ ら さ れ る 場 合 、表 示 の 視
認 性 を 保 つ た め に は 、そ う で な い 場 合 に 比 べ て デ ィ ス プ レ イ の 照 度 を 下 げ る
必要がある。
試験科目番号
26
(2/6)
問2
以下の文章は航空機に搭載されたある装置について述べたものである。
空 欄( 1 )〜( 5 )に 当 て は ま る 最 も 適 当 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ N の 中 か ら 選
びなさい。
航 空 機 に 搭 載 さ れ た( 1 )は 、安 全 か つ 効 率 的 な 飛 行 を お こ な う た め に パ イ
ロ ッ ト を 支 援 す る シ ス テ ム で あ る 。( 1 ) に は 、 航 法 用 デ ー タ ベ ー ス と し て 、
空 港 、 滑 走 路 、 航 空 路 、 飛 行 ル ー ト 、 ILS/ VOR/ DME な ど の 航 法 援 助 施 設 な ど
の 情 報 が 記 録 さ れ て お り 、パ イ ロ ッ ト は ( 2 ) を 介 し て 、そ れ ら 情 報 を 得 る
こ と が で き る 。こ の ( 1 ) に 記 録 さ れ て い る 航 法 用 デ ー タ は ( 3 ) ご と に
更新される。
( 1 ) は 、 ( 2 ) を 通 じ て パ イ ロ ッ ト が 飛 行 計 画 を 入 力 す る と 、機 体 重
量 や 風 向 風 速 を 踏 ま え て 、離 陸 か ら 上 昇 、巡 航 、降 下 、進 入 ま で の 最 も 経 済 的
な飛行経路や速度を算出する機能を有している。
また
( 1 ) に は 、 ( 4 ) や GPS、 無 線 航 法 機 器 な ど か ら の 入 力 に よ り
自 機 の 位 置 を 正 確 に 算 出 す る 機 能 と 、無 線 航 法 機 器 の 周 波 数 を 自 動 的 に 選 局 す
る 機 能 も 有 す る 。こ れ ら の 機 能 に も と づ き 、自 動 操 縦 シ ス テ ム や 推 力 管 理 コ ン
ピ ュ ー タ に よ る 誘 導 が 行 わ れ 、あ ら か じ め 設 定 し た 飛 行 経 路 を 飛 行 す る こ と が
可能となる。
あらかじめ設定した飛行計画や選局された無線航法援助施設の識別符号は、
文字として (2) に表示されるほか、 (5) にも表示される。
<選択肢>
A. 1 年
F. ILS
K. FMS
B. MCP
C. PFD
G.慣 性 セ ン サ H. GPWS
L.管 制
M. ND
D. 90 日
I. 28 日
N. EICAS
E. CDU
J. 1 年
試験科目番号
26
(3/6)
問3
次 の 文 章 は 、液 晶 デ ィ ス プ レ イ を 説 明 し た も の で あ る 。以 下 の 記 述 に あ る
空欄(1)〜(5)に当てはまる語句を選択肢A〜Kの中から選びなさい。
(ア)液晶ディスプレイには、
(1)
と呼ばれる部品が含まれており、そ
の 部 品 は 、主 に 液 晶 パ ネ ル と 呼 ば れ る「 液 晶 」を 含 む 板 状 の 部 品 と 液 晶 パ
ネルを駆動する電子回路とを含んで構成される。
( イ ) 液 晶 パ ネ ル の 表 示 動 作 の 基 本 は 、「 液 晶 」 の 特 性 を 利 用 し て 、 外 光 や フ ロ
ントライト、
(2)
等の光源から発せられた光を部分的に透過と遮
断をさせることである。
(ウ)溝の向きを90度変えた二枚の板(配向膜)で「液晶」を挟むと「液晶」
の分子配列は、
(3)
ねじれて配列する。
( エ ) 液 晶 パ ネ ル で は 、「 液 晶 」 を 二 枚 の 透 明 電 極 の 間 に 挟 ん だ 構 造 に な っ て お
り 、こ の 電 極 に 電 圧 を か け る と「 液 晶 」の 分 子 配 列 は 電 界 の 方 向 に そ ろ っ
て並び、電極面に対して
(4)
に近い姿勢となる。
( オ )「 液 晶 」 の 分 子 配 列 の 中 を 通 る 光 は 、 分 子 配 列 に 沿 っ て 通 過 す る た め 、 偏
光方向を
(5)
二 枚 の 偏 光 フ ィ ル タ ー で 「 液 晶 」 を は さ み 、「 液 晶 」
のねじれを制御することで、光の透過と遮断を行わせている。
<選択肢>
A. 不 規 則 な
B. 液 晶 モ ジ ュ ー ル
C. 1 8 0 度
D. バ ッ ク ラ イ ト
E. 垂 直
F. テ ー ル ラ イ ト
G. 9 0 度
H. 同 一 に し た
I. 水 平
J. 直 交 さ せ た
K. L E D モ ジ ュ ー ル
試験科目番号
26
(4/6)
問4
以 下 の 文 章 は 、 図 1 の PFD に 表 示 さ れ て い る 飛 行 状 態 に 関 す る 説 明 で あ
る 。空 欄( 1 )〜( 5 )に 当 て は ま る 最 も 適 当 な 語 句 を A ~ U の 中 か ら 選 び
なさい。
現在、航空機はピッチ角
(1)
deg に て
(2)
航空機が静穏大気中を飛行していると仮定すれば、
飛行している。
(3)
は
(1)
deg で あ る 。 こ の と き 、 機 体 に 働 く 鉛 直 面 内 の 力 の 釣 合 は 、 近 似 的 に 、
(4)
= 重力、
(5)
= 推力
で表される。
<選択肢>
A. 水 平 定 常 直 線
F. ロ ー ル 角
K. 揚 力
P. 遠 心 力
U. 60
B.
G.
L.
Q.
定常上昇
方位角
抗力
0
C. 定 常 降 下
H. 経 路 角
M. 浮 力
R. 1
D. 定 常 旋 回
I. 迎 角
N. 摩 擦 力
S. 6
E. バ ン ク 角
J. ト ラ ッ ク 角
O. 動 力
T. 10
試験科目番号
26
(5/6)
問5
次 の 文 中 空 欄( 1 )~( 5 )に 当 て は ま る 最 も 適 当 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ T
の 中 か ら 選 び な さ い 。 な お 、 以 下 に お い て 、 s は ラ プ ラ ス 演 算 子 、 U(s) は
入 力 、 R(s) は 参 照 値 入 力 、 Y(s) は 出 力 を 表 す 。
図1
図2
図 1 の ブ ロ ッ ク 線 図 に お い て 、 k1 (T1s + 1)を 制 御 対 象 プ ラ ン ト 、 k 2 (T2s + 1)を 設
計 し た フ ィ ー ド バ ッ ク 制 御 器 と す る 。た だ し 、 k1 、 k 2 、 T1 及 び T2 は 全 て 零 で な い
と す る 。 こ の と き 、 R(s) か ら Y(s) ま で の 伝 達 関 数 Y(s) R(s) 、 は
表され、閉ループシステムの伝達零点は
(2)
(1)
と
である。また、閉ループシ
ス テ ム の 極 は 分 母 多 項 式 の 根 で あ り 、こ の 極 の 全 て が 複 素 平 面 上 の
(3)
の
斜 線 の 領 域( た だ し 、斜 線 の 領 域 と そ れ 以 外 の 領 域 と の 境 界 線 は 全 て 含 ま れ な い )
に存在する場合に限って閉ループシステムが安定となる。
い ま 、フ ィ ー ド バ ッ ク 制 御 器 に よ っ て 図 1 の 閉 ル ー プ シ ス テ ム は 安 定 化 さ れ た
が 、参 照 値 入 力 R(s) に 対 す る 出 力 Y(s) の 応 答 が 遅 く 、制 御 性 能 が 不 十 分 で あ っ た 。
そ こ で 、応 答 改 善 を 目 的 に 、図 2 の よ う に フ ィ ー ド フ ォ ワ ー ド 制 御 器 G(s) を 設 計
す る こ と と し た 。ま ず 、フ ィ ー ド フ ォ ワ ー ド 制 御 器 と し て 、 G(s) = k 0 と 定 数 ゲ イ
ンを設計した。このとき、システム全体の安定性は、
(4)
。この閉ル
ー プ の 応 答 を 調 べ た と こ ろ 、 R(s) か ら Y(s) ま で の ゲ イ ン が k 0 倍 さ れ る の み で あ り 、
応 答 改 善 は 十 分 で な か っ た 。そ こ で 、零 で な い 時 定 数 T3 を 用 い て 、G(s) = k 3 (T3s + 1)
と い う フ ィ ー ド フ ォ ワ ー ド 制 御 器 を 設 計 す る こ と に し た 。 こ の と き 、 G(s) に
( 5 ) を 課 し た 条 件 下 で k 3 及 び T3 を 調 整 す る 事 に よ り 、シ ス テ ム の 安 定 を 損 な
うことなく応答を調節することが可能である。
試験科目番号
26
(6/6)
<選択肢>
A. G(s) =
k1 (T2s + 1)
(T1s + 1)(T2s + 1) + k1k 2
B. G(s) =
k 2 (T1s + 1)
(T1s + 1)(T2s + 1) + k1k 2
C. G(s) =
(T1s + 1)(T2 s + 1)
(T1s + 1)(T2s + 1) + k1k 2
D. G(s) =
k 1k 2
(T1s + 1)(T2 s + 1) + k1k 2
E. な し
F. s = −1 T
1
G. s = −1 T
2
−(T1 + T2 ) ± (T1 + T2 )2 − 4T1T2 k1k
H. s =
2T1T2 (T1s + 1)(T2 s + 1)
I.
J.
K.
L.
1
135 [deg]
-1
1
135 [deg]
-1
M. 不 変 で あ る
N. 安 定 化 さ れ る
O. 不 安 定 化 さ れ る
P. k 0 の 値 に よ っ て 安 定 化 さ れ た り 、 不 安 定 に な っ た り す る
Q. k 3 < 0
R. k 3 > 0
S. T3 < 0
T. T3 > 0
試験科目番号
問
問1
題
数
27
試験科目 統合表示装置の材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 5 )
ガラスの 強 度 に 関 す る 下 記 の 記 述 に 関 し て 適 切 な 語 句 を 選 択 肢 か ら 選 ん で
解答欄に記入しなさい。
(1)
石 英 ガラスの 強 度 は 非 常 に 強 く 、 石 英 系 光 ファイバの ガラス部 の 引 張
強度は通常( ① )程度である。
(2)
理 論 的 な 破 壊 荷 重 以 下 で あ っ て も ガラスは 破 壊 す る 。そ の 主 た る
要 因 は( ② )に 存 在 す る マイクロクラック( 極 め て 微 小 な クラック)で あ る 。
(3)
ガラスは 熱 衝 撃 が 加 わ っ た 場 合 に 割 れ る 事 が あ る が 、 石 英 ガラス
は 他 の ガラスに 比 べ て 熱 衝 撃 が 加 わ っ た 場 合 に ( ③ )。
(4)
ガラスの 破 壊 に 影 響 を 与 え る マイクロクラックの 成 長 速 度 は 温 度 に 依 存
し 、( ④ ) の ほ う が 速 い 。
(5)
石 英 ガラスは 非 晶 質 な 固 体 で あ り 、応 力 を 加 え る と 弾 性 限 界 内 で
破壊し、その破壊は( ⑤ )とみなされる。
(選 択 肢 )
( イ ) 50 kg/mm 2 ( ロ ) 100 kg/mm 2 ( ハ ) 500kg/mm 2
(ニ)低温
(ホ)表面
(ヘ)内部
(ト)割れにくい
(チ)割れやすい (リ)高温
(ヌ)脆性破壊 (ル)延性破壊
試験科目番号
27
(2/5)
問 2 金 属 材 料 に 関 す る 下 記 の 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、間 違 っ て い る も の
に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)
J I S 規 格 で A1000 台 は 純 ア ル ミ ニ ウ ム で 加 工 性 、耐 食 性 、電
気伝導性、熱伝導性が良く、アルミ箔などに使用されている。
(2)
SUS-303 は オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 で 、 鉄 ( Fe) -ク ロ
ム ( Cr) -ニ ッ ケ ル ( Ni) 合 金 の ク ロ ム -ニ ッ ケ ル 鋼 で あ る 。 非 磁 性
体で低温脆性がない。
(3)
イ ン バ ー ( Invar) は 常 温 付 近 で 熱 膨 張 率 が 小 さ い 合 金 ( ニ ッ
ケ ル 64%、鉄 36%)で あ る 。Invar と い う 名 称 は Invariable Steel( 変
形しない鋼)から名づけられた。
(4)
マ グ ネ シ ウ ム 合 金 は 、マ グ ネ シ ウ ム を 主 成 分 と す る 合 金 で あ る 。
軽量であると共にリサイクルしやすいのが利点である一方で、加工
屑が発火しやすいという問題もある。
(5)
コ バ ー ル ( Kovar) は 鉄 に ニ ッ ケ ル 、 コ バ ル ト を 配 合 し た 合 金
である。常温付近での熱膨張率が金属のなかで低く、硬質ガラスに
近いので、硬質ガラス封着用に用いられる。
試験科目番号
問3
27
(3/5)
樹 脂 材 料 に 関 す る 以 下 の 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、間 違 っ て い る も の
に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)
ポ リ テ ト ラ フ ル オ ロ エ チ レ ン (polytetrafluoroethylene,
PTFE) は テ ト ラ フ ル オ ロ エ チ レ ン の 重 合 体 で 、フ ッ 素 原 子 と 炭 素 原 子
の み か ら な る フ ッ 素 樹 脂( フ ッ 化 炭 素 樹 脂 )で あ る 。化 学 的 に 安 定 で
耐薬品性に優れるが、耐熱性に難がある。
(2)
液 晶 ポ リ マ ー は 成 型 収 縮 率 や 線 膨 張 係 数 が 低 い た め 、薄 肉 構 造
や 微 細 な 成 型 に 対 応 で き る 。 電 気 ・電 子 分 野 で は プ リ ン ト 基 板 実 装 用
の 他 に も 、コ ネ ク タ ・ボ ビ ン ・光 ピ ッ ク ア ッ プ 部 品 の ケ ー ス な ど に 使 用
さ れ る 。フ ィ ル ム 成 型 し た も の は 、薄 層 化 や 高 周 波 な ど に 対 応 す る 電
子 回 路 基 板 素 材 と し て 、ま た 光 学 フ ィ ル ム と し て も 急 速 に 採 用 範 囲 を
広げている
(3)
繊 維 強 化 プ ラ ス チ ッ ク ( Fiber Reinforced Plastics、 FRP) は
ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させ
た複合材料のこと。
炭 素 繊 維 強 化 プ ラ ス チ ッ ク (CFRP)は 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 後 継 材
料として使用され、既に航空機の機体にも使用されている。
(4)
通 信 用 の 光 ファイバは 軽 量 化 と 強 度 の 観 点 か ら プラスチック製 の も の
が 開 発 さ れ 、 現 在 で は 海 底 ケ-ブル用 ファイバの 主 流 と な っ て い る 。
(5)
コンパクドデイスクに は 一 般 的 に ポ リ カ ー ボ ネ ー ト が 使 用 さ れ る 。ポ
リ カ ー ボ ネ ー ト は 湿 気 に 遇 う と 加 水 分 解 す る 欠 点 が あ り 、徐 々 に 白 濁
し て い く 。こ れ に よ り 情 報 を 読 み 取 る レ ー ザ ー が 通 ら な く な り 、情 報
を 読 め な く な る た め 、環 境 に よ っ て は ポ リ カ ー ボ ネ ー ト の 透 明 度 で 寿
命が定まる場合もある。
試験科目番号
問4
(4/5)
27
光学材料に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢の中から選ん
で解答欄に記入しなさい。
( 1 )( ① )単 結 晶 は 非 線 形 光 学 材 料 と し て レ ー ザ ー 素 子 と し て 利 用
されたり、圧電体として圧電素子、表面弾性波素子等に利用される。
(2)光学( ② )は数種の屈折率の異なる( ② )を組み合わせ、
光の反射や干渉を利用することにより、特定の波長の反射を弱めたり
強めたりできる。カメラや眼鏡のレンズの反射防止膜などに広く応用
される。
(3)( ③ )の結晶は複屈折性を有する光学材料で、極めて特性の良
い 偏 光 フィルタ等 に 使 用 さ れ る
(4)高純度の( ④ )結晶は、紫外線から可視光線、赤外線まで幅広
い 波 長 の 光( 130nm~ 8μ m)を 透 過 す る こ と か ら 、光 学 材 料 と し て レ ン
ズや窓板等、多様な用途に使用されている。また色分散が小さく、さ
らに一般的な光学ガラスと傾向が違う(異常部分分散)という特性を
持 つ た め 、こ れ を 組 み 合 わ せ て レ ン ズ を 作 る と 色 収 差 が 非 常 に 小 さ い 、
すなわち広い波長域にわたって焦点距離の差のない極めて安定した光
学性能が得られる。
(5)(
⑤
) は 近 赤 外 領 域 の 半 導 体 レ-ザの 材 料 と し て 使 用 さ れ る 。
<選択肢>
(イ)蛍石
(ロ)結晶 (ハ)方解石
(ニ)薄膜
(ホ)ニオブ酸リチウム
(ヘ ) チ タ ン 酸 バ リ ウ ム
(ト)二酸化テルル
(チ ) ガ リ ウ ム 砒 素
(リ)インジウム燐
試験科目番号
問5
27
(5/5)
光 学 機 器 に 関 す る 関 す る 以 下 の 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、間 違 っ て い
る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)
CD 等 に 使 用 さ れ る 半 導 体 レ-ザは デイスク面 で の 反 射 に よ る ノイズ
を 防 止 す る 為 に マルチモ-ド発 振 さ せ て い る も の が あ る 。
(2)
ダ イ ク ロ イ ッ ク ミ ラ ー と は 、特 殊 な 光 学 素 材 を 用 い て 作 成 さ れ
た 鏡 の 一 種 で 、 特 定 の 波 長 の 光 を 反 射 し ,そ の 他 の 波 長 の 光 を 透 過 す
るものである。通常のカラーフィルターを用いる場合に比べた場合、
光 の 透 過 性 が 高 く 強 い 光 を 得 や す い 、色 分 離 の 精 度 が 高 い 、耐 久 性 が
高く経年劣化を起こしにくいといった利点がある。
(3)
液 晶 テ レ ビ や PC の デ ィ ス プ レ イ 等 面 積 の 大 き い 物 で は 光 源 に
冷 陰 極 管 を 使 用 す る 例 が ほ と ん ど で あ る が 、一 部 の 液 晶 デ ィ ス プ レ イ
で は RGB3 色 の LEDを 光 源 と し て 使 用 す る も の も あ る 。
(4)
有 機 EL に よ る デイスプレイは 、 液 晶 の よ う に 見 る 方 向 に よ っ て 階
調 が 変 わ っ て し ま う と い う 現 象 が な く 、ま た コ ン ト ラ ス ト の 低 下 も 低
く 、 視 野 角 は 180 度 に 限 り な く 近 い 。
(5)
有 機 EL の 発 光 原 理 は 、 陰 極 お よ び 陽 極 に 電 圧 を か け る こ と に
よ り 各 々 か ら 電 子 と 正 孔 を 注 入 す る 。注 入 さ れ た 電 子 と 正 孔 が そ れ ぞ
れ の 電 子 輸 送 層・正 孔 輸 送 層 を 通 過 し 、発 光 層 で 結 合 す る 。結 合 に よ
る エ ネ ル ギ ー で 発 光 層 の 発 光 材 料 が 励 起 さ れ る 。そ の 励 起 状 態 か ら 再
び 基 底 状 態 に 戻 る 際 に 光 を 発 生 す る 。励 起 状 態( 一 重 項 )か ら そ の ま
ま 基 底 状 態 に 戻 る 発 光 が 燐 光 で あ り 、一 重 項 状 態 か ら や や エ ネ ル ギ ー
準位の低い三重項状態を経由し基底状態に戻る際の発光を利用すれ
ば蛍光である。
統合表示装置の製造及び修理の方法に
関する事項
試験科目番号
28
試験科目
問 題 数
8問
試験時間 60分
問1
次の演算増幅回路の出力電圧を求める式を選択肢から選びなさい。
た だ し 、V1,V2 は 入 力 信 号 、Vo は 出 力 信 号 と し 、R1=R2,R3=R4 と す る 。
<選択肢>
( イ ) (V2 −
( ハ ) (V2 −
問2
(1/4)
V1)R3 / R1
V1)R1 / R3
( ロ ) (V1 −
( ニ ) (V1 −
V2)R3 / R1
V2)R1 / R3
デジタル回路に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢から選ん
で 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。ま た 、真 理 値 表 の ② ‐ ⑤ に 適 切 な 語 句 を 選 択 肢 か
ら選んで解答欄に記入しなさい。
下 図 に 示 す 回 路 は(
すように作動する。
①
)と 呼 ば れ 、入 力 に 対 す る 出 力 は 真 理 値 表 に 示
入力
<選択肢>
( イ ) フリップフロップ回 路
(ホ)保持
出力
S
R
Q
0
0
②
0
1
③
1
0
④
1
1
⑤
( ロ ) カウンタ回 路
(ハ)半加算器
(ヘ)不定
(ト)0
(ニ)全加算器
(チ)1
試験科目番号
問3
28
(2 / 4 )
SI単位に関する下記の問いに答えなさい。
(1) SI基本単位を選択肢から 4 つ選んで解答欄に記載しなさい。
(2) SI基本単位以外のSI単位を選択肢から 4 つ選んで解答欄に記載し
なさい。
(3) 非SI単位を選択肢から 4 つ選んで解答欄に記載しなさい。
<選択肢>
(イ)デシベル
(ホ)クーロン
(リ)カロリ-
問4
(ロ)モル
(ハ)カンデラ
(ヘ)キログラム(ト)グレイ
(ヌ)ケルビン (オ)エルグ
(ニ)テスラ
(チ)ラジアン
(ワ)ミクロン
IEC で 規 定 す る イ ミ ュ ニ テ ィ 試 験 に 関 す る 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
(1)イミュニティ試験は、装置の電磁妨害に対する耐性を評価するために、
装置が受けることが想定される電磁妨害をシミュレートする妨害に被試
験装置を曝し、その挙動を観察することによって行なわれる。
( 2 ) 静 電 気 放 電 (IEC/EN 61000-4-2)
人 体 や そ の 他 の 帯 電 し た 物 体 か ら 装 置 へ の 直 接 の 、あ る い は 装 置 の 近 傍
で発生する静電気放電を模擬して実施する。
( 3 ) サ ー ジ (IEC/EN 61000-4-5)
雷 や 電 力 の ス イ ッ チ ン グ な ど に 伴 う 電 力 線 や 長 距 離 信 号 線 (電 話 線 な
ど) 上の比 較的低周波で高エネルギーの妨害を模擬して実施する。
( 4 )イ ミ ュ ニ テ ィ 試 験 に お け る 動 作 基 準 C で は 、そ の 機 能 の 喪 失 が 自 己 回 復
するか、もしくは制御部の操作によって復帰させられる限り、機能の一
時的な喪失は許容される。
( 5 ) IEC/EN 61000-4 シ リ ー ズ は 試 験 方 法 、 試 験 の レ ベ ル や 合 否 の 判 定 の た
めに適用すべき動作基準を規定している。
試験科目番号
問5
28
(3 / 4 )
光の強度に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢から選んで解
答欄に記入しなさい。
光 源 に 広 さ が あ る 場 合 、広 け れ ば 広 い ほ ど 当 然 明 る く な る 。( ① )は 光
源 が 広 く な る こ と に よ る 明 る さ を 無 視 で き る よ う に 、 面 光 源 の 面 積 Aで
( ② )を割ることによって算出される。
( ③ )とは光源からある方向に放射されたすべての光の明るさがどれ
だけ長く続いたかを表す心理的な物理量である。
( ④ )は平面状の物体に照射された光の明るさを表す心理的な物理量
で あ る 。単 位 面 積 あ た り に 入 射 す る( ⑤ )の 量 で 定 義 さ れ 、( ① )と
の違いは観測者の感受性を考慮する点である。
<選択枝>
(イ)照度
(ニ)視感度
問6
(ロ)輝度
(ホ)光度エネルギー
(ハ)光度
(ヘ)光束
環 境 保 護 に 関 す る 規 定 の 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に
は ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 ) RoHS 指 令 で は 、電 子 機 器 に 含 ま れ る 、鉛 、水 銀 、カドミウム、希
土類の含有率の上限が規定されている。
( 2 ) RoHS 指 令 で は 、鉛 含 有 率 は 1,000ppm( 0.1wt%)以 下 に 規 制
されている。
( 3 ) RoHS 指 令 で は 、適 切 な 代 替 手 段 が な い 場 合 な ど に は 、一 定 の
範囲で適用が免除されることも規定されている。
( 4 ) C5341 は 快 削 り ん 青 銅 C5441 等 の 代 替 材 で 提 案 さ れ て い る 。
( 5 ) REACH は 、米 国 に お け る 人 の 健 康 や 環 境 の 保 護 の た め の 規 則
である。既存の物質を含めて全化学物質を扱い、必要なデータ
が登録されていない物質は、製造や供給ができなくなる。
試験科目番号
問7
28
(4 / 4 )
色 の 知 覚 に 関 す る 次 の 記 述 に 関 し て 正 し い も の に は ○ 印 を 、間 違 っ て い る
も の に は ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 ) 明 度 は 色 の 明 る さ を 意 味 す る 。明 度 の 高 低 は 、物 体 の 反 射 率 に
は関係しない。
( 2 ) 彩 度 は 色 の 鮮 や か さ を 意 味 す る 。物 体 の 分 光 反 射 率 が 平 坦 に な
る程、彩度が高くなる。
( 3 ) 色 相 は 赤 、黄 、緑 、青 と い っ た 色 の 様 相 の 相 違 で 、特 定 の 波 長
が際立っていることによる変化である。
( 4 ) 暖 色 系 の 色 は 実 際 よ り も 飛 び 出 し て 見 え る 進 出 色 、寒 色 系 の 色
は引っ込んで見える後退色である傾向がある。
(5) 青や黒等の寒色系の色は実寸より物が小さく遠くに見える収
縮色である。
問8
光に関する次の記述に関して正しいものには○印を、間違っているもの
に は ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 ) レ-ザ光 は 自 然 界 で は ガンマ線 バ-ストの 様 な 高 エネルギ-の 放 出 現 象 に 付
随して発生する。
(2)光のエネルギーは電場の振幅の 2 乗に比例する。
(3)光のエネルギーは振動数に比例する。
(4)光の運動量はポインティング・ベクトルに比例する。
(5)光の運動量は波長に反比例する。
航法用電子計算機の部
試験科目番号
問
問1
題
数
30
試験科目 航法用電子計算機の材料に関する事項
5問
試験時間 45分
(1 / 4 )
次の半導体の特徴に関する文章(1)~(5)のうち、正しいものには、
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)金属と接合しても整流作用を示すことはない。
( 2 )抵 抗 の 温 度 係 数 は 負 で あ っ て も 、そ の 絶 対 値 は 金 属 に 比 べ て 著 し く 大 き
い。
( 3 )微 量 の 不 純 物 や 欠 陥 は 、ほ と ん ど 電 気 抵 抗 に 影 響 し な い の で 許 容 さ れ る 。
( 4 ) 逆 バ イ ア ス さ れ た PN 接 合 に お い て 温 度 が 上 が り す ぎ る と 熱 暴 走 が 発 生
する。
(5)電圧と電流の関係が直線にならないものをつくることができる。
問2
次 の( 1 )~( 5 )の 異 種 金 属 の 組 合 せ の う ち 、産 業 大 気 中 で は 、ほ と ん
ど 電 解 腐 食 を 起 こ さ な い も の に は ○ 印 を 、電 解 腐 食 を 起 こ す も の に は ×印 を
つけなさい。
(1)ニッケル-銅
(3)ステンレス-アルミニウム
(5)アルミニウム-ベリリウム
(2)鉄-アルミニウム
(4)アルミニウム-銅
試験科目番号
30
(2/4)
問3
次 の ( 1 ) ~( 5 ) の 略 語 に 対 し 、 最 も 適 切 な 文 を 選 択 肢( A ) ~( H )
の中から選びなさい。
(1)API
(2)ASIC
(3)RoHS
(4)FIFO
(5)DSP
<選択肢>
(A)乗算器を内蔵し、積和演算機能をもつデジタル信号処理用のマイ
クロプロセッサの一種。
(B)差動伝送を行うインターフェース技術。
(C)電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州指
令。
(D)先入れ先出し方式。記憶装置などからデータを取り出すとき、先
に入れた情報から取り出す方式。
(E)アプリケーション・プログラムを記述するとき、OSの機能など
を呼び出すためのインターフェース。
(F)記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリ。
(G)記憶内容が電気的に書き込み可能で、紫外線を当てて消去可能な
不揮発性メモリ。
(H)ユーザ固有の仕様をもつ専用IC。
試験科目番号
30
(3/4)
問4
次の合成樹脂に関する文章の空欄(①)~(⑤)に該当する適切な語句
をA~Hの中から選びなさい。
合 成 樹 脂 は 、そ の 化 学 構 造 に よ り 、2 つ に 分 け る こ と が で き る 。原 料 を 加
熱 す る と 、は じ め は 可 塑 性 を 示 す が 、し だ い に 硬 化 し て 、い っ た ん 硬 化 し た
も の は 、再 び 過 熱 し て も 軟 化 し な い 樹 脂 を( ① )樹 脂 を 言 い 、加 熱 す る と 可
塑性を示すが、常温まで冷却すると再び硬化する樹脂を(②)樹脂と言う。
( ③ )樹 脂 は 、一 般 的 に ベ ー ク ラ イ ト と 言 わ れ 、安 価 で 電 子 絶 縁 材 料 、機
械部品に使用されるが、アルカリ性に弱い。
( ④ )樹 脂 は 、電 子 回 路 の 基 板 、I C パ ッ ケ ー ジ の 封 入 剤 、塗 料 や 接 着 剤
として利用される。
( ⑤ )樹 脂 は 、耐 熱 性 、耐 薬 品 性 、耐 候 性 が あ り 、パ ッ キ ン 、ガ ス ケ ッ ト 、
フライパンのコーティング等に使用される。
<選択肢>
(A)フェノール
(D)エポキシ
(G)可逆性
(B)熱可塑性
(E)難燃性
(H)熱硬化性
(C)ポリマー
(F)フッ素
試験科目番号
30
(4/4)
問5
次 の 文 章 の 空 欄( ① )~( ⑩ )に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を A ~ Q の 中 か ら 選
びなさい。
( 1 ) 表 面 実 装 部 品 の は ん だ 付 け に は 、( ① ) と ( ② ) が あ る 。( ① ) は 、
基板の(③)上に(④)を使用しクリーム状のはんだを塗布した後、
(⑤)で部品を実装し、所定の温度プロファイルで基板全体を加熱し
はんだ付けする方法である。
( 2 )( ① )後 に 、チ ッ プ コ ン デ ン サ が 片 方 の パ ッ ド 上 に 逆 立 ち し た 状 態 で
はんだ付けされる。これは、両パッド上のクリームはんだの(⑥)の
差が要因として考えられる。
(3)はんだ付けの際、はんだ量が(⑦)と、はんだブリッジと呼ばれる
部品リード間のショートが発生することがある。
( 4 )外 観 上 は は ん だ 付 け さ れ て 見 え る が 電 気 的 接 続 が と れ て い な い 場 合 、
(⑧)が不足し、部品リード表面の酸化被膜が除去されていないこと
が考えられる。また、はんだ付け後の(⑧)の除去が不十分な場合、
湿気により(⑨)を起こす場合がる。
(5)はんだが酸化し表面がざらざらした状態のはんだづけ不良の要因と
して、はんだごての温度が(⑩)すぎることが考えられる。
<語句>
(A)少ない
(B)フローはんだ
(C)ランド
(D)メタルマスク
(E)多い
(F)水
(G)マウンター
(H)フラックス
(I)腐食
(J)高
(K)パッド
(L)低
(M)はんだボール
(N)手付はんだ
(O)リフローはんだ
(P)溶融時間
(Q)鉛フリー
試験科目番号
問
題
数
31
10問
試験科目
航法用電子計算機の製造及び修理の方
法に関する事項
試験時間 60分
(1 / 9 )
問 1 以 下 は プ ロ セ ッ サ の 消 費 電 力 に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄 (① )~ (⑩ )に 該
当する最も適切な語句をA~Sの中から選びなさい。
LSI を 用 い た プ ロ セ ッ サ の 高 性 能 化 、微 細 化 に 伴 い 、そ の 消 費 電 力 が 問 題 と
なっている。
消 費 電 力 は ( ① )、( ② ) に 分 け ら れ る 。
( ① ) は 、 電 源 電 圧 の 自 乗 に 比 例 し て い る 。( ① ) 低 下 に は 、 電 源 電 圧 を 下
げ る こ と が 効 果 的 で あ る 。し か し な が ら 電 源 電 圧 が 低 下 す る と 、内 部 回 路 の 閾
値電圧も低下させないと動作に支障が発生する。
一 方 、( ② ) は LSI の リ ー ク 電 流 が 主 要 因 で あ り 、 そ の 電 流 量 は 閾 値 電 圧 の
低下に対し、指数的に(③)する。
近 年 で は( ① )と( ② )が 同 程 度 と な り 、単 純 に 電 源 電 圧 を 下 げ る こ と で は 省
電力化を実現できないことが問題となっている。
( ① ) を 低 下 さ せ る 手 法 と し て 、( ④ ) が 上 げ ら れ る 。 こ れ は 、 使 用 し て い
ない演算回路の機能を停止させるものである。
① を 低 下 さ せ る 他 の 手 法 と し て 、( ⑤ ) コ ア 化 が 上 げ ら れ る 。 同 じ 演 算 回 路
を 有 す る プ ロ セ ッ サ の 能 力 は 、動 作 周 波 数 に 比 例 す る 。1 つ の コ ア で 実 現 す る
場 合 の 動 作 周 波 数 を f と す る と 、 2 つ の コ ア で 実 現 し た 場 合 は 1 つ 当 た り f÷
2 で よ い こ と と な る 。こ の 際 、電 源 電 圧 は 動 作 周 波 数 に 比 例 し 低 下 さ せ る 事 が
可 能 で 、電 力 的 に は 動 作 周 波 数 3 乗 に 比 例 し て 低 下 す る 。単 純 に 、同 程 度 の 演
算能力を得る様に2つのコアにした場合、電力は(⑥)倍でよい事になる。
( ② )を 低 下 さ せ る 最 も 有 効 な 手 段 は 製 造 技 術 の 改 善 で あ る が 、製 造 技 術 が
物 理 的 限 界 に 近 づ い て お り 、( ⑦ ) の 法 則 に 陰 り が 出 始 め 、 急 激 な 変 化 は 望 め
そ う に な い 。 こ の た め 、( ⑧ ) を 応 用 し た 回 路 の 実 装 が 主 流 と な っ て い る 。
た だ し 、( ④ )、( ⑧ ) 共 に 、 起 動 の 際 、 一 定 の ( ⑨ ) が 余 分 に 必 要 と な る こ
とには留意する必要がある。
こ れ ら の こ と は 、必 要 以 上 の 性 能 の プ ロ セ ッ サ を 用 い る と 、無 駄 に 電 力 を 消
費 す る 可 能 性 が あ る 事 を 示 し て お り 、 プ ロ セ ッ サ 選 択 の 際 に は 、( ⑩ ) に 対 し
熟慮する必要がある。
<語句>
A.クロックゲーティング
D.ダイナミック電力
G.ポラック H.マルチ
K.回路
L.時間
P.1
Q.0.5
B.シングル
E.ノイマン
I.ムーア
M.電圧
R.0.25
C.スタティック電力
F.パワーゲーティング
J.拡張性
N.増加
O.低下
S.0.125
試験科目番号
31
(2/9)
問 2 以 下 は 航 法 に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄 (① )~ (⑩ )に 該 当 す る 最 も 適 切 な
語句をA~Qの中から選びなさい。
広 域 航 法 (① )と は 航 空 機 の 航 法 の 1 つ で あ り 従 来 の 無 線 航 法 の よ う に 、点 在
す る 超 短 波 全 方 向 式 無 線 標 識 施 設 (② )、距 離 測 定 装 置 (③ )等 無 線 施 設 を 結 ぶ よ
う に 飛 行 す る こ と な く 、距 離 測 定 装 置 、衛 星 航 法 補 助 施 設 そ の 他 の 無 線 施 設 か
ら の 電 波 の 受 信 又 は( ④ )の 利 用 に よ り( ⑤ )の 経 路 を 飛 行 す る 方 式 に よ る 航
法 で あ る 。従 来 よ り 短 い 経 路 で 飛 行 可 能 で 、燃 料 消 費 量 の 低 減 が 期 待 さ れ 、「 環
境にやさしい」航法と言われている。
ま た 、航 空 路 が 無 線 施 設 に よ っ て 限 ら れ る こ と が な い た め 、航 空 路 の 混 雑 が
解 消 で き 、( ⑥ ) も 高 ま る 。
上 記 の 方 法 で は 、洋 上 を 除 き 航 空 交 通 管 制 用( ⑦ )の 覆 域 下 で な け れ ば 航 行
で き ず 、 経 路 の 自 由 度 が 小 さ い 。 こ れ を 補 う の が ( ⑧ ) 仕 様 (機 上 性 能 監 視 及
び 警 報 機 能 に 係 る 要 件 を 含 む 航 法 仕 様 )で あ る 。( ⑧ )に お い て は( ⑦ )覆 域 で
なくても航行できるのが大きな違いであり、経路の自由度が増す。
我が国の(①)は(⑨)の(⑩)マニュアルに準拠している。
<語句>
A . ANAV
E . ICAO
I . TACAN
M.規定
Q.レーダ
B . DME
F . PBN
J . VOR
N.危険度
C . FAA
G . RNAV
K.安全性
O.任意
D . GNAV
H . RNP
L.慣性航法装置
P.ビデオ
試験科目番号
31
(3/9)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の シ ス テ ム の 信 頼 度 、平 均 故 障 間 隔 を 計 算 し 、最 も 近
い値をA~Zの中から選びなさい。
( 1 ) 故 障 率 が 0.2 の シ ス テ ム の 信 頼 度
( 2 )平 均 故 障 間 隔( M T B F )10000 時 間 の 部 品 と 90000 時 間 の 部 品 を
直列に組み合わせたシステムの平均故障間隔
( 3 ) 信 頼 度 が 0.9 の 部 品 と 0.7 の 部 品 を 直 列 に 組 み 合 わ せ た シ ス テ ム の
信頼度
( 4 ) 信 頼 度 が 0.9 の 部 品 と 0.7 の 部 品 を 並 列 に 組 み 合 わ せ た シ ス テ ム の
信頼度
( 5 ) あ る シ ス テ ム は 、 稼 働 後 150 時 間 目 、 700 時 間 目 、 900 時 間 目 で 故
障した。このシステムの平均故障間隔
(値)
A . 0.63
B . 0.8
C . 0.9
D . 0.95
E . 0.96
F . 0.97
G . 0.98
H . 0.99
I . 0.991
J . 0.9919
K . 0.992
L . 0.993
M . 0.996
N . 0.997
O . 0.9981
P . 0.999
Q.100時間 R.200時間 S.250時間 T.300時間
U.400時間
V.6000時間
W.9000時間
X.10000時間
Y.25000時間
Z.40000時間
試験科目番号
31
(4/9)
問4
次 に 示 す MIL-STD-1553B バ ス 回 路 図 ( 1 ) ~ ( 2 ) の ① ~ ⑤ の 振 幅 を 計
算 し 、 最 も 近 い 値 を A ~ X の 中 か ら 選 び な さ い 。 な お 、 図 に 示 す 1553I
C の 入 力 イ ン ピ ー ダ ン ス は ∞ Ω 、出 力 イ ン ピ ー ダ ン ス は 0 Ω と し 、ト ラ ン
ス は 交 流 信 号 を 100%伝 達 可 能 で ロ ス は 無 い も の と す る 。 計 算 に 必 要 な 電
圧、抵抗値、巻き線比は図中に示す。なお、同じ値を何度用いてもよい。
バ ス 回 路 図 (1 )
バ ス 回 路 図 (2 )
(値)
A.5
G.11
M.17
S.23
バ ス 上 の 電 圧 は 7 Vpp と す る 。
バ ス 上 の 電 圧 は 5 Vpp と す る 。
B.6
H.12
N.18
T.24
C.7
I.13
O.19
U.25
D.8
J.14
P.20
V.26
E.9
K.15
Q.21
W.27
F.10
L.16
R.22
X.28
試験科目番号
31
(5/9)
問 5 以 下 は 二 次 電 池 に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄( ① )~( ⑩ )に 該 当 す る 最
も適切な語句をA~Pの中から選びなさい。
(①)電池は、電解液として希硫酸を用いた二次電池である。
( ① ) 電 池 が 劣 化 す る 原 因 は 、( ② ) 劣 化 に よ る 容 量 低 下 が 主 な も の あ る 。
( ① )電 池 は 、( ③ )効 果 が 無 い た め 、( ④ )を 避 け て 使 用 後 す ぐ に 充 電 を 行
い 、い つ も 充 電 容 量 を 満 た し て お く 運 用 が 望 ま し い 。こ の た め 通 常( ⑤ )充
電 を 行 い 、 絶 え ず 微 少 な 電 流 で 充 電 を 行 い 、( ⑥ )、 使 用 分 を 補 っ て い る 。
性 能 低 下 の 判 定 は 通 常 バ ッ テ リ テ ス タ で 行 い 、 電 圧 、( ⑦ ) を 計 測 す る 。
[ ⑧ ] 二 次 電 池 は 非 水 電 解 質 二 次 電 池 の 一 種 で 、( ③ ) 効 果 が 小 さ い 。 電
解 液 が 水 溶 性 で な い た め 、温 度 が 低 い 環 境 で 使 用 可 能 で あ り 、継 ぎ 足 し 充 電
が 必 要 な 機 器 に 適 し て い る 。但 し 、満 充 電 状 態 で 保 存 す る と 電 池 の 劣 化 は 急
激 に 進 行 す る た め 、( ⑤ )充 電 は 行 え な い 。ま た 、( ⑨ )、( ④ )共 に 異 常 発 熱 、
故 障 の 原 因 と な る た め 、( ⑨ )に 関 し て は 、
( ⑩ )と 電 池 パ ッ ク 内 に 設 け ら れ
た 制 御 回 路 で 制 御 を 行 い 、( ④ ) に 関 し て は 電 池 パ ッ ク 内 の 回 路 で 制 御 す る
ことにより、保護を行っている。
(語句)
A.過充電
D.充電器
G.内部抵抗
J.トリクル
M.プルアップ抵抗
P.リチウムイオン
B.過放電
E.蓄電器
H.鉛蓄
K.ニッケル水素
N.メモリ
C.自己放電
F.電極
I.ステップ
L.ニッケルカドミウム
O.リピート
試験科目番号
31
(6/9)
問 6 次 の( 1 )~( 1 0 )は は ん だ 付 け に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )は ん だ ご て を 用 い 、接 合 部 を 加 熱 す る 際 、リ ー ド 部 品 の 場 合 、基 板 と
部品にこて先をあてない。
( 2 )は ん だ ご て を 用 い 、接 合 部 を 加 熱 す る 際 、チ ッ プ 部 品 の 場 合 、基 板 と
部品にこて先をあてる。
( 3 )は ん だ 付 け と は 、は ん だ を 熱 で 溶 か し た も の に よ り 、金 属 や 電 子 部 品
を接合する作業のことであり、一種の溶接である。
( 4 )一 般 に 、鉛 フ リ ー は ん だ は 従 来 の 共 晶 は ん だ に 比 べ 合 金 の 融 解 温 度 が
これまでより数十度上昇するため、素子の熱破壊や劣化に注意を要し、
工程管理が重要となる。
( 5 )は ん だ 槽 に 溶 か し て お い た 、は ん だ の 表 層 に プ リ ン ト 基 板 の 下 面 を 浸
すことにより行うはんだ付けをフロー方式と呼ぶ。
( 6 )プ リ ン ト 基 板 上 に ペ ー ス ト は ん だ を 塗 布 し 、そ の 上 に 部 品 を 載 せ て か
ら、熱を加えはんだを溶かすはんだ付けをリフロー方式と呼ぶ。
( 7 )集 積 度 が 高 く 多 く の ピ ン を 持 つ I C で は リ ー ド レ ス タ イ プ の パ ッ ケ ー
ジが多用されている。QFPはこの種類のICである。
( 8 )リ ー ド レ ス パ ッ ケ ー ジ を は ん だ 付 け す る 場 合 、リ フ ロ ー 方 式 を 用 い る 。
この際、後からの修正が困難な形状なので、工程管理・特に静電気、湿
度、リフロー温度管理を厳重に行う必要がある。
( 9 )は ん だ ご て の 温 度 が 高 す ぎ る 場 合 、あ る い は 接 合 部 分 を 加 熱 し な い で
はんだだけ溶かしてしまうと、はんだが酸化したり、銅などの不純物が
溶け込んで接合しにくくなり、溶けたはんだが艶のない球形などになる
ことをイモはんだという。
( 10) 人 体 に 有 害 で あ る 鉛 を 含 ま な い は ん だ を 鉛 フ リ ー は ん だ と 言 う 。
試験科目番号
31
(7/9)
問7
以 下 は オ ペ ー レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄( ① )~( ⑩ )
に該当する最も適切な語句をA~Qの中から選びなさい。
( ① )オ ペ ー レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム( RTOS) は 、( ② )と 呼 ば れ る 処 理 の
ま と ま り を 切 り 替 え る た め の( ③ )や 、機 能 に 要 す る( ③ )を あ ら か じ め 予
測 で き た り 、 発 生 し た イ ベ ン ト に 対 し て ( ④ ) に 応 答 で き る 、( ③ ) 制 約 を
守 る 事 を 最 ( ⑤ ) し た OS で あ る 。
(①)性が必要な処理を実現するには、処理を実行する時の(⑤)度を高
くすることができ、他の処理の(⑥)を受けない機能を有する必要がある。
こ の 機 能 に よ り 、実 行( ③ )の 予 測 が( ⑦ )に 行 わ れ る よ う に な る 。他 の 処
理 の( ⑥ )を 受 け る と 、処 理( ③ )の 予 測 が 困 難 と な り( ① )性 を 保 て な い 。
こ の よ う に( ① )性 が 要 求 さ れ る 処 理 に 対 し て よ り 高 い( ⑤ )度 を 割 り 当
て、応答性を向上させることが可能となっている。
従 来 の 汎 用 OS は 、 処 理 待 ち 状 態 の プ ロ セ ス に 対 し 順 番 に 同 じ (⑧ )を 割 り
当 て る 方 式( ⑨ )を 採 用 し て い た 。(⑨ )で は 、他 の 処 理 の (③ )が 完 了 す る ま
で 待 た な け れ ば な ら な い 場 合 が 発 生 し 、 (① )性 が 保 て な い 。
最 近 の 汎 用 OS で は ( ⑤ ) 度 を 扱 え る ス ケ ジ ュ ー リ ン グ を 採 用 す る も の も
あ る が 、処 理 の 実 行( ③ )な ど に 従 い 自 動 的 に( ⑤ )度 が 変 更 さ れ る こ と が
あ り 、処 理( ③ )を 予 測 す る こ と は 困 難 で あ る 。数 ミ リ 秒 の 応 答 を 扱 う の で
あ れ ば 、問 題 は な い が 、機 械 制 御 や( ⑩ )制 御 を 目 的 と し た 応 答 性 能 が 要 求
さ れ る 場 合 は 、 RTOS を 選 択 す る 必 要 が あ る と 考 え ら れ る 。
(語句)
A.カーネル
B.タイムスライス
D.ラウンドロビンスケジューリング
F.変数
G.影響
I.高速
J.時間
L.最大スループットスケジューリング
N.通信
O.低速
Q.優先
C.タスク
E.リアルタイム
H.均等化キューイング
K.詳細
M.正確
P.比例公平スケジューリング
試験科目番号
31
(8/9)
問 8 次 の ( 1 ) ~ ( 5 ) は コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム に 対 す る B I T ( Built in
Test)の 記 述 で あ る 。内 容 に 最 も 関 係 す る 語 句 A ~ K の 中 か ら 選 び な さ い 。
(1)プログラムの暴走を検知する
(2)通信を折り返し試験
( 3 ) IC 内 部 の バ ウ ン ダ リ ス キ ャ ン を 実 施 す る 標 準 規 格
(4)RAMの読み書き試験
(5)RAMの記憶内容確認と動的誤り修正を行う
(語句)
A.CBIT
B.ECC
C.IBIT
D.PBIT
E.JTAG
F.アンダーランチェック
G .ウ オ ッ チ ド ッ グ タ イ マ
H.オーバーランチェック
I.パリティチェック
J.リードライトチェック
K.ループバックチェック
問9
以下の処理を行い、答えをA~Yの中から選びなさい。
( 1 ) 4 2 (8 bit 1 6 進 数 )と 6 3 (8bit 1 6 進 数 )の 論 理 和
( 2 ) 4 2 (8 bit 1 6 進 数 )と 6 3 (8bit 1 6 進 数 )の 排 他 的 論 理 和
( 3 ) 6 8 (1 0 進 数 )に 付 加 さ れ る 偶 数 パ リ テ ィ ビ ッ ト
( 4 ) ― 1 5 ( 1 0 進 数 ) の 2 の 補 数 表 現 ( 8 bit 1 6 進 数 )
( 5 ) 7 2 (1 0 進 数 )を 右 に 1 ビ ッ ト シ フ ト し た 結 果
(答え)
A.00011011(2進数)
B.00001011(2進数)
C.00001101(2進数)
D . 2 1 (1 6 進 数 )
E . 2 2 (1 6 進 数 )
F . 2 3 (1 6 進 数 )
G . 4 2 (1 6 進 数 )
H . 6 3 (1 6 進 数 )
I . 8 1 (1 6 進 数 )
J . 9 3 (1 6 進 数 )
K . 9 4 (1 6 進 数 )
L.0(10進数)
M.1(10進数)
N.2(10進数)
O.3(10進数)
P.1E(16進数)
Q.F0(16進数)
R.F1(16進数)
S.32(10進数)
T.36(10進数)
U.61(10進数)
V.63(10進数)
W.143(10進数)
X.144(10進数)
Y.145(16進数)
試験科目番号
31
(9/9)
問 1 0 次 の( 1 )~( 1 0 )に つ い て 、最 も 関 連 し て い る 語 句 を A ~ V の 中
から選びなさい。
( 1 ) MIL-HDBK-217
( 4 ) MIL-HDBK-5400
( 7 ) ARINC 818
( 1 0 ) ISO 14001
( 2 ) MIL-STD-461
( 5 ) ARINC 429
( 8 ) DO-178
( 3 ) MIL-STD-883
( 6 ) ARINC 664
( 9 ) DO-254
(語句)
A . Ada Programming Language
B . Aircraft Data Network
C . Avionics Digital Video Bus
D . Design Assurance Guidance for Airborne Electronic Hardware
E . Digital Information Transfer System
F . Electric Power
G . Environmental Management Systems
H . Equipment Interfaces
I . General Guidelines for Electronic Equipment
J . Lead Free
K . MTBF(Mean Time Between Failure)
L . FMECA(A Failure Mode,Effects and Criticality Analysis)
M . Multiplex Data Bus
N . Quality Management Systems
O . Software Considerations in Airborne Systems and
Equipment Certification
P . Requirements for Soldered Electrical and Electronic Assemblies
Q . Test Methods for Determining the Environmental Effects on Equipment
R . Test Method Standard for Microcircuits
S . VHDL(VHSIC Hardware Description Language)
T . EMI(Electro Magnetic Interference)
U . Connectors
V . Multi-Transmitter Data Bus
ジャイロの部
試験科目番号
問
問1
題
数
レーザージャイロ装置の強度、構造及
び性能に関する理論
32
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×
印をつけなさい。
(1) レーザでは、基底準位にある原子や分子より励起準位にある原子や分子
の数を過剰にしておく必要があり、そのためにエネルギーを注入するポ
ンピングが必要である。
(2) 光子のエネルギーは光の波長が短いほど大きい。
(3) レーザをいったん発振させると、それ以降は、外部からエネルギーを供
給しなくても、自動的に発振が継続する。
(4) 励起された状態において、外部から光が入射したとき放出される光の強
度が入射する光の強度に比例する現象を誘導放出という。
(5) 発振しているレーザは振動数が一定である。これをコヒーレント性があ
るという。
問2
次 の ( 1 ) ~ ( 5 ) の 中 で 正 し い も の に ○ 印 、 誤 ま っ て い る も の に ×印
をつけなさい。
(1)
リングレーザジャイロにおけるロックイン現象は、光の偏波面の回
転で起こる。
(2)
光ファイバージャイロに通常使用する干渉計はマイケルソン干渉計
である。
(3)
一般に、リングレーザジャイロの性能はリングレーザの光路が取り
囲む面積に依存しない。
(4)
リングレーザ中に後方散乱を生じる要素があると、リングレーザジ
ャイロの性能は劣化する。
(5)
リングレーザ中を右回り及び左回りに発振する2つのレーザ光の発
振周波数差は、回転角速度に比例する。
試験科目番号
32
(2/3)
問3
次の(①)~(⑤)に最も適当な語句をA~Lの中から選びなさい。
(1)
干渉縞を利用した移動距離計測において、検出器が一つでも移動の
符 号 ま で 求 め ら れ る 方 法 と し て 、( ① ) を 使 っ た 2 周 波 レ ー ザ の 干 渉 測 長
器がよく利用される。
(2)
干渉縞はさまざまな計測に用いられるが、縞の移動速度を利用した
ものとして(②)がある。
(3)
干渉縞の位置の波長への依存性を利用した分光器として用いられる
ものとして(③)がある。
(4)
光ファイバー中で生じる(④)散乱は、光ファイバージャイロの精
度を劣化させる。
(5)
干 渉 計 を 構 成 す る 光 フ ァ イ バ ー は 、( ⑤ )モ ー ド 光 フ ァ イ バ ー で あ る 。
A:単一
B:多
D:ヤング干渉計
E:レーリ
G:レーザドップラー速度計
I:後方
J:ラマン
L:リング干渉計
問4
C:ファブリー・ペロー干渉計
F:偏波
H:雑音
K:光ヘテロダイン法
次の(1)~(5)の中で正しいものには○印を、誤っているものには
×印 を つ け な さ い 。
(1) 慣性航法装置は一般に時間とともに航法誤差が蓄積するが、その誤差を
取 り 除 く 目 的 で GPS を 利 用 す る こ と が あ る 。
(2) 光ファイバージャイロのダイナミックレンジを広げるため、オープンル
ープ方式の開発が進められている。
(3) 航空機用のストラップダウン方式の慣性航法装置では、ジャイロは機体
に固定されている。
(4) デジタルセロダイン方式光ファイバージャイロの出力は、交流電気信号
の位相である。
(5)
ストラップダウン方式の慣性航法装置には、リングレーザジャイロ
は使えるが、光ファイバージャイロは使えない。
試験科目番号
32
(3/3)
問5
次の(①)~(⑤)に最も適当な語句をA~Lの中から選びなさい。
( 1 ) リ ン グ レ ー ザ ジ ャ イ ロ の 光 路 が 囲 む 面 積 を S、光 速 を c、回 転 角 速 度 を Ω
と す る と 、干 渉 計 を 互 い に 逆 に 回 る 光 の 間 に は( ① )の 光 路 差 が 生 ず る 。
(2) 光ファイバージャイロにおいて、干渉強度を決める位相差は、ループの
断 面 積 を S、 光 フ ァ イ バ ー の 巻 数 を N 重 、 光 の 波 長 を λ 、 光 速 を c 、 回
転 角 速 度 を Ω と す る と 、( ② ) で 与 え ら れ る 。
(3) レーザの発振の周波数は、光の速度を c 、鏡の間隔を d 、反射面の間に置
か れ る ス ペ ー サ の 屈 折 率 を n と し て( ③ )の 整 数 倍 と な っ て い る 。こ の 間
隔を発振モード間隔という。
(4) リングレーザジャイロでは、互いに逆に回る光の光路差を発振周波数の
ず れ に よ る ビ ー ト 周 波 数( ④ )と し て 検 出 す る 。な お 、S は 光 路 が 囲 む 干
渉 計 の 面 積 、Ω は 回 転 角 速 度 、λ は 静 止 時 の 発 振 波 長 、L は 共 振 器 の 全 光
路長である。
(5) オープンループ方式の光ファイバージャイロの感度は、原理的には使用
する光ファイバーの屈折率に(⑤)。
4SΩ
A:
c
c
B:
4SΩ
4S 2 Ω
C:
c2
8πNSΩ
E:
cλ
8πNS 2 Ω
F:
cλ2
G:
I:
4SΩ
λL
J:
4SΩλ
L
c
2nd
K: 依 存 す る
8πN 2 SΩ
D:
cλ
H:
2nd
c
L: 依 存 し な い
試験科目番号
問
問1
題
数
レーザージャイロ装置の材料に関する
事項
33
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 2 )
次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×
印をつけなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問2
ヘ リ ウ ム ・ ネ オ ン レ ー ザ は 0.633μmの ほ か に も 発 振 波 長 が あ る 。
半 導 体 レ ー ザ と し て 、 0.85μmで 発 振 す る も の も あ る 。
ア ル ゴ ン レ ー ザ は 、 0.5145μm で 発 振 す る 。
炭 酸 ガ ス レ ー ザ の 発 振 波 長 は 、 1.06 μmで あ る 。
ク リ プ ト ン レ ー ザ は 、 10.6 μmの 波 長 で 発 振 す る 。
次の(1)~(5)の中で正しいものには○印を、誤っているものには
×印 を 記 入 し な さ い 。
( 1 ) 半 導 体 レ ー ザ を 室 温 で 連 続 発 振 さ せ る 目 的 で 考 案 さ れ た の が 、ダ ブ ル へ
テロ接合構造である。
( 2 ) 半 導 体 レ ー ザ と 似 た 構 造 で 、自 然 放 出 光 を 増 幅 し て 出 力 す る 光 源 を ス ー
パールミネッセントダイオードという。
(3) 光ファイバレーザは、別のレーザ光により励起するのが一般的である。
(4) アルゴンレーザの励起には放電が用いられる。
(5) 半導体レーザは基本的にはトランジスタと同様な構造をしている。
問3
次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×
印を記入しなさい。
(1) セロダイン方式の光ファイバージャイロには、ニオブ酸リチウムを用い
た光集積回路が使われている。
(2) リングレーザジャイロでは、薄いガラス容器の中にヘリウム・ネオンガ
スを満たしてレーザを構成している。
(3) 干渉方式の光ファイバージャイロでは、光ファイバーコイルの一端に光
位相変調器が必要である。
(4) 偏波維持光ファイバとは、ある偏波に対する損失を大きくした光ファイ
バのことである。
(5) 光ファイバジャイロには、通常の光通信用とまったく異なった材料の光
ファイバが必要である。
試験科目番号
33
(2/2)
問4
次 の ( ① ) ~ ( ⑤ ) に 最 も 適 切 な 語 句 を A ~ Jの 中 か ら 選 び な さ い 。
(1)しんちゅうは銅と(①)の合金である。
(2)パーマロイは鉄と(②)の合金である。
(3)インバーはニッケルと(③)の合金である。
(4)ハンダは錫と(④)の合金である。
(5)ジュラルミンは銅と(⑤)の合金である。
A:銅
E:金
I:亜鉛
問5
B:クロム
F:ニッケル
J:アルミニウム
C:白金
G:錫
D:鉛
H:鉄
次 の( 1 )~( 5 )の 材 料 の 用 途 や 特 性 に 最 も 関 係 の 深 い 語 句 を A ~ H の
中から選びなさい。
(1)コンスタンタン
(2)インバー
(3)パーマロイ
(4)ベリリウム青銅
(5)鉛ガラス
A:ダイヤフラム
D:高透磁率
G:発熱素子
B:低熱膨張率
E:光ファイバー増幅器
H:ひずみゲージ
C:高保磁力
F:ファラデー効果
試験科目番号
問
題
数
レーザージャイロ装置の製造及び修理
の方法に関する事項
34
試験科目
7問
試験時間 60分
(1/4)
リ ン グ レ ー ザ ジ ャ イ ロ (RLG: Ring Laser Gyro)と 干 渉 型 光 フ ァ イ バ ジ ャ
問1
イ ロ (FOG: Interferometer type Fiber Optic Gyro)の 基 本 原 理 に 関 し て 記
述 し た 次 の 文 中 の( 1 )~( 1 0 )に 最 も 適 す る 語 句 を 下 記 A ~ T の 中 か ら
選びなさい。なお、同じ記号を2回以上使ってもよい。
RLGの原理的な特徴は出力生成過程が(
の右回り、左回りの光の周波数は(
2
)と (
1
3
) で あ る 点 で あ る 。 RLG
)の 原 理 か ら (
4
)に 比
例 し て 変 化 す る 。こ の 状 態 で 右 回 り 、左 回 り の 光 を 重 ね 合 わ せ る と 、周 波 数
差をもつ2つの波動の重ね合わせで発生する(
(
5
)、 即 ち RLG の 出 力 の 1 パルスは 一 定 の (
こ れ に 対 し て F O G は 左 右 両 周 り 光 の(
7
6
5
)が 得 ら れ 、 1 回 の
)に 対 応 す る
)を 光 の(
8
)に よ る 強
度 変 化 と し て 捉 え る も の で 、検 光 検 出 部 に お け る 信 号 レ ベ ル の 変 化 の 検 出 は
(
9
(
10
)に よ っ て い る 。R L G 、F O G 共 に 出 力 の ス ケ -ル フ ァ ク タ は 光 の
)に依存する。
<語句>
A:サニャック効果
D:デジタル処理
H:強度
K:レーザ発振
O:角加速度
R:周波数差
B:ドップラ効果
E:共振
I:波長
L:自然放出光
P:ビート信号
S:位相差
C:アナログ処理
F:干渉
G:回折
J:コヒ-レンス
M:角度
N:角速度
Q:ニュ-トンリング
T:強度差
試験科目番号
問2
34
(2 / 4 )
光 ジャイロで 発 生 す る 以 下 の 出 力 異 常 の 要 因 と 考 え ら れ る も の を 全 て 選 択 肢
から選んで解答欄に記入しなさい。なお、同じ選択肢を何回選んでもよい。
(1)
RLG の 出 力 が 微 小 角 速 度 に 対 し て 反 応 し な い
(高角速度に対しては反応する)
(2)
RLG の ラ ン ダ ム ウ オ - ク 性 能 が 悪 化 し た
(3)
クロ-ズル-プ FOG の ス ケ - ル フ ァ ク タ が 変 化 し た
(4)
クロ-ズル-プ FOG の ラ ン ダ ム ウ オ - ク 性 能 が 悪 化 し た
(5)
オ-プンル-プ FOG が 回 転 に 対 し て 反 応 し な い
<選択肢>
A:光源が発光していない
B:左右両廻り光の偏光状態が変動した
C:光ICの電極に異常がある
D:光路が遮断された状態になっている
E : デイザ回 路 が 動 作 し て い な い
F:左右両廻り光の強度が等しくない
G:左右両廻り光の偏光状態が変動した
H:光源の波長が変動した
I:選択肢に適切な要因が無い
問3
リ ン グ レ ー ザ ジ ャ イ ロ の 製 造 に あ た り 、航 空 機 製 造 事 業 法 施 工 規 則 に 規 定
さ れ て い る 真 空 装 置 を 装 用 す る 工 程 に は ○ 印 を 、使 用 し な い 工 程 に ×印 を 解
答欄に記入しなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ロックイン調整作業
溶融石英ブロックへのミラ-取付作業
ミラ-製造作業
ミラ-検査作業
ガラスブロックのガス封入作業
試験科目番号
問4
34
(3 / 4 )
リングレーザジャイロおよび干渉型光ファイバジャイロに関する次の記
述 の う ち 、 正 し い も の に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1)
リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロを比較した場合、
一般に角加速度に対する応答はリングレ-ザジャイロが優れる
(2)
リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロを比較した場合、
一般に起動時間はリングレ-ザジャイロが優れる
(3)
リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロを比較した場合、
一般に形状的な自由度はリングレ-ザジャイロが優れる
(4)ランダムウオ-ク性能に関してリングレーザジャイロより優れた干渉
型光ファイバジャイロが実用になっている
(5)リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロを比較した場合、
一般に出力分解能は干渉型光ファイバジャイロが優れる
問5
光 ジ ャ イ ロ の 製 造 に あ た り ESD 対 策 が 必 要 な 構 成 部 品 を 下 記 の 中 か ら 全
て選んで番号を解答欄に記入しなさい。
(1)ミラ-
(4)ディザ機構
問6
( 2 ) 光 源 モジュ- ル
(5)フォトダイオ-ド
(3)ガラスブロック
(6)光カプラ
干渉型光ファイバジャイロに使用する光ファイバコイルの検査で実施す
べき項目を全て選んで解答欄に記入しなさい。
(1)光損失
(5)偏光特性
(8)表面の傷
(2)分岐比
(3)コヒ-レンス
(6)波長半値幅 (7)変調特性
( 9 ) 相 対 強 度 雑 音 ( 10) 散 乱 率
(4)発光波長
試験科目番号
問7
34
(4 / 4 )
リングレーザジャイロ及び干渉型光ファイバジャイロの製造・検査に関
す る 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ
い。
(1)
リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロに代表さ
れる光ジャイロは従来のコマ式のレート積分ジャイロと同様にG感
ドリフトが 原 理 的 に 無 い の で 、 加 速 度 試 験 は 一 般 に 実 施 し な い 。
(2)
リ ン グ レ ー ザ ジ ャ イ ロ は 石 英 ガ ラ ス を 使 用 し て い る た め 、バ イ
ア ス 温 度 係 数 が 極 め て 小 さ く 、温 度 係 数 の 評 価 は 一 般 的 に 実 施 し な い 。
(3)
リングレーザジャイロと干渉型光ファイバジャイロに代表さ
れる光ジャイロは一般的に周波数応答が振動ジャイロよりも低い。
(4)
オープンル-プ方式の干渉型光ファイバジャイロは一般的に
全て光ファイバで構成されたオールファイバ構成である。
(5)
干渉型光ファイバジャイロに使用される光ファイバの強度は
一般的に全長に対する引張り試験により保証されている。
回転翼航空機用
トランスミッションの部
試験科目番号
問
問1
題
数
回転翼航空機用トランスミッションの
強度、構造及び性能に関する理論
35
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 5 )
次 の 文 章 は ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン シ ス テ ム に つ い て 述 べ た も の で あ る 。空 欄
に最も適する語句を(ア)~(エ)の中から 1 つずつ選びなさい。
(1)トランスミッションはエンジンの動力を(
)して、主ロータ
へ 伝 達 す る 他 、テ ー ル ド ラ イ ブ シ ャ フ ト や 、補 機 に 動 力 を 配 分 す る 。
<選択肢>
(ア )減 速
(イ )増 速
(ウ )減 少
(エ )増 加
(2)メインエンジンの出力軸とメイントランスミッションの出力軸の方
向は平行でないため、方向を変える機能を持つ(
)をトラン
スミッションの第一段目に用いる場合が多い。
<選択肢>
(ア )プ ラ ネ タ リ ギ ヤ
(エ )ヘ リ カ ル ギ ヤ
(イ )ウ オ ー ム ギ ヤ
(ウ )べ べ ル ギ ヤ
(3)飛行中にエンジンが停止してもロータが停止しないようにトランス
ミッションには(
)が設けられている。
<選択肢>
(ア)トルククラッチ (イ)トルクコンバーター
(ウ)フリーホイールクラッチ
(エ)フリーホイールコンバーター
( 4 )(
)は回転軸どうしの結合に使用され、回転軸間のズレを吸収
する役割を持っている。
<選択肢>
(ア )フ ル ー ド カ ッ プ リ ン グ
(ウ )リ ジ ッ ド カ ッ プ リ ン グ
(イ )フ レ キ シ ブ ル カ ッ プ リ ン グ
(エ )オ ル ダ ム カ ッ プ リ ン グ
(5)トランスミッションシステムを構成する各ギヤボックスには、内部
構成品である歯車や軸受を強制潤滑するための潤滑ポンプ及び
(
)を有している。
<選択肢>
(ア )オ イ ル モ ー タ ー シ ス テ ム
(ウ )オ イ ル ク リ ー ニ ン グ シ ス テ ム
(イ )オ イ ル フ ィ ル タ ー シ ス テ ム
(エ )オ イ ル ク ー リ ン グ シ ス テ ム
試験科目番号
35
(2/5)
問2
次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は 歯 車 の 機 構 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1)インボリュート歯形を創成するための工具の歯形は直線で良い。
(2)かみ合っている一対の歯車の軸間距離を変えても歯車の角速度は変
化しない。
(3)圧力角を大きくすると正面かみ合い率も大きくなる。
(4)平歯車のピッチ円直径はモジュールと歯数の値の積で表わされ、そ
の 単 位 は c m (セ ン チ メ ー ト ル )で あ る 。
(5)モジュールと歯数が同じ平歯車とはすば歯車の歯切りピッチ円直径
を比べると、平歯車の方が大きい。
問3
次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン の 強 度 に つ い て 述 べ た も
のである。空欄に最も適する語句を(ア)~(エ)の中から 1 つずつ選び、
その符号を記入しなさい。
(1)歯車の歯の折損は歯元すみ肉部に生じる(
による曲げ疲労による場合が多い。
<選択肢>
(ア)引張
(イ)圧縮
(ウ)せん断
)応力の繰り返し
(エ)ねじり
(2)歯車歯面に生じるピッチングの形態には、かみ合い歯面の摩擦力に
よるき裂が起点となる表面起点型と、歯の内部の(
)応力が
最大になる付近に発生するき裂が起点となる内部起点型がある。
<選択肢>
(ア)引張
(イ)圧縮
(ウ)せん断
(エ)ねじり
試験科目番号
35
(3/5)
(3)歯車歯面に生じるスカッフィングは歯面の(
)によって歯面
の潤滑油膜が薄くなって行くことが主な原因である。
<選択肢>
(ア )歯 面 粗 さ 減 少
(エ )温 度 低 下
(イ )弾 性 変 形 増 加
(ウ )温 度 上 昇
(4)同じ(
)を伝達する場合、歯車ピッチ円直径の小さい方が歯
車軸を支える軸受にかかる荷重が大きくなる。
<選択肢>
(ア )円 周 力
(イ )遠 心 力
(ウ )ト ル ク
(エ )慣 性 モ ー メ ン ト
( 5 ) 転 が り 軸 受 の 静 定 格 荷 重 は 転 走 面 に 、(
)寸法の約1万分の1
の深さの塑性変形(圧痕)が生じる荷重である。
<選択肢>
(ア )軸 直 径
(イ )軸 半 径
(ウ)転動体直径
(エ)転動体半径
試験科目番号
35
(4/5)
問4
次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は 歯 車 の 性 能 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の
は ○ 印 、 誤 っ て い る も の は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1)歯車の運転によって生じる振動(動荷重)は、歯車の歯形曲線が幾
何学的に正しいインボリュート曲線の場合よりも、あらかじめ歯の
たわみ変形量分を歯面から削除した歯形曲線にした方が小さくなる。
(2)一般的にはすば歯車の方が平歯車より振動が少ない。
(3)かみ合っている一対の歯車のかみ合い周波数は、片方の歯車の歯数
と回転速度の積で表すことができる。
(4)潤滑油で歯車を潤滑する目的の一つに冷却がある。潤滑油が回転す
る歯車に浸る程度の油量を供給すると冷却効果が大きい。
(5)トランスミッション用の潤滑油には、高温で使用できる合成油が用
いられる。近年はこれまでのエステル系合成油よりも高温で使用で
きるエーテル系合成油も使用されるようになってきたが、エーテル
系合成油は加水分解する性質があり、歯車や潤滑系部品の腐食対策
が必要になっている。
問5
次の文章はトランスミッションを構成する機械要素の強度や性能に関す
る 記 述 で あ る 。文 中 の( 1 )~( 5 )に 最 も 適 す る 語 句 を( ア )~ (エ )か ら
選びなさい。
( 1 )単 純 遊 星 歯 車 機 構 は サ ン ギ ヤ 、そ れ に か み 合 う 複 数 個 の ピ ニ オ ン( プ
ラネタリギヤともいう)とピニオンにかみ合うリングギヤで構成され、
複 数 個 の ピ ニ オ ン は キ ャ リ ア に 回 転 可 能 に 支 持 さ れ 、サ ン ギ ヤ の 周 り を
公 転 す る 。遊 星 歯 車 機 構 の 3 つ の 回 転 要 素 の 回 転( サ ン ギ ヤ 回 転 Ns 、キ
ャ リ ア 回 転 Nc 、 リ ン グ ギ ヤ 回 転 Nr ) は 、 サ ン ギ ヤ 歯 数 Zs と リ ン グ ギ ヤ
)の 式 が 成 り 立 つ 。
歯 数 Zr の 比 を λ : λ = Zs / Zr (< 1) と す る と (
<選択肢>
(ア ) (1 + λ ) Nc = Nr + λNs
(ウ ) λNc = Nr + (1 + λ ) Ns
(イ ) (1 + λ ) Ns = Nr + λNc
(エ ) λNc = Nr + (1 + λ ) Ns
試験科目番号
35
(5/5)
( 2 ) 穴 の あ い た 質 量 m の 円 板 (内 径 a 、 外 径 b )の 回 転 軸 ( 円 板 中 心 ) 回 り
の慣性モーメントは(
<選択肢>
(ア ) a 2 − b 2
)に比例する。
(イ ) a 2 + b 2
(ウ ) a 3 − b 3
(エ ) a 3 + b 3
(3)中実軸のトルクと最大せん断応力の比は、軸直径の(
比例する。
<選択肢>
(ア )1
(イ )2
(ウ)3
)乗に
(エ)4
( 4 ) 円 筒 こ ろ 軸 受 の 寿 命 (転 動 疲 労 寿 命 )は 軸 受 荷 重 (等 価 ラ ジ ア ル 荷 重 )
の約(
)乗に反比例する。
<選択肢>
(ア )3 . 0 0
(イ )0 . 3 3 3 ( ウ ) 3 . 3 3 (エ )0 . 3 0 0
(5)鉄鋼材料の疲労限は引っ張り強さの約半分程度の値なので、同じ単
位 系 (工 業 単 位 ま た は SI 単 位 )を 用 い た 場 合 、 材 料 の ビ ッ カ ー ス 硬 さ
の値の約(
)の1として見積もることができる。
<選択肢>
(ア )2
(イ )4
(ウ )6
(エ )8
試験科目番号
問
問1
題
数
回転翼航空機用トランスミッションの
材料に関する事項
36
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を
選択肢から1つずつ選び、それぞれ(ア)~(コ)の記号で答えなさい。
ギアの素材には、疲労強度を高めるため( 1 )中で溶解した( 2 )
鋼 を 用 い る 。代 表 的 な 熱 処 理 は 浸 炭 焼 入 れ 焼 き 戻 し で 、使 用 温 度 の 上 限 は 材
料 の( 3 )温 度 に よ っ て 、約( 4 )℃ に 制 限 さ れ る 。同 様 の 理 由 に
よ り 、熱 処 理 後 に 行 わ れ る 研 削 加 工 後 に は( 5 )検 査 を 実 施 し て 温 度 上
昇による強度低下がないことを確認する。
<選択肢>
(ア)高温
( イ ) AISI 9310 ( ウ ) 焼 入 れ
(オ)真空
( カ ) 150
( キ ) 250
(ケ)焼き戻し(コ)蛍光磁粉探傷
問2
(エ)金属組織
( ク ) AISI 4340
ベ ア リ ン グ 材 料 に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印
を 、 誤 り が あ る も の に は ×印 で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
( 1 ) 標 準 的 な 材 料 は AISI 52100 鋼 で 、 表 面 硬 化 し て 使 用 す る 高 炭 素 の Cr
鋼である。
( 2 )高 い 回 転 精 度 を 要 す る 場 合 に 用 い ら れ る M50 鋼 は 、Cr、Mo、V を 主 要
合金元素とする高速度鋼である。
( 3 ) 航 空 機 用 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン の 円 す い こ ろ 軸 受 の 転 動 体 (こ ろ )に は 、
耐衝撃性に優れる浸炭鋼を用いることが多い。
( 4 ) 保 持 器 の 標 準 的 材 料 は 高 力 黄 銅 で 、 Ni-Cr-Mo 鋼 が 用 い ら れ る 場 合 に
は潤滑性を持たせるために金メッキが施される。
(5)内輪を省略してギアシャフトに直接転走面(軌道面)を加工する場
合 に は 、 軸 表 面 を H R C 60 程 度 ま で 硬 化 さ せ る 。
試験科目番号
36
(2/3)
問3
ハ ウ ジ ン グ 材 料 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄
に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ れ ぞ れ( ア )~
( コ )の 記 号 で 答 え な さ い 。た だ し 、同 じ 番 号 の 空 欄 に は 同 じ 語 句 が 入 る も
のとする。
ギ ア シ ャ フ ト が 3 次 元 的 に 配 置 さ れ 、そ れ ぞ れ に 潤 滑 経 路 が め ぐ ら さ れ る
複 雑 形 状 の ハ ウ ジ ン グ 素 材 は 、( 1 ) で 製 造 さ れ る こ と が 多 い 。 代 表 的
な 材 料 と し て 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で は ( 2 )、 マ グ ネ シ ウ ム 合 金 で は
( 3 )な ど が 挙 げ ら れ る 。( 1 )工 程 に お い て は 、( 4 )が 内 部
に 発 生 す る こ と が 避 け ら れ な い た め 、設 計 上 特 別 な 安 全 係 数 を 用 い る こ と が
法 令 で 定 め ら れ て お り 、飛 行 荷 重 な ど の 大 き な 荷 重 が 作 用 す る ハ ウ ジ ン グ 素
材 で は 、信 頼 性 確 保 や 小 型 軽 量 化 の た め に( 5 )に よ っ て 製 造 す る こ と
もある。
[選 択 肢 ]
(ア)材料欠陥
(オ)低圧鋳造
( ケ ) A356.0
問4
(イ)鋳造
(カ)鍛造
( コ ) 7075
(ウ)精密鋳造
( キ ) EX53
(エ)非金属介在物
( ク ) ZE41
潤 滑 油 及 び オ イ ル・シ ー ル 等 に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い
も の に は ○ 印 を 、 誤 り が あ る も の に は ×印 で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
( 1 ) 最 も 標 準 的 な の は MIL-PRF-23699 規 格 の 化 学 合 成 油 で 、 100℃ に お け
る 動 粘 度 は 約 2.5cSt で あ る 。
( 2 ) MIL-PRF-23699 規 格 の 化 学 合 成 油 の 引 火 点 は 約 270℃ で あ る 。
( 3 ) MIL-PRF-23699 規 格 の 化 学 合 成 油 の 使 用 期 限 ( Shelf Life) は 、 高 温
などの過酷環境でなければ未開封で 4 年である。
( 4 ) ギ ア 、 ベ ア リ ン グ の 耐 久 性 向 上 の た め 自 動 車 用 ATF( 自 動 変 速 機 油 )
を指定しているものもある。
( 5 ) オ イ ル ・ シ ー ル ( リ ッ プ ・ シ ー ル ) や O-リ ン グ に 用 い ら れ て い る フ
ッ 素 ゴ ム は 、 使 用 期 限 ( Shelf Life) と し て 20 年 程 度 が 推 奨 さ れ て
いる。
試験科目番号
36
(3/3)
問5
トランスミッションで用いられる一般的な金属材料の疲労強度について
述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 り が あ る も の に は ×
で、それぞれ答えなさい。
(1)材料の疲労強度は、公的な材料試験データから得られる値に必要な
安全率をかけて用いるのが基本で、実際の部品で試験データを取得
すれば安全率を上げることができる。
(2)形状も材料も引張強度も同じ2つの試験片について疲労強度試験を
実施しても、全く同じ結果にはならない。
(3)実際の部品として加工された材料は、寸法(大きさ)や形状、表面
仕上げ状態などによって疲労強度に影響を受ける。
(4)ギアや回転軸など早いサイクルで疲労荷重を受ける部品は、応力が
材料の疲労限以下になるようにして無限寿命を目指す。
(5)無限寿命で設計できないもの(有限寿命)は、使用時間を制限して
疲労破壊が起きる前に部品交換して廃棄すればよい。
試験科目番号
問
問1
題
数
37
10問
試験科目
回転翼航空機用トランスミッションの
製造及び修理の方法に関する事項
試験時間 60分
(1 / 6 )
ギ ア の 熱 処 理 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に
入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ れ ぞ れ( ア )~( コ )
の 記 号 で 答 え な さ い 。た だ し 、同 じ 番 号 の(
)に は 同 じ 語 句 が 入 る も
のとする。
ギ ア の 歯 に は 浸 炭 処 理 や( 1 )な ど に よ っ て 肌 焼 入 れ を 施 す 。こ れ に
よ っ て 、相 手 ギ ア 歯 と の 接 触 に よ る 高 い 面 圧 や 歯 元 部 に 発 生 す る 曲 げ 応 力 に
耐 え ら れ る よ う な 硬 度( 強 度 )を 表 面 付 近 に 与 え る と と も に 、芯 部 に は 硬 度
を 抑 え て 靱 性 を 与 え る こ と で 優 れ た 耐 久 性 を 持 た せ る 。ギ ア の 肌 焼 入 れ で は 、
表 面 か ら ど の く ら い の 深 さ ま で 硬 く す る か も 重 要 で 、( 2 ) な ど と 呼 ば
れ て 管 理 さ れ る 。ギ ア の か み 合 い で は 、相 手 歯 と の 凸 面 同 士 の 接 触( ヘ ル ツ
接 触 ) に よ り 、( 3 ) に お い て せ ん 断 応 力 が 最 大 値 を 生 じ る た め 、 深 さ
が 十 分 で な い と( 3 )か ら 剥 離 を 起 こ す 恐 れ が あ る 。ま た 、深 さ が 深 過
ぎ る と 、焼 入 れ 時 の 内 部 応 力 が 過 剰 と な り 焼 き 割 れ を 起 こ し た り 、浅 過 ぎ る
と( 4 )と 呼 ば れ る 現 象 に よ っ て 運 用 中 に 早 期 破 損 を 起 こ し た り す る こ
とがある。
部 品 製 造 時 に は 、( 2 ) を 確 認 す る た め 、 部 品 と 同 時 に 熱 処 理 し た テ ス
ト・ピースを切断して断面の( 5 )を測定する。
<選択肢>
(ア)ケース・クラッシング
(イ)硬化層厚さ
(ウ)表面下内部
(エ)マイクロ・ピッティング (オ)高周波焼入れ (カ)炭素濃度
(キ)窒化処理
(ク)歯元すみ肉部 (ケ)硬度分布
(コ)残留圧縮応力
問2
表 面 粗 度 に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤
り が あ る も の に は ×印 で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
(1)表面粗度は摺動する部品の機能や耐久性に影響するほか、疲労強度
にも影響する。
(2)粗度要求がそれほど厳しくない部品であれば、粗度見本との比較に
よって目視で検査できる。
試験科目番号
37
(2/6)
( 3 ) 表 面 粗 度 に は 、 標 準 的 に 用 い ら れ る Ra: 算 術 平 均 粗 さ の 他 に 、 Rz:
最 大 高 さ 粗 さ や 、 Rq: 二 乗 平 均 粗 さ な ど が あ る 。
(4)表面粗度は、粗さ測定機が実測したデータに様々な数学的処理をし
て算出するもので、その処理を適切に行わせるためには、触針の先
端半径、基準長さ、カットオフ波長、評価長さ等を経験に基づいて
適切に与える必要がある。
(5)オイル・シールの摺動面では適切な油膜を維持して良好な耐久性を
得 る た め 、シ ー ル 相 手 面 (回 転 軸 )の 表 面 粗 さ を 最 大 値 と 最 小 値 の 両 方
で指定することがある。
問3
トランスミッションの構成部品に規定される寸法公差等について述べた
次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選
択肢から1つずつ選び、それぞれ(ア)~(コ)の記号で答えなさい。
ただし、同じ番号の(
)には同じ語句が入るものとする。
ハ ウ ジ ン グ は 、 ギ ア の 正 し い か み 合 い を 得 る た め に 、( 1 ) を 取 り 付
け る 部 分 の 加 工 精 度 が 重 要 で あ る 。幾 何 公 差 と し て は 、同 心 度 、垂 直 度 の ほ
か 、( 2 ) が 重 要 で あ る 。
ギ ア シ ャ フ ト は 、( 1 )の 取 り 付 け 面 の 中 心 を 通 る 軸 を 基 準( デ ー タ ム )
として、ギアの( 3 )を規定する。
ボ ル ト 穴 や は め 合 い の 穴 で は 、穴 の 直 径 公 差 の( 4 )値 と 実 際 の 穴 径 と
の差の分だけ位置度を緩和する最大実体公差方式が適用されることがある。
オ イ ル・シ ー ル の 摺 動 面 、ベ ア リ ン グ の 転 送 面 、ク ラ ッ チ の か み 合 い 面 な ど
では、幾何公差として同心度とともに( 5 )が重要である。
<選択肢>
(ア)軸受
(イ)垂直度 (ウ)位置度
(エ)真円度
(オ)ダイアル・ゲージ
(カ)ピッチ・ランナウト (キ)円筒度
(ク)真直度 (ケ)最大
(コ)最小
試験科目番号
37
(3/6)
問4
鋳 物 の 加 工 基 準 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 り が あ る も の に は ×で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
(1)鋳物素材と機械加工の寸法形状を共通の基準に基づいて定義しなく
ても、機械加工において素材の芯出し作業を行えば加工は可能であ
るから、芯出し作業のコストと、基準の追加工や専用治工具に要す
るコストの比較で考えても良い。
(2)軸対称形状の素材であれば、加工基準を必要としないことが多い。
(3)直交する 3 つの基準平面(データム・プレーン)を定義するために
は、基準点(データム・ターゲット)は全部で 9 点必要である。
(4)素材の検査において、芯出しの結果に基づいて基準面を決める場合
には、基準面を機械加工する。
(5)治工具とはめ合う穴などを素材に加工することで、基準とすること
もある。これをツーリング・ポイントなどと呼ぶ。治工具のピンが
底付きするような穴であれば、最少3ヶ所の加工で基準を定義する
ことができる。
問5
平 行 軸 歯 車 の ギ ア の 検 査 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 )~( 5 )
の空欄に入れるのに最も適切なものを選択肢から1つずつ選び、それぞれ
( ア ) ~ ( コ ) の 記 号 で 答 え な さ い 。 た だ し 、( 3 ) と ( 4 ) は 順 不 同 と す
る。
歯 形 の 検 査 に は 、歯 車 検 査 機 が 用 い ら れ る 。歯 形 誤 差 は( 1 )を 基 準
に し て 表 す 。 歯 す じ 誤 差 は 、( 2 ) 上 の 断 面 形 状 を 計 測 す る 。 ま た 、 1
つ 1 つ の ギ ア 歯 の 割 り 付 け 位 置 精 度 を ピ ッ チ 誤 差 と し て 計 測 す る 。ピ ッ チ 誤
差 に は( 3 )ピ ッ チ 誤 差 と( 4 )ピ ッ チ 誤 差 が あ り 、ギ ア 歯 の 両 歯
面について( 5 )に評価される。
<選択肢>
(ア)インボリュート曲線
(エ)基準インボリュート径
(キ)別々
(ク)単一
(イ)軸直角
(オ)同時
(ケ)歯直角
(ウ)累積
(カ)ピッチ円
(コ)圧力角
試験科目番号
37
(4/6)
問6
平歯車やスプラインのオーバーピン径検査について述べた次の文章を読
ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 か ら 1 つ
ずつ選び、それぞれ(ア)~(コ)の記号で答えなさい。
オ ー バ ー ピ ン 径 の 測 定 は 、ギ ア の 歯 の( 1 )を 間 接 的 に 測 定 す る も の
で 、歯 の 強 度 や ギ ア の 組 立 時 の( 2 )の 管 理 の た め に 実 施 さ れ る 。歯 面
と( 3 )付 近 で ピ ン が 接 触 す る よ う な ピ ン の( 4 )が 図 面 に 指 示 さ
れ る 。そ の よ う な ピ ン を 対 角 に 位 置 す る 歯 溝 に 入 れ 、そ の( 5 )を 計 測
する。
<選択肢>
(ア)外幅 (イ)形状誤差
(オ)厚み (カ)中心間距離
(ケ)基準インボリュート径
問7
(ウ)ピッチ円 (エ)直径
(キ)長さ
(ク)バックラッシュ
(コ)歯当り位置
ス パ イ ラ ル・ベ ベ ル・ギ ア の 歯 形 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 に つ い て 、正 し
い も の に は ○ 印 を 、 誤 り が あ る も の に は ×印 で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
(1)一般的にはグリーソン式と呼ばれるものが主流である。
(2)平歯車でいうインボリュート曲線に相当する曲面を、効率的な加工
方法によって、近似的に創成したものである。
(3)加工機械メーカによる専用の計算プログラムを用いて加工条件を設
定すれば、加工機械が変わっても互換性のある歯形を得ることがで
きる。
( 4 ) 歯 形 の 検 査 は GO/NOT-GO ゲ ー ジ と 呼 ば れ る 見 本 と か み 合 わ せ た 時
の当たり方やバックラッシュを基準に行われることが多い。
(5)歯面の形状を 3 次元座標で表し、それを基準に検査する専用機械も
ある。
試験科目番号
37
(5/6)
問8
部品の製造工程において不具合を発見した場合の対応について述べた次
の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 で 、誤 り が あ る も の に は ×印 で 、そ れ
ぞれ答えなさい。
(1)ギアの歯先外周面に打ち傷を見つけた。歯面には塑性変形による盛
り上がり等がなく、歯形に影響がないことを確認すれば、機能的に
はそのまま使用できる。
(2)ハウジング素材に鋳造欠陥が発見された場合や、形状不良が発生し
た場合に、溶接によって肉盛りをして仕上げることは許されない。
(3)回転軸のベアリングはめ合い面となる部分の直径が最小値を下回っ
たので、カドミニウムめっきによって指定寸法を確保するよう修理
した。
(4)回転軸のオイル・シール摺動面にひっかき傷を発見した。図面の粗
度を満たしており、軸方向の傷であったため使用できると判断した。
( 5 ) 完 成 し た ギ ア ボ ッ ク ス が 取 扱 い ミ ス で 落 下 し た 。 落 差 は 5cm 程 度 で
あった。外観目視検査で損傷ないことを確認したうえで出荷運転試
験をもう一度実施し、特に異常がないことを確認し、出荷した。
試験科目番号
37
(6/6)
問9
シ ョ ッ ト ・ ピ ー ニ ン グ に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 )
の空欄に入れるのに最も適切なものを選択肢から1つずつ選び、それぞれ
(ア)~(コ)の記号で答えなさい。
ショット・ピーニングとは、小さな玉を部品表面に吹き付けて衝突させ、
わ ず か に 凹 ま せ る こ と に よ っ て 表 面 付 近 に( 1 )を 発 生 さ せ る 加 工 で あ
る。
吹 き 付 け る 球 は 、部 品 の 材 料 や 硬 度 に よ っ て 適 切 な も の が 選 ば れ 、標 準 的 な
鋼製のものに代えて( 2 )製のものが使われることもある。目的は
( 3 )である。
処 理 の 強 さ ( ピ ー ニ ン グ 強 度 ) は 、( 4 ) で 表 さ れ 、 処 理 時 間 は カ バ レ
ージで決められる。
ギ ア に 適 用 す る 場 合 、玉 の 大 き さ( 直 径 )は ギ ア の( 5 )の 2 倍 よ り も
小さくなるように選ぶ。
<選択肢>
(ア)鉛
(イ)歯元すみ肉部曲率半径
(ウ)インテンシティ
(エ)熱処理によるスケール除去 (オ)疲労強度の向上 (カ)ガラス
(キ)引張残留応力 (ク)モジュール (ケ)圧縮残留応力
(コ)アルメン・ハイト
問 1 0 ギ ア の バ イ ブ ロ・ホ ー ニ ン グ 処 理 に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 に つ い て 、正
し い も の に は ○ 印 を 、 誤 り が あ る も の に は ×で 、 そ れ ぞ れ 答 え な さ い 。
(1)ギアの歯の形をしたホーニング・ツールを振動させながらかみ合わ
せるようにして歯面を磨く処理である。
(2)ベベル・ギアには適用できない。
(3)ギア部品を処理する際は、ねじ部分などをマスキングする必要があ
る。
(4)この処理を仕上げ工程に入れておけば、ギアの研削加工時の粗度目
標をある程度粗くすることができる。
( 5 ) 条 件 に よ っ て は 歯 形 誤 差 を 犠 牲 に す る こ と な く Ra( 算 術 平 均 粗 さ )
= 0.25μ m 程 度 の 表 面 に 仕 上 げ る こ と が 可 能 。
ガスタービン発動機
制御装置の部
試験科目番号
問
問1
題
数
ガスタービン発動機制御装置の強度、
構造及び性能に関する理論
38
試験科目
5問
試験時間 45分
(1/3)
下 記 の( Ⅰ )は 、航 空 機 用 ガ ス タ ー ビ ン エ ン ジ ン の 制 御 の た め に 使 用 さ れ
る 技 術 手 段 で あ り 、( Ⅱ )は 、そ の 主 た る 使 用 目 的 で あ る 。( Ⅰ )の 各 項 目
に該当する項目を、(Ⅱ)から選びなさい。
(Ⅰ)
(1)ドループ制御
(2)可変静翼制御
( 3 ) 分 光 分 析 プ ロ グ ラ ム ( SOAP)
(4)可変ノズル制御
(5)2次空気流量制御
(Ⅱ)
A.圧縮機の安定作動の確保
B.エンジン性能の向上
C.外気条件によらず一定の推力の発生
D.パイロットの要求に応じた安定した推力の発生
E.複数エンジンの性能のばらつき調整
F.潤滑油検査による健全性検知
G.超音速飛行からの要求
問2
下 記 の( Ⅰ )は 、デ ィ ジ タ ル 式 エ ン ジ ン 制 御 装 置( F A D E C )に つ い て
使 用 さ れ る 技 術 手 段 で あ り 、( Ⅱ )は 、そ の 主 た る 使 用 目 的 で あ る 。( Ⅰ )の
各 項 目 に 該 当 す る 項 目 を 、( Ⅱ ) か ら 選 び な さ い 。
(Ⅰ)
( 1 ) ARINC429 規 格
( 2 ) 分 散 制 御 (distributed control)
(3)冗長制御系
(4)制限制御
( 5 ) ビ ル ト イ ン テ ス ト ( Built In Test)
(Ⅱ)
A.情報交換のための共通仕様
B . MIL 規 格 部 品 か ら 産 業 用 / 民 生 用 部 品 へ の 移 行
C.エンジンの安全性の確保
D.飛行ミッション達成のためのエンジン制御と飛行制御との統一
E.制御用機器の故障に対する制御機能の維持
F.接続ケーブルや配管の削減による簡素化/軽量化
G . FADEC の 故 障 検 知
試験科目番号
問3
38
(2/3)
制御系の解析について述べた下記の記述のうち、正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)アイソクロナス制御はドループ制御より安定化しやすい。
( 2 )エ ン ジ ン の 加 速 ス ケ ジ ュ ー ル と コ ン プ レ ッ サ 可 変 静 翼 ス ケ ジ ュ ー ル は 、通
常、2変数関数であるが、同じ変数の関数とすることができる。
( 3 )燃 料 流 量 / コ ン プ レ ッ サ 出 口 圧 力( Wf/P3)な る パ ラ メ ー タ は 、推 力 と 関
連が深いため、エンジン制御に重要である。
( 4 )エ ン ジ ン の 修 正 変 数 は 、マ ッ ハ 数 の み が 一 致 し て い れ ば 流 れ は 相 似 で あ る
とみなせることから導かれている。
( 5 )制 御 シ ス テ ム の 設 計 に あ た っ て 、エ ン ジ ン の 線 形 化 伝 達 関 数( あ る い は シ
ステム行列)が必要である。
問4
エンジンのダイナミックシミュレーションについて述べた下記の記述の
う ち 、 正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)実機エンジンの要素特性実測値が無ければ、ダイナミックシミュレーシ
ョンを構築することはできない。
(2)エンジンのダイナミックスで支配的なものは空気力学的ダイナミックス
である。
(3)制御器ハードウエアの動作試験には、実時間ダイナミックシミュレータ
が有効である。
(4)ディジタルシミュレーションでは、積分きざみ幅(フレームタイム)と
計算の安定性とは無関係である。
( 5 )ダ イ ナ ミ ッ ク シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 試 験 の 実 機 エ ン ジ ン 試 験 に 対 す る 優 位 性 は 、
種々の試験を効率的に、安全に、安価に実施できることである。
試験科目番号
問5
(3/3)
38
図はターボジェットエンジンの圧縮機特性マップ上の作動線を表してい
る 。次 の 文 章 の( 1 )~( 5 )に 入 る 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 A ~ P の 中 か
ら選びなさい。
定 常 作 動 線 上 の a b 点 間 の 加 減 速 を 考 え る 。a 点 か ら 急 加 速 す る と( 1 )一
定 線 上 を 圧 力 比 が 増 大 す る 方 向 に 向 か っ て 移 動 し て い く 。( 2 )に 入 っ て し ま
わ な い よ う に( 1 )に 応 じ た 適 切 な 加 速 制 限 が な さ れ て い れ ば 、回 転 速 度 が 次
第 に 上 昇 し 、や が て( 3 )に 移 行 し 定 常 作 動 線 上 の b 点 へ 向 か っ て い く 。b 点
からの急減速時は(1)一定線上を圧力比が減少する方向に移動する。(4)
に入ってしまわないように(1)に応じた適切な減速制限がなされていれば、
回 転 速 度 が 次 第 に 減 じ て 、や が て( 3 )に 移 行 し 定 常 作 動 線 上 の a 点 へ 移 行 す
る。またa点から(5)すると定常作動線に沿ってb点へ向かっていく。
<選択肢>
A.サージング限界
B.サージ余裕
C.タービン入口温度限界
D.排気温度限界
E.過濃吹き消え限界
F.稀薄吹き消え限界
G.修正回転数
H.燃空比
I.急加速
J.急減速
K.緩加速
L.緩減速
M.修正空気流量
N.定常制御
O.加速制御
P.減速制御
試験科目番号
問
問1
題
数
ガスタービン発動機制御装置の材料に
関する事項
39
試験科目
5問
試験時間 45分
(1 / 3 )
次の文中の(1)~(5)のそれぞれに最も適するものを、下記のA~
Mの中から1つずつ選びなさい。
ステンレス鋼は、耐食性を目的としている約11%以上の( 1 )を含
有する鋼で、さらに耐食性、加工性その他の性質を向上させるために、
( 2 ),M o ,C u ,A l ,S i ,そ の 他 の 元 素 が 添 加 さ れ た 多 く の 種
類がある。オーステナイト系ステンレス鋼は通常6~22%の範囲の
( 2 )を 含 有 し 、( 3 )な ど の 特 性 向 上 を 目 的 に 、M o や C u の 添
加 も 行 わ れ て い る 。 高 温 か ら 急 冷 し て も 硬 化 せ ず 、冷 間 で の 塑 性 加 工 に よ
っ て 硬 化 さ れ る 。( 4 ) に 代 表 さ れ る ( 5 ) 材 で あ る 。
<選択肢>
A.SUS304
E.SUS631
I.Na
M.非磁性体
問2
B.Ni
F.Ti
J.Zn
C.W
G.耐摩耗性
K.耐候性
D.Cr
H.耐食性
L.磁性体
次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付
けなさい。
(1)フッ素ゴムは、耐摩耗性に優れているが、耐ガソリン性は悪い。
( 2 )シ リ コ ン ゴ ム は 、一 般 的 に 耐 熱 性 、耐 寒 性 に 優 れ て お り 、動 用 シ ー ル に
使われることが多い。
( 3 )ニ ト リ ル ゴ ム は 、耐 候 性 は 良 く な い の で 直 射 日 光 に 当 て る 使 い 方 は 望 ま
しくない。
(4)PTFEの使用環境温度は、-100℃~300℃である。
( 5 )エ ン ジ ニ ア リ ン グ・プ ラ ス チ ッ ク の 代 表 で あ る ポ リ・エ ー テ ル・エ ー テ
ル・ケトンは、熱可塑性樹脂である。
試験科目番号
39
(2/3)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 材 料 に 該 当 す る も の を 選 択 肢 A ~ E の 中 か ら 選 び な
さい。
(1)導電材料
(2)抵抗材料
(3)磁性材料
(4)絶縁材料
(5)半導体材料
<選択肢>
A.ポリカーボネート
D.ゲルマニウム
B.ニクロム線
E.けい素鋼板
C.銅合金線
問4 次の文中の(1)~(5)のそれぞれに最も適するものを、下記のA~F
の中から1つずつ選びなさい。
(1)アルミ合金の表面処理の一種で、表面硬度はHv400以上に達する。
(2)クロム酸塩を使ったアルミ合金の表面処理の一種で、導電性がある。
( 3 )鉄 鋼 ,銅 合 金 の 表 面 処 理 で 、耐 食 性 を 改 善 す る た め に 実 施 す る が 、皮 膜 が
薄いので防錆油を併用することが多い。
(4)ステンレス表面の耐食性を改善するための処理。
( 5 )皮 膜 成 分 に リ ン を 含 み 、熱 処 理 に よ っ て 硬 度 を H v 1 0 0 0 程 度 に で き る 。
<選択肢>
A.黒色酸化処理
B.無電解ニッケルめっき
C.硬質アルマイト処理
D.不動態化処理
E.クロムめっき
F.アロジン処理
試験科目番号
39
(3/3)
問5
次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け
なさい。
( 1 )焼 き 入 れ し た 鋼 に 対 し て 、粘 さ を 増 す た め に 行 う 熱 処 理 を 焼 き な ら し と い
う。
( 2 )焼 き 入 れ が 、ど の く ら い ま で 深 く 入 っ て い る か を 測 る 試 験 を 、ジ ョ ミ ニ ー
試験という。
( 3 )加 熱 後 の 急 冷 に よ る 熱 処 理 で は 硬 化 し な い が ,腐 食 に 強 い ス テ ン レ ス 鋼 を 、
析出硬化型という。
( 4 )高 周 波 焼 き 入 れ に お い て は 、加 熱 用 コ イ ル へ 流 す 電 流 の 周 波 数 が 高 く な る
ほど、加熱される深さは浅くなる。
(5)窒化処理は、オーステナイト状態化する温度以上での長時間加熱により、
窒素を表面に浸透させて硬化させる熱処理であるため、熱処理ひずみが少な
く精密機械の部品に利用される。
試験科目番号
問
問1
題
数
40
10問
試験科目
ガスタービン発動機制御装置の製造及
び修理の方法に関する事項
試験時間 60分
(1 / 5 )
次 の 文 中 の( 1 )~( 5 )の そ れ ぞ れ に 最 も 適 す る も の を 、下 記 の A ~ L
の中から1つずつ選びなさい。
プリント基板表面に電子部品を直接はんだ付けする技術を( 1 )技
術と呼び、航空用電子制御装置にも使われるようになった。この技術を使
っ た プ リ ン ト 基 板 で は 、部 品 は 表 面 に の み 接 続 さ れ 必 ず し も 貫 通 穴 を 必 要
と せ ず 、( 2 ) を 用 い る こ と で 自 由 な 配 線 が 可 能 に な る 。 基 板 表 面 に
( 3 )をパターンに合わせて印刷塗布し、部品は( 4 )などの機
械 で そ の 上 に 自 動 的 に 配 置 さ れ る 。こ れ を 赤 外 線 な ど の 熱 で 溶 か し て は ん
だを付ける方法を( 5
)はんだ付けと呼ぶ。
<選択肢>
A.フラックス
D.多層基板
G.チップマウンター
J.FPGA
問2
B.フロー
E.直接半田
H.はんだペースト
K.表面実装
C.リフロー
F.ジャンパーワイヤ
I.絶縁ペースト
L.スルーホール
次の(1)~ (5)の記述の中で、正しいものには○印を、誤っている
も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )円 筒 研 削 に お い て 、プ ラ ン ジ 研 削 方 式 の 方 が ト ラ バ ー ス 研 削 方 式 よ り 表 面
あらさを小さく仕上げられる。
( 2 )内 面 研 削 の 場 合 、一 般 に 砥 石 の 磨 耗 が 少 な い の で 耐 磨 耗 性 に 優 れ た ダ イ ヤ
モンド砥石を使う必要がない。
( 3 )芯 な し 研 削 に お い て は 、工 作 物 の 直 径 は 、砥 石 と 調 整 車 の 間 隔 か ら 決 ま る
ので等径ひずみが発生しやすい。
( 4 )平 面 研 削 に お い て 、砥 石 の 外 周 面 で 研 削 加 工 を 行 う 場 合 は 、研 削 発 熱 が 比
較的少なく、高精度な仕上げ面が得られる。
( 5 )グ ラ イ ン ダ ー で の 加 工 に お い て は ,切 れ 味 の 落 ち た 砥 粒 は 脱 落 し 自 動 的 に
新しい砥粒が現れるため,研ぎ直す必要は全くない。
試験科目番号
40
(2/5)
問3
次 の 文 中 の( 1 )~( 4 )に 関 連 す る 規 格 で 最 も 適 当 な も の を 、下 記 の A
~Jから1つずつ選びなさい。
(1)軍用機に用いられるディジタルデータバスに関する規格
(2)電磁干渉に関する特性要求と試験方法に関する規格
(3)環境条件及び環境試験方法に関する規格
(4)航空機用エンジンの要求に関して米空軍が統合標準化したガイドライン
<選択肢>
A.MIL-STD-461F
B.MIL-STD-462
C.RTCA/DO-160
D.RTCA/DO-178B
E.J-STD-001
F.ARINC429
G.MIL-STD-1553B
H.JSSG-2009
I. JSSG-2007
J.RTCA/DO-254
問4
次 の( 1 )~( 4 )に 最 も 適 し た も の を 、A ~ L の 中 か ら 1 つ ず つ 選 び な
さい。
鋳 物 部 品 の 巣 穴 に( 1 )を 注 入 し 、硬 化 さ せ る こ と で 気 密 性 を 与 え 、
気体、液体の漏れを防ぐ補修に使われる処理を( 2 )と言う。 この
補修に使われる処理の作業工程は、鋳物をタンクに入れ、タンク内を
( 3 )することにより、巣穴の空気を抜き、内部の水分も蒸発させま
す。その状態で( 1 )を注入した後、鋳物表面について余分な樹脂を
洗浄した後で( 4 )して硬化させる。
<選択肢>
A.メッキ処理
D.アルミナ
G.減圧
J.洗浄
B.含浸処理
E.フラックス
H.加圧
K.加熱
C.拡散熱処理
F.樹脂
I.乾燥
L.冷却
試験科目番号
40
(3/5)
問5
次 の( 1 )~(
つ選びなさい。
4
)に 最 も 適 し た も の を 、A ~ J の 中 か ら 1 つ ず
油 圧 機 械 式 制 御 装 置 の 計 算 メ カ ニ ズ ム で は 、制 御 則 の 刻 ま れ た カ ム や レ
バ ー の 変 位 を ( 1 ) を 使 っ て 加 減 乗 除 し 、( 2 ) な ど で 微 調 整 す
る。さらにこれらに( 3 )とばね及び油圧サーボ機構による力バラン
スを使ってエンジンの回転数も計算に取り込むがミクロンオーダーの異
物でも影響を受けるので、組立てや調整作業環境の( 4 )は特に重要
である。
<選択肢>
A.レーザー変位計 B.シム
D.対数計算
E.ロータリーエンコーダ
G.湿度管理
H.フーリエ変換
J.フライトウェイトガバナー
問6
(
C.油圧ピストン
F.清浄度管理
I.フッ素ゴム
航空エンジンに使われる歯車式燃料ポンプについて、次の( 1
4 )に最も適するものをA~Iの中から1つずつ選びなさい。
)~
航 空 機 用 エ ン ジ ン に 使 わ れ る 歯 車 式 燃 料 ポ ン プ に お い て は 、歯 車 式 ポ ン
プの前段に低圧ポンプ部を設け、2ステージで構成されるものが多い。
ドライブシャフトのシールは( 1 )を用いたメカニカルシールが、ハ
ウジングはC355材の( 2 )が使われることが多い。2ステージの
間 に は 、( 3 ) が 設 け ら れ 、 ま た 、 歯 車 式 ポ ン プ 後 段 に は 、 異 常 高 圧
になった場合や後段がブロックされた場合に吐出燃料を戻す( 4 )が
取り付けられている構造が多い。
<選択肢>
A.羽根車
D.INCO600
G.リリーフ・バルブ
B.鍛造品
E.カーボン
H.アルミ鋳造品
C.SUS304
F.インデューサ
I.フィルタ
試験科目番号
40
(4/5)
問7
次 は 浸 透 探 傷 検 査 に つ い て の 記 述 で あ る 。次 の( 1 )~(
最も適するものを、A~Jの中から1つずつ選びなさい。
4
)に
被検査物の( 1 )に( 2 )する割れ、気孔などの欠陥を検出す
る も の で ( 3 )、 非 金 属 に 適 用 可 能 で あ る 。 欠 陥 に 浸 透 し た 液 に よ っ
て形成された( 4 )を観察して検査する方法で浸透,洗浄,現像,観
察の基本操作からなる。
<選択肢>
A.欠陥
E.金属
I.指示模様
問8
B.表面
F.巣
J.粒界
C.割れ
G.開口
D.銅合金
H.表層
次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付
けなさい。
( 1 )N T C 型 サ ー ミ ス タ の 特 性 は 、温 度 の 上 昇 に 対 し て 抵 抗 値 は 減 少 し 、温 度
と抵抗値の変化が比例的なものである。
( 2 )K 型 熱 電 対 は 、使 用 温 度 範 囲 が 広 く 1 3 0 0 ℃ 位 ま で の 高 温 に ま で 使 え る
ため航空機用ジェットエンジンの温度計測に良く使われる。
( 3 )ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の フ ァ ン 回 転 数 計 測 に 良 く 使 用 さ れ る 電 磁 ピ ッ ク ア ッ プ
式センサは、永久磁石の周りにコイルを巻き付け、歯車状の凹凸を付けた
磁 性 体 の 回 転 板 に 接 近 さ せ 、磁 力 線 の 変 化 に よ り 誘 導 現 象 に よ る 交 流 電 圧
信号を出力する。
( 4 )直 線 式 作 動 ト ラ ン ス( L V D T )は 、コ イ ル 巻 線 の 内 側 を 移 動 す る コ ア 部
の変位量に比例した交流電圧を出力するセンサである。
試験科目番号
40
(5/5)
問9
次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を つ
けなさい。
( 1 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 溶 接 に は 、ガ ス シ ー ル ド ア ー ク 溶 接 の よ う な 熱 源 エ ネ
ルギー密度の高い溶接法で行う。
(2)高温用のはんだとしては、すず-銅合金に銀を添加したものである。
(3)はんだ付けのこて先には、通常銅で作られた表面を鉄めっきしている。
( 4 )不 適 切 な は ん だ 付 け を 修 理 す る に は ,エ チ ル ア ル コ ー ル で 洗 浄 し て 再 は ん
だ付けする。
問10
次の文中の( 1 ) ~ ( 4 )について、最も適した言葉を、A~Fか
ら1つずつ選びなさい。
( 1 )リ フ レ ッ シ ュ が 不 要 で 高 速 で あ り 、消 費 電 力 も 少 な い が 比 較 的 記 憶 容 量 の
小さなメモリ
(2)リフレッシュを必要とするメモリ
(3)製造後にユーザの手許で内部論理回路を定義・変更できる集積回路
( 4 )不 揮 発 性 メ モ リ の 一 種 で 、電 圧 の 操 作 に よ っ て デ ー タ の 消 去 や 書 き 換 え が
可能なメモリ
<選択肢>
A.BIT
B.PLD
C.ASIC
D.SRAM
E.DRAM
F.EEPROM
平成25年度
航空工場検査員国家試験問題集
解
答
編
法令の部
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
01
答
試験科目 航空機製造事業法及びその附属法令
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
×
×
×
×
○
○
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
B
F
B
B
D
F
D
B
B
(1) (2) (3) (4) (5)
×
×
×
○
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
A
D
E
D
G
D
D
H
F
D
H
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
O
A
E
J
S
G
H
C
E
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
問
6
×
×
×
×
×
×
○
○
(1) (2) (3) (4)
問
7
B
E
G
L
問
8
7,9
×
航空機の部
解
試験科目番号
02
答
試験科目 航空機の強度及び性能に関する理論
(1)
(2)
(3)
(4)
E
C
C
D
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
○
○
(1)
(2)
(3)
エ
ウ
イ
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
(オ)
A
K
B
F
J
(1)
(2)
(3)
エ
オ
エ
問1
問2
問3
問4
問5
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
03
答
試験科目
航空機の材料に関する事項
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
Ⅰ群
E
A
D
C
B
Ⅱ群
イ
ク
ウ
オ
エ
①
②
③
④
⑤
F
D
G
L
E
①
②
③
④
⑤
C
E
B
J
H
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
○
①
②
③
④
⑤
H
C
J
D
K
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
04
試験科目
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
○
○
①
②
③
④
⑤
M
B
G
K
F
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
×
×
①
②
③
④
⑤
C
B
F
L
H
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
G
D
E
A
F
答
航空機の製造及び修理の方法に関する事項
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
①
②
③
④
⑤
C
D
G
K
O
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
C
J
H
A
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
○
原動機の部
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
05
試験科目
答
航空機用原動機の強度、構造及び性能に関
する理論
区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
解答
ウ
カ
サ
ス
チ
テ
ノ
ニ
ヒ
ヘ
区分
①
②
③
④
⑤
解答
タ
セ
ク
ケ
ウ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
解答
☓
〇
☓
〇
〇
☓
〇
☓
〇
☓
区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ソ
オ
テ
ナ
ネ
解答
ア
エ
(エ) (ア)
キ
ク
シ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
☓
〇
〇
☓
☓
解
試験科目番号
問
1
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
○
×
×
○
○
×
○
○
×
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ソ
テ
チ
セ
ク
サ
ウ
イ
コ
ニ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
×
○
○
○
○
×
×
×
○
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
エ
カ
ニ
ネ
ソ
テ
イ
ア
セ
サ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
シ
チ
ス
オ
キ
ソ
セ
ト
ウ
ヌ
区分
解答
問
5
②
区分
解答
問
4
①
区分
解答
問
3
試験科目 航空機用原動機の材料に関する事項
区分
解答
問
2
06
答
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
×
×
○
○
×
×
○
×
○
○
①
②
③
④
⑤
ク
エ
イ
ア
カ
①
②
③
④
⑤
×
○
×
×
○
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
イ
オ
ナ
キ
コ
ア
カ
タ
サ
チ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
○
○
×
×
○
×
○
×
○
×
区分
解答
問
5
①
区分
解答
問
4
航空機用原動機の製造および修理の方法に
関する事項
区分
解答
問
3
試験科目
区分
解答
問
2
07
答
区分
解答
解
試験科目番号
問
6
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
○
○
○
×
×
×
○
×
○
×
①
②
③
④
⑤
エ
ウ
キ
カ
ア
①
②
③
④
⑤
ウ
ウ
ア
イ
イ
①
②
③
④
⑤
ツ
エ
シ
ア
ケ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
オ
ニ
ソ
サ
エ
ク
ト
チ
イ
ケ
区分
解答
問
10
①
区分
解答
問
9
航空機用原動機の製造および修理の方法に
関する事項
区分
解答
問
8
試験科目
(2/2)
区分
解答
問
7
07
答
区分
解答
プロペラの部
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
08
試験科目
答
航空機用プロペラの強度、構造及び性能に
関する理論
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11)
×
○
○
×
×
○
×
×
○
×
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
Q
G
R
C
B
O
D
I
L
N
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
L
K
I
H
E
B
R
Q
S
P
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
×
○
×
×
×
○
×
○
○
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
F
M
D
E
D
S
R
H
K
L
解
試験科目番号
問
1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
A
E
H
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
A
G
B
D
E
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
B
A
C
E
④
⑤
③
②
②
区分
解答
問
3
区分
解答
問
4
問
5
試験科目 航空機用プロペラの材料に関する事項
区分
解答
問
2
09
答
区分
解答
解 答
試験科目番号
問
1
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
×
①
②
③
④
⑤
C
E
H
J
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
G
F
I
H
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
×
○
区分
解答
問
5
(1)
区分
解答
問
4
航空機用プロペラの製造及び修理の方法に
関する事項
区分
解答
問
3
試験科目
区分
解答
問
2
10
区分
解答
(1/2)
(2/2)
試験科目番号
問
6
解答
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
Q
B
M
J
O
A
L
R
D
P
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
H
C
A
J
F
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
E
B
D
A
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
×
区分
解答
問
10
①
区分
解答
問
9
航空機用プロペラの製造及び修理の方法に関す
る事項
区分
7
問
8
試験科目
区分
解答
問
10
区分
解答
回転翼の部
解
試験科目番号
問
1
③
④
⑤
ウ
カ
ケ
ア
ス
①
②
③
④
⑤
サ
ウ
イ
キ
ア
①
②
③
④
⑤
キ
ケ
ケ
ウ
イ
①
②
③
④
⑤
コ
ス
イ
エ
キ
①
②
③
④
⑤
×
○
×
○
○
区分
解答
問
5
②
区分
解答
問
4
①
区分
解答
問
3
試験科目 回転翼の強度、構造及び性能に関する理論
区分
解答
問
2
11
答
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
試験科目 回転翼の材料に関する事項
区分
解答
問
12
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
キ
ク
イ
ウ
オ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
イ
ウ
イ
エ
エ
ウ
ア
エ
エ
イ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
×
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
×
(3)
(4)
c
c
区分
(1)
解答
a
(2)
a
f
(注)(2)の2つの解答は順不同。
問
3
区分
解答
問
4
問
5
①
②
③
④
⑤
B
D
A
E
C
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
○
×
区分
解答
区分
解答
(1/2)
試験科目 回転翼の製造及び修理の方法に関する事項
区分
解答
問
2
13
答
(2/2)
試験科目番号
問
6
(3)
(4)
(5)
×
○
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ア
オ
イ
カ
ウ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
×
×
①
②
③
④
⑤
E
F
D
C
B
区分
解答
問
10
(2)
区分
解答
問
9
(1)
区分
解答
問
8
試験科目 回転翼の製造及び修理の方法に関する事項
区分
解答
問
7
13
区分
解答
降着装置の部
解
試験科目番号
問
1
試験科目 降着装置の強度、構造及び性能に関する理論
区分
解答
問
14
答
①
②
③
④
⑤
⑥
M
K
N
V
A
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
B
A
B
B
A
A
B
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
R
M
L
O
P
①
②
③
④
⑤
⑥
ス
ア
ツ
チ
ケ
ホ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
×
×
×
○
○
×
×
○
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
試験科目 降着装置の材料に関する事項
区分
解答
問
15
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
K
A
B
G
I
①
②
③
④
⑤
M
I
B
E
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
A
C
B
C
B
A
C
B
B
B
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
(1/2)
試験科目 降着装置の製造及び修理の方法に関する事項
区分
解答
問
16
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
H
A
C
I
M
A
K
I
E
A
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
E
H
K
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
E
G
B
D
I
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
6
問
8
(3)
(4)
(5)
B
D
I
G
E
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
J
H
C
F
D
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
E
J
F
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
○
区分
解答
問
10
(2)
区分
解答
問
9
(1)
区分
解答
区分
解答
(2/2)
試験科目 降着装置の製造及び修理の方法に関する事項
区分
解答
問
7
16
答
発電機の部
解
試験科目番号
問
1
試験科目 発電機の強度、構造及び性能に関する理論
区分
解答
問
17
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
R
R
S
S
S
R
R
(A)
(B)
(C)
(D)
(E)
(F)
ア
オ
エ
イ
イ
ア
(1)
(2)
(3)
(4)
×
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
○
×
○
○
○
○
○
(A)
(B)
(C)
(D)
カ
イ
オ
キ
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
18
試験科目
答
発電機の材料に関する事項
問 1
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
エ
ア
キ
ウ
カ
区分
(1)
解答
オ
区分
(1)
(2)
解答
イ
エ
区分
(1)
解答
(2)
2
問
カ
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
×
○
イ
カ
3
ウ
問 4
問
区分
5
解答
解
試験科目番号
19
試験科目
答
(1/2)
発電機の製造及び修理の方法に関する事項
問 1
問
(1)
(2)
解答
イ
オ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
○
×
オ
キ
ウ
エ
2
区分
問
区分
3
解答
問 4
区分
解答
問
区分
5
解答
オ
(2/2)
試験科目番号
19
試験科目
発電機の製造及び修理の方法に関する事項
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
カ
エ
ア
ウ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
×
×
イ
ウ
解答
ア
エ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
×
○
○
6
区分
問 7
問
区分
8
解答
問
区分
9
問 10
空気調和装置用機器の部
解
試験科目番号
問
1
空気調和装置用機器の強度、構造及び性能に関
する理論
試験科目
区分
解答
問
20
答
①
②
③
④
⑤
⑥
A
C
B
D
0.4
71
①
②
③
④
⑤
H
F
A
D
10
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
L
M
F
J
O
C
A
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
×
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
A
M
B
R
P
N
I
G
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
21
試験科目
答
空気調和装置用機器の材料に関する事項
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
1
C
A
B
D
E
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2
I
E
K
H
A
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
3
F
D
A
E
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
D
A
B
E
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
○
問
問
4
問
5
解
試験科目番号
問
1
問
3
問
5
(1)
22
(2)
試験科目
(3)
(4)
答
空気調和装置用機器の製造及び修理の方法に関
する事項
(5)
○
○
×
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
カ
オ
ウ
キ
イ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
H
J
E
G
L
問
2
問
4
問
6
4
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
オ
キ
カ
イ
エ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
×
×
(1)と(2)は順不同。
問
7
問
9
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
○
問
8
問
10
飛行指示制御装置の部
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
23
試験科目
答
飛行指示制御装置の強度、構造及び性能に関する理論
区分
(1)
(2)
(3)
(4) (5)
解答
C
J
J
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
E
H
B
J
G
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
E
K
H
B
G
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
×
○
×
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
H
B
F
E
J
L
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
J
L
L
H
O
E
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
24
試験科目
答
飛行指示制御装置の材料に関する事項
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
解答
G
O
C
A
K
M
H
L
N
E
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
E
A
H
C
G
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
B
C
E
A
D
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
○
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
D
C
E
G
J
解
試験科目番号
問
1
区分
解答
25
答
(1/2)
試験科目 飛行指示制御装置の製造及び修理方法
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
D
G/J
J/G
L/O
O/L
I
F
K
N/B
B/N
(注):②と③、④と⑤、⑨と⑩は順不同可
問
2
区分
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
G
B
C
N
K
I
M
P
H
A
①
②
③
④
D
G
A
E
①
②
③
④
×
○
×
○
×
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
J
E
L
M
I
P
F
G
Q
H
⑤
C
⑤
解
試験科目番号
問
6
区分
解答
25
答
(2/2)
試験科目 飛行指示制御装置の製造及び修理方法
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
D
A
G
K
H
C
B
I
E
M
(注):②と③は順不同
問
7
区分
解答
問
8
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
C
N
J
B
L
M
I
H
F
A
①
②
③
④
⑤
A
B
C
E
D
①
②
③
④
⑤
E
D
B
A
①
②
③
④
⑤
J
G
D
C
I
区分
解答
問
10
②
区分
解答
問
9
①
区分
解答
C
統合表示装置の部
解
試験科目番号
問
1
統合表示装置の強度、構造および性能に関する
理論
試験科目
区分
解答
問
26
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
K
E
I
G
M
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
B
D
G
E
J
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
R
A
I
K
L
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
A
F
J
M
T
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
27
答
試験科目 統合表示装置の材料に関する事項
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ハ
ホ
ト
リ
ヌ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
○
①
②
③
④
⑤
×
○
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
ホ
ニ
ハ
イ
チ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
○
×
解
試験科目番号
問
1
問
3
問
5
問
6
問
7
問
8
28
試験科目 統合表示装置の製造と修理に関する事項
問
2
イ
(1)
ロ、ハ
ヘ、ヌ
答
(2)
(3)
問
4
ホ、チ、 イ、リ
ト、ニ オ、ワ
(1) (2) (3) (4) (5)
ロ
ハ
ホ
イ
ヘ
(1) (2) (3) (4) (5)
×
○
○
○
×
①
②
③
④
⑤
×
×
○
○
○
①
②
③
④
⑤
×
○
○
○
○
(1) (2) (3) (4) (5)
イ
ホ
ト
チ
ヘ
(1) (2) (3) (4) (5)
○
○
○
○
×
航法用電子計算機の部
解
試験科目番号
設問
問
1 解答
29
試験科目
答
航法用電子計算機の強度、構造及び性能に関す
る理論
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
○
○
×
○
○
○
×
J
D
B
I
E
設問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
解答
A
C
E
H
M
Q
設 問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
問
3 解 答
J
J
K
J
C
A
O
M
L
G
設 問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問
2
問
4 解 答
○
×
○
○
設 問
(1)
(2)
(3)
(4)
問
5
解 答
○
○
×
○
(6)
①
②
③
④
×
D
C
A
B
(5)
(6)
×
×
(7)
①
②
B
C
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
30
答
試験科目 航法用電子計算機の材料に関する事項
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
×
○
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
○
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
E
H
C
D
A
区分
①
②
③
④
⑤
解答
H
B
A
D
F
区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
解答
O
B
K
D
G
P
E
H
I
J
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
31
試験科目
答
(1/2)
航法用電子計算機の製造及び修理の方法に関す
る事項
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
D
C
N
A
H
R
I
F
L
J
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
G
J
B
L
O
K
Q
H
E
F
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
B
W
A
F
T
①
②
③
④
⑤
X
P
F
U
F
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
H
F
N
B
J
C
G
P
A
D
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
×
×
○
○
○
○
×
○
○
○
解
試験科目番号
問
7
問
8
問
9
問
10
31
試験科目
答
(2/2)
航法用電子計算機の製造及び修理の方法に関す
る事項
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
E
C
J
I
Q
G
M
B
D
N
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
G
K
E
J
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
H
D
L
R
T
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
K
T
R
I
E
B
C
O
D
G
ジャイロの部
解
試験科目番号
問
1
レーザージャイロ装置の強度、構造及び性能に
関する理論
試験科目
区分
解答
問
32
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
○
①
②
③
④
⑤
K
G
C
E
A
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
×
①
②
③
④
⑤
A
E
G
I
L
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
試験科目 レーザージャイロ装置の材料に関する事項
区分
解答
問
33
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
○
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
×
①
②
③
④
⑤
I
F
H
D
J
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
H
B
D
A
F
区分
2
解答
問
3
区分
解答
問
4
区分
解答
問
5
区分
解答
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
7
34
試験科目
答
レーザージャイロ装置の製造及び修理の方法
に関する事項
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
D
A
K
N
P
M
R
F
C
I
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
E
E
C,H
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
○
A,C,
A,D
D
問
6
2、5
1、5、8
(1) (2) (3) (4) (5)
○
×
×
○
○
回転翼航空機用
トランスミッションの部
解
試験科目番号
問
1
問
35
試験科目
答
回転翼航空機用トランスミッションの強度、構
造及び性能に関する理論
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
ウ
ウ
イ
エ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
×
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
ウ
ウ
ウ
ウ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
○
×
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
イ
ウ
ウ
ウ
2
問
3
問
4
問
5
解
試験科目番号
問
1
問
36
試験科目
答
回転翼航空機用トランスミッションの材料に関
する事項
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
オ
イ
ケ
カ
エ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
×
○
×
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
ケ
ク
ア
カ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
○
○
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
○
○
○
2
問
3
問
4
問
5
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
37
試験科目
答
(1/2)
回転翼航空機用トランスミッションの製造及び
修理の方法に関する事項
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
キ
イ
ウ
ア
ケ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
×
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
ウ
カ
コ
キ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
○
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
カ
ウ(ク) ク(ウ)
キ
解
試験科目番号
問
6
問
7
問
8
問
9
問
37
試験科目
答
(2/2)
回転翼航空機用トランスミッションの製造及び
修理の方法に関する事項
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
オ
ク
ウ
エ
ア
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
×
○
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
×
×
×
×
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ケ
カ
オ
コ
イ
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
×
○
×
○
10
ガスタービン発動機
制御装置の部
解 答
試験科目番号
問
1
問
3
問
5
38
試験科目
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
A
F
G
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
G
A
N
F
K
ガスタービン発動機制御装置の強度、構造及
び性能に関する理論
問
2
問
4
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
A
F
E
C
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
○
解
試験科目
答
ガスタービン発動機制御装置の材料に関する事
項
試験科目番号
39
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
B
H
A
M
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
B
E
A
D
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
F
A
D
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
○
×
問1
問2
問3
問4
問5
解
試験科目番号
(1)
40
(2)
試験科目
(3)
(4)
答
ガスタービン発動機制御装置の製造および修理
の方法に関する事項
(5)
問1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
×
問2
K
D
H
G
(1)
(2)
(3)
(4)
G
A
C
(1)
(2)
D
C
(1)
(2)
(3)
(4)
I
F
B
G
K
(3)
(4)
(1)
(2)
(3)
(4)
B
J
F
E
H
I
G
(1)
(2)
(3)
(4)
(1)
(2)
(3)
(4)
B
G
E
I
○
×
○
○
(1)
(2)
(3)
(4)
(1)
(2)
(3)
(4)
○
○
○
×
D
E
B
F
問3
問4
問5
問6
問7
問8
問9
問 10